JP5528601B2 - 印刷装置、印刷装置の制御方法及びプログラム - Google Patents
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Description
本発明は、印刷装置、印刷装置の制御方法及びプログラムに関する。
印刷装置においては、用紙に印刷処理が正常に実行されるかを確認するためにテストページを印刷処理することがある。また、カラー印刷処理が実行可能な印刷処理にあっては、印刷装置の色再現性を確認するためにキャリブレーション計測ページを印刷処理することがある(例えば、特許文献1参照。)。キャリブレーション計測ページが印刷処理された用紙を計測装置にて計測し、その計測結果に基づいて印刷装置を調整することで印刷装置の色再現性を望ましいものにすることができる。
ところが、テストページやキャリブレーション計測ページを印刷処理する際には、各ページに望ましい特性の用紙を用いる必要がある。例えば、キャリブレーション計測ページを印刷処理する際には普通紙を用いるのが望ましく、厚紙等の単位面積あたりの重量が大きい用紙を用いるのは望ましくない。なぜなら、キャリブレーション計測ページを厚紙にて印刷処理してしまうと、厚紙を印刷処理するのに適した色再現性となるように印刷装置が調整されてしまうからである。その場合、印刷処理で使用される頻度の高い普通紙を印刷処理する際の色再現性が望ましくないものとなってしまうことがある。
一方、テストページやキャリブレーション計測ページを印刷処理する際に、予め定められた種類の用紙しか使用できないようにすれば印刷処理するのに適しない用紙が用いられることはなくなる。ところが、予め定められた種類の用紙しか使用できないようにすると、その種類の用紙が印刷装置に備えられていない場合に、テストページやキャリブレーション計測ページを印刷処理することができなくなる。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、特定種類の印刷ジョブに基づく印刷処理を実行する際に、その印刷処理で使用可能な用紙の特性値に対応する特性値の用紙を用いて印刷処理を行うことができる印刷装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の印刷装置は、印刷ジョブを入力する入力手段と、用紙を積載する複数の用紙積載手段と、前記用紙積載手段に積載される用紙の特性値を示す第1の特性値情報を前記複数の用紙積載手段の各々について記憶する第1の記憶手段と、テストページの印刷を実行する際に使用可能な用紙の特性値の範囲を示す第2の特性値情報を記憶する第2の記憶手段と、前記入力手段により入力された印刷ジョブにおいてテストページの印刷が指定されている場合に、前記第2の特性値情報が示す特性値の範囲内に含まれる特性値の用紙が積載されている用紙積載手段を、前記第1の記憶手段が記憶している前記第1の特性値情報に基づいて前記複数の用紙積載手段の中から特定する特定手段と、前記入力手段により入力された印刷ジョブにおいてテストページの印刷が指定されている場合に、前記特定手段により特定された用紙積載手段から給紙された用紙を用いてテストページの印刷を実行する印刷手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の印刷装置は、印刷ジョブを入力する入力手段と、用紙を積載する複数の用紙積載手段と、前記用紙積載手段に積載される用紙の特性値を示す第1の特性値情報を前記複数の用紙積載手段の各々について記憶する第1の記憶手段と、キャリブレーション計測ページの印刷を実行する際に使用可能な用紙の特性値の範囲を示す第2の特性値情報を記憶する第2の記憶手段と、前記入力手段により入力された印刷ジョブにおいてキャリブレーション計測ページの印刷が指定されている場合に、前記第2の特性値情報が示す特性値の範囲内に含まれる特性値の用紙が積載されている用紙積載手段を、前記第1の記憶手段が記憶している前記第1の特性値情報に基づいて前記複数の用紙積載手段の中から特定する特定手段と、前記入力手段により入力された印刷ジョブにおいてテキャリブレーション計測ページの印刷が指定されている場合に、前記特定手段により特定された用紙積載手段から給紙された用紙を用いてキャリブレーション計測ページの印刷を実行する印刷手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、特定種類の印刷ジョブに基づく印刷処理を実行する際に、その印刷処理で使用可能な用紙の特性値に対応する特性値の用紙を用いて印刷処理を行うことができる印刷装置及びその制御方法を提供するができる。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<第1実施形態>
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
<製本システムの全体構成>
図1は、本発明の実施形態に対応する製本システム2000の全体構成を示す図である。
図1は、本発明の実施形態に対応する製本システム2000の全体構成を示す図である。
図1において、105は印刷装置であり、画像データに基づいてシートに印刷処理をするとともに、印刷処理されたシートをスタッカ装置104へ搬送する。スタッカ装置104は、印刷装置105から搬送されたシートをスタックトレイ(不図示)に積載する。また、スタッカ装置104は、印刷装置105から搬送されたシートをスタックトレイに積載することなく、くるみ製本装置103へ搬送することもできる。くるみ製本装置103は、印刷装置105からスタッカ装置104を介して搬送される複数のシートSを集積トレイにシート束として積載する。そして、集積トレイに積載されたシート束をカバーシート積載トレイに積載されたカバーシートでくるむことでくるみ製本物を作成する。
なお、くるみ製本装置103は、スタッカ装置104から搬送されたシートSを集積トレイに積載することなく、中綴じ製本装置102へ搬送することもできる。中綴じ製本装置102は、印刷装置105からくるみ製本装置103を介して搬送される複数のシートSからなるシート束S1に対してステイプル処理を実行することで中綴じ製本物を作成する。なお、中綴じ製本装置102にて作成された中綴じ製本物は、断裁装置101に搬送され断裁処理が実行される。また、中綴じ製本装置102は、印刷装置105から搬送されたシート(用紙)を排紙して積載するための排紙積載手段としての排紙トレイ106と107を有する。
<印刷装置の制御構成>
図2は、本発明の実施形態に対応する印刷装置105の制御構成を示すブロック図である。
図2は、本発明の実施形態に対応する印刷装置105の制御構成を示すブロック図である。
図2において201はスキャナ部であり、複数枚の原稿(紙等のシートに画像が印刷されたもの)を光学的に読み取って画像データを生成するとともに、読み取られた画像データに対して画像処理(例えば、シェーディング補正処理)を実行する。そして、スキャナ部201は、画像処理が実行された複数ページの画像データを1つの印刷ジョブとしてハードディスク(HDD)209へ記憶させる。202は外部I/Fであり、印刷装置105にネットワーク232を介して接続された外部装置としてのコンピュータ端末233から複数ページの画像データを含む印刷ジョブを受信する。そして、外部I/F202は、受信した印刷ジョブをハードディスク209へ記憶させる。203はプリンタ部であり、ハードディスク209に記憶された印刷ジョブに基づいて、複数のシート(用紙)に印刷処理を実行する。なお、印刷ジョブは複数ページの画像データから構成されているので、複数の画像データが複数のシートの各々に印刷処理される。204は操作部であり、印刷装置105の操作者による各種の指示を受け付け、受け付けた指示をメモリコントローラ部206へ伝えることで印刷装置105に各種の設定を行うものである。
CPU205は、ROM207から読み込んだプログラムをRAM208へ書き込み、RAM208を用いてプログラムを実行することで印刷装置105を含む製本システム2000の全体を制御する。なお、ROM207には、外部I/F202が外部装置から印刷ジョブとして受信したPDL(Page Description language:ページ記述言語)コードデータを解釈するためのプログラムが記憶されている。さらに、ROM207には、PDLコードデータを解釈した後にプリント部203にて印刷可能なデータを生成するためのプログラムが記憶されている。メモリコントローラ部206は、ROM207、RAM208、及びハードディスク209に対する、各部からのアクセスを制御する。
圧縮伸長部210は、JBIGやJPEG等といった各種圧縮方式によってRAM208、ハードディスク209に記憶されている画像データに圧縮処理を実行することができる。また、圧縮伸長部210は、各種圧縮方式により圧縮処理された画像データを伸長する伸長処理を実行することができる。
回転部231は、ハードディスク209に記憶された画像データをプリンタ部203へ送信して印刷処理を実行させるにあたって、画像データを回転させる必要がある場合に、回転処理を実行するものである。回転部231は、回転処理として、画像データの天地方向を逆転させる180°回転処理や、90°回転処理等の、任意の角度の回転処理を実行することができる。なお、回転部231が実行する回転処理の回転角度の設定等は、CPU205からできるものとする。
オプションI/F230は、CPU205が、印刷装置105に接続されるオプション装置としてのスタッカ装置104、くるみ製本装置103、中綴じ製本装置102及び断裁装置101と通信するためのインターフェースである。スタッカ装置104、くるみ製本装置103、中綴じ製本装置102及び断裁装置101は各々内部の動作を制御するためのCPU(不図示)を有する。そして、印刷装置105のCPU205は、オプションI/F230を介して各オプション装置のCPUを制御するための制御コマンドを送信することにより、スタッカ装置104、くるみ製本装置103、中綴じ製本装置102及び断裁装置101を制御する。
<印刷装置の構成>
次に、印刷装置105の構成について、図3を用いて説明する。
次に、印刷装置105の構成について、図3を用いて説明する。
印刷装置105は、大きく分けてスキャナ部201およびプリンタ部203から構成される。スキャナ部201は、原稿給送ユニット250に積載されたシート束をその積載順に従って先頭(最上部)から順次1枚ずつプラテンガラス211上に給送する。そして原稿給送ユニット250は、スキャナユニット220による読み取り動作が終了した後、排出トレイ219に排出する。スキャナユニット210は、プラテンガラス211上に原稿シートが搬送されると、ランプ212を点灯して光学ユニット213の移動を開始させ、シート状の原稿を下方から照射しながら走査する。原稿からの反射光が複数のミラー214、215、216およびレンズ217を通ってCCDイメージセンサ(以下、CCD)218に導かれ、走査された原稿上の画像はCCD218によって画像データとして読み取られる。CCD218で読み取られた画像データは、所定の画像処理が施された後、ハードディスク209に記憶される。
プリンタ部203は、ハードディスク209から読み出される画像データに対応するレーザ光を、レーザドライバ321によって駆動されるレーザ発光部322から出力する。
レーザ光を照射された感光ドラム323にはレーザ光に応じた静電潜像が形成され、現像器324は静電潜像の部分に現像剤(例えば、トナー)を付着させる。
レーザ光を照射された感光ドラム323にはレーザ光に応じた静電潜像が形成され、現像器324は静電潜像の部分に現像剤(例えば、トナー)を付着させる。
一方、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット311、カセット312、カセット313、カセット314、手差しトレイ315の何れかからシートSを給紙し、搬送路331を経由して転写部325まで搬送する。なお、カセット311、カセット312、カセット313、カセット314、手差しトレイ315は、複数枚の用紙(シート)を積載する用紙積載手段として機能する。ここで、手差しトレイ315には、シートSが載置されたことを検知するシート検知センサ315aが設けられている。転写部325は感光ドラム323に付着している現像剤をシートS上に転写する。現像剤が転写されたシートSは搬送ベルト326によって定着部327に搬送され、定着部327にて加熱される。それによりシートS上の現像剤は、シートSに定着される。現像剤が定着したシートSは、搬送路335、334を経由してスタッカ装置104に搬送される。スタッカ装置104にシートSを搬送するにあたってシートSを反転させてから搬送する場合、CPU205はシートSを搬送路336、338まで導くようプリンタ部203を制御する。そしてその後に、シートSを逆方向に搬送し、搬送路337、334を経由してスタッカ装置104にシートSを搬送する。
次に、図6を参照しつつ、第1の実施形態におけるプリンタ部203の制御構成について説明する。
印刷装置105が備えるプリンタ部203は、メモリコントローラ部206を介してCPU205と相互に通信可能となっている。プリンタ部203のCPU2003は、メモリコントローラ部206から画像データと印刷処理を実行するためのコマンドを受信し、受信した画像データを解析してビットデータに変換するとともに、受信したコマンドの解析を行う。
プリンタ部203は、CPU2003により制御される各種制御部を備えている。各種制御部としては、シートSを搬送するために印刷装置105が備える各種ローラの制御をするためのシート搬送制御部2004、感光ドラム323を所定電位に帯電するために帯電ローラに印加する電圧を制御するための帯電制御部2005がある。また、CPU203がメモリコントローラ部206から受信した画像データに基づいて感光ドラム323の表面を露光するレーザの走査を制御するためのレーザ走査制御部2006を有する。更に、プリンタ部2003は、感光ドラム323の表面に形成された静電潜像を現像すべく現像器324を制御するための現像制御部2007を有する。更に、プリンタ部203は、感光ドラム323上に形成されたトナー像をシートSに転写するよう転写部325に印加する転写電圧を制御するための転写制御部2008を有する。また、プリンタ部203は、トナー像が転写されたシートS上にトナー像を定着させるよう定着部327を構成するローラ対の回転及びローラ対の少なくとも一方が有するヒータへの投入電力を制御するための定着制御部2009を有する。また、プリンタ部203は、印刷部2へシートSを給紙するようカセット311、カセット312、カセット313、カセット314が備えるローラの駆動を制御するための給紙装置制御部2010を備えている。
<操作部の構成>
次に、図4を用いて印刷装置105が備える操作部204の構成について説明する。
次に、図4を用いて印刷装置105が備える操作部204の構成について説明する。
操作部204は、各種ハードキー4−241〜4−246を含むハードキー群4−240を備える。また、操作部204は、液晶表示装置からなるドットマトリックスで構成される液晶表示部4−250を有する。液晶表示部4−250は表面にタッチパネルを備えている。操作部204は、印刷装置105の操作者がキー表示部を押下したことによりキー入力がされたことを検知し、CPU205へキー入力に応じた信号を送信する。そして、CPU205は、ROM207に記憶されたプログラムに基づいて印刷装置105を制御し、受信した信号に応じた動作を実行する。
キー4−243は電源キーで、電源のON/OFFをする為のキーである。キー4−244は節電キーで、節電モードにする/節電モードを解除する為のキーである。スタートキー4−241は、スキャナ部201による原稿上の画像の読み取り動作を開始させる指示等の各種処理をスタートさせる指示を操作者に入力させる為のキーである。ストップキー4−242は、印刷装置105を含む製本システム2000により実行中の動作を中止させる指示を操作者に入力させる為のキーである。
また、キー群4−245は、コピー枚数、ズーム倍率等を入力させる0〜9までのテンキーとその入力をクリアするためのクリアキーを有する。このキー郡4−245で入力されたコピー部数は、液晶表示部4−253に表示される。リセットキー4−246は、液晶表示部4−250やハードキー群4−240を介して操作者により設定された設定条件を初期状態に戻すためのキーである。
液晶表示部4−250は、CPU205からの指示により、製本システム2000の動作状態等を表示する。液晶表示部4−250には、タッチキーも表示される。液晶表示部4−250において、キー4−252は、印刷装置105が印刷処理に用いるシートS(用紙)が積載されたカセットを選択するキーである。CPU205は、このキーが操作者により押下されると、液晶表示部4−250に図5に示す用紙選択画面を表示するよう操作部204を制御する。
図5(a)に示す用紙選択画面のキー群4−271で印刷処理に用いるカセット(カセット311〜315のいずれか)が選択される。そして、CPU205は、閉じるキー4−270が操作者により押下されると、この画面は閉じて図4の画面に戻し、選択されたカセットを表示部4−251に表示させる。
図4のキー4−258、4−262は、濃度調整を行うためのキーである。CPU205は、これらのキーにより調整される濃度を表示部4−263に表示させる。キー4−259は、自動濃度調整機能をON/OFFするためのキーである。キー4−261は写真モード/テキストモード等の設定を行うためのキーである。
キー4−254,キー4−255は、それぞれ等倍,縮小/拡大を設定するためのキーである。キー4−255が押下されると、CPU205は液晶表示部4−250に、図5(b)に示す倍率画面を表示させ、拡大縮小を詳細に設定可能にする。図に示す倍率画面のキー群4−273で倍率が選択され、閉じるキー4−272が操作者により押下されると、CPU205はこの画面は閉じて図4の画面に戻す。そして、CPU205は、設定された倍率を表示部4−251に表示させる。
キー4−257は両面キーで、キー4−257が押下されると、CPU205は液晶表示部4−250に、図5(c)に示す両面印刷設定画面を表示させる。以下、両面印刷の設定に関して図5(c)を参照して説明する。
図5(c)において、キー4−280は、片面にのみ画像が印刷された原稿(以下、片面原稿)を用いてシートの両面に印刷処理するための設定キーである。そして、キー4−281は、両面に画像が印刷された原稿(以下、両面原稿)を用いてシートの両面に印刷処理するための設定キーである。キー4−283は、両面原稿をもちいてシートの片面のみに印刷処理するための設定キーである。また、キー4−284は、ページ連写両面を行うための設定キーである。
キー4−285は、図5(c)の両面印刷設定画面において操作者によりなされた設定を有効にするためのキーである。このキーが押下されると、CPU205は、図5(c)の両面印刷設定画面での設定を有効にし、液晶表示部4−250の表示を図4の画面に戻す。また、キー4−282は、図5(c)において行った設定を取り消すためのキーであり、このキーが押下されると、CPU205は、図5(c)の両面印刷設定画面での設定を無効にし、液晶表示部4−250の表示を図4の画面に戻す。
図4の表示画面上のキー4−256は、印刷装置105が印刷処理した用紙(シート)を製本システム2000における何れの装置に排紙するかをユーザにより入力可能にする為のキーである。
図7は、給紙カセット(カセット311〜315のいずれか)に積載するシートSのサイズを指定するための操作画面である。図7の操作画面は、図5(a)にて給紙カセットのいずれか1つ(カセット311〜315のいずれか)が選択された後に表示される画面である。図7の画面上のキー群701は、図5(a)にて選択されたシートに積載するシートのサイズを操作者により設定させる為のキーである。例えば、操作者により、図7の画面上の「A4」サイズが押下され「次へ」キーが押下されると、CPU205は、液晶表示部4−250に図8に示す操作画面を表示させる。
図8は、給紙トレイに積載される用紙の種類を設定するための操作部204の表示画面を示す図である。
図8において801〜808のいずれかを押下することにより、用紙種類を設定する。
そして、印刷装置105の使用者がキー809を押下することで、用紙の種類が確定し、図5(a)の操作画面に戻る。
そして、印刷装置105の使用者がキー809を押下することで、用紙の種類が確定し、図5(a)の操作画面に戻る。
以上のように図5(a)にて選択されたカセットに積載される用紙について、図7に示す表示画面を介して用紙サイズが設定され、図8に示す表示画面を介して用紙種類が設定される。そして、CPU205は、設定された用紙に付与された用紙IDを各々の給紙トレイに対応付けてHDD209に給紙トレイ情報として記憶させる。給紙トレイ情報の一例を示したものが、図14である。例えば、コンピュータ端末233から印刷ジョブを受信して印刷処理を実行する場合に、給紙トレイ(給紙元)のみを指定した印刷ジョブがコンピュータ端末233にて生成される場合がある。このような場合、印刷ジョブには給紙トレイを特定する情報が含まれているので、CPU205は図14に示される給紙トレイ情報を参照することで、印刷処理で用いる用紙の種類を特定することができる。
次に、HDD209に記憶される用紙情報について説明する。
印刷装置105は、プリンタ部203にて印刷処理を実行するにあたって、各種の制御情報を用いて印刷処理を実行する。ここでいう制御情報とは、定着部327を加熱する際の温度値や、転写部325にて印加する転写電圧値や、用紙をプリンタ部203にて搬送させる際の搬送速度値(印刷速度値)等のプリンタ部203の各部を制御するための情報をいう。印刷装置105は、様々な種類の用紙を用いて印刷処理を実行することが想定されるが、どのような種類の用紙を用いた場合でも一定の印刷結果が得られることが望まれる。そこで、印刷装置105は、用紙情報に制御情報をも含ませておくことで、用紙の種類に応じて転写電圧、印刷速度及び定着温度を適切に制御する。
用紙情報について、本実施形態においては、Type1、Type2及びType3という3つのタイプの用紙情報が存在する。
まず、用紙情報の1種であるType1の用紙情報について説明する。
Type1とは、印刷装置105のHDD209に予め(例えば、製造時)記憶されている用紙情報であり、図9に示すようなテーブルとしてHDD209に記憶されている。
図9のテーブルにおいて、IDとは複数種類のType1の用紙を識別するための情報であり、印刷装置105のCPU205は、このIDにより用紙の種類を判別する。用紙名称とは、用紙に与えられた名称を示すものである。また坪量とは、用紙の1m2辺りの重量を示すものであり、表面性とは用紙の表面の材質を示すものである。なお、用紙の坪量と、用紙の材質は、用紙そのものの特性を示す情報であるので、以降の説明では用紙特性情報と呼ぶ。
図9のテーブルにおいて、IDとは複数種類のType1の用紙を識別するための情報であり、印刷装置105のCPU205は、このIDにより用紙の種類を判別する。用紙名称とは、用紙に与えられた名称を示すものである。また坪量とは、用紙の1m2辺りの重量を示すものであり、表面性とは用紙の表面の材質を示すものである。なお、用紙の坪量と、用紙の材質は、用紙そのものの特性を示す情報であるので、以降の説明では用紙特性情報と呼ぶ。
また、定着温度は定着部327を加熱する際の温度値であり、印刷速度はプリンタ部203にて印刷処理を実行するにあたって用紙を搬送させる際の搬送速度値である。また、転写電圧は、転写部325にて用紙に印加する転写電圧値を示すものである。Type1の用紙情報に含まれる用紙は、印刷装置105の操作部204から印刷処理に用いる用紙として選択することができる。具体的には、Type1の用紙情報に含まれる用紙は、図8の操作画面にて選択できるようになっている。図9の例では、印刷装置105のHDD209にType1の用紙として8種類の用紙が登録されている場合を示したが、8種類に限らず任意の種類をType1として予め登録しておくようにしても良い。
次に、用紙情報の1種であるType3の用紙情報について説明する。
Type3とは、印刷装置105のHDD209に予め(例えば、製造時)記憶されている用紙情報であり、この点ではType1の用紙情報と同じである。しかし、Type3がType1と異なる点は、Type3の用紙情報に含まれる用紙が、印刷装置105の印刷処理に用いる用紙として図8の画面にて選択することができない点である。つまり、Type3の用紙情報に含まれる用紙は、印刷装置105による印刷処理には用いることができず、後述するType2の用紙情報として登録することで、初めて印刷処理に用いることができるようになる。印刷処理に用いる用紙は数千種類のものが市場に存在するが、これら全ての種類の用紙について印刷装置105の印刷処理にて用いることができるようにするのは問題がある。具体的には、図8のような操作画面にて、数千種類の用紙の中から所望の用紙を選択するのは困難である。そこで、印刷装置105は、Type3の用紙の中から印刷装置105の使用者が必要とする種類の用紙だけを印刷処理にて用いることができるようにする。
具体的には、Type3の用紙情報に含まれる用紙を印刷装置105による印刷処理に用いることができるようにする場合、印刷装置105の使用者は、図8の操作画面において、用紙の登録キー810を押下する。CPU205は、用紙の登録キー810が押下されたことに応じて、図12に示す操作画面を操作部204に表示させる。図12の操作画面においては、Type3に含まれる用紙が選択できる。図12に示した例では、Type3の中でIDが0234−0000〜0241−0000に相当する8種類の用紙が選択できるように表示されている。この8種類の用紙を特定する部分(1201〜1208)が押下され、OKキー1209が押下されると、図8において選択できる用紙として新たな用紙がType2の用紙情報として登録される。このような登録が行われることで、印刷装置105が印刷処理に用いることができる用紙が新たに登録(追加)されることとなる。なお、図12の例では8種類のType3に含まれる用紙が選択できるものとしたが、Type3には図10に示す1000種類の用紙が含まれる。従って、図12の画面においては、用紙情報をスクロール表示させることで1000種類の用紙のいずれかが選択できるものとする。
次に、用紙情報の1種であるType2の用紙情報について説明する。
Type2の用紙情報に含まれる用紙とは、Type3に含まれる用紙のうち、図12の画面を用いた登録処理により新たに印刷装置105が印刷処理に使用できるものとなった用紙のことをいう。また、Type1に含まれる用紙を複製して新たにType2の用紙として登録することもできる。複製を行う場合は、図8の操作画面にてType1に含まれる用紙を選択した状態で、複製キー812を押下すればよい。キー812を押下すると、Type1の用紙とは別にType2の用紙として新たな用紙が追加される。Type2の用紙情報の一例を示したものが図11である。なお、Type1から複製したType2の用紙は、Type1の用紙と同じ用紙情報となるが、用紙名称については重複しないように書き換えられる。なお、Type2に含まれる用紙については、図8にて編集キー811を押下することで、用紙の編集をすることが可能である。一例として、図9に示すType1の用紙情報の中からIDが0002−0000の用紙情報をType2の用紙情報として新たに登録(複製)した場合について説明する。この場合、図8のキー802を押下した状態で複製キー812を押下することで新規の用紙情報がType2に登録(複製)される。そして、Type2として登録された用紙を図8の画面にて選択した後に編集キー811を押下すると、図13の操作画面が操作部204に表示される。ここで、印刷装置105の操作者は、変更キー1301を押下してその後に表示される画面(不図示)にて操作部204を用いた文字入力を行うことで、用紙情報のうち用紙名称情報を変更することができる。また、印刷装置105の操作者は、変更キー1302を押下してその後に表示される画面(不図示)にて操作部204を用いた数値入力を行うことで、用紙情報のうち坪量情報を変更することができる。また、印刷装置105の操作者は、変更キー1303を押下してその後に表示される画面(不図示)にて操作部204を用いた選択処理(上質、再生、コートのいずれかの選択処理)を行うことで、用紙情報のうち表面性情報を変更することができる。また、印刷装置105の操作者は、変更キー1304を押下してその後に表示される画面(不図示)にて操作部204を用いた数値入力を行うことで、用紙情報のうち定着温度情報を変更することができる。また、印刷装置105の操作者は、変更キー1305を押下してその後に表示される画面(不図示)にて操作部204を用いた数値入力を行うことで、用紙情報のうち印刷速度情報を変更することができる。また、印刷装置105の操作者は、変更キー1306を押下してその後に表示される画面(不図示)にて操作部204を用いた数値入力を行うことで、用紙情報のうち転写電圧情報を変更することができる。
なお、以上の変更処理は、CPU205が、操作部204に入力された情報に基づいて、HDD209に記憶されたType2の用紙情報を書き換えることにより実行される。
また、以上の変更処理の結果として操作部204には、印刷装置105が印刷処理に用いることができる用紙として、Type1とType2の用紙情報を含むものが表示される。
また、以上の変更処理の結果として操作部204には、印刷装置105が印刷処理に用いることができる用紙として、Type1とType2の用紙情報を含むものが表示される。
<特殊ページを印刷処理する印刷ジョブの実行指示>
図15に、特殊ページの印刷処理の実行を指示する処理について説明する。
図15に、特殊ページの印刷処理の実行を指示する処理について説明する。
図15は、印刷装置105の操作部204に表示される画面を示す図である。
印刷装置105の操作者は、特殊ページの印刷処理を実行する場合は図15の画面を操作部204に表示させる。ここで、特殊ページとは、印刷装置105のハードディスク209に予め(例えば、製造時)記憶されている画像データを示すものである。特殊ページに相当する画像データは、コンピュータ端末233から受信した印刷ジョブに含まれる画像データとは異なる特殊なものである。
図15の例では、特殊ページとしてテストページとキャリブレーション計測ページとが示されている。テストページとは、印刷装置105が設置されたときに印刷処理が正常に行われるかを確認するために印刷処理される画像データのことをいう。図15のボタン1501が印刷装置105の操作者により押されると、ハードディスク209からテストページの画像データが読み出されてプリンタ部203にて印刷処理が実行される。なお、テストページの画像データに基づいて印刷処理された画像の一例を図16に示す。また、キャリブレーション計測ページとは、印刷装置105の色再現性を確認するために印刷処理される画像データのことをいう。印刷装置105は、図3では白黒印刷処理をするものであるとして説明したが、ここではカラー印刷処理が可能であるものとする。カラー印刷処理を行う印刷装置105は、装置の設置された環境の変化(温度、湿度等の変化)によって、シート上に印刷処理される画像の色再現性(画質)が変化してしまうという問題点がある。このような問題点を解決するには、装置の設置された環境に適した定着温度にて定着部327に定着処理させたり、転写部325でトナー像をシートに転写する転写電圧を環境に適した電圧とする必要がある。そこで、印刷装置105は、キャリブレーション計測ページをプリンタ部203にて印刷処理させて、印刷処理されたシートをスキャナ部201にて画像データとして読み取らせる。スキャナ部201にて読み取らせた画像データは、CPU205によって解析され、用紙に印刷処理される画像の色再現性(画質)が環境に適したものとなるよう、プリンタ部203に指示がだされる。そして、図15のボタン1502が印刷装置105の操作者により押されると、ハードディスク209からキャリブレーション計測ページの画像データが読み出されてプリンタ部203にて印刷処理が実行される。
<特殊ページの印刷処理>
次に、特殊ページの印刷処理について、テストページを印刷処理する例を用いて説明する。
次に、特殊ページの印刷処理について、テストページを印刷処理する例を用いて説明する。
図17は、印刷装置105のCPU205が実行する処理を示すフローチャートである。
ステップS1701でCPU205は、印刷ジョブが入力されたか否かを判断し、入力されたと判断した場合にステップS1702に処理を進める。なお、印刷ジョブは、コンピュータ端末233から受信する場合もあれば、図15のボタン1501又は1502が操作者に押されることにより入力される場合もある。コンピュータ端末233から受信する場合、印刷ジョブにはコンピュータ端末223で生成された画像データが含まれている。一方、印刷装置105の操作部204の操作により入力された印刷ジョブには、ハードディスク209に記憶された画像データが含まれている。
ステップS1702で、CPU205は、印刷ジョブが特殊ページを含むものか否かを判断し、特殊ページを含むと判断した場合はステップS1703に処理を進め、特殊ページを含むと判断されなかった場合はステップS1708に処理を進める。CPU205は、図15のボタン1501又は1502が操作者に押されることにより印刷ジョブが入力された場合に、ステップS1703に処理を進める。
ステップS1703で、CPU205は、特殊ページの印刷処理で使用する用紙を積載したカセットを特定する。具体的には、特殊ページの印刷ジョブの種類を図18のテーブルで判定し、図19の給紙トレイ情報に基づいて給紙カセットを特定する。例えば、特殊ページがテストページである場合、CPU205は図18のテーブルでジョブ種類がテストページ印刷ジョブであると判定する。なお、CPU205は、テストページ印刷ジョブでは、用紙特性として坪量(単位面積あたりの重量)が64〜209g/m2が用紙特性値である坪量の特性値範囲であると判定する。この特性値範囲にある用紙であればテストページ印刷ジョブにて使用する用紙として適していることを示している。なお、図18に示す特性値範囲を示す情報(第2の特性値情報)は、HDD209に記憶されているものとする。そして、CPU205は、図19の給紙トレイ情報を参照する。この図19は図14で説明したものと同様であるが、各カセットに設定されている用紙特性値情報を合わせて記載した点が異なる。なお、図19に示す各カセットに積載された用紙の特性値を示す情報(第1の特性値情報)は、図18のテーブルと同様に、HDD209に記憶されているものとする。つまり、HDD209は、特性値範囲情報を記憶するという第1記憶手段としての機能と、特性値情報を記憶するという第2記憶手段としての機能を兼ね備えるものである。CPU205は、テスト印刷ジョブで使用するのに適している64〜209g/m2の特性値範囲に含まれる用紙が積載されている給紙トレイを特定する。図19の例では、カセット311、312、313、手差しトレイ315を給紙トレイ(カセット)として特定する。なお、CPU205は、ステップS1703で1つも給紙カセットを特定できない場合は、ステップS1712に処理を進める。
ステップS1704で、CPU205は、ステップS1703で特定されたカセットが複数存在するか否かを判定し、複数存在すればステップS1705へ進み、1つしか存在しなければステップS1706へ処理を進める。
ステップS1705で、CPU205は、ステップS1703で特定された複数の給紙カセットの中からいずれか1つのカセットを印刷処理で使用するカセットとして選択し、選択したカセットから用紙を給紙する。ステップS1705におけるカセットの選択は、予め定められた優先順位により行うようにすれば良い。例えば、カセット311、312、313、313、314、手差し315の順に優先順位を定めておくようにすれば良い。ステップS1706で、CPU205は、ステップS1703で特定された1つの給紙カセットから用紙を給紙する。
ステップS1707で、CPU205は、ステップS1701で入力された印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行するよう、プリンタ部203を制御する。なお、テストページ印刷ジョブについては、図18で印刷処理された用紙の排紙先が排紙トレイ106と指定されている。従って、CPU205は、テストページが印刷処理された用紙を排紙トレイ106へ排紙するよう製本システム2000の各部を制御する。なお、テストページ印刷ジョブ及びキャリブレーション計測ページ印刷ジョブにおける用紙の排紙先を示す排紙先情報は、HDD209に記憶されているものとする。つまり、HDD209は、特性値範囲情報、特性値情報に加え、更に排紙先情報を記憶するという第3記憶手段としての機能も兼ね備える。
一方、ステップS1702で、印刷ジョブが特殊ページを含まないと判定された場合、ステップS1708でCPU205は印刷ジョブで指定されたカセットを特定する。特殊ページを含まない通常の印刷ジョブには、印刷装置105が備える給紙トレイを特定するための情報が含まれているものとする。例えば、印刷ジョブにカセット311を特定する情報が含まれている場合は、カセット311を特定する。
ステップS1709で、CPU205は、ステップS1703で特定されたカセットが複数存在するか否かを判定し、複数存在すればステップS1705へ進み、1つしか存在しなければステップS1706へ処理を進める。例えば、印刷ジョブに、用紙の表面性が“上質”であることを指定する情報だけが含まれている場合は、図19に基づいてCPU205がカセット311、312、313及び手差しトレイ315を特定する。
ステップS1710で、CPU205は、ステップS1708で特定された複数の給紙カセットの中からいずれか1つのカセットを印刷処理で使用するカセットとして選択し、選択したカセットから用紙を給紙する。ステップS1710におけるカセットの選択は、予め定められた優先順位により行うようにすれば良い。例えば、カセット311、312、313、313、314、手差し315の順に優先順位を定めておくようにすれば良い。ステップS1711で、CPU205は、ステップS1708で特定された1つの給紙カセットから用紙を給紙する。
なお、ステップS1703及びステップS1708でNOと判定された場合、ステップS1712でCPU205は、印刷ジョブが印刷処理するのに適した用紙を給紙トレイに補給するよう操作部240の画面に表示を行う。
例えば、テストページを含む印刷ジョブが入力された場合、ステップS1712でCPU205は、図20に示すような画面を表示する。
なお、ステップS1705及びステップS1710にて優先順位に基づいてカセットを選択する場合、印刷装置105の操作部204の表示画面を介して、優先順位に基づいて選択したカセットを印刷処理で使用してよいかを確認するようにしても良い。例えば、カセット311、312、313より優先順位の低いカセット314がカセットとして特定された場合、図21に示すような画面を操作部204に表示させれば良い。テストページを印刷処理する際に、コート紙を積載するカセット314が選択されてしまうことがある。図21の画面を表示させれば、コート紙は高価な用紙であってもテストページ印刷ジョブで用いるのかどうかを、操作者に確認をさせることができる。CPU205は、印刷装置105の操作者によりボタン2001が押された場合にカセット314の用紙を印刷ジョブで使用することを許可する。一方、CPU205は、印刷装置105の操作者によりボタン2002が押された場合にカセット314の用紙を印刷ジョブで使用することを許可せずに印刷ジョブをキャンセルする。
以上説明したように、本実施形態によれば、特定種類の印刷ジョブ(例えば、テストページの印刷ジョブ)に基づく印刷処理を実行する際に、その印刷処理で使用可能な用紙の特性値の範囲に含まれる特性値の用紙を用いて印刷処理を行うことができる。
<他の実施形態>
上記の実施形態においては、特殊ページを含む印刷ジョブに基づく印刷処理を実行する際に使用する用紙を図17のテーブルを用いて特定した。その際、図17のテーブルでは用紙の特性値として坪量の範囲を設定しておき、その特性値の範囲内にある用紙を積載する給紙トレイを印刷処理で使用する用紙として特定した。ただし、特性値の範囲内か否かを判定することなく、特殊ページを含む印刷ジョブに適した特性の用紙かどうかを判定しても良い。例えば、特殊ページを含む印刷ジョブに基づく印刷処理を実行する際に使用可能な用紙の特性値の値をいくつか指定しておき、指定された値と一致する用紙が積載される給紙トレイを特定するようにしても良い。その際、指定された値と一致しない場合でも、指定された値から一定の範囲内の特性値であればその範囲内にある用紙を積載する給紙トレイを特定するようにしてもよい。
上記の実施形態においては、特殊ページを含む印刷ジョブに基づく印刷処理を実行する際に使用する用紙を図17のテーブルを用いて特定した。その際、図17のテーブルでは用紙の特性値として坪量の範囲を設定しておき、その特性値の範囲内にある用紙を積載する給紙トレイを印刷処理で使用する用紙として特定した。ただし、特性値の範囲内か否かを判定することなく、特殊ページを含む印刷ジョブに適した特性の用紙かどうかを判定しても良い。例えば、特殊ページを含む印刷ジョブに基づく印刷処理を実行する際に使用可能な用紙の特性値の値をいくつか指定しておき、指定された値と一致する用紙が積載される給紙トレイを特定するようにしても良い。その際、指定された値と一致しない場合でも、指定された値から一定の範囲内の特性値であればその範囲内にある用紙を積載する給紙トレイを特定するようにしてもよい。
また、特性値としては坪量でなくても、図18における定着温度、印刷速度、転写電圧等の他の特性値であっても良い。例えば、定着温度の範囲を180℃〜190℃という範囲として図17のテーブルに加えるようにしても良い。
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給することによっても達成される。この場合、そのシステムあるいは装置のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行すること前述した実施形態の機能を実現する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
Claims (12)
- 印刷ジョブを入力する入力手段と、
用紙を積載する複数の用紙積載手段と、
前記用紙積載手段に積載される用紙の特性値を示す第1の特性値情報を前記複数の用紙積載手段の各々について記憶する第1の記憶手段と、
テストページの印刷を実行する際に使用可能な用紙の特性値の範囲を示す第2の特性値情報を記憶する第2の記憶手段と、
前記入力手段により入力された印刷ジョブにおいてテストページの印刷が指定されている場合に、前記第2の特性値情報が示す特性値の範囲内に含まれる特性値の用紙が積載されている用紙積載手段を、前記第1の記憶手段が記憶している前記第1の特性値情報に基づいて前記複数の用紙積載手段の中から特定する特定手段と、
前記入力手段により入力された印刷ジョブにおいてテストページの印刷が指定されている場合に、前記特定手段により特定された用紙積載手段から給紙された用紙を用いてテストページの印刷を実行する印刷手段とを備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記入力手段により入力された印刷ジョブにおいてテストページの印刷が指定されていない場合に、前記印刷手段は、当該印刷ジョブにおいて指定されている用紙積載手段から給紙された用紙を用いて当該印刷ジョブに基づく印刷を実行することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- テストページの印刷を指示する指示画面を表示する表示手段を更に備え、
前記入力手段は、前記指示画面を介してユーザからテストページの印刷が指示された場合に、テストページの印刷が指示されている印刷ジョブを入力することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。 - 印刷ジョブを入力する入力手段と、
用紙を積載する複数の用紙積載手段と、
前記用紙積載手段に積載される用紙の特性値を示す第1の特性値情報を前記複数の用紙積載手段の各々について記憶する第1の記憶手段と、
キャリブレーション計測ページの印刷を実行する際に使用可能な用紙の特性値の範囲を示す第2の特性値情報を記憶する第2の記憶手段と、
前記入力手段により入力された印刷ジョブにおいてキャリブレーション計測ページの印刷が指定されている場合に、前記第2の特性値情報が示す特性値の範囲内に含まれる特性値の用紙が積載されている用紙積載手段を、前記第1の記憶手段が記憶している前記第1の特性値情報に基づいて前記複数の用紙積載手段の中から特定する特定手段と、
前記入力手段により入力された印刷ジョブにおいてテキャリブレーション計測ページの印刷が指定されている場合に、前記特定手段により特定された用紙積載手段から給紙された用紙を用いてキャリブレーション計測ページの印刷を実行する印刷手段とを備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記入力手段により入力された印刷ジョブにおいてキャリブレーション計測ページの印刷が指定されていない場合に、前記印刷手段は、当該印刷ジョブにおいて指定されている用紙積載手段から給紙された用紙を用いて当該印刷ジョブに基づく印刷を実行することを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
- キャリブレーション計測ページの印刷を指示する指示画面を表示する表示手段を更に備え、
前記入力手段は、前記指示画面を介してユーザからキャリブレーション計測ページの印刷が指示された場合に、キャリブレーション計測ページの印刷が指示されている印刷ジョブを入力することを特徴とする請求項4又は5に記載の印刷装置。 - 前記入力手段は、外部装置から送信された印刷ジョブを入力することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の印刷装置。
- 前記特定手段により前記複数の用紙積載手段の何れも特定されない場合に、前記第2の特性値情報が示す特性値の範囲内に含まれる用紙を前記複数の用紙積載手段の何れかに積載するように通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の印刷装置。
- 前記用紙の特性値は、用紙の単位面積あたりの重量を示す特性値であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の印刷装置。
- 用紙を積載する複数の用紙積載手段と、前記用紙積載手段に積載される用紙の特性値を示す第1の特性値情報を前記複数の用紙積載手段の各々について記憶する第1の記憶手段と、テストページの印刷を実行する際に使用可能な用紙の特性値の範囲を示す第2の特性値情報を記憶する第2の記憶手段とを有する印刷装置の制御方法であって、
印刷ジョブを入力する入力ステップと、
前記入力ステップにより入力された印刷ジョブにおいてテストページの印刷が指定されている場合に、前記第2の特性値情報が示す特性値の範囲内に含まれる特性値の用紙が積載されている用紙積載手段を、前記第1の記憶手段が記憶している前記第1の特性値情報に基づいて前記複数の用紙積載手段の中から特定する特定ステップと、
前記入力ステップにより入力された印刷ジョブにおいてテストページの印刷が指定されている場合に、前記特定ステップにより特定された用紙積載手段から給紙された用紙を用いてテストページの印刷を実行する印刷ステップとを有することを特徴とする印刷装置の制御方法。 - 用紙を積載する複数の用紙積載手段と、前記用紙積載手段に積載される用紙の特性値を示す第1の特性値情報を前記複数の用紙積載手段の各々について記憶する第1の記憶手段と、キャリブレーション計測ページの印刷を実行する際に使用可能な用紙の特性値の範囲を示す第2の特性値情報を記憶する第2の記憶手段とを有する印刷装置の制御方法であって、
印刷ジョブを入力する入力ステップと、
前記入力ステップにより入力された印刷ジョブにおいてキャリブレーション計測ページの印刷が指定されている場合に、前記第2の特性値情報が示す特性値の範囲内に含まれる特性値の用紙が積載されている用紙積載手段を、前記第1の記憶手段が記憶している前記第1の特性値情報に基づいて前記複数の用紙積載手段の中から特定する特定ステップと、
前記入力ステップにより入力された印刷ジョブにおいてキャリブレーション計測ページの印刷が指定されている場合に、前記特定ステップにより特定された用紙積載手段から給紙された用紙を用いてキャリブレーション計測ページの印刷を実行する印刷ステップとを有することを特徴とする印刷装置の制御方法。 - 請求項10又は11に記載の印刷装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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