JP5510286B2 - 通信システム、ノード - Google Patents

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Description

本発明は、マスタノードから指定されたスレーブノードがデータを送信する受動通信と、スレーブノードが能動的にデータを送信する能動通信とを併用する通信システムに関する。
従来、マスタノード(以下「マスタ」という)からヘッダを送信し、そのヘッダに対応付けられたスレーブノード(以下「スレーブ」という)が、ネットワーク上にデータを送出するマスタスレーブ方式の通信プロトコルが知られている。
マスタフレーブ方式の通信プロトコルでは、スレーブは、通常、予め設定されたスケジュールに従ってマスタから送信されてくるヘッダに従って、受動的にデータの送信を行っている。しかし、あるスレーブにてイベントが発生した場合に、これを速やかに他のノードに伝えたい等の要求があり、こういった要求を実現するために、上述のスケジュールに従ったデータ送信のタイミングを待つことなく、スレーブから能動的にデータを送信する仕組みを組み込むことが考えられている。
例えば、車載ネットワークに適用されるLIN(Local Interconnect Network)プロトコルでは、指定したスレーブだけにレスポンスを送信させるためのヘッダ(いわゆる無条件フレーム用のヘッダ)の他に、イベントの発生を検出したスレーブにレスポンスを送信させるためのヘッダ(いわゆるイベントトリガフレーム用のヘッダ)が用意されている。
そして、スレーブは、イベントの発生を検出すると、イベントトリガフレームを用いてレスポンスを送信するようにされている(例えば、非特許文献1参照)。
また、次のような通信方法も提案されている。即ち、マスタからスレーブへの出力データは、一つのOUTフレームで一括して転送し、スレーブからマスタへの入力データは、各スレーブに互いに重複しないように割り当てられた時間帯にINフレームをそれぞれ返送することで、定期的な通信を実現する。これと共に、OUTフレームにてマスタがメッセージ通信要求の有無を確認したい単数または複数のスレーブを指定し、その指定されたスレーブがメッセージ送信要求を示す応答フレームを返送すると、マスタは、応答フレームを返送してきたスレーブに対してメッセージ送信許可フレームを送信することでバス権を渡し、バス権を持ったスレーブがマスタに対してメッセージを送信することにより、スレーブから能動的にデータを送信することを可能としている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−66111号公報
佐藤道夫著「車載ネットワークシステム徹底解説」CQ出版株式会社、2005年12月1日発行
ところで、LINでは、イベントトリガフレーム用のヘッダ(以下「イベントヘッダ」という)は、無条件フレーム用のヘッダとは異なり、同一のヘッダが複数のスレーブに対応付けられているため、図15に示すように、その同一のイベントヘッダに対応付けられた複数のスレーブが同時にレスポンスを送信した場合には衝突が発生する。
なお、図中では、スレーブ_1,スレーブ_2に共通のイベントヘッダとしてID=0X10を用い、スレーブ_1,スレーブ_2を個別に指定するヘッダとしてID=0x20、ID=0x30を用いるものとする。
このようなレスポンスの衝突を検出した場合(衝突発生時の最初のスロット)、衝突したレスポンスが破棄されると共に、マスタは、再度の衝突を避けるために、衝突を引き起こしたイベントヘッダに対応付けられている個々のスレーブに対して、レスポンスするスレーブを指定したヘッダ(無条件フレーム用のヘッダ)を順次送信することになり(衝突発生時の2番目および3番目のスロット)、通信効率を低下させてしまうという問題があった。
また、特許文献1に記載の通信方法では、スレーブが能動的にマスタに対してデータを送信するためには、マスタからスレーブにOUTフレーム(スレーブ指定)を送信し、スレーブからマスタに応答フレーム(メッセージ送信要求)を送信し、マスタからスレーブにメッセージ送信許可フレームを送信するという3個のフレームのやり取りが必要であり、その後、やっとスレーブからの能動的なメッセージを送信することが可能となる。
このように特許文献1に記載の方法では、メッセージをやり取りする手順が複雑であり、そのやり取りによってバス上の通信効率を悪化させるだけでなく、イベントの発生を速やかにマスタに通知することができないという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、マスタスレーブ方式の通信プロトコルが適用される通信システムにおいて、通信効率を低下させることなく、少ない待ち時間でスレーブからの能動的なフレームの送信を可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた発明である請求項1に記載の通信システムは、バス調停が行われるバスを介して接続された複数のノードからなり、ノードの一つであるマスタノードがノードのいずれかを順次指定し、指定されたノードがデータを送信する受動通信と、マスタノード以外のノードであるスレーブノードが能動的に通信を行う能動通信とを併用する。
受動通信では、マスタノードが、受動通信の実行タイミングであることを示す識別情報である第1の識別情報に続けて、データの送信を許可するノードを指定するための指定情報を送信し、能動通信では、マスタノードが、能動通信の実行タイミングであることを示す識別情報である第2の識別情報を送信すると、能動通信の要求が発生したノードである要求ノードが、第2の識別情報に続けて、データの送信を許可するノードを指定するための指定情報を送信する。なお、能動通信では、複数の要求ノードが同時に識別情報を送信する可能性があるが、バス調停により、勝ち残った識別情報に従って通信が実行される。
そして、受動通信か能動通信かによらず、各ノードは、指定情報が自ノードを指定するものである場合に、その指定情報に続けてデータを送信する。
また、本発明の通信システムでは、識別情報は、第1の識別情報であるか第2の識別情報であるかを、その識別情報の前半部分で判断可能に設定されており、要求ノードは、識別情報の前半部分から第1の識別情報を受信したと判断した場合に、バス調停を利用して識別情報の書き換えを行う衝突ヘッダを、その識別情報の後半部分と衝突するタイミングで送信し、該衝突ヘッダにより書き換えられた識別情報を第2の識別情報と見なして能動通信を実行する。
このように構成された本発明の通信システムでは、各ノードは、マスタノードから送信される識別情報によって、受動通信の実行タイミングか能動通信の実行タイミングかを識別しており、受動通信と能動通信との切り替えのためにノード間で特別なフレームをやり取りする必要がないため、各ノードが能動的に通信を行う必要がある場合に、その通信を速やかに実行することができる。
しかも、本発明の通信システムでは、受動通信のタイミングで能動通信の要求が発生した時には、衝突ヘッダを送信することで識別情報を書き換えて、能動通信を実行するため、受動通信より優先して能動通信を実行することができる。
更に、本発明の通信システムによれば、複数のノードにて能動通信の要求が発生し、これらのノードから同時に指定情報が送信されたとしても、バス調停に勝ち残った指定情報に従って通信が実行されるため、効率よく通信を行うことができる。
なお、指定情報としては、例えば、ノードを識別するものや、データの種類を識別するもの(データの送信元となるノードを間接的に指定することになる)を用いることができる。
ところで、本発明の通信システムは、請求項2に記載のように、第1の識別情報に指定情報としての機能を持たせることにより、マスタノードは、受動通信での指定情報の送信を省略するように構成されていてもよい。
このように構成された本発明の通信システムによれば、受動通信でのメッセージ長が短くなるため、バスの通信効率をより向上させることができる。
次に、請求項3に記載の通信システムは、バス調停が行われるバスを介して接続された複数のノードからなり、ノードの一つであるマスタノードが、データの送信を許可するノードを指定するための指定情報を送信し、各ノードは、指定情報が自ノードを指定するものである場合に、その指定情報に続けてデータを送信する受動通信を実行する。
そして、マスタノードは、指定情報を送信する前に受動通信の実行タイミングであることを示す識別情報を送信する。
また、マスタノード以外のノードであるスレーブノードが能動的に行う通信を能動通信として、能動通信の要求が発生したノードである要求ノードは、識別情報と衝突するとバス調停を利用して該識別情報を書き換える衝突ヘッダを、指定情報やデータを送受信している期間以外の期間を用いて送信し、衝突ヘッダまたは衝突ヘッダにより書き換えられた識別情報を、能動通信の実行タイミングであることを示す識別情報として、その識別情報に続けて、能動通信の要求に応じた指定情報を送信する。
このように構成された本発明の通信システムによれば、能動通信の要求が発生したノードが、衝突ヘッダを送信することで指定情報を書き換えて能動通信を実行するため、能動通信を優先的に且つ速やかに実現することができる。
しかも、本発明の通信システムでは、マスタノードは、能動通信の実行タイミングを確保するための識別情報を送信する必要がないため、請求項1に記載の通信システムと比較して、より通信効率を向上させることができる。
次に請求項4に記載のノードでは、応答送信手段が、自ノードを指定する指定情報を受信した場合に、その指定情報に続けてデータを送信する。また、能動通信要求手段が、自ノードにおいて能動通信の要求が発生すると、識別情報の前半部分から第1の識別情報を受信したと判断した場合に、該識別情報の後半部分と衝突するタイミングで衝突ヘッダを送信し、この衝突ヘッダにより書き換えられた識別情報に続けて指定情報を送信する。
このように構成された本発明のノードは、請求項1または請求項2に記載の通信システムを構築する際に好適に用いることができる。
また請求項5に記載のノードでは、応答送信手段が、自ノードを指定する指定情報を受信した場合に、その指定情報に続けてデータを送信する。また、能動通信要求手段が、自ノードにおいて能動通信の要求が発生すると、指定情報やデータを送受信している期間以外の期間を用いて衝突ヘッダを送信し、この衝突ヘッダまたは衝突ヘッダにより書き換えられた識別情報を、能動通信の実行タイミングであることを示す識別情報として、該識別情報に続けて能動通信の要求に応じた指定情報を送信する。
このように構成された本発明のノードは、請求項3に記載の通信システムを構築する際に好適に用いることができる。
第1実施形態の通信システムおよびその一部であるノードの構成を示すブロック図。 通信システムで使用するフレームの構成、マイコンとトランシーバとの間で送受信するデータの構成、符号化されたデータの構成を示す説明図。 衝突ヘッダ生成回路の動作を示すフローチャート。 衝突ヘッダの作用を示す説明図。 マスタタスクの処理内容を示すフローチャート。 スレーブタスクの処理内容を示すフローチャート。 ヘッダ応答処理の詳細を示すフローチャート。 イベント処理の詳細を示すフローチャート。 第1実施形態の通信システムにおける基本動作を示すタイミング図。 複数のスレーブでイベント通信要求が発生した場合の動作例を示すタイミング図。 第1実施形態の変形例における基本動作を示すタイミング図。 第2実施形態の通信システムおよびその一部であるノードの構成を示すブロック図。 スレーブタスクの処理内容を示すフローチャート。 衝突ヘッダの作用を示す説明図。 従来技術の問題点を示すタイミング図。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
<全体構成>
図1は、マスタスレーブ方式の通信プロトコルが適用された車載用の通信システム1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、通信システム1は、車両の状態を検出したり車両の状態を制御したりするため設けられた各種機器(以下「制御対象機器」という)に搭載されるスレーブノード10bと、バスBSを介して接続されたスレーブノード10bとの通信により、制御対象機器が検出した車両の状態を取得したり、制御対象機器に対する各種指令を生成して車両制御を行うマスタノード10aとを備えている。以下では、マスタノード10aをマスタ、スレーブノード10bをスレーブと称し、両者を総称する場合はノード10と称する。
マスタ10aは、車載ネットワーク(図示せず)に接続され、ボディ系のアプリケーションを実現する電子制御装置(ECU)からなる。例えば、マスタ10aが、ドアに関するアプリケーションを制御するECUである場合、スレーブ10bを搭載する制御対象機器としては、ミラー、ドアロック、ウィンドウ等を制御する機器が考えられる。
なお、スレーブ10bを搭載する制御対象機器としては、例えば、サンルーフ、ワイパ、パワーシート、エアコン、ステアリング、ライト等を制御する機器であってもよい。
<フレームフォーマット>
ここで、図2は、通信システムにおいてデータの送受信に使用するフレームの構成を示す説明図である。
ノード10間の通信は、マスタ10aがノード10を順次指定(いわゆるポーリング)して、指定されたノード10がレスポンス(データ)を送信する受動通信(以下「定期通信」という)と、マスタ10aが指定する期間を利用して、各ノード10が能動的にデータを送信する能動通信(以下「イベント通信」という)とを行う。
そして、図2(a)に示すように、定期通信では、マスタ10aが、定期通信の実行タイミングであることを示すヘッダ(識別情報)Hである定期ヘッダHc、およびレスポンスRを返すスレーブを指定するための指定情報IDを続けて送信する。この定期ヘッダHcおよび指定情報IDを受信したノード10は、指定情報IDが自ノード10を指定するものである場合に、受信した指定情報IDに続けてレスポンスRを送信する。
一方、イベント通信では、マスタ10aが、イベント通信の実行タイミングであることを示すヘッダHであるイベントヘッダHeのみを送信し、このイベントヘッダHeを受信した各ノード10は、自ノード10においてイベント通信の要求が発生している場合に、その要求に応じた指定情報IDを、受信したイベントヘッダHeに続けて送信する。更に、各ノード10は、指定情報IDが自ノード10を指定するものである場合、受信した指定情報IDに続けてレスポンスRを送信する。
なお、イベント通信の要求は、例えば、ドライバの操作(例えば、ドアの開閉操作等)によって制御対象機器の状態が変化し、その状態の変化(イベント要因)を速やかにマスタ10aに通知する必要がある場合等に発生する。
また、ヘッダHは1バイトのビットデータで表され、定期ヘッダHcには0xFF、イベントヘッダHeには0x00が用いられる。また、後述する衝突ヘッダによって0xFFから0xF0に書き換えられた定期ヘッダHcを、書換イベントヘッダHxと呼ぶ。
但し、バスBS上では、ビット0とビット1とが同時に送信された場合(衝突した場合)、ビット0が優先されるものとする。
また、指定情報IDは、ノード10を直接指定するものであってもよいし、レスポンスRとして送信するデータの種類を指定することによって、そのデータの送信元となるノード10を間接的に指定するものであってもよい。
<ノード>
次に、ノード10の構成について説明する。但し、マスタ10aとスレーブ10bとは、同様の構成を有している。
図1に示すように、ノード10は、通信システム1を介した他のノード10との通信を行うための処理等を実行するマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)11と、バスBSに接続されて、マイコン11から与えられるデータTxを符号化した送信データTxDをバスBSに出力すると共に、バスBS上のデータ(受信データ)RxDを受信し、復号したデータRxをマイコン11に入力するトランシーバ12とを備えている。
<マイコン>
マイコン11は、CPU,ROM,RAM,IOポート等からなるマイコンにおける周知の構成に加えて、調歩同期(非同期)方式のシリアル通信を実現するUART(汎用非同期受信・送信機:Universal Asynchronous Receiver Transmitter )11aを備えていると共に、トランシーバ12に対して、後述する衝突ヘッダの送信を要求する送信要求RQを出力するための出力ポートが設けられている。
UART11aが送受信するデータTx,Rxは、図2(b)に示すように、データの開始を示す1ビット長のスタートビット(ロウレベル)と、データの終了を示すストップビット(ハイレベル)とで挟まれた8ビットのデータとで構成された合計10ビットのブロックデータからなり、主要部となる8ビートのデータは、LSBが先頭、MSBが末尾となるように設定されている。
本実施形態では、ヘッダH,指定情報IDは、いずれも、UART11aが1度に送受信可能な10ビットのブロックデータで構成され、レスポンスRは、レスポンスRの中で設定されるデータ長に相当する個数(1ないし複数個)のブロックデータで構成されている。
そして、ノード10のマイコン11では、ノード10のそれぞれに個別に割り当てられた機能を実現するための処理を実行し、その処理の中でレスポンスRとして送信するデータを生成したり、イベント通信の要求を発生させたりする。
また特に、スレーブ10bのマイコン11では、受信した指定情報IDに従ったレスポンスRの送信や、イベント通信を実行するための処理であるスレーブタスクを実行する。
一方、マスタ10aのマイコン11では、予め設定されたスケジュールに従って、ヘッダHの送信を制御することで、バスBS上の通信を制御する処理であるマスタタスク、および、マスタ10aをスレーブとしても機能させるために、スレーブ10bが実行するものと同様のスレーブタスクを実行する。
<トランシーバ>
図1に戻り、トランシーバ12は、マイコン11から供給されるデータTx(NRZ符号)を、バスBS上で用いる符号に符号化する符号化回路13と、符号化回路13にて符号化された送信データTxDをバスBSに出力する送信バッファ14と、バスBS上のデータを取り込む受信バッファ15と、受信バッファ15が取り込んだ受信データRxDを復号し、復号したデータRxをマイコン11に供給する復号回路16とを備えている。
また、トランシーバ12は、送信データTxDまたは受信データRxDのスタートビットを検出するとブロックデータの長さ(10ビットの期間)だけ、送信バッファ14への送信データTxDの供給を許可すると共に、送信データTxDと受信データRxDとで信号レベルの不一致を検出した場合には、送信バッファ14への送信データTxDの供給を直ちに禁止する調停回路17と、マイコン11からの送信要求RQが入力されると、受信データRxDから抽出されるタイミングに基づき、予め設定されたタイミングで衝突ヘッダを符号化回路13に供給する衝突ヘッダ生成回路18とを備えている。
送信バッファ14は、複数のノードからバスBSに信号が同時に出力された場合、いずれか一つでもロウレベルであれば、バスBSの信号レベルがロウレベルとなるように構成され、また、調停回路17によって送信データTxDの供給が禁止されている時には、ハイレベルを出力するように構成されている。
このような構成は、例えば、周知のオープンコレクタ回路を用いて構成することができる。以下では、バスBS上のハイレベルをレセッシブ、ロウレベルをドミナントともいう。
受信バッファ15は、バスBSの信号レベルが、予め設定された閾値より大きければハイレベル、閾値より低ければロウレベルを出力する周知のコンパレータによって構成することができる。
符号化回路13は、図2(c)に示すように、データTxの1ビットの長さを4等分し、データTxがロウレベル(0)の時には、1ビット中の前3/4期間がロウレベル、後1/4期間がハイレベルとなる第1符号に変換し、データTxがハイレベル(1)の時には、1ビット中の前1/4期間がロウレベル、後3/4期間がハイレベルとなる第2符号に変換する。つまり、符号化回路13は、NRZ符号をPWM符号に変換し、復号回路16は、PWM符号をNRZ符号に変換するように構成されている。
つまり、バスBS上で、第1符号(Tx=‘L’)と第2符号(Tx=‘H’)とが衝突した場合、第1符号はそのまま送信され(バス調停で勝ち残り)、第2符号は第1符号に書き換えられる(バス調停で負ける)。従って、この場合、第2符号を送信したノードでは、送信した信号の信号レベルとバスBSから取り込んだ信号の信号レベルが不一致となり、その時点で、調停回路17によって、送信バッファ14への送信データTxDの供給が禁止されることになる。
調停回路17は、例えば、送信データTxDと受信データRxDを入力とする排他的論理和回路(XORゲート)、送信データTxDの送信を許可/禁止するゲート回路、スタートビットを検出するスタートビット検出回路、スタートビットを検出してからの10ビットに相当する時間を計測する計測回路等を組み合わせることによって容易に実現することができるため、ここではその詳細な構成についての説明は省略する。
<衝突ヘッダ生成回路>
ここで、衝突ヘッダ生成回路18の動作を、図3に示すフローチャートに沿って説明する。なお、衝突ヘッダ生成回路18は、論理回路によって容易に実現することができるため、その回路の詳細についての説明は省略する。
図3に示すように、衝突ヘッダ生成回路18は、まず、送信要求RQがセットされているか否かを判断し(S10)、送信要求RQがセットされていなければ(S10:NO)、セットされるまで待機する。
送信要求RQがセットされると(S10:YES)、復号回路16によって、ヘッダHの前半4ビット(スタートビットを含めると5ビット)を受信したか否かを判断し(S20)、受信していなければ(S20:NO)S10に戻る。
ヘッダHの前半4ビットを受信すると(S20:YES)、受信したヘッダHは、定期ヘッダHcであるか否かを判断する(S30)。ここでは、受信した4ビットが全て‘H(第2符号)’であれば定期ヘッダHcであると判断する。
そして、定期ヘッダHcであれば(S30:YES)、全てのビットが‘L(第1符号)’で構成された4ビットの衝突ヘッダを、受信したヘッダHの後半4ビットと重なるタイミングで、符号化回路13に送信させた(S40)後に、送信要求RQをリセットして(S50)、S10に戻る。
一方、受信したヘッダHが定期ヘッダHcでなければ(S30:NO)、即ち、イベントヘッダHeであれば、衝突ヘッダを送信することなく、送信要求RQをリセットだけを行って(S50)、S10に戻る。
つまり、図4に示すように、衝突ヘッダ生成回路18が衝突ヘッダを送信すると、定期ヘッダHc(0xFF)は、8ビットのデータのうち後半部分の4ビットが全て0に書き換えられることにより、書換イベントヘッダHx(0xF0)となる。
<マスタタスク>
次に、マスタ10aのマイコン11が実行するマスタタスクの内容を、図5に示すフローチャートに沿って説明する。
マスタタスクは、マスタ10aに電源が投入され、初期化処理等が実行されることによって、バスBSの使用が可能となると起動する。
本処理が起動すると、定期ヘッダHcの送信タイミングであるか否かを判断し(S110)、定期ヘッダHcの送信タイミングでなければ(S110:NO)、イベントヘッダHeの送信タイミングであるか否かを判断し(S190)、イベントヘッダHeの送信タイミングでなければ(S190:NO)、S110に戻る。
なお、定期ヘッダHcおよびイベントヘッダHeは、予め設定されたスケジュールに従って送信される。具体的には、例えば、定期ヘッダHcとイベントヘッダHeとを交互に送信するようなスケジュールであってもよいし、定期ヘッダHcおよびイベントヘッダHeのいずれか一方をM(Mは2以上の整数)回続ける毎に、他方を1回だけ挿入するようなスケジュールであってもよい。
そして、定期ヘッダHcの送信タイミングであると判断した場合(S110:YES)、定期ヘッダHcをUART11aに送信させる(S120)共に、UART11aが受信したヘッダHが、送信した定期ヘッダHcと一致しているか否かを判断する(S130)。
受信したヘッダHが送信したヘッダHcと一致していなければ(S130:NO)、衝突ヘッダによる定期ヘッダHcの書き換えが行われたものとして、S170に移行する。
一方、受信したヘッダHが送信した定期ヘッダHcと一致していれば(S130:YES)、衝突ヘッダによるヘッダの書き換えが行われていないものとして、続けて、レスポンスRの送信を許可するノード10を指定するための指定情報IDをUART11aに送信させて(S160)、S110に戻る。
先のS150にて、イベントヘッダHeの送信タイミングであると判断した場合(S150:YES)、イベントヘッダHeをUART11aに送信させる(S160)。
イベントヘッダHeの送信時(S160)、または衝突ヘッダによる定期ヘッダHcの書き換えが行われた時、即ち書換イベントヘッダHxの送信時(S130:NO)には、指定情報IDの受信を待つ最大許容時間を計測するようにタイマをセットし(S170)、指定情報IDを受信したか否かを判断する(S180)。
なお、指定情報IDを受信したか否かの判断は、UART11aが復号回路16を介して受信した、スタートビットとストップビットに挟まれた8ビットのデータが、指定情報IDを表すものであるか否かによって判断する。
そして、指定情報IDを受信したと判断した場合(S180:YES)は、そのままS110に戻り、指定情報IDを受信していないと判断した場合(S180:NO)は、先の170にてセットしたタイマがタイムアウトしたか否かを判断する(S190)。
タイマがタイムアウトしていなければ(S190:NO)、S180に戻って、引き続き指定情報IDの受信を待ち、タイマがタイムアウトしていれば(S190:YES)、どのノード10からもイベント通信の要求がなかったものとして、S110に戻る。
<スレーブタスク>
次に、全てのノード10のマイコン11が実行するスレーブタスクの内容を、図6に示すフローチャートに沿って説明する。
なお、スレーブタスクは、ノード10に電源が投入され、初期化処理等が実行されることによって、バスBSの使用が可能となると起動する。
スレーブタスクでは、まず、イベント通信の要求が発生している否かを判断する(S210)。イベント通信の要求は、上述したように、スレーブタスクとは別途実行される処理により設定される。
イベント通信の要求が発生している場合は、衝突ヘッダ生成回路18に対する衝突ヘッダの送信要求RQをセットし(S220)、その後、UART11aにてヘッダHを受信したか否かを判断する(S230)。
ヘッダHを受信してなければ(S230:NO)受信するまで待機し、ヘッダHを受信すると(S230:YES)、イベント通信を実現するための処理であるイベント処理を実行する(S240)。
なお、衝突ヘッダの送信要求RQがセットされている状態で、マスタ10aからイベントヘッダHeが送信されると、衝突ヘッダ生成回路18から衝突ヘッダが送信されないため、各ノード10ではイベントヘッダHeがそのまま受信されることになり、マスタ10aから定期ヘッダHcが送信されると、衝突ヘッダ生成回路18から衝突ヘッダが送信されるため、書換イベントヘッダHxが受信されることになる。このとき、送信要求RQは、衝突ヘッダの送信の有無に関わらずリセットされる(図3参照)。
その後、イベント処理によってイベント通信の要求がクリアされたか否かを判断し(S250)、クリアされていなければ(S250:NO)、S220に戻ってイベント通信を再度試みる。
一方、イベント通信の要求がクリアされていれば(S250:YES)S210に戻る。
先のS210にて、イベント通信の要求が発生していないと判断した場合(S210:NO)は、UART11aにてヘッダHを受信したか否かを判断し(S260)、ヘッダHを受信していなければ(S260:NO)S210に戻る。
一方、ヘッダHを受信していれば(S260:YES)、ヘッダHに応じてレスポンスRを返送する等の処理を行うヘッダ応答処理を実行して(S270)、S210に戻る。
なお、衝突ヘッダの送信要求RQがリセットされている場合、受信するヘッダHは、定期ヘッダHc,イベントヘッダHe,他のノード10によって書き換えられた書換イベントヘッダHxのいずれかとなる。
<ヘッダ応答処理>
次に、先のS270で実行するヘッダ応答処理の詳細を、図7に示すフローチャートに沿って説明する。
本処理が起動すると、まず、指定情報IDの受信を待つ最大許容時間を計測するようにタイマをセットし(S310)、指定情報IDを受信したか否かを判断する(S320)。
指定情報IDを受信していない場合(S320:NO)、先のS310にてセットしたタイマがタイムアウトしたか否かを判断する(S360)。
タイマがタイムアウトしていなければ(S360:NO)、S320に戻って、引き続き指定情報IDの受信を待ち、タイマがタイムアウトしていれば(S360:YES)、何等かのエラーが発生したものとして、予め用意されているエラー処理を実行して(S370)本処理を終了する。
指定情報IDを受信した場合(S320:YES)、受信した指定情報IDから自ノード10への要求であるか否かを判断し(S330)、自ノード10への要求であれば(S330:YES)、別途実行される処理によって用意された指定情報IDに対応するデータを、レスポンスRとして送信するレスポンス送信処理を実行して(S340)本処理を終了する。なお、レスポンス送信処理は、送信するデータの長さに応じた数(回数)だけ、UART11aにブロックデータを繰り返し送信させることによって実現する。
一方、受信した指定情報IDが自ノード10への要求でなければ(S330:NO)、他ノード10が送信するレスポンスRを受信するレスポンス受信処理を実行して(S350)本処理を終了する。なお、レスポンス受信処理では、受信したレスポンスRに示されているデータの長さに応じた数だけブロックデータの受信を繰り返すことで実現する。
但し、ブロックデータを受信する毎に、受信を待つ最大許容時間を計測するようにタイマをセットし、最大許容時間内にブロックデータの受信があった場合には、同じレスポンスRを構成する連続したデータとして処理する。また、タイマがタイムアウトした時に、レスポンスRを構成する全てのデータの受信を完了していなければ、それまでに受信したデータを破棄してエラー処理を実行する。
<イベント処理>
次に、先のS240で実行するイベント処理の詳細を、図8に示すフローチャートに沿って説明する。
本処理では、まず、受信したヘッダHがイベントヘッダHeまたは書換イベントヘッダHxのいずれかであるか否かを判断し(S410)、いずれでもなければ(S410:NO)、何等かのエラーが発生したものとして、予め用意されているエラー処理を実行して(S490)本処理を終了する。
一方、受信したヘッダHがイベントヘッダHeまたは書換イベントヘッダHxのいずれかであれば(S410:YES)、発生したイベント通信の要求に対応した指定情報IDを、UART11aに送信させ(S420)、バスを経由した指定情報IDがUART11aにて受信されるまで待機する(S430:NO)。
UART11aが指定情報IDを受信すると(S430:YES)、受信した指定情報IDと送信した指定情報IDをと比較することによって、バス調停に負けているか否かを判断し(S440)、両指定情報IDが一致しており調停負けしていない(S440:NO)と判断した場合は、自ノード10が要求したイベント通信が受け付けられたものとして、イベント通信要求をクリアする(S450)。
そして、受信した指定情報IDが、自ノード10への要求であるか否かを判断し(S460)、自ノード10への要求であれば(S460:YES)、別途実行される処理によって用意された指定情報IDに対応するデータを、レスポンスRとして送信するレスポンス送信処理を実行して(S470)本処理を終了し、一方、受信した指定情報IDが自ノード10への要求でなければ(S460:NO)、他ノード10が送信するレスポンスRを受信するレスポンス受信処理を実行して(S480)本処理を終了する。
なお、S470のレスポンス送信処理およびS480のレスポンス受信処理は、先のS340およびS350にて説明したものと同様の処理である。
<動作>
図9は、通信システム1の基本動作を表すタイミング図である。
図9に示すように、マスタ10aのマスタタスクは、予め設定されたスケジュールに従って、定期ヘッダHcまたはイベントヘッダHeのいずれかを、予め設定された1スロット毎に送信する。図では、定期ヘッダHcとイベントヘッダHeを交互に送信する場合を示す。そして、定期ヘッダHcを送信する時には続けて指定情報IDも送信する。指定情報IDの値は、予め設定されたスケジュールに従って、ノード10間で共有する必要のある全てのデータが順次選択されるように設定される。
各ノード10のスレーブタスクは、定期ヘッダHcに続く指定情報IDが自ノード10を指定するものである場合、用意されているレスポンスRを、受信した指定情報IDに続けて送信する。このレスポンスRは、全てのノード10で受信され、必要に応じて使用される(図中、1番目および5番目のスロット参照)。
マスタ10aのマスタタスクによって、イベントヘッダHeが送信された場合、イベント通信要求が発生しているノード10(図ではスレーブノード_2)のスレーブタスクは、イベントヘッダHeに続けて、そのイベント通信要求に応じた指定情報IDを送信する。
各ノード10のスレーブタスクは、その指定情報IDが自ノード10を指定するものである場合に、用意されているレスポンスRを、受信した指定情報IDに続けて送信する(図中、2番目のスロット参照)。
ここでは、指定情報IDが、指定情報IDを送信した自ノードを指定するものであった場合を示している。なお、イベント通信においては、必ずしも自ノード10を指定した指定情報IDを送信する必要はなく、他ノード10を指定した指定情報IDを送信してもよい。
イベント通信要求が発生している時に、定期ヘッダHcを受信したノード10(図ではスレーブノード_3)のスレーブタスクは、衝突ヘッダを送信することで、定期ヘッダHcを書換イベントヘッダHxに書き換える。この時、定期ヘッダHcの書き換えを検出したマスタ10aの調停回路17は、直ちにヘッダHの送信を中止する。その後、各ノード10は、通常のイベントヘッダHeを受信した時と同様の動作を実行する(図中、3番目のスロット参照)。
また、マスタ10aのマスタタスクによってイベントヘッダHeが送信された時に、いずれのノード10でもイベント通信要求が発生していなかった場合、マスタタスクは、指定情報IDの受信を待つ最大許容時間だけ待った後、次のヘッダHを送信することになる(図中、4番目のスロット参照)。
図10は、複数のノード10で同時にイベント通信要求が発生した場合の動作を表すタイミング図である。なお、図中、1番目のスロットと2番目のスロットは、図9の場合と同様の動作である。
複数のノード10(図では、スレーブノード_1,スレーブノード_3)で同時にイベント通信要求が発生している状態で、マスタ10aのマスタタスクによって定期ヘッダHcが送信されると、イベント通信要求が発生しているノード10である要求ノードは、それぞれが衝突ヘッダを送信して、定期ヘッダHcを書換イベントヘッダHxに書き換え、これに続けて、それぞれが指定情報IDを送信する。これによりバスBS上では指定情報IDの衝突が発生するが、バス調停が行われ、これに勝ち残った指定情報ID(図ではスレーブノード_1)に従って、イベント通信が実行される(図中の3番目のスロット参照)。
バス調停に負けた指定情報IDの送信元となった要求ノード(図ではスレーブノード_3)は、イベント通信要求がクリアされないため、次のスロットで再びイベント通信を試みる。ここでは、マスタタスクがイベントヘッダHeを送信するため、前のスロットでバス調停に負けた要求ノードは、このイベントヘッダHeに続けて指定情報IDを送信することになる(図中、4番目のスロット参照)。
<効果>
以上説明したように、通信システム1における各ノード10は、マスタ10aから送信されるヘッダHによって、定期通信の実行タイミングかイベント通信の実行タイミングかを識別しており、定期通信とイベント通信との切替のためにノード10間で特別なフレームをやり取りする必要がないため、ノード10にてイベント通信の要求が発生した場合に、定期通信での順番を待つことなく、イベントの発生を速やかに他のノード10に通知することができる。
しかも、通信システム1では、定期通信の実行タイミングでイベント通信の要求が発生している時には、衝突ヘッダを送信することで定期ヘッダHcを書換イベントヘッダHxに書き換えて、イベント通信を実行するため、イベント通信を優先的に実行することができる。
更に、通信システム1によれば、複数のノード10にてイベント通信の要求が発生し、イベント通信のタイミングで、複数のノード同時に10から同時に指定情報IDが送信された時には、バス調停に勝ち残った指定情報IDに従って通信が実行され、指定情報IDの衝突が生じたスロットでも通信が有効に行われるため、効率よく通信を行うことができる。
<発明との対応>
本実施形態において、定期ヘッダHcが第1の識別情報、イベントヘッダHeが第2の識別情報、指定情報IDが指定情報に相当し、S270が応答送信手段、衝突ヘッダ生成回路18およびS220〜S240(S240では、特にS410〜S420)が能動通信要求手段に相当する。
<変形例>
上記実施形態では、衝突ヘッダによって書き換えられる定期ヘッダHcの後半部分が4ビットに設定されているが、4ビットに限るものではなく、1ビット以上7ビット以下であればよい。
上記実施形態では、定期通信およびイベント通信のいずれの場合も、ヘッダHの後に指定情報IDを送信するように構成されているが、定期ヘッダHcに指定情報IDとしての機能を持たせ、マスタノードは、定期通信の時には、指定情報IDの送信を省略するように構成してもよい。
この場合、0x00をイベントヘッダHe、後半部分4ビットが0となる0x10,0x20,…0xE0,0xF0を書換イベントヘッダHxとして、これら以外の値を指定情報IDとして用いると共に、ヘッダHに指定情報IDで許容される値が設定されている場合には、これを定期ヘッダHcとして扱うように構成すればよい。
図11は、この変形例の場合の基本動作を表すタイミング図である。図示されているように、マスタタスクが定期ヘッダHcを送信する場合、指定情報IDの送信が省略される以外は、図9に示したものと同様のタイミングで動作する。
つまり、この変形例では、定期通信で指定情報IDの送信が省略される分だけ、バスBSの通信効率をより向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
<全体構成>
図12は、本実施形態の通信システム2の全体構成を示す説明図である。
図12に示すように、本実施形態の通信システム2は、第1実施形態の通信システム1と同様に、バスBSを介して接続された複数のノード20からなり、その一つがマスタノード(マスタ)20a、それ以外がスレーブノード(スレーブ)20bとして構成されている。そして、ノード20は、ノード10と同様に、マイコン21とトランシーバ22とを備えている。
このうち、トランシーバ22は、符号化回路23,送信バッファ24,受信バッファ25,復号回路26,調停回路27を備えている。なお、これらは、トランシーバ12の符号化回路13,送信バッファ14,受信バッファ15,復号回路16,調停回路17と同様のものであるため、その構成や動作についての説明は省略する。
また、ノード20は、衝突ヘッダ生成回路18の代わりにIFS検出回路28を備えている。
そして、受信データRxDの信号レベル(即ち、バスBS上の信号レベル)が予め設定された許容ビット(例えば、10ビット)以上継続する期間をIFS(Inter Frame Space )と呼び、IFS検出回路28は、IFSを検出するとマイコン21に対してIFS検出信号IDLを出力するように構成されている。
<マスタタスク>
マスタ20aのマイコン21が実行する処理であるマスタタスクでは、マスタ10aのマイコン21が実行するマスタタスク(図5)とは、一部の処理が異なるだけであり、具体的には、S150,S160が省略されている。
つまり、マスタタスクでは、予め設定されたタイミング毎に、定期ヘッダHc(0xFF)だけを送信し、バスBSを介して受信したヘッダHが、送信した定期ヘッダHcと一致している場合には、そのまま定期通信を行い、一致していない場合には、定期ヘッダHcが書き換えられたものとして、イベント通信の実行を許可する。
但し、ヘッダHの送信は、IFSが検出されている時には、送信タイミングに従って直ちに行い、IFSが検出されていない時には、IFSの検出を待って行う。
<スレーブタスク>
次に、ノード20のマイコン21が実行する処理であるスレーブタスクを、図13に示すフローチャートに沿って説明する。
なお、マイコン21が実行するスレーブタスクは、マイコン11が実行するスレーブタスク(図6参照)とは、一部の処理が異なるだけであり、具体的には、イベント通信要求がセットされると(S210:YES)、衝突ヘッダ送信要求RQをセットする(S220)代わりに、衝突ヘッダを送信する(S225)点が異なっている。但し、衝突ヘッダの送信は、IFSが検出されている時には、直ちに行い、IFSが検出されていない時には、IFSの検出を待って行う。
なお、衝突ヘッダは、ノード10の場合とは異なり、ヘッダHや指定情報ID等と同様に、UART21aを介して送信される。具体的には、図14に示すように、8ビットのデータが0x00(ビットパターン「00000000」)を、スタートビットおよびストップビットで挟んだブロックデータからなる。
そして、衝突ヘッダは、指定情報IDやレスポンスRの送受信が行われていない期間の任意のタイミングで送信される。このため、衝突ヘッダと衝突した定期ヘッダHcは、衝突した部分以降のビットが、ストップビットも含めて全て「0」(ドミナント)に書き換えられることになり、その書き換えられることによって生じる可能性のある全てのビットパターン(「10000000」「11000000」「11100000」「11110000」「11111000」「11111100」「11111110」)が、書換イベントヘッダHxとなる。また、衝突ヘッダが定期ヘッダHcと衝突しなかった場合は、衝突ヘッダそのもの(「00000000」)が書換イベントヘッダHxとなる。
なお、定期ヘッダHcのスタートビットから10ビット分の期間が経過すると、調停回路27が送信バッファ24への送信データTxDの供給を停止するように構成されているため、定期ヘッダHcに衝突した衝突ヘッダのうち、定期ヘッダHcのスタートビットから10ビット(ブロックデータ送信許容期間)を越える部分が、バスBSに送出されることはない。
但し、上述したように衝突ヘッダによって、定期ヘッダHc(ひいては書換イベントヘッダHx)のストップビットも「0」に書き換えられてしまうため、ヘッダHの受信時には、ストップビットを検出できなくてもエラーとならないように構成しておく必要がある。
<効果>
このように構成された通信システム2によれば、イベント通信は、その必要が生じた場合にだけ、衝突ヘッダを送信することによって実行され、イベント通信用の期間を確保するために、マスタ20aから定期的にイベントヘッダHeを送信する必要がないため、バスBSの通信効率をより向上させることができる。
[他の実施形態]
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明を車載用の通信システムに適用したが、車載用に限るものではなく、定期通信とイベント通信とをいずれも実現する必要がある通信システムでありさえすれば適用することができる。
上記実施形態では、符号化回路13,23や復号回路16,26を用いて、バスBS上ではPWM符号に符号化されたデータを伝送しているが、これら符号化回路13,23や復号回路16,26を省略して、NRZ符号のデータを伝送するように構成してもよい。
1,2…通信システム 10,20…ノード 10a,20a…マスタノード 10b,20b…スレーブノード 11,21…マイクロコンピュータ(マイコン) 12,22…トランシーバ 13,23…符号化回路 14,24…送信バッファ 15,25…受信バッファ 16,26…復号回路 17,27…調停回路 18…衝突ヘッダ生成回路 28…IFS検出回路

Claims (5)

  1. バス調停が行われるバスを介して接続された複数のノードからなり、前記ノードの一つであるマスタノードが前記ノードのいずれかを順次指定し、指定されたノードがデータを送信する受動通信と、前記マスタノード以外のノードであるスレーブノードが能動的に通信を行う能動通信とを併用し、
    前記受動通信では、前記マスタノードが、前記受動通信の実行タイミングであることを示す識別情報である第1の識別情報に続けて、データの送信を許可するノードを指定するための指定情報を送信し、
    前記能動通信では、前記マスタノードが、前記能動通信の実行タイミングであることを示す識別情報である第2の識別情報を送信すると共に、前記能動通信の要求が発生したノードである要求ノードが、前記第2の識別情報に続けて、データの送信を許可するノードを指定するための指定情報を送信し、
    前記ノードは、前記指定情報が自ノードを指定するものである場合に、該指定情報に続けてデータを送信する通信システムにおいて、
    前記識別情報は、前記第1の識別情報であるか前記第2の識別情報であるかを、該識別情報の前半部分で判断可能に設定され、
    前記要求ノードは、前記識別情報の前半部分から前記第1の識別情報を受信したと判断した場合に、前記バス調停を利用して該識別情報の書き換えを行う衝突ヘッダを、該識別情報の後半部分と衝突するタイミングで送信し、該衝突ヘッダにより書き換えられた識別情報を前記第2の識別情報と見なして、前記能動通信を実行することを特徴とする通信システム。
  2. 前記第1の識別情報に前記指定情報としての機能を持たせ、
    前記マスタノードは、前記受動通信での前記指定情報の送信を省略することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. バス調停が行われるバスを介して接続された複数のノードからなり
    前記ノードの一つであるマスタノードが、データの送信を許可するノードを指定するための指定情報を送信し、
    前記ノードは、前記指定情報が自ノードを指定するものである場合に、該指定情報に続けてデータを送信する受動通信を実行する通信システムにおいて、
    前記マスタノードは、前記指定情報を送信する前に前記受動通信の実行タイミングであることを示す識別情報を送信し、
    前記マスタノード以外のノードであるスレーブノードが能動的に行う通信を能動通信として、該能動通信の要求が発生したノードである要求ノードは、前記識別情報と衝突すると前記バス調停を利用して該識別情報を書き換える衝突ヘッダを、前記指定情報や前記データを送受信している期間以外の期間を用いて送信し、該衝突ヘッダまたは該衝突ヘッダにより書き換えられた識別情報を、前記能動通信の実行タイミングであることを示す識別情報として、該識別情報に続けて、前記能動通信の要求に応じた指定情報を送信することを特徴とする通信システム。
  4. 請求項1または請求項2に記載の通信システムを構成するノードであって、
    自ノードを指定する指定情報を受信した場合に、該指定情報に続けてデータを送信する応答送信手段と、
    自ノードにおいて前記能動通信の要求が発生すると、前記識別情報の前半部分から前記第1の識別情報を受信したと判断した場合に、該識別情報の後半部分と衝突するタイミングで前記衝突ヘッダを送信し、該衝突ヘッダにより書き換えられた識別情報に続けて前記指定情報を送信する能動通信要求手段と、
    を備えることを特徴とするノード。
  5. 請求項3に記載の通信システムを構成するノードであって、
    自ノードを指定する指定情報を受信した場合に、該指定情報に続けてデータを送信する応答送信手段と、
    自ノードにおいて前記能動通信の要求が発生すると、前記指定情報や前記データを送受信している期間以外の期間を用いて前記衝突ヘッダを送信し、該衝突ヘッダまたは該衝突ヘッダにより書き換えられた識別情報を、前記能動通信の実行タイミングであることを示す識別情報として、該識別情報に続けて、前記能動通信の要求に応じた指定情報を送信する能動通信要求手段と、
    を備えることを特徴とするノード。
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