JP5520170B2 - コンバインの原動部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、原動部の側壁部に備えられた外気取り入れ部を通して吸気される外気を、防塵網を介してラジエータに通風させるように構成され、且つ、前記側壁部が、その側壁部と前記ラジエータとの間に前記防塵網を介在させる状態で前記ラジエータに接近する適正装着状態と、前記ラジエータから離間して前記ラジエータの前方を開放する開放状態とに切り換え自在に構成されているコンバインの原動部構造に関する。
上記構成のコンバインの原動部構造において、従来では、例えば、特許文献1に記載されるように構成されたものがあった。
すなわち、防塵網が、矩形枠状の支持体の内側に網体を張設して構成されるとともに、支持体の上部側の周縁部にその長手方向に間隔をあけて一対の引っ掛け支持用の係合部を備えて構成される。一方、ラジエータの吸気側箇所における外周部に設けられた矩形枠状のフレーム体の上部側箇所には、前記一対の係合部が引っ掛かり係合する固定側係合部が設けられ、原動部の側壁部は、縦軸芯周りで回動することにより適正装着状態と開放状態とに切り換わる構成となっており、一対の係合部を固定側係合部に係合させることにより防塵網をラジエータに取り付けて、側壁部が適正装着状態に切り換えられると、一対の係合部を固定側係合部に係合させた防塵網を押し付けて密着状態で固定することができるように構成されるものである。
ちなみに、コンバインでは刈取作業が行われると、細かなワラ屑等の空気中に浮遊する塵埃が多く、防塵網が比較的短時間で目詰まりを起すおそれがあり、定期的に防塵網を取り外して塵埃の除去作業を行う必要があるので、防塵網の着脱作業はできるだけ簡単に行なえるようにすることが望まれるものである。
特開2009−11172号公報
上記従来構成では、防塵網に設けられた一対の係合部を、フレーム体に設けられた固定側係合部に係合させることにより、防塵網をラジエータに取り付ける構成となっているから、例えば、防塵網をフレーム体に備えられたガイドレールに沿って上下方向又は左右方向に大きくスライドさせて抜き差しすることによって着脱する構成に比べて、防塵網のラジエータに対する着脱作業は、一対の係合部を固定側係合部に対して係合あるいは係合解除させるだけの簡単な操作で行うことができる利点はあるものの、上記従来構成では、次のような不利な点があり、未だ改善の余地があった。
すなわち、上記従来構成では、防塵網をラジエータに取り付けた状態では、防塵網の横幅方向の移動並びに上向き方向での移動は規制されていないので、例えば、側壁部が開放状態から適正装着状態に切り換えられる際に、側壁部あるいは作業者の身体が防塵網に接触して、防塵網が適正な取り付け位置からずれてしまい、側壁部が適正装着状態に切り換えられたときに、防塵網が適正な取り付け状態から位置ずれした状態で固定されてしまうおそれがある。
その結果、外気を吸引してラジエータが冷却作用を発揮すべきコンバインの作業中において、防塵網の支持体がフレーム体に対して位置ずれして、それらの間に隙間が発生して、その隙間から外気と共に塵埃が吸引される等、防塵機能が良好に発揮できなくなるおそれがある。
本発明の目的は、防塵網のラジエータに対する着脱作業を簡単な操作で行うことができるものでありながら、防塵機能を良好に発揮し得る状態にすることが可能となるコンバインの原動部構造を提供する点にある。
本発明に係るコンバインの原動部構造は、原動部の側壁部に備えられた外気取り入れ部を通して吸気される外気を、防塵網を介してラジエータに通風させるように構成され、且つ、前記側壁部が、その側壁部と前記ラジエータとの間に前記防塵網を介在させる状態で前記ラジエータに接近する適正装着状態と、前記ラジエータから離間して前記ラジエータの前方を開放する開放状態とに切り換え自在に構成されているものであって、その第1特徴構成は、
前記ラジエータの吸気側箇所における外周部に、前記ラジエータを支持する矩形枠状のフレーム体が備えられ、
前記フレーム体に、前記ラジエータ側に向けて凹入するとともに、凹入側の端部に縦向き姿勢の当り部を備えた凹入部が外周部の全周にわたって形成され、
前記防塵網が、矩形枠状の支持体の内側に網体を張設して構成され、且つ、前記フレーム体の前記凹入部に前記支持体が嵌まり合う状態で差込み装着され、
前記フレーム体における前記凹入部よりも外周側箇所に前記側壁部側に向かう縦面部が形成され
前記フレーム体の外周部における全周にわたり弾性変形自在なシール材が設けられ、
前記側壁部の前記フレーム体側の縦面部に対応する位置に前記ラジエータ側に向かう状態で縦面部が形成され、
前記側壁部が前記適正装着状態に切り換えられた状態において、前記側壁部側の縦面部と前記フレーム体側の縦面部とにより前記シール材を押圧するように構成されている点にある。
第1特徴構成によれば、防塵網は矩形枠状の支持体の内側に網体を張設して構成されるが、この防塵網における矩形枠状の支持体が、ラジエータの吸気側箇所における外周部に設けられた矩形枠状のフレーム体に嵌まり合う状態で差込み装着される。
このように、矩形枠状の支持体を矩形枠状のフレーム体に嵌まり合う状態で差込み装着するようにしたので、防塵網をフレーム体に装着する作業や、フレーム体から防塵網を取り外す作業は、防塵網を外気の通風方向にわずかに移動させるだけの操作で対応でき、簡単に行うことができる。しかも、防塵網は、矩形枠状のフレーム体によって上下方向並びに横幅方向の夫々に対して位置ずれを阻止する状態でフレーム体に装着されることになる。
その結果、防塵網がフレーム体に装着された状態で、例えば、側壁部を開放状態から適正装着状態に切り換えるような場合に、側壁部や作業者の身体が防塵網に接触して防塵網が上下方向あるいは横幅方向に位置ずれするおそれはなく、適正な装着状態を維持することができる。
そして、側壁部が適正装着状態に切り換えられた状態では、側壁部がフレーム体の外周部における全周にわたって設けられたシール材を押圧するので、防塵網の外周部はシール材によってラジエータと側壁部との間の隙間のない状態になり、外気取り入れ部を通して吸気される外気の全量が防塵網を介してラジエータに通風されるのであり、防塵機能を良好に発揮し得る状態となる。
従って、防塵網のラジエータに対する着脱作業を簡単な操作で行うことができるものでありながら、防塵機能を良好に発揮し得る状態にすることが可能となるコンバインの原動部構造を提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成に加えて、前記防塵網における前記支持体の外周部に弾性変形自在なシール材が設けられている点にある。
第2特徴構成によれば、防塵網がフレーム体に嵌まり合う状態で差込み装着されると、支持体の外周部に設けられた弾性変形自在なシール材によって、フレーム体に対して弾性的に押圧する状態でフレーム体に接するので、摩擦によって位置保持する状態となり、防塵網をガタツキのない良好な状態で保持することができる。
本発明の第3特徴構成は、第2特徴構成に加えて、前記防塵網側のシール材は、前記支持体の外周面に備えられ、且つ、前記防塵網が前記凹入部に差込み装着された状態で、前記支持体の外周面と前記凹入部の内周面とにより挟まれる状態で備えられている点にある。
本発明の第特徴構成は、第1特徴構成〜第3特徴構成のいずれかに加えて、前記側壁部が、その下端部の水平軸芯周りで揺動自在に機台に支持され、前記水平軸芯周りでの揺動により前記適正装着状態と前記開放状態とにわたり切り換わるように構成され、
前記側壁部の下端部に、前記機台との間の隙間を塞ぐ軟質材からなる変形自在な板状の防塵部材が設けられている点にある。
特徴構成によれば、側壁部が、その下端部の水平軸芯周りでの揺動により適正装着状態と開放状態とにわたり切り換わることになるが、このような構成では、側壁部と機台との間には、揺動操作を許容するために隙間が存在することになる。そこで、側壁部の下端部に、軟質材からなる変形自在な板状の防塵部材を設けて、この隙間を塞ぐようにしている。
防塵部材は軟質材からなり変形自在であるから、側壁部が水平軸芯周りで揺動操作されても、防塵部材が他物と接当して損傷を受けることがなく、長期にわたり、側壁部と機台との間の隙間を塞ぐことができる。
このように隙間を塞ぐことで、外気取り入れ部及び防塵網を通してラジエータに吸引される外気が隙間を通して外気に流出して、再度、外気取り入れ部から吸気されて短絡的に循環することによりラジエータの冷却効率が低下する、という不利を回避できる。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 原動部の縦断正面図である。 防塵網を装着した状態の側面図である。 適正装着状態及び開放状態における防塵網配設部の縦断正面図である。 運転部マットの平面図である。 運転部マットの底面図である。 図6のVIII−VIII線断面図である。 図6のIX−IX線断面図である。 運転部マットの一部縦断正面図である。 運転部マットの一部縦断側面図である。 防塵部材配設部の側面図である。 防塵部材配設部の縦断正面図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係るコンバインの原動部構造について説明する。
図1及び図2に示すように、コンバインは、左右一対のクローラ式走行装置1を備えた走行機体2の前部に横軸芯周りで昇降操作自在に刈取部3が連結され、走行機体2の後部側箇所に機体横幅方向に並べる状態で脱穀装置4と穀粒タンク5とを備えて、圃場を走行しながら、稲、麦などの穀稈を刈取り、その刈取穀稈を脱穀処理するように構成されている。
走行機体2の前部の横一側箇所(進行方向視で右側に位置する箇所)に搭乗運転部7が備えられ、その搭乗運転部7における運転座席9の下方側に原動部8が備えられている。図2に示すように、搭乗運転部7は、運転座席9の前方に操縦レバー10などを備えたフロントパネル11を備え、運転座席9の左側に主変速レバー12や副変速レバー13などを備えたサイドパネル14を備えて構成されている。
図3に示すように、原動部8は、エンジン15、冷却用のラジエータ16、通風手段としての冷却風生起用のファン17、冷却風として吸気される外気の塵埃を除去するための防塵網18等を備えて構成されている。
図1に示すように、搭乗運転部7における運転部ステップ20には、原動部8の振動が運転者に伝わらないように防振機能を備えた運転部マット21が備えられ、この運転部マット21は、図6〜図9に示すように、硬質ゴム等からなるマット本体21Aと、このマット本体21Aの裏面に備えられた軟質のゴムスポンジからなる衝撃吸収体21Bとを備えて構成されている。
説明を加えると、図7に示すように、マット本体21Aの裏面に、補強用のリブ22にて囲まれる複数の凹部23に、ゴムスポンジからなる衝撃吸収体21Bを嵌め込み貼付する状態で備えている。
又、図2及び図6に示すように、マット本体21Aの上部面の全面にわたり、機体横幅方向(図6では紙面上下方向)に沿うとともに平面視で同じ向きに円弧状に湾曲する滑り止め用の溝24が機体前後方向(図6では紙面左右方向)に適宜間隔をあけて並ぶ状態で複数形成され、又、運転者が乗り降りする右側箇所には、機体前後方向に沿うとともに平面視で同じ向きに円弧状に湾曲する滑り止め用の溝25が機体横幅方向に適宜間隔をあけて並ぶ状態で複数形成されている。ちなみに、図中、符号26、27は、走行操作用のペダルを挿通させるための挿通部である。
運転部マット21の機体前部側の端縁21aの左右両側には、フロントパネル11を支持するための縦枠部29に対して係合する角形の切欠部30を形成してあり、この切欠部30が縦枠部29に係合することで運転部マット21の横方向の位置ずれを防止することができるように構成されている。
又、図10に示すように、運転部マット21の左側端縁21cには、機体前後方向に沿って係合溝35を形成してあり、搭乗運転部7と刈取部3とを仕切る仕切壁部33から壁面と直交する横向き方向に突出する係止板36が嵌まり込み係合して上方への浮き上がりを防止することができるように構成され、さらに、運転部マット21の左側端縁21cには、仕切壁部33に対して接当して隙間を塞ぐリップ部34が形成されている。
図11に示すように、運転部マット21の後部側端縁21bには、搭乗運転部7の搭乗空間と原動部8とを仕切る仕切壁部31に対して接当して隙間を塞ぐリップ部32が形成されている。
運転座席9を支持する支持台37は、側面視で下方が開放された略門形の形状であり、前側に位置する縦面部分が前記搭乗運転部7の搭乗空間と原動部8とを仕切る仕切壁部31を構成している。そして、この支持台37の機体横幅方向外方側(機体進行方向視で右側)の端部に右側縦壁部38が連設され、この右側縦壁部38は、冷却風として外気を取り入れるために広い面積の多孔状の外気取り入れ部39が形成され、吸気用ダクトとして機能するように構成されている。これにより、支持台37と右側縦壁部38とがエンジンボンネットとして機能する。
右側縦壁部38について説明を加えると、右側縦壁部38は、内側の壁面と外側の壁面が間隔をあけて設けられ、それら内側の壁面と外側の壁面の間の空間を囲う外周壁とを備えた略箱状に形成されている。右側縦壁部38の外側の壁面には、上記したように多孔状の外気取り入れ部39が形成されるが、図1に示すように、外気取り入れ部39は上下方向に4つに分割される構成となっており、それらの分割された外気取り入れ部39の中間を支持するフレーム部38Cは、機体前方側ほど下方に向かう傾斜状態で設けられている。
又、図1に示すように、右側縦壁部38における外周壁の機体前部側には、機体前方側ほど下方に向かう第1傾斜壁部分38a、及び、その第1傾斜部分38aよりも鉛直向き姿勢に近づくような傾斜姿勢で機体前方側ほど下方に向かう第2傾斜壁部分38bが形成されており、これらの第1傾斜壁部分38a及び第2傾斜壁部分38bの夫々に、乗降用の手摺Aが取り付けられている。
前記ファン17の作動により右側縦壁部38に形成された外気取り入れ部39から吸気した外気が、ラジエータ16を通過したのち、原動部8内を通過して刈取部3側に向けて流動して排出されるように構成されている。
前記支持台37及び前記右側縦壁部38が運転座席9と共に一体的に連結されており、これらが一体的に適正装着状態(図3、図5(a)参照)と、横倒れ姿勢の開放状態(図5(b)参照)とにわたり、下端の前後向き軸心X周りで回動自在に機体フレーム41に支持される構成となっている。そして、開放状態に切り換えると、原動部8が外方に開放された状態となり、原動部8のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
説明を加えると、図5、図12及び図13に示すように、一体的に連結される支持台37及び右側縦壁部38は、機体前後方向の両側部において、機体フレーム41に固定されたブラケット43に支持軸44を介して水平軸芯X周りで揺動自在に支持されている。又、支持台37は適正装着状態においては、機体側に備えられた支持フレーム60によって受止め支持される構成となっている。
右側縦壁部38は、吸気ダクトを構成するために中空形状で機体横幅方向に幅広の形状に構成されており、横方向外方側の側面の下部は、金属製のカバー体45にて覆われる構成として、他物との接当による損傷を防止するようにしている。
右側縦壁部38の下部には、下端側ほど徐々に幅狭となる下部傾斜部38Aが形成されており、この下部傾斜部38Aに形成された開口部を外側から覆う状態でカバー体45が着脱自在に取り付けられている。
そして、右側縦壁部38の下端部には、機体フレーム41との間の隙間を塞ぐ軟質材からなる変形自在な板状の防塵部材42が設けられている。
この防塵部材42の取り付け構造について説明すると、図12に示すように、カバー体45に、前後方向に適宜間隔をあけて4個のスタッドボルト46が溶接状態で設けられ、このスタッドボルト46とそれに締結されるナット47とにより、軟質材としての軟質ゴムからなる防塵部材42を挟み込み締め付け固定するように構成されている。
図13に示すように、カバー体45の下端部には前後方向視で略くの字形に屈曲させた折り曲げ部45Aが設けられ、防塵部材42とナット47との間には当て板48が介装されており、スタッドボルト46とナット47とにより締め付け固定すると、防塵部材42がカバー体45と当て板48との押圧作用により、カバー体45の折り曲げ部45Aに沿って折れ曲がる状態で垂れ下がり、機体フレーム41に接触する状態になるように構成されている。
この防塵部材42は、軟質ゴムに代えて布や軟質の合成樹脂材等、種々の軟質材で構成することができる。
ファン17の作用により吸気される外気に作用する防塵網18は、図4に示すように、矩形枠状の金属製の支持体50の内側に網体51を張設するという簡単な構造で構成され、且つ、ラジエータ16の吸気側箇所における外周部に設けられた矩形枠状のフレーム体52に支持体50が嵌まり合う状態で差込み装着されている。
つまり、図5に示すように、矩形枠状のフレーム体52には、断面形状が逆L字形の嵌まり込み用の保持部53が周方向全周に沿って形成され、この保持部53に防塵網18を差込み装着することができるように構成されている。そして、図4に示すように、このような構成の防塵網18の外周部すなわち、矩形枠状の支持体50をフレーム体52における周方向全周に沿って形成された嵌まり込み用保持部53に嵌まり合う状態で差込み装着される。
防塵網18における支持体50の外周部に弾性変形自在なスポンジからなる防塵網側のシール材54が設けられている。このように防塵網側のシール材54が設けられることから、防塵網18をフレーム体52に対して防塵網側のシール材54の弾性変形による保持力が作用して、支持体50が摩擦保持される状態で差込み装着されることになり、ガタツキの少ない状態で保持されることになる。
又、フレーム体52の嵌まり込み用の保持部53の外周部において、その全周にわたり弾性変形自在なスポンジからなるフレーム体側のシール材55が設けられ、右側縦壁部38が適正装着状態に切り換えられた状態において、右側縦壁部38における機体内方側の側面がフレーム体側のシール材55を押圧するように構成されている。
説明を加えると、フレーム体52には、嵌まり込み用の保持部53の外方側端部から延設された縦面部56が周方向の全域にわたって設けられ、この縦面部56の機体外方側の側面にスポンジからなるフレーム体側のシール材55が全周にわたって設けられている。
一方、右側縦壁部38の機体内方側の側面における防塵網18に対向する箇所は、外気と通過させるために開口される状態となっているが、右側縦壁部38におけるフレーム体52の縦面部56に対向する箇所の壁面57が、フレーム体側のシール材55を押圧することにより、シール材55が弾性変形してシール機能を発揮して、ラジエータ16の周縁部の隙間から原動部8内の高温の空気が侵入するのを防止でき、外気を適切に吸気することができるように構成されている。
右側縦壁部38を開放状態に切り換えると(図5(b)参照)、防塵網18が外方に臨む状態で露出することになり(図4参照)、防塵網18をフレーム体52から外方に抜き外すことにより、容易に取り外すことができ、付着している塵埃を除去する作業等を行うことができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、側壁部としての右側縦壁部38がその下端部の水平軸芯X周りで揺動自在に機体フレーム41に支持され、水平軸芯X周りでの揺動により適正装着状態と開放状態とにわたり切り換わるように構成されるものを例示したが、右側縦壁部38が縦軸芯周りで揺動することにより、適正装着状態と開放状態とにわたり切り換わるものでもよく、あるいは、右側縦壁部38を取り外す状態と装着する状態とにわたり着脱させる構成とすることによって適正装着状態と開放状態とにわたり切り換える構成とするものでもよい。
(2)上記実施形態では、防塵網18における支持体50の外周部に防塵網側のシール材54が設けられるものを示したが、このような防塵網側のシール材54を設けない構成としてもよい。
そして、この構成では、右側縦壁部38が適正装着状態に切り換えられた状態において、右側縦壁部38がフレーム体側のシール材55を押圧して、弾性変形したフレーム体側のシール材55が防塵網18における支持体50を押さえて保持するようにするとよい。
(3)上記実施形態では、フレーム体52の外周部における全周にわたって弾性変形自在に設けられるシール材55が、フレーム体52に取り付けられる構成としたが、このような構成に代えて、右側縦壁部38におけるフレーム体52の縦面部56に対向する箇所の壁面57に取り付ける構成としてもよい。この構成では、右側縦壁部38を開放状態に切り換えると、シール材55がフレーム体52から離間するが、右側縦壁部38を適正装着状態に切り換えると、シール材55は、右側縦壁部38における壁面57とフレーム体52の縦面部56とによって押圧されて弾性変形してシール機能を発揮することができる。
又、このシール材55を防塵網18における支持体50に対応する箇所にまで延びる状態で設けておくと、シール材55により防塵網18を押さえて保持することができる。
(4)上記実施形態では、右側縦壁部38の下端部に機体フレーム41との間の隙間を塞ぐ防塵部材42が設けられる構成を示したが、このような防塵部材を設けない構成としてもよい。
本発明は、原動部の側壁部が適正装着状態と開放状態とに切り換え自在に構成されている自脱型や普通型等の各種のコンバインに適用できる。
8 原動部
16 ラジエータ
18 防塵網
38 側壁部(右側壁)
39 外気取り入れ部
41 機台(機体フレーム)
42 防塵部材
50 支持体
51 網体
52 フレーム体
54 防塵網側のシール材
55 フレーム体側のシール材
X 水平軸芯

Claims (4)

  1. 原動部の側壁部に備えられた外気取り入れ部を通して吸気される外気を、防塵網を介してラジエータに通風させるように構成され、且つ、
    前記側壁部が、その側壁部と前記ラジエータとの間に前記防塵網を介在させる状態で前記ラジエータに接近する適正装着状態と、前記ラジエータから離間して前記ラジエータの前方を開放する開放状態とに切り換え自在に構成されているコンバインの原動部構造であって、
    前記ラジエータの吸気側箇所における外周部に、前記ラジエータを支持する矩形枠状のフレーム体が備えられ、
    前記フレーム体に、前記ラジエータ側に向けて凹入するとともに、凹入側の端部に縦向き姿勢の当り部を備えた凹入部が外周部の全周にわたって形成され、
    前記防塵網が、矩形枠状の支持体の内側に網体を張設して構成され、且つ、前記フレーム体の前記凹入部に前記支持体が嵌まり合う状態で差込み装着され、
    前記フレーム体における前記凹入部よりも外周側箇所に前記側壁部側に向かう縦面部が形成され
    前記フレーム体の外周部における全周にわたり弾性変形自在なシール材が設けられ、
    前記側壁部の前記フレーム体側の縦面部に対応する位置に前記ラジエータ側に向かう状態で縦面部が形成され、
    前記側壁部が前記適正装着状態に切り換えられた状態において、前記側壁部側の縦面部と前記フレーム体側の縦面部とにより前記シール材を押圧するように構成されているコンバインの原動部構造。
  2. 前記防塵網における前記支持体の外周部に弾性変形自在な防塵網側のシール材が設けられている請求項1記載のコンバインの原動部構造。
  3. 前記防塵網側のシール材は、前記支持体の外周面に備えられ、且つ、前記防塵網が前記凹入部に差込み装着された状態で、前記支持体の外周面と前記凹入部の内周面とにより挟まれる状態で備えられている請求項2記載のコンバインの原動部構造。
  4. 前記側壁部が、その下端部の水平軸芯周りで揺動自在に機台に支持され、前記水平軸芯周りでの揺動により前記適正装着状態と前記開放状態とにわたり切り換わるように構成され、
    前記側壁部の下端部に、前記機台との間の隙間を塞ぐ軟質材からなる変形自在な板状の防塵部材が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバインの原動部構造。
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