JP5522526B2

JP5522526B2 - ベルト長さ調節具

Info

Publication number: JP5522526B2
Application number: JP2010082070A
Authority: JP
Inventors: 誠新矢; 桂子綱島
Original assignee: Yamamoto Kogaku Co Ltd
Current assignee: Yamamoto Kogaku Co Ltd
Priority date: 2010-03-31
Filing date: 2010-03-31
Publication date: 2014-06-18
Anticipated expiration: 2030-03-31
Also published as: CN102207635B; KR20110109920A; EP2380452A2; TW201206361A; US9301578B2; CN102207635A; KR101744357B1; JP2011212149A; EP2380452A3; TWI495437B; EP2380452B1; US20110239416A1

Description

この発明は、スノーゴーグルやモータースポーツゴーグル、スイミングゴーグル、安全保護具用ゴーグル等の装着ベルトに用いるのに適したベルト長さ調節具に関するものである。

従来、この種のベルト長さ調節具としては、一般的に図１２に示したように、両側枠１１ａ、１１ａと両連結枠１１ｂ、１１ｂからなる略四角形状の枠体１１の内側の略中央部にベルトの支持枠１２を架設し、この支持枠１２の両側にベルトの挿通空間Ｓを形成し、必要に応じて両側枠１１ａ、１１ａのそれぞれの内側にすべり止め用のギザ１３を設けたものが存在する。

そして、前記ベルト長さ調節具は、図１３〜１５に示したように、ゴーグル等のベルトＢの一端部を、支持枠１２に取り付け、折り返したこのベルトＢの他端側を、支持枠１２の両側の一方の挿通空間Ｓに挿通し、この支持枠１２を跨いで、他方の挿通空間Ｓに挿通し、引き出したものとしており、その調節具の位置をずらすことによって、ベルトの折り返した位置を変えて、ベルトの長さを調節できるようにしている。

さらに、従来のベルト長さ調節具としては、例えば図１６に示したように、一対の対向する各辺部を摺接枠部２１ａとし、一対の対向する他の各辺部を支持枠部２１ｂとし、これら枠部２１ａ、２１ｂにより内側に略方形状の空間Ｓを形成する枠体２１と、この枠体２１の内側の空間Ｓにおいて支持枠部２１ｂに両端部を遊止され、ベルトＢの一端部を支持する状態で対向する摺接枠部２１ａに向けてスライド可能とされるスライド体２２を備え、一方の摺接枠部２１ａにはすべり止め用の外装部材２３を装着したものが存在する（特許文献１）。

そして、前記ベルト長さ調節具は、図１７に示したように、スライド体２２に一端部が支持されたベルトＢの他端側を、スライド体２２と各摺接枠部２１ａの間に形成される各空間Ｓに順次挿通し、順次挿通されたベルトＢの他端側に位置する一方の摺接枠部２１ａに対し、スライド体２２を他方の摺接枠部２１ａに近接スライドさせ、スライド体２２と他方の摺接枠部２１ａの間にベルトＢを挾持させ、ベルトＢを枠体２１に対して固定可能とするとともに、スライド体２２と他方の摺接枠部２１ａの間に挾持されていたベルトＢの挾持解除を行い、ベルトＢの枠体２１に対する固定解除を可能とし、ベルトＢの長さ調節を可能としている。

特開２００７−５４３４７号公報

上記従来の図１２に示したベルト長さ調節具では、支持枠１２に取り付けたベルトＢの一端部の上面に、支持枠１２の両側の挿通空間Ｓに挿通したベルトＢの他端側の下面が直に重なりあって接触していると共に、その接触面積も大きいため、摩擦抵抗が非常に大きいものとなり、その調節具の位置がずらし難いものとなって、ベルトの長さ調節がし難くなるという問題点を有していた。

上記従来の図１６に示したベルト長さ調節具では、摺接枠部２１ａにはすべり止め用の外装部材２３を装着したものとしているが、この外装部材２３は枠体２１とは別部材から構成され、しかも摺接枠部２１ａに環状に巻き付けるなどして装着しなければならず、製造しにくく、製造コストも高くつくという問題点を有していた。また、このベルト長さ調節具においては、スライド体２２を備えることによって、その調節具の位置をずらし易いものとしているが、調節具の位置をずらすには、スライド体２２をスライドさせなければならないため、その操作が面倒であり、ベルトの長さ調節が即座に行うことができないという問題点を有していた。

さらに、上記従来のベルト長さ調節具では、枠体１１の支持枠１２や枠体２１のスライド体２２にベルトＢの一端部を取り付ける場合には、ベルトＢの一端部を空間Ｓに挿通してから、これら支持枠１２やスライド体２２にループ状に巻き付けて、その巻き付けた端部をベルトＢに縫い付けなければならないため、この作業がし難く、非常に面倒なものなるという問題点を有していた。

そこで、この発明は、上記従来の問題点を解決することをその課題としており、ベルトの長さ調節がし易く、そのベルトの長さ調節が即座に行うことができ、しかも製造が簡単で、製造コストも高くつくことのないベルト長さ調節具を提供することを目的としてなされたものである。

さらに、この発明は、枠体にベルトの一端部を取り付ける作業を簡単なものとし、この取り付け作業を非常に行い易くしたベルト長さ調節具を提供することを目的としてなされたものである。

そのため、この発明のベルト長さ調節具は、両外枠１ａ、１a と両連結枠１ｂ、１ｂからなる枠体１とし、前記両外枠１ａ、１ａの間においてベルトＢの一端部Ｂ1 の支持枠２を前記両連結枠１ｂ、１ｂに架設し、この支持枠２と両外枠１ａ、１ａの間においてそれぞれ両内枠１ｃ、１ｃを前記両連結枠１ｂ、１ｂに架設し、前記支持枠２と両内枠１ｃ、１ｃのそれぞれの間を前記ベルトＢの一端部Ｂ1 の挿通空間Ｓａ、Ｓａとし、前記両外枠１ａ、１ａと両内枠１ｃ、１ｃのそれぞれの間を前記ベルトＢの他端側Ｂ2 の挿通空間Ｓｂ、Ｓｂとし、前記両内枠１ｃ、１ｃを支持枠２よりそれぞれ外方側に出っ張らせ、前記挿通空間Ｓａの幅Ｘより挿通空間Ｓｂの幅Ｙを広く形成し、前記枠体１の全体を、外方側に断面凸弧状に湾曲させ、前記支持枠２を略中央で分断部２ａ、２ａに分断したものとし、分断部２ａ、２ａどうしの間にベルトＢの挿通口３を設け、前記支持枠２の分断部２ａのそれぞれの先端にベルトＢの抜止め部４を設け、前記抜止め部４を、分断部２ａのそれぞれの先端から上り傾斜面を有した三角柱状の突起形状としたものとしている。

この発明のベルト長さ調節具は、以上に述べたように構成されているので、ベルトの長さ調節がし易く、そのベルトの長さ調節が即座に行うことができ、しかも製造が簡単で、製造コストも高くつくことのないものとなり、さらに枠体にベルトの一端部を取り付ける作業が簡単なものとなり、この取り付け作業が非常に行い易いものとなった。

この発明のベルト長さ調節具を装着ベルトに用いたゴーグルの斜視図である。この発明のベルト長さ調節具をゴーグル用の装着ベルトに用いた状態を示す斜視図である。この発明のベルト長さ調節具の一実施形態を示す斜視図である。図３中のＡ−Ａ線によるこの発明のベルト長さ調節具の断面図である。図３に示すこの発明のベルト長さ調節具をゴーグル用の装着ベルトに用いた状態を示す側面図である。図３に示すこの発明のベルト長さ調節具をゴーグル用の装着ベルトに用いた状態を示す断面図である。この発明のベルト長さ調節具の他の実施形態をゴーグル用の装着ベルトに用いた状態を示す断面図である。この発明のベルト長さ調節具のさらに他の実施形態をゴーグル用の装着ベルトに用いた状態を示す断面図である。図３に示すこの発明のベルト長さ調節具を用いたゴーグル用の装着ベルトを、装着者の頭部に近づけた状態を示す説明図である。この発明のベルト長さ調節具のさらに他の実施形態を示す斜視図である。図１０中のＢ−Ｂ線によるこの発明のベルト長さ調節具の断面図である。従来のベルト長さ調節具の一例を示す斜視図である。図１２に示す従来のベルト長さ調節具を装着ベルトに用いた状態を示す斜視図である。図１２に示す従来のベルト長さ調節具を装着ベルトに用いた状態を示す側面図である。図１２に示す従来のベルト長さ調節具を装着ベルトに用いた状態を示す断面面図である。従来のベルト長さ調節具の他の例を示す斜視図である。図１６に示す従来のベルト長さ調節具を装着ベルトに用いた状態を示す斜視図である。

以下、この発明のベルト長さ調節具を実施するための形態を、図面に基づいて詳細に説明する。

この発明のベルト長さ調節具は、図１、２に示したように、ゴーグルＧなどの装着ベルトに用いられ、そのベルトの長さを調節できるようにしたものである。

前記装着ベルトは、一対のベルトＢからなり、それぞれの一端部Ｂ1 をこの発明のベルト長さ調節具に支持し、それぞれの他端側Ｂ2 を、連結具Ｃの通孔ｈ、ｈに通し、これら通孔ｈ、ｈで折り返し、この発明のベルト長さ調節具に挿通して、引き出してから、ゴーグルＧの両側端に連結したものとしている。

この発明のベルト長さ調節具は、図３に示したように、両外枠１ａ、１a と両連結枠１ｂ、１ｂからなる略四角形状の枠体１としており、合成樹脂の一体成形品としている。この枠体１の内側には、両外枠１ａ、１ａの間においてベルトＢの一端部Ｂ1 を支持するための支持枠２を両連結枠１ｂ、１ｂに架設し、この支持枠２と両外枠１ａ、１ａの間において、それぞれ両内枠１ｃ、１ｃを両連結枠１ｂ、１ｂに架設したものとしている。

そして、前記支持枠２と両内枠１ｃ、１ｃのそれぞれの間は、前記ベルトＢの一端部Ｂ1 を挿通するための挿通空間Ｓａ、Ｓａとし、前記両外枠１ａ、１ａと両内枠１ｃ、１ｃのそれぞれの間は、前記ベルトＢの他端側Ｂ2 を挿通するための挿通空間Ｓｂ、Ｓｂとしている。

さらに、この発明のベルト長さ調節具は、図４〜６に示したように、前記支持枠２の高さｈａを前記両内枠１ｃ、１ｃのそれぞれの高さｈｂより低くし、これら両内枠１ｃ、１ｃを前記支持枠２よりそれぞれ外方側に出っ張らせたものとしている。この場合、前記両内枠１ｃ、１ｃは、前記支持枠２よりそれぞれ外方側に、部分的に出っ張らせたものとしてもよいが、全体的に出っ張らせたものとするのが、後に述べる摩擦抵抗が全体的にバランスよく弱くなり好ましい。なお、前記支持枠２の高さｈａと前記両内枠１ｃ、１ｃのそれぞれの高さｈｂとの差は、ベルトＢの厚さと同じにするか、ベルトＢの厚さより小さくしている。

このようにすると、前記挿通空間Ｓｂ、Ｓｂに挿通したベルトＢの他端側Ｂ2 の下面は、両内枠１ｃ、１ｃによって持ち上げられるので、前記挿通空間Ｓａ、Ｓａに挿通し、支持枠２にループ状に巻き付け、その巻き付けた端部を縫い付けるなどして、支持枠２に支持したベルトＢの一端部Ｂ1 の上面との接触個所Ｐの摩擦抵抗が弱くなると共に、前記ベルトＢの他端側Ｂ2 の下面が、前記両内枠１ｃ、１ｃの上面から側面に掛けた部分に接触してスライドするので、ベルト長さ調節具の位置がずらし易いものとなって、ベルトの長さ調節がし易いものとなる。

なお、図７に示したように、前記支持枠２の高さｈａと前記両内枠１ｃ、１ｃのそれぞれの高さｈｂを同じにして、前記支持枠２と前記両内枠１ｃ、１ｃの外方側への出っ張りを同じにしてもよいが、この場合には前記ベルトＢの他端側Ｂ2 の下面とベルトＢの一端部Ｂ1 の上面との接触個所Ｐの摩擦抵抗が弱くならないとしても、前記ベルトＢの他端側Ｂ2 の下面が、前記両内枠１ｃ、１ｃの上面から側面に掛けた部分に接触してスライドするので、ベルト長さ調節具の位置がずらし易いものとなって、ベルトの長さ調節がし易いものとなることにはかわりない。

また、この発明のベルト長さ調節具は、図４〜７に示したように、前記挿通空間Ｓａの幅Ｘより挿通空間Ｓｂの幅Ｙを広く形成したものとしている。前記挿通空間Ｓａの幅Ｘと前記挿通空間Ｓｂの幅Ｙとの差は、ベルトＢの厚さより大きいものとしている。このようにすると、前記挿通空間Ｓｂ、Ｓｂにそれぞれ挿通させたベルトＢの挿通角度αが小さくなるので、前記ベルトＢの他端側Ｂ2 の下面が、前記両内枠１ｃ、１ｃの上面から側面に掛けた部分に接触してよりスライドし易くなり、ベルト長さ調節具の位置がよりずらし易いものとなって、ベルトの長さ調節がよりし易いものとなる。

なお、図８に示したように、前記挿通空間Ｓａの幅Ｘと前記挿通空間Ｓｂの幅Ｙを同じにしてもよいが、この場合には前記挿通空間Ｓｂ、Ｓｂにそれぞれ挿通させたベルトＢの挿通角度αが大きくなるので、前記ベルトＢの他端側Ｂ2 の下面が、前記両内枠１ｃ、１ｃの上面から側面に掛けた部分に接触してよりスライドし易くはならないが、その部分に接触してスライドし易くなることにはかわりなく、ベルト長さ調節具の位置がずらし易いものとなって、ベルトの長さ調節がし易いものとなる。

さらに、この発明のベルト長さ調節具は、図９に示したように、ゴーグルＧなどの装着ベルトに用いた場合には、前記枠体１の全体を、装着者の頭部Ｈに沿うように、外方側に断面凸弧状に湾曲させたものとしている。このようにすると、枠体１が装着者の頭部Ｈに密着し位置ずれし難くなるので、装着感が優れたものとなる。

また、この発明のベルト長さ調節具は、図１０、１１に示したように、前記支持枠２を略中央で分断部２ａ、２ａに分断したものとし、分断部２ａ、２ａどうしの間にベルトＢの挿通口３を設けたものとしている。

このようにすると、前記支持枠２にベルトＢの一端部Ｂ1 を支持させる場合には、ベルトＢの一端部Ｂ1 を挿通空間Ｓａ、Ｓａに挿通し、支持枠２にループ状に巻き付け、その巻き付けた端部を縫い付けるなどしなくても、ベルトＢの一端部Ｂ1 にあらかじめ縫製するなどしてループ状部（図示せず）形成しておき、このループ状部を挿通口３の隙間Ｓｃから分断部２ａ、２ａに挿通すればよいので、その作業が非常に容易なものとなる。

なお、前記挿通口３の隙間Ｓｃは、ベルトＢの厚さより大きく、好ましくはベルトＢの厚さの２〜４倍にしたものとし、ベルトＢの幅の１／６〜１／３倍にしたものとしている。このようにすると、前記挿通口３にベルトＢを挿通し易いものとなると共に、このベルトＢが分断部２ａ、２ａから抜け難いものとなる。

さらに、この発明のベルト長さ調節具は、図１０、１１に示したように、前記支持枠２の分断部２ａのそれぞれの先端にベルトＢの抜止め部４を設けたものとしている。この抜止め部４は、分断部２ａのそれぞれの先端から上り傾斜面を有した三角柱状の突起形状としているが、分断部２ａに挿通したベルトＢのループ状部の抜止めになっておればよく、この形状に限定されることはない。

このようにすれば、前記挿通口３にベルトＢをより挿通し易いものとなると共に、このベルトＢが分断部２ａ、２ａからより抜け難いものとなる。

以上に述べたこの発明のベルト長さ調節具は、その調節具の位置がずらし易いものとなって、ベルトの長さ調節がし易く、そのベルトの長さ調節が即座に行うことができるものとなる。

さらに、この発明のベルト長さ調節具は、別体としたすべり止め用の部材を必要とすることもなく、合成樹脂の一体成形品とすることができるので、製造が簡単で、製造コストも高くつくかないものとなる。

また、この発明のベルト長さ調節具は、長さ調節するベルトの一端部を支持する作業も簡単なものとなり、この作業が非常に行い易いものとなる。

１枠体
１ａ外枠
１ｂ連結枠
１ｃ内枠
２支持枠
２ａ分断部
３挿通口
４抜止め部
Ｂベルト
Ｂ1 一端部
Ｂ2 他端側
Ｓａ挿通空間
Ｓｂ挿通空間
ｈａ高さ
ｈｂ高さ
Ｘ幅
Ｙ幅

Claims

両外枠（１ａ、１a ）と両連結枠（１ｂ、１ｂ）からなる枠体（１）とし、前記両外枠（１ａ、１ａ）の間においてベルト（Ｂ）の一端部（Ｂ1 ）の支持枠（２）を前記両連結枠（１ｂ、１ｂ）に架設し、この支持枠（２）と両外枠（１ａ、１ａ）の間においてそれぞれ両内枠（１ｃ、１ｃ）を前記両連結枠（１ｂ、１ｂ）に架設し、前記支持枠（２）と両内枠（１ｃ、１ｃ）のそれぞれの間を前記ベルト（Ｂ）の一端部（Ｂ1 ）の挿通空間（Ｓａ、Ｓａ）とし、前記両外枠（１ａ、１ａ）と両内枠（１ｃ、１ｃ）のそれぞれの間を前記ベルト（Ｂ）の他端側（Ｂ2 ）の挿通空間（Ｓｂ、Ｓｂ）としたベルト長さ調節具であって、前記両内枠（１ｃ、１ｃ）を支持枠（２）よりそれぞれ外方側に出っ張らせ、前記挿通空間（Ｓａ）の幅（Ｘ）より挿通空間（Ｓｂ）の幅（Ｙ）を広く形成し、前記枠体（１）の全体を、外方側に断面凸弧状に湾曲させ、前記支持枠（２）を略中央で分断部（２ａ、２ａ）に分断したものとし、分断部（２ａ、２ａ）どうしの間にベルト（Ｂ）の挿通口（３）を設け、前記支持枠（２）の分断部（２ａ）のそれぞれの先端にベルト（Ｂ）の抜止め部（４）を設け、前記抜止め部（４）を、分断部（２ａ）のそれぞれの先端から上り傾斜面を有した三角柱状の突起形状としたことを特徴とするベルト長さ調節具。