JP5515830B2 - 排気還流装置の異常検出装置 - Google Patents

排気還流装置の異常検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、排気還流装置の異常検出装置に関する。
自動車等に搭載される内燃機関には、運転状態に応じて、内燃機関の排気通路の排気の一部をEGRガスとして内燃機関の吸気通路に還流させ、内燃機関から排出されるNOx発生量を低減したり、燃費を向上させたりする排気還流装置が設けられる。
排気還流装置は、排気通路と吸気通路とをEGR通路でつなぎ、当該EGR通路上に設けられるEGR弁でEGRガス量を調整する。
ところで、EGRガスが煤等の異物を含有しているため、排気還流装置のEGR弁は可動部に異物が付着することがある。EGR弁に異物が付着すると、EGR弁を目標開度に正確に制御できなくなり、排気還流装置から還流されるEGRガス量が目標量から乖離してしまうことがある。これにより、EGRガス過多による燃焼悪化や、EGRガス過少によるノッキングが発生する場合がある。このため、排気還流装置の異常を早期に検出したい。
そこで、従来、エアフロメータの出力値に基づく推定吸気圧力と、吸気圧力センサが検出する実吸気圧力と、の関係に基づいて排気還流装置の異常を検出する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−223516号公報 特開2002−227727号公報
しかしながら、上記特許文献1のような技術であっても、エアフロメータと吸気圧力センサとのうちどちらかの出力自体にズレが生じている場合には、排気還流装置が正常作動していても異常と検出してしまい、排気還流装置の異常を正確に検出することができない。
本発明は上記問題点に鑑みたものであり、本発明の目的は、排気還流装置の異常検出装置において、排気還流装置の異常を正確に検出する技術を提供することにある。
本発明にあっては、以下の構成を採用する。すなわち、本発明は、
内燃機関の排気通路から吸気通路のスロットル弁下流側へ排気の一部を還流させる排気還流装置の異常を検出する異常検出装置であって、
前記吸気通路のスロットル弁下流側の吸気圧力を検出する吸気圧力センサと、
定常運転時に、エアフロメータの出力値に基づいて、前記吸気通路のスロットル弁下流側の吸気圧力を推定する第1推定手段と、
過渡運転時に、スロットル弁の開度に基づいて、前記吸気通路のスロットル弁下流側の吸気圧力を推定する第2推定手段と、
定常運転時に、前記第1推定手段が推定する吸気圧力と、前記吸気圧力センサが検出する吸気圧力との偏差が、前記排気還流装置が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる第1所定値以上であり、かつ、過渡運転時に、一部の過渡期間における、前記第2推定手段が推定する吸気圧力の変化量と、前記吸気圧力センサが検出する
吸気圧力の変化量との偏差が、前記排気還流装置が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる第2所定値以上である場合に、前記排気還流装置に異常が生じていると判定する異常判定手段と、
を備えたことを特徴とする排気還流装置の異常検出装置である。
ここで、第1所定値とは、定常運転時の、第1推定手段が推定する吸気圧力と、吸気圧力センサが検出する吸気圧力との偏差が、それ以上の値であると、排気還流装置に異常が生じている可能性があると判定できる、排気還流装置が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる値である。また、第2所定値とは、過渡運転時の、一部の過渡期間における、第2推定手段が推定する吸気圧力の変化量と、吸気圧力センサが検出する吸気圧力の変化量との偏差が、それ以上の値であると、排気還流装置に異常が生じている可能性があると判定できる、排気還流装置が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる値である。
また、定常運転時とは、内燃機関の運転状態が機関負荷及び機関回転速度が略一定となっている状態を指す。過渡運転時とは、定常運転時以外の加速や減速している状態であって、内燃機関の運転状態が機関負荷や機関回転速度が変化している状態を指す。
一般に、吸気圧力によって排気還流装置の異常を検出することは、排気還流装置の異常以外の他の要因による影響を受けるため、排気還流装置の異常を正確に検出することは困難である。ここでの他の要因には、吸気圧力センサの出力値の異常や、エアフロメータの出力値の異常や、スロットル弁の開度の異常というものがある。このため、単に、エアフロメータの出力値やスロットル弁の開度のいずれかに基づいて推定する吸気圧力と、吸気圧力センサが検出する吸気圧力との偏差によって排気還流装置の異常を検出しようとしても、排気還流装置の異常ではないことがある。
そこで、本発明では、定常運転時に、第1推定手段が推定する吸気圧力と、吸気圧力センサが検出する吸気圧力との偏差が、排気還流装置が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる第1所定値以上であり、かつ、過渡運転時に、一部の過渡期間における、第2推定手段が推定する吸気圧力の変化量と、吸気圧力センサが検出する吸気圧力の変化量との偏差が、排気還流装置が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる第2所定値以上である場合に、排気還流装置に異常が生じていると判定するようにした。
本発明によると、定常運転時と過渡運転時との両方で、夫々異なった出力値に基づいて推定された吸気圧力から排気還流装置に異常が生じているかを判別する。このため、排気還流装置に異常が生じていると判定されるためには、これら両方において排気還流装置に異常が生じている可能性があると判断されなければならないので、排気還流装置の異常以外の他の要因による影響が及び難くなる。
例えば、第1推定手段が推定する吸気圧力を導出するためのエアフロメータの出力値に異常が生じている場合には、定常運転時には排気還流装置に異常が生じている可能性があると判断され得るが、スロットル弁の開度に異常が生じていなければ、過渡運転時には排気還流装置は正常作動していると判断され、結局、排気還流装置に異常が生じていると判定されることはない。また、デポジット付着等により第2推定手段が推定する吸気圧力を導出するためのスロットル弁の開度に異常が生じている場合も、エアフロメータの出力値に異常が生じていなければ、同様に排気還流装置に異常が生じていると判定されることはない。
一方、吸気圧力センサの出力値に異常が生じている場合には、定常運転時は、吸気圧力センサの出力値である絶対値をそのまま用いているので、定常運転時には排気還流装置に異常が生じている可能性があると判断され得る。しかし、過渡運転時には、一部の過渡期間における吸気圧力センサが検出する吸気圧力の変化量、即ち吸気圧力センサの出力値の相対値を用いるので、吸気圧力センサの出力値に異常が生じていても、吸気圧力センサが検出する吸気圧力の変化量は正確な値となる。これにより、過渡運転時には排気還流装置は正常作動していると判断される。このため、この場合でも排気還流装置に異常が生じて
いると判定されることはない。
このように、本発明によると、排気還流装置の異常を検出する際に、排気還流装置の異常以外の他の要因による影響が及び難くなるので、排気還流装置の異常を正確に検出することができる。
尚、過渡運転時にスロットル弁の開度に基づいて吸気圧力を推定しているのは、エアフロメータの出力値の変化と吸気圧力の変化との間には時間差があり、過渡運転時にエアフロメータの出力値に基づいて吸気圧力を推定すると判断精度が悪化するためである。
本発明にあっては、以下の構成を採用する。すなわち、本発明は、
内燃機関の排気通路から吸気通路のスロットル弁下流側へ排気の一部を還流させる排気還流装置の異常を検出する異常検出装置であって、
前記吸気通路のスロットル弁下流側の吸気圧力を検出する吸気圧力センサと、
定常運転時に、エアフロメータの出力値に基づいて、前記吸気通路のスロットル弁下流側の吸気圧力を推定する第1推定手段と、
過渡運転時に、スロットル弁の開度に基づいて、前記吸気通路のスロットル弁下流側の吸気圧力を推定する第2推定手段と、
定常運転時に、前記第1推定手段が推定する吸気圧力と、前記吸気圧力センサが検出する吸気圧力との偏差が、前記排気還流装置が正常作動しているか異常が生じているかの閾値となる第1所定値以上であり、かつ、過渡運転時に、前記第2推定手段が推定する吸気圧力と、前記吸気圧力センサが検出する吸気圧力との偏差が、前記排気還流装置が正常作動しているか異常が生じているかの閾値となる第3所定値以上である場合に、前記排気還流装置に異常が生じていると判定する異常判定手段と、
を備えたことを特徴とする排気還流装置の異常検出装置である。
ここで、第3所定値とは、過渡運転時の、第2推定手段が推定する吸気圧力と、吸気圧力センサが検出する吸気圧力との偏差が、それ以上の値であると、排気還流装置に異常が生じている可能性があると判定できる、排気還流装置が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる値である。
本発明では、定常運転時に、第1推定手段が推定する吸気圧力と、吸気圧力センサが検出する吸気圧力との偏差が、排気還流装置が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる第1所定値以上であり、かつ、過渡運転時に、第2推定手段が推定する吸気圧力と、吸気圧力センサが検出する吸気圧力との偏差が、排気還流装置が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる第3所定値以上である場合に、排気還流装置に異常が生じていると判定するようにした。
本発明によると、定常運転時と過渡運転時との両方で、夫々異なった出力値に基づいて推定された吸気圧力から排気還流装置に異常が生じているかを判別する。このため、排気還流装置に異常が生じていると判定されるためには、これら両方において排気還流装置に異常が生じている可能性があると判断されなければならないので、排気還流装置の異常以外の他の要因による影響が及び難くなる。
例えば、第1推定手段が推定する吸気圧力を導出するためのエアフロメータの出力値に異常が生じている場合には、定常運転時には排気還流装置に異常が生じている可能性があると判断され得るが、スロットル弁の開度に異常が生じていなければ、過渡運転時には排気還流装置は正常作動していると判断され、結局、排気還流装置に異常が生じていると判定されることはない。また、デポジット付着等により第2推定手段が推定する吸気圧力を導出するためのスロットル弁の開度に異常が生じている場合も、エアフロメータの出力値に異常が生じていなければ、同様に排気還流装置に異常が生じていると判定されることはない。
このように、本発明によると、排気還流装置の異常を検出する際に、排気還流装置の異常以外の他の要因による影響が及び難くなるので、排気還流装置の異常を正確に検出することができる。
前記内燃機関の機関回転速度が、前記内燃機関の燃焼が良好か悪化している可能性があるかの閾値となる所定速度以下である場合に前記排気還流装置の異常を検出するとよい。
ここで、所定速度とは、内燃機関の機関回転速度がそれ以下であると、内燃機関の燃焼が悪化している可能性があると判定できる、内燃機関の燃焼が良好か悪化している可能性があるかの閾値となる速度である。
内燃機関の機関回転速度が所定速度以下である場合には、排気還流装置に異常が生じて還流ガスが過多となり、内燃機関の燃焼が悪化している可能性がある。この場合に排気還流装置の異常を検出するので、還流ガスが過多となっている排気還流装置の異常を正確に検出することができる。
前記内燃機関は、ノッキング発生時に点火時期を遅角するノックコントロールシステムを搭載しており、前記内燃機関が前記ノックコントロールシステムにより点火時期を遅角している場合に前記排気還流装置の異常を検出するとよい。
内燃機関がノックコントロールシステムにより点火時期を遅角している場合には、排気還流装置に異常が生じて還流ガスが過少となり、内燃機関がノッキングしてしまうので点火時期を遅角している可能性がある。この場合に排気還流装置の異常を検出するので、還流ガスが過少となっている排気還流装置の異常を正確に検出することができる。
本発明によると、排気還流装置の異常検出装置において、排気還流装置の異常を正確に検出することができる。
本発明の実施例1に係る内燃機関及びその吸気系・排気系の概略構成を示す図である。 実施例1に係るEGR装置の異常検出ルーチン1を示すフローチャートである。 実施例1に係る定常運転時の推定した吸気圧力と検出した吸気圧力との関係を示す図である。 実施例1に係る過渡運転時の推定した吸気圧力の変化量と検出した吸気圧力の変化量との関係を示す図である。 実施例1に係る吸気負圧とEGRガスの量との関係を示す図である。 実施例1に係るEGR装置の異常検出ルーチン2を示すフローチャートである。 実施例1に係る定常運転時の推定した吸気圧力と検出した吸気圧力との関係を示す図である。 実施例1に係る過渡運転時の推定した吸気圧力の変化量と検出した吸気圧力の変化量との関係を示す図である。 実施例1に係る吸気負圧とEGRガスの量との関係を示す図である。
以下に本発明の具体的な実施例を説明する。
<実施例1>
(内燃機関)
図1に本発明の実施例1に係る内燃機関及びその吸気系・排気系の概略構成を示す。内燃機関1は、図1に示す気筒2を4つ有する水冷式の4ストロークサイクル・ガソリン内燃機関である。
内燃機関1の気筒2内には、ピストン3が摺動自在に設けられている。気筒2内上部の
燃焼室4には、点火プラグ5が設けられ、点火プラグ5はECU6に電気的に接続されており、ECU6によって制御される。また燃焼室4には、吸気ポート7及び排気ポート8が接続されている。吸気ポート7には、気筒2内の燃焼室4に燃料を供給する燃料噴射弁9が設けられている。燃料噴射弁9はECU6に電気的に接続されており、ECU6によって制御される。また、気筒2の外側には、筒内で発生するノッキングを検出するノックセンサ10が設けられる。ノックセンサ10が検出したノッキングの強度はECU6に送信される。
吸気ポート7の燃焼室4への開口部は吸気弁11によって開閉され、排気ポート8の燃焼室4への開口部は排気弁12によって開閉される。吸気ポート7は吸気通路13に接続され、排気ポート8は排気通路14に接続されている。
吸気通路13には、上流から下流に順に、エアフロメータ15、スロットル弁16、吸気圧力センサ17が配置されている。
エアフロメータ15は、吸気通路13における大気中から取り込んだ吸気通路13の吸気の粉塵等を除去するエアクリーナを通過した吸気の量を測定する。エアフロメータ15が測定した吸気の量はECU6に送信される。
スロットル弁16は、吸気通路13の断面積を変化させ、吸気の量を制御する。スロットル弁16はECU6に電気的に接続されており、ECU6によってスロットル弁16の開度が制御される。また、スロットル弁16には、スロットルセンサが取り付けられており、スロットル弁16の開度が検出される。スロットルセンサが検出したスロットル弁16の開度はECU6に送信される。
吸気圧力センサ17は、吸気通路13のスロットル弁下流側の吸気圧力を検出する。吸気圧力センサ17が検出した吸気圧力はECU6に送信される。
これら吸気通路13及びそれに配置された機器が内燃機関1に吸気を取り入れるための吸気系を構成している。また、排気通路14が内燃機関1から排気を排出するための排気系を構成している。
内燃機関1には、排気通路14内を流通する排気の一部をスロットル弁16よりも下流側の吸気通路13へ還流(再循環)させる排気還流装置としてのEGR(Exhaust Gas Recirculation)装置30が備えられている。排気通路14及びスロットル弁16よりも下
流側の吸気通路13は、EGR通路31によって接続されている。EGR通路31は、排気通路14から排気の一部をEGRガスとして取り込み、スロットル弁下流側の吸気通路13へ当該EGRガスを還流(再循環)させる。
EGR通路31には、当該EGR通路31を流通するEGRガス量を制御するEGR弁32が配置されている。EGR弁32はECU6に電気的に接続されており、ECU6によってEGR弁32の開度が制御される。
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニットであるECU6が併設されている。ECU6は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御するユニットである。
ECU6には、ノックセンサ10、エアフロメータ15、スロットルセンサ、吸気圧力センサ17、機関回転速度を検出するクランクポジションセンサ18、及び機関負荷を算出するアクセルポジションセンサ19が電気配線を介して接続され、これら各種センサの出力信号がECU6に入力されるようになっている。
一方、ECU6には、点火プラグ5、燃料噴射弁9、並びに、スロットル弁16、及びEGR弁32のアクチュエータが電気配線を介して接続されており、該ECU6によりこれらの機器が制御される。
また、内燃機関は、ノックコントロールシステム(以下、KCSという)を搭載している。KCSは、ノックセンサ10と、ECU6と、点火プラグ5と、から構成される。KCSは、ノックセンサ10からECU6に取り込んだノッキングの強度に基づき、ノッキ
ング発生時に点火プラグ5の点火時期を遅角制御してノッキングを抑制する。
そして、本実施例では、内燃機関1の運転状態に応じてEGR弁32を用いEGR通路31を流通するEGRガスの量を調節する。これにより、内燃機関1に吸入される吸気にEGRガスを含んだ状態で内燃機関1を運転させる、いわゆるEGR運転を行い、吸気の酸素濃度を低下させて燃焼温度、燃焼速度を低下させて、燃焼時に発生するNOxを低減させる効果や、燃費向上の効果を発揮させている。
(EGR装置の異常検出)
ところで、一般に、吸気圧力によってEGR装置30の異常を検出することは、EGR装置30の異常以外の他の要因による影響を受けるため、EGR装置30の異常を正確に検出することは困難である。ここでの他の要因には、吸気圧力センサ17の出力値の異常や、エアフロメータ15の出力値の異常や、スロットル弁16の開度の異常というものがある。このため、単に、エアフロメータ15の出力値やスロットル弁16の開度のいずれかに基づいて推定する吸気圧力と、吸気圧力センサ17が検出する吸気圧力との偏差によってEGR装置30の異常を検出しようとしても、EGR装置30の異常ではないことがある。
そこで、本実施例では、定常運転時に、エアフロメータ15の出力値に基づき推定するスロットル弁下流側の吸気圧力と、吸気圧力センサ17が検出するスロット弁下流側の吸気圧力との偏差が、EGR装置30が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる第1所定値以上であり、かつ、過渡運転時に、一部の過渡期間における、スロットル弁16の開度に基づき推定するスロットル弁下流側の吸気圧力の変化量と、吸気圧力センサ17が検出するスロットル弁下流側の吸気圧力の変化量との偏差が、EGR装置30が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる第2所定値以上である場合に、EGR装置30に異常が生じていると判定するようにした。
ここで、第1所定値とは、定常運転時の、エアフロメータ15の出力値に基づき推定する吸気圧力と、吸気圧力センサ17が検出する吸気圧力との偏差が、それ以上の値であると、EGR装置30に異常が生じている可能性があると判定できる、EGR装置30が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる値である。また、第2所定値とは、過渡運転時の、一部の過渡期間における、スロットル弁16の開度に基づき推定する吸気圧力の変化量と、吸気圧力センサ17が検出する吸気圧力の変化量との偏差が、それ以上の値であると、EGR装置30に異常が生じている可能性があると判定できる、EGR装置30が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる値である。
また、定常運転時とは、内燃機関1の運転状態が機関負荷及び機関回転速度が略一定となっている状態を指す。過渡運転時とは、定常運転時以外の加速や減速している状態であって、内燃機関1の運転状態が機関負荷や機関回転速度が変化している状態を指す。
本実施例によると、定常運転時と過渡運転時との両方で、エアフロメータ15とスロットル弁16という夫々異なった出力値に基づいて推定された吸気圧力からEGR装置30に異常が生じているかを判別する。このため、EGR装置30に異常が生じていると判定されるためには、これら両方においてEGR装置30に異常が生じている可能性があると判断されなければならないので、EGR装置30の異常以外の他の要因による影響が及び難くなる。
例えば、推定吸気圧力を導出するためのエアフロメータ15の出力値に異常が生じている場合には、定常運転時にはEGR装置30に異常が生じている可能性があると判断され得るが、スロットル弁16の開度に異常が生じていなければ、過渡運転時にはEGR装置30は正常作動していると判断され、結局、EGR装置30に異常が生じていると判定されることはない。また、デポジット付着等により推定吸気圧力を導出するためのスロットル弁16の開度に異常が生じている場合も、エアフロメータ15の出力値に異常が生じて
いなければ、同様にEGR装置30に異常が生じていると判定されることはない。
一方、吸気圧力センサ17の出力値に異常が生じている場合には、定常運転時は、吸気圧力センサ17の出力値である絶対値をそのまま用いているので、定常運転時にはEGR装置30に異常が生じている可能性があると判断され得る。しかし、過渡運転時には、一部の過渡期間における吸気圧力センサ17が検出する吸気圧力の変化量、即ち吸気圧力センサ17の出力値の相対値を用いるので、吸気圧力センサ17の出力値に異常が生じていても、吸気圧力センサ17が検出する吸気圧力の変化量は正確な値となる。これにより、過渡運転時にはEGR装置30は正常作動していると判断される。このため、この場合でもEGR装置30に異常が生じていると判定されることはない。
このように、本発明によると、EGR装置30の異常を検出する際に、EGR装置30の異常以外の他の要因による影響が及び難くなるので、EGR装置30の異常を正確に検出することができる。
尚、過渡運転時にスロットル弁16の開度に基づいて吸気圧力を推定しているのは、エアフロメータ15の出力値の変化と吸気圧力の変化との間には時間差があり、過渡運転時にエアフロメータ15の出力値に基づいて吸気圧力を推定すると判断精度が悪化するためである。
また、本実施例では、過渡運転時に、一部の過渡期間における、スロットル弁16の開度に基づき推定するスロットル弁下流側の吸気圧力の変化量と、吸気圧力センサ17が検出するスロットル弁下流側の吸気圧力の変化量との偏差が、EGR装置30が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる第2所定値以上であるか否かを判別していた。しかし、これに限られない。
本実施例の他の例として、定常運転時に、エアフロメータ15の出力値に基づき推定するスロットル弁下流側の吸気圧力と、吸気圧力センサ17が検出するスロットル弁下流側の吸気圧力との偏差が、EGR装置30が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる第1所定値以上であり、かつ、過渡運転時に、スロットル弁16の開度に基づき推定するスロットル弁下流側の吸気圧力と、吸気圧力センサ17が検出するスロットル弁下流側の吸気圧力との偏差が、EGR装置30が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる第3所定値以上である場合に、EGR装置30に異常が生じていると判定するものでもよい。
ここで、第3所定値とは、過渡運転時の、スロットル弁16に基づき推定する吸気圧力と、吸気圧力センサ17が検出する吸気圧力との偏差が、それ以上の値であると、EGR装置30に異常が生じている可能性があると判定できる、EGR装置30が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる値である。
ただしこの他の例の場合には、過渡運転時に、一部の過渡期間における吸気圧力センサ17が検出する吸気圧力の変化量、即ち吸気圧力センサ17の出力値の相対値を用いることができなくなる。
(EGR装置の異常検出ルーチン1)
EGR装置30の異常検出ルーチン1について、図2に示すフローチャートに基づいて説明する。図2は、EGR装置30の異常検出ルーチン1を示すフローチャートである。本ルーチンは、所定の時間毎に繰り返しECU6によって実行される。本ルーチンを実行するECU6を搭載した内燃機関1が本発明の排気還流装置の異常検出装置に相当する。
尚、異常検出ルーチン1では、内燃機関1の機関回転速度が、内燃機関1の燃焼が良好か悪化している可能性があるかの閾値となる所定速度以下である場合にEGR装置30の異常を検出する。
ここで、所定速度とは、内燃機関1の機関回転速度がそれ以下であると、内燃機関1の燃焼が悪化している可能性があると判定できる、内燃機関1の燃焼が良好か悪化している可能性があるかの閾値となる速度である。
内燃機関1の機関回転速度が所定速度以下である場合には、EGR装置30に異常が生じてEGRガスが過多となり、内燃機関1の燃焼が悪化している可能性がある。この場合に本ルーチンによりEGR装置30の異常を検出するので、EGRガスが過多となっているEGR装置30の異常を正確に検出することができる。
図2に示すルーチンが開始されると、S101では、機関回転速度が所定速度以下か否かを判別する。これは内燃機関1の回転速度変動を検出するためで、クランクポジションセンサ18が検出する機関回転速度から、クランク角30degCA変化時間が所定時間よりも大きくなった場合を検出する。S101において、機関回転速度が所定速度以下であると肯定判定された場合には、S102へ移行する。S101において、機関回転速度が所定速度以下ではないと否定判定された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
S102では、内燃機関1がEGR運転を行っているか否かを判別する。EGR運転を行う領域は、内燃機関1の運転領域に応じて予め定まっており、クランクポジションセンサ18とアクセルポジションセンサ19とが検出する機関回転速度と機関負荷とをマップに取り込むことで判断できる。S102において、EGR運転を行っていると肯定判定された場合には、S103へ移行する。S102において、EGR運転を行っていないと否定判定された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
S103では、内燃機関1の運転状態が定常運転であるか否かを判別する。内燃機関1の運転状態が所定期間において機関回転速度と機関負荷が略一定の場合に定常運転と判断する。S103において、定常運転であると肯定判定された場合には、S104へ移行する。S103において、定常運転でないと否定判定された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
S104では、エアフロメータ15の出力値に基づいて、吸気通路13のスロットル弁下流側の吸気圧力を推定する。エアフロメータ15の出力値を予め求めておいた吸気圧力とのマップに取り込むことで、吸気圧力を推定できる。本ステップを実行するECU6が、本発明の第1推定手段に対応する。また、同時に、吸気圧力センサ17で、吸気通路13のスロットル弁下流側の吸気圧力を検出する。
S105では、S104で推定した吸気圧力と、S104で検出した吸気圧力との偏差が第1所定値以上か否かを判別する。即ち、図3に示すように、S104で推定した吸気圧力Aに対し、S104で検出した吸気圧力B(=A)ではEGR装置30は正常作動していると判断されるが、S104で検出した吸気圧力B’(B’<A:A−B’≧第1所定値)では、EGR装置30にEGRガスが過多の異常が生じている可能性があると判断する。S105において、偏差が第1所定値以上であると肯定判定された場合には、S106へ移行する。S105において、偏差が第1所定値以上ではないと否定判定された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
S106では、内燃機関の運転状態が過渡運転であるか否かを判別する。内燃機関1の運転状態が所定期間において機関回転速度と機関負荷が変化する場合に過渡運転と判断する。S106において、過渡運転であると肯定判定された場合には、S107へ移行する。S106において、過渡運転でないと否定判定された場合には、本ステップへ戻るループを形成する。
S107では、スロットル弁16の開度を検出するスロットルセンサの出力値に基づいて、吸気通路13のスロットル弁下流側の吸気圧力を推定する。スロットル弁16の開度を予め求めておいた吸気圧力とのマップに取り込むことで、吸気圧力を推定できる。本ステップを実行するECUが、本発明の第2推定手段に対応する。また、同時に、吸気圧力センサ17で、吸気通路13のスロットル弁下流側の吸気圧力を検出する。本実施例では、一部の過渡期間における吸気圧力の変化量を夫々推定及び検出する。
S108では、S107で推定した吸気圧力の変化量と、S107で検出した吸気圧力の変化量との偏差が第2所定値以上か否かを判別する。即ち、図4に示すように、S107で推定した吸気圧力の変化量Cに対し、S107で検出した吸気圧力の変化量D(=C)ではEGR装置30は正常作動していると判断されるが、S107で検出した吸気圧力
の変化量D’(D’<C:C−D’≧第2所定値)では、EGR装置30に異常が生じている可能性があると判断する。S108において、偏差が第2所定値以上であると肯定判定された場合には、S109へ移行する。S108において、偏差が第2所定値以上ではないと否定判定された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
尚、S107及びS108は、上記した本実施例の他の例の場合では、偏差の閾値を第3所定値とする他はS104及びS105と同様に処理される。
S109では、EGR装置30に異常が生じていると判定する。S103〜S109のステップを実行するECUが、本発明の異常判定手段に対応する。
S110では、EGRガスの量を補正する。即ち、S109でEGR装置30に異常が生じている場合には、EGRガスの過多により燃焼悪化が生じているので、図5に示すように、内燃機関1が定常運転しているときに、E1からE2となるよう吸気圧力センサ17の吸気負圧が目標値になるまでEGR弁32を閉じる制御を行う。本ステップの処理の後、本ルーチンを一旦終了する。
以上の本ルーチンによれば、EGR装置30に異常が生じてEGRガスの過多により燃焼悪化が生じている場合に、EGR装置の異常を正確に検出することができる。
(EGR装置の異常検出ルーチン2)
EGR装置30の異常検出ルーチン2について、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。図6は、EGR装置30の異常検出ルーチン2を示すフローチャートである。本ルーチンは、所定の時間毎に繰り返しECU6によって実行される。本ルーチンを実行するECU6を搭載した内燃機関が本発明の排気還流装置の異常検出装置に相当する。尚、本ルーチンにおいてEGR装置30の異常検出ルーチン1と同様の部分については説明を省略する。
尚、異常検出ルーチン2では、内燃機関1がKCSにより点火時期を遅角している場合にEGR装置30の異常を検出する。
内燃機関1がKCSにより点火時期を遅角している場合には、EGR装置30に異常が生じてEGRガスが過少となり、内燃機関1がノッキングしてしまうので点火時期を遅角している可能性がある。この場合にEGR装置30の異常を検出するので、EGRガスが過少となっているEGR装置30の異常を正確に検出することができる。
図6に示すルーチンが開始されると、S201では、内燃機関1がKCSにより点火時期を遅角しているか否かを判別する。これはECU6によりKCSの点火時期の遅角制御状態から判断できる。S201において、KCSにより点火時期を遅角していると肯定判定された場合には、S102へ移行する。S201において、KCSにより点火時期を遅角していないと否定判定された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
S102〜S110のステップは異常検出ルーチン1と同様である。ただし、S105のステップでは、図7に示すように、S104で推定した吸気圧力Aに対し、S104で検出した吸気圧力B(=A)ではEGR装置30は正常作動していると判断されるが、S104で検出した吸気圧力B’’(B’’>A:B’’−A≧第1所定値)では、EGR装置30にEGRガスが過少の異常が生じている可能性があると判断する。S107のステップでは、図8に示すように、S107で推定した吸気圧力の変化量Cに対し、S107で検出した吸気圧力の変化量D(=C)ではEGR装置30は正常作動していると判断されるが、S107で検出した吸気圧力の変化量D’’(D’’>C:D’’−C≧第2所定値)では、EGR装置30にEGRガスが過少の異常が生じている可能性があると判断する。S110のステップでは、本ルーチンでEGR装置30に異常が生じている場合には、EGRガスの過少によりKCSで点火遅角を行っているので、図9に示すように、内燃機関が定常運転しているときに、E3からE4となるよう吸気圧力センサの吸気負圧が目標値になるまでEGR弁32を開く制御を行う。
S110に引き続くS202では、KCSを再設定させる。S110のステップの処理
によりEGRガスの量が適切となり、EGRガスの過少によるノッキングが減少するので、KCSで点火時期を進角する方向へ再設定させる。本ステップの処理の後、本ルーチンを一旦終了する。
以上の本ルーチンによれば、EGR装置30に異常が生じてEGRガスの過少によりノッキングが発生してKCSで点火時期の遅角を行っている場合に、EGR装置30の異常を正確に検出することができる。
尚、上記実施例では、EGR装置30の異常検出ルーチンを行う状態をS101やS201で限定していたが、このような限定無くルーチンが実行されるものでもよい。
本発明に係る排気還流装置の異常検出装置は、上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもよい。
1…内燃機関、2…気筒、3…ピストン、4…燃焼室、5…点火プラグ、6…ECU、7…吸気ポート、8…排気ポート、9…燃料噴射弁、10…ノックセンサ、11…吸気弁、12…排気弁、13…吸気通路、14…排気通路、15…エアフロメータ、16…スロットル弁、17…吸気圧力センサ、18…クランクポジションセンサ、19…アクセルポジションセンサ、30…EGR装置、31…EGR通路、32…EGR弁

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路から吸気通路のスロットル弁下流側へ排気の一部を還流させる排気還流装置の異常を検出する異常検出装置であって、
    前記吸気通路のスロットル弁下流側の吸気圧力を検出する吸気圧力センサと、
    定常運転時に、エアフロメータの出力値に基づいて、前記吸気通路のスロットル弁下流側の吸気圧力を推定する第1推定手段と、
    過渡運転時に、スロットル弁の開度に基づいて、前記吸気通路のスロットル弁下流側の吸気圧力を推定する第2推定手段と、
    定常運転時に、前記第1推定手段が推定する吸気圧力と、前記吸気圧力センサが検出する吸気圧力との偏差が、前記排気還流装置が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる第1所定値以上であり、かつ、過渡運転時に、一部の過渡期間における、前記第2推定手段が推定する吸気圧力の変化量と、前記吸気圧力センサが検出する吸気圧力の変化量との偏差が、前記排気還流装置が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる第2所定値以上である場合に、前記排気還流装置に異常が生じていると判定する異常判定手段と、
    を備え、
    前記第1推定手段により推定される吸気圧力と前記第2推定手段により推定される吸気圧力は、エアフロメータの出力値とスロットル弁の開度という相違する出力値で推定されることを特徴とする排気還流装置の異常検出装置。
  2. 内燃機関の排気通路から吸気通路のスロットル弁下流側へ排気の一部を還流させる排気還流装置の異常を検出する異常検出装置であって、
    前記吸気通路のスロットル弁下流側の吸気圧力を検出する吸気圧力センサと、
    定常運転時に、エアフロメータの出力値に基づいて、前記吸気通路のスロットル弁下流側の吸気圧力を推定する第1推定手段と、
    過渡運転時に、スロットル弁の開度に基づいて、前記吸気通路のスロットル弁下流側の吸気圧力を推定する第2推定手段と、
    定常運転時に、前記第1推定手段が推定する吸気圧力と、前記吸気圧力センサが検出する吸気圧力との偏差が、前記排気還流装置が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる第1所定値以上であり、かつ、過渡運転時に、前記第2推定手段が推定する吸気圧力と、前記吸気圧力センサが検出する吸気圧力との偏差が、前記排気還流
    装置が正常作動しているか異常が生じている可能性があるかの閾値となる第3所定値以上である場合に、前記排気還流装置に異常が生じていると判定する異常判定手段と、
    を備え、
    前記第1推定手段により推定される吸気圧力と前記第2推定手段により推定される吸気圧力は、エアフロメータの出力値とスロットル弁の開度という相違する出力値で推定されることを特徴とする排気還流装置の異常検出装置。
  3. 前記内燃機関の機関回転速度が、前記内燃機関の燃焼が良好か悪化している可能性があるかの閾値となる所定速度以下である場合に前記排気還流装置の異常を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の排気還流装置の異常検出装置。
  4. 前記内燃機関は、ノッキング発生時に点火時期を遅角するノックコントロールシステムを搭載しており、
    前記内燃機関が前記ノックコントロールシステムにより点火時期を遅角している場合に前記排気還流装置の異常を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の排気還流装置の異常検出装置。
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