JP5530338B2 - 内燃機関システム - Google Patents

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Description

本発明は、水素を含む水素含有ガスが添加される内燃機関を備える内燃機関システムに関する。
ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンよりも熱効率に優れており、CO削減の有効な手段として着目されている。このようなディーゼルエンジンでは、例えば、気筒(燃焼室、シリンダ)に取り込んだ空気を圧縮し、この圧縮された空気に燃料(軽油)を噴射し、自己着火により燃焼させる拡散燃焼を採用している。
ところが、拡散燃焼では、不均一な噴霧燃焼に起因して、局所的に燃料の過濃な領域や高温の領域が形成され、排気ガス中のエミッション(NOx、PM(Particulate Matter))が多く含まれてしまう場合がある。
そこで、これを改善するべく、本願発明者らは、燃費を良好に維持しつつ、エミッションを低減させるPCCI燃焼(Premixed Charge Compression Ignition、予混合燃焼)を提案している(特許文献1参照)。PCCI燃焼とは、前記した拡散燃焼に対して、着火遅れ時間(燃料噴射から着火までの時間)の間に混合気を希薄化させ、このように着火前に希薄化された混合気(予混合気)を圧縮着火するものである。
具体的には、着火性が低く燃料ロバスト性の高い水素を吸気に少量添加することにより、着火遅れ時間を短くして、PCCI燃焼を進角化させつつ、PCCI燃焼を安定化させる技術を提案している。なお、燃料は、内燃機関の標準時期(例えば上死点、0°)よりも遅延化させたタイミングで噴射される(ATDC(After Top Dead Center)噴射)。
特開2009−216041号公報
本願発明者は、PCCI燃焼の安定化について、さらに鋭意研究を行ったところ、水素に加えてEGR(Exhaust Gas Recirculation)ガスを添加すると、着火性・燃焼性の変動をさらに抑えつつ、熱効率を高めることができるという知見を得ている(特願2010−112652、未公開)。
そこで、本発明は、このような知見を踏まえたうえで、進角化PCCI燃焼を安定して実現可能な、つまり、PCCI燃焼の安定運転領域の広い内燃機関システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、燃料を燃焼する内燃機関と、前記内燃機関に燃料を供給する燃料供給手段と、前記内燃機関に水素を含む水素含有ガスを添加する水素含有ガス添加手段と、前記内燃機関の排気ガスをEGRガスとして吸気系に添加するEGRガス添加手段と、前記内燃機関のブローバイガスを吸気系に添加するブローバイガス添加手段と、前記内燃機関の実測筒内圧を検出する筒内圧センサと、前記内燃機関の目標筒内圧を算出する目標筒内圧算出手段と、前記筒内圧センサの検出する実測筒内圧と、前記目標筒内圧算出手段の算出する目標筒内圧との偏差が0(ゼロ)となるように、前記ブローバイガス添加手段と、前記燃料噴射手段、前記水素含有ガス添加手段、前記EGRガス添加手段、の少なくとも1つと、を制御して、PCCI燃焼を制御するPCCI燃焼制御手段と、を備え、前記PCCI燃焼制御手段は、実測着火遅れ時間が目標着火遅れ時間よりも短い場合、ブローバイガスの添加量が少なくなるように前記ブローバイガス添加手段を制御することを特徴とする内燃機関システムである。
また、前記内燃機関システムにおいて、前記PCCI燃焼制御手段は、吸気に対する水素の添加量が4vol%となるように前記水素含有ガス添加手段を制御することが好ましい。
ここで、水素含有ガスは、高純度の水素や、水素を含む改質ガスを含む。
このような内燃機関システムによれば、水素、EGRガスと共に、ブローバイガスが添加されるので、進角化PCCI燃焼を安定して実現でき、PCCI燃焼の安定運転領域を広くできる。進角化PCCI燃焼とは、機関基準(例えば上死点)から遅延して実行された燃料の噴射タイミングと最大筒内圧(最大熱発生率)との時間が短くなること、着火遅れ時間が短くなることを意味する。
これは、ブローバイガスの主成分が燃料混合気、オイル(いわゆるエンジンオイル)の蒸気又はミストであり、このようにブローバイガスが炭化水素から形成されるため、ブローバイガスが水素の着火をアシストし、水素添加した場合における燃焼に及ぼす影響が大きく、サイクル変動を抑制する特性を有するためと考えられる。
また、このような内燃機関システムによれば、目標筒内圧算出手段が、内燃機関の目標筒内圧を算出する。
そして、PCCI燃焼制御手段が、実測筒内圧と目標筒内圧との偏差が0となるように、燃料噴射手段、水素含有ガス添加手段、EGRガス添加手段、の少なくとも1つを制御(フィードバック制御)するので、進角化PCCI燃焼をさらに安定して実現できる。
また、前記内燃機関システムにおいて、前記水素含有ガス添加手段は、燃料を改質して、水素又は水素を含む改質ガスを生成する改質器を備えることが好ましい。
このような内燃機関システムによれば、改質器を備える水素含有ガス添加手段によって、燃料を改質し、水素又は水素を含む改質ガス(水素含有ガス)を生成できる。
また、前記内燃機関システムにおいて、前記制御手段は、前記実測筒内圧の積分値(体積積分値)に基づいて算出される前記内燃機関で実際に生成した実際トルクと、前記内燃機関に要求される目標トルクとの偏差が0となるように、前記燃料噴射手段、前記水素含有ガス添加手段、前記EGRガス添加手段、の少なくとも1つを制御することが好ましい。
このような内燃機関システムによれば、制御手段が、実際トルクと目標トルクとの偏差が0となるように、燃料噴射手段、水素含有ガス添加手段、EGRガス添加手段の少なくとも1つを制御(フィードバック制御)するので、進角化PCCI燃焼をさらに安定して実現できる。
また、前記内燃機関システムにおいて、前記燃料供給手段は、電子制御されることで燃料を噴射する燃料インジェクタを備え、前記水素含有ガス添加手段は、電子制御されることで水素含有ガスを噴射する水素含有ガスインジェクタを備えることが好ましい。
このような内燃機関システムによれば、燃料インジェクタによって、燃料の噴射時間(噴射量)、噴射タイミング(噴射時期)を高精度で制御できる。また、水素含有ガスインジェクタによって、水素含有ガスの噴射時間(噴射量)、噴射タイミング(噴射時期)を高精度で制御できる。
本発明によれば、PCCI燃焼の安定運転領域の広い内燃機関システムを提供することができる。
本実施形態に係る内燃機関システムの構成図である。 本実施形態に係る内燃機関システムの動作を示すフローチャートである。 エンジンの回転速度と、エンジンの目標トルク(負荷)と、水素添加量との関係を示すマップである。 (a)は燃料噴射時間の補正の概念図であり、(b)は燃料噴射タイミングの補正の概念図である。 EGR弁の開度(EGR率)の補正の概念図である。 ブローバイガスを添加した実施例に係るグラフであり、(a)はクランク角と筒内圧との関係を示し、(b)はクランク角と熱発生率との関係を示している。 ブローバイガスを添加しない比較例に係るグラフであり、(a)はクランク角と筒内圧との関係を示し、(b)はクランク角と熱発生率との関係を示している。 サイクル数と最大熱発生率のクランク角との関係を示すグラフであり、(a)はブローバイガスを添加した実施例、(b)ブローバイガスを添加しない比較例、を示している。 水素添加濃度(vol%)と熱効率ηiとの関係を示すグラフである。 水素添加濃度(vol%)と燃焼変動率(C.O.V IMEP(%))との関係を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。
≪内燃機関システムの構成≫
図1に示す本実施形態に係る内燃機関システム1は、図示しない車両に搭載されている。
内燃機関システム1は、軽油(燃料)を燃焼させるディーゼルエンジン10(内燃機関)と、ディーゼルエンジン10の筒内圧を検出する筒内圧センサ21と、ディーゼルエンジン10に軽油を供給する燃料供給系(燃料供給手段)と、ディーゼルエンジン10に水素(水素含有ガス)を添加する水素添加系(水素含有ガス添加手段)と、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気系に導き排気ガスを循環させるEGR系(EGRガス添加手段)と、ディーゼルエンジン10のブローバイガスを吸気系に添加するブローバイガス添加系(ブローバイガス添加手段)と、これらを電子制御する制御手段であるECU90(Electronic Control Unit、電子制御装置)と、を備えている。
<ディーゼルエンジン>
ディーゼルエンジン10は、吸入、圧縮、燃焼(膨張)、排気を繰り返し、PCCI燃焼させる機関である。
ディーゼルエンジン10は、内部に気筒11a(シリンダ)が形成されたシリンダブロック11と、気筒11a内を往復運動するピストン12と、内部に吸気ポート13a及び排気ポート13bが形成されたシリンダヘッド13と、吸気ポート13aに設けられた吸気弁14と、排気ポート13bに設けられた排気弁15と、クランクケース16と、を備えている。
なお、ディーゼルエンジン10は、気筒11a内に噴射された軽油を圧縮することで自己着火させるものであり、点火プラグを備えていない。
また、簡単に説明するため、図1では、1つの気筒11aのみを記載しているが、気筒11aの数、気筒11aの配列、ディーゼルエンジン10の排気量は、変更自由である。
吸気ポート13aには、吸気配管13cが接続されている。そして、ディーゼルエンジン10が作動すると、車外の空気が自然吸気され、吸気配管13cを通って、吸気ポート13aに向かうようになっている。
排気ポート13bには、排気配管13dが接続されている。そして、ディーゼルエンジン10からの排気ガスは、排気配管13dを通って、車外に排出されるようになっている。
吸気弁14、排気弁15は、タイミングチェーン(タイミングベルト)を介して、クランク軸と協動するように構成されている。よって、吸気弁14、排気弁15の開閉状態はクランク角と、対応するようになっている。
クランクケース16は、シリンダブロック11の下部に取り付けられている。そして、クランクケース16内には、ブローバイガスが溜まるようになっている。
<筒内圧センサ等>
筒内圧センサ21は、気筒11aの上方に取り付けられており、実測筒内圧(気筒11a内の圧力)を検出し、ECU90に出力するようになっている。
クランク角センサ22は、クランクシャフト(図示しない)の角度(クランク角)を検出し、ECU90に出力するようになっている。そして、ECU90は、クランク角に基づいて、現在のクランク軸の回転速度(ディーゼルエンジン10の回転速度)を算出するようになっている。また、ECU90は、クランク角に基づいて、クランク軸に連動する吸気弁14、排気弁15の開閉状態を検出(予測)するようになっている。
<燃料供給系>
燃料供給系は、軽油を貯溜する燃料タンク41と、軽油を圧送する燃料ポンプ42と、軽油を噴射する燃料インジェクタ43と、を備えている。
燃料タンク41は、配管41a、燃料ポンプ42、配管42aを介して、燃料インジェクタ43に接続されている。そして、燃料ポンプ42がECU90の指令に従って作動すると、燃料タンク41の軽油が燃料インジェクタ43に圧送されるようになっている。
燃料インジェクタ43は、シリンダヘッド13に取り付けられており、ECU90の指令に従って作動(開弁)すると、軽油を気筒11a内に直接噴射するようになっている。ただし、噴射位置はこれに限定されず、吸気ポート13aに噴射される構成でもよい。
また、燃料インジェクタ43は、ECU90に電子制御されるリニアソレノイド型で常閉型の電磁弁で構成されている。これにより、燃料インジェクタ43は、ECU90の指令に従って高精度で開/閉し、よって、軽油の噴射量、噴射タイミング、噴射時間が高精度で制御されるようになっている。
<水素添加系>
水素添加系は、水素が高圧で封入された水素タンク51と、水素の圧力を適宜な圧力に減圧するレギュレータ52(減圧弁)と、水素インジェクタ53と、を備えている。
水素タンク51は、配管51a、レギュレータ52、配管52aを介して、水素インジェクタ53に接続されている。そして、水素タンク51の水素は、レギュレータ52で減圧された後、水素インジェクタ53に供給されるようになっている。
レギュレータ52は、ECU90指令に作動するアクチュエータを内蔵し、その二次側圧力を制御するように構成されている。これにより、水素インジェクタ53における水素の噴射圧力が制御されるようになっている。
水素インジェクタ53は、シリンダヘッド13に取り付けられており、ECU90の指令に従って作動(開弁)すると、水素が吸気ポート13aに噴射されるようになっている。
また、水素インジェクタ53は、燃料インジェクタ43と同様に、リニアソレノイド型で常閉型の電磁弁で構成されている。これにより、水素インジェクタ53は、ECU90の指令に従って高精度で開/閉し、よって、水素の噴射量、噴射タイミング、噴射時間が高精度で制御されるようになっている。
<EGR系>
EGR系は、吸気系に戻すEGRガスの流量を制御可能な流量制御弁であるEGR弁61を備えている。
そして、排気配管13dの途中は、配管61a、EGR弁61、配管61bを介して、吸気配管13cに接続されている。また、EGR弁61の開度が、ECU90によって制御されることで、EGR率(EGRガスの添加割合)が制御されるようになっている。
<ブローバイガス添加系>
ブローバイガス添加系は、ブローバイガスを循環させる手段であって、ブローバイガスの流量を制御可能な流量制御弁であるブローバイガス弁71を備えている。
そして、クランクケース16は、配管71a、ブローバイガス弁71、配管71bを介して、吸気配管13cに接続されている。また、ブローバイガス弁71の開度が、ECU90によって制御されることで、ブローバイガス率(ブローバイガスの添加割合)が制御されるようになっている。
なお、配管71aの上流端がオイルパンに接続された構成でもよい。
<アクセル開度センサ>
アクセル開度センサ81は、アクセル開度(スロットル開度)を検出し、ECU90に出力するようになっている。
<ECU>
ECU90は、内燃機関システム1を電子制御する制御装置であり、CPU、ROM、RAM、各種インタフェイス、電子回路などを含んで構成されており、その内部に記憶されたプログラムに従って、各種機能を発揮し、各種機器を制御して、PCCI(Premixed Charge Compression Ignition)燃焼を制御する。
<ECU−目標筒内圧算出機能>
ECU90(目標筒内圧算出手段)は、マップ検索により、アクセル開度、エンジンの回転速度に基づいて、ディーゼルエンジン10に要求される目標トルクを算出する機能と、目標トルクに基づいて目標筒内圧を算出する機能と、を備えている。
<ECU−PCCI燃焼制御機能>
ECU90(PCCI燃焼制御手段)は、PCCI燃焼を制御する機能を備えている。
すなわち、ECU90は、マップ検索により、アクセル開度、エンジンの回転速度(目標トルク)に基づいて、軽油の噴射時間、噴射タイミングを算出し、燃料インジェクタ43を制御する機能を備えている。
具体的に例えば、噴射タイミングは、ディーゼルエンジン10の熱効率ηがより大きくなり、(dP/dθ)maxがより小さくなるタイミングに決定される。なお、(dP/dθ)maxは、単位クランク角当たりの筒内圧の圧力上昇率(dP/dθ)の最大値であり、(dP/dθ)maxが小さくなると、ディーゼルエンジン10の騒音・振動が小さくなる。
また、ECU90は、マップ検索により、アクセル開度、エンジンの回転速度(目標トルク)に基づいて、水素の噴射時間、噴射タイミング、噴射圧力を算出し、水素インジェクタ53を制御する機能を備えている。
さらに、ECU90は、排気ガス温度に基づいて緩慢燃焼となるように、つまり、排気ガス温度が高くなり過ぎないように、EGR弁61の開度(EGR率)を制御する機能を備えている。
≪内燃機関システムの動作≫
次に、内燃機関システム1の動作について、図2を参照して説明する。
なお、図2に示す制御処理は、クランク角に基づいて、各サイクル(吸入、圧縮、燃焼・膨張、排気)毎に繰り返される。
なお、ここでは、ブローバイガスを新規空気に対して、4±2(vol%)にて添加する場合を例示するが、適宜に制御する構成としてもよい。
ステップS101において、ECU90は、今回サイクルで要求されたアクセル開度と、今回サイクルにおける実際のエンジン回転速度とに基づいて、今回サイクルにおいてディーゼルエンジン10に要求された目標トルク(必要トルク、負荷)を、マップ検索により算出する。
なお、参照するマップでは、アクセル開度、エンジン回転速度が大きくなると、目標トルクが大きくなる関係となっている。
ステップS102において、ECU90は、ステップS101で算出した目標トルクに基づいて、今回サイクルの燃焼行程で要求された目標筒内圧を、マップ検索により算出する。
なお、参照するマップでは、目標トルクが大きくなると、目標筒内圧が大きくなる関係となっている。
ステップS103において、ECU90は、筒内圧センサ21を介して、今回サイクルで実際に生成した実測筒内圧を検出する。
ステップS104において、ECU90は、ステップS102で算出した目標筒内圧と、ステップS103で検出した実測筒内圧とが等しいか否か判定する。
目標筒内圧と実測筒内圧とは等しいと判定した場合(S104・Yes)、ECU90の処理はステップS105に進む。一方、目標筒内圧と実測筒内圧とは等しくないと判定した場合(S104・No)、ECU90の処理はステップS106に進む。
<次回サイクル−通常PCCI燃焼制御>
ステップS105において、ECU90は、次回サイクルにおいて、PCCI燃焼制御を通常に実行する。
すなわち、ECU90は、アクセル開度(スロットル開度)、エンジン回転速度に基づいて、次回サイクルで要求される目標トルクを、マップ検索により算出する。なお、参照するマップでは、アクセル開度、エンジンの回転速度が大きくなると、目標トルクが大きくなる関係となっている。
そして、ECU90は、目標トルクに基づいて、燃料噴射時間、燃料噴射タイミングを、マップ検索により算出する。なお、参照するマップでは、目標トルクが大きくなると、燃料噴射時間が長くなり、燃料噴射タイミングが早くなる関係となっている。
また、ECU90は、着火遅れ時間が所定時間以上で、(dP/dθ)maxが下がるように、エンジンの回転速度、目標トルクに基づいて、水素噴射時間、水素噴射タイミング、水素噴射圧力を、マップ検索により算出する(図3参照)。
さらに、ECU90は、(dP/dθ)maxに基づいて、次回サイクルにおいて緩慢燃焼となるように、EGR弁61の開度を、マップ検索により算出する。
そして、ECU90は、(1)燃料噴射時間、燃料噴射タイミングに従って、燃料インジェクタ43を制御し、(2)水素噴射時間、水素噴射タイミング、水素噴射圧力に従って、水素インジェクタ53、レギュレータ52を制御し、(3)EGR弁61の開度に従ってEGR弁61を制御し、次回サイクルにおいてPCCI燃焼制御を通常に実行する。
その後、ECU90の処理は、リターンを通って、スタートに戻る。
<今回サイクル−補正値算出>
ステップS106において、ECU90は、次回サイクルのPCCI燃焼において、次回サイクルにおける実測筒内圧が、次回サイクルにおける目標筒内圧となるように(実測筒内圧と目標筒内圧との偏差がゼロとなるように)、今回サイクルにおける実測筒内圧(例えば最大実測筒内圧)と目標筒内圧(例えば最大目標筒内圧)との偏差に基づいて、(1)燃料噴射時間、燃料噴射タイミング、(2)EGR弁61の開度、についての補正値を算出する。
なお、「今回サイクルで実際に生成した実際トルク」と、「今回サイクルの目標トルク」との偏差が0となるように各補正値を算出してもよい。因みに、「今回サイクルで実際に生成した実際トルク」は、実測筒内圧を体積積分(クランク角で積分)することにより得られる。
(1)燃料噴射時間、燃料噴射タイミングの補正値
例えば、図4(a)に示すように、最大実測筒内圧が最大目標筒内圧よりも小さい場合、燃料噴射時間の補正値は、次回サイクルにおける燃料噴射時間が長くなるように算出される。
一方、最大実測目標筒内圧が最大目標筒内圧よりも大きい場合、次回サイクルにおける燃料噴射時間が短くなるように算出される。
また、図4(b)に示すように、最大実測筒内圧の発生タイミングが最大目標筒内圧の発生タイミングよりも早い場合、燃料噴射タイミングの補正値は、次回サイクルにおける燃料噴射タイミングが遅れるように算出される。
一方、最大実測筒内圧の発生タイミングが最大目標筒内圧の発生タイミングよりも遅い場合、燃料噴射タイミングの補正値は、次回サイクルにおける燃料噴射タイミングが早まるように算出される。
(2)EGR弁61の開度の補正値
例えば、図5に示すように、最大実測筒内圧の発生タイミングが最大目標筒内圧の発生タイミングよりも早い場合、EGR弁61の開度の補正値は、次回サイクルにおけるEGR弁61の開度が大きくなるように算出される。
一方、最大実測筒内圧の発生タイミングが最大目標筒内圧の発生タイミングよりも遅い場合、EGR弁61の開度の補正値は、次回サイクルにおけるEGR弁61の開度が小さくなるように算出される。
<次回−補正後PCCI燃焼制御>
ステップS107において、次回サイクルにおいて、ECU90は、補正後のPCCI燃焼制御を実行する。
具体的には、ステップS105と同様にして算出された、燃料噴射時間、燃料噴射タイミング、EGR弁61の開度を、ステップS106で算出した補正値でそれぞれ補正する。
そして、補正後の燃料噴射時間等に従って、燃料インジェクタ43等を制御し、補正後のPCCI燃焼制御を実行する。
その後、ECU90の処理は、リターンを通って、スタートに戻る。
≪内燃機関システムの効果≫
このような内燃機関システム1によれば、次の効果を得る。
本発明の一実施例として、図6(a)、図6(b)、図8(a)に示すように、水素、ブローバイガス、EGRガスを添加することにより、筒内圧(MPa)及び熱発生率(J/deg)の波形(ピーク)を進角化させ、PCCI燃焼の安定運転領域の広くできる。
また、筒内圧及び熱発生率が全て進角化することにより、緩慢燃焼による熱損失、NOxの低減、及び、(dP/dθ)maxを低減できる。
なお、図6〜図10では、軽油の噴射タイミングを2(deg.ATDC)、水素添加量を4(vol%)、EGRガス添加量を0(vol%)、ブローバイガス添加量を4(vol%)、総発熱量Qを1.0(kJ/cycle)、とした場合を例示している。
これは、ブローバイガスの主成分が燃料混合気、オイル(エンジンオイル)の蒸気又はミストであるので、ブローバイガスが水素の着火をアシストし、水素添加した場合における燃焼に及ぼす影響が大きく、サイクル変動を抑制する機能を有するためと考えられる。
また、図9に示すように、ブローバイガスを添加すると、水素添加濃度(vol%)が熱効率に及ぼす影響を小さく、つまり、水素添加濃度(vol%)に対する熱効率ηが略一定で安定する。
さらに、図10に示すように、ブローバイガスを添加すると、水素添加濃度(vol%)に対する燃焼変動率(C.O.V IMEP(%))が、2%以内で安定する。つまり、水素添加による燃焼ロバスト性を高めることができる。なお、水素は着火し難く、燃料速度の高い特性を有している。
一方、本発明の比較例として、図7(a)、図7(b)、図8(b)に示すように、ブローバイガスを添加せず、水素のみを添加すると、極一部のサイクルのみ進角化し、極一部の進角化するサイクルと、大部分の進角化しないサイクルとが混在し、大よそ2つの熱発生領域が形成されてしまう。
そして、このように2つの熱発生領域が形成されてしまうので、図9に示すように、水素添加濃度(vol%)が熱効率に及ぼす影響が大きくなってしまい、つまり、水素添加濃度(vol%)に対して熱効率が変動し易くなる。
さらに、図10に示すように、水素添加濃度(vol%)に対する燃焼変動率(C.O.V IMEP)が不安定となってしまう。
≪変形例≫
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、次のように変更できる。
前記した実施形態では、水素含有ガス添加手段が、水素タンク51、水素インジェクタ53等を備える構成を例示したが、これに代えて、軽油(燃料)を改質して生成された水素を含む改質ガス(水素含有ガス)を添加する構成でもよい。
この構成の場合、水素含有ガス添加手段は、燃料を改質し水素を含む改質ガスを生成する改質器と、改質ガスを圧送するポンプと、水素を含む改質ガスを噴射する改質ガスインジェクタ(水素含有ガス用インジェクタ)と、を備えて構成される。
そして、改質器は、公知の技術に基づいて、その改質反応が、(1)水蒸気改質方法、(2)部分酸化方法、(3)水蒸気改質法と部分酸化法とを組み合わせたオートサーマル改質方法、(4)前記内燃機関がリッチ燃焼することで生成したガスを水性ガスシフト反応させる方法、の少なくとも1つの方法に基づいて生じるように構成される。
前記した実施形態では、燃料(ディーゼル燃料)が軽油である場合を例示したが、種類はこれに限定されない。例えば、バイオディーゼル燃料、DME(Dimethyl ether)、GTL(gas to liquids)、軽油とこれらとが混合した混合燃料も使用できる。なお、軽油、GTLに含まれる炭化水素類は、例えば、アルカン類、アルケン類、アルキン類、芳香族化合物、アルコール類、アルデヒド類、エステル類である。また、バイオディーゼル燃料は、例えば、エタノール、脂肪酸メチルエステル、水素化バイオディーゼル燃料等である。
前記した実施形態では、図2のステップS106において、(1)燃料噴射時間、燃料噴射タイミング、(2)EGR弁61の開度、についての補正値を算出し、次回サイクルにおいて補正する構成としたが、少なくとも1つについて補正値を算出し、次回サイクルにおいて補正する構成としてもよい。
また、これらに加えて、図2のステップS106において、「水素噴射時間、水素噴射タイミング、水素噴射圧力」、及び/又は、「ブローバイガスの添加量」の補正値を算出し、次回サイクルにおいて補正する構成としてもよい。なお、ブローバイガスを添加すると水素の着火がアシストされ着火遅れ時間が短くなるから、例えば、実測着火遅れ時間が目標着火遅れ時間よりも短い場合、ブローバイガスの添加量が少なくなるように補正値が算出される。
1 内燃機関システム
10 ディーゼルエンジン(内燃機関)
11a 気筒
21 筒内圧センサ
41 燃料タンク(燃料供給手段)
42 燃料ポンプ(燃料供給手段)
43 燃料インジェクタ(燃料供給手段)
51 水素タンク(水素含有ガス添加手段)
52 レギュレータ(水素含有ガス添加手段)
53 水素インジェクタ(水素含有ガス添加手段)
61 EGR弁(EGRガス添加手段)
71 ブローバイガス弁(ブローバイガス添加手段)
90 ECU(目標筒内圧算出手段、PCCI燃焼制御手段)

Claims (5)

  1. 燃料を燃焼する内燃機関と、
    前記内燃機関に燃料を供給する燃料供給手段と、
    前記内燃機関に水素を含む水素含有ガスを添加する水素含有ガス添加手段と、
    前記内燃機関の排気ガスをEGRガスとして吸気系に添加するEGRガス添加手段と、
    前記内燃機関のブローバイガスを吸気系に添加するブローバイガス添加手段と、
    前記内燃機関の実測筒内圧を検出する筒内圧センサと、
    前記内燃機関の目標筒内圧を算出する目標筒内圧算出手段と、
    前記筒内圧センサの検出する実測筒内圧と、前記目標筒内圧算出手段の算出する目標筒内圧との偏差が0となるように、前記ブローバイガス添加手段と、前記燃料噴射手段、前記水素含有ガス添加手段、前記EGRガス添加手段、の少なくとも1つと、を制御して、PCCI燃焼を制御するPCCI燃焼制御手段と、
    を備え
    前記PCCI燃焼制御手段は、実測着火遅れ時間が目標着火遅れ時間よりも短い場合、ブローバイガスの添加量が少なくなるように前記ブローバイガス添加手段を制御する
    ことを特徴とする内燃機関システム。
  2. 前記PCCI燃焼制御手段は、吸気に対する水素の添加量が4vol%となるように前記水素含有ガス添加手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関システム。
  3. 前記水素含有ガス添加手段は、燃料を改質して、水素又は水素を含む改質ガスを生成する改質器を備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関システム。
  4. 前記制御手段は、前記実測筒内圧の積分値に基づいて算出される前記内燃機関で実際に生成した実際トルクと、前記内燃機関に要求される目標トルクとの偏差が0となるように、前記燃料噴射手段、前記水素含有ガス添加手段、前記EGRガス添加手段、の少なくとも1つを制御する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関システム。
  5. 前記燃料供給手段は、電子制御されることで燃料を噴射する燃料インジェクタを備え、
    前記水素含有ガス添加手段は、電子制御されることで水素含有ガスを噴射する水素含有ガスインジェクタを備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の内燃機関システム。
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