JP5520180B2 - ノイズ検知装置、再生装置、およびノイズ検知プログラム - Google Patents
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Description
また、前記算出部は、前記検知対象のノイズの形状に対応する領域を複数の部分領域に分割し、分割された前記部分領域の画素値に基づいてノイズ成分を強調する演算処理を行って前記特徴量を算出しても良い。
また、前記算出部は、輪郭抽出処理を施した前記フレームの画像のうち、前記検知対象のノイズの形状に対応する領域の画素値に基づいて前記特徴量を算出しても良い。
また、前記算出部は、前記輪郭抽出処理と、上下限値の少なくとも一方を制限するクリッピング処理とを施した前記フレームの画像から前記特徴量を算出しても良い。
ノイズ検知部14は、ユーザにより指定された対象動画像の1フレームの画像データを取得する。取得した1フレームの画像データは、図1に示すように、ノイズα検知部21のα特徴量検出部31に入力される。
α特徴量検出部31は、ステップS101で取得した画像データに対して輪郭強調処理を行う。輪郭強調処理は、検知対象のノイズを強調するための処理であり、どのような方法で行われても良い。例えば、各々の画素値から、近傍画素の平均画素値を減算することにより、輪郭強調処理を行う。
α特徴量検出部31は、ステップS102で輪郭強調処理を施した画像データに対してクリッピング処理を行う。クリッピング処理は、上限値および下限値を制限する処理であり、例えば、対象動画像が8bitである場合に、輪郭強調処理後の画素値を±10程度の範囲に制限する。このクリッピング処理により、1画素あたりの輝度変化の影響を抑えることができる。そのため、後述するフィルタ処理や判定処理におけるノイズαの検知の正確性を向上させることが期待できる。
α特徴量検出部31は、ステップS103でクリッピング処理を施した画像データに対してフィルタ処理を行う。フィルタ処理は、図4Aに示すように、画像データの全面に対して順次フィルタを適用した画素加算処理を施すことにより行う。図4AにおけるフィルタF1は、例えば、図4Bに示すように、縦6×横9のフィルタである。図4Bに示すフィルタF1には具体的な数字を示していないが、このフィルタは、図2を参照して説明したノイズαの形状に応じて設計されたフィルタである。そして、このフィルタは、縦1ライン目および6ライン目の画像のパターンに応じて係数の変化する適応型フィルタであり、図4Bの斜線で示した部分の値を相対的に大きく設定することにより、ノイズαを強調することが可能となる。
α特徴量検出部31は、ステップS104でフィルタ処理を施した画像データの画素値と所定の閾値と比較し、カウントする。このとき、α特徴量検出部31は、予め定められた5種類の閾値(閾値1〜閾値5、ただし、閾値1<閾値2<閾値3<閾値4<閾値5)と、ステップS104でフィルタ処理を施した画像データの各画素値とを比較し、それぞれの閾値を超える画素値の数をカウントする。例えば、閾値5に関するカウンタは、画素値>閾値5である画素の数をカウントし、閾値4に関するカウンタは、画素値>閾値5である画素を含む画素値>閾値4の画素数をカウントする。
α特徴量検出部31は、ステップS102からステップS105の処理を、Nフレーム分行ったか否かを判定する。α特徴量検出部31は、Nフレーム分終了したと判定するとステップS107に進み、Nフレーム分終了していないと判定すると、後述するステップS114に進む。なお、Nは、予め定められた所定のフレーム数である。このNは、ステップS105で説明したNに対応し、ここでは、N=5である。なお、6回目のステップS106の判定からは常にNフレーム分終了していることになる。したがって、6回目以降は、ステップS102からステップS105の処理を、1フレーム分のみ行い、ステップS107に進むことになる。
ノイズα判定部33は、α特徴量蓄積部32に蓄積したNフレーム分のα特徴量に基づいて、1枚ノイズが存在するか否かを判定する。
ノイズα判定部33は、判別内容として、1枚ノイズが存在することを示す情報を、バス18を介してCPU15に出力する。
ノイズα判定部33は、α特徴量蓄積部32に蓄積したNフレーム分のα特徴量に基づいて、2枚ノイズが存在するか否かを判定する。
ノイズα判定部33は、判別内容として、2枚ノイズが存在することを示す情報を、バス18を介してCPU15に出力する。
ノイズα判定部33は、α特徴量蓄積部32に蓄積したNフレーム分のα特徴量に基づいて、3枚ノイズが存在するか否かを判定する。
ノイズα判定部33は、判別内容として、3枚ノイズが存在することを示す情報を、バス18を介してCPU15に出力する。
CPU15は、ステップS102からステップS112の処理を、全フレーム分行ったか否かを判定する。CPU15は、全フレーム分終了したと判定すると一連の処理を終了し、全フレーム分終了していないと判定すると、ステップS114に進む。
ノイズ検知部14は、次のフレームの画像データを取得し、ステップS102に戻る。
ノイズ検知部14は、ユーザにより指定された対象動画像の1フレームの画像データを取得する。取得した1フレームの画像データは、図1に示すように、ノイズβ検知部22のβ特徴量検出部34に入力される。
β特徴量検出部34は、ステップS121で取得した画像データに対して水平方向の輪郭強調処理を行う。水平方向の輪郭強調処理は、検知対象のノイズを強調するための処理であり、どのような方法で行われても良い。例えば、各々の画素値について、その画素と、水平方向に隣接する画素とにフィルタを適用した画素加算処理を施すことにより、水平方向の輪郭強調処理を行う。
β特徴量検出部34は、ステップS122で水平方向の輪郭強調処理を施した画像データに対して所定領域内演算処理を行う。所定領域内演算処理は、水平方向の輪郭強調処理を施した画像データを複数の領域に分割し、分割した領域ごとにその領域の代表値を算出する処理である。所定領域内演算処理は、図6Aに示すように、画像データの全面に対して順次所定領域内演算処理を施すことにより行う。図6Aにおける所定領域E1は、例えば、図6Bに示すように、縦8×横5の領域である。図6Bには2種類の領域を示す。図6Bの左側は、図2を参照して説明したノイズβaの形状に応じて設計された領域の分割方法を示し、図6Bの右側は、図2を参照して説明したノイズβbの形状に応じて設計された領域の分割方法を示す。これらの領域に分割して所定領域内演算処理を行うことにより、ノイズβaおよびノイズβbを強調することが可能となる。
β特徴量検出部34は、ステップS123の所定領域内演算処理により求めた各総和値に基づいて、差分演算処理を行う。β特徴量検出部34は、ノイズβaに関して、総和値Aと総和値Bとの差分(以下差分値a)、および、総和値Bと総和値Cとの差分(以下差分値b)を算出する。また、β特徴量検出部34は、ノイズβbに関して、(総和値D+総和値F)と(総和値E+総和値G)との差分(以下差分値c)、および、(総和値F+総和値H)と(総和値E+総和値G)との差分(以下差分値d)を算出する。
β特徴量検出部34は、ステップS124の差分演算処理により求めた各差分値と所定の閾値と比較し、カウントする。このとき、β特徴量検出部34は、上述したα特徴量検出部31の場合と同様に、予め定められた5種類の閾値(閾値1〜閾値5、ただし、閾値1<閾値2<閾値3<閾値4<閾値5)と、ステップS124で求めた各差分値とを比較し、それぞれの閾値を超える差分値の数をカウントする。ただし、ノイズβaに関しては、差分値aおよび差分値bの両方が閾値を超えた場合にカウントを行い、ノイズβbに関しては、差分値cおよび差分値dの両方が閾値を超えた場合にカウントを行う。
β特徴量検出部34、ノイズβ判定部36、CPU15は、上述したノイズαの検知の場合におけるステップS106〜ステップS114と同様の処理を行う。ただし、各部は、上述したノイズβaおよびノイズβbのそれぞれについて、各処理を行う。
ノイズ検知部14、γ特徴量検出部37は、上述したノイズαの検知の場合におけるステップS101〜ステップS102と同様の処理を行う。
γ特徴量検出部37は、ステップS142で輪郭強調処理を施した画像データに対してクリッピング処理を行う。クリッピング処理は、上限値および下限値を制限する処理であり、例えば、対象動画像が8bitである場合に、輪郭強調処理後の画素値を±10程度の範囲に制限する。このクリッピング処理により、1画素あたりの輝度変化の影響を抑えることができる。そのため、後述するフィルタ処理や判定処理におけるノイズγの検知の正確性を向上させることが期待できる。
γ特徴量検出部37は、ステップS143でクリッピング処理を施した画像データに対してフィルタ処理を行う。フィルタ処理は、図8Aに示すように、画像データの全面に対して順次フィルタを適用した画素加算処理を施すことにより行う。図8AにおけるフィルタF2は、例えば、図8Bに示すように、縦4×横10の2種類のフィルタである。図8Bに示す2種類のフィルタには具体的な数字を示していないが、このフィルタは、図2を参照して説明したノイズγの形状に応じて設計されたフィルタであり、斜線で示した部分の値を相対的に大きく設定することにより、ノイズβの両端の形状を強調することが可能となる。なお、図8Bに示す2種類のフィルタを利用するのは、対象動画像に含まれる被写体などに起因する映像の変化により、実際には完全な矩形のノイズγは少なく、片方しか存在しない場合が多いためである。
(ステップS145)
γ特徴量検出部37は、ステップS144でフィルタ処理を施した画像データに対して抑圧処理を行う。γ特徴量検出部37は、フィルタ処理を施した画像データのうち、以下の抑圧条件(1)〜(5)の少なくとも1つを満たす画素については、その画素値を「0」に置き換える(抑圧する)。このような抑圧処理により、ノイズではない被写体の形状(例えば、単純な水平ラインなど)に関する画素値が不要に大きくならないように抑制することができる。
γ特徴量検出部37は、ステップS145で抑圧処理を施した画像データの画素値と所定の閾値と比較し、カウントする。このとき、γ特徴量検出部37は、上述したα特徴量検出部31の場合と同様に、予め定められた5種類の閾値(閾値1〜閾値5、ただし、閾値1<閾値2<閾値3<閾値4<閾値5)と、ステップS145で抑圧処理を施した画像データの各画素値とを比較し、それぞれの閾値を超える画素値の数をカウントする。
γ特徴量検出部37、ノイズγ判定部39、CPU15は、上述したノイズαの検知の場合におけるステップS106〜ステップS114と同様の処理を行う。
ノイズ検知部14は、ユーザにより指定された対象動画像の2フレームの画像データを取得する。取得した2フレームの画像データのうち、古い方の1フレームの画像データは、図1に示すように、バッファメモリ12およびメモリコントローラ13により遅延されたフレームである。取得した2フレームの画像データは、ノイズδ検知部24のδ特徴量検出部40に入力される。
δ特徴量検出部40は、ステップS161で取得した画像データに対してフレーム間差分演算処理を行う。δ特徴量検出部40は、2フレームの画像データについて、画素ごとに差分値を算出する。
δ特徴量検出部40は、ステップS162でフレーム間差分演算処理を施した画像データに対して点線検出処理を行う。点線検出処理は、ステップS162で算出した差分値が閾値以上で、かつ、その上のラインの差分値との差が閾値以上の時に連続カウンタをカウントし、差分値が閾値未満になるタイミングでカウンタをクリアすることにより行う。
δ特徴量検出部40は、ステップS163で検出した点線ノイズの数と所定の閾値と比較し、カウントする。なお、このカウンタは、任意のフレームに関する処理の開始の時点(例えば、ステップS162の開始の時点)でクリアされる。また、カウンタがクリアされるタイミングで、このカウンタの値は、δ特徴量蓄積部41に蓄積される。ただし、δ特徴量蓄積部41に蓄積される値は、適宜更新され、常に最新の2フレーム分のカウンタの値が蓄積される。
δ特徴量検出部40は、カウンタの値が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。δ特徴量検出部40は、カウンタの値>所定の閾値であると判定するとステップS166に進み、カウンタの値≦所定の閾値であると判定すると、後述するステップS168に進む。
ノイズδ判定部42は、カウンタの値>所定の閾値であるとの判定が2フレーム連続で行われたかを判定する。ノイズδ判定部42は、カウンタの値>所定の閾値であるとの判定が2フレーム連続で行われたと判定するとステップS168に進み、ノイズδ判定部42は、カウンタの値>所定の閾値であるとの判定が2フレーム連続で行われていないと判定すると、後述するステップS168に進む。
ノイズδ判定部42は、判別内容として、ノイズが存在することを示す情報を、バス18を介してCPU15に出力する。
CPU15は、ステップS162からステップS167の処理を、全フレーム分行ったか否かを判定する。CPU15は、全フレーム分終了したと判定すると一連の処理を終了し、全フレーム分終了していないと判定すると、ステップS169に進む。
ノイズ検知部14は、次のフレームの画像データを取得し、ステップS162に戻る。
(1)上記実施形態で説明した各変数、係数、閾値などは一例であり本発明はこの例に限定されない。例えば、ノイズαの検知において使用したフィルタ(図4B、フィルタF1)は縦6×横9の形状である例を示しが、他の形状であっても良い。また、ノイズα、ノイズβ、ノイズγの検知において5種類の閾値を用いる例を示したが、2種類以上であれば、何種類の閾値を用いても良い。
Claims (10)
- 処理の対象となる対象動画像の情報を取得する取得部と、
前記対象動画像のフレームから、検知対象のノイズの形状に対応する領域に関する特徴量を算出する算出部と、
前記対象動画像の少なくとも2フレームから算出された前記検知対象のノイズの形状に対応する領域に関する前記特徴量の変化が大きい場合に、前記対象動画像に前記検知対象のノイズが含まれると判定する判定部と
を備えることを特徴とするノイズ検知装置。 - 請求項1に記載のノイズ検知装置において、
前記判定部は、前記検知対象のノイズの形状に対応する領域に関する前記特徴量が所定の閾値を超えた数をカウントし、カウント数に基づいて前記判定を行う
ことを特徴とするノイズ検知装置。 - 請求項1または請求項2に記載のノイズ検知装置において、
前記算出部は、前記検知対象のノイズの形状に対応する領域に対してノイズ成分を強調するフィルタ処理を行って前記特徴量を算出する
ことを特徴とするノイズ検知装置。 - 請求項1または請求項2に記載のノイズ検知装置において、
前記算出部は、前記検知対象のノイズの形状に対応する領域を複数の部分領域に分割し、分割された前記部分領域の画素値に基づいてノイズ成分を強調する演算処理を行って前記特徴量を算出する
ことを特徴とするノイズ検知装置。 - 請求項1から請求項4の何れか1項に記載のノイズ検知装置において、
前記算出部は、輪郭抽出処理を施した前記フレームの画像のうち、前記検知対象のノイズの形状に対応する領域の画素値に基づいて前記特徴量を算出する
ことを特徴とするノイズ検知装置。 - 請求項5に記載のノイズ検知装置において、
前記算出部は、水平方向における輪郭抽出処理を施した前記フレームの画像から前記特徴量を算出する
ことを特徴とするノイズ検知装置。 - 請求項5または請求項6に記載のノイズ検知装置において、
前記算出部は、前記輪郭抽出処理と、上下限値の少なくとも一方を制限するクリッピング処理とを施した前記フレームの画像から前記特徴量を算出する
ことを特徴とするノイズ検知装置。 - 動画像のフレームから、検知対象のノイズの形状に対応する領域に関する特徴量を算出する算出部と、
前記動画像の複数のフレームからそれぞれ算出された前記特徴量が所定の閾値を超えた数をカウントし、前記複数のフレーム間のカウント数の変化が大きいフレームに、前記検知対象のノイズが含まれると判定する判定部と
を備えることを特徴とするノイズ検知装置。 - 動画像を記録する記録部と、
前記動画像を再生する再生部と、
請求項1から請求項7の何れか1項に記載のノイズ検知装置とを備え、
前記取得部は、前記記録部から前記対象動画像の情報を取得する
ことを特徴とする再生装置。 - 処理の対象となる対象動画像の情報を取得する取得処理と、
前記対象動画像のフレームから、検知対象のノイズの形状に対応する領域に関する特徴量を算出する算出処理と、
前記対象動画像の少なくとも2フレームから算出された前記検知対象のノイズの形状に対応する領域に関する前記特徴量の変化が大きい場合に、前記対象動画像に前記検知対象のノイズが含まれると判定する判定処理と
をコンピュータに実行させるノイズ検知プログラム。
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