JP2005181896A - 現像装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び、装置ユニット - Google Patents

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剛 今村
Hideo Yoshizawa
秀男 吉沢
Kazuyuki Sugihara
和之 杉原
Katsumi Masuda
克己 増田
Kazuhisa Sudo
和久 須藤
Hideki Kimura
秀樹 木村
Kiyotaka Sakai
清敬 堺
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Abstract

【課題】 現像剤の劣化を早める等の不具合なく、現像装置の搬送部材の回転によって出力画像に生じる周期的な濃度ムラが抑止される現像装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び、装置ユニットを提供する。
【解決手段】 この発明の現像装置23は、像担持体21に対向するとともに現像剤Gが担持される現像剤担持体23aと、現像剤担持体23aに対向するとともに現像剤担持体23a上に担持される現像剤Gにおける周期的な現像剤量のばらつきをその周期に合わせて均一化する規制部材23gと、を備える。
【選択図】 図2

Description

この発明は、電子写真方式で用いられる現像装置と、それを備えた画像形成装置、プロセスカートリッジ、装置ユニットとに関し、特に、現像剤を現像剤担持体の長手方向に沿って循環させる搬送部材を有する現像装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び、装置ユニットに関するものである。
従来から、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置において、非磁性トナーと磁性キャリアとからなる2成分現像剤(外添剤等を添加する場合も含むものとする。)を収容した現像装置が多く用いられている。
このような2成分現像方式の現像装置において、装置の小型化を目的として、搬送スクリュによって現像剤を現像装置の長手方向に循環させながら、現像ローラに現像剤を供給する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、現像装置は、現像ローラ(現像剤担持体)、2つの搬送スクリュ(搬送部材)、ドクターブレード等で構成される。
そして、現像装置内におけるトナー消費に応じて、現像装置の一端に設けられたトナー補給口から装置内に適宜にトナーが補給される。補給されたトナーは、現像装置内の現像剤とともに、2つの搬送スクリュによって、装置内を長手方向(現像ローラの長手方向と同方向である。)に循環しながら混合される。その混合された現像剤は、その一部が、一方の搬送スクリュに対向する現像ローラ上に形成された汲み上げ磁極によって、現像ローラ上に担持される。現像ローラに担持された現像剤は、ドクターブレードによって適量に規制された後に、その現像剤中のトナーが感光体ドラム(像担持体)との対向位置で感光体ドラム上の潜像に付着する。
このような搬送スクリュを搭載した現像装置は、現像剤を装置の長手方向に積極的に搬送しているので、現像剤の長手方向の片寄りが発生しにくい。これにより、トナー補給口を、長手方向の全域に設けるのではなく、長手方向の一端に設けることができる。また、搬送スクリュは、短手方向(長手方向に直交する方向である。)の設置スペースをそれほど必要としない。したがって、現像装置及び画像形成装置を小型化することができる。
その一方で、搬送スクリュを用いた現像装置においては、搬送スクリュのスクリュ部のピッチに対応した、スクリュピッチの濃度ムラが出力画像に発生するという問題が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、このようなスクリュピッチの濃度ムラを軽減することを目的として、現像ローラの磁気特性を最適化する技術が開示されている。
特開2000−194194号公報
上述した従来の技術は、出力画像においてスクリュピッチの濃度ムラが発生するのを充分に抑止することが難しかった。
詳しくは、以下の通りである。
搬送スクリュを搭載した現像装置を用いて画像形成をおこなった場合、出力画像には、図12(A)に示すような濃度ムラが発生する。すなわち、出力画像Pの搬送方向Sに対して斜め方向に、縞状の濃淡(濃部がP1、淡部がP2である。)が発生する。
このような濃度ムラは、写真画像やベタ画像等の画像面積率(画像部と非画像部との総和に対する画像部の面積比である。)が高い画像を形成する場合に、特に顕著に現れる。また、カラー画像形成装置において、画像面積率の高いフルカラーの画像を形成する場合には、各色について発生する濃度ムラが重なって色相ズレとなって現れる。このような濃度ムラは、画質を重視するユーザーにとっては、特に無視できない問題である。
このような出力画像上の斜めの濃度ムラは、図12(A)〜(C)に示すように、現像装置に搭載された第1搬送スクリュ23bのスクリュピッチP1(スクリュ部のピッチである。)と回転周期とに対応したものである。すなわち、出力画像Pを搬送方向Sと直交する方向にみたときの、濃淡の周期は、スクリュピッチP1に等しい。また、出力画像Pを搬送方向Sにみたときの、濃淡の周期は、第1搬送スクリュ23bの回転周期に比例する。
これは、図12(B)に示すように、現像ローラ23a上に担持された現像剤Gの量が、第1搬送スクリュ23bによって、斜め方向(長手方向及び周方向)にばらつくことによる。すなわち、現像ローラ23a上に担持された現像剤Gには、螺旋状に山部G1と谷部G2とが形成される。これは、現像ローラ23aに対向する第1搬送スクリュ23bのスクリュ部の山部23b1に近い位置では、現像ローラ23aと第1搬送スクリュ23bとの間隙が小さくなり、現像ローラ23a上に担持される現像剤量が少なくなるのに対して、スクリュ部の谷部23b2に近い位置では、現像ローラ23aと第1搬送スクリュ23bとの間隙が大きくなり、現像ローラ23a上に担持される現像剤量が多くなることによる。そして、第1搬送スクリュ23bが回転して、スクリュ部の山部23b1と谷部23b2とが長手方向に螺旋状に入れ替わることで、現像ローラ23a上に周期的な螺旋状の現像剤量のばらつきが発生する。
そして、搬送スクリュの回転周期に対応した現像ローラ上の現像剤量のばらつきは、ドクターブレードの位置を通過した後も、現像ローラ上にその履歴が残る。そして、感光体ドラムとの対向位置(現像領域である。)で、現像ローラ上の周期的な現像剤量のばらつきに対応して、感光体ドラム上の潜像が現像される。すなわち、感光体ドラムの画像上及び出力画像上に斜めの濃度ムラが発生する。
一方、上述の特許文献1の技術によれば、スクリュピッチの濃度ムラを軽減することを目的として、現像ローラの磁気特性を最適化している。しかし、このような場合でも、搬送スクリュの回転によって生じる現像ローラとの間隙の変化による、現像ローラ上の周期的な現像剤量のばらつきを完全になくすことは難しい。
これに対して、現像ローラ上に形成される汲み上げ磁極の大きさを大きくして、現像ローラ上に汲み上げられてドクターブレードの位置に達する現像剤量を全体的に多くする方策も考えられる。すなわち、現像ローラ上の現像剤量を多くすることで、それに応じて、現像剤の山部及び谷部の高さも高くなる。これにより、ドクターブレードと現像ローラとの隙間(ドクターギャップ)は、現像剤の谷部の位置よりも低くなって、ドクターギャップを通過した後の現像剤量は均一化される。
しかし、その場合には、ドクターブレードの位置で、現像ローラ上に担持された現像剤が受ける力が大きくなるために、現像剤の劣化が早まってしまうという問題が発生する。また、ドクターブレード位置に達する現像剤量が増加することで、ドクターブレードに磨耗が生じてドクターギャップが変化してしまったり、現像装置の駆動トルクが大きくなってしまったりする不具合も発生する。さらに、現像ローラの汲み上げ磁極の大きさを大きくするにも、現像ローラにおけるローラ径の大きさや、主磁極や搬送磁極等の他の磁極に及ぼす影響や、コスト上の制約等を考慮すると、一定の限度がある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、現像剤の劣化を早める等の不具合なく、現像装置の搬送部材の回転によって出力画像に生じる周期的な濃度ムラが抑止される現像装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び、装置ユニットを提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる現像装置は、像担持体上に形成される潜像を現像する現像装置であって、前記像担持体に対向するとともに、現像剤が担持される現像剤担持体と、前記現像剤担持体に対向するとともに、前記現像剤担持体上に担持される現像剤における周期的な現像剤量のばらつきをその周期に合わせて均一化する規制部材と、を備えたものである。
また、請求項2記載の発明にかかる現像装置は、上記請求項1記載の発明において、前記現像剤担持体に対向するとともに、前記規制部材によって均一化された前記現像剤担持体上の現像剤量をさらに調整する第2規制部材をさらに備えたものである。
また、請求項3記載の発明にかかる現像装置は、上記請求項2に記載の発明において、前記現像剤担持体は、その表面上に現像剤を担持するための汲み上げ磁極が形成され、前記規制部材は、前記現像剤担持体上における前記汲み上げ磁極と前記第2規制部材との対向位置との間の位置に対向するように配設されたものである。
また、請求項4記載の発明にかかる現像装置は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記規制部材を、回転部材としたものである。
また、請求項5記載の発明にかかる現像装置は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記現像剤担持体に対向するとともに、当該現像剤担持体の長手方向に沿って現像剤を搬送するスクリュ部を有する搬送部材を備え、前記規制部材を、スクリュ部を有する回転部材としたものである。
また、請求項6記載の発明にかかる現像装置は、上記請求項5に記載の発明において、前記現像剤担持体上における前記周期的な現像剤量のばらつきは、前記搬送部材の回転周期に対応するとともに、前記現像剤担持体の長手方向に波状に変化するものであり、前記回転部材によって前記現像剤量のばらつきを均一化するものである。
また、請求項7記載の発明にかかる現像装置は、上記請求項5又は請求項6に記載の発明において、前記回転部材のスクリュ部は、そのピッチが前記搬送部材のスクリュ部のピッチと同等となるように形成されたものである。
また、請求項8記載の発明にかかる現像装置は、上記請求項5〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記回転部材のスクリュ部は、その高さが前記搬送部材のスクリュ部の高さよりも小さくなるように形成されたものである。
また、請求項9記載の発明にかかる現像装置は、上記請求項5〜請求項8のいずれかに記載の発明において、前記回転部材は、前記搬送部材の回転角速度と同等の回転角速度にて回転駆動されるものである。
また、請求項10記載の発明にかかる現像装置は、上記請求項9に記載の発明において、前記現像剤担持体の回転角速度をω0として、前記搬送部材及び前記回転部材の回転角速度をωとして、前記現像剤担持体の回転中心と前記搬送部材の回転中心とを結ぶ直線に対して前記現像剤担持体の回転中心と前記回転部材の回転中心とを結ぶ直線がなす角度をθラジアンとして、長手方向に直交する断面において前記現像剤担持体に対向する前記搬送部材及び前記回転部材の前記スクリュ部の回転周期に係わる位相のずれをαラジアンとしたときに、
α=θ×ω/ω0+π
が成立するものである。
また、請求項11記載の発明にかかる現像装置は、上記請求項10に記載の発明において、nを自然数としたときに、
θ=n×π×ω0/ω
が成立するように前記搬送部材及び前記回転部材を配設し、
α=(n+1)×π
が成立するように前記搬送部材及び前記回転部材の回転方向の姿勢を調整したものである。
また、請求項12記載の発明にかかる現像装置は、上記請求項1〜請求項11のいずれかに記載の発明において、前記現像剤は、平均粒径が20〜50μmとなるキャリアを備えたものである。
また、この発明の請求項13記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項12のいずれかに記載の現像装置を備えたものである。
また、この発明の請求項14記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、請求項1〜請求項12のいずれかに記載の現像装置と、前記像担持体と、が一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成されたものである。
また、請求項15記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、上記請求項14に記載の発明において、前記像担持体上を帯電する帯電部と、前記像担持体上を清掃するクリーニング部と、のうち少なくとも1つがさらに一体化されたものである。
また、この発明の請求項16記載の発明にかかる装置ユニットは、請求項1〜請求項12のいずれかに記載の現像装置を備えるとともに、画像形成装置本体に着脱自在に構成された装置ユニットであって、前記像担持体と、前記像担持体上を帯電する帯電部と、前記像担持体上に形成された画像を被転写材上に転写する転写部と、前記像担持体上を清掃するクリーニング部と、前記現像装置にトナーを補給するトナー補給部と、のうち少なくとも1つが、前記現像装置と一体化されたものである。
本発明は、搬送部材の回転によって現像剤担持体上に生じる周期的な現像剤量のばらつきを、その周期に合わせて均一化する規制部材を、現像剤担持体に対向するように設置している。これにより、現像剤の劣化を早める等の不具合なく、出力画像に生じる周期的な濃度ムラを抑止することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図9にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのカラープリンタの装置本体、2は画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、20Y、20M、20C、20BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したプロセスカートリッジ、21は各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにそれぞれ収納された像担持体としての感光体ドラム、22は感光体ドラム21上を帯電する帯電部、23Y、23M、23C、23BKは感光体ドラム21上に形成される静電潜像を現像する現像部(現像装置)、24は感光体ドラム21上に形成されたトナー像を中間転写ベルト27に転写する転写バイアスローラ、25は感光体ドラム21上の未転写トナーを回収するクリーニング部を示す。
また、27は各色のトナー像が重ねて転写される像担持体としての中間転写ベルト、28は中間転写ベルト27上に形成されたトナー像を被転写材Pに転写する第2転写バイアスローラ、29は中間転写ベルト27上の未転写トナーを回収する中間転写ベルトクリーニング部、30は4色のトナー像が重ねて転写された被転写材Pを搬送する転写ベルト、32Y、32M、32C、32BKは各現像部23Y、23M、23C、23BKに各色のトナーを補給するトナー補給部、61は転写紙等の被転写材Pが収納される給紙部、66は被転写材P上の未定着画像を定着する定着部を示す。
ここで、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKは、それぞれ、感光体ドラム21、帯電部22、クリーニング部25が、一体化されたものである。そして、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKは、装置本体1に対して所定の交換サイクルにて交換される。同様に、各現像部23Y、23M、23C、23BKも、現像剤の寿命等に基いて、装置本体1に対して所定の交換サイクルにて交換される。
各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにおける感光体ドラム21上では、それぞれ、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像形成がおこなわれる。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
4つの感光体ドラム21は、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム21の表面は、帯電部22との対向位置で、一様に帯電される(帯電工程である。)。その後、帯電された感光体ドラム21表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
一方、書込み部2において、光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応して射出される。レーザ光は、ポリゴンミラー3に入射して反射した後に、レンズ4、5を透過する。レンズ4、5を透過した後のレーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、ミラー6〜8で反射された後に、紙面左側から1番目のプロセスカートリッジ20Yの感光体ドラム21表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラー3により、感光体ドラム21の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部22にて帯電された後の感光体ドラム21上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、ミラー9〜11で反射された後に、紙面左から2番目のプロセスカートリッジ20Mの感光体ドラム21表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、ミラー12〜14で反射された後に、紙面左から3番目のプロセスカートリッジ20Cの感光体ドラム12表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、ミラー15で反射された後に、紙面左から4番目のプロセスカートリッジ20BKの感光体ドラム21表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム21表面は、さらに回転して、それぞれ、現像部23Y、23M、23C、23BKとの対向位置に達する。そして、各現像部23Y、23M、23C、23BKから感光体ドラム21上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム21上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム21表面は、それぞれ、中間転写ベルト27との対向位置に達する。ここで、それぞれの対向位置には、中間転写ベルト27の内周面に当接するように転写バイアスローラ24が設置されている。そして、転写バイアスローラ24の位置で、中間転写ベルト27上に、感光体ドラム21上に形成された各色の画像が、順次転写される(第1転写工程である。)。
そして、第1転写工程後の感光体ドラム21表面は、それぞれ、クリーニング部25との対向位置に達する。そして、クリーニング部25で、感光体ドラム21上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム21表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム21における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム21上の各色の画像が重ねて転写された中間転写ベルト27表面は、図中の矢印方向に走行して、第2転写バイアスローラ28の位置に達する。そして、第2転写バイアスローラ28の位置で、被転写材P上に中間転写ベルト27上のフルカラーの画像が2次転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト27表面は、中間転写ベルトクリーニング部29の位置に達する。そして、中間転写ベルト27上の未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部29に回収されて、中間転写ベルト27上の一連の転写プロセスが完了する。
ここで、第2転写バイアスローラ28位置の被転写材Pは、給紙部61から搬送ガイド63、レジストローラ64等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、被転写材Pを収納する給紙部61から、給紙ローラ62により給送された転写紙Pが、搬送ガイド63を通過した後に、レジストローラ64に導かれる。レジストローラ64に達した被転写材Pは、中間転写ベルト27上のトナー像とタイミングを合わせて、第2転写バイアスローラ28の位置に向けて搬送される。
その後、フルカラー画像が転写された被転写材Pは、転写ベルト30により、定着部66に導かれる。定着部66では、加熱ローラ67と加圧ローラ68とのニップにて、カラー画像が被転写材P上に定着される。
そして、定着工程後の被転写材Pは、排紙ローラ69によって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2及び図3にて、画像形成装置の作像部について詳述する。図2は作像部を示す断面図であり、図3はその現像部を示すA−A断面図である。
なお、装置本体1に設置される4つの作像部は、作像プロセスに用いられるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、プロセスカートリッジ及び現像部及びトナー補給部における符号のアルファベット(Y、M、C、BK)を除して図示する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ20には、主として、像担持体としての感光体ドラム21と、帯電部22と、クリーニング部25とが、ケース26に一体的に収納されている。クリーニング部25には、感光体ドラム21に当接するクリーニングブレード25a及びクリーニングローラ25bが設置されている。
現像部(現像装置)23は、主として、感光体ドラム21に対向する現像ローラ23aと、現像ローラ23aに対向する搬送部材としての第1搬送スクリュ23bと、仕切部材23eを介して第1搬送スクリュ23bに対向する第2搬送スクリュ23cと、現像ローラ23aに対向する規制部材としての掻取スクリュ23gと、現像ローラ23aに対向する第2規制部材としてのドクターブレード23dと、で構成される。現像部23内には、キャリアCとトナーTとからなる2成分現像剤Gが収容されている。図3を参照して、現像ローラ23aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネット23a1と、マグネット23a1の周囲を回転するスリーブ23a2と、で構成される。
ここで、本実施の形態1では、現像剤G中のキャリアCとして、平均粒径が20〜50μmのものを用いている。
なお、キャリアCの粒径は、LEEDS&NORTHRUP社製「マイクロトラック粒度分析計」により測定され、次式で平均粒径が求められる。
重量平均粒径Dv=〔1/Σ(nd3)〕×〔Σ(kチャンネルに存在する粒子の体積の総和)×(kチャンネルの中間粒径値)〕
個数平均粒径Dp=(1/全粒子数)×〔Σ(kチャンネルに存在する粒子の総数)×(kチャンネルの中間粒径値)〕
先に述べた作像プロセスを、現像工程を中心にしてさらに詳しく説明する。
現像ローラ23aは、図2中の矢印方向に回転している。現像部23内の現像剤Gは、図3に示すように、間に仕切部材23eを介在するように配設された第1搬送スクリュ23b及び第2搬送スクリュ23cの矢印方向の回転によって、トナー補給部32から補給口23fを介して補給されたトナーTとともに撹拌混合されながら長手方向に循環する(図3中の破線矢印方向の循環である。)。そして、摩擦帯電してキャリアCに吸着したトナーTは、現像ローラ23a上に形成された汲み上げ磁極(図4のB3である。)によって、キャリアCとともに現像ローラ23a上に担持される。
なお、現像ローラ23aのスリーブ23a1上には、マグネット23a1によって、複数の磁極が形成されている。詳しくは、図4を参照して、現像剤Gを現像ローラ23a上に汲み上げるための汲み上げ磁極B3や、現像ローラ23a上に担持された現像剤Gをドクターブレード23dまで搬送する第1の搬送磁極B4や、ドクターブレード23dを通過した現像剤Gを現像領域まで搬送する第2の搬送磁極B5や、現像領域に形成される主磁極B1等からなる磁力分布が、現像ローラ23a上に形成されている。これらの磁力分布によって、現像ローラ23a上を、スリーブ23a2の回転にともない、現像剤Gが移動することになる。
汲み上げ磁極の位置で現像ローラ23aに担持された現像剤Gは、その後に、掻取スクリュ23gの位置でその量が均一化された後に、ドクターブレード23dの位置に達する。そして、現像ローラ23a上の現像剤Gは、ドクターブレード23dの位置でさらに適量に調整された後に、感光体ドラム21との対向位置(現像領域である。)に達する。なお、掻取スクリュ23gによる、現像ローラ23a上の現像剤量の均一化については、後で詳しく説明する。
その後、現像領域において、現像剤G中のトナーTが、感光体ドラム21表面に形成された静電潜像に付着する。詳しくは、レーザ光Lが照射された画像部の潜像電位と、現像ローラ23aに印加された現像バイアスとの、電位差(現像ポテンシャル)によって形成される電界(現像電界)によって、トナーTが潜像に付着する。
その後、感光体ドラム21に付着したトナーTは、そのほとんどが被転写材P上に転写される。そして、感光体ドラム21上に残存した未転写のトナーTが、クリーニングブレード25a及びクリーニングローラ25bによってクリーニング部25内に回収される。
ここで、装置本体に設けられたトナー補給部32は、交換自在に構成されたトナーボトル33と、トナーボトル33を保持・回転駆動するとともに現像部23にフレッシュトナーTを補給するトナーホッパ部34と、で構成されている。また、トナーボトル33内には、トナーT(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのいずれかである。)が収容されている。また、トナーボトル33の内周面には、螺旋状の突起が形成されている。
なお、トナーボトル33内のトナーTは、現像部23内のトナーTの消費にともない、補給口23fから現像部23内に適宜に補給されるものである。現像部23内のトナーTの消費は、感光体ドラム21に対向する反射型フォトセンサ28によって間接的に検知される。また、補給口23fは、第2搬送スクリュ23cの長手方向(図3の左右方向である。)の一端であって、第2搬送スクリュ23cの上方に設けられている。
次に、図5〜図9を用いて、本実施の形態1において特徴的な構成部材である、掻取スクリュ23gについて詳述する。
図5を参照して、掻取スクリュ23gは、現像ローラ23a上に形成された汲み上げ磁極(図4のB3である。)と、現像ローラ23a上におけるドクターブレード23dとの対向位置と、の間であって、現像ローラ23aに対向するように配設されている。換言すると、掻取スクリュ23gは、現像ローラ23a上における、第1搬送スクリュ23bとの対向位置と、ドクターブレード23dとの対向位置と、の間の対向位置に配設されている。
なお、図5に示すように、現像ローラ23aの回転中心と第1搬送スクリュ23bの回転中心とを結ぶ直線に対して、現像ローラ23aの回転中心と掻取スクリュ23gの回転中心とを結ぶ直線が、なす角度をθラジアンとする。
図6を参照して、掻取スクリュ23gは、第1搬送スクリュ23bと同様に、スクリュ部を備えている。
ここで、掻取スクリュ23gは、そのスクリュ部のピッチP2が、第1搬送スクリュ23bのスクリュ部のピッチP1と同等になるように形成されている。また、掻取スクリュ23gは、そのスクリュ部の高さH2が、第1搬送スクリュ23bのスクリュ部の高さH1よりも小さくなるように形成されている。さらに、掻取スクリュ23gは、その回転角速度(回転数)が、第1搬送スクリュ23bの回転角速度(回転数)と同等になるように駆動されている。
そして、図6に示すように、第1搬送スクリュ23bの位置で現像ローラ23a上に形成される現像剤量のばらつきが、規制部材(回転部材)として機能する掻取スクリュ23gの位置で均一化される。
詳しくは、先に図12にて説明したように、第1搬送スクリュ23bの位置(汲み上げ磁極の位置である。)で、現像ローラ23a上に担持された現像剤Gの量が、第1搬送スクリュ23bによって、斜め方向(長手方向及び周方向)にばらつく。すなわち、現像ローラ23a上に担持された現像剤Gは、回転する第1搬送スクリュ23bの谷部23b2と山部23b1とに対応して、螺旋状に山部G1と谷部G2とが形成される。
現像ローラ23a上に担持された現像剤Gを、長手方向にみたとき、図6に示す山部G1と谷部G2との位置が周期的に波状に変化する。
また、現像ローラ23a上に担持された現像剤Gを、長手方向に直交する断面方向(図6のD−D断面である。)にみたとき、図7及び図8に示すように、山部G1と谷部G2とが周期的に発生する。図7に示すように、第1搬送スクリュ23bの山部23b1が現像ローラ23a側に近づくとき、谷部23b2が現像ローラ23a側から遠ざかり、現像ローラ23a上に担持される現像剤量は少なくなる(谷部G2が形成される。)。図8に示すように、第1搬送スクリュ23bの山部23b1が現像ローラ23a側から遠ざかるとき、谷部23b2が現像ローラ23a側に近づき、現像ローラ23a上に担持される現像剤量は多くなる(山部G1が形成される。)。
このように、現像ローラ23a上において周方向及び長手方向に山部G1と谷部G2とが交互に入れ替わるように担持される現像剤Gは、現像ローラ23aの回転にともない、掻取スクリュ23gとの対向位置に達する。
図9は、断面方向にみたときの、掻取スクリュ23gとの対向位置における現像ローラ23a上の現像剤量の変動を示すグラフである。図9において、横軸は時間を示す。
図9(A)は、掻取スクリュ23gとの対向位置に入力する直前の、現像ローラ23aの所定断面における現像剤量の変動を示す。図9(B)は、スクリュ形状の掻取スクリュ23gの回転にともない、掻取スクリュ23gによって掻取られる同一断面における現像剤量の変動を示す。図9(C)は、掻取スクリュ23gとの対向位置から出力した直後の、現像ローラ23aの同一断面における現像剤量の変動を示す。
図9(A)〜(B)に示すように、掻取スクリュ23gに入力する現像剤量が少ないとき(0時、t2時に対応する谷部G2である。)、掻取スクリュ23gの掻取量は少なくなる。これに対して、掻取スクリュ23gに入力する現像剤量が多いとき(t1時に対応する山部G1である。)、掻取スクリュ23gの掻取量は多くなる。これにより、図9(C)に示すように、掻取スクリュ23gを通過した後の現像剤量は、均一化される。そして、このような掻取スクリュ23gによる現像剤量の均一化は、現像ローラ23a上の長手方向の全域にわたりおこなわれる。
なお、図9(A)において、現像剤の山部G1は、第1搬送スクリュ23bの山部23b1が現像ローラ23aから遠ざかったときに形成されたもので、このときの第1搬送スクリュ23bのスクリュ角度は、(2m+1)π(mは整数である。)となる。これに対して、現像剤の谷部G2は、第1搬送スクリュ23bの山部23b1が現像ローラ23aに近づいたときに形成されたもので、このときの第1搬送スクリュ23bのスクリュ角度は、2mπとなる。すなわち、所定断面において、第1搬送スクリュ23bの回転半周期(図9において、F/2である。)ごとに、山部G1と谷部G2とが形成される。
一方、図9(B)に示すように、掻取スクリュ23gの位置で、掻取スクリュ23gの掻取量が多くなるのは、掻取スクリュ23gの山部23g1が現像ローラ23aに近づいたときである。すなわち、このときの掻取スクリュ23gのスクリュ角度は、2mπとなる。これに対して、掻取スクリュ23gの位置で、掻取スクリュ23gの掻取量が少なくなるのは、掻取スクリュ23gの山部23g1が現像ローラ23aから遠ざかったときである。すなわち、このときの掻取スクリュ23gのスクリュ角度は、(2m+1)πとなる。このように、掻取スクリュ23gの掻取力も、所定断面において回転半周期ごとに大小する。
そして、第1搬送スクリュ23bのスクリュ部の回転周期と、掻取スクリュ23gのスクリュ部の回転周期と、の位相のずれが、最適化されることで、図9(C)に示すように、現像剤量が均一化される。
したがって、現像ローラ23aに対する第1搬送スクリュ23b及び掻取スクリュ23gの配置(図5の角度θである。)によって、第1搬送スクリュ23b及び掻取スクリュ23gの回転方向の姿勢(図5におけるスクリュ部の位相ずれαである。)を定めることになる。
図7及び図8の場合には、第1搬送スクリュ23b及び掻取スクリュ23gの配置に係わる角度θが、第1搬送スクリュ23bの一回転周期分に設定されている。このとき、第1搬送スクリュ23b及び掻取スクリュ23gのスクリュ部の位相ずれαは、πラジアンとなる。
このような、第1搬送スクリュ23b及び掻取スクリュ23gの配置に係わる角度θと、第1搬送スクリュ23b及び掻取スクリュ23gのスクリュ部の位相ずれαと、の関係は、次のような一般式で表すことができる。
α=θ×ω/ω0+π …(1)式
上式において、ω0は現像ローラ23aの回転角速度(ラジアン/秒)を示し、ωは第1搬送スクリュ23b及び掻取スクリュ23gの回転角速度(ラジアン/秒)を示す。また、第1搬送スクリュ23b及び掻取スクリュ23gのスクリュ部の位相ずれαは、図5を参照して、第1搬送スクリュ23bのスクリュ山部23b1が現像ローラ23aに近づいたときの、掻取スクリュ23gのスクリュ山部23g1の現像ローラ23aに近づいた位置に対する回転角度と同義である。
以下、(1)式の内容について簡単に説明する。
現像ローラ23aのローラ半径をr0、周面における線速度をV0とし、第1搬送スクリュ23bの回転半径をr1、半径r1における線速度をV1とし、撹拌スクリュ23gの回転半径をr2、半径r2における線速度をV2とする。
このとき、撹拌スクリュ23bの1回転分に相当する角度θをθ0とすると、
θ0・r0=2π・r1・V0/V1
なる関係が成立して、
θ0=2π・ω0/ω
となる。
ここで、第1搬送スクリュ23bの回転角速度と撹拌スクリュ23gの回転角速度とは等しく設定されているので、両者に、r1/V1=r2/V2なる関係が成立する。
さらに、θ0は掻取スクリュ23gの1回転分(2π)にも相当し、θ=θ0であるときにαは半回転分(π)ずれている必要があるために、任意の角度θについて、
θ/θ0=(α−π)/2π
が成立して、上述のθ0を代入することで、上記の(1)式が導かれる。
そして、上記(1)式の関係が成立するときに、第1搬送スクリュ23bとの対向位置で発生する、現像ローラ23a上の周期的な現像剤量のばらつきを、掻取スクリュ23gにて均一化することができる。
なお、上記(1)式において、nを自然数としたときに、
θ=n×π×ω0/ω
が成立するように、第1搬送スクリュ23b及び掻取スクリュ23gを配設し、
α=(n+1)×π
が成立するように、第1搬送スクリュ23b及び掻取スクリュ23gの回転方向の姿勢を調整することが好ましい。
すなわち、第1搬送スクリュ23b及び掻取スクリュ23gによる角度θは、現像剤量のばらつき周期の半周期分の倍数に設定する。これにより、第1搬送スクリュ23b及び掻取スクリュ23gのスクリュ部の位相ずれαを、πの倍数にすることができるので、第1搬送スクリュ23b及び掻取スクリュ23gの組付け性が向上する。
具体的には、第1搬送スクリュ23b及び掻取スクリュ23gの軸部の端部に、スクリュ部の姿勢を表すためのDカット面を設ける。そして、双方のDカット面を目印として、第1搬送スクリュ23b及び掻取スクリュ23gの位相ずれαを0°又は180°に設定して、現像部23における双方のスクリュの回転方向の姿勢を定める。
以上説明したように、本実施の形態1においては、第1搬送スクリュ23bの回転によって現像ローラ23a上に生じる周期的な現像剤量のばらつきを、その周期に合わせて均一化する規制部材としての掻取スクリュ23gを、現像ローラ23aに対向するように設置している。これにより、ドクターブレード23dや現像剤Gへの負荷が少なく、汲み上げ磁極B3の磁力を増加することなく、出力画像Pに生じる周期的な濃度ムラを抑止することができる。
実施の形態2.
図10にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図10は、実施の形態2における現像装置を示す構成図であって、前記実施の形態1の図5に相当する図である。本実施の形態2は、感光体ドラム21や現像ローラ23a等の回転方向や、掻取スクリュ23gやドクターブレード23dの位置等が、前記実施の形態1と相違する。
図10に示すように、実施の形態2の画像形成装置において、感光体ドラム21は、反時計方向に回転している。感光体ドラム21の周囲には、現像装置23や、不図示の帯電部、転写部、クリーニング部等が配設されている。そして、この感光体ドラム21上で、前記実施の形態1と同様の作像プロセスがおこなわれる。
現像装置23は、前記実施の形態1と同様に、現像ローラ23a、第1搬送スクリュ23b、第2搬送スクリュ23c、掻取スクリュ23g、ドクターブレード23d等で構成される。現像部23内には、2成分現像剤が収容されている。
ここで、本実施の形態2において、現像ローラ23a及び第1搬送スクリュ23bは時計方向に回転する。ドクターブレード23dは、現像ローラ23aの下方に配設されている。さらに、掻取スクリュ23gは、現像ローラ23a上における、第1搬送スクリュ23bとの対向位置と、ドクターブレード23dとの対向位置と、の間の対向位置に配設されている。
掻取スクリュ23gは、前記実施の形態1のものと同様に、スクリュ部を備えている。
詳しくは、掻取スクリュ23gは、そのスクリュ部のピッチP2が、第1搬送スクリュ23bのスクリュ部のピッチP1と同等になるように形成されている。また、掻取スクリュ23gは、そのスクリュ部の高さH2が、第1搬送スクリュ23bのスクリュ部の高さH1より小さくなるように形成されている。さらに、掻取スクリュ23gは、その回転角速度が、第1搬送スクリュ23bの回転角速度と同等になるように駆動されている。
さらに、第1搬送スクリュ23b及び掻取スクリュ23gの配置に係わる角度θと、第1搬送スクリュ23b及び掻取スクリュ23gのスクリュ部の位相ずれαとには、前記実施の形態1と同様に、(1)式の関係が成立する。
これにより、第1搬送スクリュ23bの位置で現像ローラ23a上に形成される現像剤量のばらつきが、掻取スクリュ23gの位置で均一化される。
以上説明したように、本実施の形態2においても、第1搬送スクリュ23bの回転によって現像ローラ23a上に生じる周期的な現像剤量のばらつきを、その周期に合わせて均一化する掻取スクリュ23gを、現像ローラ23aに対向するように設置している。これにより、ドクターブレード23dや現像剤Gへの負荷が少なく、汲み上げ磁極B3の磁力を増加することなく、出力画像Pに生じる周期的な濃度ムラを抑止することができる。
実施例.
次に、図11にて、上記各実施の形態における効果を示す、具体的な実施例と比較例とについて説明する。
図11において、実施例1〜実施例4は、前記実施の形態1の現像部23における、現像ローラ23a、第1搬送スクリュ23b、掻取スクリュ23g(回転部材)、現像剤Gの仕様をそれぞれ変化させたときの、出力画像の画質を評価したものである。なお、実施例1は、回転部材として、スクリュ形状の掻取スクリュ23gの替わりに、円形状の回転ローラを設置した。また、比較例1は、従来技術に対応したもので、掻取スクリュ23g等の回転部材(規制部材)を設置しないで、画質の評価をしたものである。
実施例5は、前記実施の形態2の現像部23を用いて、出力画像の画質を評価したものである。また、比較例2は、従来技術に対応したもので、実施例5の現像部23において、回転部材(規制部材)を設置しないで、画質の評価をしたものである。
図11において、撹拌スクリュ及び回転部材の設置角度の符号は、長手方向に直交する断面において現像ローラ23aの中心を座標の中心として、第1象限から第2象限への反時計方向をプラス方向としたものである。
また、出力画像の画質は、濃度ムラと粒状度とを評価した。評価は、所定の限度見本に基いて3段階のランクをつけたものである。具体的には、○は画質が良好であることを示し、×は画質が許容限度に達していないことを示し、△は画質が○と×との中間のレベルであることを示す。なお、粒状度とは、画像のざらつきを示すものであって、特にカラー画像においては重要な評価項目である。
比較例1と実施例1とから、規制部材が掻取スクリュ23gではなくて、第1スクリュ23bの回転周期に合わせて回転する円形状の回転部材であっても、スクリュピッチの濃度ムラを軽減する一定の効果があることがわかる。
比較例1と実施例2とから、第1スクリュ23b及び掻取スクリュ23gのスクリュ部の位相差αが、任意((1)式の関係を満たさない場合である。)であっても、スクリュピッチの濃度ムラを軽減する一定の効果があることがわかる。
実施例2と実施例3とから、第1スクリュ23b及び掻取スクリュ23gのスクリュ部の位相差αが、(1)式の関係を満たす場合には、スクリュピッチの濃度ムラを軽減する効果が大きいことがわかる。
実施例3と実施例4とから、キャリアCの平均粒径が50μm以下のとき、濃度ムラの改善に加えて、粒状度が改善されることがわかる。
比較例2と実施例5とから、現像装置が前記実施の形態2のものであっても、第1スクリュ23b及び掻取スクリュ23gのスクリュ部の位相差αが、(1)式の関係を満たす場合には、濃度ムラを軽減する効果が大きいことがわかる。
以上のように、上記各実施の形態で述べた効果を、本実施例及び本比較例によって確認することができた。
なお、上記各実施の形態では、現像部23を、プロセスカートリッジ20とは別体の構成とした。これに対して、現像部23をプロセスカートリッジ20と一体化することもできる。さらには、現像部23を、感光体ドラム21と、帯電部22と、転写部24と、クリーニング部25と、トナー補給部32と、のうち少なくとも1つと一体化して、装置ユニットを構成して、装置本体1に着脱可能に設置することもできる。
また、上記各実施の形態では、規制部材としての掻取スクリュ23gによって現像剤量を均一化した後に、第2規制部材としてのドクターブレード23dでさらに現像剤量を調整した。
これに対して、第2規制部材としてのドクターブレード23dを設置しない構成とすることもできる。すなわち、掻取スクリュ23gによって現像剤量を均一化するとともに、その現像剤量(現像剤の高さ)を調整することもできる。この場合、掻取スクリュ23gによって規制された現像剤が確実に装置内に戻されるように、掻取スクリュ23gに可撓性部材等を当接させることが好ましい。
また、上記各実施の形態において、第1搬送スクリュ23bや掻取スクリュ23gにおけるスクリュ部は、スクリュ形状のものの他に、コイル形状のものも含むものとする。
さらに、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態の中で示唆した以外にも、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置における作像部を示す側面断面図である。 図2の作像部における現像部のA−A断面を示す断面図である。 図2の現像部における現像ローラ上に形成される磁極を示す磁力分布図である。 図2の現像部における搬送スクリュ及び掻取スクリュの配置及び姿勢を示す図である。 図2の現像部における現像ローラ上に担持される現像剤の状態を長手方向に示す概略図である。 図2の現像部における現像ローラ上に担持される現像剤の状態を断面方向に示す概略図である。 図2の現像部における現像ローラ上に担持される現像剤の状態を断面方向に示す別の概略図である。 図7及び図8の現像ローラ上において、掻取スクリュとの対向位置における現像剤量の周期的変動を示すグラフである。 この発明の実施の形態2における現像装置を示す構成図である。 この発明の効果を示す実施例及び比較例に係わる表図である。 従来の画像形成装置における出力画像の濃度ムラを示す概略図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体(装置本体)、 2 書込み部、
20、20Y、20M、20C、20BK プロセスカートリッジ、
21 感光体ドラム(像担持体)、 22 帯電部、
23、23Y、23M、23C、23BK 現像部(現像装置)、
23a 現像ローラ(現像剤担持体)、
23b 第1搬送スクリュ(搬送部材)、 23c 第2搬送スクリュ、
23d ドクターブレード(第2規制部材)、 23e 仕切部材、
23g 掻取スクリュ(規制部材、回転部材)、 24 転写バイアスローラ、
25 クリーニング部、 27 中間転写ベルト、
29 中間転写ベルトクリーニング部、
32、32Y、32M、32C、32BK トナー補給部、
33 トナーボトル、 34 トナーホッパ部。

Claims (16)

  1. 像担持体上に形成される潜像を現像する現像装置であって、
    前記像担持体に対向するとともに、現像剤が担持される現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に対向するとともに、前記現像剤担持体上に担持される現像剤における周期的な現像剤量のばらつきをその周期に合わせて均一化する規制部材と、を備えたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像剤担持体に対向するとともに、前記規制部材によって均一化された前記現像剤担持体上の現像剤量をさらに調整する第2規制部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記現像剤担持体は、その表面上に現像剤を担持するための汲み上げ磁極が形成され、
    前記規制部材は、前記現像剤担持体上における前記汲み上げ磁極と前記第2規制部材との対向位置との間の位置に対向するように配設されたことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記規制部材は、回転部材であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 前記現像剤担持体に対向するとともに、当該現像剤担持体の長手方向に沿って現像剤を搬送するスクリュ部を有する搬送部材を備え、
    前記規制部材は、スクリュ部を有する回転部材であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の現像装置。
  6. 前記現像剤担持体上における前記周期的な現像剤量のばらつきは、前記搬送部材の回転周期に対応するとともに、前記現像剤担持体の長手方向に波状に変化するものであり、
    前記回転部材によって前記現像剤量のばらつきを均一化することを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
  7. 前記回転部材のスクリュ部は、そのピッチが前記搬送部材のスクリュ部のピッチと同等となるように形成されたことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の現像装置。
  8. 前記回転部材のスクリュ部は、その高さが前記搬送部材のスクリュ部の高さよりも小さくなるように形成されたことを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれかに記載の現像装置。
  9. 前記回転部材は、前記搬送部材の回転角速度と同等の回転角速度にて回転駆動されることを特徴とする請求項5〜請求項8のいずれかに記載の現像装置。
  10. 前記現像剤担持体の回転角速度をω0として、前記搬送部材及び前記回転部材の回転角速度をωとして、前記現像剤担持体の回転中心と前記搬送部材の回転中心とを結ぶ直線に対して前記現像剤担持体の回転中心と前記回転部材の回転中心とを結ぶ直線がなす角度をθラジアンとして、長手方向に直交する断面において前記現像剤担持体に対向する前記搬送部材及び前記回転部材の前記スクリュ部の回転周期に係わる位相のずれをαラジアンとしたときに、
    α=θ×ω/ω0+π
    が成立することを特徴とする請求項9に記載の現像装置。
  11. nを自然数としたときに、
    θ=n×π×ω0/ω
    が成立するように前記搬送部材及び前記回転部材を配設し、
    α=(n+1)×π
    が成立するように前記搬送部材及び前記回転部材の回転方向の姿勢を調整したことを特徴とする請求項10に記載の現像装置。
  12. 前記現像剤は、平均粒径が20〜50μmとなるキャリアを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の現像装置。
  13. 請求項1〜請求項12のいずれかに記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1〜請求項12のいずれかに記載の現像装置と、前記像担持体と、が一体化されて、
    画像形成装置本体に対して着脱自在に構成されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  15. 前記像担持体上を帯電する帯電部と、前記像担持体上を清掃するクリーニング部と、のうち少なくとも1つがさらに一体化されたことを特徴とする請求項14に記載のプロセスカートリッジ。
  16. 請求項1〜請求項12のいずれかに記載の現像装置を備えるとともに、画像形成装置本体に着脱自在に構成された装置ユニットであって、
    前記像担持体と、前記像担持体上を帯電する帯電部と、前記像担持体上に形成された画像を被転写材上に転写する転写部と、前記像担持体上を清掃するクリーニング部と、前記現像装置にトナーを補給するトナー補給部と、のうち少なくとも1つが、前記現像装置と一体化されたことを特徴とする装置ユニット。
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