JP5513139B2 - 基板着脱機構 - Google Patents

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Description

本発明は、主回路基板を容易に着脱するための基板着脱機構に関し、詳しくは、複数の回路基板を並べて収納する筐体と、該筐体の一面側が開口した開口部を塞ぐ状態に装着され、前記各回路基板に接続されて電子回路を形成する主回路基板と、を備えて成る基板着脱機構に関する。
従来より電子機器の制御装置は、一般に筐体の内部に複数段の棚が形成され、この複数段の棚にそれぞれプリント基板が整列した状態に収納配置されてユニットとして構成されている。筐体の背面側は、各プリント基板を挿入するために開口しており、この開口を塞ぐように、各プリント基板の端縁にあるコネクタに接続されて電子回路を形成するマザーボードが取り付けられていた。マザーボードの裏面には、各プリント基板のコネクタに嵌合して接続されるプラグイン構造の被接続部群が設けられている。
このようなマザーボードは、各プリント基板のコネクタと嵌合する他、最終的には筐体の開口部に対してネジ止めされて取り付けられていた。具体的なマザーボードの取り付け構造としては、例えば特許文献1に開示されているように、マザーボードの四隅をネジ止めし、さらにマザーボードの周囲部の両面の一部を基板補強部材で挟持した状態で、筐体に取り付けるようにして、その基板補強部材の配置数に応じてマザーボードの基板強度を可変設定し得るものが知られている。
特開2002−368455号公報
ところで、前記マザーボードに不具合や故障が生じた場合には、先ずネジや基板補強部材を外してから、マザーボードの被接続部群より各プリント基板のコネクタを外しつつ、筐体からマザーボードを取り外してメンテナンスする必要がある。ここでマザーボードの被接続部群と各プリント基板のコネクタとの嵌合力が大きい場合には、次のような問題が生じていた。
すなわち、マザーボードの被接続部群と各プリント基板のコネクタとの嵌合力に抗して、いっぺんに取り外すためには、手で掴んで引き抜くことは極めて困難であり、そのために特殊な工具を用意しなければならず、非常に面倒であるという問題があった。また、特殊な工具を使って取り外す際に、マザーボードが変形したり傷付く虞もあった。
さらに、特殊な工具が用意できないような場合は、やむを得ず筐体の開口のある背面側と反対側の前面パネルを取り外して、そこから各プリント基板をマザーボードより1枚ずつ外した後に、マザーボードを取り外す作業が必要となる。かかる作業は、非常に煩雑で時間がかかるという問題があった。
本発明は、以上のような従来の技術の有する問題点に着目してなされたものであり、筐体からマザーボードを取り外す際に、特殊な工具の使用によりマザーボードが変形したり傷付く虞がなく、作業工数を削減して手動で極めて容易に取り外すことができると共に、簡単かつ迅速に装着することもでき、しかもマザーボードの基板強度も高めることができる基板着脱機構を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]複数の回路基板(20)を並べて収納する筐体(10)と、該筐体(10)の一面側が開口した開口部(11)を塞ぐ状態に装着され、前記各回路基板(20)に接続されて電子回路を形成する主回路基板(30)と、を備えて成る基板着脱機構において、
前記筐体(10)の開口部(11)を臨む前記各回路基板(20)の一端側には、それぞれ前記主回路基板(30)との接続部(21)が設けられ、前記主回路基板(30)の裏面側には、前記各回路基板(20)の接続部(21)と嵌合して接続する被接続部群(31)が設けられており、
前記主回路基板(30)の周縁を取り囲む状態で該主回路基板(30)を支持する固定用ブラケット(40)を有し、該固定用ブラケット(40)の両側には、一対の着脱レバー(50)が回動可能に設けられており、前記固定用ブラケット(40)の両側のうち一方の側に設けられた着脱レバー(50)と、前記固定用ブラケット(40)の両側のうちもう一方の側に設けられた着脱レバー(50)とは、前記主回路基板(30)の中心線を境にして逆向きにずらした位置に配置され、
前記各着脱レバー(50)の揺動端(53)には、前記開口部(11)の両側内周縁より内側に出っ張る被固定片(16a)に嵌る凹溝(54)が形成され、
前記各着脱レバー(50)を、前記凹溝(54)が前記被固定片(16a)に嵌る状態に押し倒すと、前記主回路基板(30)の被接続部群(31)が前記各回路基板(20)の接続部(21)に押圧されて嵌合しつつ前記固定用ブラケット(40)が前記筐体(10)に固定され、前記凹溝(54)の上顎が前記被固定片(16a)の上面に当接した状態で引き起こすと、前記主回路基板(30)の被接続部群(31)が前記各回路基板(20)の接続部(21)から引き抜かれつつ前記固定用ブラケット(40)が前記筐体(10)から取り外されることを特徴とする基板着脱機構。
]前記筐体(10)の開口部(11)に、その内周縁より内側に出っ張る台座部(13)を設ける一方、
前記固定用ブラケット(40)の周縁に、前記台座部(13)に載置する当接片(43)を設け、
前記台座部(13)にネジ孔(14)を設けると共に、前記当接片(43)に前記ネジ孔(14)に螺合するネジ部材(44)を設けたことを特徴とする[1]に記載の基板着脱機構。
]前記台座部(13)に、位置決め用の被係合部(15)を設ける一方、
前記当接片(43)に、前記被係合部(15)に係合する係合部(45)を設け、
前記被係合部(15)と前記係合部(45)との整合により、前記筐体(10)の開口部(11)に対する前記固定用ブラケット(40)の正しい取り付け向きを規制したことを特徴とする[]に記載の基板着脱機構。
次に、前述した解決手段に基づく作用を説明する。
前記[1]に記載の基板着脱機構によれば、主回路基板(30)は、固定用ブラケット(40)を介して筐体(10)の開口部(11)を塞ぐように装着される。固定用ブラケット(40)は、主回路基板(30)の周縁を取り囲む状態で該主回路基板(30)を支持する。これにより、主回路基板(30)の強度が高められて、着脱時における変形を防止することができる。
前記固定用ブラケット(40)の両側には、一対の着脱レバー(50)が回動可能に設けられている。この各着脱レバー(50)の揺動端(53)にある凹溝(54)が筐体(10)の開口部(11)側にある被固定片(16a)に嵌るように係脱することにより、固定用ブラケット(40)を筐体(10)に取り付けたり、取り外すことができる。
すなわち、各着脱レバー(50)を、凹溝(54)が被固定片(16a)に嵌る状態になるように押し倒すと、これに伴う梃子の作用により主回路基板(30)の被接続部群(31)が各回路基板(20)の接続部(21)に押圧されて嵌合すると共に、最終的には凹溝(54)が被固定片(16a)に嵌るように噛み合って、固定用ブラケット(40)が筐体(10)にしっかりと固定される。
一方、各着脱レバー(50)を引き起こすと、凹溝(54)の上顎が被固定片(16a)の上面に当接して、かかる接点が梃子の動作の作用点となり、そのまま各着脱レバー(50)をさらに引き起こすと、梃子の作用により主回路基板(30)の被接続部群(31)と各回路基板(20)の接続部(21)との嵌合力に勝って一斉に引き抜かれると共に、前記固定用ブラケット(40)が前記筐体(10)から取り外される。
このように、各着脱レバー(50)によって梃子の動作を行うことにより、主回路基板(30)の被接続部群(31)と各回路基板(20)の接続部(21)との強い嵌合力に伴う係脱も含めて、特別な工具を使うことなく簡単な作業工程のみで、筐体(10)に対して主回路基板(30)を極めて容易に着脱することができる。
着脱レバー(50)、主回路基板(30)の中心線を境にして互いに逆向きにずらした位置に配置してあるので、各回路基板(20)を接続する際の嵌合力を受ける上でバランスが良い。
仮に、一対の着脱レバー(50)を固定用ブラケット(40)の両側の中央に揃えて設けた場合は、主回路基板(30)の上下端部の何れかに回路基板(20)の接続部(21)との接続時に強い力がかかると、主回路基板(30)が一対の着脱レバー(50)を結ぶ線を中心に揺動しやすいが、一対の着脱レバー(50)を上下逆向きにずらすことにより、固定用ブラケット(40)の着脱時における揺動を防止することができる。
また、前記[]に記載した基板着脱機構によれば、筐体(10)の開口部(11)に、その内周縁より内側に出っ張る台座部(13)を設ける一方、固定用ブラケット(40)の周縁に、前記台座部(13)に載置する当接片(43)を設け、前記台座部(13)にネジ孔(14)を設けると共に、前記当接片(43)に前記ネジ孔(14)に螺合するネジ部材(44)を設ける。
これにより、最終的にはネジ止めにより筐体(10)に対して主回路基板(30)をいっそう強固に取り付けることができ、各着脱レバー(50)が振動等によって不用意に外れる事態を防止することができる。
さらに、前記[]に記載した基板着脱機構によれば、前記台座部(13)に、位置決め用の被係合部(15)を設ける一方、前記当接片(43)に、前記被係合部(15)に係合する係合部(45)を設け、被係合部(15)と係合部(45)との整合により、筐体(10)の開口部(11)に対する固定用ブラケット(40)の正しい取り付け向きを規制した。
これにより、筐体(10)側の各回路基板(20)の接続部(21)に対して上下逆の主回路基板(30)を誤って押し付ける虞を回避でき、主回路基板(30)の装着性を向上させることができる。
本発明に係る基板着脱機構によれば、主回路基板を支持する固定用ブラケットの各着脱レバーによる梃子の動作により、筐体から主回路基板を取り外す際に、特殊な工具の使用により主回路基板が変形したり傷付く虞がなく、作業工数を削減して手動で極めて容易に取り外すことができ、また、筐体に主回路基板を簡単かつ迅速に装着することもできる。
しかも、固定用ブラケットは、主回路基板の周縁を取り囲む状態で該主回路基板を支持するから、主回路基板の基板強度を高めることができ、筐体に対する主回路基板の着脱時における変形を防止することができる。
本発明の実施の形態に係る基板着脱機構を適用した電子機器の制御装置において、主回路基板を装着した状態の筐体を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る基板着脱機構を適用した電子機器の制御装置において、主回路基板を取り外した状態の筐体を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る基板着脱機構を構成する固定用ブラケットを示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る基板着脱機構を構成する固定用ブラケットを示す左側面図である。 本発明の実施の形態に係る基板着脱機構を構成する固定用ブラケットを示す背面図である。 本発明の実施の形態に係る基板着脱機構を構成する固定用ブラケットを示す底面図である。 本発明の実施の形態に係る基板着脱機構を適用した電子機器の制御装置において、主回路基板を支持した固定用ブラケットを筐体の開口部に装着した状態を示す要部拡大図である。 本発明の実施の形態に係る基板着脱機構を適用した電子機器の制御装置において、主回路基板を支持した固定用ブラケットを筐体の開口部に装着する際の動作を示す要部拡大図である。 本発明の実施の形態に係る基板着脱機構を適用した電子機器の制御装置において、主回路基板を支持した固定用ブラケットを筐体の開口部に装着する際の動作を示す要部拡大図である。
以下、図面に基づき、本発明を代表する実施の形態を説明する。
図1は、本実施の形態に係る基板着脱機構を適用した電子機器の制御装置において、主回路基板30を装着した状態の筐体10を示す斜視図であり、図2は、主回路基板20を取り外した状態における図1と同様の斜視図である。本実施の形態に係る基板着脱機構は、複数の回路基板20を並べて収納する筐体10と、該筐体10の一面側が開口した開口部11を塞ぐ状態に装着され、前記各回路基板20に接続されて電子回路を形成する主回路基板30とを備えて成る。
図1および図2に示すように、筐体10は、複数の回路基板20を並べて収納する内部空間を有する略箱状に形成されており、その背面側が開口部11として開口している。また、筐体10において開口部11と対向する前面側は、図示省略したが各種の外部接続用のコネクタ類や電源スイッチ等が配置された前面パネルとなっている。また、主回路基板30の周縁を取り囲む状態で該主回路基板30を支持し、筐体10の開口部11を塞ぐように装着するための固定用ブラケット40を備えている。
筐体10内において相対向する両側内壁には、各回路基板20を取り付けるための位置決めリブ12がそれぞれ内側方向に突出して一体に固設されている。一対の位置決めリブ12の側壁には、各回路基板20の両側縁を支持するレール形のティース17が左右一対ずつ設けられ、この一対のティース17は、筐体10内の上下方向に間隔をおいて合計4つ並設されている。筐体10の開口部11の近傍に対向する位置決めリブ12の端面部12aは、後述するが主回路基板30を取り付ける部位となっている。
回路基板20は、矩形状の板面に電子回路がプリントされて電子部品を搭載したプリント基板である。筐体10の開口部11を臨む回路基板20の一端側には、主回路基板30と接続するためのコネクタ状の接続部21が設けられている。主回路基板30は、各回路基板20に接続されて電子回路を形成するマザーボードであり、この主回路基板30の裏面側には、各回路基板20の接続部21と嵌合して接続する複数の同じくコネクタ状の被接続部群31が設けられている。本実施の形態では、1枚の主回路基板30に対して4枚の回路基板20が組み合わされて電子回路ユニットが形成される。
また、筐体10の開口部11の近傍に対向する一対の位置決めリブ12の各端面部12aには、その上下の中心線より互いに上下逆向きにずらした位置に、それぞれ一対の台座部13が開口方向に突出して設けられている。この台座部13には、後述する固定用ブラケット40に設けられているネジ部材44を螺合させるネジ孔14が設けられている。また、台座部13においてネジ孔14の傍らには、位置決め用の円孔である被係合部15が設けられている。
また、前記一対の位置決めリブ12の各端面部12aのうち、前記台座部13を設けた位置の上下逆側には、当該部位における端面部12aに略直角に連なる側壁が一部切り欠かれてスリット溝16が形成されている。このスリット溝16の連なる端面部12aの一部が、筐体10の開口部11の両側内周縁より内側に出っ張る被固定片16aとなっている。なお、筐体10の開口部11の内周縁には、次述する固定用ブラケット40の装着とは関係ないが、略L字状の支持ブラケット18が四隅に設けられている。
図3は、固定用ブラケット40を示す正面図であり、図4は、固定用ブラケット40を示す左側面図である。図5は、同じく固定用ブラケット40を示す背面図であり、図6は、固定用ブラケット40を示す底面図である。また、図7〜図9は、固定用ブラケット40を筐体10の開口部11に装着する際の動作を説明するための要部拡大図である。
図3〜図6に示すように、固定用ブラケット40は、主回路基板30の周縁を取り囲む矩形の枠状に形成されており、主回路基板30を一体に支持した状態で、筐体10の開口部11を塞ぐように装着するものである。固定用ブラケット40は、その枠本体41の外周が主回路基板30より一回り大きく形成され、枠本体41の一面側に主回路基板30の周縁部を対接させた状態で四隅がネジ42によって固定される。ここで主回路基板30の被接続部群31がある方の板面が、筐体10の開口部11を臨むように支持される。
また、枠本体41の両側部には、その上下の中心線より互いに上下逆向きにずらした位置に、それぞれ一対の着脱レバー50が回動可能に設けられている。各着脱レバー50は、枠本体41の両側部より両側方向に突出して立ち上がるように固設された軸受ブラケット51に、枢軸ネジ52を介して回動可能に設けられている。ここで各着脱レバー50の揺動端53は、枠本体41の側部より外側を向く一方、指で摘める形状に形成された操作端55は、枠本体41の側部より内側に延びるように配置されている。
図7〜図9に示すように、各着脱レバー50の揺動端53は、筐体10側にある位置決めリブ12のスリット溝16を臨む状態となり、この揺動端53には、スリット溝16に連なる被固定片16aに嵌る凹溝54が形成されている。各着脱レバー50は、固定用ブラケット40を筐体10に着脱するためのものである。
各着脱レバー50を、その凹溝54が被固定片16aに嵌る状態に押し倒すと、主回路基板30の被接続部群31が各回路基板20の接続部21に梃子の動作で押圧されて嵌合しつつ、固定用ブラケット40は筐体10に固定される。一方、各着脱レバー50を、その凹溝54の上顎が被固定片16aの上面に当接した状態で引き起こすと、梃子の動作で主回路基板30の被接続部群31が各回路基板20の接続部21から一斉に引き抜かれつつ、固定用ブラケット40が筐体10から取り外されるように設定されている。
また、固定用ブラケット40における枠本体41の両側部のうち、前記着脱レバー50を設けた位置の上下逆側には、それぞれ一対のフランジ状の当接片43が両側方向に突出して設けられている。この当接片43には、前記台座部13のネジ孔14に螺合するネジ部材44が設けられている。当接片43は、固定用ブラケット40を筐体10の開口部11に対して位置決め固定する部位であり、前記台座部13にネジ部材44によって締め付け固定される。ネジ部材44は、当接片43に外れない状態で回転可能に取り付けられており、ドライバーを使わずに指で摘んで回転させることができるものである。
当接片43におけるネジ部材44の傍らには、筐体10側の台座部13にある被係合部15に対応した位置決め用の突起ピンである係合部45が設けられている。この係合部45は、筐体10側の台座部13にある被係合部15に係合することで、筐体10に対する固定用ブラケット40の位置決めを行う。ここで固定用ブラケット40の両側にある各当接片43の係合部45は、互いに固定用ブラケット40の中心に対して点対称とならず、上下逆向きでは整合しない位置に設けられている。したがって、係合部45と被係合部15との整合により、筐体10の開口部11に対する固定用ブラケット40の正しい取り付け向きを規制することになる。
次に、本実施の形態に係る基板着脱機構の作用について説明する。
図1に示すように、主回路基板30は、固定用ブラケット40を介して筐体10の開口部11を塞ぐように装着される。図1に示すように、固定用ブラケット40は、主回路基板30の周縁を取り囲む状態で該主回路基板30を支持する。すなわち、主回路基板30は、その周縁部が固定用ブラケット40の枠本体41の一面側に対接した状態で、四隅をネジ42で固定されている。これにより、主回路基板30の強度が高められて、着脱時における板面変形を防止することができる。
図6に示すように、固定用ブラケット40の枠本体41における両側部には、互い違いの対向する位置に一対の着脱レバー50が回動可能に設けられている。この各着脱レバー50は、それぞれ揺動端53が筐体10の開口部11の両側内周縁に向っており、揺動端53にある凹溝54が筐体10の開口部11側にある被固定片16aに嵌るように係脱することで、固定用ブラケット40を筐体10に取り付けたり、取り外すことができる。
先ず、固定用ブラケット40を筐体10に取り付けるには、筐体10の開口部11の内側にある台座部13に対して、固定用ブラケット40の両側の当接片43を合わせるように載置する。このとき、固定用ブラケット40の取り付け向きが正しければ、当接片43にある係合部45が、筐体10側の台座部13にある被係合部15に係合する。
固定用ブラケット40の取り付け向きが正しくなければ、係合部45は被係合部15に係合しないため、固定用ブラケット40を取り付けることができない。これにより、筐体10側の各回路基板20の接続部21に対して上下逆の主回路基板30を誤って押し付ける虞を回避でき、主回路基板30の装着性を向上させることができる。
次に、筐体10側の台座部13に対して固定用ブラケット40側の当接片43を合わせた状態で、図8に示すように、各着脱レバー50を斜めに引き起こした状態にして、揺動端53を筐体10側のスリット溝16に位置合わせしつつ、図7に示すように、揺動端53の凹溝54が被固定片16aに嵌る状態になるように各着脱レバー50を倒す。
すると、これに伴う梃子の作用により固定用ブラケット40全体は下方へ移動し、主回路基板30の被接続部群31が各回路基板20の接続部21に押圧されて嵌合すると共に、最終的には図7に示すように、凹溝54が被固定片16aに嵌るように噛み合って、固定用ブラケット40が筐体10にしっかりと固定される。
ここで、左右の各着脱レバー50は、固定用ブラケット40(主回路基板30)の中心線より互いに上下逆向きにずらした位置に配置してあるため、固定用ブラケット40が揺動して位置ずれする虞はない。仮に、一対の着脱レバー50を固定用ブラケット40の両側の中央に揃えて設けた場合は、主回路基板30の上下端部の何れかに回路基板20の接続部21との接続時に強い力がかかると、主回路基板30が一対の着脱レバー50を結ぶ線を中心に揺動しやすいが、一対の着脱レバー50を上下逆向きにずらすことにより、固定用ブラケット40の着脱時における揺動を防止することができる。
その後、固定用ブラケット40側の当接片43にあるネジ部材44を回して、筐体10の開口部11側の台座部13にあるネジ孔14に螺合させる。これにより、最終的にはネジ止めにより筐体10に対して固定用ブラケット40(主回路基板30)をいっそう強固に取り付けることができ、各着脱レバー50が振動等によって不用意に外れる事態を防止することができる。なお、ネジ部材44は指で摘んで回転させることができるものであり、ドライバーを使わずに簡単に締め付けることができる。
主回路基板30に不具合や故障が生じた場合には、先ず前記ネジ部材44を緩めてネジ孔14から外してから、図7において各着脱レバー50の操作端55に指を掛けて持ち上げ、図8に示すように各着脱レバー50を引き起こす。すると、凹溝54の上顎が被固定片16aの上面に当接して、かかる接点が梃子の動作の作用点となり、揺動中心である枢軸ネジ52が支点、操作端55が力点となる。かかる状態で各着脱レバー50をさらに引き起こすと、梃子の作用が主回路基板30の被接続部群31と各回路基板20の接続部21との嵌合力に勝って一斉に引き抜かれつつ、固定用ブラケット40が筐体10から取り外される。
これにより、主回路基板30を全ての回路基板20から取り外した状態でメンテナンスを行うことができる。このように、各着脱レバー50で梃子の動作を行わせることにより、主回路基板30の被接続部群31と各回路基板20の接続部21との強い嵌合力に伴う係脱も含めて、特別に工具を使うことなく簡単な作業工程のみで、筐体10に対して主回路基板30を極めて容易に着脱することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述したような実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、固定用ブラケット40の両側には、着脱レバー50を一対だけ取り付けたが、主回路基板30の表面積が大きいような場合には、着脱レバー50を2対以上設けるようにしても良い。
本発明に係る基板着脱機構は、電子機器の制御装置を構成するマザーボードの着脱に広く適用することができる。
10…筐体
11…開口部
12…位置決めリブ
12a…端面部
13…台座部
14…ネジ孔
15…被係合部
16…スリット溝
16a…被固定片
17…ティース
18…支持ブラケット
20…回路基板
21…接続部
30…主回路基板
31…被接続部群
40…固定用ブラケット
41…枠本体
42…ネジ
43…当接片
44…ネジ部材
45…係合部
50…着脱レバー
51…軸受ブラケット
52…枢軸ネジ
53…揺動端
54…凹溝
55…操作端

Claims (3)

  1. 複数の回路基板を並べて収納する筐体と、該筐体の一面側が開口した開口部を塞ぐ状態に装着され、前記各回路基板に接続されて電子回路を形成する主回路基板と、を備えて成る基板着脱機構において、
    前記筐体の開口部を臨む前記各回路基板の一端側には、それぞれ前記主回路基板との接続部が設けられ、前記主回路基板の裏面側には、前記各回路基板の接続部と嵌合して接続する被接続部群が設けられており、
    前記主回路基板の周縁を取り囲む状態で該主回路基板を支持する固定用ブラケットを有し、該固定用ブラケットの両側には、一対の着脱レバーが回動可能に設けられており、前記固定用ブラケットの両側のうち一方の側に設けられた着脱レバーと、前記固定用ブラケットの両側のうちもう一方の側に設けられた着脱レバーとは、前記主回路基板の中心線を境にして逆向きにずらした位置に配置され、
    前記各着脱レバーの揺動端には、前記開口部の両側内周縁より内側に出っ張る被固定片に嵌る凹溝が形成され、
    前記各着脱レバーを、前記凹溝が前記被固定片に嵌る状態に押し倒すと、前記主回路基板の被接続部群が前記各回路基板の接続部に押圧されて嵌合しつつ前記固定用ブラケットが前記筐体に固定され、前記凹溝の上顎が前記被固定片の上面に当接した状態で引き起こすと、前記主回路基板の被接続部群が前記各回路基板の接続部から引き抜かれつつ前記固定用ブラケットが前記筐体から取り外されることを特徴とする基板着脱機構。
  2. 前記筐体の開口部に、その内周縁より内側に出っ張る台座部を設ける一方、
    前記固定用ブラケットの周縁に、前記台座部に載置する当接片を設け、
    前記台座部にネジ孔を設けると共に、前記当接片に前記ネジ孔に螺合するネジ部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の基板着脱機構。
  3. 前記台座部に、位置決め用の被係合部を設ける一方、
    前記当接片に、前記被係合部に係合する係合部を設け、
    前記被係合部と前記係合部との整合により、前記筐体の開口部に対する前記固定用ブラケットの正しい取り付け向きを規制したことを特徴とする請求項に記載の基板着脱機構。
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