JP5515895B2 - 画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Description
所望の濃度及び階調性で画像を形成するため、像保持体の表面に予め定めた濃度階調の、予め定めた数のトナー像を形成させ、それらの濃度を光学濃度検知手段で検知し、その結果に従って、画像形成パラメータやトナー供給パラメータ等の画像形成条件を調整し、予め定めた濃度、階調性を制御する方法が提案されている(例えば特許文献1〜5参照)。
前記像保持体の表面を帯電させる帯電手段と、
帯電された前記像保持体に静電潜像を形成するために露光する露光手段と、
前記像保持体に形成された静電潜像をトナーによって現像し、トナー像を形成する現像手段と、
前記像保持体に形成されたトナー像を被転写体に転写させる転写手段と、
前記トナー像が形成された前記像保持体に対して前記入射光を照射し、該像保持体からの反射光に基づいて前記トナー像の光学濃度を検知する光学濃度検知手段と、
前記光学濃度の検知結果に基づいて、前記像保持体上に形成されるトナー像の光学濃度が目標濃度となるように、前記帯電手段による前記像保持体の帯電電位、前記像保持体に対する前記露光手段による露光量、前記現像手段の現像電位、及び、前記転写手段による転写電圧のうちの少なくとも1つを制御する画像濃度制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
請求項2の発明は、
前記像保持体の基材による前記反射光の強度が、前記入射光の強度の30%以上98%以下である請求項1に記載の画像形成装置。
請求項3の発明は、
前記像保持体の基材及び下引層による前記反射光の強度が、前記入射光の強度の15%以上60%以下である請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
請求項4の発明は、
前記最表面層に含まれる粒子が、フッ素系樹脂、シリカ、及びアルミナから選ばれる1種以上の粒子である請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
請求項5の発明は、
基材、該基材上に配置された下引層、及び該下引層上に配置された感光層を有し、最表面層に少なくとも1種の粒子を含み、表面に形成されたトナー像の濃度を検知するために表面に照射された入射光に対して5度の角度で反射する反射光の強度が、前記入射光の強度の15%以下であり、前記基材が前記入射光に対する前記反射光の強度が、前記入射光の強度の30%以上であり、前記最表面層は、前記入射光の透過率が20%以上である像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電させる帯電手段、帯電した前記像保持体に静電潜像を形成するために露光する露光手段、前記像保持体に形成された静電潜像をトナーを含む現像剤によりトナー像として現像する現像手段、像保持体上に形成されたトナー像を被転写体上に転写する転写手段、及び、前記トナー像を被転写体上に転写した後、前記像保持体に残存したトナーを除去するトナー除去手段からなる群より選ばれる少なくとも一種の手段と、を備え、
前記トナー像が形成された前記像保持体に対して前記入射光を照射し、該像保持体からの反射光に基づいて前記トナー像の光学濃度を検知する光学濃度検知手段と、前記光学濃度の検知結果に基づいて、前記像保持体上に形成されるトナー像の光学濃度が目標濃度となるように、前記帯電手段による前記像保持体の帯電電位、前記像保持体に対する前記露光手段による露光量、前記現像手段の現像電位、及び、前記転写手段による転写電圧のうちの少なくとも1つを制御する画像濃度制御手段とを有する画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
請求項6の発明は、
前記像保持体の基材による前記反射光の強度が、前記入射光の強度の30%以上98%以下である請求項5に記載のプロセスカートリッジ。
請求項7の発明は、
前記像保持体の基材及び下引層による前記反射光の強度が、前記入射光の強度の15%以上60%以下である請求項5又は請求項6に記載のプロセスカートリッジ。
請求項8の発明は、
前記最表面層に含まれる粒子が、フッ素系樹脂、シリカ、及びアルミナから選ばれる1種以上の粒子である請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載のプロセスカートリッジ。
請求項1の発明によれば、前記像保持体の最表面層が、前記入射光の透過率が20%以上でない場合に比べ、トナー濃度が高い精度で測定される画像形成装置が提供される。
請求項2の発明によれば、前記像保持体の基材による前記反射光の強度が、前記入射光の強度の30%以上98%以下でない場合に比べ、トナー濃度が高い精度で測定される画像形成装置が提供される。
請求項3の発明によれば、像保持体の基材及び下引層による前記反射光の強度が、前記入射光の強度の15%未満である場合に比べ、トナー濃度が高い精度で測定される画像形成装置が提供される。
請求項4の発明によれば、前記像保持体の最表面層に、フッ素系樹脂、シリカ、及びアルミナから選ばれる1種以上の粒子を含まない場合に比べ、最表面層に磨耗や傷が生じにくく、長期にわたってトナー濃度が高い精度で測定される画像形成装置が提供される。
請求項5の発明によれば、最表面層に粒子を含み、表面に照射された検知用の入射光に対して5度の角度で反射する反射光の強度が、入射光の強度の15%以下であり、前記基材が前記入射光に対する前記反射光の強度が、前記入射光の強度の30%以上である像保持体を備えていない場合に比べ、トナー濃度が高い精度で測定されるプロセスカートリッジが提供される。
請求項5の発明によれば、前記像保持体の最表面層が、前記入射光の透過率が20%以上でない場合に比べ、トナー濃度が高い精度で測定されるプロセスカートリッジが提供される。
請求項6の発明によれば、前記像保持体の基材による前記反射光の強度が、前記入射光の強度の30%以上98%以下でない場合に比べ、トナー濃度が高い精度で測定されるプロセスカートリッジが提供される。
請求項7の発明によれば、像保持体の基材及び下引層による前記反射光の強度が、前記入射光の強度の15%未満である場合に比べ、トナー濃度が高い精度で測定されるプロセスカートリッジが提供される。
請求項8の発明によれば、前記像保持体の最表面層に、フッ素系樹脂、シリカ、及びアルミナから選ばれる1種以上の粒子を含まない場合に比べ、最表面層に磨耗や傷が生じにくく、長期にわたってトナー濃度が高い精度で測定されるプロセスカートリッジが提供される。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体と、前記像保持体の表面を帯電させる帯電手段と、帯電された前記像保持体に光を照射して静電潜像を形成するために露光する露光手段と、前記像保持体に形成された静電潜像をトナーによって現像し、トナー像を形成する現像手段と、前記像保持体に形成されたトナー像を被転写体に転写させる転写手段と、前記トナー像が形成された前記像保持体に対して前記入射光を照射し、該像保持体からの反射光に基づいて前記トナー像の光学濃度を検知する光学濃度検知手段と、前記光学濃度の検知結果に基づいて、前記像保持体上に形成されるトナー像の光学濃度が目標濃度となるように、前記帯電手段による前記像保持体の帯電電位、前記像保持体に対する前記露光手段による露光量、前記現像手段の現像電位、及び、前記転写手段による転写電圧のうちの少なくとも1つを制御する画像濃度制御手段と、を有する。像保持体は、基材、該基材上に配置された下引層、及び該下引層上に配置された感光層を有し、最表面層に少なくとも1種の粒子を含み、表面に形成されたトナー像の濃度を検知するために表面に照射された入射光に対して5度の角度で反射する反射光の強度が、前記入射光の強度の15%以下となり、前記基材が前記入射光に対する前記反射光の強度が、前記入射光の強度の30%以上となるように構成されている。
そして、かかる光学濃度検知手段を用いてトナー像の濃度に制度良く対応した検知結果を得るためには、トナー像の濃度、つまりは像保持体上に付着したトナー像を構成するトナーの量に応じて変化する像保持体からの反射光成分や散乱光成分をいかに精度良く検知できるかということが重要となる。
また、光学濃度検知手段の光を像保持体(感光層)が感度を有さない波長光としても、像保持体の感光層を透過した光が下引層の表面状態や分光吸収特性等によって、さらに基材の表面状態によっては、像保持体からの反射光成分や散乱光成分の検知精度を向上させることは難しい。
図1は、本実施形態の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。図1に示すように、画像形成装置10は像保持体(像保持体)12を備え、像保持体12の周囲には、像保持体12の回転方向に沿って、帯電装置(帯電手段)14、露光装置(露光手段)18、現像装置(現像手段)20、濃度測定装置(光学濃度検知手段)22、転写装置(転写手段)24、クリーニング装置(トナー除去手段)26、及び除電器28が順に配置されている。像保持体12は、一方向(図1中、矢印A方向)に回転するように設けられている。図2は、光学濃度検知手段22の構成の一例を示している。
画像濃度制御手段は濃度制御用測定値Vに基づいて、高圧電源および搬送用モータを制御する。これにより帯電器14、現像ロール20Bおよび転写装置24に与えられるバイアス電圧と、現像器20のトナー供給量が調整され、トナー像の濃度が調整される。
まず、本実施形態に係る像保持体(感光体)12についてより詳細に説明する。
像保持体12は、図3の模式的断面図に示すように、導電性の基材7上に、下引層2及び感光層3が順次積層された構造を有している。なお、本実施形態において「導電性」とは、20℃における体積抵抗率が1×10−6Ωcm以下であることをいう。
感光層3は、図3に示されるように、電荷発生層31と電荷輸送層32とから構成されている積層型でも、単層型でもよい。また、図3に示されるように、下引層2と感光層3の間に中間層4を有している構成でも、感光層3上に保護層5を有する構成でもよい。
いずれの層構成であっても、像保持体12が、検知用の入射光(検知光)の入射角に対して5度の反射光が入射光の15%以下となり、基材7が上記入射光に対する上記反射光の強度が、上記入射光の強度の30%以上となるように構成することで、光学濃度検知手段22により、トナー像による反射光成分が高い精度で測定される。像保持体12による特定反射率は、3%以上15%以下であることがより望ましい。本実施形態では、検知光は任意の波長のものが用いられる。
次に、像保持体12の各構成について具体的に説明する。
基材7としては、アルミニウム、銅、鉄、ステンレス、亜鉛、ニッケル等の金属ドラム;シート、紙、プラスチック、ガラス等の基材上にアルミニウム、銅、金、銀、白金、パラジウム、チタン、ニッケルークロム、ステンレス鋼、銅、インジウム等の金属を蒸着したものや酸化インジウム、酸化錫などの導電性金属化合物を蒸着したもの;上記基材に金属箔をラミネートしたもの又はカーボンブラック、酸化インジウム、酸化錫、酸化アンチモン粉、金属粉、沃化銅等を結着樹脂に分散し、それを塗布することによって導電処理したもの等が用いられる。基材7の形状はドラム状に限られず、シート状、プレート状としてもよい。
本実施形態に用いられる基材7は表面処理を施してもよい。表面処理には鏡面切削、エッチング、陽極酸化、粗切削、センタレス研削、サンドブラスト、ウエットホーニング等の公知の技術が用いられる。
基材7上に配置される下引層は2少なくとも樹脂を含有して構成される。下引層2に含有される樹脂としては、例えばポリビニルブチラール等のアセタール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、カゼイン、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ゼラチン、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂等の公知の高分子樹脂化合物、また電荷輸送性基を有する電荷輸送性樹脂やポリアニリン等の導電性樹脂等が用いられる。中でも上層(例えば、電荷発生層31)の塗布溶剤に不溶な樹脂が望ましく、特にフェノール樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等が望ましく用いられる。
本実施形態に望ましく用いられる金属酸化物粒子としては、102Ω・cm以上1011Ω・cm以下程度の粉体抵抗が必要である。下引層はリーク耐性獲得のために適切な抵抗を得ることが必要であるためである。中でも上記抵抗値を有する酸化錫、酸化チタン、酸化亜鉛等の金属酸化物粒子を用いるのが望ましい。特に酸化亜鉛は望ましく用いられる。尚、上記範囲の下限よりも金属酸化物粒子の抵抗値が低いと十分なリーク耐性が得られず、この範囲の上限よりも高いと残留電位の上昇を引き起こしてしまう懸念がある。
また、金属酸化物粒子は表面処理の異なるものあるいは粒子径の異なるものなど2種以上混合して用いてもよい。また、金属酸化物粒子としては、比表面積が10m2/g以上のものが望ましく用いられる。比表面積値が10m2/g以下のものは帯電性低下を招きやすく、良好な電子写真特性を得にくい。
アミノ基を有するシランカップリング剤としては所望の像保持体特性を得られるものであればいかなる物を用いてもよいが、具体的例としてはγ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルメトキシシラン、N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシランなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、シランカップリング剤は2種以上混合して使用してもよい。前記アミノ基を有するシランカップリング剤と併用してもよいシランカップリング剤の例としてはビニルトリメトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピル−トリス(β−メトキシエトキシ)シラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルメトキシシラン、N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−クロルプロピルトリメトキシシランなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
乾式法にて表面処理を施す場合には金属酸化物粒子をせん断力の大きなミキサ等で攪拌しながら、直接あるいは有機溶媒に溶解させたシランカップリング剤を滴下、あるいは、乾燥空気や窒素ガスとともに噴霧させることによって処理される。添加あるいは噴霧する際には溶剤の沸点以下の温度で行われることが望ましい。溶剤の沸点を超える温度で噴霧すると、十分に攪拌される前に溶剤が蒸発し、シランカップリング剤が局部的にかたまってしまう恐れがあり、望ましくない。
湿式法としては、金属酸化物粒子を溶剤中で攪拌、超音波、サンドミルやアトライター、ボールミルなどを用いて分散し、シランカップリング剤溶液を添加、攪拌、あるいは分散させたのち、溶剤を除去することで処理される。溶剤除去方法は、ろ過あるいは蒸留により留去される。溶剤除去後にはさらに100℃以上で焼き付けが行われる。焼き付けは所望の電子写真特性が得られる温度、時間であれば任意の範囲で実施される。湿式法においては表面処理剤を添加する前に金属酸化物粒子から含有水分を除去してもよく、その例として表面処理に用いる溶剤中で攪拌加熱しながら除去する方法、あるいは溶剤と共沸させて除去する方法が用いられる。
下引層2中の金属酸化物粒子に対するシランカップリング剤の量は所望の特性が得られる量であれば任意に設定してよい。
アクセプター性化合物としては所望の特性が得られる金属酸化物粒子と反応する基を有するものならばいかなるものを使用してもよいが、特に水酸基を有する化合物が望ましく用いられる。さらに水酸基を有するアントラキノン構造を有しするアクセプター性化合物が望ましく用いられる。水酸基を有するアントラキノン構造を有する化合物としては、ヒドロキシアントラキノン系化合物、アミノヒドロキシアントラキノン系化合物などがあげられ、いずれも望ましく用いられる。さらに具体的にはアリザリン、キニザリン、アントラルフィン、プルプリンなどが特に望ましく用いられる。
本実施形態に用いられるアクセプター性化合物の付与量は所望の特性が得られる範囲であれば任意に設定してよいが、望ましくは金属酸化物粒子に対して0.01質量%以上20質量%以下の範囲で用いられる。さらに望ましくは金属酸化物に対して0.05質量%以上10質量%以下の範囲で用いられる。0.01質量%未満では下引層内の電荷蓄積改善に寄与するだけの十分なアクセプター性が付与されないため、繰り返し使用時に残留電位の上昇など維持性の悪化を招きやすい。また20質量%を超えると金属酸化物同士の凝集を引き起こしやすく、その為下引層形成時に下引層内で金属酸化物が良好な導電路が形成されず、繰り返し使用時に残留電位の上昇など維持性の悪化を招きやすくなるだけでなく、黒点などの画質欠陥も引き起こしやすくなる。
下引層形成用塗布液中のアクセプター性化合物を付与した金属酸化物粒子と結着樹脂との比率は所望する像保持体の特性が得られる範囲で任意に設定される。
添加物としては、クロラニル、ブロモアニル等のキノン系化合物、テトラシアノキノジメタン系化合物、2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン等のフルオレノン化合物、2−(4−ビフェニル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールや2,5−ビス(4−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)1,3,4オキサジアゾール等のオキサジアゾール系化合物、キサントン系化合物、チオフェン化合物、3,3’,5,5’テトラ−t−ブチルジフェノキノン等のジフェノキノン化合物等の電子輸送性物質、多環縮合系、アゾ系等の電子輸送性顔料、ジルコニウムキレート化合物、チタニウムキレート化合物、アルミニウムキレート化合物、チタニウムアルコキシド化合物、有機チタニウム化合物、シランカップリング剤等の公知の材料が用いられる。シランカップリング剤は酸化亜鉛の表面処理に用いられるが、添加剤としてさらに塗布液に添加して用いてもよい。
これらの化合物は単独にあるいは複数の化合物の混合物あるいは重縮合物として用いられる。
これらの溶剤は単独あるいは2種以上混合して用いられる。混合する際、使用される溶剤としては、混合溶剤として結着樹脂を溶かす溶剤であれば、いかなるものを使用してもよい。
下引層2は、ビッカース強度が35以上とされていることが望ましい。
さらに、下引層2は、厚さが15μm以上が望ましく、さらに望ましくは20μm以上50μm以下とされていることが望ましい。下引層2の厚さが15μm以下であるときには、充分な耐リーク性能が得られ、50μm以下であれば長期使用時でも残留電位が残り難くなるため画像濃度異常の発生が抑制される。
なお、像保持体12の基材7と下引層2による上記特定反射率は、基材7の表面に下引層2を形成した後、あるいは、像保持体12における下引層2の上に形成されている各層を溶剤によって溶かした後に測定すればよい。
下引層2と感光層3との間に、電気特性向上、画質向上、画質維持性向上、感光層接着性向上などのために中間層4を設けてもよい。
中間層4を構成する材料としては、ポリビニルブチラール等のアセタール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、カゼイン、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ゼラチン、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂等の高分子樹脂化合物のほかに、ジルコニウム、チタニウム、アルミニウム、マンガン、シリコン原子等を含有する有機金属化合物等がある。これらの化合物は単独にあるいは複数の化合物の混合物あるいは重縮合物として用いられる。中でも、ジルコニウムもしくはシリコンを含有する有機金属化合物は残留電位が低く環境による電位変化が少なく、また繰り返し使用による電位の変化が少ないなど性能上優れている。
有機チタン化合物の例としてはテトライソプロピルチタネート、テトラノルマルブチルチタネート、ブチルチタネートダイマー、テトラ(2−エチルヘキシル)チタネート、チタンアセチルアセトネート、ポリチタンアセチルアセトネート、チタンオクチレングリコレート、チタンラクテートアンモニウム塩、チタンラクテート、チタンラクテートエチルエステル、チタントリエタノールアミネート、ポリヒドロキシチタンステアレート等が挙げられる。
有機アルミニウム化合物の例としてはアルミニウムイソプロピレート、モノブトキシアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムブチレート、ジエチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)等が挙げられる。
感光層3を構成する電荷発生層31、電荷発生物質を真空蒸着により形成するか、有機溶剤及び結着樹脂とともに分散して塗布することにより形成される。
分散塗布により電荷発生層31を形成する場合、電荷発生物質を有機溶剤及び結着樹脂、添加剤等とともに分散し、得られた分散液を塗布することにより電荷発生層31が形成される。
フタロシアニン系顔料は一般に数種の結晶型を有しており、目的にあった感度が得られる結晶型であるならば、これらのいずれの結晶型を用いても良い。特に望ましく用いられるフタロシアニン系顔料としては、クロロガリウムフタロシアニン、ジクロロススフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン、無金属フタロシアニン、オキシチタニルフタロシアニン、クロロインジウムフタロシアニン等が挙げられる。
フタロシアニン顔料結晶は、公知の方法で製造されるフタロシアニン顔料を、自動乳鉢、遊星ミル、振動ミル、CFミル、ローラーミル、サンドミル、ニーダー等で機械的に乾式粉砕するか、乾式粉砕後、溶剤と共にボールミル、乳鉢、サンドミル、ニーダー等を用いて湿式粉砕処理を行うことによって製造される。
使用される溶剤は、顔料結晶に対して、1質量部以上200質量部以下、望ましくは10質量部以上100質量部以下の範囲で用いる。処理温度は、−20℃以上溶剤の沸点以下、望ましくは−10℃以上60℃以下の範囲で行う。また、粉砕の際に食塩、ぼう硝等の磨砕助剤が用いられる。磨砕助剤は顔料に対し0.5倍以上20倍以下、望ましくは1倍以上10倍以下で用いればよい。
濃硫酸の量は、フタロシアニン顔料結晶の重量に対して、1倍以上100倍以下、望ましくは3倍以上50倍以下の範囲に設定される。析出させる溶剤としては、水あるいは、水と有機溶剤の混合溶剤が任意の量で用いられる。析出させる温度については特に制限はないが、発熱を防ぐために、氷等で冷却することが望ましい。
メディアの材質は、いかなるものでも使用されるが、顔料中に混入した場合にも画質欠陥を発生しにくいものが望ましく、ガラス、ジルコニア、アルミナ、メノーなどが望ましく使用される。
メディアの使用量は、使用する装置によっても異なるが、I型ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料1質量部に対して50質量部以上、望ましくは55質量部以上100質量部以下が選択される。また、メディアの外径が小さくなると同じ重量でも装置内に占めるメディアの密度が高まり、混合溶液の粘度が上昇して粉砕効率が変化するため、メディアの外径を小さくするに従い、適宜メディア使用量と溶剤使用量を制御することによって最適な混合比で湿式処理を行うことが望ましい。
結晶変換の進行スピードは、湿式粉砕処理工程のスケール、攪拌スピード、メディア材質などによって大きく影響されるが、ヒドロキシガリウムフタロシアニンの分光吸収スペクトルの600nm以上900nm以下の範囲における最大ピークが810nm以上839nm以下の範囲内に吸収を有するように、結晶変換状態を湿式粉砕処理液の吸収波長測定によりモニターしながら、本実施形態のヒドロキシガリウムフタロシアニンに変換されるまで継続する。
一般的には、湿式粉砕処理の処理時間は5時間以上500時間以下の範囲、望ましくは7時間以上300時間以下の範囲で行われる。処理時間が5時間より少ないと、結晶変換が完結せず、電子写真特性の低下、特に感度不足の問題が生じやすい。また、処理時間が500時間より増えると、粉砕ストレスの影響により感度低下を生じたり、生産性低下、メディアの摩滅粉の混入などの問題が生じる。湿式粉砕処理時間をこのように決定することにより、ヒドロキシガリウムフタロシアニン粒子が均一に粒子化した状態で湿式粉砕処理を完了する。
分散させる方法としては、ロールミル、ボールミル、振動ボールミル、アトライター、サンドミル、コロイドミル、ペイントシェーカー等の方法が用いられる。さらにこの電荷発生層31を設けるときに用いる塗布方法としては、ブレードコーティング法、ワイヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティング法等の通常の方法が用いられる。
さらにこの分散の際、粒子を0.5μm以下、望ましくは0.3μm以下、さらに望ましくは0.15μm以下の粒子サイズにすることは高感度・高安定性に対して有効である。
表面処理剤としては加水分解性基を有する有機金属化合物又はシランカップリング剤が用いられる。加水分解性基を有する有機金属化合物又はシランカップリング剤としては、下記一般式(A)で表される化合物を用いることが望ましい。
Rp−M−Yq (A)
(式(A)中、Rは有機基を表し、Mはアルカリ金属以外の金属原子又はケイ素原子を表し、Yは加水分解性基を表し、p及びqはそれぞれ1以上4以下の整数であり、pとqの和はMの原子価に相当する。)
また、分散時に混合処理する方法としては、分散溶剤に有機金属化合物、フタロシアニン顔料、結着樹脂を順次添加しながら混合する方法、これらの電荷発生層形成成分を同時に添加し混合する方法等が挙げられる。
これらの化合物は単独にあるいは複数の化合物の混合物あるいは重縮合物として用いられる。
また、塗布液には塗膜の平滑性向上のためのレベリング剤としてシリコーンオイルを微量添加してもよい。このようにして得られる電荷発生層31の膜厚は、望ましくは0.05μm以上5μm以下、より望ましくは0.1μm以上2.0μm以下である。
電荷輸送層32としては、公知の技術によって形成されるものが使用される。電荷輸送層は、電荷輸送材料と結着樹脂を含有して形成されるか、あるいは高分子電荷輸送材を含有して形成される。
電荷輸送層32に含有される電荷輸送物質としては、公知のものならいかなるものを使用してもよいが、下記に示すものが例示される。2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール誘導体、1,3,5−トリフェニル−ピラゾリン、1−[ピリジル−(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノスチリル)ピラゾリン等のピラゾリン誘導体、トリフェニルアミン、トリ(P−メチル)フェニルアミン、N,N’−ビス(3,4−ジメチルフェニル)ビフェニル−4−アミン、ジベンジルアニリン、9,9−ジメチル−N,N’−ジ(p−トリル)フルオレノン−2−アミン等の芳香族第3級アミノ化合物、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジアミン等の芳香族第3級ジアミノ化合物、3−(4’ジメチルアミノフェニル)−5,6−ジ−(4’−メトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン等の1,2,4−トリアジン誘導体、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン、4−ジフェニルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン、[p−(ジエチルアミノ)フェニル](1−ナフチル)フェニルヒドラゾン等のヒドラゾン誘導体、2−フェニル−4−スチリル−キナゾリン等のキナゾリン誘導体、6−ヒドロキシ−2,3−ジ(p−メトキシフェニル)−ベンゾフラン等のベンゾフラン誘導体、p−(2,2−ジフェニルビニル)−N,N’−ジフェニルアニリン等のα−スチルベン誘導体、エナミン誘導体、N−エチルカルバゾール等のカルバゾール誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体等の正孔輸送物質。クロラニル、ブロモアニル、アントラキノン等のキノン系化合物、テトラシアノキノジメタン系化合物、2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン等のフルオレノン化合物、2−(4−ビフェニル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールや2,5−ビス(4−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)1,3,4オキサジアゾール等のオキサジアゾール系化合物、キサントン系化合物、チオフェン化合物、3,3’,5,5’テトラ−t−ブチルジフェノキノン等のジフェノキノン化合物等の電子輸送物質、あるいは以上に示した化合物からなる基を主鎖又は側鎖に有する重合体等があげられる。これらの電荷輸送材料は、1種又は2種以上を組み合せて使用される。
なかでも、モビリティーの観点から、以下の式(B−1)〜(B−3)のものが望ましい。
特に、フッ素系樹脂粒子は望ましく用いられる。フッ素系樹脂粒子としては、4フッ化エチレン樹脂、3フッ化塩化エチレン樹脂、6フッ化プロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、2フッ化2塩化エチレン樹脂およびそれらの共重合体の中から1種あるいは2種以上を適宜選択するのが望ましいが、特に、4フッ化エチレン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂が望ましい。
前記フッ素系樹脂の一次粒径は0.05μm以上1μm以下が望ましく、更に望ましくは0.1μm以上0.5μm以下が望ましい。一次粒径が0.05μmを下回ると分散時の凝集が進みやすくなる。一方、1μmを上回ると画質欠陥が発生し易くなる。
電荷輸送層32の形成に使用される溶媒としては、例えば、トルエン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、n―ブタノール等の脂肪族アルコール系溶剤、アセトン、シクロヘキサノン、2−ブタノン等のケトン系溶剤、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコール、ジエチルエーテル等の環状或いは直鎖状エーテル系溶剤、或いはこれらの混合溶剤等が用いられる。なお、電荷輸送物質と上記結着樹脂との配合比は10:1〜1:5が望ましい。
また、電荷輸送層形成用塗布液には塗膜の平滑性向上のためのレベリング剤としてシリコーンオイルを微量添加してもよい。
電荷輸送層32を形成する塗布液の分散例としては、溶媒に溶解した結着樹脂、電荷輸送材料などの溶液中に潤滑性粒子を分散する方法が挙げられる。
塗工液製造工程での塗工液の温度を0℃以上50℃以下に制御する方法として、水で冷やす、風で冷やす、冷媒で冷やす、製造工程の室温を調節する、温水で暖める、熱風で温める、ヒーターで暖める、発熱しにくい材料で塗工液製造設備を作る、放熱しやすい材料で塗工液製造設備を作る、蓄熱しやすい材料で塗工液製造設備を作るなどの方法が利用される。
分散液の分散安定性を向上させるため、及び塗膜形成時の凝集を防止するために分散助剤を少量添加することも有効である。分散助剤として、界面活性剤、フッ素系ポリマー、シリコーン系ポリマー、シリコーンオイル等が挙げられる。
電荷輸送層32の膜厚は、5μm以上50μm以下が望ましく、10μm以上40μm以下がより望ましい。
たとえば、酸化防止剤としてはヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、パラフェニレンジアミン、アリールアルカン、ハイドロキノン、スピロクロマン、スピロインダノン及びそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機燐化合物等が挙げられる。
酸化防止剤の具体的な化合物例として、フェノール系酸化防止剤では2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル フェノール、スチレン化フェノール、n−オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル 4’−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチル フェノール)、2−t−ブチル−6−(3’−t−ブチル−5’−メチル−2’−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェニル アクリレート、4,4’−ブチリデン−ビス−(3−メチル−6−t−ブチル−フェノール)、4,4’−チオ−ビス−(3−メチル 6−t−ブチル フェノール)、1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチル ベンジル)イソシアヌレート、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシ−フェニル)プロピオネート]−メタン、3,9−ビス[2−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル フェニル)プロピオニルオキシ]−1,1−ジメチル エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン等が挙げられる。
有機イオウ系酸化防止剤としてジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネート、ペンタエリスリトール−テトラキス−(β−ラウリル−チオプロピオネート)、ジトリデシル−3,3’−チオジプロピオネート、2−メルカプト ベンズイミダゾール等が挙げられる。
有機燐系酸化防止剤としてトリスノニルフェニル フォスフィート、トリフェニル フォスフィート、トリス(2,4−ジ−t−ブチル フェニル)−フォスフィート等が挙げられる。
有機硫黄系および有機燐系酸化防止剤は2次酸化防止剤と言われフェノール系あるいはアミン系などの1次酸化防止剤と併用することにより相乗効果が得られる。
光安定剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ジチオカルバメート系、テトラメチルピペリジン系などの誘導体が挙げられる。
また感度の向上、残留電位の低減、繰り返し使用時の疲労低減等を目的として少なくとも1種の電子受容性物質が含有される。
電子受容性物質としては、例えば無水琥珀酸、無水マレイン酸、ジブロム無水マレイン酸、無水フタル酸、テトラブロム無水フタル酸、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、o−ジニトロベンゼン、m−ジニトロベンゼン、クロラニル、ジニトロアントラキノン、トリニトロフルオレノン、ピクリン酸、o−ニトロ安息香酸、p−ニトロ安息香酸、フタル酸等があげられる。これらのうち、フルオレノン系、キノン系や、Cl,CN,NO2等の電子吸引性置換基を有するベンゼン誘導体が特によい。
保護層5は、積層構造からなる像保持体12では帯電時の電荷輸送層32の化学的変化を防止したり、感光層3の機械的強度をさらに改善する為に必要に応じて用いられる。
保護層5は、結着樹脂(硬化性樹脂を含む)、電荷輸送性化合物を含んで構成される。さらに、潤滑性粒子(フィラー)を含んでもよい。保護層5の形態としては硬化性樹脂や電荷輸送性化合物を含む樹脂硬化膜、電荷輸送性材料を適当な結着樹脂中に含有させて形成された膜等がある。硬化性樹脂としては公知の樹脂が使用されるが、例えばフェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シロキサン樹脂等が挙げられる。
保護層5の形成に使用される溶媒としては、保護層形成時に下層を侵食しない溶剤であることが望ましく、メタノール、エタノール、n―ブタノール等の脂肪族アルコール系溶剤、アセトン、シクロヘキサノン、2−ブタノン等のケトン系溶剤、エチレングリコール、ジエチルエーテル等の環状或いは直鎖状エーテル系溶剤、或いはこれらの混合溶剤等が用いられる。
また、保護層形成用塗布液には塗膜の平滑性向上のためのレベリング剤としてシリコーンオイルを微量添加してもよい。
また、保護層の成膜性やはがれを防止するために、ハジキ防止剤や接着増強剤を添加してもよい。ハジキ防止剤としては所望の特性がえられる界面活性剤など公知の材料を用いることができる。接着増強剤としては所望の特性が得られる界面活性剤やカップリング剤など公知の材料を用いることができる。
また、潤滑性粒子の分散安定性を向上させるため、及び塗膜形成時の凝集を防止するために分散助剤を少量添加することも有効である。分散助剤として、界面活性剤、フッ素系ポリマー、シリコーン系ポリマー、シリコーンオイル等が挙げられる。
前記保護層5の形成において、塗布方法としては、ブレードコーティング法、マイヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティング法等の通常の方法が用いられる。
保護層5の膜厚は0.5μm以上20μm以下、特に2μm以上10μm以下であることが望ましい。
なお、像保持体12の最表面層の特定透過率は、最表面層を形成する材料を用いて最表面層に相当する厚さを有する膜を形成して測定するか、あるいは、像保持体12における最表面層のみを溶剤によって溶かし、得られた溶液を用いて最表面層に相当する厚さを有する膜を形成して測定するか、最表面層のみを機械的に剥がして測定すればよい。
像保持体は、例えば、中間層4及び保護層5の少なくとも一方が存在しない構成のものでもよい。すなわち、基材7上に下引層2及び感光層3が形成された構成のもの、基材7上に下引層2、中間層4及び感光層3が順次形成された構成のもの、基材7上に下引層2、感光層3及び保護層5が順次形成された構成のものでもよい。
また、電荷発生層31と電荷輸送層32とは、その積層順序が逆であってもよい。また、感光層3が単層構造であってもよい。その場合、感光層3上に保護層5を備えるものであってもよく、下引層2と保護層5を共に有するものであってもよい。さらに、下引層2上には、上述したように中間層4を設けてもよい。
帯電装置14は、像保持体12の表面を所定の帯電電位に帯電させる。帯電装置14は、帯電器14B及び電源14Aを含んで構成されている。帯電器14Bは、電源14Aに電気的に接続されており、電源14Aから供給された電力に応じた帯電電位に像保持体12表面を帯電させる。
露光装置18は、帯電装置14によって帯電された像保持体12へ、この像保持体12の感光層が吸収を有する波長の光(潜像形成光)を露光する。これによって、像保持体12上に、画像形成装置10で形成する対象となる画像の画像データに応じた静電潜像が形成される。
現像装置20は、静電潜像をトナー(詳細後述)により現像して、像保持体12上に静電潜像に応じたトナー像を形成するものである。
この現像装置20は、貯留されたトナーを保持すると共に、該保持したトナーを像保持体12表面へ供給するための現像ロール20Bと、この現像ロール20Bに現像バイアス電圧を印加するための現像バイアス電圧印加部20Aと、を含んで構成されている。
濃度測定装置22は、像保持体12上に形成されたトナー像の光学濃度を検知する。
この「トナー像の光学濃度」は、単位面積あたりのトナーの現像量(像保持体12上に形成されている単位面積あたりのトナーの量)に対応している。すなわち、単位面積あたりのトナー量が多くなるほど、トナー像の光学濃度は高い値として検知される。
また、像保持体の表面に対する入射光の角度は、反射光によりトナー像の濃度を確実に検知する観点から5度以下が望ましい。
また、帯電手段14による像保持体12の帯電電位、前記潜像形成光の露光量及び前記現像手段20の現像電位のうち少なくとも1つを変化させて、2つ以上の条件で像保持体12上に形成されたトナー像の反射光強度の測定結果を用いてもトナー像の光学濃度が演算される。
転写装置24は、像保持体12上のトナー像を被転写体としての記録媒体27に転写する。転写装置24は、像保持体12とともに記録媒体27を挟持搬送すると共に、像保持体12上のトナー像を記録媒体27側へ移行(転写)させるための電界を形成する転写ロール24Bと、該転写ロール24Bに転写バイアス電圧を印加するための転写バイアス電圧印加部24Aと、を含んで構成されている。
クリーニング装置26は、トナー像を記録媒体27へ転写した後の像保持体12上に残存するトナーや紙粉等の異物を除去するものである。クリーニング装置26は、クリーニング部材として磁気ブラシ、導電性ファイバーブラシ、ブレードなどを有することが望ましい。これらの中でもクリーニングブレードを用いることが望ましい。クリーニングブレードの材質としてはウレタンゴム、ネオプレンゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。
また除電器(イレーズ装置)28は、像保持体12の残存電荷を消去するものである。これにより、像保持体12が繰り返し使用される場合に、像保持体12の残留電位が次のサイクルに持ち込まれる現象が防止されるので、画像品質をより高められる。
また、画像形成装置10は、記録媒体27に転写されたトナー像を記録媒体27上に定着する定着装置30を備えている。この定着装置30としては公知の定着手段が使用される。
転写装置24によってトナー像を転写された記録媒体27は、図示を省略する搬送ロール等によって定着装置30まで搬送されると、定着装置30によって記録媒体27上のトナー像を定着されて、記録媒体27上に画像の形成された状態となる。この画像の形成された記録媒体27は、図示を省略する搬送ロール等によって画像形成装置10の外部へと搬送される。
画像形成装置10には、さらに、画像形成装置10全体を制御するためのシステム制御部38と、画像形成装置10で記録する画像の画像データを取得する取得部42が設けられている。
このシステム制御部38が、本実施形態の画像形成装置の画像濃度制御手段に相当する。
像保持体12の回転によって、像保持体12上の静電潜像の形成された領域が、現像装置20の設けられている領域に達すると、この静電潜像がトナーによって現像されて、像保持体12上に静電潜像に応じたトナー像が形成される。この現像装置20による現像は、システム制御部38の制御に応じた現像バイアス電圧が現像バイアス電圧印加部20Aから現像ロール20Bへ印加されることによって行われる。
本実施形態では、基材、該基材上に配置された下引層、及び該下引層上に配置された感光層を有し、最表面層に少なくとも1種の粒子を含み、表面に形成されたトナー像の濃度を検知するために表面に照射された入射光に対して5度の角度で反射する反射光の強度が、前記入射光の強度の15%以下であり、前記基材が前記入射光に対する前記反射光の強度が、前記入射光の強度の30%以上である像保持体と、前記像保持体の表面を帯電させる帯電手段、帯電した前記像保持体に静電潜像を形成するために露光する露光手段、前記像保持体に形成された静電潜像をトナーを含む現像剤によりトナー像として現像する現像手段、像保持体上に形成されたトナー像を被転写体上に転写する転写手段、及び、前記トナー像を被転写体上に転写した後、前記像保持体に残存したトナーを除去するトナー除去手段からなる群より選ばれる少なくとも一種の手段と、を備えたプロセスカートリッジとしてもよい。このプロセスカートリッジを、前記トナー像が形成された前記像保持体に対して前記入射光を照射し、該像保持体からの反射光に基づいて前記トナー像の光学濃度を検知する光学濃度検知手段と、前記光学濃度の検知結果に基づいて、前記像保持体上に形成されるトナー像の光学濃度が目標濃度となるように、前記帯電手段による前記像保持体の帯電電位、前記像保持体に対する前記露光手段による露光量、前記現像手段の現像電位、及び、前記転写手段による転写電圧のうちの少なくとも1つを制御する画像濃度制御手段とを有する画像形成装置に着脱されるように構成ればよい。
像保持体用基材としてΦ84mmの鏡面切削アルミニウムパイプを準備した。このアルミニウムパイプの検知光に対する5度の反射光は入射光の98%であった。
次に、酸化亜鉛:(平均粒子径70nm:テイカ社製:比表面積値15m2/g)100質量部をトルエン500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤(KBM603:信越化学社製)1.25質量部を添加し、2時間攪拌した。その後トルエンを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤で表面処理した酸化亜鉛顔料を得た。
得られた分散液にn−酢酸ブチル175部及びメチルエチルケトン180部を添加し、攪拌して電荷発生層形成用の塗布液を得た。この電荷発生層形成用塗布液を下引層上に浸漬塗布し、常温で乾燥して、厚みが0.2μmの電荷発生層を形成した。
トルエン4.3質量部にフッ素系グラフトポリマーGF400(東亜合成株式会社製)を0.06質量部溶解させた液に、4フッ化エチレン樹脂粒子1.8質量部(平均粒径:0.2μm)を入れ、20℃の液温に保ちながら48時間攪拌混合し、4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液(A液)を得た。
次に、電荷輸送物質としてN,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン9.8質量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40,000)13.0質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.2質量部を混合してテトラヒドロフラン48.3質量部及びトルエン18.2質量部を混合溶解し、B液を得た。
この電荷輸送層形成用塗布液を電荷発生層上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が32μmの電荷輸送層を形成し、目的の像保持体を得た。
また、上記電荷輸送層形成用塗布液をガラスプレート上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が32μmの膜を得、膜の波長950nmの検知光の透過率を測定したところ、透過率は65%であった。
得られた像保持体を富士ゼロックス社製レーザープリンターDocu Centre f1100の改造機を用いてプリント試験を行い、入力画像A:画像密度100%、B:画像密度70%、C:画像密度50%、D:画像密度20%に対する出力画像濃度の再現性を評価した。その結果、それぞれ入力画像密度に対する再現率はA:97%、B:95%、C:95%、D:93%であった。
実施例1と同様にして下引層、電荷発生層を実施例1と同様のアルミニウムパイプ上に形成した。
次に、以下の工程により電荷輸送層形成用塗布液を調製した。
トルエン4.3質量部にフッ素系グラフトポリマーGF400(東亜合成株式会社製)を0.05質量部溶解させた液に、4フッ化エチレン樹脂粒子1.8質量部(平均粒径:0.2μm)を入れ、20℃の液温に保ちながら48時間攪拌混合し、4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液(A液)を得た。
次に、電荷輸送物質としてN,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン9.8質量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40,000)13.0質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.2質量部を混合してテトラヒドロフラン48.3質量部及びトルエン18.2質量部を混合溶解し、B液を得た。
得られた像保持体の表面における波長950nmの検知光に対する5度の反射光は入射光の12%であった。
また、上記電荷輸送層形成用塗布液をガラスプレート上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が40μmの膜を得、膜の波長950nmの検知光に対する透過率を測定したところ、透過率は55%であった。
得られた像保持体を用いて実施例1と同様にしてプリント試験を行った。その結果、それぞれ入力画像密度に対する再現率はA:95%、B:93%、C:90%、D:87%であった。
実施例1と同様にして下引層、電荷発生層を実施例1と同様のアルミニウムパイプ上に形成した。
次に、以下の工程により電荷輸送層形成用塗布液を調製した。
トルエン4.3 質量部にフッ素系グラフトポリマーGF400(東亜合成株式会社製)を0.04質量部溶解させた液に、4フッ化エチレン樹脂粒子1.8質量部(平均粒径:0.2μm)を入れ、20℃の液温に保ちながら48時間攪拌混合し、4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液(A液)を得た。
次に、電荷輸送物質としてN,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン9.8質量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40,000)13.0質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.2質量部を混合してテトラヒドロフラン48.3質量部及びトルエン18.2質量部を混合溶解し、B液を得た。
得られた像保持体の表面における波長660nmの検知光に対する5度の反射光は入射光の14%であった。
また、上記電荷輸送層形成用塗布液をガラスプレート上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が32μmの膜を得、膜の波長660nmの検知光に対する透過率を測定したところ、透過率は45%であった。
得られた像保持体を用いて実施例1と同様にしてプリント試験を行った結果、入力画像密度に対する再現率はA:90%、B:90%、C:85%、D:85%であった。
実施例1と同様にして下引層、電荷発生層を実施例1と同様のアルミニウムパイプ上に形成した。
次に、以下の工程により電荷輸送層形成用塗布液を調製した。
トルエン6.2質量部にフッ素系グラフトポリマーGF400(東亜合成株式会社製)を0.08質量部溶解させた液に、4フッ化エチレン樹脂粒子2.7質量部(平均粒径:0.2μm)を入れ、20℃の液温に保ちながら48時間攪拌混合し、4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液(A液)を得た。次に、電荷輸送物質としてN,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン9.4質量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40,000)12.5質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.2質量部を混合してテトラヒドロフラン46.4質量部及びトルエン16.4質量部を混合溶解し、B液を得た。
得られた像保持体の表面における波長660nmの検知光に対する5度の反射光は入射光の13%であった。
また、上記電荷輸送層形成用塗布液をガラスプレート上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が32μmの膜を得、膜の波長660nmの検知光の透過率を測定したところ、透過率は20%であった。
得られた像保持体を用いて実施例1と同様にしてプリント試験を行った結果、入力画像密度に対する再現率はA:80%、B:80%、C:75%、D:75%であった。
実施例1と同様にして下引層、電荷発生層を実施例1と同様のアルミニウムパイプ上に形成した。
次に、以下の工程により電荷輸送層形成用塗布液を調製した。
トルエン6.2質量部にフッ素系グラフトポリマーGF400(東亜合成株式会社製)を0.13質量部溶解させた液に、4フッ化エチレン樹脂粒子2.7質量部(平均粒径:0.2μm)を入れ、20℃の液温に保ちながら48時間攪拌混合し、4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液(A液)を得た。
次に、電荷輸送物質としてN,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン9.4質量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40,000)12.5質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.2質量部を混合してテトラヒドロフラン46.4質量部及びトルエン16.4質量部を混合溶解し、B液を得た。
この電荷輸送層形成用塗布液を電荷発生層上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が32μmの電荷輸送層を形成し、目的の像保持体を得た。
得られた像保持体の表面における波長660nmの検知光に対する5度の反射光は入射光の13%であった。
また、上記電荷輸送層形成用塗布液をガラスプレート上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が32μmの膜を得、膜の波長660nmの検知光の透過率を測定したところ、透過率は80%であった。
得られた像保持体を用いて実施例1と同様にしてプリント試験を行った結果、入力画像密度に対する再現率はA:95%、B:95%、C:90%、D:85%であった。
像保持体用基材としてΦ84mmのアルミニウムパイプに鏡面切削を施し、これに水に分散させた酸化アルミニウム粒子を吹き付けてホーニング処理し、波長660nmの検知光に対する5度の反射光が入射光の30%となるように調整した。このアルミニウムパイプ上に、実施例1と同様にして下引層、電荷発生層を形成した。
得られた像保持体の表面における波長660nmの検知光に対する5度の反射光は入射光の10%であった。
得られた像保持体を用いて実施例1と同様にしてプリント試験を行った結果、入力画像密度に対する再現率はA:85%、B:85%、C:80%、D:80%であった。
実施例1と同様のアルミニウムパイプを準備した。
次に酸化亜鉛:(平均粒子径70nm:テイカ社製:比表面積値15m2/g)100質量部をトルエン500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤(KBM603:信越化学社製)1.25質量部を添加し、2時間攪拌した。その後トルエンを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤で表面処理した酸化亜鉛顔料を得た。
得られた分散液に触媒としてジオクチルスズジラウレート:0.005質量部、シリコーン樹脂粒子トスパール145(GE東芝シリコーン社製):4.0質量部を添加し、下引層塗布用液を得た。この下引層形成用塗布液を前記アルミニウム基材上に浸漬塗布方法にて乾燥後の膜厚が23μmとなるように塗布速度を調節して塗布し、170℃、40分間の乾燥硬化を行い、厚さ23μmの下引層を得た。このアルミニウムパイプ上に形成した下引層の波長660nmの検知光に対する5度の反射光は入射光の15%であった。
次に、下引層上に実施例1と同様にして電荷発生層を形成した。
次に、電荷輸送層形成用塗布液を実施例3と同様にして調製し、電荷発生層上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が32μmの電荷輸送層を形成し、目的の像保持体を得た。
得られた像保持体の表面における波長660nmの検知光に対する5度の反射光は入射光の8%であった。
得られた像保持体を用いて実施例1と同様にしてプリント試験を行った結果、入力画像密度に対する再現率はA:85%、B:85%、C:80%、D:75%であった。
実施例6と同様のアルミニウムパイプを準備し、このアルミニウムパイプ上に、実施例6と同様にして下引層、電荷発生層を形成した。
次に、以下の工程により電荷輸送層形成用塗布液を調製した。
トルエン8.6質量部にフッ素系グラフトポリマーGF400(東亜合成株式会社製)を0.09質量部溶解させた液に、4フッ化エチレン樹脂粒子3.1質量部(平均粒径:0.2μm)を入れ、20℃の液温に保ちながら48時間攪拌混合し、4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液(A液)を得た。
次に、電荷輸送物質としてN,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン9.8質量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40,000)13.0質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.2質量部を混合してテトラヒドロフラン48.3質量部及びトルエン18.2質量部を混合溶解し、B液を得た。
得られた像保持体の表面における波長950nmの検知光に対する5度の反射光は入射光の5%であった。
また、上記電荷輸送層形成用塗布液をガラスプレート上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が32μmの膜を得、膜の波長950nmの検知光の透過率を測定したところ、透過率は15%であった。
得られた像保持体を富士ゼロックス社製レーザープリンターDocu Centre f1100の改造機を用いてプリント試験を行い、入力画像A:画像密度100%、B:画像密度70%、C:画像密度50%、D:画像密度20%に対する出力画像濃度の再現性を評価した。その結果、それぞれ入力画像密度に対する再現率はA:80%、B:80%、C:75%、D:75%であった。
実施例7と同様のアルミニウムパイプを準備し、このアルミニウムパイプ上に、実施例7と同様にして下引層、電荷発生層を形成した。
次に、以下の工程により電荷輸送層形成用塗布液を調製した。
トルエン10.3質量部にフッ素系グラフトポリマーGF400(東亜合成株式会社製)を0.17質量部溶解させた液に、4フッ化エチレン樹脂粒子5.8質量部(平均粒径:0.2μm)を入れ、20℃の液温に保ちながら48時間攪拌混合し、4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液(A液)を得た。
次に、電荷輸送物質としてN,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン9.8質量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40,000)13.0質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.2質量部を混合してテトラヒドロフラン48.3質量部及びトルエン18.2質量部を混合溶解し、B液を得た。
得られた像保持体の表面における波長950nmの検知光に対する5度の反射光は入射光の3%であった。
また、上記電荷輸送層形成用塗布液をガラスプレート上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が32μmの膜を得、膜の波長950nmの検知光の透過率を測定したところ、透過率は15%であった。
得られた像保持体を富士ゼロックス社製レーザープリンターDocu Centre f1100の改造機を用いてプリント試験を行い、入力画像A:画像密度100%、B:画像密度70%、C: 画像密度50%、D:画像密度20%に対する出力画像濃度の再現性を評価した。その結果、それぞれ入力画像密度に対する再現率はA:80%、B:80%、C:75%、D:70%であった。
実施例6と同様のアルミニウムパイプを準備し、このアルミニウムパイプ上に、実施例6と同様にして下引層、電荷発生層を形成した。
次に、以下の工程により電荷輸送層形成用塗布液を調製した。
トルエン8.6質量部にフッ素系グラフトポリマーGF400(東亜合成株式会社製)を0.03質量部溶解させた液に、4フッ化エチレン樹脂粒子0.6質量部(平均粒径:0.2μm)を入れ、20℃の液温に保ちながら48時間攪拌混合し、4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液(A液)を得た。
次に、電荷輸送物質としてN,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン9.8質量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40,000)13.0質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.2質量部を混合してテトラヒドロフラン48.3質量部及びトルエン18.2質量部を混合溶解し、B液を得た。
得られた像保持体の表面における波長950nmの検知光に対する5度の反射光は入射光の12%であった。
また、上記電荷輸送層形成用塗布液をガラスプレート上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が32μmの膜を得、膜の波長950nmの検知光の透過率を測定したところ、透過率は85%であった。
得られた像保持体を富士ゼロックス社製レーザープリンターDocu Centre f1100の改造機を用いてプリント試験を行い、入力画像A:画像密度100%、B:画像密度70%、C: 画像密度50%、D:画像密度20%に対する出力画像濃度の再現性を評価した。その結果、それぞれ入力画像密度に対する再現率はA:85%、B:85%、C:80%、D:80%であった。
実施例7と同様のアルミニウムパイプを準備し、このアルミニウムパイプ上に、実施例7と同様にして下引層、電荷発生層を形成した。
次に、以下の工程により電荷輸送層形成用塗布液を調製した。
トルエン8.6質量部にフッ素系グラフトポリマーGF400(東亜合成株式会社製)を0.03質量部溶解させた液に、4フッ化エチレン樹脂粒子0.6質量部(平均粒径:0.2μm)を入れ、20℃の液温に保ちながら48時間攪拌混合し、4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液(A液)を得た。
次に、電荷輸送物質としてN,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン9.8質量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40,000)13.0質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.2質量部を混合してテトラヒドロフラン48.3質量部及びトルエン18.2質量部を混合溶解し、B液を得た。
得られた像保持体の表面における波長950nmの検知光に対する5度の反射光は入射光の10%であった。
また、上記電荷輸送層形成用塗布液をガラスプレート上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が32μmの膜を得、膜の波長950nmの検知光の透過率を測定したところ、透過率は85%であった。
得られた像保持体を富士ゼロックス社製レーザープリンターDocu Centre f1100の改造機を用いてプリント試験を行い、入力画像A:画像密度100%、B:画像密度70%、C: 画像密度50%、D:画像密度20%に対する出力画像濃度の再現性を評価した。その結果、それぞれ入力画像密度に対する再現率はA:90%、B:90%、C:85%、D:80%であった。
実施例1と同様にして下引層、電荷発生層を前記アルミニウムパイプ上に形成した。
次に、以下の工程により電荷輸送層形成用塗布液を調製した。
トルエン7.5質量部にフッ素系グラフトポリマーGF400(東亜合成株式会社製)を0.06質量部溶解させた液に、4フッ化エチレン樹脂粒子3.2質量部(平均粒径:0.2μm)を入れ、20℃の液温に保ちながら48時間攪拌混合し、4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液(A液)を得た。
次に、電荷輸送物質としてN,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン9.1質量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40,000)12.1質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.2質量部を混合してテトラヒドロフラン45.1質量部及びトルエン15.0質量部を混合溶解し、B液を得た。
このB液に前記A液を加えて攪拌混合した後、微細な流路を持つ貫通式チャンバーを装着した高圧ホモジナイザー(吉田機械興行株式会社製)を用いて、500kgf/cm2まで昇圧しての分散処理を6回繰り返した液に、シリコーンオイル(商品名:KP340 信越シリコーン社製)を5ppm添加し、十分に撹拌して電荷輸送層形成用塗布液を得た。得られた電荷輸送層形成用塗布液の粒度分布をLA920(堀場製作所製)で測定したところ、0.3μm以上の粒子の含有割合が50%であった。
この電荷輸送層形成用塗布液を電荷発生層上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が32μmの電荷輸送層を形成し、目的の像保持体を得た。
得られた像保持体の表面における波長950nmの検知光に対する5度の反射光は入射光の20%であった。
また、上記電荷輸送層形成用塗布液をガラスプレート上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が32μmの膜を得、膜の波長950nmの検知光の透過率を測定したところ、透過率は10%であった。
得られた像保持体を用いて実施例1と同様にしてプリント試験を行った結果、入力画像密度に対する再現率はA:65%、B:60%、C:55%、D:50%であった。
実施例1と同様にして下引層、電荷発生層を前記アルミニウムパイプ上に形成した。
次に、以下の工程により電荷輸送層形成用塗布液を調製した。
トルエン11.5質量部にフッ素系グラフトポリマーGF400(東亜合成株式会社製)を0.15質量部溶解させた液に、4フッ化エチレン樹脂粒子4.9質量部(平均粒径:0.2μm)を入れ、20℃の液温に保ちながら48時間攪拌混合し、4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液(A液)を得た。
次に、電荷輸送物質としてN,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン8.4質量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40,000)11.1質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.2質量部を混合してテトラヒドロフラン41.3質量部及びトルエン11.1質量部を混合溶解し、B液を得た。
このB液に前記A液を加えて攪拌混合した後、微細な流路を持つ貫通式チャンバーを装着した高圧ホモジナイザー(吉田機械興行株式会社製)を用いて、500kgf/cm2まで昇圧しての分散処理を6回繰り返した液に、シリコーンオイル(商品名:KP340 信越シリコーン社製)を5ppm添加し、十分に撹拌して電荷輸送層形成用塗布液を得た。得られた電荷輸送層形成用塗布液の粒度分布をLA920(堀場製作所製)で測定したところ、0.3μm以上の粒子の含有割合が80%であった。
この電荷輸送層形成用塗布液を電荷発生層上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が32μmの電荷輸送層を形成し、目的の像保持体を得た。
また、上記電荷輸送層形成用塗布液をガラスプレート上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が32μmの膜を得、膜の波長950nmの検知光の透過率を測定したところ、透過率は85%であった。
得られた像保持体を用いて実施例1と同様にしてプリント試験を行った結果、入力画像密度に対する再現率はA:75%、B:75%、C:70%、D:65%であった。
像保持体用基材としてΦ84mmのアルミニウムパイプに鏡面切削を施し、表面に水に分散させた酸化アルミニウム粒子を吹き付けてホーニング処理し、波長660nmの検知光に対する5度の反射光は入射光の20%となるように調整した。
前記表面処理を施した酸化亜鉛顔料60質量部と、アリザリン0.6質量部と、硬化剤 ブロック化イソシアネート(スミジュール3175(住友バイエルンウレタン社製))13.5質量部と、ブチラール樹脂(BM−1(積水化学社製))15質量部をメチルエチルケトン85質量部に溶解した溶液38質量部と、メチルエチルケトン25質量部とを混合し、1mmφのガラスビーズを用いてサンドミルにて0.5時間の分散を行い分散液を得た。得られた分散液に触媒としてジオクチルスズジラウレート:0.005質量部、シリコーン樹脂粒子トスパール145(GE東芝シリコーン社製):4.0質量部を添加し、下引層塗布用液を得た。
この下引層形成用塗布液を前記アルミニウム基材上に浸漬塗布方法にて乾燥後の膜厚が23μmとなるように塗布速度を調節して塗布し、170℃、40分間の乾燥硬化を行い厚さ23μmの下引層を得た。このアルミニウムパイプ上に形成した下引層の波長660nmの検知光に対する5度の反射光は入射光の10%であった。
次に、以下の工程により電荷輸送層形成用塗布液を調製した。
トルエン2.8質量部にフッ素系グラフトポリマーGF400(東亜合成株式会社製)を0.04質量部溶解させた液に、4フッ化エチレン樹脂粒子1.2質量部(平均粒径:0.2μm)を入れ、20℃の液温に保ちながら48時間攪拌混合し、4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液(A液)を得た。
次に、電荷輸送物質としてN,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン10.1質量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40,000)13.4質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.2質量部を混合してテトラヒドロフラン49.8質量部及びトルエン19.81質量部を混合溶解し、B液を得た。
このB液に前記A液を加えて攪拌混合した後、微細な流路を持つ貫通式チャンバーを装着した高圧ホモジナイザー(吉田機械興行株式会社製)を用いて、500kgf/cm2まで昇圧しての分散処理を6回繰り返した液に、シリコーンオイル(商品名:KP340 信越シリコーン社製)を5ppm添加し、十分に撹拌して電荷輸送層形成用塗布液を得た。得られた電荷輸送層形成用塗布液の粒度分布をLA920(堀場製作所製)で測定したところ、0.3μm以上の粒子の含有割合が95%であった。
得られた像保持体の表面における波長660nmの検知光に対する5度の反射光は入射光の13%であった。
また、上記電荷輸送層形成用塗布液をガラスプレート上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が32μmの膜を得、膜の波長660nmの検知光の透過率を測定したところ、透過率は85%であった。
得られた像保持体を用いて実施例1と同様にしてプリント試験を行った結果、入力画像密度に対する再現率はA:65%、B:60%、C:50%、D:40%であった。
比較例3と同様にして下引層、電荷発生層を前記アルミニウムパイプ上に形成した。
次に、電荷輸送層形成用塗布液を比較例1と同様にして調製し、電荷発生層上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が32μmの電荷輸送層を形成し、目的の像保持体を得た。
得られた像保持体の表面における波長660nmの検知光に対する5度の反射光は入射光の5%であった。
得られた像保持体を実施例1と同様にしてプリント試験を行った結果、入力画像密度に対する再現率はA:40%、B:40%、C:30%、D:30%であった。
結果を表1に示す。
3 感光層
4 中間層
5 保護層
7 基材
10 画像形成装置
12 像保持体
14 帯電装置
18 露光装置
20 現像装置
22C 演算部
22B 受光素子
22A 発光素子
22 濃度測定装置
24 転写装置
28 除電器
31 電荷発生層
32 電荷輸送層
38 システム制御部
Claims (8)
- 基材、該基材上に配置された下引層、及び該下引層上に配置された感光層を有し、最表面層に少なくとも1種の粒子を含み、表面に形成されたトナー像の濃度を検知するために表面に照射された入射光に対して5度の角度で反射する反射光の強度が、前記入射光の強度の15%以下であり、前記基材が前記入射光に対する前記反射光の強度が、前記入射光の強度の30%以上であり、前記最表面層は、前記入射光の透過率が20%以上である像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電させる帯電手段と、
帯電された前記像保持体に静電潜像を形成するために露光する露光手段と、
前記像保持体に形成された静電潜像をトナーによって現像し、トナー像を形成する現像手段と、
前記像保持体に形成されたトナー像を被転写体に転写させる転写手段と
前記トナー像が形成された前記像保持体に対して前記入射光を照射し、該像保持体からの反射光に基づいて前記トナー像の光学濃度を検知する光学濃度検知手段と、
前記光学濃度の検知結果に基づいて、前記像保持体上に形成されるトナー像の光学濃度が目標濃度となるように、前記帯電手段による前記像保持体の帯電電位、前記像保持体に対する前記露光手段による露光量、前記現像手段の現像電位、及び、前記転写手段による転写電圧のうちの少なくとも1つを制御する画像濃度制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記像保持体の基材による前記反射光の強度が、前記入射光の強度の30%以上98%以下である請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記像保持体の基材及び下引層による前記反射光の強度が、前記入射光の強度の15%以上60%以下である請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記最表面層に含まれる粒子が、フッ素系樹脂、シリカ、及びアルミナから選ばれる1種以上の粒子である請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 基材、該基材上に配置された下引層、及び該下引層上に配置された感光層を有し、最表面層に少なくとも1種の粒子を含み、表面に形成されたトナー像の濃度を検知するために表面に照射された入射光に対して5度の角度で反射する反射光の強度が、前記入射光の強度の15%以下であり、前記基材が前記入射光に対する前記反射光の強度が、前記入射光の強度の30%以上であり、前記最表面層は、前記入射光の透過率が20%以上である像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電させる帯電手段、帯電した前記像保持体に静電潜像を形成するために露光する露光手段、前記像保持体に形成された静電潜像をトナーを含む現像剤によりトナー像として現像する現像手段、像保持体上に形成されたトナー像を被転写体上に転写する転写手段、及び、前記トナー像を被転写体上に転写した後、前記像保持体に残存したトナーを除去するトナー除去手段からなる群より選ばれる少なくとも一種の手段と、
を備え、
前記トナー像が形成された前記像保持体に対して前記入射光を照射し、該像保持体からの反射光に基づいて前記トナー像の光学濃度を検知する光学濃度検知手段と、前記光学濃度の検知結果に基づいて、前記像保持体上に形成されるトナー像の光学濃度が目標濃度となるように、前記帯電手段による前記像保持体の帯電電位、前記像保持体に対する前記露光手段による露光量、前記現像手段の現像電位、及び、前記転写手段による転写電圧のうちの少なくとも1つを制御する画像濃度制御手段とを有する画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。 - 前記像保持体の基材による前記反射光の強度が、前記入射光の強度の30%以上98%以下である請求項5に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記像保持体の基材及び下引層による前記反射光の強度が、前記入射光の強度の15%以上60%以下である請求項5又は請求項6に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記最表面層に含まれる粒子が、フッ素系樹脂、シリカ、及びアルミナから選ばれる1種以上の粒子である請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載のプロセスカートリッジ。
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