JP5513356B2 - 光ファイバ用母材の製造方法、及び、これを用いた光ファイバの製造方法 - Google Patents

光ファイバ用母材の製造方法、及び、これを用いた光ファイバの製造方法 Download PDF

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本発明は、光ファイバ用母材の製造方法、及び、これを用いた光ファイバの製造方法に関し、特に、クラッドとなるガラス体が適切に平滑化された内壁面を有し、より長い光ファイバ用母材を製造することができる光ファイバ用母材の製造方法、及び、これを用いた光ファイバの製造方法に関する。
光ファイバの一種として、光ファイバの長手方向に沿って、クラッドに複数の空孔が形成されているホーリーファイバが知られている。このホーリーファイバを製造するための光ファイバ用母材には、光ファイバ用母材の長手方向に沿ってホーリーファイバの空孔となる孔が形成さている。
下記特許文献1には、このような光ファイバ用母材の製造方法が記載されている。この光ファイバの製造方法においては、光ファイバ用母材の中間体であるクラッドとなるガラスロッドに孔を形成する。この孔の形成においては、粒度の粗い砥石が先端に設けられたドリルツールが用いられる。次に、孔を形成しているガラスロッドの内壁面の凹凸を除去して、ガラスロッドの内壁面の平滑化を行う。この平滑化においては、先端に研磨部が設けられている円筒状の研磨ツールが用いられ、この研磨ツールがガラスロッドに形成された孔に挿入されながら回転して、ガラスロッドの内壁面の凹凸を除去する。そして、研磨の際、研磨ツールの空孔に水等の液体が流されて、研磨により生じたガラス屑を排出する。このような研磨ツールを用いる場合、ガラスロッドの孔は封止された状態であり、研磨ツールの空孔を流れて先端から流出した液体が、研磨ツールとガラスロッドとの間を通って逆流して、ガラス屑と共にガラスロッドの孔の研磨ツールが挿入されている側から排出される。
ところで、ガラスロッドに孔を形成する際、加工時間を短縮するために、一般的にパイプ状のドリルツールが用いられる。このようなドリルツールを用いる場合、ガラスロッドの端部の近辺までドリルツールを押し進めた後、ドリルツールがガラスロッドを貫通する前にドリルツールを抜き取る。そうすると、ドリルツールの空孔内に残った棒状のガラス屑が、ガラスロッドの端部側に接続さえた状態で、ガラスロッドの孔内に残る。その後、ガラスロッドの端部側において、棒状のガラス屑を切断して、このガラスロッドの孔内から棒状のガラス屑を除去する。このようにして形成されたガラスロッドの孔は、一方側がガラスロッドの一部により封止される。このため上述の様な手段により、孔が形成されたガラスロッドの内壁を研磨する場合においても、研磨ツールの先端から流出した液体が、適切に研磨ツールとガラスロッドとの間を通って逆流してガラスロッドの孔から排出される。
特開2002−293562号公報
しかし、近年、より長い光ファイバ用母材を用いて光ファイバを製造したいという要請がある。このように光ファイバ用母材が長い場合、上述のようにパイプ状のドリルツールを用いて光ファイバ用母材となるガラスロッドに孔を形成すると、孔内に残った棒状のガラス屑を除去するのが非常に困難であり、また、このガラス屑が途中で折れてしまうとガラスロッドの一部が無駄になってしまう。従って、このように長い光ファイバ用母材に孔を形成する場合は、貫通孔を形成することが適切であり、この場合、ガラスロッドの内壁面の研磨を行う工程において、研磨ツールから流出される液体が逆流せずに貫通孔から流れることを防止するために、貫通孔の一方の端部を封止して、貫通孔に研磨ツールを挿入することが考えられる。
このようにガラスロッドに貫通孔を形成する場合、ガラスロッドの端面の一部が欠ける場合がある。このような場合、封止物により貫通孔の一方の端部を適切に封止しようとしても、封止物とガラスロッドとの間に隙間が生じ、適切な封止を行うことが困難である。このため、研磨ツールから流出される液体が、この隙間から流出してしまうことで適切に逆流せずに、ガラスロッドの内壁面の研磨を適切に行うことができない虞がある。このように、より長い光ファイバ用母材を製造しようとすると、クラッドとなるガラスロッドを適切に研磨して平滑化することが困難という問題がある。
そこで、本発明は、クラッドとなるガラス体が適切に平滑化された内壁面を有し、より長い光ファイバ用母材を製造することができる光ファイバ用母材の製造方法、及び、これを用いた光ファイバの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明者は、貫通孔の一方の端部を適切に封止する方法について鋭意検討を行った。そこで、シリコンゴムの様に弾性変形する封止材により封止を行うことで、ガラスロッドの端面の一部が欠けている部分に封止材が充填されて、適切な封止を行うことができると考えた。しかし、研磨加工をする場合における液体の圧力は、非常に高いため、このような封止材により封止を行っても、液体の圧力で封止材が変形してしまい、ガラスロッドと封止材との間に隙間が生じてしまう。このため、封止材とガラスロッドとの隙間から液体が流出してしまい、適切な研磨加工を行うことができないことがあるということが分かった。そこで、本発明者は、さらに鋭意検討を行い、本発明をするに至った。
すなわち、本発明の光ファイバ用母材の製造方法は、クラッドとなるガラス体を有する中間母材を準備する準備工程と、前記ガラス体に貫通孔を形成する穿孔工程と、前記貫通孔の一端側を液体による膨張性を有する封止材により封止する封止工程と、前記貫通孔に先端に研磨部を有するパイプ状の研磨ツールを回転させながら挿入して、前記研磨ツールの先端の孔から前記液体を流出させると共に、前記ガラス体の内壁面を研磨する研磨工程と、を備えることを特徴とするものである。
このような光ファイバ用母材の製造方法によれば、準備された中間母材のクラッドとなるガラス体に形成された貫通孔の一端側が液体による膨張性を有する封止材により封止されているため、研磨工程において、封止材は、研磨ツールの先端の孔から流出する液体の一部を吸収して膨張する。このとき液体は、クラッドとなるガラス体の貫通孔から封止材に吸収されるため、封止材は、貫通孔の一端から貫通孔に食い込むようにして膨張する。こうして、液体により膨張した封止材により、クラッドとなるガラス体の端部に欠けが生じている場合においても、強力に封止がなされる。従って、封止材とガラス体との間に隙間が生じることを有効に防止でき、研磨ツールとガラス体の内壁面と間において、液体を適切に逆流させることができる。このため、液体と共にガラス屑を貫通孔の外に排出させることができると共に、液体によりガラス体の内壁面が不要に加熱して酸化することを防止することができる。このようにして、クラッドとなるガラス体の内壁面を適切に研磨して平滑化することができるのである。
また、このようにクラッドとなるガラス体に貫通孔を形成し、この貫通孔が形成されているガラス体の内壁面の平滑化を適切に行うことができるため、より長い光ファイバ用母材を適切に製造することができる。
また、上記光ファイバ用母材の製造方法において、前記封止工程において、前記封止材の一部を前記貫通孔の一部に挿入して封止を行うことが好ましい。
このような光ファイバ用母材の製造方法によれば、研磨工程の前において、既に封止材の一部が貫通孔に挿入されている。従って、封止材が液体を吸収して膨張することにより、より強力に封止を行うことができる。
また、上記光ファイバ用母材の製造方法において、前記研磨ツールにおける前記研磨部は、外周面に長手方向に沿った少なくとも1つの凹部が形成されていることが好ましい。
このような光ファイバ用母材の製造方法によれば、研磨部に形成された凹部にガラス屑が集まる傾向にあり、さらに研磨ツールの先端の孔から流出した液体は、研磨部に形成された凹部を流れる傾向がある。従って、さらに適切にガラス屑を排出することができる。また、研磨部にこのような凹部が形成されていると、凹部が形成されていない場合と比べて、研磨ツールにかかる反力を低減することができ、さらに加工速度を上げることができ、さらに研磨部の摩耗を低減させることができ、また、研磨後におけるクラッドとなるガラス体の内壁面をより平滑化することができる。
また、上記光ファイバ用母材の製造方法において、前記研磨ツールの前記研磨部は、先端の外径が前記穿孔工程により形成された貫通孔の直径よりも小さくなるように、先端側に向かって徐々に外径が小さくなるテーパ部が形成されていることが好ましい。
研磨ツールをこのように構成することにより、研磨部の先端が貫通孔に入り込むため、研磨ツールが貫通孔の中心軸からずれた状態で、ガラス体の内壁面を研磨することを防止することができ、内壁面を均等に研磨して平滑化することができる。また、研磨部にこのようなテーパ部が形成されていると、テーパ部が形成されていない場合と比べて、研磨ツールにかかる反力を低減することができ、さらに加工速度を上げることができ、さらに研磨部の摩耗を低減させることができ、また、研磨後におけるクラッドとなるガラス体の内壁面をより平滑化することができる。
また、上記光ファイバ用母材の製造方法において、前記貫通孔は、コアとなる位置の周りに複数形成されることが好ましい。
このように貫通孔を形成することにより、コアの周りに複数の空孔を有する空孔アシストファイバやフォトニックバンドギャップファイバ等のホーリーファイバ用の母材を製造することができる。
また、上記光ファイバ用母材の製造方法において、前記ガラス体の屈折率と異なる屈折率を有するガラスロッドを研磨されたそれぞれの前記貫通孔に挿入する挿入工程と、前記ガラス体とそれぞれの前記ガラスロッドとを一体化するコラプス工程と、を更に備えることが好ましい。
このように複数の貫通孔のそれぞれに屈折率の異なるガラスロッドを挿入して、コラプスにより一体化することにより、コアの周りにクラッドと屈折率が異なる部分が複数形成されたフォトニックバンドギャップファイバ等の光ファイバの製造に用いる光ファイバ用母材を製造することができる。このような光ファイバ用母材においては、それぞれの貫通孔がコラプスされることで、クラッドとなるガラス体とガラスロッドとが一体となるが、コラプス後においてもクラッドとなるガラス体とガラスロッドとの界面において、ガラス体は内壁面を有する。そして、クラッドとなるガラス体の内壁面が適切に平滑化されているため、クラッドとなるガラス体とガラスロッドとの界面を適切に平滑化することができる。
また、上記光ファイバ用母材の製造方法において、前記貫通孔は、コアとなる位置に形成され、前記ガラス体の屈折率よりも高い屈折率を有するガラスロッドを研磨された前記貫通孔に挿入する挿入工程と、前記ガラス体と前記ガラスロッドとを一体化するコラプス工程と、を更に備えることが好ましい。
このような光ファイバ用母材の製造方法によれば、コアを被覆するクラッドの内壁面が適切に平滑化された光ファイバ用母材を製造することができる。なお、このような光ファイバ用母材においては、貫通孔がコラプスされることで、クラッドとなるガラス体とコアとなるガラスロッドとが一体となるが、コラプス後においてもクラッドとなるガラス体とコアとなるガラスロッドとの界面において、クラッドとなるガラス体は内壁面を有する。そして、このような光ファイバ用母材を用いることにより、コアとクラッドとの界面が適切に平滑化された光ファイバを得ることができ、この光ファイバによればコアを伝播する光の損失を少なくすることができる。
また、本発明の光ファイバの製造方法は、上記の光ファイバ用母材により製造される光ファイバ用母材を線引きする線引工程を備えることを特徴とするものである。
上述のように、上記の光ファイバ用母材の製造方法によれば、クラッドとなるガラス体が、適切に平滑化された内壁面を有する光ファイバ用母材を適切に製造することができるため、このような製造方法により製造された光ファイバ用母材を線引きすることにより、損失の少ない光ファイバを製造することができる。さらに、上記の光ファイバ用母材の製造方法によれば、より長い光ファイバ用母材を適切に製造することができるため、このような製造方法により製造された光ファイバ用母材を線引きすることにより、より長い光ファイバを連続して製造することができる。
以上のように、本発明によれば、クラッドとなるガラス体が適切に平滑化された内壁面を有し、より長い光ファイバ用母材を製造することができる光ファイバ用母材の製造方法、及び、これを用いた光ファイバの製造方法が提供される。
本発明の第1実施形態に係る光ファイバの長手方向に垂直な断面における構造の様子を示す図である。 図1の光ファイバを製造するための光ファイバ用母材の長手方向に垂直な構造の様子を示す図である。 図1の光ファイバの製造方法の工程を示すフローチャートである。 図3に示す準備工程により準備される中間母材の長手方向に垂直な構造の様子を示す図である。 穿孔工程に用いるドリルツールを示す図である。 穿孔工程の様子を示す図である。 封止工程の様子を示す中間母材の長手方向に沿った断面図である。 研磨工程に用いる研磨ツールを示す図である。 研磨工程の様子を示す中間母材の長手方向に沿った断面図である。 線引工程の様子を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る光ファイバの長手方向に垂直な構造の様子を示す図である。 図11の光ファイバを製造するための光ファイバ用母材の長手方向に垂直な断面における構造の様子を示す図である。 図12に示す光ファイバ用母材の中間母材の長手方向に垂直な断面における構造の様子を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る光ファイバの長手方向に垂直な断面における構造の様子を示す図である。 図14の光ファイバを製造するための光ファイバ用母材の長手方向に垂直な断面における構造の様子を示す図である。 図14に示す光ファイバ用母材の中間母材の長手方向に垂直な断面における構造の様子を示す図である。
以下、本発明に係る光ファイバ用母材の製造方法、及び、これを用いた光ファイバの製造方法の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る光ファイバの長手方向に垂直な断面における構造の様子を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の光ファイバ10は、コア11、コア11を被覆するクラッド12と、クラッド12を被覆する第一被覆層16と、第一被覆層16を被覆する第二被覆層17とから構成されている。このようなクラッドが被覆層により被覆された光ファイバは、光ファイバ素線とも呼ばれる。そして、クラッド12の屈折率は、コア11の屈折率よりも低くされており、クラッド12には、コア11の周りにコア11を取り囲む複数の空孔13が形成されている。このように本実施形態の光ファイバ10は、クラッドに複数の空孔を有するホーリーファイバとされている。
また、以下に示す直径、外径、距離は例示であり、特に制限されないが、例えば、コア11の直径は7μm〜10μmであり、クラッド12の外径は125μmであり、第二被覆層17の外径は250μmとされ、空孔13の直径は3μm〜8μmとされ、コア11の中心から空孔13の中心までの距離は8μm〜20μmとされる。
また、以下に示す材料は例示であり、特に制限されないが、例えば、コア11を構成する材料としては、ゲルマニウム(Ge)等の屈折率を上げるドーパントが添加された石英(SiO)を挙げることができ、クラッド12を構成する材料としては、何もドーパントが添加されていない純粋石英や、屈折率を下げるフッ素(F)が添加された石英を挙げることができ、また、第一被覆層16及び第二被覆層17を構成する材料としては、それぞれ互いに種類の異なる紫外線硬化樹脂を挙げることができる。
このような光ファイバ10は、ホーリーファイバの中でも特に空孔アシストファイバと呼ばれ、コア11に光が伝播すると空孔13により、光の閉じ込め効果が高められて、光がコア11から漏えいすることを防止でき、コア11を伝播する光の損失を抑制することができる。
図2は、図1の光ファイバ10を製造するための光ファイバ用母材の長手方向に垂直な構造の様子を示す図である。
図2に示すように、光ファイバ用母材10Pは、略円柱状の形状をしており、コア11となるロッド状のコアガラス体11Pと、コアガラス体11Pを被覆するロッド状のクラッドガラス体12P、とから構成されている。そして、クラッドガラス体12Pには、コアガラス体11Pの周りにコアガラス体11Pを取り囲む複数の貫通孔13Pが形成されている。このような光ファイバ用母材10Pが、後述の様に線引きされ、被覆されることにより、図1に示す光ファイバ10となる。
次に、図2の光ファイバ用母材10P、及び、図1の光ファイバ10の製造方法について説明する。
図3は、光ファイバ用母材10P、及び、光ファイバ10の製造方法の工程を示すフローチャートである。図3に示すように、光ファイバ用母材10Pの製造は、コアガラス体11Pと、貫通孔13Pが形成されていないクラッドガラス体12Pを備える中間母材を準備する準備工程P1と、中間母材のクラッドガラス体12Pに貫通孔を形成する穿孔工程P2と、貫通孔の一端側を封止する封止工程P3と、貫通孔が形成されたクラッドガラス体12Pの内壁面を研磨する研磨工程P4を備える。そして、光ファイバ10の製造方法は、このようにして製造された光ファイバ用母材を線引きする線引工程P5を更に備える。
<準備工程P1>
図4は、準備工程P1により準備される中間母材の長手方向に垂直な構造の様子を示す図である。図4に示すように中間母材19Pは、図2に示すコアガラス体11Pと、図2の貫通孔13Pが形成されておらず、コアガラス体11Pを被覆するクラッドガラス体12Pとから構成される。
中間母材19Pの準備においては、例えば、コアガラス体11Pと、クラッドガラス体12Pとを連続して形成する方法が挙げられる。このような方法としては、特に限定されないが、例えば、MCVD法、VAD法、OVD法等のスートプロセスを用いる方法を挙げることができる。このようにして、図4に示す中間母材19Pを得る。
<穿孔工程P2>
次に準備した中間母材19Pのクラッドガラス体12Pの長手方向に沿って貫通孔を形成する。
図5は、この穿孔工程に用いるドリルツールを示す図である。図5に示すように、ドリルツール50は、パイプ52と、パイプ52の先端に設けられている切削部51とを主な構成として備える。
パイプ52は、円筒状の形状をしており、本工程において中間母材19Pに形成する貫通孔の直径よりも僅かに小さな外径を有している。パイプ52の外径は、中間母材19Pに形成する孔の直径より0.1〜0.3mm小さいことが好ましい。また、切削部51は、円筒状の形状をしており、本工程において中間母材19Pに形成する貫通孔の直径と同様の外径を有している。従って、切削部51は、パイプ52の外径よりも大きな外径を有している。例えば、切削部51の外径は、パイプ52の外径より0.1〜0.3mmに大きい。パイプ52の外径と、切削部51の外径との差が、0.3mm以下であれば、パイプ52の強度が弱くなることを防止できるため好ましく、この差が、0.1mm以上であれば、穿孔するときに、パイプ52が中間母材19Pに形成した空孔の中に詰まることを適切に防止することができるため好ましい。また、パイプ52及び切削部51の貫通孔は、それぞれ繋がっており、このためドリルツール50には、貫通孔53が形成されている。
図6は、穿孔工程P2の様子を示す図である。図6に示すように、本工程においては、上記のドリルツール50を軸中心に回転させながら、クラッドガラス体12Pの長手方向に沿ってドリルツール50を押進めると共に、貫通孔53のパイプ52側から液体を導入する。この液体としては、例えば、水溶性切削液を挙げることができる。
このように導入された液体は、貫通孔53を通り、切削部51の先端から流出する。切削部51がクラッドガラス体12Pの途中まで進んでいる状態においては、クラッドガラス体12Pの孔が貫通していないため、切削部51の先端から流出する液体は、行き場を失い切削部51とクラッドガラス体12Pの内壁面との間を逆流して、ドリルツール50により形成された孔のドリルツール50が挿入されている側から排出される。従って、中間母材19Pに形成する孔が貫通するまでは、切削部51とクラッドガラス体12Pとの摩擦によりクラッドガラス体12Pの温度が過度に上昇することが、切削部51とクラッドガラス体12Pの内壁面との間を流れる液体により防止され、さらに穿孔により生じるガラス屑が液体と共にドリルツール50が挿入されている側から排出される。そして、ドリルツール50を更に押し進め、孔を貫通させて、クラッドガラス体12Pに貫通孔13Pを形成する。貫通後においては、ドリルツール50の貫通孔53内に棒状のガラス屑が生じるが、このガラス屑は、不要であるため除去する。このようにして、図2に示す中間母材19Pに光ファイバ用母材10Pの貫通孔13Pと同数の貫通孔を形成する。
<封止工程P3>
次に形成した貫通孔の一端側を封止する。図7は、この封止工程の様子を示す中間母材の長手方向に沿った断面図である。図7に示すように、封止を行う際、貫通孔13Pの一端側を塞ぐようにして、封止材55を貫通孔13Pが形成された中間母材19Pの一方の端面に圧着する。
この封止材55は、液体による膨張性を有する材料から構成されている。このような材料としては、例えば、合成ゴムと高吸水性樹脂を発泡成形した混合物を挙げることができ、合成ゴムとしては、クロロプレン系ゴムを挙げることができ、高吸水性樹脂としては、水膨張性ポリウレタン樹脂を挙げることができる。このような材料により構成されることにより、封止材55は水により膨張する。なお、封止材55と貫通孔とのシール性を高めるために、封止材55の体積膨張率は、110%/day以上であることが好ましい。また、後述のように封止材55に切削液の水圧がかかるため、封止材55の引張強さは0.1MPa以上であることが好ましい。また、後述のように封止材55の一部を貫通孔の中に挿入する場合においては、封止材の伸びは100%以上であることが好ましい。
なお、封止工程P3においては、封止材55の一部が貫通孔13Pの一部に挿入されることが好ましい。このように封止材55の一部が貫通孔13Pの一部に挿入されるようにするためには、貫通孔13Pの位置に合わせて、予め封止材55の一部を凸状に形成しておけば良い。或いは、封止材55を強くクラッドガラス体12Pに押しつけることにより、封止材55を変形させて、封止材55の一部が貫通孔13Pの一部に挿入されるようにしても良い。
<研磨工程P4>
次に貫通孔13Pを形成するクラッドガラス体12Pの内壁面を研磨して平滑化する。図8は、研磨工程P4に用いる研磨ツールを示す図である。具体的には、図8の(A)は、研磨ツールの長手方向に沿った断面図であり、図8の(B)は、研磨ツールを先端側から見た図である。図8の(A)に示すように、研磨ツール60は、パイプ62と、パイプ62の先端に設けられている研磨部61とを主な構成として備える。
パイプ62は、ドリルツール50のパイプ52と同様の円筒状の形状をしており、研磨工程P4後における貫通孔13Pの直径よりも僅かに小さな外径を有している。また、研磨部61には、パイプ62の貫通孔に繋がる貫通孔を有している。このため、研磨ツール60は、パイプ62から研磨部61まで通じる貫通孔66が形成されている。
そして、研磨部61の外周面におけるパイプ62側においては、複数の凸部65と凹部64が、それぞれ研磨ツール60の長手方向に沿って形成されている。この凸部65を基準とした研磨部61の外径は、穿孔工程P2により形成された貫通孔13Pの直径よりも僅かに大きくされている。従って、研磨ツール60が軸中心に回転する場合における、研磨部61のパイプ62側の外径は、貫通孔13Pの直径よりも僅かに大きくなる。
さらに、研磨部61における先端側の外周面においては、先端に向かって徐々に外径が小さくなるテーパ部63が形成されている。研磨部61においては、テーパ部63における先端側の外径が、穿孔工程P2により形成された貫通孔13Pの直径よりも小さくされており、さらに、テーパ部63における先端側と逆側の外径が、穿孔工程P2により形成された貫通孔13Pの直径よりも僅かに大きくされている。
図9は、研磨工程P4の様子を示す中間母材の長手方向に沿った断面図である。図9に示すように、研磨工程P4においては、研磨ツール60を軸を中心に回転させながら、クラッドガラス体12Pに形成された貫通孔13Pの封止がされていない側から貫通孔13Pに挿入する。このとき、上述のように、研磨部61の先端における外径が、貫通孔13Pの直径よりも小さため、貫通孔13Pに研磨部61の先端を適切に挿入することができる。そして、上述のように、研磨ツール60が軸に沿って回転する場合における、研磨部61のパイプ62側の外径が切削部51の外径よりも僅かに大きくされているため、研磨ツール60を回転させながら貫通孔13Pに挿入することで、クラッドガラス体12Pの内壁が研磨される。また、貫通孔13Pに研磨部61の先端を適切に挿入しながら、研磨を行うことができるため、研磨ツール60を押し進めるとき、研磨ツール60の中心軸が貫通孔13Pの中心軸からずれた状態で、クラッドガラス体12Pの内壁面を研磨することを防止することができ、内壁面を均等に研磨することができる。
また、研磨ツール60を回転させながら貫通孔13Pに挿入する際、研磨ツール60の貫通孔66に液体が導入される。この液体は、封止材55に吸収され、封止材55が膨張する液体である。例えば、封止材55が水による膨張性を有する場合、研磨ツール60の貫通孔66には、水が導入される。そして、貫通孔66に導入された液体は、研磨ツール60の先端から流出し、さらにクラッドガラス体12Pの貫通孔13Pを進む。そして、貫通孔13Pを進む液体は、封止材55に接触して、液体の一部が封止材55により吸収されて、封止材55は、貫通孔13Pに食い込むようにして膨張する。このとき、上述のように、封止工程P3において、封止材55の一部が貫通孔13Pに一部に挿入されている場合においては、貫通孔13Pに挿入されている封止材55の一部が、貫通孔13Pの径方向に膨張し、封止材55は、より強力に貫通孔13Pを封止することができる。
このように封止材55により、貫通孔13Pの一端側が封止されているため、研磨部61の先端から流出する液体は、行き場を失い研磨部61とクラッドガラス体12Pの内壁面との間を逆流し、貫通孔13Pの研磨ツール60が挿入されている側から排出される。このとき、研磨部61の外周面に長手方向に沿った複数の凹部64が形成されているため、液体がこの凹部64を流れることで、液体が研磨部61とクラッドガラス体12Pの内壁面との間を逆流し易くされている。こうして、研磨部61とクラッドガラス体12Pとの摩擦によりクラッドガラス体12Pの温度が過度に上昇することが、研磨部61とクラッドガラス体12Pの内壁面との間を流れる液体により防止され、さらに研磨により生じるガラス屑が液体と共に研磨ツール60が挿入されている側から排出される。このようにして、貫通孔13Pを形成するクラッドガラス体12Pの内壁面は、研磨ツール60により研磨されて平滑化される。このようにして、全ての貫通孔13Pを研磨することにより、図2に示す光ファイバ用母材10Pを得る。
<線引工程P5>
図10は、線引工程P5の様子を示す図である。
まず、線引工程P5を行う準備段階として、準備工程P1〜研磨工程P4により製造された光ファイバ用母材10Pに複数のガラス管を接続する。この複数のガラス管は、それぞれのガラス管の貫通孔と、光ファイバ用母材10Pのそれぞれの貫通孔13Pとが互いに連通するようにして、光ファイバ用母材10Pに接続される。次に、貫通孔13Pの内部をエッチング処理する。このエッチング処理においては、貫通孔13P内の小さな凹凸の除去や、貫通孔13Pの内壁から水酸基等の不純物を除去するものである。エッチング処理に用いるエッチング液は、光ファイバ用母材10Pに接続されたガラス管の貫通孔を通じて、光ファイバ用母材10Pのそれぞれの貫通孔13Pに導入される。
次にエッチング処理された光ファイバ用母材10Pを紡糸炉110に設置する。なお、図10において、ガラス管は省略している。そして、紡糸炉110の加熱部111を発熱させて、光ファイバ用母材10Pを加熱する。このとき光ファイバ用母材10Pの下端は、例えば2000℃に加熱され溶融状態となる。そして、光ファイバ用母材10Pからガラスが溶融して、ガラスが線引きされる。そして、線引きされた溶融状態のガラスは、紡糸炉110から出ると、すぐに固化して、コアガラス体11Pがコア11となり、クラッドガラス体12Pがクラッド12となり、コア11とクラッド12とから構成される光ファイバとなる。その後、この光ファイバは、冷却装置120を通過して、適切な温度まで冷却される。冷却装置120に入る際、光ファイバの温度は、例えば1800℃程度であるが、冷却装置120を出る際には、光ファイバの温度は、例えば40℃〜50℃となる。なお、線引工程P5においては、先に光ファイバ用母材10Pに接続された複数のガラス管から光ファイバ用母材10Pのそれぞれの貫通孔13Pに、圧力制御用の不活性ガス等の気体が導入される。このようにして、光ファイバ用母材10Pのそれぞれの貫通孔13P内の圧力が調整されながら線引きされることにより、線引後の光ファイバの空孔13の直径がばらつくことが防止できる。
次に、光ファイバは、第一被覆層16となる紫外線硬化性樹脂が入ったコーティング装置131を通過し、この紫外線硬化性樹脂で被覆される。更に紫外線照射装置132を通過し、紫外線が照射されることで、紫外線硬化性樹脂が硬化して第一被覆層16が形成される。次に光ファイバは、第二被覆層17となる紫外線硬化性樹脂が入ったコーティング装置133を通過し、この紫外線硬化性樹脂で被覆される。更に紫外線照射装置134を通過し、紫外線が照射されることで、紫外線硬化性樹脂が硬化して第二被覆層17が形成され、図1に示す光ファイバ10となる。
そして、光ファイバ10は、ターンプーリー141により方向が変換され、リール142により巻取られる。
こうして図1に示すホーリーファイバである光ファイバ10が製造される。
以上説明したように、本実施形態による光ファイバ用母材10Pの製造方法によれば、準備された中間母材19Pのクラッドガラス体22Pに形成された貫通孔13Pの一端側が液体による膨張性を有する封止材55により封止されているため、研磨工程P4において、封止材55は、研磨ツール60の先端から流出する液体の一部を吸収して膨張する。このとき液体は、クラッドガラス体12Pの貫通孔13Pから封止材55に吸収されるため、封止材55は、貫通孔13Pの一端から貫通孔13Pに食い込むようにして膨張する。こうして、液体により膨張した封止材55により、クラッドガラス体12Pの端部に欠けが生じている場合においても、強力に封止がなされる。従って、封止材55とクラッドガラス体12Pとの間に隙間が生じることを有効に防止でき、研磨ツール60の研磨部61とクラッドガラス体12Pの内壁面との間において、液体を適切に逆流させることができる。このため、液体と共にガラス屑を貫通孔13Pの外に排出させることができると共に、液体によりクラッドガラス体12Pの内壁面が不要に加熱して酸化することを防止することができる。このようにして、クラッドガラス体12Pの内壁面を適切に研磨して平滑化することができるのである。
また、このようにクラッドガラス体12Pに貫通孔13Pを形成し、この貫通孔13Pが形成されているクラッドガラス体12Pの内壁面の平滑化を適切に行うことができるため、より長い光ファイバ用母材10Pを適切に製造することができる。
また、このような光ファイバ用母材の製造方法により製造された光ファイバ用母材10Pを用いる本実施形態の光ファイバの製造方法によれば、クラッドガラス体12Pが、適切に平滑化された内壁面を有するため、光ファイバ10のクラッド12の内壁面を平滑化することができ、損失の少ない光ファイバ10を製造することができる。さらに、上述のように、光ファイバ用母材10Pをより長く適切に製造することができるため、距離の長い光ファイバ10を連続して製造することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図11〜図13を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して特に説明する場合を除き重複する説明は省略する。図11は、本発明の第2実施形態に係る光ファイバの長手方向に垂直な構造の様子を示す図である。
図11に示すように、本実施形態の光ファイバ20は、コア21、コア21を被覆するクラッド22と、クラッド22を被覆する第一被覆層26と、第一被覆層26を被覆する第二被覆層27とから構成されている。そして、クラッド22には、コア21を取り囲む複数の高屈折率部24が設けられており、この複数の高屈折率部24によりバンドギャップ領域28が形成されている。具体的には、一部の高屈折率部24がコア21を取り囲むように六角形状に並んでいる。そして、六角形状に並んだ高屈折率部24を基準として、他の高屈折率部24が、三角格子状に配列されている。この高屈折率部24が、配列する領域がバンドギャップ領域28である。このように本実施形態の光ファイバ20は、フォトニックバンドギャップファイバとされている。なお、本実施形態においては、図11に示すようにバンドギャップ領域28における高屈折率部24の周期構造を4層としているが、周期構造は4層以外であっても良い。
コア21の直径や材料は、特に制限されないが、例えば、第1実施形態の光ファイバ10のコア11と同様とされている。
クラッド22の外径や、クラッド22の高屈折率部24以外における屈折率や材料は、特に制限されないが、例えば、第1実施形態の光ファイバ10のクラッド12の外径、屈折率、材料と同様とされている。また、それぞれの高屈折率部24の屈折率は、クラッド22の高屈折率部24以外の部分よりも高くされている。このような高屈折率部24の材料としては、例えば、ゲルマニウム(Ge)等の屈折率を上げるドーパントが添加された石英(SiO)を挙げることができる。
また、第一被覆層26、及び、第二被覆層27の外径、屈折率、材料は、特に制限されないが、例えば、第1実施形態の光ファイバ10の第一被覆層16及び第二被覆層17の屈折率や材料と同様とされている。
このような光ファイバ20は、コア21に光が伝播するとバンドギャップ領域28により、例えば光の閉じ込め効果が高められて、光がコア21から漏えいすることを防止でき、例えばコア21を伝播する光の損失を抑制することができる。
図12は、図11の光ファイバ20を製造するための光ファイバ用母材の長手方向に垂直な断面における構造の様子を示す図である。
図12に示すように、光ファイバ用母材20Pは、略円柱状の形状をしており、コア21となるロッド状のコアガラス体21Pと、コアガラス体21Pを被覆するロッド状のクラッドガラス体22Pと、クラッドガラス体22Pにおいてコアガラス体21Pを取り囲むように設けられており、高屈折率部24となるロッド状の高屈折率ガラス体24Pとから構成されている。このような光ファイバ用母材20Pが、後述の様に線引きされ、被覆されることにより、図11に示す光ファイバ20となる。
次に、図12の光ファイバ用母材20P、及び、図11の光ファイバ20の製造方法について説明する。
まず、第1実施形態と同様にして準備工程P1を行い、クラッドガラス体に貫通孔が形成されていない中間母材を準備する。次に、第1実施形態と同様にして穿孔工程P2を行う。ただし、穿孔工程P2においては、図12に示す高屈折率ガラス体24Pに相当する場所に貫通孔を形成する。そして次に、第1実施形態と同様にして封止工程P3及び研磨工程P4を行う。こうして図13に示すように貫通孔23Pが形成された中間母材29Pを得る。
<挿入工程>
次に、本実施形態においては、クラッドガラス体の屈折率よりも高い屈折率を有するガラスロッドを研磨されたそれぞれの貫通孔23Pに挿入する。このときガラスロッドの直径を貫通孔23Pの直径よりも小さくして、挿入時にガラスロッドがクラッドガラス体22Pの内壁面と擦れないようにする。こうして、中間母材29Pは、それぞれの貫通孔23Pに高屈折率のガラスロッドが挿入された状態となる。
<コラプス工程>
次に、それぞれの貫通孔23Pにガラスロッドが挿入された中間母材29Pを真空炉に投入してコラプスする。すなわち、ガラスロッドとクラッドガラス体22Pの内壁面との間における貫通孔23Pの不要な空間を潰して、ガラスロッドとクラッドガラス体22Pとを一体化する。こうして、ガラスロッドは図12に示す高屈折率ガラス体24Pとされ、図12に示す光ファイバ用母材20Pを得る。
次に、第1実施形態と同様にして、線引工程P5を行うことにより、コアガラス体21Pがコア21となり、クラッドガラス体22Pがクラッド22となり、高屈折率ガラス体24Pが高屈折率部24となる。そして、第1実施形態において第一被覆層16及び第二被覆層17でクラッド12を被覆したのと同様にして、第一被覆層26及び第二被覆層27でクラッド22を被覆して、図11に示す光ファイバ20を得る。
本実施形態による光ファイバ用母材の製造方法によれば、光ファイバ用母材においては、クラッドの内壁面が適切に平滑化されているため、クラッドガラス体22Pと高屈折率ガラス体24Pとの界面を適切に平滑化することができる。従って、クラッド22の高屈折率部24以外の部分と、高屈折率部24との界面が適切に平滑化された光ファイバ20を製造することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図14〜図16を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して特に説明する場合を除き重複する説明は省略する。図14は、本発明の第3実施形態に係る光ファイバの長手方向に垂直な断面における構造の様子を示す図である。
図14に示すように、本実施形態の光ファイバ30は、コア31、コア31を被覆するクラッド32と、クラッド32を被覆する第一被覆層36と、第一被覆層36を被覆する第二被覆層37とから構成されている。
コア31の直径や材料は、特に制限されないが、例えば、第1実施形態の光ファイバ10のコア11と同様とされている。クラッド32の外径、屈折率、材料は、特に制限されないが、例えば、第1実施形態の光ファイバ10のクラッド12と同様とされている。また、第一被覆層26、及び、第二被覆層27の屈折率や材料は、特に制限されないが、例えば、第1実施形態の光ファイバ10の第一被覆層16及び第二被覆層17と同様とされている。
図15は、図14の光ファイバ30を製造するための光ファイバ用母材の長手方向に垂直な断面における構造の様子を示す図である。
図15に示すように、光ファイバ用母材30Pは、略円柱状の形状をしており、コア31となるロッド状のコアガラス体31Pと、コアガラス体31Pを被覆するロッド状のクラッドガラス体32Pとから構成されている。このような光ファイバ用母材30Pが、後述の様に線引きされ、被覆されることにより、図14に示す光ファイバ20となる。
次に、図15の光ファイバ用母材20P、及び、図14の光ファイバ20の製造方法について説明する。
まず、第1実施形態と同様にして準備工程P1を行う。ただし、本実施形態の準備工程P1においては、コアガラス体31Pを有しておらず、クラッドガラス体32Pのみからなる円柱状のガラスロッドを作製し、これを中間母材とする。
次に、第1実施形態と同様にして穿孔工程P2を行う。ただし、穿孔工程P2においては、準備工程P1で得た中間母材の径方向の中心において、長手方向に沿った1つの貫通孔を形成する。そして次に、この1つの貫通孔を形成しているクラッドガラス体32Pの内壁面に対して、第1実施形態と同様にして封止工程P3、及び、研磨工程P4を行う。こうして図16に示すように貫通孔33Pが形成された中間母材39Pを得る。
<挿入工程>
次に、クラッドガラス体32Pの屈折率よりも高く、コアガラス体31Pとなるガラスロッドを研磨された貫通孔33Pに挿入する。このときガラスロッドの直径を貫通孔33Pの直径よりも小さくして、挿入時にガラスロッドがクラッドガラス体32Pの内壁面と擦れないようにする。こうして、中間母材39Pは、貫通孔33Pにコアガラス体31Pとなるガラスロッドが挿入された状態となる。
<コラプス工程>
次に、貫通孔33Pにガラスロッドが挿入された中間母材39Pを真空炉に投入してコラプスする。こうしてガラスロッドとクラッドガラス体32Pの内壁面との間における貫通孔33Pの不要な空間が潰されて、ガラスロッドとクラッドガラス体32Pとが一体になり、ガラスロッドは、コアガラス体31Pとなる。こうして、図15に示す光ファイバ用母材30Pを得る。
次に、第1実施形態と同様にして、線引工程P5を行う。こうして、図14に示す光ファイバ30を得る。
本実施形態による光ファイバ用母材の製造方法によれば、コアガラス体31Pを被覆するクラッドガラス体32Pの内壁面が適切に平滑化された光ファイバ用母材30Pを製造することができる。従って、このような光ファイバ用母材30Pを用いることにより、コア31とクラッド32との界面が適切に平滑化された光ファイバ30を得ることができ、この光ファイバ30によればコア31を伝播する光の損失を少なくすることができる。
以上、本発明について、第1〜第3実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
具体的には、本発明の光ファイバ用母材の製造方法は、上述の形態に限らず、貫通孔を形成する工程を有する光ファイバ用母材の製造方法ならば、他の構造の光ファイバ用母材の製造方法にも適用することができる。
例えば、第2実施形態のフォトニックバンドギャップファイバとしての光ファイバ20は、コア21を有しているが、コア21は必須の構成ではなく、例えば、コア21を有さず、バンドギャップ領域28により、コア領域が形成されている形態であっても良い。或いは、バンドギャップ領域28がコア21を囲まずに、高屈折率部24が複数集まった2つのバンドギャップ領域が一組形成されて、コア21を挟むように配置されても良い。
また、第2実施形態のフォトニックバンドギャップファイバにおいて、高屈折率部24をクラッド22の高屈折率部24以外の部分よりも屈折率の低い低屈折率部とすることもできる。
また、第1、第2実施形態の準備工程P1において、コアガラス体11P、21Pを有する中間母材19P、29Pを準備したが、コアガラス体11P、21Pを有さない中間母材を準備して、第3実施形態と同様にして、コアガラス体とクラッドガラス体とを一体化させても良い。
また、第1実施形態のホーリーファイバである光ファイバ10において、コアの周りに複数の空孔を有する光ファイバであれば、孔の大きさ、数、配置を変更しても良い。例えば、空孔の大きさや配置を第2実施形態の光ファイバの高屈折率部24と同じにして、フォトニックバンドギャップファイバとしてのホーリーファイバとしても良い。
また、第2実施形態のように形成した貫通孔にガラスが挿入される形態において、高屈折率部24の数や屈折率を変更しても良い。例えば、本発明は、コアを挟むように2つの応力付与部が設けられている偏波保持光ファイバ(PANDA型ファイバ)に応用することができる。この場合、応力付与部の屈折率は、特に限定されないが、例えば、クラッドに対して−0.1%〜0.1%とされる。
また、穿孔工程P2において、貫通孔53が設けられたドリルツール50を用いたが、他のドリルツールであっても良い。
また、研磨工程P4に用いた研磨ツール60の研磨部61においては、テーパ部63が形成されていなくても良く、また、凹部64が形成されていなくても良い。
また、上記実施形態においては、それぞれの光ファイバが第一被覆層、及び、第二被覆層を有しているが、第一被覆層、第二被覆層は必須の構成ではなく、第一被覆層、第二被覆層の内、少なくとも一方が無くても良い。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の内容をより具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは無い。
(実施例1)
第1実施形態において説明した、光ファイバ(ホーリーファイバ)を作製した。ただし、空孔の数は8つとした。
まず、外径が150mmで長さが900mmの円柱状の中間母材を準備した。この中間母材は、径方向の中心にコアガラス体を備えており、コアガラス体がクラッドガラス体で被覆されているものである。コアガラス体の直径は9.6mmとした。また、コアガラス体は、Geが5質量%添加された石英から成り、クラッドガラス体は、ドーパントが添加されていない石英からから成るものとし、コアガラス体とクラッドガラス体との屈折率差を0.34とした。
次にドリルツールを準備した。このドリルツールは、パイプの先端に切削部として円筒状の砥石が設けられているものであり、長さが1000mmであり、切削部の外径が4.0mmであり、切削部には、粒度が#280のダイヤモンド砥粒が付着しているものである。そして、準備したドリルツールを回転させながら中間母材を貫通させ、コアガラス体を囲むように6つの貫通孔を形成した。このとき、ドリルツールのパイプに切削水を流した。そして、形成した貫通孔内に残った棒状のガラス屑を除去した。このとき、中間母材におけるドリルツールが付き出た側の端面を観察すると、内壁面と端面との縁に僅かな欠けが観察された。
次に、貫通孔が形成された中間母材のドリルツールが付き出た側の端面に合成ゴムと高吸水性樹脂を発泡形成した材料から成り、膨張性が1.1倍の封止材を圧着して封止をした。このとき、封止材の一部が貫通孔の一部に挿入されるようにした。
次に、研磨ツールを準備した。研磨ツールは、パイプの先端に研磨部としての筒型の砥石が設けられているものであり、長さが1000mmであり、研磨部には、粒度が#1200のダイヤモンド砥粒が付着しているものである。そして、この研磨部は、先端側がテーパ状に形成されており、さらに、パイプ側には長手方向に沿った凹部及び凸部がそれぞれ3つずつ形成されているものであった。研磨部の先端における外径は、3.8mmであり、研磨ツールが軸中心に回転した場合における凹部及び凸部が形成されている部分の外径は、4.2mmであった。そして、貫通孔の一端側が封止された中間母材の貫通孔に、研磨ツールを回転させながら挿入して、貫通孔を形成しているクラッドガラス体の内壁面を研磨した。このとき、研磨ツールのパイプに切削水を流した。こうして、光ファイバ用母材を作製した。なお、このとき、研磨時における最大反力、及び、研磨の加工速度、及び、100mm研磨した後における研磨部の摩耗量を測定した。そして、研磨後において、クラッドガラス体の内壁面の表面粗さを測定した。この最大反力、加工速度、摩耗量、表面粗さを表1に示す。
次に作製した光ファイバ用母材のそれぞれ貫通孔にガラス管の貫通孔が連通するようにして、複数のガラス管を接続した。そして、ガラス管の貫通孔からエッチング液を導入して、光ファイバ用母材の貫通孔の壁面をエッチング処理し、不純物を取り除いた。次に光ファイバ用母材を線引きして、さらに外周面を第一被覆層と第二被覆層とから成る2重の樹脂クラッドによりコーティングして、光ファイバを作製した。なお、線引の際、それぞれのガラス管から不活性ガスを導入して、穂刈ファイバ用母材の貫通孔内の圧力を適切に調整した。こうして得られた光ファイバのコアの直径は8μmであり、クラッドの外径は125μmであり、空孔の直径は4μmであり、コアの中心から空孔の中心までの距離は12μmであった。
次に作製した光ファイバに波長が1550nmの光を伝播させて、ITU−T G650に準拠したOTDR法により、光の損失を測定した。この結果を表1に示す。
(実施例2)
研磨ツールの研磨部に凹部及び凸部が設けられていないこと以外は、実施例1と同様にして、光フィアバ用母材を作製した。そして、実施例1と同様に、研磨時における最大反力、及び、研磨の加工速度、及び、100mm研磨した後における研磨部の摩耗量を測定した。また、研磨後において、クラッドガラス体の内壁面の表面粗さを測定した。この最大反力、加工速度、摩耗量、表面粗さを表1に示す。
次に、作製した光ファイバ用母材を用いて、実施例1と同様にして、光ファイバを作製した。そして、実施例1と同様にして、光の損失を測定した。この結果を表1に示す。
(実施例3)
研磨ツールの研磨部にテーパが設けられていないこと以外は、実施例1と同様にして、光フィアバ用母材を作製した。そして、実施例1と同様に、研磨時における最大反力、及び、研磨の加工速度、及び、100mm研磨した後における研磨部の摩耗量を測定した。また、研磨後において、クラッドガラス体の内壁面の表面粗さを測定した。この最大反力、加工速度、摩耗量、表面粗さを表1に示す。
次に、作製した光ファイバ用母材を用いて、実施例1と同様にして、光ファイバを作製した。そして、実施例1と同様にして、光の損失を測定した。この結果を表1に示す。
(実施例4)
研磨ツールの研磨部に凹部及び凸部及びテーパが設けられておらず、研磨部が円筒状であること以外は、実施例1と同様にして、光フィアバ用母材を作製した。そして、実施例1と同様に、研磨時における最大反力、及び、研磨の加工速度、及び、100mm研磨した後における研磨部の摩耗量を測定した。また、研磨後において、クラッドガラス体の内壁面の表面粗さを測定した。この最大反力、加工速度、摩耗量、表面粗さを表1に示す。
次に、作製した光ファイバ用母材を用いて、実施例1と同様にして、光ファイバを作製した。そして、実施例1と同様にして、光の損失を測定した。この結果を表1に示す。
Figure 0005513356
表1から明らかなように、実施例1は、研磨中の最大力が小さく、加工速度が速く、研磨部の摩耗量が小さく、研磨後のクラッドガラス体の内壁面の表面粗さが小さい結果となった。また、実施例1の光ファイバが最も損失が小さい結果となった。そして、実施例2が実施例1に次いで良い結果となり、実施例3が実施例2に次いで良い結果となり、実施例4が実施例3に次いで良い結果となった。
(比較例1)
封止材として、水膨張性を有しないゴムを使用したこと以外は、実施例1と同様にして、光ファイバ用母材を作成しようとした。しかし、研磨を行う際、ゴムと中間母材との間から切削水が流れ出てしまった。この切削水は、中間母材の端面における欠けが生じている部分から流れたり、水圧によってゴムと中間母材との間に隙間生じて、この隙間から流れた。このため、研磨を200mm行った時点で研磨ツールの研磨部に焼けが生じて、研磨ツールが破損し、光ファイバ用母材を作製することができなかった。
以上のように、実施例1〜4によれば、貫通孔を形成した中間母材のクラッドガラス体を適切に研磨することができることが分かった。従って、本発明によれば、クラッドとなるガラス体が適切に平滑化された内壁面を有し、より長い光ファイバ用母材を製造することができることが分かった。
また、研磨ツールの研磨部の側面に凹部が形成されたり、研磨部の先端にテーパ部が形成されることにより、研磨ツールにかかる反力を低減することができ、さらに加工速度を上げることができ、さらに研磨部の摩耗を低減させることができ、また、研磨後におけるクラッドとなるガラス体の内壁面をより平滑化することができることが分かり、このような研磨ツールを用いて製造された光ファイバ母材を用いることにより、損失の少ない光ファイバを製造できることが分かった。
本発明によれば、クラッドとなるガラス体が適切に平滑化された内壁面を有し、より長い光ファイバ用母材を製造することができる光ファイバ用母材の製造方法、及び、これを用いた光ファイバの製造方法が提供される。
10・・・光ファイバ(ホーリーファイバ)
11、21、31・・・コア
12、22、32・・・クラッド
13・・・空孔
16、26、36・・・第一被覆層
17、27、37・・・第二被覆層
10P、20P、30P・・・光ファイバ用母材
11P、21P、31P・・・コアガラス体
12P、22P、32P・・・クラッドガラス体
13P、23P、33P・・・貫通孔
19P・・・中間母材
20・・・光ファイバ(フォトニックバンドギャップファイバ)
24・・・高屈折率部
28・・・バンドギャップ領域
24P・・・高屈折率ガラス体
29P・・・中間母材
30・・・光ファイバ
39P・・・中間母材
50・・・ドリルツール
51・・・切削部
52・・・パイプ
53・・・貫通孔
55・・・封止材
60・・・研磨ツール
61・・・研磨部
62・・・パイプ
63・・・テーパ部
64・・・凹部
65・・・凸部
66・・・貫通孔
110・・・紡糸炉
111・・・加熱部
120・・・冷却装置
131・・・コーティング装置
132・・・紫外線照射装置
133・・・コーティング装置
134・・・紫外線照射装置
141・・・ターンプーリー
142・・・リール
P1・・・準備工程
P2・・・穿孔工程
P3・・・封止工程
P4・・・研磨工程
P5・・・線引工程

Claims (8)

  1. クラッドとなるガラス体を有する中間母材を準備する準備工程と、
    前記ガラス体に貫通孔を形成する穿孔工程と、
    前記貫通孔の一端側を液体による膨張性を有する封止材により封止する封止工程と、
    前記貫通孔に先端に研磨部を有するパイプ状の研磨ツールを回転させながら挿入して、前記研磨ツールの先端の孔から前記液体を流出させると共に、前記ガラス体の内壁面を研磨する研磨工程と、
    を備える
    ことを特徴とする光ファイバ用母材の製造方法。
  2. 前記封止工程において、前記封止材の一部を前記貫通孔の一部に挿入して封止を行うことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ用母材の製造方法。
  3. 前記研磨ツールの前記研磨部は、外周面に長手方向に沿った少なくとも1つの凹部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ用母材の製造方法。
  4. 前記研磨ツールの前記研磨部は、先端の外径が前記穿孔工程により形成された貫通孔の直径よりも小さくなるように、先端側に向かって徐々に外径が小さくなるテーパ部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバ用母材の製造方法。
  5. 前記貫通孔は、コアとなる位置の周りに複数形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ファイバ用母材の製造方法。
  6. 前記ガラス体の屈折率と異なる屈折率を有するガラスロッドを研磨された前記貫通孔に挿入する挿入工程と、
    前記ガラス体と前記ガラスロッドとを一体化するコラプス工程と、
    を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の光ファイバ用母材の製造方法。
  7. 前記貫通孔は、コアとなる位置に形成され、前記ガラス体の屈折率よりも高い屈折率を有するガラスロッドを研磨された前記貫通孔に挿入する挿入工程と、
    前記ガラス体と前記ガラスロッドとを一体化するコラプス工程と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ファイバ用母材の製造方法。
  8. 請求項1から7に記載の光ファイバ用母材により製造される光ファイバ用母材を線引きする線引工程を備えることを特徴とする光ファイバの製造方法。
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