JP5532225B2 - 半導体装置及びその製造方法、発光装置並びに電子機器 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法、発光装置並びに電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5532225B2
JP5532225B2 JP2010054258A JP2010054258A JP5532225B2 JP 5532225 B2 JP5532225 B2 JP 5532225B2 JP 2010054258 A JP2010054258 A JP 2010054258A JP 2010054258 A JP2010054258 A JP 2010054258A JP 5532225 B2 JP5532225 B2 JP 5532225B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
semiconductor layer
channel protective
insulating film
impurity semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010054258A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011187871A (ja
Inventor
達也 宮川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2010054258A priority Critical patent/JP5532225B2/ja
Publication of JP2011187871A publication Critical patent/JP2011187871A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5532225B2 publication Critical patent/JP5532225B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法、発光装置並びに電子機器に関し、特に、逆スタガ構造(ボトムゲート型)の薄膜トランジスタを、絶縁性の基板上に備えた半導体装置及びその製造方法、並びに、該半導体装置を適用した発光装置、該発光装置を実装した電子機器に関する。
近年、携帯電話やデジタルカメラ等の携帯機器をはじめ、テレビジョンやパーソナルコンピュータ等の電子機器のディスプレイやモニタとして、液晶表示装置や有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プラズマディスプレイ等の薄型ディスプレイが多用されている。そして、このような薄型ディスプレイの表示パネルや駆動ドライバにおいては、一般に、ガラス等の絶縁性の基板上に、シリコン薄膜をチャネル層として用いた薄膜トランジスタ素子を備えたパネル構造が用いられている。
周知のように、薄膜トランジスタ素子は、シリコン薄膜の固体構造に基づいて、非晶質(アモルファス)シリコン薄膜トランジスタと、結晶性シリコン薄膜トランジスタの2種類に大別することができる。
非晶質シリコン薄膜トランジスタは、非晶質シリコン薄膜を低コストで大面積に均一に成膜することができ、また、近接素子間の性能のバラツキが少ないという特長を有している。しかしながら、非晶質シリコン薄膜トランジスタは、電子移動度が低いため(概ね0.5〜1cm2V-1s-1)、例えばこのような薄膜トランジスタ素子を表示装置に適用して、表示領域の画素と同時にドライバ等の回路を形成した場合、ドライバ回路として十分な性能を実現することができないという問題を有していた。また、非晶質シリコン薄膜トランジスタは、長期にわたって駆動させた場合、しきい値電圧(Vth)がシフトする(すなわち、ストレス耐性が低い)という欠点も有している。
一方、結晶性シリコン薄膜トランジスタは、電子移動度が高く、経時的なしきい値電圧Vthのシフトも少ないので、上述したように、表示装置の画素と同時にドライバ回路を形成した場合であっても、ドライバ回路として十分な性能を実現することができるという特長を有している。特に、近年においては、非晶質、微結晶及び結晶質のシリコンが混在した状態の微結晶シリコン薄膜を半導体層として有する薄膜トランジスタ(微結晶シリコン薄膜トランジスタ又はマイクロクリスタルシリコン薄膜トランジスタ)が注目されている。
微結晶シリコン薄膜トランジスタは、電子移動度が多結晶質(ポリクリスタル)シリコン薄膜トランジスタに比較して僅かに低いものの、非晶質シリコン薄膜トランジスタに比較して高く、かつ、しきい値電圧の変動も多結晶質シリコン薄膜トランジスタと同等程度に少なく、さらに、近接素子間の性能のバラツキも非晶質シリコン薄膜トランジスタと同等程度に少ないという、優れた特長を有している。このような微結晶シリコンは、一般に、結晶の粒径が数十nm〜数μmオーダーの範囲であって、かつ、結晶化したシリコン薄膜中に非晶質シリコンが概ね30%程度含まれている状態をいうと定義されている。
このような微結晶シリコン薄膜トランジスタに用いるシリコン薄膜の形成方法としては、例えば特許文献1に記載されているように、非晶質のシリコン薄膜上に光熱変換層を形成した後、レーザー光を照射することで光熱変換層を加熱し、その熱で下層の非晶質シリコンをアニールして微結晶シリコンを形成する方法が提案されている。
特開2007−5508号公報
上述した微結晶シリコン薄膜の形成方法を適用した薄膜トランジスタにおいては、次のような問題点を有していた。表示パネルや駆動ドライバに適用される薄膜トランジスタとしては、種々の素子構造が知られているが、一般に、上述した特許文献1等にも開示されている逆スタガ構造の薄膜トランジスタが多用されている。このような薄膜トランジスタにおいて、ソース、ドレイン電極をパターニングする際に、チャネル層となる半導体層を被覆保護するチャネル保護層を備えたチャネルストッパー型の素子構造を適用した場合、チャネル保護層に対するソース、ドレイン電極及び不純物層(ドープ層)のアライメントずれが生じる場合がある。このようなアライメントずれが、基板面内に配列された薄膜トランジスタ間でばらつくと、オン電流特性のばらつきが大きくなるという問題を有している。そのため、このような薄膜トランジスタを、上述した薄型ディスプレイの表示パネルや駆動ドライバのスイッチング素子や駆動素子として適用した場合、製品歩留まりの低下や、表示画質の劣化を招くという問題を有している。なお、従来技術に係る製造方法の問題点については、後述する実施形態において詳しく説明する。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑み、チャネル保護層に対するソース、ドレイン電極及び不純物層(ドープ層)のアライメントずれが生じた場合であっても、基板面内に配列された薄膜トランジスタのオン電流特性のばらつきを抑制することができる半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、製品の歩留まりを向上させることができるとともに、良好な画質を有する発光装置、並びに、該発光装置を実装した電子機器を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明に係る半導体装置は、基板上に、少なくとも、ゲート電極と、ゲート絶縁膜を介して前記ゲート電極に対向する半導体層と、前記半導体層に形成されるチャネル領域を保護するチャネル保護層と、前記チャネル保護層の両端部から前記チャネル保護層上に重なり、互いに離間して対向するソース電極及びドレイン電極と、前記ソース電極及びドレイン電極と前記チャネル保護膜との間に設けられ、前記チャネル保護層上で互いに離間して対向している不純物半導体層と、前記チャネル保護層上に重なる前記不純物半導体層と前記チャネル保護層との間に設けられた、前記半導体層の膜質を変化させるための光熱変換層と、を有し、前記光熱変換層は、ダイヤモンドライクカーボンからなる絶縁膜であり、前記チャネル保護層上の、互いに離間した前記不純物半導体層の間の領域には設けられていないことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項記載の半導体装置において、前記半導体層は、微結晶シリコンにより形成されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1又は2に記載の半導体装置において、前記半導体装置は、逆スタガ構造の薄膜トランジスタであることを特徴とする。
請求項記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、基板上に形成された第1の膜質からなる半導体層上にチャネル保護膜となる絶縁膜、及び、ダイヤモンドライクカーボンからなる絶縁膜である光熱変換層を順次積層して形成する工程と、前記光熱変換層にレーザー光を照射して、前記半導体層の前記第1の膜質を第2の膜質に変化させる工程と、前記光熱変換層及び前記絶縁膜を同一の平面形状に順次パターニングして、前記チャネル保護膜と当該チャネル保護膜上に積層された前記光熱変換層とを形成する工程と、不純物半導体層を前記チャネル保護膜及び前記光熱変換層を覆うように形成する工程と、前記不純物半導体層をパターニングして、該不純物半導体層を、前記チャネル保護膜を挟んで対向し、前記チャネル保護膜の両端部上に延在するように形成する工程と、前記チャネル保護膜上の前記不純物半導体層間に露出する前記光熱変換層をエッチングして、前記不純物半導体層と前記チャネル保護膜との間に、前記光熱変換層の一部を残す工程と、前記不純物半導体層を覆うように形成した金属層を前記不純物半導体層上に延在するようにパターニングして、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の半導体装置の製造方法において、前記第1の膜質からなる前記半導体層は、非晶質シリコンからなり、前記第2の膜質からなる前記半導体層は、微結晶シリコンからなることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4又は5に記載の半導体装置の製造方法において、前記不純物半導体層をパターニングする工程は、該不純物半導体層をパターニングした後、前記第2の膜質からなる前記半導体層を連続してパターニングする工程を含むことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の半導体装置の製造方法において、前記パターニングされた半導体層の側壁部を酸素プラズマ処理により端面酸化する工程を含み、前記不純物半導体層間に露出する前記光熱変換層をエッチングする工程は、前記端面酸化を行う工程に含まれ、前記酸素プラズマ処理により、前記半導体層の側壁部を端面酸化する際に、前記不純物半導体層間に露出する前記光熱変換層もエッチングされることを特徴とする。
請求項記載の発明に係る発光装置は、発光素子と、該発光素子を駆動するための発光駆動回路とを有する複数の画素が、基板上に配列された発光パネルと、前記発光パネルに配列された前記画素を選択状態に設定するための選択信号を出力する選択駆動回路と、前記選択状態に設定された前記画素に、階調信号を供給する信号駆動回路と、を備え、前記画素の前記発光駆動回路、又は、前記選択駆動回路及び前記信号駆動回路を構成するスイッチング素子又は駆動素子は、前記基板上に、少なくとも、ゲート電極と、ゲート絶縁膜を介して前記ゲート電極に対向する半導体層と、前記半導体層に形成されるチャネル領域を保護するチャネル保護層と、前記チャネル保護層の両端部から前記チャネル保護層上に重なり、互いに離間して対向するソース電極及びドレイン電極と、前記ソース電極及びドレイン電極と前記チャネル保護膜との間に設けられ、前記チャネル保護層上で互いに離間して対向している不純物半導体層と、前記チャネル保護層上に重なる前記不純物半導体層と前記チャネル保護層との間に設けられた、前記半導体層の膜質を変化させるための光熱変換層と、を有し、前記光熱変換層は、ダイヤモンドライクカーボンからなる絶縁膜であり、前記チャネル保護層上の、互いに離間した前記不純物半導体層の間の領域には設けられていないことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項記載の発光装置において、前記半導体層は、微結晶シリコンにより形成されていることを特徴とする。
請求項10記載の発明に係る電子機器は、請求項8又は9に記載の発光装置が実装されてなることを特徴とする。
本発明によれば、チャネル保護層に対するソース、ドレイン電極及び不純物層(ドープ層)のアライメントずれが生じた場合であっても、基板面内に配列された薄膜トランジスタのオン電流特性のばらつきを抑制することができる。また、本発明によれば、製品の歩留まりを向上させることができるとともに、良好な画質のディスプレイを実現することができる。
本発明に係る半導体装置の一実施形態を示す概略断面図である。 一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示すプロセスフローである。 一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す概略工程断面図(その1)である。 一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す概略工程断面図(その2)である。 比較例となる半導体装置の一例を示す概略断面図である。 比較例となる半導体装置の製造方法の一例を示すプロセスフローである。 比較例となる半導体装置の製造方法を示す概略工程断面図(その1)である。 比較例となる半導体装置の製造方法を示す概略工程断面図(その2)である。 本発明に係る半導体装置が適用される表示装置の第1の構成例を示す概略構成図である。 本発明に係る半導体装置が適用される表示装置の第2の構成例を示す概略構成図である。 本発明に係る発光装置を適用したデジタルカメラの構成例を示す斜視図である。 本発明に係る発光装置を適用した薄型テレビジョンの構成例を示す斜視図である。 本発明に係る発光装置を適用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成例を示す斜視図である。 本発明に係る発光装置を適用した携帯電話の構成例を示す図である。
以下、本発明に係る半導体装置及びその製造方法、発光装置並びに電子機器について、実施の形態を示して詳しく説明する。
<半導体装置>
図1は、本発明に係る半導体装置の一実施形態を示す概略断面図である。ここで、図1では、説明の簡略化のため、基板上に薄膜トランジスタを1個だけ設けた構成を示す。
本発明の一実施形態に係る半導体装置は、図1に示すように、例えばガラスやプラスチック等の絶縁性の基板11の一面(図面上面)側に、チャネルストッパー型の素子構造を有する逆スタガ構造の薄膜トランジスタTFTが設けられている。
具体的には、本実施形態に係る薄膜トランジスタTFTは、図1に示すように、ゲート電極13と、ゲート絶縁膜12と、半導体層14と、チャネル保護層15と、カーボン絶縁膜(ダイヤモンドライクカーボン(DLC)薄膜;光熱変換層)16と、不純物半導体層(高ドープ半導体層)17と、ソース電極及びドレイン電極(以下、「ソース、ドレイン電極」と総称する)18と、保護絶縁膜(オーバーコート絶縁膜)19と、を有している。
ゲート電極13は、絶縁性の基板11の一面側に設けられ、ゲート絶縁膜12に被覆されている。半導体層14は、ゲート絶縁膜12を介して、ゲート電極13に対応する領域に設けられている。本実施形態においては、半導体層14は、微結晶(マイクロクリスタル)シリコンにより形成されている。チャネル保護層15は、チャネル領域が形成される半導体層14上に設けられている。ソース、ドレイン電極18は、チャネル保護層15を挟んで対向し、各々、チャネル保護層15の両端部上から半導体層14上に延在するように設けられている。チャネル保護層15及び半導体層14と、ソース、ドレイン電極18との間には、不純物半導体層17が設けられている。さらに、チャネル保護層15の両端部上には、チャネル保護層15と不純物半導体層17との間に、カーボン絶縁膜16が設けられている。
なお、図1においては、基板11上に設けられた薄膜トランジスタTFTが保護絶縁膜19に被覆保護された構成を示したが、実製品においては、ゲート電極13やソース、ドレイン電極18が、例えば保護絶縁膜19に設けられた端子穴(図示を省略)を介して、他の素子や配線に接続されている。また、図1に示した保護絶縁膜19に替えて、薄膜トランジスタTFT上に層間絶縁膜や平坦化膜等が形成され、これらに設けられた開口部を介して表示素子や上層の配線層等に接続された構成を有するものであってもよい。
上述したような構成を有する半導体装置において、特に本実施形態においては、薄膜トランジスタTFTの半導体層14上に設けられるチャネル保護層15と、ソース、ドレイン電極18及び不純物半導体層17との間に、カーボン絶縁膜16が設けられている。ここで、半導体層14は、例えば非晶質シリコンをレーザーアニール処理することにより結晶化された微結晶シリコンにより形成されている。カーボン絶縁膜16は、このレーザーアニール処理において適用される光熱変換層であり、当該光熱変換層の一部を残したものであることを特徴としている。
<半導体装置の製造方法>
次に、上述したような半導体装置の製造方法について、図面を参照して説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示すプロセスフローである。図3、図4は、一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す概略工程断面図である。
まず、図2に示すゲート電極形成工程S101においては、図3(a)示すように、ガラス等の絶縁性の基板11上に、例えば蒸着法やスパッタリング法等のPVD法(Physical Vapor Deposition:物理気相成長法)を用いて、ゲートメタル層を成膜する。その後、フォトリソグラフィ法を用いて、所望の平面パターンを有するレジストを形成し、ウェットエッチング法又はドライエッチング法を用いて、ゲートメタル層をパターニングして薄膜トランジスタTFTのゲート電極13を形成する。ここで、ゲート電極13となるゲートメタル層としては、例えばアルミニウム(Al)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、銀(Ag)、タンタル(Ta)、タングステン(W)等の金属単体、又は、これらの合金からなる金属材料、又は、これらのいずれか含む化合物材料を用いることができる。また、ゲート電極13は、例えば100nm(1000Å)程度の膜厚に形成される。
次いで、ゲート絶縁膜成膜工程S102、アモルファスシリコン(a−Si)半導体層成膜工程S103及びチャネル保護絶縁膜成膜工程S104においては、図3(b)に示すように、ゲート電極13が形成された基板11上に、例えばプラズマCVD法(Plasma Enhanced chemical vapor deposition (PECVD);プラズマ化学気相成長法)を用いて、ゲート絶縁膜12、アモルファス(非晶質)シリコン半導体層14x及び絶縁層15xを連続的に成膜する。これにより、基板11上のゲート電極13は、ゲート絶縁膜12に被覆される。ここで、ゲート絶縁膜12としては、例えば窒化シリコン膜又は酸化シリコン膜を用い、例えば400nm(4000Å)程度の膜厚に形成される。また、アモルファスシリコン半導体層14xは、例えば50nm(500Å)程度の膜厚に形成され、また、絶縁層15xとしては、例えば窒化シリコン膜又は酸化シリコン膜を用い、例えば120nm(1200Å)程度の膜厚に形成される。
次いで、カーボン絶縁膜形成工程S105においては、図3(c)に示すように、ゲート絶縁膜12、アモルファスシリコン半導体層14x及び絶縁層15xが順次成膜された基板11上に、光熱変換層としてカーボン絶縁膜(ダイヤモンドライクカーボン(DLC)薄膜)16xを成膜する。ここで、カーボン絶縁膜16xは、例えばCVD法を用いて成膜される。これにより、基板11上のアモルファスシリコン半導体層14xは、絶縁層15x及びカーボン絶縁膜16xに被覆される。ここで、カーボン絶縁膜16xは、例えば50〜400nm(500〜4000Å)程度の膜厚に形成される。
次いで、レーザーアニール工程S106においては、図3(d)に示すように、基板11全域にレーザー光LSRを照射することにより、カーボン絶縁膜16xを1000℃以上に加熱して、カーボン絶縁膜16xの下層のアモルファスシリコン半導体層14xを熱アニール(レーザーアニール)する。これにより、アモルファスシリコン半導体層14xが結晶化して、微結晶シリコンからなる半導体層が形成される。
ここで、レーザーアニールに用いるレーザー光源としては、例えば波長940nmの半導体レーザー装置を用いることができる。このようなレーザー装置において、約20Wの光出力のレーザー光LSRを連続発振させ、マイクロレンズアレイ等の均一照明光学系を通して所望のビーム形状に整形する。さらに、このビームを約22.5kW/cm2の光強度に集光し、基板11を例えば約25cm/sの一定速度で移動させつつ照射する。このように、所定の照射範囲を有するレーザー光BMを走査することにより、基板11全域にレーザー光LSRを照射して熱アニールを行う。
次いで、カーボン絶縁膜・チャネル保護絶縁膜パターニング工程S107においては、図3(e)に示すように、カーボン絶縁膜16x及び絶縁層15xを、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングして、所望の平面形状を有するカーボン絶縁膜16及びチャネル保護層(エッチングストッパー層)15を形成する。具体的には、図示を省略したフォトレジストを、薄膜トランジスタTFT(半導体層14)のチャネル層となる領域であって、上記ゲート電極13の形成領域に対応する領域にのみ残るようにパターニングし、当該フォトレジストを用いて、まず、カーボン絶縁膜16xを例えば酸素プラズマでドライエッチングする。続いて、同じフォトレジストを用いて、カーボン絶縁膜16xがエッチングされることにより露出した絶縁層15xをドライエッチングする。これにより、アモルファスシリコン半導体層14x上に、チャネル保護層15及びカーボン絶縁膜16が同じ平面形状でパターニング形成される。
次いで、不純物半導体層成膜工程S108においては、チャネル保護層15及びカーボン絶縁膜16が形成された基板11上に、例えばプラズマCVD法を用いて、不純物半導体層17を基板11全域に成膜する。ここで、不純物半導体層17は、p型又はn型の不純物を混入させたシリコン層(p+-Si層又はn+-Si層)である。不純物半導体層17は、例えば25nm(250Å)程度の膜厚に形成される。
次いで、不純物半導体層・微結晶シリコン半導体層パターニング工程S109においては、フォトリソグラフィ法を用いて、所望の平面パターンを有するレジストを形成し、ドライエッチング法を用いて、不純物半導体層17及びアモルファスシリコン半導体層14xを連続的にエッチングする。これにより、図4(a)に示すように、所望の平面形状に不純物半導体層17がパターニング形成されると同時に、当該不純物半導体層17及びカーボン絶縁膜16(又はチャネル保護層15)に整合する平面形状に半導体層14がパターニング形成される。
次いで、酸素プラズマ処理工程S110においては、基板11に対して酸素プラズマ処理を施して、チャネル保護層15及び不純物半導体層17の下層に形成され、側壁部が露出する半導体層14を端面酸化する。これにより、後述するソース、ドレイン電極形成工程S111において、半導体層14がソース、ドレイン電極18となる金属と反応してシリサイド化し、トランジスタ特性に影響を与えることを防ぐことができる。また、このとき、図4(a)に示したように、不純物半導体層17間に露出するカーボン絶縁膜16は、酸素プラズマ処理により不純物半導体層17をマスクとして同時にドライエッチングされることになり、図4(b)に示すように、チャネル保護層15が露出する。すなわち、不純物半導体層17に整合する平面形状にカーボン絶縁膜16がパターニング形成される。これにより、チャネル保護層15の両端部上において、カーボン絶縁膜16を介して不純物半導体層17が延在することになる。
次いで、ソース、ドレイン金属膜成膜工程S111においては、不純物半導体層17が形成された基板11上に、例えばPVD法を用いて、ソース、ドレインメタル層を基板11全域に成膜する。その後、フォトリソグラフィ法を用いて、所望の平面パターンを有するレジストを形成し、ウェットエッチング法又はドライエッチング法を用いて、図4(c)に示すように、ソース、ドレインメタル層をパターニングして薄膜トランジスタTFTのソース、ドレイン電極18を形成する。ここで、ソース、ドレイン電極18は、薄膜トランジスタTFTの形成領域においては、上述した不純物半導体層17と略同等の平面形状を有するようにパターニング形成される。また、ソース、ドレイン電極18は、例えばクロム(Cr)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、ニオブ(Nb)等の金属単体、又は、これらの合金からなる金属材料を用いることできる。ソース、ドレイン電極18は、例えば100nm(1000Å)程度の膜厚に形成される。これにより、チャネル保護層15の両端部上においては、カーボン絶縁膜16及び不純物半導体層17を介して、また、チャネル保護層15が形成されていない半導体層14上においては、不純物半導体層17を介して、ソース、ドレイン電極18が延在するように形成される。
次いで、オーバーコート絶縁膜成膜工程S112においては、図4(d)に示すように、薄膜トランジスタTFTが形成された基板11上に、例えばプラズマCVD法を用いて、保護絶縁膜(オーバーコート絶縁膜)19を成膜する。これにより、基板11上の薄膜トランジスタTFTは、保護絶縁膜19に被覆される。ここで、保護絶縁膜19としては、例えば窒化シリコン膜又は酸化シリコン膜を用い、例えば200nm(2000Å)程度の膜厚に形成される。
なお、図1においては図示を省略したが、薄膜トランジスタTFTは、例えば保護絶縁膜19に形成されたコンタクトホールを介して、ゲート電極13及びソース、ドレイン電極18が任意の配線層や電極層等に個別に接続される。
(作用効果の検証)
次に、上述した本実施形態に係る薄膜トランジスタを有する半導体装置及びその製造方法における作用効果について、比較例を示して詳しく説明する。
図5は、上述した一実施形態の比較対象(以下、「比較例」と記す)となる半導体装置(薄膜トランジスタ)の一例を示す概略断面図である。ここで、上述した実施形態と同等の構成については同一の符号を付して説明を簡略化する。また、図6は、比較例となる半導体装置の製造方法の一例を示すプロセスフローである。また、図7、図8は、比較例となる半導体装置の製造方法を示す概略工程断面図である。ここで、上述した実施形態と同等の製造工程については説明を簡略化する。
比較例に係る半導体装置は、図5に示すように、上述した実施形態に示した薄膜トランジスタTFT(図1参照)において、チャネル保護層15の両端部上に、直接不純物半導体層17が延在する構成を有している。すなわち、薄膜トランジスタTFTのソース、ドレイン電極18が、チャネル保護層15の両端部上に不純物半導体層17のみを介して、延在するように形成されている。
比較例に係る半導体装置(薄膜トランジスタ)の製造方法は、図6のプロセスフローに示すように、アモルファスシリコン半導体層上に成膜した光熱変換層に対してレーザー光を照射して、微結晶シリコン半導体層を形成した後、光熱変換層を除去する。その後、チャネル保護層、不純物半導体層及びソース、ドレイン電極を順次形成することにより薄膜トランジスタTFTが形成される。
比較例における製造方法を詳しく説明すると、まず、図6に示すゲート電極形成工程S501において、図7(a)示すように、基板11上に所望の平面形状を有するゲート電極13を形成する。次いで、ゲート絶縁膜成膜工程S502及びアモルファスシリコン半導体層成膜工程S503において、図7(b)示すように、ゲート電極13が形成された基板11上に、ゲート絶縁膜12及びアモルファスシリコン半導体層14xを連続的に成膜する。
次いで、光熱変換層形成工程S504において、図7(c)に示すように、ゲート絶縁膜12及びアモルファスシリコン半導体層14xが成膜された基板11上に、光熱変換層16yを成膜する。ここで、光熱変換層16yとして、上述した実施形態と同様にカーボン絶縁膜を適用する場合には、スパッタリング法を用いてアモルファスシリコン半導体層14x上に直接成膜される。一方、光熱変換層16yとして金属薄膜を適用する場合には、アモルファスシリコン半導体層14xと光熱変換層16yとの間に、絶縁膜からなるバッファ層(図示を省略)を形成する。ここで、バッファ層は、後述するレーザーアニール時に光熱変換層16yを形成する金属原子がアモルファスシリコン半導体層14xの膜内に拡散して金属シリサイドが生成されることを防止するためのものである。
次いで、レーザーアニール工程S505において、図7(d)に示すように、基板11全域にレーザー光LSRを照射することにより、光熱変換層16yの下層のアモルファスシリコン半導体層14xを熱アニール(レーザーアニール)して、微結晶シリコンからなる半導体層を形成する。その後、光熱変換層除去工程S506において、基板11上の光熱変換層16yをドライエッチング又はウェットエッチング法を用いて除去する。次いで、チャネル保護層形成工程S507において、図7(e)に示すように、薄膜トランジスタTFT(微結晶シリコンからなる半導体層14)のチャネル層となる領域であって、上記ゲート電極13の形成領域に対応する領域に、チャネル保護層15を形成する。
次いで、不純物半導体層成膜工程S508において、チャネル保護層15が形成された基板11上に不純物半導体層を成膜する。その後、不純物半導体層・微結晶シリコン半導体層パターニング工程S509において、図8(a)に示すように、所望の平面形状に不純物半導体層17がパターニング形成されると同時に、当該不純物半導体層17及びチャネル保護層15に整合する平面形状に半導体層14がパターニング形成される。次いで、酸素プラズマ処理工程S510において、基板11に対して酸素プラズマ処理を施して、チャネル保護層15及び不純物半導体層17の下層に形成され、側壁部が露出する半導体層14を端面酸化する。
次いで、ソース、ドレイン金属膜成膜工程S511において、図8(b)に示すように、チャネル保護層15の両端部上に、不純物半導体層17を介して延在するように、ソース、ドレイン電極18がパターニング形成される。次いで、オーバーコート絶縁膜成膜工程S512において、図8(c)に示すように、薄膜トランジスタTFTが形成された基板11上に、保護絶縁膜19を成膜する。
このような比較例に係る半導体装置(薄膜トランジスタTFT)においては、チャネル保護層15の両端部上、及び、半導体層14上に、不純物半導体層17のみを介して、ソース、ドレイン電極18が延在するように設けられている。そのため、上述した一連の製造工程において、チャネル保護層15に対するソース、ドレイン電極18及び不純物半導体層17のアライメントずれが、基板11内に形成される他の薄膜トランジスタTFTとの間でバラツキを生じた場合、オン電流特性のバラツキが大きくなるという問題を有している。
この問題点について、より具体的に説明すると、チャネルストッパー型の素子構造を有する逆スタガ構造の薄膜トランジスタTFTの製造方法においては、微結晶シリコンからなる半導体層14x上にチャネル保護層15をパターニング形成した後に、フォトリソグラフィ法を用いて、不純物半導体層17及びソース、ドレイン電極18がパターニング形成される。このとき、チャネル保護層15の平面形状に対する不純物半導体層17及びソース、ドレイン電極18の形成位置は、厳密に設計通りとはならず、必然的にずれ(アライメントずれ)を生じることが知られている。そのため、このようなアライメントずれを予め見込んだ上で、当該ずれ量が最大になった場合であっても不純物半導体層17及びソース、ドレイン電極18がチャネル保護層15の両端部上に延在するように、図8(b)中、A部に示すように、両者がある程度の寸法で平面的に重なる(オーバーラップする)ように設計されている。
ところで、薄膜トランジスタにおいて、チャネル保護層15と不純物半導体層17及びソース、ドレイン電極18とのオーバーラップは、不純物半導体層17及びソース、ドレイン電極18がバックゲートとして作用する原因となる。すなわち、比較例に示したような薄膜トランジスタTFTにおいては、ソース、ドレイン電極18が、各々、絶縁膜であるチャネル保護層15を介して半導体層14上に配置された構成を有しているため、半導体層14に対して、ソース、ドレイン電極18が、各々、ゲート電極として作用することになる。ここで、ソース電極がオーバーラップする領域においては、ソース電極が半導体層14(チャネル領域)に対して負の電圧を印加するバックゲートとして作用するため、オン電流が減少する(流れ難くなる)。一方、ドレイン電極がオーバーラップする領域においては、ドレイン電極が半導体層14(チャネル領域)に対して正の電圧を印加するバックゲートとして作用するため、オン電流が増加する(流れ易くなる)。このように、薄膜トランジスタTFTのオン電流特性は、ソース、ドレイン電極18各々のオーバーラップ寸法に依存することになる。そのため、上述したようなアライメントずれが生じて上記オーバーラップ寸法にバラツキが生じると、薄膜トランジスタTFTのオン電流特性が大きく影響を受ける。特に、基板11に形成された各薄膜トランジスタTFT間でアライメントずれにバラツキが生じると、各オン電流特性のバラツキが一層大きくなるという問題を有していた。このような薄膜トランジスタを、薄型ディスプレイの表示パネルや駆動ドライバのスイッチング素子や駆動素子として適用した場合、製品歩留まりの低下や、表示画質の劣化を招くという問題を有している。
これに対して、上述した実施形態においては、チャネル保護層15の両端部上において、光熱変換層として用いられるカーボン絶縁膜16を介して、ソース、ドレイン電極18及び不純物半導体層17が設けられている。すなわち、チャネル保護層15の両端部において、半導体層14とソース、ドレイン電極18間の距離が、比較例に示した薄膜トランジスタに比較して、カーボン絶縁膜16の膜厚分、厚く形成されている。このような構成によれば、ソース、ドレイン電極18の各々と半導体層14間に形成される容量成分が減少する。換言すると、ソース、ドレイン電極18の各々から半導体層14(チャネル領域)に対して印加される電圧が低くなる。これにより、ソース、ドレイン電極18のオーバーラップに起因するバックゲート効果が低減される。
したがって、本実施形態によれば、上述した一連の製造工程において、チャネル保護層15に対するソース、ドレイン電極18及び不純物半導体層17のアライメントずれが、基板11内に形成される他の薄膜トランジスタTFTとの間でバラツキを生じた場合であっても、オン電流特性のバラツキを抑制することができる。また、本実施形態においては、比較例に係る製造方法と比較して、工程数を増やすことなく、上記の作用効果を有する半導体装置(薄膜トランジスタ)を製造することができる。よって、本実施形態に係る薄膜トランジスタ(半導体装置)を、表示パネルや駆動ドライバのスイッチング素子や駆動素子として適用した場合であっても、製品の歩留まりを向上させることができるとともに、良好な画質の表示装置を実現することができる。
ところで、本実施形態においては、アモルファスシリコン半導体層14xを熱アニール(レーザーアニール)して微結晶シリコンからなる半導体層14を形成する際に用いる光熱変換層として、カーボン絶縁膜(ダイヤモンドライクカーボン(DLC)薄膜)を適用した場合について説明した。ここで、CVD法を用いて成膜したカーボン絶縁膜の誘電率は、一般に8〜12である。上述したように、本実施形態においては、ソース、ドレイン電極18及び不純物半導体層17と、チャネル保護層15との間に、光熱変換層として用いられるカーボン絶縁膜16を残留させて、介在させることにより、ソース、ドレイン電極18の各々と半導体層14間に形成される容量成分を減少させ、ソース、ドレイン電極18のオーバーラップに起因するバックゲート効果を低減させることを特徴としている。
そこで、本実施形態においては、ソース、ドレイン電極18及び不純物半導体層17と、チャネル保護層15との間に介在させるカーボン絶縁膜16として、誘電率のより低い膜質のものを適用することができる。具体的には、例えばCVD法を用いてカーボン絶縁膜を成膜する際に、フッ素を7原子%程度混入させることにより、誘電率が2程度の膜質を得ることができる。したがって、このような低誘電率のカーボン絶縁膜を、ソース、ドレイン電極18及び不純物半導体層17と、チャネル保護層15との間に介在させることにより、ソース、ドレイン電極18の各々と半導体層14間に形成される容量成分をさらに減少させ、ソース、ドレイン電極18のオーバーラップに起因するバックゲート効果をさらに低減させることができる。
なお、上述した実施形態においては、ソース、ドレイン電極18の各々と半導体層14間に形成される容量成分を減少させる絶縁膜として、カーボン絶縁膜を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明は、レーザーアニール工程において照射される赤外光(赤外線)の吸収率が高く(赤外線吸収特性)、かつ、1000℃以上の高温に耐えることができ(耐熱性)、さらに、カーボン絶縁膜・チャネル保護絶縁膜パターニング工程においてエッチングし易く(エッチング容易性)、この際のエッチング残渣が半導体の電気的な特性を大きく変えるような汚染源にならない(非汚染性)ものであれば、他の材料からなる絶縁膜を適用するものであってもよい。加えて、当該絶縁膜が、上述したように低誘電率であれば、本発明の作用効果をより一層高めることができる。
<発光装置への適用例>
次に、上述した実施形態に係る半導体装置を適用可能な発光装置(表示装置)及び画素について説明する。ここで、以下に示す適用例においては、有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)を有する複数の画素を2次元配列した構成を有し、各画素が画像データに応じた輝度階調で発光動作することにより画像情報を表示する有機EL表示パネルを備えた表示装置に、本発明の半導体装置を適用する場合について説明する。なお、本発明はこの適用例に限定されるものではなく、他の表示方法の表示パネルを備えた表示装置に適用するものであってもよい。
図9は、本発明に係る半導体装置が適用される表示装置の第1の構成例を示す概略構成図であり、図10は、本発明に係る半導体装置が適用される表示装置の第2の構成例を示す概略構成図である。図9(a)、図10(a)は、各構成例に係る表示装置の概略構成図であり、図9(b)、図10(b)は、各構成例に係る表示装置に適用される画素の等価回路図である。なお、第2の構成例において、第1の構成例と同等の構成については同一の符号を付して説明を簡略化する。
(第1の構成例)
図9(a)に示すように、第1の構成例に係る表示装置100は、少なくとも、複数の画素PIXが二次元配列された表示パネル110と、各画素PIXを選択状態に設定するための選択ドライバ(選択駆動回路)120と、各画素PIXに画像データに応じた階調信号を供給するためのデータドライバ(信号駆動回路)130と、を備えている。ここで、表示パネル110を表示駆動するための選択ドライバ120やデータドライバ130は、薄膜トランジスタを適用した回路構成を有し、当該薄膜トランジスタとして上述した実施形態に示したような素子構造(又は製造方法を用いて作製された素子構造)を適用することができる。
本構成例に係る表示パネルに配列される画素PIXは、例えば図9(b)に示すように、発光駆動回路DCと有機EL素子OELとを備え、発光駆動回路DCにより画像データに応じた電流値の発光駆動電流を生成して、有機EL素子OELに供給することにより、当該画像データに応じた所定の輝度階調で有機EL素子OELを発光させる。
発光駆動回路DCは、例えば図9(b)に示すように、トランジスタTr11、Tr12とキャパシタCsとを備えている。トランジスタTr11は、ゲート端子が選択ラインLsに接続され、ドレイン端子がデータラインLdに接続され、ソース端子が接点N11に接続されている。トランジスタTr12は、ゲート端子が接点N11に接続され、ドレイン端子が高電位の電源電圧Vsaに接続され、ソース端子が接点N12に接続されている。キャパシタCsは、トランジスタTr12のゲート端子(接点N11)及びソース端子(接点N12)に接続されている。
ここでは、トランジスタTr11、Tr12はいずれも、nチャネル型の薄膜トランジスタが適用され、上述した実施形態に示したような素子構造(又は製造方法を用いて作製された素子構造)を適用することができる。なお、トランジスタTr11、Tr12がpチャネル型であれば、ソース端子及びドレイン端子が互いに逆になる。また、キャパシタCsは、トランジスタTr12のゲート・ソース間に形成される寄生容量、又は、該ゲート・ソース間に付加的に設けられた補助容量、もしくは、これらの寄生容量と補助容量からなる容量成分である。
また、有機EL素子OELは、アノード端子(アノード電極)が上記発光駆動回路DCの接点N12に接続され、カソード端子(カソード電極)が低電位の基準電圧Vsc(例えば接地電圧Vgnd)に接続されている。
画素PIXに接続される選択ラインLsは、上述した選択ドライバ120に接続されて、所定のタイミングで選択レベル又は非選択レベルの選択電圧Vselが印加される。また、データラインLdは、上述したデータドライバ130に接続されて、上記選択電圧Vselにより選択状態に設定された画素PIXに対して、画像データに応じた階調信号(階調電圧)Vdataが印加される。
このような回路構成を有する画素PIXを備えた表示装置の表示駆動動作は、まず、選択期間において、選択ドライバ120から選択ラインLsに対して、選択レベル(ハイレベル)の選択電圧Vselを印加することにより、トランジスタTr11がオン動作して画素PIXを選択状態に設定する。そして、このタイミングに同期して、データドライバ130から画像データに応じた電圧値の階調電圧VdataをデータラインLdに印加することにより、トランジスタTr11を介して、階調電圧Vdataに応じた電位が接点N11(トランジスタTr12のゲート端子)に印加される。
これにより、トランジスタTr12が階調電圧Vdataに応じた導通状態でオン動作して、ドレイン・ソース間に所定の電流値の発光駆動電流が流れ、有機EL素子OELは、階調電圧Vdata(すなわち画像データ)に応じた輝度階調で発光する。このとき、トランジスタTr12のゲート・ソース間に接続されたキャパシタCsには、接点N11に印加された階調電圧Vdataに基づいて電荷が蓄積(充電)される。
次いで、非選択期間において、選択ドライバ120から選択ラインLsに対して、非選択レベル(ローレベル)の選択電圧Vselを印加することにより、トランジスタTr11がオフ動作して画素PIXを非選択状態に設定する。これにより、上記キャパシタCsに蓄積された電荷(すなわち、ゲート・ソース間の電位差)が保持されて、トランジスタTr12のゲート端子に階調電圧Vdataに相当する電圧が印加される。したがって、トランジスタTr12のドレイン・ソース間に上記の発光動作状態と同等の電流値の発光駆動電流が流れて、有機EL素子OELは発光状態を継続する。そして、このような表示駆動動作を、表示パネル110に2次元配列された全ての画素PIXについて、例えば各行ごとに順次実行することにより、所望の画像情報が表示される。
(第2の構成例)
図10(a)に示すように、第2の構成例に係る表示装置100は、少なくとも、表示パネル110と、選択ドライバ120と、データドライバ130と、電源ドライバ140と、を備えている。すなわち、本構成例に係る表示装置100は、第1の構成例に示した構成に加え、電源ドライバ140を備えた構成を有している。ここで、上述した第1の構成例と同様に、表示パネル110を表示駆動するための選択ドライバ120やデータドライバ130、電源ドライバ140は、薄膜トランジスタを適用した回路構成を有し、当該薄膜トランジスタとして上述した実施形態に示したような素子構造(又は製造方法を用いて作製された素子構造)を適用することができる。
本構成例に係る表示パネルに配列される画素PIXに設けられる発光駆動回路DCは、例えば図10(b)に示すように、トランジスタTr21〜Tr23とキャパシタCsとを備えている。トランジスタTr21は、ゲート端子が選択ラインLsに接続され、ドレイン端子が電源ラインLaに接続され、ソース端子が接点N21に接続されている。トランジスタTr22は、ゲート端子が選択ラインLsに接続され、ソース端子がデータラインLdに接続され、ドレイン端子が接点N22に接続されている。トランジスタTr23は、ゲート端子が接点N21に接続され、ドレイン端子が電源ラインLaに接続され、ソース端子が接点N22に接続されている。キャパシタCsは、トランジスタTr23のゲート端子(接点N21)及びソース端子(接点N22)に接続されている。
ここで、本構成例においても、トランジスタTr21〜Tr23はいずれも、nチャネル型の薄膜トランジスタが適用され、上述した実施形態に示したような素子構造(又は製造方法を用いて作製された素子構造)を適用することができる。また、キャパシタCsは、トランジスタTr23のゲート・ソース間に形成される寄生容量、又は、該ゲート・ソース間に付加的に設けられた補助容量、もしくは、これらの寄生容量と補助容量からなる容量成分である。
また、有機EL素子OELは、アノード端子(アノード電極)が上記発光駆動回路DCの接点N22に接続され、カソード端子(カソード電極)が低電位の基準電圧Vsc(例えば接地電圧Vgnd)に接続されている。画素PIXに接続される電源ラインLaは、上述した電源ドライバ140に接続されて、所定のタイミングで発光レベル又は非発光レベルの電源電圧Vsaが印加される。
このような回路構成を有する画素PIXを備えた表示装置の表示駆動動作は、まず、選択期間においては、選択ドライバ120から選択ラインLsに対して、選択レベル(ハイレベル)の選択電圧Vselを印加するとともに、電源ドライバ140から電源ラインLaに非発光レベル(基準電圧Vsc以下の電圧レベル;例えば負電圧)の電源電圧Vsaを印加することにより、トランジスタTr21、Tr22がオン動作して画素PIXを選択状態に設定する。そして、このタイミングに同期して、データドライバ130から画像データに応じた負の電圧値の階調電圧VdataをデータラインLdに印加することにより、トランジスタTr22を介して、階調電圧Vdataに応じた電位が接点N22(トランジスタTr23のソース端子)に印加される。
これにより、トランジスタTr23がオン動作して、トランジスタTr23のゲート・ソース間に生じた電位差に応じた書込電流が、電源ラインLaからトランジスタTr23、接点N22、トランジスタTr22を介してデータラインLd方向に流れる。このとき、キャパシタCsには、接点N21及びN22間に生じた電位差に応じた電荷が蓄積される。
ここで、電源ラインLaには、基準電圧Vsc以下の電源電圧Vsaが印加され、さらに、書込電流が画素PIXからデータラインLd方向に引き抜くように設定されている。これにより、有機EL素子OELのアノード(接点N22)に印加される電位は、カソードの電位(基準電圧Vsc)よりも低くなるため、有機EL素子OELには電流が流れず、有機EL素子OELは発光しない(非発光動作)。そして、このような書込動作を、表示パネル110に2次元配列された全ての画素PIXについて、各行ごとに順次実行する。
次いで、非選択期間において、選択ドライバ120から選択ラインLsに対して、非選択レベル(ローレベル)の選択電圧Vselを印加することにより、トランジスタTr21、Tr22がオフ動作して画素PIXを非選択状態に設定する。これにより、上記キャパシタCsに選択期間において蓄積された電荷が保持されるので、トランジスタTr23はオン状態を維持する。そして、電源ドライバ140から電源ラインLaに発光レベル(基準電圧Vscよりも高い電圧レベル)の電源電圧Vsaを印加することにより、電源ラインLaからトランジスタTr23、接点N22を介して、有機EL素子OELに所定の発光駆動電流が流れる。
このとき、キャパシタCsに蓄積される電荷(電圧成分)は、トランジスタTr23において階調電圧Vdataに対応する書込電流を流す場合の電位差に相当するので、有機EL素子OELに流れる発光駆動電流は、当該書込電流と略同等の電流値となる。これにより、各画素PIXの有機EL素子OELは、書込動作時に書き込まれた画像データ(階調電圧Vdata)に応じた輝度階調で発光し、表示パネル110に所望の画像情報が表示される。
このように、上述した実施形態に示した半導体装置(薄膜トランジスタ)は、表示装置を構成する駆動ドライバや、表示パネルに複数配列される画素(発光駆動回路)のスイッチング素子や駆動素子として適用することができるものである。したがって、製造時の工程数を増やすことなく、基板上にオン電流特性のバラツキが抑制された薄膜トランジスタを備えた表示装置を実現することができるので、製品の歩留まりを向上させることができるとともに、良好な表示画質を実現することができる。
なお、上述した第1及び第2の構成例(図9、図10)においては、画像データに応じた電圧値の階調電圧Vdataを各画素PIXに印加することにより、各画素PIXの発光素子(有機EL素子OEL)に画像データに応じた発光駆動電流を流して、所望の輝度階調で発光動作(表示動作)させる電圧指定型の階調制御方式に対応した回路構成を有する発光駆動回路DCを備えた場合について説明した。本発明に係る半導体装置が適用可能な表示装置は、これに限定されるものではなく、例えば、画像データに応じた電流値の階調電流を各画素PIXに供給することにより、各画素PIXの発光素子に画像データに応じた発光駆動電流を流して、所望の輝度階調で発光動作させる電流指定型の階調制御方式に対応した回路構成を有する発光駆動回路を備えたものであってもよい。なお、第2の構成例に示した発光駆動回路DCは、上記の電圧指定型及び電流指定型のいずれの階調制御方式にも対応した回路構成を有している。
<電子機器への適用例>
次に、上述した実施形態に係る半導体装置(薄膜トランジスタ)を備えた発光装置(表示装置)を適用した電子機器について図面を参照して説明する。
上述したような表示パネル110や駆動ドライバ(選択ドライバ120、データドライバ130、電源ドライバ140)を備える表示装置100は、例えばデジタルカメラや薄型テレビジョン、モバイル型のパーソナルコンピュータ、携帯電話等、種々の電子機器の表示デバイスとして良好に適用できるものである。
図11は、本発明に係る発光装置を適用したデジタルカメラの構成例を示す斜視図であり、図12は、本発明に係る発光装置を適用した薄型テレビジョンの構成例を示す斜視図であり、図13は、本発明に係る発光装置を適用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成例を示す斜視図であり、図14は、本発明に係る発光装置を適用した携帯電話の構成例を示す図である。
図11において、デジタルカメラ210は、大別して、本体部211と、レンズ部212と、操作部213と、上述した実施形態に示した半導体装置を備えた表示装置100を適用した表示部214と、シャッターボタン215とを備えている。これによれば、表示部214における薄膜トランジスタのオン電流特性のバラツキを抑制して、製品の歩留まりを向上させることができるとともに、良好な表示画質を実現することができる。
また、図12において、薄型テレビジョン220は、大別して、本体部221と、上述した実施形態に示した半導体装置を備えた表示装置100を適用した表示部222と、操作用コントローラ(リモコン)223と、を備えている。これによれば、表示部222における薄膜トランジスタのオン電流特性のバラツキを抑制して、製品の歩留まりを向上させることができるとともに、良好な表示画質を実現することができる。
また、図13において、パーソナルコンピュータ230は、大別して、本体部231と、キーボード232と、上述した実施形態に示した半導体装置を備えた表示装置100を適用した表示部233とを備えている。この場合においても、表示部233における薄膜トランジスタのオン電流特性のバラツキを抑制して、製品の歩留まりを向上させることができるとともに、良好な表示画質を実現することができる。
また、図14において、携帯電話240は、大別して、操作部241と、受話口242と、送話口243と、上述した実施形態に示した半導体装置を備えた表示装置100を適用した表示部244とを備えている。この場合においても、表示部244における薄膜トランジスタのオン電流特性のバラツキを抑制して、製品の歩留まりを向上させることができるとともに、良好な表示画質を実現することができる。
なお、上述した各電子機器においては、本発明に係る半導体装置を備えた発光装置を、表示装置(表示デバイス)として適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明に係る半導体装置を備えた発光装置は、例えば発光素子を有する複数の画素が一方向に配列された発光素子アレイを備え、感光体ドラムに画像データに応じて発光素子アレイから出射した光を照射して露光する露光装置に適用するものであってもよい。
11 基板
12 絶縁膜
13 ゲート電極
14 半導体層
15 チャネル保護層
16 カーボン絶縁膜
17 不純物半導体層
18 ソース、ドレイン電極
100 表示装置
110 表示パネル
120 選択ドライバ
130 データドライバ
140 電源ドライバ
TFT 薄膜トランジスタ
PIX 画素
DC 発光駆動回路
OEL 有機EL素子
Tr11、Tr12、Tr21〜Tr23 トランジスタ

Claims (10)

  1. 基板上に、少なくとも、ゲート電極と、ゲート絶縁膜を介して前記ゲート電極に対向する半導体層と、前記半導体層に形成されるチャネル領域を保護するチャネル保護層と、前記チャネル保護層の両端部から前記チャネル保護層上に重なり、互いに離間して対向するソース電極及びドレイン電極と、前記ソース電極及びドレイン電極と前記チャネル保護膜との間に設けられ、前記チャネル保護層上で互いに離間して対向している不純物半導体層と、
    前記チャネル保護層上に重なる前記不純物半導体層と前記チャネル保護層との間に設けられた、前記半導体層の膜質を変化させるための光熱変換層と、
    を有し、
    前記光熱変換層は、ダイヤモンドライクカーボンからなる絶縁膜であり、前記チャネル保護層上の、互いに離間した前記不純物半導体層の間の領域には設けられていないことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記半導体層は、微結晶シリコンにより形成されていることを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  3. 前記半導体装置は、逆スタガ構造の薄膜トランジスタであることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 基板上に形成された第1の膜質からなる半導体層上にチャネル保護膜となる絶縁膜、及び、ダイヤモンドライクカーボンからなる絶縁膜である光熱変換層を順次積層して形成する工程と、
    前記光熱変換層にレーザー光を照射して、前記半導体層の前記第1の膜質を第2の膜質に変化させる工程と、
    前記光熱変換層及び前記絶縁膜を同一の平面形状に順次パターニングして、前記チャネル保護膜と当該チャネル保護膜上に積層された前記光熱変換層とを形成する工程と、
    不純物半導体層を前記チャネル保護膜及び前記光熱変換層を覆うように形成する工程と、
    前記不純物半導体層をパターニングして、該不純物半導体層を、前記チャネル保護膜を挟んで対向し、前記チャネル保護膜の両端部上に延在するように形成する工程と、
    前記チャネル保護膜上の前記不純物半導体層間に露出する前記光熱変換層をエッチングして、前記不純物半導体層と前記チャネル保護膜との間に、前記光熱変換層の一部を残す工程と、
    前記不純物半導体層を覆うように形成した金属層を前記不純物半導体層上に延在するようにパターニングして、ソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1の膜質からなる前記半導体層は、非晶質シリコンからなり、前記第2の膜質からなる前記半導体層は、微結晶シリコンからなることを特徴とする請求項記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記不純物半導体層をパターニングする工程は、該不純物半導体層をパターニングした後、前記第2の膜質からなる前記半導体層を連続してパターニングする工程を含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記パターニングされた半導体層の側壁部を酸素プラズマ処理により端面酸化する工程を含み、
    前記不純物半導体層間に露出する前記光熱変換層をエッチングする工程は、前記端面酸化を行う工程に含まれ、前記酸素プラズマ処理により、前記半導体層の側壁部を端面酸化する際に、前記不純物半導体層間に露出する前記光熱変換層もエッチングされることを特徴とする請求項記載の半導体装置の製造方法。
  8. 発光素子と、該発光素子を駆動するための発光駆動回路とを有する複数の画素が、基板上に配列された発光パネルと、
    前記発光パネルに配列された前記画素を選択状態に設定するための選択信号を出力する選択駆動回路と、
    前記選択状態に設定された前記画素に、階調信号を供給する信号駆動回路と、
    を備え、
    前記画素の前記発光駆動回路、又は、前記選択駆動回路及び前記信号駆動回路を構成するスイッチング素子又は駆動素子は、前記基板上に、少なくとも、ゲート電極と、ゲート絶縁膜を介して前記ゲート電極に対向する半導体層と、前記半導体層に形成されるチャネル領域を保護するチャネル保護層と、前記チャネル保護層の両端部から前記チャネル保護層上に重なり、互いに離間して対向するソース電極及びドレイン電極と、前記ソース電極及びドレイン電極と前記チャネル保護膜との間に設けられ、前記チャネル保護層上で互いに離間して対向している不純物半導体層と、
    前記チャネル保護層上に重なる前記不純物半導体層と前記チャネル保護層との間に設けられた、前記半導体層の膜質を変化させるための光熱変換層と、
    を有し、
    前記光熱変換層は、ダイヤモンドライクカーボンからなる絶縁膜であり、前記チャネル保護層上の、互いに離間した前記不純物半導体層の間の領域には設けられていないことを特徴とする発光装置。
  9. 前記半導体層は、微結晶シリコンにより形成されていることを特徴とする請求項記載の発光装置。
  10. 請求項8又は9に記載の発光装置が実装されてなることを特徴とする電子機器。
JP2010054258A 2010-03-11 2010-03-11 半導体装置及びその製造方法、発光装置並びに電子機器 Expired - Fee Related JP5532225B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010054258A JP5532225B2 (ja) 2010-03-11 2010-03-11 半導体装置及びその製造方法、発光装置並びに電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010054258A JP5532225B2 (ja) 2010-03-11 2010-03-11 半導体装置及びその製造方法、発光装置並びに電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011187871A JP2011187871A (ja) 2011-09-22
JP5532225B2 true JP5532225B2 (ja) 2014-06-25

Family

ID=44793757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010054258A Expired - Fee Related JP5532225B2 (ja) 2010-03-11 2010-03-11 半導体装置及びその製造方法、発光装置並びに電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5532225B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008243840A (ja) * 2007-03-23 2008-10-09 Nippon Denki Kagaku Co Ltd 薄膜素子の転写方法
JP2009027122A (ja) * 2007-06-20 2009-02-05 Sony Corp 薄膜トランジスタの製造方法、薄膜トランジスタおよび表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011187871A (ja) 2011-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI384525B (zh) 半導體裝置和其製造方法
US7408192B2 (en) Organic light emitting display device and method of fabricating the same
US8563978B2 (en) Display device and method for manufacturing the same
US8946008B2 (en) Organic light emitting diode display, thin film transitor array panel, and method of manufacturing the same
US9299728B2 (en) Display panel and method for producing display panel
JP2003330387A (ja) 表示装置
US8664662B2 (en) Thin-film transistor array device, EL display panel, EL display device, thin-film transistor array device manufacturing method, EL display panel manufacturing method
WO2011161910A1 (ja) 発光表示装置及びその製造方法
US7385223B2 (en) Flat panel display with thin film transistor
KR101116093B1 (ko) 반도체장치 및 그 제조방법과 표시장치
JP5360756B2 (ja) 有機電界発光表示装置及びその製造方法
US20060076618A1 (en) Semiconductor device having variable thickness insulating film and method of manufacturing same
US7326959B2 (en) Thin film transistor with common contact hole and fabrication method thereof
JP2006330719A (ja) 有機発光ディスプレイ及びその製造方法
KR100599727B1 (ko) 유기 el 발광셀의 커패시터 및 그 제조 방법
JP4338997B2 (ja) 表示装置の作製方法
JP5532225B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法、発光装置並びに電子機器
US20110169009A1 (en) Organic light emitting diode display and method for manufacturing the same
JP2010147269A (ja) 薄膜半導体装置の製造方法
JP4749994B2 (ja) 薄膜トランジスタ及びその製造方法
JP2009075523A (ja) アクティブマトリクス基板、表示装置およびその製造方法
JP2009010242A (ja) 表示装置及びその製造方法
JP2010278165A (ja) 薄膜トランジスタ及びその製造方法
WO2012172714A1 (ja) 表示装置、表示装置に用いられる薄膜トランジスタ、及び薄膜トランジスタの製造方法
KR100627333B1 (ko) 유기 이엘 발광셀 및 그 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5532225

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees