JP5519940B2 - 結束線供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄筋の周囲に結束線を複数回周回させて締め上げる鉄筋結束機に対して結束線を送り出して供給する結束線供給装置に関する。特に、重い結束線リールを楽に取り扱うことができ、鉄筋結束機の操作性と使い勝手を向上せしめ、鉄筋結束機を用いた鉄筋結束作業を支援するための結束線供給装置に関する。
近年、鉄筋結束機が普及しつつある。鉄筋結束機とは、結束線をループ状に曲げつつ送り出して鉄筋に掛けまわし、鉄筋に巻かれた結束線を絞りつつ捩って結束するものであり、トリガ操作により結束線送り動作と結束線捩り動作とを連続的に実行して1サイクルの結束動作をモータ駆動にて行うものが多い(例えば、特許文献1、特許文献2など)。
図14は、従来の一般的な鉄筋結束機20の右側面後方からの斜視図を示している。図14の状態では結束線リール10が結束線リールホルダー24に搭載されている。図15は結束線リール10を結束線リールホルダー24から取り外した様子を示す図である。なお、図14および図15において、鉄筋結束機10が備える結束線送り機構や結束線切断機構などの諸機構などの詳細の図示は省略している。図14は筐体20の結束線リールホルダー24にカバーが設けられていない例であるが、カバーが設けられている例もある。
結束線リール10は円筒形のハブとなる軸孔11の両側面にリールフランジ12a、12bを一体成形した樹脂成形品である。結束線リール10の軸孔11を結束線リール支持軸23に嵌合することにより、結束線リール10を鉄筋結束機20に装填させる。
図15に示すように、結束線リールホルダー24の中心には円形の結束線リール支持軸23が設けられており、結束線リール11の軸孔11を通し入れ、結束線リール11を結束線リール収納部24に取り付ける構造となっている。
基本的な動作は以下のようである。
(手順1)結束線リールホルダー24に結束線リール10を装填し、結束線1の先端を前方の結束線ガイド孔25へ挿入する。前方には、相互に噛み合う一対の歯車型プーリからなる結束線送り機構(図示せず)が配置されていて、前方の結束線送り機構の一対の歯車型プーリ(図示せず)の間に結束線1を通してセットする。
(手順2)結束線リール10に巻かれた結束線1は、結束線送り機構により前方へ送られ、前部の湾曲した結束線ガイドノーズ22に沿ってループ状に送出されて鉄筋へ巻き回される。
(手順3)結束線1を所定の長さ送出して鉄筋へ複数回巻いた後に結束線送り機構は停止し、フック等(図示せず)で結束線ループを把持する。
(手順4)結束線ガイドノーズ22の基部近傍に配置した結束線切断機構(図示せず)が結束線ループの後端を切断して、結束線ループを後続の結束線1から切り離す。
(手順5)続いて、フックが回転駆動されて結束線ループの一箇所を捩りあげることにより鉄筋が結縛される。
(手順6)手順2から手順5を繰り返してゆき、結束線リール10にスタックされている結束線1が消費されると新しい結束線リール10を結束線リールホルダー24に装填して取り換える。
上記手順は、多少の違いはあるが、従来技術において概ね共通する作業である。その中で様々な工夫がなされた公知例が開示されている。
特開2003−175904号公報 特開2003−175905号公報
従来の鉄筋結束機を用いた鉄筋結束作業には以下の問題があった。
第1の問題は、従来の鉄筋結束機では、結束線リール10が重く、結束線リール10を搭載した鉄筋結束機20を用いた鉄筋結束作業において、作業者が扱いづらいという問題があった。
結束線1は丈夫な鋼鉄などの金属製であり、それを周回させてスタックした結束線リール10の重量はかなり重いものとなる。作業者が手際よく鉄筋の交差部分を次々と結束していく作業において、その重量の大きさが問題となっていた。
第2の問題は、従来の鉄筋結束機では鉄筋結束機に装着可能な結束線の量(長さ)が少なく、頻繁に結束線リールを取り換えねばならないという問題があった。上記第1の問題で述べたように結束線リール10の重量があまり大きくなりすぎると作業効率が落ちるためどうしても結束線リール10の重量を小さく制限する必要があるため、結束線リール10に周回させてスタックする結束線1の量(長さ)を少なくせざるを得ず、結束線リール10がすぐに消費されてしまい、結果として頻繁に結束線リールを取り換えねばならないという問題が生じてしまう。上記作業手順における手順1の作業には時間がかかり、作業効率低下を招く原因となっていた。
第3の問題は、従来の結束線リールにはプラスチック製等の芯があり、結束線リールが消費されてなくなると結束線リールごと取り替え、プラスチック製等の芯が使い捨てとなっていた。そのため、建設現場などでゴミが発生しており、作業現場でのごみ量が増え、環境にも良くなかった。
上記問題点に鑑み、本発明は、従来の鉄筋結束機を用いつつ、鉄筋結束機トータルの重量を軽くすることで鉄筋結束作業において扱いやすい作業環境を提供する結束線供給装置および結束線供給方法を提供することを目的とする。
また、1つの結束線リールにスタックする結束線の量を増やし、1つの結束線リールから供給できる結束線の量(長さ)を多く確保することにより結束線リールの取り換え回数を減らし、リール芯のごみ量を減らし、作業効率向上を可能とする結束線供給装置および結束線供給方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の結束線供給装置は、結束線送り機構により結束線を引き込んで鉄筋の周囲に前記結束線を複数回周回させて締め上げる鉄筋結束機に対して前記結束線を送り出して供給する結束線供給装置であって、操作者の胴体に装着する身体装着具と、前記身体装着具に設けた、結束線リールの軸孔に対して通し入れる支持軸と、前記支持軸に通し入れた前記結束線リールを、回動可能な状態にて前記支持軸から抜け落ちないようにする軸ストッパーと、前記身体装着具内に前記支持軸に対して前記結束線リールの巻き取り方向に前記鉄筋結束機による結束線引き込みに影響を与えない程度の弱いトルクを与えるトルク供給手段とを備え、前記結束線リールを前記鉄筋結束機内部の結束線リールホルダーではなく前記身体装着具を介して前記操作者の胴体に取り付けた状態にて、前記鉄筋結束機に対して前記結束線を送り出して供給するとともに、前記鉄筋結束機側の前記結束線送り機構が前記結束線を引き込んでいる間も前記身体装着具側の前記トルク供給手段によって前記結束線に生じるたわみを巻き取る方向に前記弱いトルクを与えて前記結束線が供給される際にたわみが生じにくいようにしたことを特徴とする結束線供給装置である。
結束線リールを取り付けた支持軸が単に従動的に回転するものであれば、鉄筋結束機が結束線を勢いよく引き込んだ場合、発生した回転モーメントにより過剰に回転してしまい、たわみが生じるおそれがあるが、結束線リールの巻き取り方向に弱いトルクを与えておくことによりたわみが生じにくいようになる。
上記の結束線供給装置において、前記結束線リールから供給される前記結束線を前記鉄筋結束機の内部へ通し入れる結束線ガイド孔付近における前記結束線の導入姿勢を矯正する矯正部を備え、前記結束線の捩れ・折れを防止せしめることが好ましい。
例えば、鉄筋結束機の結束線ガイド孔の内壁面を漏斗状のものとしても良く、また、鉄筋結束機の結束線ガイド孔に対して漏斗状の治具を外付けで取り付けるものでも良い。
上記の矯正部を設けることにより、身体装着具への結束線リールの取り付け位置や、操作者による鉄筋結束機の持ち位置によって、鉄筋結束機に導入される結束線と結束線ガイド孔との角度が大きくなっても結束線が捩れたり折れたりしないようにすることができる。例えば、漏斗状の内壁面を備えていれば、結束線ガイド孔と結束線との角度が大きくなっても、結束線が矯正部と複数の接点を持ちながら徐々に角度が矯正されながら結束線ガイド孔に対して導入されるため、結束線が捩れたり折れたりしないようにすることができる。
また、矯正部に代えて、簡易に、鉄筋結束機内部の結束線リールホルダーに結束線がない空の結束線リールを取り付けておき、操作者の胴体に取り付けた前記結束線リールから供給される結束線を鉄筋結束機内部の空の結束線リールを介して供給することでも良い。身体装着具の結束線リールと鉄筋結束機のガイド孔の間に空の結束線リールを介在させることにより、結束線の導入角度を矯正する効果がある。
また、本発明の結束線供給装置において結束線保護ホースを備え、前記身体装着具に取り付けられた前記結束線リールから供給される結束線を前記結束線保護ホースを介して前記鉄筋結束機まで供給することが好ましい。
上記構成により、結束線1を剥き出しにせずにカバーすることができ、作業者にとっても安全性が向上する。
また、前記結束線保護ホースが蛇腹ホースであることが好ましい。伸縮性が確保され、上下左右への曲がりも自在であり、鉄筋結束機の作業時の持ち方や作業姿勢が変化しても、前記結束線リールから前記鉄筋結束機まで結束線保護ホースを柔軟かつ適切に張り渡すことができる。
次に、前記結束線リールが、前記支持軸に対して回動可能な回転軸とフランジを備え、前記フランジが開閉可能であり、前記フランジを開閉して前記回転軸に対して結束線の束を装着することにより、新たな結束線を供給することができることが好ましい。
上記構成により、前記結束線リールに巻かれている結束線が消費された場合、結束線リールの芯は取り変えることなく、結束線の束のみを供給することにより、結束線リール自体の取り替えがなくなり、作業現場でリール芯などのゴミが発生しない。
また、上記目的を達成するため、本発明の結束線供給方法は、結束線送り機構により結束線を引き込んで鉄筋の周囲に結束線を複数回周回させて締め上げる鉄筋結束機に対して前記結束線を送り出して供給する結束線供給方法であって、操作者の胴体に身体装着具を装着し、前記身体装着具に設けられている支持軸に対して結束線リールの軸孔を通し入れ、前記身体装着具内に前記支持軸に対して前記結束線リールの巻き取り方向に前記鉄筋結束機による結束線引き込みに影響を与えない程度の弱いトルクを与えるトルク供給手段を設けておき、前記結束線リールを前記鉄筋結束機内部の結束線リールホルダーではなく前記身体装着具を介して前記操作者の胴体に取り付けた状態にて、前記鉄筋結束機に対して前記結束線を送り出して供給するとともに、前記鉄筋結束機側の前記結束線送り機構が前記結束線を引き込んでいる間も前記身体装着具側の前記トルク供給手段によって前記結束線に生じるたわみを巻き取る方向に前記弱いトルクを与えて前記結束線が供給される際にたわみが生じにくいようにする結束線の供給方法である。
上記方法において、前記鉄筋結束機に、前記結束線リールから供給される前記結束線を前記鉄筋結束機の内部へ通し入れる結束線ガイド孔付近における前記結束線の導入姿勢を矯正する矯正部を備えておくことにより、前記結束線の捩れ・折れを防止せしめる方法とすることができる。
ここで、前記鉄筋結束機内部の結束線リールホルダーに前記結束線がない空の結束線リールを取り付けておき、前記操作者の胴体に取り付けた前記結束線リールから供給される前記結束線を前記鉄筋結束機内部の前記空の結束線リールを介して供給することが好ましい。
本発明の結束線供給装置によれば、重量の重い結束線リールを鉄筋結束機に装着するのではなく分離して腰などの胴体に装着するので、比較的重い結束線リールであっても足腰でしっかり楽に支えることができる。従来のように鉄筋結束機に装着すれば両手が支えなければならず手の疲労感が大きかったが、本発明の結束線供給装置を用いれば、腰などの胴体で支えるので重い結束線リールを楽に支えることができる。
また、本発明の結束線供給装置によれば、1つの結束線リールにスタックする結束線の量(長さ)を大きくすることができ、結束線リールの取り換え回数を減らし、作業効率向上が可能となる。
実施例1の結束線供給装置100と鉄筋結束機20と結束線リール10の各構成要素を右側面後方から示した斜視図 本発明の結束線供給装置100の各構成要素の組み立て例を模式的に示す図 鉄筋200の周囲に結束線1を複数回巻き付けて締め上げ作業の流れを模式的に示す図 鉄筋を結束線により結束する様子を示す結束線ガイドノーズ22付近の拡大図 実施例2の結束線供給装置100aと鉄筋結束機20と結束線リール10の各構成要素を右側面後方から示した斜視図 漏斗状の矯正部130を結束線ガイド孔25に設ける効果を説明する図 鉄筋200の周囲に結束線1を複数回巻き付けて締め上げ作業の流れを模式的に示す図 本発明の結束線供給装置100と鉄筋結束機20と結束線リール10、空の結束線リール10aの各構成要素を右側面後方から示した斜視図 本発明の結束線供給装置100の各構成要素の組み立て例を模式的に示す図 鉄筋200の周囲に結束線1を複数回巻き付けて締め上げ作業の流れを模式的に示す図 実施例4の鉄筋結束機20への電源供給の工夫を説明する図 実施例5にかかる結束線供給装置100bを示す図 実施例6にかかる結束線供給装置100cを示す図 従来の一般的な鉄筋結束機20の右側面後方からの斜視図 結束線リール10を結束線リールホルダー24から取り外した様子を示す図
以下、本発明の結束線供給装置を添付図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明の実施例1に係る結束線供給装置100について説明する。
図1および図2は、本発明の実施例1に係る結束線供給装置100の構成例を模式的に示す図である。図1は本発明の結束線供給装置100と鉄筋結束機20と結束線リール10の各構成要素を右側面後方から示した斜視図である。この構成例では、結束線供給装置100に加え、鉄筋結束機20、結束線1がスタックされた結束線リール10を備えた構成となっている。
まず、結束線リール10は、金属製の結束線1を多数回周回させてスタックするリールである。図1に示すように、この例では円筒形の軸11と円板状のフランジ12a,12bを備えた構成としているが、一般市場で入手可能な従来の結束線リールであっても適用することができる。従来の結束線リールは主に鉄筋結束機20の内部に内蔵させることを想定したものであるが、後述するように本発明の結束線供給装置100に装着できる限り、本発明の結束線供給装置100に用いることができる。
次に、鉄筋結束機20は、鉄筋の周囲に結束線1を送り出して複数回周回させ、結束線1を切断して自動的に締め上げる機器である。この構成例では、鉄筋結束機20は、筐体21、結束線ガイドノーズ22、結束線リール支持軸23、結束線リールホルダー24、結束線ガイド孔25の構成要素を備えた例となっている。
これら鉄筋結束機20の各構成要素については従来技術における構成要素で良く、一般市場で入手可能な従来型の鉄筋結束機であっても適用することができる。後述するように、本発明の結束線供給装置100に装填された結束線リール10から供給される結束線1を用いることができる鉄筋結束機である限り適用することができる。
筐体21は様々な形態が可能であり、必ずしも図1や図2に示したものに限定されない。結束線ガイドノーズ22は、結束する鉄筋200を取り囲むように挟み込み、結束線送り機構(図示せず)から送られる結束線1を前部の湾曲したノーズに沿ってループ状に送出する部分である。結束線ガイドノーズ22のループ内に位置している鉄筋200の周囲に結束線1を複数回巻きつけることができるようになっている。結束線リールホルダー24は、結束線リール10を受け入れる筐体中の部分である。結束線リールホルダー24の中には結束線リール10の軸孔11を通し入れて結束線リール10を支持する結束線リール支持軸23がある。結束線ガイド孔25は結束線1を受け入れ結束線送り出し機構(図示せず)に対して通し入れる孔となっている。
次に、結束線供給装置100は身体装着具110、軸ストッパー120を備えている。結束線供給装置100は結束線リール10から結束線1を送り出して鉄筋結束機20に対して供給する装置である。
身体装着具110は、結束線リール10を操作者の胴体に装着する部分であり、例えば、ベルト状の身体装着ベルト111と、身体装着ベルト111に対して結束線リール1を装着する支持軸112を備えた構成となっている。
支持軸112は、結束線リール10の軸孔11に対して通し入れる軸であり、身体装着ベルト111に設けられている。支持軸112の径は結束線リール10の軸孔11の径より小さいものとしておく必要がある。
軸ストッパー120は支持軸112の先端に取り付ける治具であり、支持軸112に通し入れた結束線リール10を回動可能な状態にて支持軸112から抜け落ちないようにするものである。軸ストッパー120の径は結束線リール10の軸孔11の径より大きいものであれば結束線リール10が抜け落ちることがなくなる。
なお、この構成例では、身体装着具110は、トルク供給手段(図示せず)を備えている。トルク供給手段は、支持軸111を介して結束線リール10の軸に対して、または、結束線リール10の軸に対して直接、結束線リール10の巻き取り方向に弱いトルクを与える手段である。ここで、弱いトルクとは、鉄筋結束機20による結束線引き込みに影響を与えない程度の弱いトルクで、結束線リール10から鉄筋結束機20に対して結束線が供給される際に生じたたわみを巻き取るためのトルクである。結束線リール10の軸に対してトルクを発生させる手段はバネ、ゼンマイ、モーターなど特に限定されない。
結束線リール10が単に従動的に回転するものであれば、後述するように鉄筋結束機20が結束線1を勢いよく引き込んだ場合、結束線リール10に発生した回転モーメントにより結束線1が過剰に回転してしまい、たわみが生じるおそれがある。結束線1にたわみが生じると作業者の足元などに引っ掛かるおそれがあり、結束作業には好ましくない。そこで、結束線リールの巻き取り方向に弱いトルクを与えておけば、結束線1のたわみが生じにくいようになる。
図2は、本発明の結束線供給装置100の各構成要素の組み立て例を模式的に示す図である。図2では人体の図示は省略しているが、本発明の結束線供給装置100は、身体装着ベルト111を介して腰などの胴体に取り付け、結束線リール10を支持軸112に通し入れて軸ストッパー120を取り付け、結束線1を出して鉄筋結束機20の結束線ガイド孔25から結束線送り機構に通し入れてセットする。
本発明の結束線供給装置100では、重量の重い結束線リール1を鉄筋結束機20側に装着するのではなく、鉄筋結束機20と分離した状態で身体装着具110を介して腰などの胴体に装着するので、比較的重い結束線リール1であっても足腰でしっかり楽に支えることができる。その結果、1つの結束線リール10にスタックする結束線1の量(長さ)を大きくすることができるので、結束線リール10の取り換え回数を減らすことができ、作業効率が向上する。
また、本発明の結束線供給装置100では、結束線リール10の取り換え作業も腰あたりで速やかに取り換えることができ、取り換え作業を楽に行うことができる。
図3は、鉄筋200の周囲に結束線1を複数回巻き付けて締め上げ作業の流れを模式的に示す図である。
図3に示すように、結束線送り機構(図示せず)から打ち出された結束線1は結束線ガイドノーズ22に沿ってループ状に周回し、結束線1が切断機構(図示せず)により切断されるとともに捩られて鉄筋200が締め上げられて結束される。
結束線1が打ち出されるにつれ、結束線ガイド孔25を介して結束線1が外部から次々と引き込まれていく。引き込まれる結束線1は、図3に示すように、結束線1は鉄筋結束機20内部ではなく身体装着具110を介して胴体に装着されている結束線リール1から繰り出されていく。
なお、結束線送り機構(図示せず)から打ち出された結束線1は、図4(a)に示すように、結束線ガイドノーズ22に沿ってループ状に周回し、図4(b)に示すように結束線1が切断機構(図示せず)により切断されるとともに捩られて鉄筋200が締め上げられて結束される。この作業が繰り返されてゆく。
次に、結束線供給装置100を用いた場合における、結束線リール10の取り換え作業と鉄筋の結束作業を併せた手順を説明しておく。
基本的な動作は以下のようである。
(手順1)胴体などに装着している身体装着具110に結束線リール10を装填し、結束線1の先端を前方の結束線ガイド孔25へ挿入する。前方には、相互に噛み合う一対の歯車型プーリからなる結束線送り機構(図示せず)が配置されていて、前方の結束線送り機構の一対の歯車型プーリ(図示せず)の間に結束線1を通してセットする。
(手順2)結束線リール10に巻かれた結束線1は、結束線送り機構により前方へ送られ、前部の湾曲した結束線ガイドノーズ22に沿ってループ状に送出されて鉄筋へ巻き回される。
(手順3)結束線1を所定の長さ送出して鉄筋へ複数回巻いた後に結束線送り機構は停止し、フック等(図示せず)で結束線ループを把持する。
(手順4)結束線ガイドノーズ22の基部近傍に配置した結束線切断機構(図示せず)が結束線ループの後端を切断して、結束線ループを後続の結束線1から切り離す。
(手順5)続いて、フックが回転駆動されて結束線ループの一箇所を捩りあげることにより鉄筋が結縛される。
(手順6)手順2から手順5を繰り返してゆき、結束線リール10にスタックされている結束線1が消費されると新しい結束線リール10を身体装着具100に装填して取り換える。
上記の6つの手順により、詰め替えることができる。
以上、本発明の結束線供給装置によれば、重量の重い結束線リールを腰などの胴体に装着するので、比較的重い結束線リールであっても足腰でしっかり楽に支えることができる。また、本発明の結束線供給装置によれば、1つの結束線リールにスタックする結束線の量を大きくすることができ、結束線リールの取り換え回数を減らし、作業効率向上が可能となる。
次に、実施例2の結束線供給装置100aについて説明する。この構成例では、矯正部130を備えた構成となっている。
実施例1の例では、鉄筋結束機20の結束線ガイド孔25は単なる孔である構成例であったが、実施例2の構成例では、結束線1の導入姿勢を矯正する矯正部130を備え、結束線1の捩れ・折れを防止せしめるものとなっている。
図5および図6は、本発明の実施例2に係る結束線供給装置100aの構成例を模式的に示す図である。図5は本発明の結束線供給装置100aと鉄筋結束機20と結束線リール10の各構成要素を右側面後方から示した斜視図である。
結束線リール10は実施例1と同様のもので良く、ここでの説明は省略する。
また、結束線供給装置100aも実施例1に示したものと同様のもので良く、身体装着具110、軸ストッパー120を備えている。
鉄筋結束機20は、実施例1に示したものと同様に一般市場で入手可能な従来型の鉄筋結束機であっても適用することができるものであるが、結束線ガイド孔25に対して矯正部130を取り付ける点において実施例1と異なっている。筐体21、結束線ガイドノーズ22、結束線リールホルダー24、結束線ガイド孔25の各構成要素は実施例1に示したものと同様で良い。
矯正部130は、腰などに取り付けた身体装着具110の結束線リール10から供給される結束線1を鉄筋結束機20の内部へ通し入れる結束線ガイド孔25付近における結束線1の導入姿勢を矯正し、結束線1の捩れ・折れを防止せしめるものである。この構成例では図5に示すように、鉄筋結束機20の結束線ガイド孔25に対して外付けする漏斗状の治具となっている。
図6は、漏斗状の矯正部130を結束線ガイド孔25に設ける効果を説明する図である。身体装着具110の結束線リール10の取り付け位置や、操作者による鉄筋結束機20の持ち位置によって、鉄筋結束機20に導入される結束線1と結束線ガイド孔25との角度が大きくなってしまうことがある。
図6(a)は、漏斗状の矯正部130を結束線ガイド孔25に設けていない例である。結束線1と結束線ガイド孔25との角度が大きい場合、結束線1が捩れたり折れたりすることがある。結束線1が捩れたり折れたりすると鉄筋結束機20の内部の結束線送り機構の中で結束線1がつまったり引っ掛かったりして不具合が発生しやすくなる。
一方、図6(b)のように漏斗状の矯正部130を結束線ガイド孔25に設けた場合、結束線ガイド孔25と結束線1との角度が大きくなっても、結束線1が矯正部130と複数の接点を持ちながら徐々に角度が矯正されながら結束線ガイド孔25に対して導入されるため、結束線1が捩れたり折れたりしないようにすることができる。また、鉄筋結束機20の内部の結束線送り機構に対してほぼ真っ直ぐ導入することができ、結束線送り機構に対して良好な姿勢で結束線1を送り込むことができる。
図7は、本発明の結束線供給装置100aの各構成要素の組み立て例を模式的に示す図である。図7では人体の図示は省略しているが、本発明の結束線供給装置100aは、実施例1と同様、身体装着ベルト111を介して腰などの胴体に取り付け、結束線1がスタックされた結束線リール10を支持軸112に通し入れて軸ストッパー120を取り付け、結束線1を出して鉄筋結束機20の矯正部130を介して結束線ガイド孔25から結束線送り機構に通し入れてセットする。
矯正部130により結束線1が結束線ガイド孔25に対して真っ直ぐ送り込まれるため、結束線1が折れ曲がったり、結束線1の送り込み方向が極端な斜め方向になったりすることはなく、作業者が鉄筋結束機20の使用の際に様々な姿勢で用いたとしても結束線1の送り込みを安定した状態で行うことができる。
図7は、鉄筋200の周囲に結束線1を複数回巻き付けて締め上げ作業の流れを模式的に示す図である。
図7に示すように、結束線送り機構(図示せず)から打ち出された結束線1は結束線ガイドノーズ22に沿ってループ状に周回し、結束線1が切断機構(図示せず)により切断されるとともに捩られて鉄筋200が締め上げられて結束される。
結束線1が打ち出されるにつれ、矯正部130を介して結束線1が結束線ガイド孔25から次々と引き込まれていく。図7に示すように、引き込まれる結束線1は、矯正部130を介して姿勢が整えられた上で結束線ガイド孔25から結束線送り機構に送り込まれていく。
なお、結束線送り機構(図示せず)から打ち出された結束線1が、結束線ガイドノーズ22に沿ってループ状に周回し、結束線1が切断機構(図示せず)により切断されるとともに捩られて鉄筋200が締め上げられて結束される様子は図4に示したものと同様であるのでここでの説明は省略する。
以上、上記に示したように矯正部130を設けることにより、身体装着具110への結束線リール10の取り付け位置や、操作者による鉄筋結束機20の持ち位置によって、鉄筋結束機100aに導入される結束線1と結束線ガイド孔25との角度が大きくなっても結束線1が捩れたり折れたりしないようにすることができる。
次に、実施例3の結束線供給装置100の使用例について説明する。この構成例では、結束線1がスタックされた結束線リール10と、結束線1がスタックされていない空の結束線リール10の2つを用いる例となっている。
実施例1の例では、鉄筋結束機20内部の結束線リールホルダー24には何も取り付けない構成例であったが、実施例3の構成例では、結束線1がスタックされていない空の結束線リール10aを結束線リールホルダー24に取り付けておき、結束線供給装置100側に取り付けた結束線リール10から供給される結束線1を鉄筋結束機20内部の空の結束線リール10aを介して供給する構成となっている。
図8および図9は、本発明の実施例2に係る結束線供給装置100の構成例を模式的に示す図である。図8は本発明の結束線供給装置100と鉄筋結束機20と結束線リール10、さらに、空の結束線リール10aの各構成要素を右側面後方から示した斜視図である。
結束線リール10および10aは、実施例1と同様、金属製の結束線1を多数回周回させてスタックするリールであり、この例では円筒形の軸11と円板状のフランジ12a,12bを備えた構成としているが、結束線リール10aは、結束線1がスタックされておらず空となっており、円筒形の軸11が剥き出しとなっている。
鉄筋結束機20は、実施例1に示したものと同様に一般市場で入手可能な従来型の鉄筋結束機であっても適用することができるものであるが、結束線リールホルダー24に空の結束線リール10aを取り付ける点において実施例1と異なっている。筐体21、結束線ガイドノーズ22、結束線リールホルダー24、結束線ガイド孔25の各構成要素は実施例1に示したものと同様で良い。
結束線供給装置100も実施例1に示したものと同様のもので良く、身体装着具110、軸ストッパー120を備えている。
図9は、本発明の結束線供給装置100の各構成要素の組み立て例を模式的に示す図である。図9では人体の図示は省略しているが、本発明の結束線供給装置100は、実施例1と同様、身体装着ベルト111を介して腰などの胴体に取り付け、結束線1がスタックされた結束線リール10を支持軸112に通し入れて軸ストッパー120を取り付け、結束線1を出して鉄筋結束機20の結束線ガイド孔25から結束線送り機構に通し入れてセットする。
実施例2の構成では、鉄筋結束機20の結束線リールホルダー24に空の結束線リール10aが取り付けられている。実施例1に示したように、結束線ガイド孔25に対して外部から結束線1が供給されるが、結束線ガイド孔25に対して結束線1が安定した状態で正対方向から入っていくことが好ましい。つまり、結束線1が折れ曲がったり斜め方向から結束線ガイド孔25に対して送りこまれたりする状態は好ましくない。ここで、空の結束線リール10aは結束線ガイド孔25に対向する位置に配置され、結束線1が結束線ガイド孔25に対してまっすぐに送り込むための手前のリードとして機能できる。つまり、空の結束線リール10aを介することにより、結束線1が結束線リール10aのフランジ12a、12bの間に緩やかに収まるため、結束線1が折れ曲がったり、結束線1の送り込み方向が極端な斜め方向になったりすることはなく、作業者が鉄筋結束機20の使用の際に様々な姿勢で用いたとしても結束線1の送り込みを安定した状態で行うことができる。
図10は、鉄筋200の周囲に結束線1を複数回巻き付けて締め上げ作業の流れを模式的に示す図である。
図10に示すように、結束線送り機構(図示せず)から打ち出された結束線1は結束線ガイドノーズ22に沿ってループ状に周回し、結束線1が切断機構(図示せず)により切断されるとともに捩られて鉄筋200が締め上げられて結束される。
結束線1が打ち出されるにつれ、結束線ガイド孔25を介して結束線1が外部から次々と引き込まれていく。図10に示すように、引き込まれる結束線1は、鉄筋結束機20の結束線リールホルダー24に装着されている空の結束線リール10a介して姿勢が整えられた上で結束線ガイド孔25に送り込まれていく。この空の結束線リール10aに対しては身体装着具110を介して胴体に装着されている結束線リール1から繰り出されていく。
なお、結束線送り機構(図示せず)から打ち出された結束線1が、結束線ガイドノーズ22に沿ってループ状に周回し、結束線1が切断機構(図示せず)により切断されるとともに捩られて鉄筋200が締め上げられて結束される様子は図4に示したものと同様であるのでここでの説明は省略する。
次に、実施例3の場合における、結束線リール10および結束線リール10aの取り換え作業と鉄筋の結束作業を併せた手順を説明しておく。
基本的な動作は以下のようである。
(手順1)胴体などに装着している身体装着具110に結束線リール10を装填し、結束線1の先端を、鉄筋結束機20の結束線リールホルダー24に装着されている空の結束線リール10aのフランジ12a,12bの間を通した上で前方の結束線ガイド孔25へ挿入する。前方には、相互に噛み合う一対の歯車型プーリからなる結束線送り機構(図示せず)が配置されていて、前方の結束線送り機構の一対の歯車型プーリ(図示せず)の間に結束線1を通してセットする。
(手順2)結束線リール10に巻かれた結束線1は、結束線送り機構により前方へ送られ、前部の湾曲した結束線ガイドノーズ22に沿ってループ状に送出されて鉄筋へ巻き回される。
(手順3)結束線1を所定の長さ送出して鉄筋へ複数回巻いた後に結束線送り機構は停止し、フック等(図示せず)で結束線ループを把持する。
(手順4)結束線ガイドノーズ22の基部近傍に配置した結束線切断機構(図示せず)が結束線ループの後端を切断して、結束線ループを後続の結束線1から切り離す。
(手順5)続いて、フックが回転駆動されて結束線ループの一箇所を捩りあげることにより鉄筋が結縛される。
(手順6)手順2から手順5を繰り返してゆき、結束線リール10にスタックされている結束線1が消費されると新しい結束線リール10を身体装着具100に装填し、再び結束線1の先端を、鉄筋結束機20の結束線リールホルダー24に装着されている空の結束線リール10aのフランジ12a,12bの間を通した上で前方の結束線ガイド孔25へ挿入する。
上記の6つの手順により、詰め替えることができる。
実施例4として、電源供給方法の工夫について説明する。
図11の構成例は、鉄筋結束機20への電源供給方法としてはバッテリーを内蔵せずに外部の電源供給装置30を用いる構成例となっている。バッテリーを内蔵すると鉄筋結束機20が重くなり作業者には負担が大きくなるので、この構成例では電源供給装置30を用いて鉄筋結束機20の軽量化を図った例となっている。この例では単純にプラグを商用電源のコンセントに接続する例となっている。電源供給装置30が可搬型のバッテリー等であっても良い。
実施例5として、結束線1の供給方法の工夫について説明する。
結束線リールに巻かれている結束線1が無くなった場合、新たな結束線1を供給する必要があるが、結束線リールごと取り替えるのではなく、結束線1の束のみを供給し、リール芯などのゴミを出さない工夫である。
図12は、実施例5にかかる結束線供給装置100bを示す図である。結束線1の取り替え手順が簡単に分かるように示している。
結束線リール10aは、身体装着具110の支持軸に対して回動可能な回転軸11とフランジ12a,フランジ12bを備えているが、この構成例ではフランジ12bが開閉可能であり、軸ストッパー120を外し、さらに、フランジ12bを開閉して回転軸11に対して結束線1の束を装着することができる構造となっている。軸ストッパー120を外し、フランジ12bを開くと回転軸11が剥き出しになり、当該回転軸11に対して結束線1の束を直接装着できる構造となっている。
結束線1の束にはできるだけ結束線1以外の構造物は設けない方が良いが、結束線1がバラバラにならないようにラップなどで被覆しておくことが好ましい。
実施例5にかかる結束線リール10aを用いれば、結束線リール自体の取り替えがなくなり、作業現場でリール芯などのゴミが発生しない。
実施例6として、結束線保護ホースの工夫について説明する。
図13は、実施例6にかかる結束線供給装置100cを示す図である。結束線保護ホース140を備えた構成となっている。
結束線保護ホース140は、結束線1を剥き出しにせずにカバーするものである。結束線保護ホース140を結束線リール10と鉄筋結束機20の間に設け、結束線リール10から供給される結束線1を結束線保護ホース140の内部を通して鉄筋結束機20まで供給する構成となっている。結束線1を剥き出しにせずにカバーすることにより、作業者にとっても安全性が向上する。
なお、この構成では結束線保護ホース140は蛇腹ホースとなっており、伸縮性が確保され、上下左右への曲がりも自在となっている。鉄筋結束機の作業時の持ち方や作業姿勢が変化しても、結束線リール10から鉄筋結束機20まで結束線保護ホース140を柔軟かつ適切に張り渡すことができるものとなっている。
以上、本発明の結束線供給装置の構成例における好ましい実施例を図示して説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本発明の結束線供給装置は、結束線リールを交換することができる鉄筋結束機について広く適用することができる。
10,10a 結束線リール
11 軸孔
12a,12b フランジ
13 軸ストッパー
20 鉄筋結束機
21 筐体
22 結束線ガイドノーズ
23 結束線リール支持軸
24 結束線リールホルダー
25 結束線ガイド孔
100 結束線供給装置
110 身体装着具
111 身体装着ベルト
112 支持軸
120 軸ストッパー
130 矯正部
140 結束線保護ホース
200 鉄筋

Claims (12)

  1. 結束線送り機構により結束線を引き込んで鉄筋の周囲に前記結束線を複数回周回させて締め上げる鉄筋結束機に対して前記結束線を送り出して供給する結束線供給装置であって、
    操作者の胴体に装着する身体装着具と、
    前記身体装着具に設けた、結束線リールの軸孔に対して通し入れる支持軸と、
    前記支持軸に通し入れた前記結束線リールを、回動可能な状態にて前記支持軸から抜け落ちないようにする軸ストッパーと
    前記身体装着具内に前記支持軸に対して前記結束線リールの巻き取り方向に前記鉄筋結束機による結束線引き込みに影響を与えない程度の弱いトルクを与えるトルク供給手段とを備え、
    前記結束線リールを前記鉄筋結束機内部の結束線リールホルダーではなく前記身体装着具を介して前記操作者の胴体に取り付けた状態にて、前記鉄筋結束機に対して前記結束線を送り出して供給するとともに、前記鉄筋結束機側の前記結束線送り機構が前記結束線を引き込んでいる間も前記身体装着具側の前記トルク供給手段によって前記結束線に生じるたわみを巻き取る方向に前記弱いトルクを与えて前記結束線が供給される際にたわみが生じにくいようにしたことを特徴とする結束線供給装置。
  2. 前記結束線リールから供給される前記結束線を前記鉄筋結束機の内部へ通し入れる結束線ガイド孔付近における前記結束線の導入姿勢を矯正する矯正部を備え、前記結束線の捩れ・折れを防止せしめた請求項1に記載の結束線供給装置。
  3. 前記矯正部の内壁面の形状が漏斗状の形状である請求項2に記載の結束線供給装置。
  4. 前記鉄筋結束機内部の結束線リールホルダーに前記結束線がない空の結束線リールを取り付けておき、前記操作者の胴体に取り付けた前記結束線リールから供給される前記結束線を前記鉄筋結束機内部の前記空の結束線リールを介して供給することを特徴とする請求項1に記載の結束線供給装置。
  5. 結束線保護ホースを備え、前記身体装着具に取り付けられた前記結束線リールから供給される結束線を、前記結束線保護ホースを介して前記鉄筋結束機まで供給せしめた請求項1からのいずれか1項に記載の結束線供給装置。
  6. 前記結束線保護ホースが蛇腹ホースとした請求項に記載の結束線供給装置。
  7. 前記結束線リールが、前記支持軸に対して回動可能な回転軸とフランジを備え、前記フランジが開閉可能であり、前記フランジを開閉して前記回転軸に対して結束線の束を装着することにより、新たな結束線を供給することができる請求項1からのいずれか1項に記載の結束線供給装置。
  8. 結束線送り機構により結束線を引き込んで鉄筋の周囲に結束線を複数回周回させて締め上げる鉄筋結束機に対して前記結束線を送り出して供給する結束線供給方法であって、
    操作者の胴体に身体装着具を装着し、前記身体装着具に設けられている支持軸に対して結束線リールの軸孔を通し入れ、前記身体装着具内に前記支持軸に対して前記結束線リールの巻き取り方向に前記鉄筋結束機による結束線引き込みに影響を与えない程度の弱いトルクを与えるトルク供給手段を設けておき、
    前記結束線リールを前記鉄筋結束機内部の結束線リールホルダーではなく前記身体装着具を介して前記操作者の胴体に取り付けた状態にて、前記鉄筋結束機に対して前記結束線を送り出して供給するとともに、前記鉄筋結束機側の前記結束線送り機構が前記結束線を引き込んでいる間も前記身体装着具側の前記トルク供給手段によって前記結束線に生じるたわみを巻き取る方向に前記弱いトルクを与えて前記結束線が供給される際にたわみが生じにくいようにする結束線供給方法。
  9. 前記鉄筋結束機に、前記結束線リールから供給される前記結束線を前記鉄筋結束機の内部へ通し入れる結束線ガイド孔付近における前記結束線の導入姿勢を矯正する矯正部を備え、前記結束線の捩れ・折れを防止せしめた請求項に記載の結束線供給方法。
  10. 前記鉄筋結束機内部の結束線リールホルダーに前記結束線がない空の結束線リールを取り付けておき、前記操作者の胴体に取り付けた前記結束線リールから供給される前記結束線を前記鉄筋結束機内部の前記空の結束線リールを介して供給することを特徴とする請求項に記載の結束線供給方法。
  11. 結束線保護ホースを備え、前記身体装着具に取り付けられた前記結束線リールから供給される結束線を、前記結束線保護ホースを介して前記鉄筋結束機まで供給せしめた請求項8から10のいずれか1項に記載の結束線供給方法。
  12. 前記結束線リールが、前記支持軸に対して回動可能な回転軸とフランジを備え、前記フランジが開閉可能であり、前記フランジを開閉して前記回転軸に対して結束線の束を装着することにより、新たな結束線を供給することができる請求項8から11のいずれか1項に記載の結束線供給方法。
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