JP5536185B2 - 平滑化システム、soc補正電力算出装置、平滑化方法、soc補正電力算出方法およびプログラム - Google Patents

平滑化システム、soc補正電力算出装置、平滑化方法、soc補正電力算出方法およびプログラム Download PDF

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本発明は、平滑化システム、SOC補正電力算出装置、平滑化方法、SOC補正電力算出方法およびプログラムに関する。
太陽光発電や風力発電など自然エネルギーを利用した発電システムでは、天候等の影響を受けて発電出力が変動しがちである。そこで、例えばリチウムイオン電池などの蓄電デバイスを用いて、自然エネルギーを利用した発電システムの発電出力に対する平滑化を行うことが考えられる。
かかる電力の平滑化に関連して、幾つかの技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載の、分散型電源の制御方法は、負荷変動に対する応答性能が異なる複数の分散型電源を統合的に制御する分散型電源の制御方法であって、分散型電源は、蓄電装置を備え、蓄電装置の残存容量と目標残存容量との差分値に基づいて、蓄電装置と比較して応答性能が同等以下の電源で補償するべき成分を求め、該補償するべき成分を蓄電装置と比較して応答性能が同等以下の電源で補償する。
これにより、蓄電装置を備える分散型電源において、蓄電装置の残存容量を管理して、適切な負荷追従運転を実現することができる、とされている。
特開2011−55671号公報
特許文献1に記載の、分散型電源の制御方法では、応答性能が異なる複数の蓄電装置を用いる場合、応答性能が比較的低い蓄電装置が補償用の電源として用いられ、当該応答性能が比較的低い蓄電装置の充放電が頻発して寿命が短くなってしまうおそれがある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、応答性能が異なる複数の蓄電装置を用いて電力の平滑化を行う場合に、蓄電装置の短寿命化を低減させることのできる平滑化システム、SOC補正電力算出装置、平滑化方法、SOC補正電力算出方法およびプログラムを提供することにある。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による平滑化システムは、発電システムの出力を平滑化する平滑化システムであって、第1蓄電部と、負荷に対して前記第1蓄電部と並列に接続され前記第1蓄電部より容量の小さい第2蓄電部と、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOCを補正するための、前記平滑化システムの出力電力であるSOC補正電力を、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値に基づいて算出するSOC補正電力算出部と、前記発電システムの出力と前記SOC補正電力との和の電力を時間方向に平滑化した平滑化出力を算出する平滑化部と、前記平滑化出力と前記発電システムの出力との差から前記平滑化システムに対する出力指令を生成する出力指令生成部と、を具備し、前記SOC補正電力算出部は、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも大きく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも小さい場合、および、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも小さく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも大きい場合、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値に対する重み付けを、当該重み付けの最大値より小さくして、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値と、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値とに基づいて、前記SOC補正電力を算出する、ことを特徴とする。
また、本発明の他の一態様による平滑化システムは、上述の平滑化システムであって、前記SOC補正電力算出部は、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも大きく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも小さい場合、および、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも小さく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも大きい場合、前記第2蓄電部のSOC目標値と前記第2蓄電部のSOCとの差の大きさが大きいほど、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値に対する重み付けを小さくする、ことを特徴とする。
また、本発明の他の一態様による平滑化システムは、上述の平滑化システムであって、前記SOC補正電力算出部は、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも大きく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも大きい場合、および、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも小さく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも小さい場合、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値に対する重み付けを、当該重み付けの最大値として、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値と、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値とに基づいて、前記SOC補正電力を算出する、ことを特徴とする。
また、本発明の他の一態様による平滑化システムは、上述の平滑化システムであって、容量の異なる複数の前記第1蓄電部を具備し、前記SOC補正電力算出部は、容量の小さい第1蓄電部のSOCおよびSOC目標値に対する重み付けを、容量の大きい第1蓄電部のSOCおよびSOC目標値に対する重み付けよりも大きくする、ことを特徴とする。
また、本発明の他の一態様による平滑化システムは、上述の平滑化システムであって、容量の異なる複数の前記第2蓄電部を具備し、前記補正電力算出部は、容量の小さい第2蓄電部のSOCおよびSOC目標値に対する重み付けを、容量の大きい第2蓄電部のSOCおよびSOC目標値に対する重み付けよりも大きくする、ことを特徴とする。
また、本発明の他の一態様によるSOC補正電力算出装置は、第1蓄電部と、負荷に対して前記第1蓄電部と並列に接続され前記第1蓄電部より容量の小さい第2蓄電部とを具備して発電システムの出力を平滑化する平滑化システムのSOC補正電力算出装置であって、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも大きく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも小さい場合、および、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも小さく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも大きい場合、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値に対する重み付けを、当該重み付けの最大値より小さくして、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値と、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値とに基づいて、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOCを補正するための前記平滑化システムの出力電力であるSOC補正電力を算出する、ことを特徴とする。
また、本発明の他の一態様による平滑化方法は、第1蓄電部と、負荷に対して前記第1蓄電部と並列に接続され前記第1蓄電部より容量の小さい第2蓄電部とを具備して発電システムの出力を平滑化する平滑化システムの平滑化方法であって、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOCを補正するための、前記平滑化システムの出力電力であるSOC補正電力を、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値に基づいて算出するSOC補正電力算出ステップと、前記発電システムの出力と前記SOC補正電力との和の電力を時間方向に平滑化した平滑化出力を算出する平滑化ステップと、前記平滑化出力と前記発電システムの出力との差から前記平滑化システムに対する出力指令を生成する出力指令生成ステップと、を具備し、前記SOC補正電力算出ステップでは、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも大きく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも小さい場合、および、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも小さく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも大きい場合、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値に対する重み付けを、当該重み付けの最大値より小さくして、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値と、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値とに基づいて、前記SOC補正電力を算出する、ことを特徴とする。
また、本発明の他の一態様によるSOC補正電力算出方法は、第1蓄電部と、負荷に対して前記第1蓄電部と並列に接続され前記第1蓄電部より容量の小さい第2蓄電部とを具備して発電システムの出力を平滑化する平滑化システムのSOC補正電力算出方法であって、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも大きく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも小さい場合、および、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも小さく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも大きい場合、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値に対する重み付けを、当該重み付けの最大値より小さくして、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値と、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値とに基づいて、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOCを補正するための前記平滑化システムの出力電力であるSOC補正電力を算出する、ことを特徴とする。
また、本発明の他の一態様によるプログラムは、第1蓄電部と、負荷に対して前記第1蓄電部と並列に接続され前記第1蓄電部より容量の小さい第2蓄電部とを具備して発電システムの出力を平滑化する平滑化システムを制御するコンピュータに、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOCを補正するための、前記平滑化システムの出力電力であるSOC補正電力を、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値に基づいて算出するSOC補正電力算出ステップと、前記発電システムの出力と前記SOC補正電力との和の電力を時間方向に平滑化した平滑化出力を算出する平滑化ステップと、前記平滑化出力と前記発電システムの出力との差から前記平滑化システムに対する出力指令を生成する出力指令生成ステップと、を実行させ、前記SOC補正電力算出ステップでは、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも大きく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも小さい場合、および、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも小さく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも大きい場合、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値に対する重み付けを、当該重み付けの最大値より小さくして、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値と、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値とに基づいて、前記SOC補正電力を算出させるためのプログラムである。
また、本発明の他の一態様によるプログラムは、第1蓄電部と、負荷に対して前記第1蓄電部と並列に接続され前記第1蓄電部より容量の小さい第2蓄電部とを具備して、発電システムの出力を平滑化する平滑化システムのSOC補正電力算出装置としてのコンピュータに、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOCを補正するための、前記平滑化システムの出力電力であるSOC補正電力を、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値に基づいて算出するSOC補正電力算出ステップを実行させ、前記SOC補正電力算出ステップでは、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも大きく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも小さい場合、および、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも小さく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも大きい場合、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値に対する重み付けを、当該重み付けの最大値より小さくして、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値と、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値とに基づいて、前記SOC補正電力を算出させるためのプログラムである。
本発明によれば、電力制御装置が、電力の有効活用を図ることができる。
本発明の一実施形態における電力供給システムの装置構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における制御装置が、平滑化システムの出力指令を生成する処理のロジックの例を示す説明図である。 同実施形態におけるSOC補正電力算出部が、SOC補正電力を算出する処理のロジックの例を示す説明図である。 同実施形態における第1蓄電部のSOCが目標値以上である場合に、SOC補正電力算出部が設定するゲインの例を示す説明図である。 同実施形態における第1蓄電部のSOCが目標値未満である場合に、SOC補正電力算出部が設定するゲインの例を示す説明図である。 同実施形態における第1蓄電部のSOCが目標値以上である場合に、SOC補正電力算出部が設定するゲインK1の、もう一つの例を示す説明図である。 同実施形態における第1蓄電部のSOCが目標値未満である場合に、SOC補正電力算出部が設定するゲインの、もう一つの例を示す説明図である。 同実施形態におけるSOC補正電力算出部がSOC補正電力を算出する処理のロジックのもう一つの例を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態における電力供給システムの装置構成を示す概略ブロック図である。同図において、電力供給システム1は、発電システム100と、平滑化システム200とを具備する。平滑化システム200は、第1蓄電部211と、第1蓄電部212と、第2蓄電部221と、第2蓄電部222と、インバータ231と、インバータ232と、制御装置240とを具備する。制御装置240は、SOC補正電力算出部241と、平滑化部242と、出力指令生成部243と、充放電指令生成部244とを具備する。また、発電システム100と、インバータ231と、インバータ232とは、母線920により負荷910に対して並列に接続されている。なお、図1において、信号の経路を実線で示し、電力の経路を破線で示している。
電力供給システム1は、負荷910に対して電力を供給する。
負荷910は、電力負荷であればよく、例えば、工場設備あるいは商用電力系統などであってもよい。
母線920は、発電システム100と、平滑化システム200と、負荷910とを電気的に接続している。
発電システム100は、発電出力の変動する発電システムである。発電システム100の一例として、太陽光発電システムや風力発電システムなど自然エネルギーを利用した発電システムが挙げられるが、これに限らない。
平滑化システム200は、発電システム100の出力を平滑化する。
第1蓄電部211および212と、第2蓄電部221および222とは、いずれも蓄電装置を含んで構成されており、充放電を行う。第2蓄電部221および222は、第1蓄電部211および212より容量が小さい。一方で、第2蓄電部221および222は、第1蓄電部211および212より応答が速い。
第1蓄電部211および212の具備する蓄電装置の一例として、リチウム電池または鉛電池などの二次電池が挙げられ、また、第2蓄電部221および222の具備する蓄電装置の一例として、電気二重層キャパシタが挙げられる。電気二重層キャパシタは、二次電池よりも体積容量密度(単位体積あたりに蓄えることのできる電気量)が小さいため、一般的には二次電池よりも容量が小さくなる。
ただし、第1蓄電部211および212と、第2蓄電部221および222が具備する蓄電装置は上記のものに限らない。例えば、第2蓄電部221および222が、第1蓄電部211および212の具備する二次電池と種類の異なる二次電池を具備するようにしてもよい。
インバータ231は、制御装置240からの指示に従って、第1蓄電部211および212の充放電制御を行う。また、インバータ231は、第1蓄電部211および212の電圧と、母線920の電圧との電圧変換を行う。
インバータ232は、制御装置240からの指示に従って、第2蓄電部221および222の充放電制御を行う。また、インバータ232は、第2蓄電部221および222の電圧と、母線920の電圧との電圧変換を行う。
制御装置240は、平滑化システム200の各部を制御する。特に制御装置240は、インバータ231および232へ充放電指令を出力して充放電制御を行わせる。
SOC補正電力算出部241は、第1蓄電部211および212と、第2蓄電部221および222とのSOC(State Of Charge、充電率)を補正するための、平滑化システム200の出力電力であるSOC補正電力を、第2蓄電部221および222のSOCおよび第2蓄電部221および222のSOC目標値に基づいて算出する。SOC補正電力の正の値は放電を示し、負の値は充電を示す。
なお、ここでいうSOC補正とは、SOCをSOC目標値に近付けるように充放電を行う処理である。また、ここでいうSOC補正電力とは、SOC補正を行うために充放電する電力の想定値である。後述するように、SOC補正電力と実際の充放電とは、短期的には必ずしも一致しないが、長期的に見れば、SOC補正電力に応じた充放電が行われることが期待される。
平滑化部242は、発電システム100の出力とSOC補正電力との和の電力を時間方向に平滑化した平滑化出力を算出する。
出力指令生成部243は、平滑化部242の算出した平滑化出力と発電システム100の出力との差から平滑化システム200に対する出力指令を生成する。当該出力指令は、平滑化システム200に対する出力指令電力(出力電力の指令値)を示す。当該出力指令電力の正の値は放電を示し、負の値は充電を示す。
充放電指令生成部244は、インバータ231および232への充放電指令を生成し、出力する。当該充放電指令は、第1蓄電部211および212や、第2蓄電部221および222に対する充放電指令電力(充電電力ないし放電電力の指令値)を示す。当該充放電指令電力の正の値は放電を示し、負の値は充電を示す。
放電の場合、充放電指令生成部244は、容量が比較的大きく応答の比較的遅い第2蓄電部221および222に優先的に放電を行わせるよう、インバータ231および232に対して充放電指令を送信する。具体的には、充放電指令生成部244は、第2蓄電部221および222が運用上放電可能な電力を検出し、平滑化システム200に対する出力指令電力の範囲内で、第2蓄電部221および222が放電可能な最大の電力を放電させる。そして、充放電指令生成部244は、出力指令電力に対する不足分を算出し、第1蓄電部211および212に対して不足分を補うよう放電を行わせる充放電指示を、インバータ231へ送信する。
このように、容量の比較的大きい第1蓄電部211および212に優先的に放電を行わせることで、容量の比較的小さい第2蓄電部221および222が容量不足となって放電を行えなくなるおそれを低減させることができる。
一方、充電の場合、充放電指令生成部244は、出力指令生成部243が生成(算出)した出力指令電力を、第1蓄電部211および212や第2蓄電部221および222の各々のSOCに基づいて、インバータ231に対する充放電指令電力と、インバータ232に対する充放電指令電力とに分配する。
特に、出力指令生成部243が生成した出力指令電力が正の値の場合、充放電指令生成部244は、インバータ231やインバータ232に対して放電指令のみを行い、充電指令を行わない。また、出力指令生成部243が生成した出力指令電力が負の値の場合、充放電指令生成部244は、インバータ231やインバータ232に対して充電指令のみを行い、放電指令を行わない。
なお、本発明の適用範囲は、図1に示す、2つの第2蓄電部と2つの第2蓄電部との構成に限らず、特性の異なる蓄電部があればよい。例えば、蓄電部の種類が3つ以上であってもよいし、種類毎の蓄電部の数も、1つであってもよいし3つ以上であってもよい。また、容量の異なるリチウム電池など、同じ種類で特性の異なる蓄電部に対しても、本発明を適用可能である。
また、インバータの数についても、図1に示す2つに限らず、3つ以上であってもよいし、インバータが複数段に構成されていてもよい。
次に、図2〜8を参照して、制御装置240の動作について説明する。
図2は、制御装置240が平滑化システム200の出力指令を生成する処理のロジックの例を示す説明図である。同図に示すSOC補正制御ブロックB11は、SOC補正電力算出部241がSOC補正電力を算出する処理のブロックであり、その内容については図3を参照して後述する。
図2の処理において、まず、SOC補正電力算出部241がSOC補正電力を算出(ブロックB11)すると、平滑化部242は、発電システム100の出力電力とSOC補正電力とを合計する(ブロックB12)。そして、平滑化部242は、発電システム100の出力電力とSOC補正電力との合計値を、時間方向に平滑化して平滑化出力を算出する(ブロックB13)。ブロックB13の処理は、例えばブロックB12の出力に積分フィルタを適用することで実現される。ブロックB13の出力である平滑化出力は、電力供給システム1全体に対する出力指令電力を示す。
次に、出力指令生成部243は、平滑化出力から発電システム100の出力電力を減算して、平滑化システム200に対する出力指令電力を算出する(ブロックB14)。
図2の処理の後、充放電指令生成部244が、平滑化システム200に対する出力指令電力を、インバータ231に対する充放電指令電力と、インバータ232対する充放電指令電力とに分配し、充放電指令を送信して、インバータ231および232に充放電制御を行わせる。
このように、出力指令生成部243は、平滑化出力に基づいてインバータ231および232対する充放電指令を生成するので、直接には、SOC補正電力は充放電指令に反映されない。従って、短期的に見れば、SOC補正電力の示す充放電と、充放電指令の示す充放電とが一致しない場合がある。しかし、平滑化フィルタを通して間接的ではあるが、SOC補正電力が充放電指令に反映されるため、長期的に見れば、SOC補正電力に従って、第1蓄電部211および212や、第2蓄電部221および222の充放電が行われると期待される。
図3は、SOC補正電力算出部241がSOC補正電力を算出する処理のロジックの例を示す説明図である。図3の処理は、図2のブロックB11における処理の一例に該当する。
図3の処理において、SOC補正電力算出部241は、まず、第1蓄電部211のSOCから第1蓄電部211のSOC目標値を減算して、SOCの過不足を算出する(ブロックB211)。同様に、SOC補正電力算出部241は、第1蓄電部212、第2蓄電部221および222についても、それぞれSOCからSOC目標値を減算して、SOCの過不足を算出する(ブロックB212〜B214)。
次に、SOC補正電力算出部241は、第1蓄電部211と212との性能差に応じて予め設定されているゲイン(重み付け)K1A、K1Bを、第1蓄電部211のSOCの過不足、第1蓄電部212のSOCの過不足の各々に乗算する(ブロックB221〜B222)。そして、SOC補正電力算出部241は、ゲイン乗算後の第1蓄電部211のSOCの過不足と、ゲイン乗算後の第1蓄電部212のSOCの過不足とを足し合わせる(ブロックB231)。
すなわち、SOC補正電力算出部241は、第1蓄電部211のSOCの過不足と、第1蓄電部212のSOCの過不足とを、それぞれの性能に応じて重み付け加算する。例えば、第1蓄電部211の容量が第1蓄電部212の容量よりも小さい場合、SOC補正電力算出部241は、容量の小さい第1蓄電部211のSOCの過不足に対して、第1蓄電部212対するゲインよりも大きいゲインを乗算する。すなわち、容量の小さい蓄電部ほど、SOCの変動が大きく、運用可能範囲から逸脱するおそれが高いと考えられる。そこで、SOC補正電力算出部241は、容量の小さい蓄電部に対するSOC補正を優先させることで、当該蓄電部が運用可能範囲から逸脱するおそれを低減させる。
ブロックB231の出力は、第1蓄電部の一群(第1蓄電部211および212)についてのSOC補正電力に相当する。
同様に、SOC補正電力算出部241は、第2蓄電部221と222との性能差に応じて予め設定されているゲインK2A、K2Bを、第2蓄電部221のSOCの過不足、第2蓄電部222のSOCの過不足の各々に乗算する(ブロックB223〜B224)。そして、SOC補正電力算出部241は、ゲイン乗算後の第2蓄電部221のSOCの過不足と、ゲイン乗算後の第2蓄電部222のSOCの過不足とを足し合わせる(ブロックB232)。
すなわち、SOC補正電力算出部241は、第2蓄電部221のSOCの過不足と、第2蓄電部222のSOCの過不足とを、それぞれの性能に応じて重み付け加算する。例えば、第2蓄電部221の容量が第2蓄電部222の容量よりも小さい場合、SOC補正電力算出部241は、容量の小さい第2蓄電部221のSOCの過不足に対して、第2蓄電部222対するゲインよりも大きいゲインを乗算する。
ブロックB232の出力は、第2蓄電部の一群(第2蓄電部221および222)についてのSOC補正電力に相当する。
次に、SOC補正電力算出部241は、第1蓄電部211および212、第2蓄電部221および222各々の特徴に応じたゲインK1、K2を、ブロックB231、ブロックB232における計算結果に乗算する(ブロックB241〜B242)。そして、SOC補正電力算出部241は、ゲイン乗算後のブロックB231、ブロックB232における計算結果を足し合わせる(ブロックB251)。
すなわち、SOC補正電力算出部241は、第1蓄電部211および212、第2蓄電部221および222各々の特徴に応じて、第1蓄電部の一群についてのSOC補正電力と、第2蓄電部の一群についてのSOC補正電力とを重み付け加算する。
ここで、SOC補正電力算出部241が、容量の比較的小さい第2蓄電部221および222に対するSOC補正を優先させるように、ゲインK1およびK2を設定しておく。
例えば、ゲインK1の値を0に設定し、ゲインK2の値を1に設定しておく。これにより、SOC補正電力算出部241は、第2蓄電部221および222のSOCに応じてSOC補正電力を算出する。従って、長期的に見れば第2蓄電部221および222のSOCがSOC目標値に近付くことが期待される。特に、第1蓄電部211および212が第2蓄電部221および222の容量を補完せずとも、発電システム100からの電力や、負荷910の消費電力を用いて第2蓄電部221および222のSOCを調整できる。従って、第1蓄電部211および212は、第2蓄電部221および222の容量を補完するために充放電を行う必要が無く、この点において、第1蓄電部211および212の短寿命化を低減させることができる。
また、容量の比較的小さい第2蓄電部221および222のSOCをSOC目標値に近付けることで、第2蓄電部221および222が充放電を行えなくなる(運用可能範囲から逸脱する)おそれを低減させることができる。
特に、第2蓄電部221および222に対するSOC補正を優先させることで、第2蓄電部221および222に対するSOC補正と、第1蓄電部211および212に対するSOC補正とが干渉して、第2蓄電部221および222に対するSOC補正を行えない事態を回避し得る。例えば、第2蓄電部221および222のSOCがSOC目標値より大きく、第1蓄電部211および212のSOCがSOC目標値未満である場合に、第2蓄電部221および222に対するSOC補正と、第1蓄電部211および212に対するSOC補正とが相殺されて、SOC補正が行われない事態を回避することができる。
なお、第1蓄電部211や212に対しては、SOC管理が行われないことになるが、第1蓄電部211や212は容量が比較的大きいため、SOC管理が行われないデメリットは相対的に小さい。例えば、ゲインK1の値を一時的に0にする運用が可能である。
ここでいうSOC管理とは、ある蓄電部のSOCやSOC目標値に基づいて、SOC補正を行うことである。例えばゲインK1の値を0にした場合、第2蓄電部221や222のSOCおよびSOC目標値に基づいてSOC補正が行われることはあるが、第1蓄電部211や212のSOCおよびSOC目標値に基づいては、SOC補正は行われない。
あるいは、第1蓄電部211および212のSOCと目標値との関係、および、第2蓄電部221および222のSOCと目標値との関係に基づいてゲインを算出するようにしてもよい。
ここで、第1蓄電部211および212のSOCとして、例えば、第1蓄電部211のSOCと、第1蓄電部212のSOCとの平均値を用いることができる。また、第1蓄電部211および212のSOC目標値として、例えば、第1蓄電部211のSOC目標値と、第1蓄電部212のSOC目標値との平均値を用いることができる。但し、第1蓄電部211および212のSOCやSOC目標値はこれに限らない。例えば、第1蓄電部211および212のSOCと第1蓄電部212のSOCとを重み付け平均してもよい。さらには、第1蓄電部211および212のSOCとSOC目標値との差として、図3のブロックB231の出力を用いるようにしてもよい。
第2蓄電部221および222のSOCやSOC目標値についても同様である。
図4は、第1蓄電部211および212のSOCが目標値以上である場合に、SOC補正電力算出部241が設定するゲインK1の例を示す説明図である。同図の横軸は、第2蓄電部221および222のSOCを示し、縦軸は、ゲインK1の値を示している。
同図の例において、第2蓄電部221および222のSOCがSOC目標値以上の場合、ゲインK1の値は、ゲインの最大値として予め設定されている定数K1maxに設定される。すなわち、第1蓄電部211および212、第2蓄電部221および222のいずれも、SOCがSOC目標値以上となっており、放電を行うのが適当な状態にある。そこで、SOC補正電力算出部241は、ゲインK1の値を最大値に設定することで、放電を促す。
一方、第2蓄電部221および222のSOCがSOC目標値未満の場合、ゲインK1の値は、定数K1maxよりも小さく設定される。すなわち、第1蓄電部211および212においては、SOCがSOC目標値以上となっており、放電を行うのが適当な状態にある。一方、第2蓄電部221および222においては、SOCがSOC目標値未満となっており、充電を行うのが適当な状態にある。そこで、SOC補正電力算出部241は、ゲインK1の値を比較的小さく設定することで、第2蓄電部221および222に対するSOC補正を優先させる。より具体的には、第1蓄電部211および212に対するSOC補正が、第2蓄電部221および222に対するSOC補正に与える影響を低減させる。
特に、第2蓄電部221および222のSOC目標値とSOCとの差の大きさ(差の絶対値)が大きいほど、ゲインK1の値が小さく設定されている。すなわち、SOC補正電力算出部241は、第2蓄電部221および222に対するSOC補正の必要性が高いほど、ゲインK1の値を小さく設定することで、第2蓄電部221および222に対するSOC補正の優先度を高める。より具体的には、第1蓄電部211および212に対するSOC補正が、第2蓄電部221および222に対するSOC補正に与える影響を、より低減させる。
図5は、第1蓄電部211および212のSOCが目標値未満である場合に、SOC補正電力算出部241が設定するゲインK1の例を示す説明図である。同図の横軸は、第2蓄電部221および222のSOCを示し、縦軸は、ゲインK1の値を示している。
同図の例において、第2蓄電部221および222のSOCがSOC目標値未満の場合、ゲインK1の値は、ゲインの最大値として予め設定されている定数K1maxに設定される。すなわち、第1蓄電部211および212、第2蓄電部221および222のいずれも、SOCがSOC目標値未満となっており、充電を行うのが適当な状態にある。そこで、SOC補正電力算出部241は、ゲインK1の値を最大値に設定することで、充電を促す。
一方、第2蓄電部221および222のSOCがSOC目標値以上の場合、ゲインK1の値は、定数K1maxよりも小さく設定される。すなわち、第1蓄電部211および212においては、SOCがSOC目標値未満となっており、充電を行うのが適当な状態にある。一方、第2蓄電部221および222においては、SOCがSOC目標値以上となっており、放電を行うのが適当な状態にある。そこで、SOC補正電力算出部241は、ゲインK1の値を比較的小さく設定することで、第2蓄電部221および222に対するSOC補正を優先させる。より具体的には、第1蓄電部211および212に対するSOC補正が、第2蓄電部221および222に対するSOC補正に与える影響を低減させる。
特に、第2蓄電部221および222のSOC目標値とSOCとの差の大きさ(差の絶対値)が大きいほど、ゲインK1の値が小さく設定されている。すなわち、SOC補正電力算出部241は、第2蓄電部221および222に対するSOC補正の必要性が高いほど、ゲインK1の値を小さく設定することで、第2蓄電部221および222に対するSOC補正の優先度を高める。より具体的には、第1蓄電部211および212に対するSOC補正が、第2蓄電部221および222に対するSOC補正に与える影響を、より低減させる。
図4および図5の例のように、容量の比較的小さい第2蓄電部221および222に対するSOC補正を優先させることで、第2蓄電部221および222が充放電を行えなくなる(運用可能範囲から逸脱する)おそれを低減させることができる。より具体的には、第1蓄電部211および212のSOCが、SOC補正電力に反映され易くなり、長期的に見れば第2蓄電部221および222のSOCがSOC目標値に近付くことが期待される。特に、第1蓄電部211および212が第2蓄電部221および222の容量を補完せずとも、発電システム100からの電力や、負荷910の消費電力を用いて第2蓄電部221および222のSOCを調整できる。従って、第1蓄電部211および212は、第2蓄電部221および222の容量を補完するために充放電を行う必要が無く、この点において、第1蓄電部211および212の短寿命化を低減させることができる。
特に、第2蓄電部221および222に対するSOC補正を優先させることで、第2蓄電部221および222に対するSOC補正と、第1蓄電部211および212に対するSOC補正とが干渉して、第2蓄電部221および222に対するSOC補正を行えない事態を回避し得る。
なお、第2蓄電部221および222に対するSOC補正を優先させることで、第1蓄電部211や212のSOCの値がSOC補正電力に反映されない場合があり得る。もっとも、第2蓄電部221および222の容量が比較的小さいため、第2蓄電部221および222に対するSOCがSOC目標値に速く近付くことが期待される。従って、ゲインK1の値が小さく設定されて第1蓄電部211および212に対するSOC補正が行われない時間が短く、デメリットは小さい。
なお、図4および図5では、第2蓄電部221および222のSOCに基づいてゲインK1を設定する場合を例に説明したが、これに限らない。例えば、セル電圧またはインバータ直流電圧など、充電状態を規定可能な様々な値に基づいてゲインを設定することができる。また、ゲイン設定の基とするデータの特性に応じた関数を用いることができる。例えば、セル電圧については、蓄電装置の種類(特に使用材料)により特性が異なるため、セル電圧の特性に応じた関数を用いることが有用である。
なお、ここでいう関数は、充電状態を規定可能な値を引数としてゲインの値を出力する関数であればよい。また、関数の表現形態としては、様々な形態を用いることができる。例えば、充電状態を規定可能な値をインデックスとして、ゲインの値を検索するテーブルにて関数を用意してもよい。
図6は、第1蓄電部211および212のSOCが目標値以上である場合に、SOC補正電力算出部241が設定するゲインK1の、もう一つの例を示す説明図である。同図の横軸は、第2蓄電部221および222のSOCを示し、縦軸は、ゲインK1の値を示している。図6の例では、第2蓄電部221および222のSOCの値が目標値よりも小さい場合に、ゲインK1の値が指数的に減少している点で、図4の場合と異なる。
第2蓄電部221および222の特性により、SOCが減少するにつれてセル電圧の低下が顕著になる場合、(例えば、一定電力放電時において、セル電圧の減少速度が増加する場合)、図6に示すように指数的な関数を用いることが考えられる。これにより、第2蓄電部221および222に対するSOC補正を優先させ、SOC目標値付近で第2蓄電部221および222を運用できることが期待される。
図7は、第1蓄電部211および212のSOCが目標値未満である場合に、SOC補正電力算出部241が設定するゲインK1の、もう一つの例を示す説明図である。同図の横軸は、第2蓄電部221および222のSOCを示し、縦軸は、ゲインK1の値を示している。図7の例では、第2蓄電部221および222のSOCの値が目標値よりも大きい場合に、SOC目標値付近においてゲインK1の値が比較的大きく設定されている点で、図5の場合と異なる。
第1蓄電部211および212の特性により、SOCが減少するにつれてセル電圧の低下が顕著になる場合、図7に示すようにSOC目標値付近においてゲインK1の値が比較的大きい関数を用いることが考えられる。これにより、第2蓄電部221および222に対するSOC補正の優先度を緩やかにし、SOC目標値付近で第1蓄電部211および212を運用できることが期待される。
なお、SOC補正電力算出部241がSOC補正電力を算出する際のゲインを更新可能とし、蓄電装置の経年劣化など状態変化に応じて更新するようにしてもよい。
図8は、SOC補正電力算出部241がSOC補正電力を算出する処理のロジックのもう一つの例を示す説明図である。図8の処理は、図2のブロックB11における処理の一例に該当する。図8の例では、ゲインK1A、K2AおよびK1が更新可能となっている点で、図3の場合と異なる。
例えば、第1蓄電部211の特性や第1蓄電部212の特性が経年劣化等により変化した場合、ゲインK1Aの値を更新することで、第1蓄電部211に対するSOC補正の優先度と、第1蓄電部212に対するSOC補正の優先度とを相対的に調整することができる。
同様に、第2蓄電部221の特性や第1蓄電部212の特性が経年劣化等により変化した場合、ゲインK2Aの値を更新することで、第2蓄電部221に対するSOC補正の優先度と、第1蓄電部212に対するSOC補正の優先度とを相対的に調整することができる。
また、第1蓄電部の一群(第1蓄電部211および212)の特性や、第2蓄電部の一群(第2蓄電部221および222)の特性が経年劣化等により変化した場合、ゲインK1の値を更新することで、第1蓄電部の一群に対するSOC補正の優先度と、第2蓄電部の一群に対するSOC補正の優先度とを相対的に調整することができる。
以上のように、SOC補正電力算出部241は、第1蓄電部211や212のSOCおよび第2蓄電部221や222のSOCを補正するための、平滑化システム200の出力電力であるSOC補正電力を、第2蓄電部221や222のSOCおよび第2蓄電部221や222のSOC目標値に基づいて算出する。そして、平滑化部242が、発電システム100の出力とSOC補正電力との和の電力を時間方向に平滑化した平滑化出力を算出する。さらに、出力指令生成部243は、平滑化出力と発電システム100の出力との差から平滑化システム200に対する出力指令を生成する。
このように、出力指令生成部243が、第1蓄電部211および212と、第2蓄電部221および222とに共通の出力指令を生成することで、第1蓄電部211および212が第2蓄電部221および222のSOC調整のために充放電を行わずに、発電システム100からの電力や、負荷910の消費電力を用いて第2蓄電部221および222のSOC補正を行うことができる。従って、第1蓄電部211および212は、第2蓄電部221および222のSOCの調整のために充放電を行う必要が無く、この点において、応答性能が異なる複数の蓄電装置を用いて電力の平滑化を行う場合に、蓄電装置の短寿命化を低減させることができる。
その際、第2蓄電部221や222のSOCおよび第2蓄電部221や222のSOC目標値に基づいて、比較的容量の小さい第2蓄電部221および222に対するSOC補正を優先させることで、第2蓄電部221および222のSOCをSOC目標値に近付け、第2蓄電部221および222が充放電を行えなくなるおそれを低減させることができる。
また、図4の例において、SOCがSOC目標値未満の場合や、図5の例において、SOCがSOC目標値以上である場合など、第1蓄電部211および212のSOCが第1蓄電部211および212のSOC目標値よりも大きく、かつ、第2蓄電部221および222のSOCが第2蓄電部221および222のSOC目標値よりも小さい場合、および、第1蓄電部211および212のSOCが第1蓄電部211および212のSOC目標値よりも小さく、かつ、第2蓄電部221および222のSOCが第2蓄電部221および222のSOC目標値よりも大きい場合、SOC補正電力算出部241は、第1蓄電部211および212のSOCおよび第1蓄電部211および212のSOC目標値に対する重み付けを、当該重み付けの最大値より小さくして、第1蓄電部211および212のSOCおよび第1蓄電部211および212のSOC目標値と、第2蓄電部221および222のSOCおよび第2蓄電部221および222のSOC目標値とに基づいて、SOC補正電力を算出する。
このように、容量の比較的小さい第2蓄電部221および222に対するSOC補正を優先させることで、第2蓄電部221および222が充放電を行えなくなるおそれを低減させることができる。より具体的には、第2蓄電部221および222のSOCが、SOC補正電力に反映され易くなり、長期的に見れば第2蓄電部221および222のSOCがSOC目標値に近付くことが期待される。特に、第1蓄電部211および212が第2蓄電部221および222の容量を補完せずとも、発電システム100からの電力や、負荷910の消費電力を用いて第2蓄電部221および222のSOCを調整できる。従って、第1蓄電部211および212は、第2蓄電部221および222の容量を補完するために充放電を行う必要が無く、この点において、第1蓄電部211および212の短寿命化を低減させることができる。
特に、第2蓄電部221および222に対するSOC補正を優先させることで、第2蓄電部221および222に対するSOC補正と、第1蓄電部211および212に対するSOC補正とが干渉して、第2蓄電部221および222に対するSOC補正を行えない事態を回避し得る。
また、図4の例において、SOCがSOC目標値未満の場合や、図5の例において、SOCがSOC目標値以上である場合など、第1蓄電部211および212のSOCが第1蓄電部211および212のSOC目標値よりも大きく、かつ、第2蓄電部221および222のSOCが第2蓄電部221および222のSOC目標値よりも小さい場合、および、第1蓄電部211および212のSOCが第1蓄電部211および212のSOC目標値よりも小さく、かつ、第2蓄電部221および222のSOCが第2蓄電部221および222のSOC目標値よりも大きい場合、第2蓄電部221および222のSOC目標値と第2蓄電部221および222のSOCとの差の大きさが大きいほど、第1蓄電部211および212のSOCおよび第1蓄電部211および212のSOC目標値に対する重み付けを小さくする。
これにより、第2蓄電部221および222に対するSOC補正の優先度を高めることができる。より具体的には、第1蓄電部211および212に対するSOC補正が、第2蓄電部221および222に対するSOC補正に与える影響を、より低減させることができる。
また、図4の例において、SOCがSOC目標値以上の場合や、図5の例において、SOCがSOC目標値未満の場合など、第1蓄電部211および212のSOCが第1蓄電部211および212のSOC目標値よりも大きく、かつ、第2蓄電部221および222のSOCが第2蓄電部221および222のSOC目標値よりも大きい場合、第1蓄電部211および212のSOCが第1蓄電部211および212のSOC目標値よりも小さく、かつ、第2蓄電部221および222のSOCが第2蓄電部221および222のSOC目標値よりも小さい場合、第1蓄電部211および212のSOCおよび第1蓄電部211および212のSOC目標値に対する重み付けを、当該重み付けの最大値として、第1蓄電部211および212のSOCおよび第1蓄電部211および212のSOC目標値と、第2蓄電部221および222のSOCおよび第2蓄電部221および222のSOC目標値とに基づいて、SOC補正電力を算出する。
すなわち、第1蓄電部211および212、第2蓄電部221および222のいずれも、SOCがSOC目標値以上となっており、放電を行うのが適当な状態にある場合、SOC補正電力算出部241は、ゲインK1の値を最大値に設定することで、放電を促す。また、第1蓄電部211および212、第2蓄電部221および222のいずれも、SOCがSOC目標値未満となっており、充電を行うのが適当な状態にある場合、SOC補正電力算出部241は、ゲインK1の値を最大値に設定することで、充電を促す。
これにより、第1蓄電部211および212、第2蓄電部221および222のSOCが、より速やかにSOC目標値に近付くことが期待される。
また、第1蓄電部211は第1蓄電部212より容量が小さく、SOC補正電力算出部241は、容量の小さい第1蓄電部211のSOCおよびSOC目標値に対する重み付けを、容量の大きい第1蓄電部212のSOCおよびSOC目標値に対する重み付けよりも大きくする。
このように、容量の比較的小さい第1蓄電部211に対するSOC補正を優先させることで、第1蓄電部211が充放電を行えなくなるおそれを低減させることができる。より具体的には、第1蓄電部211のSOCが、SOC補正電力に反映され易くなり、長期的に見れば第1蓄電部211のSOCがSOC目標値に近付くことが期待される。特に、第1蓄電部211に対するSOC補正を優先させることで、第1蓄電部211に対するSOC補正と、第1蓄電部212に対するSOC補正とが干渉して、第1蓄電部211に対するSOC補正を行えない事態を回避し得る。
また、第2蓄電部221は第2蓄電部222より容量が小さく、SOC補正電力算出部241は、容量の小さい第2蓄電部221のSOCおよびSOC目標値に対する重み付けを、容量の大きい第2蓄電部222のSOCおよびSOC目標値に対する重み付けよりも大きくする。
このように、容量の比較的小さい第2蓄電部221に対するSOC補正を優先させることで、第2蓄電部221が充放電を行えなくなるおそれを低減させることができる。より具体的には、第2蓄電部221のSOCが、SOC補正電力に反映され易くなり、長期的に見れば第2蓄電部221のSOCがSOC目標値に近付くことが期待される。特に、第2蓄電部221に対するSOC補正を優先させることで、第2蓄電部221に対するSOC補正と、第2蓄電部222に対するSOC補正とが干渉して、第2蓄電部221に対するSOC補正を行えない事態を回避し得る。
なお、制御装置240の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1 電力供給システム
100 発電システム
200 平滑化システム
211、212 第1蓄電部
221、222 第2蓄電部
231、232 インバータ
240 制御装置
241 SOC補正電力算出部
242 平滑化部
243 出力指令生成部
244 充放電指令生成部

Claims (10)

  1. 発電システムの出力を平滑化する平滑化システムであって、
    第1蓄電部と、
    負荷に対して前記第1蓄電部と並列に接続され前記第1蓄電部より容量の小さい第2蓄電部と、
    前記第1蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOCを補正するための、前記平滑化システムの出力電力であるSOC補正電力を、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値に基づいて算出するSOC補正電力算出部と、
    前記発電システムの出力と前記SOC補正電力との和の電力を時間方向に平滑化した平滑化出力を算出する平滑化部と、
    前記平滑化出力と前記発電システムの出力との差から前記平滑化システムに対する出力指令を生成する出力指令生成部と、
    を具備し、
    前記SOC補正電力算出部は、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも大きく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも小さい場合、および、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも小さく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも大きい場合、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値に対する重み付けを、当該重み付けの最大値より小さくして、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値と、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値とに基づいて、前記SOC補正電力を算出する、ことを特徴とする平滑化システム。
  2. 前記SOC補正電力算出部は、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも大きく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも小さい場合、および、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも小さく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも大きい場合、前記第2蓄電部のSOC目標値と前記第2蓄電部のSOCとの差の大きさが大きいほど、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値に対する重み付けを小さくする、ことを特徴とする請求項に記載の平滑化システム。
  3. 前記SOC補正電力算出部は、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも大きく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも大きい場合、および、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも小さく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも小さい場合、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値に対する重み付けを、当該重み付けの最大値として、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値と、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値とに基づいて、前記SOC補正電力を算出する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の平滑化システム。
  4. 容量の異なる複数の前記第1蓄電部を具備し、
    前記SOC補正電力算出部は、容量の小さい第1蓄電部のSOCおよびSOC目標値に対する重み付けを、容量の大きい第1蓄電部のSOCおよびSOC目標値に対する重み付けよりも大きくする、ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の平滑化システム。
  5. 容量の異なる複数の前記第2蓄電部を具備し、
    前記補正電力算出部は、容量の小さい第2蓄電部のSOCおよびSOC目標値に対する重み付けを、容量の大きい第2蓄電部のSOCおよびSOC目標値に対する重み付けよりも大きくする、ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の平滑化システム。
  6. 第1蓄電部と、負荷に対して前記第1蓄電部と並列に接続され前記第1蓄電部より容量の小さい第2蓄電部とを具備して発電システムの出力を平滑化する平滑化システムのSOC補正電力算出装置であって、
    前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも大きく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも小さい場合、および、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも小さく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも大きい場合、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値に対する重み付けを、当該重み付けの最大値より小さくして、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値と、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値とに基づいて、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOCを補正するための前記平滑化システムの出力電力であるSOC補正電力を算出する、ことを特徴とするSOC補正電力算出装置。
  7. 第1蓄電部と、負荷に対して前記第1蓄電部と並列に接続され前記第1蓄電部より容量の小さい第2蓄電部とを具備して発電システムの出力を平滑化する平滑化システムの平滑化方法であって、
    前記第1蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOCを補正するための、前記平滑化システムの出力電力であるSOC補正電力を、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値に基づいて算出するSOC補正電力算出ステップと、
    前記発電システムの出力と前記SOC補正電力との和の電力を時間方向に平滑化した平滑化出力を算出する平滑化ステップと、
    前記平滑化出力と前記発電システムの出力との差から前記平滑化システムに対する出力指令を生成する出力指令生成ステップと、
    を具備し、
    前記SOC補正電力算出ステップでは、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも大きく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも小さい場合、および、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも小さく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも大きい場合、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値に対する重み付けを、当該重み付けの最大値より小さくして、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値と、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値とに基づいて、前記SOC補正電力を算出する、ことを特徴とする平滑化方法。
  8. 第1蓄電部と、負荷に対して前記第1蓄電部と並列に接続され前記第1蓄電部より容量の小さい第2蓄電部とを具備して発電システムの出力を平滑化する平滑化システムのSOC補正電力算出方法であって、
    前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも大きく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも小さい場合、および、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも小さく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも大きい場合、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値に対する重み付けを、当該重み付けの最大値より小さくして、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値と、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値とに基づいて、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOCを補正するための前記平滑化システムの出力電力であるSOC補正電力を算出する、ことを特徴とするSOC補正電力算出方法。
  9. 第1蓄電部と、負荷に対して前記第1蓄電部と並列に接続され前記第1蓄電部より容量の小さい第2蓄電部とを具備して発電システムの出力を平滑化する平滑化システムを制御するコンピュータに、
    前記第1蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOCを補正するための、前記平滑化システムの出力電力であるSOC補正電力を、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値に基づいて算出するSOC補正電力算出ステップと、
    前記発電システムの出力と前記SOC補正電力との和の電力を時間方向に平滑化した平滑化出力を算出する平滑化ステップと、
    前記平滑化出力と前記発電システムの出力との差から前記平滑化システムに対する出力指令を生成する出力指令生成ステップと、を実行させ、
    前記SOC補正電力算出ステップでは、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも大きく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも小さい場合、および、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも小さく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも大きい場合、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値に対する重み付けを、当該重み付けの最大値より小さくして、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値と、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値とに基づいて、前記SOC補正電力を算出させるためのプログラム。
  10. 第1蓄電部と、負荷に対して前記第1蓄電部と並列に接続され前記第1蓄電部より容量の小さい第2蓄電部とを具備して、発電システムの出力を平滑化する平滑化システムのSOC補正電力算出装置としてのコンピュータに、
    前記第1蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOCを補正するための、前記平滑化システムの出力電力であるSOC補正電力を、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値に基づいて算出するSOC補正電力算出ステップを実行させ
    前記SOC補正電力算出ステップでは、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも大きく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも小さい場合、および、前記第1蓄電部のSOCが前記第1蓄電部のSOC目標値よりも小さく、かつ、前記第2蓄電部のSOCが前記第2蓄電部のSOC目標値よりも大きい場合、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値に対する重み付けを、当該重み付けの最大値より小さくして、前記第1蓄電部のSOCおよび前記第1蓄電部のSOC目標値と、前記第2蓄電部のSOCおよび前記第2蓄電部のSOC目標値とに基づいて、前記SOC補正電力を算出させるためのプログラム。
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