JP5537896B2 - 業務状況に応じた業務負荷調整方法および業務負荷調整装置 - Google Patents

業務状況に応じた業務負荷調整方法および業務負荷調整装置 Download PDF

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本発明は、サービス業務管理において提供される業務負荷調整方法および業務負荷調整装置に関する。
スタッフの出退勤時間の実績をベースに業務割り振りを行う方法では、たとえ勤務時間が同一だったとしてもスタッフの業務負荷が日によって異なるために不公平感が高くなるという問題点があった。こうした状況を鑑み、不公平感を低減するために業務対象の状況(たとえば、入院病棟における患者の状況など)からかかったであろう標準的な業務負荷を推定するシステムが実用に供されている(たとえば、非特許文献1など)。さらには、スタッフの業務に対するスキルまで考慮に入れ、適切な人員配置を可能とするシステムも知られている(たとえば、特許文献1など)。
特開2009−9508号公報
嶋森好子、筒井孝子編集"マネジメントツールとしての看護必要度第2版"pp183−184
しかしながら、業務対象の状況のみを管理した場合に、同一の業務対象の状況であったとしても日によって業務負荷が変わる可能性がある。そうした例としては業務対象の状況として患者の看護必要度をベースに管理したとしても、患者の元に家族が久々に見舞いに訪れ、看護師からの状況説明を必要とする場合と、家族の見舞いがない通常の日では業務負荷が異なってくる。そのため、日々の状況によってはスタッフ間で業務分担の不公平感が発生するという課題があった。
解決しようとする課題は、スタッフに割り振られた業務を公平感の高いものにするために重要な、実際のスタッフの業務に起因する行動の負荷を反映したものとすることが難しかった点である。
本発明は、スタッフの業務遂行中に、業務負荷の指標との関係性が高い行動情報をセンサなどから収集し、どの行動情報が業務負荷と関連性が高いかを抽出する。そして、抽出された行動情報をもとに、スタッフの業務負荷を推定し、推定された業務負荷をベースとして、スタッフにとって公平性の高いと考えられる業務の割り振りを行えるように支援する。
本発明によれば、より信頼性の高い業務負荷情報を収集することが可能になるという利点がある。
システムの構成を示した説明図である システムのソフトウェア構成を示した説明図である センサ情報を収集する処理のフロー図である センサ情報のフォーマットである 本システムにて管理される行動情報のテーブル図である 業務負荷指標と行動情報との間の関係性の評価処理のフロー図である 行動情報の一例である訪室時間と業務負荷指標の一例である看護必要度との相関を示すグラフである 業務負荷指標から想定される行動情報の範囲を管理するテーブル図である 行動情報から業務負荷を推定する処理のフロー図である 看護必要度を管理するテーブル図である 推定された業務負荷情報を管理するテーブル図である 補正処理を行うか否かの判定処理のフロー図である 患者に発生したイベントを示すテーブル図である 行動情報からの業務負荷推定における評価結果を格納するテーブル図である
業務割り振りを実施する際に、業務割り振りを行う対象となるスタッフの業務遂行に関係する行動情報を蓄積する。この蓄積された行動情報に関して、業務負荷を示す指標との相関を評価し、相関が最も高いものを業務負荷との関係性が高いとして抽出する。ここで抽出された業務遂行情報を蓄積し、評価することで各スタッフの実際の業務負荷を推定する。
図1は、本実施例のシステム構成図である。本実施例は顧客の場所に赴きスタッフがサービスを行うような業態における業務割り振りを決定するシステムの構成を示す。こうした業態の例は、入院患者の看護を実施する病院や、入居者のケアを実施する介護施設などである。
ここで、行動情報管理サーバ1は、該当する施設で働くスタッフ2の業務中の行動情報を蓄積する。行動情報管理サーバ1は施設内に敷設されたイントラネット3を介して、スタッフの行動情報の元になるイベントを検知するセンサ4に接続される。ここで、イントラネット3は、距離的に離れた複数の施設を同時に管理することも想定されるためインターネットでもかまわない。
センサ4は、例えば、スタッフ2の居場所を検知するものとして、RFIDタグなどがある。あるいは、センサ4は、スタッフ2の音声を検知するマイクや、画像情報によりスタッフ2の行動を検知するカメラのようなものでもよい。あるいは、これら複数種類のセンサの組み合わせであってもよい。センサ4はスタッフ2が業務を行う場所である部屋5に設置される。ここで、部屋5は、施設が病院であれば病室などであり、施設が介護施設であれば居室などである。センサ4は、廊下、談話室、面談室、食堂などのような共有スペースのような場所に設置してもよい。センサ4によって検知されたイベントは、どのスタッフ2が発生させたものであるかということをセンサ4の情報に基づき紐付けして(リンクさせて)、行動情報管理サーバ1に蓄積する。
行動情報管理サーバ1はイントラネット3とは物理的に切り離されたイントラネット6によって、スタッフ毎の業務負荷を推定する業務負荷推定サーバ7と、スタッフへの業務の割り振りを実施する業務割り振りサーバ8に接続される。なお、行動情報管理サーバ1とセンサ4の間のイントラネット3がインターネットでない場合には、これらのイントラネット3、および、イントラネット6が共通のものであってもよい。また、行動情報管理サーバ1、業務負荷推定サーバ7、業務割り振りサーバ8はいずれか二つ以上が同じハード(物理的に1つのサーバ)で構成されてもよい。
図2は、本システムを構成するソフトウェア構成図を示す。センサ4には、イベントを検知するイベント検知11と検知したイベントを行動情報管理サーバ1に送付するイベント通知12がある。
行動情報管理サーバ1には、センサ4のイベント通知12から送付されたメッセージを受信するイベント受信13がある。さらに、受け取ったメッセージの内容や行動情報管理サーバ1がそれまでに受信したメッセージの履歴情報からどのスタッフの行動イベントを検知したかを解決するユーザ解決14と、解決したスタッフ2の識別子と紐付けて行動情報として蓄積する行動情報蓄積15がある。
行動情報蓄積15に蓄積された行動情報を対象として、業務負荷推定サーバ7には、蓄積された行動情報と業務負荷と関連が高いとして知られる業務負荷指標との関係性を分析する行動情報分析16がある。さらに、この行動情報分析16で業務負荷指標との関係性があると判定された行動情報を抽出し、抽出した行動情報から業務負荷を推定する業務負荷推定17と推定された業務負荷情報を蓄積する業務負荷蓄積18がある。
業務割り振りサーバ8には、スタッフ2に既に割り振られたシフト(業務形態)に関し、業務の予定と実績とを登録する業務情報登録19と業務を新たに割り振る必要が生じた際に、登録されている業務毎に、推定した業務負荷を業務負荷推定サーバ7から取得し、新たな業務の割り振りに用いる業務割り振り20がある。
なお、各サーバは処理・演算を行うCPU等の中央演算部、プログラムやデータを記憶するHDDや不揮発性メモリ等の記憶部、ネットワークを介して他の装置と通信する通信部をハードウェアとして備えている。図2で説明したソフトウェア構成図はプログラムとして記憶部に記憶され、中央演算部がプログラムを読み出して必要な処理・演算を実行し、必要な場合には通信部がネットワークを介して他の装置と情報を送受信する。以下の各図やフローチャートで説明する各処理はこの中央演算部により実行され、通信部が各装置との通信を行い、記憶部がデータを記憶することにより実現される。
また、センサはイベントを検知する検知部と、検知した情報をセンサ情報としてネットワークを介して他の装置に送信する送信する通信部ををハードウェアとして備えている。以下の各図やフローチャートで説明する各処理はこの検知部による検知動作や通信部によるデータの送受信等により実現される。
図3は、センサ4にて検知されたセンサ情報を行動情報管理サーバ1にて収集する処理フローを示す。まず、イベント検知11が発生したセンサイベントの検知を行う(ST1)。
検知したセンサイベントは、イベント通知12により、行動情報管理サーバ1に通知される(ST2)。図4に、通知されるセンサ情報のフォーマットを示す。通知される情報は、センサの種別を示すセンサカテゴリ21、このセンサカテゴリの中での識別子であるセンサID22、センサが設置された場所を示す設置場所23、検知されたセンサイベントであるデータ24、および、センサがデータ24を検知した時刻を示す検知時刻25からなる。ここで、センサカテゴリ21は例えば、RFIDタグシステムである。あるいは、センサカテゴリ21は、マイク、カメラである。設置場所23や検知時刻25はこのセンサ情報に含まれなくてもよい。含まれない場合には、設置場所23を行動情報管理サーバ1でセンサカテゴリ21およびセンサID22と対応付けて管理することで解決する。検知時刻25は行動情報管理サーバ1のイベント受信13がこのデータを受信した際に打刻する。なお、センサ情報は、たとえば、センサカテゴリ21:RFIDシステム、センサID22:0123、設置場所23:252号室、データ24:00021/入室、検知時刻25:2009年8月23日12時45分23秒といったものになる。この例のセンサ情報は、252号室に設置されたRFIDシステムのID0123のセンサが、ユーザIDが00021のスタッフの入室を2009年8月23日12時45分23秒に検知したことを意味する。
続いて、行動情報管理サーバ1のイベント受信13は、受信したセンサ情報がユーザ情報を含むか否かを判定する(ST3)。ユーザ情報を含むか否かはセンサカテゴリ21により判定し、例えば、RFIDタグシステムであれば、ユーザ情報を含むが、マイク、カメラはユーザ情報を含まないと判定する。
ユーザ情報を含む場合、行動情報蓄積15が図5に示す行動情報として蓄積する(ST4)。行動情報として蓄積される情報は、スタッフ2の識別子であるユーザID31、行動が検知された場所を示す場所32、この場所32への入室した時刻を示す入室時刻33、この場所32を退室した時刻を示す退室時刻34がある。さらには、検知したセンサの種別であるセンサカテゴリ35、このセンサカテゴリ35におけるセンサ4の識別子であるセンサID36、センサイベントの種別を示す種別37、センサが検知したセンサイベントを示すデータ38、検知した時刻を示す検知時刻39も含まれる。センサカテゴリ35、センサID36、種別37、データ38、検知時刻39は、ユーザID31のスタッフ2がいる場所32に、スタッフ2の所在を検知する以外のセンサがあるときに利用されるフィールドである。ここで、ST4にて蓄積される情報は、ユーザID31及び場所32、並びに、入室時刻33または退室時刻34である。ユーザID31はイベント受信13が受け取ったセンサ情報のデータ24から取得する。場所32は設置場所23から取得する。入室時刻33または退室時刻34は、データ24から取得する。
ST3でユーザ情報を含まない場合、ユーザ解決14が、イベント受信13が受信したセンサ情報の設置場所23および検知時刻25を参照して、図5に示す行動情報のテーブルから、検知時刻25に設置場所23にいるユーザID31を取得する(ST5)。ユーザ情報を含まない場合とは、前述のように、センサがマイクやカメラのような場合である。この場合、検知時刻25又は検知時刻25の直前に、設置場所23にいたユーザが、ユーザ情報を含むセンサであるRFIDタグによって認識され、図5に示す行動情報のテーブルにセンサ情報として蓄積されているので、この蓄積情報を参照してユーザID31を取得する。
行動情報管理16が、ユーザ情報(ユーザID31)と対応付けて、取得したセンサ情報を蓄積する(ST6)。蓄積される行動情報は図5に示す通りであり、センサカテゴリ35はイベント受信13がセンサ情報のデータ21であり、センサID36はセンサID22である。データ種別37およびデータ38は、データ24から取得する。たとえば、データ24に“大きさ/45.2dB”のような形で格納されている。検出時刻39は検知時刻25である。
図6に、業務負荷を示す指標と得られた行動情報との間の関係を評価する処理フローを示す。業務負荷推定サーバ7の行動分析16が、指標と図5に示される行動情報に関して重回帰分析を実施する(ST11)。ここで、指標は、対象とする施設の入院患者の看護必要度の合計得点とすることや入所者の介護必要度の合計とする。一方、行動情報は一定期間のデータをまとめることで算出する。たとえば、一定期間とは一時間、半日、一日、一週間、一月などの単位である。一定期間の中で、指標に変化がある場合には、その期間の指標のデータを平均化することで評価に利用する。また、行動情報のまとめ方は、たとえば、部屋の滞在時間である訪室時間(各滞在時間の内の退室時刻から入室時刻を引き、算出する)であれば、全スタッフの全部屋の訪室時間の合計値を算出する。行動情報としては、訪室回数、会話時間、訪室人数などがある。あるいは、一回当たりの訪室時間を示す、単位訪室時間であれば、全スタッフの全部屋の訪室に関して、平均値を算出する。こうした行動情報としては、会話率、訪室時、あるいは、退室時の声かけを示す挨拶率、声の大きさなどがある。こうした情報としては、ここで、計算対象としては、指標の合算対象が一部の部屋となる場合には、行動情報についても同様の部屋に対する行動情報をまとめることとする。
続いて、重回帰分析に利用した行動情報の内、最も寄与率の高いデータを抽出する(ST12)。たとえば、図7に示すように、行動情報の一例である訪室時間と業務負荷指標の一例である看護必要度の間で相関が高いことが知られている。この図では一日ごとの各部屋の看護必要度と看護師の訪室時間の合計がプロットされており、回帰係数は0.662と高い相関傾向を示している。
続いて、抽出された行動情報がそれまで業務負荷を推定するのに利用されていた行動情報と同一かを判定する(ST13)。行動分析16が管理する業務負荷を推定する行動情報に関し、指標との関係が同一かどうかを判定する。ここでは、図8に示される行動分析16が管理するテーブルの内容と同一か否かを判定する。このテーブルは、最も高い相関関係のある指標と行動情報を示す業務負荷指標51および行動情報53を含む。さらに、業務負荷指標51の取りうるデータ52(業務負荷指標51の程度を表すランクデータ)毎に行動情報のとると推定される推定値54、および、その最小、最大である最小値55、最大値56からなる。推定値54は、データ52の際の値の平均値としてもよく、あるいは、業務負荷指標51と行動情報53近似直線を引いた際に通るデータとしてもよい。さらに、最小値55、最大値56は、業務負荷指標51がデータ52を示す行動情報53の値の標準偏差を、推定値54から引いた、あるいは、足したものとする。あるいは、最小値55、最大値56は、業務負荷指標51がデータ52を示す行動情報53の値の中のそれぞれ最小値、最大値としてもよい。ここで、図8に保持されるテーブルは曜日ごとに別々に保持してもよく、あるいは、休日・平日で分けて保持してもよい。あるいは、勤務時間帯で分けて保持してもよい。ST13における判定では、同じ行動情報を利用しているかどうかという判定でもよい。ST13で同一と判定されるとST11に戻る。ST11の処理は定期的に実施するものとする。
また、ST13で同一でないと判定されるとST14に進む。ST14では行動分析16が図8に示したテーブルを更新する処理を実施する。
図9に、得られた行動情報から業務負荷を推定する処理フローを示す。業務負荷推定サーバ7の業務負荷推定17が、行動情報管理サーバ1の行動情報蓄積15が管理する行動情報の内、業務負荷推定を行う対象となる期間の行動情報を取得し、部屋単位でまとめる(ST21)。なお、本実施例では訪室時間について記載するが、訪室時間の際には部屋単位で合算処理を行う。そうした行動情報としては、訪室回数、会話時間、訪室時間がある。あるいは、平均を取る処理により部屋単位でまとめてもよい。こうした行動情報としては単位訪室時間、会話率、挨拶率、声の大きさなどがある。なお、この業務負荷推定を行う対象としては一日間を想定する。あるいは、一時間、半日間、一週間としてもよい。
業務負荷推定17が対象となる期間における個々の業務負荷指標の収集を行う(ST22)。こうした業務負荷指標はスタッフ2が逐次入力をしたデータを活用するものとし、そうしたデータは図10に示される看護必要度を管理するテーブルようなものである。すなわち、入力対象となった時期を表す日付61、対象の部屋を示す部屋62、看護必要度の構成要素であるA得点63、B得点64、および、それらの合算である合計65からなる。本実施例においては、日付で指定された期間の部屋62と合計65の組の情報を収集する。ここで、部屋62とA得点63、B得点64のいずれか一つ以上を取得するとしてもよい。
続いて、図8に示すテーブルから取得した行動情報の最小値54、最大値56の間(範囲内)に入るか否かの判定を行う(ST23)。
範囲内の場合、業務負荷推定サーバ7の業務負荷蓄積18が、ST21で部屋単位で取得した行動情報をスタッフ毎に分けて図11に示す業務負荷情報テーブルに蓄積する(ST24)。業務負荷情報テーブルにおいては、業務を行った日付を示す日付71、業務を実施したスタッフ2を示すユーザID72、業務を行った場所を示す訪室先73、業務負荷を示す訪室時間74からなる。
ST23で範囲内でない場合、業務負荷蓄積18が、図12に示す補正処理を行うか否かを判定した上で必要に応じて補正処理を行い、図11に示す業務情報の登録を行う(ST25)。なお、補正処理は行動情報が合算できるもののみを対象とする。合算できないケースでは補正は行わなくてもよい。補正処理においては、超過している際には、評価を行った行動情報の実績値と最大値56との比を求め、各スタッフの該当する部屋での行動情報の合算が最大値56となるようにしてもよい。あるいは、行動情報が多いスタッフから順に合算し、最大値56に達するまでの行動を有効とする補正でもよい。あるいは、行動情報が少ないスタッフから順に合算し、最大値56に達するまでの行動を有効とする補正でもよい。ここで、最大値56の代わりに平均値54を利用してもよい。一方で、下回っている際には、評価を行った行動情報の実績値と平均値54、あるいは、最小値55との比を求め、各スタッフの該当する部屋での行動情報の合算が最小値55となるようにしてもよい。あるいは、下回っている場合には、行動がなかったとして、図11のテーブルに登録される行動情報を0としてもよい。
図12に、補正処理を行うか否かの判定を行う処理フローを示す。まず、業務負荷推定サーバ7の業務負荷推定17が、スタッフ全員の場所毎の行動情報をまとめたものが、図8に示す行動情報の範囲(最大値)を超過しているかどうかの判定を行う(ST31)。超過していない場合にはST32に、超過している場合にはST34に進む。
スタッフ全員の場所毎の行動情報をまとめたものが図8に示す行動情報の範囲(最小値)を下回っているかどうかの判定を行う(ST32)。下回っていない場合には、図14に示す評価を行ったデータの日時を示す日付91、評価を行ったデータを得た場所である部屋92、判定結果を示す業務負荷93、要因の有無を示す要因94からなる評価結果の格納テーブルに格納した上でST33に、下回っている場合にはST35に進む。ST33に進む場合は、補正はせずに登録する行動情報と判断される。
超過原因となりうる事象が一定の時間帯にあったか否かを検索する(ST34)。超過原因となりうる事象としては、たとえば、朝・夕の引き継ぎの時間帯に一定以上の訪室が見られれば、引き継ぎに時間がかかったと推定する。あるいは、複数の患者の入れ替えがあるようなケースも考えられる。こうしたケースでは、ベッドにRFIDタグを付け、ベッドの出入りがあるか否かで判定することが可能である。あるいは、ある時刻以降の訪室が一定値以下に低下し、かつ、訪室がみられるまでの一定時間の訪室が別の一定値を超過する場合には、死亡退院であったと推定し、時間がかかったものと想定する。あるいは、図13に示すようにシステムに登録された、イベントが発生した日時を示す日付81、対象となる患者の病室を示す部屋82、発生したイベントを示すイベント83からなる患者イベント情報から取得してもよい。該当する日付、部屋のイベント83に記載された内容がある場合に、超過となりうると考えられる場合には推定される要因をイベント83に記載の内容とする。図13のケースでは、容態急変のケースでは超過となりうると考えるものとする。
下回った要因が一定の時間帯にあったかどうかを判定する(ST35)。下回る要因となりうる事象としては、たとえば、他の病室で訪室時間超過の事象が発生していた場合、他の部屋の業務に手がかかりすぎたことから下回ったと想定する。あるいは該当する部屋の看護必要度が全体の看護必要度の合計値の一定割合以下である場合にも、他の部屋の業務に手がかかり、下回ったと想定する。あるいは、日中の一定時間以上で訪室が一定値以下になっているケースでは、手術や外出があったと判断し、そうした時間帯があるために下回ったと想定してもよい。あるいは、図13に示す、システムに登録された患者イベント情報から取得してもよい。図13のケースでは、午後すぐの退院を示す早期退院や手術を下回る要因となると判定する。こうした患者イベント情報は看護支援システムなどの外部システムと連携してデータを取得するとしてもよい。
範囲外となった要因の有無を判定し(ST36)、その結果を図14に示す評価結果の格納テーブルに格納する。要因があった場合には、ST33に進み補正処理を実施しないと判定する。一方、要因がなかった場合には、ST37に進み補正処理を実施すると判定する。
なお、図14にて保持されている情報を元に、業務していたスタッフに対してフィードバックの可否を決めてもよい。すなわち、業務負荷が範囲外で要因があったケースでは、該当する部屋の看護実績から最低限守るべき事由を守っていなかった場合にフィードバックを行うように管理者に通知してもよい。なお、最低限守るべき事由とは、夜間に2時間に1回以上の頻度で巡視をしていないといったことや、夜間の巡視の際に2人で行く必要があるケースで、一人で行っているといったことなどが考えられる。また、これ以外のケースでは、守った方が望ましい事由が守られなかった場合にもフィードバックを行うように管理者に通知してもよい。こうしたケースとしては、たとえば、同年代の他の看護師と比較して業務負荷が有意に少ない、もしくは、多いといったようなケースがある。具体的には、最低限守るべき事由や守った方が望ましい事由をルールテーブルとして、業務負荷推定サーバ7に設け、それらのルールと図14に示す評価結果と対比することにより、管理者に通知する。
新たに業務割り振りをする必要が出た際には、図11に示されるテーブルに蓄積された行動情報をスタッフ毎に合算し業務負荷を評価し、業務割り振りを行う。具体的には、業務情報登録19を利用して管理者が次のシフトを決める際に、業務が多いと想定される曜日(たとえば月曜日)の業務を多く配分しなければならない際やメンバが少ない夜勤業務を多く配分しなければならない際に、前月で業務負荷が少ないスタッフの情報を検索して提供する機能を業務割り振り20により提供する。あるいは、急に残業が必要となった際に、業務割り振り20がその日に勤務しているスタッフの中で、その時点までで一番業務負荷が少ないスタッフを選定するとしてもよい。
1:行動情報管理サーバ、2:スタッフ、3:イントラネット、4:センサ、5:部屋、6:イントラネット、7:業務負荷推定サーバ、8:業務割り振りサーバ、11:イベント検知、12:イベント通知、13:イベント受信、14:ユーザ解決、15:行動情報蓄積、16:行動情報分析、17:業務負荷推定、18:業務負荷蓄積、19:業務情報登録、20:業務割り振り。

Claims (10)

  1. スタッフが業務を行う場所に設置され、前記スタッフの業務に起因する行動情報を収集する一つ以上のセンサと、前記センサとネットワークを経由して接続されたサーバによる業務負荷調整方法であって、
    前記サーバは、
    前記スタッフと対応付けられて行動情報蓄積部に蓄積された、収集した前記行動情報から、予め定めた業務負荷指標との関連性が高い行動情報を、重回帰分析を用いて抽出して、抽出した前記行動情報を前記業務負荷指標に対応付けてテーブルに格納し、抽出した前記行動情報と関連する前記業務負荷指標の程度を表すデータを前記テーブルから収集し、収集した前記業務負荷指標程度を表す前記データから前記スタッフの業務負荷を推定して業務負荷情報テーブルに蓄積し、前記業務負荷情報テーブルに蓄積した前記スタッフの前記業務負荷を、前記テーブルに蓄積された業務負荷の最大値及び最小値を用いて評価し、評価した前記スタッフの前記業務負荷を評価結果格納テーブルに格納し、前記評価結果格納テーブルに格納した、前記スタッフの前記業務負荷を管理者に通知することを特徴とする業務負荷調整方法。
  2. 請求項1に記載の業務負荷調整方法において、前記サーバは、前記テーブルに蓄積された業務負荷の最大値と最小値との範囲外と判定した場合に、抽出した前記行動情報を補正することを特徴とする業務負荷調整方法。
  3. 請求項1に記載の業務負荷調整方法において、前記サーバは、前記テーブルに蓄積された業務負荷の最大値と最小値との範囲外と判定した場合に、前記行動情報蓄積部に蓄積された、収集した前記行動情報の時系列情報に、前記範囲外の要因となる事象がないならば、抽出した前記行動情報を補正することを特徴とする業務負荷調整方法。
  4. 請求項2乃至3のいずれか1項に記載の業務負荷調整方法において、前記サーバは、抽出した前記行動情報が前記最大値を超過している場合、抽出した前記行動情報を、前記テーブルに蓄積された前記業務負荷の平均値または前記最大値となるように補正することを特徴とする業務負荷調整方法。
  5. 請求項2乃至3のいずれか1項に記載の業務負荷調整方法において、前記サーバは、抽出した前記行動情報が前記最小値を下回っている場合、抽出した前記行動情報を、前記テーブルに蓄積された前記業務負荷の平均値または前記最小値となるように補正することを特徴とする業務負荷調整方法。
  6. スタッフが業務を行う場所に設置され、前記スタッフの業務に起因する行動情報を収集する一つ以上のセンサと、前記センサとネットワークを経由して接続されたサーバとを含む業務負荷調整装置であって、前記サーバは、
    前記スタッフと対応付けられて行動情報蓄積部に蓄積された、収集した前記行動情報から、予め定めた業務負荷指標との関連性が高い行動情報を、重回帰分析を用いて抽出し、抽出した前記行動情報を前記業務負荷指標に対応付けてテーブルに格納する手段、抽出した前記行動情報と関連する前記業務負荷指標の程度を表す前記データを前記テーブルから収集する手段、収集した前記業務負荷指標程度を表す前記データから前記スタッフの業務負荷を推定して業務負荷情報テーブルに蓄積する手段、及び、前記業務負荷情報テーブルに蓄積した前記スタッフの前記業務負荷を、前記テーブルに蓄積された業務負荷の最大値及び最小値を用いて評価し、評価した前記スタッフの前記業務負荷を評価結果格納テーブルに格納する手段、及び、前記評価結果格納テーブルに格納した、前記スタッフの前記業務負荷を管理者に通知する手段を有することを特徴とする業務負荷調整装置。
  7. 請求項に記載の業務負荷調整装置において、前記サーバは、さらに、前記テーブルに蓄積された業務負荷の最大値と最小値との範囲外と判定した場合に、抽出した前記行動情報を補正する手段を有することを特徴とする業務負荷調整装置。
  8. 請求項6に記載の業務負荷調整装置において、前記サーバは、さらに、前記テーブルに蓄積された業務負荷の最大値と最小値との範囲外と判定した場合に、前記行動情報蓄積部に蓄積された、収集した前記行動情報の時系列情報に、前記範囲外の要因となる事象がないならば、抽出した前記行動情報を補正する手段を有することを特徴とする業務負荷調整装置。
  9. 請求項乃至のいずれか1項に記載の業務負荷調整装置において、前記補正する手段は、抽出した前記行動情報が前記最大値を超過している場合、抽出した前記行動情報を、前記テーブルに蓄積された前記業務負荷の平均値または前記最大値となるように補正することを特徴とする業務負荷調整装置。
  10. 請求項乃至のいずれか1項に記載の業務負荷調整装置において、前記補正する手段は、抽出した前記行動情報が前記最小値を下回っている場合、抽出した前記行動情報を、前記テーブルに蓄積された前記業務負荷の平均値または前記最小値となるように補正することを特徴とする業務負荷調整装置。
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