JP5528387B2 - ローリングピストン型圧縮機 - Google Patents
ローリングピストン型圧縮機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5528387B2 JP5528387B2 JP2011087345A JP2011087345A JP5528387B2 JP 5528387 B2 JP5528387 B2 JP 5528387B2 JP 2011087345 A JP2011087345 A JP 2011087345A JP 2011087345 A JP2011087345 A JP 2011087345A JP 5528387 B2 JP5528387 B2 JP 5528387B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vane
- rotor
- rolling piston
- cylindrical wall
- receiving groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Description
ローリングピストン型圧縮機においては、作動室の吸入側空間80−1(圧力Ps、81は吸入通路)と、圧縮室である吐出側空間80−2(圧力Pc、82は吐出通路)とを仕切るベーン14が用いられている。このベーン14は圧縮作動中、圧縮用ロータ5の動き(シリンダ8の内周面8’をロータ5が公転する)に追従して上下動を行っている。このベーン14には、ロータ5とのシールの役割があり、ロータ5の動きに対して離れることの無いように、背圧室16においてバネ15と背圧とが付加されている。
本発明のベーンを、特許文献1とほぼ同様なローリングピストン型圧縮機に適用した場合の一実施形態について説明するが、これに限定されるものではなく、2段型のローリングピストン型圧縮機であってもよい。本発明のベーンは幅広くローリングピストン型圧縮機の全てに適用可能なものである。
また、本発明のベーンが適用されたローリングピストン型圧縮機は、EV、PHV、HV用エアコンに留まらず、家庭用ルームエアコン、冷蔵庫などにも広く用いることができる。本発明は、特に高速回転のローリングピストン型圧縮機において効果を発揮するものである。
まず、図2(a)、(b)を参照して、本発明のベーンが一実施形態として適用されたローリングピストン型圧縮機を説明する。
半径R2の第2円筒壁面85−2の延長面と、第1円筒状壁面85−1との間に第2空隙部S2が形成されている。また、半径R3の第3円筒壁面85−3と、半径R4の第4円筒壁面85−4との接続部には段差部が形成されている。半径R4の第4円筒壁面85−4の延長面と、半径R3の第3円筒壁面85−3との間に第1空隙部S1が形成されている。第1空隙部S1は、折れ曲り端部14−5’の移動軌跡長さよりも大きめに形成されており、ベーン14に背圧を及ぼすことができるようになされている。
ベーン14とロータ5の接触力が、駆動軸1の軸心O1に対して、クランク部11の軸心O4位置の回転角θ(圧縮機の回転角)に応じて、どのように変化するのかを説明する前に、まず、ベーンにかかる背圧力と慣性力について説明する。
図4は、ロータ5が上死点に来たときの本発明の実施形態の説明図である。図5は、ロータ5が下死点に来たときの本発明の実施形態の説明図である。図6は、本発明のベーンの慣性力を示すグラフである。図7は、本発明の一実施形態におけるベーンにかかる力を説明した説明図である。
このため、通常のベーンの板厚(円筒状のベーンを平らに伸ばしたとした場合の板厚、図3(a)参照)以上の受圧面積を稼ぐことで背圧力をアップすることができる。
図5において、差圧力F1、F1’に対して、慣性力F3は、ロータ5が下死点に来た状態(180deg.)で下方に最大となる。駆動軸1の回転数が高速になると、慣性力F3が下方に増大して、ベーン14がロータ5に押圧する力が過大となり、摺動損失増大や焼付けなどの不都合が発生する。このような場合に、本実施形態では、差圧力F1’−F1が上方に作用するので、ベーン14とロータ5間のシール圧を、高速になっても適切に維持することができるのである。
以上説明したように、ベーン14を円弧形状とし、回転角毎にベーン支持点を移動させることで、背圧をコントロールすることができるのである。ロータ5が上死点に来た時に、ベーン14に公転方向の回転モーメントを発生させてベーン14の受圧面積を増加させ、ロータ5が下死点に来た時に、ベーン14に反公転方向の回転モーメントを発生させて、ベーン14に、慣性力と反対方向の背圧力の合力を発生させて、ロータ5の回転角に応じて背圧力を可変させたことを特徴としている。
0deg.ではベーンの回転中心O2周りには、垂直方向差圧力F1’’と水平方向差圧力F2’’と、ベーン慣性力F3’’の3つの力が作用している。そもそも、F1’’≒F3’’を狙っていることから、ベーンの回転中心O2周りの回転モーメントはF2が支配的となる。よって、ベーン14には時計回りの回転モーメントが作用するため、図4のようなベーン支持点X4、X5となる。
ベーンには反時計回りの回転モーメントが作用するようになるので、図5のようなベーン支持点X1、X2、X3となる。
8 シリンダ
14 ベーン
14−1 第1外周状面
14−2 第2外周面
14−3 第3外周面
14−4 内周面
80 作動室
85 ベーン受入溝
85−1 第1円筒状壁面
85−2 第2円筒壁面
85−3 第3円筒壁面
85−4 第4円筒壁面
Claims (6)
- 駆動軸(1)に対して偏心して設置されたクランク部(11)、クランク部(11)の外周に装着されたロータ(5)、シリンダ(8)、前記ロータ(5)と前記シリンダ(8)間に形成された作動室(80)の吸入側と吐出側とを仕切るベーン(14)、及び、該ベーン(14)に背圧を与える背圧室となるベーン受入溝(85)とを具備し、前記ロータ(5)が、前記シリンダ(8)の内面(8’)を公転方向に公転して、前記作動室(80)内の作動流体を圧縮するローリングピストン型圧縮機であって、
前記ベーン受入溝(85)と、前記ベーン受入溝(85)に沿って往復動する前記ベーン(14)とが、それぞれ、吐出側に凸な円弧状の断面形状を有しており、
前記ロータ(5)が上死点に来た時に、前記ベーン(14)に公転方向の回転モーメントを発生させて前記ベーン(14)の受圧面積を増加させ、
前記ロータ(5)が下死点に来た時に、前記ベーン(14)に反公転方向の回転モーメントを発生させて、前記ベーン(14)に、前記ベーン(14)に働く慣性力と反対方向の背圧力の合力を発生させたローリングピストン型圧縮機において、
前記ロータ(5)に対する前記ベーン(14)の接触部(14−5)が、前記シリンダ(8)の内面(8’)に沿って延びた、折れ曲り端部(14−5’)を有することを特徴とするローリングピストン型圧縮機。 - 前記ベーン(14)の内外周面(14−2、14−3、14−4)が、同一の第1回転中心線(O3)を有することを特徴とする請求項1に記載のローリングピストン型圧縮機。
- 前記ベーン受入溝(85)の円筒壁面(85−2、85−3、85−4)が、同一の第2回転中心線(O2)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のローリングピストン型圧縮機。
- 前記ベーン受入溝(85)の円筒壁面のうちで、前記折れ曲り端部(14−5’)を収納する第1空隙部(S1)が構成されるように、第3円筒壁面(85−3)が設けられたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のローリングピストン型圧縮機。
- 前記ベーン受入溝(85)の円筒壁面のロータ側に、他の円筒壁面(85−2)の半径(R2)より大きい、前記第2回転中心線(O2)からの距離(R1)にある第1円筒状壁面(85−1)が設けられたことを特徴とする請求項3に記載のローリングピストン型圧縮機。
- 前記ベーン(14)の外周面のロータ側に、最大半径(r2)より小さい、前記第1回転中心線(O3)からの距離(r1)にある第1外周状面(14−1)が設けられたことを特徴とする請求項2に記載のローリングピストン型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011087345A JP5528387B2 (ja) | 2011-04-11 | 2011-04-11 | ローリングピストン型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011087345A JP5528387B2 (ja) | 2011-04-11 | 2011-04-11 | ローリングピストン型圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012219738A JP2012219738A (ja) | 2012-11-12 |
JP5528387B2 true JP5528387B2 (ja) | 2014-06-25 |
Family
ID=47271518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011087345A Expired - Fee Related JP5528387B2 (ja) | 2011-04-11 | 2011-04-11 | ローリングピストン型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5528387B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5489515U (ja) * | 1977-12-06 | 1979-06-25 | ||
JPS60175791A (ja) * | 1984-02-22 | 1985-09-09 | Nippon Soken Inc | ロ−リングピストン型回転式流体機械 |
-
2011
- 2011-04-11 JP JP2011087345A patent/JP5528387B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012219738A (ja) | 2012-11-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN109690085B (zh) | 涡旋式压缩机 | |
US7534100B2 (en) | Rotary fluid machine | |
JP4862925B2 (ja) | ロータリ圧縮機 | |
US9157437B2 (en) | Rotary compressor with oiling mechanism | |
US8323009B2 (en) | Rotary-type fluid machine | |
EP2613053B1 (en) | Rotary compressor with dual eccentric portion | |
US10233928B2 (en) | Two-cylinder hermetic compressor | |
WO2015087754A1 (ja) | 圧縮機 | |
KR102485660B1 (ko) | 스크롤 압축기 | |
JP5040934B2 (ja) | 密閉型圧縮機 | |
US10465684B2 (en) | Rotary compressor | |
JP5528387B2 (ja) | ローリングピストン型圧縮機 | |
WO2018230437A1 (ja) | スクロール圧縮機 | |
KR101869316B1 (ko) | 베인형 압축기 | |
KR102201409B1 (ko) | 로터리 압축기 | |
US20170051739A1 (en) | Rotary compressor | |
JP2012197725A (ja) | ローリングピストン型圧縮機及びベーン | |
CN111720311A (zh) | 旋转压缩机和制冷循环系统 | |
WO2010013375A1 (ja) | ロータリ圧縮機 | |
JPWO2018138840A1 (ja) | 回転圧縮機 | |
KR101868193B1 (ko) | 로터리 압축기 | |
JP6731655B2 (ja) | ロータリー式圧縮機 | |
WO2013179677A1 (ja) | ロータリ圧縮機 | |
JP2017008826A (ja) | 回転式圧縮機 | |
JP2020012428A (ja) | ロータリー圧縮機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130301 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140107 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140226 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140318 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140415 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5528387 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |