JP5519485B2 - 被運搬板状物品の搬送用トレイ - Google Patents

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Description

本発明は被運搬板状物品の搬送用トレイに関し、ガラス板、例えば太陽光発電に用いるソーラーモジュール、液晶ディスプレイ(LCD)やプラズマディスプレイ(PDP)等の大型ガラス板、また、その製造中間製品、さらにはアルミニウム板等の面積が大きく自重による撓みが大きな金属薄板よりなる被運搬板状物品の大型化に対応して搬送用トレイの全体的な厚さを薄くして被運搬板状物品の製品輸送効率を向上させるものである。
従来、液晶表示装置の表示ディスプレイは、通常、相互に対向して配置される一対のディスプレイ用ガラス基板の間に液晶を封入することにより形成されている。このような表示ディスプレイを工場において製造する場合には、ディスプレイ用ガラス基板が、表示パネルの製造工場に運搬される。ガラス基板は、液晶表示装置の表示パネルに限らず、各種表示装置の表示ディスプレイの製造にも使用されている。
また、表示ディスプレイとするために、ガラス基板の表面に電極等が形成された状態の表示ディスプレイの半製品がある。
近時、各種の表示ディスプレイには、厚さが0.7mm以下のガラス基板が使用されるようになっている。また、表示ディスプレイの大型化にともなって、製造工場に搬入されるガラス基板も大型化しており、一辺が1.3m以上の長方形状のガラス基板も工場に搬入されるようになっている。
このような大きな面積で薄いガラス基板が撓んで隣接するガラス基板同士が接触して破損するするおそれがあるので、各ガラス基板が撓むことにより相互に接触しないような間隔をあけて配置する必要がある。
さらに、一辺の長さが1.3m以上の大きな面積のガラス基板は、1枚当たりの重量が、5Kg程度と重く、ガラス基板が、20枚以上になると、作業員1人の人力により運搬できないという問題がある。
ところで、従来、例えばガラス基板を収納する基板収納トレイが提案されている。この基板収納トレイは、アルミニウムのような軽量金属にて形成される枠部材が平面視長方形又は方形に組み付けられたフレーム枠と、前記フレーム枠に囲まれる内域にガラス板、または面積が大きく自重による撓みが大きな金属薄板よりなる板状の物品を支持する支持部材と、を備え、前記枠部材の内周には、厚み方向の上面および下面から略1/3ほどの高さに上部挟着片と、下部挟着片とが突設され、この上部挟着片と、下部挟着片とにより前記支持部材の一側に突設された枠係合部を挟着させ、フレーム枠の対向する枠部材に、両端が取付けられたアルミニウムのような軽量金属にて形成される中棧としての補強用部材の上面に、緩衝材としての前記支持部材を被せたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−359343号公報
しかしながら、特許文献1に記載された上記従来の基板収納トレイでは、ガラス板を支持するための支持部材は、平面視長方形又は正方形に組み付けられるフレーム枠の断面が箱形の枠部材の内周には、厚み方向の上面または下面から略1/3ほどの高さに突設される上部挟着片と下部挟着片とにより一側の枠係合部を挟着する構造であり、基板収納トレイ内にガラス板を収納して積み重ねるのには、上段の基板収納トレイと下段の基板収納トレイとの間にはクリアランスが確保されなければならないとともに、緩衝性が発揮される前記支持部材自体の厚さを薄くするのに、限度があるので、フレーム枠自体の厚さは厚くなり、基板収納トレイの厚さを薄くすることは困難であった。
また、特許文献1に記載された上記従来の基板収納トレイでは、中棧が、フレーム枠の対向する枠部材に、両端が取付けられたアルミニウムのような軽量金属にて形成される補強用部材の上面に、緩衝材としての前記支持部材を被せる構成であり、補強用部材、および前記支持部材の厚さを薄くして薄形化をはかるためには剛性を確保しなければならない観点から限度があった。このような構造の基板収納トレイは、重量が重く、厚さが厚いという観点から、被運搬板状物品の製品輸送効率を向上することができないという問題があった。
本発明は、搬送用トレイの全体的な厚さを薄くして被運搬板状物品の製品輸送効率を向上させる被運搬板状物品の搬送用トレイを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、
対向する縦杆部および対向する横杆部を有する軽量金属で構成されたフレーム枠と、前記フレーム枠に囲まれる内域に被運搬板状物品を支持する支持部材と、前記フレーム枠の内周に前記支持部材が取付けられる支持片とを備える被運搬板状物品の搬送用トレイにおいて、
(イ)前記フレーム枠が、外側に設けられる上部プレート部と、前記上部プレート部の内端に設けられた縦状の立壁部と、前記立壁部の下端内側に支持部材を固着するために突設された前記支持片と、で構成され、
(ロ)前記フレーム枠における対向する辺間または隣接する辺間に固着される中棧が、前記軽量金属にて形成されて上向きに開口した第1保持溝を有する物品支持部と、下向きに開口した第2保持溝を有する支持部と、で構成され、
(ハ)前記第1保持溝には、前記被運搬板状物品を支持する合成樹脂で構成される緩衝材が、嵌着され、かつ、
(ニ)前記第2保持溝には、積み重ねられる下段の搬送用トレイの対応部位に支持される合成樹脂で構成される他の緩衝材が嵌着されている
ことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記支持部材には、断面略コ字状の取付金具が被せられる共に、この取付金具が前記フレーム枠の前記支持片にねじで固定されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または2において、前記支持部材が、取付端側に設けられた基端部と、前記基端部に隣接して上面に突設された突縁部を介して被運搬板状物品を載置する載置部と、下面には内方に向かって上り勾配に設けられた傾斜面部と、により構成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1−3のいずれかにおいて、前記中棧が、側面扁平な台形をなす前記物品支持部と、前記物品支持部に連設された側面逆台形をなす前記支持部とにより構成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1−3のいずれかにおいて、前記第1保持溝が側面扁平な台形に設けられるとともに、前記第2保持溝が側面扁平な逆台形に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1−5の何れかにおいて、前記中棧が、前記フレーム枠の前記縦杆部と前記横杆部との略中程に両端がねじで固定されることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の発明は、請求項1−6の何れかにおいて、前記中棧が、前記フレーム枠の対向する前記縦杆部、または対向する前記横杆部とにねじで固定されることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の発明は、請求項1−7の何れかにおいて、前記フレーム枠の前記縦杆部と前記横杆部とは、底面視L字状のコーナ金具を介して厚み方向からねじで固定されることをとする。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、対向する縦杆部および対向する横杆部を有する軽量金属で構成されたフレーム枠と、前記フレーム枠に囲まれる内域に被運搬板状物品を支持する支持部材と、前記フレーム枠の内周に前記支持部材が取付けられる支持片とを備える被運搬板状物品の搬送用トレイにおいて、前記フレーム枠が、外側に設けられる上部プレート部と、前記上部プレート部の内端に設けられた縦状の立壁部と、前記立壁部の下端内側に支持部材を固着するために突設された前記支持片と、で構成され、前記フレーム枠における対向する辺間または隣接する辺間に固着される中棧が、前記軽量金属にて形成されて上向きに開口した第1保持溝を有する物品支持部と、下向きに開口した第2保持溝を有する支持部と、で構成され、前記第1保持溝には、前記被運搬板状物品を支持する合成樹脂で構成される緩衝材が、嵌着され、かつ、前記第2保持溝には、積み重ねられる下段の搬送用トレイの対応部位に支持される合成樹脂で構成される他の緩衝材が嵌着されているので、搬送用トレイのフレーム枠が、外側に設けられる上部プレート部と、前記上部プレート部の内端に設けられた縦状の立壁部と、前記立壁部の下端内側に支持部材を固着するために突設された前記支持片とで構成されたことにより、特許文献1に記載された従来の基板収納トレイのように、平面視長方形又は正方形に組み付けられるフレーム枠の断面が箱形の枠部材の内周に、厚み方向の上面または下面から略1/3ほどの高さに上部挟着片と下部挟着片とを突設したことにより支持部材の一側に設ける枠係合部を挟着するのに較べてフレーム枠の高さを薄くできる。また、フレーム枠の対向する辺間、または隣接する辺間に両端が固着される中棧が、前記軽量金属にて形成されて上向きに開口した第1保持溝を有する物品支持部と、下向きに開口した第2保持溝を有する支持部とを上下逆形状に連設され、前記第1保持溝には、前記被運搬板状物品を支持可能に突出された緩衝材が嵌着され、また、前記第2保持溝には、積み重ねられる下段の搬送用トレイの対応部位に支持される他の緩衝材が嵌着されているので、アルミニウムのような軽量金属にて形成される中棧としての補強用部材の上面に、緩衝材としの支持部材を被せる構成の特許文献1に記載された従来の基板収納トレイに較べて薄形になることにより、搬送用トレイ全体の薄形化がはかれる。
そして、中棧の物品支持部に上向きに開口した第1保持溝内に下方部が嵌着された緩衝部材の突出された上方部にガラス基板等の被運搬板状物品を載置するので、がたつきやわれを生ずることなく支持する。しかも、前記物品支持部に対して上下逆形状に連設された中棧の支持部に下向きに開口した第2保持溝内に嵌着された他の緩衝部材の突出された下方部は下段に積み重ねられる被運搬板状物品が上段の被運搬板状物品に瞬間的に接触されるのが防止される。
また、搬送用トレイを積み重ねた時、下段の被運搬板状物品の縁部が、上段の搬送用トレイの支持部材の下面と、下段の搬送用トレイの支持部材の上面とで上下に挟み込まれるので、運搬中に被運搬板状物品は不要な上下の振れが軽減される。そして、被運搬板状物品が平面方向にずれ動いて上段の搬送用トレイの支持部材の下面と、下段の搬送用トレイの支持部材の上面との挟み込み範囲から外れても、上段の搬送用トレイの支持部材の下面には内方に上がり勾配の傾斜面が設けられているので、被運搬板状物品は上下のふれにより外縁部側が先行して接触可能となり、被運搬板状物品相互の中央部分の干渉は極力制限される。
このように、被運搬板状物品が前記支持部材に支持された搬送用トレイが積み重ねられると、各搬送用トレイにおける被運搬板状物品、および中棧が下方へ同等量変形し、被運搬板状物品の上下にはクリアランスが確保されるため、被運搬板状物品の上面への干渉は発生せず、傷付くのが防止される。そして、前述のように、搬送用トレイ全体の薄型化がはかれるので、有効にクリアランスが確保され、製品輸送効率が向上され、また、軽量化され、剛性も充分で構造堅牢になる。
また、本発明の請求項2に記載の発明によれば、請求項1において、前記支持部材には、断面略コ字状の取付金具が被せられる共に、この取付金具が前記フレーム枠の前記支持片にねじで固定されているので、支持部材をフレーム枠の所望位置に何等他の取付部品に邪魔されることなく、簡単かつ確実に取付けることができる。
また、本発明の請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2において、前記支持部材が、取付端側に設けられた基端部と、前記基端部に隣接して上面に突設された突縁部を介して被運搬板状物品を載置する載置部と、下面には内方に向かって上り勾配に設けられた傾斜面部と、により構成されるので、支持部材の上面に設けられた載置部に被運搬板状物品は載置される。そして、搬送用トレイを積み重ねた時、下段の被運搬板状物品の縁部が上段の搬送用トレイの支持部材の下面と、下段の搬送用トレイの支持部材の上面とで上下に挟み込まれるので、運搬中に被運搬板状物品は不要な上下の振れが軽減される。そして、被運搬板状物品が平面方向にずれ動いて上段の搬送用トレイの支持部材の下面と、下段の搬送用トレイの支持部材の上面との挟み込み範囲から外れても、上段の搬送用トレイの支持部材の下面には内方に上がり勾配の傾斜面が設けられているので、被運搬板状物品は上下のふれにより外縁部側が先行して接触可能となり、被運搬板状物品相互の中央部分の干渉を極力制限している。
このように、被運搬板状物品が前記支持部材に支持された搬送用トレイが積み重ねられると、各搬送用トレイにおける被運搬板状物品、および中棧が下方へ同等量変形し、被運搬板状物品の上下にはクリアランスが確保されるため、被運搬板状物品の上面への干渉は発生せず、傷付くのが防止される。
また、本発明の請求項4に記載の発明によれば、請求項1−3において、前記中棧が、側面扁平な台形をなす前記物品支持部と、前記物品支持部に連設された側面逆台形をなす前記支持部と、で構成されるので、アルミニウムのような軽量金属にて形成される中棧としての補強用部材の上面に、緩衝材としての支持部材を被せる構成の特許文献1に記載された従来の基板収納トレイに較べて本発明の中棧は、押出成形が可能で、薄形になり、結局、搬送用トレイの厚さが薄くなり、有効にクリアランスを確保して製品輸送効率が向上され、製作が容易になり、製作コストは安価になる。
また、本発明の請求項5に記載の発明によれば、請求項1−3において、前記第1保持溝が側面扁平な台形に設けられるとともに、前記第2保持溝が側面扁平な逆台形に設けられているので、アルミニウムのような軽量金属にて形成される中棧としての補強用部材の上面に、緩衝材としての支持部材を被せる構成の特許文献1に記載された従来の基板収納トレイに較べて本発明の中棧は、押出成形が可能で、厚さが薄くなり、結局、搬送用トレイの厚さが薄くなり、有効にクリアランスを確保して製品輸送効率が向上され、製作が容易になり、製作コストは安価になる。
そして、中棧の物品支持部に上向きに開口した第1保持溝内に嵌着された緩衝部材にガラス基板等の被運搬板状物品が載置されるので、被運搬板状物品は、がたつきやわれを生ずることなく支持される。しかも、中棧の支持部に下向きに開口した第2保持溝内に嵌着された他の緩衝部材により下段に積み重ねられている搬送用トレイの被運搬板状物品が瞬間的に中棧に接触されるのが防止され、傷付いたり、われが防止される。
また、側面扁平な台形をなす前記物品支持部に設けた第1保持溝と、側面逆台形をなす支持部に設けた第2保持溝とにそれぞれ緩衝部材は嵌着されるので、これらの緩衝部材は不用意に抜け出すことはなく、構造堅牢に取付けることができる。
また、本発明の請求項6に記載の発明によれば、請求項1−5の何れかにおいて、前記中棧が、前記フレーム枠の前記縦杆部と前記横杆部との略中程に両端がねじで固定されるので、フレーム枠の前記縦杆部と前記横杆部との略中程に両端がねじで固定された中棧により最低限の本数で、被運搬板状物品を安定に載置することができる。また、フレーム枠の前記縦杆部と前記横杆部との略中程に中棧の両端がねじで固定されるので、搬送用トレイ全体の剛性が向上され、大きな強度が発揮される。
また、本発明の請求項7に記載の発明によれば、請求項1−6の何れかにおいて、前記中棧が、前記フレーム枠の対向する前記縦杆部、または対向する前記横杆部とにねじで固定されるので、
中棧が最低限の本数で、被運搬板状物品を安定に載置することができる。
また、本発明の請求項8に記載の発明によれば、請求項1−7の何れかにおいて、前記フレーム枠の前記縦杆部と前記横杆部とは、底面視L字状のコーナ金具を介して厚み方向からねじで固定されるので、フレーム枠の縦杆部と横杆部とは、取付位置の位置決めが容易になり、底面視L字状のコーナ金具により何等他の部品に邪魔されることなく、迅速かつ確実にねじで固定され、作業能率は向上する。
図1は本発明の被運搬板状物品の搬送用トレイの実施形態を示す一部切欠平面図である。 図2は同じく図1のA−A拡大矢視図である。 図3は同じく図1のB−B拡大矢視図である。 図4は同じく図1のC−C拡大矢視図である。 図5は同じく図1のD−D拡大矢視図である。 図6は同じく図1のE−E拡大矢視図である。
以下、図面に従って本発明の実施の最良の形態により、本発明の詳細を説明する。
本実施形態では、対向する縦杆部2,2および対向する横杆部3,3を有する軽量金属で構成されたフレーム枠1と、前記フレーム1枠に囲まれる内域に被運搬板状物品4を支持する支持部材5A,5Bと、前記フレーム枠1の内周に前記支持部材5A,5Bが取付けられる支持片6とを備える被運搬板状物品の搬送用トレイである点は特許文献1に記載の従来の基板収納トレイと同様である。
しかしながら、本実施形態では、図2、図3、図4、図6に示されるように、前記フレーム枠1が、外側に設けられる上部プレート部7と、前記上部プレート部7の内端に設けられた縦状の立壁部8と、前記立壁部8の下端内側に支持部材5を固着するために突設された前記支持片6と、で構成され、前記フレーム枠1における対向する辺間または隣接する辺間に固着される中棧9が、前記軽量金属にて形成されて図5に示されるように上向きに開口した第1保持溝10Aを有する側面扁平な台形をなす物品支持部10と、下向きに開口した第2保持溝11Aを有する側面逆台形をなす支持部11と、で構成され、前記第1保持溝10Aには、前記被運搬板状物品4を支持する合成樹脂で構成される緩衝材12が、嵌着され、かつ、前記第2保持溝11Aには、積み重ねられる下段の搬送用トレイAの対応部位に支持される合成樹脂で構成される他の緩衝材12′が嵌着されている。
本実施形態では、前記被運搬板状物品4としては、例えば太陽光発電に用いるソーラーモジュール、液晶ディスプレイ(LCD)やプラズマディスプレイ(PDP)等の大型ガラス板、また、その製造中間製品、さらにはアルミニウム板等の面積が大きく自重による撓みが大きな金属薄板が挙げられる。
前記支持部材5A,5Bが、図1、図3、図6に示すように、断面略コ字状の取付金具13が取付端側の基端部5aに被せられると共に、この取付金具13の下端両側に設けた取付板13a,13aを前記フレーム枠1の前記支持片6にねじN1で固定し、取り付けられる。
前記支持部材5Aが、図1、図3に示すように、取付端側に設けられた基端部5aと、前記基端部5aに隣接して上面に突設された突縁部5bを介して被運搬板状物品4を載置する載置部5cと、下面には内方に向かって上り勾配θに設けられた傾斜面部5dと、により構成される。また、前記支持部材5Bは、図1、図5に示すように、前記支持部材5Bよりも小面積であり、取付端側に設けられた基端部5aと、被運搬板状物品4が載置可能となる載置部5cと、により構成される。
前記中棧9が、前記フレーム枠1の前記縦杆部2と前記横杆部3との略中程に両端がねじで固定される。前記中棧9の前記第1保持溝10Aが側面扁平な台形に設けられるとともに、前記第2保持溝11Aが側面扁平な逆台形に設けられている。また、この第1保持溝10Aと、第2保持溝11Aに嵌着される合成樹脂で構成される前記緩衝材12,12′としては、例えばポリウレタン、ポリスチレン、その他の柔軟性を発揮する合成樹脂で構成されても良いし、前記合成樹脂の発泡体により形成されても良いし、さらには、合成ゴムにより、形成されてもよい。
前記フレーム枠1の前記縦杆部2,2と前記横杆部3,3とは、図1に示すように、底面視L字状のコーナ金具14を介して厚み方向Tからねじ15を用いてねじ固定される。
本発明の被運搬板状物品の搬送用トレイは以上の構成からなり、前記フレーム枠1が、外側に設けられる上部プレート部7と、前記上部プレート部7の内端に設けられた縦状の立壁部8と、前記立壁部8の下端内側に支持部材5A,5Bを固着するために突設された前記支持片6とで構成され、前記フレーム枠1の対向する辺間、または隣接する辺間に両端が固着される中棧9が、前記軽量金属にて形成されて上向きに開口した第1保持溝10Aを有する物品支持部10と、下向きに開口した第2保持溝11Aを有する支持部11とで構成され、前記第1保持溝10Aには、前記被運搬板状物品4を支持するように上部が突出されるように緩衝材12が嵌着され、前記第2保持溝11Aには、他の緩衝部材12′が嵌着されてその突出された上方部が積み重ねられる下段の搬送用トレイAの対応部位に支持されるので、搬送用トレイAのフレーム枠1が、外側に設けられる上部プレート部7と、前記上部プレート部7の内端に設けられた縦状の立壁部8と、前記立壁部8の下端内側に支持部材5A,5Bを固着するために突設された前記支持片6とで構成されたことにより、特許文献1に記載された従来の基板収納トレイのように、平面視長方形又は正方形に組み付けられるフレーム枠の断面が箱形の枠部材の内周に、厚み方向の上面または下面から略1/3ほどの高さに上部挟着片と下部挟着片とを突設したことにより支持部材の一側に設ける枠係合部を挟着しているのに較べてフレーム枠1の厚さHを薄くできる。
また、フレーム枠1の対向する辺間、すなわち、対向する縦杆部2,2間、および対向する横杆部3,3間、または隣接する辺間、すなわち、隣接する縦杆部2と,横杆部3との間に両端が固着される中棧9が、アルミニウムのような前記軽量金属にて形成されて上向きに開口した第1保持溝10Aを有する物品支持部10と、下向きに開口した第2保持溝11Aを有する支持部11とで構成され、前記第1保持溝10Aには、前記被運搬板状物品4を支持する緩衝材12が嵌着され、また、前記第2保持溝11Aには、積み重ねられる下段の搬送用トレイAの対応部位に支持される他の緩衝材12′が嵌着されているので、アルミニウムのような軽量金属にて形成される中棧としての補強用部材の上面に、緩衝材としの支持部材を被せる構成の特許文献1に記載された従来の基板収納トレイに較べて図5に示すように中棧9は厚さが薄くなることにより、搬送用トレイA全体の厚さHを薄くできる。
そして、図5に示すように、中棧9の物品支持部10に上向きに開口した第1保持溝10A内に嵌着された緩衝部材12の突出された上方部にガラス基板等の被運搬板状物品4を載置されるので、被運搬板状物品4はがたつきやわれを生ずることなく支持される。しかも、前記物品支持部10に連設された中棧9の支持部11に下向きに開口した第2保持溝11A内に嵌着された他の緩衝部材12′の突出された下方部の弾性により、下段に積み重ねられる搬送用トレイAの被運搬板状物品4が中棧9に瞬間的に接触されるのが防止される。
また、搬送用トレイAを積み重ねた時、下段の被運搬板状物品4の縁部が、上段の搬送用トレイAの支持部材5Aの下面と、下段の搬送用トレイAの支持部材5Aの上面とで上下に挟み込まれるので、運搬中に被運搬板状物品4は不要な上下の振れが軽減される。そして、被運搬板状物品4が平面方向にずれ動いて上段の搬送用トレイAの支持部材5Aの下面と、下段の搬送用トレイAの支持部材5Aの上面との挟み込み範囲から外れても、上段の搬送用トレイAの支持部材5Aの下面には内方に上がり勾配θの傾斜面部5dが設けられているので、被運搬板状物品4は上下のふれにより外縁部側が先行して接触可能となり、被運搬板状物品4相互の中央部分の干渉は極力制限される。
このように、被運搬板状物品4が前記支持部材5Aに支持された搬送用トレイAが積み重ねられると、各搬送用トレイA,A・・・における被運搬板状物品4、および中棧9が下方へ同等量変形し、被運搬板状物品4の上下にはクリアランスが確保されるため、被運搬板状物品4の上面への干渉は発生せず、傷付くのが防止される。そして、前述のように、搬送用トレイA全体の厚さHが薄くなるので、有効にクリアランスが確保され、搬送用トレイAを積み重ねて被運搬板状物品4を運搬する場合の製品輸送効率が向上され、また、搬送用トレイAは軽量化され、剛性も充分で構造堅牢になる。
そして、前記支持部材5A,5Bが、断面略コ字状の取付金具13を支持部材5A,5Bの取付端側の基端部5aに被せることにより、前記取付金具13の下端両側に設けた取付板13a,13aを前記フレーム枠1の前記支持片6にねじN1で固定することにより、取り付けられるので、支持部材5A,5Bはフレーム枠1の所望位置に何等他の取付部品に邪魔されることなく、簡単かつ確実に取付けられる。
また、中棧9の側面扁平な台形をなす前記物品支持部10に設けられた第1保持溝10Aと、中棧9の側面逆台形をなす支持部11に設けられた第2保持溝11Aとにそれぞれ緩衝部材12,12′は嵌着されるので、これらの緩衝部材12,12′は第1保持溝10Aおよび第2保持溝11A内への食い込みにより不用意に抜け出すことはなく、構造堅牢に取付けることができる。
また、前記中棧9が、図1に示すように、前記フレーム枠1の前記縦杆部2と前記横杆部3との略中程に両端がねじ固定されるので、フレーム枠1の前記縦杆部2と前記横杆部3との略中程に両端がねじ固定された中棧9が、最低限の本数で、被運搬板状物品4を安定に載置することができ、被運搬板状物品4の自重や振動による変形を有効に支持することができる。また、フレーム枠1の前記縦杆部2と前記横杆部3との略中程に中棧9の両端がねじで固定されるので、搬送用トレイA全体の前後左右、および上下の剛性が向上され、大きな強度が発揮される。
そして、前記フレーム枠1の前記縦杆部2,2と前記横杆部3,3とは、底面視L字状のコーナ金具14を介して厚み方向Tからねじ15で固定されるので、フレーム枠1の縦杆部2,2と横杆部3,3とは、取付位置の位置決めが容易になり、底面視L字状のコーナ金具14により何等他の部品に邪魔されることなく、迅速かつ確実にねじで固定され、作業能率は向上する。
また、図1に示す実施形態では、搬送用トレイAの前記中棧9が、前記フレーム枠1の前記縦杆部2と前記横杆部3との略中程、すなわち、縦杆部2と、この縦杆部2に直交する横杆部3との間にかすがい的に両端がねじ固定されたものが示されているが、これに限ることなく、前記中棧9が、前記フレーム枠1の対向する前記縦杆部2,2、または対向する前記横杆部3,3とにねじ固定される搬送用トレイAでも、中棧9が最低限の本数で、被運搬板状物品4を安定に載置することができる点も本発明の適用範囲である。
本発明は、搬送用トレイの全体的な厚さを薄くして被運搬板状物品の製品輸送効率を向上させる用途・機能に適する。
1 フレーム枠
2 縦杆部
3 横杆部
4 被運搬板状物品
5A 支持部材
5B 支持部材
6 支持片
7 上部プレート部
8 立壁部
9 中棧
10 物品支持部
10A 第1保持溝
11 支持部
11A 第2保持溝
12 緩衝材
12′ 緩衝材
13 取付金具
14 コーナ金具
15 ねじ
A 搬送用トレイ
N1 ねじ
H 高さ

Claims (8)

  1. 対向する縦杆部および対向する横杆部を有する軽量金属で構成されたフレーム枠と、前記フレーム枠に囲まれる内域に被運搬板状物品を支持する支持部材と、前記フレーム枠の内周に前記支持部材が取付けられる支持片とを備える被運搬板状物品の搬送用トレイにおいて、
    (イ)前記フレーム枠が、外側に設けられる上部プレート部と、前記上部プレート部の内端に設けられた縦状の立壁部と、前記立壁部の下端内側に支持部材を固着するために突設された前記支持片と、で構成され、
    (ロ)前記フレーム枠における対向する辺間または隣接する辺間に固着される中棧が、前記軽量金属にて形成されて上向きに開口した第1保持溝を有する物品支持部と、下向きに開口した第2保持溝を有する支持部と、で構成され、
    (ハ)前記第1保持溝には、前記被運搬板状物品を支持する合成樹脂で構成される緩衝材が、嵌着され、かつ、
    (ニ)前記第2保持溝には、積み重ねられる下段の搬送用トレイの対応部位に支持される合成樹脂で構成される他の緩衝材が嵌着されている
    ことを特徴とする被運搬板状物品の搬送用トレイ。
  2. 前記支持部材には、断面略コ字状の取付金具が被せられる共に、この取付金具が前記フレーム枠の前記支持片にねじで固定されていることを特徴とする請求項1に記載の被運搬板状物品の搬送用トレイ。
  3. 前記支持部材が、取付端側に設けられた基端部と、前記基端部に隣接して上面に突設された突縁部を介して被運搬板状物品を載置する載置部と、下面には内方に向かって上り勾配に設けられた傾斜面部と、により構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の被運搬板状物品の搬送用トレイ。
  4. 前記中棧が、側面扁平な台形をなす前記物品支持部と、前記物品支持部に連設された側面逆台形をなす前記支持部と、で構成されていることを特徴とする請求項1−3の何れかに記載の被運搬板状物品の搬送用トレイ。
  5. 前記第1保持溝が側面扁平な台形に設けられるとともに、前記第2保持溝が側面扁平な逆台形に設けられていることを特徴とする請求項1−3の何れかに記載の被運搬板状物品の搬送用トレイ。
  6. 前記中棧が、前記フレーム枠の前記縦杆部と前記横杆部との略中程に両端がねじで固定されることを特徴とする請求項1−5の何れかに記載の被運搬板状物品の搬送用トレイ。
  7. 前記中棧が、前記フレーム枠の対向する前記縦杆部、または対向する前記横杆部とにねじで固定されることを特徴とする請求項1−6の何れかに記載の被運搬板状物品の搬送用トレイ。
  8. 前記フレーム枠の前記縦杆部と前記横杆部とは、底面視L字状のコーナ金具を介して厚み方向からねじで固定されることをとする請求項1−7の何れかに記載の被運搬板状物品の搬送用トレイ。
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