JP5522529B2 - 冷却装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられる、シート状部材を冷却する冷却装置、及び、その冷却装置を備えた画像形成装置に関するものである。
画像形成装置としては、電子写真技術を用いてシート状部材である用紙上にトナー画像を形成し、熱定着装置を通過させることでトナーを溶融し融着させるものが知られている。一般に熱定着装置の温度は、トナーや用紙の種類、用紙搬送スピードなどによって異なるが180℃〜200℃程度の温度に設定され制御されて、トナーを瞬時に融着させる。熱定着装置を通過した直後の用紙の表面温度は、用紙の熱容量(比熱、密度など)に左右されるが例えば100℃〜130℃程度の高い温度となっている。トナーの溶融温度はもっと低いので、熱定着装置通過直後の時点ではトナーは少し軟らかいままであり、用紙が冷えるまでは、しばらく粘着状態にある。そのため、連続的に画像出力動作が繰り返され熱定着装置通過後の用紙が排紙収容部に積載される場合、用紙上のトナーが十分に硬化できず軟化状態にあると、用紙上のトナーが別の用紙に貼り付く、所謂、ブロッキング現象を起こり画像品質が著しく低下することがある。
特許文献1に記載の画像形成装置では、軸受を介して回転可能にブラケットに支持され、用紙に接触して用紙を搬送しつつ冷却する冷却ローラを備えた冷却装置が、熱定着装置よりも用紙搬送方向下流側に設けられている。熱定着装置通過後の用紙が冷却装置の冷却ローラによって冷却されることで、用紙上のトナーも冷やされ硬化し、上記ブロッキング現象が起こるのを抑えることができる。また、冷却ローラは外管内に内管を内包し、外管と内管との隙間を冷却液が流れる外側流路、及び、内管内を冷却液が流れる内側流路を有する二重管構造である。外側流路と内側流路とに冷却ローラ軸方向一端側から他端側に向かって冷却液が流され、用紙から熱を奪うことで温度が上昇した冷却ローラが冷却液により冷却される。また、冷却ローラを二重管構造にすることで、冷却ローラから受熱し温められた、外側流路を流れる冷却液の熱を内側流路を流れる冷却液によって受熱し外側流路を流れる冷却液を冷やすことができるため、冷却ローラの冷却性能を高めることができる。冷却ローラ軸方向一端側から他端側に向かって冷却ローラ内の外側流路と内側流路とに冷却液を流す構成では、冷却液を送液するポンプと冷却ローラとを配管を介してつなぐロータリージョイントを冷却ローラの両端に配設する。
冷却ローラ軸方向一端側から他端側に向かって外側流路に冷却液を流すと、前記一端側では外側流路の冷却液の温度が最も低く、前記他端側に行くほど用紙から冷却ローラが吸熱した熱により外側流路の冷却液の温度が高くなる。また、冷却ローラ軸方向一端側から他端側に向かって内側流路に冷却液を流すと、前記一端側では内側流路の冷却液の温度が最も低く、前記他端側に行くほど外側流路の冷却液から吸熱した熱により内側流路の温度が温度が高くなる。よって、前記一端側から前記他端側に行くほど外側流路の冷却液の温度が高くなるとともに、内側流路の冷却液による外側流路の冷却液の冷却効率が小さくなるので、冷却ローラの表面温度は前記一端側が最も低く前記他端側が最も高くなる。そのため、冷却ローラ表面の冷却ローラ軸方向の温度差により、冷却ローラ軸方向で用紙に対する冷却効率に差が生じるといった問題が生じる。このように冷却ローラ軸方向で用紙に対する冷却効率に差が生じると、冷却ローラ軸方向に温度勾配を持って用紙が冷却されるため、例えば、用紙の冷却ローラ軸方向の温度差により用紙にカールが生じる虞がある。用紙にカールが生じると冷却装置から排紙収容部に至る用紙搬送経路中で用紙のジャムが生じ易くなってしまう。
ところで、近年、電子写真方式の画像形成装置の画像形成処理速度の高速化が更に進んだことにより、印刷処理のように用紙等の記録媒体を連続通紙し長時間(例えば、数日間)連続して画像形成処理(印字処理)する用途にも、電子写真方式の画像形成装置が用いられるようになってきた。このような電子写真方式の画像形成装置は、例えば、A4用紙で1分間に100枚から120枚程度の画像形成処理が可能であり、いわゆる高速機と呼ばれている。このような画像形成装置(高速機)においても、画像形成処理の高速化に伴って、特に熱定着装置通過後のブロッキング現象を防止するために、上述したような冷却ローラからなる冷却装置を備えている。このような冷却装置を備えた画像形成装置は、上述したように長時間(例えば、数日間)連続して画像形成処理(印字処理)を行う構成である。このため、上述のような冷却ローラ軸方向の温度差が連続通紙によって、より顕著となっていき、用紙にカールが生じるなどの不具合が生じ易くなってしまう。したがって、特に高速機において、冷却ローラの軸方向の温度差を低減することが望まれていた。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、冷却ローラ軸方向で生じる用紙に対する冷却効率の差を低減できる冷却装置、及び、その冷却装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、外管内に内管を内包し、該外管と該内管との間を冷却媒体が流れる外側流路、及び、該内管内を冷却媒体が流れる内管流路を有する二重管構造であり、軸受を介して装置本体の筐体に回転可能に支持された冷却ローラと、冷却媒体を搬送する冷却媒体搬送手段と、前記冷却ローラが回転可能な状態で該冷却ローラの両端それぞれに取り付けられ、該冷却ローラと前記冷却媒体搬送手段とをつなぐ回転管継ぎ手手段と、を備え、前記冷却ローラにシート状部材を接触させてシート状部材を冷却する冷却装置において、前記冷却媒体搬送手段は、前記外側流路の一端から冷却媒体を供給し他端から排出する第一の冷却媒体搬送手段と、前記内管流路の一端から冷却媒体を供給し他端から排出する第二の冷却媒体搬送手段とを有し、前記第一の冷却媒体搬送手段によって前記外側流路に搬送された冷却媒体の該外側流路での流れ方向と、前記第二の冷却媒体搬送手段によって前記内側流路に搬送された冷却媒体の該内側流路での流れ方向とが、冷却ローラ軸方向で反対方向であることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の冷却装置において、上記第一の冷却媒体搬送手段による外側流路への冷却媒体供給方向と、上記第二の冷却媒体搬送手段による内側流路への冷却媒体供給方向とが交差することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の冷却装置において、上記軸受の長手方向と直交する方向の側面に、上記第一の冷却媒体搬送手段の供給口が形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2または3の冷却装置において、上記軸受の長手方向と交差する方向の側面に、冷却媒体の排出口が形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3または4の冷却装置において、上記軸受の長手方向の外側から内側に嵌合されるフランジを上記冷却ローラの両側にそれぞれ有し、前記フランジは、一端が上記内管と嵌合されるとともに、他端には該内管へ冷却媒体を供給する供給口または排出する排出口が形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、シート状部材上にトナー像を形成するトナー形成手段と、該シート状部材上に形成されたトナー像を少なくとも熱によってシート状部材に定着させる熱定着手段と、該熱定着手段によってトナー像が定着されたシート状部材を冷却する冷却手段とを備えた画像形成装置において、前記冷却手段として、請求項1、2、3、4またはの冷却装置を用いたことを特徴とするものである。
本発明においては、外側流路を流れる冷却媒体の流れ方向と内側流路を流れる冷却媒体の流れ方向とが冷却ローラ軸方向で反対方向であるので、外側流路で冷却媒体を冷却ローラ軸方向一端側から他端側に流した場合には、内側流路で冷却媒体を前記他端側から前記一端側に流す。これにより、用紙から冷却ローラが吸熱した熱により外側流路の冷却液の温度が高くなる前記他端側ほど、温度の低い内側流路の冷却液によって外側流路の冷却液を冷却することができる。
また、外側流路で冷却媒体を前記他端側から前記一端側に流した場合には、内側流路で冷却媒体を前記一端側から前記他端側に流す。これにより、用紙から冷却ローラが吸熱した熱により外側流路の冷却液の温度が高くなる前記一端側ほど、温度の低い内側流路の冷却液によって外側流路の冷却液を冷却することができる。
よって、従来のように、外側流路を流れる冷却媒体の流れる方向と内側流路を流れる冷却媒体の流れる方向とが同一方向である構成よりも、外側流路を流れる冷却液の冷却ローラ軸方向の温度差を低減することができる。したがって、その分、冷却ローラ表面の冷却ローラ軸方向の温度差も低減されるので、冷却ローラ軸方向で生じる用紙に対する冷却効率の差を低減することができる。
以上、本発明によれば、冷却ローラ軸方向で生じる用紙に対する冷却効率の差を低減できるという優れた効果がある。
二重管構造の冷却ローラを備えた冷却装置の概略断面図。 回転管継ぎ手手段である複式のロータリージョイントを両端に取り付けた冷却ローラの概略断面図。 冷却ローラ左端部の拡大図。 冷却ローラ右端部の拡大図。 冷却ローラの組立ての説明に用いる説明図。 冷却ローラの組立ての説明に用いる説明図。 冷却ローラの組立ての説明に用いる説明図。 回転管継ぎ手手段である複式のロータリージョイントを両端に取り付けた冷却ローラの概略断面図。 冷却ローラ左端部の拡大図。 冷却ローラ右端部の拡大図。 冷却ローラの組立ての説明に用いる説明図。 冷却ローラの組立ての説明に用いる説明図。 冷却ローラの組立ての説明に用いる説明図。 ローラ管の内壁に撹拌手段としてのコイルバネを密着して取り付けたときの冷却ローラの概略断面図。 冷却液の循環システムの模式図。 冷却液の循環システムの模式図。 冷却液の循環システムの模式図。 二重管構造の冷却ローラと、その冷却液循環システムを有する冷却装置を搭載したタンデム型中間転写ベルト方式カラー画像形成装置の構成概略図。 二重管構造の冷却ローラと、その冷却液循環システムを有する冷却装置を搭載したタンデム型中間転写ベルト方式カラー画像形成装置の構成概略図。
本発明の実施の形態について説明する。本発明の冷却ローラおよび冷却装置を、熱定着手段によって記録用紙(シート媒体)上のトナーを定着させる画像形成装置に搭載した状態において説明する。しかし、本発明の冷却ローラおよび冷却装置はそれに限定されることなく、シート媒体の冷却が必要な装置であれば適応可能である。また、本実施形態では、冷却媒体として液体を用いて説明するが、流体の媒体であれば気体でも構わない。本実施形態の冷却手段としての冷却ローラは、管状構造であり、内部に冷却液を流し循環させることで冷却ローラ表面を冷やす。そして、この冷却ローラを有する冷却装置を熱定着手段直後の用紙搬送経路中に配置する。冷却ローラは、用紙から熱を除去する機能だけでなく、その熱除去のために用紙と直接接触する必要があるので、用紙を搬送させる搬送ローラとしての機能も併せ持っている。
図1は、用紙搬送の働きも担う二重管構造の冷却ローラ22Bおよび冷却装置18Bの一例の概略図である。
冷却装置18Bには用紙Pの搬送方向(左右方向)に間隔をおいて配列されたローラ30とローラ31が設けられて、用紙搬送の搬送ベルト32を展張している。そして用紙搬送方向下流側のローラ30を駆動ローラ(図示しない駆動源と連結)として、搬送ベルト32を反時計回り方向に回転させ、用紙を図中右側から左側へ搬送する。図は省略しているが冷却装置18Bの上流側(図中右側)には熱定着手段16が配置され、下流側(図中左側)には排紙収容部17がある。ローラ31の上部には熱定着手段16から搬送されてきた用紙Pをガイドする上ガイド33Aが設けられており、ローラ30とローラ31との中間位置には、搬送ベルト32に食い込むように上から二重管構造の冷却ローラ22Bが圧接されていて、搬送ベルト32の搬送力を利用した連れ回りで回転するようになっている。図中の34は冷却装置18B本体を構成するブラケットであり、ローラ30やローラ31、冷却ローラ22B、上ガイド33Aなどの構成部品を固定または回転可能に支持する部材である。冷却装置18Bはこのブラケット34によりユニット化され、画像形成装置に組み込まれる。
熱定着手段16で熱せられて高温となった用紙Pは排紙収容部17に排出される前に、冷却装置18Bを通過する。詳細には、熱定着手段16を通って高温となった用紙Pが上ガイド33Aとローラ31の間に入り込み、冷却ローラ22Bと搬送ベルト32とで形成されるニップ領域部を通過し排紙収容部17に排出される。用紙Pがニップ領域で冷却ローラ22Bに密着し接触しながら通過するので、用紙Pの熱は冷却ローラ22Bに吸熱され、十分に冷やされるのである
なお、冷却ローラを二重管構造とすることで、本出願人らの冷却効果評価実験では、熱定着手段16の通過直後の用紙Pの表面温度が100℃位のとき、冷却装置18Bを通過させることで用紙Pを実測値で55℃程度にまで冷やすことができた。つまり、冷却ローラを単管構造から二重管構造とすることで、5℃程度さらに冷却効果があることを確認した。
後述するが、冷却装置18Bは回転管継ぎ手手段を介してタンク26、ポンプ25、冷却ファン23を装着したラジエータ24などの冷却液循環手段と連通/連結され、封入した冷却液が循環することで冷却ローラ22Bを冷やしている。
図2は、回転管継ぎ手手段である複式のロータリージョイント35Bを両端に取り付けた本発明の冷却ローラ22Bの概略断面図(図1のX−X断面図)である。図3と図4はその左端部と右端部の拡大図である。
図に示すように冷却ローラ22Bは外管と内管とからなる二重管構造、つまり、ローラ外管22Baとそのローラ外管22Ba両端に取り付けられたフランジ22dとからなる外管と、ローラ内管22Bbからなる内管とから成る中空の二重管構造で、ローラ外管22Baが回転し用紙Pを接触しつつ搬送する。ローラ外管22Baとローラ内管22Bbとは共に一方向の流路を形成する。つまり二重管構造の冷却ローラ22Bは二つの別々の一方向流路を形成することで、ローラ外管22Ba内を流れる冷却液を、ローラ内管22Bb内を流れる冷却液によって冷し、単管構造の冷却ローラよりも冷却性能を上げることができる。
また、本実施形態では、ローラ外管22Baと内管22Bbとの間の外側流路を流れる冷却液の流れ方向と内管22Bb内の内側流路を流れる冷却液の流れ方向とが、冷却ローーラ軸方向で反対方向である。
このように、外側流路を流れる冷却液の流れ方向と内側流路を流れる冷却液の流れ方向とが冷却ローラ軸方向で反対方向であるので、外側流路で冷却液を冷却ローラ軸方向一端側から他端側に流した場合には、内側流路で冷却液を前記他端側から前記一端側に流す。これにより、用紙から冷却ローラ22Bが吸熱した熱により外側流路の冷却液の温度が高くなる前記他端側ほど、温度の低い内側流路の冷却液によって外側流路の冷却液を冷却することができる。また、外側流路で冷却液を前記他端側から前記一端側に流した場合には、内側流路で冷却液を前記一端側から前記他端側に流す。これにより、用紙から冷却ローラ22Bが吸熱した熱により外側流路の冷却液の温度が高くなる前記一端側ほど、温度の低い内側流路の冷却液によって外側流路の冷却液を冷却することができる。よって、従来のように、外側流路を流れる冷却液の流れる方向と内側流路を流れる冷却液の流れる方向とが同一方向である構成よりも、外側流路を流れる冷却液の冷却ローラ軸方向の温度差を低減することができる。したがって、その分、冷却ローラ表面の冷却ローラ軸方向の温度差も低減されるので、冷却ローラ軸方向で生じる用紙に対する冷却効率の差を低減することができる。
以下に冷却ローラ22Bの構成を説明するが、冷却ローラ22Bの左端部と右端部は同構成なので主に左端部を用いて説明する。従って図2の右端部および図4の詳細指示記号は省く。
冷却ローラ22Bのローラ外管22Baは、軸受22gを取り付けるフランジ22dで両端が構成されており、フランジ22dに漏洩防止のOリング22eを入れ込んでネジ22fでフランジ22dをローラ外管22Baに取り付けている。このときフランジ22dは、ローラ外管22Baに嵌合関係で挿入して取り付け、ローラ外管22Baとの同軸度を出している。冷却ローラ22Bは、両端のフランジ22dの軸受22gを用いて冷却装置18Bのブラケット34に対して両端を回転可能に支持される。
また、フランジ22dには平行ネジ部22hと嵌合部22iとから成る結合部が形成されていて、フランジ22dは、その結合部と相対するように形成した平行ネジ部35Bbと嵌合部35Bcとを有するロータ35Baが取り付けられる。互いの平行ネジ部はローラ外管22Baの回転方向(用紙Pの搬送方向)に対して締まり勝手となるような方向にネジ加工されている。ロータ35Baはロータリージョイント35Bの構成部品であり、回転自在となっている。ロータリージョイント35Bとフランジ22dとの取り付けは、上記したように嵌合関係による挿入取り付けであり、ロータ35Baとフランジ22dとの同軸度が出される。ロータ35Baは、間隔をおいて設けた2箇の軸受35dとの嵌合関係で回転自在にロータリージョイント35Bのケーシング35Beに支持されている。以上から、ローラ外管22Baは、それぞれ嵌合関係で取り付けられたロータ35Baおよびフランジ22dを介して、ロータリージョイント35Bのケーシング35Beに対して軸が合わされた状態となっており、高精度な回転ができるようになっている。なお、ロータ35Baにはフランジ22dからの漏洩を防ぐOリング35gを入れ込んでいる。
続いて、上記した構成までは共通だが、ローラ内管22Bbの支持方法でタイプの違う冷却ローラとなるので、それを説明する。タイプとしては以下のようにタイプ1とタイプ2の2種類あり、夫々の構成を説明する。
[構成例1]
<タイプ1の冷却ローラ>
タイプ1の冷却ローラは、ローラ外管22Baが回転し、ローラ内管22Bbは回転しないように構成している。
以下にタイプ1の冷却ローラ22Bを説明するが、このタイプは図2に示した冷却ローラ22Bの構成なので主に冷却ローラ22Bの左端部側を用いて説明する。このタイプ1の冷却ローラ22Bは、ローラ外管22Baと内管22Bbとの間の外側流路を流れる冷却液の一方向の流れに乱流を起こさせたいときに用いるのが好適である。
図2に示すように、冷却ローラ22bの両端に取り付けられた各ロータリージョイント35Bでローラ内管22Bbが回転しないように、ローラ内管22Bbの一端側を固定支持し、他端を嵌合支持または固定支持させる。具体的にはロータリージョイント35Bへのローラ内管22Bbの取り付けは、例えば一方のロータリージョイント35Bにはケーシング35Beに取り付けられるフランジ35fに嵌合圧入することで固定支持し、もう一方のロータリージョイント35Bにはフランジ35fに嵌合挿入することで支持、または嵌合挿入後に固定する。ケーシング35Be、フランジ35f、ローラ内管22Bbは互いに嵌合関係として挿入または圧入して取り付けられるので、ケーシング35Beに対してローラ内管22Bbの同軸度は出された状態となる。なお、フランジ35fは漏洩防止のOリング35iを入れ込んで、ネジ35hでケーシング35Beに嵌合挿入後、固定される。
以上の構成により、冷却ローラ22Bの両端で、ロータリージョイント35B(ケーシング35Be)を基準にしてローラ外管22Baとローラ内管22Bbの同軸度が出され、そしてロータリージョイント35B(ケーシング35Be)に対して嵌合関係で、ローラ外管22Baは回転可能に支持、ローラ内管22Bbは回転しないよう支持される。
冷却液の流路を矢印で示す。媒体Aの冷却液は、ローラ外管22Baの内部に通じる図中下側のロータリージョイント35Bの供給口から供給され、ローラ内管22Bbとロータ35Baの狭小間隙を通り、ローラ外管22Baとローラ内管22Bbで形成される広い間隙を軸方向に流れ、一方向の流路を形成し、反対側(図中上側)のロータリージョイント35Bから排出される。また、媒体Bの冷却液は、ローラ内管22Bbの内部に通じる図中上側のロータリージョイント35Bから供給され、ローラ内管22Bbの内部を反対側(図中下側)のロータリージョイント35Bまで流れ、もう一つの一方向流路を形成し、排出される。以上のように二重管構造の冷却ローラ22Bは、外側流路(ローラ外管22Baとローラ内管22Bbとの間の流路)を流れる媒体Aの冷却液の流れ方向と内側流路(ローラ内管22Bb内の流路)を流れる媒体Bの冷却液の流れ方向とが冷却ローラ軸方向で反対方向となるような、二つの一方向流路を有し、両端のロータリージョイント35Bを介して冷却液循環手段と閉ループの流路を形成し媒体Aと媒体Bの冷却液を循環させている。
媒体Aの冷却液および媒体Bの冷却液が、それぞれローラ外管22Baとローラ内管22Bb内を流れることにより、ローラ外管22Baの表面温度上昇を抑え、結果として冷却ローラとして冷却性能アップを可能としている。
また、冷却ローラ22Bは、リユースやリサイクル、不具合が発生したときの部品交換、などの対応ができるように構成部品の取り付け取り外しを可能としている。
図5は、冷却ローラ22Bの主な構成部品であるローラ外管22Ba、ローラ内管22Bb、フランジ22d、およびロータリージョイント35B、その他を部品単位で並べたもので、冷却ローラ22Bの組立て前およびロータリージョイント35Bの取り付け前の状態でもある。なお、この図では、フランジ22dにOリング22eが組み込まれているが、当然これも部品単位で取り付け取り外し可能である。ロータリージョイント35Bも冷却ローラ22Bに対して取り付け取り外しができるので、ロータリージョイント35Bの交換も可能である。
冷却ローラ22Bを簡単に組立てや分解(構成部品の取り付け取り外し)ができるような構成としているので、組立て手順を追いながら説明する。同時に冷却装置18Bへの装着手順も説明する(図中の手順矢印番号を参照)。
先ず、ロータリージョイント35Bのケーシング35Beから外したフランジ35fに、ローラ内管22Bbの一端側を嵌合圧入し固定支持する(手順(1))。次に、ローラ外管22Baにフランジ22dを嵌合挿入しネジ22f(図では省略)で固定する(手順(2))。そして、軸方向にガタなくスライド可能なように軸受22gをフランジ22dに嵌合挿入し取り付ける(手順(3))。なお、手順(1)と手順(2)との作業手順は逆でも良い。
図6は、上記手順(1)、手順(2)、及び、手順(3)の作業後の状態である。
手順(3)の後、先ず、ロータリージョイント35Bのロータ35Baに、後工程で軸受22gの位置を決めるC型止め輪35Lを入れる(C型止め輪35Lの入れ場所はフランジ22d側でも良い)。そしてロータ35Baにローラ外管22Baのフランジ22dを嵌合挿入(嵌合部22iと嵌合部35Bcで嵌め合わせる)して、平行ネジ部(平行ネジ部22hと平行ネジ部35Bbでネジ締結)で固定する(手順(4))。その後、フランジ35fが付いたローラ内管22Bbを、図中下側のケーシング35Beの後端開口部から入れ込み、図中下側のロータ35Ba、ローラ外管22Baおよび図中上側のロータ35Baの内部を通す。そしてフランジ35fが、図中下側のケーシング35Beの後端面に当たるまでローラ内管22Bbを通したら、ネジ35h(図では省略)でフランジ35fをケーシング(胴部)35Beに嵌合固定する(手順(5))。そして最後に、図中上側ロータリージョイント35Bのケーシング35Beの後端開口部にフランジ35fを嵌合挿入しネジ35h(図では省略)で固定する(手順(6))。このときローラ内管22Bbの上端は、フランジ35fに嵌合挿入されて支持または固定される。以上で冷却ローラ22Bの組立ておよびロータリージョイント35Bの取り付けが完了し、図7に示すようになる。冷却ローラ22Bやロータリージョイント35Bなどの分解は上記手順の逆の作業をすればよいので、冷却ローラ22Bの構成部品の取り付け取り外しや、ロータリージョイント35Bの部品単位での取り付け取り外しが可能となる。
両端にロータリージョイント35Bを取り付けた冷却ローラ22Bの冷却装置18Bへの装着は、図7に示すように冷却装置18Bのブラケット34に開けた切欠き開口部34a(図1参照)に冷却ローラ22Bを設定位置まで入れ込む(手順(7))。そして、ブラケット34の外側に位置する軸受22gをブラケット34に突き当たるまでスライドさせる(手順(8))。そして、最後にC型止め輪35Lで軸受22gが外れないように位置決めする(手順(9))。以上で冷却ローラ22Bの冷却装置18Bへの装着は完了し、図2に示す状態となり、冷却ローラ22Bがブラケット34に両端を支持されて自在に回転できるようになる。
以上のように冷却ローラ22Bは、ロータ35Baとフランジ22dや、ローラ外管22Baとフランジ22d、ローラ内管22Bbとフランジ35f、そしてケーシング35Beとフランジ35f、などの取り付け取り外しを、ネジ締結方法のみによって行うと、それぞれで軸ずれを起こしてしまう。高い回転精度の冷却ローラ22Bにするには、本構成例のように、締結部には必ず軸合わせのための嵌合嵌合部を合わせ持たせなければならない。
[構成例2]
<タイプ2の冷却ローラ>
タイプ2の冷却ローラは、ローラ外管22Baが回転し、ローラ内管22Bbもローラ外管22Baと共に回転するように構成している。
以下にタイプ2の冷却ローラ22Bを、図8、及び、その左端部と右端部の拡大図である図9と図10を用いて説明するが、この場合も主に左端部側で説明する。従って、図8の右端部および図10の詳細指示記号は省く。このタイプ2の冷却ローラ22Bは、ローラ外管22Baと内管22Bbとの間の外側流路を流れる冷却液の一方向の流れ(軸方向と回転方向の流れ)をスムースにしたいときに用いるのが好適である。
嵌合関係による支持方法で軸合わせをする考え方は上記タイプ1の冷却ローラと同じである。タイプ1の冷却ローラと異なる点は、図8に示すように、ローラ内管22Bbが回転するようローラ内管22Bbの両端を、ロータリージョイント35Bのケーシング35Beのフランジ35Bfに軸受35kを介して取り付け、回転可能に支持する。すると、両端のロータリージョイント35B(ケーシング35Be)に対してローラ外管22Baと共にローラ内管22Bbも回転可能に支持される。ローラ内管22Bbの回転は、例えば係合手段などによりローラ外管22Baの回転力をローラ内管22Bbに伝えて連れ回りで回転する。連れ回りの方法は、図9のY−Y断面図に示すように、例えばローラ内管22Bbの係合ピン22pとローラ外管22Baの係合溝22mからなる係合手段を用い、係合溝22mに係合ピン22pが引っ掛かることでローラ内管22Bbが連れ回り回転する。なお、冷却ローラ22Bの内部を一方向に流れる媒体Aの冷却液および媒体Bの冷却液の流路はタイプ1と同様なので説明は省く。
また、タイプ2の冷却ローラ22Bも構成部品およびロータリージョイント35Bの取り付け取り外しが可能である。
冷却ローラ22Bの組立てから冷却ローラ22Bの冷却装置18Bへの装着手順までを図11〜図13に示す(図の手順矢印番号を参照)。
先ず、図11に示すように軸受35kを内部に固定設置したフランジ35Bfを一方側(例えば図中下側)のロータリージョイント35Bのケーシング35Beにのみ嵌合挿入しネジ35h(図では省略)で固定する(手順(1))。次に、C型止め輪35Lを仮入れした両方のロータリージョイント35Bのロータ35Baに、軸受22gを通しながらフランジ22dを嵌合挿入し固定する(手順(2))。
図12は、上記手順(1)、手順(2)の作業後の状態である。手順(2)の後、ローラ内管22Bbを図中下側のロータリージョイント35Bに入れ込み、先端部をフランジ35Bfの軸受35kに嵌合挿入する(手順(3))。次に、もう一方のロータリージョイント35Bをローラ外管22Baにフランジ22dとの嵌合関係で取り付け固定し(手順(4))、ローラ内管22Bbに被せるようにローラ外管22Baをローラ内管22Bbの自由端側から組付ける。そして、その自由端が図中上側のロータリージョイント35Bを貫通したら、図中下側のロータリージョイント35Bとローラ外管22Baをフランジ22dを介して嵌合関係で取り付け固定する(手順(5))。なお、ローラ内管22Bbがローラ外管22Baに連れ回るように係合手段として、ローラ内管22Bb側に係合ピン22pとローラ外管22Ba側に係合溝22mを設けているので、ローラ内管22Bbに被せるようにローラ外管22Baを組付ける際は、上記連れ回り関係が成り立つよう、係合溝22mに係合ピン22pを嵌り込ませる。なお、連れ回り関係は、図9のY−Y断面図を参照のこと。最後に、ローラ内管22Bbの自由端側(図中上端部側)も回転可能となるよう図中上側のフランジ35Bfの軸受35kに嵌合挿すると同時に、そのフランジ35Bfを、ロータリージョイント35Bのケーシング35Beに嵌合挿入しネジ35h(図では省略)で固定する(手順(6))。以上でタイプ2の冷却ローラ22Bの組立ておよびロータリージョイント35Bの取り付けが完了し、図13のようになる。冷却ローラ22Bやロータリージョイント35などの分解は上記手順の逆の作業をすればよいので、冷却ローラ22Bの構成部品の取り付け取り外しや、ロータリージョイント35Bの部品単位での取り付け取り外しが可能となる。
両端にロータリージョイント35Bを取り付けた冷却ローラ22Bの冷却装置18Bへの装着手順は、構成例1で図7を用いて説明したのと同様なので説明は省略する。
以上のように冷却ローラ22Bは、ロータ35Baとフランジ22dや、ローラ外管22Baとフランジ22d、そしてケーシング35Beとフランジ35f、などの締結方法をネジのみにしたり、ローラ内管22Bbと軸受35kの回転部の嵌め合いをラフにしてしまったりしては、それぞれ軸ずれを起こしてしまう。高い回転精度の冷却ローラ22Bにするには、本実施例のように、締結部には必ず軸合わせのための嵌合嵌合部を合わせ持たせて、回転部は確実に両端を支持し嵌合い精度を高いものとする必要がある。本タイプの冷却ローラ22Bにおいても、外側流路(ローラ外管22Baとローラ内管22Bbとの間の流路)を流れる冷却液(媒体A)の流れ方向と内側流路(ローラ内管22Bb内の流路)を流れる冷却液(媒体B)の流れ方向とが冷却ローラ軸方向で反対方向であるので、用紙Pから冷却ローラ22Bが吸熱した熱により外側流路の冷却液(媒体A)の温度が高くなる下流側ほど、温度の低い内側流路の冷却液(媒体B)によって外側流路の冷却液を冷却することができる。これにより、冷却ローラ表面の冷却ローラ軸方向の温度差が低減されるので、冷却ローラ軸方向で生じる用紙Pに対する冷却効率の差を低減することができる。
また、二重管構造の冷却ローラ22Bにおいても、ローラ外管22Baとローラ内管22Bbで形成される間隙内に撹拌手段を設けて、冷却効率を上げることができる。
[構成例3]
図14は、構成例1で示したタイプ1の冷却ローラ22Bのローラ外管22Baの内壁に撹拌手段としてのコイルバネ22wを密着して取り付けたときの冷却ローラ22Bなどの概略断面図である。このコイルバネ22wはローラ外管22Baの回転と共に回転する。コイルバネ22wが回転することによって、冷却液(媒体A)を攪拌しながら回転方向と軸方向に送り出し、ローラ外管22Baの冷却性能を向上させる。なお、構成例2で示したタイプ2の冷却ローラ22においても同様に、ローラ外管22Baの内壁に撹拌手段としてのコイルバネ22wを密着して取り付けることで、上述したのと同様の理由によりローラ外管22Baの冷却性能を向上させることができる。
次に、二重管構造によりローラ外管22Baとローラ内管22Bbにそれぞれ個別の流路を形成した冷却ローラ22Bにおける冷却液の循環システムを図15、図16、図17に示す。各図では全て上記タイプ1の冷却ローラ22Bを用いているが、タイプ2の冷却ローラ2Bを用いた場合でも循環システムは同様である。
また、本タイプの冷却ローラ22Bは、外側流路(ローラ外管22Baとローラ内管22Bbとの間の流路)を流れる冷却液(媒体A)の流れ方向と内側流路(ローラ内管22Bb内の流路)を流れる冷却液(媒体B)の流れ方向とが冷却ローラ軸方向で反対方向であるので、用紙Pから冷却ローラ22Bが吸熱した熱により外側流路の冷却液(媒体A)の温度が高くなる下流側ほど、温度の低い内側流路の冷却液(媒体B)によって外側流路の冷却液(媒体A)を冷却することができる。これにより、冷却ローラ表面の冷却ローラ軸方向の温度差が低減されるので、冷却ローラ軸方向で生じる用紙Pに対する冷却効率の差を低減することができる。
冷却液の循環システムとしては、二つの一方向流路を内部に有する冷却ローラ22Bと冷却液循環手段とで閉ループの流路を形成して冷却液を循環させている。ただし、ローラ外管22Baとローラ内管22Bbとの各流路で冷却液循環手段を共有するか個別にするか、ローラ外管22Baとローラ内管22Bbに流す冷却液を同じ液にするか異なる液にするか、などで循環システムが異なる。よって、それらについて、図15、図16、図17で説明する。
図15は、ローラ外管22Baと内管22Bbとの間の外側流路と、内管内の内側流路とに冷却液を流す冷却液循環手段を共有し、また、外側流路と内側流路とに同じ冷却液を流す場合の循環システムを模式的に示したものである。このように、外側流路と内側流路とに供給し流す冷却液を同じ冷却液(媒体A)とすることで、冷却液循環手段を共有化し、一系統の閉ループ流路で済むようにしている。
冷却液(媒体A)の循環工程は、ローラ外管22Baにおいて、回転するローラ外管22Baの表面で受熱した熱を内部に伝達することにより、ローラ外管22Ba内の冷却液(媒体A)が温められ、その温められた冷却液(媒体A)を、一方(図中上側)のロータリージョイント35Bから排出し、冷却液循環手段であるタンク26、ポンプ25、ラジエータ24(冷却ファン23含む)を通過し、その過程で冷却液(媒体A)の温度が室温近くまで下げられる。そして、他方(図中下側)のロータリージョイント35Bから再びローラ外管22Baに冷却液(媒体A)を供給する。また、ローラ内管22Bbにおいては、ローラ外管22Ba内の温められた冷却液(媒体A)をローラ内管22Bbの表面で受熱することでローラ外管22Ba内の冷却液(媒体A)の温度を下げる。受熱したことにより温められたローラ内管22Bb内の冷却液(媒体A)を、他方(図中下側)のロータリージョイント35Bから排出する。以降はローラ外管22Baと共有する冷却液循環手段を経て、温度が下がった冷却液(媒体A)を一方(図中上側)のロータリージョイント35Bから再びローラ内管22Bbに供給する。
このような冷却液循環手段を共有した二つの流路の排熱サイクルによれば、ローラ内管22Bbの受熱効果により、ラジエータ24部でだけでなくローラ外管22Ba内でも外側流路の冷却液(媒体A)の温度を下げることができ、すなわちローラ外管22Baの表面温度上昇を抑えることができるので、単管構造のときよりも冷却効率を向上させることができる。また、この構成によれば、冷却効率の向上と共に、冷却液循環手段を共有使用し、同じ冷却液を用いることで、冷却液循環システムとして低コストで省スペース化が可能となる。
図16は、ローラ外管22Baと内管22Bbとの間の外側流路と、内管内の内側流路とに冷却液を流す冷却液循環手段を個別に有し、また、外側流路と内側流路とに同じ冷却液を流す場合の循環システムを模式的に示したものである。
例えば、図中に記載しているローラ内管22Bbに流れる媒体Bの冷却液を媒体Aにして、ローラ外管22Baと同じ媒体Aの冷却液を流し、そして冷却液循環手段を個別に具備して同じ冷却媒体であっても図15で示した循環システムとは異なり、二系統の閉ループ流路を形成する場合である。
ローラ外管22Baとローラ内管22Bbそれぞれの冷却液(媒体A)の循環工程は、同じ冷却液(媒体A)が個別の冷却液循環手段を流れるが、そのこと以外は、図15で示した循環システムと同様の循環工程である。
図15で示した循環システムの場合、ローラ外管22Baとローラ内管22Bbから排出される時点で夫々の冷却液(媒体A)は大きな温度差(ローラ外管22Baから排出される冷却液温度の方が高い)があるが、同じ冷却液循環手段を通過するので、再びローラ外管22Baとローラ内管22Bbに供給されるときには同じ温度となっている。しかし、排出された冷却液(媒体A)をタンク26で混合し、高くなった液温を室温近くまで下げるには相当のラジエータ24と冷却ファン23の冷却パワーが必要となる。また、より冷却効率の良い冷却ローラ22Bとするには、外側流路や内側流路での冷却液(媒体A)の流速や温度を個別に制御してやることが有効であるが、図15で示した循環システムではそれに対応することができない。
それに対し、図16で示した循環システムであれば、夫々のラジエータ24a、24bと冷却ファン23a、23bの冷却パワーは小さくて済むし、冷却液(媒体A)を混合しないので、それらラジエータや冷却ファンの冷却性能を個別に設定することで、ローラ外管22Baとローラ内管22Bbから排出される個々の冷却液(媒体A)温度に対して、再び供給する時点で夫々所望な温度とすることができる。また、冷却液循環手段を個別とすることで、ポンプ25a、25bや冷却ファン23a、23bの回転数も夫々に制御できるので、ローラ外管22Baとローラ内管22Bbの内部での冷却液(媒体A)の流速や温度を所望の値とすることができる。
以上のように、夫々の流路において個々に適切な対応をとることで冷却性能の制御が可能となる。またこの構成によれば、冷却性能が良くなると共に、冷却液循環手段を個別に具備しても同じ冷却液を使用するので、冷却液の充填や補充時に冷却液を取り違うといった作業ミスがなくなる。また一種類の冷却液で良いのでの保管や管理もし易い。
また、図16で示した循環システムで、ローラ外管22Baと内管22Bbとの間の外側流路と、内管内の内側流路とに異なる冷却液を流すような構成にしても良い。
すなわち、個別の冷却液循環手段を具備して二系統の閉ループ流路を形成し、ローラ外管22Baに媒体A、ローラ内管22Bbに媒体B、といった異なる冷却液を流すようにする。ローラ外管22Baとローラ内管22Bbそれぞれの冷却液(媒体A)、冷却液(媒体B)の循環工程は、図16で示した循環システムと同様なので説明は省く。この構成の場合は、上記の冷却液循環手段の個別設定や制御などの対応が可能となるだけでなく、冷却液媒体も個々に最適特性のものを用いることができ、その組合せも色々と設定できるので、より冷却効率を向上させることができる。この構成によれば、図15で示した循環システムや図16で示した外側流路と内側流路とに同じ冷却液を流す場合の循環システムよりも格段に冷却性能が良くなるので、冷却性能を第一優先とする装置に適用されるべき循環システムといえる。
図17は、ローラ外管22Baと内管22Bbとの間の外側流路と、内管内の内側流路とでタンクを共有し、その他の冷却液循環手段を外側流路と内側流路とで個別に有して、また、外側流路と内側流路とに同じ冷却液を流す場合の循環システムを模式的に示したものである。
図のように、タンク26を外側流路と内側流路とで共有使用し、外側流路や内側流路に供給し流す冷却液を同じ冷却液(媒体A)とする場合であるが、ポンプ25a、25bやラジエータ24a、24b(冷却ファン23a、23b含む)などの冷却液循環手段は外側流路と内側流路とで個別に具備してタンク以外は二系統の閉ループ流路を形成する。つまり、タンク26を共有使用すること以外は、図16で示した循環システムと同様であり、冷却液(媒体A)の循環工程も、ローラ外管22Baとローラ内管22Bbから排出された夫々の冷却液(媒体A)を一旦、タンク26で混合し、その後、個別のポンプ25a、25bに流すこと以外は、図16で示した循環システムと同様である。この構成によれば図16で示した循環システムの利点を持ちつつ、タンク26を共有することで図16で示した循環システムよりも省スペース化が可能となる。
なお、本実施形態では冷却媒体として液体を用いているが、本発明はそれに限定されることなく冷却媒体として空気やガス等の気体でも適応可能であり、また二重管構造の冷却ローラ22Bにおいては、ローラ外管22Baとローラ内管22Bbに流す媒体のどちらか一方を液体、他方を気体としても良く、より冷却効果を向上させることができる。
図18および図19は、本発明の二重管構造の冷却ローラ22Bと、その冷却液循環システムを有する冷却装置18Bを搭載したタンデム型中間転写ベルト方式カラー画像形成装置の構成概略図である。本発明の冷却装置18Bを備えた画像形成装置は、印刷処理のように用紙などの記録媒体を連続通紙し長時間(例えば、数日間)連続して画像形成処理(印字処理)する用途に用いられるものであり、A4用紙で1分間に100枚から120枚程度の画像形成処理が可能な高速機である。このような高速機以外の画像形成装置(例えば、通常のオフィスなどで用いられる複写機、プリンタなどの電子写真方式の画像形成装置)においても、同様に本発明を適用することができる。
図18は図15で示した冷却液の循環システムを採用したときのカラー画像形成装置であり、図19は図16で示した冷却液の循環システムを採用したときのカラー画像形成装置である。
図18を用いて図15で示した冷却液の循環システムのカラー画像形成装置を説明する。なお、図19のカラー画像形成装置については、図16で示した冷却液の循環システムの構成や作用効果以外は図18のカラー画像形成装置と同様であるので説明は省く。
複数のローラによって中間転写媒体としての中間転写ベルト1を展張し、中間転写ベルト1はこれらのローラにより回転するように構成すると共に、中間転写ベルト1のまわりに画像形成用のプロセス手段を配置している。
中間転写ベルト1の回転方向を矢視aとするとき、中間転写ベルト1の上側であってローラ2とローラ3との間には、中間転写ベルト1の回転方向の上流側から順に画像形成用のプロセス手段として、第1画像ステーション4Y、第2画像ステーション4C、第3画像ステーション4M、第5画像ステーション4Bkが配置されていている。例えば、第1画像ステーション4Yは、ドラム状の感光体11の周囲に帯電手段10、光書き込み手段12、現像装置13、クリーニング手段14が配置されて構成され、さらに中間転写ベルト1を挟んで感光体11の対向位置に中間転写ベルト1への転写手段としての一次転写ローラ15が設けられており、他の3つの画像ステーションも同一構成となっている。そしてそれら4つの画像ステーションが互いに所定のピッチ間隔となるように左右並列に配置されている。
図18では光書き込み手段12をLEDを光源とする光学系としているが、半導体レーザーを光源とするレーザー光学系で構成することもでき、感光体11に対して画像情報に応じた露光を行う。
中間転写ベルト1の下側には、記録用の用紙Pの用紙収納部19および給紙コロ20、レジストローラ対21、ローラ5に対向するように設けられた用紙Pへの転写手段としての二次転写ローラ6、ローラ8の対向位置に設けられたクリーニング手段9、熱定着手段16、用紙Pを冷却する本発明の冷却ローラ22Bを有する冷却装置18B、トナー定着後の用紙Pの排出部である排紙収容部17などが配置されている。そして、用紙収納部19から排紙収容部17へ至る用紙搬送路28が延びている。両面画像形成時に裏面の画像形成を行わせるため、冷却装置18を一度通過した用紙Pを反転させ、再度、レジストローラ対21へ搬送する両面画像形成用の用紙搬送路29も備えている。
なお、冷却装置18Bの冷却ローラ22Bは用紙Pの熱を受熱する受熱部であり、冷却ファン23を装着したラジエータ24、ポンプ25、タンク26と共に配管27で連通・連結され、図15で示した冷却液の循環システムを構成し、冷却液が封入されている。
冷却液の循環経路は配管27の矢印で示すように、ラジエータ24で冷やされた冷却液を途中で分岐して冷却ローラ22Bのローラ外管22Baとローラ内管22Bbの2箇所へ送り供給し、ローラ外管22Baとローラ内管22Bbの夫々の内部を通ってから排出し、その後にタンク26、ポンプ25へ送り、再び、ラジエータ24に戻す順序であり、ポンプ25の回転圧力により冷却液を循環させ、ラジエータ24で放熱することで冷却液、即ち冷却ローラ22Bを冷やす。ポンプ25のパワーやラジエータ24の大きさなどは、熱設計条件(冷却ローラ22Bが冷却すべき熱量と温度の条件)によって決定される流量、圧力、冷却効率などを元に選定される。
画像の形成プロセスは、第1画像ステーション4Yに着目すれば、一般の静電記録方式に準じていて、暗中にて帯電手段10により一様に帯電された感光体11上に光書き込み手段12により露光して静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置13によりトナー像として可視像化する。そのトナー像は一次転写ローラ15により中間転写ベルト1に転写される。転写後の感光体11はクリーニング手段14によりクリーニングされる。他の画像ステーションも第1画像ステーション4Yと同構成であり、同様の画像形成プロセスが行われる。
画像ステーション4Y,4C,4M,4Bkにおける各現像装置13は、それぞれ異なる4色のトナーによる可視像化機能を有しており、各画像ステーション4Y,4C,4M,4Bkでイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)を分担すれば、フルカラー画像を形成することができる。よって、中間転写ベルト1の同一画像形成領域が4つの画像ステーション4Y,4C,4M,4Bkを順次通過する間に、中間転写ベルト1を挟むようにして各感光体11とそれぞれ対向して設けられた一次転写ローラ15により与えられる転写バイアスによって、それぞれ1色ずつトナー像を中間転写ベルト1上に重ね転写されるようにすれば、上記同一画像形成領域が各画像ステーション4Y,4C,4M,4Bkを1回通過した時点で、この同一画像領域に、重ね転写によってフルカラートナー画像を得ることができる。
そして、中間転写ベルト1上に形成されてフルカラートナー画像は、シート状媒体としての用紙Pに転写される。転写後の中間転写ベルト1はクリーニング手段9によりクリーニングされる。用紙Pへの転写は転写時においてローラ5上で中間転写ベルト1を介して二次転写ローラ6に転写バイアスを印加し、該二次転写ローラ6と中間転写ベルト1とのニップ部に用紙Pを通過させることにより行なわれる。用紙Pへの転写後、転写紙P上に担持されたフルカラートナー像を熱定着手段16で定着することにより、用紙P上にフルカラーの最終画像が形成され、排紙収容部17に排出され積載される。
本実施形態のカラー画像形成装置においては、排紙収容部17に用紙Pが排出され積載される前に、熱定着手段16の直後に配置した冷却装置18Bを用紙Pが通過する。通過する際、熱定着手段16で熱せられた用紙Pが受熱部である冷却ローラ22Bに接触しながら通過することになるので、冷却ローラ22Bの表面で用紙Pから熱を吸熱し、この熱を冷却ローラ22B内部の冷却液へ伝達する。熱が伝達され温められた冷却液は、この後、冷却ローラ22Bから排出され、タンク26、ポンプ25を経て、冷却ファン23を装着したラジエータ24に送られ、そこで熱が画像形成装置外に排熱される。ラジエータ24で熱が除去され室温近くにまで下げられた冷却液は、その後、再び冷却ローラ22Bへと送られる。このような冷却液媒体による高い冷却性能の排熱サイクルによって、熱定着手段16で熱せられて高温となった用紙Pは効率良く冷やされる。従って、用紙Pが排紙収容部17に排出され積載される時点では、用紙P上のトナーを確実に硬化状態とさせることができる。特に両面画像形成出力の際に大きな問題となっていたブロッキング現象を回避することができる。しかも冷却液による冷却は、従来のファン等を用いたときのような大きなスペースを必要とすることなしに高効率で、しかも局所冷却が可能なので、画像形成装置の小型化に貢献することができる。よって、本実施形態の画像形成装置のように、A4用紙で100枚以上の高速画像形成処理を長時間(例えば、数日間)連続して行う場合に、冷却ローラの軸方向の表面温度勾配を低減し、用紙にカールが生じることによるジャムなどの不具合を低減することができるので、画像形成処理を中断することなく継続することができる。
また、本発明の冷却ローラ22Bのローラ外管22Baとローラ内管22Bbおよび両端のロータリージョイント35Bは、互いに嵌合関係で固定または回転可能な状態にすることが好ましく、それらを互いに嵌合関係で固定または回転可能な状態にすることで、それら相互の軸合わせが確実に行われ、高い精度の同軸度を実現することができる。それにより、従来問題となっていた軸ずれによる回転時の偏心や振動などがなくなり、冷却ローラ22Bとしての回転精度や耐久性が向上し、偏心や振動や破損による漏洩の危惧の回避や、メンテナンスや部品交換頻度も低減することができるようになる。また、冷却ローラ22Bの回転精度が向上すれば、用紙Pの良好な搬送が可能となるので、高品質の画像を得ることができ、冷却ローラ22Bの回転不良を起因とするジャムやスキューも低減することができる。
以上、本実施形態によれば、ローラ外管22Baとそのローラ外管22Ba両端に取り付けられたフランジ22d,22fとからなる外管内にローラ内管22Bbを内包し、前記外管とローラ内管22Bbとの間を冷却媒体が流れる外側流路、及び、ローラ内管22Bb内を冷却媒体が流れる内側流路を有する二重管構造であり、軸受を介して装置本体の筐体に回転可能に支持された冷却ローラ22Bと、冷却媒体を搬送する冷却媒体搬送手段であるポンプ25と、冷却ローラ22Bが回転可能な状態で冷却ローラ22Bの両端それぞれに取り付けられ、冷却ローラ22Bとポンプ25とを配管を介してつなぐ2つの回転管継ぎ手手段であるロータリージョイント35と、を備え、冷却ローラ22Bにシート状部材を接触させてシート状部材を冷却する冷却装置において、ポンプ25によって前記外側流路に搬送された冷却媒体の前記外側流路での流れ方向と、ポンプ25によって前記内側流路に搬送された冷却媒体の前記内側流路での流れ方向とが、冷却ローラ軸方向で反対方向である。前記外側流路を流れる冷却媒体の流れ方向と前記内側流路を流れる冷却媒体の流れ方向とが、冷却ローラ22Bの軸方向で反対方向である。これにより、二重管構造の冷却ローラ22Bにおける表面温度勾配を低減し,高い冷却性能の冷却ローラ22Bを提供することができる。
また、本実施形態によれば、前記外管の両端がロータリージョイント35に回転可能に支持されており、ローラ内管22Bbの両端がロータリージョイント35に固定支持されることで、前記外管とローラ内管22Bbとで形成される隙間を流れる冷却液の流れ(軸方向と回転方向の流れ)に対して積極的に乱流を起こさせたい場合に適しており、特に、冷却液の供給流量が少ない場合や前記外管とローラ内管22Bbとで形成される隙間での流速が遅い場合に有効であり、冷却液の流れに乱流を起こすことで冷却効率を向上させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、前記外管の両端とローラ内管22Bbの両端とがロータリージョイント35に回転可能に支持されることで、前記外管とローラ内管22Bbとで形成される隙間を流れる冷却液の流れ(軸方向と回転方向の流れ)をスムースにしたい場合に適しており、特に、冷却液の供給流量が多く前記外管とローラ内管22Bbとで形成される隙間での流速が速い場合に有効であり、冷却液の流れをスムースにすることで冷却効率を向上させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、外側流路と内側流路とに共通のポンプ25によって冷却媒体を搬送することで、低コスト化と省スペース化とを図ることができる。
また、本実施形態によれば、外側流路と内側流路とにそれぞれ個別のポンプ25によって冷却媒体を搬送することで、個別の冷却制御により更に高い冷却性能の冷却ローラ22Bを提供することができる。
また、本実施形態によれば、外側流路と内側流路とに同じ冷却媒体が循環することで、低コスト化を図ることができる。また、冷却液循環システムの省スペース化や、冷却媒体の保管、冷却媒体の補充などの作業ミスを低減することができる。
また、本実施形態によれば、外側流路と内側流路とにそれぞれ異なる冷却媒体が循環することで、冷却媒体の個別の最適選定により格段に冷却性能の良い冷却ローラ22Bを提供することができる。
また、本実施形態によれば、前記外管とローラ内管22Bbとの間に冷却媒体を撹拌する冷却媒体攪拌手段であるコイルバネ22wを設けたことで、前記外管とローラ内管22Bbとで形成される間隙内を流れる冷却液の流れを積極的に大きく乱して冷却効率を向上させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、ローラ内管22Bb内に冷却媒体を撹拌する冷却媒体攪拌手段を設けたことで、ローラ内管22Bb内を流れる冷却液の流れを積極的に大きく乱して冷却効率を向上させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、前記外管は、両端がそれぞれロータリージョイント35の第一の嵌合部である嵌合部35Bcに同軸で回転可能に嵌合させて取り付けられており、ローラ内管22Bbは、両端がそれぞれロータリージョイント35の第二の嵌合部である軸受35kに同軸で嵌合して回転可能または固定状態で支持されている。これにより、前記外管、ローラ内管22Bb及びロータリージョイント35それぞれが、ネジ締結よりもガタツキを抑えることが可能な嵌合関係で互いに取り付けられているので、前記外管、ローラ内管22Bb及びロータリージョイント35の3者間の軸ずれを前記ネジ締結する場合よりも小さくすることができる。よって、前記3者間の軸ずれが小さくなる分、前記ネジ締結する場合よりも前記外管の回転時に偏心によって生じるロータリージョイント35の振動を低減することができる。
また、本実施形態によれば、シート状部材である用紙P上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、用紙P上に形成されたトナー像を少なくとも熱によって用紙Pに定着させる熱定着手段と、熱定着手段によってトナー像が定着された用紙Pを冷却する冷却手段とを備えた画像形成装置において、前記冷却手段として、本発明の冷却装置を用いることにより、従来のよりも格段に高い冷却性能と高い回転精度を併せ持つ冷却ローラ22を有する冷却装置18を画像形成装置に搭載したので、用紙の冷却効果と、用紙搬送精度を向上させることができ、さらには省スペース化も可能な画像形成装置を提供することができる。
1 中間転写ベルト
2 ローラ
3 ローラ
4 画像ステーション
5 ローラ
6 二次転写ローラ
8 ローラ
9 クリーニング手段
10 帯電手段
11 感光体
12 光書き込み手段
13 現像装置
14 クリーニング手段
15 一次転写ローラ
16 熱定着手段
17 排紙収容部
18 冷却装置
18A 冷却装置
18B 冷却装置
19 用紙収納部
20 給紙コロ
21 レジストローラ対
22A 冷却ローラ
22B 冷却ローラ
22Ba ローラ外管
22Bb ローラ内管
22 冷却ローラ
22d フランジ
22e リング
22f ネジ
22g 軸受
22h 平行ネジ部
22i 嵌合部
22m 係合溝
22p 係合ピン
22w コイルバネ
23 冷却ファン
23a 冷却ファン
24 ラジエータ
24a ラジエータ
25 ポンプ
25a ポンプ
26 タンク
27 配管
28 用紙搬送路
29 用紙搬送路
34 ブラケット
34a 開口部
35 ロータリージョイント
35A ロータリージョイント
35B ロータリージョイント
35Ba ロータ
35Bb 平行ネジ部
35Bc 嵌合部
35Bf フランジ
35L 輪
35d 軸受
35k 軸受
35f フランジ
35g リング
35h ネジ
35i リング
122 冷却ローラ
122a 外管
122b 内管
特開2006−003819号公報

Claims (6)

  1. 外管内に内管を内包し、該外管と該内管との間を冷却媒体が流れる外側流路、及び、該内管内を冷却媒体が流れる内管流路を有する二重管構造であり、軸受を介して装置本体の筐体に回転可能に支持された冷却ローラと、
    冷却媒体を搬送する冷却媒体搬送手段と、
    前記冷却ローラが回転可能な状態で該冷却ローラの両端それぞれに取り付けられ、該冷却ローラと前記冷却媒体搬送手段とをつなぐ回転管継ぎ手手段と、を備え、
    前記冷却ローラにシート状部材を接触させてシート状部材を冷却する冷却装置において、
    前記冷却媒体搬送手段は、前記外側流路の一端から冷却媒体を供給し他端から排出する第一の冷却媒体搬送手段と、前記内管流路の一端から冷却媒体を供給し他端から排出する第二の冷却媒体搬送手段とを有し、
    前記第一の冷却媒体搬送手段によって前記外側流路に搬送された冷却媒体の該外側流路での流れ方向と、前記第二の冷却媒体搬送手段によって前記内側流路に搬送された冷却媒体の該内側流路での流れ方向とが、冷却ローラ軸方向で反対方向であることを特徴とする冷却装置。
  2. 請求項1の冷却装置において、
    上記第一の冷却媒体搬送手段による外側流路への冷却媒体供給方向と、上記第二の冷却媒体搬送手段による内側流路への冷却媒体供給方向とが交差することを特徴とする冷却装置。
  3. 請求項1または2の冷却装置において、
    上記軸受の長手方向と直交する方向の側面に、上記第一の冷却媒体搬送手段の供給口が形成されていることを特徴とする冷却装置。
  4. 請求項1、2または3の冷却装置において、
    上記軸受の長手方向と交差する方向の側面に、冷却媒体の排出口が形成されていることを特徴とする冷却装置。
  5. 請求項1、2、3または4の冷却装置において、
    上記軸受の長手方向の外側から内側に嵌合されるフランジを上記冷却ローラの両側にそれぞれ有し、
    前記フランジは、一端が上記内管と嵌合されるとともに、他端には該内管へ冷却媒体を供給する供給口または排出する排出口が形成されていることを特徴とする冷却装置。
  6. シート状部材上にトナー像を形成するトナー形成手段と、
    該シート状部材上に形成されたトナー像を少なくとも熱によってシート状部材に定着させる熱定着手段と、
    該熱定着手段によってトナー像が定着されたシート状部材を冷却する冷却手段とを備えた画像形成装置において、
    前記冷却手段として、請求項1、2、3、4またはの冷却装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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