JP5509382B1 - オープンファスナーの連結用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】係合突起部と係止部との統合、下止部材の構造の簡略化、下止部材の部品数の削減及び下止部材の強度の向上を図り、下止部材同士の連結やスライダーの引上げの操作を簡易且つ確実にする。
【解決手段】下止部材10の係合部材13は、挿入部143及び収容部142を備えた基体側部材14と、円柱部154が形成された挿入部153及び、係合部材13の収容部142とで弾性体収容空間Sを形成する収容部152を備えた蓋側部材15と、弾性体収容空間Sに収容された弾性体16とで構成される。下止部材11の箱体部18は、挿入孔20内に円孔部201が形成され、挿入孔20は係合部材13の挿入部143、153の組付体が円柱部154と円孔部201の合致点を中心として回転可能な内部空間を有する。円柱部154と円孔部201とが合致した時点で第1のエレメント4aと第1のエレメント4bとはスライダー7の引き上げが可能な配置となっている。
【選択図】図6

Description

この発明は、オープンファスナーの長手方向の一方端側に有る下止部材同士を連結するための操作を確実且つ簡便にするための連結用具の構造に関するものである。
この種のブルゾン等に使用されるオープンファスナーの連結用具としては、本願出願人が開発したオープンファスナーの連結用具に係る発明が既に公知になっている(特許文献1及び特許文献2)。
このうち、特許文献1に示されるオープンファスナーの連結用具は、当該特許文献1に付された符号を用いて説明すると、一方のストリンガー2の長手方向の端部に配置した下止部材10に、差込部12と、係合突起部14と、ストリンガー2の厚み方向に変位する係止部15と、この係止部15を操作する操作部16とを設け、他方のストリンガー3の長手方向の端部に配置した下止部材11に、挿入孔28内に前記係合突起部14と係合可能な係合溝31を形成し、さらに前記係止部15と係合可能な窪み41を有するホルダー部27を備えた箱体部26を設けたものとなっている。
特許文献2の図3に示されるオープンファスナーの連結用具は、当該特許文献2の図3に示された符号を用いて説明すると、円形孔が穿たれた板バネ2をストリンガーの幅方向に沿った面に平行となるように箱体内部に設置し、この箱体内部に差し込まれる差込部3に板バネの円形孔と係合可能な円形突起4を設け、右手で開放側ストリンガーの差込部3の基部を把持しつつ箱体に設けたレバー6を手の指で操作することにより板バネ2が変位して、差込部3と箱体との連結やその解除を行うことが可能な構成となっている。
一方で、特許文献3に示されるように、他者が開発したスライドファスナー用開き具も公知になっている。このスライドファスナー用開き具は、当該特許文献3に付された符号を用いて説明すると、一方のストリンガーの長手方向の端部に配置した下止部材に箱体部1を設け、この箱体部1にロック部材5を軸棒8により揺動可能に装着し、このロック部材5は先端に鉤爪6を有すると共に通常時では鉤爪6が箱体1の挿入孔4の内面に当接するように付勢されたものとし、他方のストリンガーの長手方向の端部に配置した下止部材に鉤爪11を有する係合部10を設けた構成となっている。そして、係合部10を箱体部1の挿入孔4に挿入させることで、ロック部材5の先端を押し上げて、ロック部材5の鉤爪6と差込部10の鉤爪11とが係合し、係合部10を挿入孔4から強く引き出すことでロック部材5が回転軸8を中心に回転して鉤爪6が差込部10の鉤爪11から離れて、両者の係合が解除されるようになっている。
特許第5057257号特許公報 公開技報番号第2012−502257 特表平2−502886号公報
ここで、特許文献1に記載のオープンファスナーの連結用具の構造では、係合突起部を有する下止部材は、係止部が係合突起部とは別に設けられた構造となっているので構造が複雑である。しかも、実施例1では、基部に連結部を介して連結された可動部の端から係止部を延出させることで係止部を形成しているので、基部と可動部とを連結する連結部は、相対的に薄肉であるため強度が高くなく、外部からの力の付加や経年劣化等で破損してしまうという不具合が考えられる。さらに、この実施例1では、他方の下止部材においても箱体の挿入孔内に係合突起部を保持するための揺動部材を収容する必要があり、他方の下止部材の構成部品の数が増加するという不具合が考えられる。また、実施例2では、係止部は可動部とギアの歯で噛み合っており、可動部を押したり離したりすることで係止部が可動するようになっているが、このような係止部の構造では故障しやすいという不具合が考えられる。
また、特許文献2に記載のオープンファスナーの連結用具の構造では、箱体の挿入孔内に板バネを配置し、且つこの板バネを操作するためのレバーを備えたものとなっているので、箱体部を有する下止部材の構造が複雑化するという不具合が考えられる。さらに、係止部と箱体部内の係止溝との係合とその解除とをするためには、レバーの操作が必要となるので、オープンファスナーの連結用具全体としての操作が煩雑になり、手の不自由な人には使い難いという不具合も考えられる。
一方で、特許文献3に記載のスライドファスナー用開き具は、ロック部材が、箱体に軸棒を貫通させることで揺動可能に軸支され、ロック部材を可動するための弾性体が箱体内に収容された構造となっているため、部品の数が多く構造も複雑になっているという不都合を有する。また、ロック部材を箱体に軸支するための軸棒は細く強度が高くないので、外部からの力の付加や経年劣化等で破損しやすいという不具合がある。更に、特許文献3に記載のスライドファスナー用開き具では、特許文献3の図1、図4、図8の一点鎖線で示されるように、係合部は、スライダーの移動方向に開口した挿入孔から挿入され、抜き出される構成となっており、本願出願人の一連の発明とは箱体部への挿入方向が異なるので、特許文献3に記載のスライドファスナー用開き具は、本願の発明を着想する際の動機付けにはならない。
そこで、本発明は、係合突起部と係合突起部を係止するための係止部とを統合し、双方の下止部材の構造の簡略化と構成部品の数の削減とを図り、双方の下止部材の強度を高めることを可能とすると共に、下止部材同士の連結及びその解除やスライダーの引き上げの操作を簡易且つ確実にしたオープンファスナーの連結用具を提供することを目的とする。
請求項1に記載のオープンファスナーの連結用具は、第1のストリンガーの一方の長手方向端部に配され、スライダーへの差込部を有する第1の部材と、第2のストリンガーの一方の長手方向端部に配され、挿入孔が前記第1の部材側に開口した箱体部を有する第2の部材とを有して構成されたオープンファスナーの連結用具において、前記第1の部材は、 前記第2の部材側に延びて前記挿入孔内に挿入される第1の挿入部及び前記ストリンガーの厚み方向側に設けられた第1の弾性体収容部を備えた基体側部材と、前記第2の部材側に延びて前記挿入孔内に挿入される第2の挿入部、この第2の挿入部に形成された第1の係合手段及び、前記第1の弾性体収容部と組み合わせることで弾性体収容空間を形成する第2の弾性体収容部を備え、前記基体側部材に組み付けられる蓋側部材と、前記弾性体収容空間内に収容されて、前記基体側部材と前記蓋体部材とを離れる方向に付勢する弾性体とで構成された係合部材を有し、前記弾性体が付勢力に抗する方向に押されることにより、前記係合部材は、前記第1のストリンガーの厚み方向の寸法が相対的に小さくなって、前記第1の係合手段の位置が変位するようになっており、前記第2の部材の箱体部は、前記挿入孔内に前記蓋側部材の第1の係合手段と係合可能な第2の係合手段を有し、前記挿入孔が、前記係合部材の第1及び第2の挿入部の組付体を前記第1の係合手段が前記第2の係合手段に合致するまで所定方向から挿入することができる深度を有すると共に、前記スライダーを引き上げる際に前記挿入部の組付体が前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とが合致した合致点を回転中心として前記スライダーの厚み方向と直交する平面内で回転することが可能な内部空間を有し、前記係合部材が前記弾性体の付勢力に抗する方向に押されて、前記第1の係合手段が変位することで、前記係合部材の第1及び第2の挿入部の組付体を前記挿入孔に挿入することを可能にし、前記係合部材の第1及び第2の挿入部の組付体を前記挿入孔に挿入させて、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とが合致したときに、前記第1の係合手段を前記第2の係合手段に向けて前記弾性体の付勢力と同方向に変位させることで、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とが係合され、前記第1の係合手段を前記第2の係合手段から離れるように前記弾性体の付勢力に抗する方向に変位させることで、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段との係合が解除されると共に、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とは、当該第1の係合手段と第2の係合手段とが合致した時点で、前記スライダーを引き上げ可能な状態となる位置に設定されていることを特徴としている。請求項2に記載のオープンファスナーの連結用具は、第1のストリンガーの一方の長手方向端部に配され、スライダーへの差込部を有する第1の部材と、第2のストリンガーの一方の長手方向端部に配され、挿入孔が前記第1の部材側に開口した箱体部を有する第2の部材とを有して構成されたオープンファスナーの連結用具において、前記第1の部材は、前記第2の部材側に延びて前記挿入孔内に挿入される第1の挿入部及び前記ストリンガーの厚み方向側に設けられた第1の弾性体収容部を備えた基体側部材と、前記第2の部材側に延びて前記挿入孔内に挿入される第2の挿入部、この第2の挿入部に形成された第1の係合手段及び、前記第1の弾性体収容部と組み合わせることで弾性体収容空間を形成する第2の弾性体収容部を備え、前記基体側部材に組み付けられる蓋側部材と、前記弾性体収容空間内に収容されて、前記基体側部材と前記蓋体部材とを離れる方向に付勢する弾性体とで構成された係合部材を有し、前記弾性体が付勢力に抗する方向に押されることにより、前記係合部材は、前記第1のストリンガーの厚み方向の寸法が相対的に小さくなって、前記第1の係合手段の位置が変位するようになっており、前記第2の部材の箱体部は、前記挿入孔内に前記蓋側部材の第1の係合手段と係合可能な第2の係合手段を有し、前記挿入孔が、前記係合部材の第1及び第2の挿入部の組付体を前記第1の係合手段が前記第2の係合手段に合致するまで所定方向から挿入することができる深度を有すると共に、前記スライダーを引き上げる際に前記挿入部の組付体が前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とが合致した合致点を回転中心として前記スライダーの厚み方向と直交する平面内で回転することが可能な内部空間を有し、前記係合部材が前記弾性体の付勢力に抗する方向に押されて、前記第1の係合手段が変位することで、前記係合部材の第1及び第2の挿入部の組付体を前記挿入孔に挿入することを可能にし、前記係合部材の第1及び第2の挿入部の組付体を前記挿入孔に挿入させて、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とが合致したときに、前記第1の係合手段を前記第2の係合手段に向けて前記第1のストリンガーの厚み方向に変位させることで、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とが係合され、前記第1の係合手段を前記第2の係合手段から離れるように前記第1のストリンガーの厚み方向に変位させることで、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段との係合が解除されると共に、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とは、当該第1の係合手段と第2の係合手段とが合致した時点で、前記スライダーを引き上げ可能な状態となる位置に設定されていることを特徴としている。ここで、「弾性体」は、例えばコイルバネやゴム部材である。「係合部材」のうち「蓋側部材」の第2の挿入部以外の部位、特に第2の弾性体収容部を有する部位と、「基体側部材」の第1の挿入部以外の部位とが組み付けられた部分が操作部として機能する。「所定方向から」とは、例えば第2のストリンガーの幅方向に対し斜め下方となる方向からという意味であり、例えば斜め下方とする傾斜角度は約7度である。弾性体が付勢力に抗する方向に押される動作は、例えば基部側部材と蓋側部材との双方を手等で把持する操作で行われる。第1の係合手段と第2の係合手段とが「合致」とは、ここでは、第1の係合手段と第2の係合手段とが係合した場合と、第1の係合手段と第2の係合手段とが係合せずストリンガーの厚み方向に重なった場合との双方を含む。
これにより、係合部材の第1の挿入部と第2の挿入部との組付体を、係合部材の挿入部以外の部位を把持して、係合部材の厚み方向の最大寸法が箱体部の挿入孔のストリンガーの長手方向に沿った内径寸法よりも小さくなった状態として、箱体部の挿入孔に挿入させ、そのまま係合部材の挿入部の組付体を当該挿入孔の奥側まで進めて、第1の係合手段と第2の係合手段とが合致したところで係合部材の挿入部以外の部位の把持を止めることで、係合部材の厚み方向の最大寸法が箱体部の挿入孔のストリンガーの長手方向に沿った内径寸法と略同じ寸法まで復元し、第1の係合手段が第2の係合手段に向けて変位し、係合部材の第1の挿入部と第2の挿入部との組付体と挿入孔の内側面とが当接すると共に、第1の係合手段が第2の係合手段と係合する。しかるに、係合部材の把持とその解除という操作のみで、第1の部材と第2の部材とはスライダーを引き上げ可能な状態で連結される。そして、第1の部材の係合部材を第2の部材の箱体部の挿入孔から取り外すには、係合部材の挿入部の組付体以外の部位を把持するのみで係合部材の厚み方向の最大寸法が再び箱体部の挿入孔のストリンガーの長手方向に沿った内径寸法よりも小さくなって、第1の係合手段が第2の係合手段から離れる方向に変位して、第1の係合手段と第2の係合手段との係合が解除されるので、係合部材の挿入部の組付体以外の部位を把持したまま係合部材を箱体部の挿入孔から引き抜く動作だけで良い。
その一方で、係合部材の第1の挿入部と第2の挿入部との組付体を、係合部材の挿入部以外の部位を把持して、係合部材の厚み方向の最大寸法が箱体部の挿入孔のストリンガーの長手方向に沿った内径寸法よりも小さくなった状態として、箱体部の挿入孔に挿入させ、そのまま係合部材の挿入部の組付体を当該挿入孔の奥側まで進めて、第1の係合手段と第2の係合手段とが合致したところで係合部材の挿入部以外の部位の把持を続け、第1の係合手段と第2の係合手段とが連結されなくても、第1の部材と第2の部材とはスライダーを引き上げ可能な状態にすることができる。
また、第1の部材は、係合部材を、基体側部材と蓋側部材と弾性体という3つの部品で構成し、更に蓋側部材に第1の係合手段を形成することにより、第1の部材の構造が簡略化され、第1の部材を構成する部品の数も減少する。第2の部材は、箱体部の挿入孔内に第2の係合手段を形成するのみで、他に第1の係合手段と係合するための部品を取り付ける必要がないので、第2の部材の構造が簡略化され、第2の部材を構成する部品の数も減少する。そして、第1の部材及び第2の部材の構造が簡略化されることにより、第1の部材及び第2の部材の肉厚を厚くして第1の部材及び第2の部材の強度を向上させる等の設計を行うことも可能である。
請求項3に記載のオープンファスナーの連結用具では、前記基体側部材の第1の弾性体収容部は、前記ストリンガーの厚み方向に沿って円環状に突出した形状であり、前記蓋側部材の第2の弾性体収容部は、前記環状突出部が収容される有底の円孔の形状であることを特徴としている。
これにより、円環状に突出した形状の第1の弾性体収容部が有底の円孔の形状の第2の弾性体収容部にその全部又は一部が挿入されて、ピストンと有底のシリンダチューブとから成るシリンダのような態様となり、第1の弾性体収容部及び第2の弾性体収容部により形成された弾性体収容空間内に収容された弾性体の伸縮によって、蓋側部材と基体側部材とが相対的に遠近し、これによって蓋側部材の第2の挿入部に形成された第1の係合手段を変位させることができる。
請求項4に記載のオープンファスナーの連結用具では、前記蓋側部材の第1の係合手段と前記箱体部の挿入孔内の第2の係合手段とは、一方が円柱部であり、他方が前記円柱部を装着することができる円孔部であることを特徴としている。
これにより、円柱部と円孔部とが係合することにより、第1の部材と第2の部材とは、円柱部と円孔部との係合点を中心として相対的に回転しやすくなる。
請求項5に記載のオープンファスナーの連結用具では、前記前記箱体部の挿入孔の開口端の第2のストリンガーの厚み方向のうち前記第2の係合手段とは反対側に第1の係止手段が設けられ、前記第1の係止手段の第2の係合手段側の面は前記箱体部の挿入孔の内側面と同一平面になっており、前記係合部材を構成する基体側部材の第1の挿入部よりも基板側に前記第1の係止手段と係合可能な第2の係止手段が設けられて、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とが合致したときに、この第1の係止手段と第2の係止手段とが係合することを特徴としている。
これにより、箱体部の第1の係止手段と係合部材の基体側部材の第2の係止手段とが係合することで、基体側部材のうち蓋側部材とは反対側の面は、第1の係止手段の側面や挿入孔の第2の係合手段とは反対側の内側側面に当接した状態が確保されるので、係合部材が厚み方向の寸法を復元させるときには、基体側部材のうち蓋側部材とは反対側の面と第1の係止手段の側面や挿入孔の第2の係合手段とは反対側の内側側面との当接面が作用点となり、第1の係合手段を、第2の係合手段に係合する方向に向けて確実に変位させることができる。
請求項6に記載のオープンファスナーの連結用具では、前記箱体部の挿入孔の開口端のうち第2のストリンガーの長手方向の端部側にガイド用突起部が設けられており、前記ガイド用突起部は前記箱体部の挿入孔の第2のストリンガーの長手方向の端部側の内面と連なる面を備えていることを特徴としている。
これにより、係合部材の第1の挿入部と第2の挿入部との組付体を箱体部の挿入孔に挿入させる際に、係合部材の挿入部の組付体の先端を箱体部の挿入孔の開口端に設けられたガイド用突起部の面に乗せ(仮置きし)、係合部材の挿入部の組付体を箱体部の挿入孔の奥側に向けて更に動かす操作で、係合部材の挿入部の組付体は挿入孔の第2のストリンガーの長手方向の端部側の内面に導かれるので、係合部材の挿入部の組付体を箱体部の挿入孔の奥側に向けて円滑に挿入させることができる。
以上のように、請求項1から請求項6に記載の発明によれば、係合部材の第1の挿入部と第2の挿入部との組付体を、係合部材の挿入部以外の部位を把持して、係合部材の厚み方向の最大寸法が箱体部の挿入孔のストリンガーの長手方向に沿った内径寸法よりも小さくなった状態として、箱体部の挿入孔に挿入させ、そのまま係合部材の挿入部の組付体を当該挿入孔の奥側まで進めて、第1の係合手段と第2の係合手段とが合致したところで係合部材の挿入部以外の部位の把持を止めることで、係合部材の厚み方向の最大寸法が箱体部の挿入孔のストリンガーの長手方向に沿った内径寸法と略同じ寸法まで復元し、第1の係合手段が第2の係合手段に向けて変位し、第1の係合手段が第2の係合手段と係合する。このような動作のみで、第1の部材と第2の部材とはスライダーを引き上げ可能な状態で連結される。そして、第1の部材の係合部材を第2の部材の箱体部の挿入孔から取り外すには、係合部材の挿入部の組付体以外の部位を把持するのみで係合部材の厚み方向の最大寸法が再び箱体部の挿入孔のストリンガーの長手方向に沿った内径寸法よりも小さくなって、第1の係合手段が第2の係合手段から離れる方向に変位して、第1の係合手段と第2の係合手段との係合が解除されるので、係合部材の挿入部の組付体以外の部位を把持したまま係合部材を箱体部の挿入孔から引き抜く動作だけで良い。よって、第1の部材と第2の部材との連結及びその解除の作業を簡便に且つ確実に行うことができる。
また、請求項1から請求項6に記載の発明によれば、第1の部材は、基体側部材と蓋側部材と弾性体という3つの部品で係合部材を構成し、更に蓋側部材に第1の係合手段を形成することにより、構造を簡略化することができ、かかる第1の部材を構成する部品の数も削減することができる。そして、第2の部材は、箱体部の挿入孔内に第2の係合手段を形成するのみで、他に第1の係合手段と係合するための部品を取り付ける必要がないので、構造を簡略化することができ、かかる第2の部材を構成する部品の数も削減することができる。そして、第1の部材及び第2の部材の構造を簡略化することにより、第1の部材及び第2の部材の強度を向上させる設計を行うことも容易になる。また、弾性体は破損してもその交換が容易であるので、オープンファスナーの連結用具全体としては長期に使用することができる。
特に請求項3に記載の発明によれば、円環状に突出した形状の第1の弾性体収容部が有底の円孔の形状の第2の弾性体収容部にその全部又は一部が挿入されてシリンダのような構成となるので、第1の弾性体収容部及び第2の弾性体収容部により形成された弾性体収容空間内に収容された弾性体の伸縮によって、蓋側部材と基体側部材とが相対的に遠近し、これによって蓋側部材の第2の挿入部に形成された第1の係合手段を変位させることができる。このため、係合部材の挿入部の組付体以外の部位、特に第1、第2の弾性体収容部が形成された部位の中心を把持したり、この把持を止めたりするのみで、第1の係合手段と第2の係合手段とを係合状態にしたりその係合状態を解除したりすることができる。また、第1の弾性体収容部を成す円環状の突出部の厚みを所要の寸法としたり、第2の弾性体収容部を成す円孔部の周縁の厚みを所要の寸法としたりすることで、第1の弾性体収容部及び第2の弾性体収容部、ひいては第1の部材、第2の部材の全体の強度が確保される。
特に請求項4に記載の発明によれば、円柱部と円孔部とが係合することにより、第1の部材と第2の部材とが円柱部と円孔部との係合点を中心として相対的に回転しやすくなるので、スライダーを引き上げる際に、第1の部材を第2の部材側に円滑に回転させることができる。
特に請求項5に記載の発明によれば、箱体部の第1の係止手段と係合部材の基体側部材の第2の係止手段とが係合することで、基体側部材のうち蓋側部材とは反対側の面は、第1の係止手段の側面や挿入孔の第2の係合手段とは反対側の内側側面に当接した状態が確保されるので、係合部材が厚み方向の寸法を復元させるときには、基体側部材のうち蓋側部材とは反対側の面と第1の係止手段の側面や挿入孔の第2の係合手段とは反対側の内側側面との当接面が作用点となり、第1の係合手段を、第2の係合手段に係合する方向に向けて確実に変位させることができる。このため、例えば、基体側部材のうち蓋側部材とは反対側の面と挿入孔の第2の係合手段とは反対側の内側側面との間に隙間があって、係合部材が厚み方向の寸法を復元させるときに、第1の係合手段を、第2の係合手段に係合する方向に向けて適切に変位させることができずに、第1の係合手段と第2の係合手段との係合不良を生じたりするのを防止することができる。
特に請求項6に記載の発明によれば、係合部材の第1の挿入部と第2の挿入部との組付体を箱体部の挿入孔に挿入させる際に、係合部材の挿入部の組付体の先端を箱体部の挿入孔の開口端に設けられたガイド用突起部の面に乗せ、係合部材の挿入部の組付体を箱体部の挿入孔の奥側に向けて更に動かす操作で、係合部材の挿入部の組付体を挿入孔の第2のストリンガーの長手方向の端部側の内面に導くことが可能である。このため、係合部材の挿入部の組付体を箱体部の挿入孔の奥側に向けて円滑に挿入させることができる。
図1(a)は、この発明の実施例1に用いられる開離した状態のオープンファスナーにおける一方のストリンガーの構成を示す平面図であり、図1(b)は、この発明の実施例1に用いられる開離した状態のオープンファスナーにおける他方のストリンガーの構成を示す平面図である。 図2は、オープンファスナーの左側の下止部材が有する基体側部材の構成を説明するための図であり、図2(a)は基体側部材の正面図、図2(b)は、図2(a)に示される基体側部材を下方から見た底面図、図2(c)は、図2(a)のI−I線断面図、図2(d)は、図2(a)に示される基体側部材を側方から見た側面図である。 図3は、オープンファスナーの左側の下止部材が有する蓋側部材を説明するための図であり、図3(a)は蓋側部材の正面図、図3(b)は図3(a)に示される蓋側部材を下方から見た底面図、図3(c)は図3(a)のII−II線断面図である。 図4は、基体側部材と蓋側部材とを組み合わせた状態を説明するための図であり、図4(a)は、基体側部材と蓋側部材との間に介在させた弾性体の弾力が働いている状態を示した断面図、図4(b)は、弾性体が収縮して係合部材の厚み方向の寸法が小さくなった状態を示した断面図である。 図5は、オープンファスナーの右側の下止部材が有する箱体部の構成を説明するための図であり、図5(a)は箱体部の正面図、図5(b)は図5(a)のIII −III 線断面図、図5(c)は図5(a)に示される箱体部を側方から見た側面図である。 図6は、オープンファスナーの連結用具の作用を示すための図であり、図6(a)及び図6(b)は、箱体部材の挿入孔に係合部材を傾斜面αに沿って差し込んで、円柱部が円孔部に係合されておらず、且つ係合部材が回転していない状態を示す図、図6(c)、図6(d)は、第1の部材の円柱部が円孔部に係合され、さらにファスナーのスライダーを引き上げることにより係合部材が箱体部の挿入孔内で回転した状態を示す図である。 図7は、図1から図6までのオープンファスナーの連結用具とは異なる実施例を説明するための図であり、図7(a)及び図7(b)は、係合部材に円孔部が設けられた構成を示す正面図及び図7(a)のIV−IV線断面図、図7(c)及び図7(d)は、箱体部の挿入孔内に円柱部が設けられた構成を示す正面図及び図7(c)のV−V線断面図である。
以下、この発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1から図6において、この発明の実施例1が示されている。この発明が用いられるオープンファスナー(オープンスライドファスナーとも称する。)1は、一対のストリンガー2、3と、このストリンガー2、3同士の対向する内側縁辺に沿って1列状に取り付けられた複数のエレメント4と、ストリンガー2、3の長手方向に沿った方向のうちの一方側で最端側のエレメント4よりも更に端側に取り付けられた上止部材5、6と、ストリンガー2のエレメント4とストリンガー3のエレメント4とを噛み合わせ又は開くための公知の構造のスライダー7とを有している。
このうち、ストリンガー2、3は、例えばポリエステル製のテープ等が材料として用いられる略長方形の帯状のもので、この実施例では、エレメント4を縫い付けるためのコード(細組み紐)が当該ストリンガー2、3の短手方向の一方端において当該ストリンガー2、3の長手方向に沿って延びるように縫い付けられている。
エレメント4は、務歯とも称されるもので、この実施例では略T字形状の噛合部分を有する例えば金属製又はプラスチック製であると共に、ストリンガー2、3のコードに対して所定の幅で等間隔となるように精密且つ強固に縫い付けられている。もっとも、エレメント4の噛合部分の形状は、前記した略T字形状に限定されるものではない。
上止部材5、6は、スライダー7の動きをストリンガー2、3の長手方向の上端側で止めるためのものである。
スライダー7は、図6に示されるように、胴体7aと引き手7bとによって基本的に構成されているもので、引き手7bを把持して上止部材5、6側に引き上げることにより、ストリンガー2のエレメント4又は下記の下止部材10の第1のエレメント4aとストリンガー3のエレメント4又は下記する最も下止部材11側の第1のエレメント4bとを噛み合わせ、引き手7bを把持して上止部材5、6から離れるように引き下げることにより、これらのエレメント4、4a、4bの噛み合わせを解除させるためのものである。そして、スライダー7の胴体7aは、図示しないが、プレート状の上面部及び下面部と、上面部と下面部とを胴体の上止部材5、6側で連結する柱部とを有して構成されている。更に、スライダー7の胴体7aは、側方(双方のストリンガー2、3と対峙する側)に開口した溝部を有する構成となっている。
そして、ストリンガー2、3は、ストリンガー2、3の長手方向に沿った方向のうちの上止部材5、6側とは反対側となる端部に、下止部材10又は下止部材11が取り付けられている。
下止部材10は、図1(a)に示されるように、差込部12と係合部材13とで成るもので、差込部12と係合部材13のうち下記する基体側部材14とはストリンガー2の長手方向の端部に固着されている。
差込部12は、スライダー7の胴体7aに形成された溝部に差し込むことが可能なように相対的に肉厚の薄い板形状をなしている。そして、差込部12の側縁は、係合部材13側に向かう途中までストリンガー2の長手方向に沿って延びているがその途中からストリンガー2のエレメント4を有しない側の側面側に曲がった形状をなし、下止部材10と下止部材11とを組み合わせた際に、この差込部12と下止部材11のスライダー受部17等とが干渉し合うのを回避することができるようになっている。
また、差込部12は、この実施例では、ストリンガー2の長手方向の下側の端部とは反対側にエレメント(以下、第1のエレメント)4aが形成されている。この第1のエレメント4aの形状は、下記するストリンガー3の第1のエレメント4bと適宜噛み合うことが容易なように特殊な形状となっていても良い。
係合部材13は、図2から図4に示されるように、基体側部材14と、蓋側部材15と、弾性体16との3つの部材で構成されている。
基体側部材14は、図2に示されるように、例えば差込部12と一体形成された平板状の基板141と、基板141のストリンガー2の厚み方向に沿って円環状に突出した収容部142と、基板141の下止部材11側の端部近傍部位からストリンガー2の厚み方向に沿って隆起した後、下止部材11側に向かって延びた挿入部143とで成っている。基板141と収容部142と挿入部143とは、図2(c)に示されるように、一体形成されている。
基板141は、その厚みが、図2(b)及び図2(c)に示されるように、差込部12の厚みよりも大きくなっているもので、所要の寸法を有しており、強度が確保されている。また、基板141のストリンガー2の長手方向に沿った最大幅は、この実施例では、収容部142を形成する部位を確保するため等から、図2(a)に示されるように、挿入部143のストリンガー2の長手方向に沿った幅よりも大きくなっている。基体側部材14について、図2(a)に示されるように基板141と挿入部143とで成る略凸形状とし、下記する蓋側部材15も図3(a)に示されるように略凸形状とすることにより、蓋側部材15が基体側部材14に被さった状態で回転してしまうことが回避される。
収容部142は、下記する蓋側部材15の収容部152とで弾性体16を収容する収容空間S(図4に示す。)を形成するためのものである。収容部142は、この実施例では、図2(a)に示されるように、その中心P1がストリンガー2のエレメント4を有しない側の側縁よりも若干内側に位置しているが、これに限定されない。蓋側部材15の収容部152を組み付けて、係合部材13をその厚み方向の寸法が小さくなるように把持したときに、蓋側部材15と基体側部材14とがガタツキなく垂直に遠近する方向に相対的に動くことが可能な位置であれば良い。また、収容部142を成す円環状の突出部の肉厚は、所要の寸法を有しており、強度が確保されていると共に収容部142の外径寸法も所要の寸法を有しており、強度が確保されている。
挿入部143は、この実施例では、図2(a)に示されるように、収容部142の中心P1を通ってストリンガー2の幅方向に沿って延びる軸線L1上に延びているもので、側方から見ていずれも同じ幅、すなわち、上側縁線と下側縁線とが平行となっており、この軸線L1を基準線として略対称形状となっている。そして、挿入部143は、図2(c)に示されるように、隆起する部位も先端側の部位も所要の肉厚を有しており、強度が確保されている。その一方で、挿入部143の基板141から隆起した部位は、図2(a)から図2(c)に示されるように、収容部142が蓋側部材15の収容部152と適宜に組み合わせることができるように、収容部142側の部位が弧状に切り欠かれている。
挿入部143の先端の縁は、図2(a)に示されるように、点P2を中心点とする半円の円弧状に膨らんでいる。すなわち、この挿入部143の先端部は、点P2を通るストリンガー2の長手方向に沿った寸法(挿入部143の幅方向の寸法)が挿入部143の点P2を通る軸線L1に沿った寸法に対し2倍となった、半円形状になっている。また、挿入部143の先端は、この実施例では差込部12の側端のみならずエレメント4、4aよりも突出している。もっとも、挿入部143の先端の縁は、前記円弧状に限定されず、図示しないが、先端部分が90度の角を有する四角形状となるように直線状であっても良い。
そして、基体側部材14は、基板141からリブ144を下止部材11側に延出させることにより、リブ144と挿入部143との間に係止用凹部145が形成されており、この係止用凹部145は、下止部材11の箱体部18の下記する係止用突部181と係合可能となっている。
蓋側部材15は、図1に示されるように、その外形状が基体側部材14の外形状よりも大きなものであり、基体側部材14の全体を覆う上蓋として機能する。そして、蓋側部材15は、図3に示されるように、強度を確保するための肉厚部151と、肉厚部151において基板141のストリンガー2の厚み方向に沿って窪んだ有底の円孔状の収容部152と、肉厚部151の下止部材11側端からかかる下止部材11側に向かって延びる挿入部153とで成る。収容部152を備える肉厚部151と挿入部153とは、図3(c)に示されるように、一体形成されている。
蓋側部材15の収容部152は、内径寸法が基体側部材14の収容部142の外径寸法よりも若干大きくなっている。これにより、基体側部材14の収容部142は、蓋側部材15の収容部152内にその全部又は大部分が収容可能となっている。収容部142は、収容部152に収容された状態で、その外周面が収容部152の内周面と軽く摺接しつつ収容部142、152の軸方向に沿って動くことができる。収容部152の円孔の開口周縁部位及び孔底部位は、図3(c)に示されるように、所要の肉厚を有しており、強度が確保されている。そして、肉厚部151は、図3(c)に示されるように、基体側部材14の基板141の端に係合するために周縁突部151aを有しており、この周縁突部151aは、収容部152の開口端よりも基体側部材14側に延出している。周縁突部151aと基板141とに、図示しないが基体側部材14と蓋側部材15とが一時的に外れないようにするための引き掛け機構等を設けても良い。
挿入部153は、図3(b)及び図3(c)に示されるように、肉厚部151の外面よりも基体側部材14側の部位から直線状に延びているもので、直線状に延びる部位は側方から見ていずれも同じ幅、すなわち、上側縁線と下側縁線とが平行となっている。これにより、挿入部153は、肉厚部151と当該挿入部153との境界に段差が形成されている。挿入部153の先端の縁は、図3(a)に示されるように、点P3を中心点とする半円の円弧状に膨らんでいる。すなわち、この挿入部153の先端部は、点P3を通るストリンガー2の長手方向に沿った寸法(挿入部153の幅方向の寸法)が挿入部153の点Pを通るストリンガー2の幅方向に沿った寸法に対し2倍となった、半円形状になっている。そして、挿入部153の外形状は、挿入部143の外形状よりも若干大きいもので、挿入部143の全部又は挿入部153側の一部(図4では挿入部143の一部)が収納され、且つ挿入部153の挿入部143側の面と挿入部143の挿入部153側の面とが当接することが可能なように、断面が略逆U字状に切り欠かれている。すなわち、挿入部153の切欠きは、図3(c)に示されるように、挿入部143の下止部材11側に延びる部位の挿入部153側の外面と略同じ形状の内面153aと、この内面153aの周縁から挿入部143側に延びる周縁部153bとを有したものとなっている。そして、挿入部153の周縁部153bと挿入部143とについても、図示しないが基体側部材14と蓋側部材15とが一時的に外れないようにするための引き掛け機構等を設けても良い。
挿入部153の下止部材11側に延びる部位のうち基体側部材14とは反対側の面には、図3に示されるように、下止部材11の箱体部18と挿入孔20内で係合するための係合手段として円柱部154を有している。円柱部154は、図3(c)に示されるように、挿入部153と一体形成されている。円柱部154は、図3(a)に示されるように、その円の中心点がそのまま点P3となり、更に、蓋側部材15が基体側部材14と組み合わされたときには、ストリンガー2の厚み方向から見て挿入部143の中心点P2と合致するように配置されているが、他の配置については、下記にて説明する。
弾性体16は、収容部142と収容部152とで形成された収容空間S内に収容されて、基体側部材14と蓋側部材15とを離れる方向に付勢するためのもので、この実施例では、一端が基体側部材14の収容部142の底面たる基板141に固定され、他端が蓋側部材15の収容部152の底面たる肉厚部151に固定された圧縮コイルバネが用いられている。もっとも、図示しないが、弾性体16として、圧縮コイルバネの代わりに、ゴム部材を用いても良い。更に、ゴム部材は、軸方向での伸縮が可能な形状であれば良いもので、例えば一方の端面から他方の端面まで同じ厚みの円柱状のものや、両端では太く中央に向かうに従って細くなる形状のものであっても良い。
係合部材13を、これまで説明してきた基体側部材14と蓋側部材15と弾性体16とで構成することにより、蓋側部材15に何ら触れていない状態(通常時)には、図4(a)に示されるように、収容空間S内に収容された弾性体16が基体側部材14と蓋側部材15との双方を離れる方向に付勢し続けているので、基体側部材14と蓋側部材15との間には隙間が空いた状態になっている。この基体側部材14と蓋側部材15との隙間の寸法は、円柱部154が円孔部201側に変位して円孔部201と係合するための変位量を得るために必要十分な寸法になっている。この基体側部材14と蓋側部材15との隙間の寸法及びこれにより得られる円柱部154の変位量は、例えば0.5mmから1mm未満である。
そして、係合部材13のうち基体側部材14の特に収容部142の中心と蓋側部材15の肉厚部151の特に収容部152の中心との双方を手で把持した状態(把持時)には、弾性体16に対し弾性体16の付勢力に抗する力が働き、弾性体16は収縮する。このため、図4(b)に示されるように、基体側部材14と蓋側部材15との隙間がなくなるように、収容部152の円孔の開口周縁部開口縁部位と基板141とが当接する方向に相対的に変位するだけでなく、挿入部153の内面153aと挿入部143の外面とが当接する方向に相対的に変位するので、挿入部153に形成された円柱部154も挿入部143側に相対的に変位する。尚、図4(b)に示される状態から図4(a)に示される状態に戻すには、係合部材13を把持した状態を止めれば良い。
下止部材11は、図1(b)に示されるように、スライダー受部17と箱体部18とで成るもので、これらのスライダー受部17と箱体部18とはストリンガー3の長手方向の端部に固着されている。このスライダー受部17は、スライダー7が円滑に動くことができるような形状的な工夫がなされている。また、下止部材11は、箱体部18のスライダー受部17側にスライダー7を最も下止部材11側に移動したときにスライダー7の胴体7aを保持するためのホルダー19を有している。そして、ストリンガー3の下止部材11の近傍には、図5(a)に示されるように、下止部材10の第1のエレメント4aと噛み合う第1のエレメント4bが配置されている。
箱体部18は、図5(a)から図5(c)に示されるように、下止部材10側に開口した挿入孔20を有している。挿入孔20は、下止部材10とは反対側に延びているもので、その深度は図6に示されるように係合部材13の挿入部143、153の組付体の直線状に延びる部分を略挿入可能な寸法となっている。そして、挿入孔20の最深側面20eは、図5(a)に示されるように、点P4を中心点とする半円の円弧状に窪んでいる。すなわち、この挿入孔20の最深部は、点P4を通るストリンガー3の長手方向に沿った寸法が挿入孔20の点P4を通るストリンガー3の幅方向に沿った寸法に対し2倍となった、半円形状の窪みとなっている。そして、挿入孔20の最深側面20eの半円状の窪みと挿入部153の先端部の半円状の部位とは、挿入孔20の最深側面20eの半円状の窪みの方が若干大きいだけの同心円になっており、挿入部153の先端部の半円状の部位が挿入孔20の最深側面20eに当接したときには、点P3(P2も含む)と点P4とが合致するようになっている。
また、挿入孔20は、内側側面20aに係合部材13の円柱部154と係合するための円孔部201が形成されている。この円孔部201は、図5(a)に示されるように、点P4がそのまま当該円孔部201の円の中心点となっている。これに伴い、挿入部153の先端部の半円状の部位が挿入孔20の最深側面20eに当接することで、係合部材13の円柱部154の円の中心たるP3と円孔部201の円の中心たるP4とが合致する。箱体部18の挿入孔20の周囲の肉厚は、相対的に厚くなっており、箱体部18の強度が確保されている。
挿入孔20のストリンガー3の長手方向の端部側に位置する内側下面20bは、図5(a)に示されるように、開口端から奥側端まで一連に、ストリンガー3の幅方向に対し所定の傾斜角度α(例えば約7度の傾斜角度)で第1のエレメント4b側に向けて斜め上方に傾斜している。そして、傾斜角度αは、スライダー7を引き上げるときに、下止部材10と下止部材11とが相対的に回転する回転角度と同じである。尚、内側下面20bと対峙する内側上面20cは、この実施例ではストリンガー3の幅方向に沿って最深側面20eまで一連に直線状に延びている。もっとも、挿入部143、153の先端の縁が円弧状でなく直線の場合には、図示しないが、円孔部201の円の中心たるP4の位置からは、第1のエレメント4b側に傾斜角度αで傾斜した傾斜面として、挿入部143、153の組付体を円滑に挿入し、点P4を中心点として回転させることができるようにしても良い。
また、係合部材13の円柱部154と箱体部18の挿入孔20に形成された円孔部201との配置は、図6(a)に示されるように、円柱部154と円孔部201とが合致したときに、円孔部201の中心点P4(円柱部154の円の中心P3でもある)を中心とした円軌道上に第1のエレメント4aと第1のエレメント4bとが位置し、更に、第1のエレメント4aが中心点P4を回転中心として回転したきに当該第1のエレメント4aが第1のエレメント4bと噛み合うように設定されている。
そして、箱体部18は、挿入孔20の内側側面20aと対峙する内側側面20d側の開口周縁から延びる係止用突部181を有し、係止用突部181の内側面は、挿入孔20の内側側面20dと同一面になっている。係止用突部181は、係合部材13の挿入部143、153の組付体が箱体部18の挿入孔20に対し最深側面20eに当接するまで挿入されたときに、係合部材13の係止用凹部145と係合することができるようになっている。更に、係止用突部181の係合部材13側の形状は、図示しないが、係合部材13の回転時に係合部材13と当たらないように、点P4を中心とした円弧状になっている。また、箱体部18は、挿入孔20の開口端のうちストリンガー3の長手方向の端部側にガイド用突起部182が設けられている。このガイド用突起部182は、下記する箱体部の挿入孔20の内側下面20bと連なる傾斜面を備えている。
円柱部154と円孔部201とが合致したときに係止用突部181と基体側部材14の係止用凹部145とが係合するようにすることで、基体側部材14のうち蓋側部材15とは反対側の面は、リブ144の挿入部143側の側面や挿入孔20の内側側面20dに当接した状態が確保されるので、係合部材13が厚み方向の寸法を復元させるときには、円柱部154を円孔部201に係合する方向に向けて確実に変位させることができる。このため、例えば、基体側部材14のうち蓋側部材15とは反対側の面と挿入孔20の内側側面20dとの間に隙間があって、係合部材13が厚み方向の寸法を復元させるときに、円柱部154を、円孔部201と係合する方向に向けて適切に変位させることができずに、円柱部154と円孔部201との係合不良を生じたりするのを防止することができる。尚、図示しないが、上記とは反対に、係合部材13に係止用突部181を設け、箱体部18に係合部材13の係止用突部181と係合する係止用凹部145を設けても良い。
このような構成の箱体部18を有する下止部材11と上記した下止部材10とについて、スライダー7をストリンガー2のエレメント4(第1のエレメント4aを含む)とストリンガー3のエレメント4(第1のエレメント4bを含む。)とが噛み合いつつ引き上げ可能な状態で連結される動作の一例について図6を用いて説明する。
係合部材13の挿入部143、153の組付体以外の部位を右手で把持して、係合部材13の厚み方向の最大寸法を箱体部18の挿入孔20のストリンガー2の長手方向に沿った内径寸法よりも小さくして、円柱部154の位置を基体側部材14側に変位させる。次に、係合部材13の挿入部143、153の組付体以外の部位を右手で把持し続けると共に箱体部18を左手で持って、円柱部154の位置が基体側部材14側に変位した状態を維持しながら、係合部材13の挿入部143、153の組付体を、箱体部18の挿入孔20の奥側に(例えば当該挿入部143、153の組付体を挿入孔20の内側下面20bに当接させながら)挿入させる。このとき、係合部材13の挿入部143、153の組付体は、挿入孔20の開口端から突出したガイド用突起部182の内側面に乗せて仮置きしてから動かすことで、そのまま挿入孔20の内側下面20bに案内される。このため、挿入部143、153の組付体を挿入孔20内に挿入する動作に簡単に移行することができる。
更に、挿入部143、153の組付体が挿入孔20の内側下面20bに当接した状態を維持して、厚み方向の寸法が小さくなったままの係合部材13を挿入部143、153の組付体の先端が挿入孔20の最深側面20eに当接するまで挿入する。これにより、図6(a)及び図6(b)に示されるように、挿入部143、153の組付体が挿入孔20の最深側面20eに当接した時点で、係合部材13の円柱部154が挿入孔20の円孔部201と合致する位置になる。
そして、係合部材13を把持する動作を停止して(係合部材13から右手を離して)、係合部材13の厚み方向の寸法を復元し、円柱部154の位置を基体側部材14とは反対側(元の側)に変位させる。このとき、円柱部154の位置の変位量は、基体側部材14と蓋側部材15との隙間の寸法と同じであるが、これは係合部材13の係止用凹部145と箱体部18の係止用突部181とが係合しているので、基体側部材14とリブ144の挿入部143側面や挿入孔20の内側側面20dとの当接面が弾性体16から得られる付勢力の作用点となるためである。
円柱部154と円孔部201とが合致(ここでは、円柱部154と円孔部201とが連結した場合と、非連結の場合との双方を含む。)した場合には、第1のエレメント4aと第1のエレメント4bとは、円孔部201の円の中心たる点P4(円柱部154の円の中心たるP3でもある。)を中心とした円軌道上で、且つ、第1のエレメント4aが中心点P4を回転中心として回転したきに当該第1のエレメント4aが第1のエレメント4bと噛み合うように位置する。
そして、円柱部154と円孔部201とが合致(ここでは、円柱部154と円孔部201とが非連結の場合のみ)した状態で係合部材13を右手により把持したままスライダー7を左手で引き上げる場合には、箱体部18の挿入孔20の内側下面20bが係合部材13のストッパーとなるので、連動が防止され、ストリンガー3がストリンガー2側に反時計回りに回転する。これに伴い、係合部材13の挿入部143、153の組付体が挿入孔20の内側上面20cに当接するまで、挿入部153の先端部の半円状部分と挿入孔20の最深側面20eとが全面的に当接したままの状態で、箱体部18が点P4を回転中心として回転し、図6(c)、図6(d)に示される状態になる。箱体部18の回転の角度は挿入孔20の内側下面20bの傾斜角度αと同じ角度、例えば約7度である。そして、スライダー7の引き上げにより、ストリンガー2のエレメント4(第1のエレメント4aを含む)とストリンガー3のエレメント4(第1のエレメント4bを含む。)とが噛み合わさる。
これに対し、円柱部154と円孔部201とが連結した状態で係合部材13から右手を離して、例えは箱体部18その他のスライダー7以外の部分を持ちつつ(持つのは右手でも左手でも良い。)、スライダー7を引き上げる場合には、円柱部154と円孔部201とが連結しているので、連動が防止され、ストリンガー2がストリンガー3側に時計回りに回転する。これに伴い、係合部材13の挿入部143、153の組付体が、挿入部153の先端部の半円状部分と挿入孔20の最深側面20eとが全面的に当接したままの状態で、点P4を回転中心として、挿入孔20の内側上面20cに当接するまで回転し、図6(c)、図6(d)に示される状態になる。係合部材13の回転の角度も挿入孔20の内側下面20bの傾斜角度αと同じ角度、例えば約7度である。そして、スライダー7の引き上げにより、先述と同様に、ストリンガー2のエレメント4(第1のエレメント4aを含む)とストリンガー3のエレメント4(第1のエレメント4bを含む。)とが噛み合わさる。
また、挿入孔20の内側下面20bの傾斜角度αと係合部材13の挿入部143、153の組付体が回転する角度とが同じであるので、係合部材13の挿入部143、153の組付体は、図6(c)に示されるように、ストリンガー3の長手方向と直交する方向(ストリンガー3の幅方向)に真っ直ぐに延びた状態となり、見映えが良くなる。
尚、係合部材13の挿入部143、153の組付体を箱体部18の挿入孔20から取り外す場合には、改めて係合部材13のうちの挿入部143、153の組付体以外の部位(蓋側部材15の肉厚部151の収容部152が形成された部位と基体側部材14の収容部142との組付部分)を把持して、弾性体16を収縮させ、係合部材13の厚み方向の寸法を小さくすることにより、円柱部154を基体側部材14側に変位させて円柱部154と円孔部201との連結を解除し、更に係合部材13のうちの挿入部143、153の組付体を箱体部18の挿入孔20から引き抜けば良い。
以上のように、この実施例1に示される下止部材10の係合部材13と下止部材11の箱体部18との構成とすることにより、下止部材10、11同士を連結するための操作や、スライダー7を引き上げるための操作を確実且つ簡便に行うことができる。
前記実施例1では、蓋側部材15の挿入部153に円柱部154を形成し、箱体部18の挿入孔20に円柱部154と係合可能な円孔部201を形成するとして説明したが必ずしもこれに限定されない。図7(a)及び図7(b)の実施例2に示されるように、蓋側部材15の挿入部153に貫通した円孔部155を形成し、図7(c)及び図7(d)に示されるように、箱体部18の挿入孔20に円孔部155に係合可能な円柱部203を突出形成しても良い。
このように、実施例1に対し円孔部と円柱部とを逆にした実施例2でも、係合部材13と箱体部18との連結とその解除を行うための機能や動作、スライダー7をストリンガー2のエレメント4(第1のエレメント4aを含む)とストリンガー3のエレメント4(第1のエレメント4bを含む。)とが噛み合いつつ引き上げるための機能や動作は実施例1と同じとなる。
尚、実施例2に示される係合部材13と箱体部18の実施例1と同様の構成、機能については、実施例1と同じ符号を付してその説明を省略した。
1 オープンファスナー
2 ストリンガー(第1のストリンガー)
3 ストリンガー(第2のストリンガー)
4 エレメント
4a 第1のエレメント
4b 第1のエレメント
7 スライダー
10 下止部材(第1の部材)
11 下止部材(第2の部材)
12 差込部
13 係合部材
14 基体側部材
141 基板
142 収容部(第1の弾性体収容部)
143 挿入部(第1の挿入部)
144 リブ(第2の係止手段)
145 係止用凹部(第2の係止手段)
15 蓋側部材
152 収容部
153 挿入部(第2の挿入部)
154 円柱部(第1の係合手段)
155 円孔部(第1の係合手段)
16 弾性体
17 スライダー受部
18 箱体部
181 係止用突部(第1の係止手段)
182 ガイド用突起部
20 挿入孔
20a 内側側面
20b 内側下面
20e 最深側面
201 円孔部(第2の係合手段)
202 拡張空間
203 円柱部(第2の係合手段)

Claims (6)

  1. 第1のストリンガーの一方の長手方向端部に配され、スライダーへの差込部を有する第1の部材と、第2のストリンガーの一方の長手方向端部に配され、挿入孔が前記第1の部材側に開口した箱体部を有する第2の部材とを有して構成されたオープンファスナーの連結用具において、
    前記第1の部材は、
    前記第2の部材側に延びて前記挿入孔内に挿入される第1の挿入部及び前記ストリンガーの厚み方向側に設けられた第1の弾性体収容部を備えた基体側部材と、
    前記第2の部材側に延びて前記挿入孔内に挿入される第2の挿入部、この第2の挿入部に形成された第1の係合手段及び、前記第1の弾性体収容部と組み合わせることで弾性体収容空間を形成する第2の弾性体収容部を備え、前記基体側部材に組み付けられる蓋側部材と、
    前記弾性体収容空間内に収容されて、前記基体側部材と前記蓋体部材とを離れる方向に付勢する弾性体とで構成された係合部材を有し、
    前記弾性体が付勢力に抗する方向に押されることにより、前記係合部材は、前記第1のストリンガーの厚み方向の寸法が相対的に小さくなって、前記第1の係合手段の位置が変位するようになっており、
    前記第2の部材の箱体部は、
    前記挿入孔内に前記蓋側部材の第1の係合手段と係合可能な第2の係合手段を有し、
    前記挿入孔が、前記係合部材の第1及び第2の挿入部の組付体を前記第1の係合手段が前記第2の係合手段に合致するまで所定方向から挿入することができる深度を有すると共に、前記スライダーを引き上げる際に前記挿入部の組付体が前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とが合致した合致点を回転中心として前記スライダーの厚み方向と直交する平面内で回転することが可能な内部空間を有し、
    前記係合部材が前記弾性体の付勢力に抗する方向に押されて、前記第1の係合手段が変位することで、前記係合部材の第1及び第2の挿入部の組付体を前記挿入孔に挿入することを可能にし、前記係合部材の第1及び第2の挿入部の組付体を前記挿入孔に挿入させて、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とが合致したときに、前記第1の係合手段を前記第2の係合手段に向けて前記弾性体の付勢力と同方向に変位させることで、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とが係合され、
    前記第1の係合手段を前記第2の係合手段から離れるように前記弾性体の付勢力に抗する方向に変位させることで、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段との係合が解除されると共に、
    前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とは、当該第1の係合手段と第2の係合手段とが合致した時点で、前記スライダーを引き上げ可能な状態となる位置に設定されていることを特徴とするオープンファスナーの連結用具。
  2. 第1のストリンガーの一方の長手方向端部に配され、スライダーへの差込部を有する第1の部材と、第2のストリンガーの一方の長手方向端部に配され、挿入孔が前記第1の部材側に開口した箱体部を有する第2の部材とを有して構成されたオープンファスナーの連結用具において、
    前記第1の部材は、
    前記第2の部材側に延びて前記挿入孔内に挿入される第1の挿入部及び前記ストリンガーの厚み方向側に設けられた第1の弾性体収容部を備えた基体側部材と、
    前記第2の部材側に延びて前記挿入孔内に挿入される第2の挿入部、この第2の挿入部に形成された第1の係合手段及び、前記第1の弾性体収容部と組み合わせることで弾性体収容空間を形成する第2の弾性体収容部を備え、前記基体側部材に組み付けられる蓋側部材と、
    前記弾性体収容空間内に収容されて、前記基体側部材と前記蓋体部材とを離れる方向に付勢する弾性体とで構成された係合部材を有し、
    前記弾性体が付勢力に抗する方向に押されることにより、前記係合部材は、前記第1のストリンガーの厚み方向の寸法が相対的に小さくなって、前記第1の係合手段の位置が変位するようになっており、
    前記第2の部材の箱体部は、
    前記挿入孔内に前記蓋側部材の第1の係合手段と係合可能な第2の係合手段を有し、
    前記挿入孔が、前記係合部材の第1及び第2の挿入部の組付体を前記第1の係合手段が前記第2の係合手段に合致するまで所定方向から挿入することができる深度を有すると共に、前記スライダーを引き上げる際に前記挿入部の組付体が前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とが合致した合致点を回転中心として前記スライダーの厚み方向と直交する平面内で回転することが可能な内部空間を有し、
    前記係合部材が前記弾性体の付勢力に抗する方向に押されて、前記第1の係合手段が変位することで、前記係合部材の第1及び第2の挿入部の組付体を前記挿入孔に挿入することを可能にし、前記係合部材の第1及び第2の挿入部の組付体を前記挿入孔に挿入させて、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とが合致したときに、前記第1の係合手段を前記第2の係合手段に向けて前記第1のストリンガーの厚み方向に変位させることで、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とが係合され、
    前記第1の係合手段を前記第2の係合手段から離れるように前記第1のストリンガーの厚み方向に変位させることで、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段との係合が解除されると共に、
    前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とは、当該第1の係合手段と第2の係合手段とが合致した時点で、前記スライダーを引き上げ可能な状態となる位置に設定されていることを特徴とするオープンファスナーの連結用具。
  3. 前記基体側部材の第1の弾性体収容部は、前記ストリンガーの厚み方向に沿って円環状に突出した形状であり、前記蓋側部材の第2の弾性体収容部は、前記環状突出部が収容される有底の円孔の形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のオープンファスナーの連結用具。
  4. 前記蓋側部材の第1の係合手段と前記箱体部の挿入孔内の第2の係合手段とは、一方が円柱部であり、他方が前記円柱部を装着することができる円孔部であることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載のオープンファスナーの連結用具。
  5. 前記前記箱体部の挿入孔の開口端の第2のストリンガーの厚み方向のうち前記第2の係合手段とは反対側に第1の係止手段が設けられ、前記第1の係止手段の第2の係合手段側の面は前記箱体部の挿入孔の内側面と同一平面になっており、前記係合部材を構成する基体側部材の第1の挿入部よりも基板側に前記第1の係止手段と係合可能な第2の係止手段が設けられて、前記第1の係合手段と前記第2の係合手段とが合致したときに、この第1の係止手段と第2の係止手段とが係合することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4のいずれかに記載のオープンファスナーの連結用具。
  6. 前記箱体部の挿入孔の開口端のうち第2のストリンガーの長手方向の端部側にガイド用突起部が設けられており、前記ガイド用突起部は前記箱体部の挿入孔の第2のストリンガーの長手方向の端部側の内面と連なる面を備えていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5のいずれかに記載のオープンファスナーの連結用具。
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