JP5534096B1 - 排水管の補修装置及び補修方法 - Google Patents

排水管の補修装置及び補修方法 Download PDF

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Abstract

【課題】一般家庭や集合住宅等において、浴室等の排水口から床下の横方向に配管を敷設している場合のように、排水口の直下に配管の曲がり部を有する場合であっても、老朽化等によって腐食又は損傷した排水トラップや排水口の内壁に補修用のライナー層を施すことを可能とした排水管の補修装置及び補修方法を提供する。
【解決手段】ライニング反転器の内部にライニングクロスチューブを挿入し、ライニングチューブの下端部を折り返してライニング反転器の下端部の外周に締結すると共に、該ライニング反転器の下端部を排水口の上端に設置した状態で、ライニングクロスを排水口の外周に被せ、ライニング反転器の内部に圧縮エアーを注入することによって、ライニングクロスチューブを反転しながら配管の内部を進入さ、ライニングチューブの膨張によってライニングクロスを配管の内壁に付着する。
【選択図】図6

Description

本発明は、老朽化等によって腐食又は損傷した排水トラップや排水口の内壁に補修用のライナー層を施すようにした排水管の補修装置及び補修方法に関する。
近年、集合住宅等のように床スラブの下部に敷設した排水トラップや排水口が老朽化等によって腐食又は損傷した場合、排水トラップや排水口を新規に取り替えるのではなく、その排水トラップや排水口の内部にライナー層を形成することによって補修を施すことが行われている。
このような補修方法について特許文献1を参照すると、この文献に記載されている「排水口、排水口の生産方法および補強部材」は、硬化性樹脂を含浸させた布材を管内にライナー層として貼り付けるようにしたものである。ところが、この補修方法は、硬化性樹脂を含浸させた布材を排水口から配管内の直下に落とし込んで挿入する方法であるため、配管が排水口から垂直方向に延びた形状である場合には補修可能である。しかしながら、配管を床下や階下の天井内に敷設している場合、排水口の下方に配管の曲がり部を有するため、この曲がり部から横方向の管内へライニングを行うことは不可能である。
ところで、一般家庭や集合住宅等においては、浴室等の排水口から床下の横方向に曲がり管を敷設している場合が多く、この曲がり部を構成する曲がり管と排水口の下部の直管との接続部、或いは曲がり管と床下の横方向に設けた横管との接続部等が最も漏水し易い箇所であるというのが現状である。しかしながら、上記の特許文献1の補修方法では、床下の曲がり管を含めた補修を行うことは不可能であるため、その対策が求められていたところである。
特許第3797989号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、一般家庭や集合住宅等において、浴室等の排水口から床下の横方向に配管を敷設している場合のように、排水口の直下に配管の曲がり部を有する場合であっても、老朽化等によって腐食又は損傷した排水トラップや排水口の内壁に補修用のライナー層を施すことによって補修を行うようにした排水管の補修装置及び補修方法を提供することを目的とする。
上記の問題を解決するために、本発明における請求項1に記載の排水管の補修装置は、建築物に設けられた排水口に接続されている直管、曲がり管、横管等の配管の内壁にライナー層を形成するようにした排水管の補修装置において、ライニングチューブの内部にライニング剤を含浸した筒状のライニングクロスを挿入してなるライニングクロスチューブを形成し、該ライニングクロスチューブの上部に絞り部を形成してワイヤを接続し、該ワイヤをライニング反転器の上部を閉塞した栓部材の挿通孔に挿通してワイヤを引き上げることにより、ライニング反転器の内部にライニングクロスチューブを挿入し、ライニングチューブの下端部を折り返してライニング反転器の下端部の外周に締結したことを特徴とする。
また、本発明における請求項2に記載の排水管の補修装置は、請求項1において、ライニングチューブの内部にライニング剤を含浸した筒状のライニングクロスを挿入してなるライニングクロスチューブを形成する際、ライニングチューブの上部の絞り部とライニングクロスの内方端部との間に空間を形成したことを特徴とする。
また、本発明における請求項3に記載の排水管の補修方法は、建築物に設けられた排水口に接続されている直管、曲がり管、横管等の配管の内壁にライナー層を形成するようにした排水管の補修方法において、ライニングチューブの内部にライニング剤を含浸した筒状のライニングクロスを挿入してなるライニングクロスチューブを形成し、該ライニングクロスチューブの上部に絞り部を形成してワイヤを接続し、該ワイヤをライニング反転器の上部を閉塞した栓部材の挿通孔に挿通してワイヤを引き上げることにより、ライニング反転器の内部にライニングクロスチューブを挿入し、ライニングチューブの下端部を折り返してライニング反転器の下端部の外周に締結すると共に、ライニング反転器の下端部を排水口の上端に設置した状態で、ライニングクロスの下端部を排水口の外周に被せ、ライニング反転器の内部に圧縮エアーを注入することによって、ライニングクロスチューブを反転しながら配管の内部を進入させると共に、ライニングチューブの膨張によってライニングクロスを配管の内壁に付着した後、ライニングクロスの硬化後に、ワイヤを上方に引き上げることによってライニングチューブを回収することを特徴とする。
また、本発明における請求項4に記載の排水管の補修装置は、建築物に設けられた排水トラップの内壁にライナー層を形成する際に用いる排水管の補修装置において、管本体の下部の外周に隙間をあけて外管が設けられると共に、管本体及び外管の内周に筒状のシリコンゴムが設けられたライニング押圧器を形成し、該ライニング押圧器のシリコンゴムの上部は管本体の上端に密閉状に締結する一方、シリコンゴムの下部は外管の下端外周に折り返して締結することによってシリコンゴムの上下部を密閉状に閉塞し、管本体と外管の隙間に圧縮エアーを注入可能とし、該ライニング押圧器のシリコンゴムの外周にライニング剤を含浸した筒状のライニングクロスを被せ、シリコンゴムの下方の余長分を押圧器の外管の内部に折り返したことを特徴とする。
さらに、本発明における請求項5に記載の排水管の補修方法は、建築物に設けられた排水トラップの内壁にライナー層を形成する際に用いる排水の補修方法において、管本体の下部の外周に隙間をあけて外管が設けられると共に、管本体及び外管の内周に筒状のシリコンゴムが設けられたライニング押圧器を形成し、該ライニング押圧器のシリコンゴムの上部は管本体の上端に密閉状に締結する一方、シリコンゴムの下部は外管の下端外周に折り返して締結することによってシリコンゴムの上下部を密閉状に閉塞し、管本体と外管の隙間に圧縮エアーを注入可能とし、該ライニング押圧器のシリコンゴムの外周にライニング剤を含浸した筒状のライングクロスを被せ、シリコンゴムの下方の余長分を押圧器の外管の内部に折り返して、該ライニング押圧器を排水トラップの排水口の外周に嵌め込んだ状態で、シリコンゴム内に圧縮エアーを注入して膨張したシリコンゴムによってライニングクロスを排水トラップの内壁に付着させ、ライニング剤の硬化後にライニング押圧器を取り除くことによって排水トラップの内壁にライナー層を形成することを特徴とする。
本発明の排水管の補修装置及び補修方法によれば、一般家庭や集合住宅等において、浴室等の排水口から床下の横方向に配管を敷設している場合のように、排水口の下部の直管、曲がり管、横管等を有する配管であっても、排水口の上方で行う作業のみによって、それらの配管の内壁にライナー層を形成することが可能である。
このため、特に、床下の曲がり管の前後の接続部に腐食又は損傷が生じて漏水が生じ易いという現状において、例えば、浴室のタイルやコンクリートを剥がしたりする作業を行うことなく、従来よりも短期間、且つ低コストで、上記の曲がり部を有する配管の補修が可能となる。
さらに、本発明の排水管の補修装置及び補修方法によれば、上記のような床下の配管のみならず、老朽化等によって腐食又は損傷した排水トラップの内壁のライニング補修を低コスト及び短期間で補修することが可能となる。
(a)は本発明の実施例1に使用するライニング反転器の外観図であり、(b)はライニングクロスチューブの外観図である。 (a)及び(b)は、本発明の実施例1に使用するライニングクロスにライニング剤を含浸させている状況を示す図である。 (a)は本発明の実施例1において、ライニング反転器内にライニングクロスチューブを収納した状態を示す図であり、(b)はライニングチューブの下端部を折り返して案内管の外周に被せた状態を示す図である。 (a)は本発明の実施例1において、ライニング反転器を排水口の上部に設置して、ライニングクロスの下端部を排水口の外周に被せた状態を示す図であり、(b)はライニング反転器の内部に圧縮エアーを注入した状況を示す図である。 (a)は本発明の実施例1において、ライニングチューブの下端部を折り返してライニング反転器の案内管の外周に被せると共に、ライニングクロスの下端部を排水口の外周に被せた状態を示す部分拡大断面図であり、(b)はライニング反転器の内部に圧縮エアーを注入した後にライニングクロスチューブが反転している状況を示す部分拡大断面図である。 本発明の実施例1において、直管、曲がり管、横管の内部で、ライニングクロスチューブが反転している終端位置における状況を示す部分拡大断面図である。 本発明の実施例1において、直管、曲がり管、横管の内壁にライニングクロスを付着して硬化させた後、ライニングチューブを回収している状況を示す図である。 本発明の実施例1において、直管、曲がり管、横管の内壁にライナー層を形成した状況を示す断面図である。 本発明の実施例2に使用するライニング押圧器を示す図であり、(a)はライニング押圧器の側面図、(b)はライニング押圧器の断面図、(c)はライニング押圧器のシリコンゴムを膨張させた状態を示す断面図である。 (a)は本発明の実施例2に使用するライニングクロスにライニング剤を含浸させている状況を示す図であり、(b)はライニング剤を含浸したライニングクロスをライニング押圧器に取り付けている状況を示す斜視図であり、(c)はその取付け後の状況を示す斜視図である。 (a)は本発明の実施例2に使用するライニング押圧器を排水トラップに取り付けている状況を示す断面図であり、(b)はライニング押圧器のシリコンゴムを膨張した状況を示す断面図である。 本発明の実施例1と実施例2によって、排水口の内壁と外周、排水トラップの内壁及び底部等にライナー層を形成した状況を示す断面図である。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1(a)に示すライニング反転器(以下、「反転器1」と云う)は、内部を透視可能な透明の合成樹脂等による長尺の管体2で形成し、その上部を栓部材3で閉塞すると共に、栓部材3の中央に貫通孔4を形成し、貫通孔4に、後述するライニングクロスチューブ5を牽引するワイヤ6を挿通した構成としている。このワイヤ6の途中にはストッパー6aが固定され、ストッパー6aを栓部材3の挿入口3aに係止させることによって、管体2の内部に注入した圧縮エアーが外部へ逃げないようにし、また、ライニングクロスチューブ5の反転終端位置を決めるようにしている。
また、反転器1の管体2の上側部には、管体2の内部に圧縮エアーを注入するための注入口7が取り付けられ、注入口7に設けられたエアー調整レバー7aを調整することによって、管体2内の圧力を調整し、管体2内に挿入したライニングクロスチューブ5の反転速度を調整するようにしている。
さらに、反転器1の管体2の下部には案内管10が取替え可能に設けられている。この案内管10は、図3(b)に示すように、管体2内に挿入したライニングクロス8の外被であるライニングチューブ9の下端部9bを上方へ折り返して案内管10の外周に被せるものである。また、この案内管10の口径は、後述するライニング作業において、ライニングを行う排水口11の口径と同等とするのが好ましい。このため、予め、口径の異なる複数の案内管10を用意しておき、排水口11の口径に応じて取り替えるようにしてもよい。
図1(b)に示すライニングクロスチューブ5は、補修すべき排水口11(図5(a)、(b)参照)の内壁に沿ってライニングクロス8を付着するように、排水口11の内径と同様の口径を有するライニングクロス8をライニングチューブ9の内部に挿入することによって構成されている。
上記のライニングクロス8は、筒状の布材にライニング剤を含浸させた状態でライニングチューブ9の内部に挿入する。なお、ライニング剤としては、例えば、エポキシ樹脂等の硬化性樹脂を使用すると良い。ただし、このライニング剤は、上記の材料に限定されるものではなく、他の適する材料を用いることも可能である。また、ライニングチューブ9は、圧縮エアーによって内部を膨張又は収縮することが可能な強靭なビニールチューブより形成してあり、その内部に挿入したライニングクロス8の挿入状況を外部から目視できるように透明のビニール材より形成するのが好ましい。また、ライニングチューブ9の下部は開放されているが、図1(b)に示すように、上部は小径に絞った状態(絞り部9a)で閉塞され、その端部に牽引線材12が固定され、この牽引線材12の端部に接続用リング13bを取り付けた構成としている。
上記の構成において、図1(b)に示すように、ライニングクロス8はライニングチューブ9よりも短尺に形成し、ライニングクロス8をライニングチューブ9の内部に挿入した状態で、ライニングチューブ9の絞り部9aとライニングクロス8の内方端部との間にライニングクロス8が存在しない空間9cを形成する一方、ライニングクロス8とライニングチューブ9の下端は略そろえた状態にする。
次に、上記のように構成された反転器1を用いて、図4(a)及び(b)に示すように、浴室等の床材14の下部に設けられた曲がり部15を有する排水口11を補修する方法について述べる。
図2(a)に示すように、ライニングクロス8をライニングチューブ9内に挿入した状態で、ライニングチューブ9の開口側からロート16を使ってエポキシ樹脂等の硬化性樹脂によるライニング剤17をライニングチューブ9内に流し込む。
次いで、図2(b)に示すように、ライニングチューブ9の上面から含浸ローラ18を押圧しながら均すことによって、ライニングチューブ9内のライニングクロス8にライニング剤17を含浸させる。
次に、図3(a)に示すように、反転器1の栓部材3の挿通孔3aに挿通してあるワイヤ6を管体2の下方の開口部から引き出し、ワイヤ6の接続用リング13aとライニングチューブ9の端部に設けた牽引線材12の接続用リング13bとを接続した状態で、ワイヤ6を上方へ牽引することによってライニングクロスチューブ5を反転器1内に収納する。その収納状態としては、ライニングチューブ9の下端部9bが反転器1の下端から露出した状態にする必要がある。
この状態で、図3(b)に示すように、ライニングチューブ9の下端部9bを上方へ折り返して案内管10の外周に被せ、折り返した部位の外周を結束バンド19等で固定することによって、案内管10の内部からエアーが漏れないようにする(図5(a)参照)。
次いで、図4(a)及び図4(a)の部分拡大図である図5(a)に示すように、上記のように案内管10から下方に出たライニングクロス8の下端部8a(図3(b)参照)を補修すべき排水口11の外周に被せた状態にする。また、反転器1の下端部(案内管10)は排水口11の上端に当てた状態にする。
この状態で、図4(b)に示すように、圧縮エアーAの供給用ホース30を注入口7に接続し、エアー調整レバー7aを調整して注入口7より反転器1の内部に圧縮エアーAを注入すると、その反転器1の内部に収納されたライニングクロスチューブ5が圧縮エアーAで押圧される。このとき、ワイヤ6を上方に引く力を保持した状態で下方へ送り込むことにより、図5(b)に示すように、反転器1内に充満した圧縮エアーAがライニングクロスチューブ5の外周を均等に下方へ押圧することによって、ライニングクロスチューブ5を反転させながら下方へと進入させることが可能となる。
この状態で、図6に示すように、引き続き圧縮エアーAを反転器1の内部に送り込むことによってライニングクロスチューブ5を反転させることにより、ライニングクロス8がライニングチューブ9の外周を囲繞した反転状態で排水口11の下部の直管20の内部を下方へ進み、曲がり管21の内部を通過して横管22の内部へ進入する。このとき、上記の直管20、曲がり管21、横管22の内部を反転しつつ進行したライニングクロスチューブ5は、内部の圧縮エアーAによって膨張することにより、ライニングクロス8を各配管の内壁に沿って押圧し、ライニングクロス8に含浸したライニング剤17によってライニングクロス8を各配管の内壁へ付着させる。
また、図1(a)で説明したように、ライニングチューブ9の絞り部9a側の内部にライニングクロス8が存在しない空間9cを形成してあるため、図6に示すように、ライニングチューブ9の膨張部分によって、ライニングクロス8の全長を均等に各配管の内壁側へ押圧して付着させることが可能となる。
次いで、上記のように、ライニングチューブ9を膨張した状態を所定時間だけ保持することにより、ライニングクロス8の硬化を進める。その後、図7に示すように、ワイヤ6を上方へ引き上げることによって、ライニングクロス8からライニングチューブ9を剥がしながら上方へと引き込む。さらに、ライニングチューブ9が排水口11の上方へ到った後に、反転器1を排水口11の上部から取り外すことによって、ライニングチューブ9のみを回収することが可能となる。
本実施例では、このような補修方法によって、図8に示すように、上記の排水口11の内外、曲がり管21の内壁、及び横管22の内壁に、ライニング剤17が硬化したライニングクロス8によるライナー層23を形成することが可能となる。
実施例2に用いるライニング押圧器(以下「押圧器24」と云う)は、図12に示すように、排水トラップ26の排水口11の外周、底部、及び内壁全体にライナー層34を形成する際に使用するものである。
押圧器24の構造は、図9(a)〜(c)に示すように、管本体25の下部の外周に隙間27aをあけて外管27が設けられ、管本体25及び外管27の内周に筒状のシリコンゴム28が設けられた構成を有する。
また、シリコンゴム28の上部はその短尺部28aを管本体25の上端外周に折り返してベルト29aで密閉状に締結する。一方、シリコンゴム28の下部は長尺部28bを外管27の下端外周に折り返してベルト29bで締結することにより、シリコンゴム28を上下のベルト29a、29bで密閉状に閉塞した状態としている。
さらに、外管27の上側部には、外部のコントロールボックス(不図示)からのホース30を接続して圧縮エアーを注入する注入口31やエアー抜きコック32及び圧力計等が設けられ、管本体25と外管27の隙間27aを介して管本体25の内部に圧縮エアーを注入することが可能とされている。
なお、図9(c)に示すように、上記の押圧器24の注入口31にホース30を接続して、注入口31から圧縮エアーを注入すると、このエアーの注入によってシリコンゴム28は管本体25の内方及び外管27の外方にて膨張することとなる。
以下、上記の押圧器24を用いて、図12に示すように、排水口11の外周及び排水トラップ26の内壁にライナー層34を形成する補修方法について説明する。
まず、図10(b)、(c)に示すように、押圧器24のシリコンゴム28の外周にライニングクロス33を被せる。このライニングクロス33は、図10(a)に示すように、ライニング剤17を染み込ませた状態で十分に揉みほぐすことによって、ライニング剤17をライニングクロス33にムラがないように含浸させる必要がある。なお、ライニング剤17としては、実施例1と同様に、エポキシ樹脂等の硬化性樹脂を使用すると良い。
次いで、図10(b)、(c)に示すように、上記のライニング剤17を含浸したライニングクロス33を押圧器24のシリコンゴム28の外周に被せる。このとき、ライニングクロス33の下方に余長を作り、その余長分(折込部33a)を押圧器24の外管27の内部に折り込んでおくようにする。
そして、図11(a)に示すように、上記のシリコンゴム28をセットした押圧器24の外管27の内部を排水口11の外周に嵌め込んだ状態にする。次いで、図11(b)に示すように、押圧器24の注入口31にホース30を接続して圧縮エアーを注入すると、シリコンゴム28は管本体25の内方及び外管27の外方にて膨張する。これによって、図11(b)に示すように、膨張したシリコンゴム28は、ライニングクロス33を排水口11の外周及び排水トラップ26の内壁の方向に押圧して、これらの排水口11の外周及び排水トラップ26の内壁や底部等にライニング剤17が含浸したライニングクロス33を付着させる。
次いで、所定時間後に、ライニングクロス33のライニング剤17が硬化したのを確認した後、エアー抜きコック32を開けて、押圧器24内の圧縮エアーを抜き、シリコンゴム28を縮小させてから押圧器24を取り外す。このような本実施例の補修方法によって、図12に示すように、排水口11の外周及び排水トラップ26の内壁や底部等にライナー層34を形成することが可能となる。
本発明の排水管の補修装置及び補修方法は、一般家庭や集合住宅等において、浴室等の排水口から床下の横方向に配管を敷設している場合のように、排水口の直下に配管の曲がり部を有する場合であっても、老朽化等によって腐食又は損傷した排水トラップや排水口の内壁に補修用のライナー層を施すことによって補修を行うようにした排水管の補修装置及び補修方法として利用可能である。
1 ライニング反転器(反転器)
2 管体
3 栓部材
3a 挿入口
4 貫通孔
5 ライニングクロスチューブ
6 ワイヤ
6a ストッパー
7 注入口
7a エアー調整レバー
8 ライニングクロス
8a ライニングクロスの下端部
9 ライニングチューブ
9a 絞り部
9b ライニングチューブの下端部
9c 空間
10 案内管
11 排水口
12 牽引線材
13a ワイヤ側の接続用リング
13b ライニングチューブ側の接続用リング
14 床材
15 曲がり部
16 ロート
17 ライニング剤
18 含浸ローラ
19 結束バンド
20 直管
21 曲がり管
22 横管
23 ライナー層
24 ライニング押圧器(押圧器)
25 管本体
26 排水トラップ
27 外管
27a 隙間
28 シリコンゴム
28a シリコンゴムの短尺部
28b シリコンゴムの長尺部
29a 上側のベルト
29b 下側のベルト
30 ホース
31 注入口
32 エアー抜きコック
33 ライニングクロス
33a ライニングクロスの折込部
34 ライナー層
A 圧縮エアー

Claims (5)

  1. 建築物に設けられた排水口に接続されている直管、曲がり管、横管等の配管の内壁にライナー層を形成するようにした排水口の補修用ライニング装置において、ライニングチューブの内部にライニング剤を含浸した筒状のライニングクロスを挿入してなるライニングクロスチューブを形成し、該ライニングクロスチューブの上部に絞り部を形成してワイヤを接続し、該ワイヤをライニング反転器の上部を閉塞した栓部材の挿通孔に挿通してワイヤを引き上げることにより、ライニング反転器の内部にライニングクロスチューブを挿入し、ライニングチューブの下端部を折り返してライニング反転器の下端部の外周に締結したことを特徴とする排水管の補修装置。
  2. ライニングチューブの内部にライニング剤を含浸した筒状のライニングクロスを挿入してなるライニングクロスチューブを形成する際、ライニングチューブの上部の絞り部とライニングクロスの内方端部との間に空間を形成したことを特徴とする請求項1記載の排水管の補修装置。
  3. 建築物に設けられた排水口に接続されている直管、曲がり管、横管等の配管の内壁にライナー層を形成するようにした排水口の補修方法において、ライニングチューブの内部にライニング剤を含浸した筒状のライニングクロスを挿入してなるライニングクロスチューブを形成し、該ライニングクロスチューブの上部に絞り部を形成してワイヤを接続し、該ワイヤをライニング反転器の上部を閉塞した栓部材の挿通孔に挿通してワイヤを引き上げることにより、ライニング反転器の内部にライニングクロスチューブを挿入し、ライニングチューブの下端部を折り返してライニング反転器の下端部の外周に締結すると共に、ライニング反転器の下端部を排水口の上端に設置した状態で、ライニングクロスの下端部を排水口の外周に被せ、ライニング反転器の内部に圧縮エアーを注入することによって、ライニングクロスチューブを反転しながら配管の内部を進入させると共に、ライニングチューブの膨張によってライニングクロスを配管の内壁に付着した後、ライニングクロスの硬化後に、ワイヤを上方に引き上げることによってライニングチューブを回収することを特徴とする排水管の補修方法。
  4. 建築物に設けられた排水トラップの内壁にライナー層を形成する際に用いる排水トラップのライニング装置において、管本体の下部の外周に隙間をあけて外管が設けられると共に、管本体及び外管の内周に筒状のシリコンゴムが設けられたライニング押圧器を形成し、該ライニング押圧器のシリコンゴムの上部は管本体の上端に密閉状に締結する一方、シリコンゴムの下部は外管の下端外周に折り返して締結することによってシリコンゴムの上下部を密閉状に閉塞し、管本体と外管の隙間に圧縮エアーを注入可能とし、該ライニング押圧器のシリコンゴムの外周にライニング剤を含浸した筒状のライニングクロスを被せ、シリコンゴムの下方の余長分を押圧器の外管の内部に折り返したことを特徴とする排水管の補修装置。
  5. 建築物に設けられた排水トラップの内壁にライナー層を形成する際に用いる排水の補修方法において、管本体の下部の外周に隙間をあけて外管が設けられると共に、管本体及び外管の内周に筒状のシリコンゴムが設けられたライニング押圧器を形成し、該ライニング押圧器のシリコンゴムの上部は管本体の上端に密閉状に締結する一方、シリコンゴムの下部は外管の下端外周に折り返して締結することによってシリコンゴムの上下部を密閉状に閉塞し、管本体と外管の隙間に圧縮エアーを注入可能とし、該ライニング押圧器のシリコンゴムの外周にライニング剤を含浸した筒状のライングクロスを被せ、シリコンゴムの下方の余長分を押圧器の外管の内部に折り返して、該ライニング押圧器を排水トラップの排水口の外周に嵌め込んだ状態で、シリコンゴム内に圧縮エアーを注入して膨張したシリコンゴムによってライニングクロスを排水トラップの内壁に付着させ、ライニング剤の硬化後にライニング押圧器を取り除くことによって排水トラップの内壁にライナー層を形成することを特徴とする排水管の補修方法。
JP2013201135A 2013-09-27 2013-09-27 排水管の補修装置及び補修方法 Active JP5534096B1 (ja)

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