JP5522085B2 - 無端金属ベルト - Google Patents

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Description

本発明は、板状の金属片であるエレメントを複数個環状に配列し、金属製のリングによって結束した無端金属ベルトに関する。
無端金属ベルトは、車両用の無段変速機に使用され、下記特許文献1にその一例が開示されている。図4は、同文献に記載された無端金属ベルトを示す斜視図である。また、図5は、無端金属ベルトを構成するエレメントを示した図である。無端金属ベルト100は、複数の帯状リングを重ね合わせた積層リング101と、環状に配置された複数のエレメント102によって構成され、互いに接触するエレメント102同士の押圧力によってトルクを伝達するものである。
積層リング101は、マルエージング鋼によって形成された薄板の帯状リングが層状に複数本重ね合わされたものである。一方のエレメント102は、鋼板が図5に示す形状に打ち抜かれたものである。エレメント102の形状は、積層リング101が当てられるサドル部121に首部122を介して抜止め部123が形成されている。サドル部121には、首部122を挟んだ左右両側にサドル面125が形成され、抜止め部123との間に積層リング101が挿入されるようになっている。首部122には、サドル部121や抜止め部123と形状が変化する部分に応力が集中しないように、曲線状に切り欠いたR部127が形成されている。
特開2009−270696号公報
従来の無端金属ベルト100は、駆動プーリと従動プーリとの間で動力を伝達する場合、図6に示すように、積層リング101の幅方向端部111がR部127に入り込んでしまい、当該部分に曲げが生じることになる。そのため、積層リング101にかかる力としては、引張り応力や周方向の曲げ応力に加え、こうしたR部127による幅方向の曲げ応力がある。なお、図6は、図4に示す無端金属ベルトの使用時において図5のQ部を拡大して示した図である。
積層リング101は、こうした各応力を考慮して強度設計が行われるが、作用する全体の応力が大きくなれば、構成する帯状リング112の積層数が多くなってしまう。この点、帯状リング112には高価なマルエージング鋼が使用されているため、価格の面を考慮すると積層リング101に使用する材料を減らすことが望ましい。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、価格を下げた無端金属ベルトを提供することを目的とする。
本発明に係る無端金属ベルトは、複数の帯状リングを重ね合わせた積層リングと、首部を挟んで両側に前記積層リングが位置するサドル面が形成された板材からなるエレメントとを備え、複数の前記エレメントが板厚方向に重ねることにより環状に配置され、当該複数のエレメントに対して前記サドル面に前記積層リングを嵌め合わせたものであり、前記エレメントには、前記サドル面から首部にかけて形状が変化する部分に、前記サドル面の位置から凹んだ形状の曲面のR部が形成され、前記サドル面に接する前記積層リングの幅方向端部を前記R部で支えるべく前記R部に詰物が設けられたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る無端金属ベルトは、前記詰物が、環状に複数配置された前記エレメントからなる前記R部によって構成された溝に嵌め合わされる環状のリング部材であることが好ましい。
また、本発明に係る無端金属ベルトは、前記詰物が、周方向に見た断面形状が前記R部の形状に合わせてゴム材や樹脂によって形成され、前記積層リングが摺接する面に耐摩耗性を向上させる保護膜が形成されたものであることが好ましい。
また、本発明に係る無端金属ベルトは、前記詰物が、周方向に見た断面形状が前記R部の形状に合わせてゴム材や樹脂に繊維を入れた繊維強化材よって形成され、前記積層リングが摺接する面に耐摩耗性を向上させるための保護膜が形成されたものであることが好ましい。
本発明によれば、詰物によって積層リングの幅方向端部が曲がってしまうことがなくなり、その部分の曲げ応力を考慮しなくてよくなるため、積層リングを従来のものに比べて積層数を減らしたり、より安価な素材を使用することが可能になり無端金属ベルトの価格を下げることになる。
無端金属ベルトの実施形態を示す斜視図である。 実施形態の無端金属ベルトを周方向に見た断面図である。 図2のP部を示したR部の拡大図である。 従来の無端金属ベルトを示す斜視図である。 無端金属ベルトを構成するエレメントを示した図である。 図5のQ部に相当する無端金属ベルトの一部拡大図である。
次に、本発明に係る無端金属ベルトの実施形態について図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本実施形態の無端金属ベルトを示す斜視図であり、図2は、本実施形態の無端金属ベルトを周方向に見た断面図である。この無端金属ベルト10は、図4に示す従来例と同様に構成されたものであり、複数の帯状リング31を重ね合わせた積層リング11と、環状に配置された複数のエレメント12とからなるものである。なお、図1では積層リング11を片側しか示していないが、本来は図2に示すように2本の積層リング11で構成されている。
更に、本実施形態の無端金属ベルト10には、エレメント12に形成されたR部27に詰物となる支持リング13が設けられている。図3は、図2のP部を示したR部27の拡大図である。エレメント12には、サドル部21から首部22に形状が変化する部分に応力集中を避けるためのR部27が形成されている。このR部27は、複数のエレメント12が重ねられたとき一方向に連続する溝形状になる。本実施形態では、こうしたR部27による溝部分に支持リング13が装填される。環状の支持リング13は、複数配置されたエレメント12に対して嵌め合わされるものであり、同じく環状に嵌め合わされた積層リング11の幅方向端部32が重なる位置にある。
支持リング13は、積層リング11の幅方向端部が曲がってしまわないように支えとなるものであり、その上面がエレメント12のサドル面25とほぼ同じ高さになるように形成されている。支持リング13の断面形状は、R部27に倣うように湾曲したR面271と、サドル面25の高さに揃うようにした平面272とを有している。そして、無端金属ベルト10の組立に当たっては、複数のエレメント12を重ねてセットした後にR部27が連続する溝部に支持リング13が嵌め合わされ、R面271がR部27に嵌り込む。さらに積層リング11がサドル面25に重ねて嵌め合わされ、幅方向端部32が平面272の上に重なる。
このとき、支持リング13は、ある程度変形させてエレメント12のR部27にセットできるようにする必要があり、更に無端金属ベルト10の作動中にはプーリの径に応じて曲がらなければならない。そのため、支持リング13は、例えばOリングのようなゴム材の他、PPS(ポリフェニレンサルファイド)やPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)などの樹脂によって形成される。しかし、作動中には支持リング13に対して積層リング11が摺接するため、ゴム材や樹脂だけで形成したのでは直ぐに摩耗してしまう。そこで、積層リング11が摺接する平面272には、耐摩耗性を向上させるためのDLCコーティングを施した保護膜273が形成され、エレメント12と同程度の硬度をもった表面が形成される。
ところで、積層リング11が動力を伝達している間、支持リング13はその積層リング11によって強い力で押さえ付けられる。そのため、支持リング13が変形して積層リング11の幅方向端部32に曲げが生じてしまったのでは本来の効果が得られない。そこで、支持リング13は変形分を考慮してR部27の深さよりも厚い寸法で形成することが考えられる。更に、支持リング13を形成する材料として、例えば強化繊維によって補強した繊維強化ゴムや、樹脂に対してガラス繊維などを入れた繊維強化樹脂を使用することが有効である。このように支持リング13を形成する材料に繊維を入れて異方性を持たせることで、R部27の深さ方向にのみ剛性を高めて変形を抑えることができるからである。
こうして構成された無端金属ベルト10は、駆動プーリと従動プーリに巻き掛けられ、動力源のトルクが伝達された駆動プーリから、その動力が摩擦力によってエレメント12に伝達される。各エレメント12同士の間では押圧力により動力が伝達され、そうしたエレメント12から従動プーリに対して摩擦力によって動力が伝達される。動力の伝達が行われる間、エレメント12の回転により積層リング11とサドル面25との間に摺動が生じ、その摺動に伴って大きい摩擦力が生じている。その際、積層リング11は幅方向端部32が支持リング13の上に載っているため、幅方向に見て直線形状が保たれている。
よって、本実施形態の無端金属ベルト10では、積層リング11が支持リング13に支えられ、幅方向端部32に曲げ応力が生じないようにすることができた。そのため、積層リング11の設計に当たって幅方向端部31に作用する曲げ応力を考慮する必要がなくなり、例えば帯状リング31が従来のものと同じ厚さのものであるならば、その積層数を減らすことができる。これにより積層リング11の価格、更には無端金属ベルト10の価格を下げることになる。
以上、本発明に係る無端金属ベルトの実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
前記実施形態では、R部27を支持リング13によって塞ぐようにしたが、その詰物は積層リング11の幅方向端部32の曲げを防止すればよいものなので、周全体を塞ぐリング形状の詰物である必要はなく、エレメント12毎のR部27に嵌め込むものや、R部27によってできた溝を部分的に塞ぐようにしたものであってもよい。
10 無端金属ベルト
11 積層リング
12 エレメント
13 支持リング
21 サドル部
22 首部
25 サドル面
27 R部
31 帯状リング
32 幅方向端部

Claims (4)

  1. 複数の帯状リングを重ね合わせた積層リングと、首部を挟んで両側に前記積層リングが位置するサドル面が形成された板材からなるエレメントとを備え、複数の前記エレメントが板厚方向に重ねることにより環状に配置され、当該複数のエレメントに対して前記サドル面に前記積層リングを嵌め合わせた無端金属ベルトにおいて、
    前記エレメントには、前記サドル面から首部にかけて形状が変化する部分に、前記サドル面の位置から凹んだ形状の曲面のR部が形成され、前記サドル面に接する前記積層リングの幅方向端部を前記R部で支えるべく前記R部に詰物が設けられたものであることを特徴とする無端金属ベルト。
  2. 請求項1に記載する無端金属ベルトにおいて、
    前記詰物は、環状に複数配置された前記エレメントからなる前記R部によって構成された溝に嵌め合わされる環状のリング部材であることを特徴とする無端金属ベルト。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する無端金属ベルトにおいて、
    前記詰物は、周方向に見た断面形状が前記R部の形状に合わせてゴム材や樹脂によって形成され、前記積層リングが摺接する面に耐摩耗性を向上させるための保護膜が形成されたものであることを特徴とする無端金属ベルト。
  4. 請求項1又は請求項2に記載する無端金属ベルトにおいて、
    前記詰物は、周方向に見た断面形状が前記R部の形状に合わせてゴム材や樹脂に繊維を入れた繊維強化材よって形成され、前記積層リングが摺接する面に耐摩耗性を向上させる保護膜が形成されたものであることを特徴とする無端金属ベルト。
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