JP5537146B2 - グロメット - Google Patents
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Description
グロメットは、ハーネスを被覆保護するゴム管であって、通常、その長手方向一方側端部が車体ボディに係合されるとともに、他方側端部がドアに係合されており、それらを中継する長手方向中央部には、伸縮性および屈曲性を有する蛇腹部が形成されている。このようなグロメットに挿通されるハーネスは、蛇腹部の内周面と間隔を隔てて配置され、グロメットによって、防水および保護されている。
そのため、例えば、ドアを開閉するなど、車体ボディに対してドアを繰り返し揺動する場合には、蛇腹付グロメットの内周面とハーネスとが擦れるように摺動する。
本発明の目的は、簡易な構成により、ハーネスとの摩擦による破損を抑制することができるグロメットを提供することにある。
すなわち、このようなグロメットによれば、車体ボディに対して可動部が繰り返し揺動されても、ハーネスとグロメットの内周面とが接触する前に、ハーネスとハーネス規制部とが接触し、これにより、グロメット本体の内部におけるハーネスの可動範囲が、制限される。
また、本発明のグロメットでは、前記車体ボディ側係合筒部が、前記ハーネスを固定する固定筒部を備え、前記可動部側係合筒部が、前記ハーネスの動きを許容する非固定部を備え、前記ハーネス規制部が、前記蛇腹部と前記非固定部との間に設けられていることが好適である。
このようなグロメットでは、グロメット本体とハーネス規制部とが別体として形成されるため、グロメット本体およびハーネス規制部の性質(例えば、耐摩耗性など)を、それぞれ個別に設定することができる。
なお、図1は、グロメット10(後述)が屈曲される状態を示し、また、図2は、グロメット10(後述)の屈曲が解消される状態を示す。
車体ボディ2は、車両1の基本フレームを形成しており、サイドドア3によって開閉される車室乗降口6を備えている。
サイドドア3は、車体ボディ2の車室乗降口6に配置され、複数(上下に2つ)のヒンジ部材4を介して、車体ボディ2に接続されている。これによって、サイドドア3は、車体ボディ2に対して揺動し、車室乗降口6を開閉する。
グロメット10は、車体ボディ2とサイドドア3との接続部分(対向部分)において、車体ボディ2に穿孔された車体ボディ側係合孔7と、サイドドア3に穿孔されたサイドドア側係合孔8とに挿通されることにより、車体ボディ2およびサイドドア3に吊設されている。
なお、グロメット10を形成する方法としては、特に制限されず、例えば、押出成形、射出成形、注型成形などの公知の成形方法が挙げられる。
固定筒部16は、ハーネス5を密着状に被覆するため、内径がハーネス5の太さ(ハーネス5が複数の配線の束である場合には、その束を円筒形状とみなした場合における略直径、以下同様。)と略同一となるように、車体ボディ側係合筒部13の長手方向一方側(グロメット10を装着した車両1の前後方向における前側、以下同様。)に形成されている。
このような第1テーパ部17は、その内側(径方向内側、以下同様。)においてハーネス5の動きを許容するため、内径がハーネス5の太さよりも大径となるように形成されている。
車体ボディ係合溝25は、第1テーパ部17の外側(径方向外側、以下同様。)から内側に向けて、厚み方向途中まで窪む凹リング形状に、形成されている。車体ボディ係合溝25は、車体ボディ側係合筒部13を車体ボディ2に挿通したときに、車体ボディ2の車体ボディ側係合孔7に対して係合する。
ドア側係合筒部14は、サイドドア3側にグロメット本体11を係合し、固定するために設けられており、ハーネス5の動きを許容する非固定部18と、その非固定部18から縮径する第2テーパ部19とを備えている。
また、非固定部18の前端部には、ドア係合溝26が形成されている。
ドア係合溝26は、非固定部18の外側から内側に向けて、厚み方向途中まで窪む凹リング形状に、形成されている。ドア係合溝26は、ドア側係合筒部14をサイドドア3に挿通したときに、サイドドア3のサイドドア側係合孔8に対して係合する。
このような第2テーパ部19は、その内側においてハーネス5の動きを許容するため、内径がハーネス5の太さよりも大径となるように形成されている。
蛇腹部15は、車体ボディ側係合筒部13およびドア側係合筒部14を屈曲可能に接続するように、蛇腹形状に形成されている。
ハーネス規制部12は、蛇腹部15と非固定部18との間(第2テーパ部19における前側)に設けられ、ハーネス5の蛇腹部15の内周面に対する接触を抑制するために、グロメット本体11の内周面において、その内周面から蛇腹部15の最小内径(すなわち、小径部21の内径)よりも内方へ突出するように形成される。
このようなハーネス規制部12においては、その内径がハーネス5の太さよりも大径であることから、ハーネス5の動きが許容される一方、蛇腹部15の最小内径(すなわち、小径部21の内径)よりも小径であるため、グロメット10の内側において、ハーネス5の可動範囲が制限されている。
ハーネス5が挿通されたグロメット10は、車体ボディ側係合筒部13が車体ボディ2の車体ボディ側係合孔7に係合され、ドア側係合筒部14がサイドドア3のサイドドア側係合孔8に係合されることにより、車体ボディ2とサイドドア3とにわたって接続され、それらに吊設されるとともに、ハーネス5を被覆および保護するように、車両1に装着される。
そして、従来の蛇腹付グロメットは、ハーネス規制部12を備えていないため、蛇腹付グロメットを車体ボディ2とサイドドア3との接続部分に設け、その内側にハーネス5を挿通させる場合には、車体ボディ2とサイドドア3との相対配置によって、蛇腹付グロメットの蛇腹部分が屈曲され、蛇腹付グロメットの内周面と、その蛇腹付グロメットに挿通されるハーネス5とが接触する場合がある。
すなわち、このようなグロメット10によれば、車体ボディ2に対してサイドドア3が繰り返し揺動されても、ハーネス5とグロメット10の内周面とが接触する前に、ハーネス5とハーネス規制部12とが接触し、これにより、グロメット本体11の内部におけるハーネス5の可動範囲が、制限される。
また、このようなグロメット10では、非固定部18においてハーネス5の動きが許容されるため、車体ボディ2に対してサイドドア3を円滑に揺動させることができ、さらに、ハーネス規制部12が蛇腹部15と非固定部18との間に形成されているため、そのハーネス規制部12によってハーネス5の可動範囲を制限することができ、ハーネス5とグロメット10との摩擦によってグロメット10が破損することを、より一層、効果的に防止することができる。
なお、上記した各部に対応する部材については、以下の各図において同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図3において、グロメット本体11は、例えば、エチレンプロピレンゴム(EPDM)などの公知のゴムなどから一体成形されている。
嵌合凹部30は、より具体的には、蛇腹部15と非固定部18との間(すなわち、第2テーパ部19)において、内側から外側に向かって窪む凹リング形状に形成されている。
また、この実施形態では、ハーネス規制部12は、グロメット本体11の別体として、リング形状に形成されている。
規制筒部31は、内径がハーネス5の太さよりも大きく、蛇腹部15の最小内径(すなわち、小径部21の内径)よりも小さい肉厚のリング形状に形成されている。
そして、このようなハーネス規制部12は、その嵌合凸部32がグロメット本体11の嵌合凹部30に嵌合することにより、グロメット本体11に固定される。
このようにして、ハーネス規制部12が、グロメット本体11の内側に固定され、グロメット本体11の内周面において、その内周面から蛇腹部15の最小内径(すなわち、小径部21の内径)よりも内方へ突出するように配置される。
そのため、このようなグロメット10でも、ハーネス5とグロメット10との接触が抑制され、その結果、ハーネス5とグロメット10との摩擦によりグロメット10が破損することを、効果的に防止することができる。
そのため、このようなグロメット10において、例えば、グロメット本体11よりも耐磨耗性の良好なハーネス規制部12を形成すれば、その結果、グロメット10の破損を長期にわたって防止することができながら、さらに、ハーネス規制部12の磨耗をも防止することもできる。
上記した説明(図3参照)では、ハーネス規制部12をグロメット本体11の別体として形成するとともに、グロメット本体11に嵌合させたが、図4に示すように、例えば、ハーネス規制部12をグロメット本体11の別体として形成するとともに、そのハーネス規制部12をグロメット本体11に埋設することもできる。
そして、この実施形態では、グロメット本体11には、蛇腹部15と非固定部18との間において、埋設凹部33が形成されている。
埋設凹部33は、より具体的には、蛇腹部15と非固定部18との間(すなわち、第2テーパ部19)において、内側から外側に向かって窪む凹リング形状に形成されている。
また、この実施形態では、ハーネス規制部12は、グロメット本体11の別体として、リング形状に形成されている。
このようなハーネス規制部12は、例えば、ポリプロピレン樹脂などの公知の硬質プラスチックなどから一体成形されており、規制筒部35と埋設筒部36とを、一体的に備えている。
埋設筒部36は、規制筒部35と略同一厚さのリング形状に形成されており、規制筒部35の径方向外側端部から連続して形成されている。
また、埋設筒部36は、その径方向外側端部において、係合フランジ部37を備えている。
また、このような埋設筒部36および係合フランジ部37は、埋設凹部33および係合凹部34に、それぞれ対応する形状で形成され、埋設凹部33および係合凹部34にそれぞれ埋設可能とされている。
ハーネス規制部12をグロメット本体11に埋設する方法としては、特に制限されず、例えば、2色成形法などにより、グロメット本体11を形成した後、連続してハーネス規制部12を形成すればよい。
これにより、ハーネス規制部12が、グロメット本体11の内側に固定され、グロメット本体11の内周面において、その内周面から蛇腹部15の最小内径(すなわち、小径部21の内径)よりも内方へ突出するように配置される。
そのため、このようなグロメット10でも、ハーネス5とグロメット10との接触が抑制され、その結果、ハーネス5とグロメット10との摩擦によりグロメット10が破損することを、効果的に防止することができる。
そのため、このようなグロメット10において、例えば、グロメット本体11よりも耐磨耗性の良好なハーネス規制部12を形成すれば、その結果、グロメット10の破損を長期にわたって防止することができながら、さらに、ハーネス規制部12の磨耗をも防止することもできる。
2 車体ボディ
3 サイドドア
5 ハーネス
7 車体ボディ側係合孔
8 サイドドア側係合孔
10 グロメット
11 グロメット本体
12 ハーネス規制部
13 車体ボディ側係合筒部
14 ドア側係合筒部
15 蛇腹部
16 固定筒部
17 第1テーパ部
18 非固定部
19 第2テーパ部
20 大径部
21 小径部
22 傾斜接続部
25 車体ボディ係合溝
26 ドア係合溝
27 接続筒部
Claims (3)
- 車体ボディと前記車体ボディに対して可動する可動部との接続部分に設けられ、ハーネスが挿通されるグロメットであって、
車体ボディに係合される車体ボディ側係合筒部と、前記可動部に係合される可動部側係合筒部と、前記車体ボディ側係合筒部と前記可動部側係合筒部との間を接続し、屈曲可能な蛇腹部とが形成されているグロメット本体と、
前記ハーネスの前記蛇腹部の内周面に対する接触を抑制するために、前記グロメット本体の内周面において、前記内周面から前記蛇腹部の最小内径よりも内方へ突出するハーネス規制部とを備え、
前記ハーネス規制部は、内径が前記ハーネスの太さよりも大きく、前記蛇腹部の最小内径よりも小さい筒状の、前記グロメット本体よりも厚い肉厚部分として設けられている
ことを特徴とする、グロメット。 - 前記車体ボディ側係合筒部が、前記ハーネスを固定する固定筒部を備え、
前記可動部側係合筒部が、前記ハーネスの動きを許容する非固定部を備え、
前記ハーネス規制部が、前記蛇腹部と前記非固定部との間に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のグロメット。 - 前記グロメット本体が一体的に形成されており、
前記ハーネス規制部が、前記グロメット本体の別体として形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のグロメット。
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