JP5537844B2 - 情報提供システム及びプログラム - Google Patents
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Description
即ち、タイヤチェーンの装着などの寒冷対策のための注意情報が、電光表示板やFM放送等を通じて走行中にドライバーに提供されるため、ドライバーは、迂回したり、或いはそのまま走行するにしても、順次流れる放送等により情報が提供されるので安心して運転を続けることができる。
そのため、例えばタイヤにチェーンを装着しなければならないにも拘わらず、そのまま進行してしまい、降雪や路面凍結が発生するエリアに到達した段階でチェーンの装着場所を探したり、或いは、予め予測してチェーンなどを装着して寒冷対策を施しても、実際にはそのような対策が不要であることもあり、不便である。
とくに、一般道においては、降雪や路面凍結が発生するエリアに達したときは、もはや迂回なども不可能で、タイヤにチェーンを取り付けるにしてもチェーン装着場所が無く、道路に車両を止めてチェーンの取り付け作業等を行わざるを得ず通行の妨げとなることがあり得る。
この車両用情報提供装置は、走行路面への着雪または路面の凍結を予測する予測手段と、措置場所提供手段とを有し、上記予測手段の予測結果に基づき、タイヤチェーンの着脱場所についての情報を提供するものであって、上記予測手段としては、対向車からの通信や路側ビーコンからの通信で、或いは気温や天気予報などにより前方道路の路面の着雪や凍結情報を予測する。そして、着雪や凍結情報を予測した場合には、地図情報記憶手段の道路形状データ等に基づいてチェーン装着が必要となる場所の手前で、チェーン装着が行える場所を探索し、得られたチェーン装着場所を出力する。これによってドライバーは、指示に従って、チェーン装着を行うことができる。
しかし、上記従来の装置は、いずれもチェーンの装着場への誘導のための処理は全て車載装置が行っている。つまり、個々の車載装置がチェーンの装着場への誘導だけではなく、気象データの収集から凍結予測或いは凍結判断のための処理機能を備えている。したがって、上記従来の車載装置は上記処理機能を備えた専用のものであり、車載装置が重装備化してコストも高くなるという問題がある。
請求項2の発明は、請求項1に記載された情報提供システムにおいて、前記履歴情報DBに蓄積された前記履歴情報を監視する履歴情報監視手段が道路に附設された前記チェーン装着エリアにおける前記履歴情報の存在を確認したとき、前記情報提供サーバは、前記履歴情報を監視後一定時間、チェーン装着エリアに向かう車両の情報端末装置に前記回答の送信を継続することを特徴とする情報提供システムである。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載された情報提供システムにおいて、前記情報提供サーバは、ネットワークを介して取得した前記情報提供サーバのサービス区域の気象情報を管理する前記気象情報管理手段を有することを特徴とする情報提供システムである。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載された情報提供システムにおいて、前記情報提供サーバは道路を複数の区間に区切った各道路区間における渋滞判断手段を備え、前記渋滞判断手段は所定時間内における前記チェーン装着エリアを含む道路区間における車両の履歴情報に基づき渋滞を判断し、前記情報提供サーバは、渋滞情報を前記回答と共に前記情報端末装置に送信することを特徴とする情報提供システムである。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載された情報提供システムにおける情報提供サーバのコンピュータを前記情報提供サーバの各手段として機能させるためのプログラムである。
本発明の情報提供システムでは、情報提供サーバは、所定の道路を複数の区間に区分した各区間毎に、当該区間を走行する車両内の情報端末装置から定期的に送信されるプローブ情報に含まれる当該情報端末装置(したがって車両)の位置情報及び当該位置情報の取得時刻を表す時刻情報を取得する。
他方、情報提供サーバは、車両が走行中の区間から進行方向(下流側)所定距離におけるエリアの気象情報を入手して、その気象情報が降雪(着雪)或いは低温(路面凍結のおそれのある例えば気温0℃未満:以下総称して寒冷エリアという)であり、寒冷対策が必要と判断したときは、前記寒冷エリアから上流側所定距離内で前記寒冷エリアに向かう車両の情報端末装置に対して、寒冷エリアの道路区間情報を送信し、情報端末装置に寒冷対策情報(例えば、チェーン装着が必要である旨を音声或いは可視情報によるメッセージの表示を含む)を送信し、その報知手段で報知する。
また、情報提供サーバが提供する寒冷対策情報をより確実なものとするため、情報提供サーバは、寒冷対策情報の発信に当たり、走行中の車両の寒冷対策エリア近傍における履歴情報を監視して、寒冷対策エリア内において上記履歴情報を確認することを、上記寒冷対策情報の発信の条件とすることもできる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本発明の実施形態の情報提供システムは、図1Aに示すように,商用回線やインターネットなどのネットワーク1と、ネットワーク1に接続されるセンター装置の情報提供サーバ2と、ネットワーク1に接続された基地局3と無線接続された位置情報送信機能付き情報端末装置4(例えば、携帯電話機、PDA、ナビゲーション装置)を含み、情報提供サーバ2には外部記憶部22として各種のDB(データベース)が接続されている。なお、外部記憶部22は、ネットワーク1上に設けてもよいし、情報提供サーバ2に内蔵させてもよい。
情報提供サーバ2は、情報提供サービスを運営する企業等のセンターに設置されている情報処理装置であり、パーソナルコンピュータやワークステーションなどからなり、予め登録された会員に各種情報提供サービスを行う。
情報提供サーバ2は、図示のように情報提供サーバ2全体を制御する制御部20と、情報端末装置4と通信を行う通信部21と、外部記憶部22と、入力を行う入力部23と、表示部24とから成っている。
情報提供サーバ2の制御部20は、通信制御手段201、会員情報管理手段202、地図情報管理手段203、履歴情報管理手段204、及び気象情報管理手段205、寒冷対策判断手段206と、各種データベースDB221〜224を有している。
これらの上記各手段は、制御部20を構成するCPU(Central Processing Unit)が、同様に制御部20を構成する図示しないROM(Read Only Memory)内のプログラムを読み出し、同RAM(Random Access Memory)をワークエリアとして使用することにより実現される機能実現手段である。
会員情報DB221には、情報提供サービスを受けるための会員登録を行ったユーザに関する情報が蓄積されている。ここで、情報提供サービスを受けるための会員登録を行ったユーザに関する情報としては、会員番号、氏名、情報端末装置の認証番号、ユーザID、パスワードなどがある。
気象情報DB224には、本システムのサービスエリア内全ての例えば1Kmメッシュの気象情報(現在の気象情報及び天気予報)が蓄積されており、情報提供サーバ2は、例えば、インターネットなどの通信網を介して気象情報提供企業のサーバに接続されており、当該サーバから定期的、例えば1時間毎に送信される上記気象情報でその都度更新されるようになっている。
情報端末装置4は、図2Cに示すように、情報端末装置4全体を制御する制御部40、情報提供サーバ2と通信を行う通信部41、GPS電波受信部42及び表示部43、タッチキーや押圧キーなどの適宜の入力手段を備えた入力部44を備えた携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、カーナビゲーション装置などからなる。表示部43は、例えば液晶やEL(electro-luminescence)などによる薄型表示手段、スピーカ、或いは表示ランプを含むことができる。なお、表示部43は本発明の報知手段を構成する。
図3は、履歴情報DB223に情報端末装置4の位置情報の履歴を登録する手順を示すフローチャートである。
情報端末装置4は、例えば、ユーザの操作で作動を開始し、一定時間、例えば1分毎に情報提供サーバ2に対し、接続要求する(S101)。この接続要求には、情報端末装置4の認識番号(端末ID)が含まれている。
なお、情報端末装置4のプローブ情報の送信のタイミングは、1分間隔に限らず、例えば数分間隔でも或いは30秒単位でもよい。このようにして、情報提供サーバ2は、様々な車両に配置された情報端末装置4から取得したプローブ情報に基づいて車両の存在する位置(道路の区間)を判別する。
図4は、情報提供サーバ2が行う上記処理の手順を示す図である。
情報提供サーバ2は、上述のように、情報端末装置4から一定時間毎にプローブ情報を送信し(S201)、情報提供サーバ2はこれを受信すると、上述のように一定時間毎の走行位置の履歴情報(履歴情報)を蓄積する(S202)。
次に、情報提供サーバ2の気象情報管理手段205は、そのサービスエリア内全ての例えば1Kmメッシュの気象情報を蓄積した気象情報DB224から、当該情報端末装置4を搭載した車両が走行する道路区間から所定距離内の前方(下流側)道路区間を含むエリアの気象情報を読み出して(S203)、寒冷対策判断手段206が、当該エリアの気象情報が降雪(積雪)又は気温が道路凍結の恐れがある低温(道路凍結は道路の状態(アップ/ダウン)、凍結防止剤などの使用により一律に決められないが、ここでは、例えば0°C未満)であるかどうかチェックし、上記低温つまりつまり寒冷対策が必要と判断したときは(S204、Yes)、情報提供サーバ2の通信部21から、当該道路区間を走行中の車両及び当該区間から所定距離内の区間を走行中の後続の車両の全ての情報端末装置4に対して、走行方向前方の特定のエリアの気象情報と共に寒冷対策情報(例えばチェーンの装着が必要であることを表わすメッセージ)を送信する(S205)。
以上の実施形態では、寒冷対策判断手段206は寒冷対策の要・不要を前方のエリアの気象条件のみに基づいて判断しているが、気象の状態によっては、実際に例えばチェーン装着が必要か否かの判断が微妙な場合がある。そこで、このような場合に情報提供サーバ2の寒冷対策情報の信頼性を高めることが必要である。
次に、寒冷対策判断手段206が実際に車両が寒冷対策エリアであるチェーン装着エリアに立ち寄ったかどうかを監視して、立ち寄ったと判断したときに、後続区間を走行中の車両(情報端末装置4)に対して、その旨を表示したり或いは、対策を促すメッセージなどを送信する寒冷対策情報を送る実施形態について説明する。
本実施形態では、図2Aに示す情報提供サーバ2に更に履歴情報監視手段207が付加されている。
ここで履歴情報とは、情報端末装置4が測位した経度・緯度からなる位置及び位置情報取得時刻を表す一群の情報(データ)であり、履歴情報により情報端末装置4を配置した車両の走行状態を解析する。即ち、履歴情報監視手段207は、履歴情報管理手段204を介して履歴情報DB223から取得した上記時刻情報に基づく車両の時系列的な位置情報により、車両の上記チェーン装着エリアへの出入りを監視する。
図中、30は道路(ここでは片側2車線)を示し、32は道路に附設されたチェーン装着エリアを示す。また図中、34は車両の位置情報を表示部24で表示した道路地図上にプロットした位置情報点である。即ち、図7Bは、走行する車両の情報端末装置4から、例えば1分間に1又は数回プローブ情報として送信され履歴情報管理手段204に格納された位置情報及び時刻情報を、履歴情報管理手段204により読み出して表示部24で道路画面に重ねて可視的に表示した例である。
なお、位置情報点34により、一つの情報端末装置4(したがって、当該情報端末装置4を配置した車両)の位置を連続して表示しても、また、多数の異なる情報端末装置4の位置を同時に表示してもよい。
履歴情報監視手段207は、上記チェーン装着エリア32の下流側の道路区間の気象情報を気象情報DB224から読み出し(S301)、当該区間の気温が所定の温度以下の場合であるときは(S302、Yes)、履歴情報監視手段207は、履歴情報管理手段204を介して履歴情報DB223に蓄積された車両の位置データを読み出し(S303)、寒冷対策エリアである上記チェーン装着エリア32へ進入し、かつそこから出て行くことを示す履歴情報の有無をチェックし(S304)、履歴情報があれば(S304、Yes)、後続車両の情報端末装置4に対して、チェーン装着エリアに進入する車両があるとして寒冷対策情報(例えば、現在位置、寒冷区間、地図情報と共にチェーン装着を促すメッセージ)を送信する(S305)。寒冷対策情報を受信した情報端末装置4は、その表示部43に寒冷対策情報を表示する(S306)。
なお、上記実施形態において、上記チェーン装着エリア内における履歴情報、つまり車両が上記チェーン装着エリア内に滞在した時間が所定時間を超えたときに、その情報に基づきチェーン装着を促すメッセージを送信する処理を行ってもよい。
他方、車両がチェーン装着時に道路が渋滞することがある。そこで次に、道路の渋滞の検知について説明する。
図9は、第3の実施形態に係る情報提供サーバの制御部の機能ブロック図である。
本実施形態では、図示のように情報提供サーバ2に渋滞判断手段208が設けられている。渋滞判断手段208は、一定時間内及び一定の道路区間内におけるプローブ情報に含まれる車両の位置情報を発信した点(位置情報点34)の密度(道路幅が一定であればその数)を計測することで、その密度(数)が所定値以上になったとき、渋滞が発生していると判断する。
これを上記各実施形態に適用して、チェーン装着エリアにおける上記位置情報点34の密度が一定値以上に達したことを条件に、情報提供サーバ2が上記チェーン装着エリアの上流側及び下流側の渋滞情報を提供することができる。
情報提供サーバ2の寒冷対策判断手段206が気象情報管理手段205により取得した気象情報に基づき道路の特定の区間が低温であると判断したときは、履歴情報監視手段207は、履歴情報管理手段204により取得した履歴情報DB223の履歴情報から、上記チェーン装着エリア32付近の情報端末装置4から送信される車両の時系列的な位置情報を読み出して、上記チェーン装着エリア32付近の位置情報の動向を監視する。ここで、車両の位置情報を表す位置情報点34が予めその位置情報(経度、緯度情報)が登録されている上記チェーン装着エリア32及びその手前側で密に分布して(具体的には所定の閾値を越えているときは)渋滞と認められかつ、上記チェーン装着エリア32の下流側では疎になっていて(所定の閾値未満であり)渋滞と認められないときは、渋滞判断手段208はチェーン装着による渋滞発生と判断する。
この場合は、渋滞判断手段208は、渋滞の原因がチェーン装着以外であると判断し、情報提供サーバ2は、走行中の車両の情報端末装置4を通じて、その表示部43に渋滞の原因が降雪(積雪)、道路凍結、チェーン着脱以外の要因であることを表示(音声などによるアナウンスを含む)する。
この場合、情報提供サーバ2は、上記寒冷対策エリアより下流側区間を走行中の車両の情報端末装置4を特定できるため、当該特定の情報端末装置4に対し上記質問を行う。質問に対しては受信した情報端末装置4のユーザが当該情報端末装置4を介して回答する。
したがって、ユーザは降雪(積雪)や路面凍結による渋滞が予想されそうなとき当該道路の所定位置を指定することにより、その位置から前記エリアを通過するに要する当日の大凡の所要時間を知ることができる。
また、ユーザが走行中のエリアにおいて、車両が数時間前には走行していたが、現在は、車両が走行していない場合でも、そのエリアにおいてチェーン装着エリアに入ったという履歴情報やチェーン装着エリアに滞在した時間の履歴情報から積雪や道路凍結の可能性のあることを予測して、当該ユーザに対してチェーン装着情報等をメールなどで知らせることができる。
Claims (5)
- 互いに通信可能に接続された情報提供サーバと車両と共に移動する複数の情報端末装置とからなる情報提供システムであって、
前記情報端末装置は、
位置情報を取得する位置情報取得手段と、
取得した位置情報、当該位置情報を取得した時刻である時刻情報、及び識別情報を所定時間間隔で送信する送信制御手段と、
報知手段と、を備え、
前記情報提供サーバは、
前記情報端末装置から所定時間間隔で送信される前記情報を受信する受信手段と、
受信した前記情報を履歴情報として履歴情報DBに蓄積する履歴情報蓄積管理手段と、
前記情報端末装置を配置した車両が移動するエリアの気象情報を少なくとも蓄積した気象情報DBを管理し、前記車両が走行する道路区間から所定距離内の下流側の道路区間を含むエリアの気象情報を読み出す気象情報管理手段と、
前記情報端末装置から受信した前記情報と前記エリアの気象情報により、前記車両のチェーン装着の要否を判断する寒冷対策判断手段と、を備え、
前記寒冷対策判断手段がチェーン装着要と判断したとき、情報提供サーバは、前記履歴情報中の位置情報に基づき特定したチェーン装着エリアの下流側を走行する車両の前記情報端末装置に対して、チェーンを装着したか否かの質問を送信し、前方の車両のユーザからのチェーンを装着したか否かの回答を受信し、前記回答を上流側の車両の前記情報端末装置に送信することを特徴とする情報提供システム。 - 請求項1に記載された情報提供システムにおいて、
前記履歴情報DBに蓄積された前記履歴情報を監視する履歴情報監視手段が道路に附設された前記チェーン装着エリアにおける前記履歴情報の存在を確認したとき、前記情報提供サーバは、前記履歴情報を監視後一定時間、チェーン装着エリアに向かう車両の情報端末装置に前記回答の送信を継続することを特徴とする情報提供システム。 - 請求項1又は2に記載された情報提供システムにおいて、
前記情報提供サーバは、ネットワークを介して取得した前記情報提供サーバのサービス区域の気象情報を管理する前記気象情報管理手段を有することを特徴とする情報提供システム。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載された情報提供システムにおいて、
前記情報提供サーバは道路を複数の区間に区切った各道路区間における渋滞判断手段を備え、
前記渋滞判断手段は所定時間内における前記チェーン装着エリアを含む道路区間における車両の履歴情報に基づき渋滞を判断し、
前記情報提供サーバは、渋滞情報を前記回答と共に前記情報端末装置に送信することを特徴とする情報提供システム。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載された情報提供システムにおける情報提供サーバのコンピュータを前記情報提供サーバの各手段として機能させるためのプログラム。
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