JP5521741B2 - ゲートウェイ装置 - Google Patents

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本発明は、ゲートウェイ装置に関する。
ゲートウェイ装置は、プロトコルの異なるネットワーク間のデータを中継するために、一方のネットワークから受信したデータに対してプロトコル変換を行い、プロトコル変換したデータを他方のネットワークに転送する。特許文献1には、車載ネットワークとしてのFlexRayバス上のデータを受信して処理を行い、その処理後のデータをCAN[Controller Area Network]バスに送信するゲートウェイ装置が記載されている。FlexRayは、タイムトリガプロトコルに基づくタイムトリガ方式であり、FlexRayバスに接続されている全てのノードでネットワーク時間を共有しており、全てのノードがネットワーク時間に基づいてデータを送受信している。
特開2008−178024号公報 特開2007−174053号公報
ゲートウェイ装置では、FlexRayバス上のデータを受信して受信バッファに格納し、起動したタスクによってその受信バッファのデータを受信バッファから取り出して各種処理を行っている。このタスク起動は、ゲートウェイ装置のマイクロコンピュータ内蔵のタイマを用いて定期的に行っている。そのため、タスク起動のタイミングが、FlexRayのネットワーク時間とずれてくる。その結果、FlexRayバス上のデータを受信して受信バッファに格納する前にタスクが起動されると、その受信データに対する処理が遅延し、CANへの中継が遅延する。
そこで、本発明は、タイムトリガ方式のネットワークと他のネットワークとの間のデータ中継の遅延を抑制するゲートウェイ装置を提供することを課題とする。
本発明に係るゲートウェイ装置は、タイムトリガプロトコルに基づきデータの送受信を行う第1ネットワークに対してデータ送受信を行う第1ネットワーク接続手段と、第1ネットワークとはプロトコルが異なる第2ネットワークに対してデータ送受信を行う第2ネットワーク接続手段と、第1ネットワーク接続手段が受信したデータに対して所定の処理を行うとともに第2ネットワーク接続手段からデータを送信するためのタスクを起動するタスク起動手段を備えるゲートウェイ装置であって、タスク起動手段は、第1ネットワーク接続手段が第1ネットワークからデータを受信する受信時刻よりもタスクでの処理に必要な最大時間ぶん前の時刻にタスクを起動することを特徴とする。
このゲートウェイ装置は、タイムトリガプロトコルに基づいてデータを送受信する第1ネットワークと第1ネットワークとはプロトコルが異なる第2ネットワークとの間のデータ中継を行う。そのために、ゲートウェイ装置では、第1ネットワーク接続手段が第1ネットワークでデータを送受信をするとともに、第2ネットワーク接続手段が第2ネットワークでデータを送受信をする。さらに、ゲートウェイ装置では、タスク起動手段がタスクを起動すると、このタスクによって第1ネットワーク接続手段が受信したデータに対して所定の処理を行い、第2ネットワーク接続手段にデータを送信させる。第1ネットワークは、タイムトリガ方式であり、ネットワークに接続される全てのノードでネットワーク時間を共有している。したがって、第1ネットワークワーク接続手段が第1ネットワークからデータを受信する時間及び第1ネットワークにデータを送信する時間は、第1ネットワークにおけるタイムスケジュールで予め決まっている。そこで、ゲートウェイ装置では、タスク起動手段によって第1ネットワーク接続手段が第1ネットワークと通信を行うタイミングに基づいてタスクを起動する(つまり、第1ネットワークのネットワーク時間に同期してタスクを起動させる)。これによって、第1ネットワーク接続手段によるデータ受信時間直後に、その起動させたタスクによって第1ネットワーク接続手段が受信したデータを取り出して各処理を行うことができる。このように、ゲートウェイ装置では、タスクを第1ネットワークのネットワーク時間に同期させて起動することにより、タスクの起動タイミングが第1ネットワークからのデータの受信タイミングに対して最適なタイミングとなり、第1ネットワークと第2ネットワークとの間のデータ中継(特に、第1ネットワークから第2ネットワークへデータ中継する場合)の遅延を抑制することができる。
本発明の上記ゲートウェイ装置では、タスク起動手段で起動するタスクは、第2ネットワーク接続手段が受信したデータに対して所定の処理を行うとともに第1ネットワーク接続手段からデータを送信するためのタスクである。
このゲートウェイ装置では、タスク起動手段がタスクを起動すると、このタスクによって、上記の処理の他に、第2ネットワーク接続手段が受信したデータに対して所定の処理を行い、第1ネットワーク接続手段でデータを送信させる。特に、上記したようにタスク起動手段によって第1ネットワーク接続手段が第1ネットワークと通信を行うタイミングに基づいてタスクを起動すると、この起動後のタスクによる第1ネットワーク接続手段でデータを送信させるための処理終了直後に、第1ネットワーク接続手段によるデータ送信時間となる。このように、ゲートウェイ装置では、タスクを第1ネットワークのネットワーク時間に同期させて起動することにより、タスクの起動タイミングが第1ネットワークへのデータの送信タイミングに対して最適なタイミングとなり、第1ネットワークと第2ネットワークとの間のデータ中継(特に、第2ネットワークから第1ネットワークへデータ中継する場合)の遅延を抑制することができる。
この本発明によれば、タスクを第1ネットワークのネットワーク時間に同期させて起動することにより、第1ネットワークと第2ネットワークとの間のデータ中継の遅延を抑制することができる。
本実施の形態に係る車載ネットワークの構成図である。 本実施の形態に係る統合ECU(ゲートウェイ)のハードウェアの構成図である。 図2の統合ECUのゲートウェイにおけるタイミングチャートであり、(a)がタスク処理であり、(b)が割り込み処理であり、(c)がFlexRay側のハードウェア処理であり、(d)がCAN側のハードウェア処理である。 従来のゲートウェイにおけるタイミングチャートであり、(a)がタスク処理であり、(b)が割り込み処理であり、(c)がFlexRay側のハードウェア処理であり、(d)がCAN側のハードウェア処理である。
以下、図面を参照して、本発明に係るゲートウェイ装置の実施の形態を説明する。なお、各図において同一又は相当する要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施の形態では、本発明に係るゲートウェイ装置を、車両に搭載されるネットワークに接続される統合ECU[Electronic Control Unit]でのゲートウェイ機能に適用する。本実施の形態に係る車載ネットワークは、通信プロトコルの異なるCANとFlexRayからなる。本実施の形態に係る統合ECUでのゲートウェイ機能は、CANからの受信データに対してFlexRayへ送信するためのプロトコル変換を行うとともにFlexRayからの受信データに対してCANへ送信するためのプロトコル変換を行い、CANとFlexRayとの間のデータの中継を行う。なお、車載ネットワークに流れるデータには、データを識別するためにIDが付加されている。
図1を参照して、車載ネットワーク1について説明する。図1は、本実施の形態に係る車載ネットワークの構成図である。
車載ネットワーク1は、階層化LAN[Local Area Network]であり、車両でのグローバルなネットワークであるCAN2とローカルなネットワークである複数のFlexRay3(3a,3b,・・・)を有している。CAN2には、ノードとしてECU4a,4b,・・・と統合ECU5a,5b,・・・が接続されている。FlexRay3には、ノードとしてECU6a,6b,・・・と統合ECU5a,5b,・・・が接続されている。統合ECU5a,5b,・・・の中には、複数のFlexRay3a,3bに接続される統合ECU5aもある。CAN2とFlexRay3の両方に接続される統合ECU5が、ゲートウェイとして機能し、CAN2とFlexRay3との間のデータの中継を行う。なお、本実施の形態ではCAN2が特許請求の範囲に記載する第2ネットワークに相当し、FlexRay3が特許請求の範囲に記載する第1ネットワークに相当する。
CAN2は、通信プロトコルがCANプロトコルであり、イベントドリブン方式でフレーム(データ)の送受信が行われる。CAN2では、接続されるノード(ECU4、統合ECU5)が個別にネットワークの状況を監視しており、ノード個々が時計で時間を管理している。また、CAN2では、ノード個々のタイミングでフレームを送信しており、優先順位の高いIDを持つフレーム順に送信権が得られる。CAN2に接続される各ノードでは、CAN2に接続されている他のECUからフレームが何時送信されるのか(フレームを何時受信できるのか)が判らない。
FlexRay3は、通信プロトコルがタイムトリガプロトコルであり、タイムトリガ方式でフレーム(データ)の送受信が行われる。各FlexRay3では、接続される全てのノード(ECU6、統合ECU5)によってネットワークの状況を互いに監視しており、全てのノードが時計の時間を互いに合わせてネットワーク時間を共有している。また、各FlexRay3では、TDMA[Time Division Multiple Access](時分割多元接続)方式であり、ネットワークのタイムスケジュールが設定されており、接続される各ノードに対してネットワーク時間を基準としてフレームを送信する時間がそれぞれ決められている。各FlexRay3に接続される各ノードでは、タイムスケジュールによって同じFlexRay3に接続されている他のECUからフレームが何時送信されるのか(フレームを何時受信できるのか)が判っている。このように、FlexRay3では、接続される全てのノードに対してフレームの送信時刻と受信時刻が決まっており、全てのノードがその各時刻を把握している。
図1〜図3を参照して、統合ECU5(特に、ゲートウェイとしての機能)について説明する。図2は、本実施の形態に係る統合ECU(ゲートウェイ)のハードウェアの構成図である。図3は、図2の統合ECUのゲートウェイにおけるタイミングチャートである。
統合ECU5は、パワートレーン制御、ボディ制御、安全制御、マルチメディア等で分類される複数のECUを統合するECUである。また、統合ECU5は、CAN2と少なくとも1つのFlexRay3に接続され、プロトコルの異なるCAN2とFlexRay3のバス間のデータ中継を行うゲートウェイである。以下では、統合ECU5のゲートウェイとしての機能について説明する。
この統合ECU5のゲットウェイに求められる要件は、CAN2とFlexRay3の非同期のバス間を低遅延で中継すること、送信先のバス間の状況によって簡単にデータが消えないこと、やむを得ずデータが消える場合には特定のIDに偏ることなくデータを消すことである。送信待ちしているデータの容量がバッファの許容量を超えるとデータを消去しなければならないので、データを消去する場合には特定のIDのデータだけが消去されないようにする。また、統合ECU5のゲットウェイ実装の際の制約要件は、割り込みを使うなら短時間とすること(基本的には割り込みを使わないことが望ましい)、バッファサイズを最小とすることである。統合ECU5のゲートウェイは、上記の求められる要件及び制約要件を満たすゲートウェイである。
統合ECU5は、図2に示すように、ハードウェアとしてFlexRay用受信部10、FlexRay用送信部11、CAN用受信部12、CAN用送信部13、FlexRay用受信バッファ14、FlexRay用送信バッファ15、CAN用受信バッファ16、受信FIFO[First-In First-Out]17、送信FIFO18、CAN用送信バッファ19、ID毎バッファ20、CPU[Central ProcessingUnit]21を備えている。統合ECU5はマイクロコンピュータで構成され、マイクロコンピュータに各バッファ14〜20や他のメモリ、CPU21及び下記するコミュニケーションコントローラやCANマクロ等が含まれている。なお、本実施の形態では、FlexRay用受信部10及びFlexRay用送信部11が特許請求の範囲に記載する第1ネットワーク接続手段に相当し、CAN用受信部12及びCAN用送信部13が特許請求の範囲に記載する第2ネットワーク接続手段に相当する。
FlexRay用受信部10は、FlexRay3からフレームのデータを受信し、その受信したデータをアナログからデジタルに変換してFlexRay用受信バッファ14に格納する。FlexRay用送信部11は、FlexRay用送信バッファ15に格納されているデータを取り出し、デジタルからアナログに変換してFlexRay3にフレームのデータを送信する。FlexRay用受信部10での受信処理及びFlexRay用送信部11での送信処理は、FlexRay3のタイムスケジュールに従って予め決められた時刻に行われる。FlexRay用受信部10やFlexRay用送信部11は、例えば、バスドライバとコミュニケーションコントローラで構成される。バスドライバは、FlexRay3からフレームのデータを送受信し、アナログ−デジタルの変換を行う。コミュニケーションコントローラは、受信したデータのFlexRay用受信バッファ14への格納や送信するデータのFlexRay用送信バッファ15からの取り出しを行う。また、コミュニケーションコントローラは、時計を持っており、FlexRay3に接続される他のECUの時計と互いに時間を合わせる。コミュニケーションコントローラは、FlexRay3のタイムスケジュールを管理しており、FlexRay3におけるフレームのデータの受信時刻及び送信時刻を把握している。特に、コミュニケーションコントローラでは、FlexRay3からのフレームのデータの受信時刻よりも中継処理用タスクでのCAN受信処理に必要な最大時間分前の時刻毎に、中継処理用タスクを起動する割り込み処理を行う。
CAN用受信部12は、CAN2からのフレームのデータを受信し、その受信したデータをアナログからデジタルに変換してCAN用受信バッファ16に格納し、CAN用受信バッファ16から受信FIFO17に順次格納する。CAN用送信部13は、送信FIFO18に格納されているデータをCAN用送信バッファ19に順次出力し、CAN用送信バッファ19に格納されているデータを取り出し、デジタルからアナログに変換してCAN2にフレームのデータを送信する。CAN用受信部12やCAN用送信部13は、例えば、CANトランシーバとCANマクロで構成される。CANトランシーバは、CAN2からフレームのデータを送受信し、アナログ−デジタルの変換を行う。CANマクロは、受信したデータのCAN用受信バッファ16への格納や送信するデータのCAN用送信バッファ19からの取り出しを行う。
FlexRay用受信バッファ14は、FlexRay3から受信したデータを保持するバッファである。FlexRay用送信バッファ15は、FlexRay3に送信するデータを保持するバッファである。CAN用受信バッファ16は、CAN2から受信したデータを保持するバッファである。受信FIFO17は、CAN2から受信したデータをID毎バッファ20に出力するまで保持する待ちバッファであり、保持しているデータの中で最初に入力されたデータから出力する。送信FIFO18は、ID毎バッファ20から送信処理されたデータをCAN2に送信するまで保持する待ちバッファであり、保持しているデータの中で最初に入力されたデータから出力する。CAN用送信バッファ19は、CAN2に送信するデータを保持するバッファである。ID毎バッファ20は、データに付加されているID毎にデータを保持するためのバッファであり、CAN2から受信したデータ及びFlexRay3から受信したデータをID毎に保持する。
CPU21は、統合ECU5の各アプリケーションを実現するためのタスクを実行する。このタスクの中には、CAN2とFlexRay3との間のデータ中継(プロトコル変換)を行うための中継処理用タスクがある。この中継処理用タスクでは、図3(a)に示すように、CAN受信処理(S10)、FlexRay受信処理(S11)、組み替え/ルーティング処理(S12)、ID毎バッファ保持処理(S13)、FlexRay送信処理(S14)、CAN送信処理(S15)の順で各処理を行う。CPU21では、この中継処理用タスクをコミュニケーションコントローラからの割り込み処理が入る毎に起動し、実行する。なお、本実施の形態では、コミュニケーションコントローラからの割り込み処理に応じたCPU21での中継処理用タスクの起動処理が特許請求の範囲に記載するタスク起動手段に相当する。
CAN受信処理は、CAN用受信部12で受信して受信FIFO17に格納されているデータをID毎バッファ20に順次転送する処理である。FlexRay受信処理は、FlexRay用受信部10で受信してFlexRay用受信バッファ14に格納されているデータをID毎バッファ20に順次転送する処理である。組み替え/ルーティング処理は、データに付加されているIDに基づいて中継先を振り分け、データの組み替え(必要のないデータの消去等も行う)、データの間引き等を行う処理である。ID毎バッファ保持処理は、送信処理を開始するまでID毎バッファ20でデータを保持する処理である。FlexRay送信処理は、FlexRay3での送信時刻で送信できるように、FlexRay3へ振り分けられた送信データをID毎バッファ20からFlexRay用送信バッファ15に順次転送する処理である。CAN送信処理S15は、CAN2へ振り分けられた送信データをID毎バッファ20から送信FIFO18に順次転送する処理である。なお、ID毎バッファ20に保持されているデータを検索する場合、特定のIDに偏ることなく各処理(送信、消去等)を行うために、前回の中継処理用タスクのときに最後に検索対象となったIDの次のIDから検索を行う。
図3のタイミングチャートに沿って、統合ECU5におけるゲートウェイにおける動作について説明する。ここでは、4m秒のフレームを送受信し、中継処理用タスクが1m秒で実行されるものとする。
FlexRay用受信部10では、FlexRay3のタイムスケジュールに従って、受信時刻になると(T20)、FlexRay3からフレームのデータを受信し、その受信したデータをFlexRay用受信バッファ14に格納している。特に、コミュニケーションコントローラでは、FlexRay3からのフレームの受信時刻(T20)毎に、その受信時刻(T20)に基づいて中継処理用タスクの起動時刻を算出し、その起動時刻になるとCPU21に対して割り込み処理を行う(I20)。この割り込み処理に応じて、CPU21では、中継処理用タスクを起動する。これによって、中継処理用タスクは、FlexRay3のネットワーク時間に同期して起動する。
一方、CAN2の場合には受信時刻が判らないので、CAN用受信部12では、CAN2にデータが送信されると、CAN2からデータを受信し、その受信したデータをCAN用受信バッファ16に格納し、受信データをCAN用受信バッファ16から受信FIFO17に順次格納する。このCANデータ受信において、中継処理用タスクを起動する直前にCAN用受信部12でCAN2からのデータを受信すると(T10)、CPU21に対してCAN受信の割り込み処理が入る(I10)。この場合、CAN2から受信したデータに対して今回起動された中継処理用タスクで処理を行うことができ、最良の受信タイミングである。一方、中継処理用タスク起動後のCAN受信処理(S10)の終了直前等にCAN用受信部12でCAN2からのデータを受信すると(T11)、CPU21に対してCAN受信の割り込み処理が入る(I11)。この場合、CAN2から受信したデータに対して今回起動された中継処理用タスクで処理を行うことができず、次回起動される中継処理用タスクで処理を行うことになり、最悪の受信タイミングである。
CPU21で中継処理用タスクを起動すると、まず、受信FIFO17に格納されているCAN2からの受信データをID毎バッファ20に順次転送する(S10)。このCAN受信処理が終了すると、FlexRay用受信バッファ14に格納されているFlexRay3からの受信データをID毎バッファ20に順次転送する(S11)。この際、ハードウェアのFlexRay用受信部10での受信処理が終了した直後に、FlexRay受信処理が開始する。
S11のFlexRay受信処理が終了すると、ID毎バッファ20に格納されたCAN2からの受信データ及びFlexRay3からの受信データに対して組み替えや間引き等の各処理を行うとともに、中継先を振り分ける(S12)。そして、送信処理が始まるまで、ID毎バッファ20でデータを保持する(S13)。
FlexRay3の送信時刻(T21)に近づくと、FlexRay3に振り分けられた送信データをID毎バッファ20からFlexRay用送信バッファ15に順次転送する(S14)。そして、FlexRay3の送信時刻(T21)になると、FlexRay用送信部11では、FlexRay用送信バッファ15に格納されている送信データをFlexRay3に順次送信する。この際、FlexRay送信処理が終了した直後に、FlexRay3の送信時刻(T21)になり、FlexRay用送信部11での送信処理が開始する。
S14のFlexRay送信処理が終了すると、CAN2に振り分けられた送信データを送信FIFO18に順次転送する(S15)。このCAN送信処理が終了すると、CAN用送信部13に対してCAN送信完了の割り込み処理が入る(I12)。この割り込み処理に応じて、CAN用送信部13では、送信FIFO18に格納されている送信データをCAN用送信バッファ19に順次出力し、CAN用送信バッファ19に一旦格納された送信データをCAN2に順次送信する(T12)。
このゲートウェイの中継において、CAN受信タイミングが最悪の場合(T11)、CAN2からFlexRay3への中継での最悪遅延時間は、FlexRay3への送信タイミングが常に合っているので、1m秒(中継処理用タスクの1回分)+タスクの処理時間分だけである。つまり、最悪でも、中継処理用タスクの1回分遅くなるだけである。一方、FlexRay3からCAN2への中継での遅延時間は、FlexRay3の受信タイミングが常に合っているので、常にタスクの処理時間分だけである。
この統合ECU5(ゲートウェイ)によれば、中継処理用タスクをFlexRay3のネットワーク時間に同期させて起動することにより、中継処理用タスクの起動タイミングがFlexRay3での受信タイミング及び送信タイミングに対して最適なタイミングとなり、FlexRay3とCAN2との間のデータ中継を低遅延で実現できる(遅延を極力抑制できる)。FlexRay3からCAN2へデータを中継する場合、FlexRay3からのデータ受信時刻直後に中継処理用タスクのFlexRay受信処理が開始するので、低遅延となる。CAN2からFlexRay3へデータを中継する場合、中継処理用タスクのFlexRay送信処理の終了直後にFlexRay3へのデータ送信時刻になるので、低遅延となる。なお、統合ECU5(ゲートウェイ)では、中継処理用タスクにおいて受信ではCAN受信処理を行ってからFlexRay受信処理を行い、送信ではFlexRay送信処理を行ってからCAN送信処理を行っているので、上記の処理を好適に実施できる。
ちなみに、上記の実施の形態と同様の車載ネットワークにおいてCANとFlexRayとの間のデータ中継を行う従来のゲートウェイでは、図4に示すように、FlexRay3の受信時刻に関係なく(非同期)、汎用タイマ(1m秒周期タイマ)を用いて、中継処理用タスクを1m秒毎に起動している。そのため、CAN受信タイミングが最悪の場合(T11)、CAN2からFlexRay3への中継での最悪遅延時間は、1m秒(中継処理用タスクの1回分)+4m秒(4m秒毎のフレームを送受信しているので)+タスクの処理時間分である。一方、FlexRay受信タイミングが最悪の場合(T22)、FlexRay3からCAN2への中継での最悪遅延時間は、4m秒(4m秒毎のフレームを送受信しているので)+タスクの処理時間分である。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
例えば、本実施の形態では車両に搭載されるネットワークに適用したが、他のネットワークにも適用可能である。また、本実施の形態ではCANとFlexRayからなるネットワークとしたが、CANの代わりに、例えば、イーサネット(登録商標)やMost[Media Oriented Systems Transport]に置き換えてもよいし、FlexRayの代わりに、例えば、LIN[LocalInterconnect Network]に置き換えてもよい。
また、本実施の形態では統合ECUにゲートウェイの機能を含む構成としたが、ゲートウェイ装置を単体で設けてもよい。
また、本実施の形態ではCANからFlexRayへの中継とFlexRayからCANへの中継を両方行うゲートウェイとしたが、どちらか一方の中継だけを行うゲートウェイにも適用可能である。
1…車載ネットワーク、2…CAN、3(3a,3b,3c)…FlexRay、4(4a,4b,4c,4d,4e)…ECU、5(5a,5b,5c)…統合ECU(ゲートウェイ)、6(6a,6b,6c,6d,6e,6f)…ECU、10…FlexRay用受信部、11…FlexRay用送信部、12…CAN用受信部、13…CAN用送信部、14…FlexRay用受信バッファ、15…FlexRay用送信バッファ、16…CAN用受信バッファ、17…受信FIFO、18…送信FIFO、19…CAN用送信バッファ、20…ID毎バッファ、21…CPU。

Claims (2)

  1. タイムトリガプロトコルに基づきデータの送受信を行う第1ネットワークに対してデータ送受信を行う第1ネットワーク接続手段と、前記第1ネットワークとはプロトコルが異なる第2ネットワークに対してデータ送受信を行う第2ネットワーク接続手段と、前記第1ネットワーク接続手段が受信したデータに対して所定の処理を行うとともに前記第2ネットワーク接続手段からデータを送信するためのタスクを起動するタスク起動手段を備えるゲートウェイ装置であって、
    前記タスク起動手段は、前記第1ネットワーク接続手段が前記第1ネットワークからデータを受信する受信時刻よりも前記タスクでの処理に必要な最大時間ぶん前の時刻にタスクを起動することを特徴とするゲートウェイ装置。
  2. 前記タスク起動手段で起動するタスクは、前記第2ネットワーク接続手段が受信したデータに対して所定の処理を行うとともに前記第1ネットワーク接続手段からデータを送信するためのタスクであることを特徴とする請求項1に記載のゲートウェイ装置。
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