JP5532411B2 - 現像装置、並びに、これを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、並びに、これを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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発明は、トナー及びキャリアを含む二成分現像剤を用いる現像装置、並びに、これを備えたプロセスカートリッジ、及び、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に関するものである。
この種の現像装置は、その装置内部に現像剤循環搬送路を有し、現像剤循環搬送路内で二成分現像剤(以下、単に「現像剤」という。)を循環搬送することで現像剤を繰り返し利用する。この現像装置においては、一般に、現像剤循環搬送路中に、現像剤担持体に沿って現像剤担持体回転軸方向に延びる現像剤供給搬送路を有している。この現像装置では、現像剤供給搬送路中を搬送されている現像剤を、回転している現像剤担持体の表面に担持させ、現像剤担持体の回転により現像剤を現像領域へ供給する。従来の現像装置の中には、現像領域でトナーを消費した現像済み現像剤を再び現像剤供給搬送路へ戻す供給回収一体方式を採用するものがある。この供給回収一体方式の現像装置は、現像剤供給搬送路を流れる現像剤のトナー濃度が現像剤搬送方向下流(以下、単に「下流」という。)側ほど低くなるため、現像領域に供給される現像剤において現像剤担持体回転軸方向にトナー濃度のムラが生じるという欠点がある。このようなトナー濃度のムラは、記録材上に形成される画像の濃度ムラとなって現れやすいので、解消することが望まれる。
この欠点を解消し得る現像装置としては、現像領域でトナーを消費した現像済み現像剤を現像剤供給搬送路とは別の搬送路である現像剤回収搬送路へ回収する供給回収分離方式を採用するものがある(例えば特許文献1)。この供給回収分離方式の現像装置は、現像剤供給搬送路を流れる現像剤のトナー濃度が現像剤搬送方向にわたって一定に維持される。よって、現像領域に供給される現像剤において現像剤担持体回転軸方向にトナー濃度のムラが生じることはなく、上述した欠点が解消される。
特許文献2には、使用開始前の現像剤(初期現像剤)を現像装置の現像剤循環搬送路内に予め収容してその循環搬送路をシール部材で封止しておき、使用開始時にそのシール部材を取り外すことで現像装置の使用が可能になる画像形成装置が開示されている。この画像形成装置においては、シール部材を簡単に引き抜いて剥がすことができるように工夫されているので、使用開始時のセットアップ作業の負担が少ない。しかも、シール部材によって初期現像剤が外気に触れることが防止されているため、当該画像形成装置が使用開始前に厳しい保管環境下に置かれても、初期現像剤の劣化が少ない。
ところが、初期現像剤を現像装置の循環搬送路内に収容してシール部材で封止する構成を採用した従来の現像装置は、いずれも供給回収一体方式の現像装置であり、供給回収分離方式の現像装置においてはこのような構成が採用されていなかった。これは次の理由による。
すなわち、供給回収一体方式の現像装置において、初期現像剤が収容される循環搬送路と現像装置外部とを連通させる経路は、現像剤供給搬送路(循環搬送路の一部)内の現像剤を現像剤担持体へ供給するための開口部を通じた経路のみである。よって、シール部材による封止箇所は、この開口部だけでよい。これに対し、供給回収分離方式の現像装置において、循環搬送路と現像装置外部とを連通させる経路は、現像剤供給搬送路(循環搬送路の一部)内の現像剤を現像剤担持体へ供給するための供給用開口部を通じた経路だけでなく、現像剤担持体からの現像済み現像剤を現像剤回収搬送路(循環搬送路の一部)内へ回収するための回収用開口部を通じた経路も存在する。そのため、供給回収分離方式の場合、供給回収一体方式よりも広い範囲をシール部材で封止する必要がある。一般に、封止する範囲が広くなればなるほど、その封止安全性が低下する。よって、従来は、初期現像剤の漏れを確実に防ぐ観点から、供給回収分離方式の現像装置では初期現像剤を現像装置の循環搬送路内に収容してシール部材で封止する構成が採用されていなかった。
しかしながら、近年、供給回収分離方式においても、初期現像剤を現像装置の循環搬送路内に収容してシール部材で封止する構成の採用についての要望が高まっており、その要望への対処が求められている。
なお、供給回収分離方式の現像装置は、現像剤供給搬送路の下流端と現像剤回収搬送路の上流端とを接続し、かつ、現像剤供給搬送路の上流端と現像剤回収搬送路の下流端とを接続した循環搬送路を有するものに限らず、その循環搬送路内に更に別の搬送路を有するものも存在する。例えば、現像剤供給搬送路の下流端と現像剤回収搬送路の下流端と更に別の搬送路の上流端とを接続し、かつ、当該別の搬送路の下流端と現像剤供給搬送路の上流端とを接続した循環搬送路を有するものがある。このような循環搬送路を有する供給回収分離方式の現像装置においても、上述した要望への対処が求められる。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、初期現像剤を現像装置の循環搬送路内に収容してシール部材で封止する構成を採用しても、初期現像剤の漏れが起きにくい供給回収分離方式の現像装置、並びに、これを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、現像剤担持体に沿って現像剤担持体回転軸方向に延びる現像剤供給搬送路中を搬送部材によって搬送されているトナーとキャリアとを含んだ二成分現像剤を、回転している該現像剤担持体の表面に担持させることにより、該現像剤担持体の表面に担持された二成分現像剤を現像領域へ搬送し、現像領域にて二成分現像剤中のトナーを潜像担持体表面上の潜像に付着させて該潜像の現像処理を行うとともに、現像領域を通過した二成分現像剤を該現像剤担持体から該現像剤供給搬送路とは別の搬送路である現像剤回収搬送路内に回収する現像装置において、上記現像剤供給搬送路の現像剤搬送方向下流側端部まで搬送された二成分現像剤を、上記現像剤回収搬送路を介して又は該現像剤回収搬送路とは別の搬送路を介して、該現像剤供給搬送路の現像剤搬送方向上流側端部へ搬送する循環搬送機構を有しており、使用開始前の二成分現像剤が上記現像剤回収搬送路の内部に収容されており、上記現像剤担持体から上記現像剤回収搬送路の内部に二成分現像剤を回収するために該現像剤担持体と該現像剤回収搬送路の内部とを連通させる該現像剤回収搬送路の回収用開口部を塞ぐ第1シール部材と、該現像剤回収搬送路と該現像剤回収搬送路以外の搬送路との間で二成分現像剤の受け渡しを行うための該回収用開口部以外の連通口を塞ぐ第2シール部材とを、現像装置本体から取り外し可能に設け、上記第1シール部材及び上記第2シール部材を現像装置本体から取り外すことで、上記使用開始前の二成分現像剤を使用した現像処理の実施が可能となることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、現像剤担持体に沿って現像剤担持体回転軸方向に延びる現像剤供給搬送路中を搬送部材によって搬送されているトナーとキャリアとを含んだ二成分現像剤を、回転している該現像剤担持体の表面に担持させることにより、該現像剤担持体の表面に担持された二成分現像剤を現像領域へ搬送し、現像領域にて二成分現像剤中のトナーを潜像担持体表面上の潜像に付着させて該潜像の現像処理を行うとともに、現像領域を通過した二成分現像剤を該現像剤担持体から該現像剤供給搬送路とは別の搬送路である現像剤回収搬送路内に回収する現像装置において、上記現像剤供給搬送路の現像剤搬送方向下流側端部まで搬送された二成分現像剤を、上記現像剤回収搬送路を介して又は該現像剤回収搬送路とは別の搬送路を介して、該現像剤供給搬送路の現像剤搬送方向上流側端部へ搬送する循環搬送機構を有しており、上記現像剤供給搬送路の内部の二成分現像剤を上記現像剤担持体へ供給するために該現像剤担持体と該現像剤供給搬送路の内部とを連通させる該現像剤供給搬送路の供給用開口部を塞ぐ第1シール部材と、該現像剤供給搬送路と該現像剤供給搬送路以外の搬送路との間で二成分現像剤の受け渡しを行うための該供給用開口部以外の連通口を塞ぐ第2シール部材とを、現像装置本体から取り外し可能に設け、使用開始前の二成分現像剤を上記現像剤供給搬送路の内部に収容し、上記第1シール部材及び上記第2シール部材を現像装置本体から取り外すことで、該二成分現像剤を使用した現像処理の実施が可能となることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の現像装置において、上記第1シール部材及び上記第2シール部材の少なくとも一方は、現像装置内部で現像ケーシングに対して引き剥がし可能に接着されるシール部と、該シール部の現像剤担持体回転軸方向一端側から延出した延出部とから構成されており、かつ、該延出部を該シール部の接着面とは反対側に折り曲げることで該延出部の自由端部を現像剤担持体回転軸方向他端側の現像ケーシングから現像装置外部に露出させた状態で取り付けられていることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の現像装置において、上記第1シール部材及び上記第2シール部材の両方とも、上記シール部と上記延出部とから構成され、かつ、該延出部の自由端部が現像剤担持体回転軸方向他端側の現像ケーシングから現像装置外部に露出させた状態で取り付けられており、上記第1シール部材及び上記第2シール部材における上記延出部の自由端部は、現像剤担持体回転軸方向の同じ側の現像ケーシングから露出していることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の現像装置において、上記第1シール部材及び上記第2シール部材における上記延出部の自由端部は、現像装置外部で互いに連結されていることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像装置において、上記第1シール部材は、現像装置内部の現像ケーシング部分に固定されて該第1シール部材が塞ぐ回収用開口部又は供給用開口部を形成する枠体に対し、該開口部を覆うように引き剥がし可能に接着されたものであることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の現像装置において、上記第1シール部材は、使用開始前の二成分現像剤が収容される上記現像剤回収搬送路又は上記現像剤供給搬送路に対面する現像ケーシング部分に対して引き剥がし可能に接着されていることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、潜像担持体と該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置とを一体的に支持し、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成されたプロセスカートリッジにおいて、上記現像装置として、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の現像装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、潜像担持体と、該潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、トナー及びキャリアを含む二成分現像剤により該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置とを有し、該現像装置により該潜像担持体上に形成されたトナー像を最終的に記録材へ転移させて、該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、上記現像装置として、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の現像装置を用いたことを特徴とするものである。
請求項1に係る発明では、供給回収分離方式の現像装置において、使用開始前の二成分現像剤を現像剤回収搬送路の内部に収容する。そして、現像剤担持体と現像剤回収搬送路の内部とを連通させる現像剤回収搬送路の回収用開口部を第1シール部材で塞ぐ。また、その現像剤回収搬送路とこの現像剤回収搬送路以外の搬送路との間で二成分現像剤の受け渡しを行うための連通口(回収用開口部以外の連通口)も、第2シール部材で塞ぐ。この連通口は、現像装置内を循環する現像剤の循環搬送路を構成するものであり、その開口部の面積は、現像剤担持体と現像剤供給搬送路の内部とを連通させる供給用開口部の面積よりもずっと小さいものである。よって、本発明によれば、第2シール部材で供給用開口部を塞ぐことで現像剤供給搬送路を封止する場合よりも、その封止する範囲が小さいので、その封止安全性は高いものとなる。
請求項2に係る発明では、供給回収分離方式の現像装置において、使用開始前の二成分現像剤を現像剤供給搬送路の内部に収容する。そして、現像剤担持体と現像剤供給搬送路の内部とを連通させる現像剤供給搬送路の供給用開口部を第1シール部材で塞ぐ。また、その現像剤供給搬送路とこの現像剤供給搬送路以外の搬送路との間で二成分現像剤の受け渡しを行うための連通口(供給用開口部以外の連通口)も、第2シール部材で塞ぐ。この連通口は、現像装置内を循環する現像剤の循環搬送路を構成するものであり、その開口部の面積は、現像剤担持体と現像剤回収搬送路の内部とを連通させる回収用開口部の面積よりもずっと小さいものである。よって、本発明によれば、第2シール部材で回収用開口部を塞ぐことで現像剤回収搬送路を封止する場合よりも、その封止する範囲が小さいので、その封止安全性は高いものとなる。
以上、本発明によれば、初期現像剤を現像装置の循環搬送路内に収容してシール部材で封止する構成を採用しても、初期現像剤の漏れが起きにくいという優れた効果が得られる。
実施形態に係る複写機全体の概略構成図である。 同複写機における感光体ユニットの概略構成図である。 同複写機における現像装置の外観斜視図である。 使用開始前の同現像装置を、現像ローラ回転軸方向のおよそ中央で現像ローラ回転軸方向に対して垂直に切断したときの断面を模式的に表した断面図である。 使用開始前の同現像装置を、その現像剤回収搬送路の現像ローラ回転軸方向端部(図3中手前側の端部)で現像ローラ回転軸方向に対して垂直に切断したときの断面を模式的に表した断面図である。 同現像装置における回収用開口部を塞ぐ第1シール部材の概略構成図である。 現像ローラが取り外された状態において、第1シール部材31が引き抜かれる様子を示す説明図である。 同現像装置から第1シール部材及び第2シール部材を引き抜いている途中の様子を示す斜視図である。 同第1シール部材及び同第2シール部材の把持部が露出する側の端部を拡大した斜視図である。 使用開始前の他の例に係る現像装置を、現像ローラ回転軸方向のおよそ中央で現像ローラ回転軸方向に対して垂直に切断したときの断面を模式的に表した断面図である。
以下、本発明を画像形成装置であるタンデム型カラー複写機(以下、単に「複写機」という。)に適用した一実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係る複写機の構成及び動作について説明する。
図1は、本実施形態に係る複写機全体の概略構成図である。
この複写機は、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成するための複数の感光体ユニット3Y,3M,3C,3Kを備えている。感光体ユニット3Y,3M,3C,3Kは、それぞれ像担持体であるドラム状の感光体10Y,10M,10C,10Kを有している。
感光体ユニット3Y,3M,3C,3Kの下方には、感光体10Y,10M,10C,10Kを露光して静電潜像を形成する発光素子4Y,4M,4C,4Kを備えた光学ユニット40を設けている。また、感光体ユニット3Y,3M,3C,3Kの上方には、感光体ユニット3Y,3M,3C,3Kにより形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト20を備えている。中間転写ベルト20は、複数のローラにより張架され、感光体10Y,10M,10C,10K上に形成されたトナー像を中間転写ベルト20に転写する一次転写ローラ24Y,24M,24C,24Kを備えている。また、中間転写ベルト20の周囲には、記録材としての転写紙P上に転写されなかった中間転写ベルト20上の転写残トナーをクリーニングするベルトクリーニング装置26を備えている。さらに、中間転写ベルト20に転写されたトナー画像を転写紙Pに転写する二次転写ローラ25、紙転写ベルト27、転写紙上のトナー像を定着する定着ユニット6を備えている。また、感光体ユニット3Y,3M,3C,3Kの上方には、新しいトナーを充填されたトナーボトル7Y,7M,7C,7Kと、これらのトナーを各感光体ユニット3Y,3M,3C,3Kの現像装置に補給するトナー補給装置8Y,8M,8C,8Kを備えている。
図2は、感光体ユニット3の概略構成図である。
感光体ユニット3Y,3M,3C,3Kは、使用するトナーの色が異なる以外は、同じ構成であるため、以下、符号Y、M、C、Kの符号を省略して感光体ユニット3として説明する。感光体ユニット3は、感光体10、感光体10を帯電する帯電装置11、感光体10上の潜像を現像する現像装置12、感光体10上の残留トナーをクリーニングするクリーニング装置13等を備える。なお、感光体ユニット3は、これらを一体に支持し、装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジとして構成されている。
次に、この複写機において、カラー画像を得る動作について説明する。
まず、感光体ユニット3Yでは、感光体10Y,10M,10C,10Kが帯電装置11Y,11M,11C,11Kによって一様に帯電される。その後、発光素子4Y,4M,4C,4Kにより、画像情報に基づき走査露光されて感光体10Y,10M,10C,10K表面に静電潜像が形成される。感光体10Y,10M,10C,10K上の潜像は、現像装置12Y,12M,12C,12Kの各色のトナーによって現像されてトナー像として可視像化される。感光体10Y,10M,10C,10K上のトナー像は、各一次転写ローラ24Y,24M,24C,24Kの作用によって反時計回りに回転駆動される中間転写ベルト20上に順次重ねて転写される。このときの各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト20上の同じ位置に重ねて転写されるように、中間転写ベルト20の移動方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。一次転写終了後の感光体10Y,10M,10C,10Kは、クリーニング装置13Y,13M,13C,13Kによってその表面がクリーニングされ、次の画像形成に備えられる。
一方、転写紙Pは、レジストローラ対28によって所定のタイミングで中間転写ベルト20と二次転写ローラ25との間の二次転写部に搬送される。そして、二次転写部において、中間転写ベルト20上に形成されたトナー画像が転写紙Pに転写される。トナー画像が転写された転写紙Pは、定着ユニット6を通過することで画像定着が行われ、装置外に排出される。感光体10Y,10M,10C,10Kと同様に、中間転写ベルト20上に残った転写残のトナーは、中間転写ベルト20に接触するベルトクリーニング装置26によってクリーニングされる。
トナーボトル7Y,7M,7C,7Kに充填された新しいトナーは、トナー補給装置8Y,8M,8C,8Kに補給され、トナー補給装置8Y,8M,8C,8Kのトナーホッパ部に貯められる。そして、現像装置12Y,12M,12C,12K内にあるトナー濃度検知手段により現像装置内のトナー濃度が低いと判断された場合に、トナー補給装置8Y,8M,8C,8Kはトナーホッパ部から所定量のトナーを現像装置12Y,12M,12C,12Kに補給する。
次に、現像装置12について説明する。
現像装置12Y、12M、12C、12Kも、使用するトナーの色が異なる以外は、同じ構成であるため、符号を省略して現像装置12として説明する。
本実施形態の現像装置12は、現像剤担持体としての現像ローラ16に沿って現像ローラ回転軸方向(図2中紙面垂直方向)に延びる現像剤供給搬送路A中を搬送されているトナーTとキャリアCとを含んだ現像剤Gを、回転している現像ローラ16の表面に担持させることにより、現像ローラ16の表面に担持された現像剤Gを現像領域へ搬送し、現像領域にて現像剤中のトナーTを感光体10上の静電潜像に付着させて現像処理するものである。
現像装置12の現像ケーシングの一部は、現像ローラ16を露出させるために開口している。現像ケーシングから露出した現像ローラ16の部分は、感光体10に対して横方向(図2中左右方向)から近接して対向している。これにより、現像ローラ16と感光体10との対向領域に現像領域が形成される。現像ケーシング内の現像剤は現像ローラ16に担持されて現像領域へ搬送される。現像領域で感光体10の表面に形成されている静電潜像に現像剤中のトナーが付着してトナー像として顕像化される。
本実施形態における現像装置12は、図2に示すように、現像領域を通過した現像剤を現像ローラ16から現像剤供給搬送路Aとは別の搬送路である現像剤回収搬送路Bに回収する、いわゆる供給回収分離方式を採用している。現像装置12は、現像剤供給搬送路A内の現像剤を搬送するための供給搬送スクリュー18と、現像剤回収搬送路内の現像剤を搬送するための回収搬送スクリュー19とを備えている。現像剤供給搬送路及び現像剤回収搬送路は、現像ケーシングを仕切板14によって仕切ることで区分されている。
図3は、現像装置12の外観斜視図である。
図4は、使用開始前の現像装置12を、現像ローラ回転軸方向のおよそ中央で現像ローラ回転軸方向に対して垂直に切断したときの断面を模式的に表した断面図である。
図5は、使用開始前の現像装置12を、その現像剤回収搬送路の現像ローラ回転軸方向端部(図3中手前側の端部)で現像ローラ回転軸方向に対して垂直に切断したときの断面を模式的に表した断面図である。
本実施形態の現像装置12は、現像剤回収搬送路Bの下方に現像剤供給搬送路Aが配置された縦攪拌構成である。回収搬送スクリュー19によって現像剤回収搬送路Bの下流端まで搬送された現像剤は、現像剤回収搬送路の下流側端部の底面に開口した第1連通口を通じて現像剤供給搬送路Aの上流端に移動し、供給搬送スクリュー18によって現像剤供給搬送路Aの下流端まで搬送された現像剤は、図5に示すように、現像剤回収搬送路Bの上流側端部の底面に開口する第2連通口Dを通じて現像剤回収搬送路Bの上流端に移動する。
現像ローラ16は、円周方向に図示しない複数の磁石を配置したマグネットローラが内部に固定配置され、その周囲を円筒状のスリーブが回転軸と一体的に回転する構成となっている。スリーブは、アルミ等の非磁性の金属で形成されている。マグネットローラは、各磁石が所定の方向を向くように、例えば現像ケーシングに固定されている。現像ローラ16は、磁石の磁力によってスリーブの表面に引き付けた現像剤Gを担持し、これをスリーブの回転に伴って周方向へ搬送する。これらの磁石は、スリーブの表面に現像剤を穂立ちさせ、また穂切りなどさせるように磁界を形成するためのものである。
現像ローラ16と感光体10とは現像領域で直接には接触せずに、現像に適する一定の間隔(現像ギャップ)を保持して対向しており、磁石で穂立ちさせた現像剤を感光体10に接触させることで感光体表面の静電潜像にトナーを付着させて顕像化する。現像ローラ16のスリーブには電源が接続され現像バイアスが印加される。一方、感光体10を構成する最下層の導電性支持体は接地されている。こうして、現像領域には、キャリアから離脱したトナーを感光体10側へ移動させる電界を形成しておき、スリーブと感光体10の表面に形成された静電潜像との電位差によりトナーを感光体側に向けて移動させることに供している。
現像領域で現像を終えた現像剤は、マグネットローラの磁石の磁力によって現像ローラ16上に担持されたまま、現像ローラ16の回転に伴って現像ケーシングの内部へ搬送される。現像剤回収搬送路Bと現像ローラ16とを連通させる回収用開口部Cと対向する位置のマグネットローラには、互いに同極性の磁石が配置されている。そのため、これらの磁石の間では、それまで現像ローラ16の表面に引き寄せていた磁力が少なくなっており、これにより現像剤を現像ローラ16から引き離す力が作用する。これにより、現像剤中のトナー濃度が下がっている現像後の現像剤は、現像ローラ16から引き離され、現像剤回収搬送路Bの内部へ回収される。
こうして、現像剤が引き離された現像ローラ16の表面は、現像ローラ16の回転に伴って現像剤供給搬送路Aとの対向箇所(供給用開口部)Eへ移動する。この供給用開口部Eに対向するマグネットローラには、磁石が配置されていて、この磁石の磁力により、現像ローラ16の表面に、現像剤供給搬送路Aを流れている現像剤が汲み上げられ、担持される。現像ローラ16に汲み上げられた現像剤は、現像剤規制部材である現像ドクタ17を通過することにより、所定の厚さに整えられて現像領域へ搬送される。
現像剤供給搬送路Aに配置される供給搬送スクリュー18は、その回転軸の回りに螺旋状の羽根部を備えたスクリュー形状をしており、回転軸が回転駆動することでその回転軸方向へ現像剤を搬送する。現像剤回収搬送路Bに配置される回収搬送スクリュー19も、同様に、その回転軸の回りに螺旋状の羽根部を備えたスクリュー形状をしており、回転軸が回転駆動することでその回転軸方向へ現像剤を搬送する。供給搬送スクリュー18と回収搬送スクリュー19との間であって、現像ローラ16の長手方向両端部を除く中央部で、供給搬送スクリュー18が配置される現像剤供給搬送路Aと回収搬送スクリュー19が配置される現像剤回収搬送路Bとを仕切る仕切板14が、現像ケーシングの現像ローラ16から離れる側の内壁と一体に片持ち支持状に形成されている。仕切板14は、その長手方向については、現像ローラ16の長手方向両端部を除く中央部に位置し、現像ローラ16の長手方向両端部に対応する部位には無い。一方、供給搬送スクリュー18及び回収搬送スクリュー19の各長手方向端部は現像ローラ16の長手方向両端部まで及んでいる。
供給搬送スクリュー18で現像剤供給搬送路A中を搬送された現像剤は、その搬送方向下流端で現像ケーシングの側壁で進路を絶たれるため、その側壁に沿って盛り上がり、第2連通口Dを介して回収搬送スクリュー19が配置された現像剤回収搬送路Bへ移動する。一方、回収搬送スクリュー19で現像剤回収搬送路B中を搬送された現像剤は、現像剤回収搬送路Bの下流側端部の底面に設けられた第1連通口から現像剤供給搬送路Aへ降下する。仕切板14は、その長手方向については、現像ローラ16の長手方向両端部を除く中央部に位置するようにしている。これにより、その長手方向の端部において、現像剤供給搬送路Aと現像剤回収搬送路Bとの間の現像剤の受け渡しが可能となり、全体として現像剤の循環搬送路が形成される。また、仕切板14は、回収搬送スクリュー19が撹拌搬送する現像剤を下から支えて現像剤回収搬送路Bを形成するとともに、現像ローラ16から離されて現像剤回収搬送路Bへ回収された現像剤が現像剤供給搬送路Aへこぼれ落ちるのを防止している。このような機能をより確実にするため、現像ローラ16の外周部と仕切板14との間隔(仕切板ギャップ)は、0.2〜1mm程度に保持するのが好ましい。0.2mm未満では現像ローラ16の回転時の偏心により仕切板14が現像ローラに接触するおそれがあり、1mmを超えると回収した現像剤が現像剤供給搬送路Aへこぼれ落ちるのを防止する機能が不十分になるからである。
次に、トナー補給について説明する。
現像装置12内の現像剤は、現像動作を繰り返すうちにトナーが消費されていくので、現像装置外部から装置内の現像剤に対してトナーを補給する必要がある。本実施形態では、図3に示したように、第2連通口Dが設けられている現像剤回収搬送路Bの上流側端部(図3中手前側の端部)の上方に、トナー補給口34が設けられている。このトナー補給口34は、仕切板14が無い手前側の端部上方の現像ケーシングに形成されている。トナー補給口34から補給されたトナーは、現像ローラ16の現像領域対向部分から外れた現像剤供給搬送路Aの下流側端部から現像剤回収搬送路Bの上流側端部まで盛り上がった現像剤の上に落下し、回収搬送スクリュー19により、現像剤と攪拌されながら現像剤回収搬送路B中を搬送される。
本実施形態では、供給回収分離方式を採用しており、現像剤回収搬送路Bを流れる現像剤は現像ローラ16へ供給されることがない。よって、トナー補給口34から新しく補給されたトナーによりトナー帯電量が不十分でトナー濃度が不均一な状態の現像剤が、現像ローラ16へ供給されて現像に供されることはない。補給されたトナーは、現像剤回収搬送路B内で、現像ローラ16から回収されたトナー濃度の低い現像剤と撹拌混合されながら、下流端(図3中奥側の端部)へ搬送されるまでに、トナーが十分に摩擦帯電され、トナー濃度が正常化される。そして、このような現像剤が第1連通口から現像剤供給搬送路Aへ降下し、供給搬送スクリュー18により搬送されながら現像ローラ16に供給され、現像に使用される。
なお、ここでは、現像剤回収搬送路Bの下方に現像剤供給搬送路Aが配置された2つの搬送路で循環搬送を行う構成について説明したが、供給回収分離方式であれば、現像剤供給搬送路Aと現像剤回収搬送路Bとが上下逆の配置である構成でも、現像剤供給搬送路Aと現像剤回収搬送路Bとを略水平方向に並んで配置した構成でもよいし、現像剤供給搬送路A及び現像剤回収搬送路Bとは別の第3の搬送路を設けて循環搬送する構成でもよい。
次に、本発明の特徴部分である、初期現像剤のセットアップ作業に関わる構成について説明する。
本実施形態の現像装置12は、その使用開始前においては、初期現像剤が現像剤回収搬送路Bの内部に収容されている。現像ローラ16と現像剤回収搬送路Bの内部とを連通させる回収用開口部Cは、図4に示すように、第1シール部材31によって塞がれている。また、現像剤回収搬送路Bと現像剤供給搬送路Aとを連通させる第1連通口及び第2連通口Dは、図5に示すように、第2シール部材33によって塞がれている。これにより、初期現像剤が収容された現像剤回収搬送路Bは封止され、外部から遮断されている。
図6は、回収用開口部Cを塞ぐ第1シール部材31の概略構成図である。
第1シール部材31は、回収用開口部Cを形成する枠体としてのベース部材32に対し、その回収用開口部Cを覆うように熱圧着(ヒートシール)されている。第1シール部材31は、図6に示すように、第1シール部材31を現像装置12から取り外す(引き抜く)ために、ベース部材32に接着されるシール部31aの一端側から延出する延出部としての引きしろ部31bを備えている。ベース部材32は、第1シール部材31が接着された状態で、図4に示すように現像ケーシングに固定される。図7に示すように、第1シール部材31の引きしろ部31bを回収用開口部Cの面と平行な方向(図中矢印の方向)に引き抜くことで、ベース部材32に熱圧着された第1シール部材31のシール部31aが剥がされ、ベース部材32によって形成された回収用開口部Cが開口し、現像剤回収搬送路Bの内部と現像ローラ16とが連通した状態になる。
ベース部材32は、図6に示すように、第1シール部材31を引き抜く方向に対して横方向に位置するベース部材端部を折り曲げて形成された曲げ部32aを有している。このような曲げ部32aを設けることで、第1シール部材31を引き抜いてベース部材32から剥がす力に対する強度のアップを図ることができる。ベース部材32の材質としては、ポリプロピレン(PP)で曲げに強い樹脂材を使用している。このように、材質をポリプロピレン(PP)にしたのは、PET樹脂に比べ成形性が良好であり、板厚の厚いものでも亀裂、毛羽立ち等を発生させることなく安定して形成することができるためである。亀裂を生じた場合は、例えば亀裂部のゴミ(かす)等の異物が現像剤内に混入し、白スジなどの異常画像が発生する虞がある。また、板厚に関しては、0.8mm以下のものを使用している。ベース部材32に曲げ部32aを設けることで、平板に比べこのような板厚でも十分強度を持たせることができる。また、ポリプロピレン(PP)を用いているので、PET樹脂に比べコスト的に安価である。
第1シール部材31としては、イージーピールフィルム(サンエー化研製)を用いた。イージーピーフィルムはPETを基材とし、厚さ25μmのPET層、厚さ15μmのONY層、厚さ30μmのPEF層、厚さ40μmのKB層から構成される4層構造のフィルムである。このイージーピールフィルムからなる第1シール部材31をポリプロピレンのベース部材32に両面テープを使わずに熱圧着により直接接着するので、第1シール部材31の引き剥がし時に両面テープが現像ローラ16に当接したり、その両面テープの破片が現像装置内の現像剤に混入したりして異常画像を発生させてしまうおそれがない。また、両面テープを貼り付けてからさらに第1シール部材31を貼り付ける2工程の製造工程に比べ、第1シール部材31を熱圧着により直接接着する1工程の製造工程であり、製造が容易である。もちろん、本発明は、両面テープで貼り付ける構成であっても適用可能である。
また、第2シール部材33は、現像ケーシング及び仕切板14によって形成される2つの連通口Dを覆うように、その連通口Dの縁部に接着されている。第2シール部材33も、上記第1シール部材31と同様、図3中奥側の端部で折り曲げられ、連通口Dを塞いでいるシール部から延出した引きしろ部の端部が図3中手前側の現像ケーシング外部に露出している。第2シール部材33を連通口Dの面と平行な方向(図中矢印の方向)に引き抜くことで、連通口Dの縁部に接着された第2シール部材33のシール部が剥がされ、連通口Dが開口し、現像剤供給搬送路Aと現像剤回収搬送路Bとが連通して現像剤の循環搬送が可能な状態になる。
図8は、現像装置12から第1シール部材31及び第2シール部材33を引き抜いている途中の様子を示す斜視図である。
図9は、第1シール部材31及び第2シール部材33の把持部31c,33cが露出する側の端部を拡大した斜視図である。
本実施形態において、第1シール部材31の引きしろ部31bの現像ケーシング外部に露出して配置される端部(把持部)31cと、第2シール部材33の引きしろ部33bの現像ケーシング外部に露出して配置される端部(把持部)33cとが、同じ端部(図8中手前側端部)に配置される。したがって、これらの第1シール部材31及び第2シール部材33の把持部31c,33cが互いに別々の端部に配置されている場合に比べて、その引き抜き作業が容易である。この引き抜き作業を更に容易にする場合には、例えば、これらの把持部31c,33cを互いに連結させてもよい。この場合、一度の引き抜き動作で、第1シール部材31及び第2シール部材33の両方を現像装置12から引き抜くことができる。
第1シール部材31及び第2シール部材33の把持部31c,33cは、それぞれ、現像ケーシングに設けられたシール付き開口部34,35を通じて現像ケーシング外部に露出している。このシール付き開口部34,35は、第1シール部材31及び第2シール部材33が介在している状態でも、これらを引き抜いた後の状態でも、封止状態を維持できる構成になっている。
なお、本実施形態における現像装置12は、現像剤供給搬送路Aが現像剤回収搬送路Bの下方に配置された構成であるため、これらの搬送路が上下逆の構成である場合と比べて、現像剤に加わるストレスが軽減される。すなわち、現像装置12内の循環搬送路中で最も現像剤にストレスが加わるのは、下側の搬送路の下流端まで搬送された現像剤を上側の搬送路へ移動させる箇所である。この箇所では、下側の搬送路を後から搬送されてくる現像剤によってその搬送路の下流端の現像剤を押し上げることで、上側の搬送路へ現像剤を移動させるためである。ここで、現像剤供給搬送路が現像剤回収搬送路の上方に配置された構成である場合、現像ローラ16から回収した現像済みの現像剤のすべてを現像剤回収搬送路Bの下流端まで搬送し、これを押し上げて現像剤供給搬送路の上流端へ移送することになる。これに対し、本実施形態のように現像剤供給搬送路が現像剤回収搬送路の下方に配置された構成である場合、現像ローラ16へ供給されずに現像剤供給搬送路の下流端まで搬送された現像剤だけを押し上げて現像剤回収搬送路の上流端へ移送すればよい。現像剤供給搬送路内の現像剤は、搬送されながら順次現像ローラ16へ供給されるため、その現像剤搬送方向下流側へ進むほど現像剤の量が少なくなるのに対し、現像剤回収搬送路内の現像剤は、現像ローラから順次送り込まれるため、その現像剤搬送方向下流側へ進むほど現像剤の量が多くなる。したがって、本実施形態の構成の方が、現像剤に最もストレスを加える箇所を通過する現像剤の量が少なくて済む。
以上、本実施形態に係る複写機は、潜像担持体としての感光体10と、感光体10上に潜像を形成する潜像形成手段としての光学ユニット40と、トナーT及びキャリアCを含む現像剤Gにより感光体10上の潜像を現像する現像装置12とを有し、現像装置12により感光体10上に形成されたトナー像を最終的に記録材としての転写紙Pへ転移させて、転写紙P上に画像を形成する画像形成装置である。この現像装置12は、現像剤担持体としての現像ローラ16に沿って現像ローラ回転軸方向に延びる現像剤供給搬送路A中を搬送部材としての供給搬送スクリュー18によって搬送されている現像剤を、回転している現像ローラ16の表面に担持させることにより、現像ローラ16の表面に担持された現像剤を現像領域へ搬送し、現像領域にて現像剤中のトナーを感光体表面上の潜像に付着させて現像処理を行うとともに、現像領域を通過した現像剤を現像ローラ16から現像剤供給搬送路Aとは別の搬送路である現像剤回収搬送路B内に回収する。この現像装置12は、現像剤供給搬送路Aの現像剤搬送方向下流側端部まで搬送された現像剤を、現像剤回収搬送路Bを介して現像剤供給搬送路Aの現像剤搬送方向上流側端部へ搬送する循環搬送機構を有しており、現像ローラ16から現像剤を現像剤回収搬送路Bの内部に回収するために現像ローラ16と現像剤回収搬送路Bの内部とを連通させる回収用開口部Cを塞ぐ第1シール部材31と、現像剤回収搬送路Bとこれ以外の搬送路である現像剤供給搬送路Aとの間で現像剤の受け渡しを行うための当該回収用開口部C以外の連通口Dを塞ぐ第2シール部材33とが、現像装置本体から取り外し可能に設けられている。そして、使用開始前の現像剤(初期現像剤)が現像剤回収搬送路Bの内部に収容されており、第1シール部材31及び第2シール部材33を現像装置本体から取り外すことで初期現像剤を使用した現像処理の実施が可能となる。第2シール部材33で塞ぐ連通口Dの開口部の面積は、現像ローラ16と現像剤供給搬送路Aの内部とを連通させる供給用開口部Eの面積よりもずっと小さいものである。よって、本実施形態によれば、第2シール部材で供給用開口部Eを塞ぐことで現像剤供給搬送路Aを封止する場合よりも、その封止する範囲が小さいので、その封止安全性は高いものとなる。
なお、本実施形態では、現像剤回収搬送路Bの内部に初期現像剤を収容し、回収用開口部Cと連通口Dとをシール部材31,33で封止する場合について説明したが、現像剤供給搬送路Aの内部に初期現像剤を収容し、供給用開口部Eと連通口Dとをシール部材31,33で封止する場合でも、同様の効果が得られる。
また、本実施形態において、第1シール部材31及び第2シール部材33は、現像装置内部で現像ケーシングに対して引き剥がし可能に接着されるシール部31aと、そのシール部の現像ローラ回転軸方向一端側から延出した延出部である引きしろ部31b,33bとから構成されており、かつ、その引きしろ部31b,33bをシール部の接着面とは反対側に折り曲げることで引きしろ部31b,33bの自由端部である把持部31c,33cを現像ローラ回転軸方向他端側の現像ケーシングから現像装置外部に露出させた状態で取り付けられている。これにより、把持部31c,33cを引っ張る力を、現像ケーシングからシール部を引き剥がす力に効率よく利用でき、シール部の引き剥がしが容易となる。
また、本実施形態においては、第1シール部材31及び第2シール部材33の両方とも、シール部と引きしろ部31b,33bとから構成されていて、かつ、引きしろ部31b,33bの自由端部である把持部31c,33cが、現像ローラ回転軸方向の同じ側の現像ケーシングから露出しているので、第1シール部材31及び第2シール部材33を現像装置12から取り外す(引き抜く)作業が容易である。
なお、上述したように、第1シール部材31及び第2シール部材33における把持部31c,33cを、現像装置外部で互いに連結してもよい。この場合、第1シール部材31及び第2シール部材33を現像装置12から取り外す(引き抜く)作業が更に容易となる。
また、本実施形態において、第1シール部材31は、現像装置内部の現像ケーシング部分に固定されて第1シール部材31が塞ぐ回収用開口部Cを形成する枠体としてのベース部材32に対し、その回収用開口部Cを覆うように引き剥がし可能に接着されたものである。これにより、第1シール部材31を現像ケーシングに取り付ける作業が容易になる。
また、本実施形態では、図4に示したように、第1シール部材31が現像ローラ16と対面する現像ケーシング部分に対して引き剥がし可能に接着されているが、図10に示すように、第1シール部材31を、初期現像剤が収容される現像剤回収搬送路Bに対面する現像ケーシング部分に対して引き剥がし可能に接着させてもよい。本実施形態の場合、第1シール部材31の接着部分が現像ローラ16に近いため、第1シール部材31を引き剥がした後に現像ケーシング側に残るおそれがある糊片が現像ローラ16に付着しやすい。この糊片が現像ローラ16に付着すると、白スジ等の異常画像を発生させる原因となる。これに対し、図10に示すように構成すれば、第1シール部材31の接着部分が現像ローラ16から遠ざかるため、糊片が現像ローラ16に付着しにくく、白スジ等の異常画像の発生を抑制できる。
3 感光体ユニット
10 感光体
11 帯電装置
12 現像装置
13 クリーニング装置
14 仕切板
16 現像ローラ
17 現像ドクタ
18 供給搬送スクリュー
19 回収搬送スクリュー
20 中間転写ベルト
31 第1シール部材
31a シール部
31b,33b 引きしろ部
31c,33c 把持部
32 ベース部材
33 第2シール部材
34 トナー補給口
A 現像剤供給搬送路
B 現像剤回収搬送路
C 回収用開口部
D 連通口
E 供給用開口部
特開平11−84874号公報 特開2007−298828号公報

Claims (9)

  1. 現像剤担持体に沿って現像剤担持体回転軸方向に延びる現像剤供給搬送路中を搬送部材によって搬送されているトナーとキャリアとを含んだ二成分現像剤を、回転している該現像剤担持体の表面に担持させることにより、該現像剤担持体の表面に担持された二成分現像剤を現像領域へ搬送し、現像領域にて二成分現像剤中のトナーを潜像担持体表面上の潜像に付着させて該潜像の現像処理を行うとともに、現像領域を通過した二成分現像剤を該現像剤担持体から該現像剤供給搬送路とは別の搬送路である現像剤回収搬送路内に回収する現像装置において、
    上記現像剤供給搬送路の現像剤搬送方向下流側端部まで搬送された二成分現像剤を、上記現像剤回収搬送路を介して又は該現像剤回収搬送路とは別の搬送路を介して、該現像剤供給搬送路の現像剤搬送方向上流側端部へ搬送する循環搬送機構を有しており、
    使用開始前の二成分現像剤が上記現像剤回収搬送路の内部に収容されており、
    上記現像剤担持体から上記現像剤回収搬送路の内部に二成分現像剤を回収するために該現像剤担持体と該現像剤回収搬送路の内部とを連通させる該現像剤回収搬送路の回収用開口部を塞ぐ第1シール部材と、該現像剤回収搬送路と該現像剤回収搬送路以外の搬送路との間で二成分現像剤の受け渡しを行うための該回収用開口部以外の連通口を塞ぐ第2シール部材とを、現像装置本体から取り外し可能に設け、
    上記第1シール部材及び上記第2シール部材を現像装置本体から取り外すことで、上記使用開始前の二成分現像剤を使用した現像処理の実施が可能となることを特徴とする現像装置。
  2. 現像剤担持体に沿って現像剤担持体回転軸方向に延びる現像剤供給搬送路中を搬送部材によって搬送されているトナーとキャリアとを含んだ二成分現像剤を、回転している該現像剤担持体の表面に担持させることにより、該現像剤担持体の表面に担持された二成分現像剤を現像領域へ搬送し、現像領域にて二成分現像剤中のトナーを潜像担持体表面上の潜像に付着させて該潜像の現像処理を行うとともに、現像領域を通過した二成分現像剤を該現像剤担持体から該現像剤供給搬送路とは別の搬送路である現像剤回収搬送路内に回収する現像装置において、
    上記現像剤供給搬送路の現像剤搬送方向下流側端部まで搬送された二成分現像剤を、上記現像剤回収搬送路を介して又は該現像剤回収搬送路とは別の搬送路を介して、該現像剤供給搬送路の現像剤搬送方向上流側端部へ搬送する循環搬送機構を有しており
    記現像剤供給搬送路の内部の二成分現像剤を上記現像剤担持体へ供給するために該現像剤担持体と該現像剤供給搬送路の内部とを連通させる該現像剤供給搬送路の供給用開口部を塞ぐ第1シール部材と、該現像剤供給搬送路と該現像剤供給搬送路以外の搬送路との間で二成分現像剤の受け渡しを行うための該供給用開口部以外の連通口を塞ぐ第2シール部材とを、現像装置本体から取り外し可能に設け、
    使用開始前の二成分現像剤を上記現像剤供給搬送路の内部に収容し、上記第1シール部材及び上記第2シール部材を現像装置本体から取り外すことで、該二成分現像剤を使用した現像処理の実施が可能となることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1又は2の現像装置において、
    上記第1シール部材及び上記第2シール部材の少なくとも一方は、現像装置内部で現像ケーシングに対して引き剥がし可能に接着されるシール部と、該シール部の現像剤担持体回転軸方向一端側から延出した延出部とから構成されており、かつ、該延出部を該シール部の接着面とは反対側に折り曲げることで該延出部の自由端部を現像剤担持体回転軸方向他端側の現像ケーシングから現像装置外部に露出させた状態で取り付けられていることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項3の現像装置において、
    上記第1シール部材及び上記第2シール部材の両方とも、上記シール部と上記延出部とから構成され、かつ、該延出部の自由端部が現像剤担持体回転軸方向他端側の現像ケーシングから現像装置外部に露出させた状態で取り付けられており、
    上記第1シール部材及び上記第2シール部材における上記延出部の自由端部は、現像剤担持体回転軸方向の同じ側の現像ケーシングから露出していることを特徴とする現像装置。
  5. 請求項4の現像装置において、
    上記第1シール部材及び上記第2シール部材における上記延出部の自由端部は、現像装置外部で互いに連結されていることを特徴とする現像装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像装置において、
    上記第1シール部材は、現像装置内部の現像ケーシング部分に固定されて該第1シール部材が塞ぐ回収用開口部又は供給用開口部を形成する枠体に対し、該開口部を覆うように引き剥がし可能に接着されたものであることを特徴とする現像装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の現像装置において、
    上記第1シール部材は、使用開始前の二成分現像剤が収容される上記現像剤回収搬送路又は上記現像剤供給搬送路に対面する現像ケーシング部分に対して引き剥がし可能に接着されていることを特徴とする現像装置。
  8. 潜像担持体と該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置とを一体的に支持し、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成されたプロセスカートリッジにおいて、
    上記現像装置として、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の現像装置を用いたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  9. 潜像担持体と、該潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、トナー及びキャリアを含む二成分現像剤により該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置とを有し、該現像装置により該潜像担持体上に形成されたトナー像を最終的に記録材へ転移させて、該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、
    上記現像装置として、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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