JP5530818B2 - 木製ユニットパネルおよびそれを用いた建築構造 - Google Patents

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本発明は、建築材料の改良、更に詳しくは、室内の装飾が可能で、かつ、音響効果を呈することができ、しかも、調湿機能をも有する木製ユニットパネルおよびそれを用いた建築構造に関するものである。
周知のとおり、住宅などの建築物においては、室内に装飾性を備えたインテリアとして壁掛けを設置することがあり、この壁掛けとして、室内に響きわたる音を緩衝したり、防ぐために吸音パネルが用いられている。
従来、かかる吸音パネル材として、パネルの内部にグラスウールなどの吸音材を充填して形成したものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような吸音パネル材は、作製に手間がかかり製造コストが嵩んでしまうという問題があった。
登録実用新案第3122326号公報(第2−3頁、図1−4)
本発明は、従来の建築物用のパネル部材に上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、室内の装飾が可能で、かつ、音響効果を呈することができ、しかも、調湿機能をも有する木製ユニットパネルを提供することにある。
また、本発明は、音響効果および調湿機能を有する複数の木製ユニットパネルを用いた建築構造を提供することにある。
本発明者が上記技術的課題を解決するために採用した手段を、添付図面を参照して説明すれば、次のとおりである。
即ち、本発明は、建築物における室内の壁面に付設されるユニット式のパネル材であって、
木製の矩形平板からなるベース板体1の表面に、木口断面に樹芯が露出した所定厚さの木片ブロック2を所定間隔で、かつ、木口断面がベース板体1の正面側を向くように配列固定し、
更に前記木片ブロック2には、少なくともブロック側縁部から内側に亙る心挽部21を設けて、この心挽部21の開口方向が鉛直下向きまたは水平方向となるように木片ブロック2をベース板体1に固定するという技術的手段を採用したことによって、木製ユニットパネルを完成させた。
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、ベース板体1の表面における木片ブロック2の間に、スペーサブロック3を固定するという技術的手段を採用した。
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、木片ブロック2の木口断面を略正方形にするという技術的手段を採用した。
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、ベース板体1および木片ブロック2の使用材料をヒノキにするという技術的手段を採用した。
また、本発明は、木製の矩形平板からなるベース板体1の表面に、木口断面に樹芯が露出した所定厚さの木片ブロック2を所定間隔で、かつ、木口断面がベース板体1の正面側を向くように配列固定し、更に前記木片ブロック2に、少なくともブロック側縁部から内側に亙る心挽部21を設けて、この心挽部21の開口方向が鉛直下向きまたは水平方向となるように木片ブロック2をベース板体1に固定した木製ユニットパネルを、建築物の室内の壁面に複数付設するという技術的手段を採用したことによって、木製ユニットパネルを用いた建築構造を完成させた。
本発明にあっては、建築物における室内の壁面等に付設可能なユニット式のパネル材であって、木製の矩形平板からなるベース板体と;所定厚さを有する木製の木片ブロックとから構成して、この木片ブロックには少なくともブロック側縁部から内側に亙る心挽部を設け、前記ベース板体の表面に、これら複数の木片ブロックを、それぞれ所定間隔を設けて配列固定して構成したことによって、室内の装飾が可能で、かつ、音響効果を呈することができる。
また、木製材料を使用したことにより、室内に湿気がこもらないような吸湿機能を持たせることができる。更にまた、材料に使用する木材は、間伐材や建築現場における廃材を有効活用することもできることから、産業上の利用価値は頗る大きいと云える。
本発明の実施形態の木製ユニットパネルを表わす斜視図である。 本発明の実施形態の木製ユニットパネルの変形例を表わす正面図である。 本発明の実施形態の木製ユニットパネルの変形例を表わす正面図である。
本発明を実施するための形態を、具体的に図示した図面に基づいて更に詳細に説明すると、次のとおりである。
本発明の実施形態を図1から図3に基づいて説明する。図中、符号1で指示するものは
ベース板体であり、このベース板体1は、木製の矩形平板からなる。本実施形態では、材料として、木板を積層したベニヤ合板を採用する。なお、木粉を樹脂で固めて成形した中質繊維板(MDF:medium-density-fiberboard)などを採用することもできる。
また、符号2で指示するものは木片ブロックであり、この木片ブロック2は、所定厚さを有する木製の材料を切断してブロック状に作製されている。
本実施形態では、ベース板体1および木片ブロック2の使用材料をヒノキにすることができ、タイワンヒノキ等に含まれるヒノキチオールにより、防虫、防カビ、防臭、殺菌効果を得ることができる。
しかして、本実施形態は、建築物における室内の壁面等に付設可能なユニット式のパネル材であって、構成するにあっては、ベース板体1の表面に、これら複数の木片ブロック2・2…を、それぞれ所定間隔を設けて配列固定する。本実施形態では、直交する縦横のラインに沿って配列するとともに、ビス止めや樹脂製接着剤を使用してベース板体1に固定する。
本実施形態では、木片ブロック2の木口断面が略正方形であるものを採用することができ、整然と配列することができる。この際、具体的サイズは、一辺12cm四方で厚み5cmのものを使用する。また、木片ブロック2は少なくともブロック側縁部から内側に亙る心挽部21を設ける。
この際、本実施形態では、ベース板体1の表面における木片ブロック2の間に、スペーサブロック3を固定することができ、外観に装飾性を付与することができる。このスペーサブロック3にも木材を使用するとともに、形状は、図2や図3に示すような2本を並列した形状を採用することができる。
本実施形態では、木片ブロック2の心挽部21の開口方向が鉛直下向きまたは水平方向である状態でベース板体1に固定することができる。このように固定することによって、壁に掛けて設置する際に、心挽部21が上向きにならないようにして、この心挽部21にホコリ等が侵入するのを防止することができ、メンテナンスを容易にすることができる。
また、この心挽部21により、室内の水分を吸湿して木片ブロック2が膨張しても、この変形を許容することができ、破損を防止することができる。
そして、本実施形態では、木片ブロック2の木口断面に樹心を露出させて、この木口断面をベース板体1の正面側に向くようにして固定することができる。このように構成することにより、木片ブロック2の強度を向上させることができると共に、パネルの装飾性を高めることができる。
更にまた、本実施形態では、上記のように構成した複数の木製ユニットパネルを建築物の室内の壁面に敷設して、建築構造を形成することができ、音響効果や調湿効果に優れた機能的空間を形成することができる。
本発明は、概ね上記のように構成されるが、図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、木片ブロック2は、木口断面が円形のものや三角形などの多角形にすることができる。
また、スペーサブロック3の形状もデザインに応じて適宜変更することもでき、これら何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
1 ベース板体
2 木片ブロック
21 心挽部
3 スペーサブロック

Claims (5)

  1. 建築物における室内の壁面に付設されるユニット式のパネル材であって、
    木製の矩形平板からなるベース板体(1)の表面に、木口断面に樹芯が露出した所定厚さの木片ブロック(2)が所定間隔で、かつ、木口断面がベース板体(1)の正面側を向くように配列固定されており、
    更に前記木片ブロック(2)には、少なくともブロック側縁部から内側に亙る心挽部(21)が設けられて、この心挽部(21)の開口方向が鉛直下向きまたは水平方向となるように木片ブロック(2)がベース板体(1)に固定されていることを特徴とする木製ユニットパネル。
  2. ベース板体(1)の表面における木片ブロック(2)の間に、スペーサブロック(3)が固定されていることを特徴とする請求項1記載の木製ユニットパネル。
  3. 木片ブロック(2)の木口断面が略正方形であることを特徴とする請求項1または2に記載の木製ユニットパネル。
  4. ベース板体(1)および木片ブロック(2)の使用材料がヒノキであることを特徴とする請求項1〜の何れか一つに記載の木製ユニットパネル。
  5. 木製の矩形平板からなるベース板体(1)の表面に、木口断面に樹芯が露出した所定厚さの木片ブロック(2)が所定間隔で、かつ、木口断面がベース板体(1)の正面側を向くように配列固定され、更に前記木片ブロック(2)に、少なくともブロック側縁部から内側に亙る心挽部(21)が設けられて、この心挽部(21)の開口方向が鉛直下向きまたは水平方向となるように木片ブロック(2)がベース板体(1)に固定された木製ユニットパネルが、建築物の室内の壁面に複数付設されていることを特徴とする木製ユニットパネルを用いた建築構造。
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