JP2936407B2 - 結び具を備えたネクタイ - Google Patents

結び具を備えたネクタイ

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JP2936407B2 JP10052379A JP5237998A JP2936407B2 JP 2936407 B2 JP2936407 B2 JP 2936407B2 JP 10052379 A JP10052379 A JP 10052379A JP 5237998 A JP5237998 A JP 5237998A JP 2936407 B2 JP2936407 B2 JP 2936407B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結び具を備えたネ
クタイに関するもので、特にネクタイ飾り要素の上側部
に巻かれて結び具を形成する胴体に、ファスナを締め又
は外すための締結及び分離案内部が一体に成形された合
成樹脂射出成形材結び具と、着用時、前方に表われるネ
クタイ飾り要素と後方に隠されるネクタイ縛り要素を結
合し、生産性を向上させて製造原価を節減し、使用寿命
を向上するばかりでなく、胴体と一体に成形したグリッ
プにより、いろいろな形のネクタイをいろいろな方式
で、簡便に良い模様の着用ができ、ネクタイの長さを身
体的条件及び趣向に従って調節し、着用できる結び具を
備えたネクタイに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のネクタイは、1つの素材を裁断し
た繊維素材で成り、一端部は広く他端部は狭いテープ形
で、長く形成されている。また、このような通常のネク
タイは首にループ形に掛けられ、中間部に結び部を形成
し、通常大剣部と呼ばれる幅が広い部分は前方に表わ
れ、小剣部と呼ばれる幅が狭い部分は後方に隠されるよ
うに着用する。
【0003】このような通常のネクタイは、着用する時
毎に結び部を形成して着用し、着用後には結び部を外し
て保管しなければならないので、着用するのに複雑で不
便な問題点があり、また前方に表われる部分の長さを一
定になるように合わせることが難しいという問題点があ
った。
【0004】従って、これらの問題点を解決するため
に、ネクタイを幅が広い部分と幅が狭い部分とに分離
し、結び具を利用して結びを容易に形成し、着用可能に
した「結び具を備えたネクタイ」が開発され普及してい
る。
【0005】このような「結び具を備えたネクタイ」の
一例として、米国特許第4,710,982号は、スライダを有
するファスナ、開口部を持つ結び具、前記結び具に吊ら
れている前方タイ要素、前記開口部を通して伸長する下
端部を持って首しばりループ部を有する後方タイ要素で
構成してある。
【0006】より具体的には、前記前方及び後方タイ要
素と同じ材質の下地材で構成されたファスナが後方タイ
要素の内側面部に長さ方向に沿って裁縫され、前記ファ
スナの締結要素を締め又は外すためのスライダは、前記
結び具の下部に前記前方タイ要素の上端部と共にリベッ
トで固定され、結び具の内部には下がるのを防止するた
めの板ばねが結合された構成で成る。
【0007】このような従来の「結び具を備えたネクタ
イ」は、着用の時、結び具に挿入連結された後方タイ要
素の首しばりループ部を首に掛けて、上端部が結び具に
リベットで固定された前方タイ要素を結び具に巻き、結
び目を形成した後、後方タイ要素の下端部をつかみ引く
ことで、後方タイ要素に連結されたファスナが結び具に
固定されたスライダにより締結しながら首しばりループ
部の大きさを調整して着用する。
【0008】したがって、このような従来の「結び具を
備えたネクタイ」は、前方のタイ要素を結び具に巻いて
結び目を形成することができ、結び具に対して後方タイ
要素を引きながら首しばりループ部の大きさを調節可能
であり、結び具を利用して結び目を一旦形成しておけ
ば、ネクタイを着用するたびに結び目を形成する必要が
ないので着用に便利である。
【0009】韓国実用新案登録出願公告第94−5619号に
は、着用の時、外部に露出されて上部に逆三角形の結び
部を形成する大幅帯と、ファスナを持ち首周り部を形成
する小幅帯と、前記結び部に内蔵され、その結び部の形
態を固定し、前記首周り部の長さ調節の際案内役をする
結び具で構成された「結び具を備えたネクタイ」が公知
である。
【0010】より具体的には、前記結び具は互いに対応
するように形成された三角形上の前方蓋と後方蓋とが結
合して構成され、結合された両側方には前記首周り部を
案内するように形成された一対の案内部を備え、前記前
方蓋の下端部にはスライダ安着部が形成され、このスラ
イダ安着部にはスライダの牽引タップがその安着部の溝
と結合され、スライダが設置される。前記前方蓋の中央
下側部とそれに対応する前記後方蓋には、各々ばね溝を
形成され、そのばね溝には両端部が前記一対の案内部に
位置し、前記首周り部を押すように板ばねが結合された
構成となっている。
【0011】このような「結び具を備えたネクタイ」
は、前記米国特許第4,710,982号のチャック型ネクタイ
の改良型として、大幅帯を結び具に巻いて結び目を形成
することができるうえに、結び具に対して小幅帯を引張
り首周り部を調節することが可能であり、結び具を利用
して結び目を一旦形成しておけば、ネクタイを着用する
たびに結び目を形成する必要がないので着用に便利であ
る。さらに、結び具に形成されたスライダ安着部にスラ
イダを結合しているのでスライダの結合構造を簡単にす
ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来例に係る「結び具を備えたネクタイ」は、合成樹脂
材の結び具と金属材のスライダを各々別々に製作し、ス
ライダを結び具にリベットで固定するか、溝に差し込ん
で結合されているので、構成が複雑であるのみならず、
生産性が低く、原価が増大するという問題点があった。
【0013】さらに、従来の「結び具を備えたネクタ
イ」は結び具の内部に板ばねが結合され、結び具が後方
のタイ要素及び小幅帯から下がるのを止めているが、結
び具と板ばねを各々別々に形成し結合しているため、構
成が更に複雑になるのみならず、生産性は更に低くな
り、原価がより増大するという問題点があった。
【0014】その上に、前記韓国実用新案登録出願公告
第94−5619号に係る「結び具を備えたネクタイ」は、小
幅帯を結び具に対して引張り小幅帯の首周り部の大きさ
を調節する際に、2つに別れた小幅帯の両方の部分がス
ライダと結び具の両側案内部の間を移動しながら皺くち
ゃに曲がった状態で狭小な通路に沿って移動し、また、
結び具内部に結合された板ばねにより強い制動力を受け
ながら移動するため、素材の生地は、非常に大きい摩擦
を受け、損傷を起こすという問題点があり、ネクタイを
着用すれば小幅帯に結合されたファスナの見栄えの良く
ない凹凸部が前面に見えて、模様がきれいに見えず、さ
らに、その凹凸部は上側に向かって首周りに接触するた
め、着用時、圧迫感を感じ、これにより着用感が悪くな
り、活動する際にも柔軟性がないという問題点があっ
た。
【0015】特に、前記米国特許第4,710,982号及び前
記韓国実用新案登録出願公告第94−5619号に係る「結び
具を備えたネクタイ」などは、前方タイ要素及び大幅
帯、すなわち、大剣部の上端部を結び具にリベットで固
定するか、接着剤で接着して固定した後、結び具に巻く
ようにして結び目を形成しているため、このような「結
び具を備えたネクタイ」を消費者が購入した後は、分離
不可能であり、ネクタイの大剣部の長さが常に同一なま
ま着用しなければならず、使用者が自身の体形及び趣味
に適するようにネクタイの長さの調節を望む場合であっ
ても、調節が不可能であるという問題があり、結果的に
は、使用者の各自の体形、趣味及び個性が無視されると
いう問題点があった。
【0016】通常、ネクタイは、斑紋、色相、質感、形
状など様々なものが普及しており、ネクタイを着用する
方式も、狭い結び、広い結び、2度結び、3度結び、左
側偏りなど十数種類の着用方式がある。しかし、従来の
「結び具を備えたネクタイ」は、大剣部が結び具から分
離不可能に固定されて普及するため、一度購入した後
は、購入した際の形のままで一律的に着用しなければな
らないという問題点があり、結局ネクタイの多様な種類
及び着用方式は全く無視されることとなり、個性を強調
できず、流行を取り入れることもできないという問題点
があった。
【0017】本発明は、前記のような従来の欠点及び問
題点を解決するためになされたもので、本発明の目的
は、着用時前方に表われるネクタイ飾り要素と、後方に
隠れるネクタイ縛り要素と、ネクタイ飾り要素の上側部
に巻かれて結び具を形成する胴体に、ファスナを締結又
は分離するための締結及び分離案内部が一体成形された
合成樹脂射出成形材結び具を結合して構成することによ
り、生産性及び製造原価の面で、非常に有利な「結び具
を備えたネクタイ」を提供することにある。
【0018】本発明のもう一つの目的は、前記ネクタイ
飾り要素の上側部が巻かれ、結び部を形成する胴体に前
記ネクタイ縛り要素のリング形縛り部に取り付けられる
ファスナの両方部を締結しながら移動する締結案内部
と、前記ファスナの両方部を分離しながら移動する分離
案内部を一体成形したことにより構成が非常に簡単にな
り、生産性を向上させるばかりでなく、製造原価を節減
することができ、着用感を向上することができる合成樹
脂射出成形材結び具を提供することにある。
【0019】本発明のさらにもう一つの目的は、ネクタ
イ飾り要素を必要に応じて容易に分離し、使用者各自の
個性によって様々なネクタイを様々な方式で簡便に、し
かも優れた模様で着用ができ、また、ネクタイの長さを
身体的条件及び趣味により調節して着用することができ
る合成樹脂射出成形材結び具を提供することにある。
【0020】本発明のさらにもう一つの目的は、分離案
内部に掛かり体案内溝を形成し、ファスナの掛かり体が
この掛かり体案内溝を滑り移動することを可能にするこ
とにより、ネクタイ縛り要素のリング形縛り部を安定し
て滑らかに移動する合成樹脂射出成形材結び具を提供す
ることにある。
【0021】本発明のさらにもう一つの目的は、ネクタ
イ縛り要素に結合された結び具自体に形成された凹凸部
および/または湾曲部により下がりを防止するため、別
の板ばねを使用する必要がない合成樹脂射出成形材結び
具を提供することにある。
【0022】本発明のさらにもう一つの目的は、ネクタ
イ縛り要素を移動させるときに摩擦をファスナの底部に
て主に作用させることにより移動を円滑にするだけでな
く、ネクタイ生地の摩擦による損傷を防止し、使用寿命
を延ばすことができる合成樹脂射出成形材結び具を提供
することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る結び具を備えたネクタイは、ファス
ナの両方部を締結しながら移動する締結案内部と、前記
ファスナの両方部を分離しながら移動する分離案内部を
一体成形した結び具と、前記結び具に上側部が巻かれて
結び部を形成するネクタイ飾り要素と、前記結び具に結
合され前記ファスナの両方部がリング形縛り部の両方部
内側辺部に取り付けられたネクタイ縛り要素を具備する
ことを特徴とするものである。
【0024】請求項2に係る合成樹脂射出成形材結び具
は、ネクタイ飾り要素が巻かれ、結び部を形成する胴体
に、ネクタイ縛り要素のリング形縛り部の両方部とその
内側に取り付けられたファスナの両方部を締結しながら
移動する締結案内部と、前記リング形縛り部の両方部と
ファスナの両方部を分離しながら移動する分離案内部と
を一体成形したことを特徴とするものである。
【0025】請求項3に係る合成樹脂射出成形材結び具
は、請求項2の構成において、前記胴体の先端下側部
に、ファスナの両方の掛かり体を締結しながら移動する
狭止溝と、前記胴体の先端上側部に、ファスナが前記狭
止溝を通り安定して移動しながら締結されるように案内
する案内突部と、前記狭止溝と案内突部との間に前記リ
ング形縛り部を安定して通過させるための通過溝とを形
成した締結案内部を具備することを特徴とするものであ
る。
【0026】
【0027】請求項4に係る合成樹脂射出成形材結び具
は、請求項2の構成において、前記締結案内部の狭止溝
と通過溝を、前記リング形縛り部とファスナの両方部が
水平に通過するようにそれぞれ凹溝形及び横溝形に形成
すると共に、前記案内突部が狭止溝外側に所定間隔で突
出するよう形成して構成したことを特徴とするものであ
る。
【0028】請求項5に係る合成樹脂射出成形材結び具
は、請求項2の構成において、前記胴体に形成され、前
記狭止溝から互いに分離され漸次広がり、前記リング形
縛り部とファスナとが円滑に移動するよう案内する分離
案内路を前記リング形縛り部とファスナの両方部が垂直
に通過するように縦溝形に形成し、前記分離案内路の内
壁に前記リング形縛り部とファスナの両方部を水平から
垂直にゆるやかに曲げるための湾曲案内部を形成して構
成したことを特徴とするものである。
【0029】請求項6に係る合成樹脂射出成形材結び具
は、請求項2の構成において、前記分離案内路が、内壁
と外壁及び底部との間で前記ファスナの掛かり体が移動
するように掛かり体案内溝を形成して成り、外壁の上側
部は開口され、内壁の上端部に上側案内リブを形成する
と同時に外壁の上端部に下側案内リブを形成して構成し
たことを特徴とするものである。
【0030】請求項7に係る合成樹脂射出成形材結び具
は、請求項2の構成において、分離案内路を胴体に形成
し、胴体の外壁に下側案内リブを形成し、下側案内リブ
の下部にファスナの掛かり体を案内する掛かり体案内溝
を形成し、下側案内リブには内壁側に膨出させた膨出部
を形成して構成したことを特徴とするものである。
【0031】請求項8に係る合成樹脂射出成形材結び具
は、請求項2の構成において、結び具の上側部と下側部
とを互いに分離して形成し、前記下側部には固定孔を形
成し、上側部には固定ピンを形成し、上側部の固定ピン
を下側部の固定孔に圧入して結合するように構成したこ
とを特徴とするものである。
【0032】請求項9に係る合成樹脂射出成形材結び具
は、請求項2から8のいずれか1項の構成において、前
記狭止溝および/または下側案内リブに、ファスナの下
地材が溝緊密に接触して移動するよう凹凸部を形成して
構成したことを特徴とするものである。
【0033】請求項10に係る合成樹脂射出成形材結び
具は、請求項2から8のいずれか1項の構成において、
前記分離案内部の両方分離案内路がV字形を形成し、上
側部の前方部は先端部から後方に行きながら次第に高ま
る湾曲面を形成し、前記下側案内リブは前記ファスナの
下地材の余白部に接触するよう余白部の所定間隔より小
さい厚さに形成され、前記下側案内リブの内側前方部は
前記リング形縛り部の両方部が分離案内路に沿って移動
するように湾曲部を形成して構成したことを特徴とする
ものである。
【0034】請求項11に係る合成樹脂射出成形材結び
具は、請求項2から10のいずれか1項の構成におい
て、前記胴体に、前記飾り要素の上側部を掛けるクリッ
プを一体に形成して構成したことを特徴とするものであ
る。
【0035】請求項12に係る合成樹脂射出成形材結び
具は、請求項11の構成において、前記クリップが、掛
かり片を前記胴体の後方部に内壁と平行に設け、前記掛
かり片と前記内壁の間に隙間を形成するようにして構成
されたことを特徴とするものである。
【0036】請求項13に係る合成樹脂射出成形材結び
具は、請求項11の構成において、前記クリップが、胴
体の後方に掛かり片と掛かり杆とを一体に形成して構成
され、前記掛かり片は第1、第2、第3面について上か
ら三角形状に見えるように形成し、かつ、第1、第2面
は両側内壁に一体に連結し、前記掛かり杆は前記掛かり
片の後方部に位置するよう一端部を片側内壁に一体に連
結し、前記掛かり片の第3面と掛かり杆との間に隙間を
形成するように構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0037】請求項14に係る合成樹脂射出成形材結び
具は、請求項13の構成において、前記クリップが、前
記胴体に第1垂直掛かり片が前記掛かり片の後方に位置
するように一体に形成され、前記掛かり片の後方端部に
は前記第1垂直掛かり片と並んで第2垂直掛かり片が形
成され、前記第1垂直掛かり片と第2垂直掛かり片との
間に隙間を形成するように構成されたことを特徴とする
ものである。
【0038】
【発明の実施の態様】以下、本発明を添付した図面と実
施例により詳細に説明する。図1乃至図10は、本発明
の第1の実施例を示す図面であり、図1には結び具とフ
ァスナの分解斜視図が、図2、3、4は結び具の側面
図、背面図、平面図を示すものであり、図5は結び具の
上側部を切断して示した横断面図、図6は結び具の下側
部を切断して示した横断面図、図7は結び具の中間部を
切断して示した縦断面図である。また、図8には結び具
を結合したネクタイの正面図、図9は結び具にネクタイ
縛り要素の結合状態の正面図、図10は結び具を結合し
たネクタイの部分切欠正面図である。
【0039】まず、図8乃至図10を参照すれば、ネク
タイ1はネクタイ飾り要素10とネクタイ縛り要素20
に分離形成してある。前記ネクタイ縛り要素20はリン
グ形縛り部21を形成し、リング形縛り部21の両方部
にファスナ30を結合させ、リング形縛り部21の両方
部は結び具100に挿入されており、ネクタイ飾り要素
10は上側部が結び具100の外側に巻かれ、結び部1
1を形成する。
【0040】以下、図1を参照すれば、前記結び具10
0は上側部101と下側部102とで形成され、ネクタ
イ飾り要素10が巻かれ、結び部11を形成する胴体に
ネクタイ縛り要素20のリング形縛り部21の両方部
と、その内側に取り付けられたファスナ30の両方部を
締結しながら移動する締結案内部110と、前記リング
形縛り部21の両方部と前記ファスナ30の両方部を分
離しながら移動する分離案内部とを一体成形している。
【0041】以下、図1乃至図7を参照すれば、前記締
結案内部110は、結び具100の胴体先端下側部にフ
ァスナ30の両側掛かり体32を締結しながら移動する
狭止溝111と、前記胴体の先端上側部に、ファスナ3
0が前記狭止溝111を通り安定して移動しながら締結
されるように案内する案内突部112と、前記狭止溝1
11と案内突部112との間に前記リング形縛り部21
を安定して通過させるための通過溝113とを形成して
成る。
【0042】また、前記分離案内部120は結び具10
0の胴体に前記狭止溝111から互いに分離され漸次広
がり前記リング形縛り部21とファスナ30とが円滑に
移動するよう案内する分離案内路122と、前記両方の
分離案内路122の先端分岐点に位置する分岐突部12
1とを形成して成る。
【0043】前記締結案内部110の狭止溝111と通
過溝113は、図1および図2に示したように、前記リ
ング形縛り部21とファスナ30の両方部が水平に通過
するようにそれぞれ凹溝形及び横溝形に形成すると共
に、図1および図5に示したように、前記案内突部11
2は狭止溝111外側に所定間隔D1だけ突出するよう
形成され、前記分離案内路122は、図1、図3、図5
および図6のように、前記リング形縛り部21とファス
ナ30の両方部が垂直に通過するように縦溝形に形成
し、前記分離案内路122の内壁には、図1および図4
に示したように、前記リング形縛り部21とファスナ3
0の両方部を水平から垂直にゆるやかに曲げるための湾
曲案内部123aを形成して成る。
【0044】前記分離案内路122は、図1、図2およ
び図3に示したように、内壁123と外壁124及び底
部125との間で前記ファスナ30の掛かり体32が移
動するように掛かり体案内溝122aを形成して成り、
外壁124の上側部は開口され、内壁123の上端部に
上側案内リブ128を形成すると同時に外壁124の上
端部に下側案内リブ129を形成して成る。
【0045】前記下側案内リブ129は、図1、図3お
よび図10に示したように、前記ファスナ30の下地材
31の余白部に接触するよう余白部の所定間隔D2より
小さい厚さに形成され、前記下側案内リブ129の内側
前方部は、図1および図5に示したように、前記リング
形縛り21の両方部が分離案内路122に沿って円滑に
移動するように湾曲部129aを形成していて、下側案
内リブ129の内側面には、図5に示したように、ファ
スナ30の下地材31に力を加え安定に移動するよう凹
凸部129bを形成してある。
【0046】更に、結び具100の胴体は、図1、およ
び図2に示したように、上方から見てV字形であり、胴
体の前方部は側方から見れば先端部から後方に行きつつ
次第に高まる湾曲面101aとなっている。
【0047】また、前記結び具100の胴体は、図1、
図3および図4に示すように、クリップ130を備え、
図10に示すように、ネクタイ飾り要素10の上端部が
挿入され掛かるようになっている。このクリップ130
には、例えば、結び具100の胴体の後方部に片側内壁
123と平行に形成した掛かり片131を利用し、掛か
り片131の内側端部に補強をするための補強部105
を形成する。前記掛かり片131と内壁123との間の
隙間132には、ネクタイ飾り要素10の上側部を緊密
に挿入できるように突起を形成することもできる。
【0048】以上にて説明したように、本発明の第1の
実施例による合成樹脂射出成形材結び具は、図1と図8
乃至図10に示したように、ネクタイ縛り要素20のリ
ング形縛り部21に取り付けられるファスナ30の両方
部を締結案内部110の狭止溝111に挿入し、リング
形縛り部21の両方部を分離案内路122の両方部に各
々挿通し、ネクタイ飾り要素10の上側部を結び具10
0の胴体外側に沿って巻き、結び部11を形成した後、
使用者は着用することになる。
【0049】このようにしてなるネクタイ1を着用する
場合には、ネクタイ縛り要素20のリング形縛り部21
と使用者の首に掛けた後、結び部11を片手で握り、ネ
クタイ縛り要素20の下端部を引くと、ネクタイ縛り要
素20の両方部は締結案内部110を通過しながらファ
スナ30の両方の掛かり体32が互いに噛み合って固定
され、リング形縛り部21は狭くなり、使用者の首を縛
り安定して着用される。
【0050】そのようにしてネクタイ1を着用し、活動
の後、ネクタイ1を再び外す場合、結び具100を下方
に引張ると、リング形縛り部21の両方部が分離案内部
120の狭止溝111から両方の分離案内路122を通
過しながら外れて広くなりネクタイ1を容易に外すこと
ができる。そうして、このように外したネクタイ1は次
の着用時にも上述のような方法で簡便に着用できる。
【0051】このような本発明の作用をより具体的に説
明すれば、図10において、ネクタイ1の着用時には結
び具100を片手で握り、ネクタイ縛り要素20の下部
を他方の手でつかみ下方に移動させると、リング形縛り
部21の両方部は、結び具100の胴体に一体成形され
た分離案内部120の両方分離案内路122に沿って下
方に移動しつつ、結び具100の胴体に一体成形された
締結案内部110の狭止溝111と案内突部112を通
過しながら、ファスナ30の両方部を合わせて両方の掛
かり体32が堅く締結される。
【0052】また、ネクタイ1を外す場合には、ネクタ
イ縛り要素20の下側部を片手で引張りながら他方の手
で結び具100を握り、下側に移動させれば、リング形
縛り部21の両方部が締結案内部110の狭止溝111
と案内突部112を通り分岐突部121を通過した後、
分離案内部120の両側分離案内路122に移動しなが
ら互いに分かれ、チャックの締結が解除され、これによ
りリング形縛り部21は広くなる。
【0053】従来の結び具はファスナを締結又は分離す
るためのスライダは別に製作し、結び具に結合したもの
であり、構成も複雑であり、組立および生産性は極めて
低く、原価が高いものであったが、本発明は前述したよ
うに、結び具100に締結案内部110と分離案内部1
20とが一体成形され、結び具100自体のみでファス
ナを締結または分離できるようにしてあり、従来のもの
と比較すれば構成は極めて簡単であり、組立および生産
性も極めて優れているのみならず、原価を低減すること
ができる。
【0054】また、ネクタイ縛り要素20のリング形縛
り部21は、締結案内部110の凹溝形及び横溝形にそ
れぞれ形成された狭止溝111と通過溝113とを水平
に通過し、ファスナ30の掛かり体32は、分離案内路
122の底部に形成された掛かり体案内溝122aに沿
って移動しながら、方向が変換され、縦溝形でなる分離
案内路122を垂直に通過するようになってあり、ネク
タイ1を着用するとネクタイ縛り要素20とファスナ3
0のなめらかな底面は前方に向き、また、ファスナ30
の掛かり体32は下側を向くことになり、首に接触され
ず、リング形縛り部21のなめらかな両側辺部が上側を
向くことになり、首に接触するのでファスナ30の掛か
り体32が首へ圧迫を加えることがない。また、分離案
内路122の内壁123に湾曲案内部123aを形成し
ているので掛かり体案内溝122aに沿って極めてなめ
らかに移動し、ネクタイ縛り要素20の両方部を水平か
ら垂直に変換する場合、非常にゆるやかに曲がりながら
移動する。また、このような移動の際、ファスナ30の
下地材31のみ分離案内路122の内壁123と下側案
内リブ129との間に接触し、ネクタイ縛り要素20の
ネクタイ生地は自由に移動するので摩擦により損傷し、
寿命を低下するという欠点は解消される。ファスナ30
の下地材31は、通常ネクタイ生地に比して極めて丈夫
な素材で作るため、ファスナ30の下地材31の摩擦に
よる損傷は無視することができる。
【0055】しかも、前記狭止溝111および/または
下側案内リブ129の内面には凹凸部111a、129
aを形成し、ファスナ30の下地材31に接触している
ので、ネクタイ1を着用後、結び具100が自重により
下方に徐々にすべることを板ばねのような別の部材を使
用しなくても防止することができ、安定な着用ができ
る。
【0056】また、結び具100の胴体は上方から見れ
ばV字形に形成され、胴体の前方部は側面から見れば先
端部から後方に行くにつれて次第に高くなる湾曲面10
1aで形成されているので、ネクタイ飾り要素10によ
り結び部11を形成する場合、好ましい形に形成するこ
とができ、結び具100の分離案内路122に上側案内
リブ128と下側案内リブ129とを形成しているの
で、リング形縛り部21はネクタイ飾り要素10の結び
部11に干渉および拘束されることなく移動することが
できる。
【0057】また、結び具100の後方に形成された掛
かり片131は、ネクタイ飾り要素10の長さを調節し
ようとする場合に使用するものであり、ネクタイ1を着
用する際に通常のネクタイのごとく結び部11を解き、
ネクタイ飾り要素10の上側部を掛かり片131と内壁
123との間の隙間132に適切な長さに調節して挿入
後、再び結び部11を形成し着用すればネクタイ飾り要
素10の垂れ下がり部分の長さを使用者の身体条件に適
合するように調節できる。
【0058】図11および図12は本発明の第2の実施
例を示した図面である。図11は上側部材と下側部材と
を分離した側面図であり、図12は上側部材と下側部材
とを分離した展開状態を平面図で示してある。
【0059】ここに図示した本発明の第2の実施例は、
前記第1の実施例として説明した結び具100の上側部
101と下側部102とを互いに別体として形成し、下
側部102には固定孔103を形成し、上側部101に
は固定ピン104を形成して、上側部101の固定ピン
104を下側部102の固定孔103に圧入して結合さ
れるようにしている。
【0060】そして、この第2の実施例の結び具100
は、前記第1の実施例の通過溝113を基準として上側
部101と下側部102とが分離して形成されており、
下側部102に狭止溝111、掛かり体案内溝122a
および下側案内リブ129等が形成され、上側部101
に案内突部112、上側案内リブ128等が形成されて
いる。
【0061】このような本発明の第2の実施例による結
び具100は、上側部101と下側部102とが分離形
成されており、製品を射出成形する場合、金型をより簡
単にできるという利点があり、その他の構成および作用
は第1の実施例と同じである。
【0062】図13乃至図21は本発明の第3の実施例
に関する図面であり、図13、14、15は結び具の平
面図、正面図、側面図を各々示し、図16は図13のD
方向から見た側面図、図17、図18は図13のA−A
線断面図を各々示し、図19は図14のB−B線断面
図、図20は図14のC−C線断面図を各々示してい
る。
【0063】図13乃至図21に示した第3の実施例は
結び具100の分離案内路122を胴体126として形
成し、胴体126の外壁124に下側案内リブ129を
形成してある。下側案内リブ129の下部にはファスナ
30の掛かり体32を案内する掛かり体案内溝122a
を形成し、下側案内リブ129には内壁123側に膨出
した膨出部129cが形成され、分離案内路122を通
過するファスナ30の下地材31は弛まずに緊密に接触
しながら移動するようになっている。
【0064】そして、前記胴体126の外壁124は前
方部を開くように開口部124aを形成し、下側案内リ
ブ129の中間部に傾斜面129dを形成すると共に前
方部は後方部に比してうすい幅に形成し、ネクタイ縛り
要素20とファスナ30の両方部は締結案内部110の
通過溝113から分離案内路122を通りながらなめら
かに移動するようになっている。
【0065】図13乃至図21に示した符号101c
は、収縮変形を防止するための肉落ち溝を表わしてい
る。
【0066】この第3の実施例は、分離案内部120の
両側分離案内路122を垂直に移動させた際、ネクタイ
縛り要素20のリング形縛り部21とファスナ30の両
方が、狭止溝111と案内突部112により締められな
がら通過溝113を水平に通過した後、水平から垂直に
変化しながら移動する時に、胴体126の外壁124に
開口部124aが形成されているので、内壁123に形
成された湾曲案内部123aにより曲げられながら干渉
されることなくなめらかに移動する。
【0067】図13および図17はクリップ130の第
1の変形例を示したもので、前記図1乃至図10に示し
たように前記クリップ130の掛かり片131は側面か
ら見て板形に形成してあるが、図13および図17に示
した掛かり片133は第1面133a、第2面133
b、第3面133cにて作られ、上から見て三角板形を
表わすように形成され、第1面133a、第2面133
bの両側内壁123に一体として連結されて成り、掛か
り杆134の一端部は掛かり片133の後方部に位置す
るように片側内壁123に一体として連結され、掛かり
片133の第3面133cと掛かり杆134との間に隙
間135を形成してある。
【0068】前記のように、結び具100の胴体にクリ
ップ130を形成した実施例は、ネクタイ飾り要素10
を結び具100と分離し、使用者が任意に結合して使用
することができるようになっており、ネクタイ飾り要素
10を斑紋、色相、質感等が異なる多様な種類に交換
し、着用できる利点があるのみならず、通常のネクタイ
も適当な長さに切断し、ネクタイ飾り要素10として使
用できる利点がある。また、クリップ130によりネク
タイ飾り要素10は簡便に安定して固定され、結び部1
1を容易に形成することが可能であり、ネクタイ飾り要
素10の上側部のクリップ130の隙間135に挿入す
る長さを調節することにより、前方に露出して垂れ下が
る長さを調節して着用することが可能なようにしてあ
る。
【0069】更に詳しく説明すると、前記図13および
図17に示したクリップ130の第1の変形例において
は、前記ネクタイ飾り要素10を結び具100の外側に
巻き、結び部11を形成する場合、前記ネクタイ飾り要
素10の上端部を前記掛かり片133と掛かり杆134
との間の隙間135に挿入した後、ネクタイ飾り要素1
0の上側部を巻いて結び部11を形成すれば、結び部1
1を簡便に安定して形成するばかりでなく、結び部11
が掛かり杆134の下端部に掛けられて一方に片寄るこ
となく正しく形成される。
【0070】前記図1乃至図10に示したクリップの掛
かり片131はネクタイ飾り要素10を巻き、結び部1
1を形成する場合にネクタイ飾り要素10の上側部が一
方に傾き、結び部11の形状も少し片寄ることになる
が、図13および図17に示すクリップ130の第1の
変形例においては、結び具100にネクタイ飾り要素1
0を巻き、結び部11を形成する場合に掛かり杆134
がネクタイ飾り要素10の上側部の片寄りを防止し、結
び部11の形状を正しい三角形に形成する。
【0071】なおかつ、結び部11を形成する際、ネク
タイ飾り要素10の上端部を掛かり片133と掛かり杆
134との間の隙間135に長さを自由に調節して挿入
し、ネクタイ飾り要素10の上側部を結び具100の外
側に巻き、結び部11を形成すれば、ネクタイ飾り要素
10の前方に露出される長さを簡便に調節できるように
してあり、この露出される長さは隙間135に挿入され
る量に従って多様に調節できる。
【0072】前記ネクタイ飾り要素10の上端部には、
図21に示すように、複数個の掛かり突部12(12
a、12b、12c、12d)を糸で縫合する等の方法
にて突出した形状を作ることもでき、前記クリップ13
0の掛かり片133と掛かり杆134との隙間135に
ネクタイ飾り要素10の上端部を挿入し、掛かり突部1
2(12a、12b、12c、12d)の中の一つを掛
かり杆134の下端部に掛けて結び部11を形成するこ
とにより、ネクタイ飾り要素10の前方に露出された長
さを更に簡便に段階的に調整ができる。
【0073】すなわち、ネクタイ飾り要素10の長さを
長く調節しようとする場合には、ネクタイ飾り要素10
の上側掛かり突部12aを掛けるようにし、長さを短く
調節しようとする場合には、ネクタイ飾り要素10の下
側掛かり突部12dを掛けるようにして着用することに
より、ネクタイ飾り要素10の露出される長さを調節可
能にしてある。
【0074】図18は、クリップ130の第2の変形例
についての図13のA−A線断面図に該当する断面図を
示している。ここに示したクリップ130は掛かり片1
33の後方端部に第2垂直掛かり片133dが一体とし
て形成され、前記掛かり杆134の代わりに前記第2垂
直掛かり片133dと並んで第1垂直掛かり片136が
形成されて構成されている。
【0075】この第2の変形例に係るクリップ130
は、第1垂直掛かり片136と第2垂直掛かり片133
dとの間の隙間137が下側に長く形成されているた
め、結び部11を形成する場合に、ネクタイ飾り要素1
0の上端部を隙間137に挿入することで、より安定し
て固定することができる。
【0076】
【発明の効果】以上に述べたように本発明の「結び具を
備えたネクタイ」は、結び具の胴体にファスナを締結又
は分離するための締結案内部と分離案内部とが一体成形
されているので、従来の別に製作したスライダを連結し
たものに比べて、構成が非常に簡単になり、組立性およ
び生産性を向上させることができ、製品の原価を大幅に
節減することができる。
【0077】なおかつ、分離案内部の分離案内路底部に
掛かり体案内溝を形成し、ファスナの掛かり体は掛かり
体案内溝に沿って移動するものであって、締結案内部に
おいては水平に移動し、分離案内路においては垂直に移
動するようにしたので、ネクタイを着用する際、ネクタ
イ縛り要素に取り付けられたファスナのなめらかな面が
前方を向くようになり、かつ、ファスナの掛かり体と首
との接触がなくなり、リング形縛り部のなめらかな両側
辺部のみが首に接触し、ファスナの掛かり体が首に圧迫
を加えることがない。
【0078】なおかつ、分離案内路の内壁に湾曲案内部
を形成しているので掛かり体案内溝に沿って円滑に移動
し、ネクタイ縛り要素の両方部を水平から垂直に変換す
る場合、ゆるやかに曲がりながら移動する。また、この
ような移動の際、ファスナの下地材のみ分離案内路の内
壁と下側案内リブとに接触し、ネクタイ縛り要素のネク
タイ生地は自由に移動するので摩擦による損傷で寿命を
低下させるという欠点は解消される。
【0079】さらに、前記狭止溝および/または下側案
内リブの内面には凹凸部を形成し、ファスナの下地材に
接触しているので、ネクタイを着用後、結び具が自重に
より下方に徐々にすべることを板ばねのような別の部材
を使用しなくても防止することができ、安定な着用がで
きる。
【0080】また、結び具の胴体は上方から見ればV字
形に形成され、胴体の前方部は側面から見れば先端部か
ら後方に行くにつれて次第に高くなる湾曲面で形成され
ているので、ネクタイ飾り要素に結び部を形成する場
合、好ましい形に形成することができる。
【0081】特に、本発明はネクタイ飾り要素を結び具
と分離し、使用者が任意に結合して使用するようになっ
ているため、斑紋、色相、質感等が異なる多様なネクタ
イ飾り要素を交換して着用することができる利点があ
り、結び具の後方部に形成されたクリップによりネクタ
イ飾り要素を簡便にしかも安定して固定し、結び部を容
易に形成することができる利点があり、ネクタイ飾り要
素の上側部をクリップの隙間に挿入する長さを調節する
ことにより、ネクタイ飾り要素の前方に露出され垂れ下
がる長さを自由に調節して着用可能であるという利点が
ある。
【0082】さらにまた、結び具にネクタイ飾り要素を
巻き、結び部を形成する場合、内壁に一体として形成さ
れた三角形板クリップはネクタイ飾り要素の上側部の片
寄りを防ぎ、結び部の形状を正しい三角形に形成するこ
とができるという利点がある。
【0083】結局、本発明の結び具を備えたネクタイ
は、生産性、組立性に優れ、製品の原価を節減できる効
果があり、摩擦による損傷を防ぎ、使用寿命を大幅に延
長させる効果がある。その上、多様なネクタイを様々な
方式で簡便かつ良い形状で着用でき、ネクタイの長さを
身体的条件、趣味および個性に従って調節し、着用でき
る利点がある。従って、本発明の「結び具を備えたネク
タイ」は製品の価値、信頼性および競争力を大きく向上
する優れた発明である。
【0084】以上、本発明の実施例について述べたが、
本発明はこれに限らず、明細書に記載され、請求された
原理の真正な精神および範囲内において、修正および変
更することができる各種の実施形態は本発明の保護範囲
に属するものと理解されることと思う。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るネクタイの結び具
とファスナを示す分解斜視図。
【図2】本発明の第1の実施例に係るネクタイの結び具
の側面図。
【図3】本発明の第1の実施例に係るネクタイの結び具
の背面図。
【図4】本発明の第1の実施例に係るネクタイの結び具
の平面図。
【図5】本発明の第1の実施例に係るネクタイの結び具
の上側部を切断して示した横断面図。
【図6】本発明の第1の実施例に係るネクタイの結び具
の下側部を切断して示した横断面図。
【図7】本発明の第1の実施例に係るネクタイの結び具
の中間部を切断して示した縦断面図。
【図8】本発明の第1の実施例に係る結び具を備えたネ
クタイの正面図。
【図9】本発明の第1の実施例に係るネクタイの結び具
とネクタイ縛り要素との結合状態を示した正面図。
【図10】本発明の第1の実施例に係る結び具を備えた
ネクタイの部分断面図。
【図11】本発明の第2の実施例に係るネクタイの結び
具の上側部材と下側部材の分離状態を示した側面図。
【図12】本発明の第2の実施例に係るネクタイの結び
具の上側部材と下側部材の分離状態を示した展開平面
図。
【図13】本発明の第3の実施例に係るネクタイの結び
具の平面図。
【図14】本発明の第3の実施例に係るネクタイの結び
具の正面図。
【図15】本発明の第3の実施例に係るネクタイの結び
具の側面図。
【図16】本発明の第3の実施例に係るネクタイの結び
具の図13におけるD方向から見た側面図。
【図17】図13のA−A線断面図。
【図18】本発明の第3の実施例に係るネクタイの結び
具のクリップの第2の変形例についての図13のA−A
線断面図に該当する断面図。
【図19】図14のB−B線断面図。
【図20】図14のC−C線断面図。
【図21】本発明の第3の実施例に係るネクタイの結び
具にネクタイ飾り要素を取り付ける際の状態を示した正
面図。
【符号の説明】
1 結び具を備えたネクタイ 10 ネクタイ飾り要素 11 結び部 20 ネクタイ縛り要素 21 リング形縛り部 30 ファスナ 31 ファスナの下地材 32 ファスナの掛かり体 100 結び具 101 結び具の上側部 102 結び具の下側部 101a 湾曲面 103 固定孔 104 固定ピン 110 締結案内部 111 狭止溝 111a 凹凸部 112 案内突部 113 通過溝 120 分離案内部 121 分岐突部 122 分離案内路 122a 掛かり体案内溝 123 内壁 123a 湾曲案内部 124 外壁 125 底部 126 胴体 128 上側案内リブ 129 下側案内リブ 129a 湾曲部 129b 凹凸部 129c 膨出部 130 クリップ 131、133 掛かり片 132、135、137 隙間 133a、b、c 第1、第2、第3面 133d、136 垂直掛かり片 134 掛かり杆

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファスナの両方部を締結しながら移動す
    る締結案内部と、前記ファスナの両方部を分離しながら
    移動する分離案内部とを一体成形した結び具と、前記結
    び具に上側部が巻かれて結び部を形成するネクタイ飾り
    要素と、前記結び具に結合され前記ファスナの両方部が
    リング形縛り部の両方部内側辺部に取り付けられたネク
    タイ縛り要素を具備することを特徴とする結び具を備え
    たネクタイ。
  2. 【請求項2】 ネクタイ飾り要素が巻かれ、結び部を形
    成する胴体に、ネクタイ縛り要素のリング形縛り部の両
    方部とその内側辺部に取り付けられたファスナの両方部
    を締結しながら移動する締結案内部と、前記リング形縛
    り部の両方部とファスナの両方部を分離しながら移動す
    る分離案内部とを一体成形したことを特徴とする合成樹
    脂射出成形材結び具。
  3. 【請求項3】 前記胴体の先端下側部に、ファスナの両
    方部の掛かり体を締結しながら移動する狭止溝と、前記
    胴体の先端上側部に、ファスナが前記狭止溝を通り安定
    して移動しながら締結されるように案内する案内突部
    と、前記狭止溝と案内突部との間に前記リング形縛り部
    を安定して通過させるための通過溝とを形成した締結案
    内部を具備することを特徴とする請求項2記載の合成樹
    脂射出成形材結び具。
  4. 【請求項4】 前記締結案内部の狭止溝と通過溝を、前
    記リング形縛り部とファスナの両方部が水平に通過する
    ようにそれぞれ凹溝形及び横溝形に形成すると共に、前
    記案内突部が狭止溝外側に所定間隔で突出するよう形成
    して構成したことを特徴とする請求項2記載の合成樹脂
    射出成形材結び具。
  5. 【請求項5】 前記胴体に形成され、前記狭止溝から互
    いに分離され漸次広がり、前記リング形縛り部とファス
    ナとが円滑に移動するよう案内する分離案内路を前記リ
    ング形縛り部とファスナの両方部が垂直に通過するよう
    に縦溝形に形成し、前記分離案内路の内壁に前記リング
    形縛り部とファスナの両方部を水平から垂直にゆるやか
    に曲げるための湾曲案内部を形成して構成したことを特
    徴とする請求項2記載の合成樹脂射出成形材結び具。
  6. 【請求項6】 前記分離案内路が、内壁と外壁及び底部
    との間で前記ファスナの掛かり体が移動するように掛か
    り体案内溝を形成して成り、外壁の上側部は開口され、
    内壁の上端部に上側案内リブを形成すると同時に外壁の
    上端部に下側案内リブを形成して構成したことを特徴と
    する請求項2記載の合成樹脂射出成形材結び具。
  7. 【請求項7】 分離案内路を胴体に形成し、胴体の外壁
    に下側案内リブを形成し、下側案内リブの下部にファス
    ナの掛かり体を案内する掛かり体案内溝を形成し、下側
    案内リブには内壁側に膨出させた膨出部を形成して構成
    したことを特徴とする請求項2記載の合成樹脂射出成形
    材結び具。
  8. 【請求項8】 結び具の上側部と下側部とを互いに分離
    して形成し、前記下側部には固定孔を形成し、上側部に
    は固定ピンを形成し、上側部の固定ピンを下側部の固定
    孔に圧入して結合するように構成したことを特徴とする
    請求項2記載の合成樹脂射出成形材結び具。
  9. 【請求項9】 前記狭止溝および/または下側案内リブ
    に、ファスナの下地材が緊密に接触して移動するよう凹
    凸部を形成して構成したことを特徴とする請求項2から
    8のいずれか1項に記載の合成樹脂射出成形材結び具。
  10. 【請求項10】 前記分離案内部の両方分離案内路がV
    字形を形成し、上側部の前方部は先端部から後方に行き
    ながら次第に高まる湾曲面を形成し、前記下側案内リブ
    は前記ファスナの下地材の余白部に接触するよう余白部
    の所定間隔より小さい厚さに形成され、前記下側案内リ
    ブの内側前方部は前記リング形縛り部の両方部が分離案
    内路に沿って移動するように湾曲部を形成して構成した
    ことを特徴とする請求項2から8のいずれか1項に記載
    の合成樹脂射出成形材結び具。
  11. 【請求項11】 前記胴体に、前記飾り要素の上側部を
    掛けるクリップを一体に形成して構成したことを特徴と
    する請求項2から10のいずれか1項に記載の合成樹脂
    射出成形材結び具。
  12. 【請求項12】 前記クリップが、掛かり片を前記胴体
    の後方部に内壁と平行に設け、前記掛かり片と前記内壁
    の間に隙間を形成するようにして構成されたことを特徴
    とする請求項11記載の合成樹脂射出成形材結び具。
  13. 【請求項13】 前記クリップが、胴体の後方に掛かり
    片と掛かり杆とを一体に形成して構成され、前記掛かり
    片は第1、第2、第3面について上から三角形状に見え
    るように形成し、かつ、第1、第2面は両側内壁に一体
    に連結し、前記掛かり杆は前記掛かり片の後方に位置す
    るよう一端部を片側内壁に一体に連結し、前記掛かり片
    の第3面と掛かり杆との間に隙間を形成するように構成
    されたことを特徴とする請求項11記載の合成樹脂射出
    成形材結び具。
  14. 【請求項14】 前記クリップが、前記胴体に第1垂直
    掛かり片が前記掛かり片の後方に位置するように一体に
    形成され、前記掛かり片の後方端部には前記第1垂直掛
    かり片と並んで第2垂直掛かり片が形成され、前記第1
    垂直掛かり片と第2垂直掛かり片との間に隙間を形成す
    るように構成されたことを特徴とする請求項13記載の
    合成樹脂射出成形材結び具。
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