JP2005301960A - 独居者用管理システムの運用手段 - Google Patents

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亮二 鈴木
Hiromi Odajima
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Abstract

【課題】独居者の非日常状態を推定した健康状態によりレベル分けし、そのレベルにより連絡先を判断して連絡し、非日常状態を伝え、独居者に対し速やかに対応できるようにする。
【解決手段】居間、寝室、台所、浴室、トイレ、玄関などに設置した人感センサなどの動作検知手段1が居住者の動きに反応したセンサの信号データをIP電話付集積装置2に蓄積し、解析して独居者3の行動から推定される健康状態に関して非日常判定レベルを0から4に分類し、判定結果を通信ネットワークを介して管理センター200のサーバ装置4に転送し、非日常判定レベルに応じて、協力者300、家族400などに連絡し、独居者3に対して必要なサービスを行う。また、管理センター200を中心として地域関係機関500、医療関係施設600などを含めた独居者見守りユニット700を構成し、情報を独居者見守りユニット700に提供し、独居者を地域で見守る体制を実現する。
【選択図】図1

Description

本発明は、住居等の居住空間に居住する一人暮らしの高齢者等の独居者の行動を管理する独居者用管理システム運用の技術分野に属する。
従来、この種の独居者用管理システムとしては、例えば、特願2003−392431(特許文献1)に掲載された技術が知られている。
これは、複数の居住空間に対人センサを設け、反応信号から居住者の「活動量A」、「滞在回数C」、「滞在時間T」を算出し在宅率で補正した後、基礎データとの比較によって日常または非日常を判断するシステムである。さらに、個々の判断結果を組み合わせて総合的に非日常を判断し、精度を向上させている。
特願2003−392431
ところで、この従来の独居者用管理システムにおいてなされる非日常判断は、健康に支障のあるものと健康に支障のないものの両方が含まれており、両者の区別または緊急度の最終的な判断は人間に委ねられていた。したがって実際に非日常が発生したとき、該独居者に対して速やかに安否確認ができないことが考えられた。また、非日常時の情報や独居者の健康状態などの必要情報を、関係機関に速やかに提供することができなかった。
以上の問題点から、独居者用管理システムを用いて健康管理事業をすることは難しいと考えられた。
本発明は上記の問題点を鑑みて為されたもので、独居者の非日常状態を推定した健康状態によってレベル分けして、そのレベルによって連絡先を判断して連絡し、非日常状態を伝え、独居者に対して速やかに安否確認する独居者用管理システムを提供することを目的とする。
居間、寝室、台所、浴室、トイレ、玄関などに設置した人感センサなどの動作検知手段が居住者の動きに反応したセンサの信号データをIP電話付集積装置に蓄積し、センサの信号データを解析して独居者の行動から推定される健康状態に関して非日常判定レベルを「0」から「4」に分類し、判定結果を公衆回線または通信ネットワークを介して管理センターのサーバ装置に転送し、非日常判定レベルに応じて、協力者、家族などに連絡し、独居者に対して必要なサービスを行う。
また、管理センターを中心として、協力者、家族、地域関係機関、医療関係機関などを含めた独居者見守りユニットを構成し、独居者を地域で見守るために必要な生活情報を管理センターが独居者見守りユニットに対し提供し、よって独居者を地域で見守る体制を実現する。
本発明によれば、高齢社会において増え続ける独居者、あるいは家族と同居しているが日中一人になる高齢者、または社会的背景における単身赴任による独居者を無意識、無拘束のままで、日々の生活活動状態を管理センターが家族の代わりに把握して、非日常状態のレベルによって独居者本人や近隣の協力者、家族あるいは地域関係機関、医療関係機関に連絡を取り、緊急事態に備えることが可能なシステム及び体制となり、極めて有用になる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る独居者用管理システムの運用手段について詳細に説明する。
図1に示すように、独居者用管理システムは一人暮らしの高齢者等の独居者宅100の例えば居間、寝室、台所、浴室、トイレ、玄関などに設置した人感センサなどの動作検知手段1が居住者の動きに反応したセンサの信号データをIP電話付集積装置2に蓄積し、センサの信号データを解析して独居者の行動の非日常レベルを判定し、判定結果を公衆回線または通信ネットワークを介して管理センター200のサーバ装置4に転送し、非日常判定レベルに応じて居住者に必要なサービスを行うシステムである。
以下、図2を参照して説明する。まず、サーバ装置4のパラメータ設定手段11でパラメータを設定し、パラメータ格納装置12に蓄積する。IP電話付集積装置2のパラメータ取得手段16は、定期的にパラメータ格納装置12からパラメータを取得し格納する。データ取得手段17は動作検知手段1の信号データを取得蓄積する。非日常判定手段18は、データ取得手段17とパラメータ取得手段16のデータを比較して非日常判定レベル「0」から「4」に分類する。非日常判定手段18は、IP電話付集積装置2とサーバ装置4のどちらか一方または両方に備えることもでき、したがって非日常判定はIP電話付集積装置2とサーバ装置4のどちらか一方または両方で行うことができるものとする。さらに、独居者3はIP電話付集積装置2を使用して、管理センター200の担当者6に連絡を取ったり、また、必要に応じて担当者6は、独居者3の話し相手になることもできる。管理センター200は、IP電話付集積装置2のメッセージ出力手段19に「風邪が流行していますのでうがいをしましょう」などの健康情報や、行政機関の行事予定などを送信し、IP電話付集積装置2によって独居者3と管理センター200とのコミュニケーション手段も実現する。
以下、図3を参照して説明する。前記、非日常判定手段18で分類された非日常判定レベル「0」から「4」はサーバ装置4の非日常対応手段13に、例えば1時間毎の定期的に、または非日常と判定して即時に送信する。次に、非日常対応手段13の非日常判定レベル毎の対応手段について説明する。非日常判定レベルは変更したり、追加できるものとする。
非日常判定レベル「0」はセンサの反応はいつも通りで、生活状況も日常なので管理センター200から連絡はしない。
非日常判定レベル「1」は睡眠時間中に動作検知手段1のセンサの反応が多く、眠れずに体動が多かったためと考えられ、管理センター200の表示装置4で経過を観察する。
非日常判定レベル「2」は、トイレの回数が多い時、トイレの時間が長い時、日中寝室のセンサ反応が多い時で、具合が悪いかもしれないことが予想されるので独居者3に連絡を取る。
非日常判定レベル「3」は、居間、台所、寝室のセンサが反応した後、パラメータ設定手段11で設定した一定時間を経過してもセンサの反応がない場合で、居間、台所、寝室に倒れているか、または玄関以外から外出したことが予想されるので独居者3に連絡を取る。
非日常判定レベル「4」は、トイレ、浴室のセンサが反応した後、または起床時刻からパラメータ設定手段11で設定した一定時間を経過してもセンサの反応がない場合で、トイレ、浴室、寝室で倒れていることが予想されるので協力者300に連絡を取る。
以下、図4、図5を参照して非日常判定の手順について説明する。まず、判定処理で使用するパラメータを読み込む。パラメータはセンサ毎に開始時刻と終了時刻の組からなる時間帯T、さらに時間帯TにセンサのON状態を検出した時刻から時間長Pの期間すべてのセンサがOFF状態であった場合に非日常と判定する時間長Pと、当該センサがON状態となって以降すべてのセンサがOFF状態であり、時間帯Tの終了時刻から時間長L経過後もすべてのセンサもOFF状態のままである場合に非日常と判定する時間長し、さらに非日常と判定した場合出力する非日常判定レベルVからなる。
時間帯Tは重複時間がない限り複数あってもよいし、全くなくともよい。あるセンサについて時間帯Tが全く定義されない場合、判定処理にそのセンサを加えない。また、1つの時間帯Tには時間長Pもしくは時間長Lのいずれか一方のみが設定できる。
センサ毎に0個以上の時間帯Tをあらかじめ定義し、各々時間帯T毎に時間長Lもしくは時間長Pさらに非日常判定レベルVもあらかじめ設定し、管理センター200のサーバ装置4のパラメータ格納装置12に格納しておく。
これら定義済みの時間長T、時間長L、時間長P、非日常判定レベルVを管理センター200のサーバ装置4からIP電話付集積装置2のパラメータ取得手段16を用いて読み込み、IP電話付集積装置2のメモリ上のパラメータ格納装置(図示せず)にセンサ毎に格納する。センサと時刻が定まれば対応する時間長Lもしくは時間長P、そして非日常判定レベルVの値は、パラメータ格納装置から読み出せる。さらに、ここで非日常出力時刻Uを無効化する。
次に、データ取得手段17によって取得したセンサ反応状態データを所定時間おきに確認し、以後の処理を行う。データ確認以降に取得したデータのうち、最新の反応時刻を持つON状態のセンサを列挙する。
ON状態のセンサが少なくとも1つ存在する場合、ON状態であるすべてのセンサについて、パラメータ格納装置からそのセンサ反応時刻tonを含む時間帯を探索し、当該時間帯に対応付けられた時間長Lもしくは時間長Pを読み出し、(当該時間帯の終了時刻+時間長L)もしくは(センサ反応時刻ton+時間長P)を求め、センサごとに用意される変数uに格納する。センサ反応時刻tonを含む当該センサの時間帯が存在しない場合、変数uに無効を表す値を設定する。
同様に、当該時間帯に対応する非日常判定レベルVを読み出し、センサごとに用意される変数xに格納する。求めたすべての変数uのうち、現在時刻tnowに最も近い未来の時刻を非日常出力時刻Uに格納し、非日常出力時刻Uを有効化し、非日常出力レベルXに変数uと同じセンサの変数xの値を格納する。もし、すべての変数uが無効であった場合、非日常出力時刻Uを無効化する。
ON状態のセンサが全く存在しない場合、非日常出力時刻Uが有効であり、かつ現在時刻tnowと非日常出力時刻Uを比較し、現在時刻tnowが非日常出力時刻U以上であれば、非日常出力レベルXと非日常信号を出力する。出力後、非日常出力時刻Uを無効化する。
一方、非日常出力時刻Uが無効であるか、非日常出力時刻Uは有効であるが現在時刻tnowが非日常出力時刻U未満であれば、何もしない。
次に図6を参照してパラメータ設定手段11について説明する。パラメータは独居者3の生活状況に合わせて設定できるものとする。まず、動作検知手段1のセンサ毎に信号データの開始時刻と終了時刻からなる時間帯Tを定義する。例えば、時間帯Tは、独居者3の起床・就寝時刻、食事の時刻等から、
T1:睡眠(22:00〜06:00)
T2:午前(06:00〜12:00)
T3:午後(12:00〜18:00)
T4:夕方(18:00〜22:00)
のようにいくつかの時間帯に設定する。
時間帯とセンサの関連性や、非日常判定を要求する状態から、センサと時間帯の組に与える時間長Pもしくは時間長Lと、さらに非日常と判定した場合出力する非日常判定レベルVを定義する。
例えば、睡眠時間帯T1において、独居者3は寝室にいる時間が長く、寝室以外の部屋のセンサ反応後、すべてのセンサ反応が1〜2時間途絶えるような場合は、寝室以外で倒れている状況が予想される。タイミングチャート50は、睡眠時間帯T1の時刻01:03に居間センサが反応してから、すべてのセンサの反応がない場合であり、例えば睡眠時間帯T1における居間、台所、浴室の各センサに対して時間長Pに2時間を設定する。Pが2時間を越えた時、非日常判定レベル「3」とする。
タイミングチャート60は、寝室で就寝して朝になっても起きてこない場合であり、睡眠時間帯T1における寝室のセンサに、例えば時間長Lに2時間を設定する。睡眠時間帯T1の終了後2時間経過した8:00になってもどのセンサも反応しない場合、非日常判定レベル「4」となる。
また、タイミングチャート70は、夕方時間帯T4の時刻21:15に浴室センサが反応してから、センサ反応が途絶えた場合である。浴室で倒れている状況に対応するには、例えば夕方時間帯T4において時間長Pに1時間を設定する。浴室での反応後、すべてのセンサ反応がない状態が1時間続いた時点で非日常判定レベル「4」となる。
また、玄関から外出する場合、玄関センサにはパラメータを設定しない。これによって、玄関センサが反応してから次の玄関以外のセンサ反応があるまで、非日常判定は抑止される。すなわち、外出時は非日常判定が行われない。
以下、図7を参照して説明する。例えば先行出願の特願2003−392431に示す活動量非日常判定手段20、行動回数非日常判定手段21、行動時間非日常判定手段22を用いて非日常判定手段18を構成することもできる。活動量非日常判定手段20を睡眠時間帯の全センサに対して行い、この出力結果が1の場合を非日常判定レベル「1」とする。行動回数非日常判定手段21と行動時間非日常判定手段22を終日のトイレセンサに、活動量非日常判定手段20を日中の寝室センサに対して行い、これらの出力結果のうち一つでも1になった場合を非日常判定レベル「2」とする。また、活動量非日常判定手段20、行動回数非日常判定手段21、行動時間非日常判定手段22の出力結果が0の場合を非日常判定レベル「0」とする。
非日常判定手段18が複数ある場合は、非日常対応手段13は、非日常判定手段18の非日常判定レベルのうち高いレベルを用いる。例えば、IP電話付集積装置2における非日常判定手段18が非日常判定レベル「1」を出力し、また一方で非日常判定手段18が非日常判定レベル「3」を出力した場合、非日常対応手段13は非日常判定レベル「3」を用いる。
次に図8を参照して非日常対応のシステム構成と、図9、図10を参照して非日常判定レベルの対応について説明する。
非日常判定レベル「2」あるいは「3」と判断したとき、サーバ装置4の独居者呼出手段23は独居者3のIP電話付集積装置2のメッセージ出力手段19に「具合はいかがですか?良い場合は1#を、悪い場合は2#を押してください」と連絡し応答を求める。メッセージ出力手段19は、液晶表示などによる表示でも良いし、スピーカなどで音声出力する方法でも良い。
IP電話付集積装置2の応答手段27によって独居者3から「1#」の応答があった場合は、「お元気でお過ごしください」をメッセージ出力手段19に送信する。また、応答手段27によって「2#」の応答があった場合は、対応決定手段24は、生活情報手段15から地域関係機関端末装置9の生活情報受信手段30、または医療関係機関端末装置10の生活情報受信手段30に緊急通報する。応答手段27は、例えばIP電話付集積装置2のIP電話のボタンである。
独居者3に連絡してからn分連絡がない場合は、サーバ装置4の協力者呼出手段25は、協力者端末装置7の協力者応答手段28に独居者名と状態を、例えば「独居者3、トイレ回数が多く、具合が悪いかもしれません。訪問していただけますか? できる→1# できない→2#」のように送信し応答を求める。協力者端末装置7は携帯電話が望ましく、また協力者呼出手段25はメールや音声によるものが望ましい。
協力者応答手段28から「1#」の応答があった場合、協力者呼出手段25は「結果を報告してください 異常あり→1# 異常なし→2#」を送信する。協力者応答手段28から「1#」の応答があった場合、協力者呼出手段25は「ご苦労様でした」を送信する。協力者応答手段28から「2#」の応答があった場合は、対応決定手段24は、生活情報手段15から地域関係機関端末装置9の生活情報受信手段30、または医療関係機関端末装置10の生活情報受信手段30に緊急通報する。また、サーバ装置4の対応結果送信手段26は、独居者3の異常時の対応結果を家族400の家族端末装置8の対応結果受信手段29に送信する。家族端末装置8は、携帯電話またはパソコンのメールによることが望ましいが、音声ガイドによるものでもかまわない。協力者応答手段28から訪問できない「2#」の連絡があった場合は、m番目の協力者に同様の連絡を行って対応する。
以上の対応経過は、時刻とともにサーバ装置4の非日常結果格納装置14に蓄積される。
非日常判定レベル「4」と判断したとき、サーバ装置4の協力者呼出手段25は協力者端末装置7に独居者名と状態を、例えば「独居者3がトイレから出てきません。すぐに訪問していただけますか? できる→1# できない→2#」のように送信する。協力者応答手段28から「1#」の応答があった場合、協力者呼出手段25は「結果を報告してください 異常あり→1# 異常なし→2#」を送信し応答を求める。協力者応答手段28から「1#」の応答があった場合、「ご苦労様でした」を出力する。協力者応答手段28から「2#」の応答があった場合は、対応決定手段24は、生活情報手段15から地域関係機関端末装置9の生活情報受信手段30、または医療関係機関端末装置10の生活情報受信手段30に緊急通報する。また、サーバ装置4の対応結果送信手段26は、独居者3の異常時の対応結果を家族400の家族端末措置8の対応結果受信手段29に送信する。協力者応答手段28から訪問できない「2#」の連絡があった、あるいはn分連絡がない場合は、m番目の協力者に同様の連絡を行って対応する。
さらにm番目の協力者に連絡が取れない場合は、地域関係機関端末装置9の生活情報受信手段30、または医療関係機関端末装置10の生活情報受信手段30に緊急通報する。緊急通報は、例えば、「独居者3がトイレに倒れているようです。すぐに出動してください。」などの情報を送信する。地域関係機関端末装置9及び医療関係機関端末装置10は、携帯電話またはパソコンのメールによることが望ましいが、音声ガイドによるものでもかまわない。
以上の対応経過は、時刻とともにサーバ装置4の非日常結果格納装置14に蓄積される。
例えば非日常判定レベル「1」が数日続く場合は、睡眠不良で体調を崩していることも考えられるので、非日常対応手段13は、非日常判定レベルを「1」から「2」に変更して独居者3に連絡を取る。また、独居者3に確認して体調不良でないにもかかわらず、非日常判定レベル「1」が長く続く場合は痴呆による夜間徘徊行動と考えられ、地域関係機関500の例えば警察に「独居者3が痴呆のため夜間徘徊するかもしれませんので注意してください。」などのメッセージを送信することもできる。
サーバ装置4の生活情報送信手段15は、独居者3の生活状況を、地域関係機関端末装置9の生活情報受信手段30や、医療関係系機関端末装置10の生活情報受信手段30に生活情報を送信する。情報提供にあたって独居者3のプライバシーを保護することに関してはいうまでもない。生活情報は、緊急通報時、または非日常判定レベルを点数化して、例えば非日常判定レベル「0」から「3」をそれぞれ0点から3点として1日ごとに加算し、過去7日間で6点以上の時送信するものとする。
生活情報は1週間あるいは1か月など独居者3の生活状況の変化がわかる期間を例えばグラフなどで表示する。また、生活状況の変化がわかるようなコメントも送信する。例えば、医療関係機関600の病院には入院前の活動量についての情報、在宅介護支援センターには入浴動作の低下によるヘルパー派遣の目安の情報、訪問看護ステーションには、訪問リハビリテーションの実施予後の情報を提供する。また、例えば地域関係機関500の、消防署には独居者3が倒れる前の活動量の情報、郵便局には、郵便配達員に独居者3の安否を確認してもらうための情報などを提供する。独居者3の生活情報を必要な機関に提供し、管理センター200を中心として、協力者300、家族400、地域関係機関500、医療関係機関600などを含めた独居者見守りユニット700を構成することによって、独居者3を地域で見守る体制を実現する。
本発明によれば、高齢社会において増え続ける独居居住者、あるいは社会的背景における単身赴任による独居居住者を無意識・無拘束のままで、日々の生活活動状態を管理センターが家族の代わりに捉えて、非日常状態を検出し独居居住者本人や家族に連絡を取り、緊急事態に備えることが可能な健康管理を提供するサービス事業に利用できる。
本発明によるシステム構成図 サーバ装置及びIP電話付集積装置の構成 非日常判定レベルと対応方法 非日常判定フローチャート 非日常出力時刻設定フローチャート 非日常判定のタイミングチャート 活動量と行動回数及び行動時間による非日常判定 非日常対応のシステム構成 非日常判定レベル「2」、「3」の対応方法 非日常判定レベル「4」の対応方法
符号の説明
1:動作検知手段
2:IP電話付集積装置
3:独居者
4:サーバ装置
5:表示装置
6:担当者
7:協力者端末装置
8:家族端末装置
9:地域関係機関端末装置
10:医療関係機関端末装置
11:パラメータ設定手段
12:パラメータ格納装置
13:非日常対応手段
14:非日常結果格納装置
15:生活情報送信手段
16:パラメータ取得手段
17:データ取得手段
18:非日常判定手段
19:メッセージ出力手段
20:活動量非日常判定手段
21:行動回数非日常判定手段
22:行動時間非日常判定手段
23:独居者呼出手段
24:対応決定手段
25:協力者呼出手段
26:対応結果送信手段
27:応答手段
28:協力者応答手段
29:対応結果受信手段
30:生活情報受信手段
31:生活情報算出手段
50:タイミングチャート
60:タイミングチャート
70:タイミングチャート
100:独居者宅
200:管理センター
300:協力者
400:家族
500:地域関係機関
600:医療関係機関
700:独居者見守りユニット

Claims (5)

  1. 複数に区画された区画空間を有した居住空間に設置したセンサなどの動作検知手段と、動作検知手段の検知データを集積、転送、非日常判断処理を行なう集積装置と、集積したデータを蓄積、非日常判断処理を行なうサーバ装置からなり、居住する独居者の行動を監視する独居者用管理システムにおいて、集積したデータから推定した該独居者の健康状態を非日常判定レベルに分類する非日常判定手段を集積装置またはサーバ装置に備えたことを特徴とする独居者用管理システム。
  2. 請求項1の非日常判定手段に関して、非日常判定レベルによってあらかじめ登録した通報先を選択決定する非日常対応手段を備えたことを特徴とする独居者用管理システム。
  3. 請求項1の非日常判定手段に関して、非日常判定レベルによって該独居者またはあらかじめ登録した通報先に対して通報する手段を備えたことを特徴とする独居者用管理システム。
  4. 請求項1の非日常判定手段に関して、蓄積したデータから該独居者の生活情報を算出する生活情報算出手段を備えたことを特徴とする独居者用管理システム。
  5. 請求項4の生活情報算出手段によって算出された生活情報を、あらかじめ登録した通報先に送信する生活情報送信手段を備えたことを特徴とする独居者用管理システム。
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