JP5526249B1 - 竪樋取付具 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な操作で挟着体と壁固定部材とを相互にスライド調節することができ、リベット等の連結具を用いることなく挟着体と壁固定部材とを連結、分離できる竪樋取付具を提供する。
【解決手段】挟着体10は、ばね性を有した一組の挟着片12、12を備えた溝状体よりなり、該挟着片12、12のそれぞれの外面には凹溝12b、12bが形成されており、壁固定部材20は、挟着体10をその溝底の外面側より抱え込んだ状態で凹溝12b、12bに嵌入する一組の爪片24、24を備えており、一組の挟着片12、12が弾性作用により拡開したときには、爪片24、24が凹溝12b、12bに係止されて、壁固定部材20が挟着体10に固定される一方、一組の挟着片12、12が弾性復帰したときには、係止が解除されて、壁固定部材20が挟着体10を抱え込んだ状態でスライド自在となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、竪樋を建物の外壁に取付固定するための竪樋取付具に関する。
従来のこの種の竪樋取付具としては、たとえば特許文献1に記載されたものが挙げられる。
この文献の竪樋取付具は、建物の外壁に固定される壁固定部材と、竪樋の背面に突出形成された取付部を挟着係止し、竪樋の長手方向に沿って開設された長孔を介して、壁固定部材に対してスライド可能にリベットで連結される、ばね性を有した一対の挟着片を有した挟着体とを備えている。すなわち、この竪樋取付具によれば、壁固定部材と挟着体とを連結状態にしてスライド調節することで、壁固定部材の外壁への取付位置と、竪樋の取付部との上下方向(竪樋の長手方向)の位置合わせができるようになっている。
特開2005−90073号公報 図4
しかしながら、上記特許文献1のものは、挟着体の一対の挟着片を手指でつまんだ状態で、固定片に対して相対的に90度回転操作することで、挟着体と壁固定部材とを相互に圧接係止または係止解除する構造であるため、現場での操作がしにくいという問題がある。
また、上記特許文献1のものは、挟着体と壁固定部材とをリベットで連結する構成であるため、いったん連結すると、両部材を分離することが容易にはできない。そのため、一方の部材のみが損傷した場合でも両部材を交換しなければならない。なお、リベットの代わりにボルト、ナットを用いれば分離は可能だが、取り外し作業は面倒であり、部品点数が多くなるという問題もある。
本発明は、このような問題を考慮して提案されたもので、簡単な操作で挟着体と壁固定部材とを相互にスライド調節できるとともに、リベット等の連結具を用いることなく挟着体と壁固定部材とを連結、分離できる竪樋取付具を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の竪樋取付具は、建物の外壁に固定される壁固定部材と、竪樋の背面に突出形成した取付部を挟着係止し、壁固定部材に対し、竪樋の長手方向に沿ってスライドできるように連結される挟着体とを備えた竪樋取付具であって、挟着体は、ばね性を有した一組の挟着片を備えた溝状体よりなり、該挟着片のそれぞれの外面には凹溝が形成されており、壁固定部材は、挟着体をその溝底の外面側より抱え込んだ状態で凹溝に嵌入する一組の爪片を備えており、一組の挟着片が弾性作用により拡開したときには、爪片が凹溝に係止されて、壁固定部材が挟着体に固定される一方、一組の挟着片が弾性復帰したときには、係止が解除されて、壁固定部材が挟着体を抱え込んだ状態でスライド自在となることを特徴とする。
請求項2に記載の竪樋取付具は、建物の外壁に固定される壁固定部材と、竪樋の背面に突出形成した取付部を挟着係止し、壁固定部材に対し、竪樋の長手方向に沿ってスライドできるように連結される挟着体とを備えた竪樋取付具であって、挟着体は、ばね性を有した一組の挟着片を備えた溝状体よりなり、該挟着片のそれぞれの外面には凹溝が形成されており、壁固定部材は、挟着体をその溝底の外面側より抱え込んだ状態で凹溝に嵌入する一組の爪片を備えており、一組の挟着片が弾性作用により拡開したときには、爪片が前記凹溝に係止されて、壁固定部材が挟着体に固定される一方、一組の挟着片が弾性作用により収縮したときには、係止が解除されて、壁固定部材が挟着体を抱え込んだ状態でスライド自在となることを特徴とする。
請求項3に記載の竪樋取付具は、凹溝が爪片が挿入される挿入口を備えていることを特徴とする。
請求項4に記載の竪樋取付具は、挟着体の外面には、壁固定部材の外れを防止する突片が形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の竪樋取付具は、挟着体および前記壁固定部材が、両部材の相対位置を段階的に定める位置決め部を備えていることを特徴とする。
請求項1、2に記載の竪樋取付具によれば、上述した構成となっているため、壁固定部材が挟着体を抱え込んだ状態でスライド調節することができ、その結果、壁固定部材の外壁への取付位置と、竪樋の取付部との竪樋の長手方向の位置合わせを容易かつ迅速に行うことができる。また、壁固定部材が挟着体を抱え込んだ状態のままスライド操作できる構成であるため、回転操作などの面倒な操作をする必要がなく操作はきわめてしやすい。
さらに、壁固定部材が挟着体をその溝底の外面側より抱え込むようにして係止固定する構造となっているため、リベット等の連結具を用いることなく壁固定部材と挟着体とを連結することができ、部品点数を減らすこともできる。また、リベット等の連結具を用いない構成であるため両部材の分離も容易に行える。
また、一組の挟着片の弾性作用による拡開、弾性復帰(または弾性作用による収縮)により、壁固定部材の爪片と挟着体の凹溝との係止、係止解除ができる構成となっているが、たとえば、爪片と凹溝との圧接、摩擦などにより相互係止できる構成とすれば、複雑な係止構造を有する必要がなく、竪樋取付具をシンプルな構造に構成でき、製造コストを抑えることができる。
請求項3に記載の竪樋取付具によれば、凹溝は爪片が挿入される挿入口を備えているため、壁固定部材と挟着体の合体、分離も簡単に行える。
請求項4に記載の竪樋取付具によれば、挟着体の外面に壁固定部材の外れを防止する突片が形成されているため、壁固定部材の爪片が挟着体の凹溝の挿入口から抜け出ることを防止できる。
請求項5に記載の竪樋取付具によれば、挟着体および壁固定部材は両部材の相対位置を段階的に定める位置決め部を備えているため、段階的位置における部材の連結を行える。たとえば、連続凹凸の凹部に他方の部材の凸部を嵌合させる構造とすれば、圧接や摩擦による両部材の固定を補完でき、ずれの発生を防止できる。
本発明の一実施形態に係る竪樋取付具の構成一部材である挟着体の説明図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA方向から見た正面図、(c)は側面図である。 同竪樋取付具の構成他部材である壁固定部材の説明図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB方向から見た正面図、(c)は側面図である。 (a)は壁固定部材と挟着体の連結過程の状態を示す平面図、(b)は同連結状態を示す平面図である。 (a)、(b)は図3(a)、(b)に対応した側面図である。 壁固定部材の挟着体に対する凹凸係止構造を示す要部拡大断面図であり、(a)は係止解除状態、(b)は係止状態を示す図である。 同竪樋取付具の使用態様を示す側面図である。 (a)、(b)は同竪樋取付具の使用態様(取付手順)を示す部分断面平面図である。 本発明の他の実施形態に係る竪樋取付具の構成一部材である挟着体の説明図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA方向から見た正面図、(c)は側面図である。 同竪樋取付具の構成他部材である壁固定部材の説明図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB方向から見た正面図、(c)は側面図である。 (a)は壁固定部材と挟着体の連結過程の状態を示す側面図、(b)は同連結状態を示す側面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の一実施形態について、図1〜図7にもとづいて説明する。
本実施形態の竪樋取付具1は、竪樋2(図6、図7参照)を建物の外壁Wに上下方向に沿わせるように取り付けるための取付具であり、竪樋2(以下の実施形態では竪樋用の継手2b)の背面に突出形成された取付部3(図6、図7参照)を挟着係止する挟着体10(図1、図3、図4および図5参照)と、外壁Wに取付固定される壁固定部材20(図2、図3、図4および図5参照)とを備えている。
竪樋取付具1は、挟着体10と壁固定部材20とを重ね合わせて連結、固定した状態で、壁固定部材20が外壁Wにビス等の固定具で固定される構成となっている。
挟着体10と壁固定部材20とは、図3(a)、(b)、図4(a)、(b)および図7(a)、(b)に示すように、壁固定部材20が挟着体10を後方(外壁W側)より抱え込むようにして連結、固定される。
このように両部材が相互に連結するために、壁固定部材20は挟着体10を抱え込んで連結する一組の爪片24、24を一体的に備え、挟着体10は壁固定部材20の爪片24、24を嵌合、係止する一組の凹溝12b、12bを備えている。
まず、挟着体10の構造について説明する。
挟着体10は、金属薄板により折曲形成されており、略矩形状の基板部11(連結部)と、その幅方向の両端より拡開状(平面視ハ字状)に延びた一対の挟着片12、12とを備えて溝状体をなしており、挟着片12、12はそれらの先端同士が近づき(収縮し)、あるいは遠ざかる(さらに拡開する)ように弾性変形し得るばね性を有している。
基板部11の上下2箇所には、竪樋2を前後方向に位置決めするための、前方に基板部11に垂直に突出した当て止め片13、13が切り起こし形成されている。その突出端部は折り曲げられて丸みを帯びた形状となっており、挟着片12、12が竪樋2を挟着した際に当て止めにより竪樋2の外面が損傷することを防止できるようになっている。
このように、当て止め片13、13は基板部11を切り起こし形成したものであるため、省材料化、省コスト化を図れる。また、基板部11にはリベット等の連結具を貫通させるためのスライド開口を設ける必要がないため、当て止め片13を適所に設けることができる。本実施形態では当て止め片13、13が上下に設けてあるが、たとえば中央部に設けて、取付部3に当接することができる構成としてもよい。なお、当て止め片13の作用の詳細については図6および図7の説明において後述する。
また、基板部11の上下の当て止め片13、13の各両側には、外側(壁側)に斜め状に切り起こされた突片15、15、・・・が設けられている。突片15、15、・・・は上部のものは先端が斜め下方を向き、下部のものは先端が斜め上方を向くように加工されている。この突片15、15、・・・はばね性を有し、前方へ押圧すると基板部11の面と面一になるが押圧を止めると元の状態に復帰する。
壁固定部材20が挟着体10と連結され、上下の突片15、15間に配された状態では、上下の突片15、15によって挟着体10から外れ出ないようになっている(図4(b)参照)。なお、突片15は抜け止めのためのものであるため、上下それぞれ、左右に2箇所設ける必要はなく、上下に1片ずつ設けてもよい。また、突片15は本例のような切り起こしによるものに限られず、乗り越えるために負荷を要する突部や膨出部のようなもので構成してもよい。
挟着片12、12における基板部11との折曲部の近傍部位には、上端から下端まで連続する凹溝12b、12bが形成されている。この一組の凹溝12b、12bは壁固定部材20と連結するための嵌入溝であり、壁固定部材20は挟着体10の基板部11を後方から抱え込むようにして、後述する一組の爪片24、24を一組の凹溝12b、12bに嵌入、嵌合させることで両部材が連結する。
凹溝12bは、その溝に沿って挟着体10と壁固定部材20とが相互にスライド移動できるように上下に連続形成されており、さらに挟着片12の上下端では凹溝12bが上下方に向けて開口している。その開口は、壁固定部材20の爪片24を上方または下方よりスライド挿入するための挿入口12baを構成する。
挟着片12、12の凹溝12b、12bよりも先端側には、竪樋2の外面を押圧するための押圧部14、14が切り起こし形成されている。この押圧部14、14は、相互に近づく方向にわずかに折曲されており、その先端部14aは概ね相手側の挟着片12の基部方向を向いている。なお、この先端部14a、14aも折り曲げられて丸みを帯びた形状となっており、挟着片12、12が竪樋2を挟着した際に竪樋2の外面が損傷することを防止できるようになっている。押圧部14の詳細な作用、効果については後述する。なお、図1における12a、12aは、押圧部14、14の切り起こし形成による開口である。
一方、壁固定部材20は、挟着体10よりも厚い金属板または硬質樹脂板より形成されており、略矩形の板体よりなる本体片22(連結部)と、その本体片22の幅方向の両端が外壁W(図6、図7参照)から離れる方向に折曲されて形成された折曲片23、23と、ビス等の固定具で外壁Wに取り付けられるL字状の取付片部21とを備えている。この取付片部21の縦片21aの略中央にはビス止めのための挿通孔21bが開設されている。
一対の折曲片23、23は平面視でハ字状をなしており、それぞれの折曲片23、23には平面視で先端が向かい合うように折曲された爪片24、24が形成されている。
挟着体10と壁固定部材20とは、図3(a)、(b)および図4(a)、(b)に示すように、壁固定部材20の爪片24、24を、挟着体10の上端側あるいは下端側(図例では上端側)の挿入口12ba、12baより凹溝12b、12bにスライド挿入させることで連結される。
具体的には、挟着体10の挟着片12、12を挟着方向(図3(a)に示した矢印方向)に手指でつまんで挟着片12、12を弾性作用により収縮させた状態において、壁固定部材20の両爪片24、24を挟着体10の挟着片12、12の上端の凹溝12b、12bの挿入口12ba、12baより挿入する。
そして、挟着片12、12を収縮させた状態で、挟着片12(の凹溝12b)と爪片24とをやや隙間ができるように近接状態にして壁固定部材20を下方へスライドさせていき、その後、所望の位置でつまみ操作をやめて挟着片12、12を弾性復帰させることで、挟着片12(の凹溝12b)と爪片24とが接触状態になり(図5(a)参照)、力を加えない限りは、上下のスライド移動ができないように両部材が仮止めされた状態となる。
この挟着片12、12の弾性復帰の状態では、両部材の一方を力を加えて上下いずれかの方向に摺動させることができるが、後述するように、挟着体10を竪樋2に結合させることで、挟着片12、12が弾性作用により拡開し(図5(b)参照)、爪片24、24と凹溝12b、12bの底あるいは壁とが圧接状態となって係止し、両部材は相互に固定した状態となる。
なお、図5(a)の2点鎖線による図示は挟着片12、12が収縮した状態であり、実線による図示が弾性復帰した状態である。このいずれの状態でも上下のスライドが自在であるが、挟着体10と壁固定部材20とは、両爪片24、24が凹溝12b、12bの溝壁に引っ掛かるため、壁固定部材20が挟着体10を抱え込んだ状態で連結、合体した状態となる。
このように、挟着体10を竪樋2に結合させていない状態では、挟着体10と壁固定部材20とは相互にスライドする可能性はあるが、図4(b)に示したように、壁固定部材20の本体片22が挟着体10の上下の突片15、15間に位置していれば、突片15、15を押さえて凹まさない限りは、壁固定部材20がスライドにより挟着体10から外れることはない。
なお、図3、図4では、挟着片12、12が弾性作用により収縮したときに両部材をスライド自在とする例を示したが、挟着片12、12をつまみ操作しない状態で、つまり挟着片12、12の弾性復帰した状態で、壁固定部材20を挟着体10にスライド連結できるように挟着片12、12のばね性を調節したものでもよい。そのようなものでも、挟着体10に上下の突片15、15が形成されているため、両部材がいったん連結されると、突片15、15を凹まさない限りは、両部材が分離されることはない。
以上のように、挟着体10と壁固定部材20との連結は両部材の上下方向のスライド操作で容易に実施できる。また、両部材はいったん連結されると容易には分離されないため、連結したままの取り扱いができる。
また、凹溝12bの挿入口12ba、12baは上下に設けられているので、挟着体10を壁固定部材20の上下いずれの方向からでもスライド操作で連結することができる。
また、壁固定部材20が挟着体10をその溝底の外面側より抱え込むようにして連結する構造となっているため、リベット等の連結具を用いることなく壁固定部材20と挟着体10とを連結することができ、全体としての部品点数を減らすこともできる。また、リベット等の連結具を用いない構成であるため分離も容易に行える。分離は上述したように、突片15を押圧した状態で壁固定部材20をスライドさせるだけでよい。
本竪樋取付具1は、このように簡単に両部材の連結と分離を行える構成であるから、作業現場で両部材の連結、分離を自由にすることができる。
特に、道具を用いずに挟着体10と壁固定部材20との連結、分離が簡易に行える構成であるため、壁固定部材20を外壁Wに取り付けた状態で挟着体10の取り付け、取り外しを行うことができる。挟着体10が損傷した場合に、壁固定部材20を外壁Wに取り付けたまま挟着体10を交換することができる。壁固定部材20が損傷した場合にも、交換が現場で簡単にできる。
また、このように両部材の連結、分離が簡単に行えるから、たとえば、外壁Wからの突出長に対応した種々の壁固定部材20を準備しておき、現場で壁固定部材20を適宜選んで挟着体10と組み合わせることで、現場に応じた竪樋取付具1を組み立てることもできる。
図6には、挟着体10と壁固定部材20とを連結、固定した状態を示しているが、この状態で挟着片12、12をつまみ操作すると、挟着体10の上下方向へのスライド移動が可能となる。
このようにして、竪樋取付具1の外壁Wへの取付位置と、竪樋2の取付部3との竪樋2の長手方向における位置合わせは、挟着片12、12をつまんで上下いずれかにスライド移動させるだけでできる。また、挟着体10と壁固定部材20の連結後の係止固定は、嵌合によるものではなく凹溝12b、12bと爪片24、24との圧接、摩擦によるものであるため、微妙な上下位置の調整も行える。
以上の実施形態では、凹溝12bが上下に開口した(挿入口12ba、12baを有した)挟着体10を例示したが、挿入口12ba、12baがない構成でもよい。つまり、凹溝12b、12bに挿入口12ba、12baがないものでも、挟着片12、12をつまみ操作をして収縮させた挟着体10と、壁固定部材20とを前後方向から相互に近づけて、凹溝12bに爪片24を嵌め入れて連結できる構成としてもよい。なお、挿入口12ba、12baが形成されていない構成のものでは、上下方向のスライドで分離するおそれがないから、突片15は設けなくてもよい。
ついで、この竪樋取付具1の使用態様について、図6、図7を参照しながら説明する。
竪樋取付具1は、その挟着体10の挟着片12、12が竪樋2の取付部3を挟着することで竪樋2を係止する構成となっている。
図6、図7に示すように、取付部3は竪樋2の背面側に形成されている。本実施形態では、竪樋用の継手2bの背面側に突出形成された取付部3が竪樋取付具1に係止されることで、その上下に配設される竪樋本体2aを固定できるようになっている。なお、この竪樋取付具1は、取付部3が竪樋本体2aに形成されたものにも適用される。
竪樋2の取付部3は板状体よりなり、板状体の幅方向の両端に尖鋭状に突出した掛止突部3a、3aを有した構成となっている。図7(b)に詳細に示したように、この掛止突部3a、3a間の幅寸法S2は、挟着体10の挟着片12、12が十分に拡開した状態の押圧部14、14の先端部14a、14a間の寸法S1よりも大とされる。
竪樋2の取付部3を挟着片12、12間に向けて近接させていくと(図6、図7(a)参照)、取付部3の掛止突部3a、3aの先端が挟着体10の挟着片12、12の押圧部14、14の内側の面を摺りながら、押圧部14、14間および挟着片12、12間を拡開させるようにして挟着片12、12間の空間の奥方に入り込む。そして、それぞれの掛止突部3a、3aは、その先端が挟着片12、12の開口12a、12aから外側へ突出して押圧部14、14の後端に掛止される(図7(b)参照)。このように掛止状態となったときには、挟着体10の両挟着片12、12は弾性復帰力によって先端同士が近づこうとし、挟着片12、12の先端から押圧部14、14の後端までの内側を向いた面が竪樋2の外面を押圧して、竪樋2を挟着保持した状態となる。
この状態では、挟着体10の挟着片12、12がそのばね性により撓んで拡開し、その状態が保持される。そして、挟着体10の凹溝12b、12bの底部や壁部と、壁固定部材20の爪片24、24とが図5(b)に示したように相互に押圧した状態となり、両部材は圧接、摩擦により相互にしっかりと係止、固定されて、スライドができないようになる。
また、上述したように挟着体10には上下位置に当て止め片13が形成されているため、取付部3が挟着体10の押圧部14、14の後端に掛止された後にさらに竪樋2の取付部3を挟着体10に向けて押し付けても、竪樋2の外面が当て止め片13の先端に接触する(図7(b)参照)。そのため、挟着片12、12はそれ以上には拡開せず、拡開しすぎて竪樋2の取付部3が押圧部14、14の後端より外れてしまうことを防止できる。
以上のように、壁固定部材20の外壁Wへの取付箇所と、竪樋2の取付部3との竪樋2の長手方向における位置合わせは、回転操作などの面倒な操作をする必要がなく、挟着片12、12をつまんで上下いずれかにスライド移動させるだけでできるので、竪樋2の施工を容易かつ迅速に行うことができる。
ついで、竪樋取付具の他の実施形態について、図8〜図10を参照しながら説明する。
本実施形態の竪樋取付具1は、挟着体10に設けた凹溝12bの溝内に、その長手方向に沿って複数の凹部16a、16aを有する連続凹凸16が形成されており(図8参照)、一方、壁固定部材20の爪片24の裏側の長手方向の中央に、凹溝12bの連続凹凸16の凹部16aに嵌合し得る凸部26が形成されている(図9参照)。なお、挟着体10および壁固定部材20における他の構成部については前記の実施形態のものと同様であるため、それらについては同一の符号を付して、その説明は省略する。また、竪樋取付具1の使用態様についても前記の実施形態(図6、図7)と同様であるため、説明は省略する。
この実施形態では、凹溝12bの連続凹凸16の凹部16aに爪片24の凸部26が嵌合し得る構成であり、両部が両部材の上下方向の相対位置を段階的に定める位置決め部を構成する。また、よりスムーズに両部材を連結するために、挟着片12、12をしっかりとつまんで弾性的に収縮させて、連続凹凸16の凹部16aと爪片24の凸部26とが摺れる程度に保持した状態でスライド操作できるようにすることが望ましく、挟着片12が弾性復帰した状態で連続凹凸16の凹部16aと爪片24の凸部26が嵌合するものが望ましい。なお、爪片24の裏側に、連続凹凸の複数の凹部と嵌合する複数の凸部を設けてもよい。
このような位置決め部を備えた構成によれば、挟着体10と壁固定部材20とを段階的位置で連結を行える。また、挟着体10の連続凹凸16の凹部16aに壁固定部材20の凸部26を嵌合させる連結構造であるため、圧接や摩擦による両部材の固定を補完でき、ずれの発生を防止できる。また、嵌合による連結構造であるため、竪樋を挟着していない状態で連結している場合でも、スライドにより分離するおそれはない。なお、挟着体10の凸部と壁固定部材20の凹部とを嵌合させる構成としてもよい。
1 竪樋取付具
2 竪樋
3 取付部
3a 掛止突部
10 挟着体
11 基板部
12 挟着片
12a 開口
12b 凹溝
12ba 挿入口
13 当て止め片
14 押圧部
15 突片
16 連続凹凸
16a 凹部(位置決め部)
20 壁固定部材
21 取付片部
22 本体片
23 折曲片
24 爪片
26 凸部(位置決め部)

Claims (5)

  1. 建物の外壁に固定される壁固定部材と、竪樋の背面に突出形成した取付部を挟着係止し、前記壁固定部材に対し、前記竪樋の長手方向に沿ってスライドできるように連結される挟着体とを備えた竪樋取付具であって、
    前記挟着体は、ばね性を有した一組の挟着片を備えた溝状体よりなり、該挟着片のそれぞれの外面には凹溝が形成されており、
    前記壁固定部材は、前記挟着体をその溝底の外面側より抱え込んだ状態で前記凹溝に嵌入する一組の爪片を備えており、
    前記一組の挟着片が弾性作用により拡開したときには、前記爪片が前記凹溝に係止されて、前記壁固定部材が前記挟着体に固定される一方、前記一組の挟着片が弾性復帰したときには、係止が解除されて、前記壁固定部材が前記挟着体を抱え込んだ状態でスライド自在となることを特徴とする竪樋取付具。
  2. 建物の外壁に固定される壁固定部材と、竪樋の背面に突出形成した取付部を挟着係止し、前記壁固定部材に対し、前記竪樋の長手方向に沿ってスライドできるように連結される挟着体とを備えた竪樋取付具であって、
    前記挟着体は、ばね性を有した一組の挟着片を備えた溝状体よりなり、該挟着片のそれぞれの外面には凹溝が形成されており、
    前記壁固定部材は、前記挟着体をその溝底の外面側より抱え込んだ状態で前記凹溝に嵌入する一組の爪片を備えており、
    前記一組の挟着片が弾性作用により拡開したときには、前記爪片が前記凹溝に係止されて、前記壁固定部材が前記挟着体に固定される一方、前記一組の挟着片が弾性作用により収縮したときには、係止が解除されて、前記壁固定部材が前記挟着体を抱え込んだ状態でスライド自在となることを特徴とする竪樋取付具。
  3. 請求項1または2において、
    前記凹溝は、前記爪片が挿入される挿入口を備えていることを特徴とする竪樋取付具。
  4. 請求項3において、
    前記挟着体の外面には、前記壁固定部材の外れを防止する突片が形成されていることを特徴とする竪樋取付具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記挟着体および前記壁固定部材は、両部材の相対位置を段階的に定める位置決め部を備えていることを特徴とする竪樋取付具。
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