本開示の好ましい実施例を図面に示すが、同様の番号は、様々な図面の同様の且つ対応する部分を指すのに使用される。本開示の革新的な太陽電池設計及び技術は、再使用可能な結晶(実施例は、単結晶又は多重結晶シリコンを含む)半導体テンプレート上に堆積させ、それから離型した、三次元(3−D)、自己支持型、ドープ(一実施例では、in−situドープ)半導体薄膜の使用に基づく。
他の半導体材料も使用されてもよいが、3−D TFSC基板に好ましい半導体材料は結晶シリコン(c−Si)である。一実施例は、単結晶シリコンを薄膜半導体材料として使用する。他の実施例は、多重結晶シリコン、多結晶シリコン、微晶質シリコン、非晶質シリコン、多孔質シリコン、及び/又はそれらの組合せを使用する。本書における設計は、ゲルマニウム、シリコン・ゲルマニウム、炭化シリコン、結晶化合物半導体、又はそれらの組合せなど、他の半導体材料にも適用可能である。更なる適用としては、銅・インジウム・ガリウム・セレン(CIGS)及びテルル化カドミウムの半導体薄膜が挙げられる。
本開示の3−D TFSC設計及び生産技術、並びに関連するモジュール構造及びアセンブリの方策は、上述の問題及び課題を有効に克服するとともに、電池製作の間(即ち、再使用可能な3−Dテンプレートを製作した後に3−D TFSC基板及び電池を製作する間)に何らかのフォトリソグラフィ・パターニング又はスクリーン印刷又はシャドウ・マスク堆積プロセス工程を使用することなく、自己整合性電池プロセス・フローを使用して、非常に高効率の太陽電池の低コスト製作を可能にする。本開示の3−D TFSC技術は、3−Dプリズム・アレイTFSC基板構造を低コストの再使用可能なテンプレート上に作成し、その後、それをテンプレートから離型し剥離して、自立型で自己支持型の3−D薄膜半導体基板構造を形成することに基づく。
本開示は、実証済みの高性能結晶シリコン(c−Si)プラットフォーム上にTFSCを製作することの利益を組み合わせる。本開示の3−D c−Si TFSC設計及び技術により、c−Si太陽電池及びモジュールの効率向上並びに製造コスト削減の領域における顕著な進歩が可能になる。革新的な薄膜プロセス工程に基づいて、高価で制約のあるシリコン・ウェハ供給プロセスに依存する必要性がなくなる。削減された製造コストで超高効率を達成することを可能にする、本開示の電池設計及び技術の独自の利点のいくつかは、従来の太陽電池PVシリコンの供給プロセス、性能向上、コスト削減、及び信頼性の改善から実質的に切り離すものである。
開示する主題は、3−D c−Si膜を吸収体層として、非常に効率的な光閉じ込めと併せて使用することによって、太陽電池効率を改善する。結晶シリコン吸収体層を使用することによって、既知の太陽電池製造技術及び供給プロセスが強化されるとともに、吸収体層の厚さが低減される(例えば、ウェハに基づく太陽電池に使用されるシリコン・ウェハに比べて10分の1又はそれ以下に低減される)。開示の方法及びシステムにより、光劣化が排除されるか、又は大幅に低減され、電池の開放電圧(Voc)が向上する。それに加えて、開示の方法及びシステムは、入射太陽フラックスを最大限吸収するための高反射性裏面ミラーと併せて、有効な表面及び裏面の光閉じ込めを提供する。また、開示の方法及びシステムは、選択エミッタを提供して、ブルー・レスポンス(blue response)及び外部量子効率を向上するが、独自の折り畳んだエミッタの金属化接点設計及び改善されたモジュール・アセンブリにより、電池のシャドーイングは最小限であり、抵抗損は低減される。
製造コストは、シリコンの使用を減少させる(大幅に、例えば、3分の1から10分の1未満まで)ことによって削減され、また、堆積されるc−Si膜がより薄いことによっても、完成品の太陽電池モジュールのエネルギー回収期間は1〜2年間未満に低減される。製造コストは、更に、主流の太陽電池ウェハ製造技術と関連するワイヤ切断及び関連する切り代を排除することによって削減される。製造コストは、更にまた、基板及び電池製作プロセス・フローの間に使用されるあらゆるリソグラフィ又はパターニング工程を伴わずに自己整合性加工を使用し、製作プロセス工程の数を低減するとともに、歩留まり及びサイクル時間を改善することによって削減される。生産コストは、更にまた、単純化した相互接続及び電池モジュール・アセンブリ・プロセス、並びに軽量のモノリシック・モジュールを使用することによって削減される。
動作信頼性は、より薄いシリコン膜を使用し、光劣化を排除し、且つ温度係数を低減することによって改善される。動作信頼性は、更に、単純な分布高コンダクタンス電気相互接続を使用して、現場不良を最小限に抑えることによって改善される。動作信頼性は、更にまた、モジュールのガラス・カバーを排除(ガラスなしのモジュール・アセンブリの場合)し、したがって、コストを削減するとともに現場での設置及び操作を容易にすることによって改善される。動作信頼性は、更にまた、インライン製造プロセス制御を使用して、製造プロセス工程の数とプロセスのばらつきとを低減することによって改善される。
本開示は、ユーザに対しては、太陽電池モジュールのワット当たりのコストを低減(少なくとも30%〜50%)し、統合者及び設置者に対しては、システムのバランス(BOS)及び設置コストを削減する。このことは、世界中の電力網接続されたエンドユーザ、及び太陽電池システムの設置者及び統合者に大きな利益を提供し得る。本開示は、モジュール統合及び設置のコストと、設置された太陽電池システムのユーザに対するWp当たりのコストとを削減し、それによって完成したシステムのWp当たりのコストを低下させる。本開示は、モジュール効率を増加させ、より高いモジュール効率はより低いBOSコストをもたらす。設置された太陽電池システムのより低いコストは、システム寿命のより少ない割合に対する経済的損益分岐点を、現在の最善のc−Si太陽電池システムの場合の約1/2〜1/3から、本開示の実施例の場合の1/4〜1/8未満まで低減させる。本開示は、エネルギー回収時間(EPBT)を、最善のc−Si太陽電池の場合の3〜7年間から、本開示の実施例の場合の1〜2年間まで低減させる。低減されたEPBTは、現場設置したモジュールの正味の寿命エネルギー出力(kWh単位)を大幅に増加させる。本開示の電池設計及びモジュール・アセンブリは、また、長期間にわたって(例えば、モジュールの30〜40年間の寿命)、安定した劣化のない現場動作を提供して、正味の寿命電気エネルギー出力を更に増加させる。モジュール製造コストは、市場参入時点において主要な高性能c−Si太陽電池/モジュールよりも30%〜65%低いと予想される。このことは、現在の産業ロードマップ及び予測に比べて、ユーザに対するROIの損益分岐点を短縮する可能性がある。更なる利益としては、現場性能の安定性及び信頼性が増加すること、及び環境上の影響が低減されること(非毒性材料及び短縮されたEPBT)が挙げられる。更に、本開示の電池及びモジュール設計は、限られた建物の屋根又はファサードの面積からの発電を最大限にすることが有利である、電力網接続された用途にとって理想的である。
本開示の吸収体シリコン膜厚は、約1〜30ミクロンの範囲内の値であってもよく、材料消費をより少なくするためにはより薄いシリコン層が好ましい(一実施例では、1〜10ミクロンの範囲内)。3−D TFSC基板の3−D幾何学構造による有効表面積の増加を考慮に入れた後であっても、本開示の3−D TFSC基板は、最先端のウェハに基づくc−Si太陽電池よりもシリコン材料の消費が大幅に少ない。更に、切断損傷又は切り代はない。同様に、3−D結晶シリコン膜は、再使用可能なテンプレートから離型する際に加工できる状態なので、切断損傷を除去する必要はない。これにより、シリコン消費と関連する太陽電池コストが大幅に低減される。自己支持型3−Dエピタキシャル・シリコン薄膜は、低コストの再使用可能な結晶(単結晶又は多重結晶)シリコン基板(テンプレート)上に堆積され、そこから離型される。テンプレートは、再調整又は再生利用する前に多数回再使用されてもよい。更に、あらゆる金属性不純物が3−D結晶シリコン膜を汚染することが防止されるので、テンプレートは、はるかに低コストの冶金等級のc−Siから選ばれてもよい。
図3は、3−D TFSC基板及び電池の製作プロセス・フローの概略図である。3−D TFSC基板製作を示す図3の上部に注目すると、ここで留意すべきは、このプロセスの第1の工程が予め製作したテンプレートを使用することである。予め製作した3−Dトレンチ又は溝のパターンを有するテンプレートを3−D TFSC基板の形成に使用してもよく、それら基板を次に3−D TFSCの形成に使用して、これまで開発されたTFSC及びウェハに基づく結晶シリコン電池技術と関連する不利な点及び問題が実質的に排除又は低減される。テンプレートは、再調整又は再生利用される前に、多数の3−D TFSC基板を製作するため、多数回(例えば、数十〜数百回)使用することができる。一実施例では、テンプレートは、再生利用される前に、3−D TFSC基板を製作するのに数百回使用されてもよい。テンプレートは、転位が比較的認められないままである限り、且つ/又は、幅を有する容認可能なトレンチ又は溝のパターン及び容認可能な管理限界内の表面状態(例えば、インライン計測によって測定されるような)を維持している限り、再使用されてもよい。
図4は、六角プリズム・ポスト(ピラー)102を備えたテンプレート100の図を示す。六角プリズム3−D TFSC基板(図示なし)は、最初に、適切な比較的等角の薄い犠牲層(一実施例では、多孔質シリコン)をテンプレート上に形成し、次に、六角プリズム・ポスト102間の比較的深いトレンチ104を充填し、その後、六角プリズム3−D TFSC基板とテンプレートとの間に堆積させた犠牲層(図示なし)を選択的にエッチングすることによって、六角プリズム3−D TFSC基板を離型することによって製作される。一実施例では、テンプレートは、側壁がわずかに先細状になった深い相互接続された六角プリズム・トレンチを有する(即ち、トレンチ幅は、トレンチの底部付近に比べてトレンチの頂部付近の方が大きい)。更に、トレンチの頂部付近のトレンチ幅は、トレンチの底部付近のトレンチ幅よりも約1〜数ミクロン大きくしてもよい。図5A及び5Bは、六角プリズム・ポスト102及びトレンチ104を備えたテンプレートの一実施例の拡大図を示す。この実施例は、フォトリソグラフィ及び深堀り反応性イオン・エッチング(DRIE)を使用して前処理したものである。
用語「ハニカム」及び「六角」は、本開示全体を通して同義的に使用されることに留意されたい。用語「ハニカム」は、3−D TFSC基板の実施例が天然のハニカムに似ているという事実を指す。
図6は、食い違い状にした正方形プリズム・ポスト112を備えたテンプレート(又はマスター・ステンシル)の代替実施例の110を示す。正方形プリズムの3−D TFSC基板(図示なし)は、最初に、比較的等角の犠牲層(例えば、多孔質シリコン)を堆積させるか、又は形成し、正方形プリズム・ポスト112の間のトレンチ114を充填し、その後、3−D TFSC基板とテンプレートとの間に形成された犠牲層を選択的にエッチングすることによって、3−D TFSC基板を離型することによって形成される。
図7は、従来技術の結晶質太陽電池製作のプロセス・フロー全体を要約し、従来技術に比べて、本開示によって排除される特定の工程を強調している。図8は、本開示の電池及びモジュール製作のプロセス・フロー全体と、従来技術と比べて、本開示の競合的利点とを要約している。ここで強調されているように、本開示は、3−D TFSC基板及び3−D TFSCの製作を可能にし、その結果、半導体吸収体材料(例えば、シリコン)の消費と電池及びモジュールの製造コストとを大幅に低減する。図9は、本開示の実施例の利点の別の要約である。
以下の項では、リソグラフィ及びエッチング技術又はレーザー・ミクロ機械加工(若しくはレーザー・ドリル加工)を使用してテンプレートを製作するためのプロセス・フローの代替実施例を記載する。その結果、テンプレートは、3−D TFSC製作のための単一アパーチャ又は二重アパーチャ構造を備えた3−D TFSC基板(裏面のベース・シリコン層を有する、又は有さないのどちらか)を製作するために使用し、多数回再使用される。
テンプレートは、電子機器等級のシリコン・ウェハ、太陽電池等級のシリコン・ウェハ、又は低コストの冶金等級のシリコン・ウェハを使用して製作してもよい。更に、シリコン製のテンプレートは、単結晶又は多重結晶どちらかのシリコン・ウェハを使用して製作することができる。出発テンプレート・ウェハは、標準的な研磨済みウェハ(切断損傷を除去した後)、又は更には切断直後のより低い等級のウェハ(切断損傷を除去していない)のどちらかであってもよい。後者は、更に、テンプレートのコストを削減することができる。各テンプレートの比較的低いコストは、多数の3−D TFSC基板に広まっており、結果として、標準的な最先端の(例えば、厚さ200ミクロン)太陽電池等級の単結晶及び多重結晶シリコン・ウェハ及び関連するモジュールに比べて、TFSC基板及び完成したモジュールのコストがはるかに低くなっている。
テンプレートがどのように製作されるかを更に説明するため、図10は、プロセス・フロー120の一実施例を示す。プロセスは、パターニングしていない単結晶シリコン又は多重結晶シリコンの、正方形又は円形どちらかの基板(例えば、200mm×200mmの正方形、若しくは200mmの円形)が提供される、工程122から始まる。出発テンプレート・ウェハは、切断損傷を除去した、或いは除去していない(後者は、テンプレートのコストを更に削減することができる)、ワイヤ・ソーによって前処理したウェハであってもよい。出発テンプレート・ウェハは、また、より純度の低い(且つより低コストの)冶金等級のシリコン製であってもよい。一実施例では、基板は厚さ約200〜800ミクロンである。任意に、工程122は、低コストの冶金等級のシリコン上のゲッタリングを行うこと、及び/又は表面テクスチャリング・エッチングを行って(例えば、硝酸及びフッ化水素酸の混合物による等方性酸テクスチャリングを使用して、若しくはKOH/IPA中でのアルカリ性テクスチャリングを使用して)、任意のテクスチャリングを施したテンプレート表面を作ることを含む。工程124は、フォトリソグラフィ・パターニングを使用して(一実施例では、より低コストのコンタクト又はプロキシミティ露光/パターニングを使用する)、フォトレジスト中に六角アレイ・パターンなどのプリズム・アレイ・マスク・パターンを生成する(即ち、フォトレジスト層内で六角形の開口部が相互接続されている)。プロセス手順は、酸化物及び/又は窒化物(任意)層の形成、フォトレジスト・コーティング(例えば、スピン・オン若しくは噴霧コーティング)及びプリベーク、六角形アレイ・マスクを介したフォトリソグラフィ露光、並びにフォトレジストの現像及びポストベークを含む。一実施例は、フォトレジストの下のハード・マスク層(SiO2及び/又はSiNx、例えば、薄い熱成長させた酸化物層を任意のハード・マスクとして使用することができる)を含む(ただし、プロセスは、フォトレジスト・コーティングをシリコン上に直接置くことによって、ハード・マスク層を全く使用することなく行ってもよい)。ハード・マスク層を使用するとき、ハード・マスク層の露光した部分は、フォトレジスト・パターニング後にエッチングされる(したがって、六角形の開口部を形成する)。露光したハード・マスク層のそのようなエッチングは、単に、酸化物ハード・マスクの場合のフッ化水素酸などウェット・エッチング剤を使用して行ってもよい。工程126は、異方性プラズマ・エッチングを使用して六角プリズムを形成することを伴い、ここで、高速深堀り反応性イオン・エッチング(DRIE)プロセスは、シリコン中の深い(例えば、100〜400ミクロン)六角形トレンチの緊密なアレイを形成する。フォトレジスト及び/又は酸化物及び/又は窒化物ハード・マスク層(1つ若しくは複数)は、パターニングしたフォトレジスト層からシリコンへのパターン転写のために使用される。一実施例では、深堀りRIE(DRIE)プロセスのパラメータは、ほぼ垂直でわずかに先細状の六角プリズム・トレンチ側壁を生成するように設定される。代替実施例では、深堀りRIE(DRIE)プロセスのパラメータは、おおよそ又は本質的に垂直な六角プリズムの側壁を生成するように設定される。わずかに先細状の側壁は、本質的に垂直の側壁よりも好ましいことに留意されたい。工程128は、テンプレート表面の前処理及び洗浄を伴う。このプロセスは、パターニングしたフォトレジスト層を基板から剥離することを含む。次に、テンプレート基板を、TFSC基板を形成するための後に続く熱堆積加工に先立って、ウェット・ベンチ内で洗浄する。そのような洗浄は、シリコンの薄層(例えば、10〜500ナノメートル程度)をトレンチの側壁及び底部から等方的に除去するため、DRIEによるポリマー除去(硝酸及び過酸化水素の混合物など、適切な湿式エッチング剤を使用する)と、その後の等方性シリコン湿式エッチング(硝酸及びフッ化水素酸の混合物中でなど)とを伴ってもよい。これは、深堀りRIE(DRIE)プロセスによって導入されたあらゆる表面の且つ埋め込まれた金属性及び/又はポリマー性/有機汚染物質など、あらゆる表面の且つ埋没した汚染物質を、DRIEで生成したテンプレート・トレンチの側壁及び底部から除去することができる。テンプレート加工は、脱イオン(DI)水のすすぎ及び乾燥の後に完了してもよい。任意に、また所望の場合、テンプレート・ウェハは、また、上述のDI水のすすぎ及び乾燥の前のいわゆるRCA湿式洗浄など、標準的な拡散前(又は熱処理前)ウェハ洗浄プロセスを経てもよい。別の任意の表面前処理工程(湿式等方性シリコン・エッチング・プロセスの代わりに、或いはその後に行う)は、短時間の熱酸化(例えば、犠牲二酸化シリコンを5〜100ナノメートル成長させる)と、その後に、フッ化水素酸(HF)酸化物の湿式剥離(残留汚染物質がある場合、パターニングしたテンプレートからそれを除去するため)とを行うことを含む。任意の酸化物成長/HF剥離を使用しない場合、任意の希HFエッチングを行って、元の酸化物層を除去するとともに、後に続く3−D TFSC基板製作に備えて、水素を用いて表面を不動態化(Si−H結合を形成する)してもよい。工程128が完了した後、次に、結果として得られるテンプレートを、3−D(例えば、六角プリズム)TFSC基板を製作するために使用し、また複数回再使用してもよい。
図11は、上述のプロセス・フロー120の工程124に記載したような、テンプレートの製作に使用してもよいリソグラフィ露光マスク設計130の平面図を示す。暗い領域132は、透明マスク・プレート上のCrなどの不透明なコーティングである。明るい領域133は、不透明なコーティング(例えば、Cr)が、フォトレジスト層の露光を可能にするようにエッチングを施してある範囲である。一実施例では、マスク・プレート上の六角形の線(LM)134の幅は1〜30ミクロンであり、六角プリズムの先端間の対角線距離(d)136、即ち六角プリズム・アパーチャの直径は50〜500ミクロンである。
テンプレートをパターニングするためのプロセス・フロー140の代替実施例が、図12に概説されており、ここでは、フォトリソグラフィ及び反応性イオン・エッチングの代わりに直接レーザー・ミクロ機械加工を使用する。工程142(パターニングしていない基板を提供する)は図10の工程122に相当する。工程144は、プログラム可能な精密レーザー・ミクロ機械加工を使用して、深いトレンチの所望の周期的アレイを形成することを伴う。このプロセスは、物理的アブレーション、又は物理的アブレーションとレーザー支援化学エッチングとの組合せのどちらかに基づいて、制御された大気雰囲気中で行ってもよい。工程146(表面前処理及び洗浄)は図10の工程128に相当する。工程146が完了した後、次に、結果として得られるテンプレートを、複数の3−D TFSC基板を製作するために使用及び再使用してもよい。
テンプレートをパターニングするためのプロセス・フロー150の別の代替実施例が、図13に概説されており、ここでは、フォトリソグラフィ及びエッチングを使用して、ウェハ貫通トレンチを生成する。工程152(パターニングしていない基板を提供する)は図12の工程142に相当する。工程154は、二酸化シリコン(SiO2)層及び/又は窒化シリコン(SiNx)層を、基板の表面及び裏面両方の上に形成することを伴う(この工程は任意であり、使用しなくてもよい)。一実施例では、SiO2層の厚さは100〜1000ナノメートルである。SiO2層は、水蒸気酸化又はLPCVDによって形成され、また、その後にSiNxの層がLPCVD又はPECVDによって形成されてもよい。一実施例では、SiNx層の厚さは100〜1000ナノメートルである。これらの層は、シリコン基板(図12に示されるような)の両面上に、又は基板の表面若しくは裏面のみの上に形成されてもよい。或いは、1つの層のみ(酸化物又は窒化物のどちらか)が使用されてもよい。工程156(パターニング)は図10の工程124に相当し、工程158(エッチング)は工程126に相当する。工程160は、3−D TFSC基板離型エッチングのため、裏面酸化物/窒化物に開口部を形成することを伴う。フォトレジスト・リソグラフィ・パターニング及びプラズマ・エッチング(又は湿式エッチング)を使用して、基板裏面上の酸化物/窒化物に開口部の規則的なアレイ(例えば、正方形グリッド又は線のパターン)を形成する。これらの開口部は、後に続く3−D TFSC基板製作の間に使用されてもよい(湿式エッチング剤を裏面から犠牲層に到達させるため)。工程162(表面前処理及び洗浄)は、図10の工程128に相当し、表面前処理及び洗浄プロセスが誘電体層を基板裏面から除去しないように修正してもよい。工程162の後、次に、結果として得られるテンプレートを使用して3−D TFSC基板を製作してもよい。
テンプレートの製作のためのプロセス・フロー170の別の代替実施例が、図14に概説されており、ここでは、フォトリソグラフィ及びエッチングを使用して、自己整合性ベース接点を形成するための裏面の基層及び溝を備えた、TFSC基板の製作を可能にしている。テンプレートをパターニングするためのプロセス・フロー190の別の代替実施例が、図15に概説されており、ここでは、フォトリソグラフィ及びエッチングを使用して、自己整合性ベース接点を形成するための裏面の基層及び溝を備えた、TFSC基板の製作を可能にしている。図19〜25は、図14又は図15のプロセス・フローに基づいてテンプレートを作成するための製作プロセス・フローの間の、シリコン基板のY−Y断面図を示す。図14及び15のプロセス・フロー工程を見直しながら、図19〜25を参照することが有用なことがある。
図14を参照すると、工程172(パターニングしていない基板を提供する)は図13の工程152に相当し、工程174(酸化物及び/又は窒化物層を形成する)は工程154に相当し、工程176(パターニング)は工程156に相当し、工程178(エッチング)は工程158に相当する。工程180は、深いトレンチよりも幅広である自己整合性の浅いトレンチを形成することを伴う。自己整合性のより幅広で浅い表面トレンチは、誘電体(ハード・マスク)の選択的な時限等方性エッチングを施して、フォトレジストの下に既知の横方向寸法を有するハード・マスク・アンダーカットを形成し、パターニングしたフォトレジストを剥離し、また、シリコンの時限異方性RIEを施して、より浅い/より幅広の先細状のトレンチを表面付近に形成することによって形成される。工程182(裏面開口部の形成)は図13の工程160に相当し、工程184(表面前処理及び洗浄)は工程162に相当する。工程184の後、次に、結果として得られるテンプレートを、多数の3−D TFSC基板を製作するために使用及び再使用してもよい。自己整合性のより幅広で浅いトレンチ(深いトレンチよりも幅広である)は、また、深いトレンチを形成する同じ深堀りRIEプロセスの一部として形成されてもよく(即ち、工程178及び180をまとめて、DRIEプロセス機器内での単一の深堀りRIEプロセスとすることができる)、したがって、上述の誘電体ハード・マスクの選択的な時限等方性エッチングを施して、フォトレジストの下にハード・マスク・アンダーカットを形成する必要性がなくなる(この修正された方策は、また、表面ハード・マスクの必要性をなくし(即ち、パターニングしたフォトレジスト層を基板上に直接形成することができる)、テンプレート製作プロセスを更に単純化する)ことに留意すべきである。この単純化したプロセスは、最初に、深い六角プリズム・トレンチを形成し、続いて、深い六角プリズム・トレンチの上部(最上部)に主に影響を及ぼす異方性がより低い(又は等方性がより高い)シリコン・エッチング・プロセスを行うことによって、浅くより幅広のトレンチ(又は肩部)を深いトレンチの上に形成する、DRIEプロセス方法を使用することによって行うことができる。この修正された方策を使用して、より幅広の浅いトレンチの側壁の輪郭は、わずかに又は大きく先細状にされてもよい(両方とも容認可能である)。
図15を参照すると、工程192(パターニングしていない基板を提供する)は図14の工程172に相当する。工程194は、SiO2層及び/又はSiNx層を、基板の表面上、及び任意にその裏面上に形成することを伴う。一実施例では、SiO2層の厚さは100〜1000ナノメートルである。SiO2層は、水蒸気酸化又はLPCVDによって形成され、次に、SiNxの層がLPCVD又はPECVDによって形成される。一実施例では、SiNx層の厚さは100〜1000ナノメートルである。層は、シリコン基板の表面又は両面どちらかの上に形成される。或いは、1つの層のみ(酸化物又は窒化物)が使用されてもよい。或いは、表面上にはSiO2層のみ、裏面上にはSiNx層のみが形成されてもよい。工程196(パターニング)は図14の工程176に相当し、工程198(エッチング)は工程178に相当し、工程200(より浅くより幅広のトレンチの形成)は工程180に相当する。やはり、図14について記載したように本質的に、自己整合性のより幅広で浅いトレンチ(深いトレンチよりも幅広である)は、また、深いトレンチを形成する同じ深堀りRIEプロセスの一部として形成されてもよい(即ち、工程198及び200をまとめて、DRIEプロセス機器内における単一の深堀りRIEプロセスとすることができる)。工程202は、ウェハ裏面上に十分な深さの開口部のアレイを形成して、深いトレンチの裏面(底部)の少なくとも一部に接続することを伴う。これらの開口部は、基板裏面から各プリズム単電池の少なくとも一部分へのアクセスを提供する。これらの穴は、レーザー・ドリル加工によって形成され(或いは、裏面のリソグラフィ及び湿式又はプラズマ・エッチングを使用して形成されてもよい)、また、3−D TFSC基板離型エッチングのために使用されてもよい(多孔質シリコンの犠牲層のエッチングなどのため、エッチング剤が犠牲層に達するように)。工程204(表面前処理及び洗浄)は図14の工程184に相当する。工程204の後、次に、結果として得られるテンプレートを、多数の3−D TFSC基板を製作するために使用及び再使用してもよい。
図14及び15では、後に続く、裏面基層(例えば、平面の裏面シリコン基層など)と、自己整合性の高導電性ベース接点金属化の形成のための相互接続された浅い溝又はトレンチとを備えた、3−D TFSC基板の製作を可能にするテンプレートが得られる。これらの3−D TFSC基板は、後に続く自己整合性ベース接点及びエミッタ接点を備えた高性能TFSCの製作に使用してもよい。テンプレート内の二重の幅のトレンチ(又は、より浅くより幅広のトレンチ肩部が頂部上に積み重ねられた深いトレンチ)によって、自己整合性エミッタ金属化接点のそばに自己整合性ベース金属化接点を製作することが可能になる。
以下の図面を更に理解するため、六角プリズム3−D TFSC基板の平面図を示す図16が提供される。図16は、六角プリズム3−D TFSC基板上に参照の仮想Y−Y及びZ−Z横断軸線を示す。
図17は、ウェハ貫通トレンチ212(即ち、基板を貫通して形成され、裏面の誘電体で止まるトレンチ)を備えるテンプレート210のY−Y断面図を示す。このテンプレート210は、裏面基層を有さないもの(即ち、二重アパーチャTFSC基板)を含む、多数の六角プリズム3−D TFSC基板を製作するのに使用してもよい。
テンプレート210は、h(トレンチ間の水平距離)218、Tst(トレンチ頂部幅)220、H(トレンチの高さ)222、Tsb(トレンチ裏面幅)226、及び2θ 224(θは平均側壁テーパー角)の寸法を有する。これらはウェハ貫通トレンチなので、H 222は本質的にテンプレート基板のシリコン厚さと同じであることに留意されたい。ウェハ貫通トレンチ212は分離されたポストを生じるので、裏面誘電体層214が使用され、またそれは、十分な機械的支持を提供するのに十分な厚さ及び強度であるべきである。裏面誘電体層214は、酸化物(若しくは窒化物)などの単一の誘電体層、又は酸化物/窒化物などの2つ以上の誘電体層のスタックであってもよい。一実施例では、裏面誘電体層214は、薄い熱SiO2の層の上にあるLPCVD Si3N4の層で構成される。テンプレート210は、表面エッチング停止層(頂部ハード・マスク層)216を含む。一実施例では、頂部ハード・マスク216は、薄い熱SiO2の層の上にあるLPCVD Si3N4の層で構成される。或いは、頂部ハード・マスク層216は、二層スタック(例えば、Si3N4、SiCxなど)の代わりに単層を含んでもよい。或いは、頂部ハード・マスク層はなくてもよい(パターニングしたフォトレジストをシリコン上に直接形成する)。
図18は、ウェハ内トレンチ232を備えたテンプレート230のY−Y断面図を示す。このテンプレート230も、裏面基層を有さないもの(即ち、二重アパーチャTFSC基板)を含む、多数の六角プリズム3−D TFSC基板を製作するのに使用してもよい。トレンチは、ウェハ内(テンプレート基板内)に制限され、残りのウェハ厚さR 234を残して、ウェハ厚さ全体を貫通せず、また、所与のテンプレート基板厚さの場合、H 236は図17のH 222よりも少ないことに留意されたい。したがって、ウェハ自体は、裏面誘電体からの機械的支持を必要とせずに、十分な機械的支持を提供する(したがって、裏面誘電体の必要性がなくなり、ここでは裏面誘電体は任意である)。
図17及び18に示されるテンプレートに形成されたトレンチは、垂直の側壁、又はわずかに先細状の側壁(一実施例では、トレンチ頂部からトレンチ底部に向かってトレンチ幅が徐々に且つわずかに減少する深いトレンチを生じる)を有してもよい。一実施例では、側壁角度は、0°〜10°の範囲内(好ましくは、0°〜1°の範囲内)である。逆又は凹角の側壁角度を有するトレンチ(即ち、トレンチ頂部からトレンチ底部に向かってトレンチ幅が増加するトレンチ)は望ましくなく、また、3−D TFSC基板の離型に困難を引き起こす可能性があり、したがって回避すべきである。
テンプレート210(図17)及びテンプレート230(図18)は両方とも、図12〜14で概説したテンプレート・プロセス・フローの1つを使用して作られる。これらのフローチャートは、後に続く多数の3−D TFSC基板の製作に使用されるテンプレートを製作するのに使用される好ましいプロセス工程を記載している。
図19〜25は、ウェハ内トレンチ230を有するテンプレート変形例、並びに図12〜14で概説したテンプレート・プロセス・フローの様々な段階の間に自己整合性ベース接点を形成することを可能にする設計のための、テンプレート構造のプロセス・フロー及び進展の一実施例を示す。
図19は、誘電体(酸化物)ハード・マスク上にフォトレジスト表面パターン242を形成した後のY−Y断面図240を示す(裏面誘電体214は任意であり、使用しなくてもよい)。図20は、フォトレジスト表面パターン242によって、異方性プラズマ酸化物エッチング(又は等方性湿式酸化物エッチング)を施した後のY−Y断面図250を示す。図21は、深堀りRIE(DRIE)を使用して深い六角プリズム・トレンチを形成した後のY−Y断面図260を示す。図21は、更に、残っているウェハ厚さR’262及びトレンチ高さH’264を示す。図22は、ハード・マスクの選択的な時限等方性エッチング(例えば、HFを使用する酸化物エッチング)を施して、パターニングしたフォトレジスト242の下に幅Woxの制御された横方向のアンダーカット272を形成した後のY−Y断面図270を示す。図23は、フォトレジスト剥離後のY−Y断面図280を示す。頂部ハード・マスク層216が残り、フォトレジスト層は除去されていることに留意されたい。図24は、異方性シリコン・エッチングを施して、より狭くより深いトレンチ232の頂部上に制御された高さ(L)のより幅広の浅いトレンチ292を形成した後のY−Y断面図290を示す。図25は、等方性酸化物エッチングを施して、図24に示されるような頂部ハード・マスク層216を剥離した後の、完成したテンプレート300のY−Y断面図を示す。ここには示されているが、裏面誘電体層も除去してもよい(或いは全く使用しなくてもよい)。このテンプレート300は、また、多数の六角プリズム3−D TFSC基板を製作するのに使用してもよい。上述したように、深いトレンチとより幅広で狭いトレンチ(頂部肩部)との組合せは、単一のDRIEプロセス手順(異方性深堀りトレンチRIEの次に異方性がより低いシリコン・エッチングを施して、頂部肩部を形成する)を使用して形成されてもよく、したがって、頂部誘電体ハード・マスク層216、及び図22及び23に反映されている関連するプロセス工程の必要性がなくなる。
以下の図面(図26〜29)は、完成したテンプレートのいくつかの代替実施例を示す。
図26は、誘電体頂部マスク層又は誘電体裏面マスク層を有さないウェハ内トレンチ232を備えたテンプレート310のY−Y断面図を示す。図27は、図25に示される実施例と比べて、誘電体頂部マスク層又は誘電体裏面マスク層を有さないウェハ内トレンチ232を備えたテンプレート320のY−Y断面図を示す。この図は、また、3−D TFSC基板離型エッチングを可能にするために使用されるテンプレート裏面穴332を示す。これらの裏面穴332は、フォトリソグラフィ及びエッチング、又はレーザー・ミクロ機械加工若しくはドリル加工のどちらかを使用して製作されてもよい。図28は、図17に示されるような頂部ハード・マスク層216を有さないウェハ貫通トレンチ212を備えたテンプレート330のY−Y断面図を示す。図29は、図28と比べて、頂部ハード・マスク層216を有さないウェハ貫通トレンチ212を備えたテンプレート340のY−Y断面図を示す。図29のウェハ貫通トレンチ212は、図25のトレンチと同様に、より狭くより深い六角形トレンチの頂部上に、制御された高さ(L)292を有するより幅広のトレンチ(頂部肩部)を有することに更に留意されたい。ただし、図29はウェハ貫通トレンチ212を示すが、図25はウェハ内トレンチ232を示していることに留意されたい。
ウェハ貫通トレンチを備えたテンプレートの場合、機械的支持は、十分な強度の裏面誘電体スタック(上述したように、酸化物、窒化物、ポリシリコン、若しくはそれらの組合せなど)を使用するか、又は裏面に接合したシリコン・ウェハを使用するかのどちらかによって提供されてもよい。図30は、ウェハ貫通トレンチを備え、且つ表面誘電体を全く有さない、裏面基層を備えた六角プリズム単一アパーチャ3−D TFSC基板の製作に適したテンプレート350を示す。このテンプレート350は、接合界面354において接合された(例えば、ウェハ間の酸化物/窒化物などの、酸化物又は誘電体スタック356などを介して)機械的支持体の裏面シリコン・ウェハ352を含む。機械的支持体の裏面シリコン・ウェハ352は、レーザー・ドリル加工又は反応性イオン・エッチングのどちらかによって作られてもよい穴358を通して、テンプレート・トレンチへの湿式エッチング剤のアクセスを提供する。このテンプレート350は、後に続く六角プリズム3−D TFSC基板の製作の間に、自己整合性ベース接点及びエミッタ接点を形成する能力を有する3−D TFSC基板の製作を可能にする。代替実施例では、機械的支持体の裏面シリコン・ウェハ352は、代わりに、LPCVDによって裏面誘電体(又は誘電体スタック)356の上に堆積させたポリシリコンの層によって形成されてもよく、したがって、ウェハ接合の必要性がなくなる。
図31及び32はそれぞれ、第1のものは正方形アレイ・マスクであり第2のものはライン・アレイ・マスクであるマスク設計の2つの実施例を示し、それらマスクは、テンプレート裏面をパターニングして、3−D TFSC基板離型エッチングのための裏面開口部を作り出すのに使用されてもよい。このパターニングは、各テンプレート上で一度のみ行われる。
図31は、正方形アレイの各単電池361が正方形アレイ単電池幅362及び正方形アレイ単電池間隔363を有する、正方形アレイ・マスク360を示す。一実施例では、これらは両方とも約1〜5ミクロンである(同様に、より小さいか又はより大きくてもよい)。図32は、示されるパターンが周期的アレイとしてマスク全体にわたって繰り返される、ライン・アレイ・マスク364を示す。一実施例では、ラインの幅及び間隔はすべて1〜10ミクロンである(同様に、より小さいか又はより大きくてもよい)。パターンはパターン幅365を有し、それは、一実施例では約50〜500ミクロンである。犠牲層を除去するためのエッチング剤のアクセスを可能にする他のマスク・パターン(例えば、ライン、円形など)が、正方形アレイ又は直交するライン・アレイの代わりに使用されてもよい。或いは、リソグラフィ/エッチングの代わりにレーザー・ドリル加工又はレーザー・ミクロ機械加工を使用して、エッチング剤のアクセスのための裏面穴/開口部を作ることが可能である。
図31及び32に概説する裏面パターニングの代替例は、テンプレート表面からのエッチング剤アクセス経路を提供することによって、単一アパーチャ六角プリズム3−D TFSC基板を平面の基層と離型することを可能にする。
図33は、マスク・プレート上の白い円として示される中央穴367を備えた代替の表面六角プリズム・マスク設計366を示す。一実施例では、中央穴367は直径約1〜5ミクロンである。六角プリズム・アレイ設計は図11と同じであることに留意されたい。暗い領域132はマスク・プレート上の不透明なコーティング(例えば、Cr)である。明るい領域133及び367はエッチングされる範囲である。一実施例では、ライン・マスク(LM)134の幅は1〜30ミクロンであり、六角プリズムの先端間の対角線距離(d)136は50〜500ミクロンである。
図34は、図33に示されるテンプレート表面マスク設計366を示し、裏面マスク設計の一実施例を重ね合わせた像を示す点線の正方形368(表面マスク側から見た表面マスク及び裏面マスクの相対的な位置合わせを見るため)も示されている。
図35は、灰色の六角形アレイ・パターンとして示される図33及び34からのマスク設計366の六角形アレイを重ね合わせた像(裏面マスク側から見た表面マスク及び裏面マスクの相対的な位置合わせを見るため)を含む、テンプレート裏面マスク設計369の平面図を示す。
図36〜44は、図14及び15で概説したテンプレート・プロセス・フローの様々な段階の間の代替テンプレート変形例を示す。
図36は、熱酸化を使用して頂部ハード・マスク層216及び裏面ハード・マスク層214を形成した後の、n型(例えば、リン・ドープ)[100]シリコン基板370のY−Y断面図を示す。酸化の前に、シリコン表面をテクスチャリングするため、KOHなどの適切なエッチング剤を使用して、任意の表面テクスチャリング湿式エッチング(酸テクスチャリング・エッチング又はアルカリ・テクスチャリング・エッチングを使用するなど)を行ってもよい。図37は、裏面リソグラフィを施して、正方形開口部371のアレイを含むパターニングしたフォトレジスト層372を形成した後の、且つ露出した範囲において裏面ハード・マスク層214の湿式又は異方性プラズマ・エッチングを施した後の、図36の基板370を示す。異方性湿式エッチングを使用して、裏面チャネルを形成するため、基板370裏面のための裏面マスクの正方形パターンは、[111]側壁、[110]に向いた縁部、及び[211]に向いたリブを作り出すように適切に位置合わせされることに留意されたい。図38は、異方性湿式エッチング剤(例えば、KOH又はTMAH)を使用して裏面からテンプレートの異方性エッチングを施して、正方形の基部を有する角錐373のアレイを形成した後、且つテンプレート裏面からフォトレジスト層372を剥離した後の、図37の基板370を示す。角錐373の角度374に留意されたい。一実施例では、この角度は35.26°である。裏面リソグラフィ・マスク正方形パターンは、[111]面側壁375、[110]に向いた縁部、及び[211]に向いたリブを作り出すように適切に位置合わせされる。図39は、ハニカム・プリズム・トレンチの形成に備えて、表面パターニング及び異方性酸化物プラズマ・エッチング(又は等方性酸化物湿式エッチング)を施すと同時に、表面がエッチングされたより小さな直径の離型トレンチ376を形成し、裏面酸化物層214を除去した後の、図38の基板370を示す。一実施例では、離型アクセス・トレンチ376の直径(DR)は1〜5ミクロンである。図40は、表面の深堀りシリコンRIEの後の図39の基板370を示す。表面がエッチングされたより小さな直径のトレンチ376は、より浅い円錐状のトレンチ377(一実施例では、六角プリズム・ポストの中央にある)を介して裏面剥離チャネル373に接続することに留意されたい。図41は、選択的な時限等方性ハード・マスク(SiO2)エッチングを施して、パターニングしたフォトレジストの下に制御された横方向アンダーカット272を形成した後の、図40の基板370を示す。図42は、酸化物ハード・マスク216を残してフォトレジスト242を剥離した後の、図41の基板370を示す。図43は、異方性シリコン反応性エッチングを施して、より狭くより深い六角プリズム・ウェハ内トレンチ232の上に制御された高さ(L)292のより幅広のトレンチを形成した後の、図42の基板370を示す。図44は、等方性酸化物エッチングを施して頂部酸化物216を剥離した後の、図43の基板370を示す。この工程の後、DRIEによるトレンチ側壁の損傷及び/又はポリマー性/金属性汚染物質があればそれを除去するため、HNA又はTMAH中で任意の時限シリコン湿式エッチングを行って、約5〜500ナノメートルのシリコンを除去してもよい。この時点で、基板370は、3−D TFSC基板を形成するための再使用可能なテンプレートとして役立つ可能性がある。やはり上述したように、深いトレンチとより幅広で浅いトレンチ(頂部肩部)との組合せは、単一のDRIEプロセス手順(異方性深堀りトレンチRIEの次に異方性がより低いシリコン・エッチングを施して、頂部肩部を形成する)を使用して形成されてもよく、したがって、頂部誘電体ハード・マスク層216、及び図41及び42に反映されている関連するプロセス工程の必要性がなくなる。この代替プロセス・フローにより、酸化物ハード・マスクも不要になる(したがって、表面及び裏面パターニング工程のため、フォトレジストをシリコン上に直接適用することができる)。
図45〜53は、図14及び15に概説したテンプレート製作プロセス・フローの様々な段階の間のテンプレート変形例を示す。図45〜53は、最初のシリコン基板がn型[110]基板380であり、その結果、裏面離型チャネル381が角錐ではなく垂直な側壁を備えた長方形のトレンチの形状になる以外は、図36〜44にほぼ類似している。図53に示される結果として得られる基板380は、3−D TFSC基板の形成のための再使用可能なテンプレートとして役立つ可能性がある。やはり上述したように、深いトレンチとより幅広で浅いトレンチ(頂部肩部)との組合せは、単一のDRIEプロセス手順(異方性深堀りトレンチRIEの次に異方性がより低いシリコン・エッチングを施して、頂部肩部を形成する)を使用して形成されてもよく、したがって、頂部誘電体ハード・マスク層216、及び図50及び51に反映されている関連するプロセス工程の必要性がなくなる。この代替プロセス・フローにより、酸化物ハード・マスクも不要になる(したがって、表面及び裏面パターニング工程のため、フォトレジストをシリコン上に直接適用することができる)。
テンプレート離型チャネルを実現する別の方策は、それらチャネルが、六角プリズムの深いトレンチの底部(上記に示したような、ポスト又はピラーの頂部の代わりに)に接続するように、テンプレート基板裏面上に置くものである。図54及び57〜64は、図14及び15に概説したテンプレート・プロセス・フローの様々な段階の間のテンプレート変形例(離型チャネルが深いトレンチの底部に接続される)を示す。この実施例は、図55に示したような裏面リソグラフィ・マスク設計を使用する(裏面離型チャネルのための他のタイプの裏面マスク・パターンも可能である)。図56は、参照のため(表面及び裏面マスク・パターンの相対的な位置合わせを示すため)、表面の六角プリズム・アレイ・マスク・パターンが重ね合わされた灰色のパターンとして示されている、図55に示される裏面リソグラフィ・マスクを示す。
図54は、最初のn型(例えば、リン・ドープ)[100]基板370を示す上述の図36にほぼ類似している。図57は、マスク設計が裏面離型チャネル390を形成される深いプリズム・トレンチ232の底部と位置合わせしている以外は、図37にほぼ類似している。図58は、テンプレート裏面の異方性湿式エッチングを施して(例えば、KOHに基づくエッチングなど、異方性アルカリ・エッチングを使用する)、正方形の基部を有する角錐のアレイを形成した後の、図57に示される基板370を示す(異方性エッチングは、また、異方性反応性イオン・エッチングを使用して行われてもよく、裏面開口部は、正方形の代わりに円形又は他の形状であってもよいことに留意されたい)。図59は、表面パターニング後の、且つ深いトレンチの形成に備えてパターニングしたレジストを通して湿式酸化物エッチングを施した後の、図58の基板370を示す。これは裏面酸化物層214も除去する。図60は、深堀りRIE(DRIE)を使用して六角プリズム・トレンチ232を形成した後の、図59の基板370を示す。プリズム・トレンチ232の底部は、本質的に、裏面離型チャネル穴390と位置が合うことに留意されたい。図61は、選択的な時限等方性ハード・マスク(一実施例では、SiO2)湿式エッチングを施して、パターニングしたフォトレジストの下に制御された横方向アンダーカット272を形成した後の、図60の基板370を示す。図62は、フォトレジスト・ストリッパーを使用して頂部フォトレジスト242を剥離した後の、図61の基板370を示す。図63は、異方性シリコン・エッチング(酸化物層をハード・マスクとして使用する)を施して、より狭くより深い六角プリズム・ウェハ内トレンチ232の頂部上に制御された幅(L)292を有するより幅広のトレンチ(頂部肩部)を形成した後の、図62の基板370を示す。図64は、等方性酸化物エッチングを施して頂部酸化物216を剥離した後の、図63の基板370を示す。この工程の後、DRIEによるトレンチ側壁の汚染物質(金属性及び/若しくはポリマー性汚染物質など)及び表面損傷があればそれを除去するため、HNA若しくはTMAH(又は別の適切な等方性シリコン湿式エッチング剤)中で任意の時限等方性シリコン湿式エッチングを行って、約5〜500ナノメートルのシリコンをエッチングしてもよい。この時点で、基板370は、3−D TFSC基板の形成のためのテンプレートとして役立つ可能性がある。やはり上述したように、深いトレンチとより幅広で浅いトレンチ(頂部肩部)との組合せは、単一のDRIEプロセス手順(異方性深堀りトレンチRIEの次に異方性がより低い又は等方性がより高いシリコン・プラズマ・エッチングを施して、頂部肩部を形成する)を使用して形成されてもよく、したがって、頂部誘電体ハード・マスク層216、及び図61及び62に反映されている関連するプロセス工程の必要性がなくなる。この代替プロセス・フローにより、酸化物ハード・マスクも不要になる(したがって、表面及び裏面パターニング工程のため、フォトレジストをシリコン上に直接適用することができる)。
上述したテンプレートの様々な実施例は、1つの六角プリズム(又は他のプリズム形状)3−D TFSC基板を生産するために使用されてもよい。また、プロセス・パス当たり2つの六角プリズム3−D TFSC基板を生産することができる、テンプレートを製作することが可能である(したがって、3−D TFSC基板製作のスループットが二倍になる)。図65及び66は、六角プリズム3−D TFSC基板生産のスループットを二倍にすることができるような、2つのテンプレートの断面図を示す。
図65は、プロセス・パス当たり2つの六角プリズム3−D TFSC基板を製作するための積層テンプレート構造393のY−Y断面図を示す。図65は、ウェハ内トレンチ232を備えたテンプレート構造393を示す。図18のテンプレート230との類似に留意のこと。テンプレート構造393は、2つの類似のテンプレート、即ち頂部テンプレート394及び裏面テンプレート395で作られており、それらは、最初に、上記に概説した実施例の1つに基づいて製作され、次に、裏面界面396において裏面を合わせて互いに接合される(例えば、ウェハ裏面の直接熱接合、又はウェハ裏面上に形成された誘電体層の熱接合を使用する)。テンプレート表面上の誘電体ハード・マスクは存在しなくてもよいことに留意されたい(それらは、TFSC基板製作のテンプレートを後で使用するための任意のものである)。図66は、プロセス・パス当たり2つの六角プリズム3−D TFSC基板を同時に製作するための、代替の積層テンプレート構造397のY−Y断面図を示す。図66は、ウェハ貫通トレンチ212を備えたテンプレート構造397を示す。図17のテンプレート210との類似に留意のこと。テンプレート構造397は、2つの類似のテンプレート、即ち頂部テンプレート398及び裏面テンプレート399で作られており、それらは、最初に、上記に概説した実施例の1つに基づいて製作され、次に、裏面界面396において裏面を合わせて互いに接合される(例えば、基板裏面の直接接合、又はウェハ裏面上に形成された誘電体層の熱接合を使用する)。テンプレート表面上の誘電体ハード・マスクは存在しなくてもよいことに留意されたい(それらは、TFSC基板製作のテンプレートを後で使用するための任意のものである)。
図65及び66は、裏面基層を有さない六角プリズム二重アパーチャ3−D TFSC基板のよりスループットが高い製作に適した代表的な積層テンプレート構造を示しているが、裏面基層を有する六角プリズム3−D TFSC基板を製作するための積層テンプレート構造を作ることも可能である。これは、最初に、図14及び15に示されるプロセス・フローの実施例の1つに基づいて、図25に示されるテンプレート構造に対応する適切な個別のテンプレートを製作することによって行われてもよい(これはウェハ内トレンチを備えて示されるが、図29又は図30に示される構造など、ウェハ貫通トレンチを備えたテンプレートを製作することも可能である)。図25に示される構造を有する一対のテンプレート(又は、より幅広でより浅いトレンチ、若しくは深いトレンチの頂部上に積み重ねられた肩部を有するテンプレート構造)を使用すると仮定すると、これらのテンプレートは、次に、トレンチの裏面と連通する穴/開口部のアレイと併せて、一連の大きな横方向/半径方向マイクロチャネルを作るように加工される。次に、2つのテンプレートは裏面を合わせて互いに接合される(例えば、裏面を互いに熱接合することによる)。接合したウェハの間に挟まれた半径方向/横方向マイクロチャネルは、積層/接合したテンプレートの周辺全体を延び、また、各テンプレートの犠牲層を選択的に除去するとともに、埋め込まれた六角プリズム3−D TFSC基板をスタックの頂部及び裏面テンプレートから離型する(したがって、プロセス・パス当たり2つの六角プリズム3−D TFSC基板を同時に形成する)ため、各テンプレートにおいて湿式エッチング剤が犠牲層(例えば、単結晶若しくは微晶質シリコン層のアノード・エッチングによって形成された多孔質シリコン)に達するための容易なアクセスを提供する。テンプレート裏面上のマイクロチャネルは、レーザー・アブレーション、又はリソグラフィ及びエッチングの組合せによる、テンプレート接合の前に形成されてもよい。マイクロチャネルは、湿式エッチング剤及びエッチングの副産物が、接合したスタック内のウェハの内側部分と、接合したスタックの中央部のマイクロチャネルの周辺開口部との間を容易に移動できるように、十分に大きなものである。
上述のテンプレートは、3−D TFSCで使用される3−D TFSC基板を製作するのに使用されてもよい。図67〜73は、上述のテンプレートの使用に基づいて、裏面基層を有さない六角プリズム(又は他のプリズム・アレイ形状)二重アパーチャ3−D TFSC基板を製作するための、六角プリズム3−D TFSC基板製作のプロセス・フローの様々な実施例を示す。図67〜73に示される実施例はすべて、犠牲層形成(例えば、多孔質シリコン犠牲層)及びトレンチ充填堆積プロセス(例えば、エピタキシャル・シリコン堆積)を使用し、それらは、犠牲(多孔質シリコン)層を等角形成(conformal formation)し、その後にトレンチを、in−situドープ(例えば、in−situボロン・ドープ)単結晶若しくは多重結晶シリコン層などの半導体吸収体層で継ぎ目と空隙なく充填するため、非常に等角的であってもよい。一実施例は、寸法が約150mm×150mm〜200mm×200mm超の、パターニングした単結晶(単結晶質)シリコン又は多重結晶シリコン(mc−Si)の正方形(若しくは円形)のテンプレートを使用する。代替実施例は、はるかに低コストの冶金等級又は太陽電池等級のシリコンを使用してもよい。
図67は、層離型加工を使用して、自己支持型(自立型)六角プリズム3−D TFSC基板を製作するためのプロセス・フロー400の一実施例を示す。このプロセス・フローにより、頂部及び裏面両方の上に開いたアパーチャが形成された六角プリズムを備えた、二重アパーチャ六角プリズム3−D TFSC基板が得られる(裏面基層はない)。工程402では、パターニングした六角プリズム(又は別のプリズム・アレイ)テンプレートが提供される。このテンプレートは、深い六角プリズム・トレンチの埋め込まれたアレイを形成するように既に加工されている。テンプレートの表面及び裏面上には、パターニングした誘電体(酸化物及び/又は窒化物)ハード・マスクがある。工程404は、エピタキシャル成長リアクタ内で多層ブランケット・エピタキシャル半導体堆積を伴う。工程404は、最初に、標準的なエピタキシャル前湿式洗浄(必要であれば)の後に行われる、H2又はGeH4/H2のin−situ焼付け洗浄(bake cleaning)を伴う。次に、薄い犠牲エピタキシャル層を表面上にのみ堆積させる。一実施例では、GexSi1−xが犠牲エピタキシャル層に使用され、これは10〜2000ナノメートルである(別の実施例では、多孔質シリコンの層を犠牲層として直接堆積させる)。次に、ドープ単結晶シリコン・エピタキシャル層を堆積させる(一実施例では、表面上にのみ)。一実施例では、層はp型のボロン・ドープ型であり、1〜30ミクロンの厚さを有する。工程406は、頂部シリコン層を選択的に剥離するため、犠牲層上で停止する選択的シリコン・エッチングを伴う。最初に、頂部のGexSi1−xエピタキシャル層(若しくは多孔質シリコン)又は酸化物/窒化物ハード・マスクが露出するまで、選択的(湿式若しくは乾式)シリコン・エッチング・プロセスを使用して頂部シリコン層を除去する。プラズマ(乾式)エッチング・プロセスを使用するとき、一実施例は、頂部シリコン層の完全な除去と頂部犠牲(GexSi1−x又は多孔質シリコン)層の露出とを確保するため、光学的終点検出を使用する。工程408は、犠牲層をエッチングするため、選択的なエッチング剤を使用して3−D TFSC基板を離型することを伴う。シリコンに対して非常に高い選択性(一実施例では、エッチングの選択性は100:1よりもはるかに良好)で、GexSi1−xの選択性の高い等方性(一実施例では、湿式)エッチングを行う。一実施例では、フッ化水素酸、硝酸、及び酢酸(HNA)の混合物を使用して、犠牲GexSi1−x層のエッチングを施す(H2O2+H2O又はTMAHなどのエッチング剤を使用して、多孔質シリコンを選択的にエッチングしてもよい)。或いは、アンモニア、過酸化物、及び水の混合物(NH4OH+H2O2+H2O)が使用されてもよい。このプロセスは、結晶シリコン層を六角プリズム3−D TFSC基板として離型し、それを次に、後に続く3−D TFSC製作に使用してもよい。
図68は、層離型処理を使用して、自己支持型六角プリズム二重アパーチャ3−D TFSC基板を製作するためのプロセス・フローの一実施例のプロセス・フロー410を示す。このプロセス・フローにより、3−D TFSC基板の頂部及び裏面両方の上に開いたアパーチャが形成された六角プリズムを備えた、六角プリズム3−D TFSC基板が得られる(裏面基層はない)。工程412では、パターニングした六角プリズム・テンプレートが提供される。このテンプレートは、上述したように、深いトレンチの埋め込まれたアレイを形成するように既に加工されている。この場合、テンプレートの表面及び裏面上に誘電体ハード・マスク層はない。工程414(多層ブランケット・エピタキシャル堆積)は図67の工程404に相当し、工程416(選択的シリコン・エッチング)は工程406に相当し、工程418(基板離型)は工程408に相当する。その後、結果として得られる六角プリズム3−D TFSC基板は、後に続く3−D TFSC製作に使用されてもよい。
図67及び68に記載されるプロセス・フローでは、結晶質GexSi1−xが、テンプレートとin−situドープ・エピタキシャル・シリコン層との間の犠牲層として使用されるが、他の適切な犠牲層を使用してもよい。代替の適切な材料としては、中でも、結晶質多孔質シリコン(実施例は、微孔質若しくはメソ孔質シリコンを含む)、結晶質GeSiC、又は中でもSiCが挙げられる。GexSi1−xを犠牲層として使用する実施例では、GexSi1−x層は、好ましくは50ナノメートル〜3ミクロンの厚さ、より好ましくは0.1〜1ミクロンである。犠牲層中のゲルマニウム・モル分率(x)は、シリコンに対する十分なエッチングの選択性を提供するため、好ましくはx=10%〜x=45%、より好ましくはx=25%〜x=40%である。ゲルマニウム・モル分率は、シリコンのエッチングを最小限に抑えながらGexSi1−x層を除去するための、容認可能な高いエッチング選択性を達成するのに十分に高いと同時に、GexSi1−x犠牲層全体の欠陥密度が十分に低い高品質のエピタキシャル・シリコンを生産するのに十分に低いモル分率であるべきである。犠牲層は、犠牲GexSi1−x層全体にわたって固定のゲルマニウム・モル分率を有してもよく、或いはまた、GexSi1−x層とテンプレートとの間、並びにGexSi1−x層と頂部のin−situドープ・エピタキシャル・シリコン層との間で、段階的なモル分率の遷移領域を有してもよい。段階的なモル分率遷移領域により、最初に、テンプレートに隣接する第1の遷移領域において0%のxから25%〜40%のxまで増加し、次に、xが25%〜40%で固定のGexSi1−x領域と、in−situドープ・エピタキシャル・シリコン層の下で40%のxから0%のxまでxが減少する第2の遷移領域とがある、台形のゲルマニウム・モル分率プロファイルが得られる。xが段階的な遷移領域及びxが固定の中間層はそれぞれ、約10ナノメートル〜1ミクロンの厚さであってもよい。
エミッタのドーピング型(n型又はp型)に応じて、in−situベース・ドーピング型は、p型(例えば、ボロン)又はn型(例えば、リン)であるように選ばれる。図67及び68に示される実施例は、n型のリン・ドープ選択エミッタを備えたTFSCを製作するのに使用されてもよい、ボロン・ドープ六角プリズム3−D TFSC基板の実施例を提供する。代替実施例では、ドーピングの極性がすべて反転されて、ボロン・ドープ選択エミッタを備えた電池を製作するのに使用されてもよい、リン・ドープ六角プリズム3−D TFSC基板が得られてもよい。
図67〜69は、テンプレートとエピタキシャル・シリコンTFSC基板との間の犠牲層としてGexSi1−xを利用するプロセス・フローの実施例を示す。図67及び68は、プロセス・フローの一部としてブランケット・エピタキシャル・シリコン堆積を利用するプロセス・フローの実施例を描く。他方では、図69は、選択的なエピタキシャル・シリコン堆積及び層離型処理を使用するプロセス・フロー420の代替実施例を示す。図69の結果として得られる3−D二重アパーチャTFSC基板は、基板の頂部及び裏面の両方の上に開いたアパーチャを有する。工程422では、パターニングした六角プリズム・テンプレートが提供される。このテンプレートは、深いトレンチの埋め込まれたアレイを形成するように既に加工されている。パターニングした誘電体酸化物及び/若しくは窒化物(及び/又は、ダイヤモンド様カーボン(DLC)、薄膜ダイヤモンドなどの別の適切な誘電体)ハード・マスクが、テンプレートの表面上にある。工程424(多層ブランケット・エピタキシー)は図67の工程404に相当する。ただし、GexSi1−x犠牲層及びエピタキシャル・シリコン層は両方とも、トレンチ内部でのみ選択的に成長することに留意されたい。選択的エピタキシーにより、テンプレート頂部の誘電体層上には層は成長しない(頂部上には、酸化物、窒化物、DLCなどのパターニングされた誘電体ハード・マスクがある)。工程426(基板離型)は、図68の工程418に相当する。次に、六角プリズム3−D TFSC基板を後に続く3−D TFSC製作に使用してもよい。
図70は、層離型処理を使用して、裏面基層を有さない自己支持型六角プリズム3−D二重アパーチャTFSC基板を製作するための、プロセス・フローの一実施例のプロセス・フロー430を示す。プロセス・フロー430は、犠牲層として、単結晶又は擬似単結晶多孔質(ミクロ孔質若しくはメソ孔質)シリコンを(GexSi1−xの代わりに)、またブランケット・エピタキシャル・シリコン充填材を使用する。二重アパーチャ六角プリズムは、表面及び裏面両方の上に開いたアパーチャを有する。工程432(基板を提供する)は、図69の工程422に相当する。工程434は、電気化学HFエッチング(シリコンの電気化学陽極酸化としても知られる)を使用して、テンプレートの深いトレンチ(トレンチの側壁及び底部)上に薄い多孔質シリコン犠牲層を形成することを伴う。多孔質シリコン層は、次の2つの主要な技術の1つによって形成されてもよい。(i)シリコン・エピタキシーを使用して、n型テンプレート基板上に薄い等角結晶シリコン層(一実施例では、0.2〜2ミクロンの範囲内のp型ボロン・ドープ・シリコン層)を堆積させ、次に、電気化学HFエッチングを使用して、p型エピタキシャル層を多孔質シリコンに変換する。或いは、(ii)テンプレート基板(一実施例では、p型テンプレート)の薄い層を多孔質シリコン(一実施例では、0.01〜1ミクロンの範囲内の厚さ)に変換する。これら2つの技術の1つによって形成された犠牲多孔質シリコンは、後に続くエピタキシャル・シリコン堆積のためのシード層としても役立つ。工程436は、水素焼付け(950℃〜1150℃で)を行って、表面を洗浄するとともに、多孔質シリコン犠牲層の表面上に連続的な封止された単結晶表面層を形成し、次に、エピタキシャル処理リアクタ内でドープ・シリコン・エピタキシーのブランケット層(頂部のみ)を堆積させることを伴う。一実施例では、層はp型ボロン・ドープ型であり、1〜30ミクロンの厚さを有する。工程438は、多孔質シリコンの最上層が露出するまで、選択的(湿式又は乾式)シリコン・エッチング・プロセスを使用して頂部シリコン層を剥離する。プラズマ(乾式)エッチング・プロセスを使用するとき、一実施例は、頂部シリコン層の完全な除去と頂部多孔質シリコン層の露出とを確保するため、光学的終点検出を使用する。工程440は、3−D TFSC基板離型を伴う。シリコンに対して非常に高い選択性で、多孔質シリコンの選択性の高い等方性湿式又は乾式エッチングを行う。一実施例では、フッ化水素酸、硝酸、及び酢酸(HNA)の混合物を使用して、多孔質シリコン層のエッチングを施す。或いは、アンモニア、過酸化物、及び水の混合物(NH4OH+H2O2+H2O)、又は過酸化水素とフッ化水素酸の混合物(H2O2+HF)、又は水酸化トリメチルアンモニウム(TMAH)の適切な組成物を使用してもよい。エッチング組成物及び温度は、シリコンに対する多孔質シリコンの最大限のエッチング選択性を達成するように調節されてもよい。このプロセスは、埋め込まれた3−D結晶シリコン構造を六角プリズム3−D TFSC基板として離型し、それが次に、後に続く3−D TFSC製作に使用されてもよい。
図71は、多孔質シリコン犠牲層及び選択的エピタキシャル・シリコン堆積を使用して、裏面基層のない自己支持型二重アパーチャ六角プリズム3−D TFSC基板を製作するためのプロセス・フローの一実施例のプロセス・フロー450を示す。図70と71との主な違いはエピタキシャル成長方法である。図71は、図70のようなブランケット・エピタキシーの代わりに選択的エピタキシーを使用する。選択的エピタキシーを使用することで、層離型のために犠牲層を除去する前に頂部シリコン層をエッチングするプロセス工程が不要になる。図71を参照すると、工程452(基板を提供する)は図70の工程432に相当し、工程454(多孔質シリコン犠牲層の形成)は工程434に相当する。工程456では、エピタキシャル・シリコンは、テンプレート・トレンチの内部のみで選択的に成長する。一実施例では、エピタキシャル・シリコン層はp型でin−situボロン・ドープ型であり、1〜30ミクロンの厚さを有する。パターニングした誘電体(例えば、酸化物及び/又は窒化物)ハード・マスクが頂部上にあるので、選択的エピタキシャル成長によってテンプレート表面上にシリコン層は成長しない。工程458(基板離型)は図70の工程438に相当する。次に、六角プリズム3−D TFSC基板は後に続く3−D TFSCの製作に使用されてもよい。図70及び71は、二重アパーチャTFSC基板(裏面基層はない)を製作するために多孔質シリコン犠牲層を使用することを示しているが、多孔質シリコンは、裏面基層を有する単一アパーチャTFSC基板を製作する(上述したような、単一アパーチャTFSC基板のための適切なテンプレート構造を使用して)ための犠牲層として使用することもできる。
上述の図面は、等角エピタキシャル堆積技術を使用することによって、結晶(単結晶又は多重結晶)半導体材料(好ましくは、結晶シリコン)で作られた六角プリズム3−D TFSC基板が得られるプロセス・フローの実施例を概説している。代替実施例では、3−D TFSC基板は、多結晶又は非晶質半導体材料(ポリシリコン若しくは非晶質シリコンなど)から作られる。ただし、結果として得られる3−D TFSCは、結晶半導体(例えば、単結晶又は多重結晶シリコン)から作られた3−D TFSCに比べて効率が低くなることがある。
図72及び73は、上述の図67〜71とは異なり、層離型処理を使用する裏面基層を有さず、ただしシリコン・エピタキシーを使用しない、自己支持型六角プリズム3−D二重アパーチャTFSC基板を製作するための2つのプロセス・フロー470及び490の実施例を示す。図72で使用されるテンプレートは、テンプレート表面上にパターニングした誘電体を有するが、図73で使用されるテンプレートは、表面又は裏面どちらの上にも誘電体を有さない。これらのプロセス・フローで使用される犠牲層は、単に、SiO2などの犠牲誘電体層である。シリコン材料は、非晶質シリコン及び/又はポリシリコンであり、これは、任意に、レーザー結晶化を使用して後で結晶化されて、大粒径のポリシリコン又は多重結晶シリコンを形成してもよい(また、シリコン膜応力を低減してテンプレートからの離型を容易にするため、熱アニーリングが施されてもよい)。これらのプロセス・フローにより、頂部及び裏面両方の上に開いたアパーチャを有する六角プリズム単電池を備えた、3−D二重アパーチャTFSC基板が得られる。
図72を参照すると、工程472(基板を提供する)は、図71の工程452に相当する。工程474は、等角犠牲層(又は層スタック)を堆積させることを伴う。最初に、犠牲材料の薄い層は、等角層形成(LPCVD又は熱酸化)によって堆積される。一実施例では、犠牲材料は、50〜2000ナノメートルの厚さを有するSiO2である。この犠牲酸化物層は、六角プリズム・トレンチ壁及びテンプレート表面を等角的に被覆する。後に続くレーザー結晶化が使用される場合(以下の工程482を参照)、工程474は、また、LPCVDによる薄い窒化物層の堆積を含む。一実施例では、この窒化物層は、100〜1000ナノメートルの厚さのSi3N4である。犠牲層は、酸化物及び/又は窒化物の代わりに多孔質シリコンで作られてもよい。工程476は、等角堆積を使用してブランケット・シリコン層を堆積させることを伴う。一実施例では、このブランケット・シリコン層は、p型でボロンをin−situドープした、1〜30ミクロンの厚さを有する非晶質シリコン又はポリシリコンであってもよい。工程478は、犠牲層(例えば、二酸化シリコン又は窒化シリコン又は多孔質シリコン)の表面が露出するまで、選択的シリコン(湿式又は乾式)エッチングを使用して頂部シリコン層を剥離する。プラズマ(乾式)エッチング・プロセスを使用するとき、一実施例は、頂部シリコン層の完全な除去と頂部多孔質シリコン層の露出とを確保するため、光学的終点検出を使用する。任意の窒化物が使用される場合、頂部Si3N4層は、選択的湿式又は乾式エッチングを使用してエッチングされる。工程480は、3−D TFSC基板離型を伴う。一実施例では、また、二酸化シリコン犠牲層を使用するとき、フッ化水素酸(HF)を使用して酸化物犠牲層をエッチングする。別の実施例では、また、多孔質シリコン犠牲層を使用するとき、アンモニア、過酸化物、及び水の混合物(NH4OH+H2O2+H2O)、又は過酸化水素とフッ化水素酸の混合物(H2O2+HF)、又は水酸化トリメチルアンモニウム(TMAH)の適切な組成物を使用してもよい。エッチング組成物及び温度は、シリコンに対する多孔質シリコンの最大限のエッチング選択性を達成するように調節されてもよい。このプロセスは、六角プリズム3−D TFSC基板を離型する。任意の工程482は、離型した3−D薄膜非晶質シリコン又はポリシリコン基板にレーザー結晶化及び/又は熱アニーリングを施して、大粒径ポリシリコン微細構造を形成すること(また、埋め込まれたシリコン構造のあらゆる残留応力を低減すること)を伴い、ここで窒化物層は保護キャップとして役立つ。次に、窒化物層は選択的に剥離される。次に、六角プリズム3−D TFSC基板は後に続く3−D TFSC製作に使用されてもよい。
図73を参照すると、工程492では、パターニングした六角プリズム・テンプレートが提供される。このテンプレートは、深い相互接続されたトレンチの埋め込まれたアレイを形成するように既に加工されている。この場合、テンプレートの表面及び裏面上には誘電体ハード・マスク層はない。工程494(犠牲層の等角堆積)は図72の工程474に相当し、工程496(ブランケット・シリコン堆積)は工程476に相当し、工程498(選択的シリコン・エッチング)は工程478に相当し、工程500(基板離型)は工程480に相当し、工程502(任意のレーザー結晶化)は工程482に相当する。次に、六角プリズム3−D TFSC基板は後に続く3−D TFSC製作に使用されてもよい。
図74及び75は、裏面基層を有する六角プリズム二重アパーチャ3−D TFSC基板を製作するための(図25に示されるような適切なテンプレートを使用する)、2つの異なるプロセス・フローの実施例を示す。図74は、層離型処理を使用するプロセス・フロー510の一実施例を示す。このフローは、GexSi1−x犠牲層堆積と、ブランケット又は選択的in−situドープ・エピタキシャル・シリコン堆積との使用に基づく。結果として得られる六角プリズム単電池は、プリズム頂部上の開いたアパーチャを有し、裏面基層(一実施例では、比較的平面の薄いシリコン層)を有する裏面で終端する。やはり、この実施例のプロセス・フローは、ポリシリコン、非晶質シリコン、又は非シリコン結晶若しくは多結晶/非晶質シリコン材料を使用するため、容易に調節されてもよい。工程512では、パターニングしたハニカム・プリズム・テンプレートが提供される。このテンプレートは、より狭い/より深いトレンチの頂部上に積み重ねられたより浅い/より幅広のトレンチ(又はトレンチ肩部)に沿って、トレンチの埋め込まれたアレイを形成するように既に加工されている(図25を参照)。テンプレート表面上に誘電体層はなく、テンプレート裏面上に開口部が残された、パターニングされた酸化物及び/又は窒化物誘電体層(若しくはスタック)がある。工程514では、次のin−situプロセス工程を含めて、エピタキシャル・リアクタ内で多層ブランケット・エピタキシーが行われる。最初に、in−situ表面洗浄のため、H2焼付け又はGeH4/H2焼付けを使用する。次に、薄いGexSi1−xエピタキシャル層を堆積させる(一実施例では、頂部上にのみ)。一実施例では、この層は10〜1000ナノメートルである。次に、ドープ・シリコン・エピタキシャル層を頂部上にのみ堆積させる。一実施例では、この層はp型ボロン・ドープ型であり、厚さ1〜30ミクロンである。in−situドーピング(ボロン・ドーピング)のプロファイルは、平坦又は段階的であってもよい。段階的である場合、ボロン・ドーピング濃度は、シリコン・エピタキシャル層の堆積の間段階的に増加し、始めは濃度が低く、エピタキシャル成長プロセスの終わりに向かって濃度がより高くなる。この段階的ベース・ドーピングは、再結合損失の影響を大幅に低減する、光生成キャリアを効率的に収集するための現場支援ドリフト成分を提供することがある。それは、ベース・シートの抵抗及び抵抗損も低減する。シリコン・エピタキシャル層の厚さは、深いトレンチがシリコンで完全に充填されるとともに、浅い(より幅広の)トレンチ(頂部トレンチ肩部)がそれらの側壁上にエピタキシーを受け入れ、且つそれらの中央領域が自己整合性の浅い六角形トラフを有して残されるように設定される。工程516では、3−D TFSC基板が離型される。シリコンに対して非常に高い選択性で、GexSi1−xの選択性の高い等方性湿式又は乾式エッチングが行われる。一実施例では、フッ化水素酸、硝酸、及び酢酸(HNA)の混合物を使用して、GexSi1−x層を選択的にエッチングする。或いは、アンモニア、過酸化物、及び水の混合物(NH4OH+H2O2+H2O)が使用されてもよい。湿式エッチング剤は、テンプレート裏面の誘電体開口部を介して犠牲層に到達することによって、犠牲GexSi1−x層を選択的に除去する。このプロセスは、六角プリズム3−D TFSC基板を離型し、それは次に、後に続く3−D TFSC製作に使用されてもよい。テンプレート裏面開口部は、裏面誘電体を必要とせずにシリコン裏面に直接形成されてもよいことに留意されたい。
図75は、エピタキシャル・シリコン処理を使用せずに、層離型処理を使用してポリシリコン又は非晶質シリコンで作られた裏面基層を備えた自己支持型六角プリズム単一アパーチャ3−D薄膜ポリシリコン又は非晶質シリコンTFSC基板を製作するための、プロセス・フロー520の一実施例を示す。非晶質シリコン又はポリシリコン層は、任意に、フローの一部としてレーザー結晶化を使用して結晶化されてもよい。このプロセス・フローは、SiO2などの誘電体犠牲層(LPCVDを使用して堆積させるか、若しくは熱成長させる)を、シリコン吸収体層のための等角非晶質シリコン又はポリシリコン堆積と併せて使用する。工程522(基板を提供する)は図74の工程512に相当する。工程524(等角犠牲層を堆積させる)は図73の工程494に相当し、工程526(ブランケット堆積)は工程496に相当する。シリコン厚さは、深いトレンチがシリコンで完全に充填されるとともに、浅い(より幅広の)表面付近のトレンチが側壁上にシリコンを受け入れ、且つそれらの中央領域が自己整合性の比較的浅い六角形トラフ又はトレンチを有して残されるように設定されることに留意されたい。工程528は、LPCVD又はPECVDによって頂部上に任意の薄いシリコン窒化物誘電体層を堆積させて、シリコン層の保護キャップとして役立たせることを伴う。一実施例では、この層は100〜1000ナノメートルである。工程530(基板離型)は図73の工程500に相当する。テンプレート裏面誘電体開口部を介して犠牲層に到達することによって、湿式エッチング剤は、犠牲GexSi1−x層(又は多孔質シリコン犠牲層)を選択的に除去することに留意されたい(裏面開口部は、テンプレート裏面上の誘電体を全く使用せずに、テンプレート基板の裏面に直接形成されてもよいことに留意されたい)。このプロセスは、六角プリズム3−D TFSC基板をテンプレートから離型する。任意の工程532は、離型された3−D薄膜非晶質シリコン又はポリシリコン基板のレーザー結晶化を施して、大粒径ポリシリコン微細構造を形成することを伴う。シリコンを取り囲むシリコン窒化物層は、保護キャップとして役立つ。次に、窒化物層は選択的に剥離される。次に、六角プリズム3−D TFSC基板は後に続く3−D TFSC製作に使用されてもよい。
本開示の様々な六角プリズム3−D TFSC基板の製作方法を記述するため、多数の実施例を図67〜75に示しているが、示される実施例は、全体的な概念、設計、実施例、及び方法論に基づいて、追加のプロセス・フロー及び変形例を展開するのに使用されてもよい。
図76〜80は、裏面基層を有さない六角プリズム二重アパーチャ3−D TFSC基板を製作するためのいくつかの重要なプロセス工程を経過する間の、ウェハ貫通トレンチ212を有するテンプレートの1つのプリズム単電池の進展のY−Y断面図を示す。これらの図面で概説されるプロセス・フローは、上述の関連するプロセス・フロー実施例に基づいて、ブランケット及び選択的エピタキシャル成長の両方を使用することを含む。テンプレート表面及び裏面上に誘電体スタックを有して示しているが、ブランケット・エピタキシャル堆積を使用するプロセス・フローは、テンプレート表面上の誘電体スタックを使用せずに進行してもよい。
図76は、薄い犠牲層(エピタキシャルGexSi1−x又は多孔質シリコン)548を堆積させ、次にブランケットin−situドープ(例えば、p型基部の場合ボロン・ドープ)エピタキシャル・シリコン層552を堆積させた後の、ウェハ貫通トレンチ212を備えたテンプレートのY−Y断面図540を示す。誘電体頂部ハード・マスク層は、Si3N4の第1の頂部ハード・マスク層542、その下のSiO2の第2の頂部ハード・マスク層544、及びその下のテンプレート表面546で構成される。犠牲層548は、側壁550上と、テンプレート表面546(表面誘電体542の表面上に形成されている)上との両方に薄い層を形成する。この犠牲層548は、in−situドープ(ボロン・ドープ)エピタキシャル・シリコン552とテンプレートとの間に薄い層(例えば、厚さ100〜2000ナノメートル)を形成する。
図77は、制御されたシリコン・エッチングを施して、p型シリコン・エピタキシャル層552をテンプレートの頂部のみから除去した後の図560を示す。図78は、選択性の高い湿式エッチング・プロセスを施して、図77に示される犠牲層548(GexSi1−x又は多孔質シリコン又は別の適切な層)を除去した後のテンプレート図570を示す。犠牲層548の除去により、テンプレートとp型シリコン・エピタキシャル層(即ち、3−D TFSC基板)552との間にギャップ572が形成されて、3−D TFSC基板をテンプレートから離型し除去することが可能になる。基板552の離型は、犠牲層548の選択的湿式エッチングの間に、超音波攪拌及び/又は磁気的に結合したエッチング剤の攪拌によって容易にされてもよい。図79は、p型シリコン・エピタキシャル層552を剥離した後のテンプレートの図580を示す。テンプレート210(図17を参照)は、多数回の再使用サイクルに使用できるようになっている。
図80は、3つの断面図を示す。図590は、多数のプリズム単電池が示される、図79に示されるテンプレートの拡大Y−Y断面図を示す。図592は、図590に示されるテンプレートから離型した後の、六角プリズム3−D TFSC基板552のY−Y断面図を示す(エミッタ側を下にしている)。ベース側及びエミッタ側はそれぞれ、上面側及び裏面側に示されていることに留意されたい。図594は、図590に示されるテンプレートから離型した後の、六角プリズム3−D TFSC基板552のY−Y断面図(図592と比べて上下を逆にした図)を示す。エミッタ側及びベース側はそれぞれ、上面側及び裏面側に示されていることに留意されたい。
図81〜84は、裏面基層を有さない六角プリズム二重アパーチャ3−D TFSC基板を製作するためのいくつかの重要なプロセス工程を経過する間の、ウェハ内トレンチ232を備え、テンプレート表面又はテンプレート裏面上に誘電体層を有さない、テンプレート内の1つのプリズム単電池の進展のY−Y断面図を示す。これらの図面で概説されるプロセス・フローは、上述の関連するプロセス・フロー実施例に基づいて、ブランケット及び選択的エピタキシャル成長の両方を使用することを含む。
図81は、誘電体頂部マスク層又は誘電体裏面マスク層を有さないウェハ内トレンチ232を備えたテンプレート310の変形例(図26を参照)のY−Y断面図600を示す。深いトレンチは、リソグラフィ・パターニング及び深堀りRIE(DRIE)を使用して形成されてもよい。図82は、比較的薄い(例えば、200〜2000ナノメートル)犠牲層548(エピタキシャルGexSi1−x又は多孔質シリコン又は別の適切な材料)、及びin−situドープ(p型ベースの場合はボロン・ドープ、又はn型ベースの場合はリン・ドープ)エピタキシャル・シリコン層552を堆積させて、六角プリズム・トレンチを充填した後の図610を示す。図83は、テンプレート表面上のin−situドープ(p型ベースの場合はボロン・ドープ)エピタキシャル・シリコン層552の制御されたプラズマ又は湿式エッチングを施して、表面犠牲層548の上若しくは中でエッチングを終了又は停止した後の図620を示す。図84は、犠牲層548(エピタキシャルGexSi1−x又は多孔質シリコン)の選択性の高い湿式エッチングを施して、六角プリズム3−D TFSC基板552を離型した後の図630を示す。埋め込まれたシリコンの側壁552を備えた二重アパーチャ3−D TFSC基板は、テンプレートから分離し除去することができるようになっている。
図85〜88は、裏面基層を有さない六角プリズム二重アパーチャ3−D TFSC基板を製作するためのいくつかの重要なプロセス工程を経過する間の、ウェハ貫通トレンチ212と裏面層214とを備え(トレンチはテンプレートの体積を貫通し、支持する裏面の誘電体層214上で終端する)、テンプレート表面上に誘電体を有さない、テンプレート330(図28を参照)のY−Y断面図を示す。やはり、この製作プロセス・フローに使用されるフローは、上記に概説した実施例の1つに基づく。
図85は、頂部ハード・マスク層は有さないが、裏面の機械的支持層214は有する、ウェハ貫通トレンチ212を備えたテンプレート330の変形例のY−Y断面図640を示す。図86は、比較的薄い犠牲層548(エピタキシャルGexSi1−x又は多孔質シリコン又は別の適切な材料)、及びin−situドープ(p型ベースの場合はボロン・ドープ・エピタキシャル)エピタキシャル・シリコン層552を形成した或いは堆積させた後の図650を示す。図87は、テンプレート表面上のエピタキシャル・シリコン層552の制御されたプラズマ又は湿式エッチングを施して、表面犠牲層548の上若しくは中でエッチングを終了又は停止した後の図660を示す。図88は、犠牲層548(エピタキシャルGexSi1−x又は多孔質シリコン)の選択性湿式エッチングを施して、六角プリズム3−D TFSC基板552を離型した後の図670を示す。埋め込まれたシリコンの側壁552を備えた二重アパーチャ3−D TFSC基板は、テンプレートから分離し除去することができるようになっている。
図89〜93は、裏面基層を有する六角プリズム単一アパーチャ3−D TFSC基板を製作するための重要なプロセス工程を経過する間の、ウェハ内六角プリズム・トレンチ232を備え、テンプレート表面上に誘電体を有さず、任意の裏面層214を備えたテンプレート300(図25を参照)(テンプレートは、表面及び裏面の誘電体層を全く有さずに製作されてもよい)のY−Y断面図を示す。やはり、この製作プロセス・フローに使用されるフローは、上記に概説した実施例の1つに基づく。
図89は、薄い(例えば、厚さ200〜2000ナノメートル)犠牲層548(エピタキシャルGexSi1−x又は多孔質シリコン又は別の適切な材料)、及びin−situドープ(p型ベースの場合はボロン・ドープ)エピタキシャル・シリコン層552を堆積させた後の図680を示す。エピタキシャル・シリコン堆積プロセスは、頂部付近の比較的浅いトラフ(トレンチ)を残したままトレンチを充填する(空隙を有さないトレンチ充填)。これは、より深い/より狭いトレンチがエピタキシャル・シリコンで完全に充填された後であって、テンプレート表面上のより幅広の/より浅いトレンチを充填する前に、エピタキシャル堆積プロセスを停止することによって行ってもよい(したがって、高さ(L)682及び幅(Wm)684のより浅いトラフと併せて厚さ(Wf)686の頂部エピタキシャル・シリコン層を形成する)。図90は、犠牲層548の選択性の高いエッチングを施して、ギャップ692を形成し、その結果、3−D TFSC基板552をテンプレートから離型し除去できるようにした後の、図89のテンプレートの図690を示す。図91及び92は、図90の離型された基板552のY−Y断面図700及び710を示す。離型された基板552はベース側702、エミッタ側704を有する。基板552は、Tst 706(六角プリズムの垂直側壁のベース側付近のシリコン側壁厚さ)、Tsb 708(六角プリズムの垂直側壁のエミッタ側付近のシリコン側壁厚さ)、六角プリズム高さ710、及び先細状の六角プリズムTFSC基板側壁712の寸法を有する。図91の図700を参照すると、ベース側702は頂部上に示され、エミッタ側704は底部(テンプレートから離型されたTFSC基板)上に示されている。図92の図710では、ベース側702は底部上に示され、エミッタ側704は頂部上に示されている。図93は、裏面基層を備えた埋め込まれた六角プリズム単一アパーチャ3−D TFSC基板を離型し分離/除去した後の、図90に示されるテンプレートのY−Y断面図720を示す(図25のテンプレート300を参照)。テンプレート300は多数回の再使用サイクルに使用できるようになっている。
図94〜96は、基部が正方形の角錐(三角形キャビティ状断面として示される)の裏面離型チャネル373を有して、離型エッチング剤がテンプレート裏面からアクセスし、その後に3−D TFSC基板を離型することが可能になっている、図44のテンプレート370のY−Y断面図を示す。図94は、適切な犠牲層248(多孔質シリコン、シリコン・ゲルマニウム、又は別の適切な材料で作られた)を形成した後の図721を示す。ウェハ貫通小径(例えば、500〜5000ナノメートル)穴377が、多孔質(微孔質又はメソ孔質)シリコンによって狭窄していることに留意されたい。多孔質シリコン犠牲層は、p型シリコンの薄い等角層をエピタキシャル堆積し、続いてそれを多孔質シリコンに変換することによって(或いは、テンプレートの薄い表面層を犠牲多孔質シリコンに直接変換することによって)形成されてもよい。図95は、in−situドープ(例えば、p型ベースの場合はボロン・ドープ)シリコン552をエピタキシャル堆積した後の図722を示す。この工程は、深いトレンチを充填し、エピタキシー充填した深いトレンチの上に積み重ねられた浅いトラフ/トレンチを形成してもよい。図96は、犠牲多孔質シリコン層248の選択的湿式化学エッチング(例えば、HF/H2O2若しくはTMAH、又は多孔質シリコンに適した別の適切な選択的エッチング剤中で)を施して、3−D TFSC基板552をテンプレート370から離型し除去した後の図723を示す。
図97〜99は、基部が正方形の(長方形の)裏面離型チャネル381を有して、エッチング剤がテンプレート裏面からアクセスし、その後に3−D TFSC基板を離型することが可能になっている、図53のテンプレート380のY−Y断面図を示す。図97は、多孔質シリコンの薄い犠牲層248を形成した後の図724を示す。ウェハ貫通小径穴377が、多孔質(微孔質又はメソ孔質)シリコンによって狭窄していることに留意されたい。図98は、in−situドープ・シリコン552をエピタキシャル堆積した後の図725を示す。この工程は、深いトレンチを充填し、エピタキシー充填した深いトレンチの上に積み重ねられた浅いトラフ/トレンチを形成してもよい。図99は、犠牲多孔質シリコン層248の選択的湿式化学エッチング(例えば、HF/H2O2若しくはTMAH、又は別の適切な選択的エッチング剤中で)を施して、3−D TFSC基板552をテンプレート370から離型した後の図726を示す。
図100〜102は、トレンチの底部と位置合わせされた裏面離型チャネル390を有して、裏面エッチング剤がアクセスし、その後に3−D TFSC基板を離型することが可能になっている、図64のテンプレート370のY−Y断面図を示す。図100は、多孔質シリコンの薄い(且つ比較的等角の)犠牲層248の層を形成した後の図727を示す。図101は、in−situドープ・シリコン552をエピタキシャル堆積した後の図728を示す。この工程は、深いトレンチを充填し、エピタキシー充填した深いトレンチの上に積み重ねられた浅いトラフ/トレンチを形成してもよい。図102は、犠牲多孔質シリコン層248の選択的湿式化学エッチング(例えば、HF/H2O2若しくはTMAH、又は別の適切な選択的湿式エッチング剤中で)を施して、3−D TFSC基板552をテンプレート370から離型し除去した後の図729を示す。
以下の項では、3−D TFSCの製作における3−D TFSC基板の使用について記載する。図103は、周辺の平面のシリコン・フレーム732を備えた六角プリズム3−D TFSCの平面図730を示す。フレーム732の表面は、表面3−D TFSC相互接続部としても使用されてもよく、また、電池底部(モジュール組立ての際)にある電池エミッタへの接点を作るため、ラップ・スルー又はラップ・アラウンド・エミッタの金属化を生じさせるのに使用されてもよい。フレーム732は、頂部の六角形エミッタ接点に沿って金属化され、六角形エミッタ接点に電気的に接続される。フレーム732は、3−D TFSC基板と同じ厚さを有してもよく、又はそれよりもはるかに厚くてもよい。一実施例では、フレーム幅734は5〜500ミクロンである。六角プリズム3−D TFSC基板は、六角プリズム単電池736で構成される。一実施例では、六角プリズム単電池の側壁を形成するシリコン膜の幅738は、好ましくは2〜30ミクロン、より好ましくは2〜10ミクロンである。一般的には、大面積3−D TFSC上には数千〜数百万の六角プリズム単電池736がある。一実施例では、フレーム長さ(S)740は、125〜200ミリメートル超(例えば、210mm×210mm)の範囲である。本開示の六角プリズム3−D TFSC基板は、薄いシリコン・フレーム又は厚いシリコン・フレームを有するか、或いは周辺フレームを全く有さなくてもよい。
図104A及び104Bは、図103に示されるような3−D TFSCの3−D TFSC基板の顕微鏡像を示す。図104Aは、基層を有さない二重アパーチャTFSC基板の図を示し、図104Bは、基層を有する単一アパーチャTFSC基板の図を示す。それに加えて、図105Aは、TFSC製作前の、薄いシリコン・フレーム752を有するが、裏面基層は有さない自己支持型六角プリズム二重アパーチャ3−D TFSC基板のY−Y断面図750を示す。この実施例では、薄いシリコン・フレーム752は、3−D TFSC基板と同じ厚さの正方形であり、シリコン・フレーム幅734は50〜250ミクロンである。最終的な3−D TFSC基板は、約125mm×125mm〜200mm×200mm超の範囲の寸法を有する正方形であってもよい。
図105Bは、厚いシリコン・フレームを有さない六角プリズム3−D TFSCに対するエミッタ及びベース金属接点を示す、TFSC製作後の図105Aの基板の図760を示す。薄いシリコン・フレームは、また、モジュール組立てを容易にするため(モジュールに対する電池エミッタ及びベース接点を電池裏面から作る)、ラップ・アラウンド(代わりにラップ・スルーにされてもよい)エミッタ接点を示している。薄いシリコン・フレーム延長部は3−D基板製作プロセスの間に行われてもよい。例えば、薄いフレームは、六角プリズム構造がテンプレート内に形成されるときに、シリコン堆積プロセスによって作られてもよい。自己整合性の周辺表面接点762は、フレーム縁部(分配された自己整合性エミッタ接点764に接続されている)の3−D TFSC六角形表面エミッタ接点に接続されている。自己整合性エミッタ接点764は、ローラー・コーティング、液浸コーティング、又は噴霧コーティングによって形成され、パッシベーション層(窒化物若しくは酸化物/窒化物のスタック)を介して焼成されてもよい。或いは、自己整合性エミッタ接点764は選択的めっきプロセスを使用して形成されてもよい。自己整合性ラップ・アラウンド・エミッタ接点は薄いシリコン・フレーム上にある(ラップ・アラウンド接点はラップ・スルー接点と置き換えられてもよい)。表面及び裏面両方の接点は、自動モジュール組立てのため、電池の裏面上でアクセス可能である。
図106Aは、厚い周辺シリコン・フレーム772を有する自己支持型六角プリズム二重アパーチャ3−D TFSC基板のY−Y断面図770を示す。図106Bは、エミッタ及びベース金属接点の金属を示す、単電池製作後の図106Aの基板の図780を示す。厚いSiフレームは、また、モジュール組立てを容易にするため、自己整合性ラップ・アラウンド・エミッタ接点金属762(薄いシリコン・フレーム772上)を示す(ラップ・アラウンド接点は、ラップ・スルー接点と置き換えられてもよい)。厚いシリコン・フレームは、低コストシリコン・ウェハで別個に作られ(例えば、ウェハからのレーザー切断)、次に、適切な技術によって六角プリズム3−D TFSC基板に取り付けられてもよい。例えば、取付けは、フレームを六角プリズム構造に封止するため、又は電子ビーム溶接などによって、エピタキシャル・シリコン堆積プロセスの間になされてもよい。本開示の六角プリズム3−D TFSC製作プロセス・フローは、ローラー・コーティング、噴霧コーティング、又は液浸コーティングを利用し、次に、固体ドーパント層及び金属層(後者は、ファイア・スルー金属化を使用する単電池製作プロセス・フローの実施例向け)の自己整合性形成のため、熱若しくはUV硬化を利用する。プロセス・フロー実施例の1つでは、ローラー・コーティング(又は噴霧コーティング若しくは液浸コーティング)プロセスは、また、六角形リッジからの制御された誘電体エッチングに使用されてもよい。また、自己整合性の裏面六角形ベース接点784(ローラー・コーティング、インク浸漬コーティング(dip−ink−coated)、又は噴霧コーティングされ、ファイア・スルーを施された、窒化物若しくは酸化物/窒化物スタックなどのパッシベーション層)が示される。表面エミッタ金属化接点及び裏面ベース接点は両方とも、自動モジュール組立てのため、電池の裏面上でアクセス可能である。
図107は、複数のプリズム単電池を示す、規則的な(等辺の)六角プリズム3−D TFSC基板の概略拡大平面図790を示す。各六角形単電池736は、六角形単電池の境界点(H1、H2、H3、H4、H5、及びH6)792、794、796、798、800、及び802を含む。図107は、六角プリズム3−D TFSC基板側壁804、単電池六角形の長い対角寸法(d)806、及び六角形の単電池の短い対角寸法(h)808を示す。一実施例では、六角プリズム3−D TFSC基板側壁804は厚さ2〜30ミクロンである。
図108は、六角プリズム3−D TFSC基板が頂部(エミッタ)の開いたアパーチャ812及び裏面(基部)アパーチャ(図示なし)を有する、テンプレートから離型した後の六角プリズム二重アパーチャ3−D TFSC基板の図810を示す。頂部リッジ814は、n++エミッタ拡散及び接点金属に使用され、裏面リッジ816は、p++ベース拡散及び接点金属に使用される。図109Aは、図108に示される六角プリズム3−D TFSC基板のY−Y断面図820を示す。3−D TFSC基板は、高さ824(一般的に100〜350ミクロンの範囲内の値)を有することに留意されたい。図109Bは、図108に示される六角プリズム3−D TFSC基板のZ−Z断面図830を示す。Z−Z図は、幅d/2(六角形アパーチャの長い対角径に比べて)の薄膜壁832を示すことに留意されたい。
図110は、六角プリズム3−D TFSC基板裏面816が比較的平坦な平面薄膜842(裏面基層)にモノリシック的に接続された、六角プリズム単一アパーチャ812の3−D TFSC基板の概略図840を示す。図111Aは、図100に示される裏面基層を有する六角プリズム単一アパーチャ3−D TFSC基板のY−Y断面図850を示す。図111Bは、図110に示される六角プリズム3−D TFSC基板のZ−Z断面図860を示す。これらの図面は、また、裏面基層842にモノリシック的に取り付けられた六角形の薄いシリコン壁804を示す。
図112は、参照のため、単電池プリズム側壁面積、六角形プリズム単電池アパーチャ面積、及び側壁と平面の基部との比の計算とともに、六角プリズム3−D TFSC基板からの単一の単電池736の図870を示す。これらの計算は、裏面基層を有する場合と有さない場合との、単一アパーチャ及び二重アパーチャ両方のタイプの六角プリズム3−D TFSC基板について行われる。単電池六角形の長い対角寸法(d)806は、約50ミクロン〜約500ミクロンの範囲内で選ばれてもよく、より一般的な値は100〜250ミクロンの範囲内である。六角プリズムのアスペクト比(H/d、即ち高さ824と長い六角形対角寸法806との比)は約0.5〜5の間のいずれかの値であってもよく、より一般的な値は1〜3である。シリコン膜厚W 738は、約1〜30ミクロンの範囲内であってもよく、一般的な値は2〜10ミクロンの範囲内である。点A 872はH5 800とH6 802との間の中間点である。点B 874はH2 794とH3 796との間の中間点である。
向かい合った単電池の点872と874との間の短い六角形対角距離(h)は、次式のとおりである。
h=(√3/2)d=0.866d
六角プリズム3−D TFSC基板の六角形の頂部(又は裏面)基部の平面表面積(Shb)は、次式のとおりである。
Shb=[(3√3)/8].d2
六角プリズム単電池キャビティ壁の表面積(裏面の平面のシリコン層を有さない二重アパーチャ格子の場合)(Shp)は、次式のとおりである。
Shp=3.d.H
六角プリズム単電池キャビティ壁の表面積(裏面の平面のシリコン層を有する格子の場合)(Shp)は、次式のとおりである。
Shp=3.d.H+[(3√3)/8].d2
裏面の平面のシリコン層を有さない二重アパーチャ六角プリズムTFSC基板の場合、次式のとおりである。
Shp/Shb=[8/√3].(H/d)
裏面の平面のシリコン層を有する単一アパーチャ六角プリズムTFSC基板の場合、次式のとおりである。
Shp/Shb=[8/√3].(H/d)+1
以下の計算については、Wは、六角プリズム側壁シリコン膜厚であるものと仮定する。また、W/2は、裏面の平面のシリコン層を有する六角プリズムTFSC基板のプリズム基部シリコン厚さであるものと仮定する。
裏面の平面のシリコン層を有さない二重アパーチャ六角プリズムのプリズム単電池当たりのシリコンの体積は、次式のとおりである。
Vhp=3.d.H(W/2)=(3/2)d.H.W
裏面の平面のシリコン層を有する単一アパーチャ六角プリズムのプリズム単電池当たりのシリコンの体積は、次式のとおりである。
Vhp=(3/2)d.H.W+[(3√3)/8].d2(W/2)
プリズム側壁厚さがWの六角プリズム3−D TFSC基板のシリコン体積Vhp/VF(若しくは質量Mhp/MF)と、ウェハ厚さがWFの平面のシリコン・ウェハ又は膜の体積(若しくは質量)との比は、次式のとおりである(裏面の平面のシリコン層を有さない二重アパーチャ・ハニカム・プリズムTFSC基板について示している)。
Vhp/VF=Mhp/MF=(4/√3)[(H/d).(W/WF)]
裏面の平面のシリコン層を有する単一アパーチャ・ハニカム・プリズムTFSC基板の場合の比は、次式のとおりである。
Vhp/VF=Mhp/MF=(4/√3)[(H/d).(W/WF)]+[W/(2.WF)]
図113及び114は、上述の計算の重要な結果を説明する助けとなる。図113は、裏面基層を有するTFSC及び有さないTFSCの、六角プリズム面積比のグラフを示す。Y軸は、六角プリズム単電池のアパーチャ面積と六角プリズム単電池基部面積との比である。X軸は、六角プリズム単電池高さと単電池基部対角寸法との比(H/d、即ち単電池アスペクト比)である。図114は、裏面基層を有する3−D TFSC基板及び裏面基層を有さない3−D TFSC基板の六角プリズム質量比を示す。Y軸は、ハニカム・プリズム基板のシリコン質量と平面シリコン・ウェハの質量との比である。X軸は、ハニカム・プリズム側壁厚さと平面シリコン・ウェハの厚さとの比である。
図113及び114は、六角プリズム3−D TFSC基板を、標準的な平面シリコン・ウェハと比べて、はるかに大きな太陽光吸収表面積を有する(光捕捉/閉じ込めを容易にする3−D構造と併せて)とともに、消費するシリコン体積がはるかに少ない(且つ、その結果、シリコン質量がはるかに少ない)ように設計することができることを示す。
裏面平坦層を有さない六角プリズムTFSC基板の場合、単電池吸収体シリコンの体積(又は質量)の合計は、単電池プリズム側壁の体積(又は質量)の半分である。これは、側壁の体積又は質量の半分のみが各単電池に属するためである。裏面平坦層を有する六角プリズムTFSC基板の場合、単電池吸収体の体積(又は質量)の合計は、単電池プリズム側壁の体積(又は質量)の半分と裏面基層の体積(又は質量)との合計を含む。
図示されるように、本開示の3−D薄膜六角プリズムTFSC基板の設計は、一般的に厚さが200ミクロン超のウェハを使用する現行の最先端の太陽電池シリコン・ウェハに比べて、大幅に少ないシリコン体積(又は質量)を有する。これは、単電池のアスペクト比(H/d)が3未満の設計について特に当てはまる。所与の薄いシリコン膜厚さ及び基板サイズの場合、六角プリズム3−D TFSC基板に使用されるシリコン材料(合計のシリコン表面積、体積、又は質量によって測定したもの)は、同じ寸法の共面(平面)基板よりも多い。しかし、使用されるシリコンの量は、標準的な結晶シリコン(c−Si)ウェハ太陽電池に使用されるシリコンの量よりも大幅に少ない。本開示の六角プリズム3−D TFSCが消費するシリコンは、標準的なc−Siウェハ太陽電池の3分の1から10分の1未満である。
3−D薄膜六角プリズム電池構造内の効率的な光捕捉/閉じ込めと、合理的な(即ち、過度でない)面積拡大率Shp/Shbで非常に低い有効表面反射率を達成するため、プリズムのアスペクト比H/dは1〜3の範囲内であってもよい。
本開示の3−D TFSC基板単電池構造の一実施例は、規則的な六角プリズム単電池(等辺の六角形断面又はリッジを有する)であり、本開示は、また、様々な多角形プリズム単電池アパーチャ設計を有する、広範囲の他の3−Dプリズム単電池の幾何学的設計を網羅する。プリズム・アレイは、単一の多角形プリズム単電池の均一なアレイ、又は複数の多角形プリズム単電池の混成(2つ以上)であってもよい。
図115A〜121Cは、様々な単電池プリズムの幾何学的設計及び配置を有するいくつかの3−D多角形プリズムTFSC基板の実施例を示す。図115Aは、六角形単電池の角度が互いに等しくない、又は120°のプリズム設計の平面図880を示す。図115Bは、等辺三角形プリズム単電池のプリズム設計の平面図890を示す。図116Aは、不等辺三角形プリズム単電池のプリズム設計の平面図900を示す。図116Bは、交互になった等辺三角形プリズム単電池のプリズム設計の平面図910を示す。図117Aは、食い違わせた平行四辺形プリズム単電池のプリズム設計の平面図920を示す。図117Bは、平行四辺形プリズム単電池のプリズム設計の平面図930を示す。図118Aは、整列させた正方形プリズム単電池のプリズム設計の平面図940を示す。図118Bは、ずらした正方形プリズム単電池のプリズム設計の平面図950を示す。図119Aは、整列させた長方形プリズム単電池のプリズム設計の平面図960を示す。図119Bは、ずらした長方形プリズム単電池のプリズム設計の平面図970を示す。図120Aは、台形プリズム単電池のプリズム設計の平面図980を示す。図120Bは、交互になった台形プリズム単電池のプリズム設計の平面図990を示す。図121Aは、五角形と平行四辺形を混成したプリズム単電池のプリズム設計の平面図1000を示す。図121Bは、六角形と三角形を混成したプリズム単電池のプリズム設計の平面図1010を示す。図121Cは、八角形と正方形を混成したプリズム単電池のプリズム設計の平面図1020を示す。
これらの代替TFSC設計に加えて、他の多くの多角形プリズム並びに他の非多角形プリズムの単電池設計(例えば、円筒形プリズム、楕円形プリズムなど)が、本開示によって網羅される。一般に、本開示の3−D TFSC基板は、太陽電池製作のための軽量で表面積を拡大したTFSC基板を作成するように配置された、1つ又は複数のプリズム単電池のあらゆるアレイを網羅する。一般的には、数百万(又はわずかに数千)のこれらのプリズム単電池が大面積(例えば、210mm×210mm)3−D TFSC基板を形成する。一実施例では、3−D TFSC基板膜厚は、1〜30ミクロンの範囲内、好ましくは2〜10ミクロンの下限範囲内である。これは、現行の最先端のシリコン太陽電池ウェハ厚さ(約200ミクロン)よりも薄い(約20分の1〜100分の1)。
図122〜133は、裏面基層を有するものと有さないものの、単一アパーチャ及び二重アパーチャ六角プリズム3−D TFSCを製作するための多数のプロセス・フローの実施例を示す。具体的には、図122〜127は、裏面基層を有さない二重アパーチャ六角プリズム3−D TFSCを製作するための本開示の6つの異なるプロセス・フローの実施例を示す。図128〜133は、裏面基層を有する単一アパーチャ六角プリズム3−D TFSCを製作するための本開示の別の6つの異なるプロセス・フローの実施例を示す。これらのプロセス・フローの実施例は、シリコンに基づくTFSCを製作することについて概説されるが、全体的な概念及び方法論は、拡張され、他のホモ接合及びヘテロ接合半導体材料(多重結晶シリコン、多結晶シリコン、CIGSなど)に適用されてもよい。図示されるプロセス・フローは、3−D c−Si TFSCを製作するためのものであるが、実施例は、ポリシリコン、非晶質シリコン、及び/又は多重結晶シリコン膜を使用してシリコンに基づくTFSCを製作するように、容易に調節し修正することができる。
図122は、裏面基層を有さない二重アパーチャ六角プリズム3−D TFSCを製作するための第1のプロセス・フロー1030を記載している。このフローチャートは、自己整合性ファイア・スルー金属化を使用して六角プリズム3−D TFSCを製作し、任意の選択的銀(銀)又は選択的銅(銅)めっきプロセスの後に、任意に成膜ガス・アニーリング(FGA)プロセスが行われるプロセス・フローを記載している。このプロセス・フローは、ローラー・コーティング(又は、噴霧コーティング、インクジェット噴霧コーティング、若しくは液浸コーティング)と、ドーパントの液体又はペースト及び金属材料の硬化とを使用して、選択的にドープしたエミッタ領域並びにエミッタ及びベース接点金属化領域を形成する。この実施例では、高濃度n++(リン)ドープ・エミッタ接点領域(後に続くエミッタ接点金属化のため)は、六角プリズム頂部リッジの上に形成(熱アニーリング後)された、硬化した固体リン・ドーパント源層を使用することによって形成され、高濃度p++ドープ・ベース接点領域は、ファイア・スルー金属化プロセスの間のシリコンのアルミニウム・ドーピング(硬化したアルミニウム液体/ペースト層でコーティングされた裏面六角形リッジ上)によって形成される。
図122を参照すると、工程1032は、開いた頂部及び裏面アパーチャを有する(即ち、裏面の平面のシリコン基層は有さない)、二重アパーチャ3−D TFSC基板から(例えば、TFSC基板製作の間のin−situ p型ベース・ドーピングから)始まる。工程1034では、3−D基板の頂部部分及び裏面部分はそれぞれ、液体源からの、n型ドーパント(例えば、リン含有液体又はペースト)及び非ドープ・キャッピング誘電体シーラント(例えば、酸化物)で選択的にコーティングされる。一実施例では、これらのコーティングは、3−D TFSC基板の各面上で高さ2〜10ミクロンであり、n型ドーパントはリンである。基板の裏面部分(裏面六角形リッジ)は、酸化物などの非ドープ・キャッピング誘電体シーラントで選択的にコーティングされる。これらのコーティングは、液体源又はペースト源を使用して塗布される。様々なコーティング実施例としては、ペースト源/液体源を使用する自己整合性両面ローラー・コーティング、制御された液体源深さでの制御された浸漬による液浸コーティング、インクジェット・コーティング、噴霧コーティング、又は別の適切なコーティング方法が挙げられる。次に、ドーパント源及び酸化物層は、フラッシュIRランプ又は紫外線を使用して、150℃〜400℃で乾燥され硬化される。工程1036は、自己整合性選択エミッタ接合及び高濃度ドープ・エミッタ接点の形成を伴う。頂部の高濃度ドープn++pエミッタ接点及びハニカム・プリズム側壁のn+p選択エミッタ接合は、熱アニーリング・プロセス(一実施例では、800℃〜950℃で)によって同時に形成される。乾燥/硬化及びエミッタ・アニーリングは両方とも、ベルト炉内で連続して行われてもよい。一実施例では3−D基板の対又はスタックが向かい合わせに接触して配置される3−D TFSC基板は、n+選択エミッタ接合のガス相ドーピング形成を容易にするため、加熱したベルト炉内でアニーリングされてもよい。裏面キャップ誘電体(例えば、酸化物)コーティングは、ベース接点領域のリン・ドーピングを防ぐ。工程1038は、表面パッシベーション及び反射防止コーティング(ARC)を伴う。最初に、頂部ドーパント源層、裏面非ドープ酸化物層、及び自然酸化物を、フッ化水素酸又は別の適切なエッチング剤(例えば、希HF)を使用して剥離する。次に、薄い酸化物層を、一実施例では水蒸気酸化によって成長させる。一実施例では、この層は3〜300ナノメートルであり、800℃〜950℃で行われる。次に、パッシベーション及びARC層をPECVD又はPVDによって堆積させるとともに、プリズム頂部(エミッタ側)及び選択エミッタ側壁上にコーティングを形成する(ベース側上のコーティングは任意である)。一実施例では、この層は、3〜150ナノメートル(好ましくは50〜100ナノメートル)のSiNx又はAlOxである。PECVD SiNx又はAlOxは、また、3−D TFSC基板のHパッシベーションを提供する。一実施例では、拡散/酸化工程により、それぞれ80〜150Ω/□及び10〜70Ω/□という、選択エミッタ接合及びエミッタ接点のシート抵抗値が得られる。工程1040は、自己整合性金属化(金属コートの塗布)を伴う。基板の頂部部分は、自己整合性の液浸コーティング、ローラー・コーティング、インクジェット・コーティング、又は噴霧コーティングを使用して、金属(一実施例では、銀)ペースト又は液体で選択的にコーティングされる(ドーパント源層に等しい若しくはそれよりも低い高さまで、一実施例では、5〜20ミクロンまで)。次に、この金属コートは乾燥され硬化される。次に、TFSC基板の裏面部分は、自己整合性の液浸コーティング、ローラー・コーティング、インクジェット・コーティング、又は噴霧コーティングによって、p++ベース接点を形成するための金属(一実施例では、アルミニウム)及び金属化ペースト/液体で選択的にコーティングされる。次に、これらの金属コーティングは乾燥され硬化される。工程1042は、自己整合性金属化(ファイア・スルー)を伴う。電池表面(例えば、銀)及び裏面(アルミニウム)の金属化領域は、パッシベーション層又は層スタック(酸化物及び/又はPVD若しくはPECVD SiNx層)のファイア・スルーを施すことによって形成される。工程1044は、めっき(無電解めっき若しくは直流電気めっき(galvanic plating))によって、金属化した頂部ハニカム・リッジ(エミッタ)及び裏面ハニカム・リッジ(ベース)上に銀及び/又は銅を選択的/同時に堆積させ(例えば、1〜5ミクロン)、銀で金属化領域にフラッシュ・コーティングを更に施すことを伴う。所望であれば、めっきプロセスは、また、ニッケルなどの耐熱金属障壁の初期層を(銀及び/又は銅めっきの前に)含んでもよい。工程1046は、別の任意の自己整合性金属化工程を伴う。成膜ガス・アニーリング(FGA)は、表面及び裏面の相互接続抵抗値を低減し、表面/バルク・パッシベーションを助けるために(例えば、300℃〜450℃で)行われる。この成膜ガス・アニーリング工程は、先立つ金属化焼付け工程によって不要なことがある。工程1048は、高反射性裏面ミラー上に二重アパーチャ・ハニカム・プリズムTFSC裏面(ベース側)を定置することを伴う。この裏面ミラーは、粗面を有する拡散ミラー又は平滑面を有する鏡面であってもよい(拡散ミラーが、通常好ましい)。裏面ミラーは、銀コーティングしたアルミニウム又は銅のパッド(箔)で作られてもよく、また、太陽電池モジュール・アセンブリ内に置かれたプリント回路基板上のTFSCベース相互接続面としても役立ってもよい。工程1050では、ハニカム・プリズムTFSCは太陽電池モジュール・アセンブリ内に実装される。
図123は、裏面基層を有さない二重アパーチャ六角プリズム3−D TFSCを製作するための代替のプロセス・フロー1060を示す。フロー中における任意のFGA及び任意のめっきプロセスの順序を除いて、図122及び123のプロセス・フローは他の点では類似しており、同等である。具体的には、図123の工程1062〜1072は図122の工程1032〜1042に相当する。図123の工程1074は、任意のめっきプロセスを伴う工程1076の前に、任意のFGAを伴う。工程1074の説明については、図122の工程1046に関する上記の記載を参照のこと。工程1076の説明については、図122の工程1044に関する上記の記載を参照のこと。
図124は、裏面基層を有さない二重アパーチャ六角プリズム3−D TFSCを製作するための代替のプロセス・フロー1090を示す。この実施例のプロセス・フローは、ファイア・スルー金属化プロセスを使用して、自己整合性エミッタ及びベース接点金属化を形成する。このフローチャートは、自己整合性ファイア・スルー金属化を使用して、ボロン・ドープp++裏面ベース接点並びにリン・ドープn++エミッタ接点(3−Dプリズム側壁上の選択エミッタ・ドーピングを含む)を有する六角プリズム3−D TFSCを製作するプロセス・フローを記載している。図122及び123の実施例におけるp++ベース接点は、上述したように、ファイア・スルー金属化の間のアルミニウム・ドーピングによって形成されるが、図124の実施例におけるp++ベース接点は、硬化したボロン源層からのボロン・ドーピングによって形成される。図124の工程1092(基板を提供する)は図122の工程1032に相当する。工程1094は、3−Dハニカム・プリズムの頂部及び裏面部分(一実施例では、頂部及び裏面の2〜10ミクロン)を、頂部上はリン(即ち、n型ドーパント)の液体/ペースト源で、並びに裏面(酸化物などの誘電体シーラントでキャッピングされたボロン層)上は非ドープ誘電体(例えば、酸化物)の液体/ペースト源で選択的にコーティングすることを伴う。この選択的コーティングは、ペースト/液体源を使用する自己整合性両面ローラー・コーティング、制御された液体源深さに浸漬することによる液浸コーティング、インクジェット・コーティング、又は噴霧コーティングによって行われてもよい。次に、ドーパント源層及び誘電体(酸化物)キャップ層は乾燥され硬化される(250℃〜400℃の熱硬化又はUV)。工程1096は、自己整合性選択エミッタ接合、並びに高濃度ドープ・エミッタ及びベース接点拡散領域の形成を伴う。頂部n++pエミッタ接点拡散及びハニカム・プリズム側壁のn+p選択エミッタ接合、並びに裏面p++ベース接点は、熱アニーリング(例えば、800℃〜950℃で)によって同時に形成される。乾燥/硬化及びエミッタ・アニーリングは両方とも、拡散炉又はインライン・ベルト駆動炉(in−line belt−driven furnace)内で行われてもよい。一実施例では、n+選択エミッタ接合のガス相ドーピング形成を容易にするため、3−D TFSC基板、又は向かい合わせで接触している3−D TFSC基板のスタックは、拡散炉内に置かれた状態でアニーリングされてもよい。裏面キャップ誘電体(例えば、酸化物)層は、選択エミッタ・プリズム側壁のボロン・カウンター・ドーピングを防ぐ。工程1098(表面パッシベーション及びARC)は図123の工程1068に相当し、工程1100(金属コーティング)は工程1070に相当し、工程1102(ファイア・スルー)は工程1072に相当し、工程1104(FGA)は工程1074に相当し、工程1106(めっき)は工程1076に相当し、工程1108(定置)は工程1078に相当し、工程1110(実装の進行)は工程1080に相当する。
図125〜127は、裏面基層を有さない二重アパーチャ六角プリズム3−D TFSCを製作するための追加の代替プロセス・フローの実施例1120、1150、及び1180を示す。図122〜124のプロセス・フローの実施例は、ファイア・スルー金属化プロセスを使用して、エミッタ及びベース接点金属化領域を形成する(また、図122及び123では、p++高濃度ドープ・ベース接点領域も形成する)が、図125〜127のプロセス・フローの実施例は、選択的めっき(電気めっき及び/又は無電解めっき及び/又は直流電気めっき)を用いて、エミッタ及びベース接点金属化領域を選択的に形成する。したがって、図125〜127で概説されるプロセス・フローでは、中温又は高温(例えば、700℃〜850℃)のファイア・スルー金属化プロセスが不要になり、暗電流及び接合漏れが低減された、改善された金属化接点を得ることができる。
図122〜127の製作プロセス・フローの実施例はすべて、裏面基層を有さないが、裏面拡散ミラー又は鏡面反射ミラーを有する二重アパーチャ六角プリズム3−D TFSCが得られる。裏面ミラーは、TFSCを組み立てて実装化太陽電池モジュールとするのに使用される薄いプリント回路基板上の、金属(例えば、銀コーティングした銅又は銀コーティングしたアルミニウム)パッドであってもよい。
図125は、代替のプロセス・フロー1120を示す。工程1122(基板を提供する)は図124の工程1092に相当し、工程1124(選択的コーティング)は工程1094に相当し、工程1126(自己整合性選択エミッタ)は工程1096に相当し、工程1128(表面パッシベーション及びARC)は工程1098に相当する。工程1130は自己整合性金属化エッチングを伴う。ハニカム・プリズムの頂部部分及び裏面部分は、誘電体エッチング液又はペースト層で選択的にコーティングされる(それぞれ、n型及びp型ドーパント源層に等しい又はそれよりも低い高さまで)。この誘電体エッチング剤コーティングは、ペースト/液体源を使用する自己整合性の片面若しくは両面ローラー・コーティング、指定の液体エッチング剤源深さで浸漬することによる液浸コーティング、インクジェット・コーティング、又は噴霧コーティングによって行われてもよい。このエッチング工程は、ハニカム・プリズムの頂部及び裏面部分から、誘電体層又は層スタック(例えば、酸化物若しくは酸化物/窒化物)を制御された高さまで剥離して、シリコンを露出させる。次に、TFSC基板はすすがれ、続いて乾燥される。工程1132は、自己整合性金属化(無電解めっき、直流電気めっき、或いは電気めっきを使用する)を伴う。露出した表面及び裏面のエミッタ及びベース金属化領域は、選択的電気めっき及び/又は無電解めっきを使用して同時に形成されて、高導電性金属化領域の単層若しくは多層が形成される。実施例としては、銀、アルミニウム、ニッケル、チタン、コバルト又はタンタルが挙げられる。例えば、めっき金属スタックは、ニッケル(ニッケル)などの薄い(50〜500ナノメートル)障壁及び接着層と、それに続く高導電性金属(銀又は銅又はアルミニウム)の比較的厚い(2〜15ミクロン)層とを含んでもよい。銀以外の高導電性金属が厚い金属化層に使用される場合、光の反射と3−D電池内への閉じ込め(エミッタ金属化接点による)とを改善するため、銀の最終的なフラッシュ・コーティングを使用して高反射率の表面コーティングが作られてもよい。工程1134(任意のFGA)は図124の工程1104に相当し、工程1136(任意のめっき)は工程1106に相当し、工程1138(定置)は工程1108に相当し、工程1140(モジュール組立て及び実装の進行)は工程1110に相当する。
図126は、代替のプロセス・フロー1150を示す。工程1152(基板を提供する)は図125の工程1122に相当し、工程1154(選択的コーティング)は工程1124に相当し、工程1156(自己整合性選択エミッタ)は工程1126に相当する。工程1158は表面パッシベーション熱酸化を伴う。熱酸化物層は、一実施例では水蒸気酸化によって成長させる。一実施例では、この層は、5〜300ナノメートル(好ましくは、10〜50ナノメートル)であり、酸化は800℃〜950℃で行われる(より低い温度及びより薄い酸化物が好ましい)。或いは、この工程は、拡散炉内での先立つ拡散工程とまとめて、選択エミッタ及びベース拡散工程の後に多重ゾーン・インライン拡散炉内で連続して行われてもよい。一実施例では、拡散及び熱酸化の工程と関連する総計の熱履歴(thermal budget)により、それぞれ80〜150Ω/□及び10〜70Ω/□という、3−Dハニカム・プリズム選択エミッタ及び高濃度ドープ・エミッタ接点のシート抵抗値が得られる。工程1160は自己整合性金属化(エッチング)を伴う。3−D TFSC基板は、頂部(エミッタ側)及び裏面(ベース側)上の硬化したドーパント源層と、裏面上の非ドープ誘電体キャップ(硬化した酸化物などのシーラント)で覆われる。頂部及び裏面の硬化した誘電体並びに固体ドーパント源部分は、熱酸化物に対して比較的高い選択性で、適切な誘電体エッチング剤(例えば、HF系エッチング剤)を使用して選択的にエッチングされる。これによって、ハニカム・プリズムの頂部及び裏面部分上の硬化したドーパント源セグメント及び非ドープ・キャッピング(酸化物)誘電体が剥離され、それらの領域のシリコンが露出するが、ハニカム・プリズム側壁から除去される熱酸化物の量はわずかである。したがって、選択エミッタ領域に対応するハニカム・プリズム側壁と、エミッタ及びベース接点領域外とは、熱酸化物で覆われたままである。工程1162(めっき)は図125の工程1132に相当し、工程1164(FGA)は工程1134に相当し、工程1166(めっき)は工程1136に相当し、工程1168(定置)は工程1138に相当する。工程1170は、定置された電池上にパッシベーション及び反射防止コーティング(ARC)層(例えば、50〜200ナノメートルのPVD又はPECVD SiNx)を堆積させる任意の工程を伴う。工程1172(実装の進行)は図125の工程1140に相当する。
図127は代替のプロセス・フロー1180を示す。工程1182(基板を提供する)は図126の工程1152に相当する。工程1184は、3−D基板の頂部及び裏面部分(一実施例では、頂部及び裏面の2〜10ミクロンの高さ)を、頂部上はリン(即ち、n型ドーパント)の液体/ペースト源で、並びに裏面上は酸化物の液体/ペースト源などの非ドープ・キャッピング(シーラント)誘電体で選択的にコーティングすることを伴う。このコーティングは、液体/ペースト源を使用する自己整合性の片面若しくは両面ローラー・コーティング、制御された液体源深さで浸漬する液浸コーティング、インクジェット・コーティング、又は噴霧コーティングによって行われてもよい。次に、ドーパント及びキャッピング誘電体(酸化物)層は乾燥され硬化される(例えば、250℃〜400℃での熱硬化を使用して、又はUV照射によって)。工程1186(自己整合性選択エミッタ)は図126の工程1156に相当する。工程1188(表面パッシベーション及びARC)は図125の工程1128に相当する。工程1190は、自己整合性金属化に備えて電池の頂部及び裏面部分を選択的にエッチングすることを伴う。ハニカム・プリズムの頂部部分及び裏面部分(それぞれ、n型及びp型ドーパント源層に等しい又はそれよりも低い高さまで)は、誘電体エッチング液又はペースト層で選択的にコーティングされる。このコーティングは、酸化物/窒化物誘電体の制御された高さをハニカム・プリズムの頂部及び裏面部分から剥離して、ハニカム・リッジでシリコンを露出させるため、ペースト/液体源を使用する自己整合性の片面若しくは両面ローラー・コーティング、指定の液体エッチング剤源深さで浸漬することによる液浸コーティング、インクジェット・コーティング、又は噴霧コーティングによって行われてもよい。次に、TFSC基板はすすがれ、乾燥される。工程1192は、自己整合性金属化(一実施例では、めっきを使用する)を含む。裏面ベース・アルミニウム金属化領域は、選択的な電気めっき又は無電解めっきによって形成される。このアルミニウムめっきプロセスは裏面ベース領域に限定されてもよい。工程1194は、自己整合性金属化(アニーリング)を伴う。基板は、アニーリング又は焼付けプロセスを経て、裏面アルミニウム・ドープp+ベース接点を形成する。次に、相互接続抵抗を低減し、表面/バルク・パッシベーションを助けるため、任意の成膜ガス・アニーリング(FGA)が行われる(例えば、350℃〜450℃で)。工程1196は自己整合性金属化(めっき)を伴う。高導電性金属(銀又は銅など)(例えば、2〜12ミクロン)は、めっきによって、頂部ハニカム・リッジ(エミッタ)及び裏面ハニカム・リッジ(アルミニウム金属化ベース接点)上に選択的/同時に堆積される。必要であれば、ニッケルなどの適切な薄い(例えば、50〜200ナノメートル)耐熱金属障壁層を、銀又は銅層を堆積させる前に、めっき(一実施例では、無電解めっき)によって最初に選択的に堆積させる。次に、必要であれば、TFSC基板を、高反射率の銀の薄い層でフラッシュ・コーティングしてもよい(厚い金属化層も銀である場合は不要)。或いは、これは先立つめっき工程に組み込まれてもよい。工程1198(定置)は図126の工程1168に相当し、工程1202(実装の進行)は工程1172に相当する。
図128〜133は、裏面基層を有する単一アパーチャ六角プリズム3−D TFSC(即ち、ハニカム・プリズム構造はモノリシック的に取り付けられた薄い基層を有する)を製作するための、本開示の6つの異なるプロセス・フローの実施例1210、1240、1270、1300、1330、及び1360を示す。これらの実施例は、上記に記載し図示したテンプレートの1つを使用してもよい。これらのTFSC基板は、より深くより狭いトレンチの頂部上により浅くより幅広のトレンチ(肩部)を有する、トレンチを備えたテンプレートを使用して(又は、トレンチの頂部上にある口を広げた領域を有する深いトレンチ、即ち、深いトレンチの頂部上のトレンチ幅が、深いトレンチの下側部分のトレンチ幅に比べて大きいものを使用して)製作されてもよい。これらの6つすべての実施例により、シリコン中の自己整合性選択エミッタ及びベース拡散領域、並びに自己整合性エミッタ及びベース接点金属化領域を備えた単一アパーチャ六角プリズム3−D TFSCが得られる。結晶シリコン(c−Si)電池について示されているが、これらの実施例の方法論は、また、ポリシリコン/非晶質シリコン並びに非Si TFSCにまで拡張され、それらに適用されてもよい。これらの実施例は、分離した裏面ミラー(例えば、太陽電池モジュールのプリント回路基板上に、銀コーティングした銅若しくは銀コーティングしたアルミニウムのパッドによって提供されるミラー)、又は好ましくは、裏面基層上の電池パッシベーション誘電体(例えば、熱酸化物上)層上に直接堆積された、統合/取付けした裏面ミラーのどちらかを含む。分離したミラー及び統合/取付けしたミラーは両方とも、ベース相互接続面(六角形ベース接点金属化に電気的に接続される)としても役立ってもよい。一実施例では、高反射率ミラーの材料は銀である(或いは、アルミニウムが使用されてもよい)。
図128は、選択ベース・ドーピング(選択エミッタ・ドーピングに加えて)によるボロン・ドープp++裏面ベース接点の自己整合性選択的めっき金属化を使用して、裏面基層を有する単一アパーチャ六角プリズム3−D TFSCを製作するためのプロセス・フロー1210を示す。裏面基層を有するこの六角プリズム3−D TFSCは、分離した裏面ミラーを使用する(即ち、裏面ミラーは、裏面基層上に直接堆積された統合層ではない)。工程1212では、電池加工は、単結晶(又は多重結晶若しくは多結晶)p型(n型選択エミッタの場合)3−DシリコンTFSC基板(例えば、ハニカム六角プリズムの3−Dアレイ)から始まる。本開示における他のあらゆる電池と同様に、基板ドーピング極性は、n型(p型選択エミッタの場合)に変更されてもよい。3−Dハニカム・プリズムTFSC基板は、開いた頂部アパーチャを有するが、裏面アパーチャは有さない(裏面基層による)。モノリシック的に且つ一体的にハニカム・プリズム電池に取り付けられた比較的平面のベース・シリコン層がある。工程1214は、3−Dハニカム・プリズムの頂部リッジ(一実施例では、頂部の2〜10ミクロン)をn型ドーパント源で選択的にコーティングすることを伴う。一実施例では、このn型ドーパント源はリンである。選択的コーティングは、ペースト/液体源を使用する自己整合性ローラー・コーティング、既知の液体源深さで浸漬することによる液浸コーティング、インクジェット・コーティング、又は噴霧コーティングによって行われてもよい。次に、n型ドーパント源層は乾燥され硬化される(例えば、250℃〜400℃での熱硬化、又はUV照射によって)。工程1216は、基板裏面上の裏面ベース・トラフを、p型液体/ペースト・ドーパント源層で選択的に充填することを伴う。一実施例では、p型ドーパント源はボロンである。選択的充填は、ボロン源層コーティング(例えば、ローラー、スピン・オン、インクジェット、又は噴霧コーティング)と、次に選択的エッチ・バック(例えば、溶剤塗布による)とによって、充填されたトラフを形成することによって行われてもよい。次に、p型ドーパント源層は乾燥され硬化される(例えば、250℃〜400℃での熱硬化、又はUV露光によって)。工程1218は、自己整合性選択エミッタ及びベース領域を形成することを伴う。頂部のn++pエミッタ拡散接点、頂部のアパーチャn+p選択エミッタ接合、裏面のp++ベース接点、及び選択的にドープされたp+ベース領域(後者は任意)は同時に形成される。これは、800℃〜950℃で拡散炉内での熱アニーリングを使用して行われてもよい。一実施例では、n+エミッタ及びp+ベースの気相ドーピング形成を容易にするため、3−D TFSC基板は、インライン拡散炉内に置かれた状態で、又は3−D TFSC基板のスタックが向かい合わせで接触した状態でアニーリングされる。工程1220は、一実施例では水蒸気酸化によって熱酸化物層が成長する(例えば、800℃〜950℃で10〜200ナノメートル)、表面パッシベーション(酸化)を伴う。工程1220は、多重ゾーン炉内での先立つ拡散工程とまとめて、選択エミッタ及びベース拡散工程の後に連続して行われてもよい。一実施例では、拡散/酸化工程により、それぞれ80〜150Ω/□及び10〜70Ω/□の選択エミッタ及びエミッタ接点シート抵抗値が得られる。工程1222は、自己整合性金属化に備えて硬化した層を選択的にエッチングすることを伴う。ドーパント源層は、熱酸化物に対して高い選択性を有する適切な誘電体エッチング剤(例えば、HF系エッチング剤)によって選択的に(即ち、頂部ハニカム・プリズム・リッジ上のn型コーティング及び裏面の充填されたトラフ内のp型コーティングが)エッチングされる。この選択性によって、基板の頂部及び裏面部分上の硬化したドープ及び非ドープ誘電体が剥離され、それらの領域のシリコンが露出するが、他の3−D TFSC基板領域から除去される熱酸化物の量はわずかである。工程1224は、自己整合性金属化(一実施例では、めっきによる)を伴う。表面及び裏面エミッタ及びベース金属化領域は、選択的な電気めっき及び/又は無電解めっき及び/又は直流電気めっきを使用して同時に形成されて、単層若しくは多層の高導電性金属化領域が形成される(実施例としては、銀、アルミニウム、ニッケル、チタン、コバルト、又はタンタルが挙げられる)。例えば、めっき金属スタックは、ニッケル(ニッケル)などの薄い(50〜500ナノメートル)障壁及び接着層と、それに続く高導電性金属(銀又は銅又はアルミニウム)の比較的厚い(2〜15ミクロン)層とを含んでもよい。銀以外の高導電性金属が厚い金属化層に使用される場合、光の反射と3−D電池内への閉じ込め(エミッタ金属化接点による)とを改善するため、銀の最終的なフラッシュ・コーティングを使用して高反射率の表面コーティングが作られてもよい。工程1226は、任意の成膜ガス・アニーリングを伴う。成膜ガス・アニーリングは、表面及び裏面の相互接続抵抗値を低減し、表面/バルク・パッシベーションを助けるために(例えば、350℃〜450℃で)行われてもよい。工程1228は、高反射率の(平滑面を有する粗面又は鏡面で拡散する)裏面ミラー上にハニカム・プリズムTFSC裏面(ベース側)を定置することを伴う。この裏面ミラーは、銀コーティングしたアルミニウム又は銅箔で作られてもよく、また、太陽電池モジュールのプリント回路基板(PCB)上のTFSCベース相互接続面としても役立ってもよい。工程1230は、定置された電池上にパッシベーション及びARC層を堆積させる任意の工程を伴う。一実施例では、このパッシベーション及びARC層は、50〜200ナノメートルの厚さのPVD又はPECVD SiNxである。工程1232は、ハニカム・プリズムTFSCの太陽電池モジュール・アセンブリ内への実装を進行することを伴う。
図129は、選択ベース・ドーピングによるボロン・ドープp++裏面ベース接点を有さない自己整合性選択的めっき金属化を使用して、裏面基層を有する単一アパーチャ六角プリズム3−D TFSCを製作するための代替のプロセス・フロー1240を示す。p++ベース接点ドーピングは、ベース接点金属化からのアルミニウム及びアニーリング(接点焼成プロセス)を使用して、アルミニウム・ドーピングによって行われる。図128と同様に、このプロセス・フローは、硬化したリン源層及び熱アニーリングを使用して、n+リン・ドープ選択エミッタ領域及びn++リン・ドープ・エミッタ接点拡散領域を形成する。裏面基層を有するこの単一アパーチャ六角プリズム3−D TFSCも、分離した裏面ミラーを使用する(即ち、裏面ミラーは裏面基層上に直接堆積された統合層ではない)。工程1242(基板を提供する)は図128の工程1212に相当し、工程1244(選択的コーティング)は工程1214に相当する。工程1246(選択的充填)は、誘電体液体/ペースト源層を使用して、未ドープのシーラント誘電体(例えば、酸化物及び/又は窒化物)を有するTFSC基板裏面上の裏面ベース・トラフを選択的に充填することを伴う。選択的充填は、未ドープ誘電体源層コーティング(例えば、ローラー、スピン・オン、インクジェット、又は噴霧コーティング)と、次に選択的エッチ・バック(例えば、溶剤塗布による)とによって、充填されたトラフを形成することによって行われてもよい。次に、未ドープ誘電体源層は乾燥され硬化される(例えば、250℃〜400℃での熱硬化、又はUV露光によって)。工程1248は、自己整合性選択エミッタ及びベースを伴う。頂部n++pエミッタ接点及びハニカム頂部アパーチャn+p選択エミッタ接合は、800℃〜950℃での熱アニーリングを使用して同時に形成される。一実施例では、n+p選択エミッタ及びn++pエミッタ接点領域の気相ドーピング形成を容易にするため、3−D TFSC基板は、インライン拡散炉内に置かれた状態で、又は3−D TFSC基板のスタックが向かい合わせで接触した状態でアニーリングされてもよい。工程1250(表面パッシベーション酸化)は図128の工程1220に相当する。工程1252は、自己整合性金属化に備えて硬化した層を選択的にエッチングすることを伴う。ドーパント源層(即ち、頂部ハニカム・プリズム・リッジ上のn型コーティング)、及び裏面の充填されたトラフ内の未ドープ誘電体充填物は、熱酸化物に対して高い選択性を有する適切なエッチング剤(例えばHFエッチング剤)で選択的にエッチングされる。この選択性によって、3−D TFSC基板の頂部及び裏面部分上の硬化したドーパント源誘電体が剥離され、それらの領域のシリコンが露出するが、他の3−D TFSC基板領域から除去される熱酸化物の量はわずかである。工程1254は、自己整合性金属化を伴う(実施例は、無電解めっき、直流電気めっき、及び/又は電気めっきを含む)。裏面ベース・アルミニウム金属化領域は、選択的な電気めっき又は無電解めっきによって選択的に形成される。一実施例では、このアルミニウムめっきは裏面ベース領域に限定される。工程1256は、アニーリング又は焼成プロセスを行って、裏面アルミニウム・ドープp+接点を形成することを伴う。任意の成膜ガス・アニーリング(例えば、350℃〜450℃)は、相互接続抵抗を低減し、表面/バルク・パッシベーションを助けるために行われる。工程1258は、自己整合性金属化(めっき)を伴う。銀又は銅などの適切な高導電性金属(例えば、2〜12ミクロン)は、めっきによって、頂部ハニカム・リッジ(エミッタ)及び裏面アルミニウム充填トラフ(アルミニウム金属化ベース接点)上に選択的/同時に堆積される。必要であれば、めっきプロセスは、適切な耐熱金属障壁及び接着層(例えば、50〜200ナノメートルのニッケル)を最初に選択的に堆積させ、次により厚くより導電性の高い金属(銀及び/又は銅)を堆積することを伴ってもよい。必要であれば、金属化領域は、次に、高い光/IR反射率を確立するため、銀の薄層でフラッシュ・コーティングされる(この工程は、先立つめっき工程にまとめられてもよい)。銀が主な金属化層として使用される場合、頂部の銀フラッシュ・コーティングは不要なことがある。工程1260(定置)は図128の工程1228に相当し、工程1262(ARC層)は工程1230に相当し、工程1264(実装の進行)は工程1232に相当する。
図130は、選択ベース・ドーピング(選択的なエミッタ・ドーピングに加えて)によるボロン・ドープp++裏面ベース接点の自己整合性選択めっき金属化を使用して、裏面基層を備えた六角プリズム3−D TFSCを製作するための別の代替のプロセス・フロー1270を示す。裏面基層を有するこの単一アパーチャ六角プリズム3−D TFSCは、裏面ベース・パッシベーション誘電体層上に直接堆積された統合裏面ミラー(スパッタリング、蒸着、若しくは非選択的めっきなどの別の方法によって形成される銀又はアルミニウム)を使用する(裏面ベース・パッシベーション層は熱酸化物層であってもよい)。任意に、裏面ベース・パッシベーション誘電体(例えば、酸化物)層表面は、ミラー層堆積前に、粗い誘電体表面(例えば、数十〜数百ナノメートルの範囲内のRMS表面粗さを有する)を生じさせるように処理されてもよい。これにより、裏面ベース・パッシベーション層の裏面上に拡散統合ミラーが直接作られてもよい。或いは、TFSC基板は、テクスチャリングしたテンプレートを使用した結果として、既にテクスチャリングされて、拡散裏面ミラーが得られていてもよい。工程1272(基板を提供する)は図129の工程1242に相当し、工程1274(選択的コーティング)は工程1244に相当する。工程1276は、p型(例えば、ボロン)液体/ペースト・ドーパント源で3−D TFSC基板上の裏面ベース・トラフを選択的に充填することを伴う。これは、ボロン源層コーティング(例えば、ローラー、スピン・オン、インクジェット、又は噴霧コーティング)と、次にエッチ・バック(例えば、溶剤塗布による)とによって、充填されたトラフを形成することによって行われてもよい。次に、層は乾燥され硬化される(250℃〜400℃での熱硬化、又はUV露光を使用して)。工程1278は、自己整合性選択エミッタ及びベースを伴う。頂部n++pエミッタ接点、ハニカム頂部アパーチャn+p、選択エミッタ接合、裏面p++ベース接点、及び選択的にドープしたp+ベース領域は、800℃〜950℃での熱アニーリングを使用して同時に形成される。一実施例では、n+エミッタ及びp+ベースの気相ドーピング形成を容易にするため、3−D TFSC基板は、インライン拡散炉内に置かれた状態で、又は3−D TFSC基板のスタックが向かい合わせで接触した状態でアニーリングされてもよい。工程1280(表面パッシベーション酸化物)は図129の工程1250に相当する。工程1282は、自己整合性金属化に備えて硬化した層を選択的にエッチングすることを伴う。ドーパント源層(即ち、頂部ハニカム・プリズム・リッジ上のn型コーティング及び裏面の充填されたトラフ内のp型コーティング)は、熱酸化物に対して比較的高い選択性を有する適切な誘電体エッチング剤(例えば、HF系エッチング剤)で選択的にエッチングされる。この選択性によって、3−D TFSC基板の頂部及び裏面部分上の硬化したドーパント層が剥離され、それらの領域のシリコンが露出するが、他の3−D TFSC基板領域から除去される熱酸化物の量はわずかである(例えば、熱酸化物コーティングは、選択エミッタ領域すべてと、ベース接点範囲以外の裏面ベース領域とに残る)。工程1284は、任意のプラズマ処理工程を伴う。プラズマ処理プロセスは、基板裏面上の熱酸化物層を粗面化するため(統合拡散裏面ミラーのため)に行われてもよい。工程1286は、自己整合性金属化(めっき)を伴う。表面及び裏面エミッタ、並びにベース金属化領域は、選択的な電気めっき及び/又は無電解めっき及び/又は直流電気めっきを使用して、単層若しくは多層高導電性金属化領域(銀、アルミニウム、ニッケル、チタン、コバルト、タンタル)を形成することによって同時に形成される。例えば、めっき金属スタックは、ニッケル(ニッケル)などの薄い(50〜500ナノメートル)障壁及び接着層と、それに続く高導電性金属(銀又は銅又はアルミニウム)の比較的厚い(2〜15ミクロン)層とを含んでもよい。銀以外の高導電性金属が厚い金属化層に使用される場合、光の反射と3−D電池内への閉じ込め(エミッタ金属化接点による)とを改善するため、銀の最終的なフラッシュ・コーティングを使用して高反射率の表面コーティングが作られてもよい。 工程1288は、表面及び裏面の相互接続抵抗値を低減し、表面/バルク・パッシベーションを助けるための、任意の成膜ガス・アニーリング工程(例えば、350℃〜450℃で行われる)を伴う。工程1290は、統合裏面電池ミラーの追加を伴う。高反射率金属(特に、銀及び/又はアルミニウム)の薄い(例えば、50〜1000ナノメートル)層が、TFSC基板裏面上に(例えば、PVD、非選択的めっき、若しくは蒸着によって)堆積される。この薄層は、ベース相互接続面としても役立つ。工程1292は、基板表面上にARC(例えば、50〜200ナノメートルのPVD若しくはPECVD水素化SiNx又はAlOx)層を堆積させる任意の工程を伴う。この工程は、モジュール・アセンブリ内に電池を定置する前又は後に行われてもよい。工程1294(実装の進行)は図129の工程1264に相当する。
図131は、選択ベース・ドーピングによるボロン・ドープp++裏面ベース接点の自己整合性選択めっき金属化を使用して、裏面基層を有する単一アパーチャ六角プリズム3−D TFSCを製作するための別の代替のプロセス・フロー1300を示す。p++ベース接点ドーピングは、ベース接点金属化及びアニーリング(焼成工程)からのアルミニウムを使用して、アルミニウム・ドーピング(アルミニウム接点焼成)によって行われる。このプロセス・フローは、硬化したリン源層及び熱アニーリングを使用して、n+リン・ドープ選択エミッタ領域及びn++リン・ドープ・エミッタ接点領域(後者は硬化したリン・ドーピング層の下方にある)を形成する。裏面基層を有するこの単一アパーチャ六角プリズム3−D TFSCは、裏面ベース・パッシベーション誘電体層上に直接堆積された統合裏面ミラー(実施例は、PVD、蒸着、又は非選択的めっきによる銀及び/又はアルミニウムを含む)を使用する。任意として、裏面ベース・パッシベーション誘電体(例えば、酸化物)層表面は、ミラー層堆積前に、粗面化した誘電体表面(例えば、約数十〜数百ナノメートルのRMS表面粗さを有する)を生じさせるように(例えば、プラズマで)処理されてもよい。これにより、裏面基層パッシベーション層の裏面上に直接拡散統合ミラーが作られる。或いは、TFSC基板裏面基層は、テクスチャリングしたテンプレート表面によって予めテクスチャリングされてもよい(したがって、そのようなプラズマ処理の必要性がなくなる)。工程1302(基板を提供する)は図130の工程1272に相当し、工程1304(選択的コーティング)は工程1274に相当する。工程1306(選択的充填)は図129の工程1246に相当し、工程1308(自己整合性選択エミッタ及びベース)は図129の工程1248に相当し、工程1310(表面パッシベーション)は図129の工程1250に相当し、工程1312(エッチング)は図129の工程1252に相当する。工程1314(自己整合性金属化の一部としての任意のプラズマ処理工程)は図130の工程1284に相当する。工程1316(めっき)は図129の工程1254に相当し、工程1318(アニーリング)は図129の工程1256に相当し、工程1320(めっき)は図129の工程1258に相当する。工程1322(統合ミラー)は図130の工程1290に相当し、工程1324(ARC層)は図130の工程1292に相当し、工程1326(実装の進行)は図130の工程1294に相当する。
図132は、選択ベース・ドーピング(選択エミッタ・ドーピングに加えて)によるボロン・ドープp++裏面ベース接点の自己整合性ファイア・スルー金属化を使用して、裏面基層を有する単一アパーチャ六角プリズム3−D TFSCを製作するための別の代替のプロセス・フロー1330を示す。裏面基層を有するこの六角プリズム3−D TFSCは、モジュール・アセンブリ内の分離した裏面ミラーを使用する(即ち、裏面ミラーは裏面基層上に直接堆積された統合層ではない)。工程1332(基板を提供する)は図130の工程1272に相当し、工程1334(選択的コーティング)は工程1274に相当し、工程1336(選択的充填)は工程1276に相当し、工程1338(自己整合性選択エミッタ及びベース)は工程1278に相当する。工程1340は、表面パッシベーション及びARCの形成を伴う。頂部(エミッタ・リン)ドーパント源層、裏面(ベース・ボロン)ドーパント源層、及びあらゆる自然酸化物は、適切なエッチング剤を使用して(例えば、HFエッチング剤を使用して)剥離される。薄い酸化物層(例えば、5〜100ナノメートル)は、水蒸気酸化によって成長する(例えば、800℃〜950℃で3〜300ナノメートル)。この熱酸化工程は任意である。次に、ARC層(例えば、3〜100ナノメートルの水素化SiNx)がPECVD又はPVDによって堆積され、パッシベーション層がプリズム頂部及び側壁上に形成される(電池裏面上の被覆は任意である)。PECVD又はPVD SiNx(若しくはAlOx)は、3−D TFSC基板のHパッシベーションも提供する。一実施例では、拡散/酸化工程により、それぞれ80〜150Ω/□及び10〜70Ω/□の選択エミッタ及びエミッタ接点拡散シート抵抗値が得られる。工程1342は、自己整合性金属化(金属コーティング)を伴う。ハニカム・プリズムの表面は、自己整合性のローラー、インクジェット、液浸、又は噴霧コーティングを使用して、金属(一実施例では、銀)の液体又はペーストで選択的にコーティングされる(ドーパント源層に等しい、若しくはそれよりも低い高さまで)。次に、この層は乾燥され硬化される(250℃〜400℃又はUV)。次に、基板裏面上の裏面ベース・トラフは、金属液体又はペースト(銀及び/若しくはアルミニウム)で選択的に充填される。これは、ローラー、スピン・オン、インクジェット、又は噴霧コーティングと、次のエッチ・バック(例えば、溶剤塗布若しくは選択的電池裏面エッチ・バック)とによって、充填されたトラフを形成することによって行われてもよい。次に、この層は乾燥され硬化される(250℃〜400℃又はUV)。工程1344は、自己整合性金属化(ファイア・スルー)を伴う。電池表面(銀)及び裏面(アルミニウム及び/又は銀)金属化領域は、酸化物/PECVD(若しくはPVD)SiNx層のファイア・スルーによって形成される。工程1346は、任意の自己整合性めっき金属化工程を伴う。銀又は銅の層(例えば、約1〜5ミクロン)は、めっきによって、金属化頂部ハニカム・リッジ(エミッタ)及び裏面ハニカム・リッジ(ベース)上に選択的/同時に堆積される。必要であれば、ニッケルなどの耐熱金属障壁層が、銅又は銀めっきの前にめっきによって堆積されてもよい。次に、金属化領域は銀でフラッシュ・コーティングされる。工程1348(任意のFGA)は図130の工程1288に相当する。工程1350(定置)は図129の工程1260に相当する。工程1352(実装の進行)は図131の工程1326に相当する。
図133は、自己整合性ファイア・スルー金属化を使用する裏面基層、及び選択的な基礎ドーピング(選択的なエミッタ・ドーピングに加えて)によって形成されたボロンにドープしたp++後部ベース接点を備えた単一アパーチャ六角プリズム3−D TFSCを製作するための別の代替のプロセス・フロー1360を示す。裏面基層を備えたこの六角プリズム3−D TFSCは、後部基礎パッシベーション誘電体層に直接置かれる(例えばPVD或いは蒸発か、選択的でないめっきによる、銀或いはアルミニウム)統合(付けられた)裏面ミラーを使用する。任意として、裏面ベース・パッシベーション誘電体(例えば、酸化物)層表面は、ミラー層堆積の前に粗い誘電体表面(例えば、約数十〜数百ナノメートルのRMS表面粗さを有する)を生じさせるように(例えば、プラズマで)処理されてもよい。これにより、裏面基層パッシベーション層の裏面上に拡散統合ミラーが直接作られてもよい。或いは、テクスチャリングしたテンプレートを使用して、テクスチャリングしたTFSC基板基層が形成されてもよい(したがって、任意のプラズマ処理工程の必要性がなくなる)。工程1362(基板を提供する)は図132の工程1332に相当し、工程1364(選択的コーティング)は工程1334に相当し、工程1366(選択的充填)は工程1336に相当し、工程1368(自己整合性エミッタ及びベース)は工程1338に相当し、工程1370(表面パッシベーション及びARC)は工程1340に相当する。工程1372は、基板裏面上の熱酸化物層を粗面化する(統合拡散裏面ミラーのため)任意のプラズマ処理工程を伴う。工程1374(金属コーティング)は図132の工程1342に相当し、工程1376(ファイア・スルー)は工程1344に相当し、工程1378(任意のFGA)は工程1348に相当し、工程1380(めっき)は工程1346に相当する。めっき及びFGAのプロセス工程は逆にされる。工程1382(統合ミラー)は図131の工程1322に相当し、工程1384(実装の進行)は工程1326に相当する。
六角形リッジの頂部部分を覆うn型(例えば、リン)ドーパント液体/ペーストに関して、拡散炉内での単一炉アニーリング・プロセス(例えば、約800℃〜950℃で)により、硬化したドーパント源層で覆われていない他の領域に比べて頂部シリコン六角形リッジ上の表面リン濃度がより高い高濃度ドープ領域が、硬化したn型ドーパント固体ソース層に接触させてその下方に作られる。TFSC基板は、インライン拡散炉を通してエミッタ側を下向きにして処理されてもよい。蒸着したドーパント源を、六角プリズム単電池キャビティ内の隣接した表面領域へ気相輸送することによって、炉アニーリングは、固体ドーパント源層で覆われていない残りの表面領域を、より低い表面濃度(例えば、1×1019〜5×1019cm−3)でリン・ドープし、結果として自己整合性選択エミッタ領域を作り出す。これらの高いシート抵抗値(一実施例では、100Ω/□〜150Ω/□の範囲内)を有するより低濃度でドープした領域は、3−D TFSCのブルー・レスポンスを改善するが、より高濃度でドープしたハニカム・リッジは、3−D TFSCの表面エミッタ接点抵抗を最小限に抑えることができる。同様に、同じ炉アニーリング・プロセスによって、低いベース接点抵抗に対して、より高濃度でドープしたp+ドープ六角プリズム拡散ベース接点が作られる。裏面基層を有する六角プリズム3−D TFSCの場合、残りの裏面基層裏面ベース領域は表面上のドープ濃度がより低く、選択ベース・ドーピング(及び裏面フィールド又はBSF領域)が得られる。
上述のプロセス工程は、統合インライン・プロセス機器に対して行われてもよい。例えば、図134は、炉アニーリングの前に、液体/ペースト・コーティング及びUV又はIR硬化の2つのプロセス工程を行って、インライン拡散炉内でのアニーリングの後に続く選択エミッタ及びベース領域の形成を可能にするための設備の図1390を示す。この統合インライン・プロセス機器により、ローラー・コーティングによって、3−D TFSC基板六角プリズム頂部リッジ及び六角プリズム裏面リッジ上への、ドーパント液又はペーストのコーティングの自己整合性の形成が可能になる。ローラー・コーティングは、拡散炉と直列に統合された大気圧ベルト駆動コーティング及び硬化機器を使用して行われてもよい。一実施例では、頂部リッジはn型ドーパント液/ペーストでコーティングされ、裏面リッジはp型ドーパント液/ペーストでコーティングされる。
3−D TFSC基板1400は、1402において入力コンベヤ・ベルト1406上を移動して示される。トップ・ローラー・パッド1396を有する回転式トップ・ローラー1392は、制御された下向きの抵抗力を加えて、頂部六角プリズム・リッジをn型ペーストでコーティングする。リア・ローラー・パッド1398を有する回転式リア・ローラー1394は、制御された上向きの抵抗力を加えて、裏面六角プリズム・リッジをp型ペーストでコーティングする。多層材料は、異なる液体又はペースト材料をトップ・ローラー1392及びリア・ローラー1394の組の各ローラーに塗布することによって、3−D TFSC基板の各面上にコーティングされてもよい。次に、3−D TFSC基板1400は硬化区域内へと移動し、そこで、IR又はUV硬化ビーム1410を使用する硬化ランプ1408を使用して、ドーパント液/ペースト層が同時に形成される。次に、3−D TFSC基板1400は、1404を出て出力コンベヤ・ベルト1412へと移動して示され、コンベヤ・ベルトは基板1400をインライン拡散炉に移動させてもよく、そこで、n+及びp+接点並びに選択エミッタ領域が同時に形成される。
同様のローラー・コーター設備は、エミッタ及びベース接点金属化を形成するため(また、適切であれば、アルミニウム・ドープp++ベース接点領域を形成するため)、金属液体/ペースト・コーティング(例えば、銀及び/又はアルミニウム液体若しくはペースト源)を塗布し、金属液体/ペースト源を硬化し、ファイア・スルー金属化のため、インライン大気圧炉(抵抗加熱若しくはランプ加熱炉)内で次の熱アニーリングを行うように、適切に構成され使用されてもよい。
図135は、図134のローラー・コーター/硬化/炉設備と同じプロセスを行う代替設備設計の図1420を示す。図135の設備は、角度を付けた噴霧コーティングによって、3−D TFSC基板頂部リッジ及び六角プリズム裏面リッジ上への、ドーパント源液体/ペースト・コーティングの自己整合性形成に使用されてもよい。この設備も、インライン拡散炉と容易に統合することができる、インライン大気圧コーティング及び硬化及び拡散機器の構成を利用してもよい。図134のローラー・コーター設備と同様に、多層材料は、異なる液体源(ここでは図示なし)に接続された噴霧ノズルの複数組を使用し、異なる液体源材料を噴霧ノズルの頂部及び/又は裏面の組の各ノズルに適用する(若しくは流す)ことによって、基板の各面上にコーティングされてもよい。これは、図134に示されるローラー・コーティング・システムに対する代替技術である。一実施例では、頂部リッジは、n型ドーパント液/ペースト(リンなど)でコーティングされ、裏面リッジは、p型ドーパント液/ペースト(ボロンなど)でコーティングされる。図135を参照すると、3−D TFSC基板1400は、1402において入力コンベヤ・ベルト1406上を移動して示される。角度を付けたノズル1422は、表面に対して鋭角でn型ドーパント液を表面上に噴霧する(ノズルはウェハ幅を網羅する)。このn型ドーパント液は、n型液体ドーパント源及びノズル・レザーバ/ポンプ1424からのものである。角度を付けたノズル1428は、表面に対して鋭角でp型ドーパント液を表面上に噴霧する(ノズルはウェハ幅を網羅する)。このp型のドーパント液は、p型液体ドーパント源及びノズル・ポンプ1426からのものである。次に、3−D TFSC基板1400は硬化区域内へと移動し、そこで、IR又はUV硬化ビーム1410を使用する硬化ランプ1408を使用して、ドーパント液/ペースト層が同時に形成される。次に、3−D TFSC基板1400は、1404を出て出力コンベヤ・ベルト1412へと移動して示され、コンベヤ・ベルトは基板1400をインライン拡散炉に移動させてもよく、そこで、n+及びp+接点並びに選択エミッタ領域が同時に形成される。
角度を付けた噴霧技術は、液体/ペースト・コーティングの垂直高さを六角リッジの一部分に制限し、液体源が六角プリズム・キャビティ側壁及び/又は裏面の内側部分をコーティングするのを防ぐ。この種のインライン(又は別の駆動方法)処理システムは、また、ファイア・スルー金属化適用のために金属源液体(例えば、銀及び/若しくはアルミニウム源液体)を塗布すること、並びに誘電体(例えば、酸化物及び/若しくは固体ドーパント源層)を頂部及び/又は裏面六角プリズム・リッジから選択的にエッチングするために液体エッチング剤を塗布することに使用されてもよい。
図136は、図134のインライン・ローラー・コーター/硬化設備及び図135のインライン・噴霧コーター/硬化設備と同じプロセスを行う別の代替設備の図1430を示す。図136の設備は、液浸コーティングによる、3−D TFSC基板六角頂部リッジ及び六角プリズム裏面リッジ上へのドーパント液/ペースト・コーティングの自己整合性形成に使用されてもよい、この設備は、また、インライン拡散(又はファイア・スルー)炉の入力段に取り付けられる、インライン大気圧コーティング及び硬化機器構成を利用してもよい。
一実施例では、頂部リッジは、n型ドーパント液/ペースト(リンなど)でコーティングされ、裏面リッジは、p型のドーパント液/ペースト(ボロンなど)でコーティングされる。3−D TFSC基板1400は、1402において入力コンベヤ・ベルト1406上を移動して示される。n型液体ドーパント源を収容する液体膜ディスペンサー1432は、制御された厚さのn型液体のドーパント膜1434を塗布する。このn型ドーパント液は、n型液体のドーパント源並びに液位及び液深さコントローラ1436からのものである。p型液体ドーパント源を収容する液体膜ディスペンサー(周辺空気浮揚を含む)1440は、制御された厚さのp型液体ドーパント膜1437を塗布する。このp型のドーパント液は、p型液体ドーパント源並びに液位及び液深コントローラ1438からのものである。次に、3−D TFSC基板1400は硬化区域内へと移動し、そこで、IR又はUV硬化ビーム1410を使用する硬化ランプ1408を使用して、ドーパント液/ペースト層が同時に形成される。次に、3−D TFSC基板1400は、1404を出て出力コンベヤ・ベルト1412へと移動して示され、コンベヤ・ベルトは基板1400をインライン拡散炉に移動させてもよく、そこで、n+及びp+接点並びに選択エミッタ領域が同時に形成される。
図134及び135の設備と同様に、多層材料は、液浸アプリケータの複数の組(ここでは図示なし)を使用し、異なる液体源材料をアプリケータの頂部及び/又は裏面の各液浸アプリケータに適用する(若しくは流す)ことによって、3−D TFSC基板の各面上にコーティングされてもよい。この種の処理システムも、ファイア・スルー金属化のために金属液体を塗布すること、並びに誘電体(例えば、酸化物及び/若しくは固体ドーパント源層)を頂部及び/又は裏面六角プリズム・リッジから選択的にエッチングするために液体エッチング剤を塗布することに使用されてもよい。
図137A〜141は、様々な代表的な二重アパーチャ六角プリズム3−D TFSC構造(先細状のプリズム側壁を有する)を示す。一実施例は、TFSCに結晶シリコン(c−Si)を使用するが、代替実施例では、ポリシリコン、非晶質シリコン、並びに非Si吸収体も使用されてもよい。これらのTFSCは、図122〜127に上述したプロセス実施例に基づいて製作される。これらの断面図は、裏面基層を有さない二重アパーチャ六角プリズム3−D TFSCに相当する。これらの図面に示される六角プリズム3−D TFSCは、先細状のプリズム側壁を有する(一実施例では、頂部上のエミッタ・シリコン幅がより狭く、底部のベース・シリコン幅がより広い)。
図137Aは、先細状のプリズム・ポスト1452を備えた、裏面基層を有さない二重アパーチャの六角プリズム3−D TFSC内の単一単電池のY−Y断面図1450を示す。プリズム・ポスト1452の中央領域1454は、ベース領域として役立つp型シリコンを含有する。電池の図1450は、高濃度ドープ・エミッタ接点拡散領域1456(例えば、より高濃度でリン・ドープした、図示されるような六角プリズム頂部六角リッジ上のn++ドープ・エミッタ接点領域)、選択エミッタ領域1458(例えば、より高濃度でリン・ドープした、図示されるような六角プリズム側壁表面上のn+選択エミッタ)、並びに、高濃度ドープ・ベース接点領域1460(例えば、より高濃度でボロン・ドープした、図示されるような六角プリズム裏面六角リッジ上のp++ドープ・ベース接点領域)の自己整合性形成後のものである。六角プリズム側壁は、(3−D TFSC基板製作時に)ボロンでin−situドープされる(均一に、或いは、プリズム側壁表面がより低濃度でドープされ、側壁垂直中心軸に向かってより高濃度でドープされる段階的なプロファイルで)。電池の図1450は、エミッタ及びベース接点金属化の形成前のものである。更に、各側壁1452は、頂部シリコン厚さ(Tst)1462及び底部シリコン厚さ(Tsb)1464を有する。各側壁は、オフ・ノーマルの先細状側壁角度θ 1466を有する。
図137Aに示されるドーピング極性に比べて、電池ドーピング極性はすべて逆にされてもよい。図137Bは、図137Aと同じTFSCであり、ただしドーピング極性を逆にした(即ち、n型ベース及びp型エミッタ領域)図1480を示す。
図137Bは、先細状のプリズム・ポスト1482とともに、裏面基層のない二重アパーチャの六角プリズム3−D TFSCの内の単一単電池のY−Y断面図1480を示す。プリズム・ポスト1482の中央領域1484は、電池ベース領域として役立つn型シリコンを含有する。電池の図1480は、高濃度ドープp++エミッタ接点領域1486、選択p+エミッタ領域1488、及び高濃度ドープn++ベース接点領域1490の自己整合性形成後のものである。電池の図1480は、エミッタ及びベース接点金属化の形成前のものである。
図137Aに続いて、図138Aは、p型プリズム・ポスト1454を備えた、六角プリズム3−D TFSC内の単電池のY−Y断面図1500を示す。電池の図1500は、表面パッシベーション酸化物及び反射防止コーティング(ARC)層1502、ファイア・スルー及び/又は選択的めっきによる、被覆高さLem 1506を有するエミッタ接点金属1504(例えば、銀、銅、アルミニウムであり、必要であれば耐熱金属障壁を使用する)、並びに被覆高さLbm 1510を有するベース接点金属1508(銀、銅、アルミニウムであり、必要であれば耐熱金属障壁を使用する)の自己整合性形成後のものである。六角プリズム側壁は、(3−D TFSC基板製作時に)ボロンでin−situドープされる(均一に、或いは、プリズム側壁表面がより低濃度でドープされ、側壁垂直中心軸に向かってより高濃度でドープされる段階的なプロファイルで)。電池の図は、高反射率裏面ミラー上に電池を定置する前のものである。
上述したように、電池ドーピング極性はすべて逆にされてもよい。図137Bに続いて、図138Bは、n型プリズム・ポスト1484を備えた、二重アパーチャ六角プリズム3−D TFSC内の単電池のY−Y断面図1520を示す。電池ドーピング極性はすべて、図138Aに示されるものと逆である。電池の図1520は、表面パッシベーション酸化物及び反射防止コーティング(ARC)層1502、ファイア・スルー及び/又は選択的めっきによる、被覆高さLem 1506を有するエミッタ接点金属1504(銀、銅、アルミニウムであり、必要であれば耐熱金属障壁を使用する)、並びに被覆高さLbm 1510を有するベース接点金属1508(銀、銅、アルミニウムであり、必要であれば耐熱金属障壁を使用する)の自己整合性形成後のものである。六角プリズム側壁は、(3−D TFSC基板製作時に)リンでin−situドープされる(均一に、或いは、プリズム側壁表面がより低濃度でドープされ、側壁垂直中心軸に向かってより高濃度でドープされる段階的なプロファイルで)。電池の図は、高反射率裏面ミラー上に電池を定置する前のものである。
図138Aに続いて、図139Aは、研磨したミラー面を有する分離した高反射率裏面鏡面ミラー1532上に電池を定置した後の、単電池のY−Y断面図1530を示す。分離したミラーは、電池上の直接材料堆積によっては統合されない。一実施例では、ミラーは、800〜1200ナノメートルのλに対して95%超の反射率で、銀及び/若しくはアルミニウム(又は、銀及び/若しくはアルミニウム及び/若しくはAuでコーティングされた研磨したディスク)で作られる。裏面ミラー表面とベース接点との間隔(S)1534は、0(即ち、裏面ミラーと六角形ベース接点の間が直接接触であり、この場合、裏面ミラーはベース電気相互接続面としても役立つ)から、約H(即ち、六角プリズム電池の高さと同じ程度の間隔(100〜500ミクロン以内))までの範囲内であってもよい。
図138Bに続いて、図139Bは、テクスチャリングを施したミラー面を有する高反射率裏面拡散ミラー1542上に電池を定置した後の、単電池のY−Y断面図1540を示す。一実施例では、ミラーは、800〜1200ナノメートルのλに対して95%超の反射率で銀コーティングされる。
図140Aは、図139Aに示される六角プリズムTFSCからのいくつかのプリズム単電池の断面図1550を示す。
図140Bは、図139Bに示される六角プリズムTFSCからのいくつかのプリズム単電池の断面図1560を示す。
図141は、分離した拡散(粗面)高反射率裏面ミラー1542(銀及び/若しくはアルミニウム及び/若しくはAu、又はそれらのコーティングで作られる)上に定置され、それと接触している上述の六角プリズムTFSCの断面図1570である。ここに図示される裏面ミラー面とベース接点との間隔(S)はゼロであり、したがって、裏面拡散ミラーと電池ベース接点金属との間は直接接触である。したがって、裏面ミラーは、ベース電気相互接続面としても役立つ。裏面ミラーは、太陽電池モジュール・アセンブリの一部であってもよい(例えば、電池エミッタ及びベース接点金属化に接続するとともに電池を直列で接続する、銀コーティングした銅相互接続を有するプリント回路基板)。この図面は、いくつかのプリズム単電池を示し、図139Bに示される同じ六角プリズムTFSCに相当するが、ミラー・ベース接点間の間隔1534はゼロである(図139Bは1つの単電池を示す)。
図137A〜141は、先細状のプリズム側壁を備えた本開示の3−D TFSCを示す。また、ほぼ垂直のプリズム側壁を有する六角プリズム3−D TFSC(裏面基層を有する又は有さない)を製作することが可能である。例えば、図142Aは単電池のY−Y断面図を示す。側壁プロファイル(垂直である)を除いて、他の電池設計の特徴は、図137Aに示される壁が先細状の電池のものと本質的に類似している。図137Aに比べて均一な六角形の壁厚(Ts)1582に留意のこと。
図142Aに続いて、図142Bは単電池のY−Y断面図1590を示す。側壁プロファイル(垂直である)を除いて、他の電池の特徴は、図138Aに示される壁が先細状の電池のものと本質的に類似している。図138Aと比べたLtm1592に留意のこと。
図142Bに続いて、図143は、反射性鏡面裏面ミラー1532上に電池を定置した後の単電池のY−Y断面図1600を示す。この六角プリズム電池は、垂直のプリズム側壁を有する(即ち、頂部エミッタ及び裏面ベース・プリズム側壁の幅が等しい)。側壁プロファイル(垂直である)を除いて、他の電池の特徴は、図139Aに示される壁が先細状の電池のものと本質的に類似している。やはり、Ltm1592及び均一な六角形の壁厚(Ts)1582に留意のこと。
やはり図142Bに続いて、図144は、拡散裏面ミラー1542上に電池を定置した後の単電池のY−Y断面図1610を示す。この六角プリズムセルは、垂直のプリズム側壁を有する(即ち、頂部エミッタ及び裏面ベース・プリズム側壁の幅が等しい)。側壁プロファイル(垂直である)を除いて、他の電池の特徴は、図139Bに示される壁が先細状の電池のものと本質的に類似している。やはり、Ltm1592及び均一な六角形の壁厚(Ts)1582に留意のこと。
図145は、分離した鏡面高反射率裏面ミラー1532(銀及び/若しくはアルミニウム及び/若しくはAu、又はそれらのコーティングで作られる)上に定置された、垂直のプリズム側壁を有し、平面の基層を有さない二重アパーチャ六角プリズム3−D TFSCのY−Y断面図1620である。裏面ミラー表面とベース接点との間隔(S)1534は、0(即ち、裏面ミラーとベース接点の間が直接接触であり、この場合、裏面ミラーはベース相互接続面としても役立つ)から、約H(即ち、六角プリズム電池の高さと同じ程度の間隔)までの範囲内であってもよい。この図面は、いくつかのプリズム単電池を示し、図143(1つの単電池を示す)に示される同じ六角プリズム電池に相当する。
図146は、分離した拡散高反射率裏面ミラー1542(銀及び/若しくはアルミニウム及び/若しくはAu、又はそれらのコーティングで作られる)上に定置された、垂直のプリズム側壁を有し、平面の基層を有さない二重アパーチャ六角プリズム3−D TFSCのY−Y断面図1630である。裏面ミラー表面とベース接点との間隔(S)1534は、0(即ち、裏面ミラーとベース接点の間が直接接触であり、この場合、裏面ミラーはベース相互接続面としても役立つ)から、約H(即ち、六角プリズム電池の高さと同じ程度の間隔)までの範囲内であってもよい。この図面は、いくつかのプリズム単電池を示し、図144(1つの単電池を示す)に示される同じ六角プリズム電池に相当する。
本開示の六角プリズム3−D TFSC(裏面基層を有するもの及び有さないものの両方)の重要な特徴の1つは、独自のデバイス特徴により、光生成キャリアの収集効率が高いことである。例えば、選択エミッタ接合はプリズム側壁の両方の表面を覆う。したがって、n+選択エミッタ接合及びin−situボロン・ドープ出発六角プリズム3−D TFSC基板を有する六角プリズム3−D TFSCの場合、プリズム側壁内のあらゆる光生成電子は、プリズム側壁の両方の表面を覆う選択エミッタ接合によって効率的に収集される。これにより、本開示の電池は、基板欠陥或いは少数キャリア拡散長さの点で要求が低くなる。
プリズム側壁厚さよりも数倍だけ長い少数キャリア拡散長さ(例えば、2〜5倍)は、光生成キャリアを効率的に収集するのに十分な材料品質を提供し、隣接した側壁表面に近接して位置する2つの選択エミッタ接合の1つによる再結合損失は無視できる程度である。例えば、5ミクロンのプリズム側壁シリコン膜厚の場合、10〜15ミクロン超の少数キャリア拡散長さは、最小限の再結合損失による非常に高い電池効率を達成するのに十分な基板寿命品質を提供するはずである。これは、光生成キャリアが、収集されるために150〜200ミクロン程度の距離を移動しなければならないことがある(したがって、少なくとも数百ナノメートルの少数キャリア拡散長さを必要とする)現行のシリコン・ウェハ太陽電池に比べて重要な利点である。この重要な利点の結果として、より高価な単結晶シリコンの代わりに、多重結晶のシリコン又はポリシリコンなどの多結晶半導体吸収体を使用して、本開示の実施例及び設計(及びそれらの多数の派生物)に基づいて、高性能六角プリズム3−D TFSCを製作することが可能である。
図147A及び147Bは、電池製作前及び製作後両方の(自己整合性電池金属化の前後で示される)、本開示の六角プリズム3−D TFSC内の六角プリズム単電池の拡大図を示す。
図147Aは、自己整合性ベース及びエミッタ接点金属化の前の、本開示の規則的な二重アパーチャ六角プリズムTFSCからの単一の単電池の擬似3−D図1640(裏面基層を有さない電池について示される)を示す。プリズム側壁表面は、選択エミッタ接合(例えば、ボロン・ドープ・シリコン・ベースのn+p接合)を形成するようにドープされている。この図面は、図122〜127の電池製作プロセス・フローの実施例に相当する。図147Aは、表面の自己整合性エミッタ金属化接点を形成してもよい、頂部六角形開口部814と、裏面の選択ベース自己整合性接点を形成してもよい裏面(底部)六角形開口部816とを示す。
図147Bは、自己整合性ベース及びエミッタ接点金属化を含む電池製作後の、本開示の規則的な六角プリズムTFSCからの単一の単電池の擬似3−D図1650を示す。単電池の頂部の暗い領域1652は、自己整合性エミッタ接点金属であり、単電池の裏面1654は自己整合性ベース接点金属である。プリズム側壁表面は、選択エミッタ接合(例えば、ボロン・ドープ・シリコン・ベースにおける接合深さ0.2〜0.5ミクロンの浅いn+p接合)を形成するようにドープされている。
図148は、電池裏面ベース側(ベース接点金属領域1664)を裏面ミラー1662(上述の図に示されるような、鏡面1532又は拡散裏面ミラー1542)上に定置した後の、多数の隣接したプリズム単電池の部分図1660を示す。裏面ミラー1662は、銀又はアルミニウムを(例えば、めっきを使用して)フラッシュ・コーティングした、適切な平面の材料(例えば、銅又はアルミニウム)で作られてもよい。裏面ミラーは、太陽電池モジュール・アセンブリ内のプリント回路基板(PCB)上の、銅の相互接続パッド又はアイランド(銀及び/若しくはアルミニウムをめっきした)であってもよい。したがって、裏面ミラーは、ベースの電気的相互接続面としても役立ってもよい。後部ベース接点金属領域1664は、太陽電池モジュールPCBアセンブリ上のめっきした銅パッド上にはんだ付け若しくは接着(又は単に配置)されてもよい。組み立てたモジュール構造に銀をフラッシュ・コーティングして、任意の反射性銀(銀)ではんだ接合表面をコーティングする任意の工程がある。
図149は、多数の隣接したプリズム単電池(図148に類似)の3−D図1670を示す。
図150A〜156は、分離した又は統合/取付けした裏面ミラーを備える、裏面基層を有する六角プリズム単電池の様々な断面図を示す。これらの図面は、図128〜133に概説した電池製作プロセス・フローの実施例に相当する。電池ドーピング極性は逆にしてもよい(例えば、リン・ドープ・ベース及びp+n選択エミッタ)。c−Si電池について図示しているが、この電池構造は、また、ポリシリコン、非晶質シリコン、及び非Si吸収体TFSCに適用されてもよい。図示される基板は先細状のプリズム側壁(より狭いエミッタ及びより幅広のベース)を有する。或いは、基板は垂直のプリズム側壁を有してもよい。
図150Aは、電池製作前の裏面基層(そのテンプレートから離型され除去された)を有する単一アパーチャ六角プリズム3−D TFSC基板内の単電池のY−Y断面図1680を示す。後に続くn+p選択エミッタ形成のため、六角プリズム側壁は、3−D TFSC基板製作時にベース領域を形成するようにボロンでin−situドープされる。側壁は、均一に、或いは、プリズム側壁表面がより低濃度でドープされ、側壁垂直中心軸に向かってより高濃度でドープされる段階的なプロファイルで、ボロンでドープされる(一実施例では、シリコンを堆積させてテンプレートとするときに)。同様に、六角プリズム裏面基層は、3−D TFSC基板製作時にin−situドープされる。基層は、均一に、或いは、裏面基層表面がより低濃度でドープされ、裏面基層裏面に向かってより高濃度でドープされる段階的なプロファイルで、ボロンでドープされて、裏面基層に内蔵の裏面輻射場効果が作られ、電池性能が改善される。プリズム頂部(エミッタ側)リッジ1682は、エミッタ接点拡散及び金属接点形成に使用され、六角形トラフ1684は、ベース接点拡散及び埋込み金属接点形成に使用される。
図150Bは、選択エミッタ領域1698(例えば、図示されるような六角プリズム側壁表面上のより低濃度でリン・ドープされたn+選択エミッタ)、被覆高さLe1692の高濃度ドープ・エミッタ接点領域1694(例えば、図示されるような六角プリズム頂部の六角形リッジ上のより高濃度でリン・ドープされたn++ドープ・エミッタ接点領域)、裏面基層の裏面上の選択ベース領域1700(例えば、図示されるような裏面基層の裏面上のより低濃度でボロン・ドープされたp+選択ベース)、及び、裏面基層トレンチ/トラフ内の高濃度ドープ(ボロン・ドープp++)ベース接点拡散領域1696(例えば、より高濃度でボロン・ドープされたp++ドープ・ベース接点領域)の自己整合性形成後の、本開示の六角プリズム3−D TFSC(図150Aに示されるような、裏面基層を有する六角プリズム3−D TFSC基板を使用する)内の単電池のY−Y断面図1690を示す。エミッタ領域1695及びベース領域1704のための硬化した固体ドーパント源層はそれぞれ、頂部六角プリズム・リッジ上及び裏面ベース裏面の充填したトレンチ(トラフ)内の暗いセグメントとして示される。
図151Aは、硬化したn型及びp型のドーパント層が除去された後であって、熱拡散プロセス前のY−Y断面図1710を示す。図151Bは、表面パッシベーション並びに反射防止コーティング(熱SiO2及び/又はPVD若しくはPECVD SiNx若しくはAlNx ARC)誘電体層1722の形成後のY−Y断面図1720を示す。Le 1724及び硬化したボロン・ドープ・ガラス1726に留意のこと。図152Aは、ファイア・スルー及び/又は選択的めっきによるエミッタ1732及びベース1734接点金属(銀、アルミニウム、銅など)の形成後のY−Y断面図1730を示す。図152Bは、分離した高反射性裏面鏡面又は拡散ミラー1532(例えば、太陽電池モジュール・アセンブリ内のPCB上のベース相互接続面上の銀若しくはアルミニウム・コーティング。ミラーは図示されるように裏面ベース接点に接触してもよい)を追加した後のY−Y断面図1740を示す。
図153は、統合/取付けした高反射性の薄い裏面鏡面又は拡散ミラー(例えば、図示されるような裏面基層裏面上にPVD若しくはめっきによって堆積させた銀若しくはアルミニウムの薄層1752。拡散ミラーの場合、裏面基層裏面上の誘電体層は、ミラー金属堆積前に、プラズマ処理若しくはイオン衝撃などの表面粗面化プロセスによって粗面化される)を追加した後のY−Y断面図1750を示す。或いは、基層は、TFSC基板がそこから離型される予めテクスチャリングしたテンプレートによって、既にテクスチャリングされていてもよい。
図154は、図153(多数のプリズム単電池を示す)のTFSCのY−Y断面図1760を示す。TFSCは、銀又はアルミニウムで作られた統合(取付け)高反射性裏面ミラー1752を含み、それは、裏面基層の裏面上に形成された裏面パッシベーション酸化物(及びARC)層(1つ若しくは複数)上に堆積されてもよい(例えば、PVD又はめっき又は蒸着、或いはローラー若しくは噴霧コーティングなどの別のコーティング技術、及びその後の硬化による)。裏面ミラー1752は、また、裏面基層上の自己整合性六角形ベース接点1762(例えば、銀及び/若しくはアルミニウム及び/若しくは銅、又は他の金属)に電気的に接続するベース相互接続面である。裏面ミラーは、平滑な又は粗面化した(それぞれ、鏡面ミラー若しくは拡散ミラーの場合)裏面ベース誘電体層表面上に堆積されてもよい。やはり、基層は、TFSC基板がそこから離型される予めテクスチャリングしたテンプレートによって、既にテクスチャリングされていてもよい。
図155は、多数のプリズム単電池が示される、図153及び154のTFSCのY−Y断面図1770を示す。TFSCは、裏面基層の裏面の下に置かれる、銀又はアルミニウム(ミラー・コーティング)で作られた分離した拡散高反射性裏面ミラー1542を含む。この図面は、裏面基層の裏面の下に間隔S 1534で置かれたモジュール・アセンブリ相互接続面を示し、Sは、0(即ち、相互接続面が裏面基層裏面と接触する)から約H(Hは六角プリズム単電池の高さであり、100〜500ミクロンの範囲内であってもよい)までの範囲内であってもよい。後者の構造では、裏面ミラーはベース接点金属に電気的に接続されない。統合ミラーがない場合、適切なコーティング(一実施例では、銀)を有する相互接続面は分離した裏面ミラーとして役立ってもよい。
図156は、多数のプリズム単電池が示される、図152AのTFSCの概略Y−Y断面図1780を示す。TFSCは、裏面基層の裏面の下に置かれる、銀又はアルミニウム(ミラー・コーティング)で作られた分離した拡散高反射性裏面ミラー1782を含む。この図面は、裏面基層の裏面の下に間隔Sで置かれたミラーを示し、Sは、0(即ち、ミラーが裏面基層裏面と接触する)から約H(Hは六角プリズム単電池の高さであり、100〜500ミクロンの範囲内であってもよい)までの範囲内であってもよい。この構造では、裏面ミラーはベース接点金属に電気的に接続される。したがって、ここに示される裏面ミラーは、ベース相互接続面としても役立つ。
本開示の六角プリズム3−D TFSCの主な利点の1つは、エミッタ及びベース接点金属化の無視できるシャドーイング(光学反射損(optical reflectance loss))効果である。本質的に、ベース六角形接点金属からのあらゆる反射は、六角プリズム・シリコン吸収体によって受け取られてもよく、光生成電流に寄与することがある。また、エミッタ接点金属化前の頂部六角形リッジの丸み付けと併せた頂部エミッタ側上の薄いプリズム側壁と、エミッタ接点金属化の単位折畳み構造とを組み合わせて、太陽光反射の大半が、プリズム・キャビティ側壁及び/又は六角プリズム・キャビティ基層(裏面基層を有する電池の場合は裏面シリコン基層、また、裏面基層を有するものと有さないものの六角プリズム電池設計すべての場合は裏面ミラー)内に再び向けられることを確保してもよい。反射性エミッタ接点の頂部上に入射する太陽光が、六角プリズム電池キャビティ/アパーチャから逃げる割合はわずかである。これは、ガラスなしモジュールの組立ての間に、機械的保護の追加層及びARC層で電池をコーティングすることによって更に最小限に抑えることができる。一例として、図157は、六角プリズム単電池の反射性エミッタ接点上に入射する太陽光線1792の光線追跡の概略図1790を示す。ここに示されるように、折り畳まれたエミッタ接点上に入射する太陽光線(入射光線R1 1794、R2 1796、R3 1798、R4 1800、R5 1802を含む)の大半は、反射して、プリズム単電池キャビティ1806内及び/又は裏面ミラー1810(若しくは、裏面基層を有する電池の場合は裏面基層)上に戻り(反射光線R1 1795、R2 1797、R3 1799、R4 1801、R5 1803として示され、R1 1795は単独の例外である)、最終的には、TFSC発電に寄与する(六角プリズム頂部リッジ上の折り畳まれたエミッタ接点金属設計による)。プリズム側壁及び頂部上のエミッタ接点金属は、エミッタ接点金属によるあらゆるシャドーイング損失を最小限に抑えるため、理想的には先細状にされてもよい。更に、最終の太陽電池モジュール組立ての間に電池の上に形成される保護透明コーティング層(例えば、電池の上への液体噴霧及び硬化によって形成される適切なコーティング層)は、頂部エミッタ接点金属と関連する反射損を更に低減してもよい。エミッタ接点金属の頂部上に入射する光線を光学的に導波することで、エミッタ接点金属の頂部からの入射光線は、六角プリズム単電池キャビティ1806内に再び向けられる。
図158は、従来技術と比べた、本開示のキャリア収集の利点を要約する。図159は、従来技術と比べた、本開示の光子吸収の利点を要約する。1つの光線の追跡が、本開示の電池がE≧1.1eVの太陽光光子の大部分を閉じ込め吸収することを示すことに留意されたい。
図160は、光線追跡を計算する目的で、六角プリズム単電池上に直角の入射角で入射する10本の光線1792を示す。図161は、光線追跡を計算する目的で、45度の入射角の10本の光線1792を示す。図162は、光線追跡を計算する目的で、垂直な入射角の3本の光線1792を示す。図163は、光線追跡を計算する目的で、45度の入射角の3本の光線1792を示す。
図164は、本開示の太陽電池のいくつかの実施例について、短絡電流密度と入射角との関係の概略グラフを示す。図164は、また、超効率的な光閉じ込めを示す、基層を有する六角プリズム単電池についての光線追跡の結果を示す。図165は、STC電池効率及び短絡電流と単電池プリズム高さとの関係の両方を示す、本開示の単一アパーチャ六角プリズム電池設計についての基本的な光線追跡モデリングの結果の概略グラフを示す。本発明の電池設計の超高効率(STC効率よりも25%超)の能力はモデリングによって確認されていることに留意されたい。図166は、最大光電流を入射角に対してプロットした、本発明の(基層を有する)単一アパーチャ六角プリズム電池設計における光線追跡モデリングの結果の概略グラフを示す。この図面は、プリズム側壁内の光閉じ込めを改善した結果として、エミッタ・ラップ・アラウンド金属化が光生成電流密度を実際に増加させることを示す。
本開示の様々な実施例の記載全体にわたって、六角プリズム3−D TFSC基板は、再使用可能なテンプレート上に半導体層を堆積する(例えば、エピタキシャル・シリコン成長)間にin−situでドーピングされてもよいことを記述してきた。六角プリズム3−D TFSC基板ベース・ドーピングは均一であっても段階的であってもよい。六角プリズム3−D TFSC基板ドーピングの最適に段階的にした場合、基板は、段階的な基板ドーピングによる内部電界を提供してもよく、それが、現場支援キャリア・ドリフト成分による光生成キャリア収集を容易にするか、又はそれを助けてもよい。ドーパント濃度の段階付けは、直線的に、対数的に、又は別の適切なスケーリング方法で行われてもよい。一例として、図167は、代表的な段階的ベース・ドーピング・プロファイルを示す、本開示の六角プリズム3−D TFSCにおける選択エミッタ・リン及び3−D基板ボロンのドーピング・プロファイル(プリズム側壁から側壁までのドーピング・プロファイル)のグラフを示す。上述したように、段階的なベース・ドーピング・プロファイルは、光生成キャリア収集効率と、ベースの寄生抵抗(及び結果として生じる抵抗損)の低減とを助け、その結果、電池の短絡電流及び充填率が改善される。この例は、ボロン・ドープ・ベース及びリン・ドープ・エミッタについて示される。裏面基層を有する六角プリズム電池の場合、段階的なベース・ドーピングは、また、ボロン濃度が裏面基層の表面(エミッタ側)上ではより低く、裏面基層の下側面(ベース側)に向かって増加する段階的なボロン・ドーピング・プロファイルを作り出す。これは、望ましい裏面輻射場(BSF)効果を提供し、それが、裏面基層中のキャリア収集効率も改善し、裏面基層中の表面再結合速度を低減する。
六角プリズム3−D TFSCの効率を最大限にするため、電池構造内の電子電流及び正孔電流と関連する抵抗損が最小限に抑えられるように、電池を設計することが重要である。これは、エミッタ及びベース相互接続金属化の抵抗損を無視できるものにする必要性に付加される。ボロン・ドープ・ベース及びn+選択エミッタを仮定すると、六角プリズム電池構造内の抵抗損は、選択エミッタ領域に沿ってプリズム頂部上のエミッタ接点金属に向かって移動する、エミッタが収集した電子(又は、エミッタ接点金属から選択エミッタに向かって移動するエミッタ電流)、並びに、六角プリズムのボロン・ドープ側壁バルクに沿って電池の裏面にあるベース接点金属に向かって移動するベースが収集した正孔(又はベース電流)に支配される(上述したキャリアの極性は、リン・ドープn型ベース及びp+選択エミッタの場合は逆になる)。
図168を参照して、以下の項は、プリズム側壁に沿ったベース電流による六角プリズムTFSC抵抗損の概略的な計算を概説する。これらの計算は、光生成電流がすべてプリズム側壁内にあるものと仮定する(また、光生成電流が裏面基層を有する電池の裏面基層内では無視できるものと仮定する)。結果は、正に裏面基層を有する電池の裏面基層による光生成電流を考慮に入れた後に得られるものに、かなり類似するはずである。また、光生成電流の寄与が、プリズム側壁の高さに沿って均一である(即ち、プリズム側壁の固定された小さな垂直セグメントそれぞれが、光生成電流に等しく寄与する)ものと仮定する。したがって、光生成電流は0から最大六角プリズム単電池電流まで増加するので、ベース抵抗損は、プリズム側壁に沿ってプリズムの裏面から頂部までの差動抵抗損を単に統合することによって見積もることができる。ベース抵抗損が無視できる場合(最大電池発電を200W/m2と仮定して、最大電池電力の0.1%、即ち1/1000)、プリズム側壁ベース・シート抵抗は約300Ω/□未満のはずであると決定される。これによって、最小のベース・ボロン・ドーピング濃度が決まる。実際には、過度のベース・ドーピング濃度の結果として少数キャリア寿命が低下することを防ぐため、シート抵抗は、約300Ω/□であって、それよりも大幅に低くならないように選ばれる。10超〜100マイクロ秒超の範囲内の少数キャリア寿命、又は六角プリズム側壁厚さの数倍程度(例えば、2〜5倍超)の少数キャリア拡散長さLeffは、電池に対する高効率の要件を満たすはずである。
ベース抵抗損を計算するため、すべてのベース電流がプリズム側壁内で生じるものと仮定する。光生成ベース電流は、z=0とz=Hとの間で0からI0まで増加するものと仮定される(ここで、I0はプリズム単電池当たりの光生成電流である)。ベース電流は、z=Hにおいてベース接点金属で(ハニカム・プリズム基層の裏面で)収集される(ハニカム・プリズム基層の裏面で)。単電池当たりのベース抵抗損(Puc)は、次式のように計算される(Rsbはプリズム側壁ベースのシート抵抗。I0=J0 Shb、ここで、J0は太陽電池の最大電力電流密度、Shbはプリズム六角形アパーチャの表面積である)。
単位面積当たりのベース抵抗損(Pbl)は、Pucを六角形アパーチャ面積で割ることによって計算される。
d=100ミクロン、H=300ミクロン、及びJ0=40mA/cm2と仮定する。
Pbl=(√3/12)Rsb(40×10−3×104)2(100×10−6)(300×10−6)
Pbl=6.93×10−4Rsb(単位はW/m2)
Pblは200W/m2よりもはるかに低いと仮定する。例えば、Pbl=(1/1000)200=0.2W/m2と仮定する。
Pbl=0.2=6.93×10−4Rsb→Rsb=288.6Ω/□
したがって、ベース抵抗損を無視できるものにするため、Rsbは300Ω/□未満であるべきである。
選択エミッタ・シート抵抗は、一般的には、約75Ω/□から約150Ω/□までの範囲内である。したがって、選択エミッタ電流と関連する抵抗損は、ベース電流による抵抗損未満であると予想される(ベース・シート抵抗値が上述するように300Ω/□程度の場合)。要約すれば、裏面基層を有するものと有さないもの両方の、本開示の最適な六角プリズム3−D TFSCの場合、ベース及びエミッタ電流成分による全体的な内部(Si内)抵抗損は、電池が、約300Ω/□(以下)のシート抵抗を生じるのに十分なベース・ドーピングを有するとともに、シート抵抗値が150Ω/□未満の選択エミッタを有するプリズム側壁層(また、そのような裏面基層を有する電池の場合は裏面基層)を使用するとき、無視できるもの(即ち、光生成電池電力の約0.1%以下)にすることができると結論付けることができる。当然ながら、これらのシート抵抗値は、内部抵抗損を光生成電池電力の1%をはるかに下回るように維持したまま、更に増加させることができる。
上記で計算した六角プリズム3−D TFSCの最大ベース・シート抵抗値は、最適な(又はほぼ最適な)ベース抵抗及びドーピング濃度を決定するため、六角プリズム側壁を形成するシリコン厚さと併せて使用されてもよい。
ボロン・ドープp型ベースを仮定すると、図169は、ベース抵抗損をTFSC電力の0.1%未満に保つため、2〜30ミクロンの範囲内の六角プリズム3−Dシリコン膜厚の異なる値についての、おおよその所望のベース・ボロン・ドーピング濃度及び電気抵抗値を示す。これらの値は、上記に概説した計算に基づいて得たものである。同じ方法論が、c−Si以外の別の吸収体材料(ポリシリコン、非晶質シリコン、又は非Si半導体材料など)を使用する電池について、電池ドーピングの濃度及びプロファイルを最適化するために適用されてもよい。更に、これらの計算は、均一にドープしたベース領域のおおよその最適なドーピング濃度を決定するために示されるが、それらは、所望のin−situドープした段階的なベース・プロファイルを決定するためのガイドとしても役立ってもよい。
Pblは200W/m2よりもはるかに低いと仮定する。例えば、Pbl=(1/1000)200〜0.2W/m2と仮定する。
Pbl=0.2=6.93×10−4Rsb→Rsb=288.6Ω/□
したがって、ベース抵抗損を無視できるものにするため、Rsbは300Ω/□未満であるべきである。
Rsb≒ρ/W→ρ≒Rsb×W(Wはシリコン厚さ)
Rsb≒300Ω/□の場合、様々なプリズム・シリコン厚さに対する最大のベース抵抗値が図169に示される。dが100ミクロンでHが300ミクロンの六角プリズム基板について結果が示されていることに留意されたい。選択エミッタ・シート抵抗は、100Ω/□〜150Ω/□程度であるように選ばれる。したがって、エミッタ電流抵抗損は、ベース電流抵抗損よりも低く、また、最大電池発電の0.1%よりもはるかに低いことが予想される。
本開示の六角プリズム3−D TFSC基板は、追加の機械的支持のためと、更に、ラップ・スルー又はラップ・アラウンド・エミッタ接点金属化の形成を容易にするため(太陽電池モジュール組立てを容易にするため)との両方に関して、周辺の厚いシリコン・フレームを利用してもよい。図106A及び106Bは、TFSC製作前及び後の、厚いシリコン・フレームを使用する六角プリズム3−D TFSC基板のY−Y断面図を示す(実際には、200mm×200mm基板などの大型基板は数千〜数百万のプリズム単電池を有するので、相対的な基板寸法は縮尺どおりに示されない)。厚いシリコン・フレームは、非常に低コストのシリコン材料(冶金等級又は再生シリコン・ウェハなど)から別個に作られてもよい。図170は、厚いシリコン・フレーム、シリコン・フレーム・スライバ、及び、非常に低コストの円形(例えば、マイクロエレクトロニクスからのシリコンを拒絶する)又は正方形(若しくは長方形)のキャスト・シリコン(若しくは再生Si)基板を生産する代表的な方法の様々な概略図1820を示す。スライバは、冶金等級のキャストSiなどの非常に低コストの結晶又は多重結晶シリコンで作られてもよい。円形1822又は正方形1824のシリコン・ウェハ(例えば、200mm×200mmのキャスト冶金等級シリコン基板)は、レーザー切断などの切断プロセスによって、数百のシリコン・スライバ1826を生産するのに使用されてもよい(4つのスライバが、電子ビーム溶接などの溶接プロセスによって、3−D TFSC基板のための厚いシリコン・フレームを作るのに使用される)。
これらのスライバ1826は、図106A及び106Bに示される基板のための厚いシリコン・フレームを作るのに使用されてもよい。次に、いくつかの周辺スポット/接合部で電子ビーム溶接するか、周辺の厚いシリコン・フレームをテンプレート上に置き、シリコン堆積プロセスによって厚いシリコン・フレームを3−D TFSC基板に継ぎ目なしに取り付けられるようにすることによって、六角プリズム3−D TFSC基板製作のシリコン堆積の間に取り付けるか、或いは、透明な硬化エポキシ樹脂によって、別個に製作された厚いシリコン・フレームが、一実施例では3−D薄膜電池加工の前に、六角プリズム3−D TFSC基板に一体的に取り付けられてもよい。
平面図1832は、厚いシリコン・フレームが3−D TFSC基板に融合されることを示す。シリコン・フレーム厚さ1834は約50〜500ミクロンである。溶接(例えば、電子ビーム溶接)点1836(4つの溶接点)があり、ここで、L 1838は約150〜300ミリメートル、W 1840は約100〜1000ミクロンである。スライバ1826は、また、ラップ・スルー/ラップ・アラウンド・エミッタ金属化接点に役立つように、貫通穴(図1830に示される)を有してもよい。
最先端の従来技術の市販太陽電池及びモジュールにおける、電池レベルの効率からモジュール・レベルの効率への効率低下(電池とモジュールとの間の効率のギャップ)の主な原因は、電池電気接点及び相互接続部による抵抗電力損(ohmic power loss)、電池とモジュールの電気的相互接続部並びにモジュールの電池間の相互接続部(電池を直列で、且つ/又は直列と並列の組合せで接続する)による抵抗電力損、前面電池の合計作用面積とモジュール前面の合計面積との比(電池面積とモジュール面積との比)、並びに、表面ガラス・カバーの反射率(及び透過率)損失である。これらの損失の組合せは、最先端の従来技術の太陽電池モジュールにおいて、少なくとも約4%〜7%の電池からモジュールへの効率低下又はギャップを引き起こすことがある。本開示の太陽電池及びモジュール・アセンブリ設計は、この電池とモジュールとの間の効率のギャップを約1%〜3%未満に大幅に低減することを可能にする。これは、次のものによって遂行される:電池作用面積とモジュール面積の高い比率(99%超)、電池及びモジュールの電気接点/相互接続部による抵抗電力損の大幅な低減(独自の電池とモジュールの接点及び相互接続部設計と、プリント回路基板アセンブリの特徴とにより、1%〜2%を大きく下回るまで)、並びに、ガラスなしモジュール・パッシベーション又はテクスチャリングを施したガラスで覆われたモジュール設計による、表面カバーの光学反射率/透過率損失の大幅な低減(光学反射率/透過率損失は1%未満まで低減される)によって実現される。
次の項では、建物の屋根及びファサード、集中型発電、及び他の用途に適した太陽電池モジュールを作成するための、本開示の様々な実施例を記載する。通常、太陽電池モジュールは、複数の太陽電池を配置し、それらを、頂部ガラス層及びTedlarなどの裏面保護材料層によって保護された太陽電池モジュール・アセンブリ内で直列に接続(直列電気接続)することによって作られる。電池は、DC電圧から昇圧して(太陽電池モジュール電流を電池電流のレベルと同じレベルで維持しながら)、高効率のDC/AC電力変換を容易にするため、直列で接続されてもよい。
図171は、太陽電池モジュール・アセンブリ内における本開示のTFSCの直列接続の代表例の図1850を示す。この例は、直列で(6×4のアレイ状に)接続された24個の正方形の電池1852を示す。直列の電気接続は、直列で接続された隣接した電池間の矢印によって示される。モジュール電力入出力導線1854も示される。実際のモジュール・アセンブリでは、電池の数はより少なくてもより多くてもよく、電池は、直列で、又は直列と並列の組合せで接続されてもよい。上述したように、モジュール・アセンブリ内での電池の直列接続によって、DC/ACインバータのためにDC電圧を昇圧すること(並びに、現場でのモジュール設置を容易にし、モジュール間の電気接続の信頼性を高めるため、太陽電池モジュールのDC電流を制限すること)が可能になる。本開示のプリント回路基板(PCB)に基づくモジュール・アセンブリは、モジュールの形態に組み立てられたあらゆる数の電池及びあらゆる電気接続構成(直列、直列/並列の組合せ、又は並列)に対応する。本開示のTFSC及びモジュールは、様々な用途に対して、面積が1m2未満〜数m2(例えば、10m2)の比較的軽量の太陽電池モジュールを提供してもよい。モジュール・アセンブリ内で直列で接続される電池は、それらの光生成電流(例えば、短絡電流Isc及び/又は最大電力電流Im)に関して適合するようにする分類に基づいて選ばれる。
本開示の太陽電池構造及び組立て方法は、プリント回路基板(PCB)を使用して、六角プリズム3−D TFSCを緊密なアレイ状に組み立て、モジュール・アセンブリ内のPCB基板を使用して電池を(一実施例では、直列に)接続することに基づく。PCB基板は、PCBの頂部上に単一のパターニングした金属(一実施例では、銅)相互接続層を、又はPCB基板の頂部表面及び裏面上に2つのパターニングした銅層を有してもよい。図172は、太陽電池モジュール・アセンブリに使用されるプリント回路基板(PCB)の、表面を銀コーティングした銅のレイアウトの図1860を示す(正方形のアイランドは裏面ミラー(単一アパーチャ電池とともに統合ミラーが使用されない場合、若しくは電池が基層を有さない二重アパーチャ電池である場合)及びベース相互接続の両方として役立ち、周辺の正方形の銅バンドはTFSC周辺フレームの裏面でラップ・アラウンド・エミッタ接点に接続し、PCB表面及び裏面の選択領域を接続する銅充填ビア・プラグは、小円として示される)。この例は、各列6個の電池×4列で配置された24個のTFSCのアレイについて示される(PCBは、TFSCのあらゆる数及び様々な配置で設計されてもよい)。高い導電性及び熱伝導性を提供するため、PCB導体(銅又はアルミニウム)の厚さは約10〜100ミクロン超の範囲内であってもよい。PCBは、動作中のTFSCの周期的温度変化を最小限に抑えるための有効なヒート・シンクとしても役立つ。PCB材料は、軽量且つ高強度の材料(航空宇宙産業で使用されるカーボン複合材料など)、又は比較的薄い可撓性材料などであるように選択されてもよい。大面積で正方形の銀コーティング銅領域1862は、TFSC裏面ベース領域(単一アパーチャ電池の場合は裏面基層の底部、又は二重アパーチャ電池の場合は二重アパーチャ電池の底部リッジ)に接続される。周辺の銀コーティング銅ライン1864は、TFSCエミッタ接点金属化領域に電気的に接続される。
図173は、TFSCの直列接続を示す、太陽電池モジュール・アセンブリに使用されるプリント回路基板(PCB)の裏面の(任意に、銀コーティングされた)銅のレイアウトの平面図1870を示す。PCB裏面は、また、TFSC(図174に示されるような)のシェード保護用の薄膜分流ダイオード(shunt diode)を含んでもよい。銅充填ビア・プラグ(円として示される)は、対応する範囲内でPCB表面及び裏面の金属化パターンを接続する。ここで示される例は、太陽電池パネル上の直列の24個のTFSCを接続するためのものであるが、モジュール上にあらゆる所望の形に配置されたあらゆる数の電池を構成し接続するため、類似のPCB設計方法論が適用されてもよい。このPCBの表面の図が図172に示される。この例は、各列6個の電池×4列で配置された、すべて直列で接続された24個のTFSCのアレイについて示される(PCBは、TFSCのあらゆる数及び様々な配置について設計されてもよい)。高い導電性及び熱伝導性を提供するため、PCB導体(銅又はアルミニウム)の厚さは約10〜100ミクロン超の範囲内であってもよい。PCBは、動作中のTFSCの周期的温度変化を最小限に抑えるための有効なヒート・シンクとしても役立つ。PCB材料は、軽量且つ高強度の材料(航空宇宙産業で使用される適切なカーボン複合材料など)であるように選択されてもよい。図173は、また、電力入力導線1872(最初の電池のp導線)及び電力出力導線1874(最後の電池のn導線)を示す。
図174は、PCB上の銅パターンの裏面図1880を示し、図173に本質的に類似している。この図は、また、PCB裏面パターン上に定置された保護用薄膜分流ダイオードの使用を示す(電池のシャドウ保護のため)。
図175Aは、裏面ミラーに使用される太陽電池モジュール・プリント回路基板(PCB)の表面上にある銀コーティング銅パターン(1つの電池を定置するためのパッド)、並びに、TFSCの1つに対するエミッタ及びベースの相互接続の拡大平面図1890を示す(相対的寸法は縮尺どおりに示されない)。図175Aは、L1 1894及びL2 1904の寸法を示す(一実施例では、150ミリメートル〜200ミリメートル超であり、式中、L2=L1+2(W+S)である)。S 440は約25〜250ミクロン程度であってもよい。周辺の銅導体バンドの幅(W)1902は約50〜500ミクロン程度であってもよい。銅充填ビア・プラグ1898は、円として示される(TFSCを直列に接続するために予め設計した配置で、又は直列/並列などの他のあらゆる所望の配置で、PCB表面及び裏面上の相互接続パターンを接続する。ここに示される代表例は、モジュール開路電圧を昇圧するため、すべての電池を直列で接続するためのものである)。ビア・プラグ1898の直径は、約50〜500ミクロン程度であってもよい(また、W 1902よりも小さくてもよい)。大きな中央の正方形パッドは、裏面電池ミラー(統合裏面ミラーを有さない二重アパーチャ電池又は単一アパーチャ電池の場合)、並びにベース相互接続面(六角プリズム・ベース接点金属化に接続する)の両方として役立つ。中央の正方形(p領域接点)(N)1898にあるビアの数は、数百〜数千程度であってもよい。周辺ライン(M)1900(n領域接点)にあるビアの数は、数十〜数百(更には数千)程度であってもよい。TFSCエミッタ(n)領域を接続する周辺ライン上のビアは三辺に配置される。高い導電性及び熱伝導性を提供するため、PCB導体(銅又はアルミニウム)の厚さは約10〜100ミクロン超の範囲内であってもよい。PCBは、現場動作中のTFSCの周期的温度変化を最小限に抑えるための有効なヒート・シンクとしても役立つ。この図面は、図172のフル・モジュールPCBアレイに示される銅相互接続/ミラー・パッドの1つを示す。
図175Bは、本開示の一対の隣接したTFSCのエミッタ及びベースの電気相互接続に使用される、太陽電池モジュール・プリント回路基板(PCB)の裏面上にある銀コーティング銅相互接続パターンの拡大平面図1910を示す(PCB図の一部分)。図175Bは、アレイ内のTFSC1及び2に対するPCB裏面の銀コーティング銅相互接続パターンを示す。この銅パターンは、モジュール開路電圧を昇圧するためにTFSCを直列で接続することについて示される。図175Bは、L1’1912、周辺エミッタ(n領域)コネクタ・ライン幅W’1914(一実施例では、2〜10ミリメートル)、中央ベース(p領域)コネクタ・プレートと周辺エミッタ(n領域)コネクタ・ラインとの間の間隔S’1916(一実施例では、100ミクロン〜1ミリメートル)の寸法を示す。L1’1912は、図175AのL1よりも約2〜10ミリメートル短いことに留意されたい。これにより、周辺エミッタ(n領域)コネクタ・ライン幅をより大きくし、PCB裏面上の抵抗損を大幅に低減することが可能になる。
上述のPCBアセンブリは、様々なやり方で(フレームを有する若しくは有さない、頂部の強化ガラスを有する若しくは有さないなど)最終的な太陽電池モジュール・アセンブリを作成するのに使用されてもよい。
図176は、実証済みの従来技術の材料(例えば、Tedlar又はポリ塩化ビニル膜)で作られた保護用裏面プレート1922、裏面封入層1924(EVA)、裏面のパターニングした電気相互接続1928及び頂部のパターニングした電気相互接続1930を有する本開示の両面プリント回路基板(PCB)1926、裏面のベース接点とラップ・アラウンド(又はラップ・スルー)エミッタ接点とがPCBの表面上に定置された電池裏面ミラー(適切であれば、例えば、統合裏面ミラーを有する単一アパーチャ電池の場合)及びTFSC1932、頂部封入層(EVA)1934、並びに、透過率が98%超であり、スパッタ若しくは噴霧若しくは液体コーティングした反射防止コーティングを有する、反射防止コーティング(ARC)強化ガラス(一実施例では、テクスチャリングを施した強化ガラス)1936(裏面から頂部まで)を備えた、太陽電池モジュール(太陽電池パネル)構造の断面図1920を示す。このモジュール構造は、継ぎ目なしのモジュールとして、又はフレーム(例えば、アルミニウム製)を有して気密封止したパッケージとして組み立てられてもよい。一実施例では、モジュール・アセンブリは、フレームなしのアセンブリである(更に、材料エネルギー蓄量の低減及びエネルギー回収時間の低減のため)。
図177は、頂部保護ガラス・プレートを有し、本開示のPCBが埋め込まれた太陽電池(PCBを有し、TFSCがPCB上に定置された図176の太陽電池モジュール構造に相当する)を製作するためのプロセス・フロー1940の第1の実施例を示す。この製造フローは、全自動モジュール組立てラインと互換性をもつ。このモジュール組立てフローは、PCB表面上に電池裏面ミラー/ベース相互接点を有する(PCB表面上には銀コーティングされパターニングされた銅がある)両面プリント回路基板(PCB)の使用に基づく。裏面基層及びモジュール組立て前に製作された統合/埋込みした(若しくは取付けした)裏面ミラーを有する六角プリズム3−D TFSCの場合(例えば、裏面基層と、PVD若しくはめっき又はローラー・コーティング/噴霧コーティング及び硬化を使用して裏面基層の裏面上に堆積された薄膜裏面ミラーとを有する六角プリズム電池)、パターニングしたPCB銅層を、高反射率ミラー材料(銀)でコーティングする必要はない。工程1942で、モジュール組立ては、表面及び裏面両方の上が銅箔でコーティングされた両面PCBで始まる。PCB面積は、TFSCの所望の数/レイアウト(例えば、≧1m2であり、各面上の銅箔の厚さは約10〜100ミクロン超)を支持するべきである。工程1944は、PCB相互接続パターニング及び銀フラッシュ・コーティングを伴う(後者は、必要であればPCB裏面ミラーに対して)。PCB表面及び裏面の銅箔は、所望の表面及び裏面相互接続レイアウトにしたがってパターニングされる。銅パターンは、高反射率の銀(及び/又はアルミニウム)の薄層でフラッシュ・コーティングされる。高反射性拡散ミラーが使用されてもよいが、鏡面ミラーも使用されてもよい。工程1946は、自動のTFSC配置及びはんだ付けのための電池の準備を伴う。TFSCの裏面六角形金属化面は、無鉛はんだ又は導電性且つ熱伝導性のエポキシ樹脂ペーストでローラー・コーティング(又は噴霧コーティング若しくは浸漬コーティング)される。裏面の平面のシリコン基層を有さないハニカム・プリズムTFSC基板を使用して製作された電池の場合、裏面金属化六角プリズム・リッジは、六角プリズム単電池の寸法に応じて、約2〜20ミクロンの垂直高さまでコーティングされる。裏面の平面のシリコン基層を有さないハニカム・プリズムTFSC基板を使用して製作された単一アパーチャ電池の場合、六角形ベース相互接続リッジのみがコーティングされる。裏面の平面のシリコン基層及び統合裏面ベース・ミラーを有するハニカム・プリズムTFSC基板を使用して製作された単一アパーチャ電池の場合、コーティングは、所望であれば、裏面ベース・ミラー底部全体を覆ってもよい。工程1948は、自動のTFSC配置及びはんだ付け(又はエポキシ樹脂の硬化)を伴う。TFSCは自動的に選別され、緊密なアレイの形でPCBの表面上に置かれる。各電池の裏面は、銅相互接続がパターニングされた両面PCBの表面上の指定の部位に収まる。TFSC裏面の六角プリズム・ベース相互接続は、熱又は超音波はんだ付けを使用して、PCB表面の銀コーティングを施しパターニングした銅のアイランドにはんだ付けされる。はんだの代わりにエポキシ樹脂を使用する場合、エポキシ樹脂層は熱及び/又はIR/UV硬化を使用して硬化される。保護薄膜分流ダイオードは、PCB裏面上に定置されはんだ付けされる(又はエポキシ樹脂接着される)。任意の工程は、金属領域を高反射率銀の薄層でフラッシュ・コーティングするものである。工程1950は、最終的な太陽電池モジュールの組立て及び積層を伴う。低反射率の強化した(一実施例では、テクスチャリングも施した)頂部ガラス、封入層、電池を定置したPCB、別の封入層、及びTedlar又はポリ塩化ビニルのバック・シートのスタックが準備される。次に、モジュール・スタック・アセンブリは、例えば真空圧積層を使用して、気密封止され実装される。
図178は、太陽電池モジュール構造の別の実施例の断面図1960を示す。図176に示されるような、頂部の封入層(EVA)1934及び反射防止コーティング(ARC)強化ガラス1936の代わりに、単一の表面保護層及び反射防止コーティング層1962がある。表面保護層及び反射防止コーティング(ARC)層1962は、液体噴霧コーティング/硬化、液体ローラー・コーティング/硬化、液浸コーティング/硬化、プラズマ噴霧コーティング、又は別の適切な低温コーティング技術によって形成される。この表面保護コーティング及びARC層1962は、TFSCの3−D構造の結果として、堆積される際にコーティング層として有効にテクスチャリングされる(したがって、別個のテクスチャリング・プロセスは不要である)。これは、コーティング層が、TFSC六角プリズム・キャビティの上のくぼみ(低点)と、六角プリズム・エミッタ・リッジの上のピーク(高点)とを有してもよいという事実による。表面保護層及び反射防止コーティング層1962は、数十〜数百ミクロンの範囲内の組み合わせた厚さを有してもよい。一実施例では、厚さは約30〜300ミクロンであってもよい。反射防止コーティング(ARC)機能を提供することに加えて、積み重ねられた表面保護/ARC層は、実際の屋外での現場動作の際の天候/要素及びフォース・インパクト(例えば、ひょうインパクト)に対して優れた保護を提供する。表面コーティングは、TFSCの3−D構造の結果として有効且つ自動的にテクスチャリングされるので、表面コーティング上に別個のARC層を使用することは任意である。テクスチャリングしたコーティングは、TFSCに対して入射する太陽光強度の非常に高い割合(例えば、95%超)を有効に結合するため、表面コーティング内への有効な光閉じ込めを提供することができる。表面保護層は、また、光学導波機能を提供して、頂部エミッタ接点金属化と関連するあらゆる反射損を排除又は低減することができる。
図179は、コストを削減し重量を低減した(軽量)太陽電池モジュール(図178の太陽電池モジュール構造に相当する)を製作するための、組立てプロセス・フロー1970の代替実施例を概説する。このフローは、全自動モジュール組立てと互換性をもつ。このプロセス・フローは、厚いガラス・プレートを使用しない(したがって、重量、コスト、及び本開示のエネルギー回収時間が更に低減される)、且つ電池の頂部上にEVA封入層を有さない組立てプロセスを示す。モジュール表面(組み立てた電池の表面)は、数十〜数百ミクロン程度の組み合わせた厚さを有する硬質保護ガラス・タイプの層(所望であれば、頂部ARC層も含む)で覆われる。堆積されるとき、この表面保護層は、TFSCの3−D構造の結果として有効にテクスチャリングされる。最上層は、液体コーティング技術(例えば、噴霧コーティング、液浸コーティング、又はローラー・コーティング)と、その次の熱又はUV硬化プロセスとによって形成されてもよい。液体噴霧コーティングされた(又は液浸コーティング若しくはローラー・コーティングされた)保護/AR層の熱(又はUV)硬化は、真空圧熱積層プロセスとともに単一工程として行われてもよい。この実施例により、材料消費が低減され、コストが削減され、且つエネルギー回収時間が低減された軽量モジュール・アセンブリが得られる。工程1972(PCBを提供する)は図177の工程1942に相当し、工程1974(PCBのパターニング及び銀フラッシュ・コーティング)は工程1944に相当し、工程1976(電池準備)は工程1946に相当し、工程1978(自動TFSC配置)は工程1948に相当する。工程1980は、太陽電池モジュール積層を伴う。電池を定置したPCB、封入層、及びバック・シートのスタックが準備される。次に、真空圧積層などの適切な気密封止/実装プロセスが行われる。工程1982は、太陽電池モジュール表面保護コーティング(堆積の際に自動的にテクスチャリングされてもよく、TFSCに対する有効な結合のため、有効な光閉じ込めを提供する)層及び任意のARC層の堆積を伴う。太陽電池パネルの表面は、適切なコーティング方法を使用して、保護材料(例えば、ガラス・タイプの透明材料)の薄層及び任意の頂部反射防止コーティング(ARC)層でコーティングされる。このコーティング(約数十〜数百ミクロン)は、液体噴霧コーティング、液体ローラー・コーティング、液浸コーティング、プラズマ噴霧コーティング、又は別の適切な方法を使用して行われてもよい。次に、熱/UV硬化プロセスが行われる。
本開示の六角プリズム3−D TFSC(裏面基層を有するものと有さないものとの、単一アパーチャ及び二重アパーチャ電池の両方)は、本質的に二面である。本開示の六角プリズム3−D TFSC(特に、裏面基層を有さない六角プリズム電池)は、透光率が均一に制御された建物のファサード用途向けの美観的に魅力のある太陽電池ガラス・モジュールに独自に適している。本開示の六角プリズム3−D TFSC(裏面基層を有さず、且つ裏面ミラーを有さない設計)は、電池全体を通して非常に均一な部分的日光透過率を提供する。日光透過率の平均レベルは、プリズム単電池のアスペクト比を調節することによって設定されてもよい(より高いプリズムのアスペクト比は、電池全体を通して平均日光透過率を低減する)。
図180は、本開示の六角プリズムTFSCを使用する、建物のファサード(太陽電池ガラス建材)用途向けの太陽電池ガラス・アセンブリの概略断面図2000を示す。これは、本開示の六角プリズムTFSCの半透明の変形例(主に、裏面基層を有さず、裏面ミラーを有さない二重アパーチャ電池)が、建物のファサード用途向けの部分的に透明な太陽電池ガラス・モジュールに使用される、本開示の太陽電池モジュール・アセンブリの一実施例である。この例は、二重窓ガラスのアルゴン充填(ガス充填)した低Eガラス・アセンブリ内に定置された、半透明六角プリズム電池2002(入射太陽光/昼光の一部が電池を通過できるようにするため、電池を表面若しくは屋外から電池裏面を通して通過するある程度の太陽光又は拡散昼光透明度を提供するように、裏面基層を有さず、裏面ミラーを有さない変形例)を示す。本開示の部分的に透明なTFSCは、太陽電池ガラス中の電池を電気的に直列に接続するため、光学的に透明な(又は半透明の)パターニングした電池相互接続層2006でコーティングされた、下側ガラス・プレート2004上に緊密に置かれる(ガラス・プレートは建物内部に向いている)。パターニングした電池相互接続層2006は、酸化インジウム・スズ(ITO)などの透明な導電性酸化物(TCO)、銀の薄い半透明層、又はそれらの組合せで作られてもよい。ここに示される頂部ガラス・プレート2008は、ファサード側の屋外に面してもよく、下側ガラス・プレート2004(その内表面上に形成された、パターニングした透明/半透明相互接続2006を有するもの)は建物の屋内に面してもよい。ガラス・プレート2004及び2008の間に封止したアルゴン充填空間2010がある。更に、封止/支援窓枠2012が示される。この設計により、二重窓ガラス太陽電池ガラス・モジュールを通る非常に均一なレベルの部分的な透光率が可能になり、したがって、太陽電池ガラス建材用途に対して美観的に魅力のある太陽電池ガラス設計が提供される。部分透明度のレベルは、単電池六角アパーチャのサイズ及び単電池のアスペクト比H/dなど、六角プリズム電池の幾何学的パラメータによって設定されてもよい。部分的な透光率のレベルは、単電池のアスペクト比H/dを低減することによって、且つ/又は単電池アパーチャの対角寸法dを増加することによって増加してもよい(図110及び168を参照)。反対に、部分的な透光率のレベルは、単電池のアスペクト比H/dを増加させることによって、且つ/又は単電池アパーチャの対角寸法dを減少させることによって低下してもよい。更に、取り付けた電池を保持するガラス・プレート上に形成されたパターニングした電池相互接続の一部として、部分的に透明な裏面ミラー層(一実施例では、拡散部分裏面ミラーを形成するようにガラス・プレート上に形成した薄い銀層)を使用することが可能である。部分的に反射性/部分的に透明の裏面ミラーは、有効電池変換効率を増加させるとともに、太陽電池ガラス・アセンブリを通る部分的な透光率を低減する。
図181は、建物のファサード用途向けの図180に示される太陽電池ガラス・モジュール・アセンブリの一部の拡大代替図である別の図2020を示す。この図面は、六角プリズム電池を有する太陽電池ガラスの一部分の拡大図を有する(したがって、六角プリズム電池及び太陽電池ガラスの相対的寸法は縮尺どおりには示されない)。図181は、表面TFSC六角形エミッタ相互接続2022及び自己整合性裏面六角形ベース接点2024を示す。頂部ガラス・プレート2008と底部ガラス・プレート2004との間の距離2026は、1〜12ミリメートルであってもよい。六角プリズム電池のパラメータは、電池を通る光透過の所望のレベル(例えば、約10%〜90%)が可能になるように設計されてもよい。平均透光率のレベルは、TFSCのアスペクト比によって制御することができる。
図182は、図180の下側ガラス・プレート2004などのガラス・プレート2042上に形成された、太陽電池ガラス・アセンブリ内に直列で置かれたハニカム・プリズムTFSCを接続するのに使用される、代表的なパターニングした半透明又は透明の導電層2006(酸化インジウム・スズ(ITO)層を含む透明な導電性酸化物(TCO)、若しくはそれらの組合せ。銀の極薄半透明層などの適切な材料で作られた部分的に透明な電池裏面ミラーも含んでもよい)の図2040を示す。この例は、太陽電池ガラス・モジュール・アセンブリ内における6×4=24個のTFSCの直列接続を示す。当然ながら、太陽電池ガラス・アセンブリ内であらゆる数のTFSCを直列で、又は直列/並列構成の組合せで接続するため、同様のパターニング方法論が使用されてもよい。太陽電池ガラス・モジュール・アセンブリ内のすべての電池の直列接続は、好ましい電気接続方法である(太陽電池ガラス・モジュール電流をTFSC電流レベルで維持しながら、太陽電池ガラス出力電圧を昇圧するため)。このパターンは、また、太陽電池モジュール(太陽電池ガラス)アセンブリの出力電気導線2044を示す。太陽電池ガラス電力導線2044は、隣接した太陽電池ガラス・モジュールに電気的に接続するための接続箱を介して、太陽電池ガラス・フレーム・アセンブリを通して供給されてもよい。パターニングしたIRミラー及び電池相互接続2046は、透明光で確認できる。堆積した薄膜層(又は複数層構造)のパターンは、スパッタリング及び/又はめっきによって形成される。アイランドとラインとの間に示される透明な空間は、一般的には、示されるものよりも小さいことに留意されたい(図面は縮尺どおりではない)。
図183は、太陽電池ガラス用途向けのモジュール組立てプロセス・フロー2050の代替実施例を示す。この実施例は、建物のファサード用途向けの半透明太陽電池ガラス・モジュール(図180、181、及び182の太陽電池モジュール構造に相当する)の製作を概説する。この太陽電池ガラス・モジュールの組立てフローは、全自動太陽電池ガラス・モジュール組立てと互換性をもつ。このフローは、二重窓ガラスの低Eガラス構造を使用する組立てプロセスを示す(他のガラス構造は同様に使用されてもよい)。この実施例により、材料消費が低減され、コストが削減され、且つモジュール・エネルギー回収時間が低減された軽量太陽電池ガラス・モジュール・アセンブリが得られる。工程2052で、太陽電池ガラス製造は、建物のファサード向けの低Eガラス建材アセンブリの屋内側として役立ってもよい第1のガラス・プレートから始まる。ガラス面積は、用途に応じて1m2未満〜数m2の範囲内であってもよい。工程2054は、第1のガラス・プレート上に(半)透明電池相互接続パターンを形成することを伴う。ガラス・プレートは洗浄され、光学的に透明又は半透明の導電層のパターニングした層が堆積されて、電池電気接続面として役立つ。パターニングした相互接続層は、酸化インジウム・スズ(ITO)などの透明な導電性酸化物(TCO)、銀の薄い半透明層、又はそれらの組合せで作られてもよい。パターニングした層は、シャドウ・マスクを介する物理蒸着(PVD)又は別の適切な技術によって形成されてもよい。工程2056は、自動TFSC配置及び取付けのための電池の準備を伴う。TFSCの裏面六角形金属化面は、無鉛はんだ又は導電性且つ熱伝導性のエポキシ樹脂ペースト/液体でローラー・コーティングされる。裏面の平面のシリコン基層を有さないハニカム・プリズムTFSC基板を使用して製作された電池の場合、裏面金属化六角プリズム・リッジは、六角プリズム単電池及びベース金属接点の被覆寸法に応じて、約1〜20ミクロンの垂直高さまでコーティングされる。このプロセスは、電池の配置及び取付けに備えて、ベース六角形アレイ相互接続及びエミッタ・ラップ・アラウンド/ラップ・スルー相互接続をコーティングする。工程2058は、自動のTFSC配置及びはんだ付け(又はエポキシ樹脂の硬化)を伴う。TFSCは自動的に選別され、パターニングした(半)透明相互接続を有するガラス・プレート表面上に緊密なアレイの形で置かれる。ハニカム・プリズム電池の裏面ベース側はガラス・プレート上に置かれる。TFSC裏面の六角プリズム・ベース相互接続は、熱又は超音波はんだ付けを使用して、パターニングした電池相互接続層にはんだ付け(取付け)される。はんだの代わりにエポキシ樹脂を使用する場合、エポキシ樹脂は熱又はUV硬化を使用して硬化される。工程2060は、自動の太陽電池ガラス/モジュール組立てを伴う。一実施例では、太陽電池ガラス・モジュール・アセンブリは、電池が取り付けられたガラス・プレートを太陽電池ガラス・フレーム(例えば、周辺封止を有するアルミニウム・フレームなどの金属フレーム)上に定置し、並びに、電池が、金属フレームによって封止された2つのガラス・プレート間に形成されたアルゴン充填キャビティ内に閉じ込められるようにして、ガラス・プレート(一実施例では、ARコーティング(ARC)層を有する)を、他のガラス・プレートと平行にそこから間隔を空けて(例えば、約1〜30ミリメートル)太陽電池ガラス・フレームに取り付けることによって、大気圧アルゴンで充填した自動組立て雰囲気内で準備される。これは、電池がアルゴン充填キャビティ内に閉じ込められ保護された、低E太陽電池ガラス・アセンブリを形成する。太陽電池ガラス・モジュール・フレームは、また、パターニングした相互接続からの導線に取り付けられる導線貫通接続を提供する。モジュール・フレーム周辺封止は、アルゴン充填キャビティを維持し、ガス漏れを防ぐ。
TFSC及びモジュール相互接続における1つの重要な考慮点は、TFSC及び太陽電池モジュール・アセンブリ内の電気的相互接続と関連する合計電力損失である。本開示の六角プリズム3−D c−Si TFSC及びPCBに基づいたモジュール設計はこの課題に有効に対処し、結果として、電池及びモジュール内における相互接続の抵抗損は非常に低くなる。この特徴(PCBに基づく太陽電池モジュール・アセンブリ上にTFSCを非常に効率的に密集させることと併せて)は、本開示の技術におけるTFSCと太陽電池モジュール・アセンブリとの間の効率のギャップを大幅に狭める。
次の項は、本開示の六角プリズム3−D TFSC内のエミッタ接点金属化抵抗損の基本的な計算に関する。エミッタ接点金属化の抵抗損の計算は、六角形ベース接点金属化にも適用可能である。しかし、本開示のいくつかの実施例は、六角プリズム3−D TFSCをパターニングしたプリント回路基板(PCB)上に定置するので、ベース接点金属化は、平面のフォーマットで非常に導電性の高い銅パッドに接続され、これによって、ベース相互接続抵抗損が大幅に低減される(エミッタ相互接続抵抗損に比べて)。したがって、本開示の実際的な実施例では、相互接続抵抗損はエミッタ接点金属化によって支配される。
図184は、本開示の電池設計実施例に基づく単電池の六角プリズム・アレイを有する円形基板を仮定して、TFSC相互接続抵抗損のおおよその解析計算との参照に使用されてもよい。電池相互接続抵抗損全体は、頂部エミッタ接点金属化に支配されるので、六角形エミッタ接点金属化による抵抗電力損は、最大電力における電池電流とエミッタ接点金属の垂直高さ被覆面積との比L/d(プリズム側壁上のエミッタ接点金属被覆面積の高さとプリズム単電池の長い六角形対角寸法との比)の関数として計算される。ここに示される解析計算は、以下の図面(図185〜190)に示されるプロットを作るために使用された。円形基板について行われた計算及び得られた傾向は、正方形のTFSC基板にもおおよそ適用可能である。
以下の計算について、I0は、ピーク電力における合計の電池電流、Rthmは、頂部六角形被覆エミッタ接点金属のシート抵抗、Cは、垂直高さLの六角形エミッタ接点金属の有効平坦面被覆面積、Reff=Rthm/C(式中、Reffは、頂部接点金属の有効平坦面シート抵抗)、A=(πa2)/4、及び、J0=(4I0)/(πa2)である。
最大電池電力における相互接続抵抗損は、次式のとおりである。
P1≒(Reff I0 2)/(8π)
C=[(8√3)/](L/d)
Reff=(√3/8)(d/L)Rthm
P1≒(Rthm I0 2)[√3/(64π)](d/L)≒8.62×10−3(RthmI0 2)(d/L)
図185〜190は、エミッタ接点金属シート抵抗(Rthm)の様々な値についての、計算した六角プリズム3−D TFSC相互接続(支配的なエミッタ接点金属化による)抵抗損と、L/d(プリズム側壁上のエミッタ接点金属被覆面積の垂直被覆高さと、六角プリズム単電池の六角形アパーチャの長い対角寸法との比)との関係のプロットを示す。電池効率を20%と仮定すると、本開示の実施例の1つに基づく200mm×200mmの正方形の電池は、約8Wの光生成電力(AM1.5)及び約12Aの電池電流を生成する。したがって、最大エミッタ接点金属化抵抗損を、約8Wのピーク光生成電力の約1%に制限するため、抵抗電力損は0.08Wに制限されるべきである。
図185は、エミッタ接点金属シート抵抗Rthm=0.002Ω/□の場合(銀バルク抵抗を約1.6μΩ/□と仮定、これは、エミッタ接点金属化層として使用される厚さ8ミクロンの銀層に相当する)の、最大電池電力(200W/m2)における相互接続(エミッタ接点金属化)抵抗損と、エミッタ接点金属被覆高さ(プリズム単電池側壁上のエミッタ接点金属の被覆高さ)と六角形アパーチャ対角寸法(L/d)の比との関係を示す。この場合、0.03超のL/dは、1%未満の相互接続抵抗損(電力損は0.08W未満)の要件を満たしてもよい。したがって、d=150ミクロンの場合、L≧4.5ミクロンは無視できる(<1%)相互接続電力損の要件を満たしてもよい。同様に、d=300ミクロンの場合、L≧9ミクロンは1%未満の相互接続損失要件を満たしてもよい。
図186は、エミッタ接点金属シート抵抗Rthm=0.005Ω/□の場合(銀バルク抵抗を約1.6μΩ/□と仮定、これは、エミッタ接点金属化層として使用される厚さ3.2ミクロンの銀層に相当する)の、最大電池電力(200W/m2)における相互接続(エミッタ接点金属化)抵抗損と、エミッタ接点金属垂直被覆高さ(プリズム単電池側壁上のエミッタ接点金属の被覆高さ)と六角形アパーチャ対角寸法(L/d)の比との関係を示す。この場合、0.07超のL/dは、1%未満の相互接続抵抗損(電力損は0.08W)の要件を満たしてもよい。したがって、d=150ミクロンの場合、L≧10.5ミクロンは無視できる(<1%)相互接続電力損の要件を満たしてもよい。同様に、d=300ミクロンの場合、L≧21ミクロンは1%未満の相互接続損失要件を満たしてもよい。
図187は、エミッタ接点金属シート抵抗Rthm=0.0075Ω/□の場合(銀バルク抵抗を約1.6μΩ/□と仮定、これは、エミッタ接点金属化層として使用される厚さ2.1ミクロンの銀層に相当する)の、最大電池電力(200W/m2)における相互接続(エミッタ接点金属化)抵抗損と、エミッタ接点金属被覆高さ(プリズム単電池側壁上のエミッタ接点金属の被覆高さ)と六角形アパーチャ対角寸法(L/d)の比との関係を示す。この場合、0.12超のL/dは、1%未満の相互接続抵抗損(電力損は0.08W)の要件を満たしてもよい。したがって、d=150ミクロンの場合、L≧18ミクロンは無視できる(<1%)相互接続電力損の要件を満たしてもよい。同様に、d=300ミクロンの場合、L≧36ミクロンは1%未満の相互接続損失要件を満たしてもよい。相互接続抵抗損の限界が、光生成電力の約2%まで上昇した場合(即ち、0.02×8=0.16W)、L/d>0.06は、2%未満の相互接続抵抗損(電力損は0.16W)の要件を満たしてもよい。したがって、d=150ミクロンの場合、L≧9ミクロンはこの修正した相互接続電力損の要件を満たしてもよい。同様に、d=300ミクロンの場合、L≧18ミクロンは2%未満の相互接続損失要件を満たしてもよい。
図188は、Rthm=0.010Ω/□の場合(エミッタ接点金属化層として使用される厚さ1.6ミクロンの銀層に相当する)の、最大電池電力(200W/m2)におけるエミッタ接点金属抵抗損と、エミッタ接点金属被覆高さ(プリズム単電池側壁上のエミッタ接点金属の被覆高さ)と六角形アパーチャ対角寸法(L/d)の比との関係を示す。
図189は、Rthm=0.015Ω/□の場合(エミッタ接点金属化層として使用される厚さ1.07ミクロンの銀層に相当する)の、最大電池電力(200W/m2)におけるエミッタ接点金属抵抗損と、エミッタ接点金属被覆高さ(プリズム単電池側壁上のエミッタ接点金属の被覆高さ)と六角形アパーチャ対角寸法(L/d)の比との関係を示す。
図190は、Rthm=0.020Ω/□の場合(エミッタ接点金属化層として使用される厚さ0.8ミクロンの銀層に相当する)の、最大電池電力(200W/m2)におけるエミッタ接点金属抵抗損と、エミッタ接点金属被覆高さ(プリズム単電池側壁上のエミッタ接点金属の被覆高さ)と六角形アパーチャ対角寸法(L/d)の比との関係を示す。
図185〜190に示されるように、相互接続抵抗損を予め指定した閾値未満(例えば、1%未満)で維持するため、エミッタ接点金属(例えば、銀)シート抵抗が増加する(又は、エミッタ接点金属厚さが低減される)につれて、プリズム側壁上のエミッタ接点金属の垂直被覆は増加されるべきである(六角プリズム単電池アパーチャ直径の一部分として)。実際には、所望のエミッタ接点金属化は、約3〜12ミクロン程度の厚さと、5〜20ミクロン程度の垂直被覆高さとを有する銀を含んでもよい。
要約すると、開示される主題は、3−D TFSC基板形成のためのテンプレートを提供する。テンプレートは半導体基板を含み、半導体基板は、複数のポスト及び前記複数のポスト間の複数のトレンチを備える。テンプレートは、各テンプレートの再使用繰返しの間に実質的に再調整する必要なく、テンプレートの再使用を複数回繰り返すことにより、三次元TFSC基板形成のための環境として使用されてもよい。三次元TFSC基板は、犠牲層を形成する工程、半導体層を堆積する工程、前記犠牲層を選択的にエッチングする工程、及び前記半導体層を離型する工程によって形成されてもよい。三次元TFSC基板は、三次元薄膜太陽電池を製作するために使用されてもよい。
好ましい実施例の上述の記載は、請求する主題を当業者が作成又は使用できるようにするために提供される。これらの実施例に対する様々な修正は当業者には容易に明白になり得るものであり、本明細書に規定される一般的原理は、革新的な能力を使用することなく他の実施例に適用することができる。したがって、請求される主題は、本明細書に示される実施例に限定されるものではなく、本明細書に開示される原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲と合致するものとする。