JP5536431B2 - 線状体伸縮補助装置 - Google Patents
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Description
(1)市販されるカールコードは汎用性の高い線種が大半であり、カールコードとして入手できない線種が多く存在する。特に、重量のある線種については、自重によって巻きが延びてしまうためにカールコードとしての設定が少ない。
(3)伸縮を頻繁に繰り返す用途においては、伸縮可能なカールコードであっても弛みが生じて作業の邪魔になることがあり、カールコードを巻き上げて弛みを防止する設備が必要となる。
また、保持部材は、伸縮部材を保持可能な第一保持部と、線状体を保持可能な第二保持部と、を有している。第一保持部は、断面が円弧状に形成され、径寸法が伸縮部材の径寸法よりも大きく形成され、内部に前記伸縮部材を内包可能である。第二保持部は、弾性を有し、断面が円弧状に形成され、径寸法が線状体の径寸法よりも小さく形成され、両端部の間に形成される開口の幅寸法が線状体の径寸法よりも小さく形成され、内部に線状体を内包可能であり、開口が第一保持部の中心と第二保持部の中心とを結ぶ線分を挟む両側のうちの一方側にある。
このように構成された本発明の線状体伸縮補助装置によれば、伸縮部材が伸縮した際に、線状体と一体化した保持部材が、伸縮部材を中心として回転可能となるとともに伸縮部材に沿って移動可能となる。
[実施形態]
図1に示すように、線状体伸縮補助装置としてのカールコード化装置1は、コイルばね10と、吊り下げ用フック20と、コイルばね10の巻き数に応じた数量のクリップ30と、2つの結束帯40と、から構成され、既存の電線2をカールコード化するのに用いられる。
取付部21は、弾性を有する金属製の板材の中央部21aを筒状に形成した構造を有する。一方の取付部21については、筒状の中央部21aに電線2を内包させた状態で、両端部21b,21cを重ね合わせた状態にしている。また、他方の取付部21については、筒状の中央部21aに円環状の円環部材22が取り付けられた状態で、両端部21b,21cが、電線2を内包する取付部21の両端部21b,21cを上下から挟み込んだ状態にしている。そして、各端部21b,21cには貫通孔が形成されており、重ね合わせた4枚の端部21b,21cの貫通孔すべてを連通させた状態で、これらすべての貫通孔を挿通させたビス23の先端にナット24が取り付けられている。
なお、クリップ30は特許請求の範囲の保持部材に該当する。また、第一筒状部材31は特許請求の範囲の第一保持部に該当し、第二筒状部材32および第三筒状部材33は特許請求の範囲の第二保持部に該当する。
まず、図1に示すように、コイルばね10のコイル部11の上端付近の部分に一方の結束帯40を用いて電線2を結束する。
このとき、各クリップ30の第二筒状部材32および第三筒状部材33が第一筒状部材31の外周側に位置する。また、すべてのクリップ30と電線2とが密着して各クリップ30が電線2に対して回転しない状態となる。そして、電線2と一体化したすべてのクリップ30が、各クリップ30の開口Gの向きは外側の斜め上方で変わらない状態で、コイル部11を中心として回転可能となるとともにコイル部11に沿って移動可能となる。
このようにカールコード化装置1を用いて電線2をカールコード化すると、例えば電線2の下端を引張ることでコイル部11が伸縮した際に、クリップ30がコイル部11に対して回転し、螺旋状の電線を追随して伸縮させることができる。
(1)重量、長さを問わず既存の様々な電線2をカールコードとして利用可能である。
(2)電線2の一部分だけでもカールコードとして利用することができる。
(3)電線2だけでなくホースにも適用できる。
(4)クリップを外せば、電線2は元の状態に戻すことができる。
(5)自動車組み立てラインなどで電線2の弛みを巻き上げる設備が不要となり、大幅な省スペースが実現できる。
また、使用時には電線2がクリップ30の開口Gから外れにくく、一方、電線2をクリップ30から取り外すときには開口Gを広げることで容易に取り外すことができる。
Claims (3)
- 弾性を有し、螺旋状に形成され、中心線方向に伸縮可能な伸縮部材と、
断面が円形である線状体を前記伸縮部材に沿って着脱可能に固定することで前記線状体を螺旋状に保持する保持部材と、
を備え、
前記保持部材は、前記伸縮部材を保持可能な第一保持部と、前記線状体を保持可能な第二保持部と、を有し、
前記第一保持部は、断面が円弧状に形成され、径寸法が前記伸縮部材の径寸法よりも大きく形成され、内部に前記伸縮部材を内包可能であり、
前記第二保持部は、弾性を有し、断面が円弧状に形成され、径寸法が前記線状体の径寸法よりも小さく形成され、両端部の間に形成される開口の幅寸法が前記線状体の径寸法よりも小さく形成され、内部に前記線状体を内包可能であり、
前記開口が前記第一保持部の中心と前記第二保持部の中心とを結ぶ線分を挟む両側のうちの一方側にあること
を特徴とする線状体伸縮補助装置。 - 請求項1に記載の線状体伸縮補助装置において、
前記伸縮部材は、弾性を有し断面が円形であるばね鋼を螺旋状に形成したコイルばねであることを特徴とする線状体伸縮補助装置。 - 請求項1または請求項2に記載の線状体伸縮補助装置において、
前記保持部材は、
弾性を有する金属製の板材を、断面が円弧状に形成される筒状の第一筒状部材の一方の端部から断面が円弧状に形成される筒状の第二筒状部材を延出させ、他方の端部から断面が円弧状に形成される筒状の第三筒状部材を延出させた構造を有し、
前記第一筒状部材が前記第一保持部を構成するとともに、前記第二筒状部材および前記第三筒状部材が前記第二保持部を構成し、
前記第二筒状部材の中心と前記第三筒状部材の中心とは同一となっており、
前記第一筒状部材の中心Bと前記第二筒状部材および前記第三筒状部材の中心Cとを結ぶ線分Dと、前記中心Cと前記第二筒状部材の端部とを結ぶ線分Eとがなす角度が90度に設定され、前記線分Dと、前記中心Cと前記第三筒状部材の端部とを結ぶ線分Fとがなす角度が30度に設定されており、前記線分Eと前記線分Fとがなす角度が60度に設定されていること
を特徴とする線状体伸縮補助装置。
Priority Applications (1)
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JP2009277811A JP5536431B2 (ja) | 2009-12-07 | 2009-12-07 | 線状体伸縮補助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009277811A JP5536431B2 (ja) | 2009-12-07 | 2009-12-07 | 線状体伸縮補助装置 |
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JP5536431B2 true JP5536431B2 (ja) | 2014-07-02 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2009277811A Active JP5536431B2 (ja) | 2009-12-07 | 2009-12-07 | 線状体伸縮補助装置 |
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