JP5535828B2 - 手持ち工具 - Google Patents

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Description

この発明は、例えばレシプロソー等の切断工具であって、使用者が手に持って用いる手持ち式の工具に関する。
例えば、比較的小型で工具本体部自体が使用者が把持する把持部(グリップ部)となっているレシプロソーが提供されている。このタイプのレシプロソーは、工具本体部の先端に往復動する刃具を備えており、駆動源としての電動モータを内装している。工具本体部の側部には、電動モータを起動操作するための操作部材が配置されている。使用者は工具本体部を把持した手で操作部材を例えば引き操作すれば電動モータが起動して刃具が往復動する。引き操作を止めれば電動モータが停止し、従って刃具が停止する。
この種の手持ち工具は、作業形態あるいは作業姿勢によって使用者が工具本体部の前部と後部を互い違いに両手で把持して用いる場合の他、工具本体部の前部若しくは後部を片手で把持して用いる場合がある。両手で把持して用いる場合と片手で把持して用いる場合の双方について操作部材の操作性を高めるための技術が下記の特許文献に開示されている。この特許文献に開示された技術によれば、操作部材を工具本体部の長手方向ほぼ中央に配置することにより両手で把持して用いる場合と片手で把持して用いる場合の双方について共通の操作部材を操作できるようになっていた。
特開2009−101432号公報
しかしながら、上記の従来技術によれば、一つの操作部材を工具本体部の長手方向ほぼ中央に配置することにより、両手で把持する場合と片手で把持する場合の双方についてこの操作部材を操作可能な構成とした結果、片手で工具本体部の最前部(第2の握り部)を把持した場合には操作部材を操作することができず、この点で操作性を改善する必要があった。
本発明は、工具本体部の最前部を片手で把持した場合についても当該片手で起動操作できるようにすることを目的とする。
上記課題は、以下の発明によって解決される。
第1の発明は、使用者が手に持って用いる手持ち式の工具であって、複数の把持部が設定されており、各把持部に対応して工具本体部の起動、停止操作をするため操作部材が配置された手持ち工具である。
第1の発明によれば、複数の把持部についてそれぞれ操作部材が配置されている。このため、片手で把持した場合と両手把持した場合の双方についてそれぞれ対応する操作部材を操作して工具本体部の起動、停止することができるので、工具本体部の最前部を片手で把持した場合にも対応する操作部材を当該片手で起動操作することができ、これにより当該操作部材の良好な操作性を確保することができる。
第2の発明は、第1の発明において、複数の把持部として第1〜第3把持部が設定されており、工具本体部の最前部である第1把持部に対応して操作部材が配置された手持ち工具である。
第2の発明によれば、例えば工具本体部の最前部である第1把持部を片手で把持する場合にはこれに対応して配置された操作部材を操作することにより良好な操作性を確保することができる。また、両手で把持する場合であって例えば一方の手で第1把持部を把持し、他方の手で工具本体部の最後部である第3操作部を把持する場合には、両把持部に対応して配置された操作部材のうち任意の操作部材を操作して工具本体部を起動、停止操作することができる。このように、第2の発明によれば、当該手持ち工具を両手で把持する場合と片手で把持する場合の双方について操作部材の良好な操作性を確保することができる。
第3の発明は、第2の発明において、第1〜第3の各把持部に対応して配置した3つの操作部材によって共通する単一の電気スイッチがオンオフ操作されることにより工具本体部が起動、停止される手持ち工具である。
第3の発明によれば、単一の電気スイッチを用いることにより、コスト低減を図りつつ複数箇所での良好な操作性を確保することができる。
第4の発明は、第3の発明において、電気スイッチには、作動ボタンの操作量(例えば押し込み量)により出力電圧が変化するバリアブルスイッチが用いられていることにより、操作部材の操作量によって工具本体部の出力が無段階で変化する手持ち工具である。
第4の発明によれば、当該手持ち工具を両手で把持した場合と片手で把持した場合の双方について、それぞれ操作部材の操作量を変化させることにより当該手持ち工具の出力(レシプロソーの場合には刃具の往復速度)を無段階で変化させることができるので、当該手持ち工具の操作性(使い勝手)を一層高めることができる。
第5の発明は、第1〜第4の何れか一つの発明において、少なくとも一つの操作部材について、解除操作を条件として当該操作部材のオン操作を可能とするロックオフ機構を備えた手持ち工具である。第5の発明によれば、操作部材の不用意な操作や誤操作を未然に防止することができる。
第6の発明は、第5の発明において、ロックオフ機構の機能を解除する機能を備えた手持ち工具である。第6の発明によれば、ロックオフ機構に対する特別の解除操作をすることなく操作部材を操作して工具本体部を起動させることができる状態に切り換えることができ、これにより当該手持ち工具の操作性及び使い勝手を様々な作業形態に合わせて一層高めることができる。
本発明の第1実施形態に係るレシプロソーの内部構造を示す側面図である。本図は、前側の第1操作部材と後ろ側の第2操作部材の双方がオン操作されていない状態を示している。 本発明の第1実施形態に係るレシプロソーの操作部材周辺の内部構造の側面図である。本図は、前側の第1操作部材がオン操作され、後ろ側の第2操作部材がオン操作されていない状態を示している。 本発明の第1実施形態に係るレシプロソーの操作部材周辺の内部構造の側面図である。本図は、前側の第1操作部材がオン操作されておらず、後ろ側の第2操作部材がオン操作された状態を示している。 本発明の第2実施形態に係るレシプロソーの操作部材周辺の内部構造の側面図である。本図は、第3操作部材がオン操作された状態を示している。
次に、本発明の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。本実施形態では手持ち工具の一例として切断刃具を往復動させて切断加工を行うレシプロソー1を例示する。本実施形態に係るレシプロソー1の詳細が図1に示されている。このレシプロソー1は、比較的小型のレシプロソーで、その機長方向の中央やや後ろ側で概ね山形に屈曲する外観形状の工具本体部10(本体ハウジング2)を有している。以下の説明では、山形に屈曲する工具本体部10の前側を本体前部11、後ろ側を本体後部12と称して区別する。本体前部11の前端から出力ロッド13が突き出している。この出力ロッド13に切断刃具が取り付けられる。図1では切断刃具の図示が省略されている。
工具本体部10の本体前部11には駆動源としての電動モータ14が内装されている。この電動モータ14の回転出力が往復動変換機構15を経て出力ロッド13の往復動作に変換される。往復動変換機構15については従来公知であるのでその詳細な説明は省略するが、図中符号14aは電動モータ14の出力ギヤで、これはギヤ台座部15aに回転支持したベベルギヤ(図示省略)に噛み合わされている。このベベルギヤに設けた偏心ローラ15bが出力ロッド13の後部に設けたスライダ部13aに係合されている。出力ロッド13は軸受け13bを介して機長方向前後に往復動可能に支持されている。電動モータ14が起動するとベベルギヤが回転して偏心ローラ15bが公転し、その機長方向前後成分により出力ロッド13が同方向に往復動する。
。電動モータ14は、本体後部12の前部付近に内装した電気スイッチ16のオンオフにより起動、停止する。また、電動モータ14は、本体後部12の後端に差し込んで装着した充電式のバッテリ17を電源としている。
本実施形態のレシプロソー1は、上記のように機長方向前側から出力ロッド13、往復動変換機構15、電動モータ14、電気スイッチ16及びバッテリ17が機長方向に並んだ比較的長い工具本体部10を備えており、この工具本体部10を直接両手若しくは片手で把持して切断作業に用いられる。このため、工具本体10の本体前部11に第1把持部G1と第2把持部G2が設定され、本体後部12に第3把持部G3が設定されており、工具本体10の全体で見るとその最前部に第1把持部G1が設定され、以下後部側へ順に第2把持部G2、第3把持部G3が設定されている。
図1に示すように当該レシプロソー1を右手RHと左手LHの両手で把持する場合は、左手LHで最前部の第1把持部G1を把持し、右手RHで最後部の第3把持部G3を把持することができる。また、片手(右手RH又は左手LH)で用いる場合は、最前部の第1把持部G1の他、第2把持部G2若しくは第3把持部G3の任意の部位を右手RH又は左手LHで把持することができる。
本実施形態の場合、第1把持部G1は、本体前部11の最前部で往復動変換機構15の中心付近(ギヤ台座部15aの中心付近)から前側の範囲に設定され、これよりも後ろ側の範囲が第2把持部G2に設定されている。また、第3把持部G3には、本体後部12の前側半分程度の領域が設定されている。
本実施形態のレシプロソー1は、本体前部11の第1及び第2把持部G1,G2と本体後部12の第3把持部G3の全てに対応してそれぞれ起動操作用の操作部材20,22を備えている。本実施形態のレシプロソー1は、両手把持と片手把持の双方に対応して設定した複数箇所の把持部G1,G2,G3についてそれぞれ操作部材20,22を備えており、これにより従来にない高い操作性を備える点に大きな特徴を有している。
本体前部11の第1操作部材20と本体後部12の第2操作部材22は、それぞれ本体ハウジング2の下面に沿って配置されている。第1操作部材20は、全体として使用者が指先4本をあてがうことができる程度に長尺なスイッチレバーで、工具本体部10の機長の約三分の一よりも長い領域にわたる長さを有している。
この第1操作部材20は、後ろ側の大型レバー部21と前側の小型レバー部23に二分されている。大型レバー部21の前部と小型レバー部23の後部は連結軸24を介して相互に回転可能(中折れ可能)に連結されている。大型レバー部21の後部には、第1作動部21aと支軸部21bが設けられている。第1作動部21aは、作動レバー25の下側に位置して当該作動レバー25を押し上げ可能な状態となっている。また、支軸部21bを介して当該大型レバー部21が本体ハウジング2に対して上下に傾動可能に支持されている。
小型レバー部23の前部には長孔形状の支持孔23aが設けられており、この支持孔23aには本体ハウジング2に設けた支軸部2aが挿入されている。このため小型レバー部23は上下に傾動可能であるとともに前後に一定の範囲で変位可能に支持されている。このように2分割構造とされた第1操作部材20は、図1及び図3に示すように下方へ膨らんだオフ位置と、図2に示すように係るふくらみのないほぼ平坦な中折れ状態のオン位置との間で変位可能に設けられている。
第2操作部材22は、使用者が把持した手の主として人差し指をあてがうことができる程度の比較的短尺なトリガ形式のスイッチレバーで、その後部に設けた支軸部22cを介して本体ハウジング2の下面に上下に傾動操作可能に支持されている。第1操作部材20の後ろ側に第2操作部材22がほぼ連なる状態に配置されている。
第2操作部材22の前部に第2作動部22aが設けられている。この第2作動部22aも作動レバー25の下側に位置している。
作動レバー25は、支軸26を介して上下に傾動可能な状態で本体ハウジング2に支持されている。作動レバー25の後部が、電気スイッチ16の作動ボタン16aに当接されている。作動ボタン16aが上方へ押し込まれると電気スイッチ16がオンして電動モータ14が起動する。
電気スイッチ16には、出力可変型のバリアブルスイッチが用いられている。この電気スイッチ16の作動ボタン16aは突き出し側(オフ側)にばね付勢されている。この作動ボタン16aの押し込み量の変化に伴って当該電気スイッチ16の出力電圧が変化する。作動ボタン16aのオフ側へのばね付勢力によって、作動レバー25がオフ側(図1において反時計回り方向)に傾動する方向に間接的に付勢されている。作動レバー25が間接的にオフ側に付勢されることにより、第1操作部材20の大型レバー部21と第2操作部材22がそれぞれ下方へ傾動する方向(オフ側)に付勢されている。大型レバー部21が付勢される結果、小型レバー部23も作動レバー25によって間接的にオフ側に付勢されている。
本体前部11の第1把持部G1を把持した左手LH(又は右手RH)の例えば小指で第1操作部材20の小型レバー部23を作動ボタン16aの間接付勢力に抗して上方へ引き操作すると、作動レバー25がオン側に押し上げられて作動ボタン16aが上方へ押し込まれ、従って電気スイッチ16がオンして電動モータ14が起動する。また、本体後部12の第3把持部G3を把持した右手RH(又は左手LH)の主として人差し指で第2操作部材22を作動ボタン16aの間接付勢力に抗して上方へ引き操作すると作動レバー25がオン側に押し上げられて作動ボタン16aが上方へ押し込まれ、従ってこの場合も電気スイッチ16がオンして電動モータ14が起動する。このように、第1操作部材20の小型レバー部23又は第2操作部材22の一方がオン操作されると、両操作部材20,22に共通の電気スイッチ16がオンして電動モータ14が起動する。
上記したように電気スイッチ16にバリアブルスイッチが用いられているため、第1操作部材20の小型レバー部23若しくは第2操作部材22の引き操作量が徐々に大きくなると、電動モータ14の回転数が高くなって当該レシプロソー1の切断能力が高くなる。
第1操作部材20と第2操作部材22には、それぞれロックオフ機能が備え付けられている。第1操作部材20の小型レバー部23に、第1ロックオフレバー31が配置され、第2操作部材22の上側に第2ロックオフレバー32が配置されている。
第1操作部材20側の第1ロックオフレバー31は、支軸31aを介して前後に傾動操作可能な状態で小型レバー部23に支持されている。この第1ロックオフレバー31は、図1及び図3に示すようにその下部側を小型レバー部23から下方へ突き出し、上部側(規制部31b)を小型レバー部23から上方へ突き出して本体ハウジング2内に進入させた起立位置(ロックオフ位置)と、図2に示すように上部の規制部31b側を本体ハウジング2内に突き出さない倒れ位置(ロックオフ解除位置)との間を傾動可能に支持されている。この第1ロックオフレバー31は、捩りばね31cによって起立側のロックオフ位置側に付勢されている。
図1及び図3に示すように第1ロックオフレバー31がロックオフ位置に位置する状態では、その規制部31bが本体ハウジング2内に突き出して本体ハウジング2側(ギヤ台座部15aを保持するリブ2b)に干渉する状態となるため、大型レバー部21及び小型レバー23の双方について上方への引き操作(オン操作)が規制された状態となり、従って当該第1操作部材20がオフ位置にロックされたロックオフ状態となる。これに対して図2に示すように捩りばね31cに抗して第1ロックオフレバー31を図示時計回り方向に傾動操作すると、規制部31bが本体ハウジング2内に突き出さない状態となって大型レバー部21と小型レバー23の双方について上方への引き操作が許容される状態となり、従って当該第1操作部材20のロックオフ状態が解除された状態となる。
図2に示すようにこのロックオフ解除状態で第1操作部材20の大型レバー部21若しくは小型レバー23を上方へ引き操作すると作動レバー25が上方へ傾動して電気スイッチ16がオンし、従って電動モータ14が起動する。第1操作部材20の大型レバー部21と小型レバー23の双方の引き操作を解除すると、図1に示すように電気スイッチ16の作動ボタン16aの間接付勢力によって大型レバー部21と小型レバー23の双方がオフ位置側へ戻されるとともに、第1ロックオフレバー31が捩りばね31cによって自動的にロックオフ位置に戻される。
第2ロックオフレバー32は、第2操作部材22の上方であって第2把持部G2の後部寄りに配置されている。この第2ロックオフレバー32は長尺棒形をなし、本体ハウジング2の左右側部間に跨った状態に支持されている。この第2ロックオフレバー32は、図において紙面に直交する方向(左右方向)に移動操作することによりロックオフ位置とロックオフ解除位置に切り換え操作することができる。この第2ロックオフレバー32の長手方向ほぼ中央に規制部32aが設けられている。この規制部32aに対応して、第2操作部材22の前部には、係合部22bが設けられている。図1及び図2に示すように第2ロックオフレバー32がロックオフ位置に位置する状態では、その規制部32aが第2操作部材22の係合部22bの上方に進入するため、当該第2操作部材22の上方へのオン操作が規制されたロックオフ状態となる。
第2ロックオフレバー32を左方または右方(図において紙面に直交する方向)のロックオフ解除位置に押し込み操作すると、その規制部32aが係合部22bの上方から図において紙面に直交する方向に退避して第2操作部材22のオン位置側への傾動操作が許容されたロックオフ解除状態となる。第2ロックオフレバー32は、いわゆるクリック機構によりロックオフ位置とロックオフ解除位置の2位置で位置保持されるようになっている。この第2ロックオフレバー32をロックオフ解除位置に保持しておくことにより、そのオン操作(引き操作)について制約のない状態であって当該ロックオフ機構を解除した状態に保持しておくことができる。
以上のように構成した本実施形態の手持ち工具1によれば、工具本体部10の最前部である第1把持部G1に対応して第1操作部材20の小型レバー部23が配置され、第1把持部G1の後ろ側の第2把持部G2に対応して大型レバー部21が配置され、工具本体部10の最後部となる第3把持部G3に対応して第2操作部材22が配置されている。このため、従来は工具本体部の最前部を一方の手で把持する場合は必ず他方の手で後部側を把持して操作部材を引き操作する必要があり、最前部のみ片手で把持して用いることができなかったが、本実施形態の構成によれば、最前部の第1把持部G1を片手で把持した場合に第1操作部材20の小型レバー部23を当該片手の例えば小指で引き操作することができるので、従来にない用い方をすることができる。
また、第2把持部G2を一方の手で把持して片手で用いる場合でも当該一方の手で第1操作部材20の大型レバー部21を引き操作することができ、あるいは第3把持部G3を一方の手で把持して片手で用いる場合でも当該一方の手で第2操作部材22を引き操作することができ、第1〜第3把持部G1〜G3の全てについて片手で把持し、かつ操作部材を引き操作して工具本体部10を起動、停止させることができる。
さらに、工具本体部10を両手RH,LHで把持する場合であって、最前部の第1把持部G1若しくはその後ろ側の第2把持部G2を一方の手で把持し、最後部の第3把持部G3を他方の手で把持する場合であっても、第1操作部材20の大型レバー部21若しくは小型レバー部23あるいは第2操作部材22の何れかを操作すれば工具本体部10を起動させることができ、いずれの場合であっても良好な操作性を確保することができる。
さらに、第1及び第2操作部材20,22の引き操作により作動レバー25を介して単一の電気スイッチ16をオンオフ操作する構成であるので、コスト低減を図りつつ複数箇所での良好な操作性を確保することができる。
また、電気スイッチ16としていわゆるバリアブルスイッチが用いられているため、第1操作部材20又は第2操作部材22の引き操作量によって出力ロッド13の往復速度を無段階で変化させることができ、両手で把持した場合と片手で把持した場合の双方について当該手持ち工具1の作業性(使い勝手)をより一層高めることができる。
また、第1操作部材20と第2操作部材22の双方についてそれぞれロックオフ機能が設定されていることから、これらの不用意な操作や誤操作を未然に防止することができる。また、後ろ側の第2操作部材22については、ロックオフ機能に加えてこれを機能させないロックオフ機能無効化状態に保持する機能(ロックオフ機構について特別の解除操作をすることなく操作部材をオン操作可能とするロックオフ機能無効化機能)も併設されていることから、その迅速な操作性及び利便性も確保されている。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、機長方向に3箇所の把持部(第1〜第3把持部G1〜G3)を設定し、これに対応して3つの操作部材(第1操作部材20の大型レバー部21と小型レバー部23と第2操作部材22)を配置する構成を例示したが、中央の第2把持部G2を省略し、これに合わせて大型レバー部21を省略した構成としてもよい。また、4箇所以上の把持部を設定し、これに対応して4つ以上の操作部材を配置する構成としてもよい。
また、ロックオフ機能及びロックオフ機能無効化機能は必要に応じて設ければよく、省略することもできる。
さらに、第1操作部材20と第2操作部材22によって単一の電気スイッチ16をオンオフ操作する構成を例示したが、2つの操作部材についてそれぞれ個別の電気スイッチをオンオフ操作して電動モータ14を起動、停止させる構成としてもよい。
また、第1,2把持部G1,G2と第3把持部G3について個別の操作部材20,22を配置する構成を例示したが、全ての把持部G1〜G3の領域に沿って共通の第3操作部材35を配置する構成としてもよい。この第2実施形態に係る第3操作部材35が図4に示されている。前記した第1実施形態と同様の部材及び構成については同位の符号を用いてその説明を省略する。
図示するようにこの第3操作部材35は、最前部の第1把持部G1の後部付近から最後部の第3把持部G3の前部に至る長さを有しており、工具本体部10の機長の約三分の一よりも長い領域にわたる長さを有している。この第3操作部材35は、図4中白抜きの矢印で示すように電気スイッチ16の作動ボタン16aの移動方向に変位可能な状態で本体ハウジング2の下面に沿って支持されている。
この第3操作部材35の最前部には、第1把持部G1を把持した手の小指をあてがうための指当て部35gが設けられている。工具本体部10の最前部である第1把持部G1を把持した手の小指をこの指当て部35gにあてがって第3操作部材35を引き操作することができ、これにより第1把持部G1のみを片手で把持して当該手持ち工具1を用いることができる。第3操作部材35の指当て部35gが、第1実施形態における第1操作部材20の小型レバー部23に相当する。
第3操作部材35の指当て部35gの後ろ側には、中央の第2把持部G2を把持した手の人差し指と中指と薬指と小指の各指先をあてがうための指当て部35a〜35dが設けられている。この指当て部35a〜35dが設けられた範囲が、第2把持部G2に対応した前側操作部であり、これが第1実施形態における第1操作部材20の大型レバー部21に相当する。
この前側操作部の後ろ側には、第3把持部G3を把持した手の人差し指をあてがうための指当て部35eが連続かつ一体で設けられている。この指当て部35eが設けられた後ろ側の範囲が、第3把持部G3に対応した後ろ側操作部であり、これが第1実施形態における第2操作部材22に相当する。
この第3操作部材35の後部には作動部35fが設けられている。この作動部35fが電気スイッチ16の作動ボタン16aに当接されている。従って、第3操作部材35が図示後ろ側斜め上方へ引き操作されると、作動部35fが一体で同方向に変位し、その結果作動ボタン16aが押し込まれて電気スイッチ16がオンする。電気スイッチ16にはバリアブルスイッチが用いられているため、この第3操作部材35の引き操作量により電動モータ14の出力が変化し、従って出力ロッド13の往復動速度を無段階で変化させることができる。
また、作動ボタン16aがオフ側にばね付勢されているため、当該第3操作部材35はその引き操作を解除すると自動的にオフ側に戻される。
以上のように構成した第2実施形態に係る第3操作部材35は、最前部の第1把持部G1を把持した手(右手RH又は左手LH)で引き操作することができる。このため、従来工具本体部の最前部を一方の把持した場合には必ず他方の手で後部側を把持して当該他方の手でスイッチレバーを引き操作する必要があったが、例示した第3操作部材35を備える構成であれば、工具本体部10の最前部を把持して片手のみで当該手持ち工具1を用いることができるようになり、これによりその操作性を高めることができるとともに、この種の手持ち工具の使用形態を拡大することができる。
また、この第2実施形態に係る第3操作部材35によれば、工具本体部10の第1把持部G1と第3把持部G3を両手で把持した場合、第2把持部G2と第3把持部G3を両手で把持した場合、あるいは第2把持部G2若しくは第3把持部G3を片手で把持した場合のいずれであっても良好な操作性を確保することができる。
1…手持ち工具(レシプロソー)
2…本体ハウジング、2a…支軸部
10…工具本体部
11…本体前部
G1…第1把持部
G2…第2把持部
12…本体後部
G3…第3把持部
13…出力ロッド、13a…スライダ部
14…電動モータ、14a…出力ギヤ
15…往復動変換機構、15a…ギヤ台座部、15b…偏心ローラ
16…電気スイッチ、16a…作動ボタン
17…バッテリ
20…第1操作部材
21…大型レバー部、21a…第1作動部、21b…支軸部
22…第2操作部材、22a…第2作動部、22b…係合部、22c…支軸部
23…小型レバー部、23a…支持孔
24…連結軸
25…作動レバー
26…支軸
RH…右手、LH…左手
31…第1ロックオフレバー、31a…支軸、31b…規制部、31c…捩りばね
32…第2ロックオフレバー、32a…規制部

Claims (6)

  1. 使用者が手に持って用いる手持ち式の工具であって、機長方向前側から第1〜第3把持部が設定されており、少なくとも最前部の第1把持部に対応して工具本体部の起動操作用の操作部材が配置された手持ち工具。
  2. 請求項1記載の手持ち工具であって、第1〜第3把持部のそれぞれに対応して工具本体部の起動操作用の操作部材を備えた手持ち工具。
  3. 請求項2記載の手持ち工具であって、前記第1〜第3把持部に対応する全ての操作部材で単一の電気スイッチをオンオフ操作して前記工具本体部の起動、停止を行う構成とした手持ち工具。
  4. 請求項3記載の手持ち工具であって、前記電気スイッチには、作動ボタンの操作量により出力電圧が変化するバリアブルスイッチが用いられており、前記操作部材の操作量によって前記工具本体部の出力が無段階で変化する構成とした手持ち工具。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した手持ち工具であって、少なくとも一つの操作部材について、解除操作を条件として当該操作部材のオン操作を可能とし、該操作部材のオフ操作により該操作部材をオフ位置にロックする自動復帰形のロックオフ機構を備えた手持ち工具。
  6. 請求項5記載の手持ち工具であって、前記自動復帰形のロックオフ機構に加えて若しくは代えて、ロックオフ解除位置に保持可能な位置保持形のロックオフ機構を備えた手持ち工具。
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