JP6402412B2 - エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンに関する。詳しくは燃料改質装置を備えたエンジンに関する。
従来、液体燃料に吸気や排気を予め混合して加圧することで改質したガス燃料を混合気として供給する予混合エンジンが知られている。予混合エンジンは、液体燃料を希薄状態で燃焼可能なガス燃料に改質して燃焼させることで低スモーク化および低NOx化を実現するものである。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載のエンジンは、複数の気筒のうち一の気筒を燃料改質装置である改質用気筒とし、液体燃料と吸気や排気とを混合して圧縮することで燃料を改質している。また、特許文献1に記載のエンジンは、改質反応を促進させるために添加剤を供給するように構成されている。添加剤は、適切な時期に気筒内に供給されることで改質反応を促進させる。しかし、特許文献に記載の技術では、添加剤が適切な時期に供給されても気筒内の燃料や混合気の量に対して適切な量でない場合、添加剤によって改質反応が十分に促進されない点で不利であった。
特開2007−332891号公報
本発明は、以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、改質反応を促進するために適切な量の添加剤を供給することができる燃料改質装置を備えたエンジンの提供を目的とする。
即ち、本発明においては、出力用気筒と改質用気筒とを備え、改質用気筒内に供給された燃料を改質するエンジンであって、
前記改質用気筒に、外部からの吸気を供給する吸気管と前記出力用気筒からの排気を供給するEGR管とが接続され、
前記改質用気筒に供給される吸気と排気との混合気に燃料を供給する燃料噴射装置と、供給される燃料量および混合気量に基づいて添加剤を供給する添加剤噴射装置と、が設けられ、前記添加剤として水を使用し、前記添加剤の貯留量が基準値未満になると、前記改質用気筒に供給される吸気の吸気量、前記改質用気筒に供給される排気の還流率、前記出力用気筒に供給される燃料量および前記改質用気筒に供給される燃料量のうち少なくとも一つを増減させて、吸気と排気とから前記改質用気筒に供給される水分量を増加させるものである。
本発明においては、前記改質用気筒に供給される燃料量から改質反応が最も促進される水量を算出し、前記改質用気筒に供給される吸気の吸気量および絶対湿度と前記改質用気筒に供給される排気の還流率と前記出力用気筒に供給される燃料量とから吸気中の水分量を算出し、前記出力用気筒に供給される燃料量と前記改質用気筒に供給される排気の還流率とから排気中の水分量を算出し、改質反応が最も促進される水量から吸気中の水分量と排気中の水分量とを除いた水量の水分を前記添加剤噴射装置から添加剤として供給するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明においては、供給される添加剤の量が供給される燃料や吸気と排気との混合気の量に応じて変更される。これにより、改質反応を促進するために適切な量の添加剤を供給することができる。
本発明においては、エンジンの運転状態や運転環境によって変動する吸気や排気に含まれる水分量を考慮して添加剤噴射装置から供給される水量が変更される。これにより、改質反応を促進するために適切な量の添加剤を供給することができる。
本発明においては、吸気や排気に含まれる水分の活用により添加剤噴射装置から供給しなければならない水量が抑制される。これにより、改質反応を促進するために適切な量の添加剤を供給することができる。
本発明に係るエンジンの一実施形態の構成を示す概略図。 本発明に係るエンジンの一実施形態における制御構成を示す概略図。 本発明に係るエンジンの一実施形態における添加剤の量を算出する制御構成を示す概略図。 本発明に係るエンジンの一実施形態における改質用気筒のクランク位置における反応室内の状態を表すグラフを示す図。
以下に、図1から図3を用いて、本発明に係るエンジンの第一実施形態であるエンジン1について説明する。
図1に示すように、エンジン1は、軽油若しくは重油を燃料とするディーゼルエンジンである。エンジン1は、主に出力用気筒2、過給機14、燃料改質装置である改質用気筒15、吸気用インタークーラー35、改質燃料用インタークーラー36、EGRガス用インタークーラー37および制御装置であるECU38を具備する。なお、本実施形態において、エンジン1をディーゼルエンジンとしたがこれに限定するものではない。
出力用気筒2は、燃料の燃焼により動力を発生させて出力軸に伝達するものである。出力用気筒2は、出力用シリンダ3、出力用ピストン4および出力用コンロッド5、および副燃料噴射装置6を具備する。
出力用気筒2は、出力用シリンダ3の内部に出力用ピストン4が摺動自在に内装されている。出力用シリンダ3は、一側が図示しないシリンダヘッドによって閉塞され、他側が開放するように構成されている。開放出力用ピストン4は、出力用コンロッド5によって出力軸である出力用クランク軸7に連結されている。出力用気筒2の圧縮率は、早期着火や失火の発生を考慮して13以上(例えば13〜18程度)に設定されている。
出力用クランク軸7には、出力用クランク角検出センサ8が設けられている。出力用気筒2には、出力用シリンダ3の内壁と出力用ピストン4の端面とから燃焼室9が構成されている。出力用気筒2は、燃焼室9に燃料を噴射可能な副燃料噴射装置6が設けられている。副燃料噴射装置6は、ホールタイプのノズルを有するインジェクタから構成されている。出力用気筒2には、出力用吸気弁10を介して吸気管11が接続され、出力用排気弁12を介して排気管13が接続されている。なお、本実施形態において、出力用気筒2は、単数であっても複数であってもよい。
過給機14は、外気を断熱圧縮して出力用気筒2の燃焼室9に供給するものである。過給機14は、タービン14aとコンプレッサー14bとを具備する。タービン14aには、排気管13が接続され、燃焼室9からの排気が供給可能に構成されている。コンプレッサー14bには、吸気管11が接続され、外気を吸引して吸気として燃焼室9に供給可能に構成されている。つまり、過給機14は、排気の圧力をタービン14aによって回転動力に変換してコンプレッサー14bに伝達し、コンプレッサー14bによって外気を吸引し、断熱圧縮可能に構成されている。
燃料改質装置である改質用気筒15は、軽油等の高級炭化水素燃料を低級炭化水素燃料(例えばメタン)に改質し、過早着火を抑制するものである。改質用気筒15は、吸気と排気(EGRガス)との混合気(以下、単に「給気」と記す)に燃料を噴射したものを断熱圧縮することで燃料を改質する。改質用気筒15は、改質用シリンダヘッド16、改質用シリンダ17、改質用ピストン18、改質用コンロッド19、主燃料噴射装置20および添加剤噴射装置24を具備する。
改質用気筒15は、改質用シリンダ17の一側が改質用シリンダヘッド16によって閉塞され、内部に改質用ピストン18が摺動自在に内装されている。改質用ピストン18は、改質用コンロッド19によって改質用クランク軸21に連結されている。改質用クランク軸21には、改質用クランク角検出センサ22が設けられる。改質用気筒15の改質用ピストン18は、出力用クランク軸7と連動連結されている改質用クランク軸21からの動力によって往復動作可能に構成されている。なお、本実施形態において、改質用気筒15は、出力用クランク軸7からの動力が伝達されている構成としたがこれに限定されているものではなく、独立した動力源からの動力でもよい。また、改質用気筒15は、出力用気筒2毎にあってもよく、複数の出力用気筒2に対して1つであってもよい。また、出力用気筒2と改質用気筒15とを兼用することも可能である。
改質用気筒15には、改質用シリンダヘッド16、改質用シリンダ17および改質用ピストン18の端面とから反応室23が構成されている。反応室23は、改質用ピストン18の往復動作によりその容積が変化するように構成されている。反応室23は、その容積の変化により給気と燃料とを断熱圧縮するものである。反応室23の圧縮率は、熱損失を考慮して15以上(例えば15〜20程度)に設定されている。
主燃料噴射装置20は、反応室23の内部に燃料を供給するものである。主燃料噴射装置20は、改質用シリンダヘッド16に設けられている。主燃料噴射装置20は、反応室23の内部に燃料を任意の時期に任意の量で供給可能に構成されている。主燃料噴射装置20は、ピントル型ノズル、スワールインジェクタ、エアアシストインジェクタ等のノズルから構成されている。
添加剤噴射装置24は、反応室23の内部に添加剤である水を供給するものである。添加剤噴射装置24は、改質用シリンダヘッド16に設けられている。添加剤噴射装置24は、反応室23の内部に添加剤である水を任意の時期に任意の量で供給可能に構成されている。添加剤噴射装置24は、図示しない添加剤噴射ポンプを介して添加剤貯留タンク25に接続されている。添加剤貯留タンク25には、添加剤残量センサ25aが設けられている。添加剤噴射装置24は、ピントル型ノズル、スワールインジェクタ、エアアシストインジェクタ等のノズルから構成されている。なお、本実施形態において、添加剤噴射装置24は、改質用シリンダヘッド16から反応室23の内部に向けて設けられているがこれに限定するものではなく、供給管28の内部に水を噴射するように設けてもよい。
改質用気筒15には、改質用吸気弁27を介して供給管28が接続され、改質用排気弁29を介して排出管30が接続されている。排出管30は、吸気管11に接続されている。つまり、供給管28には、吸気管11から吸気の一部が供給可能に構成されている。また、供給管28は、EGR管31を介して排気管13に接続されている。つまり、供給管28には、出力用気筒2の燃焼室9からの排気の一部がEGR管31を通じてEGRガスとして供給可能に構成されている。従って、改質用気筒15の反応室23には、供給管28から吸気とEGRガスとの混合気(以下、単に「給気」と記す)とが供給可能に構成されている。排出管30は、ミキサー30aを介して供給管28よりも下流側の吸気管11に接続されている。また、改質用気筒15は、改質された低級炭化水素燃料(以下、単に「改質燃料」と記す)が反応室23から排出管30を介して吸気管11に排出可能に構成されている。
吸気管11には、供給管28の接続位置よりも下流側であって、排出管30の接続位置よりも上流側に第1吸気調量弁32が設けられる。第1吸気調量弁32は、出力用吸気流量A1を変更するものである。第1吸気調量弁32は、電磁式流量制御弁から構成されている。第1吸気調量弁32は、後述の制御装置であるECU38からの信号を取得して第1吸気調量弁32の開度を変更することができる。なお、本実施形態において、第1吸気調量弁32を電磁式流量制御弁から構成しているが、出力用吸気流量A1を変更することができるものであればよい。また、吸気管11には、供給管28の接続位置よりも上流側に吸気検出センサ11aが設けられている。吸気検出センサ11aは、外気の総吸入流量である吸気流量A0と吸気の絶対湿度Hとを検出する。
供給管28には、EGR管31の接続位置よりも上流側に第2吸気調量弁33が設けられる。第2吸気調量弁33は、改質用吸気流量A2を変更するものである。第2吸気調量弁33は、電磁式流量制御弁から構成されている。第2吸気調量弁33は、後述のECU38からの信号を取得して第2吸気調量弁33の開度を変更することができる。なお、本実施形態において、第2吸気調量弁33を電磁式流量制御弁から構成しているが、改質用吸気流量A2を変更することができるものであればよい。
EGR管31には、EGRガス調量弁34が設けられる。EGRガス調量弁34は、EGRガス流量A3を変更するものである。EGRガス調量弁34は、電磁式流量制御弁から構成されている。EGRガス調量弁34は、後述のECU38からの信号を取得してEGRガス調量弁34の開度を変更することができる。なお、本実施形態において、EGRガス調量弁34を電磁式流量制御弁から構成しているが、EGRガス流量A3を変更することができるものであればよい。
このように構成することで、エンジン1は、吸気と改質用気筒15の反応室23から排出されている改質燃料との混合比を第1吸気調量弁32によって変更可能に構成されている。また、エンジン1は、反応室23に供給されている吸気とEGRガスとの混合比を第2吸気調量弁33とEGRガス調量弁34とによって変更可能に構成されている。
吸気用インタークーラー35、改質燃料用インタークーラー36およびEGRガス用インタークーラー37は、気体を冷却するものである。吸気用インタークーラー35は、吸気管11に設けられる。吸気用インタークーラー35は、コンプレッサー14bで断熱圧縮された吸気を冷却可能に構成されている。改質燃料用インタークーラー36は、排出管30に設けられる。改質燃料用インタークーラー36は、改質用気筒15の反応室23から排出されている改質燃料を冷却可能に構成されている。改質燃料用インタークーラー36は、空気又は水を冷却媒体とする放熱器又は熱交換器から構成されている。EGRガス用インタークーラー37は、EGR管31に設けられる。EGRガス用インタークーラー37は、燃料の燃焼により加熱された排気を冷却可能に構成されている。
制御装置であるECU38は、エンジン1を制御するものである。具体的には、ECU38は、副燃料噴射装置6、主燃料噴射装置20、添加剤噴射装置24、第1吸気調量弁32、第2吸気調量弁33、EGRガス調量弁34等を制御する。ECU38には、エンジン1の制御を行うための種々のプログラムやデータが格納されている。ECU38は、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続されている構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。
図2に示すように、ECU38は、燃料の噴射制御を行うための種々のプログラムや、使用される燃料における単位燃料当たりの熱分解反応を最も促進できる添加剤(本実施形態では水)の量、エンジン1の目標回転数Ntおよび目標出力Wtに基づいて主燃料噴射量Qmを算出するための主燃料噴射量QmマップM1、目標回転数Ntおよび主燃料噴射量Qmに基づいて出力用気筒2の燃焼室9に供給する出力用吸気流量A1を算出するための吸気流量マップM2、目標回転数Ntおよび主燃料噴射量Qmに基づいて改質用気筒15の反応室23に供給する改質用吸気流量A2とEGRガス流量A3とを算出するための混合気流量マップM3、目標回転数Ntおよび主燃料噴射量Qmに基づいて燃焼室9に噴射されている着火用の副燃料噴射量Qsを算出するための副燃料噴射量マップM4等を記憶する。
図1に示すように、ECU38は、副燃料噴射装置6に接続され、副燃料噴射装置6の燃料噴射を制御することが可能である。
ECU38は、主燃料噴射装置20に接続され、主燃料噴射装置20の燃料噴射を制御することが可能である。
ECU38は、添加剤噴射装置24に接続され、添加剤噴射装置24の添加剤噴射を制御することが可能である。
ECU38は、第1吸気調量弁32に接続され、第1吸気調量弁32の開閉を制御することが可能である。
ECU38は、第2吸気調量弁33に接続され、第2吸気調量弁33の開閉を制御することが可能である。
ECU38は、EGRガス調量弁34に接続され、EGRガス調量弁34の開閉を制御することが可能である。
ECU38は、出力用クランク角検出センサ8に接続され、出力用クランク角検出センサ8が検出する出力用クランク軸角度θ1を取得することが可能である。
ECU38は、改質用クランク角検出センサ22に接続され、改質用クランク角検出センサ22が検出する改質用クランク軸角度θ2を取得することが可能である。
ECU38は、吸気検出センサ11aに接続され、吸気検出センサ11aが検出する吸気流量A0と吸気の絶対湿度Hとを取得することが可能である。
ECU38は、添加剤残量センサ25aに接続され、添加剤残量センサ25aが検出する添加剤貯留タンク25の添加剤の残量についての信号を取得することが可能である。
以下では、図1から図4を用いて、本発明の一実施形態に係るエンジン1の各部の動作態様について説明する。
始めに、エンジン1における吸気および排気の経路について説明する。図1に示すように、過給機14のコンプレッサー14bによって吸引された外気は、吸気として断熱圧縮された状態で吸気管11に排出される。吸気は、吸気用インタークーラー35で冷却された後、吸気管11を介して出力用気筒2の燃焼室9に供給される。吸気の一部は、吸気管11に接続されている供給管28、改質用吸気弁27を介して改質用気筒15の反応室23に供給される。
出力用気筒2の燃焼室9からの排気は、排気管13を介して過給機14のタービン14aを回転させた後、外部に排出される。排気の一部は、EGR管31およびEGR管31が接続されている供給管28を介してEGRガスとして改質用気筒15の反応室23に供給される。
反応室23に供給された給気(吸気とEGRガス)は、反応室23内に噴射された燃料と添加剤である水とともに改質用ピストン18によって断熱圧縮される。給気と改質燃料とは、改質用ピストン18の移動により断熱膨張する。そして、給気と改質燃料とは、改質用ピストン18の移動による圧縮により反応室23から排出され、改質用排気弁29、排出管30を介して吸気管11に還流して燃焼室9に供給される。
次に、ECU38における各種所定量の算出について説明する。図2に示すように、ECU38は、図示しない操作具の操作量等から定まるエンジン1の目標回転数Ntおよび目標出力Wtに基づいて燃料噴射量マップM1から主燃料噴射量Qmを算出する。
ECU38は、目標回転数Ntおよび主燃料噴射量Qmに基づいて吸気流量マップM2から出力用気筒2の燃焼室9に供給する出力用吸気流量A1を算出する。
ECU38は、目標回転数Ntおよび主燃料噴射量Qmに基づいて混合気流量マップM3から改質用気筒15の反応室23に供給する改質用吸気流量A2とEGRガス流量A3とを算出する。
ECU38は、目標回転数Ntおよび主燃料噴射量Qmに基づいて着火用燃料噴射量マップM4から出力用気筒2の燃焼室9に供給される着火用燃料の副燃料噴射量Qsを算出する。
ECU38は、出力用クランク角検出センサ8が検出する出力用クランク軸角度θ1、改質用クランク角検出センサ22が検出する改質用クランク軸角度θ2を取得し、出力用気筒2および改質用気筒15の行程を算出する。
また、図3に示すように、ECU38は、主燃料噴射量Qmおよび使用される単位燃料当たりの改質反応を最も促進できる添加剤(本実施形態では水)の量Wbに基づいて、改質用気筒15に主燃料噴射量Qmだけ供給された燃料の改質反応を最も促進させる水の水量Wsuを算出する。
ECU38は、主燃料噴射量Qmおよび改質用吸気流量A2とEGRガス流量A3とに基づく排気の還流率ψから改質用気筒15の反応室23に供給されるEGRガスに含まれる水分量Wexを算出する。
ECU38は、改質用吸気流量A2および吸気検出センサ11aが検出する絶対湿度Hから改質用気筒15の反応室23に供給する吸気に含まれる水分量Winを算出する。
ECU38は、主燃料噴射量Qmだけ供給された燃料の改質反応を最も促進させる水の水分量Wsu、EGRガスに含まれる水分量Wexおよび反応室23に供給する吸気に含まれる水分量Winから反応室23に添加剤噴射装置24を介して供給する水量Wadを以下に示す数1に基づいて算出する。
Figure 0006402412
次に、図4を用いて改質用気筒15における燃料の改質の態様について説明する。
図4に示すように、改質用気筒15の吸引行程において、改質用気筒15は、改質用ピストン18が上死点から下死点にむかって移動する。このため、改質用気筒15の反応室23は、改質用ピストン18の移動により容積が増大することによって内部圧力が低下する。また、改質用気筒15の吸引行程において、改質用気筒15は、反応室23に給気と排気とを供給するため改質用給気弁27が開弁するように構成されている。ECU38は、取得した改質用クランク軸角度θ2に基づいて、改質用気筒15の行程が吸引行程の間(例えば改質用ピストン18が下死点付近のとき)、に低下した内部圧力を利用して改質用気筒15の反応室23に算出した改質用吸気流量A2だけ吸気が供給されるように第2吸気調量弁33の開閉を制御する。合わせてECU38は、改質用気筒15の反応室23に算出したEGRガス流量A3だけEGRガスが供給されるようにEGRガス調量弁34の開閉を制御する。これにより、反応室23には、燃料を改質するために適した酸素濃度で給気が供給される(図4における給気吸引)。
改質用気筒15の圧縮行程において、改質用気筒15は、改質用ピストン18が下死点から上死点にむかって移動する。つまり、改質用気筒15の反応室23は、改質用ピストン18の移動により容積が減少することによって内部圧力が増大する。これにより、反応室23に供給された給気は、改質用ピストン18によって断熱圧縮される。改質用気筒15は、給気を断熱圧縮することで、反応室23の内部を高温、高圧の状態にする。
改質用気筒15の圧縮行程において、ECU38は、取得した改質用クランク軸角度θ2に基づいて、改質用気筒15の反応室23に算出した主燃料噴射量Qmだけ燃料が供給されるように主燃料噴射装置20を制御する。これにより、改質用気筒15は、高温、高圧の状態の反応室23の内部に燃料が噴射される(図4における燃料噴射)。反応室23には、反応室23に供給されている給気を用いて低級炭化水素燃料に改質させるために必要な当量比の燃料が供給される。
さらに、ECU38は、取得した改質用クランク軸角度θ2に基づいて、改質用気筒15の反応室23に上述の数1に基づいて算出した水量Wadだけ添加剤である水が供給されるように添加剤噴射装置24を制御する。
反応室23の内部に噴射された燃料は、噴射された燃料の拡散と、高温、高圧の反応室23内で給気と急速に混合(予混合)されて蒸発する。給気と予混合された燃料は、改質用ピストン18が上死点付近に到達し、反応室23の内部が最も高温、高圧の状態になると改質反応が開始される(図4における薄墨領域)。この際、高級炭化水素からなる燃料は、添加剤として添加された水によって改質反応が促進される。高級炭化水素は、高温、高圧の状態において水と反応して以下の化1に示すように一酸化炭素と水素、もしくは化2に示すように二酸化炭素と水素に改質される。改質反応により生成された水素は、高級炭化水素から炭素を分離させて低級炭化水素への改質を促進する。
Figure 0006402412
Figure 0006402412
改質用気筒15の膨張行程において、改質用気筒15は、改質用ピストン18が上死点から下死点にむかって移動する。つまり、改質用気筒15の反応室23は、改質用ピストン18の移動により容積が増大することによって内部圧力が減少する。改質燃料は、反応室23の容積の増大に伴って断熱膨張される。これにより、改質燃料は、冷却されて圧力が低下した状態になることで改質反応が停止する(図4における改質停止)。
改質用気筒15の排出行程において、改質用気筒15は、改質用ピストン18が下死点から上死点にむかって移動する。このため、改質用気筒15の反応室23は、改質用ピストン18の移動により容積が減少することによって内部圧力が増大する。また、改質用気筒15の排出行程において、改質用気筒15は、反応室23から改質燃料を排出するため改質用排気弁29が開弁するように構成されている。従って、改質燃料は、反応室23から改質用排気弁29を通じて排出され、排出管30を介して吸気管11に還流される(図4における燃料排出)。
改質燃料は、給気の熱量のうち改質時の吸熱分解反応に用いられなかった残留熱量によって高温の燃料ガスとして排出管30に供給されている。排出管30に供給された高温の改質燃料は、排出管30の改質燃料用インタークーラー36によって冷却されている。これにより、出力用気筒2における早期の自己着火が抑制されている。改質燃料用インタークーラー36によって冷却された改質燃料は、ミキサー30aを介して吸気管11に供給されている。
ECU38は、添加剤残量センサ25aから取得した信号から添加剤貯留タンク25の添加剤である水の残量が基準値未満であると判断した場合、副燃料噴射装置6、主燃料噴射装置20、第2吸気調量弁33およびEGRガス調量弁34のうち一つまたは複数を制御して、副燃料噴射量Qs、主燃料噴射量Qm、改質用吸気流量A2および排気の還流率ψのうち少なくとも一つを増減させる。例えば、絶対湿度Hが高い場合、ECU38は、第2吸気調量弁33の開度を大きくし、EGRガス調量弁34の開度を小さくするように制御することで改質用吸気流量A2を増加させる。これにより、反応室23に供給されるべき水分量Wsuは、数1に基づいて吸気に含まれる水分量Winの割合が増加し、添加剤噴射装置24を介して反応室23に供給される水量Wadが減少する。
以上の如く、給気に燃料が供給される改質用気筒15を具備するエンジン1において、改質用気筒15に供給される燃料量および給気量に基づいて添加剤である水が添加剤噴射装置24から供給される。エンジン1のECU38は、改質用気筒15に供給された主燃料噴射量Qmの燃料の改質反応を最も促進させる水の水量Wsu、吸気に含まれる水分量WinおよびEGRガスに含まれる水分量Wexを算出し、改質用気筒15内に水量Wsuの水が存在するために必要な水量Wadの水が添加剤噴射装置24から供給されるように制御する。このように構成することで、本発明に係るエンジン1は、その運転状態や運転環境によって変動する給気に含まれる水分量を考慮して添加剤噴射装置24から供給される水量が変更される。これにより、エンジン1は、改質反応を促進するために添加剤噴射装置24から適切な量の添加剤である水を供給することができる。
また、エンジン1は、添加剤貯留タンク25の貯留量が基準値未満になった場合、ECU38は、副燃料噴射装置6、主燃料噴射装置20、第2吸気調量弁33およびEGRガス調量弁34のうち一つまたは複数を制御して、副燃料噴射量Qs、主燃料噴射量Qm、改質用吸気流量A2および排気の還流率ψのうち少なくとも一つを増減させる。このように構成することで、吸気や排気に含まれる水分の活用により添加剤噴射装置24から供給しなければならない水量Wadが抑制される。これにより、改質反応を促進するために適切な量の添加剤を供給することができる。
1 エンジン
2 出力用気筒
11 吸気管
15 改質用気筒
17 改質用シリンダ
18 改質用ピストン
20 燃料噴射装置
23 反応室
24 添加剤噴射装置
31 EGR管

Claims (2)

  1. 出力用気筒と改質用気筒とを備え、改質用気筒内に供給された燃料を改質するエンジンであって、
    前記改質用気筒に、外部からの吸気を供給する吸気管と前記出力用気筒からの排気を供給するEGR管とが接続され、
    前記改質用気筒に供給される吸気と排気との混合気に燃料を供給する燃料噴射装置と、供給される燃料量および混合気量に基づいて添加剤を供給する添加剤噴射装置と、が設けられ
    前記添加剤として水を使用し、
    前記添加剤の貯留量が基準値未満になると、前記改質用気筒に供給される吸気の吸気量、前記改質用気筒に供給される排気の還流率、前記出力用気筒に供給される燃料量および前記改質用気筒に供給される燃料量のうち少なくとも一つを増減させて、吸気と排気とから前記改質用気筒に供給される水分量を増加させる
    エンジン。
  2. 前記改質用気筒に供給される燃料量から改質反応が最も促進される水量を算出し、
    前記改質用気筒に供給される吸気の吸気量および絶対湿度と前記改質用気筒に供給される排気の還流率と前記出力用気筒に供給される燃料量とから吸気中の水分量を算出し、
    前記出力用気筒に供給される燃料量と前記改質用気筒に供給される排気の還流率とから排気中の水分量を算出し、
    改質反応が最も促進される水量から吸気中の水分量と排気中の水分量とを除いた水量の水分を前記添加剤噴射装置から添加剤として供給する
    請求項1に記載のエンジン。
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