JP5514093B2 - 排水路切替え装置 - Google Patents
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Description
請求項1の発明にかかる排水路切替え装置は、第1〜2実施形態に対応し、下記のように構成されている。
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明(第1実施形態に対応)にかかる可動機構(13)においては、索受け(15)に巻掛けられた一定長さの索(14)の両端部(14a,14b)うち、索(14)の一端部(14a)を一対の蓋(9,10)における一方の蓋(9)に連結部(9b)で支持するとともに、索(14)の他端部(14b)を一対の蓋(9,10)における他方の蓋(10)に連結部(10b)で支持し、この索(14)に連結した可動部(19)を移動させることにより、この索受け(15)と一方の蓋(9)の連結部(9b)との間における索(14)の長さと、この索受け(15)と他方の蓋(10)の連結部(10b)との間における索(14)の長さとを変更して、一対の蓋(9,10)を互いに連動させる。請求項2の発明では、索(14)を利用して排水口(7,8)の開閉を行う簡単な可動機構(13)を採用することができる。
排水槽1の相対向する両側壁2,3のうち、一方の側壁2には一本の排水流入管4が接続されて排水槽1内の滞留室1aに連通され、他方の側壁3には複数(二本)の排水流出管5,6(排水路)が接続されているとともに、各排水流出管5,6の内端部に設けられた排水口7,8が排水槽1内の滞留室1aに連通されている。なお、排水流入管4と一方の排水流出管5と他方の排水流出管6とは、互いに略同一の内径を有するとともに、排水槽1内の滞留室1aの底部で略同一の高さに設置されている。
図2(a)に示す状態では、往復駆動部16のロッド18が可動部19とともに後退して、一方の蓋9により一方の排水口7が閉じられ、他方の蓋10により他方の排水口8が開かれている。図2(b)に示すように、往復駆動部16のロッド18が可動部19とともに前進すると、一方の蓋9がその重量に抗して上方へ回動して一方の排水口7を開くと同時に、他方の蓋10がその重量で下方へ回動して他方の排水口8を閉じる。図2(b)に示す状態から往復駆動部16のロッド18が可動部19とともに後退すると、図2(a)に示す状態に戻る。例えば、排水の水質に応じて、一方の排水口7から河川に排出され、他方の排水口8から水処理施設に排出される。なお、蓋9,10の開閉状態はリミットスイッチ(図示せず)により検知することができる。
第2実施形態では、第1実施形態の可動機構13が変更され、三本の腕部20b,20c,20dを一体化したリンク20が回動中心部20aで回動可能に支持され、腕部20bが往復駆動部16のロッド18に連結され、一方の蓋9が腕部20cに対し一体的に取着されているとともに、他方の蓋10が腕部20dに対し一体的に取着されている。ロッド18が進退すると、リンク20が各蓋9,10とともに回動する。図3(a)に示す状態では、ロッド18が後退して、一方の蓋9により一方の排水口7が閉じられ、他方の蓋10により他方の排水口8が開かれている。図3(b)に示すように、ロッド18が前進すると、一方の蓋9が上方へ回動して一方の排水口7を開くと同時に、他方の蓋10が下方へ回動して他方の排水口8を閉じる。図3(b)に示す状態からロッド18が後退すると、図3(a)に示す状態に戻る。
(1) 第1〜2実施形態では、排水槽1内の滞留室1aにおいて蓋9,10の回動に伴い各排水流出管5,6の排水口7,8のフランジ7a,8aに蓋9,10を摺動させて排水口7,8を蓋9,10により蓋9,10の重量を利用しつつ開閉させるだけの簡単な排出構造を既存の電磁弁やコックなどの開閉弁に代えて採用することができる。従って、例えば、泥などが混ざって水質の悪い雨水などにより排水口7,8が詰まった場合には、蓋9,10を開閉させるだけで、その泥などを排水口7,8から容易に除去してメンテナンスを行うことができる。また、大径の排水流出管5,6にも容易に設置することができる。
前記実施形態以外にも例えば下記のように構成してもよい。
・ 前記第1〜2実施形態では電動の往復駆動部16を採用したが、手動の往復駆動部を採用してもよい。
・ 前記第1実施形態では索14としてワイヤーを採用したが、ベルトやチェーンなどの索を採用してもよい。
・ 前記第1〜2実施形態では二本の排水流出管5,6を設置したが、排水流出管5,6を三本以上設置してもよい。
Claims (5)
- 排水が流入する排水槽に複数の排水路を接続して各排水路に設けた排水口と排水槽とを連通するとともに、この各排水路の排水口を開閉し得る一対の蓋を設け、この一対の蓋を開閉動させる可動機構は、一対の蓋のうち一方の蓋を排水口に対する開動向きへ作動させると同時に他方の蓋を排水口に対する閉動向きへ作動させるように、一対の蓋を互いに連動させることを特徴とする排水路切替え装置。
- 前記可動機構は、索受けに巻掛けられた一定長さの索の両端部のうち、索の一端部を一対の蓋における一方の蓋に連結部で支持するとともに、索の他端部を一対の蓋における他方の蓋に連結部で支持し、この索に連結した可動部を移動させることにより、この索受けと一方の蓋の連結部との間における索の長さと、この索受けと他方の蓋の連結部との間における索の長さとを変更して、一対の蓋を互いに連動させることを特徴とする請求項1に記載の排水路切替え装置。
- 前記蓋は、可動機構により、排水口の外周端面に対し摺動して排水口を開閉し得ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排水路切替え装置。
- 前記蓋は、回動可能に支持され、可動機構により回動して排水口を開閉し得ることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一つの請求項に記載の排水路切替え装置。
- 前記蓋は、その重量で排水口に対し閉動するとともにその重量に抗して排水口に対し開動するように、可動機構により作動することを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一つの請求項に記載の排水路切替え装置。
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