JP5512479B2 - 紙おむつ - Google Patents

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Description

本発明は、パンツ型に成形される紙おむつに関する。
従来、紙おむつの腹側部の幅方向側の各縁部と背側部の幅方向側の各縁部がそれぞれ固着されてパンツ型の形状に成形されるものが知られている。
このパンツ型に成形される紙おむつとして、脇部のサイドシールパターンを引き剥がし方向(例えば、上下方向)に破れ易く、引き剥がし方向と直交する方向に破れ難いような形状に形成したものがある(例えば、特許文献1参照)。また、紙おむつ等の吸収性物品に、腹側部と背側部とを締着する一対のサイドシーム(締着装置)を具備するものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−339772号公報 特表2008−540058号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、上記のようなサイドシールパターンを形成しても、当該紙おむつの使用後等にサイドシールを引き剥がす際には紙おむつの肌側の面と着用者の肌との間に指や爪を挿入しなければならず使い勝手が悪いといった問題がある。
これに対して、特許文献2の場合、サイドシールを把持して所定方向に引っ張るだけで腹側部と背側部とを引き剥がすことができるものの、このとき、サイドシールが止着されている部分(例えば、背側部)が弾性部材の伸縮作用により伸張してしまい、引き剥がし難いといった問題がある。
そこで、本発明の課題は、固着された腹側部と背側部とを容易に引き剥がすことができる紙おむつを提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
吸収体が固定されるとともに、着用者の腹周り及び背周りをそれぞれ被覆する腹側部及び背側部が設けられた外装体を備え、前記腹側部及び前記背側部の各々の幅方向側両縁部を互いに重ね合わせて固着することでパンツ型に成形される紙おむつであって、
前記腹側部及び前記背側部の幅方向側両縁部のうち、少なくとも一側の縁部には、当該紙おむつがパンツ型に成形された状態で互いに重ね合わされるとともに、固着された前記腹側部及び前記背側部の幅方向側両縁部どうしを引き剥がす際に把持される腹側取手部材及び背側取手部材が設けられ、
前記腹側取手部材及び前記背側取手部材は、
当該腹側取手部材及び背側取手部材が設けられた各縁部よりも幅方向外側に突出し、当該腹側取手部材及び背側取手部材が重ね合わされた状態で対向するように形成された把持部と、
当該腹側取手部材及び背側取手部材が重ね合わされた状態で対向する位置に、当該腹側取手部材及び背側取手部材が設けられた各縁部を露出させて当該縁部の露出された部分どうしを固着させるための開口部が少なくとも一つ設けられた取手本体部と、を有することを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の紙おむつにおいて、
前記把持部は、当該腹側取手部材及び背側取手部材における前記腹側部及び前記背側部の幅方向側両縁部どうしの引き剥がし方向上流側に配設され、
前記取手本体部は、
当該腹側取手部材及び背側取手部材が設けられた縁部にて前記幅方向に略直交する直交方向に沿って延在し、多角形状をなす前記開口部が複数形成され、
前記複数の開口部のうち、前記把持部側の所定数の開口部は、各開口部の一の角部が前記把持部と対向するように配置されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の紙おむつにおいて、
前記複数の開口部は、前記引き剥がし方向下流側に各開口部の一の角部が配置されるように前記引き剥がし方向に沿って所定間隔を空けて配設されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の紙おむつにおいて、
前記開口部は、前記幅方向内側の一の辺が前記幅方向と略直交する直交方向に延在するように配設されていることを特徴としている。
本発明によれば、固着された腹側部及び背側部の幅方向側両縁部どうしを引き剥がす際に、腹側取手部材及び背側取手部材の対向する両把持部が互いに離れる方向に力が加えられるだけで、腹側取手部材及び背側取手部材が設けられた各縁部における、開口部を介して露出され固着された部分を引き剥がすことができ、これにより、固着された腹側部と背側部とを容易に引き剥がすことができる。
本発明を適用した吸収性物品として例示する一実施形態の紙おむつの展開図である。 図1のII−II線における紙おむつの要部断面図である。 図1の紙おむつを組み立てた状態を示す斜視図である。 図1の紙おむつの腹側部に備わる腹側取手部材を示す図である。 図1の紙おむつの脇部の一部を引き剥がした状態を示す斜視図である。 腹側取手部材の変形例を示す図である。 腹側取手部材の変形例を示す図である。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した一実施形態の紙おむつ100の展開図であり、図2は、図1のII−II線における紙おむつ100の要部断面図である。また、図3は、紙おむつ100を組み立てた状態を示す斜視図である。
本実施形態の紙おむつ100は、例えば、着用者の股下側を腹側から背側にかけて覆うパンツ形状に形成される紙おむつ100である(図3参照)。
なお、以下の説明にあっては、着用者の背側から股下を通って腹側に亘る方向を長手方向Xとし、長手方向Xに略直交する一の方向を幅方向Yとする。
具体的には、図1〜図3に示すように、紙おむつ100は、当該紙おむつ100の着用者の身体と接する接触面に配されるトップシート1と、使用装着時に外部側に設けられる外装体2と、トップシート1と外装体2との間に介装される吸収体3と、この吸収体3の幅方向Y側両縁部に設けられたギャザーシート4とを備えている。
トップシート1は、尿などの体液を速やかに透過させる透液性を有し、吸収体3の表面側(肌側)を覆う形状に形成されている。
また、トップシート1は、例えば、透液性の不織布等により形成されている。
トップシート1を形成する不織布の素材としては、天然繊維、合成繊維のいずれを用いても良い。天然繊維としては、例えば、綿、セルロース(木材パルプ)、羊毛、絹等が挙げられる。また、合成繊維としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、ポリエステル(PET)、アクリル等が挙げられる。また、PE/PP混合不織布、PE/PET混合不織布、上記素材を適宜組み合わせたバイコンポーネント繊維(混合繊維)もトップシート1として用いることができる。
外装体2は、不透液性を有する不織布からなる外面シート2aと、この外面シート2aに貼設された透液性の内面シート2bとにより構成され、吸収体3の裏面側(装着時における外部側)を覆う形状に形成されている。
内面シート2bは、例えば、撥水性の不織布等により形成されている。また、内面シート2bを形成する不織布の素材としては、例えば、トップシート1を形成する不織布と同様の素材が挙げられる。
外装体2の長手方向Xの一方の端部には、当該紙おむつ100の着用者の腹周りを被覆する腹側部5が形成され、他方の端部には、着用者の背周りを被覆する背側部6が形成されているとともに、腹側部5と背側部6との間に、着用者の股間部を被覆する股下部7が形成されている。
腹側部5及び背側部6は、ほぼ等しい幅を有する略矩形状に形成されている。また、腹側部5の幅方向Y側の両縁部の各々には、腹側取手部材50が設けられ、背側部6の幅方向Y側の両縁部の各々には、背側取手部材60が設けられている。
そして、腹側部5の幅方向Y側の各端部と背側部6の幅方向Y側の各端部が、腹側取手部材50及び背側取手部材60を介在させて互いに重ね合わされ、固着されることで脇部9を形成する。これにより、紙おむつ100がパンツ型の形状に成形されるようになっている(図3参照)。
なお、腹側取手部材50及び背側取手部材60については後述する。
さらに、腹側部5及び背側部6における外面シート2aと内面シート2bとの間には、複数本の弾性部材(例えば、糸ゴム等)5a、6aが挟み込まれて固着されている。これにより、紙おむつ100の使用の際に、着用者の胴周り及び腰周りで、紙おむつ100が伸縮自在となるように構成されている。
また、外装体2の幅方向Y側の両縁部の各々には、腹側部5の幅方向Y側の各端部から股下部7を通り背側部6の幅方向Y側の各端部に亘って、紙おむつ100の着用者の脚周りを囲む一対の脚周り部10、10が形成されている。
脚周り部10は、紙おむつ100を使用する着用者の脚周り方向に沿って配設されることで、当該着用者の脚周りを囲むようになっている。
また、脚周り部10には、着用者の脚周りに対応させて脚周り用開口部10aが形成されている。
吸収体3は、外装体2の股下部7、より具体的には、腹側部5の所定位置から股下部7を通って背側部6の所定位置に亘るように外装体2に固定されている(図1参照)。
この吸収体3は、紙おむつ100の使用時に体液としての尿等の水様成分を吸収するものである。具体的には、吸収体3は、綿やパルプ等の吸収性素材や、繊維或いはフィルム等のシート状基材と高吸水性樹脂とが組み合わされて形成された吸収体コア3aと、吸収体コア3aを覆う透液性のクレープ紙、不織布等の被覆部材3bとを備えている。
吸収体コア3aは、例えば、その長手方向Xが当該紙おむつ100の長手方向Xとほぼ等しくなるように腹側部5から股下部7を通って背側部6に亘って配設されている。
さらに、吸収体コア3aは、例えば、当該紙おむつ100の形状に対応させて、腹側部5側及び背側部6側に対して股下部7側が幅狭となるように内側に凹んで形成されている。
被覆部材3bは、吸収体コア3aを全体的に包装しており、透液性を有して体液を吸収する働きをなす。
吸収体3の外装体2側には、防水フィルム11が配設されている。
防水フィルム11は、遮水性を有し、被覆部材3bを通過した水様分が外装体2側に漏れることを防止する働きをなす。
ギャザーシート4は、紙おむつ100におけるトップシート1側において、吸収体3の幅方向Y側の両縁部に、吸収体コア3aの腹側端部から背側端部にわたり、股下両端部に相当する位置に備えられている。
また、ギャザーシート4は、不透液性の不織布のシートを二つ折りにし、折り合わされた面を、例えば、ホットメルトや、ヒートシール、超音波シール等により固着させることにより形成されている。また、ギャザーシート4は、不織布のシートを二つ折りにした状態で、その基端部がトップシート1と外面シート2aとの間に挟まれるように固着されることにより固定されている。そして、不織布のシートが折り合わされた面間に、複数本の弾性部材(例えば、糸ゴム等)4a、…が挟み込まれている。
このような構造のギャザーシート4が紙おむつ100に固着されて備えられた状態において、当該ギャザーシート4の自由端部が起立することにより立体ギャザー4bが形成される。そして、ギャザーシート4は、弾性部材4aによって着用者の体型に合わせて伸縮自在に変形することで、着用者の身体に密着するようになっている。
なお、ギャザーシート4を形成する不織布は、上記したトップシート1及び外面シート2aを形成する不織布とほぼ等しい素材から構成され、また、これら不織布の製造方法もほぼ等しくなっている。
次に、腹側取手部材50及び背側取手部材60について、図1、図4及び図5を参照して詳細に説明する。
図4(a)は、紙おむつ100の腹側部5の幅方向Y側の一端部に備わる腹側取手部材50を拡大して示す図である。また、図4(b)は、図4(a)の腹側取手部材50の第1開口部53を拡大して示す図である。また、図5は、紙おむつ100の脇部9の一部を引き剥がした状態を示す斜視図である。
腹側取手部材50及び背側取手部材60は、腹側部5及び背側部6の幅方向Y側の両縁部の着用者の肌側となる面、即ち、内面シート2b上に配設されている。
そして、腹側部5の幅方向Y側の各端部と背側部6の幅方向Y側の各端部が固着されて当該紙おむつ100がパンツ型に成形されることで、腹側部5及び背側部6の幅方向Y側の一端部(例えば、図1における右側端部)に設けられた腹側取手部材50及び背側取手部材60と、腹側部5及び背側部6の幅方向Y側の他端部(例えば、図1における左側端部)に設けられた腹側取手部材50及び背側取手部材60とがそれぞれ互いに重ね合わされるようになっている。
腹側部5及び背側部6の幅方向Y側の一端部(例えば、図1における右側端部)に設けられた腹側取手部材50及び背側取手部材60は、長手方向Xの略中央部を通り幅方向Yに延在する基準線に対して略対称となる形状に形成されている。
同様に、腹側部5及び背側部6の幅方向Y側の他端部(例えば、図1における左側端部)に設けられた腹側取手部材50及び背側取手部材60は、長手方向Xの略中央部を通り幅方向Yに延在する基準線に対して略対称となる形状に形成されている。
具体的には、腹側取手部材50及び背側取手部材60の各々は、例えば、略「L」字状に形成され、長手方向Xに延在する第1取手本体部51及び第2取手本体部61と、この第1取手本体部51及び第2取手本体部61の各々に連続して形成され、使用者により把持される第1把持部52及び第2把持部62とを有している。
なお、腹側取手部材50及び背側取手部材60は、例えば、撥水性を有する素材(具体的には、例えば、スパンボンド不織布等)から構成され、その目付量が40〜70g/m2程度に設定されているのが好ましい。
第1取手本体部51及び第2取手本体部61は、当該腹側取手部材50及び背側取手部材60が設けられた縁部、即ち、腹側部5及び背側部6の幅方向Y側の両縁部における着用者の肌側となる内面シート2b上に貼設されている。
なお、第1取手本体部51及び第2取手本体部61を内面シート2bに貼設する方法としては、例えば、ホットメルト接着剤による接着、熱融着、熱圧着等が挙げられるが、一例であってこれらに限られるものではない。
また、第1取手本体部51及び第2取手本体部61の各々は、幅方向Yに略直交する長手方向X(直交方向)に沿って延在する略矩形状に形成され、内側に略三角形状の第1開口部53及び第2開口部63が複数(例えば、8つ)形成されている。
第1開口部53及び第2開口部63は、腹側取手部材50及び背側取手部材60が設けられた腹側部5及び背側部6の幅方向Y側の各縁部の内面シート2bを露出させるものである。
第1開口部53及び第2開口部63の各々は、ほぼ等しい寸法をなす三角形状に形成されている。また、第1開口部53及び第2開口部63の各々は、固着された腹側部5及び背側部6の幅方向Y側両縁部どうしの引き剥がし方向(例えば、図4(a)及び図5における矢印Aにより指し示す方向)に沿うように、各々の第1取手本体部51及び第2取手本体部61に所定間隔を空けて配設されている。
具体的には、複数の第1開口部53及び第2開口部63は、各開口部53、63の一の角部(例えば、角C)が第1把持部52及び第2把持部62側に位置するように配設されている。これにより、第1開口部53及び第2開口部63を介して露出された内面シート2bどうしが所定の固着方法により固着された状態で、各第1開口部53及び第2開口部63における第1把持部52及び第2把持部62側(幅方向Y端部側)の部分の固着面積を第1把持部52及び第2把持部62と幅方向Yに反対側(幅方向Y中央部側)の部分の固着面積に対して狭くすることができ、幅方向Y端部側を幅方向Y中央部側に対して相対的に引き剥がし易くすることができる。
なお、複数の第1開口部53及び第2開口部63は、全ての開口部53、63の一の角部(例えば、角C)が第1把持部52及び第2把持部62側に位置するように配設されている必要はなく、これら複数の第1開口部53及び第2開口部63のうち、第1把持部52及び第2把持部62側(長手方向Xの外端部側)の所定数の開口部53、63のみが、各開口部53、63の一の角部が第1把持部52及び第2把持部62と対向するように配置されていれば良い。
また、第1開口部53及び第2開口部63の各々は、引き剥がし方向下流側、即ち、第1取手本体部51及び第2取手本体部61における長手方向Xの股下部7側に第1開口部53及び第2開口部63の各々の一の鋭角(例えば、角B)が配置されるように引き剥がし方向に沿って所定間隔を空けて配設されている。
これにより、第1開口部53及び第2開口部63を介して露出された内面シート2bどうしが所定の固着方法により固着された状態で、各第1開口部53及び第2開口部63における引き剥がし方向下流側の部分の固着面積を引き剥がし方向上流側の部分の固着面積に対して狭くすることができ、引き剥がし方向下流側を引き剥がし方向上流側に対して相対的に引き剥がし易くすることができる。
また、第1開口部53及び第2開口部63の各々は、幅方向Y内側、即ち、第1取手本体部51及び第2取手本体部61における第1把持部52及び第2把持部62が設けられている側と反対側の一の辺(例えば、辺AB)が幅方向Yと略直交する長手方向X(直交方向)に延在するように配設されている。
これにより、第1開口部53及び第2開口部63を介して露出された内面シート2bどうしが所定の固着方法により固着された状態で、各第1開口部53及び第2開口部63における第1把持部52及び第2把持部62と幅方向Yに反対側(幅方向Y中央部側)の部分の固着強度を第1把持部52及び第2把持部62側(幅方向Y端部側)に対して相対的に高くすることができる。よって、例えば、着用者が紙おむつ100を装着した状態などに、当該紙おむつ100を胴周り方向及び腰周り方向に伸張させるような力が加えられた場合であっても、各第1開口部53及び第2開口部63における第1把持部52及び第2把持部62と反対側(幅方向Y中央部側)の部分、即ち、紙おむつ100の脇部9を構成する部分を剥がれ難くすることができ、脇部9の強度を十分に確保することができる。
従って、腹側取手部材50に形成された複数の第1開口部53、…と背側取手部材60に形成された複数の第2開口部63、…とは、当該腹側取手部材50及び背側取手部材60が重ね合わされた状態で、互いに対向するようになっている。
即ち、当該腹側取手部材50及び背側取手部材60が重ね合わされた状態で、腹側取手部材50及び背側取手部材60の各々に形成された第1開口部53及び第2開口部63のうち、長手方向Xの最も外端部側に形成された第1開口部53及び第2開口部63どうし、これら第1開口部53及び第2開口部63よりも長手方向Xの一つ内側に形成された第1開口部53及び第2開口部63どうし、さらに一つ内側に形成された第1開口部53及び第2開口部63どうしといったように、腹側取手部材50及び背側取手部材60の各々に形成された第1開口部53及び第2開口部63の全てが互いに対向するような配置となっている。
そして、腹側取手部材50及び背側取手部材60が重ね合わされた状態で、互いに対向する当該腹側取手部材50及び背側取手部材60の各々に形成された第1開口部53及び第2開口部63の各々を介して露出された内面シート2bどうしが所定の固着方法により固着される。即ち、腹側部5の幅方向Y側の各端部と背側部6の幅方向Y側の各端部が、腹側取手部材50及び背側取手部材60を介在させて互いに重ね合わされ、固着されることによって、当該紙おむつ100がパンツ型に成形される。
なお、内面シート2bどうしを固着する方法としては、例えば、ホットメルト接着剤による接着、熱融着、熱圧着等が挙げられるが、一例であってこれらに限られるものではない。また、内面シート2bどうしを所定の接着剤により接着させた場合、このときの接着強度は、第1取手本体部51及び第2取手本体部61を所定の接着剤により内面シート2bに接着させた場合の接着強度以下に設定されるのが好ましい。なお、接着強度の具体的な数値としては、例えば、内面シート2bどうしの接着強度を1〜3kgf(25mm幅)程度に設定し、第1取手本体部51及び第2取手本体部61と内面シート2bとの接着強度を3kgf(25mm幅)程度に設定しても良い。なお、上記の接着強度の測定条件として、内面シート2bどうしの引張速度や第1取手本体部51及び第2取手本体部61と内面シート2bとの引張速度は、例えば、500mm/minとなっている。
また、第1開口部53及び第2開口部63の各々を介して露出される内面シート2bどうしを固着する場合、各第1開口部53及び第2開口部63から露出される内面シート2bの全ての領域どうしを固着しても良いし、そのうちの一部分(例えば、第1開口部53及び第2開口部63のより中央側に近い部分等)のみどうしを固着しても良い。
第1把持部52及び第2把持部62の各々は、固着された腹側部5及び背側部6の幅方向Y側両縁部どうしを引き剥がす際に使用者により把持される部分である。
第1把持部52及び第2把持部62の各々は、第1取手本体部51及び第2取手本体部61の引き剥がし方向上流側、即ち、長手方向Xの外側端部に連続して形成され、腹側部5及び背側部6の幅方向Y側両縁部よりも幅方向Y外側に突出するように、角部が面取りされた略矩形状に形成されている。
これにより、腹側取手部材50に設けられた把持部52と背側取手部材60に設けられた把持部62とは、当該腹側取手部材50及び背側取手部材60が重ね合わされた状態で、互いに対向するようになっている。
なお、腹側取手部材50及び背側取手部材60の寸法は、パンツ型に成形された状態での脇部9の強度、腹側部5及び背側部6の幅方向Y側両縁部どうしの引き剥がし易さ等を考慮して設定されるのが望ましい。例えば、各第1開口部53及び第2開口部63の各辺(辺AB、辺BC、辺AC)の長さを10mm以下とし、隣合う開口部どうしの間隔(一の第1開口部53及び第2開口部63の角Bと隣合う第1開口部53及び第2開口部63の角Aとの距離)を10mm以下とし、把持部の各辺を10mm以上としても良い。また、例えば、各開口部の角Bの大きさ(辺ABと辺BCとによりなす角度)、角Aの大きさ(辺ABと辺ACとによりなす角度)は、限定せず、角Cの大きさ(辺ACと辺BCとによりなす角度)は、90度以下としても良い。即ち、角B、Cを鋭角とした場合には、角Aを直角としても良いし、鈍角としても良いし、鋭角としても良い。
次に、当該紙おむつ100の脇部9、即ち、固着された腹側部5及び背側部6の幅方向Y側両縁部どうしを引き剥がす際の動作について説明する。
先ず、使用者は、当該紙おむつ100の一側(例えば、右側)の脇部9に設けられ、互いに対向するように配設された腹側取手部材50の第1把持部52及び背側取手部材60の第2把持部62のうち、一方の把持部(例えば、第1把持部52)を左手の2つの指(例えば、親指と人差し指等)で把持するとともに、他方の把持部(例えば、第2把持部62)を右手の2つの指(例えば、親指と人差し指等)で把持する。
そして、第1把持部52及び第2把持部62が互いに離れる方向に力を加えると、腹側部5及び背側部6の幅方向Y側の両縁部の内面シート2bのうち、腹側取手部材50及び背側取手部材60の長手方向Xの最も外側に形成された対向する第1開口部53及び第2開口部63を介して露出され固着された部分、これら第1開口部53及び第2開口部63よりも長手方向Xの一つ内側に形成された対向する第1開口部53及び第2開口部63を介して露出され固着された部分、さらに一つ内側に形成された対向する第1開口部53及び第2開口部63を介して露出され固着された部分といったような順番で、図4(a)及び図5における矢印Aの指し示す引き剥がし方向に順次剥がされていく。
つまり、第1開口部53及び第2開口部63を介して露出され内面シート2bどうしが固着された部分は、第1把持部52及び第2把持部62が設けられている幅方向Y端部側が幅方向Y中央部側に対して相対的に引き剥がし易くされているとともに、引き剥がし方向下流側が引き剥がし方向上流側に対して相対的に引き剥がし易くされているので、第1把持部52及び第2把持部62が互いに離れる方向に力が加えられると、第1開口部53及び第2開口部63の各々を介して内面シート2bどうしが固着された部分は、図4(a)及び図5における矢印Aの指し示す方向に順次引き剥がされることとなる。
紙おむつ100の一側(例えば、右側)の脇部9の引き剥がしが終了すると、他側(例えば、左側)の脇部9についても上記と同様の手法に従って引き剥がす。
以上のように、本実施形態の紙おむつ100によれば、固着された腹側部5及び背側部6の幅方向Y側両縁部どうしを引き剥がす際に、腹側取手部材50及び背側取手部材60の対向する第1把持部52及び第2把持部62が使用者により把持されて当該第1把持部52及び第2把持部62が互いに離れる方向に力が加えられるだけで、腹側部5及び背側部6の腹側取手部材50及び背側取手部材60が設けられた幅方向Y側両縁部における、第1開口部53及び第2開口部63を介して露出され固着された部分を容易に引き剥がすことができる。
即ち、腹側部5及び背側部6に所定の伸縮作用を有する弾性部材(例えば、弾性部材5a、6a等)が配設されている場合、第1把持部52及び第2把持部62が互いに離れる方向と腹側部5及び背側部6が弾性部材の伸縮作用により収縮しようとする方向がほぼ等しい方向となる。このため、腹側部5及び背側部6は、第1把持部52及び第2把持部62が互いに離れる方向の力に対しては弾性部材の伸縮作用の影響を受け難く、固着された腹側部5及び背側部6の幅方向Y側両縁部どうしを引き剥がす際に、腹側部5や背側部6が伸張し難くなって当該腹側部5と背側部6とを容易に引き剥がすことができる。
特に、第1開口部53及び第2開口部63の各々は、各開口部53、63の一の角部が第1把持部52及び第2把持部62側に位置するように配設されているので、各第1開口部53及び第2開口部63における第1把持部52及び第2把持部62側ほど固着面積を狭くすることができる。さらに、第1開口部53及び第2開口部63の各々は、腹側部5及び背側部6の引き剥がし方向下流側に各第1開口部53及び第2開口部63の一の角部が配設されるように当該引き剥がし方向に沿って所定間隔を空けて配設されているので、各第1開口部53及び第2開口部63における引き剥がし方向下流側ほど腹側部5と背側部6との固着面積を狭くすることができる。
つまり、第1開口部53及び第2開口部63における第1把持部52及び第2把持部62側の部分の固着面積が第1把持部52及び第2把持部62と幅方向Yに反対側の部分の固着面積に対して狭くされているので、固着された腹側部5と背側部6とにおける幅方向Y端部側を幅方向Y中央部側に対して相対的に引き剥がし易くすることができる。さらに、第1開口部53及び第2開口部63の各々について、固着された腹側部5と背側部6との引き剥がし方向下流側における固着面積が引き剥がし方向上流側における固着面積に対して狭くされているので、引き剥がし方向下流側を引き剥がし方向上流側に対して相対的に引き剥がし易くすることができる。
よって、第1把持部52及び第2把持部62が互いに離れる方向に力が加えられだけで、腹側部5と背側部6との第1開口部53及び第2開口部63の各々を介して固着された部分を引き剥がし方向に沿って順次引き剥がすことができる。
以下に、腹側取手部材50及び背側取手部材60の変形例について説明する。
<変形例1>
図6(a)は、変形例1の紙おむつ100の腹側部5の幅方向Y側の一端部に備わる腹側取手部材150を拡大して示す図である。また、図6(b)は、図6(a)の腹側取手部材150の第1開口部153を拡大して示す図である。
なお、変形例1の紙おむつ100は、以下に説明する腹側取手部材150及び背側取手部材(図示略)の形状以外の点で上記実施形態におけるものと同様であるので、その説明を省略する。また、以下の説明では、図6(a)及び図6(b)を参照して腹側取手部材150を例示するが、腹側取手部材150及び図示しない背側取手部材は、腹側部5及び背側部6の幅方向Y側の両縁部にて、長手方向Xの略中央部を通り幅方向Yに延在する基準線に対して略対称となる形状に形成されている。
変形例1の紙おむつ100に備わる腹側取手部材150及び背側取手部材の各々は、第1把持部152及び第2把持部(図示略)が第1取手本体部151及び第2取手本体部(図示略)の長手方向Xの内側端部、即ち、股下部7側の端部に連続して形成されている。そして、固着された腹側部5及び背側部6の幅方向Y側両縁部どうしの引き剥がし方向(例えば、図6(a)における矢印Aにより指し示す方向)が、上記実施形態と逆向きとなっている。
つまり、第1取手本体部151及び第2取手本体部には、第1開口部153及び第2開口部(図示略)が上記実施形態における第1開口部53及び第2開口部63の向きと逆向きとなるように、即ち、長手方向Xの端部側に第1開口部153及び第2開口部の各々の一の鋭角(例えば、角B)が配置され、且つ、幅方向Y内側の一の辺(例えば、辺AB)が長手方向Xに延在するように第1開口部153及び第2開口部の各々が配設されている。
これにより、腹側取手部材150及び背側取手部材の第1把持部152及び第2把持部が互いに離れる方向に力が加えられると、腹側部5及び背側部6の幅方向Y側の両縁部の内面シート2bのうち、腹側取手部材150及び背側取手部材の長手方向Xの最も中央部側に形成された対向する第1開口部153及び第2開口部を介して固着された部分、これら第1開口部153及び第2開口部よりも長手方向Xの一つ外側に形成された対向する第1開口部153及び第2開口部を介して露出され固着された部分、さらに一つ外側に形成された対向する第1開口部153及び第2開口部を介して露出され固着された部分といったような順番で、図6(a)における矢印Aの指し示す引き剥がし方向に順次剥がされていく。
従って、このような構成としても、上記実施形態と同様に、腹側取手部材150及び背側取手部材の対向する第1把持部152及び第2把持部が使用者により把持されて当該第1把持部152及び第2把持部が互いに離れる方向に力が加えられるだけで、腹側部5及び背側部6の腹側取手部材150及び背側取手部材が設けられた幅方向Y側両縁部における、対向する第1開口部53及び第2開口部を介して露出され固着された部分を引き剥がし方向に沿って順次引き剥がすことができる。
<変形例2>
図7(a)は、変形例2の紙おむつ100の腹側部5の幅方向Y側の一端部に備わる腹側取手部材250を拡大して示す図である。また、図7(b)は、図7(a)の腹側取手部材250の第1開口部253を拡大して示す図である。
なお、変形例2の紙おむつ100は、以下に説明する腹側取手部材250及び背側取手部材の形状以外の点で上記実施形態におけるものと同様であるので、その説明を省略する。また、以下の説明では、図7(a)及び図7(b)を参照して腹側取手部材250を例示するが、腹側取手部材250及び図示しない背側取手部材は、腹側部5及び背側部6の幅方向Y側の両縁部にて、長手方向Xの略中央部を通り幅方向Yに延在する基準線に対して略対称となる形状に形成されている。
変形例2の紙おむつ100に備わる腹側取手部材250及び背側取手部材は、第1把持部252及び第2把持部(図示略)が第1取手本体部251及び第2取手本体部(図示略)の長手方向Xの略中央部に連続して形成されている。そして、固着された腹側部5及び背側部6の幅方向Y側両縁部どうしの引き剥がし方向(例えば、図7(a)における矢印Aにより指し示す方向)が、第1取手本体部251及び第2取手本体部の長手方向Xの略中央部から端部側に離れていく2つの方向となっている。
つまり、第1取手本体部251及び第2取手本体部には、各取手本体部の長手方向Xの略中央部を通り幅方向Yに延在する基準線に対して略対称となるような形状で複数の第1開口部253及び第2開口部(図示略)がそれぞれ形成されている。
複数の第1開口部253及び第2開口部は、幅方向Y内側の一の辺(例えば、辺AB)が長手方向Xに延在するように配設されている。また、複数の第1開口部253及び第2開口部は、引き剥がし方向に応じて形状を異ならせている。即ち、第1開口部253及び第2開口部の各々は、幅方向Y内側の一の辺(例えば、辺AB)の長手方向X中央部側の点(例えば、頂点A)と第1把持部252及び第2把持部の幅方向Y外側の縁部であって長手方向Xの略中央部の一の点Oとを結ぶ直線上に、幅方向Y外側の一の頂点(例えば、頂点C)が存するように配設されている。
これにより、第1開口部253及び第2開口部を介して露出された内面シート2bどうしが所定の固着方法により固着された状態で、各第1開口部253及び第2開口部における第1把持部252及び第2把持部の一の点Oから最も近い部分(例えば、頂点Cの近傍部分)の固着面積を最も狭くして、幅方向Y中央部側や長手方向Xの端部側の他の部分に対して相対的に引き剥がし易くすることができる。
なお、第1把持部252及び第2把持部の一の点Oの位置は、長手方向Xの略中央部であれば良く、必ずしも幅方向Y外側の縁部上である必要はない。
これにより、腹側取手部材250及び背側取手部材の第1把持部252及び第2把持部が互いに離れる方向に力が加えられると、腹側部5及び背側部6の幅方向Y側の両縁部の内面シート2bのうち、腹側取手部材250及び背側取手部材の長手方向Xの中央部側に形成された対向する2組の第1開口部253及び第2開口部を介して露出され固着された部分、これら第1開口部253及び第2開口部を長手方向Xに挟む、当該第1開口部253及び第2開口部よりも一つ端部側に形成された対向する2組の第1開口部253及び第2開口部を介して露出され固着された部分、さらに一つ端部側に形成された対向する2組の第1開口部253及び第2開口部を介して露出され固着された部分といったような順番で、図7(a)における矢印Aの指し示す引き剥がし方向、即ち、取手本体部251の長手方向Xの略中央部から端部側に離れていく2つの方向に順次剥がされていく。
従って、このような構成としても、上記実施形態と同様に、腹側取手部材250及び背側取手部材の対向する第1把持部252及び第2把持部が使用者により把持されて当該第1把持部252及び第2把持部が互いに離れる方向に力が加えられるだけで、腹側部5及び背側部6の腹側取手部材250及び背側取手部材が設けられた幅方向Y側両縁部における、対向する第1開口部253及び第2開口部を介して露出され固着された部分を引き剥がし方向に沿って順次引き剥がすことができる。
なお、上記変形例2にあっては、上記実施形態や変形例1と同様に、複数の第1開口部253及び第2開口部の全てを略等しい形状としても良い。即ち、例えば、第1開口部253及び第2開口部を、ほぼ等しい鋭角を2つ有する二等辺三角形状として、長手方向Xに沿って2つの鋭角(例えば、角A及び角B)が並ぶように所定間隔を空けて配設されても良い。さらに、複数の第1開口部253及び第2開口部のうち、腹側取手部材250及び背側取手部材の長手方向Xの中央部側の所定数の第1開口部253及び第2開口部を二等辺三角形状とし、それらよりも長手方向Xの端部側のものは、上記変形例2と同様に、引き剥がし方向に応じて形状を適宜任意に変更しても良い。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態及び変形例1にあっては、引き剥がし方向に沿って並設される第1開口部53(153)及び第2開口部63の各々をほぼ等しい形状及び寸法に形成するようにしたが、これに限られるものではなく、上記変形例2と同様に、引き剥がし方向に応じて、隣合う第1開口部53及び第2開口部63どうしで形状や寸法を異ならせるようにしても良い。
さらに、第1開口部53及び第2開口部63として三角形状のものを例示して説明したが、一例であってこれに限られるものではなく、多角形状(例えば、四角形状等)であれば適宜任意に変更可能である。さらに、各角部(例えば、角A、B、C)の配置等も適宜任意に変更可能である。
また、腹側取手部材50(150、250)及び背側取手部材における第1把持部52(152、252)及び第2把持部62の位置や形状も上記したものは一例であって、これらに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
また、上記実施形態及び各変形例にあっては、腹側取手部材50(150、250)及び背側取手部材60を、腹側部5及び背側部6の幅方向Y側両縁部に設けるようにしたが、少なくとも一側の縁部に設けられていても良い。
さらに、腹側取手部材50(150、250)及び背側取手部材60の第1把持部52(152,252)及び第2把持部62を腹側部5及び背側部6の所定位置に所定の止着方法(例えば、面ファスナー等)により止着可能に構成しても良く、これにより、当該紙おむつ100の使用の際に、第1把持部52(152,252)及び第2把持部62が邪魔になること、さらに、子供などが誤って引っ張ってしまうことも防止することができる。
100 紙おむつ
2 外装体
3 吸収体
5 腹側部
6 背側部
7 股下部
50、150、250 腹側取手部材
51、151、251 第1取手本体部
52、152、252 第1把持部
53、153、253 第1開口部
60 背側取手部材
61 第2取手本体部
62 第2把持部
63 第3開口部

Claims (4)

  1. 吸収体が固定されるとともに、着用者の腹周り及び背周りをそれぞれ被覆する腹側部及び背側部が設けられた外装体を備え、前記腹側部及び前記背側部の各々の幅方向側両縁部を互いに重ね合わせて固着することでパンツ型に成形される紙おむつであって、
    前記腹側部及び前記背側部の幅方向側両縁部のうち、少なくとも一側の縁部には、当該紙おむつがパンツ型に成形された状態で互いに重ね合わされるとともに、固着された前記腹側部及び前記背側部の幅方向側両縁部どうしを引き剥がす際に把持される腹側取手部材及び背側取手部材が設けられ、
    前記腹側取手部材及び前記背側取手部材は、
    当該腹側取手部材及び背側取手部材が設けられた各縁部よりも幅方向外側に突出し、当該腹側取手部材及び背側取手部材が重ね合わされた状態で対向するように形成された把持部と、
    当該腹側取手部材及び背側取手部材が重ね合わされた状態で対向する位置に、当該腹側取手部材及び背側取手部材が設けられた各縁部を露出させて当該縁部の露出された部分どうしを固着させるための開口部が少なくとも一つ設けられた取手本体部と、を有することを特徴とする紙おむつ。
  2. 前記把持部は、当該腹側取手部材及び背側取手部材における前記腹側部及び前記背側部の幅方向側両縁部どうしの引き剥がし方向上流側に配設され、
    前記取手本体部は、
    当該腹側取手部材及び背側取手部材が設けられた縁部にて前記幅方向に略直交する直交方向に沿って延在し、多角形状をなす前記開口部が複数形成され、
    前記複数の開口部のうち、前記把持部側の所定数の開口部は、各開口部の一の角部が前記把持部と対向するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の紙おむつ。
  3. 前記複数の開口部は、前記引き剥がし方向下流側に各開口部の一の角部が配置されるように前記引き剥がし方向に沿って所定間隔を空けて配設されていることを特徴とする請求項2に記載の紙おむつ。
  4. 前記開口部は、前記幅方向内側の一の辺が前記幅方向と略直交する直交方向に延在するように配設されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の紙おむつ。
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