JP5537879B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、コピー機等の画像形成装置に関する。
プリンタ、コピー機等の画像形成装置では、画像形成部において用紙に転写されたトナー画像を形成するトナーが定着工程において用紙に定着される。この定着工程においては、トナーに熱を与えてトナーを溶融させる。そのため、定着工程において加熱される定着ローラから用紙に熱が伝わって、用紙自体が高温状態となる。そうすると、例えば、両面印刷を行う場合、用紙が高温状態のままで再び画像形成部に供給されることになる。このように、高温状態の用紙が画像形成部に供給されると、用紙からの放熱により画像形成部を構成する現像装置内に収容されたトナーが昇温されて帯電性が劣化し、画像濃度が薄くなる場合がある。また、熱により凝集したトナーが現像装置に詰まって縦筋等の画像異常を発生する場合がある。
上述のような画像不良や画像異常の発生を抑制するため、従来、冷却ファンを用いて画像形成部に向けて送風することにより、画像形成部全体の温度上昇を抑えるようにしたものが知られている。ところが、近年のプリンタ、コピー機等のように、連続印刷枚数が非常に多い画像形成装置では、十分な温度抑制効果(冷却効果)が得られない。
そこで、トナー画像が定着された用紙にシート状部材の先端部分を接触させ、このシート状部材に向けてファンから送風することにより、シート状部材を通じて用紙を冷却して画像形成部の温度上昇を抑制する画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−295741号公報
しかしながら、特許文献1で提案された画像形成装置では、定着後の高温状態にある用紙にシート状部材を直接に接触させるため、高温状態にある用紙の熱がシート状部材に伝わってシート状部材が急速に昇温してしまう。したがって、ファンからシート状部材に向けて送風するだけでは、シート状部材の昇温を十分に抑えることができず、用紙の冷却効果が経時的に低下することは避けられない。
本発明は、用紙に接触する部材に伝わる熱を効率よく逃散させて定着後の用紙の冷却効果を向上できる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、シート状の被転写材にトナー画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により前記被転写材に形成されたトナー画像を構成するトナーを溶融して該被転写材に定着させる定着部と、先端側が前記被転写材に接触可能に配置される複数の繊維状部材と、該複数の繊維状部材それぞれの基端側を固定する長尺状の固定部材と、前記固定部材及び前記複数の繊維状部材の基端側に向けて送風を行う送風部と、を有し前記定着部によりトナー画像が定着された前記被転写材を冷却する冷却部と、を備える画像形成装置を提供することにより、上記目的を達成するに至ったものである。
また、前記複数の繊維状部材は、金属部材を含んで構成されることが好ましい。
また、前記送風部は、前記固定部材の長手方向に略直交する方向に向けて送風を行うことが好ましい。
また、前記固定部材には、貫通穴が設けられていることが好ましい。
また、前記固定部材は、固定部材本体と、該固定部材本体から前記送風部が送風を行う方向に対して交差する方向に突出する複数の放熱部材と、を備えることが好ましい。
本発明の画像形成装置によれば、用紙に接触する部材に伝わる熱を効率よく逃散させて定着後の用紙の冷却効果を向上できる。
本発明の第1実施形態のコピー機1の各構成要素の配置を説明するための図である。 第1実施形態のコピー機1における用紙冷却装置100の構成を示す拡大縦断正面図である。 第1実施形態のコピー機1における用紙冷却装置100の構成を示す拡大縦断側面図である。 第1実施形態のコピー機1における用紙冷却装置100の構成部材を示す拡大斜視図である。 第1実施形態のコピー機1における用紙冷却装置100による冷却作用状態を示す拡大縦断正面図である。 第2実施形態のコピー機1における用紙冷却装置100の構成を示す拡大縦断正面図である。 第3実施形態のコピー機1における用紙冷却装置100の構成部材を示す拡大斜視図である。 第4実施形態のコピー機1における用紙冷却装置100の構成部材を示す拡大斜視図である。 第4実施形態のコピー機1における用紙冷却装置100の構成部材の一構成要素を示す拡大斜視図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の画像形成装置の実施形態を説明する。
図1により、第1実施形態における画像形成装置としてのコピー機1における全体構造を説明する。図1は、コピー機1の各構成要素の配置を説明するための図である。
図1に示すように、画像形成装置としてのコピー機1は、コピー機1における上下方向Zの上方側に配置される画像読取装置300と、コピー機1における上下方向Zの下方側に配置され画像読取装置300により読み取られた画像情報に基づいてシート状の被転写材としての用紙Tにトナー画像を形成する装置本体Mと、を備える。
なお、コピー機1の説明において、副走査方向Xをコピー機1の「左右方向」ともいい、主走査方向Y(図1を貫く方向)をコピー機1の「前後方向」ともいう。コピー機1の上下方向Zは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する。
まず、画像読取装置300について説明する。
図1に示すように、画像読取装置300は、蓋部材70と、原稿Gの画像を読み取る読取部301と、を備える。
蓋部材70は、読取部301に対して不図示の連結部により開閉可能に連結される。蓋部材70は、後述する読取面302Aを保護する機能を有する。
読取部301は、筐体306と、筐体306の上方側に配置される読取面302Aと、を備える。また、読取部301は、筐体306の内部空間304に、光源を含む照明部340と、複数のミラー321、322及び323と、副走査方向Xに移動する第1枠体311及び第2枠体312と、結像レンズ357と、読取手段としてのCCD358と、CCD358により読み取られた画像情報に対して所定の処理をすると共に該画像情報を装置本体M側に出力させるCCD基板361と、を備える。
照明部340及び第1ミラー321は、第1枠体311に収容される。第2ミラー322及び第3ミラー323は、第2枠体312に収容される。
読取面302Aは、読取部301における上面の大部分に亘っている。原稿Gは、読取面302Aに載置される。第1枠体311及び第2枠体312それぞれは、後述する光路Hの長さ(光路長)を一定に保持しながら副走査方向Xに移動する。これにより、読取面302Aに載置された原稿Gの画像が読み取られる。
筐体306の内部空間304において、複数のミラー321、322及び323は、原稿Gに照明部340から照射され原稿Gによって反射された光を結像レンズ357に入光させるための光路Hを形成する。また、第1枠体311が副走査方向Xに一定速度Aで移動すると共に、第2枠体312が副走査方向Xに一定速度A/2で移動するため、画像読み取り動作時においても、光路Hの長さは一定に維持される。
次に、装置本体Mについて説明する。
装置本体Mは、所定の画像情報に基づいて用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、この画像形成部GKにおいて用紙Tに形成されたトナー画像を用紙Tに定着させる定着部9と、定着部9においてトナー画像が定着された用紙Tを冷却する冷却部100と、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排出する給排紙部KHと、を有する。
図1に示すように、画像形成部GKは、感光体ドラム2と、帯電部10と、露光装置としてのレーザスキャナユニット4と、現像装置16と、トナーカートリッジ5と、トナー供給装置6と、ドラムクリーニング装置11と、転写ローラ8と、を備える。
また、給排紙部は、給紙カセット52と、レジストローラ対80と、用紙Tの搬送路Lと、排紙部50と、手差し給紙部64とを備える。
感光体ドラム2は、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2は、搬送路Lにおける用紙Tの搬送方向に対して直交する方向に延びる機軸を中心に、矢印の方向に回転可能に配置される。感光体ドラム2の表面には、静電潜像が形成され得る。
帯電部10は、感光体ドラム2の表面に対向して配置される。帯電部10は、感光体ドラム2の表面を一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に帯電させる。
レーザスキャナユニット4は、露光ユニットとして機能するものであり、感光体ドラム2の表面から離間して配置される。レーザスキャナユニット4は、不図示のレーザ光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モータ等を有して構成される。
レーザスキャナユニット4は、CCD基板361から入力された画像情報に基づいて、感光体ドラム2の表面を走査露光する。レーザスキャナユニット4により走査露光されることで、感光体ドラム2の表面の露光された部分の電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2の表面に静電潜像が形成される。
現像装置16は、感光体ドラム2に対応して設けられ、感光体ドラム2の表面に対向して配置される。現像装置16は、感光体ドラム2に形成された静電潜像に単色(通常はブラック)のトナーを付着させて、単色のトナー画像を感光体ドラム2の表面に形成する。現像装置16は、感光体ドラム2の表面に対向配置された現像ローラ17、トナー攪拌用の攪拌ローラ18等を有して構成される。
トナーカートリッジ5は、現像装置16に対応して設けられており、現像装置16に対して供給されるトナーを収容する。
トナー供給装置6は、トナーカートリッジ5及び現像装置16に対応して設けられており、トナーカートリッジ5に収容されたトナーを現像装置16に対して供給する。トナー供給装置6と現像装置16とは、不図示のトナー供給路により結ばれている。
転写ローラ8は、感光体ドラム2の表面に現像されたトナー画像を用紙Tに転写させる。転写ローラ8には、不図示の転写バイアス印加部により、感光体ドラム2に形成されたトナー画像を用紙Tに転写させるための転写バイアスが印加される。
転写ローラ8は、感光体ドラム2に対して当接したり離間したりする。具体的には、転写ローラ8は、感光体ドラム2に当接される当接位置と、感光体ドラム2から離間する離間位置とに移動可能に構成される。詳細には、転写ローラ8は、感光体ドラム2に現像されたトナー画像を用紙Tに転写させる場合には当接位置に配置され、他の場合には離間位置に配置される。
感光体ドラム2と転写ローラ8との間で、搬送路Lを搬送される用紙Tが挟み込まれる。挟み込まれた用紙Tは、感光体ドラム2の表面に押し当てられる。感光体ドラム2と転写ローラ8との間で、転写ニップNが形成される。転写ニップNにおいて、感光体ドラム2に現像されたトナー画像が用紙Tに転写される。
ドラムクリーニング装置11は、感光体ドラム2の表面に対向して配置される。ドラムクリーニング装置11は、感光体ドラム2の表面に残存したトナーや付着物を除去すると共に、除去されたトナー等を所定の回収機構へ搬送して、回収させる。
定着部9は、用紙Tに転写されたトナー画像を構成するトナーを溶融及び加圧して、用紙Tに定着させる。定着部9は、ヒータにより加熱される加熱回転体9aと、加熱回転体9aに圧接される加圧回転体9bと、を備える。加熱回転体9aと加圧回転体9bとは、トナー画像が転写された用紙Tを挟み込んで加圧すると共に、搬送する。加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間に挟み込まれた状態で用紙Tが搬送されることで、用紙Tに転写されたトナーは、溶融及び加圧され、用紙Tに定着される。
冷却部100は、定着部9の下流側に配置され、定着部9を通って搬送された用紙Tを冷却する。この冷却部100の詳細については後述する。
次に、給排紙部KHについて説明する。
図1に示すように、給排紙部KHは、カセット給紙部51と、給紙カセット52と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラ対80と、排紙部50とを備える。なお、搬送路Lは、後述するように、第1搬送路L1と、第2搬送路L2と、第3搬送路L3と、第4搬送路L4と、第5搬送路L5と、第6搬送路L6と、戻し搬送路LBと、の集合体である。
図1に示すように、装置本体Mの下部には、用紙Tを収容する2個の給紙カセット52が左右(副走査方向X)に配列されて配置される。給紙カセット52は、装置本体Mの前側(図1における手前側)から水平方向に引き出し可能に構成される。給紙カセット52は、用紙Tが載置される載置板60を備え、この載置板60の上に用紙Tが積層された状態で収容される。用紙Tに画像を形成する際に、載置板60に載置された用紙Tは、給紙カセット52における用紙送り出し側の端部(図1において右側端部)に配置されるカセット給紙部51により搬送路Lに送り出される。カセット給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lの第1搬送路L1に送り出すための給紙ローラ対63からなる重送防止機構と、を備える。
装置本体Mの右側面(図1において右側)であって、給紙カセット52の上方には、手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、給紙カセット52にセットされる用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tを装置本体Mに供給することを主目的として設けられる。手差し給紙部64は、閉状態において装置本体Mの前面の一部を構成する手差しトレイ65と、給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その下端が給紙コロ66の近傍に回動自在(開閉自在)に取り付けられる。開状態の手差しトレイ65には、用紙Tが載置される。給紙コロ66は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを第1搬送路L1に給紙する。
搬送路Lは、カセット給紙部51からレジストローラ対80までの第1搬送路L1と、レジストローラ対80から転写ローラ8までの第2搬送路L2と、転写ローラ8から定着部9までの第3搬送路L3と、定着部9から第1分岐部Q1までの第4搬送路L4と、第1分岐部Q1から排紙部50までの第5搬送路L5と、第4搬送路L4を上流側から下流側へ搬送される用紙Tを第1分岐部Q1から第2合流部P2まで戻し搬送する戻し搬送路LBと、表裏反転された用紙Tを排紙部50まで搬送する第6搬送路L6とを備える。
第1搬送路L1には、第1合流部P1、第2合流部P2及び第3合流部P3が配置される。第1合流部P1は、2個の給紙カセット52のカセット給紙部51から第1搬送路L1への合流部である。第2合流部P2は、戻し搬送路LBから第1搬送路L1への合流部である。第3合流部P3は、手差し給紙部64から第1搬送路L1への合流部である。
戻し搬送路LBは、第1分岐部Q1で分岐された用紙Tを屈曲させつつ斜め下方に向けて搬送する屈曲搬送路Laと、屈曲搬送により表裏反転された用紙Tを第2分岐部Q2を経て水平姿勢で受け止める水平受止部Lbと、水平受止部Lbに一旦、受止められた後逆方向に送り出される用紙Tを第3分岐部Q3で分岐させ、且つ、再度、裏表反転させて第2合流部P2に向けて搬送する水平戻し搬送路Lcとを有する。水平受止部Lbの送出し端部には、表裏反転された用紙Tを、第3分岐部Q3を経て水平戻し搬送路Lc又は第6搬送路L6へ強制搬送させるローラ対28が設けられている。また、第1分岐部Q1、第2分岐部Q2及び第3分岐部Q3には、搬送路切り替え部材30、31及び32が設けられている。
戻し搬送路LBは、用紙Tの両面印刷を行う際、定着部9で定着された後の用紙Tを表裏反転及び裏表反転させることにより、既に印刷されている面とは反対の面(非印刷面)が感光体ドラム2に対向するように搬送するための搬送路である。また、第6搬送路L6は、戻し搬送路LBにおける屈曲搬送路Laを経て水平受止部Lbで一旦、受止められた用紙Tを表裏反転した状態(印刷面を下にした状態)で排紙部50に搬出するための搬送路である。
装置本体Mにおける左側(図1において左側)上方側には、排紙部50が設けられる。排紙部50は、装置本体Mの左側面側に向けて開口している。排紙部50は、第5搬送路L5を搬送される用紙T又は第6搬送路L6を搬送される用紙Tをローラ対53により装置本体Mの外部の排紙トレイ54上に排出する。
次に、図2〜図4を参照して、第1実施形態のコピー機1における冷却部100の構成について説明する。図2は、第1実施形態の冷却部としての用紙冷却装置100の構成を示す拡大縦断正面図である。図3は、第1実施形態の用紙冷却装置100の構成を示す拡大縦断側面図である。図4は、第1実施形態の用紙冷却装置100の構成部材を示す拡大斜視図である。
図1に示すように、第1実施形態の用紙冷却装置100は、定着部9から第1分岐部Q1までの第4搬送路L4の途中で第4搬送路L4の上流側に配置される。この用紙冷却装置100は、図2〜図4に示すように、複数の繊維状部材110と、長尺状の固定部材120と、送風部としての冷却ファン130とを備える。
図3及び図4に示すように、繊維状部材110は、弾性変形可能で且つ熱伝導性に優れた繊維、例えば、炭素繊維等でブラシ毛状に形成される。
長尺状の固定部材120は、熱伝導性に優れた金属、例えば、アルミニウム等から角柱状に形成される。固定部材120には、長手方向に小ピッチ間隔を隔てて複数の貫通穴121が形成されている。固定部材120における貫通穴121が形成されている面に対して直交する面には、複数の繊維状部材110それぞれの基端側部分110bが列状に並べて固定されている。この固定部材120は、長手方向が用紙Tの搬送方向に略直交するように配置される。
冷却ファン130は、固定部材120の長手方向の一端部側に配置され、固定部材120及び複数の繊維状部材110の基端側部分110bに向けて送風を行う。冷却ファン130は、不図示のモータにより駆動回転され、コピー機1による印刷開始操作に応答して駆動回転が開始され、印刷終了に応答して駆動回転が停止される。
図2に示すように、第4搬送路L4は、上下に対向する一対の板状部材140、150間に形成される。第4搬送路L4を形成する上部の板状部材140には、複数の繊維状部材110の並列方向幅に相当する長さ(幅)のスリット状の開口部141が形成されている。また、第4搬送路L4を形成する下部の板状部材150における開口部141に対向する部分151は下向きに凸となるように湾曲され、この下向きに凸に湾曲する部分151により第4搬送路L4に凹条部152が形成されている。
複数の繊維状部材110は、それらの先端側部分110aの最先端(最下端)が凹条部152内に達するようにスリット状の開口部141を通して第4搬送路L4内に挿入され配置される。これにより、図5に示すように、複数の繊維状部材110は、それらの先端側部分110aが第4搬送路L4内を搬送される用紙Tに接触して搬送方向の下流側に弾性変形可能に構成されている。
図2及び図3に示すように、冷却ファン130の外周には、冷却ファン130により発生される冷却気流が、図3の矢印で示すように、複数の繊維状部材110の並列方向(固定部材120の長手方向)に向けて直線的に流れるようにガイドする角筒形の送風ガイドケーシング131が設けられている。
次に、図5を参照して、第1実施形態のコピー機1の用紙冷却装置100による用紙Tの冷却作用について説明する。
定着部9による定着工程時において、加熱回転体9aは、例えば160℃〜200℃に加熱調温されている。そのため、トナー画像が転写された用紙Tが定着部9の加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間に挟まれた状態で搬送されて所定の定着が行われる際、高温に加熱された加熱回転体9aの熱が用紙Tに伝わって、用紙T自体が高温状態となっている。
この高温状態の用紙Tが第4搬送路L4内に搬送されると、図5に示すように、複数の繊維状部材110の先端側部分110aが用紙Tの定着面(印刷面)に接触して搬送方向の下流側に弾性変形され、その弾性復帰力によって、繊維状部材110の先端側部分110aによる用紙Tの定着面への接触状態が保たれる。これにより、用紙Tの保有熱は繊維状部材110側に伝達されて用紙Tが冷却される。
このとき、冷却ファン130により発生される冷却気流が、複数の繊維状部材110の基端部側及び固定部材120に向けて送風されていることによって、用紙Tから繊維状部材110に伝わる熱は効率よく外部に逃散されることになる。これにより、繊維状部材110及び固定部材120の温度上昇が抑えられ、用紙Tが連続的に搬送されてくる場合でも、各用紙Tを十分に冷却することが可能である。
上述のように、第1実施形態のコピー機1によれば、次のような効果が奏される。
第1実施形態においては、トナー画像が定着された後の高温状態にある用紙Tを冷却する冷却部として、用紙Tに先端側部分110aが接触する複数の繊維状部材110と、これら複数の繊維状部材110の基端部側を固定する長尺状の固定部材120と、固定部材120及び複数の繊維状部材110の基端側に向けて送風する冷却ファン130とを有する用紙冷却装置100を用いている。
これによって、用紙Tの保有熱を繊維状部材110に効率よく伝達し得ると共に、複数の繊維状部材110及びそれら繊維状部材110を固定する長尺状の固定部材120の使用により大きい放熱用表面積が確保され、冷却ファン130からの送風に伴って、その大きな表面積からの強制放熱作用が得られる。したがって、用紙Tから繊維状部材110に伝達される熱を非常に効率よく逃散させて連続印刷時においても用紙Tの冷却効果を常に高い状態に保つことができる。
その結果、例えば、両面印刷を行う際、用紙Tが高温状態のままで再び画像形成部に供給されることで発生する問題を解消できる。即ち、用紙Tからの放熱により現像装置16内に収容されているトナーが昇温されて帯電性が劣化し、画像濃度が薄くなったり、用紙Tからの放熱によりトナーが凝集しその凝集トナーが現像装置16の送り出し口部に詰まって縦筋等の画像異常を発生したりするといった好ましくない現象の発生を抑制し、常に適正濃度且つ鮮明な画像を得ることができる。
また、第1実施形態においては、固定部材120に複数の貫通穴121が形成されている。
これによって、固定部材120の表面積を大きくすることが可能となり、冷却ファン130からの送風に伴う強制放熱効率を一層高めることができ、用紙Tに対する冷却効果をより向上できる。
また、第1実施形態においては、繊維状部材110として、例えば、炭素繊維等の熱伝導性に優れた材料からブラシ毛状に形成されたものを用い、固定部材120として、例えばアルミニウム等の熱伝導性に優れた材料から角柱状に形成されたものを用いている。
これによって、高温状態の用紙Tから繊維状部材110への熱伝達及び繊維状部材110から固定部材120への熱伝達を効率よく行え、これら繊維状部材110及び固定部材120からの強制放熱作用による用紙Tの冷却効果を一層向上することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態のコピー機1について説明する。図6は、第2実施形態のコピー機1における用紙冷却装置100の構成を示す拡大縦断正面図である。
図6に示すように、第2実施形態のコピー機1における用紙冷却装置100は、冷却ファン130による送風を、固定部材120の長手方向及び複数の繊維状部材110の並列方向に対して略直交する方向に向けて行うようにした点において第1実施形態と異なる。
第2実施形態において、第1実施形態と同様な構成については同じ符号を付し、詳しい説明を省略する。第2実施形態において、特に説明しない点は、第1実施形態についての説明が適宜適用される。
第2実施形態の用紙冷却装置100においては、冷却ファン130により発生される冷却気流が、図6の矢印で示すように、固定部材120の長手方向に対して略直交する方向から複数の繊維状部材110の基端側部分110b及び固定部材120に向けて送風される。そのため、繊維状部材110の基端側部分110bに向かって流れる冷却気流は、隣接する繊維状部材110間の隙間を吹き抜けると共に、固定部材120に向かって流れる冷却気流は、固定部材120に形成された貫通穴121内を吹き抜けることになる。
これによって、冷却気流の停滞はほとんどなく、用紙Tから繊維状部材110に伝達された熱及び繊維状部材110から固定部材120に伝達された熱を吹き抜け気流により非常に効率よく逃散させることが可能で、用紙Tに対する冷却効果を一層向上することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態のコピー機1について説明する。図7は、第3実施形態のコピー機1における用紙冷却装置100の構成部材である固定部材120及び繊維状部材110を示す拡大斜視図である。
図7に示すように、第3実施形態の用紙冷却装置100では、固定部材120が、複数の繊維状部材110の基端部側を固定する角柱状の固定部材本体122と、この固定部材本体122における繊維状部材110の固定面と対向する面から上方へ向けて突出された放熱部材123とを備えている。放熱部材123は、固定部材本体122と同様にアルミニウム等の熱伝導性に優れた材料からヒートシンク形状に形成され、固定部材本体122の長手方向に小ピッチ間隔を隔てて複数が列状に並べて突出されている。
第3実施形態の固定部材120は、冷却ファン130により発生される冷却気流が固定部材本体122の長手方向(複数の放熱部材123の並列方向)に対して略直交する方向に向けて送風されるように配置して用いられる。
第3実施形態に示す構成の固定部材120を使用する場合は、固定部材120における表面積が一段と大きくなるため、用紙Tから固定部材120に伝達される熱の逃散効率が一層向上し、用紙Tに対する冷却効果をより高めることができる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態のコピー機1について説明する。図8は、第4実施形態のコピー機1における用紙冷却装置100の構成部材である固定部材120及び繊維状部材110を示す拡大斜視図である。図9は、第4実施形態のコピー機1における用紙冷却装置100の一構成要素である繊維状部材110の拡大斜視図である。
図8及び図9に示すように、第4実施形態の用紙冷却装置100では、固定部材120の下面に固定される繊維状部材110のうち、用紙Tに接触する先端側部分110aが幅狭い薄肉のシート状に形成され、冷却ファン130から冷却気流が送風される基端側部分110bが幅広い薄肉のシート状に形成されている。
第4実施形態に示す構成の繊維状部材110を使用する場合は、繊維状部材110における表面積が非常に大きくなるため、用紙Tから固定部材120に伝達される熱の逃散効率が一層向上し、用紙Tに対する冷却効果をより高めることができる。また、繊維状部材110の先端側部分110aが用紙Tにソフトに弾性接触することになるため、用紙Tのカール部や段差部等が繊維状部材110の先端側部分110aに引っ掛かって紙詰まりを生じることもなくして、スムーズな用紙搬送状態を保つことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した各実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、各実施形態においては、繊維状部材110が、炭素繊維等で構成されたものについて説明したが、これに限定されることなく、例えば、アルミニウム等の熱伝導性に優れた金属部材を含んだ繊維材料から構成してもよい。
また、第1実施形態〜第4実施形態においては、用紙冷却装置100を第4搬送路L4に配置したがこれに限らない。即ち、用紙冷却装置を戻し搬送路LBにおける水平受止部Lbに配置してもよい。これにより、用紙Tが屈曲搬送路Laから水平受止部Lbに搬入される場合、及び水平受止部Lbから水平戻し搬送路Lcに搬出される場合に、それぞれ用紙Tを冷却できる。
また、第3実施形態における固定部材120の固定部材本体122及び第4実施形態における固定部材120に、長手方向に適宜間隔を隔てて複数の貫通穴を形成してもよい。
また、本発明の画像形成装置の種類は、特に限定がなく、コピー機以外に、プリンタ、ファクシミリ、又はこれらの複合機等であってもよい。
シート状の被転写材は、用紙に制限されず、例えば、フィルムシートであってもよい。
1…コピー機(画像形成装置)、2…感光体ドラム(像担持体)、9…定着部、9a…加熱回転体、9b…加圧回転体、100…用紙冷却装置(冷却部)、110…繊維状部材、110a…先端側部分、110b…基端側部分、120…固定部材、121…貫通穴、122…固定部材本体、123…放熱部材、130…冷却ファン(送風部)、T…用紙(被転写材)

Claims (4)

  1. シート状の被転写材にトナー画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により前記被転写材に形成されたトナー画像を構成するトナーを溶融して該被転写材に定着させる定着部と、
    先端側が前記被転写材に接触可能に配置される複数の繊維状部材と、該複数の繊維状部材それぞれの基端側を固定する長尺状の固定部材と、前記固定部材及び前記複数の繊維状部材の基端側に向けて送風を行う送風部と、を有し前記定着部によりトナー画像が定着された前記被転写材を冷却する冷却部と、
    前記繊維状部材の前記基端側から前記繊維状部材の前記先端側に向かう方向に対向し、前記被転写材の搬送路を形成する一対の板状部材と、を備え、
    前記一対の板状部材のうち、前記固定部材に近い方の板状部材には、スリット状の開口部が形成されており、前記固定部材から遠い方の板状部材における前記開口部に対向する部分は、前記繊維状部材の前記基端側から前記繊維状部材の前記先端側に向かう前記方向に凸となるように湾曲された部分であり、前記湾曲された部分により前記搬送路に凹条部が形成され、前記複数の繊維状部材の先端が前記凹条部に達するように、前記繊維状部材は、前記開口部を通して前記搬送路内に配置され
    前記複数の繊維状部材は、金属部材を含んで構成され、
    前記複数の繊維状部材の先端側部分は、幅が狭いシート状に形成され、前記複数の繊維状部材の基端側部分は、幅が広いシート状に形成されている画像形成装置。
  2. 前記送風部は、前記固定部材の長手方向に略直交する方向に向けて送風を行う請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記固定部材には、貫通穴が設けられている請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記固定部材は、固定部材本体と、該固定部材本体から突出する複数の放熱部材と、を備える請求項1からのいずれかに記載の画像形成装置。
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