JP5513501B2 - 液体回収容器 - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1前段部に対応した、吸引された液体を回収するための液体回収容器に関する。
医療の分野では、例えば胸腔ドレナージのように、患者の体腔や創傷部から体液や分泌物を吸引するために、固定式又は可動式の吸引システムが用いられている。このような吸引システムにおいては、それぞれ、例えば真空ポンプやセントラルバキューム等の吸引源と、一又は二以上のドレナージ容器を備えるようになっている。真空ラインはドレナージ容器を吸引源に接続し、ドレナージラインはドレナージ容器から患者に導かれている。真空により容器内が減圧されると、吸引されるべき液体や分泌物が患者から吸引されてドレナージ容器に回収される。ドレナージ容器は、硬質性のものとすることができ、また、柔軟性のあるバッグ等とすることもできる。同様に、そのようなバッグは、硬質の外側容器内に配設することができ、そのような外側容器を気密状態に封止することができる。
吸引された体液、特に血液や分泌物を回収した容器は、所定の正しい方法により廃棄される必要がある。しかしながら、容器を搬送し廃棄する際に、例えば容器が十分にしっかりと密閉されていない場合、液体が漏れ出す危険性があった。感染症のリスクを最小限にするために、従来技術においては、容器に回収された液体を予め凝固させておくことが知られている。そのための凝固剤に関しては、例えばEP−A−0 839 539やUS 2007/0185366に開示がある。
このような凝固剤を使用時においてのみ容器内に導入するための種々の装置が知られている。例えば、EP−A−0 668 084には、硬質の外側容器と、外側容器を密封する蓋部に取り付けられる柔軟な内側バッグとを備えたドレナージ器具が開示されている。吸引源に接続される真空接続部と、患者のホースに接続されるドレナージ接続部とは、蓋部に配置されている。ドレナージ接続部が内側バッグの内部に向けて配置され、容器内には凝固剤及び殺菌剤が保持されるようになっている。容器は真空状態が与えられることにより自動的に開けられるようになっている。
EP−A−0 642 603には、凝固剤を内部に配置した容器を備えたドレナージバッグが開示されている。容器は水溶性であり、吸引された体液と接触することで溶解し、これによって、凝固剤がドレナージバッグ内に放出されるようになっている。
特開平5−329471号公報(特許文献1)には、蓋付きのドレナージ容器であって、その蓋部に吸引接続部と真空接続部とが配置されたドレナージ容器が開示されている。その蓋部には、更に凝固剤が充填されたチャンバーが配置されるようになっている。凝固剤はラム等の手段によってチャンバーからドレナージ容器内に運ばれるようになっており、それによって容器内に吸引された体液が凝固されるようになっている。
特開平7−060231号公報(特許文献2)にも、蓋付きのドレナージ容器であって、その蓋部にチャンバーが搭載され、チャンバーが同様に凝固剤を収納しているドレナージ容器が開示されている。ドレナージ容器内に導かれるチャンバーの開口部はプラグによって閉じられている。プラグは、外部から操作可能なレバーによって下向き方向に加圧されるようになっており、これによって、開口部が開放されて凝固剤がドレナージ容器内に入るようになっている。
特開平7−303875号公報(特許文献3)には、同様に、ドレナージ容器にチャンバーが搭載されて増粘剤が保持され、外部からの手動操作により操作可能な比較的複雑な機構によりチャンバーが開封可能に構成されたドレナージ容器が開示されている。
これら公知の器具は、比較的複雑な構成となっており、従って製造コストが高価なものとなっている。また、チャンバーが外側に搭載されるため、容器の保管や運搬の際にチャンバーが邪魔になり、またダメージを受け易いという問題があった。
特開平5−329471号公報 特開平7−060231号公報 特開平7−303875号公報
従って、本発明は、凝固剤のためのチャンバーを備え、かつ、以上のような問題を解決することができる液体回収容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の液体回収容器は請求項1に記載するような特徴を備えている。
本発明に係る吸引された液体を回収するドレナージ容器は、凝固剤用の密封されたチャンバーを備え、チャンバーは、外部からの力が作用することで、液体回収容器の内部空間に向かって開封可能に構成されている。チャンバーは、少なくとも一部が液体回収容器の内部空間に突出するようになっている。また、チャンバーは、容器の外壁によって、容器表面において閉鎖されており、その容器外壁は容器内側に向かって押圧可能であり、当該外壁が押圧されると、液体回収容器の内部空間に向かってチャンバーが開封されるとともに、当該領域において容器の内部空間は、外壁によって外部から閉鎖されたままとなっている。この液体回収容器は、第一及び第二の筐体部を備え、両者が一体となって液体回収容器の内部空間を形成するようになっている。上述した容器の外壁は、周囲の壁部とともに第一の筐体部に一体的に形成されるようになっている。
上記のような内側に押圧可能な外壁は、容器外側に対して強固な障壁となるように形成されており、上述したチャンバーの開封の前後の双方において、当該領域における容器の内部空間から液体及び凝固材料が外部に漏れ出ることがないようになっている。また、当該領域において、チャンバーもまた外壁によって外部から閉鎖されたままとなっていることが好ましい。
ここで、上記のように当該領域における容器の内部空間は外部から閉鎖されることを説明したが、容器の他の領域においては、例えば真空部やドレナージ部との接続用に、容器外部と連通する開口部を備えることができる。すなわち、本明細書において「当該領域」とは、内側に押圧可能な容器外壁によって形成される領域を意味するものである。
第一の実施形態においては、上記外壁は内部空間に向かって押圧可能に形成されるとともに、ドレナージ容器の他の残余の壁部とは、少なくとも漏れのないように接続されるようになっている。但し、外壁は、縁部においては固定されており、内部領域においてのみ容器内側に移動可能に構成されることが好ましい。また、外壁は柔軟性・可撓性を有する構成とすることが好ましい。
単純な実施形態によれば、外壁を内側方向に押圧することによって、チャンバー内の圧力が増大し、それによって容器の内部空間に向かっているチャンバー壁部の弱い箇所が破断し、その結果、凝固剤が内部空間に導入されるようにすることができる。但し、好ましい実施形態においては、少なくとも一つの伝達手段が備えられ、その伝達手段が外壁の移動をチャンバーの内壁の少なくとも一つに伝達し、それによってチャンバーを開封するようにすることができる。伝達手段としては、好ましくは、チャンバーの蓋に対して作用する少なくとも一つのラムによって構成することができる。チャンバーの蓋は、容器外壁と反対側に配置され、少なくとも部分的に取り外し可能に構成される。ラムは、好ましくは容器外壁又はチャンバーの蓋に接続され、当該外壁又は蓋と一体的に形成されることが好ましい。ラムは、チャンバー内の中央に配置されることが好ましい。ラムをチャンバー全体の長さにほぼ等しく又は正確に等しく伸ばすことにより、チャンバーの開封に必要となる外壁の移動を最小限に抑えることができる。
ラムはチャンバー内の中央に配置することができる。しかしながら、チャンバー内の周辺位置や他の適切な位置にも配置することができる。ピン状のラムに代えて、中空円筒状のラムや、その他の基本的形状のラムを用いることも可能である。ラムは中空状でも材料が充填されたものでもよい。また、複数のラムを用いることも可能である。例えば、チャンバー中央に配置したラムに代えて、又はそれに追加して、複数のラムを一定間隔でチャンバーの中心軸の周囲に円形状に配置することができる。さらに、複数のラムは、同じ長さでも、異なる長さでもよい。
移動可能な外壁は、液体回収容器の外側壁部に配設することが好ましく、容器外側壁部の凹状位置に設けることが好ましい。チャンバーが液体回収容器内に凹設される場合にも、移送及び保管の際に有効に保護することができる。
チャンバーは容器内部空間の一体不可分な部分であり、また、押圧可能な外壁は液体回収容器の上述した周囲の壁部と一体的に接続されるので、製造が容易となる。この点は更に、ドレナージ接続部、真空接続部及びその他の圧力開放弁を除いて、容器内部空間が気密化され、かつ、漏れ止めされたものとなることを確実ならしめる。これらの利点は、チャンバーが液体回収容器の内部空間に突出する被覆カバーを備え、当該被覆カバーが液体回収容器のチャンバー周囲の壁部と一体的に形成されることで、より際立ったものとなる。同様の利点は、液体回収容器が、好ましくはチャンバーを含んで、例えばポリプロピレン(PP)のようなプラスチックで形成されることでも実現される。
上記のチャンバーは異なる種々の形状に形成することができる。例えば、球形状や卵形状又は立方形状とすることができる。但し、好ましくは円筒形状とし、また、外壁を円形状とすることが好ましい。
更なる有利な実施形態については、従属請求項に記述している通りである。
本発明に係る液体回収容器は、安価に製造することができ、凝固剤を使用する前のチャンバーにダメージが与えられることも防止できる。さらに、必要なときには、チャンバーを簡単かつ確実に開放することができる。
本願に係る発明は、本明細書に添付した図面に描かれた好ましい具体的な実施形態を基礎として以下に説明してある。
本発明に係る液体回収容器の分解図である。 図1に示す液体回収容器の斜視図である。 液体回収容器の第一構成部分の内部空間の斜視図である。 液体回収容器の第一構成部分の第一側面図である。 液体回収容器全体の縦断面図である。 液体回収容器の第一構成部分の第二側面図である。 液体回収容器のチャンバー全体の拡大縦断面図である。
図1は、本発明に係るドレナージ容器又は液体回収容器を示している。本明細書冒頭で説明した容器と同様に、本発明に係る容器は、医療の分野において、例えば水分や血液又は脂肪などの吸引された体液を回収するために用いられる。この体液の吸引は、特に手術中や手術後、病気の治療中に行われる。特に重要の用途としては胸腔ドレナージがある。
同図に示すように液体回収容器は、第一の筐体部1と第二の筐体部2とを備えている。これら二つの筐体部1,2は、互いに接続されて漏れのない気密状態となる。これらは、一体的に嵌合して、接着剤や熔融によって互いに接着されることが好ましい。この二つの筐体部1,2は共通の内部空間となる分泌物チャンバー5を形成している。ここで、図示する実施例では、複数のリブ16によって分泌物チャンバーから仕切られつつ、複数の流路を介して当該分泌物チャンバーと接続される他の複数のチャンバーも備えられている。さらに、分泌物チャンバー5内には複数のリブ16’も備えられており、分泌物チャンバー内に吸引された液体のスロッシング運動が低減されるようになっている。この点は特に図3及び図6において明示的に示されている。
また、液体回収容器には、凝固剤4用のチャンバー3が備えられている。このチャンバー3については、より詳細に本明細書中で後述する。
液体回収容器は、本実施形態では第二の筐体部2が、好ましくは少なくとも一つのレベル表示器6を備えている。このレベル表示器6は、非線形に、チャンバー3近傍の分泌物チャンバー5内の占有空間を確認することができるものである。
図2は、容器が組み立てられた状態を示している。この容器には、吸引源、具体的には真空ポンプが、側面に沿って突出する固定用スタブ14を介して接続できるようになっている。凹部15は、この真空ポンプの固定ボタンを受け止めるためのものである。第一の筐体1においては、容器内部と連通する複数の貫通開口が備えられている。これら貫通開口は、真空接続部10とドレナージ接続部11を形成している。真空接続部は、真空ポンプとの接続部として機能するもので、本実施例では、直接的に内部流路と接続することもでき、また、真空チューブを介することもできる。ドレナージ接続部11は、ドレナージ管との接続部として機能するもので、ドレナージ管は患者の体腔に導入されて患者から液体を吸引する。この接続も、吸引源の型式に応じて、ドレナージ管をドレナージ接続部11に嵌合させることで直接的に接続することができ、また、本実施例では、真空ポンプの筐体を介して接続することもできる。液体回収容器には、分泌物チャンバー5内が過剰圧力となった場合に開放される一又は二以上の圧力開放弁13を備えることが好ましい。
図4に示すように、第一又は第二の筐体部1,2は、上述したドレナージ接続部を閉鎖するための閉鎖部12、具体的にはスタブを備えることもできる。この閉鎖部12は、必要に応じて筐体部から取り外すことが可能である。
二つの筐体部1,2は、プラスチック、好ましくはPPにより形成することが好ましい。各筐体部のそれぞれは、一体的に形成されることが好ましく、取り外し可能な閉鎖部12は、射出成形により形成することができる。
本発明によれば、閉鎖された上記チャンバー3は、容器の内部空間に配設され、この内部空間内に少なくとも部分的に、好ましくは完全に突出するようになっている。チャンバー3は、本実施例では円筒形状となっており、中空円筒形状の被覆カバー30を備え、被覆カバーは第一の筐体部1の背面側壁部から分泌物チャンバー5の内部に突出する。被覆カバー30の第一の端部は、外壁31によって閉鎖されている。被覆カバー30の反対側の第二の端部は、蓋33によって閉鎖されている。ラム32は外壁31の中央に配置されて、蓋33まで伸びており、さらに、好ましくはラム32は蓋33のソケット331内に配置される。
被覆カバー30、外壁31及びラム32は、第一の筐体部1の周囲壁部とともに一体的に形成されることが好ましく、第一の筐体部1の他の全ての部分と一体的に形成されることが好ましい。この点は特に図5及び図7において明示的に示されている。外壁31は、可撓性を有し、又は少なくとも筐体部1の他の周囲領域より柔軟性を有することが好ましい。外壁31は、この周囲領域と、ヒンジ状の手段を介するか、又は少なくとも薄肉化された接続部を介して接続されることが好ましく、これによって、外壁31は当該領域に対して移動可能となり、特に容器内部空間に向かって押圧可能となる。この外壁の押圧方向は、ラム32の長手方向と平行な方向であることが好ましく、また、蓋33の表面に垂直であることが好ましい。
外壁31全体の壁の厚みは、外壁周囲の筐体部1の他の領域と比較して薄いことが好ましい。好ましくは外壁は残余の領域よりも数倍の薄さとする。しかしながら、上述したヒンジ部やつなぎ目領域のみについて肉薄に形成し、それによって外壁をより柔軟にすることは可能である。但し、この場合には、適切な形状及び/又は材質を選択することによって、外壁31は、容器内側に押圧されたときに、チャンバー3や分泌物チャンバー5の漏れのない状態が維持されなくなるようなダメージを受けることが無いようにすべきである。
外壁31は、ここでは外側方向に湾曲しており、その最も外側の部分は、第一の筐体部1の他の壁部と同一平面に位置するようになっている。但し、この最外部分は、他の壁部よりも、更に外側に突出させることもでき、また、凹ませることもできる。
蓋33は、平面状であることが好ましい。蓋は上述した被覆カバー30上に、ぴったりと合うように取り付けられることが好ましく、また、適切な寸法取り(underdimensioning)の手段によって、圧力を加えて取り付けられるようにすることが好ましく、この場合、蓋の周囲及び放射状に突出したフランジ332が橋脚状の支持手段として機能する。蓋には厳重な密閉が望まれるが、必ずしも必要であるとは限らない。図1,3及び6に示すように、蓋33には放射状に伸びる複数のリブ330を備えることが好ましい。
チャンバー3は、本実施例に示すように、一つの空間を有することができ、また、複数の空間に分割することができる。また、一以上のラム32を備えることができる。チャンバー3は、ドレナージ接続部11及び/又は真空接続部10から少し距離をおいて離れた領域に設置されることが好ましい。本実施例では、チャンバー3は、容器の下部領域に配置されている。
このチャンバー3は、凝固剤4を収納するために用いられる。図1において、凝固剤4は円筒形状に描かれている。これは凝固剤を模式的に図示したものである。凝固剤は、一般的には粉末又はゲル状である。凝固剤が吸引された体液に接触し、又は混ぜ合わさることで、その後ゲル化を引き起こし、それが濃密化して、そこから固まりが形成され、あるいはその他の方法により凝固化する。具体的には、ゲル化剤は体液を凝固させるのに用いられる。このような凝固剤は従来技術おいて広く知られているものであり、いくつかの実例は冒頭で言及しているが、使用可能な凝固剤の全てを列挙するものではない。
上述したような容器は、本発明に従って以下のように使用することができる。
液体回収容器を運搬及び保管している間は、すなわち容器が使用される前は、凝固剤4は密封されたチャンバー3内に収納されている。使用に際しては、チャンバー3は外部から加えられる力の作用によって開封することができ、凝固剤4を分泌物チャンバー5内に取り入れることができる。これは、体液の吸引が行われる直前か、又は吸引が行われている間に行うことは可能である。しかしながら、吸引が完全に行われた後に実行されることが好ましい。容器の安全性が確保される場合には、容器が吸引装置から取り外される前あるいは後に実行することができる。
チャンバー3は、手や適切な器具によって外壁31が押圧されることにより開封されるが、外壁31が破壊されることはない。外壁31に与えられる力はラム32に伝えられ、ラム32が蓋33を押圧して、蓋が被覆カバー30から離間するように押される。チャンバー3が開封されて、凝固剤4が容器内部空間に取り入れられる。このようにしても、チャンバー3は、また分泌物チャンバー5も、それまでと同様に気密及び漏れのない状態で外部から閉鎖された状態が維持される。
放射状の複数のリブ330は、蓋33に加わる圧力を蓋の外縁に均等に分散させ、これによって、本実施例においては、蓋を被覆カバーから完全に離間させる。蓋の形状と、ラムの位置及び数を適切に選択することにより、蓋を部分的にのみ離間させることも可能である。具体的には、被覆カバーの一側において離間させることができる。例えば、蓋は射出成形により被覆カバーとヒンジを介して一体的に形成することができる。
また、蓋を単純に穴により提供することも可能である。そのためには、予め所定の破断箇所やミシン目を入れておくことができる。またそのために、ラムに一又は二以上の先端部を設けておくことができる。さらに、蓋の代わりに、外壁を適切な形状の外力伝達手段に接続し、被覆カバーに穴を開けるために予め所定の破断箇所を設けることができる。
上述した図面では、例えばWO 2007/128156に開示されているような医療用のドレナージ器具において使用可能な、本発明に係る液体回収容器の好ましい実施例のみを示してある。しかしながら、本発明の開示によれば、液体回収容器は硬質のタイプに限定されるものではない。具体的には、ドレナージ容器は柔軟性のあるバッグにより形成することも可能である。柔軟性のあるバッグを、硬質の外部容器を閉鎖するための硬質の蓋に接続すれば、チャンバーをその蓋に取り付け、あるいはその蓋と一体的に形成することができる。硬質の蓋が備えられない場合には、チャンバーをバッグ自体に接続することもでき、その場合には、適切であれば、内側に押圧されるチャンバーの外壁を保護するために、取り外し可能なカバーを追加して備えることが好ましい。
本発明に係る液体回収容器は、安価に製造することができ、凝固剤を使用する前のチャンバーにダメージが与えられることも防止できる。さらに、必要なときには、チャンバーを簡単かつ確実に開封することができる。
1 第一の筐体部
10 真空接続部
11 ドレナージ接続部
12 ドレナージ接続部の閉鎖部
13 圧力開放弁
14 固定用スタブ
15 固定ボタン用の凹部
16 リブ
16’ リブ
2 第二の筐体部
3 凝固剤用のチャンバー
30 被覆カバー
31 薄膜化された外壁
32 ラム
33 蓋
330 放射状のリブ
331 ソケット
332 フランジ
4 凝固剤
5 分泌物チャンバー
6 レベル表示器

Claims (11)

  1. 吸引された液体を回収するための液体回収容器であって、真空ポンプとの接続部となる真空接続部(10)と、ドレナージ管との接続部となるドレナージ接続部(11)と、凝固剤(4)用の密封されたチャンバー(3)を備え、前記チャンバー(3)は、外力が加えられることにより液体回収容器の内部空間(5)に向かって開封可能であり、前記チャンバー(3)の少なくとも一部は、液体回収容器の前記内部空間(5)に向かって突出し、当該チャンバー(3)は、容器の外側において、内側に向かって押圧可能な外壁(31)によって閉鎖され、この外壁(31)によって所定の領域が形成され、当該チャンバー(3)は、前記外壁(31)が内側に押圧されると、液体回収容器の前記内部空間(5)に向かって開封され、当該領域における前記内部空間(5)は、前記外壁(31)によって外部から閉鎖されたままとなり、液体回収容器は、一体となって液体回収容器の前記内部空間(5)を形成する第一及び第二の筐体部(1,2)を備えるとともに、前記外壁(31)が、前記第一の筐体部(1)の周囲の壁部と一体的に形成され、前記チャンバー(3)が、前記周囲の壁部から前記内部空間(5)内に突出する被覆カバー(30)を備え、前記チャンバー(3)が、前記真空接続部(10)とドレナージ接続部から離れて設置され、かつ、当該チャンバー(3)が、当該液体回収容器の下部領域に設置されることを特徴とする液体回収容器。
  2. 前記外壁(31)が可撓性を有してなる請求項1記載の液体回収容器。
  3. 前記チャンバー(3)に少なくとも一の伝達手段(32)が備えられ、当該チャンバー(3)を開封するために、前記外壁(31)の動きが前記チャンバー(3)の少なくとも一の内壁(33)に伝達される請求項1又は2記載の液体回収容器。
  4. 少なくとも一の前記伝達手段が、前記外壁(31)と反対側に配設され、少なくとも部分的に取り外し可能な前記チャンバー(3)の蓋(33)に作用するラム(32)である請求項3記載の液体回収容器。
  5. 少なくとも一の前記ラム(32)が、前記外壁(31)又は前記蓋(33)に接続され、当該外壁(31)又は蓋(33)と一体的に形成される請求項4記載の液体回収容器。
  6. 移動可能な前記外壁(31)が当該液体回収容器の外側壁部に配設された請求項1乃至5のいずれか一項記載の液体回収容器。
  7. 前記二つの筐体部1,2のそれぞれが、一体的に形成される請求項1乃至6のいずれか一項記載の液体回収容器。
  8. 前記被覆カバー(30)が、前記液体回収容器の周囲壁部と一体的に形成され請求項1乃至7のいずれか一項記載の液体回収容器。
  9. 前記チャンバー(3)を含む当該液体回収容器がプラスチックにより形成される請求項1乃至8のいずれか一項記載の液体回収容器。
  10. 前記チャンバー(3)が円筒形状をなし、前記外壁(31)が円形状をなす請求項1乃至9のいずれか一項記載の液体回収容器。
  11. 前記内部空間が、吸引された液体を回収するための分泌物チャンバー(5)である請求項1乃至10のいずれか一項記載の液体回収容器。
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