JP5514592B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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吸収性物品に関する技術であって、特に立体ギャザーの周辺部の構造に関する。
従来、使い捨ておむつなどの吸収性物品では、尿等の体液が外部に漏れないようにするために、前後方向に沿って延びる一対の立体ギャザーが設けられている。立体ギャザーは、着用者の股間にあてがわれる部分に対して起立し、その頂部が身体の鼠蹊部にあてがわれることで、身体と吸収性物品との間の隙間をなくすために設けられている。このような立体ギャザーを採用した吸収性物品は、例えば特許文献1に記載されている。
特開2000−354760号公報
ところが、従来の使い捨ておむつの場合、着用者の姿勢によって、吸収されなかった尿等の体液が使い捨ておむつの外部に漏出するおそれがある。具体的には、例えば着用者が仰臥姿勢である場合に、背中側の立体ギャザーが臀部等で押し潰され、立体ギャザーを越えて外部に体液が漏出してしまう場合がある。
また、上記使い捨ておむつを一回排泄するたびに廃棄すると、着用者にとって非常に高コストであり、また、ゴミの増加要因にもなる。そこで、使い捨ておむつの内部に、いわゆる尿取りパッド等の補助的な吸収体(副吸収体)が取り付けられることによって、該パッドだけが交換されて使い捨ておむつが継続使用されるケースもある。
このようなパッドを使い捨ておむつ取り付ける場合、股間部であれば、両側の立体ギャザーの内側にパッドを設置することは比較的容易である。しかしながら、股間部以外の部位では、身体に押し当てられる等して立体ギャザーが起立しにいため、立体ギャザー上を跨ぐようにパッドが設けられてしまうことがある。このような場合、この部分を通過した、立体ギャザーの外側部分に溜まったり、おむつから漏出したりする場合もある。
以上のことから、使い捨ておむつ等の吸収性物品において、尿等の体液が吸収性物品の外部へ漏出することを効果的に抑制する技術が強く求められているが、有効な技術はあまり知られていない。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、吸収性物品において、外部への体液の漏出を効果的に抑制することのできる技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、第1の態様は、体液を吸収する吸収性物品であって、前後方向に延在し、股間にあてがわれる股間部と、前記前後方向に延在し、前記股間部に対して起立する一対の立体ギャザーと、前記一対の立体ギャザーの内側位置において、体液を吸収保持する第1吸収体と、前記一対の立体ギャザーと前記第1吸収体の表面とで形成される体液収容空間の外側領域において、体液を吸収保持するシート状に形成された第2吸収体とを備え、前記第2吸収体が、前記股間部に対して起立する前記立体ギャザーの側面に取り付けられている。
また、第2の態様は、第1の態様に係る吸収性物品において、第1吸収体の吸水機能および保水機能が、第2吸収体に比べて高い。
また、第3の態様は、第1または第2の態様に係る吸収性物品において、前記第2吸収体が、不織布製シートで構成されている。
また、第の態様は、第1から第の態様までのいずれか1態様に係る吸収性物品において、前記第2吸収体が、前記第1吸収体と前記股間部との間に設けられている。
また、第の態様は、第1から第の態様までのいずれか1態様に係る吸収性物品において、前記股間部の後側につながっており、臀部にあてがわれる後背部、をさらに備え、前記第2吸収体が、前記後背部に偏在する位置に設けられている。
また、第の態様は、第1から第の態様までのいずれか1態様に係る吸収性物品において、前記第2吸収体が、前記股間部の前後に渡って設けられている。
第1から第までの態様に係る吸収性物品によれば、一対の立体ギャザーを超えて外側に溢れた体液を、第2吸収体で吸収保持し得る。したがって、吸収性物品の隙間等から体液が漏出することを抑制できるという優れた効果を奏し得る。また、第2吸収体がシート状に形成されていることによって、第2吸収体を設けたことによる吸収性物品の嵩張りを低減し得る。
また、第2吸収体によって、立体ギャザーを超えて外側領域に溢れ出た体液を、立体ギャザーの外側の側面において吸収し得る。したがって、隙間等から体液が外部へ漏出することを効果的に抑制できるという優れた効果を奏し得る。
特に、第2の態様に係る吸収性物品によれば、排出される体液は、主に第1吸収体で吸収されるため、立体ギャザーの外側領域への体液の漏れ自体を効果的に抑制し得る。したがって、第2吸収体自体を吸水機能および保水機能を比較的低く設定できるため、吸収性物品のコストを低減できるという優れた効果を奏し得る。
特に、第3の態様に係る吸収性物品によれば、第2吸収体を低コストで、かつ、薄く構成することができるという優れた効果を奏し得る。
特に、第の態様に係る吸収性物品によれば、第2吸収体、第1吸収体の順で、吸収体を重ねることにより、吸収性物品を製造することができるため、吸収性物品を容易に製造し得る。
特に、第の態様に係る吸収性物品によれば、着用者が仰臥姿勢でいることにより、立体ギャザーが臀部で押し潰されたりする等して、立体ギャザーが有効に機能しなくなった場合であっても、後背部に配設された第2吸収体によって、体液を良好に吸収し得る。したがって、吸収性物品から体液が漏出することを効果的に抑制できるという優れた効果を奏し得る。
特に、第の態様に係る吸収性物品によれば、股間部の前後に渡って第2吸収体を設けることによって、立体ギャザーを超えて外側領域に溢れた体液を効果的に吸収できるという優れた効果を奏し得る。

第1実施形態に係るおむつの外観を示す斜視図である。 おむつを展開して示す上面図である。 図2に示すIII−III線から見たおむつの股間部を示す断面図である。 第2実施形態に係るおむつを展開して示す上面図である。 図4に示すV−V線から見たおむつの股間部を示す断面図である。 第3実施形態に係るおむつを展開して示す上面図である。 図6に示すVII−VII線から見たおむつの股間部を示す断面図である。
以下、図面を参照して実施の形態を詳細に説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
{1. 第1実施形態}
図1は、第1実施形態に係るおむつ100を示す外観図である。また、図2は、おむつ100を展開して示す上面図である。さらに図3は、図2に示すIII−III線から見たおむつ100の股間部1を示す断面図である。なお、以下の説明では、おむつ100が着用者に着用された状態を基準に、着用者の腹側を前側、背中側を後側とし、水平面内においてこの前後方向に直交する方向を左右方向(または、幅方向)と定義して説明する。
図1,2に示すように、おむつ100は、着用者の股間部にあてがわれる股間部1と、股間部1の前側に延在し、着用者の腹側部分にあてがわれる腹側部2と、股間部1の後側に延在し、着用者の背中側部分にあてがわれる後背部3とで構成されている。また、後背部3の両側端部には、腹側部2に止着するためのファスニングテープ4が設けられている。
おむつ100は、図1に示すように、展開された状態で着用対象者の下半身に装着される。そして、おむつ100は、腹側部2の外装部分(具体的には、後述する外層シート51)に設けられた止着部21にファスニングテープ4が止着されることによって、腹側部2と後背部3とが環状に連結されたパンツ型を形成する使い捨て紙おむつとして構成されている。
図2に示すように、股間部1は、中央付近に向かうにつれて次第に細くなるように、両側部分が内側に湾曲状にえぐれるようにして形成されている。この湾曲部分は、後背部3と腹側部2とがファスニングテープ4によって連結されることによって、脚周り開口部を形成する。
また、図3に示すように、おむつ100の外装部分は、外層シート51と内層シート52とで構成されている。外層シート51と内層シート52とは、ホットメルト接着剤などにより互いに重ね合わされた状態で接合されている。なお、図示を省略するが、外層シート51の端部は、内層シート52の端部上面側に折り返されて、重ね合わせられた状態で接合されている。この外層シート51及び内層シート52の積層構造により、股間部1、腹側部2、後背部3の外装部分が構成されている。
腹側部2及び後背部3のうち、着用者の腰回りに対応する部分には、左右方向に沿って、ウエストギャザーを形成するための弾性部材53が自然長よりも伸長された状態で取り付けられている。この弾性部材53の伸縮作用により、この部分が着用者の腰回りに柔軟に密着することとなる。
また、脚周りに対応する股間部1の両側湾曲部分のそれぞれには、レッグギャザーを形成するための弾性部材54が、自然長よりも伸長された状態で外層シート51と内層シート52との間に取り付けられている。この弾性部材54の伸縮作用により、おむつ100の脚周り開口部が脚周りに柔軟に密着することとなる。
外層シート51及び内層シート52は、撥水性を有する防水性シートで構成されており、具体的には、ボンド不織布などの撥水性不織布により形成されている。したがって、股間部1、腹側部2、後背部3の外装体の内側を構成する部分が、防水性シートで構成されていることとなる。また、弾性部材53,54は、通常の紙おむつに用いられる弾性伸縮材料(ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等)が用いられ、伸縮状態でホットメルト接着剤、熱溶着、超音波溶着等の貼着手段により、それぞれの部位に貼着される。そして内層シート52の表面には、尿等の体液を吸収するための吸収部6が設置されている。
吸収部6は、図3に示すように、吸収体本体部としての液保持性を有する吸収体(第1吸収体)61、吸収体61の肌面側(図3では、上側)を包むように覆うトップシート62、吸収体61の肌面側とは反対側の外面側(図3では、下側)を包むように覆うバックシート63を備えており、前後方向に延びる長方形状に成形された構造を有している。
吸収体61は、例えば、ポリアクリル酸ナトリウムを顆粒状にした高分子吸収体(SAP:Superabsorbent Polymer)を、透液性を有する補助シートで被覆した構造を有している。排泄された尿や下り物、経血等の体液は、トップシート62を浸透して吸収体61に到達した後、高分子吸収体によって吸着される。
なお、吸収体61は、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維の集合層に、高分子吸収体を混合した塊を、ティッシュペーパー等の紙シートまたは透液性の不織布シートに貼り付けたものによって構成されていてもよい。ただし、吸収体61の嵩張りを抑制するためには、吸収体61をパルプ非存在の高分子吸収体により構成することが望ましい。
トップシート62は、例えば、疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)の表面を界面活性剤により処理して液透過性とした不織布により構成される。ただし、トップシート62は、親水性繊維(セルロース、レーヨン、コットン等)を用いた不織布により構成されていてもよい。
また、バックシート63は、例えば、プラスチックフィルムや、柔軟性の高い不織布を貼着したプラスチックフィルムで構成される。ただし、バックシート63は、疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)を用いた撥水性の不織布により構成されていてもよい。
さらに、吸収部6における肌面側の幅方向両側部には、前後方向に沿ってサイドシート64,64がそれぞれホットメルト接着剤等により接合されている。またサイドシート64,64のそれぞれは、図3に示すように、内側で折り曲げられており、折り曲げによって形成された内側端縁部64aの内部に、立体ギャザー7を形成するための弾性部材65が、前後方向に沿って自然長よりも伸長された状態で取り付けられている。この弾性部材65の伸縮作用により、着用者の肌側に押しつけられるべく内向きに起立する立体ギャザー7が構成される。
吸収体61は、一対の立体ギャザー7,7の内側位置に設けられており、吸収体61と、起立した状態の立体ギャザー7,7とで、上部が開放された空間S1が形成される。起立した立体ギャザー7の頂部(サイドシート64の内側の折り曲げられた部分)が着用者の身体の鼠蹊部に当てられることにより、空間S1内に男性器や女性器が収納される。したがって、排泄される尿等の体液は、この空間S1内に停滞し、吸収体61によって吸収保持されることとなる。すなわち、空間S1は、体液収容空間として機能する。
なお、一対の立体ギャザーシート7,7は、必ずしも前後方向に沿って互いに平行になるように設けられている必要はなく、少なくとも前後方向の成分を持つ方向に延在していればよい。ただし、起立した際に、鼠蹊部に対してフィットさせることができるように、鼠蹊部に対応した形状で設けられていることが好ましい。
サイドシート64は、バックシート63等と同様に、例えば、プラスチックフィルムや、柔軟性の高い不織布を貼着したプラスチックフィルム、あるいは疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)を用いた撥水性の不織布により構成される。また、弾性部材65は、弾性部材53,54と同様の素材で構成される。
また、吸収部6の前後方向(長手方向)の両端部は、ホットメルト接着剤等により腹側部2または後背部3に接合されたエンド押さえシート66,66により被覆されている。これにより、吸収部6の端部が直接肌に接触することを抑制している。
図2に示すように、おむつ100Aには、腹側部2、股間部1及び後背部3に渡って、吸収部6に沿うように前後方向に延びる一対の吸収性シート(第2吸収体)8,8が設けられている。図3に示すように、吸収性シート8は、内層シート52とサイドシート64のそれぞれとの間に取り付けられ、シート状に形成された吸収材として構成されている。
吸収性シート8は、コットンやレーヨン等の不織布製シートで構成されている。吸収性シート8は、比較薄いシート状に形成されている。このため、おむつ100は、吸収性シート8を設けたことによる嵩張りがほとんど生じないように構成されている。なお、吸収性シート8は、不織布製に限られるものではなく、その他の素材を適宜利用して形成してもよい。
ここで、内層シート52は、股間部1、腹側部2及び後背部3を構成する外装体の肌側面に相当する。また、一対のサイドシート64,64は、両側から吸収体61を包み込むように保持する。したがって、本実施形態の吸収性シート8は、股間部2を構成する内層シート52と、吸収体61との間に設けられていることとなる。すなわち、おむつ100を製造する際に、まず外層シート51と内層シート52とを接合した外装体に対して、吸収性シート8を取り付けた後、その上に吸収体61を含む吸収部6を重ねて設けることができる。このため、高度な製造技術を必要とせずに、おむつ100に対して比較的容易に吸収性シート8を設けることができる。
この吸収性シート8が設けられている領域は、一対の立体ギャザー7,7で形成される空間S1の外側であって、内層シート52と、立体ギャザー7を構成するサイドシート64との間の境界領域である。内層シート52及びサイドシート64は、上述したように、液不透過性の素材で構成されているため、立体ギャザー7を越えて空間S1の外側に漏出した尿等の体液が、この境界部分に溜まりやすくなっている。
本実施形態では、この境界部分に吸収性シート8を設け、この吸収性シート8に立体ギャザー7,7の外側領域に溜まった体液を吸収保持することによって、おむつ100の外部に体液が漏出することを効果的に抑制し得る。特に、本実施形態のおむつ100Aは、立体ギャザー7,7の外側の隣接位置に吸収性シート8が張り出した構成となっており、立体ギャザー7を越える尿等の体液を吸収性シート8で直ちに吸収し得るため、漏出防止効果が高くなっている。
また、本実施形態では、吸収体61は、高分子吸収体で構成されており、単位体積あたりの吸水機能及び保水機能は、吸収性シート8よりも高いことが望ましい。これによれば、排泄される体液の多くを、吸収部6で吸収することが可能となり、また、空間S1の外部に漏出する体液を軽減できる。また、吸収性シート8の吸水性及び保水性を、吸収体61よりも低くすることで、おむつ100の製造コストの抑制を図ることができる。
{2. 第2実施形態}
図4は、第2実施形態に係るおむつ100Aを展開して示す上面図である。また図5は、図4に示すV−V線から見たおむつ100Aの股間部1を示す断面図である。なお、以下の説明において、第1実施形態と同様の機能を有する要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態のおむつ100Aは、前後方向に沿って延びる吸収性シート8Aが設けられている。なお、吸収性シート8Aは、腹側部2、股間部1、後背部3で構成されるおむつ100Aの外装体のうち、後背部3に偏在して設けられており、股間部1の中央部付近から後背部2にかけて設けられている。また、図5に示すように、吸収性シート8Aは、吸収部6の下の位置であって内層シート52の幅方向中央部分に設けられている。
図5に示すように、内層シート52とサイドシート64との間は、ホットメルト接着剤等によって完全に塞がれておらず、体液が吸収性シート8Aに向けて流通することのできる流路空間SA,SAがサイドシート64,64の下側に形成されている。
このような流路空間SA,SAは、内層シート52と吸収性シート8Aとの間、及び、吸収性シート8Aとサイドシート64との間をホットメルト接着剤等で接着させることによって設けることができる。ただし、吸収性シート8Aの介在しない内層シート52とサイドシート64との間を、前後方向に沿って所定間隔で部分的に接着させることによっても、流路空間SAを設けることができる。
ここで、おむつ100Aの着用者が仰臥姿勢である場合、空間S1内に排泄された尿等の体液は、後背部3に向かって流れやすくなる。また、着用者が仰臥姿勢である場合、後背部3における立体ギャザー7が臀部等によって押し潰れた結果、立体ギャザー7の外側に体液が漏れたり、おむつ100Aの外側へ漏出したりするおそれもある。
しかしながら、本実施形態に係るおむつ100Aでは、後背部3に偏在するように吸収性シート8Aが設けられていることによって、着用者が仰臥姿勢でいる際にも、吸収性シート8Aにおいて適切に体液を吸収することが可能となる。したがって、尿漏れ等の発生を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、吸収性シート8Aを内層シート52の肌面側に取り付け、その上に吸収部6を重ねて取り付けすることで、おむつ100Aを比較的容易に製造することができる。したがって、製造工程の手間をほとんどかけることなく、尿漏れを効果的に防止し得るおむつを製造することができる。
{3. 第3実施形態}
図6は、第3実施形態に係るおむつ100Bを展開して示す上面図である。また、図7は、図6に示すVII−VII線から見たおむつ100Bの股間部1を示す断面図である。
図6に示すように、本実施形態のおむつ100Bは、前後方向に沿って延在するとともに、サイドシート64,64のそれぞれの外側部分と、内層シート52の肌面側とに跨るように設けられた吸収性シート8Bを備えている。
吸収性シート8Bは、第1実施形態の吸収性シート8と同様に、おむつ100Bの腹側部2から後背部3の略全長に渡って設けられている。ただし、第2実施形態の吸収性シート8Aと同様に、吸収性シート8Bを後背部3に偏在する位置にのみ設けるようにすることも妨げられない。
図7に示すように、吸収性シート8Bは、立体ギャザー7と内層シート52との境界部分に設けられている。この立体ギャザー7の外側の領域は、上述したように、立体ギャザー7を越えた尿等の体液が溜まりやすい。そこで、本実施形態のように吸収性シート8Bを設けることにより、1対の立体ギャザー7,7の外側へ移動した体液を、吸収性シート8Bによって即座に吸収することができるため、体液が空間S1の外部領域に溜まったり、体液がおむつ100Bから漏出したりすることを効果的に抑制できる。
{4. 変形例}
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は上記のようなものに限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記実施形態において、吸収性シート8,8A,8Bは後背部3だけでなく股間部1にも渡って取り付けられているが、後背部3だけに設けられていてもよい。また、上記実施形態では、吸収性シート8,8A,8Bは、連続したシート状部材として設けられているが、所定の間隔をおいて複数に分断された状態で設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、展開された状態で提供されるテープ式の使い捨ておむつを例に挙げて具体的に説明しているが、本発明は、このようなものに限られるものではなく、立体ギャザーを有する吸収性物品(例えば、パンツ型おむつ、尿取りパッド、女性用生理用品等)に広く適用することができることは言うまでもない。
また、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
1 股間部
2 腹側部
3 後背部
51 外層シート
52 内層シート
53,54,65 弾性部材
6 吸収部
61 吸収体
62 トップシート
63 バックシート
64 サイドシート
66,66 エンド押さえシート
7 立体ギャザー
8,8A,8B 吸収性シート

Claims (6)

  1. 体液を吸収する吸収性物品であって、
    前後方向に延在し、股間にあてがわれる股間部と、
    前記前後方向に延在し、前記股間部に対して起立する一対の立体ギャザーと、
    前記一対の立体ギャザーの内側位置において、体液を吸収保持する第1吸収体と、
    前記一対の立体ギャザーと前記第1吸収体の表面とで形成される体液収容空間の外側領域において、体液を吸収保持するシート状に形成された第2吸収体と、
    を備え
    前記第2吸収体が、前記股間部に対して起立する前記立体ギャザーの側面に取り付けられている吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品において、
    第1吸収体の吸水機能および保水機能が、第2吸収体に比べて高い吸収性物品。
  3. 請求項1または2に記載の吸収性物品において、
    前記第2吸収体が、不織布製シートで構成されている吸収性物品。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の吸収性物品において、
    前記第2吸収体が、前記第1吸収体と前記股間部との間に設けられている吸収性物品。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の吸収性物品において、
    前記股間部の後側につながっており、臀部にあてがわれる後背部、をさらに備え、
    前記第2吸収体が、前記後背部に偏在する位置に設けられている吸収性物品。
  6. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の吸収性物品において、
    前記第2吸収体が、前記股間部の前後に渡って設けられている吸収性物品。
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