JP6462527B2 - 映像ノイズ検出装置および映像ノイズ検出方法 - Google Patents

映像ノイズ検出装置および映像ノイズ検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、デジタル映像のフレーム中に生じるノイズを検出する技術に関する。
番組放送などに用いられる映像コンテンツのコンテンツ供給事業者は、デジタル映像として撮影した映像を編集、圧縮等のオーサリング処理し、記録媒体に録画したうえで、放送事業者に供給する。記録媒体としては、例えば磁気テープなどが用いられる。放送事業者は、コンテンツ供給事業者から記録媒体によって提供を受けた映像コンテンツを放映する。
映像コンテンツへのノイズ、異常な映像、無信号映像などの混入は、放送サービスの品質低下や、最悪の場合は放送事故を招く恐れがある。以下、このような異常が混入した映像コンテンツを「異常コンテンツ」と言うこととする。コンテンツ供給事業者は、異常コンテンツの提供を回避するため、映像コンテンツを提供する前に、異常の有無を確認する必要がある。同様に、放送事業者は、映像コンテンツを放映する前に、異常の有無を確認する必要がある。
異常コンテンツの一例として、映像品質評価用の画像であるカラーバーが誤って混入した映像コンテンツが挙げられる。特許文献1では、映像コンテンツのフレームの水平方向に隣接する画素間の輝度差分値に基づき水平方向の色境界位置を検出し、該色境界位置の各色の領域幅が均一であるか否かを判定し、各色の領域幅が均一であればカラーバーが存在すると判断する、という異常コンテンツ検出方法に係る発明が開示されている。
特開2013−225795号公報
記録媒体に磁気テープを用いた場合、例えば磁気テープの損傷や劣化などに起因するノイズが、映像コンテンツの再生時に発生することがある。特に、デジタル映像が磁気テープに記録されている場合、図1に示すように、映像コンテンツの連続したフレーム中のあるフレームに、例えば緑色などの単色からなる矩形状のノイズ(映像欠落領域)が現れることがある。
このような矩形状のノイズは、これまであまり広く知られていないため、特許文献1などの従来の異常コンテンツ検出方法では、当該矩形状のノイズについては考慮されていなく、当該矩形状のノイズを検出することができない。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、本発明は、デジタル映像のフレーム中に発生する矩形状のノイズを検出する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、デジタル映像中の所定の1フレームの色差信号と、前記所定の1フレームより前のフレームの色差信号との差分画像から、色差の差分が所定の閾値より大きく、その形状が矩形状の領域を検出する矩形領域抽出部と、前記矩形領域抽出部が検出した前記矩形状の領域が、連続するm枚(mは自然数)のフレームに存在するか否かに基づいて、ノイズの有無を判定する判定部とを備える映像ノイズ検出装置である。
本発明は、デジタル映像中の所定の1フレームの色差信号と、前記所定の1フレームより前のフレームの色差信号とから、差分画像を生成する差分画像生成ステップと、前記差分画像生成ステップで生成した前記差分画像から、色差の差分が所定の閾値より大きく、その形状が矩形状で単色の領域を検出する矩形領域抽出ステップと、前記矩形領域抽出ステップで検出した前記矩形状の領域が、連続するm枚(mは自然数)に存在するか否かに基づいて、ノイズの有無を判定するノイズ判定ステップとを備える映像ノイズ検出方法である。
本発明によれば、デジタル映像のフレーム中に発生する矩形状のノイズを検出する技術を提供することができる。
矩形ノイズを含むフレームの一例を示す図である。 本実施形態に係る映像ノイズ検出装置の構成を示す図である。 矩形ノイズを検出する処理の一例を示すフローチャートである。 矩形ノイズの有無を判定する原理を説明するための図である。 矩形ノイズの有無を判定するための判定表の一例を示す図である。 矩形領域抽出部の処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。
(映像ノイズ検出装置の構成)
本実施形態に係る映像ノイズ検出装置10は、例えば記録媒体である磁気テープなどの損傷や劣化などに起因し、デジタル映像のフレーム中の少なくとも1フレームに生じる、矩形状の映像欠落領域(以下、「矩形ノイズ」と言う。)を検出する装置である。
図2は、本実施形態に係る映像ノイズ検出装置10の構成を説明する図である。図示する映像ノイズ検出装置10は、入力部11、処理部12および表示部13を備える。
入力部11は、検査対象となるデジタル映像の入力を受け付け、一時的に蓄積する。例えば、入力部11は、デジタル映像入力バッファであってもよい。
表示部13は、処理部12によって、検査対象のデジタル映像に矩形ノイズが存在すると判定された場合、当該矩形ノイズの存在を提示し、ユーザに通知する。例えば、表示部13は、ライトを点灯する、ディスプレイに「矩形ノイズあり」と表示する、矩形ノイズを含むフレームを表示するなど、様々な態様で矩形ノイズの存在を提示する。また、表示部13は、所定の音(警告音)を出力することで、矩形ノイズの存在を提示することとしてもよい。
処理部12は、色差差分算出部121、2値化処理部122、矩形領域抽出部123、および判定部124を備える。色差差分算出部121は、デジタル映像の所定の1フレームの色差信号と、その前のフレームの色差信号とを用いて、色差差分画像を生成する。2値化処理部122は、色差差分画像の色差の差分を所定の閾値を用いて2値化処理し、2値化画像を生成する。矩形領域抽出部123は、2値化画像から所定の閾値より大きく、その形状が矩形の領域を抽出する。判定部124は、検出した矩形状の領域が、連続するm枚(mは自然数)のフレームに存在するか否かに基づいて、矩形ノイズの有無を判定する。
上記説明した本実施形態の映像ノイズ検出装置10は、例えば、CPUと、メモリと、ハードディスク等の外部記憶装置と、入力装置と、出力装置とを備えた汎用的なコンピュータシステムを用いることができる。このコンピュータシステムにおいて、CPUがメモリ上にロードされた映像ノイズ検出装置10用のプログラムを実行することにより、映像ノイズ検出装置10の各機能が実現される。また、映像ノイズ検出装置10用のプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD−ROMなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶することも、ネットワークを介して配信することもできる。
(映像ノイズ検出装置の動作)
以下に、処理部12によって行われる映像ノイズの検出処理について詳述する。
図3は、本実施形態の矩形ノイズを検出する処理の一例を示すフローチャートである。映像ノイズ検出装置10の処理部12は、入力部11に格納されたデジタル映像の各フレームを順番に読み込み、フレーム毎に図3示す各Step(ステップ)の処理を行う。
[Step1] 色差差分算出部121は、入力部11からデジタル映像のn番目(nは自然数)のフレームを受け取ると、入力されたフレームから色差信号を抽出する。また、色差差分算出部121は、抽出したn番目のフレームの色差信号と、自身が保持していた1つ前のフレームであるn−1番目のフレームの色差信号との差分を、マクロブロックごとに演算し、フレーム単位の色差差分画像を算出する。マクロブロックは、複数の画素のまとまりであって、例えば16×16画素、8×8画素のブロックなど、任意の数の画素のブロックである。
なお、色差差分算出部121は、色差信号のうちCrとCbのいずれか一方のみを用いて、色差差分画像を算出してもよく、あるいは、色差信号CrとCbの両方の値を用いて、色差差分画像を算出してもよい。色差差分算出部121は、算出した色差差分画像を2値化処理部122へ出力するとともに、n番目のフレームの色差信号を、図示しないメモリなどに保持する。
[Step2] 2値化処理部122は、色差差分算出部121から色差差分画像を受け取ると、あらかじめ設定された閾値を基準として、マクロブロックごとに色差の差分の大小を判定する。すなわち、2値化処理部122は、マクロブロックごとに色差の差分が閾値以上か否かを判定する。なお、マクロブロックごとの色差の差分の判定は、マクロブロックに含まれる各画素の差分の平均値と、平均値用の閾値とを用いてもよく、あるいは、マクロブロックに含まれる各画素の差分の合計と、合計用の閾値とを用いてもよい。
そして、2値化処理部122は、判定結果を用いて、色差差分画像を2値化処理する。具体的には、2値化処理部122は、各マクロブロックに対し、閾値より小さな色差の差分を有する場合は、閾値より小さな色差の差分であることを示す色差フラグ(例えば、「0」)を付与し、あるいは、閾値以上の色差の差分を有する場合は、閾値以上の色差の差分であることを示す色差フラグ(例えば「1」)を付与することで、色差差分画像をマクロブロックごとに2値化処理する。
2値化処理部122の処理により、n−1番目のフレームとn番目のフレームとの間で、色差の差分が大きい箇所、すなわち色変化が大きい箇所を抽出することができる。2値化処理部122は、マクロブロックごとに色差フラグが付与された2値化画像を矩形領域抽出部123へ出力する。
[Step3] 矩形領域抽出部123は、2値化処理部122から2値化画像を受け取ると、入力された2値化画像中に「色変化の大きな矩形領域」の抽出を試みる。2値化画像中の「色変化の大きな矩形領域」は、矩形ノイズの有力な候補となりうる領域である。矩形領域抽出部123は、2値化画像中に「色変化の大きな矩形領域」が存在するか否か、ならびに当該領域が存在する場合にはその個数と2値化画像中の位置とを、判定部124に通知する。なお、矩形領域抽出部123による本Step3の詳細は、後述する。
[Step4] 判定部124は、矩形領域抽出部123から2値化画像中の「色変化の大きな矩形領域」に関する情報を受け取ると、当該情報に基づいてn番目のフレーム中に矩形ノイズが存在するか否かを判定する。
図4は、判定部124が矩形ノイズの有無を判定する原理を説明するための図である。矩形ノイズは、前述のとおり、「デジタル映像の連続したフレーム中の少なくとも1フレームに生じる、矩形状の映像欠落領域」である。なお、矩形ノイズは、例えば緑色などの単色の領域であることが多い。
ここでは、矩形ノイズは、1つのフレーム(単一フレーム)にのみ出現する場合を例として、以下に説明する。
例えば、図4に示すように、デジタル映像のn番目のフレーム中に矩形ノイズ41が発生した場合、n番目のフレームとn−1番目のフレームとの色差差分画像から生成される2値化画像には、n番目のフレームで発生した矩形ノイズ41と同じ位置に、「色変化の大きな矩形領域」42が検出されるはずである。また、n番目のフレームとn+1番目のフレームとの色差差分画像から生成される2値化画像にも、やはり矩形ノイズ41と同じ位置に、「色変化の大きな矩形領域」42が検出されるはずである。そして、ここでは、矩形ノイズは、1つのフレームにのみ出現するため、これらの前後の色差差分画像から生成される2値化画像には、「色変化の大きな矩形領域」は存在しないはずである。
そこで、判定部124は、2値化画像中に「色変化の大きな矩形領域」が存在するという通知を矩形領域抽出部123から受け取ると、例えば図5に示すような表に従って、デジタル映像のn番目のフレームに矩形ノイズが存在するか否かを判定する。
図5は、矩形ノイズの有無を判定するための判定表の一例である。判定部124は、判定対象である2値化画像(デジタル映像のn番目のフレームとn−1番目のフレームとの色差差分画像に基づく2値化画像、以下「n-(n-1)」のように記載する。)中に、「色変化の大きな矩形領域が存在する」という通知を矩形領域抽出部123から受け取ると、少なくともその前後2画像ずつの2値化画像に関する通知を矩形領域抽出部123からさらに取得する。
なお、判定対象である2値化画像の前の2つの2値化画像((n-1)-(n-2)、(n-2)-(n-3))については、n−1番目およびn−2番目のフレームの処理において既に取得した「色変化の大きな矩形領域」に関する情報を用いる。また、判定対象である2値化画像の後の2つの2値化画像((n+1)-(n)、(n+2)-(n+1))については、n+1番目およびn+2番目のフレームの処理がまだ行われていないため、例えば、当該フレームのStep1〜Step3の処理を本ステップ4で先行して行うなどして、「色変化の大きな矩形領域」に関する情報を取得するものとする。
そして、判定部124は、図5のパターン1またはパターン2のいずれかである場合、デジタル映像のn番目のフレームに矩形ノイズが存在すると判定する。
パターン1:判定対象の2値化画像の1つ前の2値化画像には、判定対象の2値化画像に存在する「色変化の大きな矩形領域」と同じ位置に「色変化の大きな矩形領域」が存在し、2つ前および1つ後の2値化画像には前記「色変化の大きな矩形領域」が存在しない。
パターン2:判定対象の2値化画像の1つ後の2値化画像には、判定対象の2値化画像に存在する「色変化の大きな矩形領域」と同じ位置に「色変化の大きな矩形領域」が存在し、1つ前および2つ後の2値化画像には前記「色変化の大きな矩形領域」が存在しない。
すなわち、連続する2つの2値化画像には同じ位置に「色変化の大きな矩形領域」が存在し、これらの2つの2値化画像の前後の2値化画像には、当該位置に「色変化の大きな矩形領域」が存在しない、という条件に合致した場合、判定部124は、映像ノイズ検出装置10に入力された対象のデジタル映像には矩形ノイズが存在すると判定する。
なお、パターン1の判定対象の2つ後ろの2値化画像、および、パターン2の2つ前の2値化画像については、同じ位置に「色変化の大きな矩形領域」が存在する連続する2つの2値化画像の前後に該当しないため、当該2値化画像については、同じ位置に「色変化の大きな矩形領域」が存在するか否かの判定を行う必要がなく、「対象外」と記載した。
一方、パターン3(すなわち、パターン1およびパターン2以外)の場合は、デジタル映像のn番目のフレームに矩形ノイズが存在しないと判定する。
なお、1つの2値化画像に、複数の「色変化の大きな矩形領域」が存在する場合は、判定部124は、それぞれの「色変化の大きな矩形領域」に対して同様に、図5の表を用いた判定を行う。ただし、判定部124の処理時間の増大を防ぐため、判定部124は、矩形領域抽出部123から「色変化の大きな矩形領域」が複数あると通知された場合、当該判定処理を行うべき「色変化の大きな矩形領域」の個数を、ある特定の個数に制限するようにしてもよい。
また、図4および図5を用いて上述した判定部124の処理では、矩形ノイズは、1つのフレーム(単一フレーム)にのみ出現する場合を例として説明した。矩形ノイズは、基本的には、1フレームのみに生じる矩形状のノイズであるが、場合によっては、2フレーム、3フレームなどの複数フレームにわたって連続して生じる場合もある。そのため、あらかじめ、矩形ノイズとして認定すべきフレーム数を所定のmフレーム(mは自然数)と設定し、判定部124は、判定対象の2値化画像中に「色変化の大きな矩形領域が存在する」という通知を矩形領域抽出部123から受け取ると、連続する(m+1)枚の2値化画像には同じ位置に「色変化の大きな矩形領域」が存在し、それらの前後の2値化画像には当該位置に「色変化の大きな矩形領域」が存在しない、という条件に合致した場合、デジタル映像には矩形ノイズが存在すると判断することとしてもよい。
また、図3に示す処理においては、2値化処理部122が、色差差分画像を2値化処理して2値化画像を生成し(Step2)、矩形領域抽出部123は2値化画像から「色変化の大きな矩形領域」が存在するか否かを判別する(Step3)。しかしながら、Step2の処理を、Step3において矩形領域抽出部123が行うこととしてもよい。この場合、2値化画像の生成については省略してもよく、Step3において、矩形領域抽出部123は、Step1で生成された色差差分画像から、色差の差分が所定の閾値より大きく、その形状が矩形状の領域を検出することとしてもよい。
次に、図3のStep3における矩形領域抽出部123の処理を、図6を参照して詳述する。
図6は、矩形領域抽出部123の処理の一例を示すフローチャートである。矩形領域抽出部123は、Step3−1からStep3−6の工程を経て、入力された2値化画像から「色変化の大きな矩形領域」の抽出を試みる。すなわち、矩形領域抽出部123は、2値化画像に「色変化の大きな矩形領域」が存在するか否かを判別し、存在する場合は当該「色変化の大きな矩形領域」を抽出する。
[Step3−1] 矩形領域抽出部123は、2値化処理部122から2値化画像を受け取り、入力された2値化画像中に色差フラグ「1」のマクロブロックが存在するか否かを判定する。
[Step3−2] 入力された2値化画像中に色差フラグ「1」のマクロブロックが1つも存在しない場合、矩形領域抽出部123は、n番目のフレームには「色変化の大きな矩形領域が存在しないこと」を判定部124に通知する。
[Step3−3] 一方、入力された2値化画像中に色差フラグ「1」のマクロブロックが少なくとも1つ存在する場合、矩形領域抽出部123は、色差フラグ「1」のマクロブロックが連続する領域の輪郭線(エッジ)を抽出する。例えば、2値化画像に対し、オープンソースソフトウェア「OpenCV」から提供されている関数cvFindContoursを用いて、色差フラグ「1」のマクロブロックが連続する領域の輪郭線を抽出することができる。
[Step3−4] 矩形領域抽出部123は、Step3−3で抽出された輪郭線を、複数の近似直線からなるポリラインで近似する。例えば、抽出された輪郭線に対し、「OpenCV」から提供されている関数cvApproxPolyを用いて、輪郭線を複数の近似直線で描画することができる。なお、Step3−3で複数の輪郭線が抽出された場合、矩形領域抽出部123は、輪郭線ごとに、複数の近似直線で描画する。
[Step3−5] 矩形領域抽出部123は、ポリライン近似された各輪郭線が、矩形状であるか否かを判定する。例えば、「OpenCV」から提供されている関数cvApproxPolyを用いた場合、ポリライン近似した際の近似直線の本数が分かる。近似直線の本数が4本以外の輪郭線については、当該輪郭線が矩形状ではないことが明確であるため、矩形領域抽出部123は、矩形状ではないと判別する。矩形領域抽出部123は、全ての輪郭線が矩形状ではないと判別した場合、Step3−2に進み、n番目のフレームには「色変化の大きな矩形領域が存在しないこと」を判定部124に通知する。
一方、ポリライン近似した際の近似直線が4本である輪郭線については、矩形領域抽出部123は、例えば、「OpenCV」から提供されている関数cvCheckContourConvexityを用いて、ポリライン近似した際の近似直線が交差しているか否か、および、90°(または、略90°)の角度で接しているか否かを判定する。近似直線が交差していなく、かつ、近似直線が90°の角度で接している場合、矩形領域抽出部123は、ポリライン近似された輪郭線は矩形状である(すなわち、n番目のフレームに「色変化の大きな矩形領域」が存在する)と判定し、Step3−6に進む。
なお、近似直線が交差している、または、近似直線が90°以外の角度で接している輪郭線については、矩形領域抽出部123は、ポリライン近似された輪郭線は矩形状ではないと判定する。全ての輪郭線は矩形状ではないと判別した場合、矩形領域抽出部123は、Step3−2に進み、n番目のフレームには「色変化の大きな矩形領域が存在しないこと」を判定部124に通知する。
[Step3−6] 矩形領域抽出部123は、輪郭線は矩形状であると判定した場合、当該矩形状の領域(すなわち、「色変化の大きな矩形領域」)の数をカウントし、当該領域の個数および画像中の位置とともに、n番目のフレームには「色変化の大きな矩形領域が存在すること」を判定部124に通知する。「画像中の位置」としては、例えば、矩形領域の4頂点の画像中の座標を通知することなどが考えられる。
以上説明した本実施形態では、デジタル映像中の所定の1フレームの色差信号と時間軸上でその前のフレームの色差信号との差分画像をとり、差分画像から色差の差分が所定の閾値より大きく、その形状が矩形状の領域を検出し、当該矩形状の領域が連続するm枚(mは自然数)に存在するか否かを判定することで、矩形ノイズの有無を検出する。
これにより、本実施形態では、デジタル映像のフレーム中に発生する矩形ノイズを検出することができる。なお、矩形ノイズは、これまであまり広く知られていないため、この矩形ノイズを検出する技術は存在しなく、デジタル映像に矩形ノイズが発生しているか否かの検査は、目視による検査に頼らざるを得なかった。目視検査では、映像コンテンツを通常の再生速度で再生しながら確認しなければならないため、検査に多大な時間を要し、また、矩形ノイズは非常に短い時間(1フレームまたは数フレーム)でしか発生しないため、矩形ノイズが見落とされしまいがちである。これに対し、本実施形態の映像ノイズ検出装置10によれば、映像コンテンツの再生時間よりはるかに短い時間で、高精度にデジタル映像に含まれる矩形ノイズを検出することができる。
また、本実施形態では、矩形ノイズの検出に「色差信号」のフレーム間差分を用いる。撮影者がビデオカメラなどを用いて撮影した自然映像では、色差信号のフレーム間差分を算定した色差差分画像に、矩形ノイズと類似するような矩形領域、すなわち、前後のフレームには存在せず1フレームまたは連続する複数フレームにのみ色差の差分が大きい矩形状の領域が存在することは、ほとんどない。また、輝度の差分がほとんどないにもかかわらず色差の差分が大きい矩形状の領域もほとんどない。本実施形態では、自然映像におけるこのような特徴を利用して、色差差分画像から矩形ノイズの有無を検出するようにしたことで、矩形ノイズを自動的にかつ正確に検出することができる。
なお、色差信号でなく「輝度信号」のフレーム間差分から矩形ノイズの検出を試みることも考えられる。しかしながら、自然映像には、輝度信号中に矩形ノイズと類似した領域が頻繁に現れるため、誤検出を誘発する恐れがあることから、矩形ノイズの検出には適さない。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、マクロブロックごとに、色差の差分を算出し、2値化して、色差差分画像および2値化画像を生成したが、1画素ごとに、差分の算出および2値化して、色差差分画像および2値化画像を生成することとしてもよい。
また、上記実施形態で述べた「矩形ノイズ」(矩形状の映像欠落領域)は、例えば緑色などの単色の領域であることが多い。単色は、赤(R)、緑(G)、青(B)を組み合わせた混色ではなく、赤、緑、青のいずれか1つの色である。したがって、矩形ノイズの検出精度をさらに向上させるために、映像ノイズ検出装置は、「色変化の大きい矩形状の領域」が、単色か否かに基づいて矩形ノイズの有無を判定することとしてもよい。具体的には、図3のStep4において、判定部124は、矩形領域抽出部123が抽出した「色変化の大きい矩形状の領域」と同じ位置の画素を、Step1で読み込んだnフレームから取得し、RGB要素で構成される画素値(例えば、R=0、G=x(1〜255)、B=0)を用いて、当該領域が単色か否かを判定し、単色の場合に矩形ノイズであると判定し、混色の場合は矩形ノイズではないと判定することとしてもよい。
10 :映像ノイズ検出装置
11 :入力部
12 :処理部
121:色差差分算出部
122:2値化処理部
123:矩形領域検出部
124:判定部
13 :表示部

Claims (3)

  1. デジタル映像中の所定の1フレームの色差信号と、前記所定の1フレームの直前のフレームの色差信号との差分画像から、当該所定の1フレームにおける、色差の差分が所定の閾値より大きく、その形状が矩形状の領域を検出する矩形領域抽出部と、
    前記矩形状の領域が、連続する2枚のフレームの同じ位置に存在するか否かに基づいて、ノイズの有無を判定する判定部と
    を備える映像ノイズ検出装置。
  2. 前記判定部は、前記矩形領域抽出部が検出した前記矩形状の領域が、単色か否かに基づいて、ノイズの有無を判定することを特徴とする、請求項1に記載の映像ノイズ検出装置。
  3. デジタル映像中の所定の1フレームの色差信号と、前記所定の1フレームの直前のフレームの色差信号とから、差分画像を生成する差分画像生成ステップと、
    前記差分画像生成ステップで生成した前記差分画像から、前記所定の1フレームにおける、色差の差分が所定の閾値より大きく、その形状が矩形状で単色の領域を検出する矩形領域抽出ステップと、
    前記矩形状の領域が、連続する2枚のフレームの同じ位置に存在するか否かに基づいて、ノイズの有無を判定するノイズ判定ステップと
    を備える映像ノイズ検出方法。
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