JP5513296B2 - 軌道走行車両の走行制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軌道上の走行が可能に構成された軌道走行車両の走行制御装置に関する。
軌道走行車両の一例である軌陸作業車は、タイヤ等の道路走行用車輪および鉄輪等の軌道走行用車輪を有し、軌道走行時には軌道走行用車輪を油圧モータによって駆動するようにして軌道上を走行可能な構成としているものがある。このような軌陸作業車における軌道走行時の走行操作および走行制御は、速度設定ダイヤルにより走行速度を設定し、走行操作レバーを傾動操作すると、速度設定ダイヤルにより設定された走行速度を最大速度とした走行操作レバーの操作量に応じた走行速度となるように走行制御を行うようにしているものがある。そして、走行操作レバーを中立位置(基準位置)に復帰させると、軌道走行用車輪(鉄輪)に取り付けられたディスクブレーキ等のブレーキ装置を用いて制動を行うようにしているものがある(例えば、特許文献1を参照)。
特開2003‐326931号公報
ところで、上記のように走行操作および走行制御が行われる軌道走行車両では、走行中において軌道が下り傾斜になると、軌道走行車両は自重により傾斜下方に移動させる方向の力を受けて加速されるため、速度設定ダイヤルおよび走行操作レバーにより設定した走行速度(設定速度)で走行することができない。そこで、走行操作レバーを中立位置に復帰させてブレーキ装置により制動を行うことにより、走行速度が一定速度(設定速度)となるように減速させることが可能ではあるが、この方法では、ブレーキ装置の強化が必要であったり、制動時に衝撃が生じたり、特に低速一定走行の場合には僅かな速度調節が必要になるがその調節が難しいという問題があった。また、走行速度を検出する速度センサを設け、この速度センサが検出した検出速度をフィードバックさせて走行速度が一定速度となるように制御を行う走行制御システムが広く知られているが、このような走行制御システムは構成が複雑で高価であるため軌道走行車両の価格の上昇に繋がるという問題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、走行中において軌道が下り傾斜になっても一定速度を保持することができる軌道走行車両の走行制御装置を簡単な構成で安価に提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の本発明は、軌道上の走行が可能な軌道走行用車輪(例えば、実施形態における鉄輪15)を駆動することによって軌道上の走行が可能に構成された軌道走行車両の走行制御装置であって、斜板の傾転角を変化させることで吐出方向および吐出油量が変化する走行ポンプと、前記走行ポンプから吐出された作動油の供給を受けて駆動され、前記軌道走行用車輪を回転駆動する走行モータと、前記走行ポンプの前記斜板の傾転角を制御する傾転角制御手段(例えば、実施形態における斜板制御アクチュエータ56)と、前記軌道走行車両の発進停止および前進後進の切り換え指令を行う進行停止操作手段(例えば、実施形態における進行停止操作レバー43)と、前記走行ポンプから作動油が吐出されない前記斜板の中立位置から前記進行停止操作手段から出力される進行指令における進行方向に対応する方向に前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を制御させる第1傾転角制御指令、および、前記斜板の中立位置から前記進行指令における進行方向と反対の方向に前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を制御させる第2傾転角制御指令を出力することが可能な傾転角操作手段(例えば、実施形態における走行速度設定ダイヤル42)と、前記進行停止操作手段から出力された進行指令および前記傾転角操作手段から出力された傾転角制御指令に応じて前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を変化させ、前記走行ポンプから吐出された作動油により前記走行モータを回転駆動させる制御を行う走行制御手段(例えば、実施形態におけるコントローラ50、走行制御バルブ51)とを備える。その上で、前記走行制御手段は、前記進行停止操作手段から進行指令が出力され、前記傾転角操作手段から前記第1傾転角制御指令が出力されたときに、前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を前記中立位置から前記進行指令における進行方向に対応する方向に前記第1傾転角制御指令に応じた制御量で変化させる制御を行い、前記進行停止操作手段から進行指令が出力され、前記傾転角操作手段から前記第2傾転角制御指令が出力されたときに、前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を前記中立位置から前記進行指令における進行方向と反対の方向に前記第2傾転角制御指令に応じた制御量で変化させる制御を行うことを特徴とする。
上記課題を解決するため、第2の本発明は、軌道上の走行が可能な軌道走行用車輪を駆動することによって軌道上の走行が可能に構成された軌道走行車両の走行制御装置であって、斜板の傾転角を変化させることで吐出方向および吐出油量が変化する走行ポンプと、前記走行ポンプから吐出された作動油の供給を受けて駆動され、前記軌道走行用車輪を回転駆動する走行モータと、前記走行ポンプの前記斜板の傾転角を制御する傾転角制御手段と、前記軌道走行車両の発進停止および前進後進の切り換え指令を行う進行停止操作手段と、前記走行ポンプから作動油が吐出されない前記斜板の中立位置から前記進行停止操作手段から出力される進行指令における進行方向に対応する方向に前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を制御させる第1傾転角制御指令、および、前記斜板の中立位置から前記進行指令における進行方向と反対の方向に前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を制御させる第2傾転角制御指令を出力することが可能な傾転角操作手段と、前記進行停止操作手段から出力された進行指令および前記傾転角操作手段から出力された傾転角制御指令に応じて前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を変化させ、前記走行ポンプから吐出された作動油により前記走行モータを回転駆動させる制御を行う走行制御手段とを備える。その上で、前記進行停止操作手段は、前記軌道走行車両の停止指令を行う停止位置から、前進指令を行う前進方向および後進指令を行う後進方向にそれぞれ傾倒操作することが可能に構成され、前記走行制御手段は、前記進行停止操作手段の傾倒操作により進行指令が出力され、前記傾転角操作手段から前記第1傾転角制御指令が出力されたときに、前記進行停止操作手段の傾倒位置が前記停止位置から所定の傾倒位置までの範囲内では、前記傾転角操作手段により出力可能な前記第2傾転角制御指令に応じた制御量を最大制御量として前記進行停止操作手段の前記停止位置からの操作量に応じた制御量で前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を前記中立位置から前記進行指令における進行方向と反対の方向に変化させる制御を行い、前記進行停止操作手段の傾倒位置が前記所定の傾倒位置から最大傾倒位置までの範囲内では、前記第1傾倒角指令に応じた制御量を最大制御量として前記進行停止操作手段の前記操作量に応じた制御量で前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を前記中立位置から前記進行方向に対応する方向に変化させる制御を行う。さらに、前記走行制御手段は、前記進行停止操作手段の傾倒操作により進行指令が出力され、前記傾転角操作手段から前記第2傾転角制御指令が出力されたときに、前記進行停止操作手段の傾倒位置が前記停止位置から前記最大傾倒位置までの範囲全体で、前記第2傾倒角指令に応じた制御量を最大制御量として前記進行停止操作手段の前記操作量に応じた制御量で前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を前記中立位置から前記進行方向と反対の方向に変化させる制御を行うことを特徴とする。
また、上記構成の走行制御装置において、水平面に対する前記軌道走行車両の前後方向の傾斜角を検出する傾斜角検出器を備え、前記走行制御手段は、前記進行停止操作手段から進行指令が出力されたときに、前記傾斜角検出器により検出された前記軌道走行車両の前記傾斜角に基づいて、前記軌道走行車両の進行方向が上り方向であるか否かを判断し、前記進行方向が上り方向であり、かつ、前記傾転角操作手段から前記第2傾転角制御指令が出力されている状態であるとき、前記軌道走行車両の走行に対する警報作動を行うように構成されることが好ましい。
また、上記構成の走行制御装置において、前記軌道走行車両の走行制御状態を低速走行モードと通常走行モードとの間で切り替える指令を行うモード切替手段(例えば、実施形態における走行モード切替スイッチ41)を備え、前記モード切替手段により前記低速走行モードに切り替えられているとき、前記走行制御手段は、前記第1もしくは第2傾転角制御指令に応じた制御量で前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を変化させる制御を行い、前記モード切替手段により前記通常走行モードに切り替えられているとき、前記傾転角操作手段から出力された前記第2傾転角制御指令は無効となり、前記走行制御手段は、前記傾転角操作手段から出力された前記第1傾転角制御指令に応じた制御量を最大制御量として前記進行停止操作手段の前記停止位置からの操作量に応じた制御量で前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を変化させる制御を行うように構成されることが好ましい。
また、上記構成の走行制御装置において、前記走行制御手段は、前記軌道走行車両が走行状態から停止状態になったときに、前記走行制御状態が前記低速走行モードであっても前記通常走行モードに切り替えるように構成されることが好ましい。
上記のように構成された第1の本発明に係る軌道走行車両の走行制御装置によれば、傾転角操作手段は、進行停止操作手段から出力される進行指令における進行方向に対応する方向に傾転角制御手段により走行ポンプの斜板の傾転角を制御させる第1傾転角制御指令と、進行指令における進行方向と反対の方向に傾転角制御手段により走行ポンプの斜板の傾転角を制御させる第2傾転角制御指令とを出力することが可能に構成される。そのため、走行中において軌道が下り傾斜になり車両の走行速度が加速された場合に、傾転角操作手段により第2傾転角制御指令を出力するように操作すると、傾転角制御手段により走行ポンプの斜板の傾転角を進行方向と反対の方向に変化させる制御を行うため、加速により変化した斜板の傾転角を変化前の傾転角に戻すように調節することができ、これにより下り傾斜により加速した走行速度を減速させて加速前の一定走行速度となるように調節することができる。したがって、走行中において軌道が下り傾斜になっても傾転角操作手段を操作することにより一定速度を保持することができる。
上記のように構成された第2の本発明に係る軌道走行車両の走行制御装置によれば、上記第1の本発明と同様に、傾転角操作手段が第1傾転角制御指令と第2傾転角制御指令とを出力することが可能に構成されるため、軌道が下り傾斜になっても傾転角操作手段を操作することにより走行速度の調整が可能である。さらに、第2の本発明によれば、走行制御手段は、傾転角操作手段から第1傾転角制御指令が出力されたときに、進行停止操作手段の傾倒位置が停止位置から所定の傾倒位置までの範囲内では、進行停止操作手段の操作量に応じた制御量で傾転角制御手段により走行ポンプの斜板の傾転角を進行指令における進行方向と反対の方向に変化させる制御を行うように構成される。そのため、走行中において軌道が下り傾斜になり車両の走行速度が加速されたときに、上述のように傾転角操作手段を操作することにより走行速度の調整が可能であるだけでなく、進行停止操作手段を操作することによっても下り傾斜により加速した走行速度を減速させて加速前の一定走行速度となるように調節することができる。
また、進行停止操作手段から進行指令が出力されたときに、傾斜角検出器により検出された車両の前後方向の傾斜角に基づいて、車両の進行方向が上り方向であるか否かを判断し、進行方向が上り方向であり、かつ、傾転角操作手段から第2傾転角制御指令が出力されている状態であるとき、車両の走行に対する警報作動を行うように構成した場合には、進行停止操作手段により車両の走行を上り方向に開始させる操作を行ったにもかかわらず、傾転角操作手段から第2傾転角制御指令が出力されている状態であるため、車両が操作方向とは逆の下り方向に進行することを防ぐことができる。なお、本明細書において、警報作動とは、車両が走行を開始しないように規制する作動や、警報ブザー、警報ランプ等を用いて警報報知を行う作動を含めた作動を意味する。
また、モード切替手段により低速走行モードに切り替えられているとき、第1もしくは第2傾転角制御指令に応じた制御量で傾転角制御手段により走行ポンプの斜板の傾転角を変化させる制御を行い、モード切替手段により通常走行モードに切り替えられているとき、傾転角操作手段から出力された第2傾転角制御指令は無効となり、傾転角操作手段から出力された第1傾転角制御指令に応じた制御量を最大制御量として進行停止操作手段の操作量に応じた制御量で傾転角制御手段により走行ポンプの斜板の傾転角を変化させる制御を行うように構成した場合には、モード切替手段により走行モードを切り替えることで、運転者のニーズに合った走行制御を容易に選択することができる。
また、車両が走行状態から停止状態になったときに、走行制御状態が低速走行モードであっても通常走行モードに切り替えるように構成した場合には、進行停止操作手段により車両の走行を開始させる操作を行ったときに、走行制御状態が低速走行モードであり、かつ傾転角操作手段から第2傾転角制御指令が出力されている状態であるために、車両が操作方向とは逆の方向に進行するような事態を防ぐことができる。
本発明に係る走行制御装置を備えた軌陸作業車における走行体の走行動作および作業台の昇降動作に関する信号および動力の伝達経路を示すブロック図である。 上記軌陸作業車の構成を示す側面図である。 (a)は上記軌陸作業車の作業台に備えられた操作ボックスの斜視図であり、(b)はその操作ボックスに設けられた走行速度設定ダイヤルの操作状態とその操作状態に応じて設定される設定速度を示す図である。 平坦な軌道上において、上記軌陸作業車を「通常走行モード」で走行させる場合の走行操作に応じて変化する走行ポンプの斜板の傾転角のグラフ(上段)と走行速度の時間変化のグラフ(下段)である。 平坦な軌道上において、上記軌陸作業車を、第1実施形態に係る「低速走行モード」で走行させる場合の走行操作に応じて変化する走行ポンプの斜板の傾転角のグラフ(上段)と走行速度の時間変化のグラフ(下段)である。 上記軌陸作業車が、第1実施形態に係る「低速走行モード」で走行中に軌道が上り傾斜になった場合の走行操作に応じて変化する走行ポンプの斜板の傾転角のグラフ(上段)と走行速度の時間変化のグラフ(下段)である。 上記軌陸作業車が、第1実施形態に係る「低速走行モード」で走行中に軌道が下り傾斜になった場合の走行操作に応じて変化する走行ポンプの斜板の傾転角のグラフ(上段)と走行速度の時間変化のグラフ(下段)である。 第2実施形態に係る「低速走行モード」における進行停止操作レバーの操作量と指令速度の関係を示す図である。 平坦な軌道上において、上記軌陸作業車を、第2実施形態に係る「低速走行モード」で走行させる場合の走行操作に応じて変化する走行ポンプの斜板の傾転角のグラフ(上段)と走行速度の時間変化のグラフ(下段)である。 上記軌陸作業車が、第2実施形態に係る「低速走行モード」で走行中に軌道が上り傾斜になった場合の走行操作に応じて変化する走行ポンプの斜板の傾転角のグラフ(上段)と走行速度の時間変化のグラフ(下段)である。 上記軌陸作業車が、第2実施形態に係る「低速走行モード」で走行中に軌道が下り傾斜になった場合の走行操作に応じて変化する走行ポンプの斜板の傾転角のグラフ(上段)と走行速度の時間変化のグラフ(下段)である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。図2は本発明に係る走行制御装置を備えた軌道走行車両の一例として軌陸作業車1を示している。この軌陸作業車1は、運転キャブ11を有するトラック車両をベースに構成された走行体10と、この走行体10上に設けられた垂直昇降装置20と、この垂直昇降装置20に支持された作業者搭乗用の作業台30とを有して構成されている。
走行体10は、前後左右に道路走行用車輪であるタイヤ車輪12を備えるとともに、内部にエンジン(図示せず)を備えており、このエンジンによりタイヤ車輪12を駆動して道路上を走行することができるようになっている。また、走行体10は、前後左右(各タイヤ車輪12の後側)に鉄輪支持部材13を介して軌道走行用車輪である鉄輪15を備えるとともに、内部に走行モータ(油圧モータ)16,16を備えており(図1を参照)、この走行モータ16,16により左右の鉄輪15,15を駆動して軌道上を走行することができるようになっている。
なお、鉄輪支持部材13は、走行体10に上下方向に揺動自在に支持され、走行体10の内部に設けられた鉄輪張出シリンダ(油圧シリンダ)の伸縮作動により上下に揺動されて鉄輪15をタイヤ車輪12より下方に張り出したり上方に格納したりできるようになっている。このように鉄輪15を張り出したり格納したりするため(軌陸作業車1を軌道上へ載せ換え移動するため)、走行体10は、中央下部に転車台17を備えるとともに、内部に転車台張出シリンダ(油圧シリンダ)を備えており、この転車台張出シリンダの伸縮作動により転車台17を下方に張り出して軌陸作業車1を持ち上げた状態(タイヤ車輪12が地面から浮いた状態)とすることができるようになっている。
垂直昇降装置20は、運転キャブ11後方の走行体10上に架装フレーム18を介して車幅方向に一対に設けられ、2本のリンクバーを交差させてその交点を回動自在に連結したシザースリンク機構(図示せず)と、このシザースリンク機構と架装フレーム18に跨って設けられた昇降シリンダ(油圧シリンダ)25(図1を参照)とを有して構成され、昇降シリンダ25の伸縮作動によりシザースリンク機構の上端部に取り付けられた作業台30を昇降移動させることができるようになっている。
作業台30には、図1および図3(a)にも示すように、軌道走行時における走行体10の走行モードの切り替えを行う走行モード切替スイッチ41と、軌道走行時の走行体10の走行速度の設定を行う走行速度設定ダイヤル42と、軌道走行時の走行体10の発進停止および前進後進の切り換えを行う進行停止操作レバー43と、作業台30の昇降操作を行う昇降操作レバー45とが備えられた操作ボックス40が設けられており、作業台30に搭乗した作業者は進行停止操作レバー43等や昇降操作レバー45を操作することにより、作業台30に居ながらにして軌道上での走行体10の走行操作と作業台30の昇降操作とを行うことができるようになっている。
走行モード切替スイッチ41は、下方へ押圧操作することができるようになっており、押圧操作状態から手を放したときには、内蔵されたスプリングの力によって自動で操作前の位置に復帰する構成となっている。走行モード切替スイッチ41の操作状態(押圧操作されたか否か)は操作ボックス40内に設けられたモード切替操作検出器41aによって検出することができ、モード切替操作検出器41aが検出した走行モード切替スイッチ41の操作状態の情報はコントローラ50(作業台30もしくは走行体10に備えられる)に入力されるようになっている。ここで、走行モード切替スイッチ41の押圧操作は、後述する「通常走行モード」と「低速走行モード」の切替指令に相当し、その押圧操作がなされる毎にコントローラ50において各走行モードが交互に切り替わり設定される。
走行速度設定ダイヤル42は、中立位置(図3(a)に示すように、走行速度設定ダイヤル42に記されたマークM1と操作ボックス40に記されたマークM2とが一致する位置)を基準に右回り(時計回り)あるいは左回り(反時計回り)に捻り操作することができるようになっている。この走行速度設定ダイヤル42の操作状態(中立位置を基準とした操作方向および操作量)は操作ボックス40内に設けられたポテンショメータ等からなる速度設定操作検出器42aによって検出することができ、速度設定操作検出器42aが検出した走行速度設定ダイヤル42の操作状態の情報はコントローラ50に入力されるようになっている。
ここで、走行速度設定ダイヤル42を中立位置に位置させる操作は、走行体10の走行速度を零(0km/h)に設定し、後述する走行ポンプ55の斜板Sを傾転角零の状態(走行ポンプ55から作動油が吐出されない状態)にさせる指令に相当する。
また、走行速度設定ダイヤル42の中立位置から右回り方向への捻り操作は、進行停止操作レバー43から出力される進行方向への走行体10の走行速度(以下、プラス走行速度と称する)を設定し、そのプラス走行速度に応じて後述する走行ポンプ55の斜板Sの傾転角を変化させる指令に相当し(この傾転角の制御については後に詳述する)、中立位置から右回り方向への捻り操作量が大きいときほどコントローラ50においてプラス走行速度が大きい値に設定される。このとき、コントローラ50において設定されるプラス走行速度は、走行速度設定ダイヤル42の中立位置から右回り方向への操作量が同じ場合でも、走行モード切替スイッチ41により設定された走行モードによって異なり、「低速走行モード」よりも「通常走行モード」の方が大きい値に設定されるようになっている。例えば、図3(b)に示すように、走行速度設定ダイヤル42を中立位置から右回り方向へ90度捻り操作を行った場合に、「通常走行モード」ではコントローラ50においてプラス走行速度が5km/hに設定され、「低速走行モード」ではコントローラ50においてプラス走行速度が2.5km/hに設定されるようになっている。
また、走行速度設定ダイヤル42の中立位置から左回り方向への捻り操作は、走行モード切替スイッチ41によりコントローラ50において「低速走行モード」が設定されている場合のみ有効となり、進行停止操作レバー43から出力される進行方向と反対方向への走行体10の走行速度(以下、マイナス走行速度と称する)を設定し、そのマイナス走行速度に応じて後述する走行ポンプ55の斜板Sの傾転角を変化させる指令に相当し(この傾転角の制御については後に詳述する)、中立位置から左回り方向への捻り操作量が大きいときほどコントローラ50においてマイナス走行速度が大きい値に設定される。例えば、図3(b)に示すように、走行速度設定ダイヤル42を中立位置から左回り方向へ捻り操作を最大限行った場合に、マイナス走行速度が−2km/h程度まで設定できるようになっている。なお、「通常走行モード」の場合でも、走行速度設定ダイヤル42の中立位置から左回り方向への捻り操作は機械的に可能であるが、この場合には、中立位置に位置する場合と同様に、走行ポンプ55から作動油が吐出されない状態(傾転角零の状態)にさせる指令に相当する。
進行停止操作レバー43は、非操作状態において中立位置(図3(a)に示すように垂直姿勢の位置)に位置し、この中立位置を基準に前方あるいは後方に傾動操作することができるようになっている。そして、この進行停止操作レバー43は、傾動操作状態から手を放したときには、内蔵されたスプリングの力によって自動で中立位置に復帰する構成となっている。進行停止操作レバー43の操作状態(中立位置を基準とした操作方向および操作量)は操作ボックス40内に設けられたポテンショメータ等からなる進行停止操作検出器43aによって検出することができ、進行停止操作検出器43aが検出した進行停止操作レバー43の操作状態の情報はコントローラ50に入力されるようになっている。
ここで、進行停止操作レバー43の中立位置よりも前方への傾動操作は、走行体10の進行方向を前進に設定し、その進行方向(前進)に対して走行速度設定ダイヤル42により設定された走行速度に応じた後述する走行ポンプ55の斜板Sの傾転角の制御を開始させる指令に相当する。また、進行停止操作レバー43の中立位置よりも後方への傾動操作は、走行体10の進行方向を後進に設定し、その進行方向(後進)に対して走行速度設定ダイヤル42により設定された走行速度に応じた走行ポンプ55の斜板Sの傾転角の制御を開始させる指令に相当する。また、進行停止操作レバー43を中立位置に復帰させる操作は走行体10の停止指令に相当する。
昇降操作レバー45は、非操作状態において中立位置(図3(a)に示すように垂直姿勢の位置)に位置し、この中立位置を基準に前方あるいは後方へ傾動操作することができるようになっている。そして、この昇降操作レバー45は、傾動操作状態から手を放したときには、内蔵されたスプリングの力によって自動で中立位置に復帰する構成となっている。昇降操作レバー45の操作状態(中立位置を基準とした操作方向および操作量)は操作ボックス40内に設けられたポテンショメータ等からなる昇降操作検出器45aによって検出することができ、昇降操作検出器45aが検出した昇降操作レバー45の操作状態の情報はコントローラ50に入力されるようになっている。ここで、昇降操作レバー45の中立位置よりも前方への傾動操作は作業台30の下降指令に相当し、その傾動操作量が大きいときほどコントローラ50において作業台30の下降時における作動速度が大きい値に設定される。また、昇降操作レバー45の中立位置よりも後方への傾動操作は作業台30の上昇指令に相当し、その傾動操作量が大きいときほどコントローラ50において作業台30の上昇時における作動速度が大きい値に設定される。また、昇降操作レバー43を中立位置に復帰させる操作は作業台30の停止指令に相当する。
走行体10の内部には、図1に示すように、電動モータや小型のエンジン等からなる動力源によって駆動される油圧ポンプPと、この油圧ポンプPと同じ動力源によって一定回転数で駆動され、走行モータ16,16に作動油を供給する走行ポンプ(油圧ポンプ)55と、この走行ポンプ55の斜板Sの傾転角を制御する斜板制御アクチュエータ(油圧アクチュエータ)56とが設けられており、油圧ポンプPから吐出された作動油は走行制御バルブ51経由で斜板制御アクチュエータ56に供給されるようになっている。
走行ポンプ55は、内部の斜板Sの傾転角を変化させることで作動油の吐出方向および吐出油量が変化する可変容量型の油圧ポンプであり、走行ポンプ55から吐出された作動油が走行モータ16,16に供給される。斜板制御アクチュエータ56は、油圧ポンプPから走行制御バルブ51経由で供給される作動油により駆動され、走行ポンプ55の斜板Sの傾転角を変化させる。ここで、走行体10の軌道走行用車輪である左右の鉄輪15,15は、走行ポンプ55から吐出された作動油の吐出状態(吐出方向および吐出油量)に応じて駆動される走行モータ16,16により駆動される。コントローラ50は、走行モード切替スイッチ41により設定された走行モード、走行速度設定ダイヤル42の操作状態、および進行停止操作レバー43の操作状態に応じた方向および量で走行制御バルブ51のスプール(図示せず)を電磁駆動する。そのため、作業台30上の作業者は、これらの操作によって走行体10の発進停止および進行方向(前進後退)の切り換えと走行速度の設定を行うことができる。
また、油圧ポンプPから吐出された作動油は昇降制御バルブ52経由で昇降シリンダ25に供給されるようになっており、コントローラ50は昇降操作レバー45の操作状態に応じた方向および移動量で昇降制御バルブ52のスプール(図示せず)を電磁駆動するので、作業台30上の作業者は、昇降操作レバー45の操作によって作業台30の昇降移動を行うことができる。
走行体10には、水平面に対する走行体10の前後方向の傾斜角を検出する車体傾斜角検出器61(例えば、傾斜角による液面変化を静電容量変化として捉えるセンサ)が設けられており(図1を参照)、この車体傾斜角検出器61により検出された走行体10の前後方向の傾斜角情報はコントローラ50に入力されるようになっている。
コントローラ50は、モード切替操作検出器41aから走行モード切替スイッチ41が押圧操作された旨の情報が入力されると、入力前の走行モードから他方の走行モードに、すなわち「通常走行モード」→「低速走行モード」もしくは「低速走行モード」→「通常走行モード」に切り替えて走行モードを設定する。このとき、コントローラ50は、設定されている走行モードを作業者に表示するため、その走行モードに対応する通常走行モード表示LED44aおよび低速走行モード表示LED44b(図3(a)に示されるように、操作ボックス40に備えられる)の一方を点灯させる。
そして、コントローラ50は、速度設定操作検出器42aから走行速度設定ダイヤル42が中立位置から右回り方向へ捻り操作された旨の情報が入力されると、走行モード切替スイッチ41により設定された走行モード、および走行速度設定ダイヤル42の中立位置から右回り方向への操作量に応じた走行体10のプラス走行速度(進行停止操作レバー43により設定される進行方向への走行速度)を設定する。また、コントローラ50は、「低速走行モード」が設定されている状態において、速度設定操作検出器42aから走行速度設定ダイヤル42が中立位置から左回り方向へ捻り操作された旨の情報が入力されると、走行速度設定ダイヤル42の中立位置から左回り方向への操作量に応じた走行体10のマイナス走行速度(進行停止操作レバー43により設定される進行方向と反対方向への走行速度)を設定する。
そして、コントローラ50は、「通常走行モード」が設定されている状態において、進行停止操作検出器43aから進行停止操作レバー43が傾動操作された旨の情報が入力されると、進行停止操作レバー43の操作方向(中立位置を基準とした操作方向)に応じた走行体10の進行方向(前進後進)を設定するとともに、走行速度設定ダイヤル42により設定された走行速度(プラス走行速度)を最大速度とした進行停止操作レバー43の操作量(中立位置を基準とした操作量)に応じた走行速度を指令速度として設定する。そして、コントローラ50は、走行ポンプ55から吐出される作動油がその指令速度に応じた油量となるように、走行制御バルブ51を電磁駆動して斜板制御アクチュエータ56により走行ポンプ55の斜板Sの傾転角を制御し、走行ポンプ55から吐出された作動油により走行モータ16,16を駆動して軌道走行用車輪である鉄輪15,15を回転駆動させる。なお、走行ポンプ55の斜板Sの傾転角(吐出油量)と走行体10の走行速度との関係はコントローラ50において予め記憶されている。
また、コントローラ50は、「低速走行モード」が設定されている状態において、進行停止操作検出器43aから進行停止操作レバー43が傾動操作された旨の情報が入力されると、進行停止操作レバー43の操作方向(中立位置を基準とした操作方向)に応じた走行体10の進行方向(前進後進)を設定するとともに、進行停止操作レバー43の操作量にかかわらず走行速度設定ダイヤル42により設定された走行速度(プラス走行速度もしくはマイナス走行速度)を指令速度として設定する。そして、コントローラ50は、走行ポンプ55から吐出される作動油がその指令速度に応じた油量となるように、走行制御バルブ51を電磁駆動して斜板制御アクチュエータ56により走行ポンプ55の斜板Sの傾転角を制御し、走行ポンプ55から吐出された作動油により走行モータ16,16を駆動して軌道走行用車輪である鉄輪15,15を回転駆動させる。なお、上述したように、走行ポンプ55の斜板Sの傾転角(吐出油量)と走行体10の走行速度との関係はコントローラ50において予め記憶されている。
そして、コントローラ50は、進行停止操作検出器43aから進行停止操作レバー43が中立位置に復帰された旨の情報が入力されると、走行速度設定ダイヤル42により走行速度が零(0km/h)に設定された場合と同様に、走行ポンプ55から吐出される作動油が零となるように、走行制御バルブ51を電磁駆動して斜板制御アクチュエータ56により走行ポンプ55の斜板Sの傾転角を制御するとともに、鉄輪15,15の近傍に設けられたブレーキ装置(図示せず)を駆動させて鉄輪15,15の制動を行い、走行体10を停止させる。
ここで、コントローラ50は、進行停止操作レバー43が中立位置に位置した状態で所定時間(例えば、数秒)経過したときに走行体10が停止状態であると認識する。そして、コントローラ50は、走行体10が停止状態になったときに、「低速走行モード」が設定された状態であっても「通常走行モード」に切り替えて設定するようにしても良い。このようにすれば、進行停止操作レバー43により走行体10の走行を開始させる操作を行ったときに、「低速走行モード」であり、かつ走行速度設定ダイヤル42が中立位置から左回り方向へ捻り操作された状態(マイナス走行速度を設定している状態)であるために、車両が操作方向とは逆の方向に進行することを防ぐことができる。
また、コントローラ50は、走行体10の停止状態において、進行停止操作レバー43を傾動操作したときに、その操作方向に応じて設定される走行体10の進行方向が、車体傾斜角検出器61により検出された走行体10の前後方向の傾斜角に基づいて上り方向であるか否かを判定するようになっている。そして、コントローラ50は、走行体10の進行方向が上り方向であると判定し、かつ、走行速度設定ダイヤル42により「低速走行モード」が設定され、走行速度設定ダイヤル42が中立位置から左回り方向へ捻り操作された状態(マイナス走行速度を設定している状態)であるときには、走行体10が走行を開始しないように走行規制を行うようになっている。このため、進行停止操作レバー43により走行体10の走行を上り方向に開始させる操作を行ったにもかかわらず、走行速度設定ダイヤル42によりマイナス走行速度が設定された状態であるために、走行体10が操作方向とは逆の下り方向に進行することを防ぐことができる。また、このとき、コントローラ50は、走行が規制されていることを作業者に表示するため、操作ボックス40に備えられた走行規制表示LED46を点灯させる。
また、コントローラ50は、昇降操作検出器45aにより検出された昇降操作レバー45の操作状態(中立位置を基準とした操作方向および操作量)の情報が入力されると、その検出された昇降操作レバー45の操作方向に応じた作業台30の移動方向(上昇下降)を設定し、また昇降操作レバー45の操作量に応じた目標昇降速度を設定し、その移動方向および目標昇降速度に応じた方向および量で昇降制御バルブ53のスプールを駆動して昇降シリンダ25の作動速度を制御する。
図4〜図7は、上記のように構成された軌陸作業車1を各走行モードで走行させる場合の走行操作および走行制御の例を示している。図4は、平坦な軌道上において軌陸作業車1(走行体10)を「通常走行モード」で走行させる場合の例である。まず、走行モード切替スイッチ41により「通常走行モード」を設定し、走行速度設定ダイヤル42を中立位置から右回り方向へ捻り操作してプラス走行速度Se(進行停止操作レバー43により設定される進行方向への走行速度)を設定する(図4に示すA時点)。そして、進行停止操作レバー43を傾動操作して走行体10の進行方向(前進後進)およびその操作量に応じた指令速度Si(<プラス走行速度Se)を設定すると(B時点)、走行ポンプ55の斜板Sの傾転角αがその指令速度Siに応じた傾転角αiとなるように、走行制御バルブ51を駆動させて斜板制御アクチュエータ56により傾転角αが制御される。このように傾転角(吐出油量)が制御された走行ポンプ55から吐出された作動油により走行モータ16,16が駆動されて鉄輪15,15が回転駆動される。ここで、走行ポンプ55の斜板Sの傾転角α(走行ポンプ55の吐出油量)と走行体10の走行速度との関係は予め設定(記憶)されているため、走行体10は指令速度Siで走行することができる。
そして、進行停止操作レバー43を操作方向(進行方向)にさらに傾動操作して操作量を最大にすると(図4に示すC時点)、走行ポンプ55の斜板Sの傾転角αが走行速度設定ダイヤル42により設定されたプラス走行速度Seに応じた傾転角αeとなるように、走行制御バルブ51を駆動させて斜板制御アクチュエータ56により傾転角αが制御され、走行体10の走行速度Sは指令速度Siからプラス走行速度Seに加速される。
このように「通常走行モード」で走行している走行体10が上り傾斜もしくは下り傾斜の軌道上に至ると、走行体10は自重により傾斜下方に移動させる方向の力を受けるため、走行モータ16,16の負荷が変化して、走行ポンプ55の斜板Sの傾転角αを変化させる力が生じる。そのため、走行体10の走行速度が、上り傾斜の場合には減速され、下り傾斜の場合には加速されて、指令速度Si(進行停止操作レバー43の操作量が最大で走行している場合には、プラス走行速度Se)から変化する。そこで、「通常走行モード」では、このような場合に、進行停止操作レバー43の操作量を調節する、または走行速度設定ダイヤル42の中立位置から右回り方向の範囲(プラス走行速度設定域)内での操作量を調節することにより、走行制御バルブ51を駆動させて斜板制御アクチュエータ56により斜板Sの傾転角αを変化前の傾転角αi(もしくは傾転角αe)に戻すように斜板Sを制御して、走行体10の走行速度が指令速度Si(あるいはプラス走行速度Se)となるように走行速度を調節することができる。
そして、進行停止操作レバー43を中立位置に復帰させると(図4に示すD時点)、走行ポンプ55の斜板Sの傾転角αが零(走行ポンプ55から作動油が吐出されない状態)となるように、走行制御バルブ51を駆動させて斜板制御アクチュエータ56により傾転角αが制御されるとともに、鉄輪15,15の近傍に設けられたブレーキ装置(図示せず)を駆動させて鉄輪15,15の制動を行い、走行体10を停止させる。
図5は、平坦な軌道上において軌陸作業車1(走行体10)を「低速走行モード」で走行させる場合の例である。まず、走行モード切替スイッチ41により「低速走行モード」を設定し、走行速度設定ダイヤル42を中立位置から右回り方向へ捻り操作してプラス走行速度Se′(進行停止操作レバー43により設定される進行方向への走行速度)を設定する(図5に示すA′時点)。そして、進行停止操作レバー43を傾動操作して走行体10の進行方向(前進後進)およびその操作量にかかわらず走行速度設定ダイヤル42により設定されたプラス走行速度Se′を指令速度として設定すると(B′時点)、走行ポンプ55の斜板Sの傾転角αがそのプラス走行速度Se′に応じた傾転角αe′となるように、走行制御バルブ51を駆動させて斜板制御アクチュエータ56により傾転角αが制御される。このように傾転角(吐出油量)が制御された走行ポンプ55から吐出された作動油により走行モータ16,16が駆動されて鉄輪15,15が回転駆動される。ここで、上述したように、走行ポンプ55の斜板Sの傾転角α(走行ポンプ55の吐出油量)と走行体10の走行速度との関係は予め設定(記憶)されているため、走行体10は走行速度設定ダイヤル42により設定されたプラス走行速度Se′で走行することができる。
このように「低速走行モード」で走行している走行体10が上り傾斜もしくは下り傾斜の軌道上に至ると、上述の「通常走行モード」の場合と同様に、走行体10は自重により傾斜下方に移動させる方向の力を受けるため、走行モータ16,16の負荷が変化して、走行ポンプ55の斜板Sの傾転角αを変化させる力が生じる。そのため、走行体10の走行速度が、上り傾斜の場合には減速され、下り傾斜の場合には加速されて、走行速度設定ダイヤル42により設定されたプラス走行速度Se′から変化する。そこで、「低速走行モード」では、このような場合に、走行速度設定ダイヤル42の中立位置から左回り方向の範囲(マイナス走行速度設定域)も含む範囲内での操作量を調節することにより、走行制御バルブ51を駆動させて斜板制御アクチュエータ56により傾転角αを変化前の傾転角αe′に戻すように斜板Sを制御して、走行体10の走行速度がプラス走行速度Se′となるように走行速度を調節することができる。
図6に示すように、「低速走行モード」で走行している走行体10が上り傾斜の軌道上に至ると(図6に示すC′時点)、走行モータ16,16の負荷が大きくなるため、走行ポンプ55の斜板Sは傾転角αe′を傾転角零の方向に変化させる力を受けて、傾転角αe′が傾転角零の方向に変化し、走行体10の走行速度(プラス走行速度Se′)が減速される。そこで、走行速度設定ダイヤル42を右回り方向へ捻り操作して指令速度を大きくすることにより(D′時点)、走行制御バルブ51を駆動させて斜板制御アクチュエータ56により斜板Sの傾転角αを変化前の傾転角αe′に戻すように斜板Sが制御され、走行体10の走行速度を加速させてプラス走行速度Se′となるように調節することができる。その後、走行体10の走行速度がプラス走行速度Se′を上回った場合には、走行速度設定ダイヤル42を左回り方向へ少し戻す操作を行って指令速度を小さくすることにより(E′時点)、斜板制御アクチュエータ56により傾転角αが傾転角αe′となるように斜板Sが制御され、走行体10の走行速度を減速させてプラス走行速度Se′となるように調節することができる。このようにして、走行体10の走行速度を走行速度設定ダイヤル42により最初に設定されたプラス走行速度Se′に保つことができる。
また、図7に示すように、「低速走行モード」で走行している走行体10が下り傾斜の軌道上に至ると(図7に示す時点C′)、走行モータ16,16の負荷が小さくなるため、走行ポンプ55の斜板Sは傾転角αe′を傾転角零の方向と反対の方向に変化させる力を受けて、傾転角αe′がその反対の方向に変化し、走行体10の走行速度(プラス走行速度Se′)が加速される。そこで、走行速度設定ダイヤル42を左回り方向へ捻り操作(例えば、中立位置よりも左回り方向へ捻り操作)して指令速度を小さくする(あるいはプラス走行速度からマイナス走行速度に切り替える)ことにより(D′時点)、走行制御バルブ51を駆動させて斜板制御アクチュエータ56により斜板Sの傾転角αを変化前の傾転角αe′に戻すように斜板Sが制御され、走行体10の走行速度を減速させてプラス走行速度Se′となるように調節することができる。その後、走行体10の走行速度がプラス走行速度Se′を下回った場合には、走行速度設定ダイヤル42を右回り方向に少し戻す操作を行って指令速度を大きくすることにより(E′時点)、斜板制御アクチュエータ56により傾転角αが傾転角αe′となるように斜板Sが制御され、走行体10の走行速度を加速させてプラス走行速度Se′となるように調節することができる。このようにして、走行体10の走行速度を走行速度設定ダイヤル42により最初に設定されたプラス走行速度Se′に保つことができる。
そして、進行停止操作レバー43を中立位置に復帰させると(図5に示すF′時点)、上述の「通常走行モード」の場合と同様に、走行ポンプ55の斜板Sの傾転角αが零(走行ポンプ55から作動油が吐出されない状態)となるように、走行制御バルブ51を駆動させて斜板制御アクチュエータ56により斜板Sの傾転角αが制御されるとともに、鉄輪15,15の近傍に設けられたブレーキ装置(図示せず)を駆動させて鉄輪15の制動を行い、走行体10を停止させる。
次に、本発明の第2実施形態について図8〜11を用いて説明する。第2実施形態に係る走行制御装置では、「低速走行モード」時のコントローラ50による走行制御の内容が上述の実施形態と異なり、それ以外の構成については上述の実施形態と同一構成である。そのため、上述の実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明を省略し、ここでは上述の実施形態と異なる「低速走行モード」時の走行制御について説明する。
本実施形態に係るコントローラ50は、走行モード切替スイッチ41により「低速走行モード」が設定された状態において、進行停止操作検出器43aから進行停止操作レバー43が傾動操作された旨の情報が入力されると、進行停止操作レバー43の操作方向(中立位置を基準とした操作方向)に応じた走行体10の進行方向(前進後進)を設定する。また、コントローラ50は、走行速度設定ダイヤル42において設定可能な最大のマイナス走行速度から走行速度設定ダイヤル42により設定された走行速度(プラス走行速度もしくはマイナス走行速度)までの範囲内で、進行停止操作レバー43の操作量(中立位置を基準とした操作量)に応じた走行速度を指令速度として設定する。例えば、図3(b)に示すように、走行速度設定ダイヤル42においてマイナス走行速度を−2km/hまで設定可能であり、走行速度設定ダイヤル42を中立位置から右回り方向へ捻り操作して走行速度を+3km/hに設定された場合に、コントローラ50は、−2km/h〜+3km/hの範囲内で進行停止操作レバー43の操作量に応じた指令速度を設定する(図8を参照)。
そして、コントローラ50は、走行ポンプ55から吐出される作動油が当該指令速度に応じた油量となるように、走行制御バルブ51を電磁駆動して斜板制御アクチュエータ56により走行ポンプ55の斜板Sの傾転角を制御し、走行ポンプ55から吐出された作動油により走行モータ16,16を駆動して軌道走行用車輪である鉄輪15,15を回転駆動させる。なお、上述したように、走行ポンプ55の斜板Sの傾転角(吐出油量)と走行体10の走行速度との関係はコントローラ50において予め記憶されている。
図9は、平坦な軌道上において軌陸作業車1(走行体10)を「低速走行モード」で走行させる場合の例である。まず、走行モード切替スイッチ41により「低速走行モード」を設定し、走行速度設定ダイヤル42を中立位置から右回り方向へ捻り操作してプラス走行速度Se′(進行停止操作レバー43により設定される進行方向への走行速度)を設定する(図9に示すA″時点)。そして、進行停止操作レバー43を操作量最大に傾動操作して走行体10の進行方向(前進後進)および走行速度設定ダイヤル42により設定されたプラス走行速度Se′を指令速度として設定すると(B″時点)、走行ポンプ55の斜板Sの傾転角αがそのプラス走行速度Se′に応じた傾転角αe′となるように、走行制御バルブ51を駆動させて斜板制御アクチュエータ56により傾転角αが制御される。このように傾転角(吐出油量)が制御された走行ポンプ55から吐出された作動油により走行モータ16,16が駆動されて鉄輪15,15が回転駆動される。ここで、上述したように、走行ポンプ55の斜板Sの傾転角α(走行ポンプ55の吐出油量)と走行体10の走行速度との関係は予め設定(記憶)されているため、走行体10は走行速度設定ダイヤル42により設定されたプラス走行速度Se′で走行することができる。
このように「低速走行モード」で走行している走行体10が上り傾斜もしくは下り傾斜の軌道上に至ると、上述したように走行体10の走行速度が、上り傾斜の場合には減速され、下り傾斜の場合には加速されて、走行速度設定ダイヤル42により設定されたプラス走行速度Se′から変化する。そこで、本実施形態の「低速走行モード」では、上り傾斜で減速される場合には走行速度設定ダイヤル42を右回り方向にさらに捻り操作して指令速度を大きくすることにより、下り傾斜で加速される場合には進行停止操作レバー43の操作量を調整することにより、走行制御バルブ51を駆動させて斜板制御アクチュエータ56により傾転角αを変化前の傾転角αe′に戻すように斜板Sを制御して、走行体10の走行速度がプラス走行速度Se′となるように走行速度を調節することができる。
図10に示すように、「低速走行モード」で走行している走行体10が上り傾斜の軌道上に至ると(図10に示すC″時点)、走行モータ16,16の負荷が大きくなるため、走行ポンプ55の斜板Sは傾転角αe′を傾転角零の方向に変化させる力を受けて、傾転角αe′が傾転角零の方向に変化し、走行体10の走行速度(プラス走行速度Se′)が減速される。そこで、走行速度設定ダイヤル42を右回り方向へ捻り操作して指令速度を大きくすることにより(D″時点)、走行制御バルブ51を駆動させて斜板制御アクチュエータ56により斜板Sの傾転角αを変化前の傾転角αe′に戻すように斜板Sが制御され、走行体10の走行速度を加速させてプラス走行速度Se′となるように調節することができる。その後、走行体10の走行速度がプラス走行速度Se′を上回った場合には、走行速度設定ダイヤル42を左回り方向へ少し戻す操作を行って、もしくは進行停止操作レバー43を中立位置方向に少し戻す操作を行って指令速度を小さくすることにより(E″時点)、斜板制御アクチュエータ56により傾転角αが傾転角αe′となるように斜板Sが制御され、走行体10の走行速度を減速させてプラス走行速度Se′となるように調節することができる。このようにして、走行体10の走行速度を走行速度設定ダイヤル42により最初に設定されたプラス走行速度Se′に保つことができる。
また、図11に示すように、「低速走行モード」で走行している走行体10が下り傾斜の軌道上に至ると(図11に示す時点C″)、走行モータ16,16の負荷が小さくなるため、走行ポンプ55の斜板Sは傾転角αe′を傾転角零の方向と反対の方向に変化させる力を受けて、傾転角αe′がその反対の方向に変化し、走行体10の走行速度(プラス走行速度Se′)が加速される。そこで、走行速度設定ダイヤル42を左回り方向への捻り操作(例えば、中立位置よりも左回り方向への捻り操作)を行って、もしくは進行停止操作レバー43を中立位置方向に戻す操作(例えば、マイナス走行速度設定領域内へ戻す操作)を行って指令速度を小さくする(あるいはプラス走行速度からマイナス走行速度に切り替える)ことにより(D″時点)、走行制御バルブ51を駆動させて斜板制御アクチュエータ56により斜板Sの傾転角αを変化前の傾転角αe′に戻すように斜板Sが制御され、走行体10の走行速度を減速させてプラス走行速度Se′となるように調節することができる。その後、走行体10の走行速度がプラス走行速度Se′を下回った場合には、走行速度設定ダイヤル42を右回り方向に少し戻す操作を行って、もしくは進行停止操作レバー43を操作量が大きくなる方向に少し傾倒させる操作を行って指令速度を大きくすることにより(E″時点)、斜板制御アクチュエータ56により傾転角αが傾転角αe′となるように斜板Sが制御され、走行体10の走行速度を加速させてプラス走行速度Se′となるように調節することができる。このようにして、走行体10の走行速度を走行速度設定ダイヤル42により最初に設定されたプラス走行速度Se′に保つことができる。
そして、進行停止操作レバー43を中立位置に復帰させると(図9に示すF″時点)、上述の実施形態と同様に、走行ポンプ55の斜板Sの傾転角αが零(走行ポンプ55から作動油が吐出されない状態)となるように、走行制御バルブ51を駆動させて斜板制御アクチュエータ56により斜板Sの傾転角αが制御されるとともに、鉄輪15,15の近傍に設けられたブレーキ装置(図示せず)を駆動させて鉄輪15の制動を行い、走行体10を停止させる。
これまで本発明に係る実施形態を説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に示したものに限定されない。例えば、上述の実施形態では、走行体10の走行速度の設定を行う操作手段はダイヤル(走行速度設定ダイヤル42)であったが、これは他の手段、例えばレバー等であってもよい。また、上述の実施形態では、走行モードの切り替えを行う操作手段は押圧操作を行うたびに走行モードを切り替える押しボタン式のスイッチ(走行モード切替スイッチ41)であったが、これは他の手段、例えばトグルスイッチおよびオルタネートスイッチ等であってもよい。また、上述の実施形態では、警報作動を行う際、走行体の走行規制および表示LED(警報ランプ)を用いた警報報知の両方を行うようになっているが、走行規制および警報報知のうちいずれか一方を行うようにしてもよい。また、警報報知は表示LEDによるものではなく、警報ブザー等によるものでもよい。また、上述の実施形態では、走行ポンプ55から吐出される作動油は左右の走行モータ16,16に並列に供給される構成であるが、走行ポンプ55から吐出される作動油が左右の走行モータ16,16に直列に供給される構成でもよく、また、走行ポンプ55と走行モータ16,16とを繋ぐ油路に直列・並列切換バルブを設け、このバルブにより直列供給と並列供給とを切り換えられるように構成してもよい。また、上述の実施形態では、本発明が適用される対象の軌道走行車両は、道路走行も可能に構成された軌陸作業車であったが、これは一例であり、軌道走行のみを行う軌道走行専用車両であってもよい。
1 軌陸作業車(軌道走行車両)
15 鉄輪(軌道走行用車輪)
16 走行モータ
41 走行モード切替スイッチ(モード切替手段)
42 走行速度設定ダイヤル(傾転角操作手段)
43 進行停止操作レバー(進行停止操作手段)
50 コントローラ(走行制御手段)
51 走行制御バルブ(走行制御手段)
55 走行ポンプ
56 斜板制御アクチュエータ(傾転角制御手段)
61 車体傾斜角検出器(傾斜角検出器)

Claims (5)

  1. 軌道上の走行が可能な軌道走行用車輪を駆動することによって軌道上の走行が可能に構成された軌道走行車両の走行制御装置であって、
    斜板の傾転角を変化させることで吐出方向および吐出油量が変化する走行ポンプと、
    前記走行ポンプから吐出された作動油の供給を受けて駆動され、前記軌道走行用車輪を回転駆動する走行モータと、
    前記走行ポンプの前記斜板の傾転角を制御する傾転角制御手段と、
    前記軌道走行車両の発進停止および前進後進の切り換え指令を行う進行停止操作手段と、
    前記走行ポンプから作動油が吐出されない前記斜板の中立位置から前記進行停止操作手段から出力される進行指令における進行方向に対応する方向に前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を制御させる第1傾転角制御指令、および、前記斜板の中立位置から前記進行指令における進行方向と反対の方向に前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を制御させる第2傾転角制御指令を出力することが可能な傾転角操作手段と、
    前記進行停止操作手段から出力された進行指令および前記傾転角操作手段から出力された傾転角制御指令に応じて前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を変化させ、前記走行ポンプから吐出された作動油により前記走行モータを回転駆動させる制御を行う走行制御手段とを備え、
    前記走行制御手段は、前記進行停止操作手段から進行指令が出力され、前記傾転角操作手段から前記第1傾転角制御指令が出力されたときに、前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を前記中立位置から前記進行指令における進行方向に対応する方向に前記第1傾転角制御指令に応じた制御量で変化させる制御を行い、前記進行停止操作手段から進行指令が出力され、前記傾転角操作手段から前記第2傾転角制御指令が出力されたときに、前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を前記中立位置から前記進行方向と反対の方向に前記第2傾転角制御指令に応じた制御量で変化させる制御を行うことを特徴とする軌道走行車両の走行制御装置。
  2. 軌道上の走行が可能な軌道走行用車輪を駆動することによって軌道上の走行が可能に構成された軌道走行車両の走行制御装置であって、
    斜板の傾転角を変化させることで吐出方向および吐出油量が変化する走行ポンプと、
    前記走行ポンプから吐出された作動油の供給を受けて駆動され、前記軌道走行用車輪を回転駆動する走行モータと、
    前記走行ポンプの前記斜板の傾転角を制御する傾転角制御手段と、
    前記軌道走行車両の発進停止および前進後進の切り換え指令を行う進行停止操作手段と、
    前記走行ポンプから作動油が吐出されない前記斜板の中立位置から前記進行停止操作手段から出力される進行指令における進行方向に対応する方向に前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を制御させる第1傾転角制御指令、および、前記斜板の中立位置から前記進行指令における進行方向と反対の方向に前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を制御させる第2傾転角制御指令を出力することが可能な傾転角操作手段と、
    前記進行停止操作手段から出力された進行指令および前記傾転角操作手段から出力された傾転角制御指令に応じて前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を変化させ、前記走行ポンプから吐出された作動油により前記走行モータを回転駆動させる制御を行う走行制御手段とを備え、
    前記進行停止操作手段は、前記軌道走行車両の停止指令を行う停止位置から、前進指令を行う前進方向および後進指令を行う後進方向にそれぞれ傾倒操作することが可能に構成され、
    前記走行制御手段は、
    前記進行停止操作手段の傾倒操作により進行指令が出力され、前記傾転角操作手段から前記第1傾転角制御指令が出力されたときに、前記進行停止操作手段の傾倒位置が前記停止位置から所定の傾倒位置までの範囲内では、前記傾転角操作手段により出力可能な前記第2傾転角制御指令に応じた制御量を最大制御量として前記進行停止操作手段の前記停止位置からの操作量に応じた制御量で前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を前記中立位置から前記進行指令における進行方向と反対の方向に変化させる制御を行い、前記進行停止操作手段の傾倒位置が前記所定の傾倒位置から最大傾倒位置までの範囲内では、前記第1傾倒角指令に応じた制御量を最大制御量として前記進行停止操作手段の前記操作量に応じた制御量で前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を前記中立位置から前記進行方向に対応する方向に変化させる制御を行い、
    前記進行停止操作手段の傾倒操作により進行指令が出力され、前記傾転角操作手段から前記第2傾転角制御指令が出力されたときに、前記進行停止操作手段の傾倒位置が前記停止位置から前記最大傾倒位置までの範囲全体で、前記第2傾倒角指令に応じた制御量を最大制御量として前記進行停止操作手段の前記操作量に応じた制御量で前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を前記中立位置から前記進行方向と反対の方向に変化させる制御を行うことを特徴とする軌道走行車両の走行制御装置。
  3. 水平面に対する前記軌道走行車両の前後方向の傾斜角を検出する傾斜角検出器を備え、
    前記走行制御手段は、前記進行停止操作手段から進行指令が出力されたときに、前記傾斜角検出器により検出された前記軌道走行車両の前記傾斜角に基づいて、前記軌道走行車両の進行方向が上り方向であるか否かを判断し、前記進行方向が上り方向であり、かつ、前記傾転角操作手段から前記第2傾転角制御指令が出力されている状態であるとき、前記軌道走行車両の走行に対する警報作動を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の走行制御装置。
  4. 前記軌道走行車両の走行制御状態を低速走行モードと通常走行モードとの間で切り替える指令を行うモード切替手段を備え、
    前記モード切替手段により前記低速走行モードに切り替えられているとき、前記走行制御手段は、前記第1もしくは第2傾転角制御指令に応じた制御量で前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を変化させる制御を行い、
    前記モード切替手段により前記通常走行モードに切り替えられているとき、前記傾転角操作手段から出力される前記第2傾転角制御指令は無効となり、前記走行制御手段は、前記傾転角操作手段から出力された前記第1傾転角制御指令に応じた制御量を最大制御量として前記進行停止操作手段の前記停止位置からの操作量に応じた制御量で前記傾転角制御手段により前記斜板の傾転角を変化させる制御を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の走行制御装置。
  5. 前記走行制御手段は、前記軌道走行車両が走行状態から停止状態になったときに、前記走行制御状態が前記低速走行モードであっても前記通常走行モードに切り替えるように構成されたことを特徴とする請求項4に記載の走行制御装置。
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