JP5521854B2 - 撮像装置及び画像入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置及び画像入力装置に関し、画像を形成すると共に測距を行える撮像装置及び画像入力装置に関するものである。
障害物を避けながら移動するロボットや、人物認証を行う監視カメラ等の分野において、測定対象の3次元形状を把握するために3次元空間認識機能が必要とされている。3次元空間認識を行うためには、測定対象までの距離を把握する必要があるが、光の往復時間を測定して測定対象までの距離を算出する手法、いわゆるTOF(Time Of Flight)法が測距技術として広く知られている。この方法は、光の速度cが3.0×108[m/sec]と既知であるため、その往復時間Δtを測定することにより、次式で対象物までの距離Lを算出するものである。特許文献1には、変調された光(赤外光)を照射し、被写体からの反射光の位相を検出し、位相差によって被写体までの距離を計測するTOF(Time of Flight)センサが開示されている。
L=c・Δt/2 (1)
ところで、特許文献2には、変調した(赤外)光を投光し、被写体からの反射光の遅延時間を検出し、且つ背景光除去機能も備えた距離画像センサが提案されている。
特開2007−121116号公報 特開2004−294420号公報
ここで、特許文献2の距離画像センサは、距離情報と画像とを同時に出力できるが、得られる画像はモノクロ画像であって、カラー画像ではない。しかるに、例えば人物認証等においては、人物の識別のためにカラーは有効な情報であるため、距離情報にカラー画像を対応づけたいという要請がある。ところが従来技術では、距離情報に対応するカラー画像を得るためには別途カラーカメラを隣接して設置する必要があるところ、設置位置の精度、大きさ、重量、価格等の点で課題があり、また2つのセンサ間の視差により距離情報にカラー画像を厳密に重ね合わせることができないという問題もある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、シンプルな構成でありながら、1度の撮影で、被写体までの距離情報と、カラー画像信号とを得ることができる撮像装置及び画像入力装置を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、
第1の光電変換部と、前記第1の光電変換部よりも光の入射方向に対して深い位置に配置された第2の光電変換部とを、光の入射方向に対して重なるように形成した光電変換領域と、
カラー画像を形成するために、前記光電変換領域に入射する光を帯域制限するフィルタ手段と、
所定の周波数で変調された変調光を出射する発光素子と、を有し、
前記発光素子から発光され、被写体から反射した変調光を前記光電変換領域で検出することにより、1回の撮像で、カラー画像を形成するための画素信号と前記被写体までの距離情報とを画素毎に求め
前記少なくとも一方の光電変換部は、基板上に設けられた光電変換機能を持った薄膜であることを特徴とする。

本発明によれば、入射光の方向に重ねられた前記第1の光電変換部と前記第2の光電変換部の一方により、カラー画像を形成するための画素信号を取得し、他方の光電変換部より距離情報を取得することができるので、カラー画像に精度良く一致した距離情報を得ることが出来る。所定の周波数とは、例えばパルス幅50nsec程度、周期100nsecの変調光を出射できる周波数をいう。
特に、可視光と赤外光とを含む波長領域の光を入射したときに、前記第1の光電変換部は、前記フィルタの特性に応じた波長帯域の光について光電変換を行い、前記第2の光電変換部は、前記第1の光電変換部を通過した光について光電変換を行うので、短波長領域の光(例えば可視光)は、前記第1の光電変換部により光電変換され、前記第1の光電変換部を通過した残りの長波長領域の光(例えば赤外光)は、前記第2の光電変換部により光電変換される。即ち、第1の光電変換部と第2の光電変換部とを光の入射方向に対して重なるように積層した単一の固体撮像素子を用いることで、シンプルな構造ながら有効な波長分離機能を持たせることができるため、入射光に可視光の成分が多い場合でも、前記第2の光電変換部の画素が飽和することが抑制され、また入射光に赤外光の成分が多い場合でも、前記第1の光電変換部の画素が飽和することが抑制される。尚、前記第1の光電変換部全体により光電変換される可視光については、急峻なカットオフ特性を有する色フィルタを用いることで、各色成分毎に分離することができ、SNRの良い高画質な三原色信号を抽出することができる。又、前記第2の光電変換部全体で光電変換された赤外光を用いて、例えば赤外光専用センサと同等な解像度の赤外光画像を形成できる。また前記第1の光電変換部と前記第2の光電変換部は独立しているので、別個に露光制御を行うことも出来、最適な条件で光電変換された信号を取り出すことができる。
更に、本発明の一態様としては、前記第1の光電変換部と前記第2の光電変換部のうち少なくとも一方に設けられた、少なくとも2つの蓄積部と、前記発光素子から出射され、被写体から反射されてきた前記変調光を、前記少なくとも一方の光電変換部で光電変換し、変換された電気信号を所定のタイミングで切り替えて、前記少なくとも2つの蓄積部へ転送する転送手段と、前記少なくとも2つの蓄積部に蓄積された電気信号の差動演算を行う比較演算部と、前記差動演算部の比較演算結果に基づいて、被写体までの距離を求める距離判定部とを有すると好ましい。
本発明によれば、少なくとも一方の光電変換部に設けられた複数の蓄積部に、異なるタイミングで前記光電変換部に蓄積した電荷を転送し、かかる蓄積部に蓄積される電気信号を比較することで、被写体までの距離を求めることができる。
更に、本発明の一態様としては、前記少なくとも一方の光電変換部は、基板上に設けられた光電変換機能を持った薄膜であると好ましい。上段(浅い側)の光電変換部を有機光導電膜や、CIGS光導電膜などの薄膜を利用することもできる。両方の光電変換部を薄膜化することも可能である。薄膜化することで、光電変換部を浅いところに形成することができ、また、配線領域上に形成できるので開口が大きく取れる。これによりマイクロレンズを不要とすることができ、また、入射角度が大きくても良く、テレセン性の悪いレンズも使用でき、レンズの小型化、カメラの低背化に有利である。また、シリコン以外の光電変換材料を使用することで、シリコンでは実現できない機能を持たせることができる。例えば、赤外領域の感度はシリコンでは1100nm位までであるが、更に長波長側に感度を持たせることもできる。また、例えば青波長光のみ光電変換し、それ以外の波長の光は透過したり、緑波長光のみ光電変換し、それ以外の波長の光は透過したり、赤波長光のみ光電変換し、それ以外の波長の光は透過したり、といった特性を持たせることも可能である。
更に、本発明の一態様としては、前記フィルタ手段は、前記光電変換領域よりも光の入射側に配置された色フィルタを含み、可視光と赤外光とを含む波長領域の光を入射したときに、前記第1の光電変換部は、前記色フィルタの特性に応じて前記色フィルタを透過した波長帯域の光について光電変換を行い、前記第2の光電変換部は、前記色フィルタと前記第1の光電変換部を通過した光について光電変換を行うと好ましい。これにより、前記光電変換領域に入射する入射光が、可視光、赤外光のいずれであるかを問わず画像を形成することができる。
更に、本発明の一態様としては、前記色フィルタは、可視光と赤外の波長領域の光を透過する画素フィルタWiと、緑色光とそれより長い波長の光を透過する画素フィルタYeiと、赤色光とそれより長い波長の光を透過する画素フィルタRiとを、前記光電変換領域の画素に対応して配置していると好ましい。
更に、本発明の一態様としては、前記色フィルタは、更に赤外光の波長領域の光を透過する画素フィルタIrを、前記光電変換領域の画素に対応して配置していると好ましい。
更に、本発明の一態様としては、前記光電変換領域は、半導体基板内に前記第1の光電変換部と前記第2の光電変換部が一体的に形成されていると好ましい。
更に、本発明の一態様としては、前記光電変換領域は、半導体基板上に前記第1の光電変換部と前記第2の光電変換部がそれぞれ光電変換膜として形成されていると好ましい。
更に、本発明の一態様としては、前記光電変換領域は一体的に構成されており、前記第1の光電変換部は、半導体基板上に光電変換膜として形成され、前記第2の光電変換部は前記半導体基板内に形成されていると好ましい。
更に、本発明の一態様としては、前記第1の光電変換部は主として可視光の波長帯域の光を光電変換し、前記第2の光電変換部は主として赤外光の波長帯域の光を光電変換すると好ましい。
本発明の画像入力装置は、上述の撮像装置を用いると好ましい。
本発明によれば、シンプルな構成でありながら、1度の撮影で、被写体までの距離情報と、カラー画像信号とを得ることができる撮像装置及び画像入力装置を提供することができる。
第1の実施の形態に係る画像入力装置MGの概略図である。 本実施の形態に係る撮像部102の1画素の断面構造を模式的に示す図である。 図2の撮像部102をA-A'線で切断した断面図である。 撮像部102のフィルタを用いない生の分光特性を示す図である。 撮像部102の全体の電気的構成を示す図である。 撮像部102の1画素分の回路構成を示す図である。 撮像部102の有するフィルタFの一部を示す概略図である。 撮像素子の分光感度特性を含むフィルタFの分光特性を示す図である。 撮像部102の別なフィルタFの一部を示す概略図である。 撮像素子の分光感度特性を含むフィルタFの分光特性を示す図である。 画像処理部106の詳細な構成を示すブロック図である。 別な実施の形態にかかる画像処理部106の詳細な構成を示すブロック図である。 撮像部102の内部構成のブロック図である。 撮像部102のタイミングチャートである。 画像処理例を示す図である。 変形例にかかる撮像部の1画素の断面構造を模式的に示す図である。 別な変形例にかかる撮像部の1画素の断面構造を模式的に示す図である。 別な変形例にかかる撮像部の1画素の断面構造を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、第1の実施の形態に係る画像入力装置MGの概略図である。かかる画像入力装置MGは、ロボットカメラや監視カメラに用いることができるが、用途はそれに限られない。画像入力装置MGは、レンズ101、撮像部102、切替/合成部103,差動演算部104,距離判定部105、画像処理部106、制御部107,タイミング制御部108,変調信号発生器109,発光素子110を備えている。尚、撮像部102、タイミング制御部108により固体撮像素子IMを構成する。固体撮像素子IMは、リニアログ特性を有すると好ましいが、それに限られない。又、切替/合成部103,差動演算部104,距離判定部105により信号処理部SPを構成する。
詳細は後述する撮像部102は、PD(フォトダイオード)からなる受光部と、受光部により光電変換された信号を出力する出力回路と、撮像部102を駆動する駆動回路と、可視光用のA/D変換部と、赤外光用のA/D変換部とを含み、タイミング制御部108からのタイミング制御信号に同期して、光量に応じたレベルを有する原画像データを生成する。ここで、撮像部102としては、CMOSイメージセンサ、及びCCDイメージセンサ等の種々の撮像センサを採用することができる。
本実施の形態において、撮像部102は、受光部として、後述するように可視光を光電変換する第1の光電変換部と、赤外光を光電変換する第2の光電変換部とを、光の入射方向に積層して有する。第2の光電変換部は、電荷(電気信号)の読み出し用として2つの配線が接続され、一方は撮像部102内の第2蓄積部(図13の102g)に接続され、他方は撮像部102内の第3蓄積部(図13の102h)に接続されている。
切替/合成部103は、発光素子110から出射され、被写体から反射されてきた変調光を、第2の光電変換部で光電変換した際に、図14を参照して後述する所定のタイミングで配線を切り変えるスイッチの機能を有する。配線が切り変わる前は、第2の光電変換部の電荷は第2蓄積部(102g)に送られ、配線が切り換えられた後は第3蓄積部(102h)に送られる。切替/合成部103は、更に、第2蓄積部(102g)に蓄積された電荷と、第3蓄積部(102h)に蓄積された電荷とを合計して、赤外光信号として画像処理部に送信する機能も有する。尚、図14の波形は1サイクルのみ記載しているが、複数サイクル繰り返すことで、電気信号のS/N比を上げることができる。
差動演算部104は、第2蓄積部(102g)に蓄積された電荷と、第3蓄積部(102h)に蓄積された電荷の比(又は差分)をとる比較演算を行う機能を有する。距離判定部105は、第2蓄積部(102g)に蓄積された電荷と、第3蓄積部(102h)に蓄積された電荷の比(又は差分)から、被写体までの距離を画素毎に求めて距離情報を作成する機能を有する。これについては後述する。
画像処理部106は、演算回路及び演算回路の作業領域として用いられるメモリ等を含み、撮像部102から出力されたデジタル信号及び距離判定部105から出力された距離情報を入力して、後述する画像処理を実行した後、例えば図略のメモリや表示装置に出力する機能を有する。
制御部107は、CPU及びCPUが実行するプログラムを格納するメモリ等を含み、外部からの制御信号に応答し、画像入力装置MGの全体制御を司る機能を有する。
変調信号発生器109は、パルス変調された所定周波数の信号を発生し、発光素子110は、変調信号発生器109からの信号に応じて、間欠的にパルス赤外光を発生するようになっている。発光素子110は、パルス変調された赤外光を被写体に照射するLEDで或ると好ましく、撮像部102に近い位置に、それを囲むように複数個配置することが望ましい。
画像入力装置MGの動作を説明する。発光素子110から出射されたパルス赤外光の反射光を含む被写体光は、レンズ101を介して撮像部102の受光面に受光される。被写体光は、撮像部102の画素で光電変換され、可視光と赤外光それぞれについて、入射光量に応じたアナログ信号となって可視光用A/D変換部,赤外光用A/D変換部に入力され、それぞれデジタル信号に変換される。ここで、赤外光のデジタル信号は、距離情報を求めるのに使用される。撮像部102からのデジタル信号は、画像処理部106に入力され、カラー2次元画像信号(RGB、YCC等)として出力され、また被写体までの距離情報も出力され、更にカラー2次元画像信号に距離情報を組み合わせたカラー3次元画像信号として出力され、これらは不図示のモニタに表示されたり、メモリに記憶される。
一方、画像処理部106は、被写体の明るさ情報や波長情報に基づいて、撮像素子のポテンシャルを制御するための露光データや光源データを作成し、制御部107に入力する。露光データや光源データに基づいて、制御部107は、タイミング制御部108を制御して、タイミング信号を撮像部102に供給し、駆動制御するようになっている。
図2は、本実施の形態に係る撮像部102の1画素の断面構造を模式的に示す図である。この画素構造では、板状体であるp型の基板2の浅い部分に、第1の光電変換部となるn型領域を設けることで、第1のフォトダイオード4を形成し、更にp型の基板2の内部(深い部分)において、素子分離領域3によって区画された領域に、入射光の方向において第1のフォトダイオード4に重なるようにして、第2の光電変換部となるn型領域を設けることで、第2のフォトダイオード4’を形成したCMOSイメージセンサの例を示している。本実施形態の特徴は、第2のフォトダイオード4’が電荷取り出し口を2つ(3A、3B)有し、タイミング制御部108の切換信号SW1,SW2の開閉により電荷を取り出せることである。第1のフォトダイオード4の領域と周囲のp領域でPDを構成、n領域に電荷が蓄積される。第2のフォトダイオード4’についても同様である。但し、第2のフォトダイオード4’については蓄積領域が左右に2つあり、ゲートパルス(TX)の開閉タイミングで電荷の転送と制御する。第1のフォトダイオード4で主として可視光、第2のフォトダイオード4’で主として赤外光を受光する。
図3は、図2の撮像部102をA-A'線で切断した断面図であり、1画素のエネルギーポテンシャル分布を示す図である。第1のフォトダイオード4は、基板2の表面付近の第1のn型領域ポテンシャル井戸21で形成されており、第2のフォトダイオード4’は、基板2の内部にある第2のn型領域ポテンシャル井戸21’で形成されており、発生した電荷はこのポテンシャル井戸21、21’にそれぞれ蓄積される。この際、波長の短い光(可視光)は基板2の表面近くで吸収され、これにより発生した信号電荷は、第1のn型領域ポテンシャル井戸21に蓄積し、波長の長い光(赤外光)は基板2の深い部分まで浸透し吸収され、これにより発生した信号電荷は、第2のn型領域ポテンシャル井戸21’に蓄積される。このときの、撮像部102の生の分光特性を図4に示す。尚、バイアス電圧Bを変更する、あるいは、第2のn型領域の形成条件を変更することにより、たとえば境界dで表す、第1のフォトダイオード4のn型領域と第2のフォトダイオード4’のn型領域との間にあるp型領域22の位置を光の入射方向に移動させることで、可視光と赤外光の分離特性を変更することができる。
図5は、撮像部102の全体の電気的構成を示す図であり、これが転送手段を示している。図6はその1画素分の回路構成を示す図である。これら図5および図6で示す構成と同等の機能を有するものであれば、図に示す構成に限らない。本例では垂直信号線LV1,LV2、LV3が独立している。図6を参照して、可視光を入射して第1のフォトダイオード4で得られた電荷は、転送ゲート8にハイレベルの転送パルスφTX1が与えられることで、転送トランジスタ11がONしてFD9へ転送され、このFD9における容量で電圧値に変換されて、増幅トランジスタ12に入力される。増幅トランジスタ12において、電源電圧VDDを用いて増幅された電圧は、行選択信号線LHから行選択トランジスタ13のゲートに選択信号φVが与えられることで、該行選択トランジスタ13がONして、垂直信号線LV1へ出力される。一方、FD9に蓄積された電荷は、行選択信号線LHからリセットトランジスタ14のリセットゲート19へハイレベルのリセットパルスφRST1が与えられることで、該リセットトランジスタ14がONしてリセット電圧VRSB1にリセットされる。
一方、赤外光を入射して第2のフォトダイオード4’で得られた電荷は、転送ゲート8Aにハイレベルの転送パルスφTX2が与えられることで、転送トランジスタ11AがONしてFD9Aへ転送され、このFD9Aにおける容量で電圧値に変換されて、増幅トランジスタ12Aに入力される。増幅トランジスタ12Aにおいて、電源電圧VDDを用いて増幅された電圧は、行選択信号線LHから行選択トランジスタ13Aのゲートに選択信号φVが与えられることで、該行選択トランジスタ13AがONして、垂直信号線LV2へ出力される。出力後、FD9Aに蓄積された電荷は、行選択信号線LHからリセットトランジスタ14Aのリセットゲート19AへハイレベルのリセットパルスφRST2が与えられることで、リセットトランジスタ14AがONしてリセット電圧VRSB2にリセットされる。
或いは、赤外光を入射して第2のフォトダイオード4’で得られた電荷は、転送ゲート8Bにハイレベルの転送パルスφTX3(φTX2と択一的に付与される)が与えられることで、転送トランジスタ11BがONしてFD9Bへ転送され、このFD9Bにおける容量で電圧値に変換されて、増幅トランジスタ12Bに入力される。増幅トランジスタ12Bにおいて、電源電圧VDDを用いて増幅された電圧は、行選択信号線LHから行選択トランジスタ13Bのゲートに選択信号φVが与えられることで、該行選択トランジスタ13BがONして、垂直信号線LV3へ出力される。出力後、FD9Bに蓄積された電荷は、行選択信号線LHからリセットトランジスタ14Bのリセットゲート19BへハイレベルのリセットパルスφRST2が与えられることで、リセットトランジスタ14BがONしてリセット電圧VRSB2にリセットされる。
図5を参照して、撮像部102の中央部には、多数の画素が二次元に配列されており、周縁部に配置された垂直走査回路15が前記行選択信号線LHに選択出力を与え、それによって各画素から垂直信号線LV1,LV2に出力された電圧は、第1水平走査回路16及び第2水平走査回路16’の選択走査によって、第1読出し回路17及び第2読出し回路17A、17Bから順次読出される(出力1,出力2、出力3)。垂直走査回路15および水平走査回路16、16’は、シフトレジスタなどで実現される。
図示していないが、読出し回路17、17A、17Bはそれぞれ、各列、すなわち前記垂直信号線LVに接続される2つのサンプルホールド回路と、負荷トランジスタとを備えて構成される。各サンプルホールド回路は、2つのスイッチと、2つの容量と、2つのアンプとを備えて構成される。各垂直信号線LVは、スイッチを介して容量に接続され、そのホールド電圧がアンプを介して引算器に与えられる。各列の各アンプは、水平走査回路16、16’によって駆動される。
このような読出し回路17、17A、17Bにおいて、相関二重サンプルを行うために、スイッチの一方がONし、各画素に前記転送パルスφTX1,φTX2、φTX3が与えられることで容量の一方に前記各画素からの出力電圧がホールドされる。また、スイッチの他方は、各画素に前記リセットパルスφRST1、φRST2が与えられたときにONし、各画素からの出力電圧がホールドされる。そのホールド電圧は、水平走査回路16、16’によって、各アンプが一対で選択されて引算器に与えられ、こうして引算器からは、ノイズの影響の少ない前記相関二重サンプル値が順次出力されてゆく。このような読出し回路17,17A、17Bについては、例えば特開2008−283057号公報に開示されている。
図7は、撮像部102の有するフィルタFの一部を示す概略図である。図8は、撮像素子の分光感度特性を含むフィルタFの分光特性を示す図である。これらの構成と同等の機能を有するものであれば、図に示す構成に限らない。
図7に示すように、画素単位にマトリクス状に繰り返し配設されるフィルタは、3種類の画素フィルタ(光学フィルタ又は色フィルタともいう)Wi、Yei、Riからなっている。より具体的には、第1行第1列に画素フィルタWiが配列され、第2行第1列に画素フィルタRiが配列され、第1行第2列に画素フィルタYeiが配列され、第2行第2列に画素フィルタWiが配列されるというように、繰り返し配列されている。但し、これは一例であり、他のパターンで繰り返し配列してもよい。尚、画素フィルタWiは素通し(開口)でもよく、その場合にはフィルタFは2種類の光学フィルタからなるともいえる。
画素フィルタWiは、可視光と赤外光の波長領域の光を透過し、画素フィルタYeiは緑色光から赤外光までを透過し、画素フィルタRiは赤色と赤外光とを透過し、画素フィルタIrは赤色光のみを透過する。これらの各フィルタは、それぞれ一つの画素に対応している。具体的には図8において、フィルタ(Wi,Yei,Ri)の分光特性の一例を示しているが、例えば画素フィルタYeiは500nm前後のカットオフ周波数を持ち、画素フィルタRiは600nm前後にカットオフ周波数を持ち、画素フィルタIrは700nm前後にカットオフ周波数を持つ。フィルタWはカットオフ周波数を有していない。この様なフィルタFは、通常、撮像素子の前面に配置される。ここでは、400nm〜700nmを可視光波長領域とし、700nm〜1100nmを赤外光波長領域とする。本実施の形態では、第2の光電変換部により取得された赤外光成分IR2も利用して、カラー画像信号を形成する。従って、画素フィルタWiを通過した光の信号をWiとし、画素フィルタYeiを通過した光の信号をYeiとし、画素フィルタRiを通過した光の信号をRiと、カラー画像信号を形成するB、G、R信号は、以下の式で表せる。但し、γは任意の係数である。本実施の形態によれば、第1の光電変換部に加え、赤外光成分を検出する第2の光電変換部を設けたので、図9,10に示す実施の形態に対して、画素フィルタIrを省略でき、且つ画素フィルタWiを2倍にして千鳥配置(対角線配置)することで、空間解像度特性を向上させることができる。
B=Wi−Yei
G=Yei−Ri
R=Ri−γ・IR2
図9は、撮像部102の有する別のフィルタFの一部を示す概略図である。図10は、撮像素子の分光感度特性を含むフィルタFの分光特性を示す図である。これらの構成と同等の機能を有するものであれば、図に示す構成に限らない。本実施の形態では、第1の光電変換部の信号のみを用いてカラー画像を形成する。
図9に示すように、画素単位にマトリクス状に繰り返し配設されるフィルタは、4種類の画素フィルタ(光学フィルタ又は色フィルタともいう)Wi、Yei、Ri、Irからなっている。より具体的には、第1行第1列に画素フィルタWiが配列され、第2行第1列に画素フィルタYeiが配列され、第1行第2列に画素フィルタRiが配列され、第2行第2列に画素フィルタIrが配列されるというように、繰り返し配列されている。但し、これは一例であり、他のパターンで繰り返し配列してもよい。尚、画素フィルタWiは素通し(開口)でもよく、その場合にはフィルタFは3種類の光学フィルタからなるともいえる。
画素フィルタWiは、可視光と赤外光を全て透過し、画素フィルタYeiは緑色光から赤外光までを透過し、画素フィルタRiは赤色と赤外光とを透過し、画素フィルタIrは赤色光のみを透過する。これらの各フィルタは、それぞれ一つの画素に対応している。具体的には図10において、フィルタ(Wi,Yei,Ri,Ir)の分光特性の一例を示しているが、例えば画素フィルタYeiは500nm前後のカットオフ周波数を持ち、画素フィルタRiは600nm前後にカットオフ周波数を持ち、画素フィルタIrは700nm前後にカットオフ周波数を持つ。フィルタWはカットオフ周波数を有していない。この様なフィルタFは、通常、撮像素子の前面に配置される。ここでは、400nm〜700nmを可視光波長領域とし、700nm〜1100nmを赤外光波長領域とする。従って、画素フィルタWiを通過した光の信号をWiとし、画素フィルタYeiを通過した光の信号をYeiとし、画素フィルタRiを通過した光の信号をRiとし、画素フィルタIrを通過した光の信号をIrとすると、色のB、G、R信号は、以下の式で表せる。本実施の形態によれば、全ての画素フィルタを赤外光が通過するので、第2の光電変換部で検出する赤外光成分IR2は、モノクロ撮像装置と同様の解像度を得ることができる。
B=Wi−Yei
G=Yei−Ri
R=Ri−Ir
図11は、画像処理部106の詳細な構成を示すブロック図であり、図9に示すフィルタFを用いた例を示す。画像処理部106は、可視光用露出補正部106a、赤外光用露出補正部106a’、輝度信号生成部106b、色信号生成部106c、色空間変換部106d、及び露出制御部106eを備えている。
可視光用露出補正部106aは、撮像部102から可視光の信号を入力して、可視光用露光データを生成して露出制御部106eを介して制御部107に出力する。制御部107(図1)は、可視光用露光データに基づき、露出が適正になるように第1のフォトダイオード4の露光時間等を調整する。但し、第1のフォトダイオード4からの信号が基準値以上の場合には、第1のフォトダイオード4の信号を用いて露光制御を行い、第1のフォトダイオード4からの信号が基準値を下回る場合には、第2のフォトダイオード4’の信号を用いて露光制御を行ってもよい。一方、赤外光用露出補正部106a’は、撮像部102から赤外光の信号を入力して、赤外光用露光データを生成して露出制御部106eを介して制御部107に出力する。制御部107(図1)は、赤外光用露光データに基づき、露出が適正になるように第2のフォトダイオード4’の露光時間等を調整する。このとき、色情報を重視する場合は、可視光量が最適になるよう露出制御する。
不図示の色補間部において、画素フィルタYeiを通過した光束を受光した画素の出力信号である画像成分Yei、画素フィルタRiを通過した光束を受光した画素の出力信号である画像成分Ri、画素フィルタIrを通過した光束を受光した画素の出力信号である画像成分Ir、及び画素フィルタWiを通過した光束を受光した画素の出力信号である画像成分Wiのそれぞれに欠落画素データを補間するための補間処理を施し、画像成分Ri、画像成分Ir、画像成分Wi、及び画像成分Yeiのそれぞれを撮像部102の画素数と同一画素数からなる画像データにすることができる。補間処理としては、例えば線形補間処理を採用すればよい。
輝度信号生成部106bは、撮像部102から可視光の信号(Wi+Yei+Ri+Ir)と、赤外光の信号IR2とを入力して、適切な重み付けを行って、式(1)に基づき輝度信号Yを出力する演算を行う。α、βは任意の係数である。但し、赤外光比率が高い撮影条件では、赤外光で輝度信号を求めることが望ましい(α=0とする)。一方、可視光が比較的強い撮影条件では、画素Wiの信号から輝度信号の高周波成分を抽出すると良い。
Y=α・(Wi+Yei+Ri+Ir)+β・IR2 ・・・(1)
色信号生成部106cは、色補間部により補間処理が施された画像成分Yeiと、画像成分Riと、画像成分Irと、画像成分Wiとを式(2)により合成して、色信号dR、dG、dB(RGB色信号)を生成する。
dR=Ri−Ir
dG=Yei−Ri ・・・・・(2)
dB=Wi−Yei
色空間変換部106dは、式(3)に示すように、色信号dR,dG,dBを、色差信号Cb’、Cr’とを含む色空間に変換する、ここで、色差信号Cb’は青の色差信号を示し、色差信号Cr’は赤の色差信号を示す。
Cb’=dB−Yc
Cr’=dR−Yc ・・・・・(3)
また、輝度信号Yは以下の式で求める。
Yc=0.3dR+0.59dG+0.11dB ・・・(3’)
YcはYで置き換えるが、この時Cb,Crは以下のように計算しなおす。
Cb = Cb’*(Y/Yc)
Cr = Cr’*(Y/Yc)
更に、色空間変換部106dは、式(3)で求めた色差信号Cb、Crをスムージング処理しても良い。ここで,スムージング処理としては、例えば、5×5等の比較的小サイズのローパスフィルタを用いて繰り返し処理し、色差信号Cb、Crを多重解像度化するフィルタ処理であるカスケードフィルタ処理を採用してもよい。また、比較的サイズの大きな所定サイズのローパスフィルタを用いたフィルタ処理を採用してもよい。
また、発光する被写体に対してはぼけることなく、エッジ以外の領域を平滑化するエッジ保存フィルタ(画素間の信号レベル差がある基準値より小さい場合いに平滑化し、基準値より大きい部分は平滑化しないフィルタ)処理を採用してもよい。なお、発光していることを検出するのは、赤外成分と可視光成分とを比較することにより推測できる。
このように、色差信号Cb,Crにスムージング処理を行うことで、色差信号Cb、Crに含まれるノイズ成分がぼかされ、色差信号Cb、CrのS/N比を向上させることができる。
尚、不図示のRGB色信号生成部が、式(3)、(3’)を逆変換することで、輝度信号Y、色差信号Cr、Cbから色信号dR´、dG´、dB´を算出する。これを画像データとして、適切な画像を形成できる。
本実施の形態によれば、可視光と赤外光とを含む波長領域の光を入射したときに、第1のフォトダイオード4が、フィルタFの特性に応じた可視光について光電変換を行い、第2のフォトダイオード4’が、第1のフォトダイオード4を通過した赤外光について光電変換を行うことができるので、シンプルな構造ながら有効な波長分離機能を持たせることができるため、入射光に可視光の成分が多い場合でも、第2のフォトダイオード4’の画素が飽和することが抑制され、また入射光に赤外光の成分が多い場合でも、第1のフォトダイオード4の画素が飽和することが抑制される。更に、第1のフォトダイオード4により光電変換される可視光については、急峻なカットオフ特性を有するフィルタFを用いることで、各色成分毎に分離することができ、高画質なR、G、B画像を形成できる。又、第2のフォトダイオード4’全体で光電変換された赤外光を用いて、例えば赤外光専用センサと同等な解像度の赤外光画像を形成できる。第1のフォトダイオード4と第2のフォトダイオード4’は独立しているので、別個に露光制御を行うことも出来、最適な条件で光電変換された信号を取り出すことができる。
図12は、別な画像処理部106の詳細な構成を示すブロック図であり、図7に示すフィルタFを用いた例を示す。画像処理部106自体は、図11に示す構成と同様であるが、処理する信号が異なっている。
不図示の色補間部において、画素フィルタYeiを通過した光束を受光した画素の出力信号である画像成分Yei、画素フィルタRiを通過した光束を受光した画素の出力信号である画像成分Ri、及び画素フィルタWiを通過した光束を受光した画素の出力信号である画像成分Wiのそれぞれに欠落画素データを補間するための補間処理を施し、画像成分Ri、画像成分Wi、及び画像成分Yeiのそれぞれを撮像部102の画素数と同一画素数からなる画像データにすることができる。補間処理としては、例えば線形補間処理を採用すればよい。
輝度信号生成部106bは、撮像部102から可視光の信号(Wi+Yei+Ri)と、赤外光の信号IR2とを入力して、適切な重み付けを行って、式(1)に基づき輝度信号Yを出力する演算を行う。α’、β’は任意の係数である。但し、赤外光比率が高い撮影条件では、赤外光で輝度信号を求めることが望ましい(α’=0とする)。一方、可視光が比較的強い撮影条件では、画素Wiの信号から輝度信号の高周波成分を抽出すると良い。
Y=α’・(Wi+Yei+Ri)+β’・IR2 ・・・(1’)
色信号生成部106cは、色補間部により補間処理が施された画像成分Yeiと、画像成分Riと、画像成分Irと、画像成分Wiと、を式(2’)により合成して、色信号dR、dG、dB(RGB色信号)を生成する。尚、γは任意の係数である。これ以降の処理は、上述した実施の形態と同様である。本例によれば、画素フィルタWiを千鳥配置とすることで、他の画素フィルタに対して、等価的に縦横2倍の数だけ設けたことになり、可視光領域での空間解像度を更に向上させることができる。
dR=Ri−γ・IR2
dG=Yei−Ri ・・・・・(2)
dB=Wi−Yei
図13は、撮像部102の内部構成のブロック図である。図14は、撮像部102のタイミングチャートである。図13において、撮像部102aに入射した可視光は、第1の光電変換部102aにより光電変換され、タイミング制御部108の信号により駆動される第0スイッチ102bに同期して電荷を取り込まれ、かかる電荷は第1蓄積部102cに蓄積された後、可視光信号として出力される。一方、撮像部102aに入射した赤外光は、第2の光電変換部102dにより光電変換され、タイミング制御部108の信号SW1により駆動される第1スイッチ102eに同期して電荷を取り込まれ、またタイミング制御部108の信号SW2により駆動される第2スイッチ102fに同期して電荷を取り込まれる。第1スイッチ102eにより取り込まれた電荷は、第2蓄積部102gに蓄積された後、第1赤外光信号として出力され、第2スイッチ102fにより取り込まれた電荷は、第3蓄積部102hに蓄積された後、第2赤外光信号として出力される。
図14に示すタイミングチャートにおいて、発光信号(a)と同時に発光素子110(図1)から照射された赤外光は、被写体より反射されて撮像部102に戻るが、撮像部102からの距離によって帰ってくるまでの時間が異なる(遅延する)。結果として、発光信号(a)と受光信号(b)とは、位相がずれる(遅延する)ことになる。この位相のずれに応じて2つの蓄積部へ転送される電荷が変化する。
より具体的には、発光素子110の発光と同時に、タイミング制御部108から出力される信号SW1(c)をONとし、且つ信号SW2(d)はOFFとし、所定のタイミングとして発光終了時に、タイミング制御部108の信号SW1(c)をOFFとし、同時に信号SW2(d)をONとする。更に受光時に信号SW2(d)をOFFとする。これにより、第2の光電変換部102dで光電変換された受光信号の内、前半の受光信号Sig1(e)は第2蓄積部102gに送られ、後半の受光信号Sig2(f)は第3蓄積部102hに送られることとなる。ここで、被写体までの距離が遠くなるに連れ、前半の受光信号Sig1は減少する一方、後半の受光信号Sig2は増大することとなる。つまり、受光信号の差分(│Sig1−Sig2│)又は比(Sig1/Sig2)をとることで、それに応じて被写体までの距離を求めることができるのである。これを画素ごとに行うことにより、画素毎に距離信号(距離情報)を得ることができる。一方、第1の光電変換部は、赤外光の検出とは全く独立して、可視光を受光できる。つまり1度の撮像で、画素毎に距離信号を得ると同時に、カラー画像信号を取得することが出来るのである。尚、明らかであるが、受光信号の和(Sig1+Sig2)は、赤外光信号となる。
図15は、可視光信号と、赤外光信号と、距離信号とを用いた画像処理の概略を示す図である。本実施の形態によれば、距離信号とカラー画像信号から、3次元画像を生成することも可能である。具体的には、画像毎に、可視光信号にカラー信号処理を施してカラー画像信号を作成し、赤外光信号にモノクロ信号処理を施してモノクロ赤外画像信号を作成し、距離信号に距離信号処理を施して距離画像信号を作成する。このカラー画像信号と距離画像信号に3次元信号処理を施すことで、右目用画像と左目用画像を作成することが可能であり、これを3次元ディスプレイで見ることにより、カラーの被写体を立体的に鑑賞することができる。同様に、モノクロ赤外画像信号と距離画像信号に3次元信号処理を施すことで、右目用画像と左目用画像を作成することが可能であり、これを3次元ディスプレイで見ることにより、夜間のモノクロの被写体を立体的に鑑賞することができる。
本実施の形態によれば、距離画像信号とカラー画像信号を同一の撮像素子から1度の撮像で得ることができ、しかも、距離画像に対し画素位置ズレのないカラー画像を得ることができる。また、画素毎に測距を行うことで、被写体形状に依存しない距離画像を得ることができる。1画面の画像情報を得るために複数回撮影する必要が無く、動きの早い被写体でもリアルタイムで撮影が可能である。
又、本実施の形態によれば、第2の光電変換部に2つの蓄積部を設け、蓄積した電荷を短時間で振り分けることで、精度良く反射波の遅延を求めることができる。光電変換部や蓄積部は3つ以上設けても良い。
カラーフィルタとしては、例えばW、Ye、Rなど、すべての画素フィルタが赤外光を透過する構成が望ましい。これによりすべての画素で赤外光を受光することができ、感度のロスがないという利点がある。また、各画素フィルタを通過した光の信号の差分をとることで、RGB信号を取り出すことができ、これらからカラー画像を作ることができる。
撮像部の上段(入射光に対し浅い側)の第1の光電変換部を有機光導電膜や、CIGS光導電膜などの薄膜を利用することもできる。両方の光電変換部を薄膜化することも可能である。薄膜化することで、光電変換部を浅いところに形成することができ、また、配線領域上に形成できるので開口が大きく取れる。これによりマイクロレンズを不要とすることができ、また、入射角度が大きくても良く、テレセン性の悪いレンズも使用でき、レンズの小型化、カメラの低背化に有利である。
上段の光電変換部と下段の光電変換部とで大きさを変えても良い。例えば上段の光電変換部の4画素に対して下段の光電変換部の1画素を対応させることができる。測距のために照射される(赤外)光は、背景光に比較して弱い(昼間など)ので、センサとしては感度が高いほうが有利である。画素が大きい方が感度が一般的に高い。これに対して、背景光を主として利用する上段の光電変換部では、投光する光よりも背景光の方が一般に強いので、小さな画素でも十分感度が確保できる。
図16は、別の実施の形態に係る撮像部102’の1画素の断面構造を模式的に示す図である。上述の実施の形態においては、基板2に対して、光の入射側に、制御信号を付与する配線が接続される転送ゲート8、8A,8B、FD9、9A,9B、リセットトランジスタ14、14A,14B等の信号読出し部が設けられているが、このため画素に入射する光が通過する開口が制限されている。これに対し、本実施の形態では、基板2の裏面(図16で下面)に配線層(配線領域ともいう)32を形成して、ここに転送ゲート8、8A,8B、FD9、9A,9B、リセットトランジスタ14、14A,14B等を配置してなる。かかる場合、基板2の表面側には配線や信号読出し部が存在しないため、入射光を有効に取り込むことができる。このような撮像部102’は、シリコンウェハ上に積層してフォトダイオードを形成した後、シリコンウェハを研削して内部のフォトダイオードを露出させることで形成できる。それ以外の点では、上述した実施の形態と同様であるため、説明を省略する。尚、本例では、第2のフォトダイオード4’のn領域の両端の部分が電荷取り出し口になる。
本実施の形態で用いたフィルタFの代わりに、図16に示すように、全領域の波長の光を透過する画素フィルタWiと、青色の波長の光を透過する画素フィルタBiと、緑色の波長の光を透過する画素フィルタGiと、赤色の波長の光を透過する画素フィルタRiとを、前記光電変換領域の画素に対応して配置したフィルタを用いることもできる。
更に、図2に示すように半導体基板内に第1の光電変換部と第2の光電変換部が一体的に形成されていても良いが、半導体基板上に第1の光電変換部と第2の光電変換部がそれぞれ光電変換膜として形成されていても良いし、光電変換領域が一体的に構成されており、第1の光電変換部は、半導体基板上に光電変換膜として形成され、第2の光電変換部は前記半導体基板内に形成されていても良い。
図17に、半導体基板上に第1の光電変換部と第2の光電変換部がそれぞれ光電変換膜M1,M2として2層に形成されていている例を示す。ここで、電極ET4からのビアVia2が蓄積ダイオードD2に接続されている。蓄積ダイオードD2には蓄積領域が2つあり、電荷を振り分けて転送するようになっている。一方、蓄積ダイオードD1にビアVia1を介して接続されている電極ET2は、入射方向奥側に光電変換膜M2があるため必要な波長の光(赤外光)は透過する必要がある。配線領域下のSi基板、蓄積ダイオードは光の入射による不要な電荷の発生を防ぐ必要があり、電極ET4については、光を透過しない材料を使っている。あるいは電極ET4の下に遮光層を設けても良い。
図18に、光電変換領域が一体的に構成されており、第1の光電変換部は、半導体基板上に光電変換膜Mとして形成され、第2の光電変換部は半導体基板内に形成されている例を示す。光電変換層の光入射側に透明電極ET1、奥側に画素ごとの電荷を取り出すための電極ET2が配置されている。電極ET2の面積が画素の開口に相当する。また、Si基板上に下層の光電変換部が形成されている。電極ET2から電荷を取り出すためのビアViaが、基板上の蓄積ダイオードDに接続されている。ビアViaを通して電極ET2から蓄積ダイオードDへ電荷が移動する。蓄積ダイオードの電荷はゲート(TX1)をONすることにより、読み出される。配線領域には光が入射しないように、遮光されている。
3 素子分離領域
4、4’ フォトダイオード
8、8A、8B 転送ゲート
11、11A、11B 転送トランジスタ
12、12A、12B 増幅トランジスタ
13、13A、13B 行選択トランジスタ
14、14A、14B リセットトランジスタ
15 垂直走査回路
16 水平走査回路
17、17A、17B 読出し回路
19、19A、19B リセットゲート
21、21’ n型領域ポテンシャル井戸
22 p型領域
101 レンズ
102 撮像部
103 切替/合成部
104 差動演算部
105 距離判定部
106 画像処理部
106a 可視光用露出補正部
106a’ 赤外光用露出補正部
106b 輝度信号生成部
106c 色信号生成部
106d 色空間変換部
106e 露出制御部
107 制御部
108 タイミング制御部
109 変調信号発生器
110 発光素子
F フィルタ
LH 行選択信号線
LV 垂直信号線
MG 画像入力装置
SH1,SH2 サンプルホールド回路
VDD 電源電圧

Claims (9)

  1. 第1の光電変換部と、前記第1の光電変換部よりも光の入射方向に対して深い位置に配置された第2の光電変換部とを、光の入射方向に対して重なるように形成した光電変換領域と、
    カラー画像を形成するために、前記光電変換領域に入射する光を帯域制限するフィルタ手段と、
    所定の周波数で変調された変調光を出射する発光素子と、を有し、
    前記発光素子から発光され、被写体から反射した変調光を前記光電変換領域で検出することにより、1回の撮像で、カラー画像を形成するための画素信号と前記被写体までの距離情報とを画素毎に求め
    前記少なくとも一方の光電変換部は、基板上に設けられた光電変換機能を持った薄膜であることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の光電変換部と前記第2の光電変換部のうち少なくとも一方に設けられた、少なくとも2つの蓄積部と、
    前記発光素子から出射され、被写体から反射されてきた前記変調光を、前記少なくとも一方の光電変換部で光電変換し、変換された電気信号を所定のタイミングで切り替えて、前記少なくとも2つの蓄積部へ転送する転送手段と、
    前記少なくとも2つの蓄積部に蓄積された電気信号の比較演算を行う差動演算部と、
    前記差動演算部の比較演算結果に基づいて、被写体までの距離を求める距離判定部とを有することを特徴とする請求項1の撮像装置。
  3. 前記光電変換領域は、半導体基板上に前記第1の光電変換部と前記第2の光電変換部がそれぞれ光電変換膜として形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記光電変換領域は一体的に構成されており、前記第1の光電変換部は、半導体基板上に光電変換膜として形成され、前記第2の光電変換部は前記半導体基板内に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  5. 前記フィルタ手段は、前記光電変換領域よりも光の入射側に配置された色フィルタを含み、可視光と赤外光とを含む波長領域の光を入射したときに、前記第1の光電変換部は、前記色フィルタの特性に応じて前記色フィルタを透過した波長帯域の光について光電変換を行い、前記第2の光電変換部は、前記色フィルタと前記第1の光電変換部を通過した光について光電変換を行うことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 前記色フィルタは、可視光と赤外の波長領域の光を透過する画素フィルタWiと、緑色光とそれより長い波長の光を透過する画素フィルタYeiと、赤色光とそれより長い波長の光を透過する画素フィルタRiとを、前記光電変換領域の画素に対応して配置していることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  7. 前記色フィルタは、更に赤外光の波長領域の光を透過する画素フィルタIrを、前記光電変換領域の画素に対応して配置していることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  8. 前記第1の光電変換部は主として可視光の波長帯域の光を光電変換し、前記第2の光電変換部は主として赤外光の波長帯域の光を光電変換することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の撮像装置。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載の撮像装置を用いたことを特徴とする画像入力装置。
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