JP5515527B2 - 照明装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、照明装置及び電子機器に関する。
液晶パネルの表示面上に配置して、表示面を照明する照明装置であるフロントライトが知られている。一般的に、フロントライトは、反射型の表示パネルに用いられており、外光が十分にある場合には消灯して透明板となり、透明板状態のフロントライトを透過して、外光による反射表示を行うものが多い。このため、透過型の表示パネルに多用されており、外光の有無に拘わらず点灯しているバックライトよりも、消費電力を低減することができると言われている。
例えば、特許文献1には、反射型液晶表示装置の上方に、ITO(Indium Thin Oxide:インジウム錫酸化物)等の透明導電材料からなる陽極と、陽極上に設けられた有機EL層と、有機EL層上に設けられたアルミニウム等の金属からなる陰極(反射膜)とを有する有機EL素子を光源として備えたフロントライトが示されている。
特開2007−17720号公報
しかしながら、従来のフロントライトでは、有機EL素子を光源としているため、十分な寿命を確保することが困難であるという課題があった。詳しくは、有機EL材料は、未だ開発途上の材料であり、輝度寿命が短いという問題があった。
また、点灯時、および消灯時のいずれにおいても、フロントライト自体を透過して表示面を観察する構成であるため、反射膜(陰極)を有し、遮光部となる有機EL素子のサイズは、表示に影響を及ぼさないように(発光面積が)小さく形成されていた。このため、所期の輝度を得るためには、大電流を流さなければならず、これにより、有機EL素子の温度が上昇してしまい、有機EL素子が劣化してしまうという問題があった。つまり、発光素子の劣化を抑制することが困難であるという課題があった。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る照明装置は、順方向電流により発光する複数の発光素子と、直流電源と、前記直流電源から前記複数の発光素子に電力を供給する第1配線及び第2配線と、前記第1配線及び前記第2配線に供給する前記電力の極性を切り替えるスイッチと、を少なくとも備え、前記複数の発光素子は、前記第1配線に正極の前記電力が印加されたときに、前記順方向電流が流れるように接続された順方向接続と、前記第2配線に正極の前記電力が印加されたときに、前記順方向電流が流れるように接続された逆方向接続とを含み、前記第1配線と前記第2配線との間に接続されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1配線と第2配線との間に、順方向接続された発光素子と逆方向接続された発光素子が接続されているので、第1配線に正極の電力が印加されれば順方向接続された発光素子が発光し、第2配線に正極の電力が印加されれば逆方向接続された発光素子が発光する。このように、第1配線及び第2配線に供給する電力の極性を替えることにより、発光素子を交互に発光させることが可能となり、一方の発光素子が発光している間は、他方の発光素子が発光しないため他方の発光素子を冷却させることが可能となる。その結果、発光素子が高温になることによる劣化を抑え、1つの発光素子を連続して発光させた場合と比較して、輝度が低下する(表示品質が劣化する)時間を延ばすことが可能となり、寿命を向上させることができる。また、一方の発光素子の輝度が下限の閾値の輝度に低下するまで連続して発光させ、その後、他方の発光素子に切り替えて連続して発光させることにより、1つのみの発光素子を連続して発光させる場合と比較して、発光時間を延ばすことができる。その結果、照明装置の寿命を延ばすことができる。加えて、どちらか一方の発光素子に不具合が生じた場合、他方の発光素子を用いて発光させることができる。
[適用例2]上記適用例に係る照明装置において、前記発光素子は、前記順方向接続と前記逆方向接続とが交互に現れるように、前記第1配線と前記第2配線との間に接続されていることが好ましい。
この構成によれば、交互に一方の発光素子(例えば、順方向接続された発光素子)と他方の発光素子(例えば、逆方向接続された発光素子)とが接続されているので、一方の発光素子と隣り合う一方の発光素子との間隔、又は、他方の発光素子と隣り合う他方の発光素子との間隔を、略均一にすることが可能となる。よって、一方の発光素子による発光、又は、他方の発光素子による発光を、発光領域の中でバランスよく発光させることが可能となる。よって、照明装置全体から均等に(バランスよく)発光させることができる。
[適用例3]上記適用例に係る照明装置において、前記発光素子の輝度又は前記発光素子の両端の電圧を検出する検出部を備えることが好ましい。
この構成によれば、検出部によって発光素子の輝度又は電圧を検出するので、例えば、下限の閾値となる輝度まで低下したら一方の発光素子による発光と、他方の発光素子による発光とを切り替えることにより、下限の閾値となる輝度より高い輝度を維持することができる。
[適用例4]上記適用例に係る照明装置において、前記スイッチは、前記検出部によって検出された輝度又は電圧に応じて、前記電力の極性を切り替えることが好ましい。
この構成によれば、輝度又は電圧に応じて第1配線又は第2配線に正極の電力を印加するので、例えば、下限の閾値となる輝度まで一方の発光素子を発光させ、その後、他方の発光素子に切り替えて発光させることができる。また、例えば、ある輝度に達したら、どちらかの発光素子の発光に切り替え、更にある輝度まで達したら、どちらかの発光素子の発光に切り替えるような、段階的に輝度を低下させていくこともできる。
[適用例5]上記適用例に係る照明装置において、前記検出部は、光センサーであることを特徴とする。
この構成によれば、光センサーで輝度を検出するので、ある輝度まで低下したら一方の発光素子から他方の発光素子に切り替えることにより、所定以上の輝度を維持することができる。
[適用例6]上記適用例に係る照明装置において、前記複数の発光素子が配置された発光領域を有し、前記発光領域の周囲に、検出用発光素子が更に設けられ、前記検出部は、前記検出用発光素子が放つ光の輝度を検出することが好ましい。
この構成によれば、検出用発光素子が発光領域の周囲に設けられているので、発光領域において必要な輝度を低下させることなく、発光素子の輝度を検出することができる。
[適用例7]本適用例に係る照明装置は、順方向電流により発光する複数の発光素子と、交流電源と、前記交流電源から前記複数の発光素子に電力を供給する第1配線及び第2配線と、を少なくとも備え、前記複数の発光素子は、前記第1配線に正極の前記電力が印加されたときに、前記順方向電流が流れるように接続された順方向接続と、前記第2配線に正極の前記電力が印加されたときに、前記順方向電流が流れるように接続された逆方向接続とを含み、前記第1配線と前記第2配線との間に接続されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1配線と第2配線との間に順方向接続された発光素子と逆方向接続された発光素子が接続され、更に、交流電源に接続されているので、第1配線に正極の電力が印加されれば順方向接続された発光素子が発光し、第2配線に正極の電力が印加されれば逆方向接続された発光素子が発光する。このように、第1配線及び第2配線に供給する電力の極性を替えることにより、発光素子を交互に発光させることが可能となり、一方の発光素子が発光している間は、他方の発光素子が発光しないため他方の発光素子を冷却させることが可能となる。その結果、発光素子が高温になることによる劣化を抑え、1つの発光素子を連続して発光させた場合と比較して、輝度が低下する(表示品質が劣化する)時間を延ばすことが可能となり、寿命を向上させることができる。加えて、スイッチを用いなくても、一方の発光素子と他方の発光素子とを交互に発光させることができる。
[適用例8]上記適用例に係る照明装置において、前記発光素子は、前記順方向接続と前記逆方向接続とが交互に現れるように、前記第1配線と前記第2配線との間に接続されていることが好ましい。
この構成によれば、交互に一方の発光素子(例えば、順方向接続された発光素子)と他方の発光素子(例えば、逆方向接続された発光素子)とが接続されているので、一方の発光素子と隣り合う一方の発光素子との間隔、又は、他方の発光素子と隣り合う他方の発光素子との間隔を、略均一にすることが可能となる。よって、一方の発光素子による発光、又は、他方の発光素子による発光を、発光領域の中でバランスよく発光させることが可能となる。よって、照明装置全体から均等に(バランスよく)発光させることができる。
[適用例9]本適用例に係る照明装置は、透明基板と、前記透明基板上に形成された複数本の透明な第1配線及び第2配線と、順方向電流により発光する複数の発光素子と、を備え、前記複数の発光素子は、前記第1配線に正極の電力が印加されたときに、前記順方向電流が流れるように接続された順方向接続と、前記第2配線に正極の前記電力が印加されたときに、前記順方向電流が流れるように接続された逆方向接続とを含み、前記第1配線と前記第2配線との間に接続されており、前記発光素子が光を出射する開口部は、前記第1配線又は前記第2配線と重なるように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1配線と第2配線との間に順方向接続された発光素子と逆方向接続された発光素子が接続されているので、第1配線に正極の電力が印加されれば順方向接続された発光素子が発光し、第2配線に正極の電力が印加されれば逆方向接続された発光素子が発光する。このように、第1配線及び第2配線に供給する電力の極性を替えることにより、発光素子を交互に発光させることが可能となり、一方の発光素子が発光している間は、他方の発光素子が発光しないため他方の発光素子を冷却させることが可能となる。その結果、発光素子が高温になることによる劣化を抑え、1つの発光素子を連続して発光させた場合と比較して、輝度が低下する(表示品質が劣化する)時間を延ばすことが可能となり、寿命を向上させることができる。また、一方の発光素子の輝度が下限の閾値の輝度に低下するまで連続して発光させ、その後、他方の発光素子に切り替えて連続して発光させることにより、1つのみの発光素子を連続して発光させる場合と比較して、発光時間を延ばすことができる。その結果、照明装置の寿命を延ばすことができる。
[適用例10]上記適用例に係る照明装置において、上記した照明装置は、液晶パネルの表示面上に配置されるフロントライトであることを特徴とする。
この構成によれば、フロントライトとして液晶パネルの表示面上に配置されるので、反射型の液晶パネルにおいて、外光が十分に得られない場合でも、フロントライトから光を供給することが可能となり、表示品質を向上させることができる。
[適用例11]本適用例に係る電子機器は、上記した照明装置を備えることを特徴とする。
この構成によれば、発光素子が劣化することが抑えられ、高寿命の電子機器を提供することができる。
第1実施形態の照明装置としての有機EL装置、及び有機EL装置をフロントライトとして用いた反射型液晶装置の構造を示す模式断面図。 図1に示す有機EL装置のA部を拡大して示す拡大断面図。 照明装置としての有機EL装置の電気的な構成を示す等価回路図。 第1配線側に電流を流した場合の有機EL装置の状態を示す等価回路図。 第2配線側に電流を流した場合の有機EL装置の状態を示す等価回路図。 有機EL装置の構造を示す模式平面図。 図6に示す有機EL装置のB部を拡大して示す模式拡大図。 図7に示す有機EL装置のC−C'線に沿う模式断面図。 図7に示す有機EL装置のD−D'線に沿う模式断面図。 有機EL装置の製造方法を工程順に示す模式断面図。 有機EL装置の製造方法を工程順に示す模式断面図。 有機EL装置の製造方法を工程順に示す模式断面図。 有機EL装置の製造方法を工程順に示す模式断面図。 第2実施形態の照明装置としての有機EL装置の電気的な構成を示す等価回路図。 第3実施形態の照明装置としての有機EL装置の電気的な構成を示す等価回路図。 有機EL装置に加える電圧の波形を示す波形図。 有機EL装置を備えた電子機器の一例として携帯電話機を示す模式図。 変形例1の有機EL装置の構成を電気的に示す等価回路図。 時間と輝度との関係、及び、時間と電圧との関係を示すグラフ。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
(第1実施形態)
<照明装置を有する反射型液晶装置の構成>
図1は、照明装置としての有機EL装置、及び有機EL装置をフロントライトとして用いた反射型液晶装置の構造を示す模式断面図である。図2は、図1に示す有機EL装置のA部を拡大して示す拡大断面図である。以下、反射型液晶装置及び有機EL装置の構造を、図1及び図2を参照しながら説明する。
反射型液晶装置10は、反射型の液晶パネル11と、液晶パネル11の表示面上に配置される照明装置(フロントライト)としての有機EL装置12とを組み合わせた装置である。具体的には、反射型液晶装置10は、観察者14側から照射される外光(後述する有機EL装置12(フロントライト)内で生じる光)を反射して、観察者14にカラー画像を表示することができる。
反射型の液晶パネル11は、素子基板15と、対向基板16と、素子基板15と対向基板16との間に挟持された液晶層17とを有する。素子基板15の液晶層17側(以下、「上側」あるいは「上層」と称する。)には、TFT(Thin Film Transistor)18と、各々のTFT18に対応する画素電極19が規則的に形成されている。
画素電極19の上層には、第1配向膜21が形成されている。液晶層17は、第1配向膜21と後述する第2配向膜22とによって挟持されている。なお、反射型の液晶パネル11であるので、素子基板15は、透明性を要しない。よって、プラスチック等の不透明材料からなる基板を用いることもできる。
画素電極19は、反射性を有しており、液晶層17側から照射される光を反射光Rとして液晶層17の方向に反射する。なお、かかる反射性は、画素電極19自体を反射性材料で形成してもよく、また、ITO等の透明導電性材料で形成された画素電極19と、アルミニウム等からなる反射層とを組み合わせてもよい。
TFT18と画素電極19とは、層間絶縁層23で隔てられており、コンタクトホールを介して電気的に接続されている。また、TFT18は、周辺回路(図示せず)で制御されており、対応する画素電極19に任意の電圧を印加することができる。
対向基板16は、ガラス等の透明性材料からなる基板である。対向基板16は、シール材(図示せず)を介して、素子基板15と平行、すなわち全域で等間隔となるように配置されている。対向基板16の液晶層17側の面には、カラーフィルター層24と、対向電極25と、第2配向膜22とが、対向基板16側から順に配置されている。そして、対向基板16における液晶層17側と反対側の面には、偏光板26が配置されている。
カラーフィルター層24は、平面視で画素電極19に対応するカラーフィルター24aと、隣り合うカラーフィルター24a間に形成された遮光層(ブラックマトリクス)24bとを有する。本実施形態のカラーフィルター層24は、赤色カラーフィルターと、緑色カラーフィルターと、青色カラーフィルターとを備えている。また、対向電極25は、ITO等の透明導電材料からなる。
このような構成の反射型液晶装置10は、液晶パネル11の表示面上に有機EL装置12(フロントライト)が配置されているので、液晶パネル11に充分な光を照射することができる。なお、フロントライトは、表示に影響を及ぼさないように発光面積が小さく形成されている。このため、所定の輝度を得るためには大電流を流す必要がある。以下、このような照明装置(フロントライト:有機EL装置12)の構造を簡単に説明する。
照明装置としての有機EL装置12は、図1及び図2に示すように、複数の発光素子31が透明基板32の面上に配列された構成となっている。詳述すると、有機EL装置12は、透明基板32と、透明基板32の上層(観察者14側)に設けられた発光素子31と、発光素子31の上方に設けられた封止構造33とを備えている。
詳述すると、図2に示すように、発光素子31は、陽極35と、陽極35上に設けられた発光機能層36と、発光機能層36上に設けられた陰極37とを有する。なお、陰極37としては、アルミニウム(Al)等の反射導電性を有する材料が用いられる。具体的には、陰極37の反射性により、発光機能層36内で生じるEL光Lが液晶パネル11の方向に照射される。そして、このEL光Lが個々の画素電極19で反射されることにより、観察者14に対する画像が形成される。なお、図2に示す領域が発光領域であり、その周囲に反射光Rを透過する透過領域が設けられている。
発光機能層36は、陽極35側から順に、正孔注入層41と、正孔輸送層42と、発光層43と、電子輸送層44と、電子注入層45とを有して積層されている。
正孔注入層41は、陽極35からの正孔注入効率を向上させる機能を有するものである。正孔輸送層42は、陽極35から正孔注入層41を介して注入された正孔を発光層43まで輸送する機能を有するものである。
発光層43は、エレクトロルミネッセンス現象を発現する有機発光物質の層である。陽極35と陰極37との間に電圧を印加することによって、発光層43には、正孔輸送層42から正孔が、また、電子輸送層44から電子が注入され、発光層43においてこれらが再結合したときに発光が行われる。本実施形態では、白色光を発光する。
電子輸送層44は、陰極37から電子注入層45を介して注入された電子を発光層43に輸送する機能を有するものである。電子注入層45は、陰極37からの電子注入効率を向上させる機能を有するものである。
また、発光機能層36と封止構造33との間には、陰極37と、透明層46と、半透過反射層47とからなる光干渉層48が設けられている。透明層46は、例えば、フッ化リチウム(LiF)等からなる。半透過反射層47は、例えば、アルミニウム(Al)等からなる。この光干渉層48により、例えば、外光が反射した反射光を低減している。
上記した陰極37の反射性は、周辺光、すなわちEL光L以外の観察者14側から照射される光に対しても発揮される。周辺光がある場合、陰極37による反射光(画素電極19による反射光R以外の反射光)が、画像を形成する光とは別の光として観察者14側に照射される。本実施形態では、発光素子31の観察者14側に光干渉層48が設けられているので、外部からの反射光(反射光R以外の反射光)が低減される。
封止構造33は、外部からの水分等の浸入を抑制して、発光素子31を保護するために設けられたものである。封止構造33の材料としては、シリコン酸窒化膜(SiON)、シリコン窒化膜(SiN)等の耐水性を有するものが挙げられる。また、封止構造33として、樹脂材料を用いてもよく、更には、最外面にガラス基板等が接着されていてもよい。
<照明装置の構成>
図3は、照明装置としての有機EL装置の電気的な構成を示す等価回路図である。図4は、第1配線側に電流を流した場合の有機EL装置の状態を示す等価回路図である。図5は、第2配線側に電流を流した場合の有機EL装置の状態を示す等価回路図である。以下、有機EL装置の構成及び動作を、図3〜図5を参照しながら説明する。
図3に示すように、有機EL装置12は、直流電力を供給する直流電源50を電源とする。また、有機EL装置12は、直流電源50の一方と接続された第1配線51と、直流電源50の他方と接続された第2配線52とを有する。第1配線51と第2配線52とは、それぞれが櫛歯状に分岐されており、互い違いになるように配置されている。そして、交互に配置された第1配線51と第2配線52との間に、順方向電流により発光する複数の発光素子31が設けられている。言い換えれば、複数の発光素子31は、並列に接続されている。
また、並列接続された複数の発光素子31は、陽極35(アノード)が第1配線51と接続され、陰極37(カソード)が第2配線52と接続され、陽極35と陰極37との間に発光機能層36が設けられた第1発光素子31aを有する。更に、発光素子31は、陰極37(カソード)側が第1配線51と接続され、陽極35(アノード)側が第2配線52と接続され、陽極35と陰極37との間に発光機能層36が設けられた第2発光素子31bを有する。なお、発光素子31は、等価的にダイオードとみなせる。
そして、第1発光素子31aと第2発光素子31bとが、交互に並列接続されている。また、隣り合う第1発光素子31aと第2発光素子31bとによって、1画素を構成する。
また、有機EL装置12は、電流が流れる方向(電力の極性)を切り替えるスイッチ53(54,55)を備えている。スイッチ53は、第1スイッチ54と第2スイッチ55とを有する。第1スイッチ54は、直流電源50のプラス電極側と電気的に接続された第1陽極端子54aと、直流電源50のマイナス電極側と電気的に接続された第1陰極端子54bとが設けられている。第2スイッチ55は、直流電源50のプラス電極側と電気的に接続された第2陽極端子55aと、直流電源50のマイナス電極側と電気的に接続された第2陰極端子55bとが設けられている。
次に、図4を参照しながら、第1配線51が第1陽極端子54aと電気的に接続され、第2配線52が第2陰極端子55bと電気的に接続された有機EL装置12の動作について説明する。まず、直流電源50がオン状態になると、直流電源50から第1配線51に電力(正極の電力)が供給され、第1配線51側に電流が流れる。そして、発光素子31のうち第1配線51と陽極35とが電気的に接続された(順方向接続された)第1発光素子31aが発光する。第1発光素子31aは、発光機能層36に流れる電流量に応じた輝度で発光する。なお、この場合、第2発光素子31bは、逆方向接続となっているため発光しない。
一方、図5を参照しながら、第1配線51が第1陰極端子54bと電気的に接続され、第2配線52が第2陽極端子55aと電気的に接続された有機EL装置12の動作について説明する。まず、直流電源50がオン状態になると、直流電源50から第2配線52に電力(正極の電力)が供給され、第2配線52側に電流が流れる。そして、発光素子31のうち第2配線52と陽極35とが電気的に接続された(逆方向接続された)第2発光素子31bが発光する。第2発光素子31bは、発光機能層36に流れる電流量に応じた輝度で発光する。なお、この場合、第1発光素子31aは、順方向接続となっているため発光しない。
このように、第1スイッチ54及び第2スイッチ55の接続状態を替えて電流の流れる方向を変えることにより、1画素を構成する第1発光素子31a及び第2発光素子31bのどちらか一方を発光させることができる。
図6は、有機EL装置の構造を示す模式平面図である。図7は、図6に示す有機EL装置のB部を拡大して示す模式拡大図である。図8は、図7に示す有機EL装置のC−C'線に沿う模式断面図である。図9は、図7に示す有機EL装置のD−D'線に沿う模式断面図である。なお、図8及び図9は、光干渉層、封止構造等の図示は省略する。以下、有機EL装置の構造を、図6〜図9を参照しながら説明する。
図6に示すように、有機EL装置12は、発光素子31が所定の間隔をもって規則的に配置されている発光領域56と、発光領域56の周囲の領域である周辺領域57とを有している。
発光領域56は、液晶パネル11に対してEL光Lを照射する領域であり、液晶パネル11において画像が形成される領域に対応する領域である。発光領域56内には、帯状の第1配線51と、帯状の第2配線52とが、交互にかつ略平行に配置されている。第1配線51と第2配線52との双方は、共に透明導電性材料であるITOで形成されており、液晶パネル11において形成される画像の視認性には影響を及ぼさない。
図7〜図9に示すように、発光素子31は、第1配線51と平面視で重なる領域に発光機能層36が形成された第1発光素子31aと、第2配線52と平面視で重なる領域に発光機能層36が形成された第2発光素子31bとを有する。
発光素子31は、第1発光素子31aと第2発光素子31bとが対になって、第1配線51及び第2配線52が延在する第1方向、かつ、第1方向と直交する第2方向に、複数設けられている(図6参照)。言い換えれば、一対の第1発光素子31a及び第2発光素子31bが、発光領域56内においてマトリクス状に設けられている。
詳述すると、第1発光素子31aは、透明基板32上の第1配線51上の一部に、平面視で島状(パッド状)の発光機能層36が設けられている。発光機能層36の周囲は、絶縁膜58が設けられている。そして、図8に示すように、発光機能層36上には、一端が第2配線52と電気的に接続されたアルミニウム(Al)等からなる陰極37が設けられている。第1配線51と第2配線52とは、絶縁膜58によって電気的に絶縁されている。
第2発光素子31bは、透明基板32上の第2配線52上の一部に、平面視で島状(パッド状)の発光機能層36が設けられている。発光機能層36の周囲は、絶縁膜58が設けられている。そして、図9に示すように、発光機能層36上には、一端が第1配線51と電気的に接続されたアルミニウム(Al)等からなる陰極37が設けられている。第1配線51と第2配線52とは、絶縁膜58によって電気的に絶縁されている。また、図7に示すように、第1発光素子31aを構成する陰極37と、第2発光素子31bを構成する陰極37とは、絶縁膜58を介して分離されている。
このような構成において、第1配線51が直流電源50のプラス極と接続され、第2配線52が直流電源50のマイナス極と接続された場合、第1発光素子31aが発光する。また、第2配線52が直流電源50のプラス極と接続され、第1配線51が直流電源50のマイナス極と接続された場合、第2発光素子31bが発光する。
上記したように、スイッチ53を用いて第1配線51及び第2配線52の極性を切り替えることにより、第1発光素子31aと第2発光素子31bとが交互に発光する。このような使い方をすれば、有機EL装置12(フロントライト)の寿命を延ばすことができる。
なお、図6に示すような有機EL装置12において、発光領域56は矩形であり、発光素子31は発光領域56内において規則的に配置されているが、この態様に限定されるものではない。発光領域56は、円形等(不定形を含む)の形状でもよく、発光素子31の配置もランダムでも構わない。以下、上記した有機EL装置12の製造方法について説明する。
図10〜図13は、有機EL装置の製造方法を工程順に示す模式断面図である。詳述すると、図10〜図13における各図(a)は、有機EL装置を構成する第1発光素子を中心とする製造方法を工程順に示す模式断面図である。各図(b)は、第2発光素子を中心とする製造方法を工程順に示す模式断面図である。以下、有機EL装置(第1発光素子、第2発光素子)の製造方法を、図10〜図13を参照しながら説明する。
まず、図10に示すように、透明基板32上に第1配線51及び第2配線52を形成する。透明基板32としては、ガラス基板等が挙げられる。なお、第1発光素子31aにおいて、第1配線51が陽極35として用いられる。一方、第2発光素子31bにおいて、第2配線52が陽極35として用いられる。
また、第1発光素子31aの第2配線52、及び第2発光素子31bの第1配線51は、陰極37との接続に用いられる。これら第1配線51及び第2配線52は、例えば、ITO等の光透過性を有する金属酸化物導電膜からなる。また、第1配線51及び第2配線52、また以下に述べる各層は、例えば、公知の真空蒸着法を用いて順次形成することができる。
次に、図11に示すように、発光部61及びコンタクト部62の領域が開口するように、透明基板32上及び配線(第1配線51及び第2配線52)上に絶縁膜58を形成する。絶縁膜58は、例えば、アクリル樹脂やポリイミド樹脂などにより形成される。
次に、図12に示すように、発光機能層36を形成する。詳述すると、第1発光素子31aの第1配線51上及び絶縁膜58上の一部と、第2発光素子31bの第2配線52上及び絶縁膜58上の一部に、発光機能層36を形成する。発光機能層36は、上記したように、正孔注入層41、正孔輸送層42、発光層43、電子輸送層44、電子注入層45が順に積層されている(図12では1層で図示)。
次に、図13に示すように、陰極37を形成する。具体的には、第1発光素子31aにおいて、発光機能層36、第2配線52、及び絶縁膜58上に陰極37を形成する。また、第2発光素子31bにおいて、第1配線51、発光機能層36、及び絶縁膜58上に陰極37を形成する。なお、上記したように、第1発光素子31a上の陰極37と第2発光素子31b上の陰極37とは、電気的に接続されないよう分離して形成されている(図7参照)。
このように形成することにより、上記したように、第1配線51側に電流を流したときは、第1配線51から第2配線52に電流が流れ、第1発光素子31aが発光する。また、第2配線52側に電流を流したときは、第2配線52から第1配線51に電流が流れ、第2発光素子31bが発光する。
また、第1配線51及び第2配線52、また他の各層がそれぞれ同じ工程で形成できるので、かかる工程を少なくすることが可能となると共に、極性に差のない第1発光素子31a及び第2発光素子31bを形成することができる。
以上詳述したように、第1実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)第1実施形態によれば、第1発光素子31aと第2発光素子31bとが並列に接続されており、第1配線51側に電流を流せば第1発光素子31aが発光し、第2配線52側に電流を流せば第2発光素子31bが発光する。そして、流す電流の方向をスイッチ53(54,55)を用いて切り替えることにより、第1発光素子31aと第2発光素子31bとを交互に発光させることが可能となり、一方の発光素子が発光している間は、他方の発光素子が発光しないため他方の発光素子を冷却させることが可能となる。その結果、発光素子31a,31bが高温になって発光素子31a,31bが劣化することを抑え、1つの発光素子を連続して発光させた場合と比較して、輝度が低下する(表示品質が劣化する)時間を延ばすことが可能となり、寿命を向上させることができる。また、一方の発光素子(例えば、第1発光素子31a)の輝度が下限の閾値の輝度に低下するまで連続して発光させ、その後、他方の発光素子(例えば、第2発光素子31b)に切り替えて連続して発光させることにより、1つのみの発光素子を連続して発光させる場合と比較して、発光時間を延ばすことができる。その結果、照明装置の寿命を延ばすことができる。
(2)第1実施形態によれば、第1発光素子31aと第2発光素子31bとが交互に接続されているので、第1発光素子31aと隣り合う第1発光素子31aとの間隔、又は、第2発光素子31bと隣り合う第2発光素子31bとの間隔を、略均一にすることが可能となる。よって、第1発光素子31aによる発光、又は、第2発光素子31bによる発光を、発光領域56の中でバランスよく発光させることが可能となる。よって、有機EL装置12(照明装置)全体から均等に発光させることができる。
(3)第1実施形態によれば、複数の第1発光素子31a及び第2発光素子31bが並列に接続されているので、一方の発光素子に不具合が生じた場合でも、スイッチ53を用いて流れる電流の方向を逆にすることにより、他方の発光素子を発光させることができる。
(4)第1実施形態によれば、膜を蒸着法で形成する場合など、蒸着範囲を変えるだけで第1発光素子31a及び第2発光素子31bを形成することが可能となり、同一プロセスで形成することができるので、比較的簡単に製造することができる。
(第2実施形態)
<照明装置の構成>
図14は、第2実施形態の照明装置としての有機EL装置の電気的な構成を示す等価回路図である。以下、有機EL装置の構成を、図14を参照しながら説明する。
第2実施形態の有機EL装置112は、第1発光素子31a及び第2発光素子31bの輝度を検出するための検出用発光素子131及び検出部(光センサー111)を備えている点が、第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態と同じ構成部材には同一符号を付し、ここではそれらの説明を省略又は簡略化する。
図14に示すように、第2実施形態の有機EL装置112は、第1実施形態と同様に、直流電源50の一方と接続された第1配線51と、直流電源50の他方と接続された第2配線52とを有し、複数に分岐された第1配線51と第2配線52とが交互に配置されていると共に、第1発光素子31a及び第2発光素子31bがこれらに並列に接続されている。また、第1実施形態と同様に、第1スイッチ54と第2スイッチ55が設けられており、流れる電流の方向を切り替えることが可能となっている。
このような有機EL装置112において、第2実施形態の特徴部分としては、第1配線51と第2配線52との間に、輝度を検出するために用いる検出用発光素子131が設けられている。検出用発光素子131は、第1配線51側に電流が流れた際に発光する第1検出用発光素子131aと、第2配線52側に電流が流れた際に発光する第2検出用発光素子131bとを有する。つまり、発光領域56に設けられた第1発光素子31aを発光させた場合に、第1検出用発光素子131aも同時に発光する。一方、発光領域56内に設けられた第2発光素子31bを発光させた場合に、第2検出用発光素子131bも同時に発光する。
また、2つの検出用発光素子131(131a,131b)に隣接して輝度を検出する検出部としての光センサー111が設けられている。光センサー111としては、例えば、フォトダイオード、フォトトランジスター、CSD等を用いることができる。このように、検出用発光素子131を介して輝度を検出することにより、第1発光素子31a及び第2発光素子31bの輝度を検出することが可能となっている。光センサー111による輝度の検出結果に応じて(例えば、輝度が低下して下限の閾値に達した場合)、第1スイッチ54及び第2スイッチ55の接続状態を切り替える。
具体的には、まず、第1配線51が第1陽極端子54aと電気的に接続され、第2配線52が第2陰極端子55bと電気的に接続された場合の動作について説明する。直流電源50がオン状態になると、第1配線51側に電流が流れ、第1発光素子31aが発光すると共に第1検出用発光素子131aが発光する。このとき、光センサー111によって第1検出用発光素子131aの輝度を検出する。そして、輝度が下限の閾値に達した場合(所定の輝度まで低下した場合)、例えば、第1発光素子31aの発光から第2発光素子31bの発光に切り替える。
次に、第1配線51が第1陰極端子54bと電気的に接続され、第2配線52が第2陽極端子55aと電気的に接続された場合の動作について説明する。直流電源50がオン状態になると、第2配線52側に電流が流れ、第2発光素子31bが発光すると共に第2検出用発光素子131bが発光する。このとき、光センサー111によって第2検出用発光素子131bの輝度を検出する。そして、輝度が下限の閾値に達した場合、例えば、新しい有機EL装置112と交換する。
なお、光センサー111の検出値に応じて、第1スイッチ54及び第2スイッチ55の接続状態を切り替える切替機構113が設けられていることが好ましい。具体的には、光センサー111と第1スイッチ54及び第2スイッチ55とが、切替機構113を介して連動するように設けられている。
具体的には、まず最初に、第1発光素子31aを発光させる。そして、光センサー111によって第1検出用発光素子131aの輝度が下限の閾値となる輝度まで低下したと判断した場合、切替機構113に信号を送ることによって、第1スイッチ54及び第2スイッチ55の接続状態が変わり、第1発光素子31aの発光から第2発光素子31bの発光に切り替わる。これにより、下限の閾値より輝度が低下することなく、更に、自動で切り替えることができる。
また、検出用発光素子131は、有機EL装置112の発光領域56より外側の周辺領域57に設けられていることが好ましい。発光領域56内に光センサー111を配置しないので、発光領域56に必要な輝度を低下させることなく、輝度を検出することができる。また、周辺領域57に2つの発光素子31(31a,31b)に対応する第1検出用発光素子131a及び第2検出用発光素子131bが設けられているので、この2つ発光状態を確認することにより、どちらの発光素子31(31a,31b)が発光しているか判断することができる。
以上詳述したように、第2実施形態によれば、上記した第1実施形態の(1)〜(4)の効果に加えて、以下に示す効果が得られる。
(5)第2実施形態によれば、光センサー111が備えられているので、第1発光素子31a及び第2発光素子31bの輝度を確認することが可能となる。よって、目視で輝度を判断して発光素子を切り替える方法と比較して、正確に一方の発光素子から他方の発光素子に切り替えることが可能となる。更に、光センサー111で輝度を検出しているので、常に輝度の下限の閾値より高い輝度で発光させることができる。
(6)第2実施形態によれば、検出用発光素子131a,131bを用いて輝度を検出するので、例えば、検出用発光素子131a,131bを発光領域56から外れた周辺領域57に設けることにより、発光領域56に必要な輝度を低下させることなく、発光素子31a,31bの輝度を検出することができる。
(第3実施形態)
<照明装置の構成>
図15は、第3実施形態の照明装置としての有機EL装置の電気的な構成を示す等価回路図である。図16は、有機EL装置に加える電圧の波形を示す波形図である。以下、有機EL装置の構成を、図15及び図16を参照しながら説明する。
第3実施形態の有機EL装置212は、交流電力を供給する交流電源250を電源としている点が、第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態と同じ構成部材には同一符号を付し、ここではそれらの説明を省略又は簡略化する。
図15に示すように、第3実施形態の有機EL装置212は、交流電源250の一方と接続された第1配線51と、交流電源250の他方と接続された第2配線52とを有し、複数に分岐された第1配線51と第2配線52とが交互に配置されていると共に、第1発光素子31a及び第2発光素子31bがこれらに並列に接続されている。
また、図16に示すように、交流電源250を用いる場合の電圧と時間との関係は、時間の経過に伴ってプラス電圧とマイナス電圧とが交互に切り替わっている。例えば、プラス電圧のとき、第1配線51側に電流が流れ第1発光素子31aが発光する。一方、マイナス電圧のとき、第2配線52側に電流が流れ第2発光素子31bが発光する。
このように第1発光素子31aと第2発光素子31bとを交互に発光させる(駆動させる)ことにより、一方の発光素子(例えば、第1発光素子31a)が発光して発熱している間、他方の発光素子(例えば、第2発光素子31b)が冷却される。
これにより、第1発光素子31a及び第2発光素子31bの温度上昇を抑えることが可能となり、発光素子31が劣化することを抑えることができる。その結果、下限の閾値より明るい輝度で発光させる時間を延ばすことができる。なお、第1発光素子31aと第2発光素子31bとを切り替えるタイミングは、例えば、発光素子31の温度上昇を確認しながら、交流電源250の周波数を調整して最適なバランスに設定することが好ましい。
以上詳述したように、第3実施形態によれば、上記した第1実施形態の(1)〜(4)の効果に加えて、以下に示す効果が得られる。
(7)第3実施形態によれば、第1発光素子31aと第2発光素子31bとが並列に接続され、更に、交流電源250に接続されているので、第1配線51側に電流が流れれば第1発光素子31aが発光し、第2配線52側に電流が流れれば第2発光素子31bが発光する。このように、交流電源250によって流す電流の方向が交互に替わることにより、第1発光素子31aと第2発光素子31bとを交互に発光させることが可能となり、1つの発光素子を連続して発光させた場合と比較して、輝度が低下する(表示品質が劣化する)時間を延ばすことができる。その結果、有機EL装置212(照明装置)の寿命を延ばすことができる。加えて、スイッチ53を用いなくても、第1発光素子31aと第2発光素子31bとを交互に発光させることができる。
(第4実施形態)
<電子機器の構成>
図17は、上記した有機EL装置を備えた電子機器の一例として携帯電話機を示す模式図である。以下、有機EL装置を備えた携帯電話機の構成を、図17を参照しながら説明する。
図17に示すように、携帯電話機71は、表示部72及び操作ボタン73を有している。表示部72は、内部に組み込まれた有機EL装置12によって、発光時間を向上させることができる等、高品位な表示を行うことができる。なお、上記した有機EL装置12は、上記携帯電話機71の他、モバイルコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、車載機器、オーディオ機器、露光装置や照明機器など各種電子機器に用いることができる。
以上詳述したように、第4実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(8)第4実施形態によれば、発光素子31a,31bが劣化することが抑えられ、高寿命の電子機器を提供することができる。
なお、実施形態は上記に限定されず、以下のような形態で実施することもできる。
(変形例1)
上記した第2実施形態のように、光センサー111を用いて第1発光素子31a又は第2発光素子31bの輝度を検出することに限定されず、例えば、図18に示すように、電圧値から輝度を求めるようにしてもよい。図18は、変形例1の有機EL装置312の構成を電気的に示す等価回路図である。図19(a)は、時間と輝度の関係を示すグラフである。図19(b)は、時間と電圧の関係を示すグラフである。
まず、図19(a)に示すように、発光素子31を一定電流密度で駆動すると、発光素子31の特性として、時間と共に輝度が低下していく。また、図19(b)に示すように、輝度が低下していくと、時間と共に電圧が上がっていく。
このような特性を利用して、図18に示すように、第1配線51と第2配線52との間に配置された検出部としての電圧計311が、輝度の下限の閾値となる電圧値を検出したら(閾値となる輝度まで低下したら)、スイッチ54,55を切り替えて、例えば、第1発光素子31aの発光から第2発光素子31bの発光に変えるようにする。なお、スイッチ54,55は、手動で切り替えてもよいし、切替機構113(図14参照)を用いて自動で切り替えるようにしてもよい。これによれば、下限の閾値より輝度が低下することなく、所定の輝度を維持することができる。また、一方の発光素子のみで発光させる場合と比較して、長い時間に亘って発光させることができる。また、光を直接検出しなくても、駆動電圧で輝度を判定することができる。
(変形例2)
上記した第2実施形態や変形例1に記載のように、第1発光素子31aの輝度がある下限の閾値に低下するまで連続して発光させ、その後、第2発光素子31bに切り替えて連続して発光させることに代えて、以下のようにしてもよい。例えば、一方の発光素子(例えば、第1発光素子31a)と他方の発光素子(例えば、第2発光素子31b)との輝度を段階的に落としていくようにしてもよい。具体的には、光センサー111又は電圧計311を用いて、一方の発光素子の輝度が所定の輝度まで低下したら他方の発光素子の発光に切り替え所定の輝度まで低下させる。その後、一方の発光素子に切り替えて、更に低い輝度まで発光させていく。これを、輝度の下限の閾値になるまで段階的に繰り返す。これによれば、段階的に少しずつ輝度が低下していくので、急激に特性が変化することを抑えることができる。
(変形例3)
上記したように、第1発光素子31a及び第2発光素子31bが白色を発光することに限定されず、例えば、異なる色の発光層を塗り分けて、第1発光素子31aは赤色を発光し、第2発光素子31bは緑色を発光するようにしてもよい。これによれば、流れる電流の方向を変えることにより、赤色の照明、又は緑色の照明をつくることができる。また、例えば、赤色の照明、緑色の照明をフィールドシーケンシャル駆動として用いるようにしてもよい。この場合、緑色の照明を加えることが好ましい。
(変形例4)
上記したように、有機EL装置12は、ボトムエミッション型に限定されず、トップエミッション型として適用するようにしてもよい。
(変形例5)
上記したように、照明装置を液晶表示装置のフロントライトとして用いることに限定されず、例えば、一般的な照明として用いるようにしてもよい。
10…反射型液晶装置、11…液晶パネル、12,112…照明装置(フロントライト)としての有機EL装置、14…観察者、15…素子基板、16…対向基板、17…液晶層、18…TFT、19…画素電極、21…第1配向膜、22…第2配向膜、23…層間絶縁層、24…カラーフィルター層、24a…カラーフィルター、24b…遮光層、25…対向電極、26…偏光板、31…発光素子、31a…第1発光素子、31b…第2発光素子、32…透明基板、33…封止構造、35…陽極、36…発光機能層、37…陰極、41…正孔注入層、42…正孔輸送層、43…発光層、44…電子輸送層、45…電子注入層、46…透明層、47…半透過反射層、48…光干渉層、50…直流電源、51…第1配線、52…第2配線、53…スイッチ、54…第1スイッチ、54a…第1陽極端子、54b…第1陰極端子、55…第2スイッチ、55a…第2陽極端子、55b…第2陰極端子、56…発光領域、57…周辺領域、58…絶縁膜、61…発光部(開口部)、62…コンタクト部、71…携帯電話機、72…表示部、73…操作ボタン、111…検出部としての光センサー、113…切替機構、131…検出用発光素子、131a…第1検出用発光素子、131b…第2検出用発光素子、311…検出部としての電圧計。

Claims (7)

  1. 順方向電流により発光する複数の発光素子と、
    直流電源と、
    前記直流電源から前記複数の発光素子に電力を供給する第1配線及び第2配線と、
    前記第1配線及び前記第2配線に供給する前記電力の極性を切り替えるスイッチと、
    前記発光素子の輝度又は前記発光素子の両端の電圧を検出する検出部と、を備え、
    前記複数の発光素子は、前記第1配線に正極の前記電力が印加されたときに、前記順方向電流が流れるように接続された順方向接続と、前記第2配線に正極の前記電力が印加されたときに、前記順方向電流が流れるように接続された逆方向接続と、を含み、前記第1配線と前記第2配線との間に接続されており、
    前記スイッチは、前記検出部によって検出された輝度又は電圧に応じて、前記電力の極性を切り替えることを特徴とする照明装置。
  2. 請求項1に記載の照明装置であって、
    前記発光素子は、前記順方向接続と前記逆方向接続とが交互に現れるように、前記第1配線と前記第2配線との間に接続されていることを特徴とする照明装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の照明装置であって、
    前記検出部は、光センサーであることを特徴とする照明装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の照明装置であって、
    前記複数の発光素子が配置された発光領域を有し、
    前記発光領域の周囲に、検出用発光素子が更に設けられ、
    前記検出部は、前記検出用発光素子が放つ光の輝度を検出することを特徴とする照明装置。
  5. 光透過性を有する基板と、
    前記基板上に形成された複数本の光透過性を有する第1配線及び第2配線と、
    順方向電流により発光する複数の発光素子と、
    前記発光素子の輝度又は前記発光素子の両端の電圧を検出する検出部と、を備え、
    前記複数の発光素子は、前記第1配線に正極の電力が印加されたときに、前記順方向電流が流れるように接続された順方向接続と、前記第2配線に正極の前記電力が印加されたときに、前記順方向電流が流れるように接続された逆方向接続と、を含み、前記第1配線と前記第2配線との間に接続されており、
    前記発光素子が光を出射する開口部は、前記第1配線又は前記第2配線と重なるように形成されており、
    前記検出部によって検出された輝度又は電圧に応じて、前記電力の極性を切り替えるスイッチを備えたことを特徴とする照明装置。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の照明装置は、
    液晶パネルの表示面上に配置されるフロントライトであることを特徴とする照明装置。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の照明装置を備えることを特徴とする電子機器。
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