JP2006191337A - バス間のメッセージ転送を行うゲートウエイ装置及びそれを使用したネットワークシステム - Google Patents

バス間のメッセージ転送を行うゲートウエイ装置及びそれを使用したネットワークシステム Download PDF

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Abstract

【課題】 緊急メッセージを適切に転送可能にするゲートウエイ装置及びそれを利用したネットワークシステムを提供する。
【解決手段】 複数のネットワーク間のメッセージを転送するゲートウエイ装置10において,送信元ネットワークから受信した通常メッセージMESを受信順に送信先ネットワークに転送し,送信元ネットワークから受信したメッセージが緊急メッセージUMESに対応する場合,受信済み通常メッセージに優先して当該緊急メッセージを送信先ネットワークに転送する転送制御手段TCONを有する。ゲートウエイ装置が,受信した緊急メッセージを,転送順番待ちしている受信済みの通常メッセージに優先して転送するので,ネットワーク間で緊急メッセージを短時間で転送することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は,バス間のメッセージ転送を行うゲートウエイ装置及びそれを使用したネットワークシステムに関し,特に,CAN(Controller Area Network)バス間のメッセージ
転送を行うゲートウエイ装置及びそれを有するCANバスネットワークシステムに関する。
CANは,ISOで国際的に標準化されたシリアル通信プロトコルであり,主に,自動車のハードウエアを制御するECU(Electric Control Unit)間を接続する車内LAN
の通信プロトコルとして広く使用されている。また,最近においては,CANの高い性能と信頼性から,用途は自動車からファクトリ・オートメーション,船舶,医療機器,産業機器など多方面に拡がっている。CANについて,例えば,以下の非特許文献1,2に記載されている。また,車内LANによる車両用制御システムについて,例えば,以下の特許文献1,2に記載されている。
「CAN入門書」www.renesas.com 「CANとは?」www.toyo.co.jp/car/CAN/CAN_General.htm 特開2004−136816 特開2004−17676 上記非特許文献1には,複数のECUがCANにより接続され,更に,複数のCANがゲートウエイ装置を介して接続された車内ネットワークシステムが記載されている。例えば,エンジンやトランスミッションを制御するECUを接続するエンジン系のCANと,VICSナビなどを制御するECUを接続する情報系のCANとが,ゲートウエイ装置を介して接続され,情報系からのメッセージに応じて,エンジン系の制御に反映させることが考えられる。また,上記非特許文献1には,故障診断系のCANとエンジン系のCANとがゲートウエイ装置を介して接続され,例えば,故障診断系のCANの診断ツールから,エンジン系CANのエンジン制御ECUに対して,診断のための制御を可能にすることが考えられる。
このように,ゲートウエイ装置は,異なるCAN間のプロトコルの翻訳を行うと共に,一方のCAN内のECUから送信されたメッセージを他方のCAN内のECUに転送する。そして,非特許文献2によれば,CANの通信プロトコルには,次のような特徴がある。
(1)マルチマスタ:バスが空いていれば全てのデバイス(ECU)がメッセージを送信することができる。
(2)マルチキャスト:全てのデバイスはメッセージを同時に受信する。
(3)システムのフレキシビリティ:ネットワーク内のデバイスにはアドレスは割り付けられず,メッセージ(例えばエンジン回転数や温度など)の内容は,メッセージに対応付けられたネットワーク内で固有の識別子(ID)により定義され,送信メッセージにはこのIDが付加され,受信デバイスは,受信すべきIDのメッセージを自発的に受信する。したがって,このIDにより送信元と受信先のデバイスが特定される。
(4)衝突検出方法:メッセージに付加されるIDがネットワーク上での送信権の優先順位も定義し,複数のデバイスが同時にメッセージを送信しようとすると,優先順位の高いIDのメッセージが優先され送信権を取得し,優先順位の低いIDのメッセージは送信を中止する。
異なるCAN間のメッセージ転送を制御するゲートウエイ装置は,通常,転送対象のメッセージを受信した順に転送先のCANに送信するFIFO転送制御を行う。しかしながら,CAN間のメッセージ転送には,緊急性を要するメッセージもあれば,緊急性を要しないメッセージもある。例えば,情報系のCANから車両の前方に歩行者を認識した旨のメッセージをエンジン系のCANに転送して自動的にブレーキ制御する場合は,緊急性を要するメッセージである。それに対して,エンジン系のCANからトランスミッションの切り替えメッセージを表示パネル系のCANに転送して表示制御する場合は,それほど緊急性を要しないメッセージである。
複数のCAN間をゲートウエイ装置で接続してメッセージの転送を行うことにより,より高度の制御を実現しようとする場合,しばしばゲートウエイ装置内で転送待ちメッセージが渋滞することが予想される。その場合に,緊急性を要するメッセージを緊急性を要しないメッセージに先んじて転送させる方法が必要になる。
そこで,本発明の目的は,緊急メッセージを適切に転送可能にするゲートウエイ装置及びそれを利用したネットワークシステムを提供することにある。
さらに,本発明の他の目的は,緊急メッセージを適切に転送可能で且つCANプロトコルに適用可能なゲートウエイ装置及びそれを利用したネットワークシステムを提供することにある。
上記の目的を達成するために,本発明の第1の側面によれば,複数のネットワーク間のメッセージを転送するゲートウエイ装置において,送信元ネットワークから受信した通常メッセージを受信順に送信先ネットワークに転送し,前記送信元ネットワークから受信した前記メッセージが緊急メッセージに対応する場合,前記受信済み通常メッセージに優先して当該緊急メッセージを送信先ネットワークに転送する転送制御手段を有することを特徴とする。
上記第1の側面によれば,ゲートウエイ装置が,受信した緊急メッセージを,転送順番待ちしている受信済みの通常メッセージに優先して転送するので,ネットワーク間で緊急メッセージを短時間で転送することができる。
上記本発明の第1の側面において,好ましい実施例では,共通のネットワークに接続される複数のデバイス間の送信権の優先順位が前記メッセージに付加される識別子に応じて決定され,前記複数のデバイスが送信可能な通常メッセージそれぞれに前記識別子が固有に割り当てられ,前記緊急メッセージには,前記通常メッセージに割り当てられた識別子よりも前記優先順位が高い緊急識別子が前記複数のデバイスに共通に割り当てられ,前記転送制御手段は,通常の識別子を有する通常メッセージを受信順に送信先ネットワークに転送し,前記緊急識別子を有する緊急メッセージを受信済み通常メッセージに優先して送信先ネットワークに転送する。
上記の好ましい実施例によれば,送信元ネットワークに接続された複数のデバイスは,共通の緊急識別子を利用して他の通常メッセージに優先して緊急メッセージをゲートウエイ装置に送信することができる。したがって,ゲートウエイ装置を介して送信先ネットワークの送信先デバイスに遅延することなく緊急メッセージを送信することができる。
上記の好ましい実施例において,更に好ましくは,前記緊急識別子を有する緊急メッセージは,送信先デバイスを特定する通常の識別子を有し,前記転送制御手段は,前記受信した緊急メッセージに含まれる当該通常の識別子を付加した通常メッセージを生成し,当
該生成した通常メッセージを前記緊急メッセージとして前記受信済み通常メッセージに優先して送信先ネットワークに転送する。
上記の好ましい実施例によれば,送信先ネットワーク内の送信先デバイスが,緊急メッセージを通常メッセージとして受信することができるので,通常メッセージに対する通常の識別子を利用した通信プロトコルに整合させつつ緊急メッセージを送信することができる。
更に好ましい実施例によれば,前記緊急メッセージに送信先ネットワークに接続されるデバイスに対する送信停止要求フラグが含まれている場合は,前記転送制御手段は,前記緊急メッセージの転送に先立って前記送信先ネットワークのデバイスに対して送信停止要求メッセージを通知する。これにより,送信先ネットワークにおいて,そのネットワーク内のデバイスからの送信メッセージに先んじて緊急メッセージを転送することができる。
更に好ましい実施例によれば,前記転送制御手段は,受信済みメッセージをそれぞれ対応する転送周期のタイミングで送信先ネットワークに転送し,前記緊急メッセージに転送周期短縮要求フラグが含まれている場合は,前記転送制御手段は,前記緊急メッセージを通常の転送周期よりも短い緊急転送周期のタイミングで前記送信先ネットワークに転送する。これにより,緊急メッセージを他の短い通常転送周期が割り当てられている通常メッセージよりも先んじて送信先ネットワークに転送することができる。
上記の目的を達成するために,本発明の第2の側面によれば,複数のデバイスがそれぞれ接続された複数のネットワークと,当該複数のネットワーク間に設けられ当該ネットワーク間のメッセージを転送するゲートウエイ装置とを有するネットワークシステムにおいて,前記ゲートウエイ装置は,送信元ネットワークから受信した通常メッセージを受信順に送信先ネットワークに転送し,前記送信元ネットワークから受信した前記メッセージが緊急メッセージに対応する場合,前記受信済みの通常メッセージに優先して当該緊急メッセージを送信先ネットワークに転送する転送制御手段を有することを特徴とする。
上記の第2の側面において,好ましい実施例によれば,共通のネットワークに接続される複数のデバイス間の送信権の優先順位が前記メッセージの識別子に応じて決定され,前記複数のデバイスが送信可能な通常メッセージそれぞれに前記識別子が固有に割り当てられ,各ネットワークにおいて,前記緊急メッセージには,前記通常メッセージに割り当てられた識別子よりも優先順位が高い緊急識別子が前記複数のデバイスに共通の割り当てられ,前記転送制御手段は,通常の識別子を有する通常メッセージを受信順に送信先ネットワークに転送し,前記緊急識別子を有する緊急メッセージを受信済み通常メッセージに優先して送信先ネットワークに転送する。
上記の好ましい実施例において,更に好ましくは,前記緊急識別子を有する緊急メッセージは,送信先デバイスを特定する通常の識別子を有し,前記転送制御手段は,前記受信した緊急メッセージに含まれる当該通常の識別子を付加した通常メッセージを生成し,当該生成した通常メッセージを前記緊急メッセージとして前記受信済み通常メッセージに優先して送信先ネットワークに転送する。
更に好ましい実施例によれば,前記緊急メッセージに送信先ネットワークに接続されるデバイスに対する送信停止要求フラグが含まれている場合は,前記転送制御手段は,前記緊急メッセージの転送に先立って前記送信先ネットワークのデバイスに対して送信停止要求メッセージを通知する。
更に好ましい実施例によれば,前記転送制御手段は,受信済みメッセージをそれぞれ対
応する転送周期のタイミングで送信先ネットワークに転送し,前記緊急メッセージに転送周期短縮要求フラグが含まれている場合は,前記転送制御手段は,前記緊急メッセージを通常の転送周期よりも短い緊急転送周期のタイミングで前記送信先ネットワークに転送する。
以上のように,本発明の第1,第2の側面によれば,通常メッセージがゲートウエイ装置内で滞留している場合でも,緊急メッセージを遅滞なく送信先ネットワークに転送することができる。
以下,図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し,本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず,特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
図1は,本実施の形態におけるゲートウエイ装置の構成と通常メッセージの転送動作を示す図である。図1には,CANである第1のバスBUS−1と第2のバスBUS−2との間に,バス間でメッセージ転送を行うゲートウエイユニット10が設けられている。第1のバスBUS−1には,2つのデバイスECU−1,ECU−2と,ゲートウエイユニット10が接続され,第2のバスBUS−2には,2つのデバイスECU−3,ECOU−4と,ゲートウエイユニット10が接続される。各デバイスECUは,図示しないハードウエアの状態を監視し,制御する。
ゲートウエイユニット10には,第1のバスBUS−1から第2のバスBUS−2にメッセージを転送するための,受信バッファR−BUFと,転送コントローラTCONと,転送すべき受信メッセージを格納する転送キューバッファT−QUEを有する。この転送キューバッファは,転送すべき受信メッセージ群を転送順に格納する待ち行列である。同様に,逆方向にメッセージを転送するための同様の構成も有する。そして,一方のバスに接続されているデバイスECUから送信されたメッセージMES1が,ゲートウエイユニット10により他方のバスに接続されているデバイスECUに転送される。
CANプロトコルの特徴は,前述したとおりである。すなわち,(1)バスが空いていれば全てのデバイス(ECU)がメッセージを送信することができるマルチマスタ方式と,(2)全てのデバイスはメッセージを同時に受信し,受信すべきデバイスがメッセージを受信するマルチキャスト方式と,(3)ネットワーク内のデバイスにはアドレスは割り付けられず,メッセージの内容若しくは種類は,メッセージに対応付けられたネットワーク内で固有の識別子(ID)により定義され,送信メッセージにはこのIDが付加され,受信デバイスは受信すべきIDのメッセージを自発的に受信するネットワークのフレキシブル性(したがって,このIDにより送信元と受信先のデバイスが特定される)と,(4)メッセージに付加されるIDがネットワーク上での送信権の優先順位も定義し,複数のデバイスが同時にメッセージを送信しようとすると,優先順位の高いIDのメッセージが優先され送信権を取得し,優先順位の低いIDのメッセージは送信を中止する衝突回避方法である。
そこで,以下,第1のバスBUS−1のデバイスECU−1が第2のバスBUS−2のデバイスECU−3にメッセージMES1を送信する場合を例にして,その送信動作を説明する。まず,デバイスECU−1は,第1のバスBUS−1がアイドル状態の時にメッセージMES1をバスに送信する。メッセージMES1は,簡単にいえば,メッセージの種類を示す識別子IDが付加され,数バイトのデータDATAを含むフレームで構成される。そして,第1のバスBUS−1での送信権は,第1に,アイドル中のバスにメッセー
ジフレームを先に出力したデバイスに与えられ,第2に,同時にメッセージフレームが出力された時は,メッセージに付加される識別子IDに固有に与えられている優先順位が高いほうのメッセージを出力したデバイスに与えられる。つまり,全ての識別子IDは異なる優先順位を有し,デバイスECU−1,ECU−2が同時にメッセージMES1,MES2をバスに出力した場合は,その識別子IDの優先順位により送信権が決定され,優先順位の高い識別子IDを有するメッセージMES1の送信が継続され,優先順位の低い識別子IDを有するメッセージMES2の送信が停止される。
この識別子IDによる優先順位の決定アルゴリズムは,CANバスでは,識別子IDを出力したときのバスの状態を監視することにより行われる。すなわち,バスのレベルには,ドミナントレベル(優先的なレベル)とレセシブレベル(受容的なレベル)とを有し,論理的にワイヤードアンドされたバスの場合は,ドミナントレベルの論理値は「0」,レセシブレベルの論理値は「1」となる。そして,1つのデバイスでもドミナントレベル「0」を出力するとバスはドミナントレベル「0」になり,全てのデバイスがレセシブレベル「1」を出力しないとバスはレセシブレベル「1」にならない。さらに,識別子IDは,例えば16進法で「000」〜「FFF」が割り当てられる。その結果,識別子「000」が最も優先順位が高く,「FFF」が最も優先順位が低くなる。
つまり,複数のデバイスが同時にメッセージフレームを出力すると,フレームの先頭に位置するアービトレーションフィールドの識別子IDのデータ列が同時にバスに出力される。そのため,最も優先順位の高い識別子IDのデータ列のレベルにバスのレベルが制御される。そこで,各デバイスは各ビットにおけるバスのレベルを監視することにより,送信権を取得できなかったか否かを検出することができる。例えば,最も優先順位が高い識別子「000」の場合は,16ビット全てにおいてバスをドミナントレベル(論理「0」)にすることができ,それ以外の識別子のメッセージを出力しようとするデバイスは,バスの状態が自らが出力した識別子の状態とは異なることを検出する。その結果,デバイスは,送信権を取得できなかったことを検出することができ,そのメッセージの送信を停止することができる。一方,16ビット全てにおいて送信権が取得できなかったことを検出する場合は,そのデバイスは,通信権を取得したことになり,そのメッセージの送信を継続する。これにより,複数のメッセージフレームのデータフィールドが同時にバスに出力されることが防止され,衝突を回避することができる。
図1に戻り,デバイスECU−1がメッセージMES1を出力しようとする時に,同時にデバイスECU−2がメッセージMES2を出力しても,メッセージMES1の識別子IDがより高い優先順位を有していれば,デバイスECPU−2はメッセージMES2の出力を停止し,結局,デバイスECU−1だけがメッセージMES1をバスBUS−1に出力することができる。もちろん,デバイスECU−1が先にメッセージMES1の出力を開始した場合は,他のデバイスECU−2はメッセージの出力を開始しない。
そして,バスBUS−1に出力されたメッセージMES1は,ゲートウエイユニット10の受信バッファR−BUFに格納される。ゲートウエイユニット10には,第2のバスBUS−2に転送すべき識別子があらかじめ設定されており,その設定された識別子のメッセージのみを受信バッファR−BUFに格納する。
ゲートウエイユニット10内の転送コントローラTCONは,受信したメッセージMES1を,転送キューバッファT−QUEの最後尾に格納すると共に,転送キューバッファT−QUE内に格納された受信済みメッセージを,受信順に第2のバスBUS−2に出力する。第2のバスBUS−2においても,第1のバスBUS−1内でのアービトレーション方法と同様の方法で,送信権のアービトレーションが行われる。そして,第2のバスBUS−2に送信されたメッセージMES1は,そのメッセージを受信すべきデバイスEC
U−3が受信する。すなわち,第2のバスBUS−2に接続されるデバイスECU−3,ECU−4は,どの識別子のメッセージを受信すべきかがあらかじめ設定されており,その設定された識別子のメッセージMES1を,バス上に出力されるメッセージから判別し,該当する場合にはそれを受信する。
第2のバスBUS−2に接続されたデバイスから第1のバスBUS−1に接続されたデバイスへのメッセージの送信も,上記と同様に,バス上でのアービトレーションと,ゲートウエイユニット10での転送制御とにより行われる。
このように,通常メッセージは,ゲートウエイユニット10において,受信順に転送キューバッファT−QUEに格納され,受信順に送信先ネットワークのバスに転送される。
図2は,本実施の形態におけるゲートウエイ装置の構成と緊急メッセージの転送動作の概略を示す図である。ゲートウエイ装置であるゲートウエイユニット10の構成は,図1と同じである。デバイスECU−1は,緊急に送信すべきメッセージが発生すると,そのメッセージの識別子IDとデータDATAなどをデータフィールド内に格納した緊急メッセージUMESを生成する。この緊急メッセージUMESのアービトレーションフィールドに格納される識別子には,バスBUS−1内で最も優先順位の高い識別子X(緊急識別子X)が与えられる。緊急識別子Xは,必ずしも,最も高い優先順位である必要はなく,例えば,その緊急度に対応する高さの優先順位にすることもできる。最も優先順位の高い識別子Xを付加された緊急メッセージUMESは,第1のバスBUS−1において,他の通常メッセージよりも優先的に送信権を獲得し,ゲートウエイユニット10に送信される。緊急識別子Xを少なくとも複数の通常識別子よりも高い優先順位にする場合は,それらの複数の通常識別子の通常メッセージに優先して送信権を獲得するが,より高い優先順位の通常識別子の通常メッセージの送信権の獲得を妨害することはない。
ゲートウエイユニット10では,緊急識別子Xの緊急メッセージを受信するよう設定されており,受信バッファR−Bufに緊急メッセージUMESを受信すると,転送コントローラTCONは,緊急識別子Xを検出し,緊急メッセージのための転送処理を実行する。この緊急メッセージ用の転送処理では,まず,緊急メッセージUMESのデータフィールド内に格納されている通常識別子IDとデータDATAとを取り出し,通常識別子IDをアービトレーションフィールドに格納し,データDATAをデータフィールドに格納した通常メッセージMES3を生成する。第2に,緊急メッセージ用の転送処理では,生成した通常メッセージMES3を転送キューバッファT−QUEの待ち行列の先頭に割り込ませる。つまり,既に受信済みで転送キューバッファT−QUE内に格納済みの通常メッセージ群よりも先に転送できるように,転送コントローラTCONは,緊急メッセージに対応するメッセージMES3を,先頭位置に格納する。
そして,転送コントローラTCONは,通常の転送制御により,所定の周期のタイミングで,転送キューバッファT−QUE内のメッセージを,先頭から順番に第2のバスBUS−2に出力する。第2のバスBUS−2では,通常メッセージの場合と同様に,メッセージの識別子IDの優先順位を基準にして送信権の調停が行われ,識別子IDに応じて送信先のデバイスECU−3がメッセージMES3を受信する。このように,ゲートウエイユニット10にて,第1のバスBUS−1から受信した緊急メッセージUMESを,転送待ち行列の先頭に割り込ませることで,転送速度を高めることができ,更に,緊急メッセージUMESを通常メッセージMES3に書き換えて第2のバスBUS−2に転送するので,第2のバスBUS−2でのバス調停や受信処理のプロトコルに特別の変更を加える必要がない。
このように,送信元の第1のバスBUS−1では,緊急識別子Xを利用して優先的に緊
急メッセージUMESをゲートウエイユニットに送信し,ゲートウエイユニット10では,他の転送待ちの通常メッセージに先んじて緊急メッセージを転送するので,緊急メッセージをいち早く送信することができる。但し,送信先の第2のバスBUS−2では,通常メッセージとして送信されるので,そこでの送信速度を高める制御が望まれる。例えば,後述するように,送信先のネットワークに接続されるデバイスに対して,一定期間メッセージ送信を停止する要求をするなどにより,通常メッセージとして送信することによる送信速度の低下を回避することができる。
図3は,本実施の形態におけるゲートウエイユニットの詳細構成と緊急メッセージの転送動作を示す図である。図3には,デバイスECU−1,ECU−2が送信するメッセージの識別子リストL1,L2と,デバイスECU−3,ECU−4が受信するメッセージの識別子リストL3,L4とが示される。このように,各デバイスは,送信する識別子リストと受信する識別子リストとが設定されている。図3の例では,識別子「001」は,デバイスECU−1から送信されデバイスECU−3で受信されるメッセージに付加される。また,識別子「004」は,デバイスECU−2から送信されデバイスECU−4で受信されるメッセージに付加される。識別子には,同じバス内のデバイス間のメッセージに付加されるものも存在するが,図3には示されていない。そして,第1のバスBUS−1内のデバイスECU−1,ECU−2に共通に,最も優先順位の高い緊急識別子Xが設定されている。この緊急識別子Xは,例えば「000」である。
また,図3のゲートウエイユニット10は,受信バッファR−Bufと,転送コントローラTCONと,転送キューバッファT−QUEとを有し,更に,受信バッファR−Bufに受信したメッセージを一時的に格納する共有メモリ12を有する。つまり,受信バッファR−Bufの容量は小さく,そこに受信されたメッセージは,大容量の共有メモリ12に格納される。
転送コントローラTCONは,例えば転送手順を記述したプログラムとそれを実行するCPUとを有する。また,転送キューバッファT−QUEは,転送周期毎に分けられた複数の転送キューQ1〜Qnを有し,受信された通常メッセージは,その識別子に対応する転送周期の転送キューの最後尾に格納される。また,受信された緊急メッセージから生成された通常メッセージは,その識別子IDに対応する転送周期の転送キューの先頭に格納される。これらの転送キューバッファへの格納制御は,転送コントローラTCONにより行われる。そして,転送コントローラTCONは,それぞれの転送周期のタイミングで,対応する転送キューQ1〜Qnの先頭メッセージを,転送先のバスBUS−2に出力する。ここで,転送周期は,例えば,アクセルの踏み込みデータのメッセージに対しては短く設定され,アクセルの踏み込みが即座にエンジンを制御するデバイスECUに伝えられるようにされ,一方,シフトレバーのシフト位置データをパネル表示のデバイスに伝えるメッセージに対しては長く設定される。このように,メッセージの種類に応じて,その転送周期があらかじめ設定される。
図3中,破線で転送経路を示した緊急メッセージUMES10と,一点鎖線で転送経路を示した緊急メッセージUMES20とが示されている。緊急メッセージUMES10は,デバイスECU−1により送信され,ゲートウエイユニット内で通常メッセージMES12に書き換えられ,転送キューQ1の先頭位置に割り込ませられ,通常メッセージMES14として第2のバスBUS−2に転送され,デバイスECU−3により受信される。一方,緊急メッセージUMES20は,デバイスECU−2により送信され,ゲートウエイユニット内で通常メッセージMES22に書き換えられ,転送キューQnの先頭位置に割り込ませられ,通常メッセージMES24として第2のバスBUS−2に転送され,デバイスECU−4により受信される。
CANのメッセージ送信は,フレームにより行われ,それにはデータフレーム,リモートフレーム,エラーフレーム,オーバーロードフレーム,インターフレームスペースなどがある。本実施の形態の緊急メッセージは,データフレームを対象とする。データフレームは,識別子ID,Xが格納されるアービトレーションフィールドと,データなどが格納される8バイトのデータフィールドなどで構成される。そして,本実施の形態では,緊急メッセージのフレームUMES10には,そのアービトレーションフィールド内に緊急識別子Xが格納され,データフィールド内に,通常識別子「001」と,データフォーマット情報DFと,転送周期短縮要求フラグF1と,送信停止要求フラグF2と,データDATAとが格納される。データフォーマット情報DFとは,通常メッセージMES12を生成する時に,データDATAをデータフィールドのどの位置に格納すべきかを示す情報である。また,転送周期短縮要求フラグF1とは,転送コントローラTCONが管理する転送周期を緊急メッセージについてのみ短縮することを要求するフラグである。そして,送信停止要求フラグF2とは,転送先のネットワーク(第2のバスBUS−2)のデバイスに所定期間送信を停止することを要求するフラグである。両フラグF1,F2は,転送先の第2のバスBUS−2での転送速度を高めるために利用される。緊急メッセージのフレームUMES20も同様の構成である。
図4は,本実施の形態におけるゲートウエイユニットの転送制御動作を示すフローチャート図である。図4の左側に第1のバスBUS−1のデバイスECUの動作を,真ん中にゲートウエイユニットの動作を,右側に第2のバスBUS−2のデバイスECUの動作を,それらの間にバス内のメッセージフレームをそれぞれ示す。
送信元のバスBUS−1のデバイスECUが,通常識別子IDのフレームを通常メッセージMES1として生成し,バスBUS−1に出力する(S10)。ゲートウエイユニット10は,転送すべき識別子の通常メッセージを受信バッファR−Bufに受信し,共有メモリ12に格納する。転送コントローラTCONは,通常識別子IDであることを判別すると(S20),転送キューバッファT−QUE内で,その通常識別子IDの転送周期に対応する転送キューQ1〜Qnの最後尾に通常メッセージを格納する(S22)。そして,転送コントローラTCONは,転送周期のタイミングで,転送キュー内の先頭の通常メッセージを,送信先のネットワークである第2のバスBUS−2に出力する。第2のバスに接続されその通常識別子IDを受信すべきデバイスECUは,バスに出力された通常メッセージのフレームを受信する(S50)。
次に,送信元である第1のバスBUS−1のデバイスECUが,あるメッセージを緊急に送信する必要が生じると,緊急識別子Xをアービトレーションフィールドに付加し,そのメッセージの通常識別子IDと,図3で説明した,データフォーマット情報DF,周期短縮要求フラグF1,通信停止要求フラグF2,データDATAをデータフィールド内に格納した緊急メッセージのフレームUMES10,20を生成し,第1のバスBUS−1に出力する(S12)。緊急メッセージのフレームUMESは,優先順位がそのバス内で最も高いので,他の通常メッセージに優先してバスの送信権を獲得し,優先的に出力することができる。
ゲートウエイユニット10は,緊急メッセージのフレームを受信バッファR−Bufに受信し,共有メモリ12に格納する(S24)。その時,転送コントローラTCONは,受信バッファに受信されたフレームの識別子Xをチェックし緊急識別子Xを検出すると(S26),割り込み処理により,共有メモリ12内の緊急メッセージのフレームUMES10,20のデータフィールド内の情報を読み出し,そこに格納されている通常識別子ID(図3の例では「001」「004」)をアービトレーションフィールドに付加し,そこに格納されているデータDATAをデータフォーマット情報DFに基づいてデータフィールドに格納して,緊急メッセージに対応する通常メッセージのフレームMES12,2
2を生成する(S28)。そして,その通常識別子IDに対応する転送周期の転送キューQ1〜Qnの先頭位置に割り込ませて当該通常メッセージのフレームMES12,22を格納する(S30)。
また,緊急メッセージUMESが周期短縮要求フラグF1をイネーブルにしている場合は(S32),転送コントローラTCONは,そのメッセージフレームに対する転送周期を一時的に短くするよう変更する(S34)。更に,緊急メッセージUMESが送信停止要求フラグF2をイネーブルにしている場合は(S36),転送コントローラTCONは,転送先のネットワークである第2のバスBUS−2のデバイスECU3,4に送信停止要求指令を出力する(S38)。そして,転送コントローラTCONは,転送キュー内の通常メッセージのフレームを,転送周期のタイミングで出力する(S40)。
周期短縮要求により転送周期が短く変更されることで,転送キューQ1〜Qnから第2のバスBUS−2に転送されるタイミングが早められる。更に,送信停止要求により第2のバスBUS−2のデバイスが一時的にメッセージの送信を停止することで,たとえ緊急メッセージに対応する通常メッセージが優先順位の低い識別子IDであっても,即座に送信権を取得して,その通常メッセージMES14,24を出力することができる。つまり,2つのフラグを利用することにより,複数の転送キュー間での転送タイミングの遅れをなくし,且つ送信先の第2のバスBUS−2でのバス調停による遅れをなくすことができる。それにより,通常メッセージに書き換えられた後の転送処理も,他の通常メッセージよりも早く行うことができる。
上記のように,ゲートウエイユニットは,緊急メッセージを受信した場合は,そのメッセージを通常メッセージに書き換えて,転送待ち行列の先頭に割り込ませる。また,複数の緊急メッセージに対しては,それらの受信順に転送待ち行列の先頭に割り込ませる。つまり,一つの緊急メッセージを受信して転送待ち行列の先頭に割り込ませた直後に,次の緊急メッセージを受信した場合は,転送待ち行列にて,先に割り込ませたメッセージの後ろであって他の通常メッセージの前に割り込ませる。
本実施の形態では,緊急識別子Xを第1のバスBUS−1に接続される複数のデバイスECU−1,2に共通に設けた。これにより,各デバイスにそれぞれ異なる緊急識別子を割り当てるよりも識別子の数を節約することができる。また,変形例として,同じネットワーク(バス)内の複数のデバイスに複数の緊急識別子X1,X2を設定してもよい。但し,その場合,緊急識別子の数は,同じネットワーク(バス)内のデバイスの数よりも少なくすることが好ましい。それにより,緊急度を複数にした緊急メッセージ転送を実現することができ,一方で識別子の数を節約することができる。
緊急識別子Xが複数のデバイスで共通に使用できるようになったことで,複数のデバイスが同時に緊急メッセージを出力すると,同じ緊急識別子Xでバス調停が行われるので,調停不能になることが予想される。しかし,緊急メッセージの送信頻度はそれほど高くなく,ましてや複数の緊急メッセージが衝突する可能性はきわめて低い。そして,同じ緊急識別子のメッセージが出力されると,各デバイスはフレームの衝突を検出し,フレームの出力を停止し,所定のスペース後再送信できるタイミングで緊急メッセージを送信する。よって,最悪衝突しても緊急メッセージによる回復不可能なエラーに陥ることはない。
図3では,第1のバスBUS−1から第2のバスBUS−2への緊急メッセージの転送制御について説明したが,逆方向の第2のバスから第1のバスへの緊急メッセージの転送制御も同様である。また,2つのネットワーク(バスBUS−1,2)が接続されたゲートウエイ装置を例にして説明したが,3つ以上のネットワーク(バス)が接続されても良い。
本実施の形態におけるゲートウエイ装置の構成と通常メッセージの転送動作を示す図である。 本実施の形態におけるゲートウエイ装置の構成と緊急メッセージの転送動作の概略を示す図である。 本実施の形態におけるゲートウエイユニットの詳細構成と緊急メッセージの転送動作を示す図である。 本実施の形態におけるゲートウエイユニットの転送制御動作を示すフローチャート図である。
符号の説明
BUS−1,2:バス,ネットワーク, ECU:デバイス
10:ゲートウエイ装置, TCON:転送制御手段
T−QUE:転送キューバッファ, ID:通常識別子, X:緊急識別子,
MES:通常メッセージ,UMES:緊急メッセージ

Claims (10)

  1. 複数のネットワーク間のメッセージを転送するゲートウエイ装置において,
    送信元ネットワークから受信した通常メッセージを受信順に送信先ネットワークに転送し,前記送信元ネットワークから受信した前記メッセージが緊急メッセージに対応する場合,前記受信済み通常メッセージに優先して当該緊急メッセージを送信先ネットワークに転送する転送制御手段を有することを特徴とするゲートウエイ装置。
  2. 請求項1において,
    共通のネットワークに接続される複数のデバイス間の送信権の優先順位が,前記メッセージに付加される識別子に応じて決定され,前記複数のデバイスが送信可能な通常メッセージそれぞれに前記識別子が固有に割り当てられ,前記緊急メッセージには,前記通常メッセージに割り当てられた識別子よりも前記優先順位が高い緊急識別子が前記複数のデバイスに共通に割り当てられ,
    前記転送制御手段は,通常の識別子を有する通常メッセージを受信順に送信先ネットワークに転送し,前記緊急識別子を有する緊急メッセージを受信済み通常メッセージに優先して送信先ネットワークに転送することを特徴とするゲートウエイ装置。
  3. 請求項2において,
    前記緊急識別子を有する緊急メッセージは,送信先デバイスを特定する通常の識別子を有し,
    前記転送制御手段は,前記受信した緊急メッセージに含まれる当該通常の識別子を付加した通常メッセージを生成し,当該生成した通常メッセージを前記緊急メッセージとして前記受信済み通常メッセージに優先して送信先ネットワークに転送することを特徴とするゲートウエイ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて,
    前記緊急メッセージに送信先ネットワークに接続されるデバイスに対する送信停止要求フラグが含まれている場合は,前記転送制御手段は,前記緊急メッセージの転送に先立って前記送信先ネットワークのデバイスに対して送信停止要求メッセージを通知することを特徴とするゲートウエイ装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれかにおいて,
    前記転送制御手段は,受信済みメッセージをそれぞれ対応する転送周期のタイミングで送信先ネットワークに転送し,
    前記緊急メッセージに転送周期短縮要求フラグが含まれている場合は,前記転送制御手段は,前記緊急メッセージを通常の転送周期よりも短い緊急転送周期のタイミングで前記送信先ネットワークに転送することを特徴とするゲートウエイ装置。
  6. 請求項3において,
    更に,受信済みメッセージを受信順に格納する送信キューバッファを有し,当該送信キューバッファは,転送周期に対応して複数設けられ,
    前記転送制御手段は,受信済みメッセージをそれぞれ対応する転送周期のタイミングで前記送信キューバッファから送信先ネットワークに転送し,
    前記転送制御手段は,前記緊急メッセージから生成した通常メッセージを,当該通常メッセージの転送周期に対応する送信キューバッファ内の受信済み通常メッセージの先頭に格納することを特徴とするゲートウエイ装置。
  7. 請求項1乃至3のいずれかにおいて,
    前記転送制御手段は,複数の緊急メッセージを受信した場合は,緊急メッセージ間では
    受信した順で,受信済み通常メッセージに対しては優先して,当該緊急メッセージを送信先ネットワークに転送することを特徴とするゲートウエイ装置。
  8. 複数のデバイスがそれぞれ接続された複数のネットワークと,当該複数のネットワーク間に設けられ当該ネットワーク間のメッセージを転送するゲートウエイ装置とを有するネットワークシステムにおいて,
    前記ゲートウエイ装置は,送信元ネットワークから受信した通常メッセージを受信順に送信先ネットワークに転送し,前記送信元ネットワークから受信した前記メッセージが緊急メッセージに対応する場合,前記受信済み通常メッセージに優先して当該緊急メッセージを送信先ネットワークに転送する転送制御手段を有することを特徴とするネットワークシステム。
  9. 請求項8において,
    共通のネットワークに接続される複数のデバイス間の送信権の優先順位が前記メッセージの識別子に応じて決定され,前記複数のデバイスが送信可能な通常メッセージそれぞれに前記識別子が固有に割り当てられ,各ネットワークにおいて,前記緊急メッセージには,前記通常メッセージに割り当てられた識別子よりも優先順位が高い緊急識別子が前記複数のデバイスに共通の割り当てられ,
    前記転送制御手段は,通常の識別子を有する通常メッセージを受信順に送信先ネットワークに転送し,前記緊急識別子を有する緊急メッセージを受信済み通常メッセージに優先して送信先ネットワークに転送することを特徴とするネットワークシステム。
  10. 請求項8または9において,
    前記緊急識別子を有する緊急メッセージは,送信先デバイスを特定する通常の識別子を有し,
    前記転送制御手段は,前記受信した緊急メッセージに含まれる当該通常の識別子を付加した通常メッセージを生成し,当該生成した通常メッセージを前記緊急メッセージとして前記受信済み通常メッセージに優先して送信先ネットワークに転送することを特徴とするネットワークシステム。
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