JP2023109313A - 搬送部材、粉体搬送装置、現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

搬送部材、粉体搬送装置、現像装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高温高湿など粉体の流動性が低下する環境下での粉体搬送にあたり撹拌性能の低下を抑制できる搬送部材を提供する。【解決手段】回転軸180の回りに複数の条数の螺旋羽根を備えた搬送部材において、複数の条数の螺旋羽根のうち少なくとも一条の螺旋羽根181は回転軸180の中心線Oの方向で不連続となる不連続部分Mを有する。複数の条数の螺旋羽根のうち少なくとも一条の螺旋羽根182は、他の少なくとも一条の螺旋羽根181と外径が異なる。不連続部分Mは、回転軸の中心線の方向で部分的に螺旋羽根181が存在しない箇所であり、当該箇所に、中心線の方向に延在するリブ形状部183を備えてもよい。【選択図】図6

Description

本発明は、搬送部材、粉体搬送装置、現像装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、回転軸の回りに複数の条数の螺旋羽根を備えた搬送部材が知られている。例えば特許文献1には、不連続部において、多条螺旋羽根の上流側端部と下流側端部とは、回転軸周りの位相が異なり、不連続部を挟んで対向する、螺旋羽根の上流側端部と下流側端部とは、軸方向に重畳する、あるいは一致する、ように配置されているものが開示されている。また、特許文献2には、回転軸の中心線方向の少なくとも一部に羽根が不連続となる空隙部を有する形状でありものが開示されている。これらは、画像形成装置に備えられる現像装置の粉体搬送装置における現像剤搬送に用いられるもので、現像剤の搬送性能と撹拌性能とを向上させるものとされている。
ところが、何れの搬送部材においても、高温高湿など粉体の流動性が低下する環境下での粉体搬送にあたり撹拌性能が低下するおそれがある。
上述した課題を解決するために、本発明は、回転軸の回りに複数の条数の螺旋羽根を備えた搬送部材において、前記複数の条数の螺旋羽根のうち少なくとも一条の螺旋羽根は前記回転軸の中心線の方向で不連続となる不連続部分を有し、前記複数の条数の螺旋羽根のうち少なくとも一条の螺旋羽根は、他の少なくとも一条の螺旋羽根と外径が異なることを特徴とするものである。
本発明によれば、高温高湿など粉体の流動性が低下する環境下での粉体搬送にあたり撹拌性能の低下を抑制できる。
本実施形態の複写機の構成を示す模式図。 プロセスカートリッジの断面構成の説明図。 プロセスカートリッジの斜視説明図。 現像装置4の長手方向の構造を説明するための模式図。 撹拌スクリュの模式的な断面図。 撹拌スクリュの軸延伸方向の構成を示す説明図。 リブ形状部の他の例の説明図。 リブ形状部の更に他の例の説明図。 リブ形状部の更に他の例の説明図。
以下、本発明に係る搬送部材を採用した現像装置を備える画像形成装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態における画像形成装置は、電子写真方式の画像形成部を備える複写機である。この複写機は、画像形成部が4つの感光体を備える中間転写方式のタンデム型のカラー複写機であるが、他のカラー複写機やモノクロ複写機であってもよい。画像形成装置は、スキャナ部を備えないプリンタであってもよい。
図1は本実施形態の複写機の構成を示す模式図である。本実施形態の複写機500は、記録材である用紙P上に画像を形成するプリンタ部200と、複数の給紙カセットを有した給紙部300と、プリンタ部200の上部に取り付けたスキャナ部400とを備える。プリンタ部200は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の色ごとの作像部を構成するプロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kが中間転写体としての中間転写ベルト7の回転方向に沿って配列されている。各プロセスカートリッジ1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、潜像担持体としての感光体2を備えている。感光体2の周囲には、帯電装置3、光書込装置6Y,6M,6C,6K、現像装置4(1Yにのみ符号)、一次転写装置8Y,8M,8C,8K、感光体クリーニング装置5などを備えている。
この複写機500は、中間転写ベルト7をクリーニングする転写ベルトクリーニング装置11や、現像装置4に供給するトナーを収容しているトナーボトルと50Y,50M,50C,50Kも備えている。
プリンタ部200において、各感光体2Y,2M,2C,2K上に形成された各色トナー像は、一次転写装置8Y,8M,8C,8Kによって、矢印Aで示すように表面が移動する中間転写ベルト7上に互いに重なり合うように一次転写され、中間転写ベルト7上にカラートナー像が形成される。中間転写ベルト7上のカラートナー像は、中間転写ベルト7の回転に伴って二次転写装置9a,9からなる二次転写領域へと搬送される。
中間転写ベルト7上のカラートナー像は、二次転写領域において、所定のタイミングで給紙部300から矢印Sで示すように搬送されてくる用紙P上に、二次転写装置9a,9により二次転写される。カラートナー像が形成された用紙Pは、その後、定着装置12へと搬送され、熱と圧力の作用により、カラートナー像が用紙P上に定着される。定着後の用紙Pは、排出部へと排出される。
図2はプロセスカートリッジ1の断面構成の説明図である。使用する現像剤の色が異なるのみで機構は各色共通であり、部材符号の色を示す添え字は省略している。プロセスカートリッジ1は現像装置4、感光体2、帯電装置3、及び感光体クリーニング装置5から構成され、感光体2、帯電装置3、感光体クリーニング装置5は感光体ユニットとして一体となっている。プロセスカートリッジ1とともに図示している露光装置6は、各プロセスカートリッジに対応し、感光体2上の長手方向の画像領域全域を露光できるように配置されている。図示の帯電装置3は帯電部材3aとクリーニング部材3bを備えている。
現像装置4は縦二軸循環型(垂直二軸循環型)の現像装置で、現像ケース(ケーシング)100内の粉体である二成分現像剤を収容する現像剤収容部は追加補給トナーを撹拌させる撹拌部107と現像ローラ102に現像剤を供給する供給部105に分かれている。撹拌部107と供給部105とは現像装置の長手方向両端部で連通している。供給部105と撹拌部107は、現像剤搬送部材である供給スクリュ106と撹拌スクリュ108を備え、これらで現像剤を循環させる。図示の供給スクリュ106は三条の螺旋羽根を備えたスクリュウであるが、一条または三条以上のスクリュでもよい。撹拌スクリュ108は本発明に係る搬送部材であり後に詳述する。
現像ローラ102は、現像スリーブ102aとマグネットローラ102bから構成され、その直径はφ16[mm]である。供給部105の供給スクリュ106によって現像部101内の現像ローラ102近傍まで搬送された現像剤は磁力によって現像ローラ102に吸着され、層厚規制部材103によって所望の層厚(搬送量)に規制させた後、現像領域まで搬送される。その後、そのまま現像ローラ102によって現像装置4内(現像部101)に戻され、反発磁力よって現像ローラ102より分離され再び供給部105に戻される。
現像装置4内に戻される現像剤が作る磁気ブラシによって、現像ケース100との間で現像装置4内に吸い込む気流を発生させる。この気流によって現像に使用されなかったトナーの飛散を防ぐことができる。このとき、現像装置4内の内圧が上昇するため、圧抜きフィルター104も配置されている。
図3はプロセスカートリッジ1の斜視説明図である。図3(a)が複写機500に装着するときの装着方向奥側から見た図、図3(b)が複写機500に装着するときの装着方向手前側から見た図である。複写機500の本体前側から前後長手方向にスライドさせることで脱着可能となっている。
図3(a)、(b)に示すように、プロセスカートリッジ1は、現像装置4、帯電装置3、感光体クリーニング装置5、及び感光体2が、奥側面版204と手前側面版205で所望の位置に固定されている。例えば、現像装置4の現像ローラ102と感光体2の間の空隙は0.3[mm]に設定している。そして、複写機500本体に取り付けられた駆動モータからの駆動力を、図3(a)に示す駆動入力のための駆動カップリング121を介して入力し現像装置4を駆動している。
現像装置4に設ける駆動カップリング121はギア部を有し、このギア部が、現像ローラ102の軸122aに取り付けられた現像ローラギア122(図4参照)と供給スクリュ106の軸に取り付けられた供給入力ギア123に接続(噛み合わ)されている。図3(a)に示している、現像装置4に設けられたトナー補給口127に、複写機500本体に取り付けられているトナーボトル50から追加補給トナーが補給される。
そして、図3(b)に示すように、供給スクリュ106の回転軸の他端側に設けられた供給出力ギア124から、アイドラギアである伝達ギア125を介し、撹拌スクリュ108を駆動する撹拌入力ギア126に回転駆動力が伝達される。
図4は現像装置4の長手方向の構造を説明するための模式図である。感光体2とは反対側から見た構造の模式図である。現像装置4の現像ケース100の内は、仕切壁部100aによって隔てられた供給部105と撹拌部107に分かれており、現像装置4の長手方向の両端近傍に連通部(持ち上げ部開口109、落下部開口110)を設けている。
画像形成時は現像ローラ102への現像剤の供給が安定するように供給部105側に現像剤をより多く配置することが好ましい。このために、たとえば、撹拌部107から供給部105へ移動する持ち上げ部開口109の長さL1を20mm、供給部105から撹拌部107への落下部開口110の長さL2を7mmとする。これにより流量を制限する。各開口の形状は長方形とし紙面に垂直な方向の各開口の長さは、たとえば、10[mm]とする。図中破線で示すのは、現像剤の循環経路である。
以上の現像装置4では、現像剤の搬送性と撹拌性を良好に発揮させることが重要である。現像剤の分散撹拌が不足すると、トナーの帯電が不十分となり地汚れやトナー飛散などの不具合が発生する。搬送力を確保するためには多条スクリュ(回転軸の回りに複数の条数の螺旋羽根を備えた搬送部材)を用いるのが有効である。複数の螺旋羽根を用いた多条スクリュの搬送部材で分散性を向上させるためには複数の搬送羽根間を相互に移動できるように剤の流れを作ることが有効である。
特許文献1や特許文献2の装置では、複数の搬送羽根間を相互に移動できる剤の流れを作るため各搬送羽根を回転軸延伸方向(回転軸の中心線の方向)に不連続な不連続部を設けて現像剤の分散性を高めている。さらに、特許文献1の装置では、不連続部で第一螺旋羽根と第二螺旋羽根の回転軸周りの位相が異なるように配置することで現像剤の流れを乱し、分散性を高める。また、特許文献2の装置では、不連続部に空隙を設け、空隙の体積を適宜設定しておくことで各搬送羽根間の現像剤の流れを作り搬送性を極力維持したまま分散性を向上させる。しかし、これらの装置の搬送部材では、高温環境下での使用など現像剤の流動性が悪化した場合、螺旋羽根ピッチ間が狭くなる場所で螺旋羽根に剤が付着してしまい滞留を起こしたり、空隙部で現像剤の流れが変わらず分散性が低下するという問題があった。
本実施形態では、搬送性と撹拌性との両立がより強く求められる撹拌部107の撹拌スクリュ108として、上記問題を解決できる構造を採用している。図5は撹拌スクリュ108の回転軸180の中心線O(軸線)に直交する面による模式的な断面図である。この撹拌スクリュ108は互いに外径が異なる2条の螺旋羽根を有する。外径が大きい方を第一螺旋羽根181、外径が小さい方を第二螺旋羽根182とする。寸法の一例次のとおりである。第一螺旋羽根181の中心線Oからの高さH1は7mm、第二螺旋羽根182の中心線Oからの高さH2は5.5mm、搬送スクリュの回転軸180の軸径は5mmである。リード長が30mmの2条スクリュである。リード長とは1条の螺旋羽根1周の軸延伸方向の長さである。
互いに外径が異なる螺旋羽根を有することから、図5に示すように、回転方向Bに撹拌スクリュ108が回転するとき、第二螺旋羽根182の高さH2を超える剤は第一螺旋羽根181へ移動する流れCが生じる。この流れCは第一螺旋羽根181と第二螺旋羽根182それぞれが搬送している剤嵩の差によるもので剤流動性の影響を受けにくい。よって、高温高湿など粉体の流動性が低下する環境下での粉体搬送にあたり撹拌性能の低下を抑制できる。隣り合う二条の螺旋羽根の高さH1,H2の関係は、(2/3)H1>H2を満たすことが好ましい。
さらに、より分散性を高めたい場合は第二螺旋羽根182と軸接線S2とがなす角度θ2(実施例では110deg)を鈍角にし、第一螺旋羽根181(例えばノンテーパスクリュ)と軸接線S1とがなす角度θ1(実施例では92deg)より大きくすることが好ましい。これにより剤にストレスをかけることなく流れCを生じさせることが可能である。このような構成にすることで第二螺旋羽根182から第一螺旋羽根181への流れを生むことができる。
図6は撹拌スクリュ108の軸延伸方向の構成を示す説明図である。図6(a)は外形の説明図、図6(b)は第一螺旋羽根181と第二螺旋羽根182の展開図である。この展開図の縦軸は回転軸160の周方向を展開し0度から360度までを示し、横軸は図6(a)の回転軸180の軸方向の位置に合わせている。実線が第一螺旋羽根181を示し、破線が第二螺旋羽根182を示す。後述するリブ形状部183は0度と360度に分けて記載しており、板状のリブ形状部183の中央を0度=360度としている。図6(a)(b)では撹拌スクリュ108の詳細を示すため螺旋の2巻き分を切り取って記載しているが、長手方向にわたってこの構成を繰り返しながら連続している。
この撹拌スクリュ108は、外径が大きい方である第一螺旋羽根181が回転軸の中心線の方向で不連続となる不連続部分Mを有し、外径が小さい方である第二螺旋羽根182が中心線の方向に連続である。本実施形態における不連続部分Mは、回転軸180の中心線Oの方向で部分的に第一螺旋羽根181が存在しない箇所である。具体的には、第一螺旋羽根181は羽根の軸延伸方向に一部切り欠き(図中Mで示す区間、例えば15mm)、不連続部分Mを形成している。図6(a)の破線の矢印Fは回転方向Bに撹拌スクリュ108を回転させたときの現像剤の搬送方向を示す。不連続部分Mの搬送方向上流には、切り欠かれた第一螺旋羽根181の上流側後端部181Rが位置し、搬送方向下流側には、切り欠かれた第一螺旋羽根181の下流側先端部181Fが位置する。尚、不連続部分Mには第一螺旋羽根181が存在しない形状が最も好ましいものではあるが、十分に小さな羽根であれば上記構成には劣るものの効果を得ることは出来る。具体的には、第一螺旋羽根181が存在したとしても第一螺旋羽根181の他の部分、及び、第二螺旋羽根182よりも小さい羽根であれば効果を得ることが出来る。
この第一螺旋羽根181が存在しない不連続部分Mをとおり、第一螺旋羽根181の上流側後端部181Rまで搬送されてきた現像剤の図示する剤流れDが生じ第二螺旋羽根182に現像剤が流入する。よって、図5に示す第二螺旋羽根182から第一螺旋羽根181への剤流れCと、図6(b)に示す第一螺旋羽根181から第二螺旋羽根182への剤流れDとが撹拌スクリュウの長手方向で連続的に生じるため分散性を向上させることができる。しかも、このうち、図5に示す径が異なることによる剤流れCの流量が、上述のとおり剤流動性の影響を受けにくいので、高温高湿など粉体の流動性が低下する環境下での粉体搬送にあたり撹拌性能の低下を一層抑制できる。
さらに、本実施形態では、図6(a)に示すように、螺旋羽根が存在しない不連続部分Mに中心線Oの方向に延在するリブ形状部183を有する。リブ形状部183は回転軸180の周面から径方向に突出する凸部である。このリブ形状部183により、図6(a)に示すように、第二螺旋羽根182に流れる現像剤流れDの他に、引き続き第一螺旋羽根181に流れる現像剤流れEを発生させることができる。
リブ形状部183が存在しない場合、主流である現像剤流れDによる第一螺旋羽根181から第二螺旋羽根182への剤の流入量は、剤の流動性により変動し、環境によっては撹拌性が低下したり、搬送性が低下したりする。これに対し、リブ形状部183を設けた場合、リブ形状部183の具体的な形状の設定の仕方で、現像剤流れDと現像剤流れEと分け、しかも、分かれる流量の比率を、使用環境による流動性の変動に対応できるものに設定できる。リブ形状部183の存在によって、現像剤流れDの量が、現像剤流れEの分だけ減るという観点から、リブ形状部183は現像剤流れDで第二螺旋羽根182への流入量を規制しているともいえる。
現像剤流れDと現像剤流れEの間の流量の比率を決めるリブ形状部183の形状に関する主な要素はリブ形状部183の中心線Oからの高さH3、リブ形状部183の中心線Oの方向の幅Wである。図6(c)はリブ形状部183の一例の斜視図である。この例のリブ形状部183は回転軸180の中心線O方向を長手とする平板、あるいは、直方体の形状であり、高さH3や幅Wの箇所を示している。例えば、リブ形状部183の、高さH3を6.5mm、幅Wを8mmとしている。
現像剤流れDと現像剤流れEの間の流量の比率には、第一螺旋羽根181の中心線Oからの高さH1、第二螺旋羽根182の中心線Oからの高さH2、不連続部分Mの中心線O方向の長さMも関係してくる。これらが、次の関係になることが好ましい。ここで、「>=」や「<=」の記号は、記号の左側の項が右側の項に対し、以上、以下を示す記号である。これまでに記載した具体例の寸法はこの関係を満たす。
H1>=H3>H2、
(2/3)H1>H2>(1/2)H1、
(1/2)M<=W<M
図7はリブ形状部183の他の例の説明図である。この例のリブ形状部183は撹拌スクリュ108が回転するときの回転方向の下流側から上流側に向けて広がるテーパ形状の下流側側面を備えている。図7(a)のリブ形状部183は搬送する現像剤が低ストレスで二手に分かれやすいように1つの頂点183aが回転方向Bの下流側を向く三角形である。図7(b)のリブ形状部183は台形形状であり、互いに平行な底辺のうち回転方向下流側の辺と回転方向上流側の辺とが中心線Oと平行で、左右の脚が、回転方向の下流側から上流側に向けて広がるテーパ形状の側面になっている。この例でもテーパ形状により、現像剤を低ストレスでガイドできる。
図8はリブ形状部183の更に他の例の説明図である。この例は、図7(a)の例の三角形の回転方向下流側の1つの頂点の位置をずらした例である。図8(a)は図中左側にずらし、図8(b)は図中右側にずらしている。三角形の頂点183aの位置を搬送方向下流側にずらすことで第二螺旋羽根182に流れる現像剤の量を増やしたり、逆に搬送方向上流側にずらすことで第一螺旋羽根181の不連続部分Mより搬送方向下流に位置する第一螺旋羽根181の下流側先端部181Fに流れる現像剤の量を多めにしたりすることが出来る。図7(b)の台形のリブ形状部183においても、左右の脚のテーパ形状を異ならせることによって同様の作用を持たせることが可能である。
さらに、図8(a)に示すように、三角形の頂点183aの位置を、搬送方向下流側にずらしたリブ形状部183や、図8(b)に示すように、逆に搬送方向上流側にずらしたリブ形状部183を組み合わせることで撹拌スクリュ108上の各位置における現像剤の搬送速度/剤嵩/撹拌状態を調整することも可能となる。
図9はリブ形状部183の更に他の例の説明図である。この例は、リブ形状部183の搬送方向下流側にある第一螺旋羽根181の下流側先端部181Fを他の幅よりも細くする。図9では下流側先端部181Fの端面181Faにハッチングを付している。これにより、より低ストレス且つスムースに第一螺旋羽根181の下流側先端部181Fへの受け渡しを行うことが出来る。
以上の実施形態では、二条のスクリュウに本発明を適用したものであるが、三条以上のものに適用してもよい。回転軸の回りに複数の条数の螺旋羽根を備えた搬送部材において、複数の条数の螺旋羽根のうち少なくとも一条の螺旋羽根は回転軸の中心線の方向で不連続となる不連続部分を有し、複数の条数の螺旋羽根のうち少なくとも一条の螺旋羽根は、他の少なくとも一条の螺旋羽根と外径が異なれば、この径が異なることにより、図5を用いて説明したような他の条の螺旋羽根への粉体の移動を生じさせることができる。しかも、この移動は剤流動性の影響を受けにくく、高温高湿など粉体の流動性が低下する環境下での粉体搬送にあたり撹拌性能の低下を抑制できる。また、不連続部を有するので、当該不連続部を通って他方の螺旋羽根に粉体を流すことができ分散性に寄与できる。
また、図6に示す例では、2巻き分のうちの1巻きにつき、第一螺旋羽根181に不連続部分Mを形成し、長手方向にわたってこの構成を繰り返しながら連続しているので、第一螺旋羽根181について2巻き分に1巻きの割合で不連続部分Mが形成される。不連続部分Mを形成する間隔はこれと異ならせてもよい。
また、図6の例では、不連続部分Mを、部分的に前記螺旋羽根が存在しない箇所としたが、特許文献1に記載のように、多条螺旋羽根の上流側端部と下流側端部とは、回転軸周りの位相が異なり、不連続部を挟んで対向する、螺旋羽根の上流側端部と下流側端部とは、軸方向に重畳する、あるいは一致する、ように配置されているものにも適用できる。これにおいても、図5を用いて説明したような他の条の螺旋羽根への粉体の移動を生じさせることができ、また、不連続部に位置する上流側端部と下流側端部との間をとおって他の螺旋羽根に剤を移動させることができる。
また、以上の実施形態は粉体である現像剤の搬送部材に適用したものであるが現像剤以外の粉体用の搬送部材に適用することができ、また、このような粉体搬送部材を備えた粉体搬送装置に適用することもできる。
1 :プロセスカートリッジ
2 :感光体
3 :帯電装置
3a :帯電部材
3b :クリーニング部材
4 :現像装置
5 :感光体クリーニング装置
6 :露光装置
7 :中間転写ベルト
9 :二次転写装置
9a :二次転写装置
11 :転写ベルトクリーニング装置
12 :定着装置
50 :トナーボトル
100 :現像ケース
100a :仕切壁部
101 :現像部
102 :現像ローラ
102a :現像スリーブ
102b :マグネットローラ
103 :層厚規制部材
104 :圧抜きフィルター
105 :供給部
106 :供給スクリュ
107 :撹拌部
108 :撹拌スクリュ
109 :持ち上げ部開口
110 :落下部開口
121 :駆動カップリング
122 :現像ローラギア
122a :軸
123 :供給入力ギア
124 :供給出力ギア
125 :伝達ギア
126 :撹拌入力ギア
127 :トナー補給口
160 :回転軸
180 :回転軸
181 :第一螺旋羽根
181F :下流側先端部
181Fa :端面
181R :上流側後端部
182 :第二螺旋羽根
183 :リブ形状部
183a :頂点
200 :プリンタ部
204 :奥側面版
205 :手前側面版
300 :給紙部
400 :スキャナ部
500 :複写機
A :矢印
B :回転方向
F :矢印
H1 :高さ
H2 :高さ
H3 :高さ
M :不連続部分
O :中心線
P :用紙
S :矢印
S1 :軸接線
S2 :軸接線
θ1 :角度
θ2 :角度
特開2010-256429号公報 特開2018-194783号公報

Claims (13)

  1. 回転軸の回りに複数の条数の螺旋羽根を備えた搬送部材において、
    前記複数の条数の螺旋羽根のうち少なくとも一条の螺旋羽根は前記回転軸の中心線の方向で不連続となる不連続部分を有し、
    前記複数の条数の螺旋羽根のうち少なくとも一条の螺旋羽根は、他の少なくとも一条の螺旋羽根と外径が異なることを特徴とする搬送部材。
  2. 請求項1に記載の搬送部材において、
    前記複数の条数が2条であり、外径が大きい方である第一螺旋羽根の前記中心線からの高さをH1、外径が小さい方である第二螺旋羽根の前記中心線からの高さをH2としたとき、
    (2/3)H1>H2
    の関係を満たすことを特徴とする搬送部材。
  3. 請求項1または2に記載の搬送部材において、
    前記複数の条数が2条であり、外径が大きい方である第一螺旋羽根の搬送面と前記回転軸の軸接線の成す角度をθ1、外径が小さい方である第二螺旋羽根の搬送面と前記回転軸の軸接線の成す角度をθ2としたとき、
    θ2>90deg(鈍角)であり、
    θ1<θ2
    の関係を満たすことを特徴とする搬送部材。
  4. 請求項1乃至3の何れか一に記載の搬送部材において、
    前記複数の条数が2条であり、外径が大きい方である第一螺旋羽根が前記不連続部分を有し、外径が小さい方である第二螺旋羽根が前記中心線の方向に連続であることを特徴とする搬送部材。
  5. 請求項1乃至4の何れか一に記載の搬送部材において、
    前記不連続部分は、前記回転軸の中心線の方向で部分的に前記螺旋羽根が存在しない箇所であり、当該箇所に、前記中心線の方向に延在するリブ形状部を有することを特徴とする搬送部材。
  6. 請求項1乃至4の何れか一に記載の搬送部材において、
    前記不連続部分は、前記回転軸の中心線の方向で部分的に前記螺旋羽根が前記複数の条数の螺旋羽根の他の部分よりも小さい箇所であり、当該箇所に、前記中心線の方向に延在するリブ形状部を有することを特徴とする搬送部材。
  7. 請求項4を引用する態様の請求項5に記載の搬送部材において、
    前記第一螺旋羽根の前記中心線からの高さをH1、前記第二螺旋羽根の前記中心線からの高さをH2、前記不連続部分の前記中心線の方向の長さをM、前記リブ形状部の前記中心線からの高さをH3、前記リブ形状部の前記中心線の方向の幅をWとしたとき、
    H1>=H3>H2
    (2/3)H1>H2>(1/2)H1
    (1/2)M<=W<M
    の関係を満たすことを特徴とする搬送部材。
  8. 請求項5または7に記載の搬送部材において、
    前記回転軸の径方向から見た前記リブ形状部の形状が、前記回転軸の回転方向の一端側から他端側に広がるテーパ形状であることを特徴とする搬送部材。
  9. 請求項8に記載の搬送部材において、
    前記形状は前記一端側に一つの頂点を有する三角形状であることを特徴とする搬送部材。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一に記載の搬送部材を備えた粉体搬送装置。
  11. 現像剤担持体と、
    現像ケースと、
    前記現像ケースに設けられ前記現像剤担持体に対して現像剤を供給する第一搬送部材と、
    前記現像ケースに設けられ前記第一搬送部材の一端側から現像剤を受け取り前記第一搬送部材の他端側で前記第一搬送部材に現像剤を受け渡す第二搬送部材と、を有する現像装置であって、
    前記第二搬送部材が請求項1乃至9のいずれか一に記載の搬送部材であることを特徴とする現像装置。
  12. 現像剤担持体と、
    現像ケースと、
    前記現像ケースに設けられ前記現像剤担持体に対して現像剤を供給する第一搬送部材と、
    前記現像ケースに設けられ前記第一搬送部材の一端側から現像剤を受け取り前記第一搬送部材の他端側で前記第一搬送部材に現像剤を受け渡す第二搬送部材と、を有する現像装置であって、
    前記第二搬送部材は
    回転軸の回りに複数の条数の螺旋羽根を有し、
    前記複数の条数の螺旋羽根のうち少なくとも一条は前記回転軸の中心線の方向で部分的に螺旋羽根が存在しない不連続部分を複数箇所に有し、
    前記不連続部分には前記第二搬送部材が現像剤を前記他端側に搬送するように回転するときの回転方向の下流側から上流側に向けて広がるテーパ形状の前記下流側の側面を備えた凸部を有することを特徴とする現像装置。
  13. 請求項11または12に記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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