JP5520180B2 - ノイズ検知装置、再生装置、およびノイズ検知プログラム - Google Patents

ノイズ検知装置、再生装置、およびノイズ検知プログラム Download PDF

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Description

本発明は、ノイズ検知装置、再生装置、およびノイズ検知プログラムに関する。
動画像においては、特定の要因に起因する固有のノイズが発生することが知られている。このような要因としては、動画像の撮影の際や、動画像を複数の機材間で複製する際の機械的な要因、ソフトウェア上の要因などが考えられる。何れの場合であっても、このようなノイズは、目視により検知せざるを得ず、検知に時間や手間を要するという問題がある。また、上述したノイズは瞬間的に(例えば数フレームのみ)発生する場合も多く、慎重に確認を行わないと見逃しが発生する場合もある。
そこで、このようなノイズの検知を自動化することが考えられている。例えば、特許文献1の発明では、映像信号自身より映像情報成分の異常を自動的に検知する技術が開示されている。
特開平9−46733号公報
しかし、特許文献1の発明は、映像のフリーズ状態およびシーンチェンジを検出するものに過ぎず、上述したノイズの検知のような細かい検出を行うことはできない。
本発明の目的は、動画像に含まれる固有のノイズを、的確に自動で検知するための手段を提供することにある。
一の態様のノイズ検知装置は、処理の対象となる対象動画像の情報を取得する取得部と、前記対象動画像のフレームから、検知対象のノイズの形状に対応する領域に関する特徴量を算出する算出部と、前記対象動画像の少なくとも2フレームから算出された前記検知対象のノイズの形状に対応する領域に関する前記特徴量の変化が大きい場合に、前記対象動画像に前記検知対象のノイズが含まれる判定する判定部とを備える。
また、前記判定部は、前記検知対象のノイズの形状に対応する領域に関する前記特徴量所定の閾値を超えた数をカウントし、カウント数に基づいて前記判定を行っても良い。
また、前記算出部は前記検知対象のノイズの形状に対応する領域に対してノイズ成分を強調するフィルタ処理行って前記特徴量を算出しても良い。
また、前記算出部は、前記検知対象のノイズの形状に対応する領域を複数の部分領域に分割し、分割された前記部分領域の画素値に基づいてノイズ成分を強調する演算処理を行って前記特徴量を算出しても良い。
また、前記算出部は、輪郭抽出処理を施した前記フレームの画像のうち、前記検知対象のノイズの形状に対応する領域の画素値に基づいて前記特徴量を算出しても良い。
また、前記算出部は、水平方向における輪郭抽出処理を施した前記フレームの画像から前記特徴量を算出しても良い。
また、前記算出部は、前記輪郭抽出処理と、上下限値の少なくとも一方を制限するクリッピング処理とを施した前記フレームの画像から前記特徴量を算出しても良い。
また、別の態様のノイズ検知装置は、動画像のフレームから、検知対象のノイズの形状に対応する領域に関する特徴量を算出する算出部と、前記動画像の複数のフレームからそれぞれ算出された前記特徴量が所定の閾値を超えた数をカウントし、前記複数のフレーム間のカウント数の変化が大きいフレームに、前記検知対象のノイズが含まれる判定する判定部とを備える
一の態様の再生装置は、動画像を記録する記録部と、前記動画像を再生する再生部と、上述した何れかのノイズ検知装置とを備え、前記取得部は、前記記録部から前記対象動画像の情報を取得する。
一の態様のノイズ検知プログラムは、処理の対象となる対象動画像の情報を取得する取得処理と、前記対象動画像のフレームから、検知対象のノイズの形状に対応する領域に関する特徴量を算出する算出処理と、前記対象動画像の少なくとも2フレームから算出された前記検知対象のノイズの形状に対応する領域に関する前記特徴量の変化が大きい場合に、前記対象動画像に前記検知対象のノイズが含まれる判定する判定処理とをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、動画像に含まれる固有のノイズを、的確に自動で検知するための手段を提供することができる。
ノイズ検知装置の構成例を示すブロック図 検知対象となるノイズについて説明する図 ノイズα検知時のノイズ検知装置の動作例を示す流れ図 ノイズαの検知について説明する図 ノイズβ検知時のノイズ検知装置の動作例を示す流れ図 ノイズβの検知について説明する図 ノイズγ検知時のノイズ検知装置の動作例を示す流れ図 ノイズγの検知について説明する図 ノイズδ検知時のノイズ検知装置の動作例を示す流れ図
図1は、実施形態でのノイズ検知装置の構成例を示すブロック図である。ノイズ検知装置には、処理の対象となる動画像(対象動画像)について、ノイズを検知するためのノイズ検知プログラムが予めインストールされる。
なお、対象動画像はどのようなものであっても良い。例えば、デジタル画像を生成可能な撮像装置により生成されたものであっても良いし、アナログの動画像の画像データをデジタルデータに変換したものであっても良いし、ビデオテープなどに記録された動画像をデジタルデータに変換したものであっても良い。また、コンピュータなどにより作成された動画像であっても良い。
また、以下では、対象動画像の全フレームをノイズ検知の対象として処理を行う例を示すが、対象動画像の一部のフレームのみをノイズ検知の対象として処理を行っても良い。この場合、ノイズ検知の対象となるフレームは、ユーザ操作に基づいて指定されても良いし、対象動画像の情報などに基づいて自動で指定されても良い。
図1に示すノイズ検知装置11は、バッファメモリ12、メモリコントローラ13、ノイズ検知部14、CPU15、アラーム出力部16および入出力I/F17、バス18を有している。CPU15は、メモリコントローラ13とバス18を介して相互に接続されるとともに、入出力I/F17と相互に接続される。また、ノイズ検知部14の出力は、バス18を介してCPU15に接続される。さらに、アラーム出力部16は、CPU15により制御される。
ノイズ検知装置11に入力された対象動画像の画像データは、メモリコントローラ13に入力されるとともに、ノイズ検知部14にも入力される。メモリコントローラ13に入力された画像データは、バッファメモリ12に書き込まれる。バッファメモリ12は、リングバッファ構成により複数フレームの画像データを残しておくことができる。さらに、バッファメモリ12とメモリコントローラ13は、1フレーム遅延の信号を作成することが可能であり、この遅延された1フレームの画像データは、ノイズ検知部14のうち、後述するノイズδ検知部のみに入力される。
さらに、ノイズ検知装置11には、入出力I/F17を介して、不図示の入力デバイス(キーボード、ポインティングデバイスなど)やモニタ、LAN接続のためのネットワークケーブルなどが接続されている。
また、ノイズ検知装置11は、不図示の記憶装置(例えば、ハードディスクや、不揮発性の半導体メモリなどの記憶媒体で構成される)を備える。この記憶装置には、画像処理プログラムや、プログラムの実行に必要となる各種のデータが記録されている。
CPU15は、ノイズ検知装置11の各部を統括的に制御するプロセッサである。また、アラーム出力部16は、スピーカ、モニタ、ランプなどの報知部材を備え、ノイズ検知部14による検知結果をユーザに報知する。
以上説明した構成のノイズ検知装置11は、予め定められた固有のノイズを検知する。検知の対象となるノイズはどのようなものであっても良いが、以下では、4種類のノイズ(ノイズα〜ノイズδ)を例に挙げて説明する。
図2は、上述した4種類のノイズを説明する図である。
ノイズαは、図2に示すように、横長のブロック状に発生するノイズである。ただし、ノイズαは、拡大図E1に示すように、縦長の矩形の集合体が上述した横長のブロックを形成しているノイズである。以下では、一例として、拡大図E1中の1つの縦長の矩形が、縦4ピクセル、横1ピクセルのサイズであり、それぞれの矩形の間隔が2ピクセルである場合を例にあげて説明を行う。
ノイズβは、図2に示すように、縦方向において、本来つながっているべきラインが途切れ途切れになるような形状に発生するノイズである。以下では、一例として、拡大図E2に示すように、縦方向に4ピクセル分の欠損が、縦方向に繰り返し発生するノイズであるノイズβaと、拡大図E3に示すように、縦方向に1ピクセル分の欠損が2か所、縦方向に2ピクセル分の間隔で、縦方向に繰り返し発生するノイズであるノイズβbとを例にあげて説明を行う。
ノイズγは、図2に示すように、横長のブロック状に発生するノイズである。ただし、ノイズγは、上述したノイズαとは異なり、拡大図E4に示すように、横長の矩形からなるノイズである。以下では、一例として、拡大図E4の横長の矩形が、縦4ピクセル、横10〜20ピクセル程度のサイズである場合を例にあげて説明を行う。
ノイズδは、図2に示すように、固定ライン(例えば下から2ライン目)に発生するノイズである。以下では、一例として、拡大図E5に示すように、縦方向に1ピクセル、横方向に20ピクセル程度の点線状である場合を例にあげて説明を行う。
なお、上述した4種類のノイズのうち、ノイズα、ノイズβ、ノイズγは、数フレームにわたって連続的に発生する場合が多い。一方、ノイズδは、1フレームのみに突発的に発生する場合が多い。
ノイズ検知部14は、図1に示すように、上述したノイズαを検知するノイズα検知部21、ノイズβを検知するノイズβ検知部22、ノイズγを検知するノイズγ検知部23、ノイズδを検知するノイズδ検知部24を有する。そして、ノイズα検知部21は、α特徴量検出部31、α特徴量蓄積部32、ノイズα判定部33の各部を備え、ノイズβ検知部22は、β特徴量検出部34、β特徴量蓄積部35、ノイズβ判定部36の各部を備え、ノイズγ検知部23は、γ特徴量検出部37、γ特徴量蓄積部38、ノイズγ判定部39の各部を備え、ノイズδ検知部24は、δ特徴量検出部40、δ特徴量蓄積部41、ノイズδ判定部42の各部を備える。
次に、各部におけるノイズの検知の詳細について説明する。
まず、図3の流れ図を参照しつつ、ノイズα検知部21におけるノイズαの検知の動作例を説明する。なお、図3の流れ図の処理は、ユーザによるプログラム実行指示に応じて、各部がノイズ検知プログラムを実行することで開始される。
(ステップS101)
ノイズ検知部14は、ユーザにより指定された対象動画像の1フレームの画像データを取得する。取得した1フレームの画像データは、図1に示すように、ノイズα検知部21のα特徴量検出部31に入力される。
(ステップS102)
α特徴量検出部31は、ステップS101で取得した画像データに対して輪郭強調処理を行う。輪郭強調処理は、検知対象のノイズを強調するための処理であり、どのような方法で行われても良い。例えば、各々の画素値から、近傍画素の平均画素値を減算することにより、輪郭強調処理を行う。
(ステップS103)
α特徴量検出部31は、ステップS102で輪郭強調処理を施した画像データに対してクリッピング処理を行う。クリッピング処理は、上限値および下限値を制限する処理であり、例えば、対象動画像が8bitである場合に、輪郭強調処理後の画素値を±10程度の範囲に制限する。このクリッピング処理により、1画素あたりの輝度変化の影響を抑えることができる。そのため、後述するフィルタ処理や判定処理におけるノイズαの検知の正確性を向上させることが期待できる。
(ステップS104)
α特徴量検出部31は、ステップS103でクリッピング処理を施した画像データに対してフィルタ処理を行う。フィルタ処理は、図4Aに示すように、画像データの全面に対して順次フィルタを適用した画素加算処理を施すことにより行う。図4AにおけるフィルタF1は、例えば、図4Bに示すように、縦6×横9のフィルタである。図4Bに示すフィルタF1には具体的な数字を示していないが、このフィルタは、図2を参照して説明したノイズαの形状に応じて設計されたフィルタである。そして、このフィルタは、縦1ライン目および6ライン目の画像のパターンに応じて係数の変化する適応型フィルタであり、図4Bの斜線で示した部分の値を相対的に大きく設定することにより、ノイズαを強調することが可能となる。
(ステップS105)
α特徴量検出部31は、ステップS104でフィルタ処理を施した画像データの画素値と所定の閾値と比較し、カウントする。このとき、α特徴量検出部31は、予め定められた5種類の閾値(閾値1〜閾値5、ただし、閾値1<閾値2<閾値3<閾値4<閾値5)と、ステップS104でフィルタ処理を施した画像データの各画素値とを比較し、それぞれの閾値を超える画素値の数をカウントする。例えば、閾値5に関するカウンタは、画素値>閾値5である画素の数をカウントし、閾値4に関するカウンタは、画素値>閾値5である画素を含む画素値>閾値4の画素数をカウントする。
なお、各カウンタは、任意のフレームに関する処理の開始の時点(例えば、ステップS102の開始の時点)でクリアされる。また、各カウンタがクリアされるタイミングで、各カウンタの値は、α特徴量蓄積部32に蓄積される。ただし、α特徴量蓄積部32に蓄積される値は、適宜更新され、常に最新のNフレーム分の各カウンタの値が蓄積される。このNは、後述する判定処理の内容によって決まる。後述する判定処理では、5フレームをひとまとまりとして判定処理を行う(詳細は後述する)ため、ここでは、N=5とする。
図4Cは、ステップS104でフィルタ処理を施した画像データの画素値の分布を示すヒストグラムであり、横軸は画素値を示し、縦軸は画素数を示す。また、図4C中の閾値1〜閾値5は、上述した閾値1〜閾値5に対応する。
図4Cに示すように、画素値が大きくなる程、画素数は減少する。また、画素値が大きい部分に相当する画素は、ノイズと推測できる画素である。なお、図4Cにおける各画素値は、対象動画像に含まれる被写体などによって、全体的に大きくなったり小さくなったりすることがある。これは、図4Cに示すヒストグラムが、横軸の方向において広がったり、縮まったりすることに対応する。このような場合であっても、上述した複数の閾値を設定することによって、後述する判定処理におけるノイズαの検知の正確性を向上させることが期待できる。
(ステップS106)
α特徴量検出部31は、ステップS102からステップS105の処理を、Nフレーム分行ったか否かを判定する。α特徴量検出部31は、Nフレーム分終了したと判定するとステップS107に進み、Nフレーム分終了していないと判定すると、後述するステップS114に進む。なお、Nは、予め定められた所定のフレーム数である。このNは、ステップS105で説明したNに対応し、ここでは、N=5である。なお、6回目のステップS106の判定からは常にNフレーム分終了していることになる。したがって、6回目以降は、ステップS102からステップS105の処理を、1フレーム分のみ行い、ステップS107に進むことになる。
(ステップS107)
ノイズα判定部33は、α特徴量蓄積部32に蓄積したNフレーム分のα特徴量に基づいて、1枚ノイズが存在するか否かを判定する。
1枚ノイズとは、1フレームのみに発生するノイズαである。したがって、任意の第nフレームについては、第(n−1)フレーム〜第(n+1)フレームの3フレーム分のカウンタの値の変化を分析することにより、第nフレームに1枚ノイズが存在するか否かを判定することができる。
ステップS106においては、N(=5)フレーム分のカウンタの値が蓄積されている。そこで、これらのフレームを、古い順に第1フレーム、第2フレーム、第3フレーム、第4フレーム、第5フレームとすると、第2フレームについては、第1フレーム〜第3フレームに関するカウンタの値の変化に基づいて、1枚ノイズが存在するか否かを判定することができる。同様に、第3フレームについては、第2フレーム〜第4フレームに関するカウンタの値の変化に基づいて、1枚ノイズが存在するか否かを判定することができ、第4フレームについては、第3フレーム〜第5フレームに関するカウンタの値の変化に基づいて、1枚ノイズが存在するか否かを判定することができる。
具体的には、任意の第nフレームについて、第(n−1)フレームと第nフレームとでカウンタの値が大きく変化し、かつ、第nフレームと第(n+1)フレームとでカウンタの値が大きく変化する場合には、第nフレームに1枚ノイズが存在すると判定することができる。
ただし、各フレームについて、閾値1〜閾値5のそれぞれに対応するカウンタの値が蓄積されている。そこで、ノイズα判定部33は、まず、閾値5のカウンタの値に関して、その変化を分析する。変化の分析においては、変化量と変化の割合とを求め、所定の閾値と比較することにより分析を行うと良い。そして、閾値5において1枚ノイズが存在しないと判定した場合には、ノイズα判定部33は、次に、閾値4のカウンタの値に関して、その変化を分析する。さらに、1枚ノイズが存在しないと判定した場合には、ノイズα判定部33は、順次、閾値3、閾値2、閾値1と閾値を下げて同様の判定を行う。
ここで、閾値が小さくなるほど、誤検出の可能性が高くなる。そこで、閾値が小さくなる程、判定の条件を厳しく設定することにより、誤検出を抑えることができる。判定の条件を厳しくする際には、上述した変化量および変化の割合と比較する閾値を厳しく(小さく)しても良いし、カウンタの値に下限の閾値を設け、その閾値を上回るカウンタの値についてのみ、1枚ノイズが存在するか否かの判定を行っても良い。
さらに、非常に弱いノイズαが存在する場合にも確実にノイズαを検知する場合には、フレーム間で、画素値の有無が変化するか否かを分析しても良い。例えば、第2フレームの全ての閾値のカウンタの値が「正の値」であり、第1フレームおよび第3フレームの全ての閾値のカウンタの値が「0」である場合、第2フレームには、ノイズが存在すると判定することができる。ただし、このような判定を行う場合には、第1フレームおよび第3フレームの画素値に対して、第2フレームの画素値が所定量以上または所定の割合以上変化していることを前提とするのが好ましい。
ノイズα判定部33は、上述した判定を行い、1枚ノイズが1フレームでも存在すると判定するとステップS108に進み、1枚ノイズが存在しないと判定すると、後述するステップS109に進む。
なお、2回目以降のステップS107においては、重複する組み合わせについての判定は行わず、最も新しく取得したフレームを含む組み合わせについてのみ判定を行う。
(ステップS108)
ノイズα判定部33は、判別内容として、1枚ノイズが存在することを示す情報を、バス18を介してCPU15に出力する。
(ステップS109)
ノイズα判定部33は、α特徴量蓄積部32に蓄積したNフレーム分のα特徴量に基づいて、2枚ノイズが存在するか否かを判定する。
2枚ノイズとは、2フレーム連続して発生するノイズαである。したがって、任意の第nフレームおよび第(n+1)フレームについて、2枚ノイズが存在するか否かは、第(n−1)フレーム〜第(n+2)フレームの4フレーム分のカウンタの値の変化を分析することにより、第nフレームおよび第(n+1)フレームに連続して発生する2枚ノイズが存在するか否かを判定することができる。
ステップS106においては、N(=5)フレーム分のカウンタの値が蓄積されている。そこで、これらのフレームを、古い順に第1フレーム、第2フレーム、第3フレーム、第4フレーム、第5フレームとすると、第2フレームについては、第1フレーム、第2フレーム、第4フレームに関するカウンタの値の変化に基づいて、ノイズが存在するか否かを判定し、第3フレームについては、第1フレーム、第3フレーム、第4フレームに関するカウンタの値の変化に基づいて、ノイズが存在するか否かを判定することにより、第2フレームおよび第3フレームに連続して発生する2枚ノイズが存在するか否かを判定することができる。同様に、第3フレームおよび第4フレームの2枚ノイズについては、第2フレーム〜第5フレームに関するカウンタの値の変化に基づいて、2枚ノイズが存在するか否かを判定することができる。
具体的には、任意の第nフレームおよび第(n+1)フレームの2枚ノイズについて、第(n−1)フレームおよび第(n+2)フレームに対して第nフレームのカウンタの値が大きく変化し、かつ、第(n−1)フレームおよび第(n+2)フレームに対して第(n+1)フレームのカウンタの値が大きく変化する場合には、第nフレームおよび第(n+1)フレームに2枚ノイズが存在すると判定することができる。
ただし、2枚ノイズの判定においても、上述した1枚ノイズの場合と同様に、ノイズα判定部33は、まず、閾値5のカウンタの値に関して、その変化(変化量および変化の割合)を分析し、閾値5において2枚ノイズが存在しないと判定した場合には、順次、閾値4、閾値3、閾値2、閾値1と閾値を下げて同様の判定を行う。
なお、閾値が小さくなるほど、上述した1枚ノイズの場合と同様に、判定の条件を厳しく設定すると良い。また、2枚ノイズの判定においては、上述した変化量および変化の割合に加えて、閾値ごとのカウンタの値が大きく異なる場合の誤検出を抑えるために、カウンタの値の差を制限するための制限値を加味しても良い。また、絶対値関数などを用いて判定を行っても良い。
ノイズα判定部33は、上述した判定を行い、2枚ノイズが1組でも存在すると判定するとステップS110に進み、2枚ノイズが存在しないと判定すると、後述するステップS111に進む。
なお、2回目以降のステップS109においては、重複する組み合わせについての判定は行わず、最も新しく取得したフレームを含む組み合わせについてのみ判定を行う。
(ステップS110)
ノイズα判定部33は、判別内容として、2枚ノイズが存在することを示す情報を、バス18を介してCPU15に出力する。
(ステップS111)
ノイズα判定部33は、α特徴量蓄積部32に蓄積したNフレーム分のα特徴量に基づいて、3枚ノイズが存在するか否かを判定する。
3枚ノイズとは、3フレーム連続して発生するノイズαである。したがって、任意の第nフレーム〜第(n+2)フレームについて、3枚ノイズが存在するか否かは、第(n−1)フレーム〜第(n+3)フレームの5フレーム分のカウンタの値の変化を分析することにより、第nフレーム〜第(n+2)フレームに連続して発生する3枚ノイズが存在するか否かを判定することができる。
ステップS106においては、N(=5)フレーム分のカウンタの値が蓄積されている。そこで、これらのフレームを、古い順に第1フレーム、第2フレーム、第3フレーム、第4フレーム、第5フレームとすると、第2フレームについては、第1フレーム、第2フレーム、第5フレームに関するカウンタの値の変化に基づいて、ノイズが存在するか否かを判定し、第3フレームについては、第1フレーム、第3フレーム、第5フレームに関するカウンタの値の変化に基づいて、ノイズが存在するか否かを判定し、第4フレームについては、第1フレーム、第4フレーム、第5フレームに関するカウンタの値の変化に基づいて、ノイズが存在するか否かを判定することによれ、第2フレーム〜第4フレームに連続して発生する3枚ノイズが存在するか否かを判定することができる。
具体的には、任意の第nフレーム〜第(n+2)フレームの3枚ノイズについて、第(n−1)フレームおよび第(n+3)フレームに対して第nフレームのカウンタの値が大きく変化し、かつ、第(n−1)フレームおよび第(n+3)フレームに対して第(n+1)フレームのカウンタの値が大きく変化し、かつ、第(n−1)フレームおよび第(n+3)フレームに対して第(n+2)フレームのカウンタの値が大きく変化する場合には、第nフレーム〜第(n+2)フレームに3枚ノイズが存在すると判定することができる。
ただし、3枚ノイズの判定においても、上述した1枚ノイズの場合と同様に、ノイズα判定部33は、まず、閾値5のカウンタの値に関して、その変化(変化量および変化の割合)を分析し、閾値5において3枚ノイズが存在しないと判定した場合には、順次、閾値4、閾値3、閾値2、閾値1と閾値を下げて同様の判定を行う。
なお、閾値が小さくなるほど、上述した1枚ノイズの場合と同様に、判定の条件を厳しく設定すると良い。また、2枚ノイズの判定の場合と同様に、上述した変化量および変化の割合に加えて、閾値ごとのカウンタの値が大きく異なる場合の誤検出を抑えるために、カウンタの値の差を制限するための制限値を加味しても良い。また、絶対値関数などを用いて判定を行っても良い。
ノイズα判定部33は、上述した判定を行い、3枚ノイズが存在すると判定するとステップS112に進み、3枚ノイズが存在しないと判定すると、後述するステップS113に進む。
なお、2回目以降のステップS111においては、重複する組み合わせについての判定は行わず、最も新しく取得したフレームを含む組み合わせについてのみ判定を行う。
(ステップS112)
ノイズα判定部33は、判別内容として、3枚ノイズが存在することを示す情報を、バス18を介してCPU15に出力する。
(ステップS113)
CPU15は、ステップS102からステップS112の処理を、全フレーム分行ったか否かを判定する。CPU15は、全フレーム分終了したと判定すると一連の処理を終了し、全フレーム分終了していないと判定すると、ステップS114に進む。
(ステップS113)
ノイズ検知部14は、次のフレームの画像データを取得し、ステップS102に戻る。
次に、図5の流れ図を参照しつつ、ノイズβ検知部22におけるノイズβの検知の動作例を説明する。なお、図5の流れ図の処理は、ユーザによるプログラム実行指示に応じて、各部がノイズ検知プログラムを実行することで開始される。また、以下では、図3を用いて説明したノイズα検知部21におけるノイズαの検知の動作と異なる部分についてのみ説明を行う。
(ステップS121)
ノイズ検知部14は、ユーザにより指定された対象動画像の1フレームの画像データを取得する。取得した1フレームの画像データは、図1に示すように、ノイズβ検知部22のβ特徴量検出部34に入力される。
(ステップS122)
β特徴量検出部34は、ステップS121で取得した画像データに対して水平方向の輪郭強調処理を行う。水平方向の輪郭強調処理は、検知対象のノイズを強調するための処理であり、どのような方法で行われても良い。例えば、各々の画素値について、その画素と、水平方向に隣接する画素とにフィルタを適用した画素加算処理を施すことにより、水平方向の輪郭強調処理を行う。
(ステップS123)
β特徴量検出部34は、ステップS122で水平方向の輪郭強調処理を施した画像データに対して所定領域内演算処理を行う。所定領域内演算処理は、水平方向の輪郭強調処理を施した画像データを複数の領域に分割し、分割した領域ごとにその領域の代表値を算出する処理である。所定領域内演算処理は、図6Aに示すように、画像データの全面に対して順次所定領域内演算処理を施すことにより行う。図6Aにおける所定領域E1は、例えば、図6Bに示すように、縦8×横5の領域である。図6Bには2種類の領域を示す。図6Bの左側は、図2を参照して説明したノイズβaの形状に応じて設計された領域の分割方法を示し、図6Bの右側は、図2を参照して説明したノイズβbの形状に応じて設計された領域の分割方法を示す。これらの領域に分割して所定領域内演算処理を行うことにより、ノイズβaおよびノイズβbを強調することが可能となる。
β特徴量検出部34は、ノイズβaに関して、水平方向の輪郭強調処理を施した画像データを、図6Bの左側に示すように領域A〜領域Cの3つの領域に分割し、各領域毎に、代表値として画素データの絶対値の加算総和値(以下総和値A〜総和値C)を算出する。また、β特徴量検出部34は、ノイズβbに関して、水平方向の輪郭強調処理を施した画像データを、図6Bの右側に示すように領域D〜領域Hの5つの領域に分割し、各領域毎に、代表値として画素データの絶対値の加算総和値(以下総和値D〜総和値H)を算出する。
(ステップS124)
β特徴量検出部34は、ステップS123の所定領域内演算処理により求めた各総和値に基づいて、差分演算処理を行う。β特徴量検出部34は、ノイズβaに関して、総和値Aと総和値Bとの差分(以下差分値a)、および、総和値Bと総和値Cとの差分(以下差分値b)を算出する。また、β特徴量検出部34は、ノイズβbに関して、(総和値D+総和値F)と(総和値E+総和値G)との差分(以下差分値c)、および、(総和値F+総和値H)と(総和値E+総和値G)との差分(以下差分値d)を算出する。
上述した差分値aおよび差分値bは、ノイズβaが存在する場合により大きい値となり、差分値cおよび差分値dは、ノイズβbが存在する場合により大きい値となる。
(ステップS125)
β特徴量検出部34は、ステップS124の差分演算処理により求めた各差分値と所定の閾値と比較し、カウントする。このとき、β特徴量検出部34は、上述したα特徴量検出部31の場合と同様に、予め定められた5種類の閾値(閾値1〜閾値5、ただし、閾値1<閾値2<閾値3<閾値4<閾値5)と、ステップS124で求めた各差分値とを比較し、それぞれの閾値を超える差分値の数をカウントする。ただし、ノイズβaに関しては、差分値aおよび差分値bの両方が閾値を超えた場合にカウントを行い、ノイズβbに関しては、差分値cおよび差分値dの両方が閾値を超えた場合にカウントを行う。
なお、各カウンタは、上述したα特徴量検出部31の場合と同様にクリアされるとともに、上述したα特徴量検出部31の場合と同様のタイミングで、各カウンタの値は、β特徴量蓄積部35に蓄積される。
図6Cは、ステップS124の差分演算処理により求めた差分値の分布を示すヒストグラムであり、横軸は差分値を示し、縦軸は画素数を示す。また、図6C中の閾値1〜閾値5は、上述した閾値1〜閾値5に対応する。
(ステップS126〜ステップS134)
β特徴量検出部34、ノイズβ判定部36、CPU15は、上述したノイズαの検知の場合におけるステップS106〜ステップS114と同様の処理を行う。ただし、各部は、上述したノイズβaおよびノイズβbのそれぞれについて、各処理を行う。
次に、図7の流れ図を参照しつつ、ノイズγ検知部23におけるノイズγの検知の動作例を説明する。なお、図7の流れ図の処理は、ユーザによるプログラム実行指示に応じて、各部がノイズ検知プログラムを実行することで開始される。また、以下では、図3を用いて説明したノイズα検知部21におけるノイズαの検知の動作と異なる部分についてのみ説明を行う。
(ステップS141〜ステップS142)
ノイズ検知部14、γ特徴量検出部37は、上述したノイズαの検知の場合におけるステップS101〜ステップS102と同様の処理を行う。
(ステップS143)
γ特徴量検出部37は、ステップS142で輪郭強調処理を施した画像データに対してクリッピング処理を行う。クリッピング処理は、上限値および下限値を制限する処理であり、例えば、対象動画像が8bitである場合に、輪郭強調処理後の画素値を±10程度の範囲に制限する。このクリッピング処理により、1画素あたりの輝度変化の影響を抑えることができる。そのため、後述するフィルタ処理や判定処理におけるノイズγの検知の正確性を向上させることが期待できる。
(ステップS144)
γ特徴量検出部37は、ステップS143でクリッピング処理を施した画像データに対してフィルタ処理を行う。フィルタ処理は、図8Aに示すように、画像データの全面に対して順次フィルタを適用した画素加算処理を施すことにより行う。図8AにおけるフィルタF2は、例えば、図8Bに示すように、縦4×横10の2種類のフィルタである。図8Bに示す2種類のフィルタには具体的な数字を示していないが、このフィルタは、図2を参照して説明したノイズγの形状に応じて設計されたフィルタであり、斜線で示した部分の値を相対的に大きく設定することにより、ノイズβの両端の形状を強調することが可能となる。なお、図8Bに示す2種類のフィルタを利用するのは、対象動画像に含まれる被写体などに起因する映像の変化により、実際には完全な矩形のノイズγは少なく、片方しか存在しない場合が多いためである。
(ステップS145)
γ特徴量検出部37は、ステップS144でフィルタ処理を施した画像データに対して抑圧処理を行う。γ特徴量検出部37は、フィルタ処理を施した画像データのうち、以下の抑圧条件(1)〜(5)の少なくとも1つを満たす画素については、その画素値を「0」に置き換える(抑圧する)。このような抑圧処理により、ノイズではない被写体の形状(例えば、単純な水平ラインなど)に関する画素値が不要に大きくならないように抑制することができる。
(1)ステップS143でクリッピング処理を施した画像データについて、図8Bの行A−列Aの画素値が閾値以上で、かつ、行B−列Bの画素値と符号と同じ場合。
(2)ステップS143でクリッピング処理を施した画像データについて、図8Bの行B−列Aの画素値が閾値以上で、かつ、行B−列Bの画素値と符号と同じ場合。
(3)ステップS143でクリッピング処理を施した画像データについて、図8Bの行C−列Aの画素値が閾値以上で、かつ、行C−列Bの画素値と符号と同じ場合。
(4)ステップS143でクリッピング処理を施した画像データについて、図8Bの行D−列Aの画素値が閾値以上で、かつ、行C−列Bの画素値と符号と同じ場合。
(5)ステップS143でクリッピング処理を施した画像データについて、同列の行Cの画素値と行Dの画素値との符号が異なる場合。
また、ブロック状のノイズの両側には、輪郭の強い画像が存在しないことが多いため、ブロックの両側の領域に輪郭の情報が存在する場合にも、ステップS144でフィルタ処理を施した画像データに対して同様の抑圧処理を行っても良い。
(ステップS146)
γ特徴量検出部37は、ステップS145で抑圧処理を施した画像データの画素値と所定の閾値と比較し、カウントする。このとき、γ特徴量検出部37は、上述したα特徴量検出部31の場合と同様に、予め定められた5種類の閾値(閾値1〜閾値5、ただし、閾値1<閾値2<閾値3<閾値4<閾値5)と、ステップS145で抑圧処理を施した画像データの各画素値とを比較し、それぞれの閾値を超える画素値の数をカウントする。
なお、各カウンタは、上述したα特徴量検出部31の場合と同様にクリアされるとともに、上述したα特徴量検出部31の場合と同様のタイミングで、各カウンタの値は、γ特徴量蓄積部38に蓄積される。
図8Cは、ステップS145で抑圧処理を施した画像データの画素値の分布を示すヒストグラムであり、横軸は画素値を示し、縦軸は画素数を示す。また、図8C中の閾値1〜閾値5は、上述した閾値1〜閾値5に対応する。
(ステップS147〜ステップS155)
γ特徴量検出部37、ノイズγ判定部39、CPU15は、上述したノイズαの検知の場合におけるステップS106〜ステップS114と同様の処理を行う。
次に、図9の流れ図を参照しつつ、ノイズδ検知部24におけるノイズδの検知の動作例を説明する。なお、図9の流れ図の処理は、ユーザによるプログラム実行指示に応じて、各部がノイズ検知プログラムを実行することで開始される。
図2を参照して説明したように、ノイズδは、固定ライン(例えば下から2ライン目)に発生するノイズである。したがって、以下の処理は、該当ライン、あるいは、その近傍ラインでのみ処理を行う。
(ステップS161)
ノイズ検知部14は、ユーザにより指定された対象動画像の2フレームの画像データを取得する。取得した2フレームの画像データのうち、古い方の1フレームの画像データは、図1に示すように、バッファメモリ12およびメモリコントローラ13により遅延されたフレームである。取得した2フレームの画像データは、ノイズδ検知部24のδ特徴量検出部40に入力される。
(ステップS162)
δ特徴量検出部40は、ステップS161で取得した画像データに対してフレーム間差分演算処理を行う。δ特徴量検出部40は、2フレームの画像データについて、画素ごとに差分値を算出する。
(ステップS163)
δ特徴量検出部40は、ステップS162でフレーム間差分演算処理を施した画像データに対して点線検出処理を行う。点線検出処理は、ステップS162で算出した差分値が閾値以上で、かつ、その上のラインの差分値との差が閾値以上の時に連続カウンタをカウントし、差分値が閾値未満になるタイミングでカウンタをクリアすることにより行う。
さらに、δ特徴量検出部40は、上述した連続カウンタをクリアするタイミングで、連続カウンタの値を確認し、その値が所定の範囲(例えば、18〜24)内である場合に、点線ノイズと判定する。
(ステップS164)
δ特徴量検出部40は、ステップS163で検出した点線ノイズの数と所定の閾値と比較し、カウントする。なお、このカウンタは、任意のフレームに関する処理の開始の時点(例えば、ステップS162の開始の時点)でクリアされる。また、カウンタがクリアされるタイミングで、このカウンタの値は、δ特徴量蓄積部41に蓄積される。ただし、δ特徴量蓄積部41に蓄積される値は、適宜更新され、常に最新の2フレーム分のカウンタの値が蓄積される。
(ステップS165)
δ特徴量検出部40は、カウンタの値が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。δ特徴量検出部40は、カウンタの値>所定の閾値であると判定するとステップS166に進み、カウンタの値≦所定の閾値であると判定すると、後述するステップS168に進む。
(ステップS166)
ノイズδ判定部42は、カウンタの値>所定の閾値であるとの判定が2フレーム連続で行われたかを判定する。ノイズδ判定部42は、カウンタの値>所定の閾値であるとの判定が2フレーム連続で行われたと判定するとステップS168に進み、ノイズδ判定部42は、カウンタの値>所定の閾値であるとの判定が2フレーム連続で行われていないと判定すると、後述するステップS168に進む。
カウンタの値>所定の閾値であるとの判定が2フレーム連続で行われたかを判定するのは、ステップS162においてフレーム間の差分演算を行っているため、任意の第nフレームにノイズδ(点線状のノイズ)が存在する場合には、第(n−1)フレームと第nフレームとの差分に基づく判定においても、第nフレームと第(n+1)フレームとの差分に基づく判定においてもステップS165における判定の結果、ノイズδが存在するという判定がなされるためである。さらに、上述した2フレーム連続の判定を行うことにより、シーンチェンジ等に起因する誤検出を抑えることができる。なお、シーンチェンジの場合には、1フレームのみカウンタの値>所定の閾値となる。
ステップS165における判定の閾値は、単純な閾値であっても良いが、例えば、連続カウンタを差分値毎に複数用意しておき、差分値が大きいものについては特徴量(点線ノイズの個数、ステップS165参照)の閾値を小さく設定し、差分値が小さいものについては上述した特徴量の閾値を大きく設定することで、画像の輝度に依存す誤検出を抑える効果が期待できる。
(ステップS167)
ノイズδ判定部42は、判別内容として、ノイズが存在することを示す情報を、バス18を介してCPU15に出力する。
(ステップS168)
CPU15は、ステップS162からステップS167の処理を、全フレーム分行ったか否かを判定する。CPU15は、全フレーム分終了したと判定すると一連の処理を終了し、全フレーム分終了していないと判定すると、ステップS169に進む。
(ステップS169)
ノイズ検知部14は、次のフレームの画像データを取得し、ステップS162に戻る。
以上説明した各ノイズの検知は、それぞれ独立かつ並行して行われる。そして、ノイズの検知の結果は、アラーム出力部16を介したユーザへの報知に用いられても良いし、入出力I/F1を介してノイズ検知装置11の外部に出力されても良い。また、対象動画像のタグ情報などに、検知したノイズの種類などを示す情報として記録しても良い。
また、上述の例で説明した各処理は、ハードウエアで行っても良いし、CPU15によるソフトウェアで行っても良い。
上記のように、本実施形態のノイズ検知装置は、処理の対象となる対象動画像の情報を取得し、取得した対象動画像から複数フレームの画像を抽出する。そして、抽出した複数フレームの画像に基づいて、検知対象のノイズに関する特徴量を算出し、複数フレームの画像のうち、少なくとも2フレームの画像に基づく特徴量に応じて、対象動画像に検知対象のノイズが含まれるか否かの判定を行うものである。
よって、本実施形態の構成によれば、時間や手間のかかる目視による検知を行うことなく、動画像に含まれる固有のノイズを、的確に自動で検知することができる。
なお、上述した例では、ユーザによるプログラム実行指示に応じて、一連の処理を実行する例を示したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、ノイズ検知装置11が何らかの動画像の画像データを読み込むたびに、自動で一連の処理を実行しても良い。
また、上述した例では、対象動画像の画像データを1フレーム単位で取得する例を示したが、複数フレーム(例えば、2フレーム)を1フィールドとして取得する場合であっても、本発明を同様に適用することができる。
<実施形態の補足事項>
(1)上記実施形態で説明した各変数、係数、閾値などは一例であり本発明はこの例に限定されない。例えば、ノイズαの検知において使用したフィルタ(図4B、フィルタF1)は縦6×横9の形状である例を示しが、他の形状であっても良い。また、ノイズα、ノイズβ、ノイズγの検知において5種類の閾値を用いる例を示したが、2種類以上であれば、何種類の閾値を用いても良い。
(2)上記実施形態で説明したノイズ検知装置による処理を実行するノイズ検知プログラムも本発明の具体的態様として有効である。このノイズ検知プログラムは、磁気ディスクなどの記憶媒体に記憶されたものであっても良いし、インターネットなどを介してダウンロード可能なものであっても良い。また、上記実施形態で説明したノイズ検知装置を備えた画像処理装置や再生装置(例えば、フォトビューアー、デジタルフォトフレーム、各種印刷装置など)も本発明の具体的態様として有効である。上述した再生装置においては、画像の再生を行う際に一連の処理を実行する構成としても良い。
(3)上記実施形態の各画像処理および各判定の方法は一例であり、本発明はこの例に限定されない。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲が、その精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図する。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物によることも可能である。
11…ノイズ検知装置、14…ノイズ検知部、15…CPU

Claims (10)

  1. 処理の対象となる対象動画像の情報を取得する取得部と、
    前記対象動画像のフレームから、検知対象のノイズの形状に対応する領域に関する特徴量を算出する算出部と、
    前記対象動画像の少なくとも2フレームから算出された前記検知対象のノイズの形状に対応する領域に関する前記特徴量の変化が大きい場合に、前記対象動画像に前記検知対象のノイズが含まれる判定する判定部と
    を備えることを特徴とするノイズ検知装置。
  2. 請求項1に記載のノイズ検知装置において、
    前記判定部は、前記検知対象のノイズの形状に対応する領域に関する前記特徴量所定の閾値を超えた数をカウントし、カウント数に基づいて前記判定を行う
    ことを特徴とするノイズ検知装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のノイズ検知装置において、
    前記算出部は、前記検知対象のノイズの形状に対応する領域に対してノイズ成分を強調するフィルタ処理行って前記特徴量を算出する
    ことを特徴とするノイズ検知装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載のノイズ検知装置において、
    前記算出部は、前記検知対象のノイズの形状に対応する領域を複数の部分領域に分割し、分割された前記部分領域の画素値に基づいてノイズ成分を強調する演算処理を行って前記特徴量を算出する
    ことを特徴とするノイズ検知装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1項に記載のノイズ検知装置において、
    前記算出部は、輪郭抽出処理を施した前記フレームの画像のうち、前記検知対象のノイズの形状に対応する領域の画素値に基づいて前記特徴量を算出する
    ことを特徴とするノイズ検知装置。
  6. 請求項5に記載のノイズ検知装置において、
    前記算出部は、水平方向における輪郭抽出処理を施した前記フレームの画像から前記特徴量を算出する
    ことを特徴とするノイズ検知装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載のノイズ検知装置において、
    前記算出部は、前記輪郭抽出処理と、上下限値の少なくとも一方を制限するクリッピング処理とを施した前記フレームの画像から前記特徴量を算出する
    ことを特徴とするノイズ検知装置。
  8. 動画像のフレームから、検知対象のノイズの形状に対応する領域に関する特徴量を算出する算出部と、
    前記動画像の複数のフレームからそれぞれ算出された前記特徴量が所定の閾値を超えた数をカウントし、前記複数のフレーム間のカウント数の変化が大きいフレームに、前記検知対象のノイズが含まれる判定する判定部と
    を備えることを特徴とするノイズ検知装置。
  9. 動画像を記録する記録部と、
    前記動画像を再生する再生部と、
    請求項1から請求項7の何れか1項に記載のノイズ検知装置とを備え、
    前記取得部は、前記記録部から前記対象動画像の情報を取得する
    ことを特徴とする再生装置。
  10. 処理の対象となる対象動画像の情報を取得する取得処理と、
    前記対象動画像のフレームから、検知対象のノイズの形状に対応する領域に関する特徴量を算出する算出処理と、
    前記対象動画像の少なくとも2フレームから算出された前記検知対象のノイズの形状に対応する領域に関する前記特徴量の変化が大きい場合に、前記対象動画像に前記検知対象のノイズが含まれる判定する判定処理と
    をコンピュータに実行させるノイズ検知プログラム。
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