JP5517772B2 - 噛合チェーン式昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各種製造分野の製造設備、運輸分野の移送設備、医療福祉分野の介護設備、芸術分野の舞台設備などに用いて被昇降物の姿勢を設置面に対して平行に維持した状態で垂直方向に昇降移動させる昇降装置であって、特に、噛合チェーンを昇降動作の駆動媒体として採用した噛合チェーン式昇降装置に関するものである。
従来、昇降装置として、相互に噛み合って一体的に駆動される一対の噛合チェーン、所謂、チャックチェーンを用いて重量物などの被搬送物を昇降移動させる昇降装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
このような噛合チェーン式昇降装置では、相互に噛み合う内歯プレート間および相互に噛み合う外歯プレート間のそれぞれに微小なクリアランスが形成された状態で一対の噛合チェーンが相互に噛み合って剛直化する。
特開2009−286505(特許請求の範囲、図1参照。)
しかしながら、図10および図11に示すように、従来の噛合チェーン式昇降装置300では、相互に噛み合う内歯プレート311同士や外歯プレート312同士に偏荷重が作用した場合、一対の噛合チェーン310を相互に噛み合わせて剛直化させた状態で一対の噛合チェーン310の分岐方向の片側に湾曲してしまうため、一対の噛合チェーン310を相互に噛み合わせて剛直化させた状態で到達する昇降テーブル350の最上位位置が昇降テーブル350を到達させるべき位置からプレート面に平行な方向、すなわち一対の噛合チェーンの分岐方向にずれてしまい被搬送物を本来昇降移動させるべき位置に正確に移動させることが困難になるという問題点があった。
また、噛合チェーン310がそのチェーン幅方向についてもプレート間隔がやや広がってしまうような形で撓むため、前述した分岐方向の片側への湾曲と同様の問題点が生じてしまう。
また、従来の噛合チェーン式昇降装置では、特許文献1に示されるように、一対の噛合チェーンの剛直方向および分岐方向を含む仮想平面に平行に折り畳まれる昇降補助ガイド手段がこの仮想平面の両側に設置されているため、内歯プレートや外歯プレートのプレート面に平行な方向に沿った一対の噛合チェーンの湾曲状態を回避することが昇降補助ガイド手段の構造上困難であるという問題点があった。
加えて、従来の噛合チェーン式昇降装置では、一対の噛合チェーンの湾曲状態を矯正する構造を昇降補助ガイド手段に持たせるためには部品点数の増大を伴うため、部品コストの増大を招くとともに部品を組み上げる製造コストの増大を招くという問題点があった。
また、部品点数の増大に伴って昇降補助ガイド手段の重量が増大するため、一対の噛合チェーンに加わる負荷の増大を回避することができないという問題点があった。
そこで、本発明が解決しようとする技術的課題、すなわち、本発明の目的は、製造コスト、部品コストおよび重量の増大を回避するとともに被搬送物を到達させるべき位置に正確に昇降移動させることを実現する噛合チェーン式昇降装置を提供することである。
まず、本請求項1に係る発明は、フック形状を有する内歯プレートと該内歯プレートに対してチェーン長手方向に半ピッチ分ずらして重なり合うとともにフック形状を有する外歯プレートと前記内歯プレート同士をチェーン幅方向に連結固定するブシュと前記外歯プレートにチェーン幅方向で連結固定される連結ピンとを備えているとともに設置面上で相互に噛み合って対向配置した状態で一体に剛直化するとともに相互に噛み外れて分岐自在となる一対の噛合チェーンと、該一対の噛合チェーンを噛み外れた状態で収納するチェーン収納溝を形成したチェーン収納プレートと、前記一対の噛合チェーンを剛直化させた状態で貫通させるチェーン貫通穴を有して前記チェーン収納プレートに水平な状態で固定されたチェーン貫通プレートと、前記一対の噛合チェーンを駆動する駆動用スプロケットと、前記一対の噛合チェーンのチェーン上端に取り付けられて前記一対の噛合チェーンの昇降動作に応じて被搬送物を昇降させる昇降テーブルとを備えた噛合チェーン式昇降装置であって、前記一対の噛合チェーンの自立矯正力を発生させる一対の自立矯正手段が、前記一対の噛合チェーンの両側域で上端および下端を前記昇降テーブルおよびチェーン貫通プレートにそれぞれ固定接続させた状態で前記一対の噛合チェーンに前記自立矯正力を作用させるように設けられていることにより、前述した課題を解決したものである。
そして、本請求項2に係る発明は、請求項1に係る噛合チェーン式昇降装置において、前記一対の自立矯正手段が、前記チェーン貫通プレートの上面から前記昇降テーブルの仮想上限位置までの高さより短いとともに相互に等しい全長を有し、前記一対の噛合チェーンの両側域で前記一対の噛合チェーンから等距離に配置されていることにより、前述した課題をさらに解決したものである。
なお、本発明で言う「仮想上限位置」とは、一対の自立矯正手段が設置されていない状態で一対の噛合チェーンを湾曲させることなく垂直方向に剛直化させた場合に昇降テーブルを到達させることができる最も高い到達位置をいう。
そして、本請求項3に係る発明は、請求項2に係る噛合チェーン式昇降装置において、前記一対の自立矯正手段が、関節を介して相互に接続された複数のアームを各々有してチェーン幅方向に屈曲する一対の屈曲アーム機構であり、前記全長が、前記屈曲アーム機構を垂直方向に伸張させた状態における屈曲アーム機構の最大長であることにより、前述した課題をさらに解決したものである。
そして、本請求項4に係る発明は、請求項3に係る噛合チェーン式昇降装置において、前記一対の屈曲アーム機構を相互に連結する連結用剛性部材が、前記一対の屈曲アーム機構に差し渡し状態で固定接続されていることにより、前述した課題をさらに解決したものである。
そして、本請求項5に係る発明は、請求項1または請求項2に係る噛合チェーン式昇降装置において、前記自立矯正手段が、前記一対の噛合チェーンの剛直方向を長手方向とする線状、鎖状、または棒状の弾性部材であることにより、前述した課題をさらに解決したものである。
本発明の噛合チェーン式昇降装置は、フック形状を有する内歯プレートとこの内歯プレートに対してチェーン長手方向に半ピッチ分ずらして重なり合うとともにフック形状を有する外歯プレートと内歯プレート同士をチェーン幅方向に連結固定するブシュと外歯プレートにチェーン幅方向で連結固定される連結ピンとを備えているとともに設置面上で相互に噛み合って対向配置した状態で一体に剛直化するとともに相互に噛み外れて分岐自在となる一対の噛合チェーンと、この一対の噛合チェーンを噛み外れた状態で収納するチェーン収納溝を形成したチェーン収納プレートと、一対の噛合チェーンを剛直化させた状態で貫通させるチェーン貫通穴を有してチェーン収納プレートに水平な状態で固定されたチェーン貫通プレートと、一対の噛合チェーンを駆動する駆動用スプロケットと、一対の噛合チェーンのチェーン上端に取り付けられて一対の噛合チェーンの昇降動作に応じて被搬送物を昇降させる昇降テーブルとを備えているため、昇降テーブル上に載置された被搬送物を垂直方向に沿って水平に昇降移動させることができるばかりでなく、以下のような特有の構成に対応した格別の効果を奏することができる。
すなわち、本請求項1に係る噛合チェーン式昇降装置は、一対の噛合チェーンの自立矯正力を発生させる一対の自立矯正手段が、一対の噛合チェーンの両側域で上端および下端を前記昇降テーブルおよびチェーン貫通プレートにそれぞれ固定接続させた状態で前記一対の噛合チェーンに前記自立矯正力を作用させるように設けられていることにより、剛直化された一対の噛合チェーンの垂直方向への駆動に伴い一対の噛合チェーンの両側域から昇降テーブルに自立矯正力が作用するため、昇降補助ガイド手段を用いる場合に比べて製造コスト、部品点数および重量の増大を回避して一対の噛合チェーンに加わる負荷の増大を回避するとともに剛直化した一対の噛合チェーンが湾曲することを回避して被搬送物を到達させるべき位置に正確に被搬送物を昇降移動させることを実現することができる。
そして、本請求項2に係る噛合チェーン式昇降装置は、請求項1に係る噛合チェーン式昇降装置が奏する効果に加えて、一対の自立矯正手段が、前記チェーン貫通プレートの上面から前記昇降テーブルの仮想上限位置までの高さより短いとともに相互に等しい全長を有し、一対の噛合チェーンの両側域で一対の噛合チェーンから等距離に配置されていることにより、一対の噛合チェーンの両側から均一に自立矯正力が作用するため、一対の噛合チェーンの湾曲をより一層回避することができる。
そして、本請求項3に係る噛合チェーン式昇降装置は、請求項2に係る噛合チェーン式昇降装置が奏する効果に加えて、一対の自立矯正手段が、関節を介して相互に接続された複数のアームを各々有してチェーン幅方向に屈曲する一対の屈曲アーム機構であり、全長が、屈曲アーム機構を垂直方向に伸張させた状態における屈曲アーム機構の最大長であることにより、一対の噛合チェーンの剛直化に応じて一対の屈曲アーム機構が垂直方向に伸張されるとともに伸張状態にある一対の屈曲アーム機構から昇降テーブルに自立矯正力が作用するため、一対の屈曲アーム機構に駆動力を付与しないで簡便な機構構成で一対の噛合チェーンの自立姿勢を矯正して一対の噛合チェーンの湾曲状態を回避するとともに被搬送物を到達させるべき位置に一層正確に昇降移動させることを実現することができる。
さらに、本請求項4に係る噛合チェーン式昇降装置は、請求項3に係る噛合チェーン式昇降装置が奏する効果に加えて、一対の屈曲アーム機構を相互に連結する連結用剛性部材が、一対の屈曲アーム機構に差し渡し状態で固定接続されていることにより、一対の屈曲アーム機構が一対の噛合チェーンの分岐方向に傾倒することが確実に回避されるため、被搬送物を到達させるべき位置にさらに確実に被搬送物を昇降移動させることを実現することができる。
また、本請求項5に係る噛合チェーン式昇降装置は、請求項1または請求項2に係る噛合チェーン式昇降装置が奏する効果に加えて、自立矯正手段が、一対の噛合チェーンの剛直方向を長手方向とする線状、鎖状、または棒状の弾性部材であることにより、剛直化した一対の噛合チェーンの駆動に応じて一対の弾性部材から昇降テーブルに弾性力が自立矯正力として作用するため、簡便な構成で一対の噛合チェーンの自立姿勢を矯正して一対の噛合チェーンの湾曲状態を回避するとともに被搬送物を到達させるべき位置に被搬送物を一層正確に昇降移動させることを実現することができる。
本発明の第1実施例である噛合チェーン式昇降装置の斜視図。 図1からチェーン貫通プレートおよび屈曲アーム機構を除いた斜視図。 駆動スプロケットの近傍を示す斜視図。 噛合チェーンの分解組み立て状態を示す斜視図。 屈曲アーム機構が伸張状態にある噛合チェーン式昇降装置の正面図。 屈曲アーム機構が伸張状態にある噛合チェーン式昇降装置の側面図。 屈曲アーム機構が伸張状態にある噛合チェーン式昇降装置の背面図。 本発明の第2実施例である噛合チェーン式昇降装置の正面図。 棒状弾性部材が伸張状態にある噛合チェーン式昇降装置の側面図。 従来の噛合チェーン式昇降装置の正面図。 従来の噛合チェーン式昇降装置における噛合チェーンの湾曲状態を示す図。
本発明は、フック形状を有する内歯プレートとこの内歯プレートに対してチェーン長手方向に半ピッチ分ずらして重なり合うとともにフック形状を有する外歯プレートと内歯プレート同士をチェーン幅方向に連結固定するブシュと外歯プレートにチェーン幅方向で連結固定される連結ピンとを備えているとともに設置面上で相互に噛み合って対向配置した状態で一体に剛直化するとともに相互に噛み外れて分岐自在となる一対の噛合チェーンと、この一対の噛合チェーンを噛み外れた状態で収納するチェーン収納溝を形成したチェーン収納プレートと、一対の噛合チェーンを剛直化させた状態で貫通させるチェーン貫通穴を有してチェーン収納プレートに水平な状態で固定されたチェーン貫通プレートと、一対の噛合チェーンを駆動する駆動用スプロケットと、一対の噛合チェーンのチェーン上端に取り付けられて一対の噛合チェーンの昇降動作に応じて被搬送物を昇降させる昇降テーブルとを備え、一対の噛合チェーンの自立矯正力を発生させる一対の自立矯正手段が、一対の噛合チェーンの両側域で上端および下端を昇降テーブルおよびチェーン貫通プレートにそれぞれ固定接続させた状態で前記一対の噛合チェーンに前記自立矯正力を作用させるように設けられ、昇降補助ガイド手段を用いる場合に比べて製造コスト、部品点数および重量の増大を回避して一対の噛合チェーンに加わる負荷の増大を回避するとともに剛直化した一対の噛合チェーンの湾曲状態を回避して被搬送物を到達させるべき位置に正確に昇降移動させることを実現するものであれば、その具体的な実施の態様は、如何なるものであっても何ら構わない。
すなわち、一対の自立矯正手段は、チェーン貫通プレートに配置された土台上に設けられて間接的にチェーン貫通プレートに固定接続された状態で、あるいは昇降テーブルの下面に設けられた支持部材を介して間接的に昇降テーブルに固定接続された状態で一対の噛合チェーンの剛直化に応じて自立矯正力を発生させるものでもよく、この場合、一対の自立矯正手段の全長が、相互に異なっていてもよい。
また、一対の自立矯正手段は、一対の噛合チェーンの湾曲状態を矯正するように相互に自立矯正力の大きさが調整された構成を有しているものであれば、一対の噛合チェーンから一対の自立矯正手段までの距離が相互に異なっていてもよい。
また、本発明の噛合チェーン式昇降装置においては、チェーン幅方向に並列配置する内リンクユニットの列数は、単列、または、2列や3列などの複列のいずれであっても良く、内リンクユニットがチェーン幅方向に複数配置されている場合には、一対の噛合チェーンの一方を構成する外歯プレートと内歯プレートが、これに対向する他方の噛合チェーンを構成する外歯プレートと内歯プレートに対してチェーン幅方向の複列に亙ってそれぞれフック状、所謂、チャック状に多重かつ強固に噛み合うので、噛合チェーンのチェーン幅方向に生じがちな座屈を確実に抑制してチェーン幅方向への湾曲状態が回避されるとともに分岐方向への湾曲状態も確実に回避することができる。
また、本発明の噛合チェーン式昇降装置で用いる内歯プレートおよび外歯プレートなどのプレートの具体的な形状については、相互に対向する同種のプレート同士をそれぞれ噛み合せて一体とするとともにそれぞれ噛み外して分岐するものであれば如何なる形状を呈するものであってもよい。
また、一対の自立矯正手段は、一対の噛合チェーンの分岐方向、チェーン幅方向、または、一対の噛合チェーンの分岐方向およびチェーン幅方向に交差する方向のいずれかの方向に沿った両側域に配置されていればよく、一対の自立矯正手段がこれらいずれかの方向に沿った両側域に配置されていることにより、一対の噛合チェーンの湾曲状態を回避して被搬送物を到達させるべき位置に正確に昇降移動させることを実現することができる。
また、本発明の噛合チェーン式昇降装置では、一対の噛合チェーンのチェーン幅方向の両側域の少なくとも一方にも自立矯正手段が設けられて一対の噛合チェーンのチェーン幅方向に沿った湾曲状態がより一層回避されてもよい。
また、本発明の噛合チェーン式昇降装置では、弾性部材は、一対の噛合チェーンの剛直化に応じて自立矯正力を作用させる構造を有するものであればよく、例えば、ワイヤーなどの線形状弾性部材、鎖チェーンなどの鎖状弾性部材、ローラチェーンなどのリンク体状弾性部材、または鋼材などの棒状弾性部材であってもよい。
以下、本発明の実施例である噛合チェーン式昇降装置を図1乃至図9に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の第1実施例である噛合チェーン式昇降装置の斜視図であり、図2は、図1からチェーン貫通プレートおよび屈曲アーム機構を除いた斜視図であり、図3は、駆動スプロケットの近傍を示す斜視図であり、図4は、噛合チェーンの分解組み立て状態を示す斜視図であり、図5は、屈曲アーム機構が伸張状態にある噛合チェーン式昇降装置の正面図であり、図6は、屈曲アーム機構が伸張状態にある噛合チェーン式昇降装置の側面図であり、図7は、屈曲アーム機構が伸張状態にある噛合チェーン式昇降装置の背面図であり、図8は、本発明の第2実施例である噛合チェーン式昇降装置の正面図であり、図9は、棒状弾性部材が伸張状態にある噛合チェーン式昇降装置の側面図である。
[第1実施例]
本発明の第1実施例である噛合チェーン式昇降装置100は、各種製造分野の製造設備、運輸分野の移送設備、医療福祉分野の介護設備、芸術分野の舞台設備などに用いるものであって、図1に示すように、被昇降物のワーク(図示しない)を搭載する昇降テーブル150を設置面Gに対して水平に維持した状態で昇降させるものであり、自立矯正手段として屈曲アーム機構160を採用している。
本第1実施例の噛合チェーン式昇降装置100は、図1ないし図4に示すように、フック形状を有する内歯プレート111とこの内歯プレート111に対してチェーン長手方向に半ピッチ分ずらして重なり合うとともにフック形状を有する外歯プレート112と内歯プレート111同士をチェーン幅方向に連結固定するブシュ113と外歯プレート112にチェーン幅方向で連結固定される連結ピン114とを備えているとともに設置面上Gで相互に噛み合って対向配置した状態で一体に剛直化するとともに相互に噛み外れて分岐自在となる一対の噛合チェーン110と、この一対の噛合チェーン110を噛み外れた状態で収納するチェーン収納溝121を形成したチェーン収納プレート120と、一対の噛合チェーン110を剛直化させた状態で貫通させるチェーン貫通穴131を有してチェーン収納プレート120に水平な状態で固定されたチェーン貫通プレート130と、一対の噛合チェーン110を駆動する駆動用スプロケット140と、一対の噛合チェーン110のチェーン上端に取り付けられて一対の噛合チェーン110の昇降動作に応じて被搬送物を昇降させる昇降テーブル150とを備えているため、昇降テーブル150上に載置された被搬送物を垂直方向に沿って水平に昇降移動させるようになっている。
なお、駆動スプロケット140は、不図示の駆動モータによって回転駆動される駆動軸141の回転動作に応じて駆動されるため、前述した昇降テーブル150を水平に維持した状態で昇降テーブル150上の被搬送物が昇降移動される。
つぎに、本第1実施例の噛合チェーン式昇降装置100が最も特徴とする一対の屈曲アーム機構160について説明する。
すなわち、図1、図5ないし図7に示すように、一対の噛合チェーン110の自立矯正力Fを発生させる一対の屈曲アーム機構160が、一対の噛合チェーン110の分岐方向に沿った一対の噛合チェーン110の両側域で上端および下端を昇降テーブル150およびチェーン貫通プレート130にそれぞれ固定接続させた状態で一対の噛合チェーン110から等距離に設置されているとともにチェーン貫通プレート130の上面から昇降テーブル150の仮想上限位置までの高さH0より短いとともに相互に等しい全長H1を有していることにより、剛直化された一対の噛合チェーン110の垂直方向への駆動に伴い分岐方向に沿った一対の噛合チェーン110の両側域から昇降テーブル150に自立矯正力Fが作用するため、昇降補助ガイド手段を用いる場合に比べて製造コスト、部品点数および重量の増大を回避するとともに剛直化した一対の噛合チェーン110の湾曲状態を回避して被搬送物を到達させるべき位置に正確に被搬送物を昇降移動させることを実現するようになっている。
そして、一対の屈曲アーム機構160が、関節161を介して相互に接続された複数のアーム162を各々有してチェーン幅方向に屈曲するものであり、その全長H1が、屈曲アーム機構160を垂直方向に伸張させた状態における屈曲アーム機構160の最大長であることにより、一対の噛合チェーン110の剛直化に応じて一対の屈曲アーム機構160が垂直方向に伸張されるとともに伸張状態にある一対の屈曲アーム機構160から昇降テーブル150に自立矯正力Fが作用するため、本実施例の噛合チェーン式昇降装置100は、一対の屈曲アーム機構160に駆動力を付与しないで簡便な機構構成で一対の噛合チェーン110の自立姿勢を矯正して一対の噛合チェーン110の湾曲状態を回避するとともに被搬送物を到達させるべき位置に一層正確に昇降移動させることを実現するようになっている。
さらに、本発明の噛合チェーン式昇降装置100では、一対の屈曲アーム機構160を相互に連結する連結用剛性部材170が、一対の屈曲アーム機構160に差し渡し状態で固定接続されていることにより、一対の屈曲アーム機構160が一対の噛合チェーン110の分岐方向に傾倒することが確実に回避されるため、本発明の噛合チェーン式昇降装置100は、被搬送物を到達させるべき位置にさらに確実に被搬送物を昇降移動させるようになっている。
このようにして得られた第1実施例の噛合チェーン式昇降装置100では、一対の噛合チェーン110の自立矯正力Fを発生させる一対の屈曲アーム機構160が、一対の噛合チェーン110の分岐方向に沿った一対の噛合チェーン110の両側域で上端および下端を昇降テーブル150およびチェーン貫通プレート130にそれぞれ固定接続させた状態で一対の噛合チェーン110から等距離に設置されているとともにチェーン貫通プレート130の上面から昇降テーブル150の仮想上限位置までの高さH0より短い全長H1を有していることにより、昇降補助ガイド手段を用いる場合に比べて製造コストおよび部品点数の増大を回避して一対の噛合チェーン110に加わる負荷の増大を回避するとともに剛直化した一対の噛合チェーン110の湾曲状態の発生を回避して被搬送物を到達させるべき位置に正確に被搬送物を昇降移動させることを実現することができるなど、その効果は甚大である。
[第2実施例]
次に、図8および図9に基づいて、本発明の第2実施例である噛合チェーン式昇降装置200を説明する。
なお、第1実施例の噛合チェーン式昇降装置100と共通する部分については、100番代の符号を200番台の符号に読み替えることで、詳細な説明を省略する。
図8および図9に示すように、第2実施例の噛合チェーン式昇降装置200では、自立矯正手段として前述の屈曲アーム機構160の代わりに棒状弾性部材260が、一対の噛合チェーン210の剛直方向を長手方向として設けられている。
そして、一対の噛合チェーン210の自立矯正力Fを発生させる一対の棒状弾性部材260が、一対の噛合チェーン210の分岐方向に沿った一対の噛合チェーン210の両側域で上端および下端を昇降テーブル250およびチェーン貫通プレート230にそれぞれ固定接続させた状態で一対の噛合チェーン210から等距離に設置されているとともにチェーン貫通プレート230の上面から昇降テーブル250の仮想上限位置までの高さH0より短いとともに相互に等しい全長H2を有している。
これにより、一対の噛合チェーン210の分岐状態から剛直方向への駆動に応じて一対の棒状弾性部材260から昇降テーブル250に弾性力として自立矯正力Fが作用するため、本実施例の噛合チェーン式昇降装置200は、前述の第1実施例に係る噛合チェーン式昇降装置100に比べて簡便な構成で一対の噛合チェーン210の自立姿勢を矯正して一対の噛合チェーン210の湾曲状態を回避するとともに被搬送物を到達させるべき位置に被搬送物を正確に昇降移動させることを実現するようになっている。
このようにして得られた本発明の第2実施例の噛合チェーン式昇降装置200は、前述した第1実施例の噛合チェーン式昇降装置100が奏することのできる効果に加えて、簡便な構成で一対の噛合チェーン210の自立姿勢を矯正して一対の噛合チェーン210の湾曲状態を回避するとともに被搬送物を到達させるべき位置に被搬送物を一層正確に昇降移動させることを実現することができるなど、その効果は甚大である。
100,200,300 ・・・ 噛合チェーン式昇降装置
110,210,310 ・・・ 噛合チェーン
111,311 ・・・ 内歯プレート
112,312 ・・・ 外歯プレート
113 ・・・ ブシュ
114 ・・・ 連結ピン
120 ・・・ チェーン収納プレート
121 ・・・ チェーン収納溝
130 ・・・ チェーン貫通プレート
131 ・・・チェーン貫通穴
140 ・・・駆動スプロケット
141 ・・・ 駆動軸
150,250,350 ・・・ 昇降テーブル
160 ・・・ 屈曲アーム機構
161 ・・・ 関節
162 ・・・ アーム
170 ・・・ 連結用剛性部材
260 ・・・ 棒状弾性部材
G ・・・ 設置面
H0 ・・・ チェーン貫通プレートから仮想上限位置までの高さ
H1 ・・・ 伸張状態にある屈曲アーム機構の全長
H2 ・・・ 伸張状態にある棒状弾性部材の全長

Claims (5)

  1. フック形状を有する内歯プレートと該内歯プレートに対してチェーン長手方向に半ピッチ分ずらして重なり合うとともにフック形状を有する外歯プレートと前記内歯プレート同士をチェーン幅方向に連結固定するブシュと前記外歯プレートにチェーン幅方向で連結固定される連結ピンとを備えているとともに設置面上で相互に噛み合って対向配置した状態で一体に剛直化するとともに相互に噛み外れて分岐自在となる一対の噛合チェーンと、該一対の噛合チェーンを噛み外れた状態で収納するチェーン収納溝を形成したチェーン収納プレートと、前記一対の噛合チェーンを剛直化させた状態で貫通させるチェーン貫通穴を有して前記チェーン収納プレートに水平な状態で固定されたチェーン貫通プレートと、前記一対の噛合チェーンを駆動する駆動用スプロケットと、前記一対の噛合チェーンのチェーン上端に取り付けられて前記一対の噛合チェーンの昇降動作に応じて被搬送物を昇降させる昇降テーブルとを備えた噛合チェーン式昇降装置であって、
    前記一対の噛合チェーンの自立矯正力を発生させる一対の自立矯正手段が、前記一対の噛合チェーンの両側域で上端および下端を前記昇降テーブルおよびチェーン貫通プレートにそれぞれ固定接続させた状態で前記一対の噛合チェーンに前記自立矯正力を作用させるように設けられていることを特徴とする噛合チェーン式昇降装置。
  2. 前記一対の自立矯正手段が、前記チェーン貫通プレートの上面から前記昇降テーブルの仮想上限位置までの高さより短いとともに相互に等しい全長を有し、前記一対の噛合チェーンの両側域で前記一対の噛合チェーンから等距離に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の噛合チェーン式昇降装置。
  3. 前記一対の自立矯正手段が、関節を介して相互に接続された複数のアームを各々有してチェーン幅方向に屈曲する一対の屈曲アーム機構であり、
    前記全長が、前記屈曲アーム機構を垂直方向に伸張させた状態における屈曲アーム機構の最大長であることを特徴とする請求項2に記載の噛合チェーン式昇降装置
  4. 前記一対の屈曲アーム機構を相互に連結する連結用剛性部材が、前記一対の屈曲アーム機構に差し渡し状態で固定接続されていることを特徴とする請求項3に記載の噛合チェーン式昇降装置。
  5. 前記自立矯正手段が、前記一対の噛合チェーンの剛直方向を長手方向とする線状、鎖状、または棒状の弾性部材であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の噛合チェーン式昇降装置。
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