JP5637193B2 - 通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の通信ノードが通信バスを介して接続された通信システムに関する。
ISO11898−1において規格化されたCAN(Controller Area Network)は、複数の通信ノードで1組の通信バスを共有し、各通信ノードが送信する各メッセージに優先順位を割り当て、その優先順位に基づく調停によって任意の通信ノード間で通信を可能とする通信方式である。
また、調停による通信に加えて、例えば自動車の制御に多い周期的な制御に対応した時分割通信を併用した通信方式としてTTCAN(ISO11898−4)、FlexRay(登録商標)、特許文献1に示されたものなどがある。
例えば、特許文献1に示された通信方式では、マスタノードとして指定された通信ノードが周期的にsyncパルスをバス上に送信する。このsyncパルスにより、時分割期間が定められ、各時分割期間は、さらに3つのセグメントに細分化される。1番目のセグメントはsyncセグメントであり、このsyncセグメントにおいて、syncメッセージが送信される。このsyncメッセージは、各通信ノードに、リアルタイムメッセージを作成させるためのものである。2番目のセグメントはリアルタイムセグメントであり、このリアルタイムセグメントにおいては、各通信ノードからリアルタイムメッセージのみが送信される。この際、CANの調停機能により、各通信ノードから送信されるリアルタイムメッセージの送信順序が優先順位に従って調停される。3番目のセグメントは非リアルタイムセグメントであり、この非リアルタイムセグメントでは、各通信ノードに用意されている非リアルタイムメッセージが送信される。もし、非リアルタイムセグメントの時間が十分でなく、すべての非リアルタイムメッセージを送信できない場合には、次の時分割期間まで、非リアルタイムメッセージの送信は見送られる。
特表2002−500841号公報
上述したように、特許文献1に示された通信方式では、周期的な制御のための定期的なメッセージ(リアルタイムメッセージ)送信用の時間領域(リアルタイムセグメント)、及びある事象に応じて必要となる制御のためなどの非定期的なメッセージ(非リアルタイムメッセージ)送信用の時間領域(非リアルタイムセグメント)を別個に設定している。
ここで、例えば自動車における制御には、ブレーキ制御やエンジン制御など、ユーザの操作や車両側の要求に応じて即時に実行しなければならない制御も存在する。しかしながら、上記通信方式では、所定の事象に基づく制御のためのメッセージは、非リアルタイムメッセージとして送信される。そのため、そのメッセージ送信を即時に行うべきであるにも係わらず、定期的なメッセージ送信用の時間領域中であると、その定期的な通信の時間領域が終了するまで待機する必要が生じる。このように、上記通信方式では、極力、遅滞なく送信すべき非定期的なメッセージであっても、その送信の開始が遅れる事態が発生する虞がある。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、非定期的に送信されるメッセージであっても、そのメッセージが即時に送信されるべきものである場合には、その送信開始までの時間を極力短縮することが可能な通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による通信システムは、
複数の通信ノード(11〜14)が通信バスを介して接続された通信システムであって、
前記複数の通信ノードの中の1つの通信ノードは、マスタノードとして、他の通信ノードに対してデータ送信を要求するリファレンスメッセージを定期的に送信するリファレンスメッセージ送信手段(S100、S140)を有し、
前記複数の通信ノードの内、少なくとも1つの第1の通信ノードは、
前記リファレンスメッセージを受信したことに応じて、送信すべき定期データメッセージに予め対応付けられた所定の優先順位情報を送信する第1優先順位情報送信手段(S220、S250、S410)と、
他の通信ノードから送信された優先順位情報と、自身が送信した優先順位情報とのいずれが、より高い優先順位を示すかを判定する第1判定手段(S420)と、
前記第1判定手段により、自身が送信した優先順位情報が他の通信ノードから送信された優先順位情報よりも高い優先順位を示すと判定された場合に、前記優先順位情報に引き続いて、前記定期データメッセージを送信する第1データメッセージ送信手段(S430)と、を備え、
前記第1判定手段により、自身が送信した優先順位情報が他の通信ノードから送信された優先順位情報よりも低い優先順位を示すと判定された場合、当該他の通信ノードからのデータメッセージの送信完了後に、前記第1優先順位情報送信手段は、再度、前記優先順位情報を送信し、
前記複数の通信ノードの内、少なくとも1つの第2の通信ノードは、
前記リファレンスメッセージの受信とは無関係に、データ送信要求が生じたことに応じて、送信すべき非定期データメッセージに予め対応付けられた所定の優先順位情報を送信する第2優先順位情報送信手段(S310、S410)と、
他の通信ノードから送信された優先順位情報と、自身が送信した優先順位情報とのいずれが、より高い優先順位を示すかを判定する第2判定手段(S420)と、
前記第2判定手段により、自身が送信した優先順位情報が他の通信ノードから送信された優先順位情報よりも高い優先順位を示すと判定された場合に、前記優先順位情報に引き続いて、前記非定期データメッセージを送信する第2データメッセージ送信手段(S430)と、を備え、
前記第2判定手段により、自身が送信した優先順位情報が他の通信ノードから送信された優先順位情報よりも低い優先順位を示すと判定された場合、当該他の通信ノードからのデータメッセージの送信完了後に、前記第2優先順位情報送信手段は、再度、前記優先順位情報を送信し、
前記第2の通信ノードから送信される少なくとも1つの前記非定期データメッセージの優先順位が、前記第1の通信ノードから送信される少なくとも1つの前記定期データメッセージの優先順位よりも高く設定され
前記マスタノードが前記リファレンスメッセージを定期的に送信する間隔は、全ての第1の通信ノードが定期データメッセージを1回ずつ送信可能な長さに設定されており、
前記定期データメッセージの優先順位よりも高い優先順位を持つ前記非定期データメッセージの数は、当該非定期データメッセージの送信が行われても、前記マスタノードが前記リファレンスメッセージを定期的に送信する間隔以内に、全ての定期データメッセージが1回ずつ送信可能な数に制限されることを特徴とする。
つまり、本発明による通信システムでは、リファレンスメッセージによって規定される時分割期間において、定期データ送信用の時間領域や非定期データ送信用の時間領域を区分けしておらず、第2のノードは、任意の時間に、非定期データメッセージの送信のための処理を開始することが可能である。ただし、他のメッセージ(リファレンスメッセージ、定期データメッセージ及び他の非定期データメッセージ)の送信と競合した場合には、それぞれのメッセージに付与された優先順位に基づく調停により、送信されるメッセージが決定される。
そして、本発明の通信システムでは、少なくとも1つの非定期データメッセージの優先順位が、少なくとも1つの定期データメッセージの優先順位よりも高く設定される。従って、即時に送信されるべき非定期データメッセージに対しては、定期データメッセージよりも高い優先順位を設定することにより、その送信開始までの時間を極力短縮することが可能となる。
また、本発明の通信システムでは、定期的に送信されるリファレンスメッセージに応じて、定期データメッセージの送信が行われる。この定期データメッセージの優先順位を即時に送信する必要のない非定期データメッセージの優先順位よりも高く設定することにより、周期的な制御を行う上で必要となるデータを確実に通信することができる。
そして、本発明の通信システムでは、定期データメッセージの優先順位よりも高い優先順位を持つ非定期データメッセージの数は、その非定期データメッセージの送信が行われても、リファレンスメッセージが定期的に送信される間隔以内に、全ての定期データメッセージが1回ずつ送信可能な数に制限されている。これにより、リファレンスメッセージの定期送信間隔の満了までに定期データメッセージが送信できずに、その定期データメッセージが消失してしまうことを防止することができる。
さらに、本発明による通信システムの通信方式は、ISOにて規格化されたCANに準拠しているので、全く新規にコントローラやトランシーバを開発する必要がなく、安価に通信システムを構築することができる。
以上、本発明の概要について説明したが、上記以外の本発明の特徴に関しては、後述する実施形態の説明及び添付図面から明らかになる。
なお、上記括弧内の参照番号は、本発明の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、なんら本発明の範囲を制限することを意図したものではない。
実施形態による通信システムの全体構成を示した構成図である。 各ECUの、CANプロトコルに従って通信を行うための内部構成を示した構成図である。 CANプロトコルにおける調停制御について説明するための説明図である。 マスタノードとして選定されたECUが実行する処理を示すフローチャートである。 本実施形態による通信システムにおいて、時間の経過とともに送信される各種のメッセージの関係を示したタイムチャートである。 マスタノードとしてのECUからリファレンスメッセージを受信したECUが行う処理を示すフローチャートである。 リファレンスメッセージの受信とは無関係に、所定の事象の発生に応じて、所定のデータを送信するECUにおいて行われる処理を示すフローチャートである。 送信用メッセージボックスに格納されたメッセージを送信するため、及び他のECUから送信されたメッセージを受信するために、マスタノードとして選定されたECUを含め、全てのECUにおいて実行される処理を示すフローチャートである。 変形例による通信システムにおいて、時間の経過とともに送信される各種のメッセージの関係を示したタイムチャートである。
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による通信システムの全体構成を示した構成図である。なお、本実施形態による通信システムは、自動車などの車両内において構築される車内LANに用いて好適である。車両においては、複数の電子制御装置が、相互通信により各種のデータをやり取りしながら、周期的な制御や所定の事象に基づく非周期的な制御が行われる。本実施形態による通信システムでは、このような周期的な制御及び非周期的な制御のためのデータメッセージの送信に関して、定期的に送信されるべき定期データメッセージを所定間隔で確実に送信できるとともに、非定期的に送信される非定期データメッセージにおいても、適切な時期に送信できるためである。ただし、本実施形態の通信システムの用途は車両用に限られるわけではなく、その他の用途に用いることも可能である。
図1に示すように、複数の通信ノードとしての電子制御装置(ECU)11〜14が、通信バス2を介して接続される。各ECU11〜14は、例えば車両に搭載された各種の車載機器(エンジンの燃料噴射装置、点火装置、モータ、ブレーキ装置など)を制御するためのものである。
これら複数のECU11〜14の中の1つのECUが、マスタノードとして選定される。このマスタノードは、他のECU(通信ノード)に対して定期データの送信を要求するリファレンスメッセージを定期的に送信する。そして、複数のECU11〜14には、リファレンスメッセージの受信に応じて定期データメッセージを送信するECU、及びリファレンスメッセージの受信とは無関係に、所定の事象に基づきデータ送信要求が生じたことに応じて非定期データメッセージを送信するECUが、それぞれ少なくとも1つ以上含まれる。
ここで、マスタノードとして選定されるECUは、複数のECUの中で、最も短い間隔で定期データメッセージを送信する必要があるECUであったり、最も多くの定期データメッセージを送信する必要があるECUであったりすることが好ましい。最も短い間隔で定期データメッセージを送信する必要があるECUをマスタノードとした場合、リファレンスメッセージ内に、その定期データを含ませることにより、定期送信のトリガ専用のリファレンスメッセージを送信することを不要とすることができる。また、最も多く定期データメッセージを送信する必要があるECUをマスタノードとした場合、リファレンスメッセージの受信に基づき、各ECUが定期データメッセージを準備している間に、マスタノードであるECUが、リファレンスメッセージに続けて定期データメッセージを送信するようにすることで、定期データメッセージの送信を効率的に行うようにすることができる。
本実施形態による通信システムでは、各ECUが送信するメッセージには、従来のCANと同様に、そのメッセージの重要度や種別などに応じて、予め優先順位が定められている。そして、各メッセージの送信に際しては、まず、各メッセージの優先順位を示す優先順位情報(IDコード)が送信される。このとき、複数のメッセージの優先順位情報の送信が競合した場合には、それぞれの優先順位情報の調停が行われ、より高い優先順位を持つ優先順位情報が送信権を獲得するようになっている。
マスタノードであるECUが送信するリファレンスメッセージは、他のECUが送信する定期データメッセージや、非定期データメッセージよりも高い優先順位を持っている。このため、リファレンスメッセージの送信を行うべきときに、他のメッセージの送信と競合した場合であっても、リファレンスメッセージの送信が調停負けによって遅れることを防ぐことができ、その結果、マスタノードは、ほぼ一定間隔で、リファレンスメッセージを送信することができる。
次に、各ECUの、CANプロトコルに従って通信を行うための内部構成について、図2に基づいて説明する。なお、各ECUの内部構成は、概ね共通であるため、ECU11を例にとって説明する。
図2に示すようにECU11は、CANプロトコルに従って他のECU12〜14との通信を制御するCANコントローラ15を内蔵し、このCANコントローラ15を介して他のECUとの間でメッセージを交換することにより、他のECUと連携して各種制御処理を実行するCPUを備えたマイコン16を有している。さらに、ECU11は、CANコントローラ15が生成するフレームを、通信バス2を介して送受信するためのCANトランシーバ18を有している。
CANコントローラ15は、公知のように、ECU間で送受信されるメッセージ等を格納するためのメッセージボックス17を複数備えている。そして、CANコントローラ15は、メッセージボックス17の格納値に基づいてメッセージをフレーム化し、CANトランシーバ18を介して通信バス2に送信する送信制御、CANトランシーバ18を介してフレームを受信してメッセージの抽出等を行う受信制御、通信バス2上でフレームが衝突した際の送信権の調停制御(ビット単位非破壊アービトレーション)、フレームの送受信に関連して生じるエラーの検出,通知等、CANプロトコルに従った通信制御を実行する。
マイコン16は、他のECUに対して送信すべきメッセージがある場合、メッセージの内容からそのメッセージに対応する優先順位を示す優先順位情報(IDコード)を特定し、これらメッセージ及びIDコードを、CANコントローラ15のメッセージボックスのメッセージレジスタ及びIDコードレジスタに格納する。このとき、各メッセージボックスに付随する用途指定レジスタを送信用に設定する。
このようにして、マイコン16によってCANコントローラ15のメッセージボックスに送信用のメッセージが格納されると、CANコントローラ15は、送信制御として、用途指定レジスタにより送信用に指定されたメッセージボックスの格納値(IDコード及びメッセージ)に基づいてフレームを作成し、CANトランシーバ18を介して送信する。
以下に、調停制御について図3を参照しつつ説明する。なお、図3において、31,41,51,61,71は、下記のアービトレーションフィールドに格納される優先順位を示すIDコードを示し、30,40,50,60,70は、下記のコントロールフィールドやデータフィールドからなるメッセージ本体を示している。
CANプロトコルでは、フレームの先頭部分に、フレームの開始を表すSOF(Start Of Frame)コードが割り当てられている。続くアービトレーションフィールドには、優先順位を示すとともに、後続のデータ領域により、どのような種類のデータを送信するためのフレームであるかを識別するためのIDコードが含まれる。さらに、アービトレーションフィールドに続くコントロールフィールドには、データフィールドに含まれるデータのバイト数を示すデータが含まれる。そして、データフィールドには、送信すべきデータ本体が格納される。このデータフィールドには、通常、0〜8バイトまでのデータを格納することができる。
送信すべきフレームを有するCANコントローラ15は、通信バス2が使用中でなければ、直ちにフレームの送信を開始し、通信バス2が使用中であれば、通信バス2が解放(フレームの送信が終了)されると、所定のビット数(3ビット)分だけ待機した後に、フレームの送信を開始する。この結果、図3の時刻T1のように、フレームの送信を希望するCANコントローラ15が複数ある時には、通信バス2が解放された時に、同時にフレームの送信を開始するため、通信バス2上でフレームの衝突が発生する。
このようなフレームの衝突が発生した場合、CANプロトコルでは、上述のIDコードを用いて、どのフレームを優先するかを決定する調停制御が実行される。この調停制御では、IDコードの論理値が最も小さいフレームを送信したCANコントローラ15が送信権を得る。そして、通常、早い応答時間が要求されるデータやメッセージが割り付けられたフレームほど、他のフレームとの衝突が生じても優先して伝送されるように、高優先度のIDコードが割り当てられている。図3に示す例では、時刻T1から開始されたフレームの衝突では、IDコード51を有するフレームが送信権を得て、その後、メッセージ本体50の送信を行っている。
図3に示す例において、調停負けした場合、そのフレームを送信していたCANコントローラ15は、メッセージ本体50の送信が完了した後、再度、IDコードの送信を開始する。このようにして、それぞれの優先順位に従い、それぞれのメッセージ本体60,70の送信が行われる。
また、マイコン16は、他のECU12〜14から受信すべきメッセージがある場合、CANコントローラ15のメッセージボックスの用途指定レジスタを受信用に指定するとともに、受信すべきメッセージに対応するIDコードを、メッセージボックスのIDコードレジスタに格納する。すると、CANコントローラ15は、受信制御として、受信用に指定されたメッセージボックスのIDコードレジスタに格納されたIDコードと一致するフレームを受信するとともに、受信したフレームからメッセージを抽出し、IDコードの一致したメッセージボックスのメッセージレジスタに格納する。
その後、マイコン16は、CANコントローラ15から、割込やフラグの表示等により、フレームを受信した旨の通知を受けた場合、受信用に設定されたメッセージボックスのメッセージレジスタの内容を読み出すことにより、他のECU12〜14からのメッセージを受信する。
以上、各ECU11〜14において、CANプロトコルに従って通信を行うための構成及びその構成により実行される通信制御について説明した。次に、複数のECU11〜14の中で、マスタノードとして選定されたECUが実行する処理について、図4のフローチャート及び図5のタイムチャートを用いて説明する。
なお、図4及び図5に示す例においては、予め複数種類のリファレンスメッセージ1−1,1−2が設定されており、マスタノードであるECUは、基準間隔(基準周期)Tが経過する毎に、それら複数種類のリファレンスメッセージを順番に送信する。この基準周期Tは、定期的にデータを送信する必要がある全てのECUが、そのデータを送信するための定期データメッセージを1回ずつ送信可能な長さに設定されている。
このように、複数種類のリファレンスメッセージを設定することにより、異なる送信周期を持つ定期データメッセージを、各々の送信周期に従って周期的に送信することが可能になる。この点について、以下に、より具体的に説明する。
図5に示す例では、定期データメッセージとしての情報2は、基準周期T毎に送信されている。すなわち、情報2の送信周期は、基準周期Tに等しい。一方、定期データメッセージとしての情報4は、情報4−1と情報4−2とに分割され、リファレンスメッセージ1−1に対して情報4−1が送信され、リファレンスメッセージ1−2に対して情報4−2が送信される。このため、情報4の送信周期は、実質的に基準周期Tの2倍に等しくなる。
このように、複数種類のリファレンスメッセージ1−1,1−2を設定し、それを基準周期ごとに順番に送信し、定期データメッセージを送信するECUが、受信したリファレンスメッセージの種類に応じた定期データメッセージを送信することで、複数の異なる周期の定期データメッセージも、それぞれ周期的に送信することが可能となる。
この場合、定期的に送信する必要がある情報の最も短い送信周期を基準周期とし、その基準周期の整数倍であって、より長い送信周期を組み込むために必要な数だけリファレンスメッセージの種類(IDコード)を設定すれば良い。そして、すべての定期データメッセージが、その基準周期内に送信できるように、必要に応じて定期データメッセージの各領域への振り分け等を行う。
例えば、図5に示す例では、基準周期Tに等しい周期と、その2倍の周期で、それぞれ定期データメッセージとしての情報2,情報4を送信しているので、2種類のリファレンスメッセージを設定している。さらに、基準周期の3倍や4倍の周期でも定期データメッセージを送信する必要があれば、その分だけ、リファレンスメッセージの種類(IDコード)の数を増やすことで対応可能である。
また、図5に示す例では、情報4に関して、情報4−1と情報4−2とに分割して、その送信を、リファレンスメッセージ1−1に対応するA領域と、リファレンスメッセージ1−2に対応するB領域とに振り分けている。これにより、特定の領域に、送信すべきメッセージが集中することを抑制する効果が期待できる。ただし、情報4のように、基準周期Tよりも長い送信周期を持つものについて、必ずしも分割して送信せずとも良く、例えばリファレンスメッセージ1−2の受信に応じて、情報4−1と情報4−2の両方を送信するようにしても良い。
また、本実施形態の通信システムでは、非定期データメッセージに、定期データメッセージの優先順位よりも高い優先順位を付与することを許容している。例えば、図5に示す例では、非定期データメッセージである情報3は、定期データメッセージである情報4(情報4−1,4−2)よりも高い優先順位が与えられている。これにより、即時に送信されるべき非定期データメッセージである情報3に関して、その送信開始までの時間を極力短縮することが可能となる。
ただし、定期データメッセージの優先順位よりも高い優先順位を持つ非定期データメッセージの数は、その非定期データメッセージの送信が行われても、基準周期T以内に、全ての定期データメッセージが1回ずつ送信可能な数に制限される。基準周期Tの満了までに定期データメッセージが送信できずに、その定期データメッセージが消失してしまうことを防止するためである。従って、定期データメッセージの優先順位よりも高い優先順位を持つ非定期データメッセージは、緊急性、重要度等を鑑みて選択され、即時に送信する必要がない非定期データメッセージは、定期データメッセージよりも低い優先順位が与えられる。
また、定期データメッセージを送信する各ECUは、送信すべきデータを予め取得し、ECU内に保持しておく。このデータの取得及び保持は、定期データメッセージを送信した後、次の定期データメッセージを送信する以前に完了される。そして、定期データメッセージを送信する各ECUは、リファレンスメッセージを受信したタイミングで、そのとき保持しているデータを送信用メッセージボックスに格納する。従って、例えば複数の定期データメッセージにより、各種のデータ(エンジン回転数、モータ回転数など)を送信する場合に、それらのメッセージを受信する各ECUは、ほぼ同じ時期に取得された、同期されたデータを得ることができる。
なお、定期的に送信されるべきデータメッセージが、リファレンスメッセージが送信される基準周期Tの整数倍以外の送信間隔を持ち、かつその送信間隔が、ある定期データメッセージの送信間隔よりも短い場合に、その定期的に送信されるべきデータメッセージを、定期データメッセージよりも高い優先順位を持つ非定期データメッセージとしても良い。これにより、定期的に送信されるべきデータメッセージが、リファレンスメッセージが送信される基準周期Tの整数倍以外の送信周期を持つ場合であっても、実質的に、所望される送信周期で、そのデータメッセージを送信することが可能となる。
図4のフローチャートに示すように、マスタノードとして選定されたECUは、まず、ステップS100において、図5に示すリファレンスメッセージ1−1のフレームと、そのリファレンスメッセージ1−1に応じて送信する定期データメッセージ(図5の情報2)のフレームを作成し、メッセージボックスに格納する。メッセージボックスに格納されたリファレンスメッセージ1−1は、最も高い優先順位が与えられているので、上述したCANコントローラ15の送信制御によって即座に送信される。そして、定期データメッセージ(図5の情報2)も、図5に示すように、定期データメッセージの中では最も高い優先順位が与えられているので、リファレンスメッセージ1−1の送信完了に引き続いて送信される。
このように、本実施形態による通信システムでは、リファレンスメッセージ1−1(1−2)に続いて送信される、定期データメッセージ(図5の情報2)は、マスタノードとしてのECUが送信するようにしている。これにより、リファレンスメッセージを受信した他のECUが定期データメッセージを準備する間に、定期データメッセージの送信を開始することができるので、効率的なメッセージの送信を行うことができる。
続くステップS110では、実質的にリファレンスメッセージ1−1の送信が開始された時点からの経過時間のカウントを開始する。そして、ステップS120では、経過時間が一定時間Aに到達したか否かが判定される。この一定時間Aは、図5に示す基準周期Tに相当する。この判定処理において、一定時間Aに到達したと判定されると、ステップS130に進んで、送信用メッセージボックスをキャンセルして、リファレンスメッセージ1−1及び定期データメッセージ(図5の情報2)のフレームをクリアする。
続くステップS140では、リファレンスメッセージ1−1の送信開始から一定時間Aが経過したため、今度は、リファレンスメッセージ1−2を送信すべく、リファレンスメッセージ1−2のフレームと、そのリファレンスメッセージ1−2に応じて送信する定期データメッセージ(図5の情報2)のフレームを作成し、メッセージボックスに格納する。これにより、リファレンスメッセージ及び図5の情報2に相当する定期データメッセージが順次送信される。
ステップS150では、実質的にリファレンスメッセージ1−1の送信が開始された時点からの経過時間が一定時間Bに到達したか否かが判定される。この一定時間Bは、図5に示す基準周期Tの2倍の周期に相当する。この判定処理において、一定時間Bに到達したと判定されると、ステップS160に進んで、次回のリファレンスメッセージ1−1などの送信に備えるべく、送信用メッセージボックスをキャンセルして、リファレンスメッセージ1−2及び定期データメッセージ(図5の情報2)のフレームをクリアする。そして、ステップS170では、ステップS110にて開始された経過時間のカウントをクリアする。
次に、マスタノードとしてのECUからリファレンスメッセージ1−1,1−2を受信したECUが行う処理について、図6のフローチャートに基づき説明する。
まず、ステップS200では、リファレンスメッセージ1−1の受信を行う。続くステップS210では、新たな定期データメッセージの送信に備えて、送信用メッセージボックスをキャンセルする。そして、ステップS220において、リファレンスメッセージ1−1に応じて送信するメッセージのフレームを作成し、送信用メッセージボックスに格納する。
ステップS230では、リファレンスメッセージ1−2を受信したか否かを判定する。この判定処理において、リファレンスメッセージ1−2を受信したと判定した場合、ステップS240に進み、新たな定期データメッセージの送信に備えて、送信用メッセージボックスをキャンセルする。そして、ステップS250において、リファレンスメッセージ1−2に応じて送信するメッセージのフレームを作成し、送信用メッセージボックスに格納する。
次に、リファレンスメッセージ1−1,1−2の受信とは無関係に、所定の事象の発生に応じて、所定のデータを送信するECUにおいて行われる処理について、図7のフローチャートに基づき説明する。
まず、ステップS300では、所定の事象に該当するイベントが発生したか否かを判定する。この判定処理において、イベントが発生したと判定されると、ステップS310において、イベントに応じて送信すべき非定期データメッセージを送信用メッセージボックスに格納する。
図8は、送信用メッセージボックスに格納されたメッセージを送信するため、及び他のECUから送信されたメッセージを受信するために、マスタノードとして選定されたECUを含め、全てのECUにおいて実行される処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS400では、送信用メッセージボックスに格納されたメッセージが有るか否かが判定される。この判定処理において、格納されたメッセージが有ると判定されるとステップS410の処理に進み、メッセージが無いと判定されるとステップS450の処理に進む。
ステップS410では、格納されたメッセージに対応付けられたIDコード、すなわち、優先順位情報を送信する。ステップS420では、送信した優先順位情報が、調停勝ちしたか、調停負けしたかを判定する。調停勝ちしたと判定した場合にはステップS430の処理に進み、調停負けしたと判定した場合にはステップS450の処理に進む。
ステップS430では、IDコードの送信に引き続いて、メッセージの送信を行う。そして、ステップS440にてメッセージの送信完了が判定されると、ステップS470に進んで、3ビット分の時間だけ待機し、一旦、処理を終了する。一方、ステップS450では、他のECUからのメッセージ受信待ちを行い、ステップS460にてメッセージの受信が完了したと判定されると、ステップS470の処理に進む。
このような図8のフローチャートに示す処理を行うことにより、従来のCANプロトコルに従った、送信、受信、及び調停制御を実行することができる。
以上、説明したように、本実施形態の通信システムによれば、非定期データメッセージに対して、少なくとも1つの定期データメッセージよりも高い優先順位を設定することを許容しているので、即時に送信されるべき非定期データメッセージに関して、その送信開始までの時間を極力短縮することが可能となる。
また、本実施形態の通信システムでは、定期的に送信されるリファレンスメッセージに応じて、定期データメッセージの送信が行われる。この定期データメッセージの優先順位は、即時に送信する必要のない非定期データメッセージの優先順位よりも高く設定されるこのため、定期データメッセージを基準周期T内に確実に送信することができ、定期データメッセージの消失を防止することができる。
さらに、本実施形態による通信システムの通信方式は、ISOにて規格化されたCANプロトコルに準拠しているので、全く新規にコントローラやトランシーバを開発する必要がなく、安価に通信システムを構築することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々、変形して実施することが可能である。
例えば、上述した実施形態では、複数種類のリファレンスメッセージが設定された場合に、各リファレンスメッセージ1−1,1−2が、基準周期T毎に順番に送信される例について説明した。しかしながら、図9に示されるように、リファレンスメッセージの種類に応じて、リファレンスメッセージの送信周期を変化させても良い。
2 通信バス
11〜14 電子制御装置(ECU)
15 CANコントローラ
16 マイコン
17 メッセージボックス
18 CANトランシーバ

Claims (9)

  1. 複数の通信ノード(11〜14)が通信バスを介して接続された通信システムであって、
    前記複数の通信ノードの中の1つの通信ノードは、マスタノードとして、他の通信ノードに対してデータ送信を要求するリファレンスメッセージを定期的に送信するリファレンスメッセージ送信手段(S100、S140)を有し、
    前記複数の通信ノードの内、少なくとも1つの第1の通信ノードは、
    前記リファレンスメッセージを受信したことに応じて、送信すべき定期データメッセージに予め対応付けられた所定の優先順位情報を送信する第1優先順位情報送信手段(S220、S250、S410)と、
    他の通信ノードから送信された優先順位情報と、自身が送信した優先順位情報とのいずれが、より高い優先順位を示すかを判定する第1判定手段(S420)と、
    前記第1判定手段により、自身が送信した優先順位情報が他の通信ノードから送信された優先順位情報よりも高い優先順位を示すと判定された場合に、前記優先順位情報に引き続いて、前記定期データメッセージを送信する第1データメッセージ送信手段(S430)と、を備え、
    前記第1判定手段により、自身が送信した優先順位情報が他の通信ノードから送信された優先順位情報よりも低い優先順位を示すと判定された場合、当該他の通信ノードからのデータメッセージの送信完了後に、前記第1優先順位情報送信手段は、再度、前記優先順位情報を送信し、
    前記複数の通信ノードの内、少なくとも1つの第2の通信ノードは、
    前記リファレンスメッセージの受信とは無関係に、データ送信要求が生じたことに応じて、送信すべき非定期データメッセージに予め対応付けられた所定の優先順位情報を送信する第2優先順位情報送信手段(S310、S410)と、
    他の通信ノードから送信された優先順位情報と、自身が送信した優先順位情報とのいずれが、より高い優先順位を示すかを判定する第2判定手段(S420)と、
    前記第2判定手段により、自身が送信した優先順位情報が他の通信ノードから送信された優先順位情報よりも高い優先順位を示すと判定された場合に、前記優先順位情報に引き続いて、前記非定期データメッセージを送信する第2データメッセージ送信手段(S430)と、を備え、
    前記第2判定手段により、自身が送信した優先順位情報が他の通信ノードから送信された優先順位情報よりも低い優先順位を示すと判定された場合、当該他の通信ノードからのデータメッセージの送信完了後に、前記第2優先順位情報送信手段は、再度、前記優先順位情報を送信し、
    前記第2の通信ノードから送信される少なくとも1つの前記非定期データメッセージの優先順位が、前記第1の通信ノードから送信される少なくとも1つの前記定期データメッセージの優先順位よりも高く設定され
    前記マスタノードが前記リファレンスメッセージを定期的に送信する間隔は、全ての第1の通信ノードが定期データメッセージを1回ずつ送信可能な長さに設定されており、
    前記定期データメッセージの優先順位よりも高い優先順位を持つ前記非定期データメッセージの数は、当該非定期データメッセージの送信が行われても、前記マスタノードが前記リファレンスメッセージを定期的に送信する間隔以内に、全ての定期データメッセージが1回ずつ送信可能な数に制限されることを特徴とする通信システム。
  2. 複数の通信ノード(11〜14)が通信バスを介して接続された通信システムであって、
    前記複数の通信ノードの中の1つの通信ノードは、マスタノードとして、他の通信ノードに対してデータ送信を要求するリファレンスメッセージを定期的に送信するリファレンスメッセージ送信手段(S100、S140)を有し、
    前記複数の通信ノードの内、少なくとも1つの第1の通信ノードは、
    前記リファレンスメッセージを受信したことに応じて、送信すべき定期データメッセージに予め対応付けられた所定の優先順位情報を送信する第1優先順位情報送信手段(S220、S250、S410)と、
    他の通信ノードから送信された優先順位情報と、自身が送信した優先順位情報とのいずれが、より高い優先順位を示すかを判定する第1判定手段(S420)と、
    前記第1判定手段により、自身が送信した優先順位情報が他の通信ノードから送信された優先順位情報よりも高い優先順位を示すと判定された場合に、前記優先順位情報に引き続いて、前記定期データメッセージを送信する第1データメッセージ送信手段(S430)と、を備え、
    前記第1判定手段により、自身が送信した優先順位情報が他の通信ノードから送信された優先順位情報よりも低い優先順位を示すと判定された場合、当該他の通信ノードからのデータメッセージの送信完了後に、前記第1優先順位情報送信手段は、再度、前記優先順位情報を送信し、
    前記複数の通信ノードの内、少なくとも1つの第2の通信ノードは、
    前記リファレンスメッセージの受信とは無関係に、データ送信要求が生じたことに応じて、送信すべき非定期データメッセージに予め対応付けられた所定の優先順位情報を送信する第2優先順位情報送信手段(S310、S410)と、
    他の通信ノードから送信された優先順位情報と、自身が送信した優先順位情報とのいずれが、より高い優先順位を示すかを判定する第2判定手段(S420)と、
    前記第2判定手段により、自身が送信した優先順位情報が他の通信ノードから送信された優先順位情報よりも高い優先順位を示すと判定された場合に、前記優先順位情報に引き続いて、前記非定期データメッセージを送信する第2データメッセージ送信手段(S430)と、を備え、
    前記第2判定手段により、自身が送信した優先順位情報が他の通信ノードから送信された優先順位情報よりも低い優先順位を示すと判定された場合、当該他の通信ノードからのデータメッセージの送信完了後に、前記第2優先順位情報送信手段は、再度、前記優先順位情報を送信し、
    前記第2の通信ノードから送信される少なくとも1つの前記非定期データメッセージの優先順位が、前記第1の通信ノードから送信される少なくとも1つの前記定期データメッセージの優先順位よりも高く設定され、
    前記マスタノードのリファレンスメッセージ送信手段は、複数種類のリファレンスメッセージを送信可能なものであり、
    前記第1の通信ノードは、前記リファレンスメッセージの種類に応じて、送信すべき定期データメッセージを決定する送信データメッセージ決定手段(S220、S250)を有し、
    前記リファレンスメッセージ送信手段は、前記複数種類のリファレンスメッセージを、所定の基準間隔ごとに順番に送信し、
    前記送信データメッセージ決定手段は、前記第1の通信ノードによる定期データメッセージの送信間隔が、前記リファレンスメッセージが送信される基準間隔の整数倍である場合、送信すべき定期データを分割し、前記リファレンスメッセージの種類に応じて、分割した定期データの中から対応する分割データを選別し、その分割データを含む定期データメッセージを、送信すべき定期データメッセージとして決定することを特徴とする通信システム。
  3. 複数の通信ノード(11〜14)が通信バスを介して接続された通信システムであって、
    前記複数の通信ノードの中の1つの通信ノードは、マスタノードとして、他の通信ノードに対してデータ送信を要求するリファレンスメッセージを定期的に送信するリファレンスメッセージ送信手段(S100、S140)を有し、
    前記複数の通信ノードの内、少なくとも1つの第1の通信ノードは、
    前記リファレンスメッセージを受信したことに応じて、送信すべき定期データメッセージに予め対応付けられた所定の優先順位情報を送信する第1優先順位情報送信手段(S220、S250、S410)と、
    他の通信ノードから送信された優先順位情報と、自身が送信した優先順位情報とのいずれが、より高い優先順位を示すかを判定する第1判定手段(S420)と、
    前記第1判定手段により、自身が送信した優先順位情報が他の通信ノードから送信された優先順位情報よりも高い優先順位を示すと判定された場合に、前記優先順位情報に引き続いて、前記定期データメッセージを送信する第1データメッセージ送信手段(S430)と、を備え、
    前記第1判定手段により、自身が送信した優先順位情報が他の通信ノードから送信された優先順位情報よりも低い優先順位を示すと判定された場合、当該他の通信ノードからのデータメッセージの送信完了後に、前記第1優先順位情報送信手段は、再度、前記優先順位情報を送信し、
    前記複数の通信ノードの内、少なくとも1つの第2の通信ノードは、
    前記リファレンスメッセージの受信とは無関係に、データ送信要求が生じたことに応じて、送信すべき非定期データメッセージに予め対応付けられた所定の優先順位情報を送信する第2優先順位情報送信手段(S310、S410)と、
    他の通信ノードから送信された優先順位情報と、自身が送信した優先順位情報とのいずれが、より高い優先順位を示すかを判定する第2判定手段(S420)と、
    前記第2判定手段により、自身が送信した優先順位情報が他の通信ノードから送信された優先順位情報よりも高い優先順位を示すと判定された場合に、前記優先順位情報に引き続いて、前記非定期データメッセージを送信する第2データメッセージ送信手段(S430)と、を備え、
    前記第2判定手段により、自身が送信した優先順位情報が他の通信ノードから送信された優先順位情報よりも低い優先順位を示すと判定された場合、当該他の通信ノードからのデータメッセージの送信完了後に、前記第2優先順位情報送信手段は、再度、前記優先順位情報を送信し、
    前記第2の通信ノードから送信される少なくとも1つの前記非定期データメッセージの優先順位が、前記第1の通信ノードから送信される少なくとも1つの前記定期データメッセージの優先順位よりも高く設定され、
    前記マスタノードのリファレンスメッセージ送信手段は、複数種類のリファレンスメッセージを送信可能なものであり、
    前記第1の通信ノードは、前記リファレンスメッセージの種類に応じて、送信すべき定期データメッセージを決定する送信データメッセージ決定手段(S220、S250)を有し、
    前記リファレンスメッセージ送信手段は、前記複数種類のリファレンスメッセージを、所定の基準間隔ごとに順番に送信し、
    定期的に送信されるべきデータメッセージが、前記リファレンスメッセージが送信される基準間隔の整数倍以外の送信間隔を持ち、かつその送信間隔が、前記定期データメッセージの送信間隔よりも短い場合に、その定期的に送信されるべきデータメッセージは、前記非定期データメッセージとして、前記定期データメッセージよりも高い優先順位が付与されることを特徴とする通信システム。
  4. 前記マスタノードが、前記リファレンスメッセージを送信した後、続けて定期データメッセージを送信することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の通信システム。
  5. 前記リファレンスメッセージは、前記定期データメッセージ及び前記非定期データメッセージよりも高い優先順位を持つことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の通信システム。
  6. 前記複数の通信ノードの中で、最も短い間隔でデータを送信する必要がある通信ノードが、前記マスタノードとして選定されることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の通信システム。
  7. 前記複数の通信ノードの中で、最も多くの定期データを送信する必要がある通信ノードが、前記マスタノードとして選定されることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の通信システム。
  8. 前記リファレンスメッセージは、他の通信ノードに送信すべき定期データを含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の通信システム。
  9. 前記通信システムは、車両において用いられることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の通信システム。
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