JP5536999B2 - 映像表示装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、映像を表示する装置に関し、特に、頭部装着型映像表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)、手持ち型映像表示装置(ハンドヘルドディスプレイ)及び映像投影装置等に好適なものである。
従来より、観察者の瞳に映像光を導光して虚像を表示させる頭部装着型映像表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)或いは手持ち型映像表示装置(ハンドヘルドディスプレイ)が提案されている。その中でも往復回転する反射面で反射された光線により表示を行う映像表示装置が特許文献1で提案されている。
特許文献1で記載された映像表示装置は、1つの水平走査手段(左右共用)と2つの垂直走査手段を備えている。そして、右眼用、左眼用の2つの光源からの光が、コリメータレンズを介して水平走査手段および垂直走査手段により走査され、光学系により眼球に導かれる。
また、特許文献2で記載された映像表示装置は、2次元走査ミラーを用いたものであり、光学的に小型化を図ったものである。
しかしながら、何れの特許文献にも光源の制御に関する詳細な説明は記載されていない。一方、特許文献3には、複数のビーム光を同時に走査することにより、映像を並べて表示するタイリング表示を行う映像表示装置が記載されている。
特開平11−95144号公報 特開2006−162780号公報 特表2004−517350号公報 特開2006−220745号公報
しかしながら、特許文献4においても課題として提示されているように、シリコン基材の共振現象を利用したマイクロミラースキャナでは、温度変化によってシリコン基材のヤング率が変化し、これに伴い共振特性(最大共振周波数)が変化する。このため、揺動周波数を一定とした場合(印加する交流電圧の周波数を一定とした場合)には、マイクロミラーの振れ角が温度変化によって変動してしまうという課題がある。一例を挙げて説明すると、マイクロミラーの温度が変化しても印加する交流電圧の周波数を変更しない限り揺動周波数は変化しないものの、マイクロミラーの温度が上昇するに従って、マイクロミラーの振れ角が小さくなってしまうという課題がある。このようにマイクロミラーの振れ角が変動すれば、マイクロミラーに向けて照射したレーザ光の反射光が走査される範囲が変動することになる。従って、左右眼用のレーザ光を共に照射する時間、および共に照射しない時間が存在すると、マイクロミラースキャナの温度が時間と共に変動し、その温度斑が画像歪となって表れることになる。
また、特許文献3に記載されているタイリング表示における往復走査の適用方法では、左側映像の走査の傾斜と右側映像の走査の傾斜が異なり、さらに左右映像の重なり部分での走査位置も半ライン程度ずれている。そのため、左右映像の重なり部分での走査にずれが生じて結果的につなぎ目が目立つことになる。また、右側映像の走査が通常のラスタ走査方向と逆方向になるため、各光源に対して各々バッファが必要となる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、往復回転する反射面で反射された光線により表示を行う映像表示装置において、反射面における温度斑の発生を低減することを目的とする。
上記の課題を解決するための本発明の一態様による映像表示装置は、以下の構成を備える。即ち、
観察者の両眼のそれぞれへの映像信号に対応した第1のビーム光および第2のビーム光を生成する生成手段と、
前記第1のビーム光と前記第2のビーム光を反射する反射面を有し、前記反射面を第1の軸を中心として往復回転させることにより前記第1および第2のビーム光を第1の方向において走査する第1および第2の走査ビーム光へ変換する反射手段と、
前記第1および第2の走査ビーム光のそれぞれから前記観察者の両眼のそれぞれで観察可能な画像を形成する形成手段と、
前記反射面が前記往復回転の第1の回転方向へ回転する間は前記反射面は前記第1のビーム光を反射して前記第1の走査ビーム光を生成し、前記反射面が前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向へ回転する間は前記反射面は前記第2のビーム光を反射して前記第2の走査ビーム光を生成するように前記生成手段および前記反射手段を制御する制御手段と
前記第1および第2の走査ビーム光の前記第1の方向における走査方向をともに映像信号の走査方向と一致させる光学部材と、を備え、
前記制御手段は、前記反射面が前記第1の回転方向へ回転する間は前記第1のビーム光が前記反射面へ入射されて前記第2のビーム光は入射されず、前記反射面が前記第2の回転方向へ回転する間は前記第2のビーム光が前記反射面へ入射されて前記第1のビーム光は入射されないように前記生成手段を制御し、
前記生成手段は、前記映像信号の入力順に従って、前記第1および第2のビーム光を生成する。
また、上記の課題を解決するための本発明の他の態様による映像表示装置は、以下の構成を備える。即ち、
映像信号が表す1フレームの画像を左画像と右画像に分割してタイリング表示する映像表示装置であって、
映像信号の1走査ラインについて、前記左画像に対応した第1のビーム光および前記右画像に対応した第2のビーム光を生成する生成手段と、
前記第1のビーム光と前記第2のビーム光を反射する反射面を有し、前記反射面を第1の軸を中心として往復回転させることにより前記第1および第2のビーム光を第1の方向において走査する第1および第2の走査ビーム光へ変換する反射手段と、
前記反射面が前記往復回転の第1の回転方向へ回転する間は前記第1のビーム光を反射して前記第1の走査ビーム光を生成し、前記反射面が前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向へ回転する間は前記第2のビーム光を反射して前記第2の走査ビーム光を生成するように前記生成手段および前記反射手段を制御する制御手段と、
前記反射面の1回の往復の間に生成された前記第1および第2の走査ビーム光の走査方向を、前記映像信号の走査方向と一致させる光学手段とを備える。

本発明によれば、左右眼用のビーム光を共に反射面に照射する時間及び共に照射されない時間が無くなるので、反射面における温度斑の発生を低減することが可能となる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の好適な実施形態を説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態における光学構成図を図1に示す。また、第1実施形態における映像生成部の構成を図2に示す。また、第1実施形態における水平走査時の光源駆動タイミングを図3に示す。また、第1実施形態における垂直走査時の光源駆動タイミングを図4に示す。また、第1実施形態における各走査時点での走査位置を図5A,5Bに示す。また、第1実施形態における映像表示装置のブロック図を図6に示す。また、歪補正に関する説明図を図7に示す。
以下、各図に関して簡単に説明を記す。なお、以下の図面において、同機能のものに関しては、違う図面であっても同一の符号を付して符号の統一化を図っている。
図1は第1実施形態による映像表示装置における光学系の構成例を示す図である。図1において、101Lは左眼用の映像を表示させるための赤、緑、青、の3色から構成される左眼用3色光源であり、101Rは右眼用の映像を表示させるための赤、緑、青、の3色から構成される右眼用3色光源である。102は2次元走査ミラーであり、左眼用3色光源101Lおよび右眼用3色光源101Rからの光ビームを、各々水平方向および垂直方向に走査させるために2本の軸を持つ。2次元走査ミラー102は、左眼用画像と右眼用画像の形成において共有されることになる。103Lは左眼用3色光源101Lからの光ビームを2次元走査ミラー102で走査した光ビームを投影するための左眼用拡散板である。103Rは右眼用3色光源101Rからの光ビームを2次元走査ミラー102で走査した光ビームを投影するための右眼用拡散板である。104は映像生成部であり、上記の左眼用3色光源101L、右眼用3色光源101R、2次元走査ミラー102、左眼用拡散板103L、および右眼用拡散板103Rを具備している。
105Lは左眼用接眼光学系であり、左眼用拡散板103Lへ投影された映像光を拡大し、虚像として観察者の左眼に導光する。105Rは右眼用接眼光学系であり、右眼用拡散板103Rへ投影された映像光を拡大し、虚像として観察者の右眼に導光する。106Lは左眼用拡散板103Lへ投影された映像が左眼用接眼光学系105Lを経由して観察者の左眼に導光される際の左眼用映像光である。同様に、106Rは右眼用拡散板103Rへ投影された映像が右眼用接眼光学系105Rを経由して観察者の右眼に導光される右眼用映像光である。
図2は第1実施形態による映像表示装置における映像生成部104の構成例を示す図である。図2において、201Lは赤色レーザ等の左眼用赤色光源、202Lは緑色レーザ等の左眼用緑色光源、203Lは青色レーザ等の左眼用青色光源である。204Lは左眼用赤色光源201L、左眼用緑色光源202L、および左眼用青色光源203Lからのビーム光を一つのビーム光にまとめるための左眼用ダイクロイックプリズムである。上記の左眼用3色光源101Lは、左眼用赤色光源201L、左眼用緑色光源202L、左眼用青色光源203L、および左眼用ダイクロイックプリズム204Lにより構成される。
205Lは左眼用ダイクロイックプリズム204Lで一つにまとめられた、左眼用赤色光源201L、左眼用緑色光源202L、左眼用青色光源203Lからのビーム光から成る左眼用3色ビーム光線である。また、206Lは左眼用3色ビーム光線205Lが2次元走査ミラー102で走査された後の左眼用2次元走査ビーム光線である。207Lは左眼用2次元走査ビーム光線206Lにより左眼用拡散板103L上に生成される左眼用投影映像である。
201Rは赤色レーザ等の右眼用赤色光源、202Rは緑色レーザ等の右眼用緑色光源、203Rは青色レーザ等の右眼用青色光源である。204Rは上記の右眼用赤色光源201R、右眼用緑色光源202R、および右眼用青色光源203Rからのビーム光を一つのビーム光にまとめるための右眼用ダイクロイックプリズムである。上記の右眼用3色光源101Rは、右眼用赤色光源201R、右眼用緑色光源202R、右眼用青色光源203R、および右眼用ダイクロイックプリズム204Rにより構成される。
205Rは右眼用ダイクロイックプリズム204Rで一つにまとめられた、右眼用赤色光源201R、右眼用緑色光源202R、右眼用青色光源203Rからのビーム光から成る右眼用3色ビーム光線である。206Rは右眼用3色ビーム光線205Rが2次元走査ミラー102で走査された後の右眼用2次元走査ビーム光線である。207Rは右眼用2次元走査ビーム光線206Rにより右眼用拡散板103R上に生成される右眼用投影映像である。
図3は、第1実施形態による映像表示装置における水平走査時の光源駆動タイミングを示している。図3において、301Lは左眼用拡散板103L上に生成される左眼用投影映像207Lにおける左眼用2次元走査ビーム光線206Lの軌跡を示した左眼用走査軌跡である。また、302Lは水平走査時の左眼用3色光源101Lの駆動状況を示した左眼用光源の駆動期間である。
一方、図3において、301Rは右眼用拡散板103R上に生成される右眼用投影映像207Rにおける右眼用2次元走査ビーム光線206Rの軌跡を示した右眼用走査軌跡である。また、302Rは水平走査時の右眼用3色光源101Rの駆動状況を示した右眼用光源の駆動期間である。
以上のように、左眼用3色光源101Lと右眼用3色光源101Rにより、両眼の各々の映像信号に対応した第1のビーム光(左眼用3色ビーム光線205L)と第2のビーム光(右眼用3色ビーム光線205R)が生成される。そして、2次元走査ミラー102は、第1のビーム光と第2のビーム光を反射する反射面を有し、この反射面を左眼用拡散板103L及び右眼用拡散板103Rと平行な第1の軸を中心として往復回転させる。この往復回転により、第1のビーム光と第2のビーム光は、横方向へ走査する第1の走査ビーム光(左眼用2次元走査ビーム光線206L)及び第2の走査ビーム光(右眼用2次元走査ビーム光線206R)へ変換される。なお、2次元走査ミラー102は、更に、第1の軸と直交する第2の軸を中心として反射面を往復回転させることにより、上記第1及び第2の走査ビーム光を前記横方向に直交する縦方向へ走査させる。これにより、2次元走査する第1及び第2の走査ビーム光が生成されることになる。
第1及び第2の走査ビーム光は、第1の拡散板(左眼用拡散板103L)及び第2の拡散板(右眼用拡散板103R)に照射されて、観察者の両眼のそれぞれで観察可能な画像が形成される。こうして、左右の眼に対応した第1及び第2の映像光(左眼用映像光106L、右眼用映像光106R)が生成される。この第1の映像光及び第2の映像光は、図1で説明したように、左眼用接眼光学系105L及び右眼用接眼光学系105Rを介して、観察者のそれぞれの眼に導光され、観察される。
図4は、第1実施形態による映像表示装置における垂直走査時の光源駆動タイミングを示している。図4において、401は、垂直走査時の2次元走査ミラー102の垂直方向に対する回転角の変化を経時的に示した、垂直方向のミラー回転軌跡である。402Lは垂直走査時の左眼用3色光源101Lの駆動状況を示した左眼用光源駆動期間であり、402Rは垂直走査時の右眼用3色光源101Rの駆動状況を示した右眼用光源駆動期間である。なお、光源駆動期間402L、402Rの1期間中に図3に示した複数の駆動期間302L、302Rが存在することになる。
図5A,5Bは、第1実施形態による映像表示装置における各走査時点での走査位置を示している。図5Aにおいて、(a)は2次元走査ミラー102が左眼用投影映像207L内の垂直走査で最も上側方向、水平走査で最も反時計回り方向に向いた状態の左眼用2次元走査ビーム光線206Lの位置を示している。(b)は2次元走査ミラー102が左眼用投影映像207L内の垂直走査で最も上側方向、水平走査で最も時計回り方向に向いた状態の左眼用2次元走査ビーム光線206Lの位置を示している。(c)は2次元走査ミラー102が右眼用投影映像207R内の垂直走査で最も上側方向、水平走査で最も時計回り方向に向いた状態の右眼用2次元走査ビーム光線206Rの位置を示している。(d)は2次元走査ミラー102が右眼用投影映像207R内の垂直走査で最も上側方向、水平走査で最も反時計回り方向に向いた状態の右眼用2次元走査ビーム光線206Rの位置を示している。
また、図5Bにおいて、(e)は2次元走査ミラー102が左眼用投影映像207L内の垂直走査で最も下側方向、水平走査で最も反時計回り方向に向いた状態の左眼用2次元走査ビーム光線206Lの位置を示している。(f)は2次元走査ミラー102が左眼用投影映像207L内の垂直走査で最も下側方向、水平走査で最も時計回り方向に向いた状態の左眼用2次元走査ビーム光線206Lの位置を示している。(g)は2次元走査ミラー102が右眼用投影映像207R内の垂直走査で最も下側方向、水平走査で最も時計回り方向に向いた状態の右眼用2次元走査ビーム光線206Rの位置を示している。(h)は2次元走査ミラー102が右眼用投影映像207R内の垂直走査で最も下側方向、水平走査で最も反時計回り方向に向いた状態の右眼用2次元走査ビーム光線206Rの位置を示している。
図6は第1実施形態による映像表示装置の構成例を示すブロック図である。図6において、601Lは左眼用の表示映像を受信するための左眼用映像入力部であり、601Rは右眼用の表示映像を受信するための右眼用映像入力部である。602Lは左眼用映像入力部601Lで受信した左眼用映像に対し、歪補正や各種画質調整等を行う左眼用画像処理部であり、602Rは右眼用映像入力部601Rで受信した右眼用映像に対し、歪補正や各種画質調整等を行う右眼用画像処理部である。603は右眼用画像処理部602Rで画像処理が行われた右眼用映像に対し、行データを左右反転させるために1行の映像データを一時的に保管するためのラインメモリである。
604Lは左眼用画像処理部602Lで画像処理が行われた後の左眼用映像データの値をレベルに変換することにより振幅変調を行う左眼用画素変調部である。604Rは右眼用画像処理部602Rで画像処理が行われた後の右眼用映像データをラインメモリ603で水平方向に反転させた右眼用映像データの値をレベルに変換することにより振幅変調を行う右眼用画素変調部である。605Lは左眼用光源ドライバであり、左眼用画素変調部604Lで振幅変調されたレベル値に応じて左眼用3色光源101Lの各色を発光させる。605Rは右眼用光源ドライバであり、右眼用画素変調部604Rで振幅変調されたレベル値に応じて右眼用3色光源101Rの各色を発光させる。606はミラー制御部であり、左眼用画素変調部604Lに入力される左眼用映像信号、および右眼用画素変調部604Rに入力される右眼用映像信号のタイミングに応じて、2次元走査ミラー102の制御信号を生成する。607は水平走査ドライバであり、ミラー制御部606で生成された水平方向の制御信号に応じて2次元走査ミラー102に水平走査を行わせる。また、608は垂直走査ドライバであり、垂直方向の制御信号に応じて2次元走査ミラー102に垂直走査を行わせる。
図7は第1実施形態による映像表示装置における歪補正に関する説明図である。なお、説明に際して左右映像とも歪の補正方法に関しては同様の説明になるため、図7においては左眼用映像に関してのみ示している。図7において、701Lは通常の矩形画像を表示した際に、光路長差によって歪んで表示される左眼用実投影領域を示している。また、702Lは左眼用映像入力部601Lで受信した左眼用入力映像を示しており、703Lは左眼用実投影領域701Lの歪み特性の逆特性で左眼用映像702Lを歪ませた左眼用歪補正映像を示している。
以下、上記の図1から図7を用いて、第1実施形態による映像表示装置の動作に関して詳細に説明する。
本実施形態の映像表示装置における光学構成は図1に示す通りであり、さらに図1に示した光学構成中の映像生成部104に関する詳細は図2に示されている。
上記2つの図を用いて、まず左眼用の映像表示に関して説明する。左眼用赤色光源201L、左眼用緑色光源202L、左眼用青色光源203Lから各々赤、緑、青色のビーム光が生成され、これらのビーム光は左眼用ダイクロイックプリズム204Lにより一つのビーム光にまとめられて射出される。ダイクロイックプリズム204Lにより射出された左眼用3色ビーム光線205Lは、水平方向および垂直方向に往復回転揺動する2次元走査ミラー102に照射される。そして、2次元走査ミラー102で反射した左眼用2次元走査ビーム光線206Lによって、左眼用拡散板103L上に左眼用投影映像207Lが形成される。左眼用拡散板103L上に形成された左眼用投影映像207Lは拡散効果によりビーム光線から広がりを持つ光線となり、左眼用接眼光学系105Lで拡大された虚像を形成して左眼用映像光106Lとなって左眼に導光される。
また、右眼用の映像表示方法は左眼用と同様に以下に示す通りとなる。即ち、右眼用赤色光源201R、右眼用緑色光源202R、右眼用青色光源203Rから各々赤、緑、青色のビーム光が生成され、これらのビーム光は右眼用ダイクロイックプリズム204Rにより一つのビーム光にまとめられて射出される。右眼用ダイクロイックプリズム204Rから射出された右眼用3色ビーム光線205Rは水平方向および垂直方向に往復回転揺動する2次元走査ミラー102に照射される。そして、2次元走査ミラー102で反射した右眼用2次元走査ビーム光線206Rによって、右眼用拡散板103R上に右眼用投影映像207Rが形成される。右眼用拡散板103R上に形成された右眼用投影映像207Rは拡散効果によりビーム光線から広がりを持つ光線となり、右眼用接眼光学系105Rで拡大された虚像を形成して右眼用映像光106Rとなって右眼に導光される。
次に、本実施形態の映像表示装置による、水平走査における制御方法に関して図3を用いて説明する。
水平走査においては高速にミラーを揺動させる必要があるため、共振により揺動させる方法が一般的である。その際の左眼用2次元走査ビーム光線206Lと右眼用2次元走査ビーム光線206Rの軌跡を示したのが、左眼用走査軌跡301Lと右眼用走査軌跡301Rである。垂直走査が等速で走査を行うため、左眼用走査軌跡301Lと右眼用走査軌跡301Rは、図3のように左眼用投影映像207L、右眼用投影映像207R内で各々サインカーブのような曲線を描く。各軌跡において、実線で示された箇所で映像を表示することになり、点線で示された箇所では何も表示を行わない。実線で示された箇所を時間軸で示したものが、左眼用光源駆動期間302Lと右眼用光源駆動期間302Rで示される網掛けの領域となる。実際は入力の映像データ値に応じて光源の発光強度が変わるため、出力が一様になることは稀であるが、便宜上、図では一様に記載している。また、便宜上、図3では走査を3往復としているが、実際の走査数は遥かに多いのが普通である。また、図3では水平走査の往路で左眼用の光源を点灯させ、復路で右眼用の光源を点灯させているが、逆でも実施することも可能である。
次に、本実施形態の映像表示装置による、垂直走査における制御方法に関して図4を用いて説明する。
垂直走査においては高速にミラーを揺動させる必要がないため、様々な方法が使用でき、また回転角の制御も比較的任意に行うことが可能である。一般的には鋸波状に制御することが多いため、図中の垂直ミラー回転軌跡401もそのような制御としている。垂直方向のミラー回転軌跡401において、実線で示された箇所で映像を表示することになり、点線で示された箇所では何も表示を行わない。実線で示された箇所を時間軸で示したものが、左眼用光源駆動期間402Lと右眼用光源駆動期間402Rで示される網掛けの領域となる。実際は入力の映像データ値に応じて光源の発光強度が変わるため出力が一様になることは稀であるが、便宜上、図では一様な記載を行っている。
次に各走査時点での走査位置に関して図5A,5Bを用いて説明する。
先ず、最初に(a)の状態、即ち2次元走査ミラー102が左眼用投影映像207L内の垂直走査で最も上側方向、水平走査で最も反時計回り方向に向いた状態のとき、左眼用2次元走査ビーム光線206Lの位置は左眼用投影映像207Lの左上となる。この状態から水平方向に走査、即ち2次元走査ミラー102が時計周りに回ると、(b)に示すような状態、即ち、左眼用2次元走査ビーム光線206Lの位置が左眼用投影映像207Lの右上となる。次に光源を右眼用に変えた場合、(c)で示される状態、即ち、右眼用2次元操作ビーム光線206Rの位置は右眼用投影映像207Rの右上となる。この状態で、次に水平方向に逆走査、即ち2次元走査ミラー102が反時計周りに回ると、(d)に示すような状態、即ち、右眼用2次元操作ビーム光線206Rの位置は右眼用投影映像207Rの左上となる。
その後、垂直方向に下向きとなるように2次元走査ミラー102が回転していき、2次元走査ミラー102が左眼用投影映像207L内の垂直走査で最も下側方向、水平走査で最も反時計回り方向に向いた状態のとき、(e)のようになる。即ち、左眼用2次元走査ビーム光線206Lの位置は左眼用投影映像207Lの左下となる。この状態から水平方向に走査、即ち2次元走査ミラー102が時計周りに回ると、(f)に示すような状態、即ち、左眼用2次元走査ビーム光線206Lの位置は左眼用投影映像207Lの右下となる。次に光源を右眼用に変えた場合、(g)で示される状態、即ち、右眼用2次元走査ビーム光線206Rの位置は右眼用投影映像207Rの右下となる。この状態で、次に水平方向に逆走査、即ち2次元走査ミラー102が反時計周りに回ると、(h)に示すような状態、即ち、右眼用2次元走査ビーム光線206Rの位置は右眼用投影映像207Rの左下となる。
次に内部構成ブロックに関して図6を用いて説明する。
図6において、まず左眼用映像入力部601Lで左眼用の表示映像を受信し、右眼用映像入力部601Rで右眼用の表示映像を受信する。次に、左眼用画像処理部602Lは、左眼用映像入力部601Lで受信した左眼用映像に対し、後述の歪補正や各種画質調整等を行う。同様に、右眼用画像処理部602Rは、右眼用映像入力部601Rで受信した右眼用映像に対し、後述の歪補正や各種画質調整等を行う。右眼用画像処理部602Rで画像処理が行われた右眼用映像に対し、右眼用の映像表示は左右が反転するため、ラインメモリ603で1行の映像データを一時的に保管して行データを左右反転させる。すなわち、第1の走査ビーム光(実施形態では左眼用2次元走査ビーム光線206L)の横方向における走査方向は映像信号の走査方向と一致する。これに対して、第2の走査ビーム光(実施形態では右眼用2次元走査ビーム光線206R)は映像信号の走査方向と逆方向である。従って、第2の走査ビーム光に対応する映像信号の少なくとも1走査ラインの映像信号を保持するラインメモリ603が設けられている。
左眼用画素変調部604Lは、左眼用画像処理部602Lで画像処理が行われたあとの左眼用映像データの値をレベルに変換することにより振幅変調を行う。左眼用光源ドライバ605Lは、左眼用画素変調部604Lで振幅変調されたレベル値に応じて左眼用3色光源101Lの各色を発光させる。また、右眼用画素変調部604Rは、ラインメモリ603で左右が反転された右眼用映像データの値をレベルに変換することにより振幅変調を行う。右眼用光源ドライバ605Rは、右眼用画素変調部604Rで振幅変調されたレベル値に応じて右眼用3色光源101Rの各色を発光させる。こうして、右眼用画素変調部604Rは、ラインメモリ603に保持された1走査ラインの映像信号を逆方向から読み出して第2のビーム光を生成する。
また、光源の発光と同時に、左眼用画素変調部604Lに入力される左眼用映像信号、および右眼用画素変調部604Rに入力される右眼用映像信号のタイミングに応じて、ミラー制御部606は2次元走査ミラー102の制御信号を生成する。水平走査ドライバ607は、ミラー制御部606で生成された水平方向の制御信号に応じて2次元走査ミラー102に水平走査を行わせる。垂直走査ドライバ608は、ミラー制御部606で生成された垂直方向の制御信号に応じて2次元走査ミラー102に垂直走査を行わせる。
以上のように、第1実施形態によれば、画素変調部604L、画素変調部604R、ミラー制御部606を有する制御部が、以下のように光源の駆動と2次元走査ミラーの回転を制御する。すなわち、反射面が往復回転の一方の方向である第1の方向へ回転する間は第1のビーム光(例えば、左眼用3色ビーム光線205L)が2次元走査ミラー102で反射される。これにより、第1の走査ビーム光(例えば、左眼用2次元走査ビーム光線206L)が生成される。また、反射面が第1の方向とは反対の第2の方向へ回転する間は、第2のビーム光(例えば、右眼用3色ビーム光線205R)が2次元走査ミラー102で反射される。これにより、第2の走査ビーム光(例えば、右眼用2次元走査ビーム光線206R)が生成される。こうして、左右眼用のレーザ光を共に照射する時間を無くすと共に、左右眼の映像の形成に同一の反射面を利用するので、走査ミラー(マイクロミラースキャナ)の時間的な温度斑を低減し、画像歪みを低減できる。また、時間的な温度斑が低減されることにより、走査ミラーの温度補償回路を省略,或いは簡略化することが可能となる。
次に歪み補正方法に関して図7を用いて説明する。
図7は左眼用映像に関して説明したものであるが、左眼用2次元走査ビーム光線206Lが左眼用拡散板103Lの左上手前方向からきた場合を例示している。(a)は通常の矩形画像を左眼用拡散板103Lに投影した場合に実際に表示される左眼用実投影領域701Lを示している。左上方向から左眼用2次元走査ビーム光線206Lがきているため、最も光路長が短い左上を基準に考えると、次に光路長が短い左下が左上に比べて右下にずれる割合がやや増加している。次に光路長が短い右上がさらに右下にずれる割合が増加し、最も光路長が長い右下が最も右下にずれた、歪んだ四角形となる。これに対し、(b)で示すように左眼用映像入力部601Lで受信した左眼用入力映像702Lを、左眼用実投影領域701Lの歪み特性の逆特性で歪ませた左眼用歪補正映像703Lを表示させる。これにより、(c)で示すように左眼用拡散板103Lに投影される左眼用投影映像207Lは綺麗な矩形の画像となる。右眼用映像に関しても、ほぼ同様な処理を行うことにより歪みを補正することが可能となる。
なお、図7では左眼用2次元走査ビーム光線206Lが左眼用拡散板103Lの左上手前方向からきた場合を例に示しているが、他のいかなる方向からきた場合でも同様に実施することが可能である。
また、図7では2次元走査ミラーから拡散板までの光路長の違いによる歪みに関してのみ述べているが、左眼用接眼光学系105Lや右眼用接眼光学系105Rが持つ歪みに関する逆特性をさらに付加して、装置全体の光学歪みを補正することも可能である。
なお、上記説明では光源に関して赤、緑、青色の3色という説明を行ってきたが、これに限るものではなく、単色でも他の色の組み合わせでも同様に実施できることは明らかである。
また、左眼用接眼光学系105Lおよび右眼用接眼光学系105Rは図1に示したものに限ったものでなく、同様の機能を満たすものであれば他の光学構成でも同様に実施することが可能である。
また、上記説明では水平方向および垂直方向に走査を行う2次元走査ミラーを使用するということで説明を行ってきたが、水平方向走査と垂直方向走査を別々の素子で実施することも同様に可能である。
また、上記説明では歪み補正を画像処理で行うということで説明を行ってきたが、2次元走査ミラーと各拡散板の間に歪み補正用の光学部材を挿入することでも同様に実施可能である。その場合、各画像処理部での歪み補正機能は不要となる。
また、上記説明では拡散板にビーム光線を投影するということで説明を行ってきたが、拡散板がない場合でも同様に実施することは可能である。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、第1及び第2のビーム光を発生するために個別の光源(左眼用3色光源101L、右眼用3色光源101R)を用いた。第2実施形態では、共通の光源から第1及び第2のビーム光を生成するための光偏向素子807(図8)を用いる。第2実施形態における映像生成部の構成図を図8に示す。また、第2実施形態における水平走査時の光源駆動タイミングを図9に示す。また、第2実施形態における映像表示装置のブロック図を図10に示す。なお、第2実施形態における垂直走査時の光源駆動タイミング、各走査時点での走査位置、歪補正に関しては、第1実施形態で用いた図(図4、図5、図7)を流用する。このような光源の構成は、以下の全ての実施形態に適用可能である。
以下、各図に関して簡単に説明を記す。なお、同機能のものに関しては、違う図面であっても同一の符号を付して符号の統一化を図っているため、第1実施形態で説明した内容は割愛する。
図8は第2実施形態による映像表示装置における映像生成部104の構成例を示す図である。図8において、801は赤色レーザ等の赤色光源、802は緑色レーザ等の緑色光源、803は青色レーザ等の青色光源である。804は赤色光源801、緑色光源802、および青色光源803からのビーム光を一つのビーム光にまとめるためのダイクロイックプリズムである。805は、赤色光源801、緑色光源802、青色光源803、およびダイクロイックプリズム804により構成される3色光源である。806は、ダイクロイックプリズム804で一つにまとめられた、赤色光源801、緑色光源802、青色光源803からのビーム光から成る3色ビーム光線である。807は光偏向素子であり、3色ビーム光線806の方向を右眼用と左眼用の2方向に切り替え、左眼用3色ビーム光線205L及び右眼用3色ビーム光線205Rを生成する。光偏向素子807は、デジタル・マイクロミラー・デバイス(以下、DMDと示す)あるいは音響光学素子(以下、AOEと示す)等で構成される。808Lは左眼用3色ビーム光線205Lを2次元走査ミラー102方向へ反射させるための左眼用ビーム光線反射ミラーである。同様に、808Rは右眼用3色ビーム光線205Rを2次元走査ミラー102方向へ反射させるための右眼用ビーム光線反射ミラーである。
図9は第2実施形態による映像表示装置における水平走査時の光源駆動タイミングを示している。図9において、901は水平走査時の3色光源805の駆動状況を示した光源駆動期間であり、902は光偏向素子807の変更方向を示した偏向方向切り替え信号である。
図10は、第2実施形態による映像表示装置における構成例を示すブロック図である。図10において、1004は画素変調部であり、左眼用画像処理部602Lで画像処理が行われた後の左眼用映像データの値およびラインメモリ603に一時的に保管され、左右反転させた右眼用映像データの値をレベルに変換することにより振幅変調を行う。1005は光源ドライバであり、画素変調部1004で振幅変調されたレベル値に応じて3色光源805の各色を発光させる。1007は光偏向素子ドライバであり、光偏向素子807の偏向方向を左眼用または右眼用に切り替える。
その他の構成は第1実施形態と同様であるので説明を割愛する。なお、光学系の構成は第1実施形態と若干異なるが、映像生成部104以外は第1実施形態と同様であるので、この説明も省略する。
以下、上記図8から図10を用いて第2実施形態について説明する。
第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、光源(3色光源805)を左右共通とし、光偏向素子807にて左眼用3色ビーム光線205Lおよび右眼用3色ビーム光線205Rを生成するようにした点である。図8において、赤色光源801、緑色光源802、青色光源803から各々赤、緑、青色のビーム光が生成され、ダイクロイックプリズム804により一つのビーム光(3色ビーム光線806)にまとめられ射出される。射出された3色ビーム光線806は光偏向素子807にて左眼用3色ビーム光線205Lまたは右眼用3色ビーム光線205Rに切り替えられる。その後、左眼用3色ビーム光線205Lは左眼用ビーム光線反射ミラー808Lで、また右眼用3色ビーム光線205Rは右眼用ビーム光線反射ミラー808Rで、それぞれ2次元走査ミラー102に向けて反射される。それ以降の動作は第1実施形態と同様のため説明を割愛する。
また、図9において、第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、光源(3色光源805)が左右共通になったため、光源駆動期間901が一つとなり、偏向方向切り替え信号902を付加することにより左右眼の切り替えを行っている。なお、偏向方向切り替え信号902は左側の状態で左眼方向、右側の状態で右眼方向に偏向方向を切り替えていることを示している。
図10においては、第1実施形態(図6)に比べ、画素変調部1004、光源ドライバ1005、および3色光源805が各々左右共通化されて一つとなっている。そして、変更方向切り換え信号902に従って光偏向素子807による切り換えを制御する光偏向素子ドライバ1007を追加することにより、左右眼用のビームの切り替えが行われる。
以上説明したように、第2実施形態においては第1実施形態に比べ、光偏向素子807を追加することにより左右の光源を共通化することが可能となり、光源一系統分の回路を削減することが可能となる。
なお、上記説明では光源に関して赤、緑、青色の3色という説明を行ってきたが、これに限るものではなく、単色でも他の色の組み合わせでも同様に実施することは可能である。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態における映像生成部104の構成を上面から見た図を図11に示す。また、第3実施形態における水平走査時の光源駆動タイミングを図12に示す。また、第3実施形態における各走査時点での走査位置を図13に示す。また、第3実施形態におけるブロック図を図14に示す。なお、第3実施形態における垂直走査時の光源駆動タイミング及び、歪補正については、第1実施形態(図4及び図7)で説明したとおりである。
以下、各図に関して簡単に説明を記す。なお、同機能のものに関しては、違う図面であっても同一の符号を付して符号の統一化を図っているため、第1および第2実施形態で説明した内容は割愛する。
図11において、1101は2次元走査ビーム光線水平反射ミラーであり、2次元走査ミラー102で水平方向および垂直方向に走査された右眼用2次元走査ビーム光線206Rを水平方向に反射させる。
図13は各走査時点でのビームの走査位置を説明する図である。但し、垂直方向の位置に関しては第1および第2実施形態と同様であるため、説明の便宜上、装置上面から見た図のみを示している。図13において、(a)は2次元走査ミラー102が水平走査で最も反時計回り方向に向いた状態の左眼用2次元走査ビーム光線206Lの位置を示している。(b)は2次元走査ミラー102が水平走査で最も時計回り方向に向いた状態の左眼用2次元走査ビーム光線206Lの位置を示している。(c)は2次元走査ミラー102が水平走査で最も時計回り方向に向いた状態の右眼用2次元走査ビーム光線206Rの位置を示している。(d)は2次元走査ミラー102が水平走査で最も反時計回り方向に向いた状態の右眼用2次元走査ビーム光線206Rの位置を示している。
その他の図は第1および第2実施形態と同じであるので説明を割愛する。なお、光学系の構成は第1実施形態と若干異なるが、映像生成部104以外は第1実施形態と同様であるので、光学系の説明についても省略する。
以下、図11から図14を用いて第2実施形態との違いに関して説明する。
第3実施形態が第2実施形態と違う点は、2次元走査ミラー102で水平方向および垂直方向に走査された右眼用2次元走査ビーム光線206Rを水平方向に反射させる2次元走査ビーム光線水平反射ミラー1101が追加された点である。それ以外は第2実施形態と同様である。
2次元走査ビーム光線水平反射ミラー1101で右眼用2次元走査ビーム光線206Rを水平方向に反射させるため、図12において右眼用走査軌跡301Rが左右反転している。この動作に関して詳細に示しているのが図13である。図13において、最初に(a)の状態、即ち2次元走査ミラー102が水平走査で最も反時計回り方向に向いた状態のとき、左眼用2次元走査ビーム光線206Lの位置は左眼用投影映像207Lの左側となる。この状態から水平方向に走査、即ち2次元走査ミラー102が時計周りに回ると、(b)に示すような状態、即ち左眼用2次元走査ビーム光線206Lの位置が左眼用投影映像207Lの右側となる。ここまでは第2実施形態と同様である。次に光源を右眼用に変えた場合、(c)で示される状態、即ち右眼用2次元走査ビーム光線206Rの位置は右眼用投影映像207Rの左側となる。この状態で、次に水平方向に逆走査、即ち2次元走査ミラー102が反時計周りに回ると、(d)に示すような状態、即ち右眼用2次元走査ビーム光線206Rの位置は右眼用投影映像207Rの右側となる。即ち、(c)および(d)の右眼用2次元走査ビーム光線206Rの投影位置が第2実施形態に比べ逆方向となっている。
また、2次元走査ビーム光線水平反射ミラー1101で右眼用2次元走査ビーム光線206Rを水平方向に反射させるため、左右反転させるためのラインメモリ603が不要となる。よって、図10に示された構成より、ラインメモリ603が省略されている。
以上説明したように、第3実施形態においては、右眼用2次元走査ビーム光線206Rを水平方向に反転させ光学部材(2次元走査ビーム光線水平反射ミラー1101)が設けられている。これにより、第1及び第2の走査ビーム光の横方向における走査方向と映像信号の走査方向とが一致し、ラインメモリ603が不要となる。画素変調部1004は、左眼及び右眼用の映像信号の入力順に従って第1及び第2のビーム光を生成することができ、構成をより簡略化することができる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態における垂直走査時の光源駆動タイミングを図15に示す。また、第4実施形態における映像表示装置のブロック図を図16に示す。第4実施形態における映像生成部104の構成、水平走査時の光源駆動タイミング、各走査時点での走査位置は、第3実施形態(図11、図12、図13)と同様である。また、歪補正に関しても第1実施形態(図7)と同様である。
以下、各図に関して簡単に説明を記す。なお、同機能のものに関しては、違う図面であっても同一の符号を付して符号の統一化を図っているため、第1〜第3実施形態で説明した内容は割愛する。
図15において、垂直ミラー回転軌跡401、左眼用走査軌跡301Lおよび右眼用走査軌跡301Rの実線で示された部分は第3実施形態と同様に垂直方向の順走査時の軌跡を示している。また、太い破線で示された部分は垂直方向の逆走査時の軌跡を示している。この垂直方向の逆走査時の軌跡は第1〜第3実施形態では使用されていない。
図16において、1601は左眼用画像処理部602Lで画像処理が行われたあとの左眼用映像データの偶数フィールドデータを一時的に保管する偶数フィールドメモリである。1602は右眼用画像処理部602Rで画像処理が行われた後の右眼用映像データの奇数フィールドデータを一時的に保管する奇数フィールドメモリである。
その他の構成は第1から第3実施形態と同じであるので説明を割愛する。なお、光学系の構成は第1実施形態と若干異なるが、映像生成部104以外は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
以下、上記図15および図16を用いて、主に第3実施形態との違いに関して説明する。
第4実施形態が第3実施形態と違う点は、垂直走査においても往復で描画走査を行うようにした点である。それ以外は第3実施形態と同様のため説明を割愛する。
図15において垂直ミラー回転軌跡は往路および復路共に利用するため、太い破線で示された復路側の角速度が実線で示された往路と同様な傾斜の軌跡になっている。左眼用投影映像207Lで示されるように、左眼側では実線で示された垂直方向の往路で奇数行が表示され、太い破線で示された垂直方向の復路で偶数行が表示される。逆に右眼用投影映像207Rで示されるように、右眼側では実線で示された垂直方向の往路で偶数行が表示され、太い破線で示された垂直方向の復路で奇数行が表示される。
そのため、図16において左眼用に偶数フィールドメモリ1601および右眼用に奇数フィールドメモリ1602が必要となる。即ち、偶数フィールドメモリ1601及び奇数フィールドメモリ1602に保持されたデータは、復路における表示のために読み出されることになる。
なお、説明において、左眼の往路で奇数行を復路で偶数行を、また右眼の往路で偶数行を復路で奇数行を示しているが、全て逆でも同様に実施可能であることは明らかである。第4実施形態の動作をまとめると、3色光源805は以下のように駆動制御されることになる。反射面が第2の軸を中心とした往復回転のうちの第3の方向(例えば上から下)へ回転する間で、第1の軸を中心とした第1の方向へ回転する間は、一方の眼に対応した映像信号の奇数行に対応したビーム光が第1のビーム光として生成される。また、この第3の方向の回転の間で、第1の軸を中心とした第2の方向へ反射面が回転する間は、他方の眼に対応した映像信号の偶数行に対応したビーム光が第2のビーム光として生成する。そして、反射面が第3の方向とは反対の第4の方向(例えば下から上)へ回転する間で、第1の方向へ回転する間は、一方の眼に対応した映像信号の偶数行に対応したビーム光が第1のビーム光として生成される。更に、反射面が第4の方向へ回転する間であって、第2の方向へ回転する間は、他方の眼に対応した映像信号の偶数行に対応したビーム光が第2のビーム光として生成される。
以上のように、第4実施形態によれば、垂直方向においても往路と復路を使用することにより、2次元走査ミラー102にビーム光線が当たっていない時間を短くすることが可能となり、温度斑をより効果的に解消することが可能となる。
[第5実施形態]
次に第5実施形態を説明する。第5実施形態では、タイリング表示を行う映像表示装置を説明する。第5実施形態における映像生成部104の左目側の構成を右眼側から見た図を図17に示す。また、第5実施形態による映像表示装置における垂直走査時の光源駆動タイミングを図18に示す。また、第5実施形態による映像表示装置における各走査時点での走査位置を図19に示す。また、第5実施形態による映像表示装置のブロック図を図20に示す。なお、第5実施形態による映像表示装置における水平走査時の光源駆動タイミングは第3実施形態(図12)と、歪補正については第1実施形態(図7)と同様である。
以下、図17〜20の各々について簡単に説明を記す。なお、同機能のものに関しては、違う図面であっても同一の符号を付して符号の統一化を図っているため、第1〜第4実施形態で説明した内容は割愛する。また、本実施形態では左眼用および右眼用ともに同様な制御を行っているため、左眼側のみの説明を行う。
図17において、1701Lは左眼用3色ビーム光線205Lを映像の上下方向に偏向する左眼用光偏向素子である。左眼用光偏向素子1701Lには、DMDあるいはAOE等を用いることができる。1702Lは左眼用光偏向素子1701Lにより映像の上側に切り替えられた際に2次元走査ミラー102へビーム光線を反射させるための左眼用上側ビーム光線反射ミラーである。1703Lは左眼用光偏向素子1701Lにより映像の下側に切り替えられた際に2次元走査ミラー102へビーム光線を反射させるための左眼用下側ビーム光線反射ミラーである。1704Lは左眼用光偏向素子1701Lにより映像の上側に切り替えられた際のビーム光線である左眼用上側3色ビーム光線である。1705Lは左眼用光偏向素子1701Lにより映像の下側に切り替えられた際のビーム光線である左眼用下側3色ビーム光線である。1706Lは左眼用上側3色ビーム光線1704Lが2次元走査ミラー102で水平および垂直方向に走査された左眼用上側2次元走査ビーム光線である。1707Lは左眼用下側3色ビーム光線1705Lが2次元走査ミラー102で水平および垂直方向に走査された左眼用下側2次元走査ビーム光線である。1708Lは左眼用上側2次元走査ビーム光線1706Lが左眼用拡散板103Lに投影されたときに上側の映像となる左眼用上側投影映像である。1709Lは左眼用下側2次元走査ビーム光線1707Lが左眼用拡散板103Lに投影されたときに下側の映像となる左眼用下側投影映像である。
図18において、1801は左眼用光偏向素子1701Lを上側または下側に切り替えるための上下偏向方向切り替え信号を示している。図17で説明した光路の切替え動作により、垂直走査の軌跡は401と1802で示したものとなる。
図19において、(a)は2次元走査ミラー102が垂直走査の往路で最も上側に向いた状態での、左眼用上側2次元走査ビーム光線1706Lの位置を示している。(b)は2次元走査ミラー102が垂直走査の往路で最も下側に向いた状態での左眼用上側2次元走査ビーム光線1706Lの位置を示している。(c)は2次元走査ミラー102が垂直走査の復路で最も下側に向いた状態での左眼用下側2次元走査ビーム光線1707Lの位置を示している。(d)は2次元走査ミラー102が垂直走査の復路で最も上側に向いた状態での左眼用下側2次元走査ビーム光線1707Lの位置を示している。
図20において、1701Rは右眼用3色ビーム光線205Rを映像の上下方向に偏向する右眼用光偏向素子である。右眼用の系において、上述した左眼用光偏向素子1701Lと同様の役割を果たす。2001Lは左眼映像を一時的に保管する左眼用フレームメモリであり、2001Rは右眼映像を一時的に保管する右眼用フレームメモリである。2002Lは左眼用光偏向素子1701を上側または下側に切り替えるための左眼用光偏向素子ドライバであり、2002Rは右眼用光偏向素子1701Rを上側または下側に切り替えるための右眼用光偏向素子ドライバである。
その他の構成については、第1〜第4実施形態で説明した構成を適用することができる。なお、光学系の構成は第1実施形態と若干異なるが、映像生成部104以外は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
以下、上記図17から図20を用いて、第5実施形態の主として第4実施形態と異なる点に関して説明する。
第5実施形態が第4実施形態と違う点は、垂直走査における往復走査において、往路で上側の映像を、復路で下側の映像を表示するように変更した点である。それ以外は第4実施形態と同様である。
図17において左眼用3色ビーム光線205Lは左眼用光偏向素子1701Lで左眼用上側3色ビーム光線1704Lまたは左眼用下側3色ビーム光線1705Lに切り替えられる。左眼用上側3色ビーム光線1704Lは、左眼用上側ビーム光線反射ミラー1702Lで2次元走査ミラー102へ反射し、左眼用上側2次元走査ビーム光線1706Lとなる。2次元走査ミラー102で水平方向および垂直方向へ走査された左眼用上側2次元走査ビーム光線1706Lは左眼用拡散板103Lに投影されて左眼用上側投影映像1708Lを形成する。一方、左眼用下側3色ビーム光線1705Lは左眼用下側ビーム光線反射ミラー1703Lで2次元走査ミラー102へ反射し、左眼用下側2次元走査ビーム光線1707Lとなる。2次元走査ミラー102で水平方向および垂直方向へ走査された左眼用下側2次元走査ビーム光線1707Lは、左眼用拡散板103Lに投影されて左眼用下側投影映像1709Lを形成する。
図18において、垂直ミラー回転軌跡は往路および復路共に利用するため、一点鎖線と破線で示された復路側の角速度が実線及び破線で示された往路と同様になっている。左眼用投影映像207Lで示されるように、左眼側では実線及び破線で示された垂直方向の往路で上側が表示される(表示は実線の部分のみ)。そして、一点鎖線及び破線で示された垂直方向の復路で下側が表示される(表示は一点鎖線の部分のみ)。また右眼用投影映像207Rで示されるように、右眼側では実線及び破線で示された垂直方向の往路で左眼用上側投影映像1708Lが表示される(表示は実線の部分のみ)。そして、一点鎖線及び破線で示された垂直方向の復路で左眼用下側投影映像1709Lが表示される(表示は一点鎖線の部分のみ)。なお、各表示の垂直方向の解像度は第4実施形態等に比べて倍の密度となっている。
図19において、最初に(a)の状態、即ち2次元走査ミラー102が垂直走査の往路で最も上側に向いた状態の、左眼用上側2次元走査ビーム光線1706Lの位置は左眼用上側投影映像1708Lの上側となる。この状態から垂直方向に走査、即ち2次元走査ミラー102が下向きに回転すると、(b)に示すような状態、即ち左眼用上側2次元走査ビーム光線1706Lの位置は左眼用上側投影映像1708Lの下側となる。次に左眼用光偏向素子1701Lを左眼用下側3色ビーム光線1705Lに切り替えた場合、(c)で示される状態、即ち左眼用下側2次元走査ビーム光線1707Lの位置は左眼用下側投影映像1709Lの下側となる。この状態で、次に垂直方向に逆走査、即ち2次元走査ミラー102が上向きに回転すると、(d)に示すような状態、即ち左眼用下側2次元走査ビーム光線1707Lの位置は左眼用下側投影映像1709Lの上側となる。
図20は、第5実施形態による映像表示装置のブロック図である。第5実施形態の映像表示装置では、1フレームを上下に分割してタイリング表示を行うための左眼用光偏向素子1701Lと右眼用光偏向素子1701Rを駆動するための光偏向素子ドライバ2002L,2002Rが設けられている。また、タイリング表示における下側の映像が上下反転しているため、左眼用フレームメモリ2001Lおよび右眼用フレームメモリ2001Rが設けられている。
以上のように、第5実施形態では、光源からビーム光の光路を変更する光学部材(左眼用光偏向素子1701L、左眼用上側ビーム光線反射ミラー1702L、左眼用下側ビーム光線反射ミラー1703L)が設けられている。この光学部材は、第1及び第2のビーム光のそれぞれについて設けられており、各ビーム光を第1及び第2の光路のいずれかの光路により走査ミラー102の反射面へ入射させる。
そして、画素変調部1004及びミラー制御部1006からなる制御部は、反射面が第3の方向へ回転する間は第1の光路からビーム光を反射面に入射して映像信号による画像の上側の画像を形成するための走査ビーム光を生成するよう、各部を制御する。また、反射面が前記第4の方向へ回転する間は第2の光路からビーム光を反射面に入射して映像信号による画像の下側の画像を形成するための走査ビーム光を生成するように、各部を制御する。
以上のような本実施形態によれば、第1〜第4実施形態の長所を有しながら、タイリング表示が可能な映像表示装置を提供できる。なお、本実施形態では左眼用上側投影映像1708Lと左眼用下側投影映像1709Lに関して重なりを持たせない形で説明を行っているが、後述する第9実施形態で示すように重なりを持たせた形で実施することも可能である。
[第6実施形態]
次に第6実施形態について説明する。第6実施形態においても、上下に2分割したタイリング表示を説明する。第6実施形態の映像表示装置における映像生成部104の左眼側の構成を右眼側から見た図を図21に示す。また、第6実施形態における映像表示装置の、垂直走査時の光源駆動タイミングを図22に示す。また、第6実施形態における映像表示装置の、各走査時点での走査位置を図23に示す。また、第6実施形態における映像表示装置の構成を示すブロック図を図24に示す。また、第6実施形態における水平走査時の光源駆動タイミングは第3実施形態(図12)と同様であり、第6実施形態における歪補正は、第1実施形態(図7)で説明したとおりである。
以下、各図に関して簡単に説明を記す。なお、同機能のものに関しては、違う図面であっても同一の符号を付して符号の統一化を図っているため、第1から第5実施形態で説明した内容は割愛する。
図21において、2101Lは左眼用下側2次元走査ビーム光線1707Lを垂直方向に反射させるための左眼用2次元走査ビーム光線垂直反射ミラーである。
図21におけるその他の構成は第1〜第5実施形態と同様であるので説明を割愛する。なお、光学系の構成は第1実施形態と若干異なるが、映像生成部104以外は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
図23において、(a)は2次元走査ミラー102が垂直走査の往路で最も上側に向いた状態での左眼用上側2次元走査ビーム光線1706Lの位置を示している。(b)は2次元走査ミラー102が垂直走査の往路で最も下側に向いた状態での左眼用上側2次元走査ビーム光線1706Lの位置を示している。(c)は2次元走査ミラー102が垂直走査の復路で最も下側に向いた状態での左眼用下側2次元走査ビーム光線1707Lの位置を示している。(d)は2次元走査ミラー102が垂直走査の復路で最も上側に向いた状態での左眼用下側2次元走査ビーム光線1707Lの位置を示している。
以下、第6実施形態について、上記図21から図24を用いて、主として第5実施形態との違いに関して説明する。
第6実施形態が第5実施形態と違う点は、左眼用下側2次元走査ビーム光線1707Lを垂直方向に反射させるための左眼用2次元走査ビーム光線垂直反射ミラー2101を設けた点である。それ以外は第5実施形態と同様である。
図21において左眼用2次元走査ビーム光線垂直反射ミラー2101Lを設けたことにより、左眼用下側投影映像1709Lが上下反転する。この様子は、図22に示されている。図22において、2201は左眼用光偏向素子1701Lを下側または上側に切り替えるための上下偏向方向切り替え信号を示している。図21で説明した光路の切替え動作により、垂直走査の軌跡は401と2202で示したものとなる。
図23において、最初に(a)の状態、即ち2次元走査ミラー102が垂直走査の往路で最も上側に向いた状態での左眼用上側2次元走査ビーム光線1706Lの位置は左眼用上側投影映像1708Lの上側となる。この状態から垂直方向に走査、即ち2次元走査ミラー102が下向きに回転すると、(b)に示すような状態、即ち左眼用上側2次元走査ビーム光線1706Lの位置は左眼用上側投影映像1708Lの下側となる。次に左眼用光偏向素子1701Lを左眼用下側3色ビーム光線1705Lに切り替えた場合、(c)で示される状態、即ち左眼用下側2次元走査ビーム光線1707Lの位置は左眼用下側投影映像1709Lの上側となる。この状態で、次に垂直方向に逆走査、即ち2次元走査ミラー102が上向きに回転すると、(d)に示すような状態、即ち左眼用下側2次元走査ビーム光線1707Lの位置は左眼用下側投影映像1709Lの下側となる。以上のように、(c)および(d)の左眼用下側2次元走査ビーム光線1707Lの投影位置が第5実施形態に比べ上下逆方向となっている。
以上のように、第6実施形態では、上側の画像と下側の画像を形成する走査ビーム光の走査位置が、映像信号の走査順と一致するように走査ビーム光の光路を制御する光路制御部(左眼用2次元走査ビーム光線垂直反射ミラー2101L)が設けられている。そのため、第6実施形態では下側の画像も画像データの入力順で処理でき、図24に示されるように、第5実施形態では必要であった左眼用フレームメモリ2001Lおよび右眼用フレームメモリ2001Rが不要となる。
なお、本実施形態では左眼用上側投影映像1708Lと左眼用下側投影映像1709Lに関して重なりを持たせない形で説明を行っているが、後述の第9実施形態で示すように重なりを持たせた形で実施することも可能である。
[第7実施形態]
次に、第7実施形態を説明する。第7実施形態では、映像信号が表す1フレームの画像を左画像と右画像に分割してタイリング表示する映像表示装置を説明する。第7実施形態における映像生成部104の構成図を図25に示す。また、第7実施形態における水平走査時の光源駆動タイミングを図26に示す。また、第7実施形態におけるタイリング表示例を図27に示す。また、第7実施形態における各走査時点での走査位置を図28に示す。また、第7実施形態におけるブロック図を図29に示す。なお、第7実施形態における垂直走査時の光源駆動タイミング及び歪補正に関しては、第1実施形態(図4、図7)と同様である。
以下、各図に関して簡単に説明を記す。なお、同機能のものに関しては、違う図面であっても同一の符号を付して符号の統一化を図っているため、上記実施形態で説明した内容は割愛する。
図25は第7実施形態による映像表示装置における映像生成部104の構成を示す図である。垂直方向の位置に関しては第1実施形態と同様であるため、説明の便宜上、装置上面から見た図のみを示している。図25において、2501LLは左眼用左側3色光源であり、左眼用左側赤色光源、左眼用左側緑色光源、左眼用左側青色光源、および左眼用左側ダイクロイックプリズムにより構成される。2501RLは左眼用右側3色光源であり、左眼用右側赤色光源、左眼用右側緑色光源、左眼用右側青色光源、および左眼用右側ダイクロイックプリズムにより構成される。
2505LLは左眼用左側ダイクロイックプリズムで一つにまとめられた、左眼用左側赤色光源、左眼用左側緑色光源、左眼用左側青色光源からのビーム光から成る左眼用左側3色ビーム光線である。2506LLは左眼用左側3色ビーム光線2505LLが2次元走査ミラー102で走査された後の左眼用左側2次元走査ビーム光線である。
2505RLは左眼用右側ダイクロイックプリズムで一つにまとめられた、左眼用右側赤色光源、左眼用右側緑色光源、左眼用右側青色光源からのビーム光から成る左眼用右側3色ビーム光線である。2506RLは左眼用右側3色ビーム光線2505RLが2次元走査ミラー102で走査された後の左眼用右側2次元走査ビーム光線である。2507Lは左眼用右側2次元走査ビーム光線2506RLを水平方向に反射させる左眼用2次元走査ビーム光線水平反射ミラーである。
2508LLは左眼用左側2次元走査ビーム光線2506LLにより左眼用拡散板103L上に生成される左眼用左側投影映像である。2508RLは左眼用2次元走査ビーム光線水平反射ミラー2507Lにより水平方向に反射された左眼用右側2次元走査ビーム光線2506RLにより左眼用拡散板103L上に生成される左眼用右側投影映像である。2509Lは左眼用左側投影映像2508LLと左眼用右側投影映像2508RLが重なった部分、即ち左眼用左右投影映像重なり部である。
なお、本実施形態では左眼用および右眼用ともに同様な制御を行っているため、左眼側のみの説明を行う。
図26は、第7実施形態による映像表示装置における水平走査時の光源駆動タイミングを示している。図26において、2601LLは左眼用拡散板103L上に生成される左眼用左側投影映像2508LLにおける左眼用左側2次元走査ビーム光線2506LLの軌跡を示した左眼用左側走査軌跡である。2602LLは水平走査時の左眼用左側3色光源2501LLの駆動状況を示した左眼用左側光源駆動期間である。
同様に、2601RLは左眼用拡散板103L上に生成される左眼用右側投影映像2508RLにおける左眼用右側2次元走査ビーム光線2506RLの軌跡を示した左眼用右側走査軌跡である。2602RLは水平走査時の左眼用右側3色光源2501RLの駆動状況を示した左眼用右側光源駆動期間である。
図27は、第7実施形態におけるタイリング表示例を示している。図27では、図26における左眼用右側投影映像2508RLをわずかに上方へずらして左眼用左右投影映像の重なり部2509Lでの左眼用左側走査軌跡2601LLと左眼用右側走査軌跡2601RLの走査位置を略一致させている。なお、左眼用右側投影映像2508RLをわずかに上方へずらす方法としては、左眼用右側3色光源2501RLの位置をわずかにずらすこと等が挙げられる。
図28は、第7実施形態による映像表示装置の映像生成部104における、各走査時点での走査位置を示した図である。垂直方向の位置に関しては第1実施形態と同様であるため、説明の便宜上、装置上面から見た図のみを示している。図28において、(a)は2次元走査ミラー102が水平走査で最も反時計回り方向に向いた状態での左眼用左側2次元走査ビーム光線2506LLの位置を示している。(b)は2次元走査ミラー102が水平走査で最も時計回り方向に向いた状態での左眼用左側2次元走査ビーム光線2506LLの位置を示している。(c)は2次元走査ミラー102が水平走査で最も時計回り方向に向いた状態での左眼用右側2次元走査ビーム光線2506RLの位置を示している。(d)は2次元走査ミラー102が水平走査で最も反時計回り方向に向いた状態での左眼用右側2次元走査ビーム光線2506RLの位置を示している。
図29は、第7実施形態による映像表示装置における構成例を示すブロック図である。2904Lは左眼用画像処理部602Lで画像処理が行われた後の左眼用映像データの値をレベルに変換することにより振幅変調を行う左眼用画素変調部である。2904Rは右眼用画像処理部602Rで画像処理が行われたあとの右眼用映像データの値をレベルに変換することにより振幅変調を行う右眼用画素変調部である。2905Lは左眼用光源ドライバであり、左眼用画素変調部2904Lで振幅変調されたレベル値に応じて左眼用左側3色光源2501LLおよび左眼用右側3色光源2501RLの各色を発光させる。2905Rは右眼用光源ドライバであり、右眼用画素変調部2904Rで振幅変調されたレベル値に応じて右眼用左側3色光源2501LRおよび右眼用右側3色光源2501RRの各色を発光させる。ミラー制御部606は、左眼用画素変調部2904Lに入力される左眼用映像信号、および右眼用画素変調部2904Rに入力される右眼用映像信号のタイミングに応じて、2次元走査ミラー102の制御信号を生成する。水平走査ドライバ607はミラー制御部606で生成された水平方向の制御信号に応じて2次元走査ミラー102に水平走査を行わせる。また、垂直走査ドライバ608は垂直方向の制御信号に応じて2次元走査ミラー102に垂直走査を行わせる。
その他の構成は第1実施形態と同様であるので説明を割愛する。なお、光学系の構成は第1実施形態と若干異なるが、映像生成部104以外は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
以下、第7実施形態に関して、上記図25から図29を用いて第1実施形態との違いを主として説明する。
第7実施形態の映像表示装置における光学構成は図1に示す通りであり、さらにその光学構成中の映像生成部104に関する詳細は図25に示されている。
上記2つの図を用いて、左眼用の映像表示に関して説明する。左眼用左側赤色光源、左眼用左側緑色光源、左眼用左側青色光源、および左眼用左側ダイクロイックプリズムにより構成される左眼用左側3色光源2501LLから左眼用左側3色ビーム光線2505LLが射出される。射出された左眼用左側3色ビーム光線2505LLは水平方向および垂直方向に往復回転揺動する2次元走査ミラー102に照射される。2次元走査ミラー102で反射した左眼用左側2次元走査ビーム光線2506LLは、左眼用拡散板103L上に左眼用左側投影映像2508LLを形成する。また、左眼用右側赤色光源、左眼用右側緑色光源、左眼用右側青色光源、および左眼用右側ダイクロイックプリズムにより構成される左眼用右側3色光源2501RLから左眼用右側3色ビーム光線2505RLが射出される。射出された左眼用右側3色ビーム光線2505RLは水平方向および垂直方向に往復回転揺動する2次元走査ミラー102に照射される。2次元走査ミラー102で反射した左眼用右側2次元走査ビーム光線2506RLはさらに左眼用2次元走査ビーム光線水平反射ミラー2507Lで反射され、左眼用拡散板103L上に左眼用右側投影映像2508RLを形成する。
左眼用拡散板103L上に形成された左眼用左側投影映像2508LLおよび左眼用右側投影映像2508RLは拡散効果によりビーム光線から広がりを持つ光線となる。そしてこの光線は、左眼用接眼光学系105Lで拡大された虚像を形成して左眼用映像光106Lとなって左眼に導光される。
次に、第7実施形態による水平走査における制御方法に関して図26を用いて説明する。
水平走査においては高速にミラーを揺動させる必要がある。本実施形態では、共振によりミラーを揺動させる。その際の左眼用左側2次元走査ビーム光線2506LLと左眼用右側2次元走査ビーム光線2506RLの軌跡を示したのが、図26の左眼用左側走査軌跡2601LLと左眼用右側走査軌跡2601RLである。垂直走査が等速で行われるため、図26のように左眼用左側投影映像2508LL、左眼用右側投影映像2508RL内で、左眼用左側走査軌跡2601LLと左眼用右側走査軌跡2601RLは各々サインカーブのような曲線を描く。各軌跡において、実線で示された箇所で映像を表示することになり、点線で示された箇所では何も表示を行わない。実線で示された箇所を時間軸で示したものが、左眼用左側光源駆動期間2602LLと左眼用右側光源駆動期間2602RLで示される網掛けの領域となる。実際は入力の映像データ値に応じて光源の発光強度が変わるため、出力の大きさが一様になることは稀であるが、便宜上、図26では一様な記載を行っている。また、便宜上、図26では走査を3往復としているが、実際の走査数は遥かに多いのが普通である。また、図26では水平走査の往路で左側用の光源を点灯させ、復路で右側用の光源を点灯させているが、逆でも実施することも可能である。
次に左側映像と右側映像のつなぎに関して図27を用いて説明する。
図26に示した上記構成において左右映像のタイリング表示が可能となる。しかしながら、左眼用左側投影映像2508LLと左眼用右側投影映像2508RLの走査軌跡の間には、左眼用左右投影映像重なり部2509Lにおいて垂直方向に若干のずれが生じてしまう。この表示をそのまま観察すると、ユーザは左眼用左右投影映像重なり部2509Lにおいて多少なりとも映像のずれを感じてしまい、違和感のある映像となってしまう。そこで左眼用右側走査軌跡2601RLを垂直方向上方にシフトするように左眼用右側3色光源2501RLの位置を調整することにより、図27に示すように各走査軌跡のずれを解消することが可能となる。
なお、左右の投影映像をそのまま重ねた場合、左眼用左右投影映像重なり部2509Lの輝度が他の領域の輝度に比べて高くなるという問題が生じてしまう。この問題に対しては左眼用左右投影映像重なり部2509Lにおいて投影映像の輝度を徐々に変化させる方法が一般的である。即ち、左眼用左側投影映像2508LLにおいては左眼用左右投影映像重なり部2509Lにおいて右側にいくに従って徐々に輝度を下げる。一方、左眼用右側投影映像2508RLにおいては左眼用左右投影映像重なり部2509Lにおいて左側にいくに従って徐々に輝度を下げていく処理を行う。こうして、左眼用左右投影映像重なり部2509Lにおける左眼用左側投影映像2508LLと左眼用右側投影映像2508RLの最大輝度の和が、他の領域の最大輝度と同一となるように輝度を変化させる。これにより、左眼用左右投影映像重なり部2509Lの輝度が他の領域の輝度に比べて高くなるという問題は解消される。なお、この輝度変化の処理は、左眼用画像処理部602Lおよび右眼用画像処理部602Rによって行うことが可能である。
次に各走査時点での走査位置に関して図28を用いて説明する。
垂直方向の位置に関しては第1実施形態と同様であるため、説明の便宜上、装置上面から見た図のみを示している。図28において、(a)は2次元走査ミラー102が水平走査で最も反時計回り方向に向いた状態での左眼用左側2次元走査ビーム光線2506LLの位置を示している。(b)は2次元走査ミラー102が水平走査で最も時計回り方向に向いた状態での左眼用左側2次元走査ビーム光線2506LLの位置を示している。(c)は2次元走査ミラー102が水平走査で最も時計回り方向に向いた状態での左眼用右側2次元走査ビーム光線2506RLの位置を示している。(d)は2次元走査ミラー102が水平走査で最も反時計回り方向に向いた状態での左眼用右側2次元走査ビーム光線2506RLの位置を示している。
次に内部構成ブロックに関して図29を用いて説明する。
図29において、まず左眼用映像入力部601Lが左眼用の表示映像を受信し、右眼用映像入力部601Rが右眼用の表示映像を受信する。次に、左眼用画像処理部602Lは、左眼用映像入力部601Lで受信した左眼用映像に対し、後述の歪補正や各種画質調整等を行う。同様に、右眼用画像処理部602Rは、右眼用映像入力部601Rで受信した右眼用映像に対し、後述の歪補正や各種画質調整等を行う。左眼用画素変調部2904Lは、左眼用画像処理部602Lで画像処理が行われた後の左眼用映像データの値をレベルに変換することにより振幅変調を行う。左眼用光源ドライバ2905Lは、左眼用画素変調部2904Lで振幅変調されたレベル値に応じて左眼用左側3色光源2501LLおよび左眼用右側3色光源2501RLの各色を発光させる。また、右眼用画素変調部2904Rは、右眼用画像処理部602Rで画像処理が行われた後の右眼用映像データの値をレベルに変換することにより振幅変調を行う。右眼用光源ドライバ2905Rは、右眼用画素変調部2904Rで振幅変調されたレベル値に応じて右眼用左側3色光源2501LRおよび右眼用右側3色光源2501RRの各色を発光させる。
また、光源の発光と同時に、左眼用画素変調部2904Lに入力される左眼用映像信号、および右眼用画素変調部2904Rに入力される右眼用映像信号のタイミングに応じて、ミラー制御部606で2次元走査ミラー102の制御信号を生成する。ミラー制御部606で生成された水平方向の制御信号に応じて水平走査ドライバ607で2次元走査ミラー102に水平走査を行わせ、垂直方向の制御信号に応じて垂直走査ドライバ608で2次元走査ミラー102に垂直走査を行わせる。
以上のように、画素変調部2904L、画素変調部2904R、ミラー制御部606からなる第7実施形態の制御部は以下のように表示動作を制御する。すなわち、2次元走査ミラー102の反射面が往復回転の第1の方向へ回転する間は第1のビーム光を反射して第1の走査ビーム光(例えば、左眼用左側2次元走査ビーム光線2506LL)を生成する。また、反射面が前記第1の方向とは反対の第2の方向へ回転する間は第2のビーム光を反射して第2の走査ビーム光(例えば、左眼用右側2次元走査ビーム光線2506RL)を生成する。そして、左眼用2次元走査ビーム光線水平反射ミラー2507Lは、反射面の1回の往復の間に生成された第1及び第2の走査ビーム光の走査方向を、映像信号の走査方向と一致させる。
このような構成により、2次元走査ミラーの横方向の往復回転の間に、左右に対応した拡散板に画像をタイリング表示させることができる。また、タイリング表示において、左側映像の走査の傾斜と右側映像の走査の傾斜が同様になり、さらに左右映像の重なり部分での走査位置を合わせることが可能となる。これにより、左右映像の重なり部分での走査のずれが解消され、結果的につなぎ目を目立たなくすることが可能となる。また、右側映像の走査が通常のラスタ走査方向と同方向になるため、各光源に対するバッファを削減することが可能となる。
歪み補正方法に関しては、図7により第1実施形態で説明したとおりである。
なお、左眼用2次元走査ビーム光線水平反射ミラー2507Lにより反射される2次元走査ビーム光線は右側として説明を行っているが、これを左側とする構成でも同様に実施することが可能である。
また、左眼用接眼光学系105Lおよび右眼用接眼光学系105Rは図1に示したものに限ったものでなく、同様の機能を満たすものであれば他の光学構成でも同様に実施することが可能である。
また、上記説明では水平方向および垂直方向に走査を行う2次元走査ミラーを使用するということで説明を行ってきたが、水平方向走査と垂直方向走査を別々の素子で実施することも同様に可能である。
また、上記説明では歪み補正を画像処理で行うということで説明を行ってきたが、2次元走査ミラーと各拡散板の間に歪み補正用の光学部材を挿入することでも同様に実施可能である。その場合、各画像処理部での歪み補正機能は必要なくなる。
また、上記説明では拡散板にビーム光線を投影するということで説明を行ってきたが、拡散板がない場合でも同様に実施することは可能である。
また、上記説明では左右に映像を並べたタイリング表示に関して説明を行っているが、これに限るものではなく、上下に映像を並べたタイリング表示、或いは単に複数の映像を表示するマルチ表示においても同様に実施することは可能である。
また、上記説明では左眼用接眼光学系105Lおよび右眼用接眼光学系105Rを用いた両眼視用の装置として説明を行ってきたが、左眼用または右眼用のみの構成にて単眼視用の装置でも同様に実施可能である。
また、上記説明では左右映像に重なりを持たせるような説明を行っているが、重なりを持たせない方法でも同様に実施可能である。但し、この場合水平方向の高い位置精度が要求される。
また、上記説明では接眼光学系を用いた覗きこみ型の装置として説明を行っているが、プロジェクタ等の投影型の装置でも同様に実施可能である。この場合、上記説明中の拡散板が投影スクリーンに該当することになる。
[第8実施形態]
次に、第8実施形態について説明する。第7実施形態では、片眼の画像をタイリング表示するのに2つの光源を用いたが、第8実施形態では、1つの光源により実現する例を示す。第8実施形態における映像生成部104の構成図を図30に示す。また、第8実施形態における水平走査時の光源駆動タイミングを図31に示す。また、第8実施形態における各走査時点での走査位置を図32に示す。また、第8実施形態におけるブロック図を図33に示す。なお、第8実施形態におけるタイリング表示例は、第7実施形態(図27)と同様である。また、第8実施形態における垂直走査時の光源駆動タイミング、歪補正は、第1実施形態(図4、図7)と同様である。
以下、図30〜33の各図に関して簡単に説明を記す。なお、同機能のものに関しては、違う図面であっても同一の符号を付して符号の統一化を図っているため、第7実施形態で説明した内容は割愛する。
図30は本発明の第8実施形態による映像表示装置における映像生成部104の構成図である。図30において、3005Lは左眼用3色光源であり、左眼用赤色光源、左眼用緑色光源、左眼用青色光源、および左眼用ダイクロイックプリズムにより構成される。
3006Lは左眼用ダイクロイックプリズムで一つにまとめられた、左眼用赤色光源、左眼用緑色光源、左眼用青色光源からのビーム光から成る左眼用3色ビーム光線である。3007Lは左眼用水平光偏向素子であり、左眼用3色ビーム光線3006Lの方向を右側映像用と左側映像用の2方向に切り替える。なお、左眼用水平光偏向素子3007Lは、例えば、デジタル・マイクロミラー・デバイス(以下、DMDと示す)あるいは音響光学素子(以下、AOEと示す)から構成される。
3008LLは左眼用左側ビーム光線反射ミラーであり、左眼用左側3色ビーム光線2505LLを2次元走査ミラー102方向へ反射させる。3008RLは左眼用右側ビーム光線反射ミラーであり、左眼用右側3色ビーム光線2505RLを2次元走査ミラー102方向へ反射させる。
図31は第8実施形態による映像表示装置における水平走査時の光源駆動タイミングを示している。図31において、3101Lは水平走査時の左眼用3色光源3005Lの駆動状況を示した左眼用光源駆動期間である。また、3102Lは左眼用水平光偏向素子3007Lの偏向方向を示した左眼用偏向方向切り替え信号である。
図32は各走査時点での走査位置を示した図であるが、垂直方向の位置に関しては第7実施形態と同様であるため、説明の便宜上、装置上面から見た図のみを示している。図32において、(a)は2次元走査ミラー102が水平走査で最も反時計回り方向に向いた状態での左眼用左側2次元走査ビーム光線2506LLの位置を示している。(b)は2次元走査ミラー102が水平走査で最も時計回り方向に向いた状態での左眼用左側2次元走査ビーム光線2506LLの位置を示している。(c)は2次元走査ミラー102が水平走査で最も時計回り方向に向いた状態での左眼用右側2次元走査ビーム光線2506RLの位置を示している。(d)は2次元走査ミラー102が水平走査で最も反時計回り方向に向いた状態での左眼用右側2次元走査ビーム光線2506RLの位置を示している。
図33は第8実施形態による映像表示装置の構成例を示すブロック図である。図33において、3304Lは左眼用画素変調部であり、左眼用画像処理部602Lで画像処理が行われた後の左眼用映像データの値をレベルに変換することにより振幅変調を行う。3304Rは右眼用画素変調部であり、右眼用画像処理部602Rで画像処理が行われた後の右眼用映像データの値をレベルに変換することにより振幅変調を行う。3305Lは左眼用光源ドライバであり、左眼用画素変調部3304Lで振幅変調されたレベル値に応じて左眼用3色光源3005Lの各色を発光させる。3305Rは右眼用光源ドライバであり、右眼用画素変調部3304Rで振幅変調されたレベル値に応じて右眼用3色光源3005Rの各色を発光させる。3306はミラー制御部であり、左眼用画素変調部3304Lに入力される左眼用映像信号と右眼用画素変調部3304Rに入力される右眼用映像信号のタイミングに応じて、2次元走査ミラー102及び光偏向素子3007L,Rの制御信号を生成する。3302Lは左眼用水平光偏向素子ドライバであり、左眼用3色ビーム光線を右側映像用と左側映像用に切り替えるための左眼用水平光偏向素子3007Lを駆動する。3302Rは右眼用水平光偏向素子ドライバであり、右眼用3色ビーム光線を右側映像用と左側映像用に切り替えるための右眼用水平光偏向素子3007Rを駆動する。
その他は第7実施形態と同様であるので説明を割愛する。なお、光学系の構成は第1実施形態と若干異なるが、映像生成部104以外は第1実施形態と同様であるので説明を省略している。
なお、本実施形態では左眼用および右眼用ともに同様な制御を行っているため、左眼側のみの説明を行っている。
以下、第8実施形態に関し、上記図30から図33を用いて、主として第7実施形態との違いについて説明する。
第8実施形態が第7実施形態と違う点は、左眼用光源を左右映像用で共通とし、光偏向素子3007Lにて左眼用左側3色ビーム光線2505LLおよび左眼用右側3色ビーム光線2505RLを生成する点である。図30において、赤色光源、緑色光源、青色光源から各々赤、緑、青色のビーム光が生成され、左眼用ダイクロイックプリズムにより一つのビーム光にまとめられ、左眼用3色ビーム光線3006Lとして射出される。射出された左眼用3色ビーム光線3006Lは左眼用水平光偏向素子3007Lにて左眼用左側3色ビーム光線2505LLまたは左眼用右側3色ビーム光線2505RLに切り替えられる。その後、左眼用左側3色ビーム光線2505LLは左眼用左側ビーム光線反射ミラー3008LLで、また左眼用右側3色ビーム光線2505RLは左眼用右側ビーム光線反射ミラー3008RLで2次元走査ミラー102に向けて反射される。それ以降の動作は第7実施形態と同様のため説明を割愛する。
図31において、第8実施形態が第7実施形態と異なる点は、
・左眼用光源が左右映像用に共通になったために左眼用光源駆動期間3101Lが一つとなった点、
・左眼用偏向方向切り替え信号3102Lが付加されることにより左右映像の切り替えを行っている点、である。
なお、左眼用偏向方向切り替え信号3102Lは、図上左側の状態で左側映像方向、右側の状態で右側映像方向に左眼用3色ビーム光線3006Lの偏向方向を切り替えていることを示している。
図32は、上記図30に対する説明内容を図28に対して盛り込んだものである。
図33においては、第7実施形態(図28)に比べ、3色光源3005L,Rが各々左右映像用に共通化されて一つとなっている。そして、水平光偏向素子ドライバ3302L,Rおよび水平光偏向素子3007L,Rが各々追加され、これらにより左右映像の切り替えが行われる。
以上説明したように、第8実施形態においては第7実施形態に比べ、水平光偏向素子3007L,Rを追加することにより左右映像の光源を共通化することが可能となり、光源一系統分の回路を左右眼用に各々削減することが可能となる。
なお、上記説明では光源に関して赤、緑、青色の3色という説明を行ってきたが、これに限るものではなく、単色でも他の色の組み合わせでも同様に実施することも可能である。また、第8実施形態では一つの3色光源3005Lにより表示が行われるため、図31に示されている左眼用左右投影映像重なり部2509Lにおける表示位置のずれを、光源の位置の調整で回避することはできない。すなわち、第7実施形態で説明したような方法でタイリング表示の位置ずれを回避することはできない。そこで、第8実施形態では、左眼用水平光偏向素子3007Lと、左眼用左側ビーム光線反射ミラー3008LLあるいは左眼用右側ビーム光線反射ミラー3008RLの位置および向きを調整することにより、タイリング表示の位置ずれを回避する。即ち、前記素子およびミラーの位置および向きの関係を調整することにより、左眼用左側3色ビーム光線2505LLあるいは左眼用右側3色ビーム光線2505RLの、2次元走査ミラー102に対する入射角を変更することが可能となる。これにより片側の映像を上下方向にシフトさせることが可能となる。
また、左眼用2次元走査ビーム光線水平反射ミラー2507Lにより反射される2次元走査ビーム光線は右側として説明を行っているが、これを左側とするように構成することも可能である。
また、左眼用接眼光学系105Lおよび右眼用接眼光学系105Rは図1に示したものに限ったものでなく、同様の機能を満たすものであれば他の光学構成でも同様に実施することは可能である。
また、上記説明では水平方向および垂直方向に走査を行う2次元走査ミラーを使用するということで説明を行ってきたが、水平方向走査と垂直方向走査を別々の素子で実施することも同様に可能である。
また、上記説明では歪み補正を画像処理で行うということで説明を行ってきたが、2次元走査ミラーと各拡散板の間に歪み補正用の光学部材を挿入することでも同様に実施可能である。その場合、各画像処理部での歪み補正機能は必要なくなる。
また、上記説明では拡散板にビーム光線を投影するということで説明を行ってきたが、拡散板がない場合でも同様に実施することは可能である。
また、上記説明では左眼用接眼光学系105Lおよび右眼用接眼光学系105Rを用いた両眼視用の装置として説明を行ってきたが、左眼用または右眼用のみの構成にて単眼視用の装置でも同様に実施可能である。
また、上記説明では左右映像に重なりを持たせるような説明を行っているが、重なりを持たせない方法でも同様に実施可能である。但し、この場合水平方向の高い位置精度が要求される。
また、上記説明では接眼光学系を用いた覗きこみ型の装置として説明を行っているが、プロジェクタ等の投影型の装置でも同様に実施可能である。この場合、上記説明中の拡散板が投影スクリーンに該当することになる。
[第9実施形態]
次に、第9実施形態を説明する。第9実施形態では、第6実施形態で説明した垂直方向へ分割した表示形態と、第8実施形態で説明した水平方向へ分割した表示形態とを組み合わせた構成を説明する。従って、第9実施形態における映像生成部の構成は、第8実施形態(図30)および第6実施形態(図21)を組み合わせたものとなる。また、第9実施形態における水平走査時の光源駆動タイミングは第8実施形態(図31)と同様であり、第9実施形態における垂直走査時の光源駆動タイミングには、第6実施形態(図22)の処理が用いられる。第9実施形態におけるタイリング表示例を図34に示す。また、第9実施形態における各水平走査時点での走査位置は第8実施形態(図32)と同様であり、各垂直走査時点での走査位置は第6実施形態(図23)と同様である。また、第9実施形態におけるブロック図を図35に示す。歪補正に関しては、第1実施形態(図7)と同様である。
以下、各図に関して簡単に説明を記す。なお、同機能のものに関しては、違う図面であっても同一の符号を付して符号の統一化を図っているため、第8実施形態および第6実施形態で説明した内容は割愛する。
図34は第9実施形態であるところのタイリング表示例を示す図である。図34において、3409Lは左眼用の4枚の映像を左右上下にタイリング表示した際の各映像の重なりを示した左眼用左右上下投影映像重なり部である。また、3410LL,3410RLは、上側の表示画像と下側の表示画像(走査ライン)が重なった部分が示されている。
図35は第9実施形態による映像表示装置におけるブロック図である。図24の構成と図33の構成を組み合わせた構成となっている。ミラー制御部3506は、左眼用画素変調部3304Lに入力される左眼用映像信号、右眼用画素変調部3304Rに入力される右眼用映像信号のタイミングに応じ、2次元走査ミラー102、光偏向素子3007L,R及び3507L,Rの制御信号を生成する。3502Lは左眼用3色ビーム光線を上側映像用と下側映像用に切り替えるための左眼用光垂直偏向素子3507LL,3507LRを駆動するための左眼用水平光偏向素子ドライバである。3502Rは右眼用3色ビーム光線を上側映像用と下側映像用に切り替えるための右眼用光垂直偏向素子3507RL,3507RRを駆動するための右眼用光垂直偏向素子ドライバである。水平偏向した2方向で各々垂直偏向素子が必要になるため、各眼について光垂直偏向素子が2つずつ設けられている(2個同時に動作させることはないので、ドライバは1個ずつとなっている)。左眼用水平光偏向素子ドライバ3502L及び右眼用光垂直偏向素子ドライバ3502Rはそれぞれ第6実施形態(図24)の光偏向素子ドライバ2002L,2002Rと同様の機能を有する。
その他の図は第8実施形態および第6実施形態と同じであるので説明を割愛する。なお、光学系の構成は第8実施形態と若干異なるが、映像生成部104以外は第8実施形態と同様であるので説明を省略している。
以上説明したように、第9実施形態においては第8実施形態に第6実施形態の手法を追加することにより左眼用の4枚の映像を左右上下にタイリング表示することが可能となる。
なお、第9実施形態は第6実施形態の手法を用いて説明を行ってきたが、第5実施形態の手法を用いても同様に実施可能であることは言うまでも無い。また、第4実施形態の手法を用いても同様に実施可能であるが、この場合4枚のタイリング表示ではなく左右2枚のタイリング表示となるが、同様の効果を得ることが可能となる。
なお、上記説明では光源に関して赤、緑、青色の3色という説明を行ってきたが、これに限るものではなく、単色でも他の色の組み合わせでも同様に実施することは可能である。
また、左眼用2次元走査ビーム光線水平反射ミラー2507Lにより反射される2次元走査ビーム光線は右側として説明を行っているが、左側でも同様に実施することは可能である。
また、左眼用接眼光学系105Lおよび右眼用接眼光学系105Rは図1に示したものに限ったものでなく、同様の機能を満たすものであれば他の光学構成でも同様に実施することは可能である。
また、上記説明では水平方向および垂直方向に走査を行う2次元走査ミラーを使用するということで説明を行ってきたが、水平方向走査と垂直方向走査を別々の素子で実施することも同様に可能である。
また、上記説明では歪み補正を画像処理で行うということで説明を行ってきたが、2次元走査ミラーと各拡散板の間に歪み補正用の光学部材を挿入することでも同様に実施可能である。その場合、各画像処理部での歪み補正機能は必要なくなる。
また、上記説明では拡散板にビーム光線を投影するということで説明を行ってきたが、拡散板がない場合でも同様に実施することは可能である。
また、上記説明では左眼用接眼光学系105Lおよび右眼用接眼光学系105Rを用いた両眼視用の装置として説明を行ってきたが、左眼用または右眼用のみの構成にて単眼視用の装置でも同様に実施可能である。
また、上記説明では左右上下映像に重なりを持たせるような説明を行っているが、重なりを持たせない方法でも同様に実施可能である。但し、この場合水平,垂直方向の高い位置精度が要求される。
また、上記説明では接眼光学系を用いた覗きこみ型の装置として説明を行っているが、プロジェクタ等の投影型の装置でも同様に実施可能である。この場合、上記説明中の拡散板が投影スクリーンに該当することになる。
以上、実施形態を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚、本発明は、ソフトウェアのプログラムをシステム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによって前述した実施形態の機能が達成される場合を含む。この場合、供給されるプログラムは実施形態で図に示したフローチャートに対応したコンピュータプログラムである。
以上説明したように、各実施形態によれば、2次元走査ミラーを左右眼で共用してステレオ視を可能とした映像表示装置を提供することができる。また、左眼用と右眼用、あるいは左側映像と右側映像の光路を個別に分離して水平走査の往路と復路で各々使用することにより、共振周波数を一定に保つことが容易となる。さらには、垂直走査の往路と復路も各々使用することにより、2次元走査ミラーに照射されるレーザ光を略一様にすることが可能となり、より共振周波数を一定に保つことが容易となる。
また、両眼用レーザを同時に照射する時間、および共に照射しない時間が存在しないようにしているので、2次元走査ミラーの温度が時間と共に変動することにより生じる温度斑、時間と共に共振周波数がずれることにより生じる画像歪みを低減できる。
また、タイリング表示において往復走査をそのまま利用すると、左側映像の走査方向と右側映像の走査方向が異なり、さらに左右映像の重なり部分での走査位置もずれ、左右映像の重なり部分でのつなぎ目が目立つことになる。更に、右側映像の走査が通常のラスタ走査方向と逆方向になるため、各光源に対して各々バッファが必要となるのが一般的であった。これに対して本願の第7〜第9実施形態では、左右映像の走査方向が保たれるため、上記の課題が解決される。
第1実施形態の映像表示装置における光学構成例を示す図である。 第1実施形態の映像表示装置における映像生成部の構成例を示す図である。 第1実施形態の映像表示装置における水平走査の光源駆動タイミングを示す図である。 第1〜第3および第7、第8実施形態の映像表示装置における垂直走査の光源駆動タイミングを示す図である。 第1および第2実施形態における各走査時点での走査位置を示す図である。 第1および第2実施形態における各走査時点での走査位置を示す図である。 第1実施形態による映像表示装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態による歪補正を説明する図である。 第2実施形態の映像表示装置における映像生成部の構成を示す図である。 第2実施形態の映像表示装置における水平走査の光源駆動タイミングを示す図である。 第2実施形態による映像表示装置の構成例を示すブロック図である。 第3および第4実施形態の映像表示装置における映像生成部の構成を上面(垂直走査方向)から見た図である。 第3〜第6実施形態の映像表示装置における水平走査の光源駆動タイミングを示す図である。 第3および第4実施形態の映像表示装置における各走査時点での水平走査位置を示す図である。 第3実施形態による映像表示装置の構成例を示すブロック図である。 第4実施形態の映像表示装置における垂直走査の光源駆動タイミングを示す図である。 第4実施形態による映像表示装置の構成例を示すブロック図である。 第5実施形態の映像表示装置における映像生成部の、左眼用の構成を右眼側から見た図である。 第5および第9実施形態の映像表示装置における垂直走査の光源駆動タイミングを示す図である。 第5実施形態の映像表示装置における各走査時点での垂直走査位置を示す図である。 第5実施形態による映像表示装置の構成例を示すブロック図である。 第6実施形態の映像表示装置における映像生成部の左眼用の構成を右眼側から見た図である。 第6実施形態の映像表示装置における垂直走査の光源駆動タイミングを示す図である。 第6実施形態における各走査時点での垂直走査位置を示す図である。 第6実施形態による映像表示装置の構成例を示すブロック図である。 第7実施形態の映像表示装置における映像生成部の構成を上面(垂直走査方向)から見た模式図である。 第7実施形態の映像表示装置における水平走査の光源駆動タイミングを示す図である。 第7および第8実施形態の映像表示装置におけるタイリング表示例を示す図である。 第7実施形態の映像表示装置における各走査時点での水平走査位置を示す図である。 第7実施形態による映像表示装置の構成例を示すブロック図である。 第8および第9実施形態の映像表示装置における映像生成部の構成を上面(垂直走査方向)から見た図である。 第8および第9実施形態の映像表示装置における水平走査の光源駆動タイミングを示す図である。 第八および第9実施形態の映像表示装置における各走査時点での水平走査位置を示す図である。 第8実施形態による映像表示装置の構成例を示すブロック図である。 第9実施形態の映像表示装置におけるタイリング表示例を示す図である。 第9実施形態による映像表示装置の構成例を示すブロック図である。

Claims (21)

  1. 観察者の両眼のそれぞれへの映像信号に対応した第1のビーム光および第2のビーム光を生成する生成手段と、
    前記第1のビーム光と前記第2のビーム光を反射する反射面を有し、前記反射面を第1の軸を中心として往復回転させることにより前記第1および第2のビーム光を第1の方向において走査する第1および第2の走査ビーム光へ変換する反射手段と、
    前記第1および第2の走査ビーム光のそれぞれから前記観察者の両眼のそれぞれで観察可能な画像を形成する形成手段と、
    前記反射面が前記往復回転の第1の回転方向へ回転する間は前記反射面は前記第1のビーム光を反射して前記第1の走査ビーム光を生成し、前記反射面が前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向へ回転する間は前記反射面は前記第2のビーム光を反射して前記第2の走査ビーム光を生成するように前記生成手段および前記反射手段を制御する制御手段と
    前記第1および第2の走査ビーム光の前記第1の方向における走査方向をともに映像信号の走査方向と一致させる光学部材と、を備え、
    前記制御手段は、前記反射面が前記第1の回転方向へ回転する間は前記第1のビーム光が前記反射面へ入射されて前記第2のビーム光は入射されず、前記反射面が前記第2の回転方向へ回転する間は前記第2のビーム光が前記反射面へ入射されて前記第1のビーム光は入射されないように前記生成手段を制御し、
    前記生成手段は、前記映像信号の入力順に従って、前記第1および第2のビーム光を生成することを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記反射手段は、更に、前記反射面を前記第1の軸と直交する第2の軸を中心として往復回転させて前記第1および第2の走査ビーム光を前記第1の方向に直交する第2の方向において走査させることにより、前記第1および第2の走査ビーム光を2次元走査させることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 観察者の両眼のそれぞれへの映像信号に対応した第1のビーム光および第2のビーム光を生成する生成手段と、
    前記第1のビーム光と前記第2のビーム光を反射する反射面を有し、前記反射面を第1の軸を中心として往復回転させることにより前記第1および第2のビーム光を第1の方向において走査する第1および第2の走査ビーム光へ変換する反射手段と、
    前記第1および第2の走査ビーム光のそれぞれから前記観察者の両眼のそれぞれで観察可能な画像を形成する形成手段と、
    前記反射面が前記往復回転の第1の回転方向へ回転する間は前記反射面は前記第1のビーム光を反射して前記第1の走査ビーム光を生成し、前記反射面が前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向へ回転する間は前記反射面は前記第2のビーム光を反射して前記第2の走査ビーム光を生成するように前記生成手段および前記反射手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記反射面が前記第1の回転方向へ回転する間は前記第1のビーム光が前記反射面へ入射されて前記第2のビーム光は入射されず、前記反射面が前記第2の回転方向へ回転する間は前記第2のビーム光が前記反射面へ入射されて前記第1のビーム光は入射されないように前記生成手段を制御し、
    前記反射手段は、前記反射面を前記第1の軸と直交する第2の軸を中心として往復回転させて前記第1および第2の走査ビーム光を前記第1の方向に直交する第2の方向において走査させることにより、前記第1および第2の走査ビーム光を2次元走査させ、
    前記生成手段は、
    前記反射面が前記第2の軸を中心とした往復回転のうちの一方である第3の回転方向へ回転する間は、一方の眼に対応した映像信号の走査方向の行のうちの奇数行に対応したビーム光を前記第1のビーム光として生成し、他方の眼に対応した映像信号の偶数行に対応したビーム光を前記第2のビーム光として生成し、
    前記反射面が前記第3の回転方向とは反対の第4の回転方向へ回転する間は、前記一方の眼に対応した映像信号の偶数行に対応したビーム光を前記第1のビーム光として生成し、前記他方の眼に対応した映像信号の奇数行に対応したビーム光を前記第2のビーム光として生成することを特徴とする映像表示装置。
  4. 前記反射面が前記第3の回転方向へ回転する間、前記一方の眼に対応した映像信号の偶数行と、前記他方の眼に対応した映像信号の奇数行とを保持する保持手段を更に備え、
    前記生成手段は、前記反射面が前記第4の方向へ回転する間は、前記保持手段に保持された映像信号を用いて前記第1および第2のビーム光を生成することを特徴とする請求項に記載の映像表示装置。
  5. 観察者の両眼のそれぞれへの映像信号に対応した第1のビーム光および第2のビーム光を生成する生成手段と、
    前記第1のビーム光と前記第2のビーム光を反射する反射面を有し、前記反射面を第1の軸を中心として往復回転させることにより前記第1および第2のビーム光を第1の方向において走査する第1および第2の走査ビーム光へ変換する反射手段と、
    前記第1および第2の走査ビーム光のそれぞれから前記観察者の両眼のそれぞれで観察可能な画像を形成する形成手段と、
    前記反射面が前記往復回転の第1の回転方向へ回転する間は前記反射面は前記第1のビーム光を反射して前記第1の走査ビーム光を生成し、前記反射面が前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向へ回転する間は前記反射面は前記第2のビーム光を反射して前記第2の走査ビーム光を生成するように前記生成手段および前記反射手段を制御する制御手段と、
    前記第1および第2のビーム光を前記反射面へ入射させるための第1および第2の光路を有する光学部材と、を備え、
    前記反射手段は、更に、前記反射面を前記第1の軸と直交する第2の軸を中心として往復回転させて前記第1および第2の走査ビーム光を前記第1の方向に直交する第2の方向において走査させることにより、前記第1および第2の走査ビーム光を2次元走査させ、
    前記制御手段は、
    前記反射面が前記第1の回転方向へ回転する間は前記第1のビーム光が前記反射面へ入射されて前記第2のビーム光は入射されず、前記反射面が前記第2の回転方向へ回転する間は前記第2のビーム光が前記反射面へ入射されて前記第1のビーム光は入射されないように前記生成手段を制御し、
    前記反射面が前記第2の軸を中心とした往復回転のうちの一方である第3の回転方向へ回転する間は前記第1の光路から前記第1および第2のビーム光を前記反射面に入射して前記映像信号による画像の上側の画像を形成するための前記第1および第2の走査ビーム光を生成し、前記反射面が前記第3の回転方向とは反対の第4の回転方向へ回転する間は前記第2の光路から前記第1および第2のビーム光を前記反射面に入射して前記映像信号による画像の下側の画像を形成するための前記第1および第2の走査ビーム光を生成するように、前記生成手段と前記光学部材を制御することを特徴とする映像表示装置。
  6. 前記光学部材は、前記上側の画像と前記下側の画像を形成する前記第1および第2の走査ビーム光の走査順が、前記映像信号の走査順と一致するように、前記第1および第2の走査ビーム光の光路を規定することを特徴とする請求項に記載の映像表示装置。
  7. 前記形成手段は、
    前記第1および第2の走査ビーム光のそれぞれが投影されることにより、第1および第2の映像光を生成する第1および第2の拡散板と、
    前記第1および第2の拡散板で生成された前記第1および第2の映像光を、前記観察者のそれぞれの眼に導く導光手段とを有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の映像表示装置。
  8. 前記生成手段は、前記第1および第2のビーム光を発生するための個別の光源を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の映像表示装置。
  9. 前記生成手段は、共通の光源から前記第1および第2のビーム光を生成するための光偏向素子を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の映像表示装置。
  10. 映像信号が表す1フレームの画像を左画像と右画像に分割してタイリング表示する映像表示装置であって、
    映像信号の1走査ラインについて、前記左画像に対応した第1のビーム光および前記右画像に対応した第2のビーム光を生成する生成手段と、
    前記第1のビーム光と前記第2のビーム光を反射する反射面を有し、前記反射面を第1の軸を中心として往復回転させることにより前記第1および第2のビーム光を第1の方向において走査する第1および第2の走査ビーム光へ変換する反射手段と、
    前記反射面が前記往復回転の第1の回転方向へ回転する間は前記第1のビーム光を反射して前記第1の走査ビーム光を生成し、前記反射面が前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向へ回転する間は前記第2のビーム光を反射して前記第2の走査ビーム光を生成するように前記生成手段および前記反射手段を制御する制御手段と、
    前記反射面の1回の往復の間に生成された前記第1および第2の走査ビーム光の走査方向を、前記映像信号の走査方向と一致させる光学手段とを備えることを特徴とする映像表示装置。
  11. 前記反射手段は、更に、前記反射面を前記第1の軸と直交する第2の軸を中心として往復回転させて前記第1および第2の走査ビーム光を前記第1の方向に直交する第2の方向において走査させることにより、前記第1および第2の走査ビーム光を2次元走査させることを特徴とする請求項10に記載の映像表示装置。
  12. 前記左画像と前記右画像に重なり部分を設け、前記重なり部分において前記第1の走査ビーム光の走査軌跡と前記第2の走査ビーム光の走査軌跡の一部が重なるようにしたことを特徴とする請求項11に記載の映像表示装置。
  13. 前記左画像および前記右画像の各々を更に上下に分割して表示するための第1および第2の光路を有し、前記第1および第2のビーム光を前記第1および第2の光路のいずれかにより前記反射面へ入射させる光学部材を更に備え、
    前記制御手段は、
    前記反射面が前記第2の軸を中心とした往復回転のうちの一方である第3の回転方向へ回転する間は前記第1の光路からビーム光を前記反射面に入射して上側の画像を形成するための走査ビーム光を生成し、前記反射面が前記第3の方向とは反対の第4の回転方向へ回転する間は前記第2の光路からビーム光を前記反射面に入射して下側の画像を形成するための走査ビーム光を生成するように、前記生成手段と前記光学部材を制御することを特徴とする請求項11または12に記載の映像表示装置。
  14. 前記第1および第2の走査ビームにより形成される前記左画像および前記右画像を、それぞれ観察者の片方ずつの眼に導く導光手段を更に備えることを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項に記載の映像表示装置。
  15. 観察者の両眼のそれぞれに、前記左画像と前記右画像からなる左眼用画像と右眼用画像を観察させるべく、前記生成手段と、前記反射手段と、前記制御手段と、前記光学手段とがそれぞれの眼に対応して設けられ、前記反射手段の前記反射面は、前記左眼用画像と前記右眼用画像の形成において共有されることを特徴とする請求項10に記載の映像表示装置。
  16. 前記第1の走査ビーム光および前記第2の走査ビーム光により像を生成する際に、走査時における光路長差により発生する歪みを補正するための歪み補正手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の映像表示装置。
  17. 前記歪み補正手段は、前記映像信号によって表される画像を、前記歪みに対応させて歪ませることにより、歪みの補正を行うことを特徴とする請求項16に記載の映像表示装置。
  18. 映像表示装置の制御方法であって、
    観察者の両眼のそれぞれの映像に対応した第1のビーム光および第2のビーム光を生成
    前記第1のビーム光と前記第2のビーム光を反射する反射面を第1の軸を中心として往復回転させることにより前記第1および第2のビーム光を第1の方向において走査する第1および第2の走査ビーム光へ変換
    前記第1および第2の走査ビーム光のそれぞれから前記観察者の両眼のそれぞれで観察可能な画像を形成し、
    前記反射面が前記往復回転の第1の回転方向へ回転する間は前記反射面は前記第1のビーム光を反射して前記第1の走査ビーム光を生成し、前記反射面が前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向へ回転する間は前記反射面は前記第2のビーム光を反射して前記第2の走査ビーム光を生成するように、前記第1および第2のビーム光の生成および前記反射面の往復回転を制御し、
    光学部材により前記第1および第2の走査ビーム光の前記第1の方向における走査方向をともに映像信号の走査方向と一致させ、
    前記映像信号の入力順に従って、前記第1および第2のビーム光を生成するとともに、前記反射面が前記第1の回転方向へ回転する間は前記第1のビーム光が前記反射面へ入射されて前記第2のビーム光は入射されず、前記反射面が前記第2の回転方向へ回転する間は前記第2のビーム光が前記反射面へ入射されて前記第1のビーム光は入射されないように前記第1および第2のビーム光の生成を制御することを特徴とする映像表示装置の制御方法。
  19. 映像信号の1走査ラインについて、左画像に対応した第1のビーム光および右画像に対応した第2のビーム光を生成する生成手段と、
    前記第1のビーム光と前記第2のビーム光を反射する反射面を有し、前記反射面を第1の軸を中心として往復回転させることにより前記第1および第2のビーム光を第1の方向において走査する第1および第2の走査ビーム光へ変換する反射手段と、を備え、
    映像信号が表す1フレームの画像を前記左画像と前記右画像に分割してタイリング表示する映像表示装置の制御方法であって、
    前記反射面が前記往復回転の第1の回転方向へ回転する間は前記第1のビーム光を反射して前記第1の走査ビーム光を生成し、前記反射面が前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向へ回転する間は前記第2のビーム光を反射して前記第2の走査ビーム光を生成するように前記生成手段および前記反射手段を制御し、
    前記第2の走査ビームの光路中に設けられた光学部材により、前記反射面の1回の往復の間に生成された前記第1および第2の走査ビーム光の走査方向を、前記映像信号の走査方向と一致させる、ことを特徴とする映像表示装置の制御方法。
  20. 映像表示装置の制御方法であって、
    観察者の両眼のそれぞれへの映像信号に対応した第1のビーム光および第2のビーム光を生成し、
    前記第1のビーム光と前記第2のビーム光を反射する反射面を第1の軸を中心として往復回転させることにより前記第1および第2のビーム光を第1の方向において走査する第1および第2の走査ビーム光へ変換し、
    前記第1および第2の走査ビーム光のそれぞれから前記観察者の両眼のそれぞれで観察可能な画像を形成し、
    前記反射面が前記往復回転の第1の回転方向へ回転する間は前記反射面は前記第1のビーム光を反射して前記第1の走査ビーム光を生成し、前記反射面が前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向へ回転する間は前記反射面は前記第2のビーム光を反射して前記第2の走査ビーム光を生成するように前記第1および第2のビーム光の生成および前記反射面の前記第1の軸を中心とした往復回転を制御し、
    前記反射面が前記第1の回転方向へ回転する間は前記第1のビーム光が前記反射面へ入射されて前記第2のビーム光は入射されず、前記反射面が前記第2の回転方向へ回転する間は前記第2のビーム光が前記反射面へ入射されて前記第1のビーム光は入射されないように前記第1および第2のビーム光の生成を制御し、
    前記反射面を前記第1の軸と直交する第2の軸を中心として往復回転させて前記第1および第2の走査ビーム光を前記第1の方向に直交する第2の方向において走査させることにより、前記第1および第2の走査ビーム光を2次元走査させ、
    前記反射面が前記第2の軸を中心とした往復回転のうちの一方である第3の回転方向へ回転する間は、一方の眼に対応した映像信号の走査方向の行のうちの奇数行に対応したビーム光を前記第1のビーム光として生成し、他方の眼に対応した映像信号の偶数行に対応したビーム光を前記第2のビーム光として生成し、
    前記反射面が前記第3の回転方向とは反対の第4の回転方向へ回転する間は、前記一方の眼に対応した映像信号の偶数行に対応したビーム光を前記第1のビーム光として生成し、前記他方の眼に対応した映像信号の奇数行に対応したビーム光を前記第2のビーム光として生成することを特徴とする映像表示装置の制御方法。
  21. 映像表示装置の制御方法であって、
    観察者の両眼のそれぞれへの映像信号に対応した第1のビーム光および第2のビーム光を生成し、
    前記第1のビーム光と前記第2のビーム光を反射する反射面を第1の軸を中心として往復回転させることにより前記第1および第2のビーム光を第1の方向において走査する第1および第2の走査ビーム光へ変換し、
    前記第1および第2の走査ビーム光のそれぞれから前記観察者の両眼のそれぞれで観察可能な画像を形成し、
    前記反射面が前記往復回転の第1の回転方向へ回転する間は前記反射面は前記第1のビーム光を反射して前記第1の走査ビーム光を生成し、前記反射面が前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向へ回転する間は前記反射面は前記第2のビーム光を反射して前記第2の走査ビーム光を生成するように前記第1および第2のビーム光の生成および前記反射面の前記第1の軸を中心とした往復回転を制御し、
    前記第1および第2のビーム光を前記反射面へ入射させるための第1および第2の光路を有する光学部材と、を備え、
    前記反射面を前記第1の軸と直交する第2の軸を中心として往復回転させて前記第1および第2の走査ビーム光を前記第1の方向に直交する第2の方向において走査させることにより、前記第1および第2の走査ビーム光を2次元走査させ、
    前記反射面が前記第1の回転方向へ回転する間は前記第1のビーム光が前記反射面へ入射されて前記第2のビーム光は入射されず、前記反射面が前記第2の回転方向へ回転する間は前記第2のビーム光が前記反射面へ入射されて前記第1のビーム光は入射されないように前記第1および第2のビーム光の生成を制御し、
    前記反射面が前記第2の軸を中心とした往復回転のうちの一方である第3の回転方向へ回転する間は、前記第1および第2のビーム光を前記反射面へ入射させるための第1および第2の光路を有する光学部材により提供される前記第1の光路から前記第1および第2のビーム光を前記反射面に入射して前記映像信号による画像の上側の画像を形成するための前記第1および第2の走査ビーム光を生成し、前記反射面が前記第3の回転方向とは反対の第4の回転方向へ回転する間は前記光学部材により提供される前記第2の光路から前記第1および第2のビーム光を前記反射面に入射して前記映像信号による画像の下側の画像を形成するための前記第1および第2の走査ビーム光を生成することを特徴とする映像表示装置の制御方法。
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