JP2010278165A - 薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】Vthのシフト量のばらつきが抑えられ、Vthが安定した薄膜トランジスタ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の薄膜トランジスタ200は、ゲート電極112と、ゲート電極112上に配置されたゲート絶縁膜120と、ゲート絶縁膜120上に配置された微結晶Si層133と、酸化珪素膜142と酸化珪素膜142上に配置されたa−Si層152とからなり、微結晶Si層133におけるゲート電極112の上方に位置する部分上に配置された積層体156と、積層体156の両側の微結晶Si層133上にそれぞれが配置され、微結晶Si層133と電気的に接続されたソース電極172及びドレイン電極173とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁基板上に設けられた薄膜トランジスタ及びその製造方法に関し、特にチャネル領域上にエッチングストッパ層を有するボトムゲート型の薄膜トランジスタ及びその製造方法に関する。
液晶表示装置や有機EL(Electro Luminescence)表示装置の駆動用素子として、ガラス基板や石英基板上に形成された薄膜トランジスタが開発されている。薄膜トランジスタは様々な構造が開発されているが、半導体層のチャネル領域上方にエッチングストッパ層を形成した構造は、半導体層のチャネル領域をエッチングから確実に保護できるため、半導体層を薄く形成することができる。これにより、特性の高い薄膜トランジスタを得ることができる(特許文献1)。
また、エッチングストッパ層を用いた構成において、a−Si(アモルファスシリコン)層の半導体層の表面をフッ酸処理する際に、半導体層表面のエッチングストッパ層の絶縁膜がエッチングされてしまうという問題を解決することを目的に、エッチングストッパ層の絶縁膜上にa−Si層を積層することも提案されている(特許文献2)。
特開2008−42215号公報 特開平2−199842号公報
ところで、特許文献1に記載された従来の薄膜トランジスタでは、エッチングストッパ層内部の固定電荷によるバックゲート効果により、薄膜トランジスタのVth(閾値電圧)がシフトする。図5に例示するようなゲート電極11、ゲート絶縁膜12、微結晶Si層13、エッチングストッパ層14、n型Si層16、ソース電極17、保護膜18及びドレイン電極19から構成される特許文献1の薄膜トランジスタの製造では、ソース電極17及びドレイン電極19のパターニングが行われる。このパターニングにおいて、エッチングストッパ層14もエッチングされて薄くなるが、どの程度薄くなるかはエッチング条件等によりばらつく。従って、エッチングストッパ層14の厚みがばらつくと、固定電荷によるVthのシフト量もばらつき、Vthつまり薄膜トランジスタの特性が安定しないという問題がある。
また、特許文献2に記載された従来の薄膜トランジスタでは、a−Si層はフッ酸処理時にエッチングストッパ層を保護するためだけのものである。従って、厚みも20nm程度と薄く、エッチングストッパ層としては機能していない。よって、基本的には特許文献1と同様にVthが安定しないという問題が発生する。また、電極パターニングのためのエッチングの後にa−Si層が除去されており、除去された部分に保護膜が形成された場合には、保護膜の固定電荷によりVthがシフトするため、Vthの不安定性が更に大きくなる。
本発明は上記課題を解決するためになされ、Vthのシフト量のばらつきが抑えられ、Vthが安定した薄膜トランジスタ及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る薄膜トランジスタは、ゲート電極と、前記ゲート電極上に配置されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に配置された第1の半導体層と、絶縁層と前記絶縁層上に配置された第2の半導体層とからなり、前記第1の半導体層における前記ゲート電極の上方に位置する部分上に配置された積層体と、前記積層体の両側の前記第1の半導体層上にそれぞれが配置され、前記第1の半導体層と電気的に接続されたソース電極及びドレイン電極とを備える。
この構成によれば、第1の半導体層のチャネル領域を保護する第1のエッチングストッパ層としての絶縁層は、さらに第2のエッチングストッパ層としての第2の半導体層により保護される。従って、チャネル領域を保護するエッチングストッパ層の厚みのばらつきを抑えることができるので、該エッチングストッパ層内部の固定電荷によるVthのシフト量のばらつきを抑えることができる。その結果、Vthが安定し、特性が安定した薄膜トランジスタを実現することができる。
ここで、前記第2の半導体層の厚みは少なくとも前記ソース電極またはドレイン電極の膜厚以上であってもよい。また、前記絶縁層の厚みは20〜100nmであってもよい。
この構成によれば、絶縁層について第1の半導体層のチャネル領域を保護する機能を維持しつつ、積層体の上に形成される保護膜をチャネル領域から遠ざけて保護膜中の固定電荷の影響を低減してVthのシフト量のばらつきを抑えることができる。
また、本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法は、基板上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に第1の半導体層を形成する工程と、前記第1の半導体層における前記ゲート電極の上方に位置する部分上に、絶縁層と前記絶縁層上に配置された第2の半導体層とからなる積層体を形成する工程と、前記第1の半導体層及び前記積層体上に電極層を形成する工程と、前記積層体をエッチングストッパ層としたエッチングにより、前記電極層をパターニングしてソース電極及びドレイン電極を形成する工程とを含む。
この構成によれば、特性が安定した薄膜トランジスタの製造方法を実現することができる。
本発明によれば、エッチングストッパ層(積層体)内部の固定電荷によるバックゲート効果に起因するVthシフト量のばらつきを抑えることが可能となる。また、エッチングストッパ層上に保護膜を形成した場合において、保護膜の有する固定電荷によるバックゲート効果を低減でき、同じくVthシフト量のばらつきを抑えることができる。さらに、エッチングストッパ層の絶縁層の厚みを調整することにより、絶縁層内部の固定電荷と、ゲート絶縁膜内部の固定電荷との関係を調整し、最適なVthとなるように設計することも可能となる。
よって、本発明により、Vthが安定した薄膜トランジスタを提供することが可能となるので、優れた特性を持つ有機EL表示装置や液晶表示装置の駆動用トランジスタを実現することができ、実用的価値は極めて高い。
本発明の実施の形態1における薄膜トランジスタの構造を示す断面図である。 同実施の形態1における薄膜トランジスタの製造方法を示す断面図である。 同実施の形態1における薄膜トランジスタの製造方法を示す断面図である。 同実施の形態1における薄膜トランジスタの製造方法を示す断面図である。 同実施の形態1における薄膜トランジスタの製造方法を示す断面図である。 同実施の形態1における薄膜トランジスタの製造方法を示す断面図である。 同実施の形態1における薄膜トランジスタの製造方法を示す断面図である。 同実施の形態1における薄膜トランジスタの製造方法を示す断面図である。 同実施の形態1における薄膜トランジスタの製造方法を示す断面図である。 同実施の形態1における薄膜トランジスタの製造方法を示す断面図である。 同実施の形態1における薄膜トランジスタの製造方法を示す断面図である。 同実施の形態1における薄膜トランジスタの製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態2の有機ELディスプレイの構造を模式的に示す断面図である。 同実施の形態2の有機ELディスプレイの斜視図である。 従来の薄膜トランジスタの構造の一例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるボトムゲート型の薄膜トランジスタ200の構造を示す断面図である。
この薄膜トランジスタ200は、絶縁性の基板(図外)と、ゲート電極112と、ゲート電極112上に配置されたゲート絶縁膜120と、ゲート絶縁膜120上に配置された第1の半導体層としての微結晶Si層133と、絶縁層としての酸化珪素膜142と酸化珪素膜142上に配置された第2の半導体層としてのa−Si層152とからなり、微結晶Si層133におけるゲート電極112の上方に位置する部分上に配置された積層体156と、積層体156の両側の微結晶Si層133上にそれぞれが配置され、微結晶Si層133と電気的に接続されたソース電極172及びドレイン電極173と、a−Si層152上に配置された保護膜181とを備える。
この薄膜トランジスタ200は、基板上に設けられ、モリブデンやアルミなどのメタルから構成されるゲート電極112を備えている。ゲート電極112はゲート絶縁膜120で覆われている。
ゲート電極112の上方に位置するゲート絶縁膜120上には微結晶Si層133が設けられており、微結晶Si層133のチャネル領域上には、酸化珪素膜142とa−Si層152との積層体156がエッチングストッパ層として設けられている。
積層体156上と積層体156の両側にある微結晶Si層133のソース領域及びドレイン領域上には、それぞれを覆うようにn型Si層162及び163とソース電極172及びドレイン電極173とが設けられている。n型Si層162及び163は微結晶Si層133とソース電極172及びドレイン電極173との間の低接触抵抗を実現している。ソース電極172及びドレイン電極173はアルミやモリブデンなどのメタルから構成されている。また、ソース電極172とドレイン電極173とは、積層体156上方で分断(分離)されており、ゲート電極112に適正な電圧が印加されない限り電気的に絶縁状態である。
薄膜トランジスタ200を構成する基板、ゲート絶縁膜120、ゲート電極112、微結晶Si層133、積層体156、n型Si層162及び163、ソース電極172並びにドレイン電極173から構成される構造体を覆うように保護膜181が設けられている。保護膜181は、一般的にプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)により成膜された窒化珪素膜から構成される。
ここで、積層体156を構成する酸化珪素膜142はプラズマCVD装置で成膜されるのが一般的であり、膜中の固定電荷により薄膜トランジスタ200のVthのシフトが発生する。そのため酸化珪素膜142の膜厚はなるべく薄い方が望ましい。
しかし、酸化珪素膜142はその上に設けられるa−Si層152をドライエッチングし積層体156を形成する際のエッチングストッパ膜となり、チャネル電流の経路となる微結晶Si層133をドライエッチングから保護する機能を有している。そのためa−Si層152のエッチングの酸化珪素膜142に対するエッチング選択比、及びa−Si層152の膜厚を考慮して酸化珪素膜142の膜厚を決定する必要がある。
また、保護膜181の持つ固定電荷もVthシフトに影響を及ぼすことから、保護膜181をチャネル領域からなるべく遠ざけることが必要である。そのため、積層体156の膜厚は、n型Si層162の膜厚を含めたソース電極172、またはn型Si層163の膜厚を含めたドレイン電極173の膜厚よりも厚いことが望ましい。このような構成により、保護膜181とチャネル領域との距離を、保護膜181とソース領域及びドレイン領域との距離に比べて大きくすることができ、保護膜181中の固定電荷の影響を低減できる。
また、プラズマCVD装置において再現性よく成膜できる膜厚は少なくとも20nm以上である。一方、ソース電極172及びドレイン電極173の厚さは500nm程度であり、a−Si層152のエッチングの酸化珪素膜142に対するエッチング選択比は5から30が現実的である。
以上より、a−Si層152の厚みは少なくともソース電極172またはドレイン電極173の膜厚以上であり、酸化珪素膜142の膜厚は20〜100nmが望ましい。
次に、本実施の形態の薄膜トランジスタ200の製造工程を説明する。
図2A〜図2Kは、本実施の形態におけるボトムゲート型の薄膜トランジスタ200の製造方法を示す断面図である。
薄膜トランジスタの製造方法は、基板上にパターニングされたゲート電極112を形成する工程と、ゲート電極112上にゲート絶縁膜120を形成する工程と、ゲート絶縁膜120上に微結晶Si層133を形成する工程と、微結晶Si層133におけるゲート電極112上方に位置する部分上に、酸化珪素膜142と酸化珪素膜142上に配置されたa−Si層152とからなる積層体156を形成する工程と、微結晶Si層133及び積層体156上にソース・ドレイン電極層171を形成する工程と、積層体156つまり酸化珪素膜141をエッチングストッパ層としたエッチングにより、ソース・ドレイン電極層171をパターニングしてソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、a−Si層152上に保護膜181を形成する工程とを含む。
具体的には、まず、図2Aに示すように、絶縁性の基板(図外)上にゲート電極層111をスパッタ法にて堆積する。ゲート電極層111を構成する材料にはモリブデンやアルミなどのメタルが一般的に用いられる。
次に、図2Bに示すように、リソグラフィー法及びウェットエッチングによってゲート電極層111をパターニングしゲート電極112を形成する。
次に、図2Cに示すように、ゲート絶縁膜120及びa−Si層131をゲート電極112上にプラズマCVD装置を用いて大気開放することなく連続して順次堆積する。ゲート絶縁膜120には酸化珪素膜、窒化珪素膜、またはこれらの積層膜が用いられるのが一般的である。
次に、図2Dに示すように、a−Si層131を熱処理し微結晶Si層132を生成する。熱処理方法としてはRTA(Rapid Thermal Annealing)やレーザーアニールがあり、必要に応じて熱処理前にa−Siの脱水素処理が行われる。
次に、図2Eに示すように、プラズマCVD装置を用いて微結晶Si層132上に酸化珪素膜141とa−Si層151を順次堆積する。
次に、図2Fに示すように、リソグラフィー法とドライエッチングによりゲート電極112上方のチャネル領域となる部分を残すようにa−Si層151の一部を除去してa−Si層151をパターニングし、a−Si層152を形成する。この時に行われるa−Si層151の一部のドライエッチングはa−Si層152に対する酸化珪素膜142のエッチング選択比が5以上のドライエッチングであり、a−Si層151のパターニングで酸化珪素膜141はエッチングストッパ層の役割を果たすので微結晶Si層132が削られてしまうことは無い。
次に、図2Gに示すように、フッ化水素を含有するエッチング溶液を使って、a−Si層152直下の酸化珪素膜141は残存させつつも、その他のa−Si層151のエッチングにより表面に露出した領域の酸化珪素膜141をウェットエッチングで除去し、酸化珪素膜142を形成する。これにより、酸化珪素膜142とa−Si層152の積層体156が形成される。
次に、図2Hに示すように、ドライエッチングにより、薄膜トランジスタ200のチャネル領域、ソース領域及びドレイン領域を残すように微結晶Si層132をパターニングし、微結晶Si層133を形成する。
次に、図2Iに示すように、必要に応じてフッ化水素溶液による微結晶Si層133上の自然酸化膜除去、及び水素プラズマ処理等による微結晶Si層133への水素導入を実施する。その後、プラズマCVD法によりn型Si層161を微結晶Si層133、積層体156及びゲート絶縁膜120上に、またスパッタ法によりソース・ドレイン電極層171をn型Si層161上に順次成膜する。ソース・ドレイン電極層171には、モリブデンやアルミなどのメタル、これらの合金、またはこれらの積層膜が用いられる。
次に、図2Jに示すように、ソース・ドレイン電極層171及びn型Si層161における積層体156上の領域190及び配線となる領域以外の領域をエッチング除去する。これにより、n型Si層162及び163、ソース電極172並びにドレイン電極173が形成される。
最後に、図2Kに示すように、薄膜トランジスタ200の構造体表面を覆うようにプラズマCVD法によって保護膜181を形成する。保護膜181は一般的には窒化珪素膜が用いられる。
以上のように、本実施の形態の薄膜トランジスタ200の構成により、チャネル領域を保護するエッチングストッパ層として酸化珪素膜142は、a−Si層152により保護される。従って、チャネル領域を保護する酸化珪素膜142の厚みのばらつきを抑えることができるので、酸化珪素膜142の固定電荷の影響を少なくし、Vthのシフト量のばらつきを抑えることができる。その結果、Vthが安定し、特性が安定した薄膜トランジスタ200を実現することができる。また、酸化珪素膜142はエッチングされて膜減りすることはないので、酸化珪素膜142中の固定電荷量は常に一定に保つことが可能である。そのため酸化珪素膜142の膜厚を調整することによって薄膜トランジスタ200のVthを制御することが可能になるというメリットが生まれる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態1の薄膜トランジスタ200を利用した有機ELデバイスとしての有機ELディスプレイについて説明する。なお、実施の形態1と同じ構成要素については、実施の形態1と同じ符号を付し、説明を省略することがある。
図3は、本実施の形態の有機ELディスプレイ400の構造を模式的に示す断面図である。
この有機ELディスプレイ400では、薄膜トランジスタ200上に、有機発光デバイスが形成されている。有機ELディスプレイ400は、平坦化膜110と、薄膜トランジスタ200と、陽極401と、有機EL層402と、透明陰極403とを備える。
薄膜トランジスタ200は、当該薄膜トランジスタ200に接続される有機発光デバイスなどを駆動することで、有機発光デバイスの有機EL層402を発光させる。
陽極401は、平坦化膜110上に形成され、ビアホールを介して、薄膜トランジスタ200のソース電極172と接続されている。陽極401の材料は、薄膜トランジスタ200の電極に用いた材料と同様に、例えば、モリブデン、アルミニウムなどのメタル、これらの合金、またはこれらの積層膜である。これらの材料からなる膜を真空蒸着法、電子ビーム蒸着法、RFスパッタ法、又は、印刷法などにより作成し、電極パターンを形成する。
有機EL層402は、陽極401上に、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層及び電子注入層などの各層が積層されて構成される。例えば、正孔注入層として銅フタロシアニンを、正孔輸送層としてα−NPD(Bis[N−(1−Naphthyl)−N−Phenyl]benzidine)を、発光層としてAlq3(tris(8−hydroxyquinoline)aluminum)を、電子輸送層としてオキサゾール誘導体を、電子注入層としてAlq3を用いることができる。
透明陰極403は、有機EL層402上に形成される透過性を有する電極である。透明陰極403の材料は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、SnO2、In23、ZnO又はこれらの組み合わせなどである。
図4は、本実施の形態の有機ELディスプレイの斜視図である。
この有機ELディスプレイ400は、薄膜トランジスタ200と、陽極401、有機EL層402、透明陰極403及び保護フィルム404を備える有機発光デバイスと、ソース電極線405と、ゲート電極線406とを備える。図4に示すように、有機ELディスプレイ400は、アクティブマトリクス型のディスプレイであり、基板101上に薄膜トランジスタ200と陽極401とがマトリクス状に複数配置されている。
保護フィルム404は、有機ELディスプレイ400を保護するための透過性を有するフィルムである。
ソース電極線405及びゲート電極線406は、マトリクス状に配置された各薄膜トランジスタ200と制御回路(図示せず)とを接続する電極線である。
以上のように、本実施の形態の有機ELディスプレイ400は、実施の形態1の特性が安定した薄膜トランジスタを備えるので、高画質の有機ELディスプレイを実現することができる。
以上、本発明の薄膜トランジスタ及びその製造方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施の形態において、ソース領域、ドレイン領域及びチャネル領域を構成する半導体層に微結晶Si層を用いる場合を例示したが、半導体層がa−Si層やグレインが大きく成長したポリSi層が用いられても同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態において、保護膜が窒化珪素膜であるとしたが、酸化珪素膜であっても同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態において、第1の半導体層に結晶性Si層を用いる場合を例示し、第1の半導体層のチャネル領域上には絶縁層として酸化珪素膜が設けられるとしたが、酸化珪素膜の代わりに窒化珪素膜が設けられてもよいし、また窒化珪素膜または酸化珪素膜と窒化珪素膜との積層膜が設けられてもかまわない。
本発明は、薄膜トランジスタに有用であり、特に有機EL表示装置や液晶表示装置の駆動用トランジスタなどに有用である。
11、112 ゲート電極
12、120 ゲート絶縁膜
13、132、133 微結晶Si層
14 エッチングストッパ層
16、161、162、163 n型Si層
17、172 ソース電極
18、181 保護膜
19、173 ドレイン電極
101 基板
110 平坦化膜
111 ゲート電極層
131、151、152 a−Si層
141、142 酸化珪素膜
156 積層体
171 ソース・ドレイン電極層
190 領域
200 薄膜トランジスタ
400 有機ELディスプレイ
401 陽極
402 有機EL層
403 透明陰極
404 保護フィルム
405 ソース電極線
406 ゲート電極線

Claims (12)

  1. ゲート電極と、
    前記ゲート電極上に配置されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に配置された第1の半導体層と、
    絶縁層と前記絶縁層上に配置された第2の半導体層とからなり、前記第1の半導体層における前記ゲート電極の上方に位置する部分上に配置された積層体と、
    前記積層体の両側の前記第1の半導体層上にそれぞれが配置され、前記第1の半導体層と電気的に接続されたソース電極及びドレイン電極とを備える
    薄膜トランジスタ。
  2. 前記第2の半導体層はアモルファスシリコン層である
    請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  3. 前記第2の半導体層の厚みは少なくとも前記ソース電極またはドレイン電極の膜厚以上である
    請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  4. 前記絶縁層は酸化珪素膜である
    請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  5. 前記絶縁層は窒化珪素膜である
    請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  6. 前記絶縁層の厚みは20〜100nmである
    請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  7. 基板上にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に第1の半導体層を形成する工程と、
    前記第1の半導体層における前記ゲート電極の上方に位置する部分上に、絶縁層と前記絶縁層上に配置された第2の半導体層とからなる積層体を形成する工程と、
    前記第1の半導体層及び前記積層体上に電極層を形成する工程と、
    前記積層体をエッチングストッパ層としたエッチングにより、前記電極層をパターニングしてソース電極及びドレイン電極を形成する工程とを含む
    薄膜トランジスタの製造方法。
  8. 前記第2の半導体層はアモルファスシリコン層である
    請求項7に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  9. 前記絶縁層は酸化珪素膜である
    請求項7に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  10. 前記絶縁層は窒化珪素膜である
    請求項7に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  11. 前記積層体を形成する工程では、前記絶縁層をエッチングストッパ層として前記第2の半導体層がパターニングされる
    請求項7に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  12. 前記積層体を形成する工程では、前記第2の半導体層に対する前記絶縁層のエッチング選択比が5以上の前記第2の半導体層の一部のドライエッチングと、フッ化水素を含有するエッチング溶液を用いた、前記ドライエッチングにより表面に露出した前記絶縁層の一部のウェットエッチングが行われる
    請求項11に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
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