JP5520170B2 - コンバインの原動部構造 - Google Patents
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Description
すなわち、防塵網が、矩形枠状の支持体の内側に網体を張設して構成されるとともに、支持体の上部側の周縁部にその長手方向に間隔をあけて一対の引っ掛け支持用の係合部を備えて構成される。一方、ラジエータの吸気側箇所における外周部に設けられた矩形枠状のフレーム体の上部側箇所には、前記一対の係合部が引っ掛かり係合する固定側係合部が設けられ、原動部の側壁部は、縦軸芯周りで回動することにより適正装着状態と開放状態とに切り換わる構成となっており、一対の係合部を固定側係合部に係合させることにより防塵網をラジエータに取り付けて、側壁部が適正装着状態に切り換えられると、一対の係合部を固定側係合部に係合させた防塵網を押し付けて密着状態で固定することができるように構成されるものである。
前記ラジエータの吸気側箇所における外周部に、前記ラジエータを支持する矩形枠状のフレーム体が備えられ、
前記フレーム体に、前記ラジエータ側に向けて凹入するとともに、凹入側の端部に縦向き姿勢の当り部を備えた凹入部が外周部の全周にわたって形成され、
前記防塵網が、矩形枠状の支持体の内側に網体を張設して構成され、且つ、前記フレーム体の前記凹入部に前記支持体が嵌まり合う状態で差込み装着され、
前記フレーム体における前記凹入部よりも外周側箇所に前記側壁部側に向かう縦面部が形成され、
前記フレーム体の外周部における全周にわたり弾性変形自在なシール材が設けられ、
前記側壁部の前記フレーム体側の縦面部に対応する位置に前記ラジエータ側に向かう状態で縦面部が形成され、
前記側壁部が前記適正装着状態に切り換えられた状態において、前記側壁部側の縦面部と前記フレーム体側の縦面部とにより前記シール材を押圧するように構成されている点にある。
本発明の第3特徴構成は、第2特徴構成に加えて、前記防塵網側のシール材は、前記支持体の外周面に備えられ、且つ、前記防塵網が前記凹入部に差込み装着された状態で、前記支持体の外周面と前記凹入部の内周面とにより挟まれる状態で備えられている点にある。
前記側壁部の下端部に、前記機台との間の隙間を塞ぐ軟質材からなる変形自在な板状の防塵部材が設けられている点にある。
図1及び図2に示すように、コンバインは、左右一対のクローラ式走行装置1を備えた走行機体2の前部に横軸芯周りで昇降操作自在に刈取部3が連結され、走行機体2の後部側箇所に機体横幅方向に並べる状態で脱穀装置4と穀粒タンク5とを備えて、圃場を走行しながら、稲、麦などの穀稈を刈取り、その刈取穀稈を脱穀処理するように構成されている。
説明を加えると、図5、図12及び図13に示すように、一体的に連結される支持台37及び右側縦壁部38は、機体前後方向の両側部において、機体フレーム41に固定されたブラケット43に支持軸44を介して水平軸芯X周りで揺動自在に支持されている。又、支持台37は適正装着状態においては、機体側に備えられた支持フレーム60によって受止め支持される構成となっている。
この防塵部材42の取り付け構造について説明すると、図12に示すように、カバー体45に、前後方向に適宜間隔をあけて4個のスタッドボルト46が溶接状態で設けられ、このスタッドボルト46とそれに締結されるナット47とにより、軟質材としての軟質ゴムからなる防塵部材42を挟み込み締め付け固定するように構成されている。
この防塵部材42は、軟質ゴムに代えて布や軟質の合成樹脂材等、種々の軟質材で構成することができる。
一方、右側縦壁部38の機体内方側の側面における防塵網18に対向する箇所は、外気と通過させるために開口される状態となっているが、右側縦壁部38におけるフレーム体52の縦面部56に対向する箇所の壁面57が、フレーム体側のシール材55を押圧することにより、シール材55が弾性変形してシール機能を発揮して、ラジエータ16の周縁部の隙間から原動部8内の高温の空気が侵入するのを防止でき、外気を適切に吸気することができるように構成されている。
(1)上記実施形態では、側壁部としての右側縦壁部38がその下端部の水平軸芯X周りで揺動自在に機体フレーム41に支持され、水平軸芯X周りでの揺動により適正装着状態と開放状態とにわたり切り換わるように構成されるものを例示したが、右側縦壁部38が縦軸芯周りで揺動することにより、適正装着状態と開放状態とにわたり切り換わるものでもよく、あるいは、右側縦壁部38を取り外す状態と装着する状態とにわたり着脱させる構成とすることによって適正装着状態と開放状態とにわたり切り換える構成とするものでもよい。
そして、この構成では、右側縦壁部38が適正装着状態に切り換えられた状態において、右側縦壁部38がフレーム体側のシール材55を押圧して、弾性変形したフレーム体側のシール材55が防塵網18における支持体50を押さえて保持するようにするとよい。
又、このシール材55を防塵網18における支持体50に対応する箇所にまで延びる状態で設けておくと、シール材55により防塵網18を押さえて保持することができる。
16 ラジエータ
18 防塵網
38 側壁部(右側壁)
39 外気取り入れ部
41 機台(機体フレーム)
42 防塵部材
50 支持体
51 網体
52 フレーム体
54 防塵網側のシール材
55 フレーム体側のシール材
X 水平軸芯
Claims (4)
- 原動部の側壁部に備えられた外気取り入れ部を通して吸気される外気を、防塵網を介してラジエータに通風させるように構成され、且つ、
前記側壁部が、その側壁部と前記ラジエータとの間に前記防塵網を介在させる状態で前記ラジエータに接近する適正装着状態と、前記ラジエータから離間して前記ラジエータの前方を開放する開放状態とに切り換え自在に構成されているコンバインの原動部構造であって、
前記ラジエータの吸気側箇所における外周部に、前記ラジエータを支持する矩形枠状のフレーム体が備えられ、
前記フレーム体に、前記ラジエータ側に向けて凹入するとともに、凹入側の端部に縦向き姿勢の当り部を備えた凹入部が外周部の全周にわたって形成され、
前記防塵網が、矩形枠状の支持体の内側に網体を張設して構成され、且つ、前記フレーム体の前記凹入部に前記支持体が嵌まり合う状態で差込み装着され、
前記フレーム体における前記凹入部よりも外周側箇所に前記側壁部側に向かう縦面部が形成され、
前記フレーム体の外周部における全周にわたり弾性変形自在なシール材が設けられ、
前記側壁部の前記フレーム体側の縦面部に対応する位置に前記ラジエータ側に向かう状態で縦面部が形成され、
前記側壁部が前記適正装着状態に切り換えられた状態において、前記側壁部側の縦面部と前記フレーム体側の縦面部とにより前記シール材を押圧するように構成されているコンバインの原動部構造。 - 前記防塵網における前記支持体の外周部に弾性変形自在な防塵網側のシール材が設けられている請求項1記載のコンバインの原動部構造。
- 前記防塵網側のシール材は、前記支持体の外周面に備えられ、且つ、前記防塵網が前記凹入部に差込み装着された状態で、前記支持体の外周面と前記凹入部の内周面とにより挟まれる状態で備えられている請求項2記載のコンバインの原動部構造。
- 前記側壁部が、その下端部の水平軸芯周りで揺動自在に機台に支持され、前記水平軸芯周りでの揺動により前記適正装着状態と前記開放状態とにわたり切り換わるように構成され、
前記側壁部の下端部に、前記機台との間の隙間を塞ぐ軟質材からなる変形自在な板状の防塵部材が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバインの原動部構造。
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