JP5195448B2 - 粉体搬送装置、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

粉体搬送装置、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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本発明は、粉体を攪拌しながら搬送する粉体搬送装置と、その粉体搬送装置の構成を有する現像装置と、該現像装置を備えたプロセスカートリッジ、及び、前記現像装置またはプロセスカートリッジを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタまたは、それらの複合機やデジタルダイレクト製版機等の画像形成装置に関する。
図22に基づき従来の現像装置について説明する。従来の着色粉体(以下、トナーと言う)とキャリアとからなる現像剤を用いる二成分現像装置では、現像容器153内においてトナーとキャリアとを混合し、適正なトナー濃度に攪拌させた現像剤を、現像剤担持体としての現像ローラ151上に搬送している。
図22の例では、現像剤が搬送スクリュ155,156によって、それぞれ軸方向に異なる方向に搬送されている。搬送スクリュ155,156の間は現像容器153によって仕切られているが、軸方向の両端部では仕切が無くなっており、互いのスクリュ間への現像剤の受け渡しが可能となっている。従って、現像剤は搬送スクリュ155,156の間で循環を繰り返すことになる。
ここで、現像ローラ151に隣接する搬送スクリュ155上に搬送される現像剤の一部は現像ローラ151に担持され現像剤規制部材たるドクタブレード152によって現像剤搬送量を一定に規制された後に、現像ローラ151と像担持体101との最近接領域である現像領域に導かれ、像担持体101上の潜像の現像が行われる。
現像動作後の現像剤は現像容器153中において現像ローラ151より離間され、再び搬送スクリュ155の搬送路中に戻されて循環が繰り返される。
上記のような現像装置においては、スクリュの搬送ムラや、搬送中のトナー濃度変動に起因する画像濃度ムラが発生することがある。特にトナー補給装置により大量にトナーが補給されると、トナーが現像剤表面に浮いてしまい、そのまま搬送されて濃度ムラを発生させることがある。これを防止するため、スクリュや搬送部の形状を変化させて混合促進を狙った従来技術があり、例えば特許文献1(特開2006−178381号公報)に記載の発明では、搬送スクリュの撹拌促進のため、スクリュの螺旋形状を一部切り欠くとともに、撹拌のための起立部を設けている。
しかしながら、1本のスクリュで形状変更等により攪拌機能を高めようとすると、搬送能力を犠牲にすることになってしまい、搬送能力が低下すると、トナーを消費した現像剤と、トナーを補給された現像剤との間で濃度ムラを生じ、画像濃度を変動させてしまう原因となるため、搬送能力と攪拌能力を共に向上させることが望ましい。搬送能力向上は、スクリュの回転スピードを上げることで実現できるが、その場合は高速回転による発熱や軸受等の摩耗による耐久性の低下等の別の問題が発生するため、回転スピードを上げずに搬送能力、攪拌能力を向上させる手段が必要である。
近年の、小粒径化し、流動性の増したトナーやキャリアに対しては、トナーが浮かび易く、スクリュを乗り越えるように流れてしまうので、スクリュのらせん部や撹拌促進部が現像剤中に隠れてしまうと、分散させることが難しい。
前述の特許文献1の対策例では、攪拌の促進作用はあるものの、軸方向の搬送力が低下してしまうため、現像剤が溜まりがちになり現像剤表面に浮いているトナーを攪拌する作用は弱い。
例えばトナーとキャリアを混合した粉体(現像剤)を一方向に搬送する際に、単一の搬送部材だけでは攪拌作用が弱く、特に表面付近のトナーはほとんど他の主流と混ざらないまま搬送されてしまい、粉体(現像剤)に攪拌ムラを生じてしまう。
また、特許文献2(特開2005−345858号公報)には仕切り部材無しに隣接した2本の攪拌部材により同方向に現像剤を搬送させる記載がある。ただし、2本の攪拌部材を隣接させるだけでは攪拌部材間での積極的な現像剤の受け渡しは発生せず攪拌能力の著しい向上は見られない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、撹拌能力、搬送能力を共に向上させることを可能とした粉体搬送装置を提供し、その粉体搬送装置の構成を適用した現像装置を提供することを目的とする。さらに本発明は、トナー補給装置により大量にトナーが補給されても現像剤に十分混合・分散させることができ、装置を大型化せずに、高速化にも対応可能とし、より正確なトナー濃度の検知をも可能とする現像装置を提供することを目的とする。さらに本発明は、前記現像装置を備え、現像装置交換等のメンテナンス性を向上させるプロセスカートリッジを提供すること、及び、前記現像装置を備え濃度ムラの発生を抑制して安定した画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では以下のような解決手段を採っている。
本発明の第1の手段は、粉体を攪拌しながら搬送する粉体搬送装置であって、長手方向への搬送能力を備える複数の搬送部材を有し、該複数の搬送部材は上下方向に略並列に配置されており、前記複数の搬送部材を収容して一つの搬送路とする容器を有し、前記複数の搬送部材の搬送方向は、長手方向に対して同一方向であり、前記複数の搬送部材の部材間は、長手方向の搬送部材長に対して半分以上の領域で連通しており、前記複数の搬送部材のうちの下側の搬送部材の一部に切欠きを設けるとともに、該下側の搬送部材に直交する仕切り部材を設け、前記切欠きと前記仕切り部材の位置を一致させることを特徴とする。
本発明の第2の手段は、第1の手段の粉体搬送装置において、下側の搬送部材の切欠きおよび該下側の搬送部材に直交する仕切り部材を複数備えたことを特徴とする。
本発明の第3の手段は、第1または第2の手段の粉体搬送装置において、上側の搬送部材の一部に切欠きを設けるとともに、該上側の搬送部材に直交する仕切り部材を備え、上下の搬送部材の仕切り部材の粉体搬送方向での位置を異ならせたことを特徴とする。
本発明の第4の手段は、第1乃至第3のいずれか一つの手段の粉体搬送装置において、前記上側の搬送部材の切欠き及び該上側の搬送部材に直交する仕切り部材を複数備えたことを特徴とする。
本発明の第5の手段は、第2または第4の手段の粉体搬送装置において、前記搬送部材はらせん状の羽根を有するスクリュ形状とし、複数の仕切り部材は該スクリュの1ピッチ以上の間隔をもって配置されていることを特徴とする。
本発明の第6の手段は、第1乃至第5のいずれか一つの手段の粉体搬送装置において、前記仕切り部材の壁面は、粉体の搬送方向に対して傾斜していることを特徴とする。
本発明の第7の手段は、粉体からなる現像剤を担持する現像剤坦持体と、前記現像剤を前記現像剤坦持体に供給するための供給部と、前記供給部から前記現像剤を受け取り、攪拌しながら搬送した後で、該供給部に戻すための攪拌搬送部と、を備えた現像装置であって、前記攪拌搬送部は、長手方向への搬送能力を備える複数の搬送部材を有し、前記複数の搬送部材は上下方向に略並列に配置されており、前記複数の搬送部材を収容して一つの搬送路とする容器を有し、前記複数の搬送部材の搬送方向は、長手方向に対して同一方向であり、前記複数の搬送部材の部材間は、長手方向の搬送部材長に対して半分以上の領域で連通しており、前記複数の搬送部材のうちの下側の搬送部材の一部に切欠きを設けるとともに、該下側の搬送部材に直交する仕切り部材を設け、前記切欠きと前記仕切り部材の位置を一致させることを特徴とする。
本発明の第8の手段は、粉体からなる現像剤を担持する現像剤坦持体と、前記現像剤を前記現像剤坦持体に供給するための供給部と、前記供給部と前記現像剤担持体から前記現像剤を受け取り、攪拌しながら搬送した後で、該供給部に戻すための攪拌搬送部と、を備えた現像装置であって、前記攪拌搬送部は、長手方向への搬送能力を備える複数の搬送部材を有し、前記複数の搬送部材は上下方向に略並列に配置されており、前記複数の搬送部材を収容して一つの搬送路とする容器を有し、前記複数の搬送部材の搬送方向は、長手方向に対して同一方向であり、前記複数の搬送部材の部材間は、長手方向の搬送部材長に対して半分以上の領域で連通しており、前記複数の搬送部材のうちの下側の搬送部材の一部に切欠きを設けるとともに、該下側の搬送部材に直交する仕切り部材を設け、前記切欠きと前記仕切り部材の位置を一致させることを特徴とする。
本発明の第9の手段は、第7または第8の手段の現像装置において、下側の搬送部材の切欠きおよび該下側の搬送部材に直交する仕切り部材を複数備えたことを特徴とする。
本発明の第10の手段は、第7乃至第9のいずれか一つの手段の現像装置において、上側の搬送部材の一部に切欠きを設けるとともに、該上側の搬送部材に直交する仕切り部材を備え、上下の搬送部材の仕切り部材の現像剤搬送方向での位置を異ならせたことを特徴とする。
本発明の第11の手段は、第7乃至第10のいずれか一つの手段の現像装置において、前記上側の搬送部材の切欠き及び該上側の搬送部材に直交する仕切り部材を複数備えたことを特徴とする。
本発明の第12の手段は、第9または第11の手段の現像装置において、前記搬送部材はらせん状の羽根を有するスクリュ形状とし、複数の仕切り部材は該スクリュの1ピッチ以上の間隔をもって配置されていることを特徴とする。
本発明の第13の手段は、第7乃至第12のいずれか一つの手段の現像装置において、前記仕切り部材の壁面は、粉体の搬送方向に対して傾斜していることを特徴とする。
本発明の第14の手段は、第7乃至第13のいずれか一つの手段の現像装置において、前記現像剤の搬送方向と鉛直な方向において、前記下側の搬送部材は前記供給部から離れる方向に現像剤を移送する方向に回転し、前記上側の搬送部材は前記下側の搬送部材との近接位置において反対方向に回転することを特徴とする。
本発明の第15の手段は、第7乃至第14のいずれか一つの手段の現像装置において、トナー濃度検知手段を具備し、該トナー濃度検知手段は前記下側の搬送部材の下部付近に対向し、該下側の搬送部材の仕切り部材の現像剤搬送方向の直上流に位置することを特徴とする。
本発明の第16の手段は、プロセスカートリッジであって、像担持体と、第7乃至第15のいずれか一つの手段の現像装置とが、一体化されたことを特徴とする。
本発明の第17の手段は、画像形成装置であって、像担持体と、第7乃至第15のいずれか一つの手段の現像装置とを備えたことを特徴とする。
本発明の第18の手段は、画像形成装置であって、第16の手段のプロセスカートリッジを備えたことを特徴とする。
本発明の第1の手段の粉体搬送装置では、複数の搬送部材を用い、部材間を連通させ、仕切り部材を用いることで、搬送部材同士の間で混合させながら粉体を搬送することができ、攪拌能力・搬送能力ともに優れた粉体搬送装置を得ることができる。
第2の手段の粉体搬送装置では、第1の手段の効果に加え、下側の搬送部材の切欠きおよび該下側の搬送部材に直交する仕切り部材を複数備えたので、粉体の混合、攪拌をより促進でき、攪拌能力・搬送能力ともに優れた粉体搬送装置を得ることができる。
第3の手段の粉体搬送装置では、第1または第2の手段の効果に加え、上側の搬送部材の一部に切欠きを設けるとともに、該上側の搬送部材に直交する仕切り部材を備え、上下の搬送部材の仕切り部材の粉体搬送方向での位置を異ならせたことにより、高速搬送時でも十分に混合・攪拌を行うことができる。
第4の手段の粉体搬送装置では、第1乃至第3のいずれか一つの手段の効果に加え、上側の搬送部材の切欠き及び該上側の搬送部材に直交する仕切り部材を複数備えたことにより、超高速搬送時でもより十分に混合・攪拌を行うことができる。
第5の手段の粉体搬送装置では、第2または第4の手段の効果に加え、搬送部材はらせん状の羽根を有するスクリュ形状とし、複数の仕切り部材は該スクリュの1ピッチ以上の間隔をもって配置されていることにより、らせん羽根の投影角度は360°(全周)となり切り欠きによる粉体搬送能力の低下が抑えられる。
第6の手段の粉体搬送装置では、第1乃至第5のいずれか一つの手段の効果に加え、仕切り部材の壁面は、粉体の搬送方向に対して傾斜していることにより、粉体と仕切り部材の壁面との摩擦による熱の発生を抑えられ、また粉体搬送装置の駆動トルクも小さくすることができる。
本発明の第7、第8の手段の現像装置では、複数の搬送部材を用い、部材間を連通させ、仕切り部材を用いることで、搬送部材同士の間で混合させながら現像剤を搬送することができ、攪拌能力・搬送能力ともに優れた攪拌搬送部を備えた現像装置を得ることができる。また、一度現像に使用された現像剤を再度現像に使用することなく回収し、補給トナーと混合して攪拌するので、大量のトナー消費時でも画像濃度の低下が抑えられる。
第9の手段の現像装置では、第7、第8の手段の効果に加え、下側の搬送部材の切欠きおよび該下側の搬送部材に直交する仕切り部材を複数備えたので、現像剤の混合、攪拌をより促進でき、攪拌能力・搬送能力ともに優れた現像装置を得ることができる。
第10の手段の現像装置では、第7乃至第9のいずれか一つの手段の効果に加え、上側の搬送部材の一部に切欠きを設けるとともに、該上側の搬送部材に直交する仕切り部材を備え、上下の搬送部材の仕切り部材の粉体搬送方向での位置を異ならせたことにより、高速画像形成時(高速搬送時)でも十分に混合・攪拌を行うことができる。
第11の手段の現像装置では、第7乃至第10のいずれか一つの手段の効果に加え、上側の搬送部材の切欠き及び該上側の搬送部材に直交する仕切り部材を複数備えたことにより、超高速画像形成時(超高速搬送時)でもより十分に混合・攪拌を行うことができる。
第12の手段の現像装置では、第9または第11の手段の効果に加え、搬送部材はらせん状の羽根を有するスクリュ形状とし、複数の仕切り部材は該スクリュの1ピッチ以上の間隔をもって配置されていることにより、らせん羽根の投影角度は360°(全周)となり切り欠きによる現像剤搬送能力の低下が抑えられる。
第13の手段の現像装置では、第7乃至第12のいずれか一つの手段の効果に加え、仕切り部材の壁面は、現像剤の搬送方向に対して傾斜していることにより、現像剤と仕切り部材の壁面との摩擦による熱の発生を抑えられ、また現像装置の駆動トルクも小さくすることができる。
第14の手段の現像装置では、第7乃至第13のいずれか一つの手段の効果に加え、現像剤の搬送方向と鉛直な方向において、下側の搬送部材は供給部から離れる方向に現像剤を移送する方向に回転し、上側の搬送部材は下側の搬送部材との近接位置において反対方向に回転することにより、下側の搬送部材は現像剤が供給部から離れる方向に回転するため供給部から撹拌部への現像剤の受け入れが容易になる。また、上側の搬送部材は下側の搬送部材との近接位置において反対方向に回転するため、せん断応力が発生することによって、流れ(渦)が発生し、混合作用がより一層向上する。また、撹拌搬送部から供給部への現像剤の受け渡しを容易にもしている。
第15の手段の現像装置では、第7乃至第14のいずれか一つの手段の効果に加え、トナー濃度検知手段を具備し、該トナー濃度検知手段は前記下側の搬送部材の下部付近に対向し、該下側の搬送部材の仕切り部材の現像剤搬送方向の直上流に位置することにより、トナー濃度検知手段付近において最も現像剤の量が多く密であるため、より正確にトナー濃度を検知できる。
第16の手段のプロセスカートリッジでは、像担持体と、第7乃至第15のいずれか一つの手段の現像装置とが一体化されたことにより、第7乃至第15のいずれか一つの手段の効果を有するプロセスカートリッジが得られる。
第17の手段の画像形成装置では、第7乃至第15のいずれか一つの手段の現像装置を備えたことにより、第7乃至第15のいずれか一つの手段の効果を有し、濃度ムラの発生を抑制して安定した画像形成を行うことができる画像形成装置が得られる。
第18の手段の画像形成装置では、第16の手段のプロセスカートリッジを備えたことにより、第17の手段と同様の効果を有するとともに、メンテナンスを行う際の作業性を向上することができる画像形成装置が得られる。
本発明の一実施形態を示す画像形成装置の概略全体構成図である。 図1に示す画像形成装置の作像部の構成例を示す概略断面図である。 本発明の第1の実施例を示す現像装置の概略構成図である。 図3に示す現像装置を手前側から見た斜視図であり。 図3に示す現像装置を奥側から見た斜視図である。 図3〜5に示す現像装置の攪拌搬送部の長手方向の概略構成説明図である。 図3〜5に示す現像装置の分解斜視図である。 図3〜6に示す現像装置の連通孔部での断面図である。 図3〜6に示す現像装置の攪拌促進仕切壁部での断面図である。 図3〜6に示す現像装置の連通孔部での断面図である。 図3〜6に示す現像装置の要部拡大図である。 本発明の第2の実施例を示す現像装置の中央部付近での概略断面構成図である。 図12に示す現像装置を手前側から見た斜視図であり。 図12に示す現像装置を奥側から見た斜視図である。 図12〜14に示す現像装置の攪拌搬送部の長手方向の概略構成説明図である。 図12〜15に示す現像装置の分解斜視図である。 図12〜15に示す現像装置の連通孔部での断面図である。 図12〜15に示す現像装置の攪拌促進仕切壁部での断面図である。 図12〜15に示す現像装置の連通孔部での断面図である。 本発明の第3の実施例を示す図であって、現像装置の攪拌搬送部の長手方向の概略構成説明図である。 本発明の現像装置を備えたプロセスカートリッジの一例を示す斜視図である。 従来の現像装置の一例を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明にて用いる画像形成装置全体の構成例を示しており、図2は現像装置5の基本構成を含む作像部を示したものである。尚、現像装置5の具体的な構成は後述の実施例で説明する。
図1において、符号100は装置本体であり、31はトナー補給部、32は原稿読み取り部を示している。
図1に示すように、装置本体100内には、中間転写ユニット10の未定着像担持体としての中間転写ベルト8の下面に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Bkが並設されている。なお、装置本体100に設置される4つの作像部6Y、6M、6C、6Bkは、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、図2においては、作像部6と、感光体ドラム1と、1次転写手段としての1次転写バイアスローラ9とにおける符号のアルファベット(Y、M、C、Bk)を省略して図示する。
図2に示すように、作像部6は、像担持体としての感光体ドラム1と、感光体ドラム1の周囲に配設された帯電部4、現像部としての現像装置5、クリーニング部2等で構成されている(図1では現像装置5のみ表示している)。
この作像部6の感光体ドラム1上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)が行われ、感光体ドラム1上に所望のトナー像が形成される。
より具体的には、感光体ドラム1は、不図示の駆動部によって図2中の時計回り方向に回転駆動され、帯電部4の位置で、帯電ローラ4aにより感光体ドラム1の表面が一様に帯電される(帯電工程)。
その後、感光体ドラム1の表面は、不図示の露光部から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって静電潜像が形成される。この際、レーザ光の照射面積を積算(画素カウント)することによりトナーの消費量が見積もられる。
その後、感光体ドラム1の表面は、現像装置5との対向位置に達し、この位置で静電潜像が現像されて、所望のトナー像が形成される(現像工程)。また、図1に示すトナー補給部31は、先に見積もられたトナー消費量に見合ったトナー量を現像装置5へと補給する。トナー補給後、現像装置5はトナー濃度検知手段により適正なトナー濃度になったことを確認し必要に応じて追加のトナー補給命令を発することができる。
その後、感光体ドラム1の表面は、中間転写ベルト8及び1次転写バイアスローラ9との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程)。このとき、感光体ドラム1上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体1の表面は、クリーニング部2との対向位置に達し、この位置で感光体ドラム1上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード2aによって回収される(クリーニング工程)。クリーニング後感光体ドラム1の表面は除電ローラ11により電位を初期化される。
こうして、感光体ドラム1上で行われる一連の作像プロセスが終了する。
上述した作像プロセスは、図1に示すように、4つの作像部6Y、6M、6C、6Bkで、それぞれ行われる。すなわち、作像部の下方に配設された不図示の露光部(光書き込み装置)から、画像情報に基づいたレーザ光Lが、各作像部6Y、6M、6C、6Bkの感光体ドラム上に向けて照射される。その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
4つの1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Bkは、それぞれ、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Bkにはトナーの極性とは逆極性の転写バイアスが印加される。
中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Bkの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bk上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト8は、2次転写手段としての2次転写ローラ19との対向位置に達する。中間転写ベルト8上に形成されたカラートナー像は、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体としての転写紙P上に転写される。こうして、中間転写ベルト8上で行われる、一連の転写プロセスが終了する。
装置本体100の下部に配設された給紙部26には転写紙Pが複数枚重ねて収納されており、給紙コロ27により1枚ずつ分離されて給紙される。給紙された転写紙Pはレジストローラ対28で一旦停止され、斜めずれを修正された後レジストローラ対28により所定のタイミングで2次転写ニップに向けて搬送される。そして、2次転写ニップにおいて転写紙P上に、所望のカラー画像が転写される。
2次転写ニップの位置でカラー画像を転写された転写紙Pは、定着部20へ搬送され、ここで、定着ローラ及び圧力ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像を定着される。
定着を終えた転写紙Pは、排紙ローラ対29により、装置本体上面に形成された排紙部30へ出力画像として排出され、スタックされる。こうして、画像形成装置における一連の画像形成プロセスが完了する。
以上、本発明に係る画像形成装置の構成、動作の一例を説明したが、本発明に係る画像形成装置においては、現像装置5の構成、特に粉体(例えばトナーとキャリア)からなる現像剤を攪拌搬送する攪拌搬送部(粉体搬送装置)の構成に特徴を有する。
本発明に係る現像装置5は、図2に示すように、現像剤Gを担持する現像剤坦持体51と、現像剤坦持体51に現像剤を供給するための供給部55と、供給部55(または供給部55と現像剤担持体51)から現像剤を受け取り、攪拌しながら搬送した後、供給部55に戻すための攪拌搬送部56を有する。
攪拌搬送部56は、本発明に係る粉体搬送装置の構成であり、長手方向への搬送能力を備える複数の搬送部材56a,56bを有し、該複数の搬送部材56a,56bは上下方向に略並列に配置されており、複数の搬送部材56a,56bを収容して一つの搬送路とする容器53を備え、複数の搬送部材56a,56bの搬送方向は、長手方向に対して全て同一方向であり、複数の搬送部材56a,56bの部材間は、長手方向の搬送部材長に対して半分以上の領域で連通しており、複数の搬送部材56a,56bのうちの下側の搬送部材56bの一部に切欠きを設けるとともに、該下側の搬送部材56bに直交する仕切り部材を設け、切欠きと仕切り部材の位置を一致させることを特徴としている。
以下、本発明に係る現像装置の具体的な実施例について説明する。
まず、本発明に係る現像装置の第1の実施例について説明する。
図3は本発明の第1の実施例を示す現像装置5の概略構成図である。図4は上記現像装置5を手前側から見た斜視図であり、説明のため主要構成部品のみを表示、側板、軸受等の本発明の特徴では無い部品は省略して記載している。同様に図5は上記現像装置5を奥側から見た斜視図である。
図3〜5において、現像装置5は、現像剤担持体である現像ローラ51と、現像剤規制部材であるドクタブレード52と、現像ローラ51に現像剤を供給するための供給部を構成する供給スクリュ55と、供給スクリュ55から現像剤を受け取り2本の攪拌搬送スクリュ56a,56bで攪拌しながら搬送した後に供給スクリュに戻すための攪拌搬送部(粉体搬送装置)56と、これらを収容する現像容器53、カバー60、トナー濃度センサ61等からなっている。また、図示を省略しているが、現像容器53内には、例えばトナーとキャリアからなる現像剤が収容されている。
図3〜5に示すように、供給スクリュ55と攪拌搬送スクリュ56a、56bの間には仕切り壁が設けられており、供給スクリュ55は、不図示の駆動部によって長手軸を中心に回転し、現像剤を図中手前方向に搬送しながら現像ローラ51に供給するとともに、現像動作の終わった現像剤を回収する役目を担っている。
現像ローラ51は外周にアルミニウム、オーステナイト系ステンレス鋼等の非磁性材料からなり回転可能な現像スリーブ51aと、内部にフェライト、ネオジウム、サマリウム等の磁石材料からなり回転しないマグネットローラ51bからなる。マグネットローラ51bは供給スクリュ55に対向した位置にN1極、ドクタブレード52に対向した位置にS1極、感光体ドラム1に対向した位置にN2極、続いて上部にS2極とN3極が着磁されている。供給スクリュ55から供給された現像剤はN1極で吸引され現像スリーブ51aの回転により順次S1極、N2極、S2極、N3極と搬送される。N3極とN1極間は同極が隣接するため反発磁界が発生し現像剤は現像ローラ51より離脱する。
図3、図4に示すように現像容器53は手前側端部においては前述の仕切り壁がなくなっており(連通孔71)、供給スクリュ55から攪拌搬送スクリュ56a、56bへと現像剤が受け渡される。2本の攪拌搬送スクリュ56a、56bは、不図示の駆動部によって長手軸を中心に回転し、供給スクリュ55から送られてきた現像剤を図中奥方向へと搬送しながら現像剤を攪拌させる。攪拌搬送スクリュ56a、56bの搬送途中の上方にはトナー補給口59が設けられており、現像剤の搬送中に新しいトナーが供給され、2本のスクリュを用いてトナーを現像剤中に攪拌・混合させながら迅速に搬送できるようになっている。また、図3、図4において攪拌搬送スクリュ56a、56bの奥側端部(図5の右側端部)では前述の仕切り壁がなくなっているため(連通孔72)、攪拌搬送スクリュ56a、56bから供給スクリュ55へと現像剤が受け渡され、これによって現像容器内を現像剤が循環することとなる。
図3、図4において、2本の攪拌搬送スクリュ56a、56bはどちらも図中奥側の同一方向への搬送能力を備えており、かつ、スクリュ間には長手に渡って仕切り壁が無く、搬送途中で互いのスクリュ間を自由に移動可能となっている。また、2本の攪拌搬送スクリュ56a、56bは長手方向の搬送速度が異なるように設定してもよい。
2本の攪拌搬送スクリュ56a,56bの長手方向の搬送速度を異ならせるための具体的な構成としては、例えば2本の攪拌搬送スクリュ56a,56bの回転速度を変えるのが一番直接的であるが、2本の攪拌搬送スクリュ56a,56bのスクリュピッチを変えることでも対応でき、また、スクリュ間にフィンを立てて抵抗を設けるとか、一方のスクリュに切り欠きを設けたり、部分的に外径を細らせて搬送できない領域を持たせることで、平均的な搬送速度を落とすといった手段が考えられる。
このようにして2本の攪拌搬送スクリュ56a,56bの長手方向の搬送速度を異ならせることにより、スクリュ間の境界部で搬送方向に対する速度差を生じ、せん断応力が発生することによって、速度の大きい方から小さい方へと回りこむ流れ(渦)が発生し、これによって混合作用が大きく向上する。尚、速度差の設定は、2本のうちどちらを速くしても同様の効果が得られる。
さらに攪拌搬送スクリュ56a、56bは回転軸にらせん羽根を備えた形状であり、軸に対して搬送面が傾斜しているため、搬送能力は長手軸方向だけでなく、軸と垂直方向にも分解される。この垂直方向への搬送能力が現像剤の攪拌能力を大きく左右する要因である。本実施例では下方に位置する攪拌搬送スクリュ56bのらせん羽根のピッチを上方の攪拌搬送スクリュ56aのそれよりも大きく設定した。らせん羽根のピッチを大きくすることは、回転軸に対してらせん羽根の傾斜角度を小さくすることと同義であり、これによって、搬送能力の垂直方向成分が強くなる。
尚、下方側の攪拌搬送スクリュ56bにおいて搬送能力の垂直方向成分を強くする具体的な手段としては、
・スクリュのピッチ(P)とスクリュの外径(D)との関係を、P>2Dとする、
・スクリュ搬送面の傾斜角を軸方向に対して45°以下とする、
・スクリュの搬送面にフィンを設ける(フィンは水平でなくてもよく、スクリュの端部に設けているような逆巻きのらせん形状でもよい)、
などがある。
以上のように、下方に位置する攪拌搬送スクリュ56bのらせん羽根のピッチを上方の攪拌搬送スクリュ56aのそれよりも大きく設定することにより、下方から上方の攪拌搬送スクリュ56aに現像剤を積極的に移動させることが可能である。また、上方から下方へは重力によって落下するため、現像剤の上下動が大きく促進されることになる。このようにして下方の攪拌搬送スクリュ56bについては攪拌機能を強め、上方の攪拌搬送スクリュ56aについては搬送能力を維持することによって、従来の一本の攪拌搬送スクリュと比較すると、搬送能力、攪拌能力ともに向上させることが可能である。
さらに本発明では、上下の攪拌搬送スクリュ間で現像剤を積極的に移動させる工夫を行っており、主要部について図6に基づいて説明する。なお、図6は図3〜5に示す現像装置5の攪拌搬送部の長手方向の概略構成説明図であり、理解を容易にするために現像容器53の一部を省略して記載している。また、図中の矢印は現像剤の流れを示している(但し、トナー補給口59から下方に向く矢印は、補給されるトナーの流れを示している)。
下方に位置する攪拌搬送スクリュ56bのらせん羽根は3箇所で切欠きを有しており、切欠き部においては軸を残すのみとなっている。一方、該切欠き部に相当する位置では現像容器53に一体的に仕切り部材53a(62a)が固定されている。この仕切り部材は例えば図7の分解斜視図に示すように、2部品に分けた攪拌促進仕切壁53a、62aで構成されている。
尚、図7では、組立て時の作業性等を考慮して、仕切り部材を構成する攪拌促進仕切壁53a、62aを上下の2部品に分けているが、これらを1つの攪拌促進仕切壁53aで形成して、仕切り部材を一部品で構成してもよい。
仕切り部材を構成する攪拌促進仕切壁53a(62a)は攪拌搬送スクリュ56bの進行方向に略直交し、かつ進行方向投影面と重なっている。攪拌搬送スクリュ56b内を搬送されてきた現像剤およびトナー補給口59より補給された直後のトナーは攪拌促進仕切壁53a(62a)に衝突し強制的に浮上させられ上方の攪拌搬送スクリュ56aに受け渡される。攪拌搬送スクリュ56aでも同じ方向に搬送され、攪拌促進仕切壁53a(62a)を通過後、攪拌搬送スクリュ56bに落下する。これを繰り返すことで現像剤は強制的にジグザグに搬送され(図6中の太矢印)、攪拌搬送スクリュ間と攪拌促進仕切壁53a(62a)の境界部とで搬送方向および回転方向に対する速度差を生じ、せん断応力が発生することによって、速度の大きい方から小さい方へと回りこむ複雑な流れ(渦)が発生し、混合作用がより一層向上する。また、ジグザグ搬送により通常よりも長い搬送経路、搬送時間を確保できるため小型の現像装置でありながら十分な混合作用が得られる。なお、攪拌搬送スクリュ56bは現像剤搬送方向最下流においてらせん羽根の逆巻き部を備えており、この逆巻き部により現像剤が上方向に持ち上がり、連通穴72を介して供給スクリュ55へと受け渡される。
次に仕切り部材を構成する攪拌促進仕切壁53a(62a)の間隔について図6に基づき説明する。
複数の攪拌促進仕切壁53a(62a)により攪拌搬送スクリュ56bのらせん羽根は分断されるが、その際の各らせん羽根の進行方向長さは攪拌搬送スクリュ56bの1ピッチと同等かやや長くするのが良い。攪拌搬送スクリュ56bの1ピッチ以上とすることでらせん羽根の投影角度は360°となり搬送能力は飽和するためである。そのためには複数の攪拌促進仕切壁53a(62a)は攪拌搬送スクリュ56bのらせん羽根の1ピッチP1以上の間隔P2をもって配置する必要がある。
次に仕切り部材を構成する攪拌促進仕切壁53a(62a)の壁面の傾斜について図6に基づき説明する。
攪拌促進仕切壁53a(62a)の壁面が現像剤の搬送方向に対して垂直であると現像剤は攪拌促進仕切壁53a(62a)の壁面に衝突し直角に方向を変更させられる。この際、現像剤と攪拌促進仕切壁53a(62a)の壁面との摩擦により熱が発生し、また現像装置の駆動トルクも大きくなっていた。通常の画像形成装置では問題はないが、超高速画像形成装置や複数作像部を収めたフルカラー画像形成装置等では発熱による温度上昇により現像剤の固着や電力消費量の増大という課題があった。
そこで、本実施例では、攪拌促進仕切壁53a(62a)の壁面を現像剤の進行方向に対して傾斜角θで傾斜させたことにも特徴がある。これにより現像剤が攪拌促進仕切壁53a(62a)の壁面に衝突し直角に方向を変更させられることを防止することができる。よって、現像剤と攪拌促進仕切壁53a(62a)の壁面との摩擦による熱の発生を抑えられ、また現像装置5の駆動トルクも小さくできる。これにより超高速画像形成装置や複数作像部を収めたフルカラー画像形成装置等でも発熱による温度上昇や現像剤の固着や電力消費量の増大という課題を解決可能となった。なお、攪拌促進仕切壁53a(62a)の壁面の傾斜角θは小さすぎると傾斜の効果が少なく、大きすぎると現像剤の搬送効率が低下するので5°から45°程度が適当である。
次に供給スクリュ55と攪拌搬送スクリュ56a、56bの回転方向について図8〜図10に基づき説明する。図8は図3〜6に示す現像装置5の連通孔71部での断面図、図9は上記現像装置5の攪拌促進仕切壁53a(62a)部での断面図、図10は上記現像装置5の連通孔72部での断面図である。
前述したように供給スクリュ55は現像剤を図中手前方向に搬送するがその回転方向は反時計回りとしているため現像ローラ51への現像剤の供給を容易にしている(図8〜図10)。攪拌搬送スクリュ56bは現像剤を図中奥方向に搬送するがその回転方向は時計回りとしているため連通孔71付近では嵩が低下し供給スクリュ55からの現像剤の受け入れを容易にしている(図8)。攪拌搬送スクリュ56aも現像剤を図中奥方向に搬送するがその回転方向は攪拌搬送スクリュ56bとは反対に反時計回りとしているため攪拌促進仕切壁53aにより浮上した図中左側に寄っている現像剤を右側に寄せる(図9)。これによりせん断応力が発生することによって、左から右側へと回りこむ流れ(渦)が発生し、混合作用がより一層向上する。また、連通孔72付近において供給スクリュ55への受け渡しを容易にもしている(図10)。
次にトナー濃度センサ61の回転方向での設置位置について図8に基づき説明する。
トナー濃度センサ61はトナー消費後の現像剤と補給されたトナーの混合後のトナー濃度を検知する必要があるため、トナー補給口59より現像剤搬送方向下流かつ供給スクリュ55より上流の位置、つまりは攪拌搬送ローラ56bに近接して設置する。本実施例では攪拌搬送スクリュ56bは時計方向の回転のため現像剤は左下(時計では7時から8時の位置)で最も量が多い。トナー濃度センサ61は現像剤の透磁率変化によりトナー濃度を検知する方式であるため現像剤の量が多く密であるほうが検知精度が向上するため回転方向では左下に設置するのが望ましい。
次にトナー濃度センサ61の現像剤搬送方向での設置位置について図6に基づき説明する。
トナー濃度センサ61は攪拌促進仕切壁53aの現像剤搬送方向直上流に設置する。これは搬送されてきた現像剤は攪拌促進仕切壁53aに衝突し方向を変更させられる位置であり最も現像剤の量が多く密であるためである。複数の攪拌促進仕切壁53aを用いる場合は、現像剤搬送方向最下流の攪拌促進仕切壁53aの直上流が望ましい。これは下流である程、トナー消費後の現像剤と補給されたトナーが混合し均一になっているためより正確にトナー濃度を検知できるためである。なお、トナー濃度センサ61は検知コイル61aを内包しており、ここでの設置位置は検知コイル61aの位置を示している。
次に本実施例の現像装置の主要部の組立方法について図7に基づいて説明する。
まず、現像容器53に供給スクリュ55と現像ローラ51をセットし、次に、下側の攪拌促進仕切壁53aが設けられている現像容器53に攪拌搬送スクリュ56bをセットした後、攪拌促進部材62、攪拌搬送スクリュ56a、カバー60の順番でセットし、最後に図示しない側板および軸受を前後から取り付けて各部品の位置を固定する。なお、攪拌促進部材62は上側の攪拌促進仕切壁62aと受け渡し案内部材62b、62cから成っている。受け渡し案内部材62b、62cは両攪拌搬送スクリュ間に現像剤が滞留するのを防止し受け渡しをスムーズに行わせる機能を持っている。なお、各部材の3次元的な位置関係については図11に示す現像装置の要部拡大図のようになっている。
次に、本発明に係る現像装置の第2の実施例について説明する。
図12は本発明の第2の実施例を示す現像装置5の中央部付近での概略断面構成図である。図13は上記現像装置5を手前側から見た斜視図であり、説明のため主要構成部品のみを表示し、側板、軸受等の本発明の特徴では無い部品は省略して記載している。同様に図14は上記現像装置5を奥側から見た斜視図である。
図12〜14において、現像装置5は、現像剤担持体である現像ローラ51と、現像剤規制部材であるドクタブレード52と、現像ローラ51に現像剤を供給するための供給部を構成する供給スクリュ55と、供給スクリュ55と現像ローラ51から現像剤を受け取り2本の攪拌搬送スクリュ56a,56bで攪拌しながら搬送した後に供給スクリュに戻すための攪拌搬送部(粉体搬送装置)56と、これらを収容する現像容器53、カバー60、トナー濃度センサ61等からなっている。また、図示を省略しているが、現像容器53内には、例えばトナーとキャリアからなる現像剤が収容されている。
図12〜14に示すように、供給スクリュ55と攪拌搬送スクリュ56a、56bの間には仕切り壁が設けられており、供給スクリュ55は、不図示の駆動部によって長手軸を中心に回転し、現像剤を図中手前方向に搬送しながら現像ローラ51に供給する。
現像ローラ51は外周にアルミニウム、オーステナイト系ステンレス鋼等の非磁性材料からなり回転可能な現像スリーブ51aと、内部にフェライト、ネオジウム、サマリウム等の磁石材料からなり回転しないマグネットローラ51bからなる。マグネットローラ51bは供給スクリュ55に対向した位置にN1極、ドクタブレード52に対向した位置にS1極、感光体ドラム1に対向した位置にN2極、続いて上部にS2極とN3極が着磁されている。供給スクリュ55から供給された現像剤はN1極で吸引され現像スリーブ51aの回転により順次S1極、N2極、S2極、N3極と搬送される。N3極とN1極間は同極が隣接するため反発磁界が発生し現像剤は現像ローラ51より離脱する。
現像容器53には一体的に突き出て傾斜した現像剤回収板53bを供えており、先端を現像ローラ51のN3極とN1極の間に非接触で近接させて対向させる。現像ローラ51より離脱した現像剤は現像剤回収板53bにより2本の攪拌搬送スクリュ56a、56bに回収される。
以上の構成により供給スクリュ55の現像剤は上流部で嵩が多く、下流部で嵩が少なくなるが最下流部でも若干の現像剤は余剰するように設定し、現像ローラ51から現像剤が枯渇するのを防止してある。また、図12、図13に示すように現像容器53は手前側端部においては前述の仕切り壁がなくなっており(連通孔71)、供給スクリュ55から攪拌搬送スクリュ56a、56bへと余剰の現像剤が受け渡される。2本の攪拌搬送スクリュ56a、56bは、不図示の駆動部によって長手軸を中心に回転し、供給スクリュ55から送られてきた現像剤と現像ローラ51から回収した現像剤を図中奥方向へと搬送しながら現像剤を攪拌させる。攪拌搬送スクリュ56a、56bの搬送途中の上方にはトナー補給口59が設けられており、現像剤の搬送中に新しいトナーが供給され、2本のスクリュを用いてトナーを現像剤中に攪拌・混合させながら迅速に搬送できるようになっている。図12、図13において攪拌搬送スクリュ56a、56bの奥側端部(図14の右側端部)では前述の仕切り壁がなくなっているため(連通孔72)、攪拌搬送スクリュ56a、56bから供給スクリュ55へと現像剤が受け渡され、これによって現像容器内を現像剤が循環することとなる。
図12、図13において、2本の攪拌搬送スクリュ56a、56bはどちらも図中奥側の同一方向への搬送能力を備えており、かつ、スクリュ間には長手に渡って仕切り壁が無く、搬送途中で互いのスクリュ間を自由に移動可能となっている。また、2本の攪拌搬送スクリュ56a、56bは長手方向の搬送速度が異なるように設定してもよい。
2本の攪拌搬送スクリュ56a,56bの長手方向の搬送速度を異ならせるための具体的な構成としては、例えば2本の攪拌搬送スクリュ56a,56bの回転速度を変えるのが一番直接的であるが、2本の攪拌搬送スクリュ56a,56bのスクリュピッチを変えることでも対応でき、また、スクリュ間にフィンを立てて抵抗を設けるとか、一方のスクリュに切り欠きを設けたり、部分的に外径を細らせて搬送できない領域を持たせることで、平均的な搬送速度を落とすといった手段が考えられる。
このようにして2本の攪拌搬送スクリュ56a,56bの長手方向の搬送速度を異ならせることにより、スクリュ間の境界部で搬送方向に対する速度差を生じ、せん断応力が発生することによって、速度の大きい方から小さい方へと回りこむ流れ(渦)が発生し、これによって混合作用が大きく向上する。尚、速度差の設定は、2本のうちどちらを速くしても同様の効果が得られる。
さらに攪拌搬送スクリュ56a、56bは回転軸にらせん羽根を備えた形状であり、軸に対して搬送面が傾斜しているため、搬送能力は長手軸方向だけでなく、軸と垂直方向にも分解される。この垂直方向への搬送能力が現像剤の攪拌能力を大きく左右する要因である。本実施例では下方に位置する攪拌搬送スクリュ56bのらせん羽根のピッチを上方の攪拌搬送スクリュ56aのそれよりも大きく設定した。らせん羽根のピッチを大きくすることは、回転軸に対してらせん羽根の傾斜角度を小さくすることと同義であり、これによって、搬送能力の垂直方向成分が強くなる。
尚、下方側の攪拌搬送スクリュ56bにおいて搬送能力の垂直方向成分を強くする具体的な手段としては、
・スクリュのピッチ(P)とスクリュの外径(D)との関係を、P>2Dとする、
・スクリュ搬送面の傾斜角を軸方向に対して45°以下とする、
・スクリュの搬送面にフィンを設ける(フィンは水平でなくてもよく、スクリュの端部に設けているような逆巻きのらせん形状でもよい)、
などがある。
以上のように、下方に位置する攪拌搬送スクリュ56bのらせん羽根のピッチを上方の攪拌搬送スクリュ56aのそれよりも大きく設定することにより、下方から上方の攪拌搬送スクリュ56aに現像剤を積極的に移動させることが可能である。また、上方から下方へは重力によって落下するため、現像剤の上下動が大きく促進されることになる。このようにして下方の攪拌搬送スクリュ56bについては攪拌機能を強め、上方の攪拌搬送スクリュ56aについては搬送能力を維持することによって、従来の一本の攪拌搬送スクリュと比較すると、搬送能力、攪拌能力ともに向上させることが可能である。
さらに本発明では、上下の攪拌搬送スクリュ間で現像剤を積極的に移動させる工夫を行っており、主要部について図15に基づいて説明する。なお、図15は図12〜14に示す現像装置5の攪拌搬送部の長手方向の概略構成説明図であり、理解を容易にするために現像容器53の一部を省略して記載している。
ここで、図15の現像剤の流れの符号について説明する。
符号Aの白矢印は現像ローラ51から回収した現像剤の流れ、Bの矢印は攪拌スクリュ56a、56bで攪拌しつつ左へ搬送する現像剤の流れ、Cの矢印は連通孔71から攪拌搬送スクリュ56a、56bへの現像剤の流れ、Dの矢印は攪拌搬送スクリュ56a、56bから連通孔72への現像剤の流れ、Eの矢印はトナー補給口59から補給されたトナーの流れ、Fの矢印は下方の攪拌搬送スクリュ56bから上方の攪拌搬送スクリュ56aに受け渡される現像剤の流れ、Gの矢印は上方の攪拌搬送スクリュ56bから下方の攪拌搬送スクリュ56aに受け渡される現像剤の流れ、をそれぞれ示している。
下方に位置する攪拌搬送スクリュ56bのらせん羽根は3箇所で切欠きを有しており、切欠き部においては軸を残すのみとなっている。一方、該切欠き部に相当する位置では現像容器53に一体的に仕切り部材53a(62a)が固定されている。この仕切り部材は例えば図16の分解斜視図に示すように、2部品に分けた攪拌促進仕切壁53a、62aで構成されている。
尚、図16では、組立て時の作業性等を考慮して、仕切り部材を構成する攪拌促進仕切壁53a、62aを上下の2部品に分けているが、これらを1つの攪拌促進仕切壁53aで形成して、仕切り部材を一部品で構成してもよい。
仕切り部材を構成する攪拌促進仕切壁53a(62a)は攪拌搬送スクリュ56bの進行方向に略直交し、かつ進行方向投影面と重なっている。現像ローラから回収した現像剤(白矢印A)、攪拌搬送スクリュ56b内を搬送されてきた現像剤(矢印B)およびトナー補給口59より補給された直後のトナー(矢印E)は攪拌促進仕切壁53a(62a)に衝突し強制的に浮上させられ上方の攪拌搬送スクリュ56aに受け渡される(矢印F)。受け渡された現像剤は、上方の攪拌搬送スクリュ56aでも同じ方向に搬送され、攪拌促進仕切壁53a(62a)を通過後、下方の攪拌搬送スクリュ56bに落下する(矢印G)。これを繰り返すことで現像剤は強制的にジグザグに搬送され、攪拌搬送スクリュ間と攪拌促進仕切壁53a(62a)の境界部とで搬送方向および回転方向に対する速度差を生じ、せん断応力が発生することによって、速度の大きい方から小さい方へと回りこむ複雑な流れ(渦)が発生し、混合作用がより一層向上する。また、ジグザグ搬送により通常よりも長い搬送経路、搬送時間を確保できるため小型の現像装置でありながら十分な混合作用が得られる。なお、攪拌搬送スクリュ56bは現像剤搬送方向最下流においてらせん羽根の逆巻き部を備えており、この逆巻き部で現像剤が上方向に持ち上がり(矢印D)、連通穴72を介して供給スクリュ55へと受け渡される。
次に仕切り部材を構成する攪拌促進仕切壁53a(62a)の間隔について図15に基づき説明する。
複数の攪拌促進仕切壁53a(62a)により攪拌搬送スクリュ56bのらせん羽根は分断されるが、その際の各らせん羽根の進行方向長さは攪拌搬送スクリュ56bの1ピッチと同等かやや長くするのが良い。攪拌搬送スクリュ56bの1ピッチ以上とすることでらせん羽根の投影角度は360°となり搬送能力は飽和するためである。そのためには複数の攪拌促進仕切壁53a(62a)は攪拌搬送スクリュ56bのらせん羽根の1ピッチP1以上の間隔P2をもって配置する必要がある。
次に仕切り部材を構成する攪拌促進仕切壁53a(62a)の壁面の傾斜について図15に基づき説明する。
攪拌促進仕切壁53a(62a)の壁面が現像剤の搬送方向に対して垂直であると現像剤は攪拌促進仕切壁の壁面に衝突し直角に方向を変更させられる。この際、現像剤と攪拌促進仕切壁の壁面との摩擦により熱が発生し、また現像装置の駆動トルクも大きくなっていた。通常の画像形成装置では問題はないが、超高速画像形成装置や複数作像部を収めたフルカラー画像形成装置等では発熱による温度上昇により現像剤の固着や電力消費量の増大という課題があった。
そこで、本実施例では、攪拌促進仕切壁53a(62a)の壁面を現像剤の進行方向に対して傾斜角θで傾斜させたことにも特徴がある。これにより現像剤が攪拌促進仕切壁の壁面に衝突し直角に方向を変更させられることを防止することができる。よって、現像剤と攪拌促進仕切壁の壁面との摩擦による熱の発生を抑えられ、また現像装置の駆動トルクも小さくできる。超高速画像形成装置や複数作像部を収めたフルカラー画像形成装置等でも発熱による温度上昇や現像剤の固着や電力消費量の増大という課題を解決可能となった。なお、傾斜角θは小さすぎると傾斜の効果が少なく、大きすぎると現像剤の搬送効率が低下するので5°から45°程度が適当である。
次に供給スクリュ55と攪拌搬送スクリュ56a、56bの回転方向について図17〜図19に基づき説明する。図17は図12〜15に示す現像装置5の連通孔71部での断面図、図18は上記現像装置5の攪拌促進仕切壁53a(62a)部での断面図、図19は上記現像装置5の連通孔72部での断面図である。
前述したように供給スクリュ55は現像剤を図中手前方向に搬送するがその回転方向は反時計回りとしているため現像ローラ51への現像剤の供給を容易にしている(図17〜図19)。攪拌搬送スクリュ56bは現像剤を図中奥方向に搬送するがその回転方向は時計回りとしているため連通孔71付近では嵩が低下し供給スクリュ55からの現像剤の受け入れを容易にしている(図17)。攪拌搬送スクリュ56aも現像剤を図中奥方向に搬送するがその回転方向は攪拌搬送スクリュ56bとは反対に反時計回りとしているため攪拌促進仕切壁53a(62a)により浮上した図中左側に寄っている現像剤を右側に寄せる(図18)。これによりせん断応力が発生することによって、左から右側へと回りこむ流れ(渦)が発生し、混合作用がより一層向上する。また、連通孔72付近において供給スクリュ55への受け渡しを容易にもしている(図19)。
次にトナー濃度センサ61の回転方向での設置位置について図17に基づき説明する。
トナー濃度センサ61はトナー消費後の現像剤と補給されたトナーの混合後のトナー濃度を検知する必要があるため、トナー補給口59より現像剤搬送方向下流かつ供給スクリュ55より上流の位置、つまりは攪拌搬送ローラ56bに近接して設置する。本実施例では攪拌搬送ローラ56bは時計方向の回転のため現像剤は左下(時計では7時から8時の位置)で最も量が多い。トナー濃度センサ61は現像剤の透磁率変化によりトナー濃度を検知する方式であるため現像剤の量が多く密であるほうが検知精度が向上するため回転方向では左下に設置するのが望ましい。
次にトナー濃度センサ61の現像剤搬送方向での設置位置について図15に基づき説明する。
トナー濃度センサ61は攪拌促進仕切壁53a(62a)の現像剤搬送方向直上流に設置する。これは搬送されてきた現像剤は攪拌促進仕切壁53a(62a)に衝突し方向を変更させられる位置であり最も現像剤の量が多く密であるためである。複数の攪拌促進仕切壁53a(62a)を用いる場合は、現像剤搬送方向最下流の攪拌促進仕切壁53a(62a)の直上流が望ましい。これは下流である程、トナー消費後の現像剤と補給されたトナーが混合し均一になっているためより正確にトナー濃度を検知できるためである。なお、トナー濃度センサ61は検知コイル61aを内包しており、ここでの設置位置は検知コイル61aの位置を示している。
次に本実施例の現像装置の主要部の組立方法について図16に基づいて説明する。
まず、現像容器53に供給スクリュ55と現像ローラ51をセットし、次に、下側の攪拌促進仕切壁53aが設けられている現像容器53に攪拌搬送スクリュ56bをセットした後、攪拌促進部材62、攪拌搬送スクリュ56a、カバー60の順番でセットし、最後に図示しない側板および軸受を前後から取り付けて各部品の位置を固定する。なお、攪拌促進部材62は上側の攪拌促進仕切壁62aと受け渡し案内部材62b、62cから成っている。受け渡し案内部材62b、62cは両攪拌搬送スクリュ間に現像剤が滞留するのを防止し受け渡しをスムーズに行わせる機能を持っている。また、現像剤回収板53bの両端には現像剤が供給スクリュ55へこぼれるのを防止するための側壁53cを設けている。なお、各部材の3次元的な位置関係については図11に示した現像装置の要部拡大図と同様になっている。
次に、本発明に係る現像装置の第3の実施例について図20に基づいて説明する。図20は現像装置の攪拌搬送部の長手方向の概略説明図であり、理解を容易にするために現像容器53の一部を省略して記載している。なお、本実施例の現像装置の基本的な構成は実施例1または実施例2と同様である。
実施例1(または実施例2)の現像装置5を超高速画像形成装置に展開した際には、攪拌搬送スクリュ56aを高速で回転させる必要があり、浮上した現像剤が攪拌促進仕切壁53a(62a)を通過後も攪拌搬送スクリュ56bに落下せず混合・攪拌が十分になされないという連れ周りの課題が発生した(図中の破線矢印H)。
そこで、本実施例では、下部側の仕切り部材を構成する攪拌促進仕切壁53a(62a)と異なる位置に、上部側の仕切り部材として上部攪拌促進仕切壁63を設けた。これにより、攪拌搬送スクリュ56aの高速回転で現像剤が浮上しても、浮上した現像剤は、上部攪拌促進仕切壁63に衝突し速度を低下させられるため、攪拌搬送スクリュ56bに落下させることができる。
以上、本発明に係る現像装置5の実施例について説明したが、次に画像形成装置の実施例について説明する。
本実施例の画像形成装置の構成は、前述の図1、図2を参照して説明したとおりであるが、本実施例の画像形成装置では、作像部6(6Y,6M,6C,6Bk)に、実施例1〜3のいずれかで説明した構成の現像装置5を備えている。そして、この画像形成装置では、図1、図2に示した作像部6(6Y,6M,6C,6Bk)を構成する、感光体ドラム1、帯電部4、現像装置5、クリーニング部2は、それぞれ、画像形成装置本体100に対して着脱自在に設置できるように構成されている。これにより、それぞれが寿命に達したときに、新品のものに交換される。
なお、上記の例では、作像部6を構成する、感光体ドラム1、帯電部4、現像装置5、クリーニング部2を、それぞれ、単独のユニットとしたが、図21に示すように、少なくとも感光体ドラム1と現像装置5を一体化して、装置本体100に着脱自在に設置されるプロセスカートリッジとすることもできる。そして、プロセスカートリッジとすることにより、作像部6のメンテナンスを行う際の作業性をさらに向上することができる。
次に本発明の現像装置5とそれを備えた画像形成装置(プロセスカートリッジ)に用いられる現像剤について説明する。
本発明で使用される現像剤は、着色粉体であるトナーと、磁性キャリアとからなり、近年では高画質化のため小粒径化したトナーとキャリアとが用いられている。
本発明は現像剤のキャリアを限定するものではないが、高画質化のため小粒径キャリアを使用する際は、特に混合・攪拌・分散・高速化の問題が発生するため、本発明の現像装置5の構成はより有効となる。
[小粒径キャリアを使用する理由]
近年、電子写真画像の更なる安定化と高画質化の要求が非常に高まってきている。特に、高画質化を目的とした潜像最小単位(1ドット)の極小化、高密度化等が試みられており、そのためにも極小化した潜像を忠実に現像することが重要な課題となっている。また、安定した画質のためには、現像剤の帯電量分布のばらつきを少なくすることが重要な課題となっている。
潜像を忠実に現像するためにはトナーとキャリアの小粒径化が有効であると考えられており、様々な小粒径キャリアの使用が提案されている。
[小粒径キャリアの使用例]
本発明で使用される現像剤のキャリアは、芯材粒子と該粒子を被覆する被覆層とからなるキャリアであり、このキャリアは、重量平均粒径Dwが22μm以上32μm以下であり、個数平均粒径Dpと重量平均粒径Dwの比Dw/Dpが1.00≦Dw/Dp≦1.20であり、粒径x[μm]が0<x<20の範囲である粒子の含有量が7重量%以下、粒径y[μm]が0<y<36の範囲である粒子の含有量が90重量%以上100重量%以下である。
本発明に係る現像装置(実施例1〜3で説明した現像装置)は、トナーとキャリアからなる現像剤が収容され、供給スクリュ55で現像剤を現像ローラ51に供給して該現像ローラ51で現像を行う現像・供給部に対して、現像剤の補給と回収を行なう攪拌搬送部56を備えており、攪拌搬送部56の攪拌搬送スクリュ56a,56bで現像剤を搬送しながら補給トナーとキャリアの混合・攪拌を行い、現像・供給部に補給するとともに、該現像・供給部内の余剰となった現像剤を攪拌搬送部に戻して、攪拌搬送部で補給トナーとキャリアの混合・攪拌を行うので、小粒径化されたキャリアとトナーを用いた現像剤でも、混合・攪拌・分散を良好に行うことができ、画像形成装置の高速化、高画質化に対応することができる。
1(1Y,1M,1C,1Bk):感光体ドラム(像担持体)
2:クリーニング部
4:帯電部
4a:帯電ローラ
5(5Y,5M,5C,5Bk):現像装置
6(6Y,6M,6C,6Bk):作像部
8:中間転写ベルト
9(9Y,9M,9C,9Bk):1次転写バイアスローラ
10:中間転写ユニット
19:2次転写ローラ
20:定着部
26:給紙部
27:給紙コロ
28:レジストローラ対
29:排紙ローラ対
30:排紙部
31:トナー補給部
32:原稿読み取り部
51:現像ローラ(現像剤担持体)
52:ドクタブレード
53:現像容器
53a:攪拌促進仕切り壁(仕切り部材)
53b:現像剤回収板
53c:側壁
55:供給スクリュ(供給部)
56:攪拌搬送部
56a,56b:攪拌搬送スクリュ(搬送部材)
59:トナー補給口
60:カバー
61:トナー濃度センサ
61a:検知コイル
62:攪拌促進部材
62a:攪拌促進仕切壁(仕切り部材)
62b、62c:受け渡し案内部材
63:上部攪拌促進仕切壁(上部側の仕切り部材)
特開2006−178381号公報 特開2005−345858号公報

Claims (18)

  1. 粉体を攪拌しながら搬送する粉体搬送装置であって、
    長手方向への搬送能力を備える複数の搬送部材を有し、該複数の搬送部材は上下方向に略並列に配置されており、
    前記複数の搬送部材を収容して一つの搬送路とする容器を有し、
    前記複数の搬送部材の搬送方向は、長手方向に対して同一方向であり、
    前記複数の搬送部材の部材間は、長手方向の搬送部材長に対して半分以上の領域で連通しており、
    前記複数の搬送部材のうちの下側の搬送部材の一部に切欠きを設けるとともに、該下側の搬送部材に直交する仕切り部材を設け、
    前記切欠きと前記仕切り部材の位置を一致させることを特徴とする粉体搬送装置。
  2. 請求項1に記載の粉体搬送装置において、
    下側の搬送部材の切欠きおよび該下側の搬送部材に直交する仕切り部材を複数備えたことを特徴とする粉体搬送装置。
  3. 請求項1または2に記載の粉体搬送装置において、
    上側の搬送部材の一部に切欠きを設けるとともに、該上側の搬送部材に直交する仕切り部材を備え、上下の搬送部材の仕切り部材の粉体搬送方向での位置を異ならせたことを特徴とする粉体搬送装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の粉体搬送装置において、
    前記上側の搬送部材の切欠き及び該上側の搬送部材に直交する仕切り部材を複数備えたことを特徴とする粉体搬送装置。
  5. 請求項2または4に記載の粉体搬送装置において、
    前記搬送部材はらせん状の羽根を有するスクリュ形状とし、複数の仕切り部材は該スクリュの1ピッチ以上の間隔をもって配置されていることを特徴とする粉体搬送装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一つに記載の粉体搬送装置において、
    前記仕切り部材の壁面は、粉体の搬送方向に対して傾斜していることを特徴とする粉体搬送装置。
  7. 粉体からなる現像剤を担持する現像剤坦持体と、
    前記現像剤を前記現像剤坦持体に供給するための供給部と、
    前記供給部から前記現像剤を受け取り、攪拌しながら搬送した後で、該供給部に戻すための攪拌搬送部と、
    を備えた現像装置であって、
    前記攪拌搬送部は、
    長手方向への搬送能力を備える複数の搬送部材を有し、
    前記複数の搬送部材は上下方向に略並列に配置されており、
    前記複数の搬送部材を収容して一つの搬送路とする容器を有し、
    前記複数の搬送部材の搬送方向は、長手方向に対して同一方向であり、
    前記複数の搬送部材の部材間は、長手方向の搬送部材長に対して半分以上の領域で連通しており、
    前記複数の搬送部材のうちの下側の搬送部材の一部に切欠きを設けるとともに、該下側の搬送部材に直交する仕切り部材を設け、
    前記切欠きと前記仕切り部材の位置を一致させることを特徴とする現像装置。
  8. 粉体からなる現像剤を担持する現像剤坦持体と、
    前記現像剤を前記現像剤坦持体に供給するための供給部と、
    前記供給部と前記現像剤担持体から前記現像剤を受け取り、攪拌しながら搬送した後で、該供給部に戻すための攪拌搬送部と、
    を備えた現像装置であって、
    前記攪拌搬送部は、
    長手方向への搬送能力を備える複数の搬送部材を有し、
    前記複数の搬送部材は上下方向に略並列に配置されており、
    前記複数の搬送部材を収容して一つの搬送路とする容器を有し、
    前記複数の搬送部材の搬送方向は、長手方向に対して同一方向であり、
    前記複数の搬送部材の部材間は、長手方向の搬送部材長に対して半分以上の領域で連通しており、
    前記複数の搬送部材のうちの下側の搬送部材の一部に切欠きを設けるとともに、該下側の搬送部材に直交する仕切り部材を設け、
    前記切欠きと前記仕切り部材の位置を一致させることを特徴とする現像装置。
  9. 請求項7または8に記載の現像装置において、
    下側の搬送部材の切欠きおよび該下側の搬送部材に直交する仕切り部材を複数備えたことを特徴とする現像装置。
  10. 請求項7乃至9のいずれか一つに記載の現像装置において、
    上側の搬送部材の一部に切欠きを設けるとともに、該上側の搬送部材に直交する仕切り部材を備え、上下の搬送部材の仕切り部材の現像剤搬送方向での位置を異ならせたことを特徴とする現像装置。
  11. 請求項7乃至10のいずれか一つに記載の現像装置において、
    前記上側の搬送部材の切欠き及び該上側の搬送部材に直交する仕切り部材を複数備えたことを特徴とする現像装置。
  12. 請求項9または11に記載の現像装置において、
    前記搬送部材はらせん状の羽根を有するスクリュ形状とし、複数の仕切り部材は該スクリュの1ピッチ以上の間隔をもって配置されていることを特徴とする現像装置。
  13. 請求項7乃至12のいずれか一つに記載の現像装置において、
    前記仕切り部材の壁面は、粉体の搬送方向に対して傾斜していることを特徴とする現像装置。
  14. 請求項7乃至13のいずれか一つに記載の現像装置において、
    前記現像剤の搬送方向と鉛直な方向において、前記下側の搬送部材は前記供給部から離れる方向に現像剤を移送する方向に回転し、
    前記上側の搬送部材は前記下側の搬送部材との近接位置において反対方向に回転することを特徴とする現像装置。
  15. 請求項7乃至14のいずれか一つに記載の現像装置において、
    トナー濃度検知手段を具備し、該トナー濃度検知手段は前記下側の搬送部材の下部付近に対向し、該下側の搬送部材の仕切り部材の現像剤搬送方向の直上流に位置することを特徴とする現像装置。
  16. 像担持体と、請求項7乃至15のいずれか一つに記載の現像装置とが、一体化されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  17. 像担持体と、請求項7乃至15のいずれか一つに記載の現像装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項16に記載のプロセスカートリッジを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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