JP5515260B2 - 電気化学セル - Google Patents

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Description

本発明は、電気化学セル関する
電気自動車(EV)およびハイブリッド電気自動車(HEV)のモータ駆動用電源として、リチウム電池およびニッケル水素電池などの二次電池の開発が盛んである。
このような二次電池としては、出力特性を評価する見地から、下記の特許文献1に示すような電気化学セルが知られている。特許文献1に開示されている電気化学セルは、正極、負極、ならびに正極および負極の側部近傍に配置される2つの参照極を有する。このような構成の電気化学セルによれば、各参照極を基準として、正極および負極の電位を測定することにより、電気化学セルの内部抵抗を正極、負極、および電解液の抵抗成分に分離して検出することができる。
2005−19116号公報
しかしながら、上記電気化学セルでは、正極および負極の側部に隣接するように参照極が配置されるため、正極および負極の電位を正確に測定することができないという問題がある。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものである。したがって、本発明の目的は、電極の電位を正確に測定することができる電気化学セルを提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
本発明の電気化学セルは、発電要素多孔性の絶縁部材と参照極とを有する。前記発電要素は、集電体の片面に活物質層が形成されてなる電極の対がセパレータを介して対向配置されて構成される単電池層を電解液中で複数積層して構成される前記多孔性の絶縁部材は、前記単電池層とともに積層され、積層方向に隣接する前記単電池層間に配置される。前記参照極は、前記単電池層と電気的に絶縁されるように前記絶縁部材の内部に設けられ、前記単電池層の積層方向における当該単電池層の投影面内に配置される。
本発明の電気化学セルは、発電要素と参照極とを有する。前記発電要素は、集電体の両面に活物質層が形成されてなる電極を電解液中でセパレータを介して複数積層して構成される。前記参照極は、前記電極と電気的に絶縁されるように前記セパレータの内部に設けられ、前記電極の積層方向における当該電極の投影面内に配置される
本発明の電気化学セルによれば、電極の投影面内に参照極が配置されるため、電極の面内の電位を測定することができる。したがって、電極の電位を正確に測定することができる。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態では、本発明の電気化学セルを二次電池に適用した場合を例にとって説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における電気化学セルの概略構成を示す断面図である。本実施の形態の電気化学セル10は、電解液中でセパレータを介して積層される複数の電極の積層方向における投影面の中心部に参照極が配置されたものである。なお、本実施の形態の電気化学セル10は、たとえば、リチウム二次電池である。
図1に示すとおり、本実施の形態の電気化学セル10は、発電要素20、参照極30、および外装部材40を有する。発電要素20および参照極30は、電解液とともに外装部材40に収容されている。
発電要素20は、物質の化学反応などを利用して電気を発生させるものである。発電要素20は、扁平な矩形状であって、正極集電体21の両面に正極活物質層22が形成されてなる正極23と、負極集電体24の両面に負極活物質層25が形成されてなる負極26とが、セパレータ27を介して複数積層されて構成される。複数積層される正極23および負極26の最上層には、負極集電体24の片面に負極活物質層25が形成されてなる末端負極26aがセパレータ27を介して積層されている。複数積層される正極23および負極26の最下層には、正極集電体21の片面に正極活物質層22が形成されてなる末端正極23aがセパレータ27を介して積層されている。各正極集電体21および負極集電体24は、アルミニウム箔およびステンレス(SUS)箔などの導電性材料から形成され、電極タブ(不図示)に接続されている。発電要素20によって生成される電力は、電極タブを通じて外部に取り出される。なお、発電要素20自体は、一般的な二次電池の発電要素と同様であるため、詳細な説明は省略する。また、本実施の形態とは異なり、発電要素20は、集電体の一方の面に正極活物質が形成され、他方の面に負極活物質が形成されてなる双極型電極が、セパレータを介して積層された構成であってもよい。
参照極30は、発電要素20の正極23または負極26の電位を測定するために用いられるものである。参照極30は、発電要素20の最上層の末端負極26aの上部に配置される第1の参照極30aと、発電要素20の最下層の末端正極23aの下部に配置される第2の参照極30bとを含む。第1および第2の参照極30a,bは、扁平な楕円形状であって、金属リチウムから形成される。第1の参照極30aは、多孔性の絶縁部材31により電気的に絶縁されつつ、発電要素20の最上層の末端負極26aの負極集電体24の上部に配置されている。第2の参照極30bは、多孔性の絶縁部材31により電気的に絶縁されつつ、発電要素20の最下層の末端正極23aの正極集電体21の下部に配置されている。第1および第2の参照極30a,30bの端部には、リード線32が接続されており、リード線32は、絶縁部材31の内部を貫通して発電要素20の外部まで伸びている。リード線32は、ニッケルから形成され、先端部は外装部材40の外部に導出される。なお、他の部分からの影響を抑制しつつ測定ポイントの電位を正確に測定する見地から、参照極30の面積は、正極および負極の面積の15%以下であることが好ましい。また、本実施の形態とは異なり、参照極30は、扁平な円形状または角部が円弧状に形成された扁平な多角形(三角形、四角形)状に形成されてもよい。
外装部材40は、発電要素20および参照極30を収容するものである。外装部材40は、扁平な矩形状であって、電気絶縁性を有する第1および第2の外装部材40a,40bから形成される。第1の外装部材40aは、発電要素30を収容する凹部を有しており、第2の外装部材40bは、当該凹部の周縁部において、発電要素30を挟み込むように第1の外装部材40aと熱融着によって相互に接合されている。外装部材40の内部には、発電要素20および参照極30とともに電解液が収容されている。
次に、図2を参照して、本実施の形態の電気化学セル10の構成についてより詳細に説明する。図2は、図1に示す電気化学セルの部分拡大図である。
図2に示すとおり、本実施の形態の電気化学セル10は、発電要素20の最上層の末端負極26aと第1の外装部材40a(以下、単に外装部材40と称する)との間に配置される第1の参照極30a(以下、単に参照極30と称する)を有する。
参照極30は、多孔性の絶縁部材31の内部に配置され、発電要素20の最上層の末端負極26aの負極集電体24と電気的に絶縁される一方で、多孔性の絶縁部材31の空孔を通じて浸入する電解液によりイオン伝導が可能となっている。
外装部材40は、3層のシートからなるラミネートフィルムであり、参照極30に対向する内側の面から表面に向かって、熱融着層41、金属層42、および最表層43を有している。
絶縁部材31は、たとえば、ポリプロピレンなどの多孔質材料より形成され、内部に電解液を吸収する。絶縁部材31は、末端負極26aと参照極30との間に配置されて末端負極26aと参照極30とを電気的に絶縁する下部絶縁部材と、外装部材40と参照極30との間に配置される上部絶縁部材(保護用絶縁部材)とが積層されて構成される。参照極30は、上部絶縁部材と下部絶縁部材との間に挟まれるように、絶縁部材31の内部に配置されている。このような絶縁部材31は、たとえば、一般的なキャスト法などを用いて形成される。より具体的には、まず、下部絶縁部材を形成し、下部絶縁部材上に参照極30を配置した後、下部絶縁部材および参照極30を覆うように上部絶縁部材を形成することにより、絶縁部材31が形成される。
なお、粘性を有する電解液を絶縁部材31の内部に確実に吸収させる見地から、多孔性の絶縁部材31の多孔度(空孔率)は、20%以上であることが好ましい。また、絶縁部材31の劣化を防止する見地から、絶縁部材は、リチウム金属と反応しない材料(たとえば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂など)より形成されることが好ましい。さらに、過電圧を抑制する見地から、末端負極26aからの参照極30の距離Dは、1mm以下であることが好ましい。
以上のとおり、構成される本実施の形態の電気化学セル10によれば、参照極30が、多孔性の絶縁部材31を介して末端正極23aの中心部の下部近傍および末端負極26aの中心部の上部近傍に配置される。したがって、参照極30を用いて電極の平均電位として考えられる電極中心部の電位を測定することができる。なお、参照極を用いて電極の電位を測定する技術自体は、一般的な電位測定技術であるため、詳細な説明は省略する。
次に、図3を参照して、本実施の形態の電気化学セルの作用効果について説明する。
図3は、図1に示す電気化学セルの作用効果を説明するための図である。図3(A)は、電極における参照極の位置と参照極を用いて測定される電極の電位との関係を示す模式図であり、図3(B)は、図3(A)に対応する参照極の位置を説明するための図である。図3(A)の破線は、電流出力直後の出力が安定しない状態の電極の電位のバラツキを示しており、図3(B)の実線は、出力安定後の電極の電位のバラツキを示している。
図3(A)の破線で示すとおり、電流出力直後には、電極面内で大きな電位のバラツキが発生する。具体的には、電極タブ45から電流が取り出され始める電流出力直後には、電極タブ45が接続される電極の端部に近い領域の電位が高くなる一方で、電極タブ45が接続される電極の端部から遠い領域の電位が低くなる傾向を示す。より具体的には、図3(B)に示す5つの測定位置(a)〜(e)において、電極タブ45に最も近い位置(b)において最も高い電位が測定され、電極タブ45に最も遠い位置(d)において最も低い電位が測定される。なお、位置(c)と位置(e)とでは、位置(c)においてより高い電位が測定される。また、電極面の中心位置(a)では、5つの点(a)〜(e)の平均的な電位が測定される。
そして、時間の経過とともに電極面内でリチウムイオンが拡散することにより、電極面内における電位のバラツキは低減され、図3(A)において実線で示す電位に安定する。このとき、図3(A)の実線と破線とを比較すれば、位置(b)および位置(d)において、安定前と安定後とで測定される電位が大きく変化していることが分かる。また、位置(c)および位置(e)においても、安定前と安定後とで測定される電位が変化していることが分かる。一方、電極面の中心位置(a)では、安定前と安定後とで測定される電位に変化がないことが分かる。また、電極面の中心位置(a)で測定される電位が、電極全体の平均的な電位を示していることが分かる。
したがって、電極面の中心部近傍に参照極30を配置し、参照極30を用いて電極面の中心部の電位を測定することによって、より正確な電極の電位を得ることができる。なお、測定される電位と電極面の中心部の電位との電位差を50%以下に抑制する見地から、参照極30は、電極の中心位置を中心とし、電極の中心位置から電極タブまでの距離の半分の長さを半径とする円周内方の領域に配置されることが好ましい。
次に、図4を参照して、電極からの参照極の距離と過電圧との関係について説明する。
図4は、図1に示す電気化学セルにおける負極からの参照極の距離と過電圧との関係を示す図である。図4の横軸は、負極からの参照極の距離であり、縦軸は、過電圧(負極電位)である。
図4に示すとおり、本実施の形態の電気化学セル10では、負極からの参照極の距離(すなわち、参照極30の下面と末端負極26aの負極集電体24の対向面との距離)Dが大きくなるほど、過電圧が大きくなることが分かる。これは、絶縁部材31が電気抵抗として作用するためである。したがって、電極の電位をより正確に測定するためには、電極からの参照極の距離Dが小さいほど好ましい。なお、負極からの参照極の距離に起因する過電圧成分の過電圧全体(200〜240mV程度)に対する比率を20%以下に抑制する見地から、負極からの参照極の距離、すなわち、下部絶縁部材の厚さは、1mm以下であることが好ましい。
そして、このように構成される本実施の形態の電気化学セル10によれば、参照極30が、多孔性の絶縁部材31を介して末端正極23aの中心部の下部近傍および末端負極26aの中心部の上部近傍に配置される。したがって、電位変動が小さく、かつ、電極の平均電位として考えられる電極中心部の電位を測定することができる。その結果、電極の電位が正確に測定される。
(変形例)
上述した実施の形態では、参照極が電解液と接触するように、参照極と電極とを電気的に絶縁する絶縁部材として多孔質材料を用いた。しかしながら、参照極と電極との間にのみ絶縁部材を配置して、参照極と電極とを電気的に絶縁してもよい。
図5は、本実施の形態の電気化学セルの変形例を説明するための図である。
図5に示すとおり、本変形例における電気化学セルでは、発電要素20の最上層の末端負極26aと参照極30との間にのみ絶縁部材33が配置される。絶縁部材33は、空孔を有さない絶縁材料から形成される。参照極30の上面および側面は、電解液中に露出されている。このような構成にすると、キャスト法などを用いて絶縁部材に空孔を形成する処理が省略され、電気化学セルの製造工程が簡略化される。
以上説明してきた電気化学セル10は、二次電池として、直列または並列に複数接続されて電池モジュール50を形成し、電池モジュール50がさらに直列または並列に複数接続されて組電池60を形成することができる。電池モジュール50は、上記電気化学セル10を複数個積層してモジュールケース内に収納し、各電気化学セル10を並列に接続したものである。図6は、本実施の形態における組電池の斜視図である。作成された電池モジュール50は、バスバーのような電気的な接続部材を用いて相互に接続され、複数段積層される。組電池60に用いる電気化学セル10の個数および電池モジュール50の積層数は、搭載される車両の電池容量および出力に応じて決定される。
図7は、本実施の形態における車両として電気自動車を示す概略構成図である。上述した電気化学セル10、電池モジュール50、および/または組電池60を自動車および電車などの車両に搭載し、モータなどの電気機器の駆動用電源に使用することができる。図7に示すとおり、本実施の形態の電気自動車70は、車体中央部の座席下に組電池60を搭載する。組電池60から電力が供給されるモータによって駆動輪が回転し、電気自動車70が走行する。
以上のとおり、説明した本実施の形態は、以下の効果を奏する。
(a)本実施の形態の電気化学セルは、電解液中でセパレータを介して積層される複数の電極と、複数の電極と電気的に絶縁され、電極の積層方向における当該電極の投影面内に配置される参照極と、を有する。したがって、電極の投影面内に参照極が配置されるため、電極の面内の電位を測定することができる。その結果、電極の側部の近傍に参照極を配置して電極の端部の電位を測定する場合と比較して、電極の電位を正確に測定することができる。また、電極と参照極との距離が長期間一定に維持されることができる。
(b)本実施の形態の電気化学セルは、参照極に対向する電極と参照極との間に配置され、電極と参照極とを電気的に絶縁する下部絶縁部材をさらに有する。したがって、参照極と電極とを電気的に絶縁することができる。
(c)本実施の形態の電気化学セルは、複数の電極を収容する外装部材をさらに有し、参照極は、複数の電極のうち積層方向における最外層の電極と外装部材との間に配置される。したがって、最外層の電極の電位を正確に測定することができる。
(d)参照極の形状は、円形、楕円形、または角部が円弧状の多角形である。したがって、参照極端部への電力の集中を防止することができる。その結果、参照極全体で電極の電位を測定することが可能となる。
(e)本実施の形態の電気化学セルは、電極の端部に接続される電極タブをさらに有し、参照極は、電極の投影面内において、電極の中心位置を中心とし、電極の中心位置から電極タブまでの距離の半分の長さを半径とする円周内方の領域に配置される。したがって、測定される電位と電極面の中心部の電位との電位差を50%以下に抑制することができる。
(f)参照極は、電極の投影面の中心部に配置される。したがって、電流出力時の電位変動が小さく、かつ、電極の平均電位として考えられる電極中心部の電位を測定することができる。その結果、より正確に電極の電位を測定することができる。
(g)外装部材と参照極との間に配置される上部絶縁部材をさらに有し、参照極は、上部絶縁部材と下部絶縁部材との間に配置される。したがって、上部絶縁部材と下部絶縁部材とが参照極を挟み込むことにより、参照極をより確実に絶縁することができる。また、参照極を取り囲むように絶縁部材を配置して、電気化学セルを平滑化することができる。
(h)参照極と電極との間に配置される下部絶縁部材の厚さは、1mm以下である。したがって、電極からの参照極の距離に起因する過電圧成分の過電圧全体に対する割合を20%以下に抑制することができる。その結果、より正確に電位を測定することができる。
(i)複数の電極のうち少なくとも一つの電極は、電極活物質としてリチウムを含み、絶縁部材は、リチウムに対して安定的な絶縁材料より形成される。したがって、絶縁部材の劣化が防止される。
(j)絶縁部材は、多孔度が20%以上の多孔質材料から形成される。したがって、電解液が絶縁部材の内部に確実に吸収される。
(k)本実施の形態の組電池は、上記電気化学セルよりなる二次電池を、複数直列、並列、または直列と並列とを組み合わせて接続している。したがって、電気化学セルの出力特性が正確に測定されるため、信頼性が向上する。
(l)本実施の形態の電気自動車は、上記電気化学セルよりなる二次電池または上記組電池を駆動用電源として搭載している。したがって、電気化学セルの出力特性が正確に測定されるため、信頼性が向上する。
(第2の実施の形態)
次に、図8を参照して、本発明の第2の実施の形態における電気化学セルを説明する。本実施の形態は、積層方向に隣接する電極間に参照極を配置する実施の形態である。
図8は、本発明の第2の実施の形態における電気化学セルの概略構成を示す断面図である。図8に示すとおり、本実施の形態の電気化学セルでは、積層方向に隣接する正極23間および負極26間に参照極30がそれぞれ配置されている。なお、積層方向に隣接する電極間に参照極が配置されている点を除いては、本実施の形態における電気化学セルの構成は第1の実施の形態の場合と同様であるため、詳細な説明は省略する。
発電要素20は、正極集電体21の片面に正極活物質層22が形成されてなる正極23と、負極集電体24の片面に負極活物質層25が形成されてなる負極26とがセパレータ27を介して積層されてなる単電池層28が複数積層されて構成される。
参照極30は、多孔性の絶縁部材31によって電気的に絶縁されつつ、積層方向に隣接する単電池層28間に配置される。絶縁部材31は、上部絶縁部材および下部絶縁部材より構成され、参照極30は、上部絶縁部材と下部絶縁部材との間に挟まれるように、絶縁部材31の内部に配置されている。
このような構成にすると、発電要素20の最上層および最下層の電極に加えて、発電要素20内部の電極の電位を測定することができる。なお、単電池層28の積層順序は、積層方向に隣接する正極23間および負極26間に参照極30がそれぞれ配置される上記実施の形態に限定されるものではなく、正極23と負極26との間に参照極30が配置されるように単電池層28が積層されてもよい。
以上のとおり、説明した本実施の形態は、第1の実施の形態における効果に加えて、以下の効果を奏する。
(m)本実施の形態の電気化学セルは、積層方向に隣接する電極間に参照極が配置される。したがって、積層方向における最外層の電極の電位に加えて、内部の電極の電位を測定することができる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態は、参照極をセパレータの内部に配置する実施の形態である。
図9は、本発明の第3の実施の形態における電気化学セルを説明するための図である。
図9に示すとおり、本実施の形態の電気化学セルでは、セパレータ27の内部に参照極30が配置されている。なお、セパレータの内部に参照極が配置される点を除いては、本実施の形態における電気化学セルの構成は第1の実施の形態の場合と同様であるため、詳細な説明は省略する。
セパレータ27は、上部セパレータ部材および下部セパレータ部材が積層されて構成され、参照極30は、上部セパレータ部材と下部セパレータ部材との間に挟まれるように、セパレータ27の内部に配置されている。
このような構成にすると、セパレータ27が、参照極と電極とを電気的に絶縁する絶縁部材として兼用されることにより、電気化学セルの構成が簡略化される。
以上のとおり、説明した本実施の形態は、第1および第2の実施の形態における効果に加えて、以下の効果を奏する。
(n)本実施の形態における参照極は、セパレータの内部に配置される。したがって、セパレータを絶縁部材として兼用することにより、電気化学セルの構成を簡略化することができる。
以上のとおり、第1〜第3の実施の形態において、本発明の電気化学セル、組電池、および車両を説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、省略することができることはいうまでもない。
たとえば、第1〜第3の実施の形態では、発電要素の最上層および最下層の両方に参照極が配置された。しかしながら、発電要素の配置形態は上述した実施の形態に限定されるものではなく、たとえば、第1の実施の形態において、発電要素の最上層および最下層の一方にのみ参照極が配置されてもよい。また、第2および第3の実施の形態において、発電要素の最上層および最下層の参照極の少なくとも一方が省略されてもよい。
また、第1〜第3の実施の形態では、本発明の電気化学セルを二次電池として用いる場合を説明した。しかしながら、本発明の電気化学セルは、電荷を保存するキャパシタとして用いられてもよい。また、電極は、目的に応じて作用極および対極などと称されることができる。
本発明の第1の実施の形態における電気化学セルの概略構成を示す断面図である。 図1に示す電気化学セルの部分拡大図である。 図3(A)は、電極における参照極の位置と参照極を用いて測定される電極の電位との関係を示す模式図であり、図3(B)は、図3(A)に対応する参照極の位置を説明するための図である。 図1に示す電気化学セルにおける負極からの参照極の距離と過電圧との関係を示す図である。 図1に示す電気化学セルの変形例を説明するための図である。 図1に示す電気化学セルを二次電池として用いた組電池の斜視図である。 図1に示す電気化学セルを二次電池として用いた電気自動車を示す概略構成図である。 本発明の第2の実施の形態における電気化学セルを説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態における電気化学セルを説明するための図である。
符号の説明
10 電気化学セル、
20 発電要素、
23 正極、
26 負極、
27 セパレータ、
28 単電池層、
30 参照極、
31,33 絶縁部材(絶縁部材、保護用絶縁部材)、
40 外装部材、
45 電極タブ、
50 電池モジュール、
60 組電池、
70 車両。

Claims (2)

  1. 集電体の片面に活物質層が形成されてなる電極の対がセパレータを介して対向配置されて構成される単電池層を電解液中で複数積層して構成される発電要素と、
    前記単電池層とともに積層され、積層方向に隣接する前記単電池層間に配置される多孔性の絶縁部材と、
    前記単電池層と電気的に絶縁されるように前記絶縁部材の内部に設けられ、前記単電池層の積層方向における当該単電池層の投影面内に配置される参照極と、
    を有することを特徴とする電気化学セル。
  2. 集電体の両面に活物質層が形成されてなる電極を電解液中でセパレータを介して複数積層して構成される発電要素と、
    前記電極と電気的に絶縁されるように前記セパレータの内部に設けられ、前記電極の積層方向における当該電極の投影面内に配置される参照極と、
    を有することを特徴とする電気化学セル。
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